JP2022126392A - 組織補強材 - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮性に優れ、大きく伸縮する組織であっても確実に補強できる組織補強材を提供する。【解決手段】生体吸収性材料からなる組織補強材であって、応力が1Nのときの少なくとも1方向の伸長率が200%以上である組織補強材。【選択図】 なし
Description
本発明は、伸縮性に優れ、大きく伸縮する組織であっても確実に補強できる組織補強材に関する。
外科手術においては、手術部位である切除面の保護、体液リーク予防、縫合部位の補強を目的として、補強材を用いて組織を補強することがある(例えば、特許文献1)。組織からの剥離を抑えて高い補強効果を得るためには、組織補強材を組織としっかり密着させる必要がある。そのためには、組織の形状に追従できる高い伸縮性が必要となる。しかしながら、従来の組織補強材に用いられている不織布は、ある程度の伸縮性は有するものの、肺のような大きく伸縮する組織の補強に用いるには伸縮性が不十分であり、より伸縮性の高い組織補強材が求められている。
本発明は、伸縮性に優れ、大きく伸縮する組織であっても確実に補強できる組織補強材を提供することを目的とする。
本発明は、生体吸収性材料からなる組織補強材であって、応力が1Nのときの少なくとも1方向の伸長率が200%以上である組織補強材である。
以下に本発明を詳述する。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは鋭意検討を進めた結果、少なくとも1方向の伸長率を特定範囲とすることで、肺のような大きく伸縮する組織に用いた場合であってもその動きに追従し、確実に組織を補強できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の組織補強材は、生体吸収性材料からなる。
組織補強材を生体吸収性材料によって構成することで、移植後に徐々に生体に吸収され、やがて消滅し自己組織に置換される。従って、慢性期の異物反応の軽減や感染の温床になるリスクが低減されることなる。
組織補強材を生体吸収性材料によって構成することで、移植後に徐々に生体に吸収され、やがて消滅し自己組織に置換される。従って、慢性期の異物反応の軽減や感染の温床になるリスクが低減されることなる。
上記生体吸収性材料は、例えば、ポリグリコリド、ポリラクチド(D、L、DL体)、グリコリド-ラクチド(D、L、DL体)共重合体、グリコリド-Ε-カプロラクトン共重合体、ラクチド(D、L、DL体)-Ε-カプロラクトン共重合体、ポリ(P-ジオキサノン)、グリコリド-ラクチド(D、L、DL体)-Ε-カプロラクトン共重合体等の合成吸収性高分子が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。なかでも、適度の強度と柔軟性を発揮することができ、かつ、適度な生体反応を惹起して組織の修復を促進することができることから、ポリグリコリド、ポリラクチド(L体)、ラクチド(D、L、DL体)-Ε-カプロラクトン共重合体が好適であり、適度な分解挙動を示すことから、ポリグリコリドがより好適である。
また、上記生体吸収性材料としては、シルクフィブロイン、コラーゲン、ゼラチン、キチン、キトサン、フィブリン等の天然吸収性高分子を用いることもできる。更に、上記合成吸収性高分子と上記天然吸収性高分子を併用してもよい。
また、上記生体吸収性材料としては、シルクフィブロイン、コラーゲン、ゼラチン、キチン、キトサン、フィブリン等の天然吸収性高分子を用いることもできる。更に、上記合成吸収性高分子と上記天然吸収性高分子を併用してもよい。
上記生体吸収性材料としてポリグリコリド(グリコリドのホモポリマー又はコポリマー)を用いる場合、ポリグリコリドの重量平均分子量の好ましい下限は30000、好ましい上限は1000000である。上記ポリグリコリドの重量平均分子量が30000以上であると、組織補強材としての充分な強度を発揮でき、1000000以下であると、適度な生体反応を惹起して組織の修復を促進し、分解することで長期間の異物としての残存が無く速やかに生体組織に置き換わる。上記ポリグリコリドの重量平均分子量のより好ましい下限は50000、より好ましい上限は300000である。
本発明の組織補強材は、応力が1Nのときの少なくとも1方向の伸長率が200%以上である。
組織補強材の少なくとも1方向の伸長率が上記範囲であることで、肺のような大きく伸縮する組織に用いた場合であってもその動きに追従し、確実に組織を補強することができる。
上記伸長率は200%以上であることが好ましく、300%以上であることがより好ましい。
なお、上記伸長率は、引張試験機(オートグラフAGX-V、島津製作所社製)を用いて、JIS L1096:2010 織物及び編物の生地試験方法の8.14引張強さ及び伸び率の方法に準じ測定し、1Nの荷重で伸長したときの伸び率を読み取る事で伸縮率を得ることが出来る。また同様の方法によって得られた測定結果から任意の伸び率時点の応力を読み取る事によって伸長抵抗値を得ることが出来る。
組織補強材の少なくとも1方向の伸長率が上記範囲であることで、肺のような大きく伸縮する組織に用いた場合であってもその動きに追従し、確実に組織を補強することができる。
上記伸長率は200%以上であることが好ましく、300%以上であることがより好ましい。
なお、上記伸長率は、引張試験機(オートグラフAGX-V、島津製作所社製)を用いて、JIS L1096:2010 織物及び編物の生地試験方法の8.14引張強さ及び伸び率の方法に準じ測定し、1Nの荷重で伸長したときの伸び率を読み取る事で伸縮率を得ることが出来る。また同様の方法によって得られた測定結果から任意の伸び率時点の応力を読み取る事によって伸長抵抗値を得ることが出来る。
本発明の組織補強材は、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、筒編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることが好ましい。
仮撚りとは、長繊維に撚りをかけて熱でセットし、撚りを戻す加工のことを指し、仮撚りを行うと糸がパーマをかけた毛髪のように捲縮してかさ高になる。このような仮撚りを行った糸を用いることで糸の進行方向(糸の長手方向)への伸縮性を付与することができる。また、筒編みによる編地は編みの進行方向に対して水平な方向(以下ヨコ方向ともいう)への伸縮性を有する。更に仮撚りを行った糸を使い筒編みした編地をニードルパンチして不織布状とすることで、不織布としての性質を持ちながらもヨコ方向だけでなくタテ方向にも大きく伸縮する組織補強材とすることができる。
仮撚りとは、長繊維に撚りをかけて熱でセットし、撚りを戻す加工のことを指し、仮撚りを行うと糸がパーマをかけた毛髪のように捲縮してかさ高になる。このような仮撚りを行った糸を用いることで糸の進行方向(糸の長手方向)への伸縮性を付与することができる。また、筒編みによる編地は編みの進行方向に対して水平な方向(以下ヨコ方向ともいう)への伸縮性を有する。更に仮撚りを行った糸を使い筒編みした編地をニードルパンチして不織布状とすることで、不織布としての性質を持ちながらもヨコ方向だけでなくタテ方向にも大きく伸縮する組織補強材とすることができる。
上記筒編みした編地を構成する上記生体吸収性材料からなる糸はモノフィラメントであってもマルチフィラメントであってもよいが、ニードルパンチにより不織布化させることから、マルチフィラメントであることが好ましい。
上記筒編みした編地を構成する上記生体吸収性材料からなる糸の太さは特に限定されないが、10デニール以上であることが好ましく、14デニール以上であることがより好ましく、40デニール以下であることが好ましく、35デニール以下であることがより好ましい。
上記筒編みした編地を構成する上記生体吸収性材料からなる糸を製造するための方法としては特に限定されず、溶融紡糸法等の従来公知の紡糸方法を用いることができる。
上記仮撚りの際の撚り数は特に限定されないが、100T/m以上2000T/m以下であることが好ましい。上記仮撚りの撚り数が上記範囲であることで、より伸縮性を高めることができる。上記仮撚りの撚り数は200T/m以上であることがより好ましく、1000T/m以下であることがより好ましい。なお、T/mとは1メートル当たりの撚り数を表す。
上記筒編みした編地は度目が6目/0.5inch以上25目/0.5inch以下であることが好ましい。
筒編みした編地の度目が上記範囲であることで、得られる組織補強材のヨコ方向への伸縮度をより高めることができる。上記筒編みした編地の度目は、6目/0.5inch以上であることがより好ましく、8目/0.5inch以上であることが更に好ましく、25目/0.5inch以下であることが好ましく、20目/0.5inch以下であることが更に好ましい。
筒編みした編地の度目が上記範囲であることで、得られる組織補強材のヨコ方向への伸縮度をより高めることができる。上記筒編みした編地の度目は、6目/0.5inch以上であることがより好ましく、8目/0.5inch以上であることが更に好ましく、25目/0.5inch以下であることが好ましく、20目/0.5inch以下であることが更に好ましい。
上記筒編み及びニードルパンチングの条件は特に限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲で従来公知の条件を適宜用いることができる。
本発明の組織補強材は、生体吸収性材料からなる糸をフライス編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることも好ましい。
フライス編みした編地は編みのヨコ方向への伸縮性を有するため、フライス編みした編地をニードルパンチして不織布状とすることで、不織布としての性質を持ちながらもヨコ方向に大きく伸縮する組織補強材とすることができる。
フライス編みした編地は編みのヨコ方向への伸縮性を有するため、フライス編みした編地をニードルパンチして不織布状とすることで、不織布としての性質を持ちながらもヨコ方向に大きく伸縮する組織補強材とすることができる。
上記フライス編みした編地を構成する上記生体吸収性材料からなる糸は、上述した上記筒編みした編地を構成する上記生体吸収性材料からなる糸と同様のものを用いることができる。
上記フライス編みの条件は特に限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲で従来公知の条件を適宜用いることができる。
上記フライス編みした編地をニードルパンチする条件は特に限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲で従来公知の条件を適宜用いることができる。
本発明の組織補強材は、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、フライス編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることも好ましい。
上記のように、仮撚りを行った糸は糸の進行方向への伸縮性を付与することができる一方、フライス編みした編地は編みのヨコ方向への伸縮性を有するため、仮撚りした糸をフライス編みし、ニードルパンチすることで、不織布でありながらタテ方向にもヨコ方向にも大きく伸縮する組織補強材とすることができる。上記仮撚り、フライス編み及びニードルパンチの条件については、上述の条件を用いることができる。
上記のように、仮撚りを行った糸は糸の進行方向への伸縮性を付与することができる一方、フライス編みした編地は編みのヨコ方向への伸縮性を有するため、仮撚りした糸をフライス編みし、ニードルパンチすることで、不織布でありながらタテ方向にもヨコ方向にも大きく伸縮する組織補強材とすることができる。上記仮撚り、フライス編み及びニードルパンチの条件については、上述の条件を用いることができる。
本発明の組織補強材の目付は特に限定されないが、好ましい下限は5g/m2、好ましい上限は300g/m2である。上記不織布の目付が5g/m2以上であると、組織補強材の強度がより向上し、300g/m2以下であると、組織への接着性をより高めることができる。上記組織補強材の目付のより好ましい下限は10g/m2、より好ましい上限は100g/m2である。
本発明の組織補強材の製造方法としては、例えば、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、仮撚りした糸を筒編みした後にニードルパンチする方法や、生体吸収性材料からなる糸をフライス編みした後にニードルパンチする方法、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、仮撚りした糸をフライス編みした後にニードルパンチする方法等が挙げられる。
このような、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸を筒編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法、
生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法、及び、
生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法
もまた、本発明の1つである。
なお、上記生体吸収性材料からなる糸、仮撚り、筒編み、フライス編み、ニードルパンチについては、本発明の組織補強材と同様のもの及び条件を用いることができる。
このような、生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸を筒編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法、
生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法、及び、
生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有する組織補強材の製造方法
もまた、本発明の1つである。
なお、上記生体吸収性材料からなる糸、仮撚り、筒編み、フライス編み、ニードルパンチについては、本発明の組織補強材と同様のもの及び条件を用いることができる。
本発明の組織補強材は、外科分野において損傷又は脆弱化した臓器、組織の止血、空気漏れ防止、体液漏れ防止の為に用いる。なかでも、本発明の組織補強材は伸縮性に優れることから、肺等の伸縮の大きな組織に好適に用いることができる。
本発明の生体組織補強材料は、例えば、生体組織補強材料を生理食塩水に浸漬してから患部にあてるだけで、容易に貼付することができる。また、患部に血液や体液がある場合には、これらを吸収することによっても接着力を発現することができる。
本発明の生体組織補強材料は、例えば、生体組織補強材料を生理食塩水に浸漬してから患部にあてるだけで、容易に貼付することができる。また、患部に血液や体液がある場合には、これらを吸収することによっても接着力を発現することができる。
本発明によれば、伸縮性に優れ、大きく伸縮する組織であっても確実に補強できる組織補強材を提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
ポリグリコール酸チップを溶融紡糸し、延伸して12フィラメント、31.8デニールのポリグリコール酸糸を得た得られた糸を1000T/mの撚り数で撚り、140℃、1時間の加熱処理を行った後に撚りを戻すことで仮撚りを行った。次いで、仮撚りを行った糸を18ゲージの筒編み機にて度目12目/0.5inchの条件で筒編みし、チユーブ状の平編生地(筒編地)を作製し、得られた筒編地をニードルパンチングすることで厚み0.167mmの組織補強材を得た。
ポリグリコール酸チップを溶融紡糸し、延伸して12フィラメント、31.8デニールのポリグリコール酸糸を得た得られた糸を1000T/mの撚り数で撚り、140℃、1時間の加熱処理を行った後に撚りを戻すことで仮撚りを行った。次いで、仮撚りを行った糸を18ゲージの筒編み機にて度目12目/0.5inchの条件で筒編みし、チユーブ状の平編生地(筒編地)を作製し、得られた筒編地をニードルパンチングすることで厚み0.167mmの組織補強材を得た。
(実施例2)
仮撚りの撚り数を2000T/mとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
仮撚りの撚り数を2000T/mとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
(実施例3)
仮撚りの撚り数を250T/mとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
仮撚りの撚り数を250T/mとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
(実施例4)
筒編地の度目を18目/0.5inchとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
筒編地の度目を18目/0.5inchとした以外は実施例1と同様にして組織補強材を得た。
(実施例5)
筒編地の度目を17目/0.5inchとした以外は実施例2と同様にして組織補強材を得た。
筒編地の度目を17目/0.5inchとした以外は実施例2と同様にして組織補強材を得た。
(実施例6)
実施例1と同様にしてポリグリコリドからなる糸を得た。次いで、得られた糸を16ゲージ、14目/0.5inchの条件でフライス編みし、編地を得た。得られた編地をニードルパンチングすることで厚み0.192mmの組織補強材を得た。
実施例1と同様にしてポリグリコリドからなる糸を得た。次いで、得られた糸を16ゲージ、14目/0.5inchの条件でフライス編みし、編地を得た。得られた編地をニードルパンチングすることで厚み0.192mmの組織補強材を得た。
(比較例1)
ポリグリコール酸チップを溶融紡糸し、延伸して12フィラメント、31.8デニールのポリグリコール酸糸を得た。これを筒編機にて編成し、チユーブ状の平編生地を得た。この筒編地をニードルパンチングし、編み目がほとんどわからない状態の不織布とすることで厚み0.150mmの組織補強材を得た。
ポリグリコール酸チップを溶融紡糸し、延伸して12フィラメント、31.8デニールのポリグリコール酸糸を得た。これを筒編機にて編成し、チユーブ状の平編生地を得た。この筒編地をニードルパンチングし、編み目がほとんどわからない状態の不織布とすることで厚み0.150mmの組織補強材を得た。
(伸長率の測定)
引張試験機(オートグラフAGX-V、島津製作所社製)を用いて、JIS L1096:2010 織物及び編物の生地試験方法の8.14引張強さ及び伸び率の方法に準じてタテ方向及びヨコ方向の伸長率、応力の測定を行った。
実施例により得られた組織補強材から縦、横それぞれ幅20mm×長さ40mmに試料を切り出し、引張試験機にチャック間距離20mmでセットし、引張速度100mm/minで試料が破断するまで伸長を行った後に、低応力(1N)時の伸長率を読み取った。
結果を表1に示した。
引張試験機(オートグラフAGX-V、島津製作所社製)を用いて、JIS L1096:2010 織物及び編物の生地試験方法の8.14引張強さ及び伸び率の方法に準じてタテ方向及びヨコ方向の伸長率、応力の測定を行った。
実施例により得られた組織補強材から縦、横それぞれ幅20mm×長さ40mmに試料を切り出し、引張試験機にチャック間距離20mmでセットし、引張速度100mm/minで試料が破断するまで伸長を行った後に、低応力(1N)時の伸長率を読み取った。
結果を表1に示した。
(応力の測定)
伸長率と同様の方法で試料が破断するまで計測を行った後に、定伸長(200%)時の応力を読み取った。結果を表2に示した。
伸長率と同様の方法で試料が破断するまで計測を行った後に、定伸長(200%)時の応力を読み取った。結果を表2に示した。
本発明によれば、伸縮性に優れ、大きく伸縮する組織であっても確実に補強できる組織補強材を提供することができる。
Claims (8)
- 生体吸収性材料からなる組織補強材であって、応力が1Nのときの少なくとも1方向の伸長率が200%以上であることを特徴とする組織補強材。
- 生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、筒編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることを特徴とする請求項1記載の組織補強材。
- 生体吸収性材料からなる糸をフライス編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることを特徴とする請求項1記載の組織補強材。
- 生体吸収性材料からなる糸を仮撚りし、フライス編みした編地をニードルパンチしてなる不織布であることを特徴とする請求項1記載の組織補強材。
- 生体吸収性材料がポリグリコリドであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の組織補強材。
- 生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸を筒編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有することを特徴とする組織補強材の製造方法。
- 生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有することを特徴とする組織補強材の製造方法。
- 生体吸収性材料からなる糸を仮撚りする工程と、仮撚りした前記生体吸収性材料からなる糸をフライス編みして編地とする工程と、前記編地をニードルパンチする工程とを有することを特徴とする組織補強材の製造方法。
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