JP2022123736A - ステータ及びモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルと伝熱部材との間の絶縁性の確保を可能にしたステータ及びモータを提供する。【解決手段】コイル15は、ティース17に沿って軸方向に延びる一対の軸方向コイル部15bと、一対の軸方向コイル部15b同士を周方向に連結するコイルエンド部15aと、を有している。コイルエンド部15aは、ティース17の軸方向の側面17bに沿って設けられている。伝熱部材21は、コイルエンド部15aに対し側面17bとは反対側に位置している。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21との間に、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接する態様で設けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、ステータ及びモータに関するものである。
例えば特許文献1に記載されたモータのステータは、ティースを有するステータコアと、ティースの周囲に巻装される環状のコイルと、コイルに接する伝熱部材とを備える。同ステータでは、モータの稼働時にコイルで生じた熱の一部を、伝熱部材を介して放熱することが可能である。
本発明者らは、上記のようなステータにおいて伝熱部材を導体とした場合に、コイルから伝熱部材への伝熱性を極力維持したまま、伝熱部材とコイルとの間の電気的な絶縁性を確保することが可能な構造を検討していた。本発明の目的は、コイルから伝熱部材への伝熱性の低下を抑えつつも、コイルと伝熱部材との間の絶縁性の確保を可能にしたステータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するステータは、ティース(17)を有するステータコア(14)と、前記ティースの周囲に巻装される環状のコイル(15)と、前記コイルで生じる熱の放出を促進するための伝熱部材(21)と、前記伝熱部材と前記コイルとの間を電気的に絶縁する絶縁部材(22)と、を備え、前記コイルは、前記ティースに沿って軸方向に延びる一対の軸方向コイル部(15b)と、前記一対の軸方向コイル部同士を周方向に連結するコイルエンド部(15a)と、を有し、前記コイルエンド部は、前記ティースの軸方向の側面(17b)に沿って設けられ、前記伝熱部材は、前記コイルエンド部に対し前記側面とは反対側に位置しており、前記絶縁部材は、前記コイルエンド部と前記伝熱部材との間に、前記コイルエンド部と前記伝熱部材の各々に接する態様で設けられている。
上記課題を解決するモータは、ステータ(12)と、前記ステータに対向するロータ(13)と、を備えるモータ(10)であって、前記ステータは、ティース(17)を有するステータコア(14)と、前記ティースの周囲に巻装される環状のコイル(15)と、前記コイルで生じる熱の放出を促進するための伝熱部材(21)と、前記伝熱部材と前記コイルとの間を電気的に絶縁する絶縁部材(22)と、を備え、前記コイルは、前記ティースに沿って軸方向に延びる一対の軸方向コイル部(15b)と、前記一対の軸方向コイル部同士を周方向に連結するコイルエンド部(15a)と、を有し、前記コイルエンド部は、前記ティースの軸方向の側面(17b)に沿って設けられ、前記伝熱部材は、前記コイルエンド部に対し前記側面とは反対側に位置しており、前記絶縁部材は、前記コイルエンド部と前記伝熱部材との間に、前記コイルエンド部と前記伝熱部材の各々に接する態様で設けられている。
上記ステータ及びモータによれば、絶縁部材によってコイルエンド部と伝熱部材との間の絶縁性を確保することが可能となる。そして、絶縁部材は、コイルエンド部と伝熱部材の各々に接するため、コイルエンド部の熱が絶縁部材を介して伝熱部材に伝わりやすい。従って、伝熱部材とコイルエンド部との間に絶縁部材を介在させつつも、コイルエンド部から伝熱部材への伝熱性の低下を抑えることが可能となる。
以下、モータの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。
図1に示すように、モータ10は、ハウジング11と、ステータ12と、ロータ13とを備えている。ステータ12は、ハウジング11の内側に固定されている。ハウジング11は、例えば金属製である。ステータ12は、環状をなしている。ロータ13は、例えば、ステータ12の内側に配置されている。すなわち、モータ10は、インナロータ型のモータである。ロータ13は、ハウジング11に回転可能に支持されている。
ステータ12は、ステータコア14と、コイル15とを備えている。ステータコア14は、磁性金属材料にて構成されている。例えば、ステータコア14は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されている。ステータコア14は、基部16と、複数のティース17とを有している。基部16は、環状をなしている。基部16の外周面は、例えば、ハウジング11の内周面に接している。各ティース17は、基部16から径方向に沿って延びている。各ティース17は、例えば、基部16の内周面からステータコア14の中心軸線Lに向かって延びている。なお、基部16からティース17の延びる方向を、図2に示す第1方向D1としている。各ティース17は、ロータ13に対向する対向面17aを有している。本実施形態では、ティース17の径方向内側面が対向面17aを構成している。なお、ティース17の数は、モータ10の構成に応じて適宜変更可能である。
コイル15は、径方向から見て各ティース17の周囲に巻装されている。図2に示すように、コイル15は、コイルエンド部15aと、軸方向コイル部15bとを有している。軸方向コイル部15bは、ティース17の周方向両側にそれぞれ位置している。各軸方向コイル部15bは、ティース17に沿って軸方向に延びている。
コイルエンド部15aは、一対の軸方向コイル部15b同士を周方向に連結している。コイルエンド部15aは、ティース17の軸方向両側にそれぞれ位置している。ティース17は、軸方向における両側にそれぞれ側面17bを有している。一方のコイルエンド部15aは、一方の側面17bに沿って設けられている。また、他方のコイルエンド部15aは、他方の側面17bに沿って設けられている。図3に示すように、コイルエンド部15aとティース17の側面17bとの間には、絶縁部材18が介在されている。絶縁部材18は、例えば樹脂フィルムにて構成されている。
なお、コイル15の成形方法としては、例えば、ティース17を模した治具にコイル15を巻き付けて成形した後、治具から外したコイル15をティース17に挿入する方法が挙げられる。また、それ以外には、例えば、ティース17にコイル15を巻き付ける方法が挙げられる。各コイル15に対して電源供給がなされると、ロータ13を回転駆動するための回転磁界がステータ12にて生じる。
図2に示すように、ステータ12は、ステータコア14の軸方向の端部において、コイル15の熱を放出するための放熱構造20を有している。なお、図1では、放熱構造20の図示を省略している。放熱構造20は、例えば、ステータコア14の軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。各放熱構造20は、例えば、互いに同様の構成である。以下では、一方の放熱構造20を例にとって放熱構造20の構成を説明する。
図3に示すように、放熱構造20は、伝熱部材21と絶縁部材22とを備えている。伝熱部材21は、コイル15で生じる熱の放出を促進するための部材である。絶縁部材22は、伝熱部材21とコイル15との間を電気的に絶縁するためのものである。
コイル15は、コイル本体23と、含浸材24とを含む。コイル本体23は、各コイルエンド部15a及び各軸方向コイル部15bに含まれる。コイル本体23は、ティース17の周囲に巻装される導線25にて構成されている。含浸材24は、例えば、エポキシ系の樹脂にて構成されている。含浸材24は、コイル本体23と絶縁部材22との間に介在されている。コイル本体23の導線25と絶縁部材22との間の隙間は、含浸材24によって埋められている。すなわち、絶縁部材22は、含浸材24を含むコイルエンド部15aに接している。
また、コイルエンド部15aは、例えば、含浸材26を含んで構成されている。含浸材26は、例えば、エポキシ系の樹脂にて構成されている。含浸材26は、コイル本体23と絶縁部材18との間に介在されている。コイル本体23の導線25と絶縁部材18との間の隙間は、含浸材26によって埋められている。
伝熱部材21は、例えば、ステータコア14の構成材料よりも熱伝導率が高い材料にて構成されている。本実施形態では、伝熱部材21は、ステータコア14を構成する電磁鋼板よりも熱伝導率が高い材料にて構成されている。また、伝熱部材21は導体からなる。伝熱部材21は、例えばアルミニウム系金属にて構成されている。
図3に示すように、伝熱部材21は、被覆部31と、当接部32と、連結部33とを有している。
コイルエンド部15aは、第1接触面15cを有している。第1接触面15cは、コイルエンド部15aにおいて、ティース17と対向する面とは反対側の側面である。第1接触面15cは、主として含浸材24にて構成されている。被覆部31は、コイルエンド部15aの第1接触面15cを覆っている。すなわち、被覆部31は、コイルエンド部15aに対し側面17bとは反対側に位置している。
コイルエンド部15aは、第1接触面15cを有している。第1接触面15cは、コイルエンド部15aにおいて、ティース17と対向する面とは反対側の側面である。第1接触面15cは、主として含浸材24にて構成されている。被覆部31は、コイルエンド部15aの第1接触面15cを覆っている。すなわち、被覆部31は、コイルエンド部15aに対し側面17bとは反対側に位置している。
連結部33は、被覆部31と当接部32とを連結している。連結部33は、コイルエンド部15aに対して径方向外側に位置している。すなわち、連結部33は、コイルエンド部15aに径方向に対向している。なお、本明細書における「対向」とは、面同士または部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
当接部32は、ステータコア14に当接している。本実施形態では、ステータコア14は板状部材35を有している。板状部材35は、ステータコア14の主部分を構成する電磁鋼板とは異なる材料にて構成されている。板状部材35は、例えば冷間圧延鋼板にて構成されている。板状部材35は、基部16における軸方向の端部に設けられている。当接部32は、例えば、ステータコア14に含まれる板状部材35に当接している。さらに、当接部32は、ステータコア14の板状部材35に固定されている。当接部32は、例えば、ピン34の圧入によってステータコア14に固定されている。板状部材35は、当接部32とステータコア14の電磁鋼板と当接部32との間に介在されている。なお、ピン34は、当接部32と板状部材35のそれぞれを貫通している。当接部32及び板状部材35の各々は、例えば、ハウジング11の内周面に接している。
伝熱部材21は、伝熱部材21における第1方向D1の端部からティース17の側面17bに向かって延びる延出部36を有している。延出部36は、例えば、被覆部31の径方向内側の端部から軸方向に沿って延びている。延出部36は、径方向においてコイルエンド部15aに対向している。
絶縁部材22は、例えば合成樹脂にて構成されている。絶縁部材22は、例えば、アウトサート成形にて伝熱部材21に一体に形成されている。絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21との間に設けられている。絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接している。すなわち、伝熱部材21は、絶縁部材22に接する第2接触面21aを有している。絶縁部材22は、例えば、伝熱部材21における被覆部31に接している。また、絶縁部材22は、コイルエンド部15aの第1接触面15cに接している。
コイルエンド部15aの軸方向の厚さは、径方向内側に向かって薄くなるように構成されている。すなわち、コイルエンド部15aの第1接触面15cは、軸方向における側面17bから第1接触面15cまでの長さが径方向内側に向かって短くなるように構成されている。本実施形態では、第1接触面15cは、段差形状をなしている。
伝熱部材21の第2接触面21aは、第1接触面15cに沿った形状をなしている。すなわち、軸方向における第2接触面21aから側面17bまでの長さは、径方向内側に向かって短くなるように構成されている。
絶縁部材22は、径方向において延出部36とコイルエンド部15aとの間に介在する第1介在部41を有している。第1介在部41は、例えば、延出部36とコイルエンド部15aの各々に接している。また、絶縁部材22は、例えば、径方向において連結部33とコイルエンド部15aとの間に介在する第2介在部42を有している。
本実施形態の作用について説明する。
ロータ13の回転駆動用の電流がコイル15に供給されると、コイル15には熱が生じる。このとき、コイル15の熱の一部は、伝熱部材21を介してステータコア14に伝わる。そして、ステータコア14に伝わった熱はハウジング11に伝わる。また、本実施形態の伝熱部材21は、ステータコア14だけでなくハウジング11とも接しているため、伝熱部材21に伝わった熱の一部は直接ハウジング11に伝わる。そして、ハウジング11に伝わった熱は、ハウジング11からモータ10の外部に放出される。
ロータ13の回転駆動用の電流がコイル15に供給されると、コイル15には熱が生じる。このとき、コイル15の熱の一部は、伝熱部材21を介してステータコア14に伝わる。そして、ステータコア14に伝わった熱はハウジング11に伝わる。また、本実施形態の伝熱部材21は、ステータコア14だけでなくハウジング11とも接しているため、伝熱部材21に伝わった熱の一部は直接ハウジング11に伝わる。そして、ハウジング11に伝わった熱は、ハウジング11からモータ10の外部に放出される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)伝熱部材21は、コイルエンド部15aに対しティース17の側面17bとは反対側に位置している。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21との間に、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接する態様で設けられている。この構成によれば、絶縁部材22によってコイルエンド部15aと伝熱部材21との間の絶縁性を確保することが可能となる。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接するため、コイルエンド部15aの熱が絶縁部材22を介して伝熱部材21に伝わりやすい。従って、伝熱部材21とコイルエンド部15aとの間に絶縁部材22を介在させつつも、コイルエンド部15aから伝熱部材21への伝熱性の低下を抑えることが可能となる。
(1)伝熱部材21は、コイルエンド部15aに対しティース17の側面17bとは反対側に位置している。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21との間に、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接する態様で設けられている。この構成によれば、絶縁部材22によってコイルエンド部15aと伝熱部材21との間の絶縁性を確保することが可能となる。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aと伝熱部材21の各々に接するため、コイルエンド部15aの熱が絶縁部材22を介して伝熱部材21に伝わりやすい。従って、伝熱部材21とコイルエンド部15aとの間に絶縁部材22を介在させつつも、コイルエンド部15aから伝熱部材21への伝熱性の低下を抑えることが可能となる。
(2)コイル15は、ティース17の周囲に巻装される導線25からなるコイル本体23と、導線25と絶縁部材22との間の隙間を埋める含浸材24と、を含む。そして、絶縁部材22は、コイルエンド部15aにおける含浸材24に接している。この構成によれば、コイル本体23と絶縁部材22との間の隙間が含浸材24によって埋められる。このため、コイル本体23で生じた熱を絶縁部材22を介して伝熱部材21に、より好適に伝えやすくすることが可能となる。その結果、コイルエンド部15aから伝熱部材21への伝熱性の低下をより抑えることが可能となる。
(3)伝熱部材21は、ステータコア14に当接する当接部32を有している。この構成によれば、伝熱部材21の熱を当接部32からステータコア14に好適に伝えることが可能となる。
(4)当接部32は、ステータコア14に固定されている。このため、当接部32がステータコア14に接触する状態を安定させることが可能となる。
(5)コイルエンド部15aは、絶縁部材22に接する第1接触面15cを有している。第1接触面15cは、軸方向における側面17bから第1接触面15cまでの長さが径方向内側に向かって短くなるように構成されている。そして、伝熱部材21における絶縁部材22に接する第2接触面21aは、第1接触面15cに沿った形状をなしている。この構成によれば、コイルエンド部15aの第1接触面15cと側面17bとの間の長さが径方向内側に向かって短くなる構成であっても、伝熱部材21と第1接触面15cとの間隔を短くすることが可能となる。このため、絶縁部材22が部分的に厚くなることを抑制することが可能となる。その結果、コイルエンド部15aから伝熱部材21への伝熱性の低下をより抑えることが可能となる。
(5)コイルエンド部15aは、絶縁部材22に接する第1接触面15cを有している。第1接触面15cは、軸方向における側面17bから第1接触面15cまでの長さが径方向内側に向かって短くなるように構成されている。そして、伝熱部材21における絶縁部材22に接する第2接触面21aは、第1接触面15cに沿った形状をなしている。この構成によれば、コイルエンド部15aの第1接触面15cと側面17bとの間の長さが径方向内側に向かって短くなる構成であっても、伝熱部材21と第1接触面15cとの間隔を短くすることが可能となる。このため、絶縁部材22が部分的に厚くなることを抑制することが可能となる。その結果、コイルエンド部15aから伝熱部材21への伝熱性の低下をより抑えることが可能となる。
(6)ティース17は、径方向に沿った第1方向D1に向かって延びている。伝熱部材21は、伝熱部材21における第1方向D1の端部から側面17bに向かって延びる延出部36を有している。そして、延出部36は、径方向においてコイルエンド部15aに対向している。この構成によれば、伝熱部材21が延出部36を有することで、伝熱部材21の放熱性能をより向上させることが可能となる。また、ティース17の第1方向D1の端部側、つまりティース17の先端側において、延出部36がコイルエンド部15aに対して径方向に対向する。これにより、コイル15がティース17の先端から抜けてしまうことを、延出部36によって抑制することが可能となる。
(7)絶縁部材22は、径方向において延出部36とコイルエンド部15aとの間に介在する第1介在部41を有している。この構成によれば、第1介在部41によって延出部36とコイルエンド部15aとの間の電気的な絶縁性を確保することが可能となる。
(8)絶縁部材22は、伝熱部材21に一体に形成されている。この構成によれば、伝熱部材21と絶縁部材22とを1つの一体部品として扱うことが可能となる。このため、部品管理を容易にすることが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図4に示すように、伝熱部材21の連結部33とハウジング11の内周面との間に、介在部材43を設けてもよい。介在部材43は、連結部33及びハウジング11の内周面の各々に接している。介在部材43は、例えば、合成樹脂にて構成されている。介在部材43は、例えば、連結部33とハウジング11の内周面との間に充填されるものである。この構成によれば、伝熱部材21からハウジング11への伝熱性を、介在部材43によって向上させることが可能となる。
・図4に示すように、伝熱部材21の連結部33とハウジング11の内周面との間に、介在部材43を設けてもよい。介在部材43は、連結部33及びハウジング11の内周面の各々に接している。介在部材43は、例えば、合成樹脂にて構成されている。介在部材43は、例えば、連結部33とハウジング11の内周面との間に充填されるものである。この構成によれば、伝熱部材21からハウジング11への伝熱性を、介在部材43によって向上させることが可能となる。
・図5に示す構成に変更してもよい。図5に示す構成では、ステータ12は、絶縁性を有するバスバーホルダ51と、バスバーホルダ51に保持されているバスバー52とを有している。バスバーホルダ51は、絶縁部材22と一体をなしている。すなわち、伝熱部材21と絶縁部材22とバスバーホルダ51とは、一体成形品として構成されている。
伝熱部材21の被覆部31は、軸方向の両側面である第2接触面21aと外側面21bとを有している。外側面21bは、軸方向において第2接触面21aとは反対側の面である。バスバーホルダ51は、外側面21bに設けられている。
伝熱部材21と絶縁部材22とバスバーホルダ51を備える一体成形品は、バスバーホルダ51と絶縁部材22とを連結する連結部53を備えている。連結部53は、バスバーホルダ51及び絶縁部材22に一体に設けられている。絶縁部材22、バスバーホルダ51及び連結部53は、例えば合成樹脂にて構成されている。絶縁部材22、バスバーホルダ51及び連結部53は、例えば、アウトサート成形にて伝熱部材21に一体に形成されている。
コイル15は、引き出し線15dを有している。引き出し線15dは、導線25の端部である。引き出し線15dは、伝熱部材21側に引き出されている。また、引き出し線15dは、伝熱部材21における第2接触面21a側から外側面21b側に通されている。なお、伝熱部材21の被覆部31は、例えば、第2接触面21aと外側面21bとを連通する貫通孔21cを有している。引き出し線15dは、貫通孔21cを通っている。そして、引き出し線15dは、バスバー52に接続されている。連結部53は、引き出し線15dと伝熱部材21との間に介在されている。連結部53は、例えば、引き出し線15dの全周を囲むように形成されている。
次に、図5に示すような構成の効果について列挙する。
絶縁部材22は、伝熱部材21に一体に形成されている。この構成によれば、伝熱部材21と絶縁部材22とを1つの一体部品として扱うことが可能となる。このため、部品管理を容易にすることが可能となる。
絶縁部材22は、伝熱部材21に一体に形成されている。この構成によれば、伝熱部材21と絶縁部材22とを1つの一体部品として扱うことが可能となる。このため、部品管理を容易にすることが可能となる。
ステータ12は、絶縁性を有するバスバーホルダ51と、バスバーホルダ51に保持されているバスバー52とを有している。バスバー52は、コイル15に電気的に接続されている。バスバーホルダ51は、絶縁部材22と一体をなしている。この構成によれば、伝熱部材21、絶縁部材22及びバスバーホルダ51を1つの一体部品として扱うことが可能となる。このため、部品管理をより容易にすることが可能となる。
伝熱部材21は、軸方向の両側面である第2接触面21aと外側面21bとを有している。そして、バスバーホルダ51は、外側面21bに設けられている。この構成によれば、バスバーホルダ51を伝熱部材21の外側面21bに一体に設けることができる。
連結部53は、引き出し線15dと伝熱部材21との間に介在されている。この構成によれば、連結部53によって、伝熱部材21と引き出し線15dとの間を電気的に絶縁することが可能となる。
なお、図5に示すような構成において、被覆部31が、周方向に複数並ぶコイルエンド部15aの各々に対応して分割されている構成であってもよい。この場合、分割されている複数の被覆部31は、例えば、伝熱部材21の連結部33から内周側に延出される。また、この場合、引き出し線15d及び連結部53を、分割されている複数の被覆部31の間に配置してもよい。
・上記実施形態のステータコア14において、板状部材35を省略してもよい。この場合、伝熱部材21の当接部32は、例えば、ステータコア14の主部分を構成する電磁鋼板に当接する。
・上記実施形態の伝熱部材21において、図6に示すように、ステータコア14に当接する当接部32を省略してもよい。図6に示す構成では、伝熱部材21は、ハウジング11に当接する当接部21dを有している。当接部21dは、ステータコア14に対しては離れて設けられている。このような構成によれば、伝熱部材21の当接部21dからハウジング11に熱を伝えることができる。
・上記実施形態では、絶縁部材22が伝熱部材21に一体に形成されている。すなわち、伝熱部材21と絶縁部材22とを1つの一体部品として構成している。しかしながら、これに限定されるものではなく、絶縁部材22を、伝熱部材21に対して別部品として構成してもよい。
・上記実施形態の伝熱部材21において、延出部36を省略してもよい。伝熱部材21から延出部36を省略した場合、絶縁部材22においては第1介在部41が省略される。
・上記実施形態の伝熱部材21において、被覆部31が、周方向に複数並ぶコイルエンド部15aの各々に対応して分割されている構成であってもよい。また、被覆部31が、周方向に沿った連続的な環状をなす構成であってもよい。
・上記実施形態の伝熱部材21において、被覆部31が、周方向に複数並ぶコイルエンド部15aの各々に対応して分割されている構成であってもよい。また、被覆部31が、周方向に沿った連続的な環状をなす構成であってもよい。
・上記実施形態において、絶縁部材22が、コイルエンド部15aにおける導線25及び含浸材24の各々に接する構成であってもよい。また、絶縁部材22が、コイルエンド部15aに対しては含浸材24のみに接する構成であってもよい。また、上記実施形態において、絶縁部材18が、コイルエンド部15aにおける導線25及び含浸材26の各々に接する構成であってもよい。また、絶縁部材18が、コイルエンド部15aに対しては含浸材26のみに接する構成であってもよい。また、上記実施形態のコイル15において、含浸材24,26を省略してもよい。
・上記実施形態の放熱構造20において、伝熱部材21の連結部33とコイルエンド部15aとの間を含浸材で埋めてもよい。
・伝熱部材21の固定態様は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、ねじによって伝熱部材21の当接部32をステータコア14に固定してもよい。また、例えば、伝熱部材21に一体に設けたピン部をステータコア14に圧入する構成であってもよい。また、例えば、当接部32を接着によってステータコア14に固定してもよい。
・伝熱部材21の固定態様は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、ねじによって伝熱部材21の当接部32をステータコア14に固定してもよい。また、例えば、伝熱部材21に一体に設けたピン部をステータコア14に圧入する構成であってもよい。また、例えば、当接部32を接着によってステータコア14に固定してもよい。
・ステータコア14の構成材料、及び伝熱部材21の構成材料は上記実施形態に限定されるものではなく、モータ10の構成に応じて適宜変更可能である。また、絶縁部材22の構成材料は上記実施形態に限定されるものではなく、モータ10の構成に応じて適宜変更可能である。また、含浸材24,26の構成材料は上記実施形態に限定されるものではなく、モータ10の構成に応じて適宜変更可能である。
・上記実施形態の放熱構造20は、ステータコア14の軸方向の両端部にそれぞれ設けられているが、これに限らず、放熱構造20をステータコア14の軸方向の一方側のみに設けてもよい。
・上記実施形態のモータ10は、インナロータ型であるが、アウタロータ型のモータにも適用可能である。なお、アウタロータ型の場合、ステータ12のティース17が延びる方向である第1方向D1は、径方向外側に向かう方向となる。
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 モータ、12 ステータ、13 ロータ、14 ステータコア、15 コイル、15a コイルエンド部、15b 軸方向コイル部、15c 第1接触面、15d 引き出し線、17 ティース、17b 側面、21 伝熱部材、21a 第2接触面(第1面)、21b 外側面(第2面)、22 絶縁部材、23 コイル本体、24 含浸材、25 導線、32 当接部、36 延出部、41 第1介在部(介在部)、51 バスバーホルダ、52 バスバー、53 連結部、D1 第1方向。
Claims (12)
- ティース(17)を有するステータコア(14)と、
前記ティースの周囲に巻装される環状のコイル(15)と、
前記コイルで生じる熱の放出を促進するための伝熱部材(21)と、
前記伝熱部材と前記コイルとの間を電気的に絶縁する絶縁部材(22)と、
を備え、
前記コイルは、前記ティースに沿って軸方向に延びる一対の軸方向コイル部(15b)と、前記一対の軸方向コイル部同士を周方向に連結するコイルエンド部(15a)と、を有し、
前記コイルエンド部は、前記ティースの軸方向の側面(17b)に沿って設けられ、
前記伝熱部材は、前記コイルエンド部に対し前記側面とは反対側に位置しており、
前記絶縁部材は、前記コイルエンド部と前記伝熱部材との間に、前記コイルエンド部と前記伝熱部材の各々に接する態様で設けられている、
ステータ。 - 前記コイルは、前記ティースの周囲に巻装される導線(25)からなるコイル本体(23)と、前記導線と前記絶縁部材との間の隙間を埋める含浸材(24)と、を含み、
前記絶縁部材は、前記コイルエンド部における前記含浸材に接している、
請求項1に記載のステータ。 - 前記伝熱部材は、前記ステータコアに当接する当接部(32)を有している、
請求項1または請求項2に記載のステータ。 - 前記当接部は、前記ステータコアに固定されている、
請求項3に記載のステータ。 - 前記コイルエンド部は、前記絶縁部材に接する第1接触面(15c)を有し、
前記第1接触面は、軸方向における前記側面から前記第1接触面までの長さが径方向内側に向かって短くなるように構成され、
前記伝熱部材における前記絶縁部材に接する第2接触面(21a)は、前記第1接触面に沿った形状をなしている、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のステータ。 - 前記ティースは、径方向に沿った第1方向(D1)に向かって延びており、
前記伝熱部材は、前記伝熱部材における前記第1方向の端部から前記側面に向かって延びる延出部(36)を有し、
前記延出部は、径方向において前記コイルエンド部に対向している、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のステータ。 - 前記絶縁部材は、径方向において前記延出部と前記コイルエンド部との間に介在する介在部(41)を有している、
請求項6に記載のステータ。 - 前記絶縁部材は、前記伝熱部材に一体に形成されている、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のステータ。 - 絶縁性を有するバスバーホルダ(51)と、
前記バスバーホルダに保持され、前記コイルに電気的に接続されるバスバー(52)と、を備え、
前記バスバーホルダは、前記絶縁部材と一体をなしている、
請求項8に記載のステータ。 - 前記伝熱部材は、軸方向の両側面である第1面(21a)と第2面(21b)とを有し、
前記第1面は、前記絶縁部材に接しており、
前記第2面は、前記第1面とは反対側の面であり、
前記バスバーホルダは、前記第2面に設けられている、
請求項9に記載のステータ。 - 前記バスバーホルダと前記絶縁部材とを連結する連結部(53)が、前記バスバーホルダ及び前記絶縁部材に一体に設けられており、
前記コイルは、前記伝熱部材における前記第1面側から前記第2面側に通され、前記バスバーに接続される引き出し線(15d)を有し、
前記連結部は、前記引き出し線と前記伝熱部材との間に介在されている、
請求項10に記載のステータ。 - ステータ(12)と、前記ステータに対向するロータ(13)と、を備えるモータ(10)であって、
前記ステータは、
ティース(17)を有するステータコア(14)と、
前記ティースの周囲に巻装される環状のコイル(15)と、
前記コイルで生じる熱の放出を促進するための伝熱部材(21)と、
前記伝熱部材と前記コイルとの間を電気的に絶縁する絶縁部材(22)と、
を備え、
前記コイルは、前記ティースに沿って軸方向に延びる一対の軸方向コイル部(15b)と、前記一対の軸方向コイル部同士を周方向に連結するコイルエンド部(15a)と、を有し、
前記コイルエンド部は、前記ティースの軸方向の側面(17b)に沿って設けられ、
前記伝熱部材は、前記コイルエンド部に対し前記側面とは反対側に位置しており、
前記絶縁部材は、前記コイルエンド部と前記伝熱部材との間に、前記コイルエンド部と前記伝熱部材の各々に接する態様で設けられている、
モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021021241A JP2022123736A (ja) | 2021-02-12 | 2021-02-12 | ステータ及びモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021021241A JP2022123736A (ja) | 2021-02-12 | 2021-02-12 | ステータ及びモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022123736A true JP2022123736A (ja) | 2022-08-24 |
Family
ID=82940456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021021241A Pending JP2022123736A (ja) | 2021-02-12 | 2021-02-12 | ステータ及びモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022123736A (ja) |
-
2021
- 2021-02-12 JP JP2021021241A patent/JP2022123736A/ja active Pending
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