JP2022119608A - 筆記具 - Google Patents

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瑛大 中田
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Toshifumi Kamiya
弥 佐川
Wataru Sagawa
彩 米谷
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Shinya Murauchi
千絵 福田
Chie Fukuda
菜美子 江藤
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Abstract

【課題】 筆記部内の加圧状態を解消可能にして筆記部からのインクの漏れ出しを防止可能な筆記具を提供する。【解決手段】 筆記部がその先端への筆記圧によって軸筒に対して先後に摺動することによって軸筒後部のインク収容部内に収容されたインクが供給される筆記具であって、前記インク収容部と前記筆記部との間に収容された空気置換部材の外周に軸線に沿った直線状の溝が形成された筆記具。【選択図】図3

Description

本発明は筆記具に関する。
従来、筆記具においてペン先へのインク流量を調整可能にする提案がある。
その種の筆記具において、軸筒周壁に弾性壁部を有し、弾性壁部が押されることにより軸筒内の弁部材を開閉動してインク流量を調整するインク流量調整機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、筆記具において、ペン先と弁室を繋ぐインク搬送路の一部を筆記荷重によって内部容積が弾性収縮するようにしてインクを筆記チップから吐出可能なポンプ機能が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002-283786号公報 特開2013-193272号公報
しかしながら、前述の筆記具は、筆記後に、筆記部内に加圧状態が残った場合、筆記部からインクが漏れ出る可能性が有った。
本発明は、斯かる実情に鑑み、筆記部内の加圧状態を解消可能にして筆記部からのインクの漏れ出しを防止可能な筆記具を提供しようとするものである。
本発明は、筆記部がその先端への筆記圧によって先後に摺動することによって軸筒後部のインク収容部内に収容されたインクが供給される筆記具であって、前記インク収容部と前記筆記部との間に収容された空気置換部材の外周に軸線に沿った直線状の溝が形成されたことを特徴とする筆記具である。
本発明において、筆記部の先端外周には、軸筒と接続する口金を備え、前記空気置換部材と前記筆記部との間には、前記筆記部の移動に伴って圧縮可能な継手が装着され、前記筆記部の垂直状態の筆記時において、前記継手の圧縮部が当接する以前に口金が筆記面に当接することが好適である。
本発明においては、少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料とで構成される着色樹脂微粒子であって、前記(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーの含有量が着色樹脂微粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、前記塩基性染料又は油溶性染料の含有量が全ポリマー成分に対して、15質量%以上である着色樹脂微粒子が水に分散されていることを特徴とする水性インク用着色樹脂微粒子の分散液と、水溶性有機溶剤と、水とを含有する筆記具用水性インク組成物を収容したことが好適である。
本発明の筆記具によれば、筆記部内の加圧状態を解消可能にして筆記部からのインクの漏れ出しを防止可能な筆記具を提供するという優れた効果を奏し得る。また、筆記描線の濃淡を容易に表現することができる。
実施形態に係るボールペンのキャップを外した状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が全体縦断面図である。 図1のボールペンにおいて筆記圧の掛からない状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が全体縦断面図、(c)がコレクターから筆記部を中心した要部の縦断面図である。 図1のボールペンにおいて筆記圧が掛かった状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が全体縦断面図、(c)がコレクターから筆記部を中心した要部の縦断面図である。 コレクターの部品図であって、(a)が前方からの斜視図、(b)が前方からの視図、(c)がスリット形成側から見た正面図、(d)が(c)から周方向に90度回転させ空気置換用の溝を下方に向けた図、(e)が(c)のE-E線に沿う断面図、(f)が(d)から周方向に90度回転させて空気置換用の溝側から見た図、(g)が後方からの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
実施形態は、筆記具として内部にコレクターを有するボールペン1を例に説明する。なお、実施形態において、筆記具及びその構成部品についての「前方」とは筆記具の先端側を表し、「後方」とは後端側を表す。
〔ボールペン1の全体構造〕
図1に示すように、ボールペン(筆記具)1は、図1に示すように、先端に筆記ボール50を抱持したボールペンチップ(筆記部)40と、ボールペンチップ40にインクを供給するインク供給部30と、ボールペンチップ40及びインク供給部30を繋ぐ継手60と、ボールペンチップ40、継手60及びインク供給部30を内部に収納する軸筒10と、軸筒10先端に装着され、ボールペンチップ40の外周を覆うアウター(口金)20とを備えている。
ボールペン1は、ボールペンチップ40がその先端への筆記圧によって先後に摺動することによって軸筒10の後部の後軸で覆われたインクタンク(インク収容部)13内に収容されたインクが供給されるものであって、インクタンク13とボールペンチップ40との間に収容されたコレクター(空気置換部材)31の外周に後部が直線状となり前部でやや折れ曲がった空気置換溝31cが形成されたものである。
〔軸筒10〕
図1~図3に示すように、軸筒10は、後端が閉鎖している筒形状のインクタンク13と、筒形状で先端は先細り形状をしており、後端の内周にインクタンク13の先端が嵌入している先軸11と、後端が閉鎖している筒形状で、先端の内周に先軸11の後端が嵌入している後軸12とを有する。
インクタンク13の外径は、先軸11後端の内径と略同径である。インクタンク13の外周には、インクタンク13の先端から約1/3ほどの位置に、外方へ突出した突起が設けられ、この突起が先軸11内に係止してインクタンク13を固定する。また、インクタンク13には図示しないインクが充填されている。
先軸11は略筒状で、先端は先細り形状をしている。先軸11の外周には、外径が後軸12の外径と略同径で、後軸12の先端が当接するフランジ15が設けられている。
図1~図3の各(b)に示すように、先軸11はフランジ15を境に、後方の略円筒状をした先軸後部14と、前方の先細り形状をした先軸前部16とからなる。先軸後部14内にインクタンク13が嵌入した際に先軸後部14の内周の凹凸部がインクタンク13の外周の凹凸部に係合してインクタンク13が先軸11に着脱可能に固定される。また、先軸後部14の外周には、後軸12内部の凹凸部と係合する凹凸部が形成され、凹凸部同士が係合して後軸12が先軸に着脱可能に固定される。
図2、図3の各(b)に示すように、先軸前部16の内周には、先細りし始める位置にインク供給部30と係合するリング状に形成された先軸前部内方突起16aが形成されている。また、先軸前部16の前方には、継手60の先端が挿入できるように縮径され、前方に連設しているアウター20が挿入されるアウター挿入孔16bが設けられている。
〔インク供給部30〕
図2及び図3に示すように、インク供給部30は、略筒状で複数の羽根部31aが外周に櫛歯状に形成されたコレクター(一時インク保溜体)31と、棒状のポリエステルファイバーから成り、コレクター31を軸方向に貫通しており、かつ先端部32aがボールペンチップ40の後端内に嵌入しているコレクター芯32とを有している。図4に示すように、コレクター31の先端には、内径が拡径している先端保持部34が形成されている。
〔コレクター31〕
図4に示すように、コレクター31においては、先端保持部34の外周に、リング状であって、先方側に向かうほど外径が段階を経て縮径するコレクター鍔部34aが形成される。このコレクター鍔部34aは、図2、図3に示すように、先軸前部16の内周に形成された先軸前部内方突起16aに係合して先軸前部16から抜け止めされている。
また、図4に示すように、コレクター31は、インクタンク13の溢流インクを複数の羽根部31a間に一時保留する機能を有する。軸方向に複数配列された羽根部31aを通してスリット31bが形成されており、スリット31bは一時保留しているインクを毛細管力によってコレクター芯32側に誘導する機能を奏する。
また、スリット31bの軸を挟んで反対側には、太幅の溝の空気置換溝31cが形成されている。空気置換溝31は、インクタンク13内の圧力変動が生じた際に、空気置換溝31cをとおしてスムーズな空気の流通を確保してインクタンク13内から適切に空気置換しインクがコクレター芯32を介してボールペンチップ40先端に過剰な供給を防ぐ機能を奏する。
コレクター31の後端は先軸前部16内の空間に位置し、その空間を介してインクタンク13と連通している。
また、コレクター芯32の後方はインクタンク13内に突出しており、前方は継手60の後端から継手60を通過してボールペンチップ40内に挿入されている。
〔ボールペンチップ40〕
図2、図3に示すように、ボールペンチップ40は、概略円筒形状のホルダー42と、ホルダー42に保持される筆記ボール50とを有している。ホルダー42内には、後端開口からコレクター芯32の棒状の先端部32aが挿入される。ホルダー42の先端には、小口を内方に押圧して縮径変形されたカシメ部42aが形成されている。そして、筆記ボール50の先端は、カシメ部42aの先端縁から露出するようになっている。コレクター芯32の先端部32aは筆記ボール50の直後に達しており、コレクター芯32に浸透したインクを吸収して筆記ボール50にインクを供給する。さらに、ボールペンチップ40は、先端から約1/3程度がアウター20に保持される。
なお、コレクター芯32は、使用するインクの粘度等の性状に応じて、適切なポリエステルファイバーの気孔率や表面形状を選択して形成される。
〔継手60〕
図2、図3に示すように、継手60は、略筒状の中心部材61と、中心部材61後方の外周にコレクター31における先端保持部34の厚さ分の空隙64を有するように、中心部材61の後端から約1/4から約1/3あたりまでに成形された略筒状の周辺部材62と、周辺部材62の先端から中心部材61の先端から約1/3の位置までを覆うように形成された介在部材63とからなる。中心部材61の内部の挿入孔61aには、後方からコレクター芯32が挿入され前方に突出し、先端部32aがボールペンチップ40内に挿入される。また、中心部材61と周辺部材62との間に形成された空隙64内に先端保持部34が嵌合される。
図2、図3に示すように、中心部材61の内周には、後端にコレクター芯32と略同径の挿入孔61aが設けられている。中心部材61の外周には、中心部材61の挿入孔61aの先端からほぼ1/3より後方で、周辺部材62の先端よりも前方に位置し、先端保持部34の外径よりも径が小さい、リング状の中心部材鍔部61bが形成されている。
ここで、中心部材鍔部61bより後方の後方円柱部後部61cの外径は先端保持部34の内径と略同径である。
周辺部材62の内径はコレクター31の先端保持部34の外径と略同径である。周辺部材62の内周は後端部が僅かに拡径している。ここで、周辺部材62の拡径した後端部の径はコレクター当接部34cの径よりも小さく、先端保持部34を挿入しやすくするために設けられている。
図2及び図3に示すように、介在部材63は、周辺部材62の先端まで覆っており、周辺部材の先方部と係合している。介在部材63の内周は中心部材61及び周辺部材62の外周に沿うように形成されており、中心部鍔部61bに後方側の細径になる連結部(クッション部)63aとなる。連結部63aの後端に位置する内径は、周辺部材62の内径と同じであり、連結部63aの前方に位置する内径は、介在部材63の内径から、中心部材鍔部61bの外径となり、その先方で中心部材61に外周に接するような形状を有している。
〔二色成形〕
継手60は二色成形により成形された部品であり、中心部材61及び周辺部材62を一次成形で成形し、これら中心部材61及び周辺部材62に対し介在部材63を二次成形により一体成形している。介在部材63は連結部63aにおいて、撓りをもたせるため、弾性樹脂材料によって形成される。前記弾性材料としては、成型工程において、金型を用いて、高温下で行うため熱可塑性のエラストマーが望ましい。一次成形体である中心部材61及び周辺部材62の材質はポリアセタール樹脂等の硬質樹脂が望ましい。
〔アウター20〕
図2、図3に示すように、アウター20は円筒状のアウター固定部21と、このアウター固定部21に連設する略円錐形状のアウターテーパー部22とからなる。アウターテーパー部22の先端には面取りされたアウター先端部23が設けられている。また、アウター20には、後端から先端に向けて内部に孔24a、24bが形成されており、アウター固定部21の内面には、後部挿入孔24aが設けられ、アウターテーパー部22の先端付近の内面には、後部挿入孔24aよりも小径の前部挿入孔24bが設けられている。アウター固定部21は先軸前部14のアウター挿入孔16bに装着されることで、先軸11に固定される。そして、アウター20はボールペンチップ40を被覆する。この際、コレクター芯32の先端部32aがボールペンチップ40内に挿入され、前部挿入孔24bには、ボールペンチップ40が進退動可能に挿入される。図2、図3に示すように、アウター先端部23から、筆記ボール50と、筆記ボール50を覆うカシメ部42aとが露出している。
〔筆記部(ボールペンチップ40)の機能〕
筆記部(ボールペンチップ40)の先端外周には、軸筒10と接続する口金(アウター20)を備え、空気置換部材(コレクター31)と筆記部(ボールペンチップ40)との間には、筆記部(ボールペンチップ40)の移動に伴って圧縮可能な継手(中心部材61、周辺部材62、及び介在部材63を有する継手60)が装着されることから、ボールペンチップ40の垂直状態の筆記時において、継手60の圧縮部(介在部材63)が当接する以前に口金アウター30が筆記面に当接する機能を奏する。
〔インクの製造例1~2:インクの着色微粒子の分散易(粒子)〕
ボールペン1に使用するインクに含有する各各色微粒子は、次の製造例で製造した。以下「部」は質量部を表す。また、製造例における各成分の全量(全計量)は500部である。
〔製造例1〕
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水329.5部、グリセリンモノメタクリレート〔ブレンマーGLM、日油社製〕5部、メタクリル酸2-スルホエチルナトリウム〔アクリルエステルSEM-Na、三菱ケミカル社製〕5部、重合性界面活性剤〔ADEKA社製、アデカリアソープSE-10N、エーテルサルフェート〕20部及び過硫酸アンモニウム0.5部を仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
一方、メタクリル酸シクロヘキシルモノマー55部と、他のモノマーとして、メタクリル酸n-ブチル35部とからなる混合モノマーに、油溶性染料〔サビニールブルーGLS、クラリアント社製〕40部、架橋剤〔トリアリルイソシアヌレート、日本化成社製、「タイク(TAIC)」〕10部を混合した液を調製した。
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保った上記フラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、乳化重合を行った。さらに5時間熟成して重合を終了し、水性インク用着色樹脂微粒子の分散液(粒子1)を得た。
前記メタクリル酸シクロヘキシルモノマーの含有量は、着色樹脂微粒子を構成する全ポリマー成分に対して、50.0質量%、前記油溶性染料の含有量は全ポリマー成分に対して、36.4質量%であった。また、着色樹脂微粒子の平均粒子径は、40nmであった。
〔製造例2〕
上記製造例1において、蒸溜水を340.5部とし、メタクリル酸シクロヘキシルモノマーの量を30部とし、メタクリル酸n-ブチルの量を45部とし、また、染料として、油溶性染料〔バリファーストピンク2310N、オリエント化学工業社製〕20部、油溶性染料〔オイルピンク 314、オリエント化学工業社製〕12部、油溶性染料〔バリファース レッド 3312、オリエント化学工業社製〕12部を用いた以外は、上記製造例1と同様にして、水性インク用着色微粒子水性分散液(粒子2)を得た。
前記メタクリル酸シクロヘキシルモノマーの含有量は着色樹脂微粒子を構成する全ポリマー成分に対して、31.6質量%、前記油溶性染料の含有量は全ポリマー成分に対して、46.3質量%であった。また、着色樹脂微粒子の平均粒子径は、82nmであった。
上記製造例1~2で得た各水性インク用着色樹脂微粒子の分散液は、樹脂固形分は20~40質量%であった。
〔筆記具用水性インク組成物の調製〕
上記製造例1~2により製造した各着色樹脂微粒子の分散液(粒子1~2)を用いて、下記に示す配合組成(全量100質量%)により常法により各筆記具用水性インク組成物を調製した。
インク組成:(全量100質量%)
各水性インク用着色樹脂微粒子の分散液 20質量%
pH調整剤(トリエタノールアミン) 1質量%
水溶性有機溶剤(エチレングリコール) 5質量%
イオン交換水 74質量%
〔実施形態のボールペン1の作用効果〕
このボールペン1は、継手60が3部材からなり、周辺部材62と中心部材61とが、同一の一次成形体でありながら、互いに一次成形体としては連続していないため、介在部材63の連結部63a付近が変形し、継手60が撓りやすい構造となっている。
非筆記時から筆記圧が軽い時には、図2に示すように、軸筒10装着のアウター20先端からボールペンチップ40先端が突出しており、ボール50の先端が露出している。ボール50の露出した状態で筆記した場合、ボール50によって制御される線幅での筆記ができる。
筆記圧をさらに掛けた筆記時には、図3に示すように、介在部材63の連結部63aが弾性変形し、ボールペンチップ40が後方に引っ込む。さらに筆記圧力がかかると、アウター先端部23が紙面等の筆記面に当接して、ボールペンチップ40の引っ込みが停止する。その際、ボール50と共にアウター先端部63aにもインクが渡り筆記幅を太くするように作用する。
したがって、実施形態のボールペン1によれば、筆記圧力をかける具合によって万年筆のような線幅を制御可能な筆記を簡単に得ることができる。
また、筆記の際の力の入れ具合によって、コレクター31とコレクター芯32とが撓り、アウター20及びインク供給部30を軸筒10の中心軸から傾けることができ、万年筆のようなやわらかい筆記感を得ることができる。特にアウター20の後部挿入孔24a内にボールペンチップ40外周との間に空間が取れるため、 コクレター芯32の撓りを容易に可能にして筆記感の向上を図ることができる。
また、筆記圧力を変化させてボールペンチップ40及びコレクター芯32が進退動することによって、介在部材63の連結部63a内の空間が非圧縮と圧縮が繰り替えされてポンプ作用が生じるので、インクがコレクター芯32を介してボールペンチップ40にスムーズに供給されることを可能にし、筆記描線の濃淡を容易に表現することができる。筆記描線の濃淡とは、通常染色下において肉眼判定で明瞭に色差が認められる程度以上である。具体的には、筆記速度250mm/3sec、筆記角度75°、 筆記荷重150gの条件下で50mm筆記し、先頭から1~2mmの部分の描線色相および、先頭から10~20mmの部分の描線の色相を、日本電色工業社製 微小面分光色差計VSS7700にて分光反射率を測定孔0.5mmにて測定を行い、下記条件式
(先頭1~2mm部分の描線のL*値)/(先頭から10~20mm部分の描線のL*値)
が、0.8未満であることをもって、描線に濃淡差があると判定した。
実施形態は筆記具の例としてボールペンを説明したが、筆記具はボールペンに限定されず、誘導溝を形成したインク誘導芯や繊維形成芯を備えた筆記具で実施することもできる。
この発明は、ボールペンやマーカーペンなどの筆記具に利用することができる。
10 軸筒
11 先軸
12 後軸
13 インクタンク
15 フランジ
20 アウター(口金)
21 アウター固定部
22 アウターテーパー部
23 アウター先端部
24a 後部挿入孔
24b 前部挿入孔
30 インク供給部
31 コレクター
32 コレクター芯
32a コレクター芯先端部
34 先端保持部
34a コレクター鍔部
40 ボールペンチップ
42 ホルダー(口金)
42a カシメ部
50 筆記ボール
60継手
61 中心部材
61a 挿入孔
61b 中心部材鍔部
62 周辺部材
63 介在部材
63a 連結部
64 空隙

Claims (3)

  1. 筆記部がその先端への筆記圧によって軸筒に対して先後に摺動することによって軸筒後部のインク収容部内に収容されたインクが供給される筆記具であって、前記インク収容部と前記筆記部との間に収容された空気置換部材の外周に軸線に沿った直線状の溝が形成されたことを特徴とする筆記具。
  2. 前記筆記部の先端外周には、前記軸筒と接続する口金を備え、前記空気置換部材と前記筆記部との間には、前記筆記部の移動に伴って圧縮可能な継手が装着され、前記筆記部の垂直状態の筆記時において、前記継手の圧縮部が当接する以前に口金が筆記面に当接することを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料とで構成される着色樹脂微粒子であって、前記(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーの含有量が着色樹脂微粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、前記塩基性染料又は油溶性染料の含有量が全ポリマー成分に対して、15質量%以上である着色樹脂微粒子が水に分散されていることを特徴とする水性インク用着色樹脂微粒子の分散液と、水溶性有機溶剤と、水とを含有する筆記具用水性インク組成物を収容した請求項1又は2記載の筆記具。
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