JP2022119494A - 加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

加熱装置及び加熱方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022119494A
JP2022119494A JP2021016669A JP2021016669A JP2022119494A JP 2022119494 A JP2022119494 A JP 2022119494A JP 2021016669 A JP2021016669 A JP 2021016669A JP 2021016669 A JP2021016669 A JP 2021016669A JP 2022119494 A JP2022119494 A JP 2022119494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heated
inert liquid
heating
heating chamber
infrared heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021016669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022119494A5 (ja
Inventor
智大 宇治野
Tomohiro Ujino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021016669A priority Critical patent/JP2022119494A/ja
Publication of JP2022119494A publication Critical patent/JP2022119494A/ja
Publication of JP2022119494A5 publication Critical patent/JP2022119494A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】 不活性液の気化と特定の波長領域の赤外線を放射する波長制御赤外線ヒータを利用して被加熱物を加熱した後に、装置内で不活性液を被加熱物の表面から回収することが可能となり、不活性液の装置外への持ち出しによる消費を抑制する加熱装置及び加熱方法を提供する。【解決手段】 被加熱物表面に不活性液5を供給した後、被加熱物4に含まれる官能基と異なりかつ不活性液を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を放射する波長制御赤外線ヒータ6により、被加熱物の加熱と被加熱物表面の不活性液の回収を実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、不活性液の気化と特定の波長のみの赤外線を放射する赤外線ヒータとを利用して、被加熱物を加熱する加熱装置及び加熱方法に関するものである。
電子部品の実装工程などではんだ付けに使用されるリフロー炉として、不活性液と赤外線ヒータを利用して加熱する加熱装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4は特許文献1の概略構成図である。特許文献1で開示されている構成は、以下のような構成である。
加熱装置101は、搬入部102と、不活性液噴霧槽103と、プリヒート部104と、蒸気槽105と、搬出部106とを搬送コンベア107に沿って一連に設ける。不活性液噴霧槽103では、搬送コンベア107に向かって不活性液噴霧用のスプレーノズル108を設け、反対側に不活性ミストの余剰分を回収するダクトを配置する。この回収ダクト109は、吸引ブロワを付設したミスト回収槽110に接続し、さらにポンプ111aを経て蒸気槽105の液溜部112に接続する。プリヒート部104では、搬送コンベア107に沿って赤外線プリヒータ115を配列する。液溜部112は、管路116aを経て温調器113に連通し、ポンプ111bおよび管路116bを経てスプレーノズル108に連通する。このスプレーノズル108は、不活性ミストをプリヒート前のワーク114に塗布する。
搬入部102から搬送コンベア107に投入されたワーク114は、不活性液噴霧槽103内でスプレーノズル108により不活性ミストを塗布される。その後、プリヒート部104で赤外線プリヒータ115によりプリヒートされ、不活性液の蒸気相を形成している蒸気槽105に搬送される。蒸気槽105では蒸気となった不活性液の凝縮潜熱によりワーク114がリフロー加熱され、ワーク114上の実装部品がはんだ付けされた後、搬出部106から搬出される。
特開平7-47466号公報
しかしながら、前記特許文献1の構成では、蒸気槽105によりワーク114を加熱した後、ワーク表面に凝縮した不活性液がワーク114に残存したまま、炉外へ持ち出されるため、不活性液のロスが発生し、ランニングコストが増加する、という課題がある。
本発明は、このような点を鑑み、被加熱物を加熱した後に、装置内で不活性液を被加熱物の表面から回収することが可能となる加熱装置及び加熱方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる加熱装置は、
不活性液の気化と赤外線ヒータ加熱とを利用して被加熱物を加熱する加熱装置であって、
前記被加熱物を加熱する加熱室と、
前記被加熱物を前記加熱室に搬出入する搬送部と、
前記加熱室内で前記不活性液を前記被加熱物の表面に供給する不活性液供給部と、
前記加熱室の下部に設置されて前記加熱室から前記不活性液を回収する不活性液回収部と、
前記加熱室内で、前記被加熱物に含まれる官能基と異なりかつ前記不活性液を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を放射する赤外線ヒータと、
前記赤外線ヒータのヒータ電力を制御するヒータ制御部と、
気化した前記不活性液を前記加熱室内から排気し、前記不活性液回収部に回収する排気部とを備える。
また、本発明の別の態様にかかる加熱方法は、
不活性液の気化と赤外線ヒータを利用して被加熱物を加熱する加熱方法であって、
前記被加熱物を加熱室に搬入し、
前記不活性液を前記被加熱物の表面に供給し、
前記被加熱物に含まれる官能基と異なりかつ前記不活性液を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を前記赤外線ヒータから前記被加熱物に照射して前記不活性液を加熱することにより前記被加熱物を加熱するとともに、
前記被加熱物の表面から気化した前記不活性液を前記加熱室から排気し、回収する。
以上のように、本発明の前記態様の加熱装置及び加熱方法によれば、被加熱物を加熱した後に被加熱物表面に残存した不活性液を装置内で回収することが可能となり、ランニングコストを削減することができる。
本発明の第1実施形態における加熱装置の概略構成図 不活性液を供給された被加熱物を一般的な赤外線ヒータで加熱した時の温度データを示す図 本発明の第2実施形態における加熱装置の概略構成図 従来の加熱装置の概略構成図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における加熱装置1の概略構成図である。
加熱装置1は、加熱室2と搬送部3と、不活性液供給部8と、不活性液回収部23と、波長制御赤外線ヒータ6と、ヒータ制御部7と、排気部24とを備え、不活性液5の気化と波長制御赤外線ヒータ6を利用し被加熱物4を加熱する。
加熱室2は、被加熱物4を加熱する加熱部22の内部空間である。
搬送部3は、被加熱物4を、加熱室2内の上下方向の中間部の加熱位置20に搬出入する、例えばベルトコンベヤなどで構成される。
不活性液供給部8は、加熱室2内で不活性液5を被加熱物4の表面、例えば、搬送部3に載置されている下面を除く、側面及び上面に供給する。具体的には、不活性液供給部8の例としてのノズルは、加熱室2内の搬送部3上での被加熱物4の加熱位置20よりも上方の側壁面側に複数個、被加熱物4に向けられて配置され、不活性液5を被加熱物4の表面に液体の噴霧により供給する。不活性液供給部8では、加熱室2の下方に配置された不活性液槽11に溜められた不活性液5をポンプ12で送り出し、配管13aを通して、配管13aを開閉するバルブ9aと計測する液量に基づきバルブ9aを開閉制御する液量制御部9cとによって液量を調整されながら、不活性液供給部8から被加熱物4の表面に不活性液5が供給される。
不活性液回収部23は、加熱室2の下部に設置された不活性液5を回収する不活性液回収口10と、不活性液槽11とを有する。具体的には、加熱室2の下方には、加熱室2の底面に溜まった不活性液5を回収する不活性液回収口10が備わっている。不活性液回収口10から排出された不活性液5は、不活性液回収口10の下方に配置された不活性液槽11に回収される。図1では、一例として、不活性液回収口10は、搬送部3上での加熱位置20の下方でかつ加熱室2の底面の中央に配置され、加熱室2の底面が不活性液回収口10に向けてすり鉢状に傾斜して、不活性液5を効率良く回収できるようにしている。
波長制御赤外線ヒータ6は、加熱室2内で、被加熱物4に含まれる官能基と異なりかつ不活性液5を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を放射する。具体的には、加熱室2内の中央の加熱位置20の上方には、詳細は後述するが、特定の波長の赤外線を放射する波長制御赤外線ヒータ6が設置されている。
ヒータ制御部7は、波長制御赤外線ヒータ6のヒータ電力を制御して加熱を制御する。
排気部24は、吸引ファンによる吸引又はポンプによる減圧などの排気装置を使用して、気化した不活性液5を加熱室2内から排気口14を通して排気し、不活性液槽11に回収する。具体的には、加熱室2の天面には、気化した不活性液5を加熱室2から排気する排気口14が設置されている。排気口14に接続された排気ダクト15を通って排気された気化した不活性液5は、気体を冷却して液体に凝縮する凝縮器16に送られ、液化される。液化した不活性液5は、配管13bを経て不活性液槽11に回収される。
加熱装置制御部30は、搬送部3と、ヒータ制御部7と、ポンプ12と、液量制御部9cと、排気部24とを動作制御する。
前記構成にかかる加熱装置1による加熱方法は以下の通りである。
被加熱物4は、例えば回路基板であって、搬送部3によって、加熱室2外から加熱室2内に搬入され、加熱室2内中央の加熱位置20に搬送される。
その後、不活性液供給部8によって不活性液5が被加熱物4の表面に一定量供給される。そして、ヒータ制御部7によってヒータ電力を制御された波長制御赤外線ヒータ6から放射された赤外線により、被加熱物4表面の不活性液5が加熱され、不活性液5から被加熱物4に熱が移動する。この熱の移動で、被加熱物4が所定の温度に加熱され、プリヒートされる。
プリヒート後、波長制御赤外線ヒータ6のヒータ電力を上げることで、不活性液5及び被加熱物4がはんだの溶融温度以上になるように加熱し、リフロ―はんだ付けを行う。
さらに、はんだ付けを行った後も、波長制御赤外線ヒータ6により加熱を継続することで、被加熱物4の表面に残存した不活性液5を全て気化させ、気化した不活性液5を排気口14から排気し、凝縮器16で液化した後、不活性液槽11に回収する。
ここで、波長制御赤外線ヒータ6の詳細について記述する。一般的な赤外線ヒータから放射される赤外線の波長分布は、プランクの法則に従い、絶対温度によって一意的に決まる完全黒体の熱輻射スペクトルと、金属又は誘電体などで構成される赤外線ヒータの発熱部の材料が持つ固有の放射率スペクトルとの積によって決まる。完全黒体の熱輻射スペクトルはブロードな波長分布を示し、材料が持つ放射率スペクトルも、材料によっては特定の波長に偏りのある分布を示すものの、特定の材料を構成する分子が持つ官能基の吸収波長と同程度の狭帯域のピークを持つような波長分布の赤外線を放射することは難しかった。しかし近年、発熱部の表面構造を微細加工し、放射率スペクトルを制御する研究が盛んに行われている。放射率制御に用いられている構造としては、金属と誘電体との2層の薄膜層の上に金属の孔又は突起を2次元平面状に周期的に配列した構造、又は、金属層の上に屈折率の異なる2種類の誘電体を交互に積層した積層構造などがある。このように、赤外線ヒータの発熱部の表面の微細構造を設計することによって、任意の波長において狭帯域のピークを持つ波長分布の赤外線を放射することが可能となる。
ここで、上記のような構造を持つ特定の波長領域の赤外線を放射する波長制御赤外線ヒータ6と不活性液5とを使って、被加熱物4を加熱する工程について記述する。
まず初めに、一般的な赤外線ヒータを使用した場合について説明する。図2は、一般的な赤外線ヒータを使って、表面に不活性液5を供給した被加熱物4を加熱したときの被加熱物4の表面の温度を2か所測定したデータである。
加熱工程の前半は、赤外線ヒータのヒータ電力を、被加熱物4の温度が温度プロファイルの第1段階の温度になる値(W1)に設定しており、被加熱物4の表面温度は、加熱開始直後から一定時間経過後に第1段階の温度で安定する。これは、赤外線ヒータから被加熱物4の表面の不活性液5に供給された赤外線の輻射熱と、被加熱物4表面の不活性液5が気化したときに被加熱物4から奪われる気化熱とが釣り合い、平衡状態になるためである。
加熱工程の後半は、赤外線ヒータのヒータ電力を、被加熱物4の温度が温度プロファイルの第2段階の温度になる値(W2)に設定したため、被加熱物4の表面温度は、加熱工程の前半よりも高い第2段階の温度になっている。これは、赤外線ヒータからの輻射熱が増加したため、被加熱物4の表面における熱の平衡状態が高温側に変化したためである。 このように、照射する赤外線のエネルギーを調節することで、被加熱物4の温度を制御することができる。
加熱工程の終盤では、図2の実線の測定データは、測定点の被加熱物4の表面に残っている不活性液5が全て気化するため、被加熱物4は赤外線ヒータからの輻射熱が供給されるだけとなり、図2の実線の温度データの被加熱物4の表面温度が急激に上昇している。一方、図2の点線の測定データは、測定点の被加熱物4の表面にまだ不活性液5が残っているため、実線の温度データのような表面温度の急上昇はみられない。
このように、被加熱物4の表面に存在する不活性液5の濡れムラによって、被加熱物4表面の温度変化の様子が異なるため、一般的な赤外線ヒータを使って、被加熱物4の温度を過上昇させることなく、被加熱物4の表面の不活性液5を全て気化させることは非常に困難である。一般的な熱処理においては、被加熱物4の温度は一定の範囲内で管理されており、図2の実線の温度データの終盤のような急激な温度上昇は、品質不良に繋がるため避けなければならない。
次に、第1実施形態において、表面に微細構造を施し、特定の波長の赤外線のみを放射する波長制御赤外線ヒータ6と不活性液5とを使って被加熱物4を加熱した場合について説明する。波長制御赤外線ヒータ6は、被加熱物4に含まれる官能基と異なりかつ不活性液5を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を放射、つまり、不活性液5を構成する分子の官能基が吸収し、被加熱物4を構成している分子の官能基が吸収しない波長領域の赤外線を放射する構造のものを波長制御赤外線ヒータ6として使用する。加熱室2内の加熱位置20に搬送された被加熱物4に不活性液5を供給した後、前述の波長制御赤外線ヒータ6から放射される赤外線により不活性液5を加熱し、不活性液5から被加熱物4に熱が移動することで、被加熱物4を不活性液5と同じ温度に加熱する。一般的な赤外線ヒータを使ったときと同様に、被加熱物4の温度は波長制御赤外線ヒータ6のヒータ電力によって変化する。波長制御赤外線ヒータ6のヒータ電力を制御し、被加熱物4の温度をプリヒートに必要な温度まで加熱し、プリヒートを実施する。プリヒート後に、被加熱物4の温度がはんだ融点温度まで上昇する値に波長制御赤外線ヒータ6のヒータ電力を上げ、リフローはんだ付けを実施する。はんだ付けが完了した後も、波長制御赤外線ヒータ6により、不活性液5及び被加熱物4を加熱し続けることにより、被加熱物4の表面の不活性液5がさらに気化し、乾燥が進む。従来の赤外線ヒータであれば、不活性液5が表面から無くなった部分から被加熱物4が赤外線を吸収し、被加熱物4の温度が過上昇する。これに対して、第1実施形態では、被加熱物4に含まれる官能基と異なる不活性液5を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長の赤外線を照射することで、被加熱物4の不活性液5が気化した部分に赤外線を照射されても被加熱物4の温度が過上昇することを抑制できる。このため、不活性液5の濡れムラがある場合でも、容易に、被加熱物4の表面の不活性液5を全て気化させ、排気口14から排気することができる。従って、被加熱物4の表面に残存した不活性液5を加熱装置1内で不活性液回収部23で回収することが可能となり、ランニングコストを削減することができる。
また、被加熱物4を必要な温度で必要な時間加熱する間、被加熱物4の表面の不活性液5が全て気化しないだけの量の不活性液5を被加熱物4の表面に供給する必要がある。一方、クリームはんだを印刷した直後に表面を洗い流してしまうほど不活性液5を供給すると、クリームはんだも一緒に流れ出してしまう可能性がある。そのため、1回の供給量は、クリームはんだが洗い流されない量以下に留めておく必要がある。そこで、不活性液5の被加熱物4への供給機会をプリヒート前だけでなく、プリヒート中、プリヒート後、あるいはリフロー加熱中に分散して、不活性液5を被加熱物4に、適宜、追加供給することで、クリームはんだを洗い流すことなく、任意の加熱プロファイルを実施することが可能である。不活性液5の1回の供給量の上限は、クリームはんだの粘度、又は、不活性液5との親和性等を鑑みて決定される。
不活性液5の一例としては、パーフルオロアルキル基を持つフッ素系不活性液などがあり、その吸収波長は、7.4~7.8μmと8.6μm~9.0μmである。被加熱物4の一例としては、実装基板で使用されるエポキシ樹脂などがあり、その吸収波長は、6.5~6.8μmと7.9~8.4μmである。つまり、波長制御赤外線ヒータ6から7.4~7.8μmあるいは8.6μm~9.0μmの波長領域の赤外線を放射すれば、上記のような不活性液5を使った被加熱物4の加熱を実現することができる。
以上のように、第1実施形態によれば、不活性液5を被加熱物4の表面に供給した後、被加熱物4に含まれる官能基と異なりかつ不活性液5を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を照射、つまり、不活性液5を構成する分子に含まれており、且つ被加熱物4を構成する分子に含まれていない官能基が吸収する波長領域の赤外線を照射して被加熱物4を加熱した後に、被加熱物4の表面に残存した不活性液5を加熱装置1内で不活性液回収部23で回収することが可能となり、ランニングコストを削減することができる。
図3は、本発明の第2実施形態における加熱装置1の構成図である。第2実施形態では、第1実施形態の加熱装置1に対して、不活性液供給部8に圧縮空気を送る配管13cを接続し、加熱装置制御部30の制御の下にコンプレッサ17によって不活性液供給部8から加熱室2内に圧縮空気であるエアーを供給する。エアー供給時は、不活性液5を不活性液供給部8に送る配管13aのバルブ9aを加熱装置制御部30により閉じ、圧縮空気を送る配管13cのバルブ9bを加熱装置制御部30により開放することによって、コンプレッサ17からエアーを加熱室2に供給することができる。エアー供給停止時は、配管13aのバルブ9aを加熱装置制御部30により開き、圧縮空気を送る配管13cのバルブ9bを加熱装置制御部30により閉じることによって、コンプレッサ17からのエアー供給を停止させる。このようにして、赤外線による加熱後に、エアーで被加熱物4を冷却することが可能となる。
このように、波長制御赤外線ヒータ6と不活性液5とを利用した加熱装置1を使用すれば、ヒータ6の加熱により不活性液5を蒸発させ空間内を蒸気で満たす蒸気槽が不要となり、投入するエネルギーも削減することができるため、プロセスの省エネにも繋がる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる加熱装置及び加熱方法は、不活性液の気化と赤外線による加熱とにより、低いランニングコスト、高効率且つ省スペースで所望の熱処理を実施できる。そのため、本発明の前記態様は、高効率な加熱装置として、工業製品又は家電製品の製造工程又は各種電子部品の製造工程における乾燥炉、焼成炉、キュア炉、又はリフロー炉などの各種熱処理を行う熱処理装置に適用できる。
1 加熱装置
2 加熱室
3 搬送部
4 被加熱物
5 不活性液
6 波長制御赤外線ヒータ
7 ヒータ制御部
8 不活性液供給部
9a バルブ
9b バルブ
9c 液量制御部
10 不活性液回収口
11 不活性液槽
12 ポンプ
13a 配管
13b 配管
13c 配管
14 排気口
15 排気ダクト
16 凝縮器
17 コンプレッサ
20 加熱位置
22 加熱部
23 不活性液回収部
24 排気部
30 加熱装置制御部
101 加熱装置
102 搬入部
103 不活性液噴霧槽
104 プリヒート部
105 蒸気槽
106 搬出部
107 搬送コンベア
108 スプレーノズル
109 回収ダクト
110 ミスト回収槽
111a ポンプ
111b ポンプ
112 液溜部
113 温調器
114 ワーク
115 赤外線プリヒータ
116a 管路
116b 管路

Claims (4)

  1. 不活性液の気化と赤外線ヒータ加熱とを利用して被加熱物を加熱する加熱装置であって、
    前記被加熱物を加熱する加熱室と、
    前記被加熱物を前記加熱室に搬出入する搬送部と、
    前記加熱室内で前記不活性液を前記被加熱物の表面に供給する不活性液供給部と、
    前記加熱室の下部に設置されて前記加熱室から前記不活性液を回収する不活性液回収部と、
    前記加熱室内で、前記被加熱物に含まれる官能基と異なりかつ前記不活性液を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を放射する赤外線ヒータと、
    前記赤外線ヒータのヒータ電力を制御するヒータ制御部と、
    気化した前記不活性液を前記加熱室内から排気し、前記不活性液回収部に回収する排気部とを備える加熱装置。
  2. 前記不活性液供給部に接続されかつ圧縮空気を前記加熱室内に送り出して前記被加熱物を冷却するコンプレッサを備える、請求項1に記載の加熱装置。
  3. 不活性液の気化と赤外線ヒータを利用して被加熱物を加熱する加熱方法であって、
    前記被加熱物を加熱室に搬入し、
    前記不活性液を前記被加熱物の表面に供給し、
    前記被加熱物に含まれる官能基と異なりかつ前記不活性液を構成する分子に含まれる官能基が吸収する波長領域の赤外線を前記赤外線ヒータから前記被加熱物に照射して前記不活性液を加熱することにより前記被加熱物を加熱するとともに、
    前記被加熱物の表面から気化した前記不活性液を前記加熱室から排気し、回収する、加熱方法。
  4. 圧縮空気を前記加熱室内に送り出して前記被加熱物を冷却する、請求項3に記載の加熱方法。
JP2021016669A 2021-02-04 2021-02-04 加熱装置及び加熱方法 Pending JP2022119494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021016669A JP2022119494A (ja) 2021-02-04 2021-02-04 加熱装置及び加熱方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021016669A JP2022119494A (ja) 2021-02-04 2021-02-04 加熱装置及び加熱方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022119494A true JP2022119494A (ja) 2022-08-17
JP2022119494A5 JP2022119494A5 (ja) 2024-02-01

Family

ID=82848277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021016669A Pending JP2022119494A (ja) 2021-02-04 2021-02-04 加熱装置及び加熱方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022119494A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110385494B (zh) 气相式加热方法以及气相式加热装置
WO2010066002A1 (en) Method and apparatus for reflow soldering
JP7447946B2 (ja) 揮発性有機化合物の回収装置及び回収方法
JP2022119494A (ja) 加熱装置及び加熱方法
US6530778B2 (en) Condensation oven for heat treating a workpiece
JPH04300066A (ja) リフローはんだ付け方法およびその装置
JP2012009527A (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP4350298B2 (ja) 乾燥装置
US10717143B2 (en) Vapor-phase type heating method and vapor-phase type heating apparatus
JP5226037B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP6909998B2 (ja) 気相式加熱方法及び気相式加熱装置
JP2004101001A (ja) 塗装用乾燥炉及び乾燥方法
JPS62148082A (ja) ベ−パ−リフロ−式はんだ付け装置
JP7182109B2 (ja) 気相式加熱方法及び気相式加熱装置
JP7170222B2 (ja) 気相式加熱装置
CN109939868A (zh) 一种双面涂布热风循环机构
JP3221295U (ja) 基板製造工程のマイクロ波乾燥装置
JP2021188793A (ja) 乾燥方法及び乾燥装置
JP2023004297A (ja) プラズマ処理装置
JP2021194696A (ja) 気相式加熱装置
TW201635450A (zh) 半導體元件封裝的熱處理方法
JPH04270064A (ja) はんだ付け装置
JPH0747466A (ja) 気相式はんだ付け方法およびその装置
JPS6221463A (ja) 気相式はんだ付け装置
JPS63115676A (ja) 気相式はんだ付け装置におけるフツ化水素酸発生防止法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240124