JP2022119420A - 画像形成装置 - Google Patents

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雄也 大田
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慎 岩▲崎▼
Shin Iwasaki
留美 今野
Rumi Konno
悠雅 山内
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Abstract

Figure 2022119420000001
【課題】 画像形成装置により形成される画像の濃度を安定しない。
【解決手段】 ラインセンサ138、及び139と、記録媒体110上の階調補正パターン1104に関するラインセンサ138の読取結果を変換テーブル140に基づいて変換して出力画像の濃度を制御し、又は記録媒体110上の階調補正パターン1104に関するラインセンサ139の読取結果を変換テーブル141に基づいて変換して出力画像の濃度を制御するプリンタコントローラCPU314を有する。プリンタコントローラCPU314は、中間転写体106上の階調補正パターン1061に関する濃度センサ117の測定結果とラインセンサ138の読取結果とに基づいて変換テーブル140を生成し、中間転写体106上の階調補正パターン1061に関する濃度センサ117の測定結果とラインセンサ139の読取結果とに基づいて変換テーブル141を生成する。
【選択図】 図8

Description

画像形成装置により記録媒体に形成される画像の濃度を制御する画像濃度制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像し、記録媒体に画像を転写し、該画像を記録媒体に定着させることで画像形成を行う。記録媒体に形成される画像の濃度は、気温、湿度等の環境条件や現像に用いる現像剤(トナー)の状態により変化する。そのため、画像形成装置は、テスト画像を形成し、このテスト画像をセンサにより読み取った結果に基づいて画像形成装置により形成される画像の濃度を調整している。これは、「キャリブレーション」と呼ばれる。キャリブレーションには、記録媒体に形成したテスト画像の読取結果を用いるキャリブレーションと、記録媒体に定着される前のテスト画像の測定結果を用いるキャリブレーションとがある。
特許文献1に開示される画像形成装置は、ユーザからの指示に応じた画像(ユーザ画像)が形成される記録媒体上の余白領域にテスト画像を形成してキャリブレーションを行っている。これによりリアルタイムにキャリブレーションが行われる。この画像形成装置は、従来のキャリブレーションに比べて、キャリブレーションが実行されることでユーザ画像の形成が中断されることがない点が優れている。
特開2014-107648号公報
特許文献1の画像形成装置は、記録媒体上のテスト画像の読取結果を用いたキャリブレーションの他に、記録媒体に定着される前のテスト画像の測定結果を用いるキャリブレーションも実行可能である。しかしながら、このような異なる手法のキャリブレーションを行う場合、これらキャリブレーションにおいて決定される補正量が異なってしまう可能性がある。これは、例えば、キャリブレーションに用いるセンサの違いや、キャリブレーション毎に目標値が必ずしも一致していないことが原因である。これによって、画像形成装置により形成される画像の濃度の安定を阻害してしまう。
本発明は、上述の問題に鑑み、画像形成装置により形成される画像の濃度を安定させることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体の表裏を反転する反転部と、前記反転部により表裏が反転された前記記録媒体と前記反転部により表裏が反転されない記録媒体の両方が搬送される共通の搬送パスを有し、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記記録媒体が積載されるトレイと、 前記トレイに積載される前記記録媒体の前記画像が形成される面の向きに関するユーザ指示情報を取得する取得手段と、前記搬送パスを搬送される前記記録媒体に形成されたパターンを前記搬送パスに対して第1の側から読み取る第1読取手段と、前記搬送パスを搬送される前記記録媒体に形成されたパターンを前記搬送パスに対して前記第1の側と逆の第2側から読み取る第2読取手段と、前記第1読取手段の読取結果を第1変換条件に基づいて変換し、前記第2読取手段の読取結果を第2変換条件に基づいて変換する変換手段と、前記画像形成手段に前記画像と第1パターンを第1の記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第1の記録媒体の搬送を制御し、前記第1読取手段に前記第1パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記第1読取手段の読取結果を変換させ、当該変換された前記第1読取手段の読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する第1の制御と、前記画像形成手段に前記画像と第2パターンを第2の記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第2の記録媒体の搬送を制御し、前記第2読取手段に前記第2パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記第2読取手段の読取結果を変換させ、当該変換された前記第2読取手段の読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する第2の制御と、を実行する制御手段と、前記画像形成手段により形成された測定用画像が転写される中間転写体と、前記中間転写体に転写された前記測定用画像を測定する測定手段と、前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に第3パターンを第3記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第3の記録媒体の搬送を制御し、前記第1読取手段に前記第3パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記第1読取手段の前記読取結果に基づいて前記第1変換条件を生成する第1の生成処理と、前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に第4パターンを第4記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第4の記録媒体の搬送を制御し、前記第2読取手段に前記第4パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記第2読取手段の前記読取結果に基づいて前記第2変換条件を生成する第2の生成処理と、を実行する生成手段と、を有することを特徴とする。
また、他の請求項に記載の画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、前記画像を記録媒体に定着させる定着手段と、記録媒体が積載されるトレイと、前記定着手段の下流に設けられた記録媒体の表裏を反転する反転部と、前記反転部により反転された記録媒体に画像を形成するために記録媒体を前記画像形成手段へ搬送される両面搬送パスと、前記反転部の下流に設けられ、前記トレイへ記録媒体を搬送する共通の搬送パスとを有し、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記共通の搬送パスに設けられ、記録媒体に形成されたパターンを読み取る読取手段と、前記読取手段の読取結果を変換条件に基づいて変換する変換手段と、記録媒体の片面に画像を形成する片面ジョブか、記録媒体の両面に画像を形成する両面ジョブかを示す情報を取得する取得手段と、片面ジョブが実行される場合、前記画像形成手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記読取手段の読取結果を第1変換条件に基づき変換させ、前記変換手段により変換された前記読取手段の読取結果に基づき前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御し、両面ジョブが実行される場合、前記画像形成手段に前記画像と前記パターンを記録媒体の第1面に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記反転部に記録媒体の表裏を反転させ、前記搬送手段に記録媒体を両面搬送パスに搬送させ、前記画像形成手段に前記画像を記録媒体の前記第1面と異なる第2面に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記読取手段の読取結果を第2変換条件に基づき変換させ、前記変換手段により変換された前記読取手段の読取結果に基づき前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する制御手段と、前記画像形成手段により形成された測定用画像が転写される中間転写体と、前記中間転写体に転写された前記測定用画像を測定する測定手段と、前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に他のパターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記他のパターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記読取手段の読取結果とに基づいて前記第1変換条件を生成する第1の生成処理と、前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に他のパターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記他のパターンを記録媒体に定着させ、前記反転部に記録媒体の表裏を反転させ、前記搬送手段に記録媒体を両面搬送パスに搬送させ、前記定着手段を記録媒体が再び通過させた後に前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記読取手段の読取結果とに基づいて前記第2変換条件を生成する第2の生成処理と、を実行する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置により形成される画像の濃度を安定させることができる。
画像形成装置の概略断面図 濃度センサの概略断面図 画像形成装置の制御ブロック図 階調補正を説明するための四限チャート図 第1階調補正処理において形成された階調補正パターンの模式図 第2階調補正処理において形成された階調補正パターンの模式図 変換テーブルの生成処理を示すフローチャート図 階調補正処理を含む画像形成処理を示すフローチャート図 変換テーブルの例示図 排紙面設定の設定画面の模式図 階調補正処理を含む画像形成処理を示すフローチャート図 選択画面の模式図 階調補正処理を含む画像形成処理を示すフローチャート図
(実施例1)
(画像形成装置の構成)
図1は、画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100は、画像形成エンジン部101(プリンタとも呼ばれる。)、原稿を読み取るリーダ部400フィニッシャ600、及び操作パネル180を備える。画像形成エンジン部101は画像形成ステーション120、121、122、及び123を有する。画像形成ステーション120はイエロー(Y)の画像を形成する。画像形成ステーション121はマゼンタ(M)の画像を形成する。画像形成ステーション122はシアン(C)の画像を形成する。画像形成ステーション120はブラック(Bk)の画像を形成する。また、画像形成装置100のコントローラボックス104の中には、画像形成装置100の各ユニットを制御するプリンタコントローラ300が収容されている。
画像形成ステーション120は、感光ドラム105、帯電器111、レーザスキャナ部107、現像器112、を備える。他の画像形成ステーション121、122、及び123も画像形成ステーション120と同様の構成であるので、以下では画像形成ステーション120の構成が説明される。
感光ドラム105はその表面に感光層を有する金属シリンダである。感光ドラム105の感光層は感光体として機能する。帯電器111はワイヤを有するコロナ帯電器である。帯電器111には帯電電圧が印加されることで感光ドラム105を一様に帯電する。なお、帯電器111はコロナ帯電器に限定されず、例えば感光ドラム105と接触しながら回転する帯電ローラを有する構成であってもよい。
レーザスキャナ部107は半導体レーザ108、ミラー109、及び半導体レーザ108から発射されるレーザ光を制御するレーザドライバを有する。レーザドライバはプリンタコントローラ300から供給されたレーザ出力信号に基づいて半導体レーザ108を駆動する。レーザスキャナ部107の半導体レーザ108は、感光ドラム105に静電潜像が形成するため、感光ドラム105を露光する。
画像形成ステーション120の現像器112は、イエローのトナーを収容し、当該イエローのトナーを用いて感光ドラム105上の静電潜像を現像する。他の画像形成ステーション121、122、及び123の現像器112はそれぞれ対応する色のトナーが収容されている。
中間転写体106は駆動ローラが回転することで所定方向へ回転するベルトである。中間転写体106の周囲には、中間転写体106上の画像が記録媒体110の所望の位置に転写されるように、中間転写体106上の画像を検知するセンサ115、及び記録媒体110を検知するセンサ116を備える。また、中間転写体106の周囲には、中間転写体106上の測定用画像を検知する濃度センサ117が配置されている。
中間転写体106に転写された画像を記録媒体110に転写するため、中間転写ベルト106は転写ローラ114との間に転写ニップを形成している。中間転写ベルト106上の画像と収納庫113から給送された記録媒体110が転写ニップを通過する間に転写ローラ114に転写電圧が印加されることで、中間転写ベルト106上の画像が記録媒体110へ転写される。転写ニップを通過した記録媒体110は、後述の定着器105へ搬送される。
定着器150はヒータを有する定着ローラ151、記録媒体110を定着ローラ151に押圧するための加圧ベルト152、記録媒体110が定着器150から排紙されたことを検知するセンサ153を備える。定着器150へ搬送された記録媒体110は定着ローラ151と加圧ベルト152によって熱と圧力が加えられ、記録媒体110上のトナーが溶融して記録媒体110に画像が定着される。
画像形成エンジン部101は、記録媒体110が搬送される搬送方向の定着器150の下流に、記録媒体110の搬送方向を制御する搬送機構130を備える。搬送機構130は、フラッパ132、133、及び134、搬送パス135、反転部136、及びセンサ137を有する。フラッパ132は、記録媒体110を搬送パス135へ搬送するか、搬送パス201へ搬送するかを切り替えるために駆動される。搬送方向の搬送パス135の下流は反転部136である。センサ137は記録媒体110の端部を検知する。センサ137の検知結果に基づいて記録媒体110の搬送を停止するタイミングが制御される。
搬送パス201には、画像形成装置100の記録媒体110の一方の面を読み取るラインセンサ138と、記録媒体110の他方の面を読み取るラインセンサ139が配置されている。搬送パス201を介して搬送される記録媒体110はフィニッシャ600へ搬送され、フィニッシャ600の任意のトレイに排出される。
次に画像形成エンジン部101が画像を形成する動作が説明される。画像形成装置100はジョブに基づいて画像を記録媒体110へ形成する。ジョブが実行されると、感光ドラム105が回転し、帯電器111が感光ドラム105を帯電する。レーザドライバはジョブに含まれる画像データから生成されたレーザ出力信号に基づき半導体レーザ108を制御する。感光ドラム105に静電潜像を形成するため、帯電器111により帯電された感光ドラム105の表面をレーザスキャナ部107が露光する。現像器112は感光ドラム105上の静電潜像をトナーを用いて現像する。これによって感光ドラム105にはトナーを用いて顕像化された画像が担持される。感光ドラム105上の各色のトナーが中間転写体106に重なるように転写される。
収納庫113の記録媒体110は不図示のローラにより1枚ずつ給送され、転写ニップへ搬送される。記録媒体110と中間転写体106上の画像が転写ニップを通過する際に転写ローラ114に転写電圧が印加されることで、中間転写体106上の画像が記録媒体110へ転写される。画像が転写された記録媒体110は定着器150へ搬送される。定着器150は記録媒体110に画像を定着させ、搬送機構130へ記録倍チア110を搬送する。搬送機構130において搬送パス210へ搬送された記録媒体110はフィニッシャ600の任意のトレイに排出される。
ここで、例えば、記録媒体110の両面に画像が形成される場合、1面目に画像が形成された記録媒体110がフラッパ132によって搬送パス135へ搬送され、フラッパ133によって反転部136へ搬送される。センサ137により記録媒体110の端が検知された後、記録媒体110の端部がセンサ137を通過する位置で記録媒体110の搬送は一旦停止される。その後、不図示のローラによって搬送方向が逆方向へ制御される。フラッパ133は、搬送方向が逆方向へ制御された記録媒体110を両面搬送パスへ搬送する。これによって、記録媒体110は表裏が反転された状態で転写ニップを通過する。そして、2面目に画像が形成された記録媒体110はフラッパ132によって搬送パス201へ搬送される。
また、画像形成装置100は、片面のみに画像が形成される場合において画像形成面を上にして排出させるか、当該画像形成面を下にして排出させるかを印刷設定(排紙面設定)に基づいて制御することができる。フェイスアップ排紙とは画像形成面を上にして記録媒体110が排出される排紙面設定であり、フェイスダウン排紙とは画像形成面を下にして記録媒体110が排出される排紙面設定である。
ここで、例えば、フェイスアップ排紙が実行される場合、画像が形成された記録媒体110がフラッパ132によって搬送パス201へ搬送される。これによって、フィニッシャ600のトレイに排出された記録媒体110は画像形成面を上向きにして積載される。搬送パス201は反転部136において表裏が反転された記録媒体110も、表裏が反転されない記録媒体110も通過する共通の搬送パスである。
一方、フェイスダウン排紙が実行される場合、画像が形成された記録媒体110がフラッパ132によって搬送パス135へ搬送され、センサ137により記録媒体110の端が検知された後、記録媒体110の搬送を一旦停止させる。その後、不図示のローラによって搬送方向が逆方向へ制御される。そして、記録媒体110はフラッパ134によって搬送パス201へ搬送される。これによって、フィニッシャ600のトレイに排出された記録媒体110は画像形成面を下向きにして積載される。
(濃度センサ)
図2は、濃度センサ117の概略断面図である。濃度センサ117は、中間転写体106上に形成された測定用画像を測定する光学式センサである。濃度センサ117は、発光ダイオード(以下LED)1171とフォトダイオード(以下PD)1172、及び1173を備える。LED1171は中間転写体106に対して入射角度15°で赤外線を照射する。PD1172は中間転写体106からの反射光や測定用画像からの反射光を反射角度15°(正反射角度)の位置で受光する。PD1173は中間転写体106からの反射光や測定用画像からの反射光を反射角度-35°(拡散反射角度)の位置で受光する。濃度センサ117は、さらに、LED1171を駆動するためにLED1171に電流を供給する駆動回路と、PD1172、および1173の受光量に応じて出力される電流を電圧へ変換する変換回路を有する。
濃度センサ117は、正反射光と拡散反射光の両方を計測可能である。正反射光を受光するPD1172は、ブラックの測定用画像を測定するために使用される。ブラックの測定用画像からの反射光に対応するPD1172の出力値(電圧)は、ブラックの測定用画像の濃度(あるいはトナー付着量)の値に変換される。また、拡散反射光を受光するPD1173は、カラー(イエロー、シアン、マゼンタ)の測定用画像を測定するために使用される。イエローの測定用画像からの反射光に対応するPD1173の出力値(電圧)は、イエローの測定用画像の濃度(あるいはトナー付着量)の値に変換される。マゼンタの測定用画像、及びシアンの測定用画像も同様に変換される。なお、出力値(電圧)を濃度(あるいはトナー付着量)へ変換するための濃度変換テーブルが色毎に予め用意されている。
(ラインセンサ)
記録媒体110に形成された画像を読み取るラインセンサ138、及び139は、例えば、CMOSセンサ、又はCCDである。ラインセンサ138は搬送パス201の上面側に、ラインセンサ139は搬送パス201の下面側に配置されており、それぞれ記録媒体110の搬送時に記録媒体110上面および下面に形成された画像の読み取りを行う。ラインセンサ138、及び139は読取データ(輝度信号)を読取結果に基づいて出力する。
記録媒体110には測定用画像として後述する階調補正パターン1104(図6)が形成される。各色の測定用画像が読み取られた場合、測定用画像の輝度信号は色毎に対応する輝度濃度変換テーブルに基づいて濃度値へ変換される。ラインセンサ138、及び139はカラーフィルタを備えており、Red(赤)、Green(緑)、及びBlue(青)の光を抽出することができる。シアンの測定用画像の濃度値は補色であるRed(赤)の輝度に応じた出力値(輝度信号)からシアン用の輝度濃度変換テーブルに基づいて変換される。マゼンタの測定用画像の濃度値は補色であるGreen(緑)の輝度に応じた出力値(輝度信号)からマゼンタ用の輝度濃度変換テーブルに基づいて変換される。イエローの測定用画像の濃度値は補色であるBlue(青)の輝度に応じた出力値(輝度信号)からイエロー用の輝度濃度変換テーブルに基づいて変換される。ブラックの測定用画像の濃度値はGreen(緑)の輝度に応じた出力値(輝度信号)からブラック用の輝度濃度変換テーブルに基づいて変換される。
(画像処理部の構成)
図3は、画像形成装置100の制御ブロック図である。ホストコンピュータ301及び画像形成装置100はUSB2.0High-Speed、1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(IEEE 802.3準拠)などの通信線によって接続されている。
プリンタコントローラ300のプリンタコントローラCPU314は画像形成装置100の動作を制御する。プリンタコントローラ300は、ホストコンピュータ301と通信するために用いられるインターフェースであるホストI/F部302、データの送受信に使用される入出力バッファ303、システムワークメモリとして機能するRAM310を備える。また、プログラムROM304は、プリンタコントローラCPU314の制御プログラムや制御データが記憶されている。
プリンタコントローラCPU314はプログラムROM304に記憶されたプログラムをRAM310に展開することで実行する。これにより、プリンタコントローラCPU314は、画像情報生成部305、主走査ムラ補正テーブル生成部306、自動階調補正生成部307、多次元テーブル生成部(ICCプロファイル)308、画像欠陥検出部309として機能する。
画像情報生成部305として機能するプリンタコントローラCPU314は、ホストコンピュータ301から受信したデータに基づいて画像オブジェクトを生成する。主走査ムラ補正テーブル生成部306として機能するプリンタコントローラCPU314は、画像形成エンジン部101により形成される画像の濃度ムラを補正する。自動階調補正生成部307として機能するプリンタコントローラCPU314は、イエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの各色の画像の階調特性を補正するためのγLUTを生成する。多次色テーブル生成部308として機能するプリンタコントローラCPU314は、混色の画像の色を制御するためのカラープロファイルを生成する。画像欠陥検出部309として機能するプリンタコントローラCPU314は、ラインセンサ138で読み取った出力画像中の画像欠陥を検出する。
画像形成装置100に転送された画像データはRIP部315、色処理部316、階調補正部317、及び疑似中間調処理部318において画像処理が実行される。RIP(Raster Image Processor)部315は、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開する。色処理部316は、カラープロファイルに基づいて画像データの色変換処理を行う。階調補正部317は、画像の階調特性を理想的な階調特性に補正するためにγLUTに基づいて画像データを変換する。擬似中間調処理部318は、画像データに擬似中間調処理を実行する。エンジンI/F部319は、擬似中間調処理部318により処理された画像データを画像形成エンジン部101へ転送する。RIP部315、色処理部316、階調補正部317、疑似中間調処理部318は、ASICによって実現される。
ラインセンサ138や濃度センサ117を用いた測定は画像形成エンジン部101内のエンジン制御CPU102が制御する。
テーブル格納部311は、カラープロファイルとしてのICCプロファイルや、γLUTが格納される。操作パネル180はディスプレイを有し、ユーザ指示情報を受け付けるインターフェースとして機能する。パネルI/F部312はディスプレイを有する操作パネル180が電気的に接続され、ユーザ指示情報を受け付けるインターフェースとして機能する。リーダー部400は不図示のイメージセンサによって原稿を読み取り、読取画像をプリンタコントローラ300へ転送する。リーダーI/F部313はリーダー部400から転送された読取画像を受け付けるインターフェースとして機能する。プリンタコントローラ300は、システムバス320を介して各ユニットの間で情報を送受信する。
(階調補正の説明)
画像形成装置100により形成される画像の階調特性を理想的な階調特性に補正する画像処理(階調補正と呼ばれる。)を図4に示す四限チャート図を用いて説明する。図4は階調が再現される様子を示す四限チャート図である。第I象限は、原画像の濃度を濃度信号に変換するセンサの読取特性を示す。第II象限は、濃度信号をレーザ出力信号に変換するための変換特性(γLUTのデータ特性)を示す。第III象限は、画像形成エンジン部101により形成される画像の階調特性(プリンタ特性)を示す。第IV象限は、原画像の濃度と出力画像の濃度との関係を示す。なお、図4において濃度信号、及びレーザ出力信号は8ビットのディジタル信号で処理される。そのため、図4において階調数は256階調である。
階調補正部317(図3)は、画像形成エンジン部101により形成される画像の階調特性(プリンタ特性)を理想的な階調特性(第IV象限)に調整するため、レーザ出力信号を変換する。階調補正部317(図3)は濃度信号(入力値)をレーザ出力信号(出力値)に変換するためにγLUT(第II象限)を使用する。γLUTに基づき変換された画像データ(レーザ出力信号)は、レーザ光源108の駆動を制御するレーザドライバへ送られる。そして、レーザ光源108から出力されるレーザ光が感光ドラム105を走査することによって感光ドラム105上には静電潜像が形成される。この静電潜像が現像されることで、理想的な濃度の画像が形成される。
画像形成装置100は、中間転写体106上の測定用画像の測定結果を用いる第1階調補正処理と、記録媒体110上の測定用画像の読取結果を用いる第2階調補正処理を実施可能である。
(第1階調補正処理)
第1階調補正処理は濃度センサ117を制御するエンジン制御CPU102、及びプリンタコントローラ300のプリンタコントローラCPU314の協働により実現される。第1階調補正処理が実行される場合、エンジン制御CPU102は画像形成エンジン部101に階調補正パターン1061を形成させ、濃度センサ117に階調補正パターン1061を測定させる。そして、自動階調補正生成部307として機能するプリンタコントローラCPU314が濃度センサ117による階調補正パターン1061の測定結果に基づいてγLUTを生成する。
階調補正部317はプリンタコントローラCPU314により生成されたγLUTに基づいて画像データを変換する。これにより、画像形成エンジン部101により形成される画像の階調特性を理想的な階調特性に制御することができる。なお、第1階調補正処理は、画像形成エンジン部101が所定頁分の画像を形成する度に実施される。ここで、所定頁とは例えば100枚である。
図5は中間転写体106上に形成された階調補正パターン1061を示す模式図である。濃度センサ117のLED1171が光を照射する位置を階調補正パターン1061が通過するように、階調補正パターン1061は形成される。階調補正パターン1061は、それぞれC、M、Y及びKの階調値を段階的に異ならせた複数の階調パッチを有する。
複数の階調パッチの形状はそれぞれが一辺10mmの正方形である。複数の階調パッチは中間転写体106の移動方向(回転方向)と平行に一列に配列される。中間転写体106上の複数の階調パッチは、異なる階調の複数の測定用画像である。複数の階調パッチを形成するための濃度信号は例えば16、32、64、86、104、128、176、224、255である。なお、図5では階調補正パターン1061を一列に並べて配置したが、濃度センサ117が主走査方向に複数設置される場合などにおいては複数列に分けて配置されてもよい。
中間転写体106上の階調補正パターン1061は、記録媒体110に転写される画像が形成されていないタイミングにおいて形成される。なお、記録媒体110に転写される画像が形成されていないタイミング以外に、ジョブに基づく全ての画像が形成された後に階調補正パターン1061が形成されてもよい。
次に、中間転写体106上の階調補正パターン1061の濃度値から、記録媒体110におけるγLUTを更新する方法について説明する。プログラムROM304には、中間転写体106上の階調補正パターン1061の目標濃度が予め記憶されている。自動階調補正生成部307として機能するプリンタコントローラCPU314は、濃度センサ117を用いて取得された階調補正パターン1061の濃度値が前述の目標濃度となるように、γLUTを生成する。
(第2階調補正処理)
図6は記録媒体110上に形成された階調補正パターン1104を示す模式図である。ここで、階調補正パターン1104はユーザ画像と共に形成される。階調補正パターン1104が形成される余白領域は非画像領域1102と称す。ここで、記録媒体1101上のユーザ画像が形成されない余白部分(非画像領域1102)は断裁される。つまり、余白部分(非画像領域1102)に形成された階調補正パターン1104は、最終成果物として残らない。断裁用マーク1103は断裁処理を行う位置を示すマークである。断裁用マーク1103は、L字形状のマークが2つ重なって構成され、画像部1101の四隅近傍に形成され、4つの断裁用マーク1103により囲まれた領域の外側が断裁領域を示している。オペレータは例えば断裁装置を使用して断裁用マーク1103に従って余白部分の断裁を行う。
なお、図6における画像領域1101を示すドットは説明のために示したものであり、実際に記録媒体110上に形成されるものではない。また、図6に示す記録媒体110は、記録媒体110の長手方向に沿って搬送されるケースを例にして記載されている。
階調補正パターン1104は、記録媒体110の第1面にC、M、Y及びKの各色それぞれについて形成される。記録媒体110の第1面とは、記録媒体110が最初に転写ニップを通過する際に中間転写体106と接触する面(画像形成面)である。
階調補正パターン1104は、図6に示すように、記録媒体110が搬送される搬送方向に直交する方向の端部領域に形成されることが好ましい。例えば、階調補正パターン1104が搬送方向の端部(つまり、搬送方向において記録媒体110の先端側と後端側)に形成された場合、トナーが接着剤となって定着器150の定着ローラ151に記録媒体110が巻きついてしまう可能性がある。階調補正パターン1104を搬送方向に直交する方向において記録媒体110の端部領域に形成されれば、記録媒体1104が定着ローラ151への巻きつきを抑制することができる。
また、階調補正パターン1104は、それぞれC、M、Y及びKの階調値を段階的に異ならせた複数の階調パッチを有する。複数の階調パッチの形状はそれぞれ一辺8mmの正方形である。複数の階調パッチは記録媒体110の搬送方向と平行に一列に配列される。一方の端部領域にイエローとブラックの階調パッチが配置され、他方の端部領域にマゼンタとシアンの階調パッチが配置される。
記録媒体110上の複数の階調パッチは、異なる階調の複数の測定用画像である。複数の階調パッチを形成するための濃度信号は例えば16、32、64、86、104、128、176、224、255である。なお、階調補正パターン1104の階調パッチは、C、M、Y及びKの各色に限られるものではなく、シアン、マゼンタ、及びイエローのうち複数の色から作成される混色の画像でもよい。あるいは、階調補正パターン1104の階調パッチは、イエロー、シアン、及びマゼンタを混色したグレーの画像(プロセスグレー、又はプロセスブラックと呼ばれる。)でもよい。
また、記録媒体110上の階調パターン1104はラインセンサ138、又はラインセンサ139により読み取られる。フェイスアップ排紙が設定されている場合、記録媒体110上の階調パターン1104はラインセンサ138に読み取られる。一方、フェイスダウン排紙が設定されている場合、記録媒体110上の階調パターン1104はラインセンサ139に読み取られる。また、両面に画像が形成される両面モードにおいても、記録媒体110上の階調パターン1104はラインセンサ139に読み取られる。
ラインセンサ138が階調補正パターン1104を読み取る場合、記録媒体110上のイエロー、及びシアンの階調補正パターン1104がラインセンサ138の読取領域を通過する。ラインセンサ138が階調補正パターン1104を読み取る場合、マゼンタ、及びブラックの階調補正パターン1104はイエロー、及びシアンの階調補正パターン1104よりも後にラインセンサ138の読取領域を通過する。一方、ラインセンサ139が階調補正パターン1104を読み取る場合、記録媒体110上のマゼンタ、及びブラックの階調補正パターン1104がラインセンサ139の読取領域を通過する。ラインセンサ139が階調補正パターン1104を読み取る場合、イエロー、及びシアンの階調補正パターン1104はマゼンタ、及びブラックの階調補正パターン1104よりも後にラインセンサ138の読取領域を通過する。
(変換テーブルの作成)
第2階調補正処理において階調補正パターン1104の測定結果は中間転写体106上に形成された画像の濃度値へ変換される。これは、第1階調補正処理の目標濃度と第2階調補正処理の目標濃度が異なってしまうと画像濃度が安定しないからである。階調補正において取得された濃度値を中間転写体106上の目標濃度となるように制御することで、実行する階調補正が切り替わった場合であっても画像濃度の安定を容易に実現できる。そこで、プリンタコントローラCPU314は、記録媒体110上の測定用画像の読取結果を中間転写体106上の測定用画像の濃度へ変換する変換条件を生成する。
また、画像形成装置100は、2つのラインセンサ138、及び139を有する。ここで、ラインセンサ138、及び139には個体差が存在する。そこで、高精度に画像濃度を安定させるために、プリンタコントローラCPU314はラインセンサ138、及び139ごとに記録媒体110上の測定用画像の読取結果を中間転写体106上の測定用画像の濃度へ変換する変換条件を生成する。つまり、プリンタコントローラCPU314は、ラインセンサ138による測定用画像の読取結果を濃度センサ117の測定結果へ変換する変換条件と、ラインセンサ139による測定用画像の読取結果を濃度センサ117の測定結果へ変換する変換条件を生成する。
前述の変換条件は、ラインセンサ138の輝度信号を濃度値へ変換する変換テーブル、及びラインセンサ139の輝度信号を濃度値へ変換する変換テーブルである。なお、変換条件は、ラインセンサ138の輝度信号を濃度センサ117の出力値(電圧)へ変換する変換テーブル、及びラインセンサ139の輝度信号を濃度センサ117の出力値(電圧)へ変換する変換テーブルであってもよい。あるいは、変換条件は、ラインセンサ138(又はラインセンサ139)の輝度信号から求めた濃度値を濃度センサ117の出力値から求めた濃度値へ変換する変換テーブルであってもよい。
(変換テーブルの作成と選択)
画像形成装置100は、排紙面設定に応じて搬送パス201を通過する記録媒体110上に形成された階調補正パターン1104の向きが変化する。これは1面目に階調補正パターン1104を形成しているためである。そのため、プリンタコントローラCPU314は、排紙面設定に応じて、ラインセンサ138用の変換テーブルを使用するか、ラインセンサ139用の変換テーブルを使用するかを選択する。さらには、プリンタコントローラCPU314は、排紙面設定に応じて、ラインセンサ138用の変換テーブルを生成するか、ラインセンサ139用の変換テーブルを生成するかを制御する。
次に、変換テーブルの生成処理が図7のフローチャート図に基づき説明される。プリンタコントローラCPU314は変換テーブルの生成処理の実行指示を受け付けると、プログラムROM304からプログラムを読み出し、RAM310に展開することで図7の各ステップを実行する。
先ず、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1104を記録媒体1104へ形成させる(S70)。なお、階調補正パターン1104の形成はエンジン制御CPU102からの指示に基づき実行されるので、プリンタコントローラCPU314はステップS70においてエンジン制御CPU102へ階調補正パターン1104の形成を指示する。
なお、ステップS70において形成される階調補正パターン1104は、変換テーブルを生成するために測定される測定用画像である。そのため、ステップS70において形成される階調補正パターン1104は、図6に示したγLUTを生成するために形成される階調補正パターン1104と異なる階調の画像であってもよい。
次いで、プリンタコントローラCPU314は排紙面設定がフェイスアップ排紙に設定されているか否かを判定する(S71)。ここで、図10は操作パネル180に表示される排紙面設定を設定するための設定画面である。ユーザは図10に示す設定画面においてフェイスアップ排紙、又はフェイスダウン排紙を選択可能である。なお、印刷設定において何も設定していない場合、フェイスダウン排紙が選択される。プリンタコントローラCPU314は操作パネル180から排紙面設定に関するユーザ指示情報を受け付ける。
ステップS71においてフェイスアップ排紙が設定されていれば、プリンタコントローラCPU314はラインセンサ138に階調補正パターン1104を読み取らせる(S72)。ステップS72においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づきラインセンサ138を制御し、記録媒体110上の階調補正用パターン1104を読み取る。ラインセンサ138の輝度信号は濃度値A1へ変換され、プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値A1を取得する。
次いで、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1061を中間転写体106に形成させる(S73)。なお、階調補正パターン1061の形成はエンジン制御CPU102からの指示に基づき実行されるので、プリンタコントローラCPU314はステップS73においてエンジン制御CPU102へ階調補正パターン1061の形成を指示する。
ここで、ステップS73において形成される階調補正パターン1061は、変換テーブルを生成するために測定される測定用画像である。そのため、ステップS73において形成される階調補正パターン1061は、図5に示したγLUTを生成するために形成される階調補正パターン1061と異なる階調画像であってもよい。
次いで、プリンタコントローラCPU314は濃度センサ117に階調補正パターン1106を読み取らせる(S74)。ステップS74においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づき濃度センサ117を制御し、中間転写体106上の階調補正用パターン1061を読み取る。濃度センサ117の出力値(電圧)は濃度値B1へ変換され、プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値B1を取得する。
そして、プリンタコントローラCPU314はステップS72において取得された濃度値A1とステップS74において取得された濃度値B1とに基づいて変換テーブル140140を生成する(S75)。ステップS75において生成された変換テーブル140はテーブル格納部311へ格納され、プリンタコントローラCPU314は変換テーブルの生成処理を終了する。
また、ステップS71においてフェイスダウン排紙が設定されていれば、エンジン制御CPU102は搬送機構130によって記録媒体110を反転部136に停止させ、反転部136から搬送パス201へ搬送させる。これにより記録媒体110は測定用画像1104がラインセンサ139に対向する向きとなるように搬送される。
そして、プリンタコントローラCPU314はラインセンサ139に階調補正パターン1104を読み取らせる(S76)。ステップS76においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づきラインセンサ139を制御し、記録媒体110上の階調補正用パターン1104を読み取る。ラインセンサ139の輝度信号は濃度値A2へ変換され、プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値A2を取得する。
次いで、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1061を中間転写体106に形成させる(S77)。なお、階調補正パターン1061の形成はエンジン制御CPU102からの指示に基づき実行されるので、プリンタコントローラCPU314はステップS77においてエンジン制御CPU102へ階調補正パターン1061の形成を指示する。
ここで、ステップS77において形成される階調補正パターン1061は変換テーブルを生成するために測定される測定用画像である。そのため、ステップS77において形成される階調補正パターン1061は、図5に示したγLUTを生成するために形成される階調補正パターン1061と異なる階調画像であってもよい。
次いで、プリンタコントローラCPU314は濃度センサ117に階調補正パターン1106を読み取らせる(S78)。ステップS78においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づき濃度センサ117を制御し、中間転写体106上の階調補正用パターン1061を読み取る。濃度センサ117の出力値(電圧)は濃度値B2へ変換され、プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値B2を取得する。
そして、プリンタコントローラCPU314はステップS76において取得された濃度値A2とステップS78において取得された濃度値B2とに基づいて変換テーブル141を生成する(S79)。ステップS79において生成された変換テーブル141はテーブル格納部311へ格納され、プリンタコントローラCPU314は変換テーブルの生成処理を終了する。
なお、図7の変換テーブルの生成処理においては、階調補正パターン1104が形成された後に階調補正パターン1061が形成されているが、階調補正パターン1104と階調補正パターン1061の形成順序は上記順序に限定されない。先に階調補正パターン1601が形成され、その後に階調補正パターン1104が形成される構成であってもよい。この構成とする場合、事前に排紙面設定に関するユーザ指示情報を取得しておけばよい。
また、変換テーブル140(又は141)の作成は、記録媒体が初めて使用されると判定されたタイミングで生成されるのが好適である。なお、変換テーブル140(又は141)の生成は、例えば、操作パネル180からのユーザ指示情報に基づいて実行される構成としてもよい。
図9は変換テーブル140と変換テーブル141との例示図である。図9において縦軸は濃度センサ117の測定結果から求めた濃度値であり、図9において横軸はラインセンサ138、又は139の読取結果から求めた濃度値である。ラインセンサ138とラインセンサ139とには個体差があることが図9からわかる。プリンタコントローラCPU314は、変換テーブルの生成処理が実行された後に実施される階調補正において、階調補正パターン1104の読取結果を対応する変換テーブル140、又は141に基づいて濃度値へ変換する。
(階調補正制御)
第2階調補正処理はラインセンサ138、及び139を制御するエンジン制御CPU102、及びプリンタコントローラCPU314の協働により実現される。第2階調補正処理が実行される場合、自動階調補正生成部307として機能するプリンタコントローラCPU314は、ラインセンサ138、又は139による階調補正パターン1104の読取結果に基づいてγLUTを生成する。そして、階調補正部317は自動階調補正生成部307により生成されたγLUTに基づいて画像データ(濃度信号)を変換する。そして、画像形成エンジン部101は階調補正部317により変換された画像データ(レーザ出力信号)に基づいて画像を形成する。これによって、画像形成エンジン部101により形成される画像の階調特性が理想的な階調特性に制御される。なお、第2階調補正処理においては、階調補正パターン1104が複数の記録媒体110に繰り返し形成される。そして、複数の記録媒体110に形成された階調補正パターン1104の濃度値を平均した値に基づいてγLUTが生成される。
次に、階調補正処理を含む画像形成処理について図8のフローチャート図に基づき説明される。プリンタコントローラCPU314は画像形成装置100がジョブに基づく画像を形成する画像形成処理の実行指示を受け付けると、プログラムROM304からプログラムを読み出し、RAM310に展開することで図8の各ステップを実行する。
まず、プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102へ画像形成処理の開始を指示し、ジョブ印刷を開始する(S81)。プリンタコントローラCPU314は第2階調補正処理の実行が有効か否かを、操作パネル180から入力された階調補正に関するユーザ指示情報に基づいて判定する(S82)。ステップS82において第2階調補正処理の実行が許可されている場合、プリンタコントローラCPU314は排紙面設定の設定内容を確認する(S83)。プリンタコントローラCPU314はステップS83において確認された排紙面設定に対応した変換テーブルがテーブル格納部311に記憶されているか否かを判定する(S84)。
ステップS84においてテーブル格納部311に排紙面設定に対応した変換テーブルが記憶されていない場合、プリンタコントローラCPU314は、図7に示した変換テーブルの生成処理を実行する(S85)。ステップS85において、現在設定されている排紙面設定に対応する変換テーブルがテーブル格納部311に記憶される。変換テーブルの生成処理が実行された後、プリンタコントローラCPU314は出力枚数をカウントするカウント値を1増加させ、処理を後述のステップS86へ移行させる。
一方、ステップS84においてテーブル格納部311に排紙面設定に対応した変換テーブルが記憶されている場合、プリンタコントローラCPU314はジョブに基づくユーザ画像と共に階調補正パターン1104を記録媒体110に形成させる(S86)。ステップS86において、画像形成エンジン部101を制御するエンジン制御CPU102にユーザ画像と階調補正パターン1104を記録媒体110へ形成させるように、プリンタコントローラCPU314はレーザ出力信号を送信する。
プリンタコントローラCPU314はラインセンサ138、又は139に階調補正パターン1104を読み取らせる(S87)。ステップS86においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づきラインセンサ138、又は139を制御し、記録媒体110上の階調補正用パターン1104を読み取る。ラインセンサ138、又は139の輝度信号は濃度値へ変換される。プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値を取得する。そして、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1104を読み取ったラインセンサ138、又は139に対応する変換テーブル140、又は141に基づいて濃度値を変換する(S88)。
プリンタコントローラCPU314はステップS88において変換された濃度値に基づいてγLUTを生成し(S89)、出力枚数のカウント値がジョブで設定された出力枚数に達したか否かを判定する(S90)。ステップS90においてカウント値がジョブで設定された出力枚数に達した場合、ジョブに基づく最後の画像が形成されたと判定し、プリンタコントローラCPU314は画像形成処理を終了させる。
一方、ステップS90においてカウント値がジョブで設定された出力枚数に達していない場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS86へ移行させる。これにより、カウント値がジョブで設定された出力枚数に達するまで、画像形成装置100はユーザ画像と共に階調補正パターン1104を繰り返し記録媒体110に形成し続ける。
また、ステップS82において第2階調補正処理の実行が許可されていない場合、プリンタコントローラCPU314は第1階調補正処理を実行するため、所定のタイミングにおいて階調補正パターン1061を形成させる(S90)。所定のタイミングとは、例えば20ページ分の画像が形成されるタイミングである。ステップS90において、画像形成エンジン部101を制御するエンジン制御CPU102に階調補正パターン1061を形成させるように、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1061のレーザ出力信号を送信する。
プリンタコントローラCPU314は濃度センサ117に階調補正パターン1061を測定させる(S92)。ステップS92においてエンジン制御CPU102はプリンタコントローラCPU314からの指示に基づき濃度センサ117を制御し、記録媒体110上の階調補正用パターン1061を測定する。濃度センサ117の出力値(電圧)は濃度値へ変換される。プリンタコントローラCPU314はエンジン制御CPU102から送信された濃度値を取得する。
プリンタコントローラCPU314はステップS92において取得された濃度値に基づいてγLUTを生成し(S93)、処理をステップS90へ移行させる。ステップS90においてカウント値がジョブで設定された出力枚数に達していない場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS91へ移行させる。これにより、カウント値がジョブで設定された出力枚数に達するまで、画像形成装置100は所定のタイミングとなる度に階調補正パターン1061を形成する。
階調補正パターン1104は記録媒体110の非画像領域1102(記録媒体110が搬送される搬送方向に直交する方向の端部領域)に形成されるので、階調補正のためにユーザ画像の形成が中断されない。そのため、第2階調補正処理においてはダウンタイムを抑制することができる。第2階調補正処理において取得された濃度値は中間転写体106上の測定用画像の測定結果へ変換され、変換後の濃度値に基づきγLUTが生成される。そのため、階調補正の種類によらず画像濃度の安定を容易に実現できる。
また、変換テーブルは種々の条件により取得し直すのが好適である。画像の転写、及び定着の各プロセスは画像形成装置100の設置されている環境条件(温度や湿度)に応じて制御パラメータが変更される。制御パラメータとは例えば転写電圧の値や定着温度である。これにより、記録媒体110上の画像の濃度(トナー付着量)と中間転写体106上の画像の濃度(トナー付着量)との対応関係が変化する可能性がある。そのため、プリンタコントローラCPU314は、例えば、10000頁の画像が形成される度、変換テーブルの生成処理を実行して変換テーブルを更新する。
また、図8に示す画像形成処理においては、第1階調補正処理と第2階調補正処理のいずれか一方のみが実行されている。しかしながら、第2階調補正処理を実行せずに第1階調補正処理のみを実行するか、或いは、第1階調補正処理と第2階調補正処理の両方を実行するか否かを、プリンタコントローラCPU314が制御する構成としてもよい。ステップS82において第2階調補正処理の実行が許可されている場合、プリンタコントローラCPU314は第1階調補正処理と第2階調補正処理との両方を実行する。一方、ステップS82において第2階調補正処理の実行が許可されていない場合、プリンタコントローラCPU314は第1階調補正処理のみを実行する。第1階調補正処理の目標濃度と第2階調補正処理の目標濃度が同じであるので、第1階調補正処理と第2階調補正処理との両方が実行される場合であっても、階調補正処理が切り替わった場合に画像濃度が変化してしまうことを抑制することができる。
また、画像形成装置100によれば、排紙面設定に対応した変換テーブルに基づきラインセンサ138、又は139の読取結果が変換されるので、画像形成装置100により形成される画像の濃度を高精度に制御できる。
(実施例2)
本実施例の画像形成装置100は実施例1と同様である。本実施例の画像形成装置100は、記録媒体110の排紙面設定ではなく、使用するラインセンサをユーザーが選択することに応じて変換テーブルを作成、及び選択する。
ラインセンサ138、及び139は、例えば、トナーや紙粉が付着することで出力が低下する。ラインセンサ138、及び139にトナーや紙粉が付着して高精度な測定ができない場合、使用可能なラインセンサを使用する構成をとることが考えられる。
この時、実施例1で説明したように、ユーザにより選択された排紙面設定に関わらず、ラインセンサ138、又は139に対応した変換テーブルを作成、および選択が必要となる。
画像形成装置100は、一方のラインセンサが使用できず、且つ、使用可能なラインセンサの変換テーブルが有効である場合、使用可能なラインセンサに対応した変換テーブルが選択される。また、画像形成装置100が設置されている場所の環境の変化や、画像形成装置100の制御パラメータの更新が原因で、使用可能なラインセンサに対応する変換テーブルの取り直してもよい。この場合、ユーザによって選択された排紙面設定に関わらず、使用可能なラインセンサに対応した濃度値変換テーブルが作成される。
階調補正処理を含む画像形成処理について図11のフローチャート図に基づき説明される。なお、図11に示すステップS101、及びS102の処理は図8に示すステップS81、及びS82の処理と同じである。また、図11に示すステップS105~ステップS110、及びステップS118の処理は図8に示すステップS84~S90の処理と同じである。さらに、図11に示すステップS119~S121の処理は図8に示すステップS91~S93の処理と同じである。そのため、上述の各ステップに関する説明は省略される。
ステップS102において第2階調補正処理の実行が許可されている場合、プリンタコントローラCPU314はラインセンサ138、及び139の両方が使用可能か判定する(S103)。ステップS103においてラインセンサ138、及び139の両方が使用可能な状態の場合、プリンタコントローラCPU314は排紙面設定が確認される(S104)。
一方、ステップS103においてラインセンサ138、及び139の両方が使用可能でない場合、プリンタコントローラCPU314はいずれか一方のラインセンサ138、又は139が使用可能か判定する(S111)。ステップS111においてラインセンサ138、又は139が使用可能な状態の場合、プリンタコントローラCPU314は排紙面設定が確認される(S112)。そして、プリンタコントローラCPU314は選択された排紙面設定で使用するラインセンサ138、又は139が階調補正パターン1104を読み取り可能であるかを判定する(S113)。ステップS113において使用するラインセンサ138、又は139が階調補正パターン1104を読み取り可能である場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS105へ移行させる。
また、ステップS111においてラインセンサ138、及び139のいずれも使用できない状態の場合、プリンタコントローラCPU314は操作パネル180に第2階調補正処理(紙上補正)が実行できないことを通知するための画面を表示させる(S114)。そしてプリンタコントローラCPU314は処理をステップS119へ移行させ、第1階調補正処理を実行する。
また、ステップS113において階調補正パターン1104を読み取り可能でない場合、プリンタコントローラCPU314は第2階調補正処理を実行するか否かを選択するための選択画面を操作パネル180に表示させる(S115)。選択画面は、排紙面設定を変更するか否かをユーザが選択可能な画面である。画像形成装置100は、排紙面設定が変更されなければ第2階調補正処理を実行することができない。ユーザは選択画面において第2階調補正処理を実行しないか、或いは排紙面設定を変更するかを選択可能である。
次いで、プリンタコントローラCPU314は操作パネル180から選択画面においてユーザが選択した内容に関するユーザ指示情報を取得し、第2階調補正処理(紙上補正)が優先されたか判定する(S116)。ステップS116において第2階調補正処理(紙上補正)が優先されない場合、つまり、排紙面設定の変更が指示されない場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS119へ移行させ、第1階調補正処理を実行する。
一方、ステップS116において第2階調補正処理(紙上補正)が優先された場合、つまり、排紙面設定の変更が指示された場合、プリンタコントローラCPU314は変換テーブルがテーブル格納部311に記憶されているか否かを判定する(S117)。ステップS117においてテーブル格納部311に使用可能なラインセンサ138、又は139用の変換テーブル140、又は141が記憶されていない場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS118へ移行させる。これによって、変換テーブルの生成処理が実行され、テーブル格納部311に使用可能なラインセンサ138、又は139用の変換テーブルが格納される。
また、ステップS117においてテーブル格納部311に使用可能なラインセンサ138、又は139用の変換テーブル140、又は141が記憶されている場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS106へ移行させる。
画像形成装置100は、ラインセンサ138、及び139の一方の読取精度が補償できない場合、ユーザにより選択された排紙面設定では第2階調補正処理が実行できないことを通知する。さらに、以降の動作でもう一方の使用可能なラインセンサを用いて第2階調補正処理を実施するか、排紙面設定を優先して画像形成処理を実施するかをユーザに選択可能とし、状況に応じた動作を行うことが可能になる。以上、本実施例に記載の画像形成装置100によれば、排紙面設定を優先するか第2階調補正処理を優先するかをユーザに選択可能に表示することができる。
(実施例3)
実施例1、及び2に記載の画像形成装置100は、記録媒体110の片面にユーザ画像と階調補正パターン1104が形成される場合についてのみ説明がされている。つまり、画像形成装置100が記録媒体100の片面に画像を形成するジョブ(以降、片面ジョブと称す。)についてのみ説明されている。しかし、画像形成装置100は記録媒体110の両面に画像を形成することも可能である。そこで、以下では、画像形成装置100が記録媒体110の両面に画像を形成するジョブ(以降、両面ジョブと称す。)に基づいて画像が形成される際の階調補正処理について説明される。
ここで、片面ジョブは記録媒体110が定着器150を一度だけ通過するのに対して、両面ジョブは記録媒体110が定着器150を二度通過する。つまり、片面ジョブと両面ジョブとでは定着器150からの熱の影響が異なる。そのため、階調補正パターン1104やユーザ画像の濃度も片面ジョブと両面ジョブとでは異なる可能性がある。そこで、本実施例の画像形成装置100は、片面ジョブと両面ジョブとのいずれであっても高精度に出力画像の濃度を制御するため、片面用変換テーブルと両面用変換テーブルとを有することが特徴である。
両面用変換テーブルの生成処理はその記録媒体110が初めて画像形成装置100で出力されるときに実施する。先ず、プリンタコントローラCPU314の指示に基づきエンジン制御CPU102は画像形成エンジン部101に中間転写体106上に階調調整用パターン1061を形成させる。次いで、プリンタコントローラCPU314の指示に基づきエンジン制御CPU102は濃度センサ117に中間転写体106上の階調補正パターン1061を測定させる。これにより、プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1061の濃度値Bを取得する。その後、プリンタコントローラCPU314の指示に基づきエンジン制御CPU102は画像形成エンジン部101に階調補正用パターン1104を記録媒体110の第1面に形成させる。両面ジョブが実行される場合、搬送機構130は記録媒体110を両面搬送パスへ搬送させる。これによって、搬送パス201を搬送される記録媒体110の第1面はラインセンサ139によって読み取られる。プリンタコントローラCPU314の指示に基づきエンジン制御CPU102はラインセンサ139に記録媒体110上の階調補正用パターン1104を読み取らせる。プリンタコントローラCPU314は階調補正パターン1104の濃度値Aを取得する。プリンタコントローラCPU314は濃度値Aと濃度値Bに基づき両面用濃度変換テーブルT3を生成する。両面ジョブが実行される場合、プリンタコントローラCUP314は階調補正パターン1104の読取結果を両面用変換テーブルT3に基づいて濃度値へ変換し、変換された濃度値に基づいてγLUTを生成する。
(階調補正制御)
次に、階調補正処理を含む画像形成処理について図13のフローチャート図に基づき説明される。プリンタコントローラCPU314は画像形成装置100がジョブに基づく画像形成処理の実行指示を受け付けると、プログラムROM304からプログラムを読み出し、RAM310に展開することで図13の各ステップを実行する。
なお、図13に示すステップS901、及びS902の処理は図8に示すステップS81、及びS82の処理と同じである。また、図13に示すS908~S915の処理は図8に示すS86~S93の処理と同じである。そのため、上述の各ステップに関する説明は省略される。
ステップS902においてにおいて第2階調補正処理の実行が許可されている場合、プリンタコントローラCPU314は両面ジョブか否かを判定する(S903)。なお、ユーザはジョブを画像形成装置100へ送信する際に印刷設定において片面ジョブか両面ジョブかを選択する。プリンタコントローラCPU314は、片面ジョブであるか両面ジョブであるかを示す情報を取得することで、両面ジョブであるか片面ジョブであるかを判定することができる。
ステップS903において両面ジョブであると判定された場合、プリンタコントローラCPU314は両面用変換テーブルT3がテーブル格納部311に記憶されているか否かを判定する(S904)。ステップS904においてテーブル格納部311に両面用変換テーブルT3が記憶されている場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS908へ移行させる。これにより、画像形成エンジン部101は、両面ジョブに基づいてユーザ画像と階調補正パターン1104を記録媒体1104へ形成される。
一方、ステップS904においてテーブル格納部311に両面用変換テーブルT3が記憶されていない場合、プリンタコントローラCPU314は前述の両面用変換テーブルT3の生成処理を実行する。これにより、両面用変換テーブルT3がテーブル格納部311に記憶される。そして、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS908へ移行させる。
また、ステップS903において片面ジョブであると判定された場合、プリンタコントローラCPU314は実施例1において説明した排紙面設定に対応する変換テーブル(片面用変換テーブル)がテーブル格納部311に記憶されているか判定する(S906)。ステップS906においてテーブル格納部311に片面用変換テーブルが記憶されている場合、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS908へ移行させる。これにより、画像形成エンジン部101は、片面ジョブに基づいてユーザ画像と階調補正パターン1104を記録媒体1104へ形成される。
一方、ステップS906においてテーブル格納部311に片面用変換テーブルが記憶されていない場合、プリンタコントローラCPU314は図7に示す変換テーブルの生成処理を実行する。これにより、片面用変換テーブルがテーブル格納部311に記憶される。そして、プリンタコントローラCPU314は処理をステップS908へ移行させる。
実施例3に記載の画像形成装置100によれば、片面用変換テーブルと両面用変換テーブルの両方が生成されるので、定着器150による熱の影響で生じる濃度変動を考慮して画像濃度を高精度に制御することができる。
また、実施例3に記載の画像形成装置100は、片面用変換テーブルに基づいて変換される濃度値と、両面用変換テーブルに基づいて変換された濃度値が同一になる。これにより、片面ジョブと両面ジョブとが混在したジョブに基づいて画像が形成される場合であっても、片面用変換テーブルと両面用変換テーブルを用いて画像濃度の変動を抑制することが可能となる。
106 中間転写体
110 記録媒体
138 ラインセンサ
139 ラインセンサ
140 変換テーブル
141 変換テーブル
314 プリンタコントローラCPU
1061 階調補正パターン
1104 階調補正パターン

Claims (2)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記記録媒体の表裏を反転する反転部と、前記反転部により表裏が反転された前記記録媒体と前記反転部により表裏が反転されない記録媒体の両方が搬送される共通の搬送パスを有し、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記記録媒体が積載されるトレイと、
    前記トレイに積載される前記記録媒体の前記画像が形成される面の向きに関するユーザ指示情報を取得する取得手段と、
    前記搬送パスを搬送される前記記録媒体に形成されたパターンを前記搬送パスに対して第1の側から読み取る第1読取手段と、
    前記搬送パスを搬送される前記記録媒体に形成されたパターンを前記搬送パスに対して前記第1の側と逆の第2側から読み取る第2読取手段と、
    前記第1読取手段の読取結果を第1変換条件に基づいて変換し、前記第2読取手段の読取結果を第2変換条件に基づいて変換する変換手段と、
    前記画像形成手段に前記画像と第1パターンを第1の記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第1の記録媒体の搬送を制御し、前記第1読取手段に前記第1パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記第1読取手段の読取結果を変換させ、当該変換された前記第1読取手段の読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する第1の制御と、
    前記画像形成手段に前記画像と第2パターンを第2の記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第2の記録媒体の搬送を制御し、前記第2読取手段に前記第2パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記第2読取手段の読取結果を変換させ、当該変換された前記第2読取手段の読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する第2の制御と、
    を実行する制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された測定用画像が転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に転写された前記測定用画像を測定する測定手段と、
    前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に第3パターンを第3記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第3の記録媒体の搬送を制御し、前記第1読取手段に前記第3パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記第1読取手段の前記読取結果に基づいて前記第1変換条件を生成する第1の生成処理と、
    前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に第4パターンを第4記録媒体に形成させ、前記ユーザ指示情報に基づき前記搬送手段による第4の記録媒体の搬送を制御し、前記第2読取手段に前記第4パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記第2読取手段の前記読取結果に基づいて前記第2変換条件を生成する第2の生成処理と、
    を実行する生成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像を記録媒体に定着させる定着手段と、
    記録媒体が積載されるトレイと、
    前記定着手段の下流に設けられた記録媒体の表裏を反転する反転部と、前記反転部により反転された記録媒体に画像を形成するために記録媒体を前記画像形成手段へ搬送される両面搬送パスと、前記反転部の下流に設けられ、前記トレイへ記録媒体を搬送する共通の搬送パスとを有し、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記共通の搬送パスに設けられ、記録媒体に形成されたパターンを読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取結果を変換条件に基づいて変換する変換手段と、
    記録媒体の片面に画像を形成する片面ジョブか、記録媒体の両面に画像を形成する両面ジョブかを示す情報を取得する取得手段と、
    片面ジョブが実行される場合、前記画像形成手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記読取手段の読取結果を第1変換条件に基づき変換させ、前記変換手段により変換された前記読取手段の読取結果に基づき前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御し、
    両面ジョブが実行される場合、前記画像形成手段に前記画像と前記パターンを記録媒体の第1面に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記反転部に記録媒体の表裏を反転させ、前記搬送手段に記録媒体を両面搬送パスに搬送させ、前記画像形成手段に前記画像を記録媒体の前記第1面と異なる第2面に形成させ、前記定着手段に前記画像と前記パターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記変換手段に前記読取手段の読取結果を第2変換条件に基づき変換させ、前記変換手段により変換された前記読取手段の読取結果に基づき前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御する
    制御手段と、
    前記画像形成手段により形成された測定用画像が転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に転写された前記測定用画像を測定する測定手段と、
    前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に他のパターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記他のパターンを記録媒体に定着させ、前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記読取手段の読取結果とに基づいて前記第1変換条件を生成する第1の生成処理と、
    前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記測定手段に前記測定用画像を測定させ、前記画像形成手段に他のパターンを記録媒体に形成させ、前記定着手段に前記他のパターンを記録媒体に定着させ、前記反転部に記録媒体の表裏を反転させ、前記搬送手段に記録媒体を両面搬送パスに搬送させ、前記定着手段を記録媒体が再び通過させた後に前記搬送手段に記録媒体を前記共通の搬送パスに搬送させ、前記読取手段に前記パターンを読み取らせ、前記測定手段の測定結果と前記読取手段の読取結果とに基づいて前記第2変換条件を生成する第2の生成処理と、
    を実行する生成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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