JP2022118953A - 2段型オイルフリースクリュ圧縮機およびその停止方法 - Google Patents

2段型オイルフリースクリュ圧縮機およびその停止方法 Download PDF

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Noboru Tsuboi
和也 平田
Kazuya Hirata
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Abstract

【課題】2段型オイルフリースクリュ圧縮機において圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制する。【解決手段】2段型オイルフリースクリュ圧縮機1は、ガスを圧縮する低圧段圧縮機本体2と、低圧段圧縮機本体2で圧縮されたガスをさらに圧縮する高圧段圧縮機本体3と、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3を駆動するモータ6と、低圧段圧縮機本体2から高圧段圧縮機本体3へとガスが流れる中間流路20と、高圧段圧縮機本体3から吐出されたガスが流れる吐出流路30と、吐出流路30内の圧力を低下させる圧力解放部4とを備える。圧力解放部4は、モータ6への電力供給が停止するとともに吐出流路30の圧力を中間流路20の圧力よりも低下させるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、2段型オイルフリースクリュ圧縮機およびその停止方法に関する。
2段型オイルフリースクリュ圧縮機は、低圧段圧縮機本体と、高圧段圧縮機本体とを有している。以降、低圧段圧縮機本体と、高圧段圧縮機本体とを区別せずに単に圧縮機本体ともいう。圧縮機本体はケーシングを有し、ケーシング内に圧縮室が画定されている。圧縮室にはスクリュロータが配置され、スクリュロータが噛合することによってガスを圧縮する。
オイルフリースクリュ圧縮機は、給油式圧縮機と異なり、圧縮室に油が供給されない。例えば、特許文献1には、2段型オイルフリースクリュ圧縮機が開示されている。
特開2002-349467号公報
2段型オイルフリースクリュ圧縮機では、スクリュロータのロータ軸を支持する軸受部から圧縮室内への油の浸入を抑制する必要がある。そのため、圧縮室内と軸受部との間に位置するように接触式オイルシールまたは非接触式オイルシールが設けられる。接触式オイルシールとしてはリップシールが知られており、非接触式オイルシールとしては、ラビリンスシールや、ねじポンプ作用によりオイルシール機能を生じさせるビスコシールが知られている。オイルフリースクリュ圧縮機にビスコシールを適用することを考えた場合、ビスコシールは、圧縮機本体が圧縮ガスを吐出させる方向に回転(正回転)しているときに油を圧縮室から遠ざけるように移動させることで、オイルシール機能を生じさせるように設置することになる。ここで、何らかの原因で圧縮機本体が逆回転した場合、ビスコシールがオイルを圧縮室へ向けて移動させるように働くことになり、油が圧縮室内へと浸入するおそれがある。このような圧縮機本体の逆回転は、例えば高圧段圧縮機本体の吐出側の圧力が高い状態で圧縮機本体を駆動するモータを停止(モータへの電力供給をストップ)してモータの自由回転が可能な場合に起こり得る。すなわち、高圧段圧縮機本体が吐出側の圧力によって膨張機のごとく働くことで逆回転が起こり得る。従って、オイルフリースクリュ圧縮機にビスコシールを適用する場合、そのような圧縮機本体の逆回転を可及的に抑制することが求められる。また、そのような圧縮機本体の逆回転は、停電などでも発生するおそれがある。従って、停電などでモータの自由回転が可能となった場合においても圧縮機本体の逆回転を抑制し、圧縮室への油の浸入を抑制することが求められる。
本発明は、2段型オイルフリースクリュ圧縮機において、ビスコシールの適用をした際の圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制することを課題とする。
本発明の第1の態様は、
ガスを圧縮する低圧段圧縮機本体と、
前記低圧段圧縮機本体で圧縮されたガスをさらに圧縮する高圧段圧縮機本体と、
前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を駆動するモータと、
前記低圧段圧縮機本体から前記高圧段圧縮機本体へと前記ガスが流れる中間流路と、
前記高圧段圧縮機本体から吐出された前記ガスが流れる吐出流路と、
前記吐出流路内の圧力を低下させる圧力解放部と
を備え、
前記圧力解放部は、前記モータへの電力供給が停止するとともに前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させるように構成されている、2段型オイルフリースクリュ圧縮機を提供する。
この構成によれば、モータへの電力供給が停止すると、圧力解放部によって吐出流路の圧力が中間流路の圧力よりも低下される。従って、高圧段圧縮機本体において、吐出ガスが吸込ガスよりも低圧となり、圧縮機本体の逆回転が抑制される。よって、圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制できる。特に、圧縮機本体において回転指向性を有するビスコシールが適用された場合、このような逆回転の問題が顕在化するおそれがあるため、上記構成は効果的に機能し得る。
前記圧力解放部は、
前記吐出流路から分岐して大気へと開放された第1放出流路と、
前記第1放出流路の前記ガスの流動を許容または遮断する第1放出弁と
を含み、
前記第1放出流路および前記第1放出弁の最も狭小となる部位の流路面積は、前記第1放出弁が前記ガスの流動を許容した際に前記吐出流路の圧力が前記中間流路の圧力よりも低下するように所定値以上に設定されていてもよい。
この構成によれば、第1放出流路および第1放出弁を介して、吐出流路のガスを大気へと逃がすことができる。上記所定値は、吐出ガスの圧力、中間流路の長さ、および吐出流路の長さなどに応じて変わり得る。そのため、製品として求められる性能を発揮するようにこれらの設計を終えた後、上記所定値を設定する。具体的には、第1放出流路の流路面積が大きくなるほど、第1放出流路の圧力が低下し、即ち第1放出流路と流体的に接続された吐出流路の圧力も低下する。従って、第1放出流路の流路面積を徐々に大きく変更し、吐出流路の圧力が中間流路の圧力よりも低下したときの流路面積を確認することで、上記所定値を決定できる。これにより、圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制できる構造を数値的に設計できる。
前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機は、前記低圧段圧縮機本体の吸気量を調整する吸気調整弁を含み、
前記吸気調整弁は、前記モータへの電力供給が停止するとともに閉じられてもよい。
この構成によれば、吐出流路の圧力を中間流路の圧力よりも低下させる際、吸気調整弁を閉じて吸気を制限することができる。これにより、中間流路の圧力を低くすることができるため、吐出流路の圧力と中間流路の圧力との差圧を小さくできる。よって、より一層逆回転を抑制することができる。また、モータへの電力供給が停止した場合に吸気調整弁が閉じられ、前述のように圧力解放部が機能する。従って、吸気調整弁の吸気停止と、圧力解放部による圧力解放とを連動させることができる。
前記第1放出弁は、前記吸気調整弁と機械的に連動し、前記吸気調整弁が閉じられると同時に開くように構成されていてもよい。
この構成によれば、第1放出弁を電気的に動作させる場合と比べて確実に動作させることができる。また、停電した場合でも、第1放出弁の開閉に電力を必要としないため、確実に動作させることができる。従って、高い信頼性を確保できる。
前記圧力解放部は、
前記第1放出流路から分岐して大気へと開放された第2放出流路と、
前記第2放出流路の前記ガスの流動を許容または遮断する第2放出弁と
を含んでもよい。
この構成によれば、2つの流路(第1放出流路および第2放出流路)を利用して吐出流路からガスを逃がすことができるため、吐出流路の圧力をより早く低下させることができる。
本発明の第2の態様は、
ガスを圧縮する低圧段圧縮機本体と、
前記低圧段圧縮機本体で圧縮されたガスをさらに圧縮する高圧段圧縮機本体と、
前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を同時に駆動する1つのモータと、
前記低圧段圧縮機本体から前記高圧段圧縮機本体へと前記ガスが流れる中間流路と、
前記高圧段圧縮機本体から吐出された前記ガスが流れる吐出流路と
を備える2段型オイルフリースクリュ圧縮機において、
前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体が減速しながら回転しているときに、前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させる、2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法を提供する。
この方法によれば、低圧段圧縮機本体および高圧段圧縮機本体が減速しながら回転しているときに吐出流路の圧力が中間流路の圧力よりも低下される。従って、高圧段圧縮機本体において、吐出ガスが吸込ガスよりも低圧となり、圧縮機本体の逆回転が抑制される。よって、圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制できる。なお、吐出流路の圧力を中間流路の圧力よりも低下させるためには任意の方法が採用され得る。例えば、吐出流路の圧力を中間流路の圧力よりも低下させるように吐出流路のガスを大気へと放出してもよい。特に、圧縮機本体において回転指向性を有するビスコシールが適用された場合、このような逆回転の問題が顕在化するおそれがあるため、上記方法は効果的に作用し得る。
前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法において、前記1つのモータが歯車列を介して前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を同時に駆動してもよい。
この方法によれば、低圧段圧縮機本体および高圧段圧縮機本体が歯車列を介して接続される。この場合、低圧段圧縮機本体および高圧段圧縮機本体が歯車列を介さずに接続される場合と比べて慣性モーメントや機械的な抵抗が増加する。従って、吐出流路の圧力が中間流路の圧力より低いときの圧縮機本体を逆回転させようとする力に対する抗力を増加させ、当該逆回転を抑制できる。
前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法において、前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機は、前記低圧段圧縮機本体の吸気量を調整する吸気調整弁を備えており、
前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させる際に、前記吸気調整弁を閉じて吸気を制限してもよい。
この方法によれば、前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体が回転しているときに、吐出流路の圧力を中間流路の圧力よりも低下させる際、前記吸気調整弁を閉じて吸気を制限される。それにより、中間流路の圧力を低くすることができるため、吐出流路の圧力と中間流路の圧力との差圧を小さくできる。よって、より一層逆回転を抑制することができる。
前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法において、前記1つのモータへの電力供給がなく前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体が回転慣性で回転しながら減速しているときに、前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させてもよい。
この方法によれば、停電や異常停止など低圧段圧縮機本体および高圧段圧縮機本体を自然停止(フリーランストップ)させる際の停止時間を短くすることができる。
本発明によれば、2段型オイルフリースクリュ圧縮機において、圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室への油の浸入を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が開状態の概略構成図。 高圧段圧縮機本体の内部を示す断面図。 図2の破線円III部分の拡大図。 第1実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が閉状態の概略構成図。 第1実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機における高圧段圧縮機本体の吸込圧P1および吐出圧P2の時間変化を示すグラフ。 一般的な2段型オイルフリースクリュ圧縮機における高圧段圧縮機本体の吸込圧P1および吐出圧P2の時間変化を示すグラフ。 第2実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が開状態の概略構成図。 第2実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が閉状態の概略構成図。 第3実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が開状態の概略構成図。 第3実施形態に係る2段型オイルフリースクリュ圧縮機の吸気調整弁が閉状態の概略構成図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態の2段型オイルフリースクリュ圧縮機1(以下単に圧縮機1ともいう。)は、2段階でガスを圧縮する。以下では、ガスとして空気を例に説明する。なお、図では、空気の流れが太い矢印で示されている。
圧縮機1は、空気を圧縮する低圧段圧縮機本体2と、低圧段圧縮機本体2で圧縮された空気をさらに圧縮する高圧段圧縮機本体3とを有している。これらはともにスクリュ式であり、各圧縮機本体の各圧縮室S1,S2内で雌雄一対のスクリュロータ(図1において図示せず)が噛合することによって空気をそれぞれ圧縮する。
低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3は、モータ6により駆動されるブルギアと、そのブルギアと噛合う二つのピニオンギアを介して駆動されている。詳細には、低圧段圧縮機本体2の一対のスクリュロータの一方の軸端部および高圧段圧縮機本体3の一対のスクリュロータの一方の軸端部には、ピニオンギアが1つずつ取り付けられており、当該二つのピニオンギアを駆動するブルギアが1つのモータ6により駆動されている。
図2および図3(図2の破線円III部分の拡大図)を参照して、高圧段圧縮機本体3の内部を詳細に説明する。なお、ここでの説明は省略するが、低圧段圧縮機本体2の内部も実質的に同じ構造である。
高圧段圧縮機本体3はケーシング120を備え、ケーシング120内に圧縮室S2が画定されている。圧縮室S2には、雌雄一対のスクリュロータ140が配置されている。図2では、雌雄一対のスクリュロータ140のうち、雄ロータのみが示されている。雌雄一対のスクリュロータ140は、同期歯車200によって同期して回転する。
雌雄一対のスクリュロータ140の雄ロータの駆動軸である雄ロータ軸141は、軸受220,240,260,280によって回転可能に支持されている。軸受220,240,260,280に対しては、潤滑油を供給するための潤滑用流路121,122がケーシング120内に形成されている。また、雄ロータ軸141には、ブルギア(不図示)と噛み合う1つのピニオンギア180が取り付けられている。また、低圧段圧縮機本体2も同様の構成を有しており、雄ロータ軸141には、他の1つのピニオンギアが取り付けられている。このように1つのブルギアと噛み合う2つのピニオンギアを含む歯車列を介して、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3は、同時に駆動するようになっている。すなわち、低圧段圧縮機本体2が空気を吐出させる方向に回転している(以下、正回転している、とも言う。)ときは高圧段圧縮機本体3も正回転しており、低圧段圧縮機本体2が空気を吐出させる方向とは逆方向に回転している(以下、逆回転している、とも言う。)ときは高圧段圧縮機本体3も逆回転している。
なお、ここでは、ブルギアとピニオンギア180とを介して、低圧段圧縮機本体2と高圧段圧縮機本体3とを1つのモータ6で駆動する態様を説明しているが、その態様は特に限定されるものではない。例えば、低圧段圧縮機本体2のスクリュロータの駆動軸(雄ロータ軸)と高圧段圧縮機本体3のスクリュロータの駆動軸(雄ロータ軸)とを直列に接続してもよい。このとき、低圧段圧縮機本体2のスクリュロータの駆動軸(雄ロータ軸)に1つのモータ6を接続し、低圧段圧縮機本体2と高圧段圧縮機本体3とを同時に駆動してもよい。その場合、1つのモータ6は減速機または増速機としての機能を有する歯車列を介して低圧段圧縮機本体2の駆動軸(雄ロータ軸)に接続されてもよい。
圧縮室S2と軸受220,240との間および圧縮室S2と軸受260,280との間には、シール装置300が設けられている。シール装置300は圧縮室S2内の圧縮空気の外部への漏れを抑制する機能を有している。なお、ここでは、図3を参照して、雄ロータ軸141にシール装置300を設けた例を示し、雌ロータ軸に設けた例については説明を省略する。シール装置300は、雄ロータ軸141に外挿可能な筒状である。シール装置300の本体部340は、2つのシールリング360,380の間に配置されている。また、シールリング360,380と本体部340との接触を維持するために、シールリング360,380のそれぞれは付勢部材420,440によって本体部340に向かって付勢されている。付勢部材420はケーシング120とシールリング360との間に配置され、付勢部材440は、シールリング380と後述するシール装置320との間に配置されている。付勢部材420,440は、例えばウェーブスプリングである。このようにして、本体部340とシールリング360,380との間がシールされる。
また、圧縮室S2と軸受220,240との間および圧縮室S2と軸受260,280との間には、シール装置320が設けられている。シール装置320は、シール装置300に対して、軸受220,240側または軸受260,280側(即ち圧縮室S2から遠方側)に配置されている。シール装置320は高圧段圧縮機本体3の運転中に圧縮室S2側から軸受220,240側または軸受260,280側へ油を押し戻す機能を有している。シール装置320は、雄ロータ軸141に外挿可能な筒状である。シール装置320は、筒状の内周面にねじ溝321が形成されたビスコシールであり、シール性について回転指向性を有している。即ち、シール装置(ビスコシール)320は、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3が正回転しているときに効果的なシール性を発揮する。
再び図1を参照して、圧縮機1は、空気の流れにおいて、吸込流路10と、中間流路20と、吐出流路30と、第1放出流路40とを有している。
吸込流路10は、低圧段圧縮機本体2の上流側に設けられ、大気に開放されており、低圧段圧縮機本体2が吸い込む空気が流れる流路である。吸込流路10には、低圧段圧縮機本体2の吸気量を調整するための吸気調整弁11が設けられている。図1は、吸気調整弁11が開かれ、圧縮機1が通常運転している状態を示している。吸気調整弁11の詳細は後述する。
中間流路20は、低圧段圧縮機本体2と高圧段圧縮機本体3との間に設けられ、低圧段圧縮機本体2から高圧段圧縮機本体3へと空気が流れる流路である。
吐出流路30は、高圧段圧縮機本体3の下流側に設けられ、高圧段圧縮機本体3から吐出された空気が流れる流路である。吐出流路30には、逆流防止のための逆止弁32が設けられている。吐出流路30は、工場などの圧縮空気の供給先に続いている。
第1放出流路40は、逆止弁32の一次側(上流側)の吐出流路30から分岐して大気へと開放された流路である。第1放出流路40には、第1放出流路40の空気の流動を許容または遮断する子弁(第1放出弁)41と、空気を大気放出する際の騒音を低減するためのサイレンサ42とが設けられている。
圧縮機1の通常運転中の上記各流路10,20,30,40の圧力を確認すると、吸込流路10の圧力は大気圧となっているため最も低い。中間流路20の圧力は、吸込流路10の圧力よりも高い。中間流路20の空気は、吸込流路10の空気が低圧段圧縮機本体2によって圧縮されるためである。吐出流路30の圧力は、中間流路20の圧力よりも高い。吐出流路30の空気は、中間流路20の空気が高圧段圧縮機本体3によって圧縮されるためである。第1放出流路40の圧力は、吐出流路30の圧力と実質的に同じである。吐出流路30と第1放出流路40は流体的に接続されているためである。即ち、圧力が低い順に、吸込流路10、中間流路20、吐出流路30(第1放出流路40)となっている。
吸気調整弁11は、棒状の連結ロッド12と、親弁13とを有している。連結ロッド12は、親弁13と、子弁41とを機械的に接続している。換言すれば、親弁13および子弁41は、連結ロッド12によって連動するように構成されている。
連結ロッド12は、ピストン部14に機械的に接続されており、ピストン部14によって動かされる。連結ロッド12が動くと、親弁13を閉じると同時に子弁41を開くようになっているとともに、親弁13を開くと同時に子弁41を閉じるようになっている。
ピストン部14は、内部にピストン室S3を画定するケーシング15と、ピストン室S3に配置されたコイルばね16および仕切部材17とを有している。
仕切部材17は、ピストン室S3を第1室S31と第2室S32とに仕切っている。仕切部材17にはコイルばね16が取り付けられており、仕切部材17はコイルばね16によって第1室S31が大きくなるとともに第2室S32が小さくなる方向に付勢されている。仕切部材17には連結ロッド12が取り付けられており、第2室S32への加圧が解除された自然状態になると、コイルばね16の付勢によって仕切部材17が移動することで第1室S31が拡大するとともに第2室S32が縮小する。仕切部材17の動きと連動して、親弁13が閉じられると同時に子弁41が開かれる(図4参照)。
吸気調整弁11は、必要に応じて中間流路20の空気を第2室S32に供給できるように構成されている(図1参照)。本実施形態では、中間流路20から第2室S32への加圧された空気の供給を許容または遮断する切替弁21が設けられている。中間流路20から第2室S32への空気の供給を許容するように切替弁21を切り替えることにより、第2室S32に空気を供給し、コイルばね16の付勢力に抗して仕切部材17を(図1において左方向に)移動させることができる。このとき、第2室S32が拡大するとともに第1室S31が縮小し、親弁13が開かれると同時に子弁41が閉じられる。圧縮機1の通常運転時には中間流路20から第2室S32への加圧された空気の供給を許容するように切替弁21が切り替えられる。従って、圧縮機1の通常運転時には、低圧段圧縮機本体2は、開状態の親弁13を介して吸込流路10から空気を吸い込むことができる。また、子弁41が閉じているときに、吐出流路30の空気が第1放出流路40を介して大気へと逃げることはない。なお、切替弁21としては電磁切替弁を使用することができる。この場合、電磁切替弁は、圧縮機1を起動する際にソレノイドに通電して中間流路20と第2室S32とを接続するように切り替わり、通電の無い場合には、中間流路20と第2室S32とを遮断するとともに第1室S31と第2室S32とを接続するように、スプリング力によって切り替わる。なお、第1室S31は吸気調整弁11(本実施形態では親弁13)の2次側(下流側)の吸込流路10に連通している。
図4は、モータ6への電力供給が停止している状態を示している。モータ6への電力供給が停止する場合とは、例えば、異常停止や停電の場合である。通常運転時からモータ6への電力供給が停止した直後は、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが慣性により正回転しながら減速している。図4では、低圧段圧縮機本体2の吐出圧力が低い状態であるため吸気調整弁11(即ち親弁13)が閉じられている。吸気調整弁11(即ち親弁13)は、モータ6への電力供給停止とともに閉じられることが好ましく、モータ6への電力供給が停止してから低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが慣性により正回転している間に閉じられることがより好ましい。吸気調整弁11(即ち親弁13)が閉じられると、中間流路20から第2室S32へ空気が供給されなくなるため、コイルばね16の付勢力によって、親弁13が閉じられるとともに子弁41が開かれる。これにより、第1放出流路40および開状態の子弁41を介して逆止弁32よりも上流の吐出流路30の空気を大気へと逃がすことができる。即ち、逆止弁32よりも上流の吐出流路30の圧力を解放することができる。このように本実施形態では、逆止弁32よりも上流の吐出流路30の空気を大気へと逃がすことによって逆止弁32よりも上流の吐出流路30の圧力を低下させる圧力解放部4が設けられている。なお、圧力解放部4は、第1放出流路40と、子弁41とを含んでいる。
本実施形態の圧縮機1は、圧力解放部4によって、モータ6への電力供給が停止してから、吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下するように構成されている。詳細には、子弁41(即ち第1放出弁)が開状態とされた際に吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下するように、第1放出流路40および子弁41の最も狭小となる部位の流路面積が所定値以上に設計されている。この所定値は、吐出空気の圧力、中間流路20の長さ、および圧縮室S2の吐出口から逆止弁32までの吐出流路30の配管長や配管径などに応じて変わり得る。そのため、圧縮機1として求められる性能を発揮するようにこれらの設計を終えた後、上記所定値を設定する。
具体的な設計では、例えば、第1放出流路40の仮配管に試験用弁を配置し、試験用弁の開度を変更すると共に吸込圧P1および吐出圧P2を測定する。モータ6への電力供給が停止してから低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが慣性により正回転している間に吐出圧P2が吸込圧P1よりも低くなるような仮配管の流路面積ないし試験用弁の開度を見つけることにより、第1放出流路40および子弁41の最も狭小となる部位の流路面積の所定値を設定することができる。代替的には、コンピュータ解析や数値計算によってその所定値を求めてもよい。
図5,6を参照して、本実施形態の2段型オイルフリースクリュ圧縮機1と、一般的な2段型オイルフリースクリュ圧縮機とを比較し、本実施形態の圧縮機1の作用効果について説明する。
図5は、本実施形態の圧縮機1における高圧段圧縮機本体3の吸込圧P1および吐出圧P2の時間変化を示すグラフである。グラフの横軸は時間を示し、縦軸は圧力を示している。圧力P1から始まる破線の曲線は中間流路20の圧力を示し、圧力P1よりも大きな圧力P2(P2>P1)から始まる実線の曲線は吐出流路30の圧力を示している。また、圧力P0は、圧力P1よりも小さく(P0<P1)、例えば大気圧であり得る。横軸の時間は、モータ6への電力供給が停止したときからの時間を示している。
図5を参照して、中間流路20の圧力(破線曲線参照)は、圧力P1から圧力P0まで時間t1で減少している。吐出流路30の圧力(実線曲線参照)は、圧力P2から圧力P0まで時間t2で減少している。時間t2は時間t1より短く、その結果、時間t3において2つの曲線が交差する。これにより、時間t3以降、吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低くなっており、吐出流路30から中間流路20への空気の逆流が抑制される。
モータ6への電力供給が停止すると、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが慣性により正回転を維持している間に吐出流路30の圧力を中間流路20の圧力よりも低下させる。即ち、時間t3は、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが慣性により正回転を維持している時間内に設定される。これにより、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが正回転を維持している間に吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下するため、当該スクリュロータが逆回転することを一層抑制できる。
図6は、本実施形態とは異なる一般的な2段型オイルフリースクリュ圧縮機における高圧段圧縮機本体の吸込圧P1および吐出圧P2の時間変化を示すグラフである。図6のグラフの表示形式に関しては図5と同じである。
図6を参照して、中間流路20の圧力(破線曲線参照)は、圧力P1から圧力P0まで時間t1で減少している。吐出流路30の圧力(実線曲線参照)は、圧力P2から圧力P0まで時間t1で減少している。このとき、グラフ中の2つの曲線は交差せず、吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下することはない。従って、高圧の吐出流路30から低圧の中間流路20まで空気が流れ(逆流し)、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3のスクリュロータが逆回転するおそれがある。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
モータ6への電力供給が停止すると、圧力解放部4によって吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下される。従って、高圧段圧縮機本体3において、逆止弁32よりも上流の吐出流路30の空気が中間流路20の空気よりも低圧となり、吐出流路30の空気の逆流が抑制される。よって、圧縮機本体の逆回転に伴う圧縮室S2への油の浸入を抑制できる。特に、本実施形態のように、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3において回転指向性を有するビスコシール320が適用された場合、このような逆回転の問題が顕在化するおそれがあるため、本実施形態の構成は効果的に機能し得る。
また、第1放出流路40および子弁41を介して、逆止弁32よりも上流の吐出流路30の空気を大気へと逃がすことができる。特に、本実施形態の圧縮機1は、第1放出流路40および子弁41(第1放出弁)の最も狭小となる部位の流路面積(流れ方向に対する流路の断面積、流れ断面積ということもある。)を前述のように所定値以上に設定しているため、モータ6への電力供給が停止してから子弁41が開いて逆止弁32よりも上流の吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下するように構成されている。それにより、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3が回転慣性で回転しながら減速しているときに、吐出流路30の圧力を低く保ちながら中間流路20の圧力を下げることができる。従って、圧縮機本体2,3の逆回転に伴う圧縮室S2への油の浸入を抑制できる。
また、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3は1つのモータ6で同時に駆動するように構成されている。それにより、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3が回転慣性で回転しながら減速しているときに、中間流路20の圧力が、低圧段圧縮機本体2を逆回転させようとする力として働くことになる。即ち、高圧段圧縮機本体3を正回転させようとする力を打ち消す方向の力として働く。従って、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3を自然停止(フリーランストップ)させる際の停止時間を短くすることができる。
また、親弁13および子弁41は機械的に接続されて連動するため、これらを電気的に動作させる場合と比べて確実に動作させることができる。
(第2実施形態)
図7,8に示す第2実施形態の圧縮機1は、圧力解放部4に関する構成以外は、第1実施形態と実質的に同じである。従って、第1実施形態にて示した部分については説明を省略する場合がある。
図7は、第1実施形態の図1に対応し、吸気調整弁11が開かれた状態を示している。図8は、第1実施形態の図4に対応し、吸気調整弁11が閉じられた状態を示している。
本実施形態では、圧力解放部4は、第1放出流路40および子弁41だけなく、第1放出流路40から分岐して大気へと開放された第2放出流路50と、第2放出流路50の空気の流動を許容または遮断する放出弁(第2放出弁)51とを有している。
本実施形態では、吸気調整弁11(即ち親弁13)が閉じられるとともに、子弁41および放出弁51が開かれる。親弁13および子弁41は、第1実施形態と同様に機械的に連動する。放出弁51は、子弁41と同様に親弁13と機械的に接続されて連動するようにしてもよいし、電磁弁として独立して電気的に開閉制御されてもよい。
また、放出弁51は、吐出流路30の圧力に応じて開閉制御されてもよい。これに伴い、吐出流路30において圧力を測定する圧力センサ33と、放出弁51の開閉を制御する制御装置5とが設けられてもよい。このとき、制御装置5は、圧力センサ33で測定した圧力が所定値以上の場合に放出弁51を開いてもよい。
本実施形態によれば、2つの流路(すなわち、第1放出流路40および第2放出流路50)を利用して吐出流路30から空気を逃がすことができるため、吐出流路30の圧力をより早く低下させることができる。特に、親弁13と子弁41とが連動するように一体的に構成される場合、子弁41の大きさについて制約を受けることがある。即ち、第1放出流路40を大きく構成できない場合がある。そのような場合には、本実施形態のように第1放出流路40に加えて第2放出流路50を設けて、空気の逃げ道を増やすことが有効である。
(第3実施形態)
図9,10に示す第3実施形態の圧縮機1は、圧力解放部4に関する構成以外は、第1実施形態と実質的に同じである。従って、第1実施形態にて示した部分については説明を省略する場合がある。
図9は、第1実施形態の図1に対応し、吸気調整弁11が開かれた状態を示している。図10は、第1実施形態の図4に対応し、吸気調整弁11が閉じられた状態を示している。
本実施形態では、圧力解放部4は、第1放出流路40において、電磁弁としての放出弁(第1放出弁)43を有している。なお、放出弁43は、親弁13と機械的に接続されていない。
また、本実施形態では、圧縮機1は、第2実施形態のように制御装置5を有している。制御装置5によって、放出弁43は、モータ6への電力供給が停止するとともに開かれる。好ましくは、放出弁43は、吸気調整弁11が閉じられると同時に開かれる。これにより、吐出流路30の圧力が中間流路20の圧力よりも低下するように構成されている。
本実施形態のように、第1放出流路40の放出弁43は、吸気調整弁11から独立して設けられてもよい。これにより、第1放出流路40の配置を自由に設計できる。
以上より、本発明の具体的な実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
圧縮機1の停止方法も様々に考えられる。例えば、圧縮機1の停止の際、低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3が減速しながら回転しているときに、吐出流路30の圧力を中間流路20の圧力よりも低下させてもよい。このとき、上記実施形態のように1つのモータ6がピニオンギア18を含む歯車列を介して低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3を同時に駆動してもよい。またこのとき、吸気調整弁11を閉じて吸気を制限してもよい。これにより、中間流路20の圧力を低くすることができるため、吐出流路30の圧力と中間流路20の圧力との差圧を小さくできる。よって、より一層逆回転を抑制することができる。
また、モータ6への電力供給がなく低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3が回転慣性で回転しながら減速しているときに、吐出流路30の圧力を中間流路20の圧力よりも低下させてもよい。これにより、モータ6への電力供給がなく回転慣性で回転しながら減速しているときに、吐出流路30の圧力を中間流路20の圧力よりも低下させることができる。よって、停電や異常停止など低圧段圧縮機本体2および高圧段圧縮機本体3を自然停止(フリーランストップ)させる際の停止時間を短くすることができる。
1 2段型オイルフリースクリュ圧縮機(圧縮機)
2 低圧段圧縮機本体
3 高圧段圧縮機本体
4 圧力解放部
5 制御装置
6 モータ
10 吸込流路
11 吸気調整弁
12 連結ロッド
13 親弁
14 ピストン部
15 ケーシング
16 コイルばね
17 仕切部材
20 中間流路
21 切替弁
30 吐出流路
32 逆止弁
33 圧力センサ
40 第1放出流路
41 子弁(第1放出弁)
42 サイレンサ
43 放出弁(第1放出弁)
50 第2放出流路
51 放出弁(第2放出弁)
120 ケーシング
140 スクリュロータ
141 雄ロータ軸
180 ピニオンギア
200 同期歯車
220,240,260,280 軸受
300,320 シール装置
321 ねじ溝
340 本体部
360,380 シールリング
420,440 付勢部材
S1,S2 圧縮室
S3 ピストン室
S31 第1室
S32 第2室

Claims (9)

  1. ガスを圧縮する低圧段圧縮機本体と、
    前記低圧段圧縮機本体で圧縮されたガスをさらに圧縮する高圧段圧縮機本体と、
    前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を駆動するモータと、
    前記低圧段圧縮機本体から前記高圧段圧縮機本体へと前記ガスが流れる中間流路と、
    前記高圧段圧縮機本体から吐出された前記ガスが流れる吐出流路と、
    前記吐出流路内の圧力を低下させる圧力解放部と
    を備え、
    前記圧力解放部は、前記モータへの電力供給が停止するとともに前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させるように構成されている、2段型オイルフリースクリュ圧縮機。
  2. 前記圧力解放部は、
    前記吐出流路から分岐して大気へと開放された第1放出流路と、
    前記第1放出流路の前記ガスの流動を許容または遮断する第1放出弁と
    を含み、
    前記第1放出流路および前記第1放出弁の最も狭小となる部位の流路面積は、前記第1放出弁が前記ガスの流動を許容した際に前記吐出流路の圧力が前記中間流路の圧力よりも低下するように所定値以上に設定されている、請求項1に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機。
  3. 前記低圧段圧縮機本体の吸気量を調整する吸気調整弁を含み、
    前記吸気調整弁は、前記モータへの電力供給が停止するとともに閉じられる、請求項2に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機。
  4. 前記第1放出弁は、前記吸気調整弁と機械的に連動し、前記吸気調整弁が閉じられると同時に開くように構成されている、請求項3に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機。
  5. 前記圧力解放部は、
    前記第1放出流路から分岐して大気へと開放された第2放出流路と、
    前記第2放出流路の前記ガスの流動を許容または遮断する第2放出弁と
    を含む、請求項3または請求項4に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機。
  6. ガスを圧縮する低圧段圧縮機本体と、
    前記低圧段圧縮機本体で圧縮されたガスをさらに圧縮する高圧段圧縮機本体と、
    前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を同時に駆動する1つのモータと、
    前記低圧段圧縮機本体から前記高圧段圧縮機本体へと前記ガスが流れる中間流路と、
    前記高圧段圧縮機本体から吐出された前記ガスが流れる吐出流路と
    を備える2段型オイルフリースクリュ圧縮機において、
    前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体が減速しながら回転しているときに、前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させる、2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法。
  7. 前記1つのモータが歯車列を介して前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体を同時に駆動する、請求項6に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法。
  8. 前記2段型オイルフリースクリュ圧縮機は、前記低圧段圧縮機本体の吸気量を調整する吸気調整弁を備えており、
    前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させる際に、前記吸気調整弁を閉じて吸気を制限する、請求項6または請求項7に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法。
  9. 前記1つのモータへの電力供給がなく前記低圧段圧縮機本体および前記高圧段圧縮機本体が回転慣性で回転しながら減速しているときに、前記吐出流路の圧力を前記中間流路の圧力よりも低下させる、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の2段型オイルフリースクリュ圧縮機の停止方法。
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