JP2022118308A - ローター、ローターを使用した回転電機、ローターのバランス調整方法、ローターの製造方法および回転電機の製造方法 - Google Patents

ローター、ローターを使用した回転電機、ローターのバランス調整方法、ローターの製造方法および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ローターのバランス調整時に、カシメおよび切削の衝撃または振動によりローターコアとローターシャフトとの接触状態が変化し、調節したバランスが崩れ、バランス修正工程の繰り返しによる生産性の低下を招くという問題点があった。【解決手段】ローターシャフトと、前記ローターシャフトに取り付けられたローターコアと、前記ローターコアの軸方向の少なくとも片方の面に設けられバランス修正部を有するエンドリングと、前記ローターコアとは分離して前記ローターシャフトに設けられバランス修正を行うバランス修正板と、を備えた。【選択図】 図2

Description

本願は、ローター、ローターを使用した回転電機、ローターのバランス調整方法、ローターの製造方法および回転電機の製造方法に関するものである。
ローターの振動を抑制するにはバランス修正が必須である。例えば、特許文献1ではローターコアの軸方向の両端にバランス修正のためのバランスリングが設けられており、バランスリングに、ウェイトをカシメ固定またはカシメピンを切削することでアンバランスの修正を行なうようにしている。
特開2012―165534号公報
しかし、カシメおよび切削の衝撃または振動によりローターコアとローターシャフトとの接触状態が変化し、調節したバランスが崩れ、バランス修正工程の繰り返しが必要となり、生産性の低下を招くという問題点があった。
本願はこのような問題点を解決するためになされたものであり、バランス修正工程の工数を抑制するローターを得ることを目的としている。
本願に係わるローターは、ローターシャフトと、前記ローターシャフトに取り付けられたローターコアと、前記ローターコアの軸方向の少なくとも片方の面に設けられバランス修正部を有するエンドリングと、前記ローターコアとは分離して前記ローターシャフトに設けられバランス修正を行うバランス修正板と、を備えたものである。
本願によれば、ローターのバランス調整をローターコアに設けられたエンドリングのバランス修正部と、バランス修正板の両方で行えるので、ローターコアとローターシャフトとの接触状態に変化を与えない状態で最終のバランス修正が可能となり、バランス修正工程の時間を短縮することができる。
実施の形態1に係わる回転電機を示す断面図である。 実施の形態1に係わるローターを示す断面図である。 実施の形態1に係わるエンドリングを示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機の組立手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係わるローターのバランス調整手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係わるローターの1次の弾性モードを示す断面図である。 実施の形態2に係わるローターを示す断面図である。 実施の形態3に係わるローターを示す断面図である。 実施の形態3に係わるローターの2次の弾性モードを示す断面図である。 実施の形態4に係わるローターを示す断面図である。 実施の形態4に係わるエンドリングを示す正面図である。 実施の形態5に係わるローターを示す断面図である。 実施の形態5に係わるエンドリングを示す正面図である。
実施の形態1.
図1は本願の実施の形態1よる誘導モータを例とした回転電機の断面図である。回転電機100はコイル11とステーターコア12からなるステーター1と、ローター2と、ローター回転のためのベアリング3と、ベアリング3およびステーターコア12を保持するためのハウジング4から構成される。
図2は実施の形態1によるローター2を示す断面図である。図2では誘導モータのローター2を例として示している。ローターシャフト5にはローターコア6が圧入され固着している。ローターコア6は高透磁率な電磁鋼鈑を打ち抜いたコアプレートを軸方向に積層されて形成されている。ローターコア6は、軸方向の両側の側面にエンドリング7が焼嵌めまたは圧入によって固着されており、ローターコア6が回転および軸方向へ移動をしないようにローターシャフト5に固定されている。
図3にエンドリング7の例を示す。エンドリング7にはバランス修正部71があり、バランスウェイト72をカシメ固定するためのカシメピン73が設けられている。また、エンドリング7には冷却のためのフィン74が図3に示すように設けられる。ローターシャフト5にはベアリング圧入部51があり、ベアリング圧入部51とローターコア6との間にバランス修正板52が設けられる。バランス修正板52はローターシャフト5の軸方向に厚みを持つ軸対象の板形状を有する。軸方向から見た形状は円形、楕円形、多角形、どのような形状でもよく、冷却フィンを設けてもよい。また、バランス修正板52の軸方向の少なくとも片面には、バランス修正部521を有し、エンドリング7と同じように、バランスウェイトをカシメ固定するカシメピンを設けてもよい。また、バランス修正板52のバランス修正部521は、ローターコア6およびエンドリング7とは分離しており、バランス修正時にローターコア6とローターシャフト5との接触状態に影響を与えることがない。
エンドリング7を用いたバランス修正では、バランス修正面の数はローターコア6の軸方向両端に設けたエンドリング7の2面までであったが、バランス修正板52を設けることにより、バランス修正に利用できる面の数は、エンドリング7の2面とバランス修正板52の1面の合計3面とすることができる。
図4は回転電機の組立て手順フローを示したものである。ステップS1となるステーター1組立とステップS2となるローター2組立の後にステップS3となる回転電機100の総組立が行われる。その中でステップS2のローター2の組立は、コア打抜き、積層を行うステップS21、ローターコア6へエンドリング7を固着するステップS22、ローターコア6をローターシャフト5へ圧入するステップS23、ローターシャフト5の曲げ調整を行うステップS24、ローター2の回転のバランス調整を行うステップS25からなる。このように、ローター組立の最終工程はバランス調整となる。
図5に実施の形態1に係わるローターによるバランス調整の手順を示す。まず、ステップS251でローター2全体のバランス状態を計測する。このバランス計測結果を基にステップS252でエンドリング7の2面のバランス修正部71のバランスウェイト72、および、バランス修正板52のバランス修正部521のバランスウェイトを仮止めする。この状態で、ステップS253にてバランス計測を行い、その計測結果に基づいて、所定のバランス範囲に入るまで、ステップS252のバランス修正を繰り返す。次に、ステップS254にてエンドリング7の2面のバランス修正部71のバランスウェイト72をカシメピン73でカシメ固定する。この状態でステップS255にてバランス計測を行い、バランス修正をバランス修正板52のバランス修正部521で行う。最後に、ステップS256にてバランス修正板52のバランス修正部521のバランスウェイトをカシメピンでカシメ固定する。
このように、ローター2のバランス調整は、ローターコア6のエンドリング7に設けられたバランス修正部71によってバランス修正を行う工程と、ローターシャフト5のバランス修正板52に設けられたバランス修正部521によってバランス修正を行う工程とを含んだものとなる。
バランス修正の方法には増量法と減量法、及び増量法と減量法の組み合わせがある。増量法の場合、エンドリング7に設けられたカシメピン73にバランスウェイト72をカシメ固定する。カシメ固定の際、カシメピン73の先端に衝撃を加えてリベット状に潰してカシメ固定する。そのため、カシメピン73に加わる軸方向への衝撃荷重が、エンドリング7を介してローターコア6とローターシャフト5にも加わることになる。減量法の場合、エンドリング7のカシメピン73を切削する際の荷重がローターコア6とローターシャフト5に加えられることになる。カシメ作業または切削作業のいずれかの荷重により、ローターコア6がローターシャフト5に対して軸方向、周方向、または径方向に動くことにより、ローターシャフト5とローターコア6との接触状態が変化し、バランス修正後にバランスが崩れることがある。そのため、バランス修正板52を設けていない従来のローター2のバランス調整作業では、図5のステップS254のバランスウェイト72の固定後に、バランス修正工程の最初であるステップS251に戻って繰り返す必要が発生し、工数の増加を招くことがあり従来の課題となっていた。
本願の実施の形態1では、バランス修正に利用できる面がエンドリング7の2面とバランス修正板52の1面の合計3面あり、最終のバランス修正をエンドリング7に実施するのではなく、バランス修正板52を対象に実施することができる。図5のステップS255およびステップS256に示すようにバランス修正板52への増量・減量をバランス修正工程の最後に行うことでローターコア6とローターシャフト5に加わる荷重を抑制し、ローターコア6とローターシャフト5との接触状態の変化を抑制することができる。その結果、バランス修正工程における工数を抑制することができ、生産性を向上することができる。
従来のエンドリング7の2面だけの修正の場合、修正対象のローターの寸法及びバランス計測時の計測位置とから求められる2×2の行列を用いて修正量を求めることができる。本願の実施の形態1の構成のようにバランス修正板52を含む3面を用いた場合は、修正量を求めるための行列は2×2行列を3つ組み合わせることになる。つまり6×6の行列を計算するだけなので、計算量としては負担にはならない。バランス修正の際に6×6の行列計算を繰り返し、エンドリング7の片面の修正量が0(エンドリング7のもう一方の片面とバランス修正板52を修正すれば、目標のアンバランス量にできる状態)となったときに、最終修正をバランス修正板52で実施すればよい。
また、回転バランスを調整して回転速度を向上させると、ローター2が剛体ではなく図6に示すような弾性ローターとしての挙動を示すようになる。バランス修正面の数が2面しかないと、剛体ローターのバランス修正しかできないが、バランス修正板52を有する本願の実施の形態1の構成であればバランス修正面の数が3面であるため、1次の弾性モードで振動するローター2に対してもバランス修正を実施することができる。これにより、ローター2をより高速域で使用することができ、または、回転速度を変えずにローターシャフト5の径を小さくして使用することができる。
実施の形態2.
図7に示すように、実施の形態2に係わるローター2は、ローターシャフト5とバランス修正板52aが一体ではなく、別の部品であることを特徴とする。バランス修正板52aはローターシャフト5から取り外しができる。バランス修正板52aはローターシャフト5に圧入され、回転方向への振れ止めのためローターシャフト5とバランス修正板52aにはキーとキー溝(図示せず)が設けられる。
この構成によれば、バランス修正に利用できる面がエンドリング7の2面とバランス修正板52aの1面の合計3面となり、最終のバランス修正をエンドリング7に実施するのではなく、バランス修正板52aを対象に実施することができる。バランス修正板52aへの増量または減量をバランス修正工程の最後に行うことでローターコア6とローターシャフト5に加わる荷重を抑制し、ローターコア6とローターシャフト5との接触状態の変化を抑制することができる。また、バランス修正板52aは着脱可能であるので、ローターシャフト5から取り外した状態でバランス修正板52aへの加工を実施することができる。このため、バランス修正板52aのバランス修正部521の調整、固定を行っても、ローターシャフト5とローターコア6との接触状態の変化を引き起こすような荷重は発生することがなくなる。これによりバランスの最終修正後のバランスの再修正を回避することができる。その結果、バランス修正工程における工数を抑制することができ、生産性を向上することができる。
また、回転速度を向上させると、ローターが剛体ではなく弾性ローターとなる。バランス修正面の数が2面しかないと、剛体ローターのバランス修正しかできないが、実施の形態2の構成であればバランス修正面の数が3面であるため、1次の弾性モードで振動するローターに対してもバランス修正を実施することができる。これにより、ローターをより高速域で使用すること、または、回転速度を変えずにローターシャフト5の径を小さくして使用することができる。
実施の形態3.
図8に示すように、実施の形態3に係わるローター2は、ローターシャフト5とバランス修正板52aが一体ではなく別の部品であり、バランス修正板52aがローターコア6の軸方向両側にそれぞれ配設されていることを特徴とする。また、どちらのバランス修正板52aもローターシャフト5から取り外しができる。バランス修正板52aはローターシャフト5に圧入され、回転方向への振れ止めのためローターシャフト5とバランス修正板52aにはキーとキー溝(図示せず)が設けられる。
実施の形態3の構成によれば、バランス修正に利用できる面がエンドリング7の2面とバランス修正板52aの2面の合計4面となり、最終のバランス修正をエンドリング7に実施するのではなく、バランス修正板52aを対象に実施することができる。バランス修正板52aへの増量または減量をバランス修正工程の最後に行うことでローターコア6とローターシャフト5に加わる荷重を抑制し、ローターコア6とローターシャフト5との接触状態の変化を抑制することができる。また、バランス修正板52aは着脱可能であるので、ローターシャフト5から取り外した状態でバランス修正板52aへの加工を実施することができる。このため、バランス修正板52aのバランス修正部521の調整、固定を行っても、ローターシャフト5とローターコア6との接触状態の変化を引き起こすような荷重は発生することがなくなる。これによりバランスの最終修正後のバランスの再修正を回避することができる。その結果、バランス修正工程における工数を抑制することができ、生産性を向上することができる。
また、回転速度を向上させると、ローター2が剛体ではなく図6に示すような弾性ローターとしての挙動を示すようになる。バランス修正面の数が2面しかないと、剛体ローターのバランス修正しかできないが、実施の形態3の構成であればバランス修正面の数が4面であるため、図9に示すような2次の弾性モードで振動するローターに対してもバランス修正を実施することができる。これにより、ローター2をより高速域で使用すること、または、回転速度を変えずにローターシャフト5の径を小さくして使用することができる。
また、バランス修正板52aによりバランス修正面が2面あるため、ローターコア6のエンドリング7にバランス修正のための加工を行う必要がない。バランス修正板52aへの加工をローターシャフト5から取り外した状態で実施することができる。そのため、バランス修正板52aのバランス修正部521の調整、固定を行っても、ローターシャフト5とローターコア6との接触状態の変化を引き起こすような荷重は発生することがなくなる。これによりバランスの最終修正後のバランスの再修正を回避し、生産性を向上することができる。また、バランス修正面がバランス修正板52aの2面あるため、エンドリング7の寸法を小さくすることができる。
バランス修正板52aが2つの場合の例を示したが、ローターコア6の軸方向両側に複数配設すれば、さらにバランス修正面を増やすことも可能である。
実施の形態4.
図10、図11に示すように、実施の形態4におけるローターシャフト5にはローターコア6が圧入され固着されている。ローターコア6は高透磁率な電磁鋼鈑を打ち抜いたコアプレートを軸方向に積層されて形成されている。ローターコア6は軸方向の端面の両側にエンドリング7が焼嵌めまたは圧入によって固着されており、ローターコア6が回転および軸方向へ移動をしないようにローターシャフト5に固定されている。エンドリング7にはバランス修正のためバランス修正部71があり、バランスウェイト72をカシメ固定するためのカシメピン73が設けられている。また、冷却のためのフィン74が設けられることもある。実施の形態4に示すカシメピン73の形状は円柱を例として示している。
バランス修正後にバランスウェイト72はカシメピン73を用いて固定される。その際、ローターコア6の軸方向の両端にあるエンドリング7に設けた一対のカシメピン73を、軸方向の両側に設けられ加圧面に勾配を有する加圧治具8により、軸方向の両側から加圧して曲げ、バランスウェイト72を固定する。
従来の方法であればカシメ固定の際、カシメピン73に加わる軸方向への衝撃荷重が、エンドリング7を介してローターコア6とローターシャフト5にも加わることになる。この荷重により、ローターシャフト5とローターコア6との接触状態が変化し、バランス修正後にバランスが崩れることがあった。そのためバランス修正の最終工程後に再度バランスを計測すると、バランスが許容範囲外となることがある。その結果、再度バランス修正工程を繰り返さなければならず、工数の増加を招くという課題があった。
本願の実施の形態4では、カシメピン73の先端に衝撃を加えてリベット状に潰してカシメ固定するのではなく、静的荷重をカシメピン73に加えることでカシメピン73を塑性変形させて曲げることによりバランスウェイト72を固定する。カシメピン73を塑性変形させて曲げるには、ローターシャフト5の軸方向に加圧治具8で静的に加圧する。加圧治具8の加圧面には、加圧方向に対して勾配が設けられており、勾配によってカシメピン73が一意の方向に曲げられる。カシメピン73を加圧する際、ローターコア6の軸方向に荷重が加わるものの、ローターコア6の両側から力が作用するため、ローターコア6とローターシャフト5に加わる軸方向の荷重を抑制し、ローターコア6とローターシャフト5との接触状態の変化を抑制することができる。これによりバランスの最終修正後のバランスの再修正を回避することができる。その結果、バランス修正工程における工数を抑制することができ、生産性を向上することができる。
カシメピン73を塑性変形させて曲げる際、ローターコア6の両側のカシメピン73全てを一斉に曲げてもよいし、1つずつ曲げてもよい。また、本実施の形態においてカシメピン73の形状を円柱、つまりローターシャフト5の軸方向に対し垂直面での断面形状が円であるものを例としたが、楕円、正方形、長方形、多角形であってもよい。また、カシメピン73の断面形状は、ローターシャフト5の軸方向に対して一定である必要はなく、例えば円形から四角形へと変化していてもよい。
また、実施の形態4において、カシメピン73を曲げる方向をローター2の径方向として記載したが、径方向に限るものではなく、ローターシャフト5の軸を中心とした円の接線方向であってもよい。また、その他の方向であってもよい。
実施の形態5.
図12、図13に示すように、実施の形態5に係わるローター2は、エンドリング7のカシメピン73aの先端に軸方向のスリット73bが設けられていることを特徴とする。カシメピン73aを塑性変形させて曲げる際の加圧治具8aには、カシメピン73aに設けられたスリット73bに沿った楔状の先端8bが設けられていることを特徴とする。
実施の形態5の構成では、カシメピン73aをカシメ固定するのではなく、静的荷重をカシメピン73aに加えることでカシメピン73aを径方向外側及び内側に塑性変形させて曲げることによりバランスウェイト72を固定する。すなわち、ローターコア6の軸方向の両端にあるエンドリング7に設けた先端が複数に分岐した一対のカシメピン73aを、軸方向の両側に設けられ楔状の先端8bを有する加圧治具8aにより、軸方向の両側から加圧することにより分岐させ、バランスウェイト72を固定することによって行う。
カシメピン73aを加圧する際、ローターコア6の軸方向に荷重が加わるものの、ローターコア6の両側から力が作用するため、ローターコア6とローターシャフト5に加わる荷重を抑制し、ローターコア6とローターシャフト5との接触状態の変化を抑制することができる。これによりバランスの最終修正後のバランスの再修正を回避することができる。その結果、バランス修正工程における工数を抑制することができ、生産性を向上することができる。また、カシメピン73aを2つ以上の方向に曲げるため、例えば内径側と外径側にカシメピン73aを曲げることでカシメピン73aを曲げることで生じるバランスの不均衡を抑制することができる。これによっても、バランスの最終修正後のバランスの再修正を回避することができ、生産性を向上することができる。カシメピン73aを曲げる方向として内径側と外径側を例に示したが、接線方向に分けて曲げてもよいし、3方向以上に分けて曲げてもよい。
また、上記の実施の形態1から5においては、回転電機100として誘導モータのローター2の場合について説明したが、誘導モータのローター2に限るものではなく、永久磁石形同期モータのローターへも適用することができる。永久磁石形同期モータとは、永久磁石をローターの外周面上に配置する表面磁石構造のローター、およびローターコアに磁石を挿入するスロットが設けられた埋込磁石構造のローターを有するモータである。また、上記の実施の形態においてはベアリング3がローターコア6の軸方向の両側に取り付けられる構造について説明したが、その限りではなく、ローターコア6の軸方向の片側に取り付けられる構造へも適用することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 ステーター、11 コイル、12 ステーターコア、2 ローター、3 ベアリング、4 ハウジング、5 ローターシャフト、51 ベアリング圧入部、52,52a バランス修正板、521 バランス修正部、6 ローターコア、7 エンドリング、71 バランス修正部、72 バランスウェイト、73、73a カシメピン、73b スリット、74 フィン、8,8a 加圧治具、8b 先端、100 回転電機。

Claims (10)

  1. ローターシャフトと、
    前記ローターシャフトに取り付けられたローターコアと、
    前記ローターコアの軸方向の少なくとも片方の面に設けられバランス修正部を有するエンドリングと、
    前記ローターコアとは分離して前記ローターシャフトに設けられバランス修正を行うバランス修正板と、
    を備えたことを特徴とするローター。
  2. 前記バランス修正板は、前記ローターシャフトの軸方向に厚みを持つ軸対象の板形状を有することを特徴とする請求項1に記載のローター。
  3. 前記バランス修正板は、ローターコアの軸方向の両側に複数配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のローター。
  4. 前記バランス修正板は、前記ローターシャフトに着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のローター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のローターを使用した回転電機。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたローターにおけるバランス調整方法であって、前記ローターコアの前記エンドリングに設けられたバランス修正部によってバランス修正を行う工程と、前記ローターシャフトのバランス修正板によるバランス修正を行う工程とを含むことを特徴とするローターのバランス調整方法。
  7. 前記ローターコアの前記エンドリングに設けられたバランス修正部によってバランス修正を行う工程は、
    前記ローターコアの軸方向の両端にある前記エンドリングに設けた一対のカシメピンを、軸方向の両側に設けられ加圧面に勾配を有する加圧治具により、軸方向の両側から加圧して曲げ、バランスウェイトを固定することよって行うことを特徴とする請求項6に記載のローターのバランス調整方法。
  8. 前記ローターコアの前記エンドリングに設けられたバランス修正部によってバランス修正を行う工程は、
    前記ローターコアの軸方向の両端にある前記エンドリングに設けた先端が複数に分岐した一対のカシメピンを、軸方向の両側に設けられ楔状の先端を有する加圧治具により、軸方向の両側から加圧することにより分岐させ、バランスウェイトを固定することによって行うことを特徴とする請求項6に記載のローターのバランス調整方法。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載されたローターのバランス調整方法を使用することを特徴とするローターの製造方法。
  10. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載されたローターのバランス調整方法を使用することを特徴とする回転電機の製造方法。
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