以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる注文支援システムの構成例を示す図である。注文支援システム1は、例えば、コンビニエンスストア等の店舗に導入される。注文支援システム1は、図1に示すように、表示端末10と、POS端末20と、撮像装置30と、商品収容具40と、サーバ装置50とを有する。
ここで、表示端末10、POS端末20、撮像装置30及びサーバ装置50は、LAN(Local Area network)等のネットワークNを介して、通信可能に接続される。なお、ネットワークNに接続される各装置の台数は、図1の例に限定されないものとする。
表示端末10は、表示装置の一例である。表示端末10は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される表示部14を備えた、サイネージ端末やタブレット端末等の表示装置であり。表示端末10は、例えば、店舗内においてPOS端末20の近傍に設置される。表示端末10は、POS端末20及びサーバ装置50と協働することで、店舗で調理し販売されるFF商品の注文を支援するための画面を表示する。
POS端末20は、商品販売データ処理装置の一例である。POS端末20は、例えば店舗内に1又は複数台設置され、店舗で販売される商品(FF商品を含む)の登録及び決済(会計)を実行する。
撮像装置30は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等の撮像素子を備え、撮像によって得られた撮像画像をデジタルデータとして出力する。本実施形態において、撮像装置30は、商品収容具40内の商品が収容または載置される領域を撮像する。
商品収容具40は、収容装置の一例であり、店舗で販売されるFF商品を収容する。例えば、商品収容具40は、FF商品の一例である、おでんを収容するおでん鍋や、中華饅頭等を収容する保温器等である。撮像装置30は、商品収容具40に収容されるFF商品を撮像可能な位置に設けられる。
例えば、商品収容具40がおでん鍋の場合、撮像装置30は、おでん鍋の上方等に設けられ、おでん鍋の上方から当該おでん鍋に収容されたFF商品(おでん)を撮像する。また、商品収容具40が保温器である場合、撮像装置30は、保温器の側方等に設けられ、保温器の側方から当該保温器に収容されたFF商品(中華饅頭等)を撮像する。なお、本実施形態では、商品収容具40がおでん鍋である例について説明する。
サーバ装置50は、サーバ装置の一例である。サーバ装置50は、撮像装置30で撮像された撮像画像を取得し、当該撮像画像を用いてFF商品の注文を支援するためのUI(User Interface)画像を生成する。以下、撮像装置30で撮像される撮像画像を第1撮像画像とも表記する。また、サーバ装置50で生成されるUI画像を第2撮像画像とも表記する。
なお、上述した表示端末10、POS端末20、撮像装置30及び商品収容具40の店舗内でのレイアウト(以下、店内レイアウトともいう)は特に問わず、任意の店内レイアウトを採用することができる。例えば、図2及び図3に示す店内レイアウトとしてもよい。
図2及び図3は、注文支援システム1の店内レイアウトの一例を示す図である。ここで、図2は、POS端末20が設置されるレジカウンター2をユーザ(客)側(矢印Y方向)から見た図である。図3は、図2のレジカウンター2を側面(矢印X方向)から見た図である。なお、矢印Z方向は、高さ方向(上下方向)を意味する。
図2及び図3に示すように、表示端末10は、一例としてPOS端末20の近傍に配置される。なお、POS端末20は、ユーザUに面する側(以下、ユーザ側ともいう)に後述する表示部24を備える。また、POS端末20は、店員Cに面する側(以下、店員側ともいう)に図示しない表示部24を備える。
ここで、表示端末10は、ユーザ側に2個の表示部14を備えており、このユーザ側の表示部14を用いてユーザに対する画面表示を行う。また、表示端末10は、店員側にも2個の表示部14を備えており、店員側の表示部14を用いて店員に対する画面表示を行う。つまり、図2及び図3では、ユーザUと店員Cとは、表示端末10を介して対峙する形態となっている。なお、表示部14の個数やレイアウトは、図2の例に限定されないものとする。
また、表示端末10は、後述するように、表示部14を介した操作を接触又は非接触で受け付けることが可能な構成(後述する操作部15)を有する。具体的には、表示端末10は、表示部14に対峙したユーザU又は店員Cから操作を受け付ける。なお、操作部15は、ユーザ側及び店員側の何れか一方の表示部14に設けられてもよいし、両方の表示部14に設けられてもよい。なお、本実施形態では、少なくともユーザ側の表示部14に操作部15が設けられるものとする。
また、商品収容具40は、例えば図3に示すように、レジカウンター2の上面に配置される。ここでは、商品収容具40を表示端末10の店員側の背面に配置した例を示している。このような配置とすることで、店員Cは、店員側の表示部14を見ながら、商品収容具40から商品を取り出すことができる。また、この場合、撮像装置30は、例えば商品収容具40の上方に設けることで、商品収容具40に収容された商品を上方から撮像することができる。
次に、注文支援システム1が有する主要な装置の構成について説明する。
図4は、表示端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、表示端末10は、CPU(Central Processing Circuit)11、ROM(Read Only Memory)12、及びRAM(Random Access Memory)13等のコンピュータ構成を備える。
CPU11は、プロセッサの一例であり、表示端末10の各部を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
また、表示端末10は、表示部14と、操作部15と、記憶部16と、通信部17とを備える。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成される。表示部14は、CPU11の制御の下、各種の情報を表示する。なお、表示部14は、図2及び図3で説明したように、複数台で構成されてもよい。
操作部15は、表示部14に対する操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す操作信号をCPU11に出力する。例えば、操作部15は、表示部14の表示画面に設けられたタッチパネルであり、表示部14に対する接触操作を受け付ける。また、例えば、操作部15は、非接触式のタッチパネルであり、表示部14に対する非接触操作を受け付ける。
なお、非接触操作を実現する方法は特に問わず、赤外線等の反射光によって指の位置や動きを検出する方法や、カメラで撮像した画像から指の位置や動きを検出する方法、静電容量方式による非接触操作の方法等、公知の技術を用いることができる。
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部16は、CPU11が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。CPU11は、ROM12や記憶部16に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
通信部17は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部17は、ネットワークNを介してPOS端末20やサーバ装置50等の外部装置と通信を行う。
図5は、POS端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示すように、POS端末20は、CPU21、ROM22、及びRAM23等のコンピュータ構成を備える。
CPU21は、プロセッサの一例であり、POS端末20の各部を統括的に制御する。ROM22は、各種プログラムを記憶する。RAM23は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
また、POS端末20は、表示部24と、操作部25と、記憶部26と、読取部27と、通信部28とを備える。
表示部24は、LCD等の表示デバイスで構成される。表示部24は、CPU21の制御の下、各種の情報を表示する。操作部25は、数字や算術演算子が上面に表示されているテンキーや、小計キー、締めキー等を有するキーボード、ポインティングデバイス等を有する。操作部25は、操作者から受け付けた操作内容をCPU21に出力する。なお、操作部25は、表示部24の表示画面に設けられるタッチパネルであってもよい。
記憶部26は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部26は、CPU21が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。CPU21は、ROM22や記憶部26に記憶されRAM23に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。なお、記憶部26は、後述する商品マスタ541やFF商品マスタ542を記憶する形態としてもよい。
読取部27は、バーコードや二次元コードを読み取ることが可能なコードスキャナである。読取部27は、店舗で販売される商品(非FF商品、以下一般商品ともいう)に付されたコードシンボルから、当該商品を識別可能なJANコード等の商品IDを読み取る。
通信部28は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部28は、ネットワークNを介して表示端末10やサーバ装置50等の外部装置と通信を行う。
図6は、サーバ装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、サーバ装置50は、CPU51、ROM52、及びRAM53等のコンピュータ構成を備える。
CPU51は、プロセッサの一例であり、サーバ装置50の各部を統括的に制御する。ROM52は、各種プログラムを記憶する。RAM53は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
また、サーバ装置50は、記憶部54と、通信部55とを備える。
記憶部54は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部54は、CPU51が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。CPU51は、ROM52や記憶部54に記憶されRAM53に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
また、記憶部54は、商品マスタ541と、FF商品マスタ542とを記憶する。
商品マスタ541は、店舗で販売される一般商品に関する情報を記憶する。具体的には、商品マスタ541は、一般商品の各々を識別可能な商品IDに関連付けて、当該一般商品の商品名、価格等を記憶する。
FF商品マスタ542は、店舗で販売されるFF商品に関する情報を記憶する。図7は、FF商品マスタ542のデータ構成の一例を示す図である。図7に示すように、FF商品マスタ542は、商品IDに関連付けて、商品名、価格、特徴量等を記憶する。
ここで、商品IDは、FF商品を識別するための識別子である。商品IDは、一般商品と同様のコード体系(例えばJANコード)であってもよいし、一般商品とは異なるコード体系であってもよい。商品名は、商品IDに対応するFF商品の品目を示す情報である。価格は、商品IDに対応するFF商品の単価を示す情報である。
特徴量は、商品IDに対応するFF商品の外観上の特徴を示す情報である。例えば、特徴量は、FF商品を撮像した撮像画像から抽出された、FF商品の形状や、表面の色合い、模様、凹凸状況等の外観上の特徴をパラメータ化した情報である。なお、FF商品の撮像画像を特徴量として記憶する構成としてもよい。
なお、FF商品マスタ542は、図7のデータ構成に限らず、他の項目を記憶してもよい。例えば、FF商品マスタ542は、商品IDに関連付けて、店舗のおすすめ商品であることを示す情報や、売上の順位等を示す付加情報を格納してもよい。
図6に戻り、通信部55は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部55は、ネットワークNを介して表示端末10やPOS端末20、撮像装置30等の外部装置と通信を行う。
次に、上述した表示端末10、POS端末20、及びサーバ装置50の機能構成について説明する。なお、説明の便宜上、サーバ装置50、表示端末10、POS端末20の順で説明する。
図8は、サーバ装置50の機能構成の一例を示す図である。図8に示すように、サーバ装置50は、画像取得部511と、画像解析部512と、関連付部513と、画像提供部514とを備える。
サーバ装置50が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置50のプロセッサ(例えばCPU51)とメモリ(例えばROM52、記憶部54)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、サーバ装置50が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置50に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
画像取得部511は、取得手段の一例である。画像取得部511は、FF商品を収容する商品収容具40を撮像した撮像装置30の第1撮像画像を、撮像装置30から取得する。第1撮像画像は、例えば、時系列的に連続したフレームで構成される動画である。以下では、フレームを第1撮像画像ともいう。
画像解析部512は、認識手段の一例である。画像取得部511が取得した第1撮像画像を解析し、第1撮像画像に表されたFF商品と当該FF商品の位置とを認識する。具体的には、画像解析部512は、FF商品マスタ542に記憶された各FF商品の特徴量に基づいて、第1撮像画像に表されたFF商品(品目)を認識する。また、画像解析部512は、認識したFF商品が存在する第1撮像画像中の位置を特定する。
なお、FF商品の認識方法は特に問わず、例えば一般物体認識や形状認識等の公知の技術を用いることができる。また、画像解析部512は、FF商品の特徴量を使用することなく、ディープラーニング等の機械学習の手法により各FF商品の外観上の特徴を学習した学習済モデルを用いて、第1撮像画像に表されたFF商品の品目と位置とを認識してもよい。
関連付部513は、関連付手段の一例である。関連付部513は、画像解析部512の認識結果に基づいて、同一品目のFF商品又はFF商品群が表された第1撮像画像の領域に対し、当該FF商品の商品IDを関連付ける処理を実行する。そして、関連付部513は、商品IDを関連付けた第1撮像画像を第2撮像画像として生成する。
具体的には、関連付部513は、画像解析部512により、第1撮像画像からちくわ等の同一品目のFF商品が存在する位置が認識されると、このFF商品が存在する第1撮像画像中の領域を区分し、商品IDを関連付ける対象領域に設定する。このとき、関連付部513は、画像解析部512で認識された同一品目のFF商品間の距離が閾値以下である場合、同一品目のFF商品群が存在すると判定し、このFF商品を包含する第1撮像画像中の領域を関連付けの対象領域に設定する。そして、関連付部513は、設定した対象領域の各々に、当該対象領域に存在するFF商品の品目に対応する商品IDをアノテーション等の手法を用いて関連付け、第2撮像画像を生成する。
なお、関連付部513が設定する対象領域は、関連付けの対象となるFF商品(又はFF商品群)の画像を少なくとも包含するものとするが、その形状は任意に設定することが可能であるとする。例えば、対象領域は、FF商品(又はFF商品群)の外形に沿った形状としてもよい。また、対象領域は、矩形等の形状であってもよい。また、関連付部513は、異なる品種の対象領域同士が重畳しないように配置を行うものとする。
画像提供部514は、提供手段の一例である。画像提供部514は、関連付部513が生成した第2撮像画像を、当該第2撮像画像を表示する表示装置に提供する。本実施形態では、画像提供部514は、表示装置の一例である表示端末10に第2撮像画像を提供する。なお、画像提供部514は、POS端末20に第2撮像画像を提供してもよい。
図9は、表示端末10の機能構成の一例を示す図である。図9に示すように、表示端末10は、画像取得部111と、表示制御部112と、操作受付部113と、情報出力部114とを備える。
表示端末10が備える機能部の一部又は全ては、表示端末10のプロセッサ(例えばCPU11)とメモリ(例えばROM12、記憶部16)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、表示端末10が備える機能部の一部又は全ては、表示端末10に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
画像取得部111は、サーバ装置50から提供される第2撮像画像を取得する。表示制御部112は、表示手段の一例である。表示制御部112は、画像取得部111が取得した第2撮像画像を表示部14に表示する。
操作受付部113は、第1受付手段の一例である。操作受付部113は、操作部15と協働することで、表示部14に表示された第2撮像画像に対する操作を受け付ける。
具体的には、操作受付部113は、第2撮像画像に含まれる同一品目のFF商品又はFF商品群が表された領域(即ち対象領域)に対する操作を受け付ける。操作受付部113は、対象領域に対する操作を受け付けると、その対象領域に関連付けられた商品IDを、購入対象の対象商品として受け付ける。
また、操作受付部113は、対象領域に対する所定の操作により、対象商品の購入個数が入力されると、その対象領域に関連付けられた商品IDに関連付けて、入力された購入個数を保持する。ここで、購入個数の入力方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。例えば、操作受付部113は、同一の対象領域が操作(選択操作)された回数を、その対象領域に対応する対象商品の購入個数として受け付ける。
情報出力部114は、出力手段の一例である。情報出力部114は、操作受付部113が受け付けた対象商品の商品IDを外部装置に出力する。例えば、情報出力部114は、対象商品の商品IDをPOS端末20に出力する。また、操作受付部113が購入個数の指定を受け付けた場合、情報出力部114は、対象商品の商品IDとともに指定された購入個数をPOS端末20に出力する。なお、情報出力部114は、注文を確定する操作等に応じて、出力を開始することが好ましい。
以下、図10~図12を参照して、第1撮像画像及び第2撮像画像に係るサーバ装置50及び表示端末10の動作について説明する。
図10は、撮像装置30で撮像された第1撮像画像の一例を示す図である。図10に示すように、第1撮像画像60には、商品収容具40に収容された各種FF商品を表す画像が含まれる。サーバ装置50の画像解析部512は、第1撮像画像60を解析することで、第1撮像画像60に表された各種FF商品の品種とその位置を認識する。
また、関連付部513は、画像解析部512の認識結果に基づき、同一品種のFF商品又はFF商品群が表された領域を対象領域に設定し、当該対象領域に商品IDを関連付けた第2撮像画像を生成する。
図11は、関連付部513が生成した第2撮像画像の一例を示す図である。図11に示すように、第2撮像画像70では、同一品目のFF商品又はFF商品群が表された領域が対象領域71によって区分される。ここでは、対象領域71を、矩形状で表しており、対象領域71内には同一品目のFF商品が存在する。また、対象領域71の各々には、対応するFF商品の商品IDが関連付けられている。
上述したように、第2撮像画像70は表示端末10に提供され、図12に示すように、表示端末10の表示部14に表示される。図12は、表示端末10の表示部14に表示された第2撮像画像の一例を示す図である。
表示端末10の表示制御部112は、サーバ装置50から提供された第2撮像画像70を表示部14に表示させる。このとき、表示制御部112は、図12に示すように、第2撮像画像70に含まれる対象領域71の各々を視認可能な状態で表示させてもよい。例えば、関連付部513が、各対象領域の境界を表す情報(例えば、境界線等)を付加して第2撮像画像70を生成し、表示部14に表示させてもよい。なお、表示部14に表示される第2撮像画像70は、対象領域71の境界を表す情報を表示しなくてもよい。
また、表示制御部112は、対象領域71に対する操作に応じて、第2撮像画像70の表示形態を変更させてもよい。例えば、表示制御部112は、操作受付部113が何れかの対象領域71に対する操作を受け付けると、操作の対象となった対象領域71を強調して表示させる。図12では、第2撮像画像70に含まれる複数の対象領域71のうち、操作の対象となった対象領域711、712、713を強調表示させた例を示している。
また、表示制御部112は、対象商品の購入個数を入力する操作に応じて、第2撮像画像70の表示形態を変更させてもよい。例えば、表示制御部112は、対象領域71に対する選択操作の回数を購入個数として、操作の対象となった対象領域71に重畳して表示させる。図12では、操作の対象となった対象領域711、712、713の各々に、購入個数を重畳表示させた例を示している。
このように、表示端末10では、サーバ装置50で生成された第2撮像画像70を用いることで、FF商品の注文を受け付けるためのインタフェースを提供する。これにより、表示端末10では、ユーザが購入を所望するFF商品の選択(入力)を容易且つ確実に行うことができる。また、表示端末10は、注文の対象となったFF商品の商品IDをPOS端末20に入力することができる。したがって、表示端末10は、FF商品の注文支援を行うことができる。
なお、表示制御部112は、上述した購入個数以外の情報を第2撮像画像70上に重畳表示させてもよい。例えば、表示制御部112は、対象領域71に関連付けられた商品IDに対応する商品名や価格をFF商品マスタ542から読み出し、読み出した商品名や価格を該当する対象領域71上に重畳表示させてもよい。また、例えば、表示制御部112は、FF商品マスタ542からおすすめ商品の商品IDを読み出し、該当する対象領域71上に、おすすめ商品であることを示す情報を重畳表示させてもよい。また、例えば、表示制御部112は、FF商品マスタ542ら、各FF所品の売上順位を読み出し、該当する対象領域71上に売上順位を示す情報を重畳表示させてもよい。
また、図2及び図3で説明した表示端末10の構成では、ユーザ側及び店員側の表示部14に第2撮像画像70を表示することで、ユーザ及び店員の利便性向上を図ることができる。
例えば、ユーザ側の表示部14に表示された第2撮像画像70を用いてユーザU自身がFF商品の注文入力を行う場合、表示制御部112は、当該第2撮像画像70に上述した対象領域の強調表示や購入個数の重畳表示を行う。これにより、ユーザUは、選択したFF商品やその購入個数を容易に確認することができるため、利便性の向上を図ることができる。また、このとき、表示制御部112は、店員側の表示部14に、ユーザ側の表示部14に表示した第2撮像画像70と同じ画面を表示させる。これにより、店員Cは、ユーザUが選択したFF商品やその購入個数を容易把握することができるため、利便性の向上を図ることができる。
また、例えば、ユーザUが口頭で伝えたFF商品を店員Cが店員側の表示部14に表示された第2撮像画像70を用いて注文入力を行う場合も同様に、表示制御部112は、当該第2撮像画像70に上述した対象領域の強調表示や購入個数の重畳表示を行う。これにより、店員Cは、選択したFF商品やその購入個数を容易に確認することができるため、利便性の向上を図ることができる。また、このとき、表示制御部112は、ユーザ側の表示部14に、店員側の表示部14に表示した第2撮像画像70と同じ画面を表示させる。これにより、ユーザUは、店員Cが操作したFF商品やその購入個数を容易に確認することができるため、誤注文発生の低減化を図ることができる。
次に、図13を参照してPOS端末20の機能構成について説明する。図13は、POS端末20の機能構成の一例を示す図である。
図13に示すように、POS端末20は、表示制御部211と、操作受付部212と、商品登録部213と、決済処理部214とを備える。
POS端末20が備える機能部の一部又は全ては、POS端末20のプロセッサ(例えばCPU21)とメモリ(例えばROM22、記憶部26)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、POS端末20が備える機能部の一部又は全ては、POS端末20に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
表示制御部211は、各種の画面を表示部24に表示させる。例えば、表示制御部211は、商品登録部213及び決済処理部214が実行する商品登録や決済処理に係る操作画面を表示部24に表示させる。また、表示制御部211は、サーバ装置50から提供される第2撮像画像を表示部24に表示させてもよい。この場合、POS端末20は、表示装置の一例と考えることができ、表示制御部211は表示手段の一例として機能する。
操作受付部212は、操作部25を介して入力された操作を受け付ける。例えば、操作受付部212は、テンキーや、小計キー、締めキー等の操作を受け付ける。また、操作受付部212は、表示部24に表示された第2撮像画像に対する操作を受け付けてもよい。この場合、操作受付部212は、第1受付手段の一例として機能する。
商品登録部213は、ユーザが購入する商品の登録処理を実行する。具体的には、商品登録部213は、読取部27と協働することで、読取部27が読み取った一般商品の商品IDを購入対象として登録する。また、商品登録部213は、表示端末10からFF商品の商品ID(及び購入個数)が入力されると、その商品IDを購入対象として登録する。ここで、商品の登録とは、対象商品の商品IDを当該対象商品の購入個数等と関連付けて、RAM23等に保持することを意味する。
また、商品登録部213は、サーバ装置50が保持する商品マスタ541及びFF商品マスタ542を参照し、登録した商品IDに対応する一般商品又はFF商品の商品名、価格等を読み出すと、読み出した情報を表示部24に表示させる。
決済処理部214は、商品登録部213が登録した商品の決済処理を実行する。具体的には、決済処理部214は、商品登録の終了を指示する操作(例えば、小計キーの操作)に応じて、商品マスタ541及びFF商品マスタ542に記憶された価格と、登録された各商品の購入個数とに基づき、登録された商品の合計金額を算出する。そして、決済処理部214は、ユーザが支払った金額で商品の合計金額を決済する決済処理を実行する。
以下、注文支援システム1の動作例について説明する。
図14は、サーバ装置50が実行する処理の一例を示すフローチャートである。まず、画像取得部511は、撮像装置30から第1撮像画像を取得する(ステップS11)。画像解析部512は、ステップS11で取得された第1撮像画像を解析し、第1撮像画像に表されたFF商品の品種とその位置を認識する(ステップS12)。
続いて、関連付部513は、ステップS12の認識結果に基づいて、同一品目のFF商品又はFF商品群が表された領域を区分する(ステップS13)。次いで、関連付部513は、第1撮像画像の各領域に、対応するFF商品の商品IDを関連付けた第2撮像画像を生成する(ステップS14)。
そして、画像提供部514は、ステップS14で生成された第2撮像画像を表示端末10に提供し(ステップS15)、ステップS11に処理を戻す。これにより、第2撮像画像は、第1撮像画像の1フレーム毎又は所定のフレーム毎に生成されるため、商品収容具40のリアルタイムの状態が表示端末10に表示されることになる。
図15は、表示端末10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、画像取得部111は、サーバ装置50から提供される第2撮像画像を順次取得しているものとする(ステップS21)。
表示制御部112は、ステップS21で取得された第2撮像画像を表示部14に表示させる(ステップS22)。また、表示制御部112は、第2撮像画像に設定された領域(対象領域)を視認可能な状態で表示させてもよい。
次いで、操作受付部113は、表示部14に表示された第2撮像画像に基づき、注文の対象とする対象商品が選択されたか否かを判定する(ステップS23)。ここで、対象商品が選択されない場合(ステップS23;No)、ステップS26に移行する。
また、第2撮像画像に含まれる対象領域の選択により、何れかの対象商品が選択されると(ステップS23;Yes)、表示制御部112は、選択された対象領域を強調表示させる(ステップS24)。また、表示制御部112は、その対象領域に対して行われた選択操作の累計回数を購入個数として、当該対象領域に重畳表示させる(ステップS25)。
続いて、情報出力部114は、所定の確定操作により注文の確定が指示されたか否かを判定する(ステップS26)。ここで、確定操作が行われない場合には(ステップS26;No)、ステップS23に処理を戻す。
また、ステップS26で確定操作を受け付けた場合には(ステップS26;Yes)、情報出力部114は、選択された対象商品毎に商品IDと購入個数とを関連付けてPOS端末20に出力し(ステップS27)、本処理を終了する。
なお、ステップS26の確定操作は、店員がユーザに確認を行った上で店員が行う構成としてもよい。また、この場合、確定操作を行う際に、出力先となるPOS端末20を指定できるように構成してもよい。これにより、例えばPOS端末20が複数台設置されているような場合でも、所望のPOS端末20に出力させることができるため、FF商品の決済を行う際の利便性を向上させることができる。
図16は、POS端末20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。まず、商品登録部213は、表示部24、読取部27又は表示端末10を介して商品IDが入力されたか否かを判定する(ステップS31)。商品IDが入力されない場合(ステップS31;No)、ステップS33に移行する。
また、商品登録部213は、商品IDが入力されると(ステップS31;Yes)、商品マスタ541及びFF商品マスタ542から、入力された商品IDに対応する一般商品又はFF商品を特定し、注文の対象商品として登録する(ステップS32)。
続いて、商品登録部213は、小計キー等の操作により登録終了が指示されたか否かを判定する(ステップS33)。登録終了が指示されない場合(ステップS33;No)、商品登録部213は、ステップS31に処理を戻す。
また、登録終了が指示されると(ステップS33;Yes)、決済処理部214は、それまでに登録された対象商品の合計金額を算出し、算出した合計金額に基づいて決済処理を実行する(ステップS34)。
以上のように、本実施形態の表示端末10は、FF商品を収容する商品収容具40を撮像した第1撮像画像に含まれる、同一品目のFF商品又はFF商品群が表された対象領域に、当該FF商品を識別可能な商品IDを関連付けた第2撮像画像を表示部14に表示させる。また、表示端末10は、第2撮像画像に含まれた対象領域に対する操作に応じて、当該対象領域に関連付けられた商品IDに対応する商品を、注文の対象商品として受け付け、その対象商品を識別可能な商品IDをPOS端末20に出力する。
これにより、表示端末10操作者は、第2撮像画像に対する操作により、注文の対象となるFF商品を選択することができるため、FF商品の注文を容易且つ確実に行うことができる。したがって、表示端末10は、FF商品の注文支援を行うことができる。
また、表示端末10は、第2撮像画像に含まれた対象領域の各々を視認可能な状態で表示する。これにより、表示端末10は、FF商品の選択及び注文に係る操作性を向上させることができる。
また、表示端末10は、操作された対象領域を強調して表示する。これにより、表示端末10の操作者は、第2撮像画像を見ることで、自己が操作した対象領域、つまりFF商品を容易に確認することができる。また、表示端末10の観察者は、第2撮像画像を見ることで、操作者によって選択された対象領域を容易に確認することができる。したがって、表示端末10は、FF商品の選択及び注文に係る利便性を向上させることができる。
また、表示端末10は、対象商品の購入個数を、当該対象商品に対応する対象領域に重畳して表示する。これにより、表示端末10の操作者は、第2撮像画像を見ることで、自己が注文したFF商品の購入個数を容易に確認することができる。また、表示端末10の観察者は、第2撮像画像を見ることで、操作者によって注文されたFF商品の購入個数を容易に確認することができる。したがって、表示端末10は、FF商品の選択及び注文に係る利便性を向上させることができる。
また、本実施形態のサーバ装置50は、FF商品を収容する商品収容具40を撮像した第1撮像画像を取得し、第1撮像画像に表されたFF商品と当該FF商品の位置とを認識する。また、サーバ装置50は、認識結果に基づいて、同一品目のFF商品又はFF商品群が表された対象領域毎に、当該FF商品を識別可能な商品IDを関連付け、第2撮像画像として表示端末10に提供する。
これにより、表示端末10では、サーバ装置50で生成された第2撮像画像を用いてFF商品の選択操作を受け付けることで、上述したように、FF商品の注文受付を確実に行うことができる。したがって、サーバ装置50は、FF商品の注文支援を行うことができる。
また、サーバ装置50は、リアルタイムで撮像される第1撮像画像から第2撮像画像を生成することができるため、表示端末10では、商品収容具40のリアルタムの状態を反映した第2撮像画像を用いてFF商品の選択を受け付けることができる。したがって、注文支援システム1では、FF商品の在庫管理を特段行うことなく、商品収容具40に現存するFF商品の注文を受け付けることができる。また、表示端末10に表示された第2撮像画像を見ることで、FF商品の在庫数や有無を容易に確認することができる。したがって、注文支援システム1では、FF商品の管理に係る処理の効率化を図ることができる。
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、サーバ装置50が第2撮像画像を生成する形態としたが、これに限らず、サーバ装置50以外の他の装置(情報処理装置、画像処理装置等)が生成する形態としてもよい。
一例として、POS端末20が、撮像装置30で撮像された第1撮像画像から、第2撮像画像を生成する形態としてもよい。この場合、POS端末20は、例えば上述した画像取得部511、画像解析部512、関連付部513、画像提供部514等の機能部を備え、撮像装置30から取得した第1撮像画像から第2撮像画像を生成する。
なお、POS端末20は、生成した第2撮像画像を表示部24に表示させてもよいし、表示装置10に提供してもよい。また、例えばPOS端末20は、表示制御部112の機能部を具備するとともに、表示装置10の操作受付部113と協働することで、表示装置10に対する操作に応じて、表示部14に表示する第2撮像画像を制御してもよい。
(変形例2)
上述の実施形態では、表示端末10が表示する第2撮像画像に対する操作により、注文の対象となるFF商品の入力(注文)を受け付ける構成を説明した。しかしながら、FF商品の入力方法はこれに限らないものとする。
例えば、表示端末10が、音声を認識可能な音声入力装置を別途備え、音声入力装置を介してFF商品の商品名が入力される形態としてもよい。この場合、表示制御部112は、入力された商品名に対応する商品IDを特定し、当該商品IDに対応する対象領域を強調表示させてもよい。
また、例えば、撮像装置30が撮像する第1撮像画像を解析することで、店員により商品収容具40から取り出されたFF商品を認識し、その認識結果に基づいて対象商品を入力する形態としてもよい。以下、この形態に係るサーバ装置50及び表示端末10の機能構成について説明する。
図17は、本変形例に係るサーバ装置50の機能構成の一例を示す図である。図17に示すように、サーバ装置50は、上述した画像取得部511、画像解析部512、関連付部513、及び画像提供部514に加えて、動作認識部515と対象商品通知部516とを備える。
動作認識部515は、画像取得部511が取得する第1撮像画像を監視し、商品収容具40に対して行われた人の動作を認識する。具体的には、動作認識部515は、店員が商品収容具40からFF商品を取り出す動作を認識する。動作認識部515は、FF商品の取り出し動作を認識すると、取り出されたFF商品の品目を更に認識する。
ここで、動作の認識方法は特に問わず、公知の技術を用いることが可能である。例えば、FF商品を取り出す際の体の向きや手の動き等を機械学習した学習済モデルを用いて認識する構成としてもよい。また、取り出しの対象となったFF商品の認識は、画像解析部512と協働することで行ってもよい。
対象商品通知部516は、動作認識部515で認識されたFF商品の商品IDを、購入対象の対象商品として外部装置に通知する。具体的には、対象商品通知部516は、FF商品マスタ542を参照し、動作認識部515で認識されたFF商品の商品IDを特定すると、その商品IDを表示端末10及びPOS端末20に出力する。
なお、対象商品通知部516からの通知を受け付けたPOS端末20は、通知された商品IDを用いて対象商品の登録を行うものとする。また、対象商品通知部516は、表示端末10にのみ通知を行うことで、表示端末10からPOS端末20に対象商品の商品IDが入力されるように構成してもよい。
図18は、本変形例に係る表示端末10の機能構成の一例を示す図である。図18に示すように、表示端末10は、上述した画像取得部111、表示制御部112、操作受付部113、及び情報出力部114に加えて、通知受付部115を備える。
通知受付部115は、第2受付手段の一例である。通知受付部115は、対象商品通知部516から通知されるFF商品の商品IDを受け付ける。また、表示制御部112は、通知受付部115が商品IDを受け付けると、表示部14に表示された第2撮像画像に含まれる対象領域のうち、通知受付部115が受け付けた商品IDに対応する対象領域を強調表示する。さらに、表示制御部112は、同一の対象領域に対する商品IDの通知回数を、当該商品IDに対応するFF商品の購入個数として該当する対象領域に重畳表示させる。
これにより、ユーザは、表示端末10に表示される第2撮像画像を見ることで、どのFF商品が何個取り上げられたかを容易に把握することができる。また、ユーザが口頭等で注文したFF商品と異なるFF商品が取り上げられたような場合であっても、表示端末10に表示された第2撮像画像を見ることで、誤注文の発生を容易に確認することができる。したがって、本変形例の注文支援システム1では、商品の登録に係る処理を支援することができる。
以下、本変形例に係る注文支援システム1の動作例について説明する。
図19は、本変形例のサーバ装置50が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、画像取得部511は、撮像装置30で撮像される第1撮像画像を順次取得しているものとする(ステップS41)。
動作認識部515は、ステップS11で取得された第1撮像画像を解析し、FF商品の取り出し動作を認識するまで待機する(ステップS42;No)。ここで、FF商品の取り出し動作を認識すると(ステップS42;Yes)、動作認識部515は、取り出されたFF商品を認識し、当該FF商品の商品IDを特定する(ステップS43)。
そして、対象商品通知部516は、ステップS43で特定された商品IDを表示端末10やPOS端末20に通知する(ステップS44)。
図20は、本変形例の表示端末10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、画像取得部111は、サーバ装置50から提供される第2撮像画像を順次取得しているものとする(ステップS51)。また、表示部14には第2撮像画像が表示されているものとする。また、本処理では、表示端末10から対象商品の商品IDをPOS端末20に送信(入力)する例について説明する。
まず、通知受付部115は、サーバ装置50から対象商品(FF商品)の商品IDが通知されるまで待機する(ステップS52;No)。ここで、通知受付部115が商品IDの通知を受け付けると(ステップS52;Yes)、表示制御部112は、通知された商品IDに対応する対象領域を強調表示する(ステップS53)。また、表示制御部112は、同一の商品IDが通知された回数を購入個数として、該当する対象領域上に重畳表示する(ステップS54)。
続いて、情報出力部114は、所定の確定操作により注文の確定が指示されたか否かを判定する(ステップS55)。ここで、確定操作が行われない場合には(ステップS55;No)、ステップS52に処理を戻す。
また、ステップS55で確定操作を受け付けた場合(ステップS55;Yes)、情報出力部114は、対象商品毎に商品IDと購入個数とを関連付けてPOS端末20に出力し(ステップS56)、本処理を終了する。
以上のように、本変形例のサーバ装置50は、商品収容具40からFF商品が取り出されるとFF商品を認識し、注文の対象商品の商品IDとして表示端末10等に出力する。また、表示端末10は、サーバ装置50から対象商品の商品IDが通知されると、表示部14に表示された第2撮像画像のうち、通知された商品IDに対応する対象領域を強調して表示する。
これにより、表示端末10の観察者は、第2撮像画像を見ることで、商品収容具40から取り出されたFF商品を確認することができるため、取り出されたFF商品が注文された商品と一致するか否かを容易に確認することができる。したがって、表示端末10は、FF商品の注文に係る利便性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。