JP2022117167A - ロータおよびモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】コギングトルクを低減することができるロータおよびモータを提供する。【解決手段】ロータRTは、10箇所の磁石部MGと、ロータコア60とを有する。10箇所の磁石部MGは、上下に延びる中心軸AXの周囲に周方向に配列される。ロータコア60は、複数の磁極部61を有する。各々の磁石部MGは、磁石配置部SP1に収容される。磁石配置部SP1は、隣り合う磁極部61の間に設けられる。磁極部61の径方向外側面62は、円弧部622と、周部624とを有する。円弧部622は、中心軸AXを中心とする曲率半径を有する。周部624は、円弧部622の周方向CD端部から延びる。周部624は、円弧部622とは曲率半径が異なる弧、または直線状である。円弧部622の幅をAとする。周部624の幅をBとする。A/(A+B×2)で示される比率Rは、0.34以上0.42以下、または、0.64以上0.8以下である。【選択図】図2B
Description
本発明は、ロータおよびモータに関する。
従来の永久磁石界磁形回転子は、積層鉄心と、永久磁石とを備える(例えば、特許文献1)。積層鉄心は、連結部と磁極部とが一体に形成されている。連結部は、回転軸を囲み環状である。磁極部は、極数に応じた数の扇形である。
しかしながら、特許文献1に記載の永久磁石界磁形回転子は、コギングトルクが大きくなる可能性がある。ロータとステータとの距離を離すことによってコギングトルクを低減できるが、ロータとステータとの距離を離すことによって、モータトルクが下がる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はコギングトルクを低減することができるロータおよびモータを提供することにある。
本発明の例示的なロータは、10箇所の磁石部と、ロータコアとを有する。前記10箇所の磁石部は、上下に延びる中心軸の周囲に周方向に配列される。前記ロータコアは、磁性体からなる。前記ロータコアは、複数の磁極部を有する。前記各々の磁石部は、磁石配置部に収容される。前記磁石配置部は、隣り合う磁極部の間に設けられる。前記磁極部の径方向外側面は、円弧部と、周部とを有する。前記円弧部は、前記中心軸を中心とする曲率半径を有する。前記周部は、前記円弧部の周方向端部から延びる。前記周部は、前記円弧部とは曲率半径が異なる弧、または直線状である。前記円弧部の幅をAとする。前記周部の幅をBとする。A/(A+B×2)で示される比率は、0.34以上0.42以下、または、0.64以上0.8以下である。
本発明の例示的なモータは、上記に記載のロータと、ステータとを有する。前記ステータは、前記ロータの径方向外側に配置される。前記ステータは、コアバック部と、複数のティース部とを有する。前記コアバック部は、前記中心軸を中心に、周方向に沿って環状に配列される。前記複数のティース部は、前記複数のコアバック部のそれぞれから径方向内方に延びる。前記ティース部の径方向内側最端部と前記円弧部の径方向外側最端部との距離は、0.4mm以上0.5mm以下である。
本発明の例示的なロータは、8箇所の磁石部と、ロータコアとを有する。前記8箇所の磁石部は、上下に延びる中心軸の周囲に周方向に配列される。前記ロータコアは、磁性体からなる。前記ロータコアは、複数の磁極部を有する。前記各々の磁石部は、磁石配置部に収容される。前記磁石配置部は、隣り合う磁極部の間に設けられる。前記磁極部の径方向外側面は、円弧部と、周部とを有する。前記円弧部は、前記中心軸を中心とする曲率半径を有する。前記周部は、前記円弧部の周方向端部から延びる。前記周部は、前記円弧部とは曲率半径が異なる弧、または直線状である。前記円弧部の幅をAとする。前記周部の幅をBとする。A/(A+B×2)で示される比率は、0.34以上0.44以下、または、0.66以上0.9以下である。
例示的な本発明によれば、コギングトルクを低減することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。本明細書では、便宜上、モータの中心軸AX(図1参照)の方向を上下方向として説明する場合がある。図中、理解の容易のため、三次元直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸を適宜記載する。Z軸の正方向は上方向を示し、Z軸の負方向は下方向を示す。ただし、上下方向、上方向、および下方向は、説明の便宜上定めるものであり、鉛直方向に一致する必要はない。また、あくまで説明の便宜のために上下方向を定義したに過ぎず、本発明に係るモータの使用時および組立時の向きを限定しない。さらに、モータの中心軸AXと平行な方向を単に「軸方向AD」と記載し、モータの中心軸AXを中心とする径方向および周方向を単に「径方向RD」および「周方向CD」と記載する。また、「平面視」は、軸方向ADから対象物を見ることを示す。なお、本明細書において「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、「軸方向AD上方」は、「軸方向AD一方側」と記載することができ、「軸方向AD下方」は、「軸方向AD他方側」と記載することができる。
図1~図2Bを参照して、本発明の実施形態に係るモータMTを説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るロータを有するモータMTの構造を示す断面図である。図1に示すモータMTは、10極または8極を有するとともに、12スロットの3相モータである。3相モータは、例えば、3相ブラシレスモータである。
図1に示すように、モータMTは、ロータRTと、ステータSTと、回転軸SHと、第1カバー部材1と、第1軸受11と、第2カバー部材2と、第2軸受21と、基板SBと、ケーシングCSとを有する。
ロータRTは、上下方向に延びる中心軸AXを中心に配置される。つまり、一例として、モータMTは、インナーロータ型のモータである。ロータRTは、中心軸AXの回りに回転する。ロータRTは、ステータSTの径方向RD内方に配置される。
ロータRTは、磁石部MGと、ロータコア60とを有する。磁石部MGは、例えば、永久磁石である。例えば、ロータRTは、略環状の単数の磁石部MGを有していてもよいし、周方向CDに配列された複数の磁石部MGを有していてもよい。「略環状」は例えば「略円環状」である。磁石部MGの極数は、「10」または「8」である。
ロータコア60は、例えば、電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板によって構成される。複数個の磁石部MGは、ロータコア60の内部に配置される。本実施形態では、スポーク型ロータである。
回転軸SHは、中心軸AXを中心として配置される。回転軸SHは略柱状である。回転軸SHはロータコア60に固定される。したがって、回転軸SHは、中心軸AXを中心として、ロータRTとともに回転する。
第1カバー部材1は、モータMTの軸方向AD上側部分に配置される。第1カバー部材1は、円筒形状の第1軸受保持部12と、第1軸受保持部12の中央に形成された貫通孔を有する。第1軸受保持部12は、第1軸受11を保持する。回転軸SHは貫通孔を貫通する。第1軸受11は、回転軸SHを回転可能に支持する。第1軸受11は、例えば、転がり軸受である。
第2カバー部材2は、モータMTの軸方向AD下側部分に配置される。第2カバー部材2は、円筒形状の第2軸受保持部22を有する。第2軸受保持部22は、第2軸受21を保持する。第2軸受21は、回転軸SHを回転可能に支持する。第2軸受21は、例えば、転がり軸受である。第1カバー部材1および第2カバー部材2は、ケーシングCSに固定される。
ステータSTは、上下方向に延びる中心軸AXを中心に配置される。ステータSTは、磁石部MGと径方向RDに対向する。ステータSTは、ステータコア7と、インシュレータ4と、3相の巻線群5とを有する。具体的には、ステータSTは、3相の巻線群5として、U相巻線群5Uと、V相巻線群5Vと、W相巻線群5Wとを有する。
基板SBは略平板状である。基板SBは、軸方向ADに対して略直交する。基板SBは、配線の印刷されたプリント基板であり、各種電子部品を搭載する。基板SBは、ステータSTの少なくとも一部およびロータRTの少なくとも一部と軸方向ADに対向し、略水平に配置される。
ケーシングCSは、ロータRTの少なくとも一部およびステータSTを収容する。具体的には、ケーシングCSは、軸方向AD上方に向かって開放される開口を有する。ケーシングCSは、略有底筒状であり、熱硬化性の樹脂製の部材である。「略有底筒状」は例えば「略有底円筒状」である。ケーシングCSは、ステータSTが挿入された金型の内部に、樹脂を流し込むことにより得られる。つまり、ケーシングCSは、ステータSTをインサートする樹脂成型品である。したがって、ステータSTはケーシングCSによって固定される。第2軸受保持部22は、ケーシングCSの軸方向AD底部に固定される。
本実施形態では、ケーシングCSは、少なくとも、ステータコア7の径方向RDの外面を樹脂で覆う。一方、ステータコア7の少なくとも径方向RDの内面は、ケーシングCSから露出する。また、ケーシングCSは、ロータRTの少なくとも一部を収容する。
第1カバー部材1は、略板状である。より詳細には、「略円盤状」である。第1カバー部材1は、例えば、金属製である。第1カバー部材1は、ケーシングCSの軸方向AD上方の開口を覆う。そして、第1カバー部材1は、ケーシングCSに固定される。一例として、ケーシングCSと第1軸受保持部12とは、単一の部材として構成される。
インシュレータ4は、ステータコア7の少なくとも一部を覆う。一例として、インシュレータ4は、中心軸AXを囲んで配置され、略環状である。「略環状」は、例えば、「略円環状」である。インシュレータ4は電気絶縁体である。インシュレータ4は、単一の部材によって構成されていてもよいし、複数の個別部材によって構成されていてもよい。例えば、インシュレータ4は、ステータSTをインサートする樹脂成型品である。また、インシュレータ4は、ステータコア7に対して別途取り付ける構造であってもよい。
次に、図1、図2Aおよび図2Bを参照して、ロータRTおよびステータSTについてさらに説明する。図2Aは、本発明の一実施形態に係るロータRTおよびステータSTを示す平面図である。図2Bは、図2Aの拡大図である。
図2Aに示すように、ロータRTは、10箇所の磁石部MGと、ロータコア60とを有する。10箇所の磁石部MGは、中心軸AXの周囲に周方向CDに配列されている。中心軸AXは、上下に延びる。
ロータコア60は、磁性体からなる。
ロータコア60は、複数の磁極部61を有する。本実施形態では、ロータコア60は、10個の磁極部61を有する。磁極部61は、例えば、扇形形状である。各々の磁石部MGは、磁石配置部SP1に収容される。磁石配置部SP1は、隣り合う磁極部61の間に設けられる。磁石部MGの材料は、フェライト材である。
ステータSTは、ロータRTの径方向RD外側に配置される。ステータSTは、複数のコアバック部72と、複数のティース部74とを有する。本実施形態では、ステータSTはステータコア7を有し、ステータコア7は、複数のコアバック部72と、複数のティース部74とを有する。本実施形態では、ステータSTは、12個のコアバック部72と、12個のティース部74とを有する。複数のコアバック部72は、中心軸AXを中心に、周方向CDに沿って環状に配列される。複数のティース部74は、複数のコアバック部72のそれぞれから径方向RD内方に延びる。本実施形態では、複数のコアバック部72が周方向に配置された構造であるが、それに代えて、単数の円形状のコアバック部72で構成されてもよい。
図2Bに示すように、磁極部61の径方向外側面62は、円弧部622と、2つの周部624とを有する。円弧部622は、中心軸AXを中心とする曲率半径を有する。周部624は、円弧部622の周方向CD端部から延びる。本実施形態では、周部624は、円弧部622とは曲率半径が異なる弧である。なお、周部624は、直線状であってもよい。
次に、図2Bおよび図3を参照して、12スロット、10極のモータMTの場合の磁極部61の好ましい寸法について説明する。図2Bにおいて、Aは円弧部622の幅を示し、Bは周部624の幅を示す。図3は、比率Rとコギング改善率および誘起電圧上昇率との関係のシミュレーション結果を示す図である。詳しくは、図3は、図2Aに示すような、12スロット、10極のモータMTのシミュレーション結果を示す。図3において、横軸は比率Rを示し、縦軸は、コギング改善率および誘起電圧上昇率を示す。比率Rは、円弧部622の幅をAとし、周部624の幅をBとしたときに、A/(A+B×2)で示される値である。コギング改善率は、コギングの計算結果の中央値を基準とした場合の改善率を示す。誘起電圧上昇率は、比率Rが0.2の値を基準とした場合の誘起電圧の上昇率を示す。
図3に示すように、比率Rが0.2以上0.22以下、0.34以上0.42以下、0.64以上0.8以下および0.9以上0.94以下でコギングトルクが改善している。10極の場合、比率Rは、0.34以上0.42以下、または、0.64以上0.8以下であることが好ましい。比率Rが0.34以上0.42以下、または、0.64以上0.8以下である場合、コギングトルクを低減することができる。比率Rは、0.64以上0.8以下であることがより好ましい。比率Rが0.64以上0.8以下である場合、誘起電圧を高くすることができる。したがって、コギングトルクを低減しつつ、モータトルクが高い値を用いることができる。なお、磁石部MGの材料は、フェライト材であることが好ましい。磁石部MGの材料を安価なフェライト材を用いた際、コギングトルクとモータトルクの最適なロータRTに適用することができる。
次に、図4を参照して、12スロット、8極のモータMTの場合の磁極部61の好ましい寸法について説明する。図4は、比率Rとコギング改善率および誘起電圧上昇率との関係のシミュレーション結果を示す図である。詳しくは、図4は、12スロット、8極のモータMTのシミュレーション結果を示す。詳しくは、シミュレーションに用いたモータMTは、8箇所の磁石部MGと、ロータコア60とを有する。8箇所の磁石部MGは、中心軸AXの周囲に周方向CDに配列されている。中心軸AXが、上下に延びる。
また、図1~図2Bを参照して説明したモータMTと同様に、ロータコア60は、複数の磁極部61を有する。各々の磁石部MGは、磁石配置部SP1に収容される。磁石配置部SP1は、隣り合う磁極部61の間に設けられる。磁石部MGの材料は、フェライト材である。磁極部61の径方向外側面62は、円弧部622と、2つの周部624とを有する。円弧部622は、中心軸AXを中心とする曲率半径を有する。周部624は、円弧部622の周方向CD端部から延びる。本実施形態では、周部624は、円弧部622とは曲率半径が異なる弧である。なお、周部624は、直線状であってもよい。
図4において、横軸は比率Rを示し、縦軸は、コギング改善率および誘起電圧上昇率を示す。比率Rは、円弧部622の幅をAとし、周部624の幅をBとしたときに、A/(A+B×2)で示される値である。コギング改善率は、コギングの計算結果の中央値を基準とした場合の改善率を示す。誘起電圧上昇率は、比率Rが0.2の値を基準とした場合の誘起電圧の上昇率を示す。
図4に示すように、比率Rが0.34以上0.44以下、0.66以上0.9以下でコギングトルクが改善している。8極の場合、比率Rは、0.34以上0.44以下、または、0.66以上0.9以下であることが好ましい。比率Rが0.34以上0.44以下、または、0.66以上0.9以下である場合、コギングトルクを低減することができる。比率Rは、0.66以上0.9以下であることがより好ましい。比率Rが0.66以上0.9以下である場合、誘起電圧を高くすることができる。したがって、コギングトルクを低減しつつ、モータトルクが高い値を用いることができる。なお、磁石部MGの材料は、フェライト材であることが好ましい。磁石部MGの材料を安価なフェライト材を用いた際、コギングトルクとモータトルクの最適なロータRTに適用することができる。
次に、図2Bおよび図5を参照して、距離G(gap)を変更した場合のコギング改善率について説明する。図5は、距離Gを変更した場合のコギング改善率のシミュレーション結果を示す図である。詳しくは、図5は、12スロット、10極のモータMTにおいて、距離Gを変更した場合のコギング改善率のシミュレーション結果を示す。図2Bにおいて、距離Gは、ティース部74の径方向RD内側最端部742と円弧部622の径方向RD外側最端部626との距離を示す。
図5において、横軸は比率Rを示し、縦軸は、コギング改善率を示す。比率Rは、円弧部622の幅をAとし、周部624の幅をBとしたときに、A/(A+B×2)で示される値である。コギング改善率は、距離Gごとのそれぞれのコギングの計算結果の中央値を基準とした場合の改善率を示す。図5では、距離Gが、0.30mm、0.35mm、0.40mm、0.45mmおよび0.50mmのシミュレーション結果を示している。
図5に示すように、10極の場合、比率Rが0.64以上0.8以下で、距離Gが0.30mm、0.35mm、0.40mm、0.45mmおよび0.50mmのいずれでもコギングトルクが改善している。10極の場合、距離Gは、0.4mm以上0.5mm以下であることが好ましい。距離Gは、0.4mm以上0.5mm以下である場合、比率Rが0.64以上0.8以下でコギングトルクを低減することができる。距離Gが0.4mm以上0.5mm以下の範囲外である場合、距離Gを小さくするとロータとステータとが回転時の振動により接触する可能性があり、距離Gを大きくするとトルクの低下に繋がる。
以上、図面(図1~図5)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、ロータおよびモータに利用できる。
60 ロータコア
61 磁極部
62 径方向外側面
72 コアバック部
74 ティース部
622 円弧部
624 周部
626 径方向外側最端部
742 径方向内側最端部
AX 中心軸
CD 周方向
G 距離
MG 磁石部
MT モータ
R 比率
RD 径方向
RT ロータ
SP1 磁石配置部
ST ステータ
61 磁極部
62 径方向外側面
72 コアバック部
74 ティース部
622 円弧部
624 周部
626 径方向外側最端部
742 径方向内側最端部
AX 中心軸
CD 周方向
G 距離
MG 磁石部
MT モータ
R 比率
RD 径方向
RT ロータ
SP1 磁石配置部
ST ステータ
Claims (7)
- 上下に延びる中心軸の周囲に周方向に配列された10箇所の磁石部と、
磁性体からなるロータコアと
を有し、
前記ロータコアは、複数の磁極部を有し、
前記各々の磁石部は隣り合う磁極部の間に設けられた磁石配置部に収容され、
前記磁極部の径方向外側面は、
前記中心軸を中心とする曲率半径を有する円弧部と、
前記円弧部の周方向端部から延び、前記円弧部とは曲率半径が異なる弧、または直線状の周部と
を有し、
前記円弧部の幅をAとし、前記周部の幅をBとし、
A/(A+B×2)で示される比率は、0.34以上0.42以下、または、0.64以上0.8以下である、ロータ。 - 前記比率は、0.64以上0.8以下である、請求項1に記載のロータ。
- 前記磁石部の材料は、フェライト材である、請求項1または請求項2に記載のロータ。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロータと、
前記ロータの径方向外側に配置されるステータと
を有し、
前記ステータは、
前記中心軸を中心に、周方向に沿って環状に配列されたコアバック部と、
前記コアバック部のそれぞれから径方向内方に延びる複数のティース部と
を有し、
前記ティース部の径方向内側最端部と前記円弧部の径方向外側最端部との距離は、0.4mm以上0.5mm以下である、モータ。 - 上下に延びる中心軸の周囲に周方向に配列された8箇所の磁石部と、
磁性体からなるロータコアと
を有し、
前記ロータコアは、複数の磁極部を有し、
前記各々の磁石部は隣り合う磁極部の間に設けられた磁石配置部に収容され、
前記磁極部の径方向外側面は、
前記中心軸を中心とする曲率半径を有する円弧部と、
前記円弧部の周方向端部から延び、前記円弧部とは曲率半径が異なる弧、または直線状の周部と
を有し、
前記円弧部の幅をAとし、前記周部の幅をBとし、
A/(A+B×2)で示される比率は、0.34以上0.44以下、または、0.66以上0.9以下である、ロータ。 - 前記比率は、0.66以上0.9以下である、請求項5に記載のロータ。
- 前記磁石部の材料は、フェライト材である、請求項5または請求項6に記載のロータ。
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