JP2006288012A - アキシャルギャップ型電動機 - Google Patents

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Yoichi Tanabe
洋一 田邉
Tomonori Kojima
智則 小嶋
Toshiaki Tanno
俊昭 丹野
Masanori Murakami
正憲 村上
Shinichiro Katagiri
紳一郎 片桐
Masaki Yamada
雅樹 山田
Hirokazu Matsuzaki
博和 松崎
Takuya Hamano
拓也 濱野
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Abstract

【課題】ステータの両側面にロータを備えたアキシャルギャップ型電動機において、コギングトルクを低減させる構造を備えた電動機を提供する。
【解決手段】ステータには、ティースの外周にコイルが巻回され、環状に連結される複数個のポールメンバーを備え、ロータには、互いに異なる極性を備えて隣接する同一形状の永久磁石が円周方向に複数配置されてなるアキシャルギャップ型電動機において、対向する永久磁石を円周方向に所定の機械角だけずらして配設する。所定の機械角は、2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が72°〜324°、もしくは、−324°〜−72°の範囲の何れかと対応する角度にする。
【選択図】図8

Description

本発明は、アキシャルギャップ型電動機の回転子に係わり、より詳細には、巻線を巻回した複数のポールメンバーを円周状に配置して固定子を形成し、その両側に隙間を隔てて配置された永久磁石を備えた回転子の構造に関する。
従来、3相9スロットのアキシャルギャップ型電動機は図10の断面図、及び図11に示すステータコアの上面図に示すように、ほぼリング状をなすステータ20と、ステータ20の両側に所定の空隙をもって対向的に配置される一対の円盤状のロータ31、32とを含み、ロータ31、32は同一のロータ出力軸(回転軸)24を共有しており、ステータ20は、その内周側にロータ出力軸24を支持する軸受部26を備えている。また、図12に示すように、ロータ31の内面には8個の永久磁石31aが、また、ロータ32の内面には8個の永久磁石32aが、それぞれ隣接する磁極が異なるように円周方向に配置されている。
なお実際には、ステータ20およびロータ31、32は、図示しないブラケット(筐体)内に収納され、ステータ20は、その外周側がブラケットに固定されている。
ステータ20は、環状(いわゆるドーナツ状)に形成されたステータコア25と、ステータコア25の内周側に同軸的に挿入された軸受部26とを備え、ステータコア25は、合成樹脂21によって一体的にモールドされている。この例において、それぞれの軸受部26は、1つのラジアルボールベアリングを備えている。
図11に示すように、ステータコア25は、9個のポールメンバー25a〜25iを環状につなぎ合わせることにより構成されており、又、各ポールメンバー25a〜25iはすべて同一形状である。
また、1つのポールメンバー25dは、複数枚の金属板を台形状に積層してなるティース(鉄心)51を備え、ティース51の周りには、その両側面を除いて合成樹脂からなるインシュレータ50が一体に形成されている。なお、ティース51の円周方向の両端は、回転軸の回転中心位置Pから外周へ向かう仮想線と平行になっておらず、所謂スキューを施した形状になっている。
インシュレータ50は、ティース51の両側面に沿って左右一対として配置されるほぼ扇型のフランジ52、53を含む、全体が断面H字形のボビン状に形成されている。このフランジ52、53との間にコイル27が巻回される構造になっている。
そして、3相分のポールメンバーユニットを形成した後、図11に示すように、U相用ポールメンバーを順次円弧状に配置する。そしてその隣にV相、その隣にW相の各ポールメンバーをそれぞれ円弧状に配置して、これらの各ポールメンバー両隣をそれぞれ連結する。これにより、9個のポールメンバーが環状に組み立てられる。
なお、Ua、UbはU相用の引出線、Va、VbはV相用の引出線、Wa、WbはW相用の引出線であり、各引出線をステータコア25に保持するための樹脂性の保持体30を介して図示しない電動機用の駆動回路基板に接続される。
そして、インサート成形により各ポールメンバーの外周部分および内周部分、引出線用の保持体30を合成樹脂21によって固める。その後、ステータコア25の一方の内周側と軸受部26との間に、断面波形のリング状の板バネ(波ワッシャバネ)33を配置し、次にステータコア25の左右の内周側に軸受部26をそれぞれ圧入してステータ20を作成する。
そして、概略の斜視図である図12に示すように、円柱形のステータ20の両側面にロータ31と32とを配置し、ロータ出力軸24にそれぞれのロータを固定する。各ロータの内面側、つまり、ステータ20のティース51と対向する面には、それぞれ同じ大きさの8個の扇型の永久磁石31aと32aとがN極、S極、N極、S極と、交互に配置されている。また、対向する2つのロータでは、対向する永久磁石が互いに異なる極性に配置されており、また、対向するそれぞれの永久磁石はロータ出力軸24の回転方向の同一位置に、同一の大きさで固定されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、アキシャルギャップ型の電動機において、2つのロータを備えた構造を有するものとして、図13(A)に示すロータの構造が開示されている。この電動機は図示しない空芯巻線を複数備えたステータの側面に、それぞれロータ81とロータ82とを配置し、回転軸84にそれぞれのロータをねじ94で固定している。そして、各ロータの内面側にN極、S極、N極、S極と、4個の扇型の永久磁石が交互に配置されている。また、対向する2つのロータでは、図13(B)の断面説明図に示すように、対向する永久磁石が互いに異なる極性に配置されている。
そして、ロータ81とロータ82とを円周方向に所定の機械角D°だけシフトさせ、ロータ81とロータ82との対向する磁場の相対位置を変移させることにより、電機子電流による反作用と渦電流による磁気損失とが抑制されるために電動機の効率が向上し、また、ステータ側にスキューを施さなくてもよい構造にしている(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2に記載されている効果を検証するため、特許文献1に記載されている構造を変形し、ロータの磁極数が8極でティースが12個の電動機、所謂8極12スロットの電動機を用いて磁気解析を行なった。なお、固定子の隣接するティースは互いに異なる極性となるように配置されている。
図14から図17のグラフがこの解析結果である、そして、図14から図16において、縦軸がコギングトルク値であり、また、横軸が電気角を示しており、一目盛りが10度で0°〜60°の間をグラフにしている。また、2つのロータのコギングトルク波形の位相差の角度をαとし、これを位相差角αと呼称している。なお、コギングトルクはロータが1回転する間に、磁極の変化する回数だけ繰り返して発生する。そして、この1回のコギングトルクの発生において、ゴギングトルクの値は1周期の変化を示しており、ここでは、この1周期を0〜360°とし、位相差角αはこの周期のずれを表している。(詳細は実施例を参照されたい。)
図14は、2つのロータの機械的な角度のずれない場合(機械角D=0°)、つまり、2つのコギングトルク波形の位相差角α=0°の場合のコギングトルクを測定している。これによると、ロータ1、及びロータ2のコギングトルクの変化は同じに推移し、グラフ上では重なって表示されている。従って、この2つのロータのトータルトルクは、それぞれのトルクが加算されて推移している。そして、トータルトルクの振幅の絶対値は、約1.3[Nm](ニュートンメートル)となっている。
図15は、機械角Dをある値にし、結果的にロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=96°にした場合を示している。この場合のトータルトルクの振幅の絶対値は、約1.5[Nm]となっている。
同様に図16はさらに機械角Dを大きくして、結果的にロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=180°にした場合を示している。この場合のトータルトルクの振幅の絶対値は、2.0[Nm]以上となっている。(最大振幅はグラフの表示外となる。)
図17は以上のように、2つのロータの機械的な角度のずれ(機械角D)、つまり、2つのコギングトルク波形の位相を徐々にずらしたときのトータルコギングの変化を表したグラフである。そして、縦軸はコギングトルクの相対値であり、位相差角α=0°の時のコギングトルクの振幅値を基準とし、この場合の値を1としている。また、横軸はロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角αを示している。
図17を参照すると、ロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=0°の時、つまり、2つのロータの機械角D=0°の時が最もコギングトルクが減少していることが解る。従って、特許文献2に記載されている技術的内容だけでは、コギングトルクを低減させることができなかった。この原因としては、今回検証した8極12スロット(ティースを使用)の電動機と比較し、図13の電動機のステータが空芯型であることや、永久磁石の極数やティース数の違いによる駆動方式の違いなどがあると考えられる。
以上の従来技術に関して、図10の電動機では、ティース51の外周にインシュレータ50を介してコイル27が巻回される構造になっているため、図13に示す空芯巻線のステータを備えた電動機に比較してトルクが大きく、このためこのトルクに比例してコギングトルクが大きくなるという問題があった。
また、図13に示す電動機では、ロータ81とロータ82とを回転軸84方向に所定の機械角Dだけシフトさせる構造については記載されているが、コギングトルクについては具体的な作用や効果を証明する実験データなどの記載がない。また、実際に確認した結果では、2つのロータの機械的なずれ、つまり、機械角D=0°からずらすと、かえってコギングトルクが大きくなってしまうという問題があった。
特開2004−282989号公報(第9−12頁、図1) 実開平2−133182号公報(第7−9頁、図5)
本発明は以上述べた問題点を解決し、ステータの両側面にロータを備えたアキシャルギャップ型電動機において、コギングトルクを低減させる構造を備えた電動機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、
リング状のステータと、同ステータの両端面に空隙を持って対向的に配置され、前記ステータの中心を挿通する回転軸に固定された一対の円盤状のロータとを含み、
前記ステータは、ティースの外周にコイルが巻回され、環状に配置される複数個のポールメンバーを備え、前記ロータには、互いに異なる極性で隣接する磁極が円周方向に複数極配置された永久磁石が備えられてなるアキシャルギャップ型電動機において、
対向する前記永久磁石の磁極を円周方向に所定の機械角だけずらして配設する。
また、前記ステータは9個のポールメンバを備え、前記ロータは8つの前記磁極を備えてなる構造にする。
また、前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が120°〜280、もしくは、−130°〜−290°の範囲の何れかと対応する角度にする。
もしくは、前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が72°〜324°、もしくは、−324°〜−72°の範囲の何れかと対応する角度にする。
また、前記ステータの前記ティースには、スキューが施されてなる構造にする。
また、スキューが施されている場合の前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が210°〜300°、もしくは、−150°〜−300°の範囲の何れかと対応する角度にする。
もしくは、スキューが施されている場合の前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が60°〜360°、もしくは、−60°〜−360°の範囲の何れかと対応する角度にする。
以上の手段を用いることにより、本発明によるアキシャルギャップ型電動機によれば、
請求項1に係わる発明は、対向する永久磁石の磁極を円周方向に所定の機械角だけずらして配設することにより、対向する2枚のロータを備えたアキシャルギャップ型電動機のコギングトルクを低減させることができる。
請求項2に係わる発明は、ステータは9個のポールメンバを備え、ロータは8つの磁極を備えてなる構造にすることにより、この組合せによるコギングトルクを低減させることができる。
請求項3に係わる発明は、所定の機械角は、2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が120°〜280°、もしくは、−130°〜−290°の範囲の何れかと対応する角度にすることにより、ステータにスキューが施されていない場合でも、スキューだけ実施した場合と比較して、コギングトルクを低減させることができる。
請求項4に係わる発明は、所定の機械角は、2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が72°〜324°、もしくは、−324°〜−72°の範囲の何れかと対応する角度にすることにより、ステータにスキューが施されていない場合に、コギングトルクを20%以上低減させることができる。
請求項5に係わる発明は、ステータのティースには、スキューが施されてなる構造にすることにより、スキューが施されてない電動機よりも、さらにコギングトルクを低減させることができると共に、コギングトルクの変化が穏やかなために2ロータの機械角の許容範囲が広がって、ロータを実際に製造する時にロータ位置決め作業が容易になる。
請求項6に係わる発明は、スキューが施されている場合の所定の機械角は、2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が210°〜300°、もしくは、−150°〜−300°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることにより、ステータにスキューが施されていない場合に比較して、さらにコギングトルクを低減させることができる。
請求項7に係わる発明は、スキューが施されている場合の所定の機械角は、2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が60°〜360°、もしくは、−60°〜−360°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることにより、ステータにスキューが施されている場合に、コギングトルクを20%以上低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお背景技術で説明した図10〜図11と同じ部品については同じ番号を付与し、詳細な説明を省略する。
本発明の特徴は、ステータの両側面にロータを備えたアキシャルギャップ型電動機において、コギングトルクを低減させるため、対向するロータの磁極の相対位置を実験データに基づいた角度にし、また、所定の磁極数とスロット数で電動機を構成することにある。例えば永久磁石の極数が8極で、固定子のスロット数(ティース)が9個の電動機の場合、機械角で約3.3度だけ円周方向にずらして配置させることにある。
本発明による3相9スロットのアキシャルギャップ型電動機1は図1に示すように、ほぼリング状をなすステータ2と、ステータ2の両側に所定の空隙をもって対向的に配置される一対の円盤状のロータ8、9とを含み、ロータ8、9は同一のロータ出力軸(回転軸)4を共有しており、ステータ2は、その内周側に同軸的に挿入され、ロータ出力軸4を支持する軸受部26を備えている。この例において、それぞれの軸受部26は、1つのラジアルボールベアリングを備えている。
そして、この電動機は、ロータ出力軸4を中心にしてそれぞれが円形の、ブラケット蓋15、モータの駆動回路が実装されたプリント基板14、ロータ8、ステータ2、ロータ9、ブラケット蓋16が順次配設されている。
そして、ロータ8の位置検出用の永久磁石8cと対向するプリント基板14にはホール素子14cが配置されており、ロータ8の回転位置を検出するようになっている。また、プリント基板14の外周近辺では、結線体11の巻線接続端子11aがハンダ付けされており、ステータ2のコイル27の引出し線を結線体11を介してプリント基板14に接続する構造になっている。
また、ブラケット蓋15、16は鋼板をプレスして形成されており、ステータ2の両側にそれぞれ嵌着される構造になっている。当然のことながら、ブラケット蓋15、16を装着するか、しないかは電動機の仕様により決定されるべきものである。
一方、ステータ2は、ティース51に施されたインシュレータ10の周囲にコイル27を巻回した9個のポールメンバーを環状(いわゆるドーナツ状)に配置したステータコア5を、合成樹脂7によって一体的にモールドして形成されている。その際、ステータ2は、軸受部26を保持するための軸受穴2dと軸受穴2eとをロータ出力軸4と同心になるように、合成樹脂7によって一体的にモールドして形成されている。
そしてステータ2の一方の側面には、軸受穴2dとその内部に配置された軸受部26とをロータ8に向かって突出させた突出部2fが、また他方の側面には、軸受穴2eとその内部に配置された軸受部26とをロータ9に向かって突出させた突出部2gが、それぞれ合成樹脂7によって一体的にモールドして形成されている。これらの突出部は軸受穴の外周を保持しており、軸受部を確実にステータに保持すると共に、2つの軸受部の軸芯を精度よく合わせることができる
ロータ8は円形の鋼板からなるバックヨーク8aのステータコア5と対向する一方の面に、扇型の永久磁石8bをリング状に、また他方の面に位置検出用の永久磁石8cをそれぞれ備えている。また、ロータ9は鋼板からなるバックヨーク9aのステータコア5と対向する一方の面に扇型の永久磁石9bをリング状に備えている。この結果、永久磁石8bと永久磁石9bとの内周付近に、これらの永久磁石と同じ厚さの円柱状の空間である凹部8d、凹部9dとがそれぞれ形成される。また、これらの凹部の空間には、突出部2f、2gが配置される構造になっている。
また、ロータ8は、図4(A)の概略構造を示す斜視図の構造になっており、バックヨーク8aのステータコア5と対向する一方の面に、同じ大きさの8個の扇型の永久磁石8bがN極、S極、N極、S極と、交互に配置されている。なお、ロータ9もロータ8と同じ構造に形成されている。ただし、ロータ9には位置検出用の永久磁石が取り付けられていない。また、本実施例では8個の永久磁石を円周方向に配置しているが、これに限るものでなく、リング状の磁性体に8つの磁極を着磁により形成してもよい。
そして、図4(B)に示すように、円柱形のステータ2(図示せず)の両側面にロータ8と9とを配置し、ロータ出力軸4にそれぞれのロータが固定されている。各ロータの内面側、つまり、ステータ2のティース51と対向する面には、2つのロータの対向する永久磁石が互いに異なる極性で、かつ、ロータ出力軸4方向から透視した場合に、それぞれの永久磁石が重なるように一旦配置され、さらに、対向するそれぞれの永久磁石8bと9bとはロータ出力軸4の回転方向に、この重なる位置から機械角Dだけずらして配置されている。
なお、前述のように着磁により磁極を形成した場合は、この磁極の極性位置から機械角Dだけずらして配置されることになる。また、機械角Dの具体的な値については後で詳細に説明する。さらに、ロータ8のバックヨーク8aには、外周面に溝状の切欠8eが設けられている。これはロータ9も同様であり、バックヨーク9aには、切欠9eが設けられている。これらの切欠には電動機の組立時に、図示しない位置決め治具の凸部が嵌着されるようになっており、2つのロータの機械角Dを正確に位置決めすることができる。
次にステータコアについて説明する。
図2に示すようにステータコア5は、9個のポールメンバー5a〜5iを環状につなぎ合わせることにより構成されている。各ポールメンバー5a〜5iは、5aと5dと5gとに固定されている巻線を電気的に中継して接続する結線体11を除けばすべて同一形状である。
ポールメンバー5eは、図1に示すように、複数枚の金属板を台形状に積層してなるティース(鉄心)51を備え、ティース51の周りには、その両側面を除いて合成樹脂からなるインシュレータ10が一体に形成されている。インシュレータ10は、ティース51の両側面に沿って左右一対として配置されるほぼ扇型のフランジ12、13を含む全体が断面H字形のボビン状に形成されている。
なお、このティース51は背景技術で説明した図11のティース51と同じ形状のため、スキューが施された形状となっているが、後述するコギングトルクの理論値や解析値のグラフ説明では、このスキューが有るものとないものとを区別して説明している。
そして、任意のポールメンバー、例えばU相ならばポールメンバー5dの後方(ステータを形成した場合の外周側)のフランジ12表面にL字型の巻線接続端子11aを左右両端に固定した結線体11を装着する。そして、水平方向に突出した一方の巻線接続端子11aにポールメンバー5eのコイル巻終わり、つまり、U相の巻線終端Ubを絡げてハンダ付けし、他方の巻線接続端子11aにU相の巻線始端Uaを絡げてハンダ付けする。
このようにして、3相分のポールメンバーユニットを形成した後、図2に示すように、U相用のポールメンバーを円弧状に配置し、この隣にV相、そしてその隣にW相用の各ポールメンバーをそれぞれ円弧状に配置して、これらの各ポールメンバー両隣をそれぞれ連結する。これにより、9個のポールメンバーが環状に組み立てられる。
そして図3の斜視図に示すように、インサート成形により各ポールメンバーの外周部分および、軸受穴2dと軸受穴2eを含む内周部分と、引出線用の結線体11とを合成樹脂によって固めてステータ2を作成する。この時、ステータ2の軸受穴2dの底面に回転軸方向の摺動を規制する凸形状のストッパ2cを同時にインサート成形により設ける。
このステータ2にはブラケット蓋15が嵌着する段部2aと、プリント基板の外周付近が嵌着する段部2bとが備えられている。また、インサート成形後には、結線体11の巻線接続端子11aと基板位置決めボス11cとが露出する構造になっている。
そして、結線体11の垂直方向に突出した巻線接続端子11aが、電動機用の駆動回路が実装されたプリント基板14の孔14aを挿通し、このプリント基板14のランドパターンにハンダ付けされる。また、同時に結線体11の基板位置決めボス11cとプリント基板14の切欠14bとが嵌合する。なお、図3で図示しているプリント基板14は、各ロータが装着されてから実装される。
次に、ステータ2と軸受部26との構造を図1を用いて説明する。
一方の軸受部26を固定したロータ出力軸4に、円周に沿って断面が波型であるリング状の板バネ(波ワッシャバネ)33が挿通され、ステータコア2の軸受穴2dに軸受部26が装着されている。そして、ステータコア2のもう一方の軸受穴2eに軸受部26が装着されると共に、ロータ出力軸4に軸受部26が固定されている。
なお、軸受孔2eにはストッパやリング状の板バネは配置されておらず、軸受部26の一方の側面は、リング状の板バネ33の影響により、つねに軸受孔2eの底面に向かって押圧された状態になっている。また、軸受部26の一方の側面が軸受孔2eの底面と当接した状態になっても、ロータ9とステータ2とは接触しないように各部の寸方が規定されている。
次に以上説明した構造の電動機を用いた場合のコギングトルクについて説明する。なお、特に断らない限り、以下の説明では前述したティース51にはスキューが施されていないことを前提とする。
図5から図7のグラフは、背景技術の項で説明した8極12スロットの電動機と同様に、本実施例の8極9スロットの電動機でのコギングトルク解析結果である。グラフに記載されたロータ1は図1に示すロータ8のコギングトルク波形であり、ロータ2は図1に示すロータ9のコギングトルク波形である。また、縦軸がコギングトルク値であり、横軸が電気角を示しており、一目盛りが30度で、ゴギングトルクの1周期を0〜360°としてグラフ化している。なお、図5から図7において、(A)は理論値でのグラフ、また、(B)は実際の解析結果を示している。
コギングトルクはロータの永久磁石の極性の切り替わり位置と、ティースの磁極の切り替わり位置とで発生するため、ロータの1回転の中で発生するコギングトルクの回数は永久磁石の極数とティース数の最小公倍数となり、例えば8極9スロットの電動機ではロータの1回転、つまり機械角360°で、72回(8極×9スロット)発生することになり、これは、ロータが機械角5°(360°/72回)回転するごとに1周期のコギングトルクが発生することになる。また、2つのロータで発生するトータルのコギングトルクはその和となる。従って、コギングトルクの波形は正弦波である程度近似できる。
つまり、位相角度をθ、2つのロータのコギングトルク波形の位相差の角度をαとすると、
ロータ1のコギングトルク波形 T1=sin(θ+α)
ロータ2のコギングトルク波形 T2=sin(θ)
トータルのコギングトルク波形 T=sin(θ+α)+sin(θ)
の関係が成り立つ。図5から図9において、理論値のグラフはこの式を使用してグラフ化している。
また、前述したように、永久磁石の極数とティース数からロータの1回転でのコギングトルク数が求められ、さらにこのコギングトルクの1周期の機械角が求められれば、位相差角と対応する機械角を求めることができる。ここで、コギングトルクの1周期の機械角をD、求める機械角をDα、位相差角をαとそれぞれ定義すると、

Dα=D・α/360 となる。

以降に説明する位相差角と対応する機械角はこの式を用いて算出している。
図5は、2つのロータの機械的な角度のずれない場合(機械角D=0°)、つまり、2つのコギングトルク波形の位相差角α=0°の場合のコギングトルクを示している。これによると、図5(A)の理論値のグラフと図5(B)の解析値のグラフともほぼ同じ傾向となる。つまり、ロータ1、及びロータ2のコギングトルクの変化は同じに推移し、グラフ上では重なって表示されている。従って、この2つのロータのトータルトルクは、それぞれのトルクが加算されて推移している。そして、トータルトルクの振幅の絶対値は、1.0となっている。なお、この振幅の絶対値は後で比較を容易にするため、実際の解析値を最大振幅が1.0となるように変換して表示している。これは、図5から図9において共通である。
図6は、機械角Dをある値にずらし、結果的にロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=72°にした場合を示している。解析値におけるトータルトルクの振幅の絶対値は、約0.75となっている。
同様に図7はさらに機械角Dをずらし、結果的にロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=180°にした場合を示している。解析値におけるトータルトルクの振幅の絶対値は、約0.4となっている。なお、図7(A)の理論値のグラフでは、2つのロータのコギングトルクが打ち消し合ってトータルのコギングトルクはゼロとなっているが、図7(B)の実際の解析値では2つのロータ特性のアンバランスにより、完全に打ち消し合わないことが解る。
図8は以上のように、2つのロータの機械的な角度のずれ(機械角D)、つまり、2つのコギングトルク波形の位相を徐々にずらしたときのトータルコギングの変化を表したグラフである。そして、縦軸はコギングトルクの相対値であり、位相差角α=0°の時のコギングトルクの振幅値を基準とし、この場合の値を1としている。また、横軸はロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角αを示している。
図8を参照すると、ロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角α=0°の時、つまり、2つのロータの機械的な角度のずれである機械角D=0°の時が最もコギングトルクが大きいことが解る。そして、2つのコギングトルク波形の位相を徐々にずらし、図8(A)の理論値のグラフでは位相差角α=180°でコギングトルクが最低となるが、実際の解析値グラフ図8(B)では、位相差角α=240°付近が最もコギングトルクが低下していることが解る。
前述のように8極9スロットの電動機のコギングトルクの周期は、ロータ1回転におい機械角で5°刻みで発生するため、コギングトルクの1周期、つまり360°がロータ回転における機械角5°となる。これは、機械角D=1°が位相差角α=72°と等しいことになる。この関係を図8(B)の解析値のグラフに当てはめると、最もコギングトルクが低下する位相差角α=240°付近は2つのロータのずれである機械角D=3.3°となる。従って、機械角D=3.3°の場合にコギングトルクは0.3となり、機械角D=0.0°の場合のコギングトルクの1.0に比較して約70%低減させることができる。
また、位相差角α=−220°付近もコギングトルクが0.3に低下し、この場合もコギングトルクを約70%低減させることができる。
このように、2つのロータのずれである機械角D=3.3°を備えた8極9スロットの電動機にするとコギングトルクを最大限に低減させることができる。また、一般的にコギングトルクが減少したと判断する場合は、測定誤差、及び材料や組立の誤差を考慮し、もとの値に対して、コギングトルクが値が80%以下になる場合をいう。なおこの場合は低減率が20%であると規定する。
従って本発明では、図8(B)において、コギングトルクの振幅が0.8以下となる位相差角αの範囲(ロータずれの機械角Dの範囲)をコギングトルク低減の効果ありと判断する。この範囲は位相差角α=72°〜324°であり、ロータずれの機械角Dに換算すると機械角D=1.0°〜4.5°の範囲となる。また、位相差角αがマイナス方向でも同じ傾向となるため、位相差角α=−324°〜−72°、つまり、機械角D=−4.5°〜−1.0°の範囲も同じく効果があると判断できる。
図9(A)は図8(A)の理論値と図8(B)の解析値とのグラフを重ね合わせたものを示しており、理論値では位相角α=±180°の場合がコギングトルクの最低を示しているが、現実には解析値で示すように位相角α=±240°付近にずれ込むことが解る。
図9(B)は、ティース51にスキューが施されているステータと施されていないステータを用いた場合を比較した解析値のグラフである。図8と同様に縦軸は相対的なコギングトルクの振幅を、横軸はロータ1とロータ2とのコギングトルク波形の位相差角αを、それぞれ示している。
図9(B)を参照するとスキューなしに比較して、スキューありの場合は、さらにコギングトルクが低減されることが解る。そして、スキューありの場合のコギングトルクの最低値は、位相差角α=250°と位相差角α=−290°の付近にあることがわかる。これを機械角Dにそれぞれ換算すると、機械角D=3.5°、機械角D=−4.0°に相当する。また、スキューありの場合は、コギングトルクの変化がスキューありの場合と比較してグラフの変化が穏やかである。
そしてスキューなしの場合と同様に、機械角Dによるコギングトルクの低減の効果かあると判断される範囲は、スキューありの場合の最もコギングトルクが大きい位相角α=0°でのコギングトルク値0.58の80%、つまり、コギングトルクが0.46以下の範囲となる。これは位相差角α=60°〜360°、及び、位相差角α=−60°〜−360°の範囲となり、機械角Dにそれぞれ換算すると、機械角D=0.8°〜5.0°、及び、機械角D=−0.8°〜−5.0°になる。
従って、スキューの有無に係わらず、位相差角α=72°〜324°の範囲、及び、位相差角α=−324°〜−72°の範囲がコギングトルク低減の効果があると判断できる。そして、この範囲は8極9スロットの電動機において、2つのロータのずれである機械角D=1.0°〜4.5°の範囲、及び、機械角D=−4.5°〜−1.0°の範囲である。
また、目標とする低減率を設定し、これを満足する位相差角αをグラフから読み取り、これに対応する機械角Dの範囲を容易に算出するとができる。例えば、図8(B)において、低減率を50%と設定した場合の機械角Dの範囲を求めると、コギングトルクが0.5以下の範囲は、位相差角α=140°〜270°の範囲、及び、位相差角α=−150°〜−280°の範囲であり、機械角Dにそれぞれ換算すると、機械角D=1.9°〜3.8°、及び、機械角D=−2.1°〜−3.9°になる。
ところで、図9(B)において、スキューが施されて、かつ、位相差角α=0°の場合、コギングトルクは0.58である。これはスキューだけのコギングトルク低減の効果を示す値である。従って、位相差角αを変化させ、この0.58より小さくなる場合は、この複雑な構造のスキューを施す必要がないため、ステータの構造が簡単になる。
従って、スキューが施されていない場合で、かつ、コギングトルクが0.58以下となる範囲はグラフを参照すると、位相差角α=120°〜280°の範囲、及び位相差角α=−130°〜−290°の範囲となる。これらの範囲が複雑な構造のスキューを施す必要がない範囲である。
一方、スキューが施されていない場合において、位相差角αを変化させてもコギングトルクは約0.3までの低減が限界となる。これ以上、コギングトルクを低減させるには、スキューを施すと共に、位相差角αの変化によるコギングトルクの低減効果とを合わせて実施するしか方法がない。
従って、スキューなしの場合のコギングトルク低減の限界よりも、スキューを施すことにより、さらにコギングトルクを低減できる範囲をグラフから読み取ると、位相差角α=210°〜300°の範囲、及び位相差角α=−150°〜−300°の範囲となる。これらの範囲が実質的なコギングトルク低減の限界である。
このように、スキューありの場合は、スキューが施されてない電動機よりも、さらにコギングトルクを低減させることができると共に、コギングトルクの変化が穏やかなために2ロータの機械角の許容範囲が広がって、ロータを実際に製造する時にロータ位置決め作業が容易になる。
本発明によるアキシャルギャップ型電動機の実施例を示す断面図である。 本発明によるステータコア示す斜視図である。 本発明によるステータと駆動用プリント基板を示す斜視図である。 本発明によるステータの構造を示す斜視図であり、(A)はロータの永久磁石の配置を示し、(B)は、2つのロータの位置関係を示している。 コギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を同じにした場合を示す、(A)は理論値を、(B)は解析値をそれぞれ示している。 コギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を1周期内でコギングトルクの位相が72°ずれるようにした場合を示す、(A)は理論値を、(B)は解析値をそれぞれ示している。 コギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を1周期内でコギングトルクの位相が180°ずれるようにした場合を示す、(A)は理論値を、(B)は解析値をそれぞれ示している。 2つのロータの磁極位置のずれによる2つのロータのトータルコギングトルクの変化を表すグラフであり、(A)は理論値を、(B)は解析値をそれぞれ示している。 2つのロータの磁極位置のずれによる2つのロータのトータルコギングトルクの変化を表すグラフであり、(A)は理論値と解析値を、(B)はステータにスキューを施した場合と、スキューなしの場合を示す、それぞれの解析値を示している。 従来のアキシャルギャップ型電動機を示す断面図である。 従来のアキシャルギャップ型電動機のステータを示す平面図である。 従来のアキシャルギャップ型電動機を示すロータとステータとの概略の斜視図である。 従来の他のアキシャルギャップ型電動機のロータの構造を示す、(A)は斜視図、(B)は2つのロータの磁石の位置関係を説明する説明図である。 8極12スロット電動機のコギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を同じにした場合を示す。 8極12スロット電動機のコギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を1周期内でコギングトルクの位相が72°ずれるようにした場合を示す。 8極12スロット電動機のコギングトルクの1周期のトルク変化を表すグラフであり、2つのロータの磁極位置を1周期内でコギングトルクの位相が180°ずれるようにした場合を示す。 8極12スロット電動機の2つのロータの磁極位置のずれによるトータルコギングトルクの変化を表すグラフである。
1 アキシャルギャップ型電動機
2 ステータ
2a、2b 段部
2c、2c’ ストッパ
2d、2e 軸受穴
2f、2g 突出部
4 ロータ出力軸(回転軸)
5 ステータコア
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i ポールメンバー
7 合成樹脂
8 ロータ
8a バックヨーク
8b 永久磁石
8c 永久磁石
8d 凹部
8e 切欠
9 ロータ
9a バックヨーク
9b 永久磁石
9d 凹部
9e 切欠
10 インシュレータ
11 結線体
11a 巻線接続端子
11c 基板位置決めボス
12 フランジ
12a 孔
14 プリント基板
14a 孔
14b 切欠
14c ホール素子
15 ブラケット蓋
16 ブラケット蓋
26 軸受部(ラジアルボールベアリング)
33 リング状の板バネ
27 コイル
51 ティース

Claims (7)

  1. リング状のステータと、同ステータの両端面に空隙を持って対向的に配置され、前記ステータの中心を挿通する回転軸に固定された一対の円盤状のロータとを含み、
    前記ステータは、ティースの外周にコイルが巻回され、環状に配置される複数個のポールメンバーを備え、前記ロータには、互いに異なる極性で隣接する磁極が円周方向に複数極配置された永久磁石が備えられてなるアキシャルギャップ型電動機において、
    対向する前記永久磁石の磁極を円周方向に所定の機械角だけずらして配設してなることを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
  2. 前記ステータは9個のポールメンバを備え、前記ロータは8つの前記磁極を備えてなることを特徴とする請求項1記載のアキシャルギャップ型電
    動機。
  3. 前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が120°〜280°、もしくは、−130°〜−290°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることを特徴とする請求項2記載のアキシャルギャップ型電動機。
  4. 前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が72°〜324°、もしくは、−324°〜−72°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることを特徴とする請求項2記載のアキシャルギャップ型電動機。
  5. 前記ステータの前記ティースには、スキューが施されてなることを特徴とする請求項2記載のアキシャルギャップ型電動機。
  6. 前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が210°〜300°、もしくは、−150°〜−300°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることを特徴とする請求項5記載のアキシャルギャップ型電動機。
  7. 前記所定の機械角は、前記2つのロータで発生するコギングトルクのそれぞれの周期の位相差角が60°〜360°、もしくは、−60°〜−360°の範囲の何れかと対応する角度にしてなることを特徴とする請求項5記載のアキシャルギャップ型電動機。
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