JP2022116772A - 排水用暗渠形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘削により形成された溝の底部への土砂等の侵入を阻止して所定の断面を確保し、吸水パイプの敷設と疎水材の充填を効率よく行えるようにすること。【解決手段】掘削具10、吸水パイプガイド部20、疎水材充填部30を具備する排水用暗渠形成装置において、掘削具を形成するシャンク13は、ブレード11と暗渠穿孔体12を有し、前方側上端に、土砂排除部15が設けられ、後方端部が、前方側下方に向かって傾斜状に形成され、後方側面に溝の高さを表示する目印16a~16dが設けられる。吸水パイプガイド部は、シャンクの上端部の土砂排除部の位置に開設されるパイプ挿入口21に連通して後方側に向かって延びるパイプ挿通路24と、パイプ挿通路の下端部に拡開部22を介して連通するパイプ送出口23を有する。疎水材充填部は、補助ホッパ4Aに連設され、シャンクの後端近傍からパイプ送出口側に亘って開設される疎水材投入穴31を有する。【選択図】 図2

Description

この発明は、排水用暗渠形成装置に関するもので、更に詳細には、圃場中に水はけ用の排水用暗渠を形成し、暗渠内に吸水パイプを敷設すると共に、吸水パイプの上部に疎水材を充填する排水用暗渠形成装置に関するものである。
従来から圃場などの水はけ(排水性)を向上させるために、暗渠形成装置を使用して、圃場の地中に排水用暗渠(溝)を形成し、溝の底部に吸水パイプを敷設すると共に、吸水パイプの上部に疎水材を充填した排水用暗渠設備を設けることが行われている。
この種の暗渠形成装置として、走行機体に装着されて地中に溝を形成する掘削具と、掘削具の後方上部に挿入口が開口し、下端部に送出口が開口した吸水パイプガイド部と、上記溝の底部に敷設された上記吸水パイプの上部に疎水材を充填する疎水材充填部とを具備する暗渠形成装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載の暗渠形成装置によれば、走行機体の移動に伴って移動する掘削具によって土壌を切り開いて溝を形成しつつ、吸水パイプガイド部の挿入口から挿入された吸水パイプを溝に向けて溝の底部に送出し、溝の底部に敷設された吸水パイプの上部に疎水材充填部から供給される疎水材を充填して排水用暗渠を形成することができる。
排水用暗渠においては、圃場の環境や規模等に応じて所定の深さに形成された溝の底部に吸水パイプが敷設され、吸水パイプの上部に所定高さの疎水材が充填されるのが望ましいとされている。
特開2006-2400号公報 特開2004-3268号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の暗渠形成装置においては、掘削具の後方上部に吸水パイプガイド部の挿入口が開口しているため、土砂が挿入口に侵入して吸水パイプの敷設に支障を来す懸念がある。
すなわち、掘削具によって切り裂いて溝を形成した時点で土の特性である塑性現象が作用して土砂が吸水パイプガイド部のパイプ挿入口に侵入し、その土砂が更に吸水パイプガイド部内に侵入して詰まり吸水パイプが土中に挿入された状態となる。この状態で、土壁の抵抗によって吸水パイプの送出に支障を来す。また、吸水パイプガイド部内に侵入した土砂が吸水パイプの下部に入り込んで吸水パイプが上下・左右に屈曲した状態に敷設される懸念がある。したがって、パイプ挿入口に土砂等が侵入して、溝の底部に土砂等が侵入すると、所定の断面の溝が確保できず、疎水材の充填を効率よく行うことができない。
なお、上記土砂の他に形成される溝の周囲に存在する土砂や藁等も吸水パイプガイド部のパイプ挿入口に侵入する虞があり、上記と同様な問題が生じる。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、掘削により形成された溝の底部への土砂等の侵入を阻止して所定の断面を確保し、吸水パイプの敷設と疎水材の充填を効率よく行えるようにすることを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明は、疎水材を収容するホッパを搭載した走行機体に装着されて地中に溝を形成する掘削具と、上記溝の底部に吸水パイプを案内する吸水パイプガイド部と、上記溝の底部に敷設された上記吸水パイプの上方の上記溝内に上記ホッパから供給される上記疎水材を充填する疎水材充填部とを具備する排水用暗渠形成装置であって、 上記掘削具は、移動方向の前方に溝形成用のブレードを有し、下部に砲丸状の暗渠穿孔体を有するシャンクにて形成され、 上記シャンクは、該シャンクの前方側上端に、上記溝を形成する部分の土砂を掻き分ける土砂排除部が設けられ、上記シャンクの後方端部が、前方側下方に向かって傾斜状に形成されると共に、後方の側面に上記溝の高さを表示する複数の目印が設けられ、 上記吸水パイプガイド部は、上記シャンクの上端における上記土砂排除部の位置に開設されるパイプ挿入口と、該パイプ挿入口に連通し、後方側に向かって延びるパイプ挿通路と、該パイプ挿通路の下端部に拡開部を介して連通するパイプ送出口を有し、 上記疎水材充填部は、上記ホッパに連設され、上記シャンクの後端近傍から上記パイプ送出口側に亘って開設される疎水材投入穴を有する、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、土砂排出部によって土砂等がパイプ挿入口への侵入を抑制し、溝内に侵入するのを阻止し、また、吸水パイプガイド部内に侵入した土砂等を拡開部に溜めることで、溝の底部すなわち敷設される吸水パイプの下部に土砂等が入り込むのを阻止することができる。
また、吸水パイプガイド部の下端部に拡開部を設けることで、吸水パイプが挿通される際の土壁の抵抗を低減できる。また、シャンクの後方端部に傾斜を設けることで、掘削具の走行抵抗を低減できる。更にまた、シャンクの側面に目印を設けることで、疎水材の充填量を外部から目視により確認することができる。
この発明において、上記シャンクの前方側の側面は、前方端から後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成され、上記土砂排除部は、前方に向かって隆起し、かつ、両側面が後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成されているのが好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、掘削により生じた土砂や形成される溝の周囲の土砂等を溝外方への排除を確実にし、パイプ挿入口内への侵入を更に抑制することができる。
また、この発明において、上記吸水パイプガイド部は、上記パイプ挿入口に連通する上部屈曲部と、該上部屈曲部に連通すると共に、上記拡開部に連通する下部屈曲部とを有するパイプ挿通路を含むのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、上部屈曲部と下部屈曲部によってパイプ挿入口に侵入した土砂等がパイプ送出口や溝底部への侵入を阻止することができる。
また、この発明において、上記シャンクの上端における上記パイプ挿入口の少なくとも前方側開口縁及び後方側開口縁に起立壁が設けられているのが好ましい(請求項4)。
このように構成することにより、起立壁により吸水パイプの挿入・挿通を容易にすることができ、吸水パイプガイド部内への土砂等の侵入を抑制することができる。
また、この発明において、上記シャンクにおける上記吸水パイプガイド部に沿う側面を凸状に形成し、上記吸水パイプガイド部の側壁を肉厚に形成するのが好ましい(請求項5)。
このように構成することにより、シャンク全体の重量が嵩むことなく吸水パイプガイド部の強度を確保することができる。
また、この発明において、上記シャンクの後方端部における上記目印に対応する部位に切欠きが設けられているのが好ましい(請求項6)。
このように構成することにより、溝形成によってシャンクの後方側側面に設けられた目印に土が付着して目印の確認ができない状態においても切欠きによって目印の確認を容易にすることができる。
加えて、この発明において、上記疎水材充填部は、上記疎水材投入穴の後方開口縁部から下方に向かって垂設される疎水材調整板を有し、該疎水材調整板の下端部が上記複数の目印のうちの最上段の目印に対応する部位に位置しているのが好ましい(請求項7)。
このように構成することにより、疎水材調整板によって疎水材が過度に供給されるのを防止することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
土砂等のパイプ挿入口への侵入を抑制し、パイプ挿入口内に侵入した土砂等が掘削により形成された溝の底部へ侵入するのを阻止して、掘削される溝の所定の断面を確保し、吸水パイプの敷設と疎水材の充填を効率よく行うことができる。
この発明に係る排水用暗渠形成装置の第1実施形態の使用状態を示す断面図である。 第1実施形態の排水用暗渠形成装置の要部拡大断面図である。 第1実施形態における掘削具の正面図である。 上記掘削具の平面図である。 図3のI-I線に沿う拡大断面図である。 上記掘削具の左側面図である。 上記掘削具の右側面図である。 上記掘削具の斜視図である。 この発明に係る排水用暗渠形成装置の第2実施形態における掘削具の正面図である。 第2実施形態の排水用暗渠形成装置の要部拡大断面図である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
この発明に係る排水用暗渠形成装置1は、圃場Hを走行可能な走行機体であるクローラ2を有する暗渠形成作業車3と、暗渠形成作業車3に搭載されるホッパ4と、ホッパ4内に収容された疎水材T(例えば木チップや貝殻等)を排出するコンベア5と、暗渠形成作業車3の後部に装着されて、コンベア5から排出される疎水材Tを集約する補助ホッパ4Aと、暗渠形成作業車3の後部に装着されて、地中に排水用暗渠溝6(以下に、溝6という)を掘削して形成する掘削具10と、溝6の底部に吸水パイプ7を案内する吸水パイプガイド部20と、溝6の底部に敷設された吸水パイプ7の上方の溝6内にホッパ4(補助ホッパ4A)から供給される疎水材Tを充填する疎水材充填部30とを具備する。
なお、暗渠形成作業車3には吸水パイプ7を捲回するリール(図示せず)が搭載されており、リールから繰り出される吸水パイプ7が吸水パイプガイド部20に挿通される。また、補助ホッパ4Aには、補助ホッパ4Aの排出部に集約された疎水材Tが密に接し合うブリッジ現象を防止するためのパドル8が設けられている。
また、図1に二点鎖線で示すように、補助ホッパ4A内には、補助ホッパ4A内に集約された疎水材Tの過度の集約量(供給量)を検知する検出手段であるセンサ9が配設されている。このセンサ9によって検出された検出信号は、コンベア5の駆動モータ5aの駆動を制御するコントローラ40に接続されており、センサ9によって検知された検出信号に基づいてコンベア5の駆動モータ5aが制御されるようになっている。
掘削具10は、移動方向の前方に溝形成用のブレード11を有し、下部に砲丸状の暗渠穿孔体12を有するシャンク13にて形成されている。
シャンク13は、図3ないし図7に示すように、平坦状の上端部13aと上端部13aの下面に溶接等によって固定される一対の側壁部13bとで構成されている。シャンク13は、上端部13aに設けられた取付孔13cを貫通する連結ボルト(図示せず)によって暗渠形成作業車3に装着されている。なお、暗渠穿孔体12は、シャンク13の前方側下部に設けられた取付ブラケット13dに固定ボルト14によって固定されている。この場合、暗渠穿孔体12の先端は尖形円錐状に形成されているが、これに代えて先端が半球円錐状に形成されるものを用いてもよい。
シャンク13の前方側上端には、溝6を形成する部分の土砂を掻き分ける土砂排除部15が設けられている。このシャンク13の前方側の側面13b1は、前方端から後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成されている。また、土砂排除部15は、前方に向かって隆起し、かつ、両側面15aが後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成されている。
また、シャンク13の後方端部は、前方側下方に向かって傾斜状に形成されると共に、後方の側壁部の側面13b2に溝6の高さを表示する複数の目印16a~16dが設けられている。また、シャンク13の後方端部における目印16a~16dに対応する部位に切欠き17a~17dが設けられている。この場合、目印16a~16dは、溝6の底部からの所定の高さ、例えば下から順に、目印16a:400mm,目印16b:500mm,目印16c:600mm,目印16d:700mmの位置に設けられた細長矩形状の凸部にて形成されている。目印16a~16dに対応する部位に設けられる切欠き17a~17dは、シャンク13の側壁部13bの後方端から各目印16a~16dの後方端部側の近傍に向かって切り欠かれた略V形に形成されている。
上記吸水パイプガイド部20は、シャンク13の上端における土砂排除部15の位置にパイプ挿入口21を有し、該パイプ挿入口21から後方側に向かって傾斜した下端部に拡開部22を介してパイプ送出口23を有する。換言すると、吸水パイプガイド部20は、土砂排除部15の位置に開設されるパイプ挿入口21と、パイプ挿入口21に連通し、後方側に向かって延びるパイプ挿通路24と、パイプ挿通路24の下端側に拡開部22を介して連通するパイプ送出口23とで形成されている。なお、パイプ挿通路24は使用される異なる太さ(径)の吸水パイプ7に対応できるように、最大径の吸水パイプ7の径より幅広に形成されている。
吸水パイプガイド部20を上記のように形成することにより、パイプ挿入口21に侵入した土砂等を拡開部22に溜めることができるので、溝6の底部すなわち敷設される吸水パイプ7の下部に土砂等が入り込むのを阻止することができる。また、拡開部22を設けることで、吸水パイプ7が挿通される際の土壁の抵抗を低減することができる。
シャンク13の上端部13aにおけるパイプ挿入口21の前方側開口縁及び後方側開口縁には、起立壁25が設けられている。このようにパイプ挿入口21の前方側開口縁及び後方側開口縁に起立壁25を設けることにより、吸水パイプ7の吸水パイプガイド部20への挿入を容易にすることができると共に、土砂等がパイプ挿入口21内に侵入するのを抑制することができる。なお、起立壁25は少なくともパイプ挿入口21の前方側開口縁及び後方側開口縁に設けられていればよく、更に起立壁25をパイプ挿入口21の左右側の開口縁に設けてもよい。このように形成することにより、パイプ挿入口21への土砂等の侵入を更に阻止することができる。
なお、シャンク13の側壁部13bにおける吸水パイプガイド部20に沿う側面は外方に向かって凸状に形成されており、吸水パイプガイド部20の側壁13b3が肉厚に形成されている。このように形成することにより、シャンク全体の重量が嵩むことなく吸水パイプガイド部20の強度を確保した状態で、シャンク13の重量を低減することができる。
上記疎水材充填部30は、上記補助ホッパ4Aに連設され、シャンク13の上端部13aの後端近傍からパイプ送出口23側に亘って開設される疎水材投入穴31を有する。この場合、疎水材投入穴31は略矩形状に形成されており、パイプ送出口23側の開口端がパイプ送出口23に重なる上方部位に位置している。
また、疎水材充填部30の後方側上部には、溝6内への疎水材Tの過度の供給を抑制する疎水材調整板32が設けられている。疎水材調整板32は、疎水材投入口31の後方側開口縁部から下方に向かって垂設されており、下端部が上記複数の目印16a~16dのうちの最上段の目印16dに対応する部位に位置している。このように、疎水材調整板32を設けることにより、疎水材Tの供給量が規定量より過度になるのを防止することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、図8及び図9に示すように、掘削具10Aにおける吸水パイプガイド部20Aは、第1実施形態のパイプ挿通路24に代えて、シャンク13の上端における土砂排除部15の位置に開設されるパイプ挿入口21に連通する上部屈曲部24aと、上部屈曲部24aに連通すると共に、拡開部22に連通する下部屈曲部24bとを有する縦断面略逆S字状のパイプ挿通路24Aを設けた構造である。なお、パイプ挿通路24Aは必ずしも縦断面略逆S字状である必要はなく、上部屈曲部24aと下部屈曲部24bを有する屈曲形状であってもよい。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
吸水パイプガイド部20Aを上記のように形成することにより、可撓性を有する吸水パイプ7は上部屈曲部24aと下部屈曲部24bに沿って屈曲してパイプ送出口23から溝6内へ送出される。吸水パイプ7が送出される際に、パイプ挿入口21に侵入した土砂等はパイプ送出口23側へ侵入するが、上部屈曲部24aと下部屈曲部24bの2箇所でパイプ送出口22側への侵入が阻止される。また、更に侵入した土砂等は拡開部22で受け止められて溝6内への侵入が阻止される。
図1、図2及び図9に示すように、上記のように構成される掘削具10を暗渠形成作業車3に装着して、吸水パイプガイド部20,20Aのパイプ挿入口21に吸水パイプ7を挿入した状態で、暗渠形成作業車3を走行させると、掘削具10が水平方向に牽引されて、暗渠穿孔体12によって排水用暗渠孔が掘削されると共に、ブレード11によって排水用暗渠孔に連なる溝6が掘削される。この際、掘削された土砂や形成された溝6の周辺の土砂や藁等は土砂排除部15によって溝6の側方に排除され、吸水パイプガイド部20,20Aへの侵入が抑制される。このようにして溝6を形成すると同時に吸水パイプガイド部20,20Aに挿入された吸水パイプ7がパイプ送出口23か送出されて溝6の底部に敷設される。そして、補助ホッパ4A内に集約されている疎水材Tが疎水材充填部30の疎水材投入穴31から敷設された吸水パイプ7の上部に充填され、目印16a~16dの任意の目印例えば目印16dに基づいて所定の充填高さが一定に調整される。
上記のように構成される実施形態の排水用暗渠形成装置1によれば、土砂排除部15によって土砂等がパイプ挿入口21への侵入を抑制し、溝6内に侵入するのを阻止し、また、吸水パイプガイド部20,20A内に侵入した土砂等を拡開部22に溜めることで、溝6の底部すなわち敷設される吸水パイプ7の下部に土砂等が入り込むのを阻止することができる。
また、吸水パイプガイド部20,20Aの下端部に拡開部22が設けられているので、吸水パイプ7が挿通される際の土壁の抵抗を低減でき、吸水パイプ7の溝6内への送出を円滑にすることができる。
また、シャンク13の後方端部に傾斜が設けられているので、掘削具10の走行抵抗を低減でき、掘削作業の効率の向上が図れる。
更にまた、シャンク13の側面に目印16a~16dを設けることで、疎水材Tの充填量を外部から目視により確認することができ、シャンク13の後方端部における目印16a~16dに対応する部位に切欠き17a~17dを設けることにより、溝形成によってシャンク13の後方側側面13b2に設けられた目印16a~16dに土が付着した状態においても切欠き17a~17dによって目印16a~16dの確認を容易にすることができる。
1 排水用暗渠形成装置
3 暗渠形成作業車(走行機体)
4 ホッパ
4A 補助ホッパ
6 溝
7 吸水パイプ
10 掘削具
11 ブレード
12 暗渠穿孔体
13 シャンク
13a 上端部
13b 側壁部
13b1 前方側側面
13b2 後方側側面
13b3 吸水パイプガイド部の側壁
15 土砂排除部
15a 土砂排除部の側面
16a~16d 高さ表示用目印
17a~17d 切欠き
20,20A 吸水パイプガイド部
21 パイプ挿入口
22 拡開部
23 パイプ排出口
24,24A パイプ挿通路
24a 上部屈曲部
24b 下部屈曲部
25 起立壁
30 疎水材充填部
31 疎水材投入口
32 疎水材調整板
T 疎水材
上記課題を達成するために、この発明は、疎水材を収容するホッパを搭載した走行機体に装着されて地中に溝を形成する掘削具と、上記溝の底部に吸水パイプを案内する吸水パイプガイド部と、上記溝の底部に敷設された上記吸水パイプの上方の上記溝内に上記ホッパから供給される上記疎水材を充填する疎水材充填部とを具備する排水用暗渠形成装置であって、 上記掘削具は、移動方向の前方に溝形成用のブレードを有し、下部に砲丸状の暗渠穿孔体を有するシャンクにて形成され、 上記シャンクは、前方側の側面は、前方端から後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成され、該シャンクの前方側上端に、上記溝を形成する部分の土砂を掻き分ける土砂排除部が設けられ、該土砂排除部は、前方に向かって隆起し、かつ、両側面が後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成され、上記シャンクの後方端部が、前方側下方に向かって傾斜状に形成されると共に、後方の側面に上記溝の高さを表示する複数の目印が設けられ、かつ、上記シャンクの後方端部における上記目印に対応する部位に切欠きが設けられ、 上記吸水パイプガイド部は、上記シャンクの上端における上記土砂排除部の位置に開設されるパイプ挿入口と、該パイプ挿入口に連通する上部屈曲部と、該上部湾曲部に連通すると共に、該上部屈曲部と反対側に屈曲する下部屈曲部とを有するパイプ挿通路と、該パイプ挿通路の下端部に拡開部を介して連通するパイプ送出口を有し、 上記疎水材充填部は、上記ホッパに連設され、上記シャンクの後端近傍から上記パイプ送出口側に亘って開設される疎水材投入穴を有する、ことを特徴とする(請求項1)。
また、掘削により生じた土砂や形成される溝の周囲の土砂等を溝外方への排除を確実にし、パイプ挿入口内への侵入を更に抑制することができる。
また、逆方向に屈曲する上部屈曲部と下部屈曲部によってパイプ挿入口に侵入した土砂等がパイプ送出口や溝底部への侵入を阻止することができる。
この発明において、上記シャンクの上端における上記パイプ挿入口の少なくとも前方側開口縁及び後方側開口縁に起立壁が設けられているのが好ましい(請求項)。
また、この発明において、上記シャンクにおける上記吸水パイプガイド部に沿う側面を凸状に形成し、上記吸水パイプガイド部の側壁を肉厚に形成するのが好ましい(請求項)。
また、請求項1に記載の発明によれば、溝形成によってシャンクの後方側側面に設けられた目印に土が付着して目印の確認ができない状態においても切欠きによって目印の確認を容易にすることができる。
加えて、この発明において、上記疎水材充填部は、上記疎水材投入穴の後方開口縁部から下方に向かって垂設される疎水材調整板を有し、該疎水材調整板の下端部が上記複数の目印のうちの最上段の目印に対応する部位に位置しているのが好ましい(請求項)。

Claims (7)

  1. 疎水材を収容するホッパを搭載した走行機体に装着されて地中に溝を形成する掘削具と、上記溝の底部に吸水パイプを案内する吸水パイプガイド部と、上記溝の底部に敷設された上記吸水パイプの上方の上記溝内に上記ホッパから供給される上記疎水材を充填する疎水材充填部とを具備する排水用暗渠形成装置であって、
    上記掘削具は、移動方向の前方に溝形成用のブレードを有し、下部に砲丸状の暗渠穿孔体を有するシャンクにて形成され、
    上記シャンクは、該シャンクの前方側上端に、上記溝を形成する部分の土砂を掻き分ける土砂排除部が設けられ、上記シャンクの後方端部が、前方側下方に向かって傾斜状に形成されると共に、後方の側面に上記溝の高さを表示する複数の目印が設けられ、
    上記吸水パイプガイド部は、上記シャンクの上端における上記土砂排除部の位置に開設されるパイプ挿入口と、該パイプ挿入口に連通し、後方側に向かって延びるパイプ挿通路と、該パイプ挿通路の下端部に拡開部を介して連通するパイプ送出口を有し、
    上記疎水材充填部は、上記ホッパに連設され、上記シャンクの後端近傍から上記パイプ送出口側に亘って開設される疎水材投入穴を有する、
    ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  2. 請求項1に記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記シャンクの前方側の側面は、前方端から後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成され、
    上記土砂排除部は、前方に向かって隆起し、かつ、両側面が後方に向かって外方側に傾斜する傾斜面にて形成されている、
    ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  3. 請求項1に記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記吸水パイプガイド部は、上記パイプ挿入口に連通する上部屈曲部と、該上部屈曲部に連通すると共に、上記拡開部に連通する下部屈曲部とを有するパイプ挿通路を含む、ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記シャンクの上端における上記パイプ挿入口の少なくとも前方側開口縁及び後方側開口縁に起立壁が設けられている、ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記シャンクにおける上記吸水パイプガイド部に沿う側面を凸状に形成し、上記吸水パイプガイド部の側壁を肉厚に形成した、ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  6. 請求項1に記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記シャンクの後方端部における上記目印に対応する部位に切欠きが設けられている、ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
  7. 請求項1に記載の排水用暗渠形成装置において、
    上記疎水材充填部は、上記疎水材投入穴の後方開口縁部から下方に向かって垂設される疎水材調整板を有し、該疎水材調整板の下端部が上記複数の目印のうちの最上段の目印に対応する部位に位置している、ことを特徴とする排水用暗渠形成装置。
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