JP2022116535A - 繊維強化樹脂成形体 - Google Patents

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寛之 加藤
Hiroyuki Kato
彬 岩田
Akira Iwata
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Abstract

Figure 2022116535000001
【課題】
複雑形状への良好な成形性と、優れた力学特性を両立し発現し得る繊維強化樹脂成形体を提供するものである。
【解決手段】
リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体であって、
前記リブ状突起の延在方向と略一致する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを有し、
前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、前記リブ状突起の最も先端側の層から順に、第1層、第2層とし、前記リブ状突起の最も基底側の層を第n層としたとき、
第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たす、繊維強化樹脂成形体。
【選択図】図1

Description

本発明は、航空機部材、自動車部材、スポーツ用具等に用いられる、リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体に関するものである。
近年、航空機や自動車部材の軽量化要求に伴う繊維強化樹脂(FRP)の需要拡大に伴い、FRP部材のハイサイクル生産技術開発が進んでいる。プリプレグによるFRP部材の成形においては脱オートクレーブ化が進み、プレス成形による高速成形技術の開発が進んでいる。しかしながら、一般的なFRP部材は、繊維束が連続繊維であるが故、優れた力学特性を有する一方、プレス成形により凹凸を有する複雑形状に成形することは難しかった。
このような点を踏まえ、近年は、単純なプレスによる成形が難しい複雑形状を有する自動車部材などを対象に、繊維束に切り込みを入れることで流動性を向上させたプリプレグや(特許文献1)、繊維束をチョップしてランダムに分散させた不連続繊維からなるシートモルディングコンパウンド(SMC)等の(特許文献2)、不連続繊維を用いた中間基材の需要が増えている。しかしながら、不連続繊維を用いたFRP部材は、連続繊維を用いたFRP部材と比較し、力学特性では大きく劣る問題があった。
特許第5315692号公報 特許第6652071号公報
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、リブ状突起を有する複雑形状の繊維強化樹脂成形体において、良好な成形性と、優れた力学特性を両立させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のいずれかの方法を採用するものである。すなわち、
(1)リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体であって、前記リブ状突起の延在方向と略一致する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを有し、前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、前記リブ状突起の最も先端側の層から順に、第1層、第2層とし、前記リブ状突起の最も基底側の層を第n層としたとき、第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たす、繊維強化樹脂成形体。
(2)nが3以上の整数であり、L1<L2・・・<Lnである、(1)に記載の繊維強化樹脂成形体。
(3)前記連続繊維強化樹脂層Aと、前記不連続繊維強化樹脂層とが交互に積層された構造を少なくとも一部に有する、(1)または(2)に記載の繊維強化樹脂成形体。
(4)前記連続繊維強化樹脂層Aと前記不連続繊維強化樹脂層の全積層枚数の中央に存在する層または層間を境に対称に積層された構造を有する、(1)~(3)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(5)前記第n層の不連続繊維強化樹脂層よりもさらに前記リブ状突起の基底側に、前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Bを有する、(1)または(2)に記載の繊維強化樹脂成形体。
(6)前記連続繊維強化樹脂層Aと、前記不連続繊維強化樹脂層とが交互に積層された構造を少なくとも一部に有する、(5)に記載の繊維強化樹脂成形体。
(7)前記連続繊維強化樹脂層Aに含まれる連続繊維および前記不連続繊維強化樹脂層に含まれる不連続繊維の少なくとも一部が前記リブ状突起に嵌入しており、前記連続繊維強化樹脂層Bに含まれる連続繊維が前記リブ状突起に嵌入していない、(5)または(6)に記載の繊維強化樹脂成形体。
(8)前記連続繊維強化樹脂層Aと前記連続繊維強化樹脂層Bの合計積層数に占める、前記連続繊維強化樹脂層Aの割合が50~99%であり、前記連続繊維強化樹脂層Bの割合が1~50%である、(5)~(7)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(9)前記L1~Lnの全てが1~30mmの範囲にある、(1)~(8)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(10)前記不連続繊維強化樹脂層のうち少なくとも一部の層が、前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向に配向した不連続繊維を含む層である、(1)~(9)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(11)前記不連続繊維強化樹脂層のうち少なくとも一部の層が、ランダムに配向した不連続繊維を含む層である、(1)~(10)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(12)前記リブ状突起の高さhが、(全積層材合計厚さ×1.5)<hを満たす、(1)~(11)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(13)前記リブ状突起の幅wが、(全積層材合計厚さ×3.0)>wを満たす、(1)~(11)のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
(14)リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体の製造方法であって、1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを、前記連続繊維強化樹脂層Aの繊維方向が形成すべき前記リブ状突起の延在方向と略一致し、かつ、前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、リブ状突起形成面側の層から順に、第1層、第2層とし、最もリブ状突起非形成面側の層を第n層としたとき、第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たすよう積層したプリフォームを、前記リブ状突起に対応する凹陥部を有する成形型に供して加熱・加圧成型する繊維強化樹脂成形体の製造方法。
(15)前記第n層の不連続繊維強化樹脂層のさらにリブ状突起非形成面側に、前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層Bをさらに積層したプリフォームを、前記成形型に供する、(14)に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
本発明の繊維強化樹脂成形体は、リブ状突起を有する複雑形状への良好な成形性と、優れた力学特性を両立し得る。
本発明の実施形態に係る、繊維強化樹脂成形体の断面図である。 本発明の実施形態に係る、繊維強化樹脂成形体の断面図である。 本発明の実施形態に係る、プリフォーム基材とプレス成形型である。 本発明の実施形態に係る、プリフォーム基材とプレス成形型である。 実施例1の解析モデルである。 実施例1のシミュレーション変形図である。 比較例1の解析モデルである。 比較例1のシミュレーション変形図である。 比較例2の解析モデルである。 比較例2のシミュレーション変形図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の繊維強化樹脂成形体(以下、単に「成形体」という場合がある)は、リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体であって、リブ状突起の延在方向と略一致する方向(以下、「リブ方向」という)を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、2層以上の不連続繊維強化樹脂層とを有する。リブ状突起とは、複数の繊維強化樹脂層からなるプリフォームを図3または4に示すような狭長形状の凹陥部23、33を有する成形型に供して加熱・加圧成型する際、当該凹陥部にプリフォームの少なくとも一部の層が引き込まれるように嵌入することで当該凹陥部の形状に略対応するよう形成される狭長形状の突出部である。また、本明細書において、「リブ方向」とは、図3および図4においてX方向として示されるような、リブ状突起の狭長形状の長手方向、すなわちリブ状突起の延在方向を意味し、より具体的にはリブ状突起の始点と終点、すなわち端と端におけるリブ状突起の幅方向の中心点を結ぶ直線(以下、このような直線を「リブの近似直線」という)の方向を意味するものとする。リブ状突起の形状は、全体として狭長形状をなす突出部である限り特に限定されず、平面視で直線状である形状に限らず曲線状であってもよいが、典型的には、リブの近似直線の長さを1とした場合、リブ状突起始点から終点まで高さ方向の尾根に沿った長さが1.2以下の、略直線的な形状が想定される。
成形品におけるリブ状突起の役割は、剛性や強度等の機械特性の担保であり、リブ状突起の高さが極端に小さいと役割期待に対する効果が低い。本発明は、リブ状突起の高さhが、(全積層材合計厚さ×1.5)<hを満たす成形体に適用することが好ましい。なお、リブ状突起の高さとは、図1、図2において、hとして示されるように、成形体におけるリブ状突起の基底側の面と、リブ状突起の頂点(リブ状突起の高さが同一のリブ内で変動する場合には、最も高い部分の頂点)とを結ぶ最短距離を指す。
また、リブ状突起の幅が極端に大きいと、成形型の凹陥部23、33にプリフォームの少なくとも一部の層が引き込まれるように嵌入しにくくなる。本発明は、リブ状突起の幅wが、(全積層材合計厚さ×3)>wを満たす成形体に適用することが好ましい。なお、リブ状突起の幅wとは、リブ状突起の突出高aの中間点における、リブ直交方向のリブ厚さを指す。リブ状突起の突出高aとは、図1、図2において、aとして示されるように、前リブ状突起の高さhから、成形体においてリブ状突起が形成されておらず、実質的に厚みの変動がない平板部における成形体の厚みtを引いた高さである。
本明細書において、連続繊維強化樹脂層、不連続強化繊維樹脂層等の「層」とは、複数枚の繊維強化樹脂基材を積層したプリフォームにおける各々の基材1枚、あるいは当該プリフォームを成形して得られた成形体における各々の基材1枚に由来する部分を指す概念である。
連続繊維強化樹脂層(本明細書において、単に「連続繊維強化樹脂層」と記載する場合は、後述する連続繊維強化樹脂層AおよびBの総称である)は、連続繊維に樹脂が含浸されてなる層である。本明細書において、連続繊維とは、分断なく成形体の略全長において連続して存在する強化繊維を集合的に呼称する表現である。
連続繊維強化樹脂層に含まれる強化繊維種は特に限定されないが、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリパラフェニレン・ベンゾビス・オキサゾール(PBO)繊維などを用いることができ、これらのうち2種類以上を併用してもよい。
また、連続繊維強化樹脂層に含まれる樹脂種も特に規定されず、熱硬化性、熱可塑性いずれの樹脂であってもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができ、繊維との接着性や成形性を考慮するとエポキシ樹脂やビニルエステル樹脂を用いることが好ましい。また、熱可塑性樹脂としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリオレフィン樹脂などを用いることができる。なお、樹脂としてこれら列挙した樹脂種を2種類以上併用してもよい。
本発明の繊維強化樹脂成形体は、リブ方向と略一致する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Aを有する。(すなわち、本明細書においてはリブ方向と略一致する方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層を、連続繊維強化樹脂層Aと呼称する。)これにより、繊維強化樹脂成形体の成形過程において流動変形を必要とする、図1から図4に示すY方向が弾性率の低い繊維直交方向となるため、リブ状突起の形成が容易になる。ここで、リブ方向と略一致する方向とは、前述のリブの近似直線を0°として±45°未満の角度をなす方向であり、好ましくは±30°未満、より好ましくは±20°未満の角度をなす方向である。
一方、不連続繊維強化樹脂層は、不連続繊維に樹脂が含浸されてなる層である。不連続繊維とは、成形体の全長において連続せず、分断されて存在する繊維であり、典型的には繊維長が30mm以下の繊維である。一般的に、連続繊維のみからなる繊維強化樹脂の成形においては、弾性率の高い繊維方向には流動変形し難く、弾性率が低い繊維直交方向には流動変形し易い。本発明の繊維強化樹脂成形体においては、不連続繊維強化樹脂層を設けることで繊維方向にも流動変形し易くしている。
不連続繊維強化樹脂層は、一方向に配列した連続繊維が分断されることによって不連続とされた不連続繊維を含む層、あるいは分散した不連続繊維を含む層であることができる。一方向に配列した連続繊維が分断されることによって不連続とされた不連続繊維は、典型的には、一方向に配列した連続繊維を含むプリプレグに挿入された切込等によって当該連続繊維が分断された状態にある不連続繊維である。分散した不連続繊維とは、予め所定の繊維長に切断した不連続繊維を分散させて配置した状態にある不連続繊維である。前者の不連続繊維を含む不連続繊維強化樹脂層を形成するための基材の例としては、いわゆる切込プリプレグが挙げられ、後者の不連続繊維を含む不連続繊維強化樹脂層を形成するための基材の例としては、いわゆるシートモルディングコンパウンド(SMC)が挙げられる。なお、分散した不連続繊維という場合、不連続繊維は完全に等方的に配向して分散している必要はなく、分散された不連続繊維が方向性をもって配向した状態を含むものとする。
不連続繊維強化樹脂層に含まれる繊維種および樹脂種については、前述の連続繊維強化樹脂層と同様であるため、改めての説明を省略する。
ここで、リブ状突起の形成過程において、リブ状突起の先端側の層はリブ状突起の内部に大きく嵌入するため、形成し易さへの影響が大きく、リブ状突起の基底側の層になるほどリブ状突起の内部には嵌入しにくいため、リブ状突起の形成し易さへの影響が小さくなる。また、不連続繊維は繊維長が短い程流動変形し易く、繊維長が長い程流動変形し難い。以上を踏まえると、リブ状突起の先端側の不連続繊維強化樹脂層においは繊維長を短くし、基底側の不連続繊維強化樹脂層では繊維長を長くすることによって、リブ状突起の形成し易さと弾性率や強度等の力学特性を両立できる。なお、図中では、リブ状突起の先端側はZ方向を指し、リブ状突起の基底側は反対の-Z方向を指す。
具体的には、本発明においては、繊維強化樹脂成形体がn層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層を有するとしたとき、n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、リブ状突起の最も先端側の層から順に、第1層、第2層とし、リブ状突起の最も基底側の層を第n層としたとき、第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たす。特に、3層以上の不連続繊維強化樹脂層を有する場合(nが3以上の整数である場合)は、繊維長変化による弾性率や強度等の力学特性の急激な変化を回避するために、L1<L2・・・<Lnであることがさらに好ましい。
ただし、不連続繊維強化樹脂層に含まれる不連続繊維の繊維長が極端に小さいと、繊維が負担する応力が低下し、弾性率や強度等の力学特性が大幅に低下する懸念がある。逆に、不連続繊維の繊維長が大きすぎると、不連続繊維としたが故の流動変形し易さの効果が発現しにくくなる。この点を踏まえると、不連続繊維強化樹脂層に含まれる不連続繊維の繊維長は1~30mmの範囲であることが好ましい。すなわち、前述のL1~Lnは、全て1~30mmの範囲に収まることが好ましい。
また、2層以上の不連続繊維強化樹脂層のうち少なくとも一部の層が、リブ方向と直交する方向、すなわち前述のリブの近似直線と90°の角度をなす方向(以下、「リブ直交方向」という)に配向した不連続繊維を含む層であることが好ましい。リブ方向を繊維方向とする繊維を含む層は、流動変形の方向が弾性率の高い繊維方向のため流動変形し難く、リブ状突起は形成し難い。従って、リブ直交方向を繊維方向とする繊維を含む層を、連続繊維層と比較し繊維方向にも流動変形し易い不連続繊維層とすることにより、リブ状突起が成形しやすくなる。なお、不連続繊維がリブ直交方向に配向している、とは、不連続繊維の配向方向がリブ直交方向を0°として±45°未満、好ましくは±30°未満、より好ましくは±10°未満の角度をなすことを意味する。不連続繊維層が分散した不連続繊維を含む層である場合は、分散された不連続繊維のうち25%以上がリブ直交方向に配向していることが好ましく、50%以上がリブ直交方向に配向していることがより好ましい。 このような繊維強化樹脂成形体は、一例として、1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを、前記連続繊維強化樹脂層Aの繊維方向がリブ状方向と略一致し、かつ、前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、リブ状突起形成面側の層から順に、第1層、第2層とし、最もリブ状突起非形成面側の層を第n層としたとき、第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たすよう積層したプリフォームを、図3、図4に示すような、リブ状突起に対応する凹陥部を有する成形型に供して加熱・加圧成型する製造方法により得ることができる。ここで、連続繊維強化樹脂層、不連続繊維強化樹脂層については、含まれる繊維種や樹脂種は前述の通りであるが、これらに含まれる樹脂が熱硬化性樹脂である場合、プリフォームの段階では硬化が完了していないいわゆるプリプレグの状態を指すものとする。
本発明の繊維強化樹脂成形体は、第n層の不連続繊維強化樹脂層、すなわちリブ状突起の最も基底側に位置する不連続繊維強化樹脂層よりもさらに基底側に、リブ方向と略直交する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Bを有することが好ましい。(すなわち、本明細書においてはリブ状突起の最も基底側に位置する不連続繊維強化樹脂層よりもさらに基底側に位置する、リブ方向と略直交する方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層を、連続繊維強化樹脂層Bと呼称する。)本発明の繊維強化樹脂成形体は、不連続繊維強化樹脂層のうちリブ状突起の基底側の層に含まれる不連続繊維の繊維長を相対的に長くすることで力学特性の低下を抑制している。しかしながら、連続繊維強化樹脂層のみからなる成形体と比較した場合、不連続繊維強化樹脂層の存在による力学特性の低下は避けられない。そこで、成形性への影響が比較的小さいリブ状突起の基底側に、リブ直交方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層を配置することが好ましい。ここで、リブ方向と略直交する方向を繊維方向とする、とは、リブ直交方向を0°として±45未満の角度をなす方向であり、好ましくは±30°未満、より好ましくは±10°未満の角度をなす方向である。
ただし、連続繊維強化樹脂層Bによって構成される厚み領域が拡大しすぎると、リブ状突起の形成し易さを低下させる可能性がある。従って、連続繊維強化樹脂層Bは、不連続繊維強化樹脂層の層数nより2層以上少ない、すなわち(n-2)層以下であることが好ましい。また、連続繊維強化樹脂層Aと連続繊維強化樹脂層Bの合計積層数に占める、連続繊維強化樹脂層Aの割合が50~99%であり、連続繊維強化樹脂層Bの割合が1~50%であることが好ましい。
連続繊維強化樹脂層Bを有する場合、好ましくは連続繊維強化樹脂層Aに含まれる連続繊維および不連続繊維強化樹脂層に含まれる不連続繊維の少なくとも一部は、リブ状突起に嵌入している。一方で、力学特性担保の役割期待がある連続繊維強化樹脂層Bに含まれる連続繊維は、繊維座屈による弾性率や強度等の力学特性の低下を避けるために、リブ状突起に嵌入していないことが好ましい。なお、繊維がリブ状突起に嵌入している、とは、リブ状突起の延在方向に並行な断面において、リブ状突起の隆起の開始点を結んだ直線より当該突起の先端側に繊維の少なくとも一部が存在していることを意味する。
このような連続繊維強化樹脂層Bを含む成形体は、一例として、前述の繊維強化樹脂成形体の製造方法において、第n層の不連続繊維強化樹脂層のさらにリブ状突起の基底側に、リブ方向と略直交する方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層Bをさらに積層したプリフォームを図3または図4に示すような成形型に供する製造方法により作製することができる。
連続繊維強化樹脂層(連続繊維強化樹脂層AおよびBを含む)と不連続繊維強化樹脂層の積層数は特に限定されないが、連続繊維強化樹脂層(連続繊維強化樹脂層AおよびBを含む)と不連続繊維強化樹脂層の合計積層数が3~50の範囲内であることが好ましく、前述した連続繊維強化樹脂層(連続繊維強化樹脂層AおよびBを含む)と不連続繊維強化樹脂層の積層数、積層割合の関係を満たすことがさらに好ましい。
連続繊維強化樹脂層(連続繊維強化樹脂層AおよびBを含む)と不連続繊維強化樹脂層との積層順は、不連続繊維強化樹脂層同士が前述の関係を満たす限り特に限定されないが、連続繊維強化樹脂層と不連続繊維強化樹脂層が交互に積層された構造を少なくとも一部に有することが好ましい。また、連続繊維強化樹脂層と不連続繊維強化樹脂層の全積層枚数の中央に存在する層または層間を境に、対称に積層されることも好ましい。さらに、当該中央となる層または層間を境に、連続繊維強化樹脂層Aと不連続繊維強化樹脂層が交互に積層された構造が対称に積層されている態様も好ましい。 以下、図面を用いて本発明の実施態様を具体的に説明するが、本発明は以下の説明によって何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る繊維強化樹脂成形体1の断面斜視図(A)および図1(A)中に枠線8で示す領域の拡大断面図(B)である。繊維強化樹脂成形体1は、リブ状突起の高さhが、(全積層材合計厚さ×1.5)<hを満たし、リブ状突起の幅wが、(全積層材合計厚さ×3.0)>wを満たす、リブ状突起2を有し、リブ状突起2の延在方向(X軸方向)を繊維方向とする連続繊維5に樹脂7が含侵してなる連続繊維強化樹脂層3と、不連続繊維6に樹脂7が含侵してなる不連続繊維強化樹脂層4とをそれぞれ4層有する。この4層の不連続繊維強化樹脂層4のうち、リブ状突起2の最も先端側、すなわちZ方向側の層から順に、第1層、第2層、第3層、第4層としたとき、第1層の不連続繊維6の平均繊維長L1と、第4層の不連続繊維6の平均繊維長L4とが、L1<L4を満たすが、本実施態様においてはさらに、L1~L4は、L1<L2<L3<L4を満たすものとなっている。なお、本実施態様における4層の連続繊維強化樹脂層3は全てリブ状突起2の延在方向と一致する方向を繊維方向とする層であるため、前述の連続繊維強化樹脂層Aに該当する。そして、連続繊維強化樹脂層3と不連続繊維強化樹脂層4とは、連続繊維強化樹脂層3の第2層と第3層の層間を境とした先端側と基底側でそれぞれ交互に積層された構造を有するとともに、当該層間を境として対称に積層されている。
図2は、図1に示す実施態様の不連続繊維強化樹脂層の第4層に相当するリブ状突起12の最も基底側の層が、連続繊維強化樹脂層15となっている点において相違する。すなわち、本実施態様における連続繊維強化樹脂層15は、前述の連続繊維強化樹脂層Bに該当する。この態様においては、不連続繊維強化樹脂層14中の不連続強化繊維はリブ状突起12に嵌入しているが、連続繊維強化樹脂層15中の連続強化繊維はリブ状突起12に嵌入していない。
本発明の効果である成形性と力学特性の両立を確認するために、有限要素法により、成形性の確認としてプレス成型シミュレーションを、力学特性の確認として単純引張試験シミュレーションを実施した。なお、全ての連続繊維強化樹脂層と不連続繊維強化樹脂層に含まれる繊維および樹脂は、全て同一の力学特性を有するものとして評価した。
(実施例1)
図5は、本発明の実施形態に係る実施例1の解析モデル41を示している。解析モデル41は、リブ方向を繊維方向とする4層の連続繊維強化樹脂層42(連続繊維強化樹脂層A)と、リブ直交方向を繊維方向とする3層の不連続繊維強化樹脂層43を備えている。3層の不連続繊維強化樹脂層43に含まれる不連続繊維の平均繊維長は、リブ状突起の最も先端側の層から順に、5mm、10mm、20mmとした。そして、さらに第3層の不連続繊維強化樹脂層43よりもさらにリブ状突起の最も基底側に、リブ直交方向を繊維方向とする1層の連続繊維強化樹脂層44(連続繊維強化樹脂層B)を有している。なお本実施例における不連続繊維強化樹脂層43は、一方向に配列した連続繊維に切込部45を設けることで繊維方向に分断した。
図6は、実施例1の解析モデル41に対しプレス成型シミュレーションを行った後の変形状態51を示す図である。実施例1は、問題無くリブ状突起が形成された。また、連続繊維強化樹脂層44に含まれる連続繊維はリブ状突起へ嵌入せず、最小限の繊維座屈に留まることが確認できた。以下、実施例1のシミュレーションによって形成されたリブ状突起の高さhを絶対数100とし、他構成の比較例と後述で比較する。
つぎに、解析モデル41で単純引張試験シミュレーションを実施した。リブ直交方向を繊維方向とする不連続繊維強化樹脂層43による強度低下度合と、リブ状突起の最も基底側の層に配置された連続繊維強化樹脂層44の効果を確認するために、引張方向はリブ直交方向とした。単純引張試験の結果についても、本発明の効果を確認するため、シミュレーションより得られた実施例1の弾性率を100とし、他構成の比較例と後述で比較する。
(比較例1)
図7は、比較例1の解析モデル61を示している。解析モデル61は、リブ方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層62と、リブ直交方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層63から構成される。積層の構成としては、リブ状突起の最も先端側の層から順に、連続繊維強化樹脂層63と連続繊維強化樹脂層62が交互に積層され、基材厚み方向の中心位置を境に対称に積層される。
図8は、比較例1のプレス成型シミュレーションを行った後の変形状態71を示す図である。実施例1のリブ状突起の高さ52を絶対数100とすると、比較例1のリブ状突起の高さh2は、約67である。本例においては、リブ直交方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層63であるが故流動変形し難く、リブ状突起は形成し難い。
次に、単純引張試験シミュレーションを実施した。実施例1の弾性率を100とすると、比較例1の弾性率は約333である。引張方向であるリブ直交方向は連続繊維強化樹脂層63であり、不連続繊維強化樹脂層と比較して、連続繊維強化樹脂層63の力学特性が高い。
以上をまとめると、リブ直交方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層63を設けた比較例1は、単純引張試験シミュレーションでの弾性率は高く、力学特性に有利なものの、プレス成型シミュレーションでのリブ状突起は形成し難く、成形性と力学特性の両立は難しい。
(比較例2)
図9は、比較例2の解析モデル81を示している。解析モデル81は、リブ方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層82と、リブ直交方向を繊維方向とする、繊維長が全て同一な不連続繊維強化樹脂層83から構成される。不連続繊維強化樹脂層83の繊維長は、全て5mmで構成される。積層の構成としては、リブ状突起の最も先端側の層から順に、不連続繊維強化樹脂層83と連続繊維強化樹脂層82が交互に積層され、基材厚み方向の中心位置を境に対称に積層される。なお本比較例における不連続繊維強化樹脂層83は、一方向に配列した連続繊維に切込部84を設けることで繊維方向に分断した。
図10は、比較例2のプレス成型シミュレーションを行った後の変形状態91を示す。実施例1のリブ状突起の高さ52を絶対数100とすると、リブ状突起の高さh3は、約100である。
次に、単純引張試験シミュレーションを実施した。実施例1の弾性率を100とすると、比較例1の弾性率は約17である。引張方向であるリブ直交方向は不連続繊維強化樹脂層83であり、同方向の繊維を連続繊維強化樹脂層とした比較例1と比較し、不連続繊維強化樹脂層83の力学特性の低下は顕著である。
以上をまとめると、不連続繊維強化樹脂層83の繊維長を各層で全て同一とした比較例2は、プレス成型シミュレーションでのリブ状突起は形成し易いものの、単純引張試験シミュレーションでの弾性率は低く、力学特性に不利であり、成形性と力学特性の両立は難しい。
以上の実施例と比較例を纏めたのが次の表1である。
Figure 2022116535000002
本発明の実施形態である実施例1は、リブ状突起の形成性し易さに起因するリブ直交方向を不連続繊維強化樹脂層とした比較例2と同等のリブ状突起の高さを得ることができ、リブ状突起の形成し易さを確認した。
本発明の実施形態である実施例1は、単純引張試験シミュレーションの引張方向である、リブ直交方向を連続繊維強化樹脂層とした比較例1には劣るものの、リブ直交方向を不連続繊維強化樹脂層とした比較例2と比較し、約5倍高い弾性率を有し、力学特性の高さを確認した。
1 繊維強化樹脂成形体
2 リブ状突起
3 連続繊維強化樹脂層A
4 不連続繊維強化樹脂層
5 連続繊維強化樹脂層Aを構成する連続繊維
6 不連続繊維強化樹脂層を構成する不連続繊維
7 樹脂
8 拡大断面図を示す領域
11 繊維強化樹脂成形体
13 連続繊維強化樹脂層A
14 不連続繊維強化樹脂層
15 連続繊維強化樹脂層B
16 連続繊維強化樹脂層Aを構成する連続繊維
17 不連続繊維強化樹脂層を構成する不連続繊維
18 連続繊維強化樹脂層Bを構成する連続繊維
19 樹脂
20 拡大断面図を示す領域
21 プレス成形前のプリフォーム基材
22 プレス成形型
23 凹陥部
31 プレス成形前のプリフォーム基材
32 プレス成形型
33 凹陥部
41 実施例1の解析モデル
42 連続繊維強化樹脂層A
43 不連続繊維強化樹脂層
44 連続繊維強化樹脂層B
45 切込部
51 実施例1の変形状態
61 比較例1の解析モデル
62 連続繊維強化樹脂層
63 連続繊維強化樹脂層
71 比較例1の変形状態
81 比較例2の解析モデル
82 連続繊維強化樹脂層
83 不連続繊維強化樹脂層
91 比較例2の変形状態
h リブ状突起の高さ
w リブ状突起の幅
a リブ状突起の突出高
t 平板部における成形体の厚み
h1 解析モデル41のリブ状突起の高さ
h2 解析モデル61のリブ状突起の高さ
h3 解析モデル81のリブ状突起の高さ

Claims (15)

  1. リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体であって、
    前記リブ状突起の延在方向と略一致する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを有し、
    前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、前記リブ状突起の最も先端側の層から順に、第1層、第2層とし、前記リブ状突起の最も基底側の層を第n層としたとき、
    第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たす、繊維強化樹脂成形体。
  2. nが3以上の整数であり、L1<L2・・・<Lnである、請求項1に記載の繊維強化樹脂成形体。
  3. 前記連続繊維強化樹脂層Aと、前記不連続繊維強化樹脂層とが交互に積層された構造を少なくとも一部に有する、請求項1または2に記載の繊維強化樹脂成形体。
  4. 前記連続繊維強化樹脂層Aと前記不連続繊維強化樹脂層の全積層枚数の中央に存在する層または層間を境に対称に積層された構造を有する、請求項1~3のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  5. 前記第n層の不連続繊維強化樹脂層よりもさらに前記リブ状突起の基底側に、前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向を繊維方向とする1層以上の連続繊維強化樹脂層Bを有する、
    請求項1または2に記載の繊維強化樹脂成形体。
  6. 前記連続繊維強化樹脂層Aと、前記不連続繊維強化樹脂層とが交互に積層された構造を少なくとも一部に有する、請求項5に記載の繊維強化樹脂成形体。
  7. 前記連続繊維強化樹脂層Aに含まれる連続繊維および前記不連続繊維強化樹脂層に含まれる不連続繊維の少なくとも一部が前記リブ状突起に嵌入しており、
    前記連続繊維強化樹脂層Bに含まれる連続繊維が前記リブ状突起に嵌入していない、
    請求項5または6に記載の繊維強化樹脂成形体。
  8. 前記連続繊維強化樹脂層Aと前記連続繊維強化樹脂層Bの合計積層数に占める、前記連続繊維強化樹脂層Aの割合が50~99%であり、
    前記連続繊維強化樹脂層Bの割合が1~50%である、
    請求項5~7のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  9. 前記L1~Lnの全てが1~30mmの範囲にある、
    請求項1~8のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  10. 前記不連続繊維強化樹脂層のうち少なくとも一部の層が、前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向に配向した不連続繊維を含む層である、
    請求項1~9のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  11. 前記不連続繊維強化樹脂層のうち少なくとも一部の層が、ランダムに配向した不連続繊維を含む層である、
    請求項1~10のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  12. 前記リブ状突起の高さhが、(全積層材合計厚さ×1.5)<hを満たす、
    請求項1~11のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  13. 前記リブ状突起の幅wが、(全積層材合計厚さ×3.0)>wを満たす、
    請求項1~11のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  14. リブ状突起が形成された繊維強化樹脂成形体の製造方法であって、
    1層以上の連続繊維強化樹脂層Aと、n層(nは2以上の整数)の不連続繊維強化樹脂層とを、
    前記連続繊維強化樹脂層Aの繊維方向が形成すべき前記リブ状突起の延在方向と略一致し、かつ、
    前記n層の不連続繊維強化樹脂層のうち、リブ状突起形成面側の層から順に、第1層、第2層とし、最もリブ状突起非形成面側の層を第n層としたとき、第1層の不連続繊維の平均繊維長L1と、第n層の不連続繊維の平均繊維長Lnとが、L1<Lnを満たすよう積層したプリフォームを、
    前記リブ状突起に対応する凹陥部を有する成形型に供して加熱・加圧成型する繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  15. 前記第n層の不連続繊維強化樹脂層のさらにリブ状突起非形成面側に、
    前記リブ状突起の延在方向と略直交する方向を繊維方向とする連続繊維強化樹脂層Bをさらに積層したプリフォームを、
    前記成形型に供する、請求項14に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
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