JP2022115566A - 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム Download PDF

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勇祐 丸山
Yusuke Maruyama
順一 茂木
Junichi Mogi
尚大 中川
Naohiro Nakagawa
朋典 菅野
Tomonori Kanno
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Abstract

【課題】簡易的な建築パースを作成する際に、情報の入力を省力化する。【解決手段】設計支援装置は、記憶装置が保持する三次元の地図情報を、表示装置に表示させる地図表示部と、ユーザが地図上に入力する、敷地の形状を取得する領域取得部と、敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成し、地図情報に重畳して表示装置に表示させる設計処理部とを備える。なお、ユーザが入力する、建築物の建築面積、階数、及び平面形状の少なくともいずれかを含む希望条件を取得する希望条件取得部をさらに備え、設計処理部は、希望条件を満たすように三次元モデルを作成してもよい。また、建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線制限、又は日影規制を含む、敷地に対応付けられた用途地域において建築可能な建築物の形状を定義する制約条件を記憶装置から読み出す制約条件取得部をさらに備え、設計処理部は、制約条件を満たすように三次元モデルを作成してもよい。【選択図】図10

Description

本技術は、設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラムに関する。
従来、建物要素図形を操作画面上に表示する要素表示手段、その図形を、操作画面の任意の位置に配置操作自在な図形配置手段が設けられている建物計画支援システムが提案されている(例えば、特許文献1)。本システムは、操作画面上に建物の対象敷地の範囲を表示する敷地表示手段と、対象敷地に対する建築規制条件を与える規制条件設定手段と、規制条件設定手段によって設定された建築規制条件に則って対象敷地に対する建築可能範囲を操作画面に表示する範囲表示手段とが備えられ、図形は部屋ブロックを要素として構成され、図形配置手段は、範囲表示手段によって建築可能な範囲を操作画面に表示した状態で部屋ブロックの図形を操作画面上に配置自在に形成してある。
また、建築物タイプ情報に基づき、抽出した集団規定情報の少なくとも一部を参照して、複数の個別ユニットを含む建築物を存在可能空間内で自動設計するにあたり、敷地情報で規定される敷地の面積が、所定の数値未満のときは、敷地の形状に基づき建築物外周形状を作成し、建築物の平面的な重心を求め、該重心を通るように中廊下ユニットを配置し、部屋ユニットを中廊下ユニットの長手方向の両辺の少なくとも一部に沿って順次配置して建築物を自動設計する自動設計部を有する自動CAD設計システムも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2005-209017号公報 特許第6084780号公報
例えば何らかの敷地に建築可能な建築物を自動設計する場合、敷地の形状等に関して正確な情報が必要であり、手軽にシミュレーションを行うことは難しかった。本発明は、簡易的な建築パースを作成する際に、情報の入力を省力化することを目的とする。
設計支援装置は、記憶装置が保持する三次元の地図情報を、表示装置に表示させる地図表示部と、ユーザが地図上に入力する、敷地の形状を取得する領域取得部と、敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成し、地図情報に重畳して表示装置に表示させる設計処理部とを備える。
三次元の地図情報に重畳して建築物の三次元モデルを表示することで、簡易的な建築パースを作成することができる。また、ユーザは地図上に敷地の形状を入力することで、建築物を建てたい場所を表す領域を指定できる。したがって、スマートフォンやタブレットで容易に入力ができ、敷地の厳密な情報は不要であるため情報の入力を省力化できるといえる。
また、ユーザが入力する、建築物の建築面積、階数、及び平面形状の少なくともいずれかを含む希望条件を取得する希望条件取得部をさらに備え、設計処理部は、希望条件を満たす三次元モデルを優先して作成するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの希
望に沿ったシミュレーションを行うことができる。
また、建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線制限、又は日影規制を含む、敷地に対応付けられた用途地域において建築可能な建築物の形状を定義する制約条件を記憶装置から読み出す制約条件取得部をさらに備え、設計処理部は、制約条件を満たすように三次元モデルを作成するようにしてもよい。このようにすれば、建築基準法等の規制の下で実現可能な建築物を提案できる。
また、地図表示部は、領域取得部が取得した敷地の高さ方向に既存の建築物を表す三次元モデルが存在する場合、当該既存の建築物を表す三次元モデルを削除して地図情報を表示させるようにしてもよい。このようにすれば、地図上において既存の建築物が存在する敷地に対して、建て替え後のシミュレーションを行うことができるようになる。
また、地図表示部は、所定のGIS(Geographic Information System)サーバからネ
ットワークを介して地図情報を取得し、記憶装置に保持させるようにしてもよい。例えば地図情報は、ネットワークを介して他の装置から取得するものであってもよい。
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段の内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータに実行させるプログラムとして提供することができる。該プログラムはネットワーク上で実行されるようにすることも可能である。また、当該プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。
本発明によれば、簡易的な建築パースを作成する際に、情報の入力を省力化することができる。
図1は、本発明に係るシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、本発明に係る設計支援装置及びユーザ装置の一例を示すブロック図である。 図3は、設計支援装置が実行する自動設計処理の一例を示す処理フロー図である。 図4は、ユーザ装置の入出力装置に表示される情報の一例を示す図である。 図5は、制約情報の一例を示す図である。 図6は、ユーザ装置の入出力装置に表示される情報の一例を示す図である。 図7は、モデル作成処理の一例を示す処理フロー図である。 図8は、作成される三次元モデルの一例を示す図である。 図9は、変形後の三次元モデルの一例を示す図である。 図10は、ユーザ装置の入出力装置に表示される情報の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
<システム構成>
図1は、本発明に係るシステムの構成の一例を示す図である。システム100は設計支援装置1と、ユーザ装置2と、GIS(Geographic Information System)サーバ3とを
含む。システム100内に、各装置は複数存在してもよい。GISサーバ3は、例えばGo
ogle(登録商標) MapsやGoogle Earthのような、三次元モデルを含む地図情報を提供す
るサーバである。なお、地図情報と、用途地域や建築上の制約条件とを対応付けて記憶するGISサーバ3をさらに含むようにしてもよい。設計支援装置1は、GISサーバから取得した地図情報をユーザ装置に表示させると共に、地図上においてユーザに敷地の形状を入力させる。また、設計支援装置1は、入力された敷地に対する建築上の制約条件や、建築物に関するユーザの希望条件を取得し、条件に適う建築物の三次元モデルを作成して地図上に表示させる。ユーザ装置2は、ユーザの操作に応じて設計支援装置1へ情報を入力させたり、設計支援装置1が出力する情報を表示したりする。
<設計支援装置>
図2は、本発明に係る設計支援装置及びユーザ装置の一例を示すブロック図である。本発明に係る設計支援装置1は、三次元(立体)地図に簡易的な建築パースを表示させる。具体的には、設計支援装置1は一般的なコンピュータであり、通信I/F(Interface)
11と、記憶装置12と、入出力I/F(Interface)13と、プロセッサ14と、バス
15とを備える。
通信I/F11は、例えば有線のネットワークカード又は無線の通信モジュール等であり、図示していないネットワークを介し他のコンピュータとの間で情報を送受信する。記憶装置12は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の主記憶装置及びHDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置(二次記憶装置)である。主記憶装置は、プロセッサが読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、プロセッサの作業領域を確保したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムや地図や建築物の三次元モデル、その他の情報を記憶する。入出力I/F13は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置や、プリンタ等の出力装置と接続される。入出力I/F13を介して、ユーザの操作を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。
プロセッサ14は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置であり、プ
ログラムを実行することにより本実施の形態に係る各処理を行う。具体的には、プロセッサ14は、地図情報出力部141、領域取得部142、制約条件取得部143、希望条件取得部144、設計処理部145、及び出力部146として機能する。
地図情報出力部141は、通信I/F11を介してGISサーバ3から地図情報を取得し、通信I/F11を介してユーザ装置2へ出力する。なお、地図情報は三次元モデルで形成されているものとする。領域取得部142は、通信I/F11を介してユーザ装置2から、地図上の領域の指定を受け付ける。制約条件取得部143は、取得した領域が含まれる用途地域や、当該用途地域に対応付けられた建築上の規制に関する制約条件を取得する。なお、地図情報と対応付けられた用途地域や、これに対応付けられた制約条件は、例えばGISサーバ又は記憶装置12に予め保持されているものとする。希望条件取得部144は、通信I/F11を介してユーザ装置2から、地図上に表示する建築物に関するユーザの希望条件を取得する。設計処理部145は、制約条件及び希望条件を満たすように、敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成する。また、出力部146は、三次元地図内に表示させるためのデータを、通信I/F11を介してユーザ装置2へ送信する。
以上のような構成要素が、バス15を介して接続されている。なお、設計支援装置1は、例えば入出力I/F13のような一部の構成要素を備えていなくてもよい。また、設計支援装置1が備える機能は、ネットワーク上の複数のコンピュータに分散して実行されても良いし、複数のコンピュータによって並列に実行されても良い。
<ユーザ装置>
また、本発明に係る設計支援装置2は、ユーザの操作を受け付け、設計支援装置1と連携して地図上に簡易的な建築パースを表示する。具体的には、ユーザ装置2はスマートフォンやタブレット等の一般的なコンピュータであり、通信I/F(Interface)21と、
記憶装置22と、入出力I/F(Interface)23と、プロセッサ24と、バス25とを
備える。
通信I/F21は、例えば無線の通信モジュール等であり、図示していないネットワークを介し他のコンピュータとの間で情報を送受信する。記憶装置22は、RAMやROM等の主記憶装置及びHDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置である。主記憶装置は、プロセッサが読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、プロセッサの作業領域を確保したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムや地図や建築物の三次元モデル、その他の情報を記憶する。入出力I/F23は、例えばタッチパネル等の入力装置や、プリンタ等の出力装置と接続される。入出力I/F23を介して、ユーザの操作を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。
プロセッサ24は、CPU等の演算処理装置であり、プログラムを実行することにより本実施の形態に係る各処理を行う。具体的には、プロセッサ24は、領域選択部241、条件入力部242、及び出力部243として機能する。
領域選択部241は、入出力装置12に地図を表示すると共に、入出力装置12を介してユーザに地図上の領域を選択させる。なお、領域選択部241の処理は、三次元でなく二次元の地図上で行うようにしてもよい。条件入力部242は、入出力装置12を介してユーザから、例えば建物の建築面積や階数、基本形状等の希望条件の入力を受け付け、ネットワークI/F21を介して設計支援装置1へ送信する。出力部243は、ネットワークI/F21を介して設計支援装置1から建築物の三次元モデルを受信し、三次元地図上に重畳して入出力装置12に表示させる。
以上のような構成要素が、バス25を介して接続されている。
<自動設計処理>
図3は、設計支援装置が実行する自動設計処理の一例を示す処理フロー図である。設計支援装置1の地図情報出力部141は、通信I/F11を介してGISサーバ3から地図情報を取得し、通信I/F11を介してユーザ装置2に表示させる(図3:S1)。本実施形態では、既存のGISサーバを利用し、三次元の地図情報を表示させるものとする。図4は、ユーザ装置2の入出力装置23に表示される情報の一例を示す図である。本ステップにおいては、入出力装置23内の上部に示す地図情報231が表示されるものとする。
また、設計支援装置1の領域取得部142は、通信I/F11を介してユーザ装置2から、地図上の領域の指定を受け付ける(図3:S2)。本ステップでは、領域取得部142は、ユーザが三次元地図上に建物を建てたいと考える敷地の位置及び形状の入力を受ける。地図上の領域の指定は、ユーザがフリーハンドで希望する領域の境界線の全てを入力するようにしてもよいし、多角形の頂点の位置をユーザが指定し、頂点位置を自動的に結んで領域の境界線となるように入力するようにしてもよい。いずれにしろ、地図上の領域指定は、閉じられた枠線となるように指定が実行される。また、地図情報において住居表示と地図上の領域とが対応付けられている場合は、領域の境界にユーザの入力位置を修正してもよい。すなわち、ユーザが入力する位置を、当該位置から最も近い領域の境界上の点に変換して敷地の入力を受け付ける。また、地図情報において住居表示と地図上の領域とが対応付けられている場合は、ユーザが指定する位置を含む、同一の住居表示に対応付けられた領域全体を選択させるようにしてもよい。このように指定されたユーザの希望領
域は、例えば、図4の地図情報231に示された破線の枠線として表示される。
また、地図情報出力部141は、三次元地図において、S2で入力された領域の高さ方向に既存の建築物を表す三次元モデル等のオブジェクトが存在するか判断し(図3:S3)、存在する(すなわち、空地でない)と判断された場合(S3:NO)、領域上のオブジェクトを削除し、仮想的に空地状態に表示する(図3:S4)。
一方、S3において空地であると判断された場合(S3:YES)、又はS4の後に、設計支援装置1の制約条件取得部143は、取得した領域が含まれる用途地域情報を取得する(図3:S5)。なお、GISサーバ3又は記憶装置12には、地図上の座標で表される領域と対応付けて用途地域を表す情報が予め記憶されているものとする。本ステップでは、制約条件取得部143は、通信I/F11を介してGISサーバ3から、又は記憶装置12から、S1で取得した領域が属する用途地域を取得する。
また、制約条件取得部143は、S5で取得した用途地域に対応付けられた建築上の規制に関する制約条件を取得する(図3:S6)。なお、GISサーバ3又は記憶装置12には、用途地域と対応付けて、建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線制限、日影規制等の建築上の制約を表す制約情報が予め記憶されているものとする。図5は、制約情報の一例を示す図である。図5の表には、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、・・・といった用途地域の種別と対応付けて、建ぺい率、容積率、高さ制限、前面道路幅員別容積率制限、道路斜線制限、隣地斜線制限、及び日影規制といった制約を表す情報が記憶されている。そして、制約条件取得部143は、用途地域に対応する建築上の制約を表す情報を、通信I/F11を介してGISサーバ3から、又は記憶装置12から取得する。
また、設計支援装置1の希望条件取得部144は、通信I/F11を介してユーザ装置2から、地図上に表示する建築物の用途(「建物用途」)を取得する(図3:S7)。本ステップでは、図4の建築用と入力欄232に示したような表示がなされる。建物用途は、例えば、プルダウンメニューによって「住宅」、「オフィス」、「立体駐車場」等から選択する。
また、希望条件取得部144は、通信I/F11を介してユーザ装置2から、地図上に表示する建築物に関するユーザの希望条件を取得する(図3:S8)。図6は、本ステップにおいてユーザ装置の入出力装置に表示される情報の一例を示す図である。本ステップでは、ユーザは、図6の入出力装置23内の下部に示すような希望条件入力欄233に、希望条件を入力する。希望条件入力欄233は、「優先順位」、「項目」及び「条件」の各列を含む。「優先順位」の列には、優先順位を表す数字が表示されている。「項目」としては、例えば、建築面積、階数、ベースとなる基本形状等を各優先順位毎にプルダウンメニューから選択する。尚、選択できる項目は、S7で取得した建物用途に応じて変化する。例えば、住宅なら住戸数、駐車場なら収容車両数、住宅及びオフィスは基準階専有面積等(図示せず)が選択できるようになる。ユーザは、各項目に対応した希望の条件を「条件」の欄に入力する。条件の単位は、選択した項目の種類に対応して変化する。「条件」の列に入力される面積や階数等の値は、ユーザの希望の下限値であってもよいし、希望の範囲を入力させるようにしてもよい。尚、「項目」及び「条件」について、優先順位を変更したい場合は、ユーザがドラッグアンドドロップで位置を自由に変えられるようにしても良い。図6の例では、矢印で示すカーソルが優先順位3と2とを入れ替える操作を行っている。
そして、設計支援装置1の設計処理部145は、制約条件及び希望条件を満たすように、敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成する(図3:S9)。本ステップの詳細は、図7を用いて説明する。
図7は、図3のステップS8の詳細であり、モデル作成処理の一例を示す処理フロー図である。設計処理部145は、入力された希望条件に基づいて、三次元モデルを作成し、領域内に配置する(図7:S11)。本ステップでは、希望条件に入力された建築面積、階数、基本形状等の三次元モデルが作成される。また、入力されなかった項目については、例えば用途地域ごとに予め定められた初期値に基づいて三次元モデルを作成するようにしてもよい。図8は、作成される三次元モデルの一例を示す図である。図8の上段は、三次元モデルの側面図の一例を示す。図8の下段は、三次元モデルの平面図の一例を示す。例えばユーザが入力した建築面積及び階数に基づいて、このような三次元モデルが作成され、例えば敷地の南側から所定距離をあけて配置されるものとする。
また、設計処理部145は、S6で取得した制約条件を満たすように建物形状を変形する(図7:S12)。本ステップでは、建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線制限、日影規制等の制約を満たすように、且つS8で取得した希望条件とその優先順位に基づいて三次元モデルの形状を変形する。この際、希望条件をすべて満たすことができない場合は、ユーザが入力した希望条件のうち、優先順位の低い希望条件から除外し、建物形状が制約条件を満たすまで順に希望条件を緩和する。例えば、優先順位が低い順に、除外する希望条件の組み合わせを変更し、優先順位が高い希望条件をできるだけ満たす三次元モデルを優先して作成する。図9は、変形後の三次元モデルの一例を示す図である。図9の上段は、三次元モデルの側面図の一例を示す。図9の下段は、三次元モデルの平面図の一例を示す。図9の側面図には、道路斜線制限に基づく勾配が斜めの破線で示されている。そして、設計処理部145は、制限を超えないように三次元モデルの形状を変更している。なお、制約条件の下で、S2で取得した敷地に建設することができる最大限の大きさの建物になるよう形状の少なくとも一部を拡張するようにしてもよい。
その後、設計処理部145は、変形後の建物を表す三次元モデルについて、希望条件との一致数を算出する(図7:S13)。本ステップでは、S8において入力された項目の各々について条件を満たすか判断し、条件を満たす項目の数を計数する。なお、条件を満たす項目の割合を算出するようにしてもよいし、優先度の高い項目の条件を満たすほどスコアが高くなるような、達成度を表す指標を算出するようにしてもよい。その後、同じ制約条件内で他の希望条件の要素を変更して三次元モデルの変形例が作成可能かを判断する(図7:S14)。他のモデルが作成可能であれば、ステップ12に戻り、異なる三次元モデルを作成する。設計処理部145は、例えば、先のS12において変形された三次元モデルに対して、制約条件を満たす他のバリエーションを作成する。なお、例えばS12の変形によっても制約条件を満たすような建物がこれ以上作成できない場合は、S14において他のモデルは作成できないと判断される(S14:NO)。
S14において他のモデルは作成できないと判断され、三次元モデルの作成が終了すると、設計支援装置1の出力部146は、作成された建物の三次元モデルを三次元地図上に重畳して表示したデータを、通信I/F11を介してユーザ装置2に送信し、表示させる(図7:S15)。本ステップでは、ユーザ装置2の入出力部23には、例えば図10に示すような画像が表示される。図10の例では、地図情報231には作成された建物の三次元モデルが、選択された敷地に配置されている。地図情報231の画面の左右には、他の三次元モデルを表示するための矢印ボタンが表示される。この矢印ボタンを押すことで、図7のステップで作成した複数の三次元モデルの何れか他のモデルが表示される。例えば、希望条件を多く満たす順に三次元モデルを表示してもよい。また、表示欄234には、項目ごとに「希望条件」、本システムによって生成されたモデルを示す「提案条件」、希望条件と提案条件との「差異」が表示されるとともに、「保存する」旨のボタンが表示されている。差異については、程度によって色分けして表示してもよい。例えば誤差3%以内はグリーン、3~5%はイエロー、5~10%はオレンジ、10%以上はレッド、と
いうように表示すると、どの程度希望に添えているのか直感的/視覚的な情報をユーザに与えることが出来る。また、「保存する」旨のボタンが選択された場合は、ユーザの識別情報に紐づけて、地図情報231に表示している建物の三次元モデルの情報を記憶装置12に記憶させる。このようにすれば、複数のバリエーションからユーザが気に入った三次元モデルを選択できる。
<効果>
本実施形態に係る処理によれば、ユーザが地図上において少なくとも敷地の境界線を引くことで領域を指定し、領域に建設可能な建物を三次元地図上に表示させることができるようになる。すなわち、簡易的な建築パースを作成する際に、情報の入力を省力化することができる。
<その他>
ユーザが図10の「保存する」旨のボタンをタップすることにより記憶させた三次元モデルは、他のユーザがインターネットブラウザや所定のアプリケーションソフトウェアを介して表示できるように公開されるようにしてもよい。このようにすれば、多数のユーザが本システムを利用して、空地の活用や、既存の建物の建て替えに関する提案を容易に行うことができるようになる。
また、上述した実施形態によって作成された建物の形状に基づいて、間取りの設計や建築資材の数量積算をさらに行うようにしてもよい。
なお、上述した実施形態は例示であり、本発明は上述した構成には限定されない。また、本発明の対象は、上述した処理を実行するコンピュータプログラムや、当該プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。当該プログラムが記録された記録媒体は、プログラムをコンピュータに実行させることにより、上述の処理が可能となる。
なお、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としては、HDDやSSD、ROM等がある。
1 :設計支援装置
11 :通信I/F
12 :記憶装置
13 :入出力I/F
14 :プロセッサ
141 :地図情報出力部
142 :領域取得部
143 :制約条件取得部
144 :希望条件取得部
145 :設計処理部
146 :出力部
2 :ユーザ装置
3 :GISサーバ

Claims (7)

  1. 記憶装置が保持する三次元の地図情報を、表示装置に表示させる地図表示部と、
    ユーザが地図上に入力する、敷地の形状を取得する領域取得部と、
    前記敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成し、前記地図情報に重畳して前記表示装置に表示させる設計処理部と、
    を備える設計支援装置。
  2. ユーザが入力する、前記建築物の建築面積、階数、及び平面形状の少なくともいずれかを含む希望条件を取得する希望条件取得部をさらに備え、
    前記設計処理部は、前記希望条件を満たす前記三次元モデルを優先して作成する
    請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線制限、又は日影規制を含む、前記敷地に対応付けられた用途地域において建築可能な建築物の形状を定義する制約条件を前記記憶装置から読み出す制約条件取得部をさらに備え、
    前記設計処理部は、前記制約条件を満たすように前記三次元モデルを作成する
    請求項1又は2に記載の設計支援装置。
  4. 前記地図表示部は、前記領域取得部が取得した敷地の高さ方向に既存の建築物を表す三次元モデルが存在する場合、当該既存の建築物を表す三次元モデルを削除して前記地図情報を表示させる
    請求項1から3のいずれか一項に記載の設計支援装置。
  5. 前記地図表示部は、所定のGIS(Geographic Information System)サーバからネッ
    トワークを介して前記地図情報を取得し、前記記憶装置に保持させる
    請求項1から4のいずれか一項に記載の設計支援装置。
  6. 記憶装置が保持する三次元の地図情報を、表示装置に表示させ、
    ユーザが地図上に入力する、敷地の形状を取得し、
    前記敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成し、前記地図情報に重畳して前記表示装置に表示させる
    処理をコンピュータが実行する設計支援方法。
  7. 記憶装置が保持する三次元の地図情報を、表示装置に表示させ、
    ユーザが地図上に入力する、敷地の形状を取得し、
    前記敷地内に収まる建築物の三次元モデルを作成し、前記地図情報に重畳して前記表示装置に表示させる
    処理をコンピュータが実行させる設計支援プログラム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7283829B1 (ja) * 2022-12-14 2023-05-30 株式会社Zisedai 建物のプランを生成する方法、プログラム及び情報処理装置

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