JP2022115250A - 建築用パネル - Google Patents

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Ken Uchikura
順一 野澤
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Abstract

【課題】防火性能が向上された下框を備えた建築用パネルを提供する。【解決手段】ガラス板10が嵌め込まれた建築用パネル(障子)において、障子の下框には、セッティングブロック74が設けてあり、ガラス板10の下端面103は、セッティングブロック74の上面に支持されており、セッティングブロック74の上面の見込幅はガラス板10の板厚よりも大きく、セッティングブロック74の上面には、ガラス板10の見付面100から離間して熱膨張耐火部材7400が設けてある。【選択図】図7

Description

本発明は、建築用パネルに係り、詳しくは、防火性能が向上された下框を備えた建築用パネルに関するものである。
窓装置は、窓開口部を障子で開閉するものである。障子には、ガラスが嵌め込まれたものがあり、このものでは、障子の上框、下框、左右の縦框の溝部にガラスの周縁部を受け入れて固定するようにしている。窓装置において、窓開口部全閉状態において防火性能が要求される場合があり、所定時間加熱された時であっても、障子によって仕切られた室外側空間と室内側空間との間に防火上不利な隙間が生じないことが必要となる。
防火性能を確保するためには、窓枠と障子の框及び障子の框の溝部とガラスの周縁部の間に隙間が生じることを防止する必要がある。また、窓障子に限らず、建築用パネルには、ガラスが嵌め込まれたものがあり、このような建築用パネルに防火性能が要求される場合がある。特許文献1には、防火性能を備えた樹脂製建具が開示されている。
特開2010-248836号
本発明は、防火性能が向上された下框を備えた建築用パネルを提供することを目的とする。
かかる課題を達成するために本発明が採用した技術手段は、
ガラスが嵌め込まれた建築用パネルにおいて、
前記建築用パネルの下框には、セッティングブロックが設けてあり、
前記ガラスの下端は、前記セッティングブロックの上面に支持されており、
前記セッティングブロックの上面の見込幅は前記ガラスの板厚よりも大きく、
前記セッティングブロックの上面には、前記ガラスの見付面から離間して熱膨張耐火部材が設けてある、建築用パネル、である。
1つの態様では、前記ガラス下端と前記セッティングブロックの間には熱膨張耐火部材は設けておらず、
前記熱膨張耐火部材は、前記ガラス下端のレベルよりも上方に位置している。
1つの態様では、前記下框は、第1見付面と、第2見付面と、下面と、第1上片と、第2上片と、を備え、第1上片と第2上片との間からガラスの下端側部位を受け入れており、
前記セッティングブロックの上面は、少なくとも前記第1上片の下方に離間して対向する第1部分を備え、前記第1上片と、前記第1部分と、ガラスの下端部位との間に空間が形成されており、
前記熱膨張耐火部材の少なくとも部分は、前記第1部分に位置している。
1つの態様では、前記下框の前記空間に面する部位には、前記熱膨張耐火部材の上方に位置して、上側熱膨張耐火部材が設けてある。
1つの態様では、前記下框の内部には、前記セッティングブロックを支持する下面が幅方向に亘って延びており、
前記下面上には、幅方向に亘って下側熱膨張耐火部材が設けてあり、
前記セッティングブロックは、前記下側熱膨張耐火部材上に位置している。
すなわち、本発明が採用した他の技術手段は、
ガラスが嵌め込まれた建築用パネルにおいて、
前記下框の内部には、セッティングブロックが、当該下框の幅方向に亘って延びる下面上に支持されており、
前記下面上には、幅方向に亘って下側熱膨張耐火部材が設けてあり、
前記セッティングブロックは、前記下側熱膨張耐火部材上に位置しており、
前記ガラスの下端は、前記セッティングブロックの上面に支持されており、
前記セッティングブロックの前記上面の見込幅は前記ガラスの板厚よりも大きく、前記ガラス下端が載っていないはみ出し部位を備え、
前記セッティングブロックの前記はみ出し部位には、熱膨張耐火部材が設けてあり、
前記下側熱膨張耐火部材と前記熱膨張耐火部材は、前記下框の内部において、当該下框の幅方向に亘って平面視連続状に延びている、
建築用パネル、である。
本発明では、建築用パネルの下框内において、セッティングブロックの上面に熱膨張耐火部材を設けたことで、火災時の熱で前記熱膨張耐火部材が膨張することで、下框の内部空間におけるセッティングブロック近傍の空間を塞ぐことができ、建築用パネルの下框における防火性能を向上させることができる。
全閉状態にある窓装置を室内側から見た正面図である。 開放状態にある窓装置の側面図である。 全閉状態にある窓装置の縦断面図である。 全閉状態にある窓装置の横断面図である。 最下位以外の障子(最上位の障子及び中間の障子)を室内側から見た正面図である。 最下位の障子を室内側から見た正面図である。 障子の下框の防火性能を向上させる構造を示す縦断面図であり、3つの異なる態様を(A)、(B)、(C)として示している。 障子の下框の防火性能を向上させる構造を示す横断面図であり、(A)、(B)、(C)は、図8の(A)、(B)、(C)に対応している。 図5と類似の図であり、図7、図8に示す構造を備えている。 図6と類似の図であり、図7、図8に示す構造を備えている。 左図は、4枚の障子を備えた窓装置の縦断面図であり、右図は、左図と類似の図であって、図7~図9に示す構造を備えている。
[A]窓装置の基本構成
[A―1]窓装置の全体構成
図1に示すように、窓装置は、窓枠と、窓枠によって形成された窓開口部を開閉する複数枚(図1では2枚を例示)のパネルないし障子1とから構成されている。窓装置を構成する障子1の枚数は限定されず、例えば、3以上の障子を備えるものでもよく、図11に示す実施形態では、4枚の障子1を備えている。本実施形態に係る窓装置は防火性能を備えており、防火のための構成については、後述する。
窓枠は、上枠2、下枠3、左右の縦枠4、5から構成されており、上枠2、下枠3、左右の縦枠4、5に囲まれた縦長方形状の窓開口部が形成されている。障子1は、上框6、下框7、左右の縦框8、9から構成された横長方形状の框と、框で囲まれた横長方形状の領域にはめ込まれたガラス板10と、から構成されており、上下に連設された複数枚の障子1によって窓開口部を開閉するようになっている。
本実施形態では、窓枠及び障子1の框はアルミニウム型材から形成されている。ガラス板10は、室内側面部100、室外側面部101、上端面102、下端面103、幅方向端部の側端面104、105を備えている。図4、図5、図7(C)、図8(C)、図11左図に示すガラス板10は複層の複合ガラスであるのに対して、図7(A)、(B)、図8(A)、(B)、図11右図に示すガラス板10は単層であり、複合ガラスに比べて厚さが小さくなっている。
図2、図3、図7、図11において、右側が室内側、左側が室外側である。図4、図8において、下側が室内側、上側が室外側である。本明細書において、「室内側」、「室外側」という表現は、部材が実際に室内側あるいは室外側に位置する場合に加えて、部材や部材の部分の相対的な位置や方向を規定するものとしても用いられる点に留意されたい。
[A―2]本実施形態に係る窓装置の開閉機構
本実施形態に係る窓装置は、すべり出し窓である。各障子1は、上端部を回動支点として前後方向に回動可能であると共に、回動支点は、窓枠の左右の縦枠4、5に沿って上下方向に移動自在に設けられた左右の開閉操作バー11を介して、上下方向に移動自在となっている。
各障子1は、窓枠の左右の縦枠4、5と、各障子2の左右の縦框8、9との間に設けた連結機構を介して窓枠に連結されている。連結機構は、開閉操作バー11と、第1アーム12と、第2アーム13と、ベース14と、ブラケット15と、作動プレート16と、を有する。ベース14は、縦枠4、5に固定されている。ベース14には上下に延びる長穴140が形成されており、長穴140の上端部は室内側に傾斜している。
第1アーム12は、障子1の縦框8、9の上方部位に連結されており、第1アーム12の上端部は係合ピン120を介して、ベース14に回動自在かつ上下スライド自在に連結されている。第1アーム12の上部に突設した係合ピン120は、ベース14の長穴140内にスライド自在に嵌められており、長穴140にガイドされる。係合ピン120がベース14の長穴140の上端部に位置している時に障子1が直立姿勢となって窓開口部が閉じられ、係合ピン120が長穴140の下端部に位置している時に障子1が傾斜姿勢となって窓開口部が開放される(図2参照)。第1アーム12の中央付近より下の部分には、第2アーム13の上端部が回動自在に連結されている。第2アーム13の下端部は縦枠4、5に固定されたブラケット15に回動自在に連結されている。
作動プレート16は、開閉操作バー11における各障子1の上端部と対応する部分に、開閉操作バー11から室外側に突出するように設けてあり、開閉操作バー11の上下動に伴って、作動プレート16が上下動して、係合ピン120を上下に移動させる。作動プレート16には、長穴160が形成されており、作動プレート16は、ベース14と第1アーム12の上端部との間に介装されており、長穴160内には、係合ピン120がスライド自在に嵌まっており、係合ピン120は、長穴160にガイドされる。開閉操作バー11の下動により作動プレート16を所定距離下動させると、ピン120はベース14の長穴140を下方に移動し、第1アーム12が係合ピン120を中心にして室外側に回動すると共に第2アーム13が下端部を中心として室外側に回動し、障子1が傾動して開口部を開放する。
開閉操作バー11の下端部には、開閉操作バー11を上下動させる作動機構が連結されている。作動機構は、左右の開閉操作バー11に上端部が回動自在に連結されたリンク17と、リンク17の下端部に上端部が回動自在に連結され、下端部が回動支点となる回動アーム18と、からなる屈伸機構である。左右の開閉操作バー11の下端部には、それぞれ作動機構が連結されており、左右の作動機構は、左右の回動アーム18の下端部の回動支点同士を連結する回動軸19によって連動されている。一方の作動機構には、伝達機構を介して、リンク17と回動アーム18とからなる屈伸機構を上下に屈伸させる操作ハンドルHが設けてある。左右の作動機構と、左右の作動機構を連動する回動軸19と、一方の作動機構を屈伸させる操作ハンドルHとから、障子1の開閉操作機構が構成される。操作ハンドルHを回転することで、左右のリンク17と回動アーム18が屈伸することで、左右の開閉操作バー11が下動または上動する。
[B]窓枠の詳細
[B―1]上枠
図3に示すように、窓枠の上枠2は、室内側見付部20と、室外側見付部21と、室内側見付部20と室外側見付部21の上方部位を水平状に連結する上面部22と、を備えている。室内側見付部20は、垂直状の上側部位200と、上側部位200の下端から室外側かつ下方に向かって延びる下側部位201と、からなり、下側部位201の下端には、室外側に向くポケット部が一体形成され、ポケット部には室内側シール材S1が幅方向に亘って取り付けられている。室外側見付部21は垂直状に延びており、下端には、下向きの室外側ポケット部が一体形成されており、ポケット部には室外側シール材S2が幅方向に亘って取り付けられている。図示の態様では、室外側ポケット部の高さは、室内側ポケット部の高さよりも僅かに上方に位置している。
[B―2]下枠
図3に示すように、下枠3は、垂直状の室内側見付部30と、室内側見付部30の上方部位から室外側に向かって水平状に延びる上面部31と、室内側見付部30の下方部位から室外側に向かって延びる下面部32と、を備えている。下面部32は上面部31に対して室外側に延びており、下面部32の室外側には当該下面部32の下側に位置して室外側見付部33が一体形成されており、室外側見付部33の最も室外側に位置して垂直状の室外側見付面330が形成されている。上面部31の先端には、室外側に向くポケット部が一体形成されており、ポケット部には室内側シール材S3が幅方向に亘って取り付けられている。下面部32の室外側端部には折曲片320が一体形成されている。
[B―3]縦枠
図4に示すように、縦枠4は、室内側見付部40と、室内側見付部40の見付方向内側から室外側に延びる内側見込面41と、室内側見付面40の見付方向外側から室外側に延びる外側見込面42と、を備えている。外側見込面42は、内側見込面41に対して室外側に延びており、外側見込面42の室外側端部から外側に延びる室外側見付部43が形成されている。縦枠4の内側見込面41の先端には、室外側に向くポケット部が一体形成されており、ポケット部には室内側シール材S4が高さ方向に亘って取り付けられている。縦枠4の外側見込面42の室外側部位の内面にはポケット部が内側に向いて一体形成されており、ポケット部には室外側シール材S5が高さ方向に亘って取り付けられている。
図4に示すように、縦枠5は、室内側見付部50と、室内側見付部50の見付方向内側から室外側に延びる内側見込面51と、室内側見付部50の見付方向外側から室外側に延びる外側見込面52と、を備えている。外側見込面52は、内側見込面51に対して室外側に延びており、外側見込面52の室外側端部から外側に延びる室外側見付部53が形成されている。縦枠5の内側見込面51の先端には、室外側に向くポケット部が一体形成されており、ポケット部には室内側シール材S6が高さ方向に亘って取り付けられている。縦枠5の外側見込面52の室外側部位の内面にはポケット部が内側に向いて一体形成されており、ポケット部には室外側シール材S7が高さ方向に亘って取り付けられている。
[B―4]窓枠の見付部と障子の見付部との位置関係
図3に示すように、上枠2の室内側見付部20の上側部位200と下枠3の室内側見付部30は面一である。下枠3の室外側見付部33の高さ方向中央は、上枠2の室外側見付部21と面一の室外側見付面330となっている。図4に示すように、縦枠4の室内側見付部40と縦枠5の室内側見付部50は面一であり、縦枠4の室外側見付部43と縦枠5の室外側見付部53は面一である。本実施形態に係る窓装置において、側面視及び平面視において、窓枠の室内側見付面(室内側見付部20の上側部位200、室内側見付部30、室内側見付部40、50)は、全閉姿勢の障子1の室内側見付部(後述する室内側見付面60、70、80、90)から室内側に離間した位置にあり、窓枠の室外側見付面(室外側見付部21、室外側見付面330、室外側見付部43、53)は、全閉姿勢の障子1の室外側見付部(後述する室外側見付面61、71、81、91)に近接した位置にある。
[C]障子の詳細
[C―1]障子の上框及び上端部位の構成
図3に示すように、障子1の上框6は、室内側見付面60と、室外側見付面61と、室内側見付面60及び室外側見付面61の上方部位を接続する上面62と、上面62の下方に離間して、室内側見付面60と室外側見付面61の間を接続する中間上面63と、を備えており、上面62と中間上面63の間には上側中空部H1が形成されている。室内側見付面60の下端部位と室外側見付面61の下端部位は離間しており、室内側見付面60の下端部位と室外側見付面61の下端部位の間にガラス板10の上端部位が受け入れられて固定されている。本実施形態に係る上框6は、2部材を組み合わせて構成されているが、1部材から一体形成してもよい。
室内側見付面60の下端は、室外側に向かって折曲片600が一体形成されており、折曲片には室内側ガスケット(固定用シール材)G1が設けてあり、室外側見付面61の下端には、室内側に向くポケット部610が一体形成されており、ポケット部610には室外側ガスケットG2が設けられている。ガラス板10の上端部位は、室内側ガスケットG1と室外側ガスケットG2で挟持されており、室内側ガスケットG1がガラス板10の室内側面部100の上端部位に密着し、室外側ガスケットG2がガラス板10の室外側面部101の上端部位に密着している。
ガラス板10の上端面102と中間上面63とは離間しており、その間に下側空間H2が形成されている。上框6の内部空間は、中間上面63を挟んで、上側中空部H1と下側空間H2に分割されている。
上側中空部H1には、補強部材64が設けてある。補強部材64は、障子1の上框6の全幅に延びる長尺部材であり(図5、図6参照)、上側中空部H1の見込寸法と略同じ幅を備えた面部640と、面部640の幅方向両端に一体形成された室内側折曲片641、室外側折曲片642と、から断面視コ字形状を備えている。図示の態様では、補強部材64は、面部640を上面、室内側折曲片641、室外側折曲片642を垂下片とした姿勢で、面部640が上面62に近接し、室内側折曲片641、室外側折曲片642がそれぞれ、室内側見付面60、室外側見付面61に近接し、室内側折曲片641、室外側折曲片642の下端が、中間上面63の見込方向の端部にそれぞれ当接した状態で、上側中空部H1に収容されている。本実施形態では、補強部材64を、面部640を上側に位置させた姿勢で収容することで、面部640の下側に中間上面63に形成したビスホールを受け入れる空間が形成され、上框6の見付面の高さ寸法を小さくすることができ、スッキリとした外観とすることができる。
中間上面63の下面には、下側空間H2に面してポケット部が形成されており、ポケット部には熱膨張耐火部材630が上框6の全長に亘って設けてある。室内側見付面60の内面の下端には、室内側折曲片600との隅部に位置して熱膨張耐火部材6000が上框6の全長に亘って設けてある。室外側ガスケットG2は、樹脂と熱膨張耐火材料からなる複合材である。
室内側見付面60の上端には突片601が一体形成されており、障子1が全閉姿勢にある時に、上枠2の室内側シール材S1が上框6の突片601に当接し、上枠2の室外側シール材S2が上框6の室外側見付面61と上面62との角部に形成した突片620に当接するようになっており、最上位の障子1の上框6が窓枠の上枠2に密接している。
[C―2]障子の下框及び下端部位の構成
障子1の下框7は、室内側見付面70と、室外側見付面71と、室内側見付面70及び室外側見付面71の下方部位を接続する下面72と、下面72の上方に離間して、室内側見付面70と室外側見付面71の間を接続する中間下面73と、を備えており、下面72と中間下面73の間には下側中空部H3が形成されている。下框7の内部空間は、中間下面73を挟んで、下側中空部H3と上側空間H4に分割されている。室内側見付面70の上端部位と室外側見付面71の上端部位は離間しており、室内側見付面70の上端部位と室外側見付面71の上端部位の間にガラス板10の下端部位が受け入れられて固定されている。
室内側見付面70の上端は、室外側に向かって折曲片700が一体形成されており、折曲片700には室内側ガスケットG3が設けてあり、室外側見付面71の上端には、室内側に向くポケット部710が一体形成されており、ポケット部710には室外側ガスケットG4が設けられている。ガラス板10の下端部位は、室内側ガスケットG3と室外側ガスケットG4で挟持されており、室内側ガスケットG3がガラス板10の室内側面部100の下端部位に密着し、室外側ガスケットG4がガラス板10の室外側面部101の下端部位に密着している。
中間下面73の下面には、上側空間H4に面して、断面視皿状ないし凹状のポケット部が形成されており、ポケット部には下框7の長さ方向に亘って熱膨張耐火部材730が設けてある。中間下面73には、熱膨張耐火部材730の上側に位置して、幅方向に間隔を存して複数個、本実施形態では2個のセッティングブロック74が設けてあり、ガラス板10の下端面103は、セッティングブロック74の上面740に載置されており、ガラス板10は、セッティングブロック74によって支持されている。
下框7の下面72の室内側端部の下面には室内側へ向くポケット部720が一体形成されており、ポケット部には、室内側見付面70の下方に位置するようにシール材S8が取り付けられている。下框7の室外側見付面71の下端は、下面72を超えて下方に延びる下側突片711が一体形成されており、下側突片711は、室外側見付面71に対して室外側に位置して垂下している。下側突片711の基端部には室内側に向くポケット部721が一体形成されており、ポケット部721には、シール材S9が取り付けられている。シール材S9は、下側突片711の垂下片の内側に位置して対向して垂下する薄肉の垂下片を備えている。
複数枚の障子1が全閉姿勢にある時に、下側の障子1の上框6の室内側の突片601が、上側の障子1の下框7の室内側のシール材S8に当接し、下側の障子1の上框6の室外側の突片620が、上側の障子1の下框7の室外側のシール材S9の垂下片に当接し、上側の障子1の下框7の下側突片711が下側の障子1の上框6の室外側見付面61の上方部位の室外側に位置して、当該上方部位に対向して垂下している。このようにして、上側に位置する障子の下框と下側に障子の上框とが密接して召し合わせ部Aが形成されている。
最下位の障子1の下框7において、室内側のポケット部720には、シール材は取り付けられておらず、室外側のボケット部721に取り付けられたシール材S10は、シール材S9に比べて肉厚の垂下片を備えている。最下位の障子1が全閉姿勢にある時に、下枠3の室内側シール材S3に下框7の室内側見付面70が当接し、下框7の室外側に設けたシール材S10の垂下片が、下枠3の下面部32の室外側端部に形成した折曲片320に当接するようになっており、最下位の障子1の下框7が窓枠の上枠3に密接している。
図3に示すように、最下位の障子1の下側中空部H3には、補強部材75が設けてある。補強部材75は、障子1の下框7の全幅に延びる長尺部材であり(図6参照)、下側中空部H3の見込寸法と略同じ幅を備えた面部750と、面部750の幅方向両端に一体形成された室内側折曲片751、室外側折曲片752と、から断面視コ字形状を備えている。図示の態様では、補強部材75は、面部750を上面、室内側折曲片751、室外側折曲片752を垂下片とした姿勢で、面部750が中間下面73に近接し、室内側折曲片751、室外側折曲片752がそれぞれ、室内側見付面70、室外側見付面71に近接し、室内側折曲片751、室外側折曲片752の下端が、下面72の見込方向の端部にそれぞれ当接した状態で、下側中空部H3に収容されている。最下位の障子1において、仮に補強部材75の面部750を下面72に接触させた皿状の姿勢とすると、下框7と縦框8、9との接合部位から雨水が浸水することで錆が発生し易いが、本実施形態では、面部750を上側にした姿勢で収容することで、雨水が溜ることを可及的に防止している。また、各障子1の縦框8、9の下端には、水抜き孔84が形成されている(図2参照)。
[C―3]障子の縦框及び側端部位の構成
障子1の縦框8は、室内側見付面80と、室外側見付面81と、室内側見付面80及び室外側見付面81の見付方向外側部位を接続する側端面82と、側端面82の見付方向内側に離間して、室内側見付面80と室外側見付面81の間を接続する中間見込面83と、を備えており、側端面82と中間見込面83の間には外側中空部H5が形成されている。室外側見付面81には側端面82に対して外側に突出する突出部811が一体形成されている。室内側見付面80の内側端部と室外側見付面81の内側端部は離間しており、室内側見付面80の内側端部と室外側見付面81の内側端部の間にガラス板10の一方の側端部位が受け入れられて固定されている。
室内側見付面80の見付方向内側端には、折曲片800が室外側に向かって一体形成されており、折曲片800には室内側ガスケットG5が設けてあり、室外側見付面81の見付方向内側端には、室内側に向くポケット部810が一体形成されており、ポケット部810には室外側ガスケットG6が設けられている。ガラス板10の一方の側端部位は、室内側ガスケットG5と室外側ガスケットG6で挟持されており、室内側ガスケットG5がガラス板10の室内側面部100の一方の側端部位に密着し、室外側ガスケットG6がガラス板10の室外側面部101の一方の側端部位に密着している。
ガラス板10の一方の側端面104と中間見込面83とは離間しており、縦框8には内側空間H6が形成されている。縦框8の内部空間は、中間見込面83を挟んで、外側中空部H5と内側空間H6とに分割されている。中間見込面83には、内側空間H6に面してポケット部が形成されており、ポケット部には高さ方向に亘って熱膨張耐火部材830が設けてある。室内側見付面80の見付方向内側端には、室内側折曲片800との隅部に位置して熱膨張耐火部材8000が高さ方向に亘って設けてある。室外側ガスケットG6は、樹脂と熱膨張耐火材料からなる複合材である。
障子1が全閉姿勢にある時に、障子1の縦框8の室内側見付面80が縦枠4の室内側シール材S4に当接し、室外側見付面81の突出部811が室外側シール材S5に当接するようになっており、障子1の縦框8が窓枠の縦枠4に密接している。
障子1の縦框9は、室内側見付面90と、室外側見付面91と、室内側見付面90及び室外側見付面91の見付方向外側部位を接続する側端面92と、側端面92の見付方向内側に離間して、室内側見付面90と室外側見付面91の間を接続する中間見込面93と、を備えており、側端面92と中間見込面93の間には外側中空部H7が形成されている。室外側見付面91には側端面92に対して外側に突出する突出部911が一体形成されている。室内側見付面90の内側端部と室外側見付面91の内側端部は離間しており、室内側見付面90の内側端部と室外側見付面91の内側端部の間にガラス板10の他方の側端部位が受け入れられて固定されている。
室内側見付面90の見付方向内側端には、折曲片900が室外側に向かって一体形成されており、折曲片900には室内側ガスケットG7が設けてあり、室外側見付面91の見付方向内側端には、室内側に向くポケット部910が一体形成されており、ポケット部910には室外側ガスケットG8が設けられている。ガラス板10の他方の側端部位は、室内側ガスケットG7と室外側ガスケットG8で挟持されており、室内側ガスケットG7がガラス板10の室内側面部100の他方の側端部位に密着し、室外側ガスケットG8がガラス板10の室外側面部101の他方の側端部位に密着している。
ガラス板10の他方の側端面105と中間見込面93とは離間しており、縦框9には内側空間H8が形成されている。縦框9の内部空間は、中間見込面93を挟んで、外側中空部H7と内側空間H8とに分割されている。中間見込面93には、内側空間H8に面してポケット部が形成されており、ポケット部には高さ方向に亘って熱膨張耐火部材930が設けてある。室内側見付面90の見付方向内側端には、室内側折曲片900との隅部に位置して熱膨張耐火部材9000が高さ方向に亘って設けてある。室外側ガスケットG8は、樹脂と熱膨張耐火材料からなる複合材である。
障子1が全閉姿勢にある時に、障子1の縦框9の室内側見付面90が縦枠5の室内側シール材S6に当接し、室外側見付面91の突出部911が室外側シール材S8に当接するようになっており、障子1の縦框9が窓枠の縦枠5に密接している。
[D]防火構造
[D―1]背景
本実施形態に係る窓装置は、上枠2と下枠3と左右の縦枠4、5からなり、窓開口部を形成する窓枠と、窓枠に上下方向に連設され、窓開口部を開閉する複数の障子1と、からなり、窓開口部全閉状態では、最上位の障子1の上框6が上枠2に密接し、最下位の障子1の下框7が下枠3に密接し、上側に位置する障子1の下框7と下側に位置する障子1の上框6とが密接して召し合わせ部Aが形成されている。この状態において、所定時間加熱された時であっても、障子1によって仕切られた室外側空間と室内側空間との間に防火上不利な隙間が生じないようにすることが重要である。
[D―2]框に補強部材を設けた防火構造
本実施形態では、上下方向に連設された複数枚の障子1において、最上位の障子1の上框6には補強部材64が幅方向に亘って設けられ、最下位の障子1の下框7には補強部材75が幅方向に亘って設けてある。本実施形態に係る障子1の框はアルミニウム製であるのに対して、補強部材64、75は、アルミニウムよりも高い融点を備えた金属、例えば、スチール製である。
火災時の加熱によって、障子1の水平方向に延びる上框6、下框7が変形するおそれがあるが、最上位の障子1の上框6に幅方向に延びる補強部材64を設けることで、火災時の熱によって上框6が変形することを可及的に抑制し、全閉状態にある窓開口部の上端部位(最上位の障子1の上框6と窓枠の上枠2との間)に隙間が形成されることを可及的に防止し、最下位の障子1の下框7に幅方向に延びる補強部材75を設けることで、火災時の熱によって下框7が変形することを可及的に抑制し、全閉状態にある窓開口部の下端部位(最下位の障子1の下框7と窓枠の下枠3との間)に隙間が形成されることを可及的に防止する。
上記技術思想は、1枚の障子で窓開口部を開閉する窓装置にも適用することができる。具体的には、1枚の障子の上框、下框にそれぞれ幅方向に延びる補強部材を設けることで、火災時の熱によって、上框、下框が変形することを可及的に抑制し、障子の上端部位と上枠、障子の下端部位と下枠との間に隙間が生じることを可及的に防止することができる。
本実施形態では、上側に位置する障子1の下框7と下側に位置する障子1の上框6から形成される召し合わせ部Aにおいて、下側に位置する障子1の上框6には、幅方向に亘って補強部材64が設けてある。上述の通り、補強部材は、アルミニウムよりも高い融点を備えた金属、例えば、スチール製である。
火災時の加熱によって、障子1の水平方向に延びる上框6、下框7が変形するおそれがあり、召し合わせ部Aを形成する上框6及び下框7が変形すると、召し合わせ部Aに隙間が生じるおそれがある。本実施形態では、召し合わせ部Aを形成する上框6に幅方向に延びる補強部材64を設けることで、火災時の熱で上框6の変形を可及的に抑制し、上下に隣接して窓開口部を全閉する上下の障子1の隣接部に隙間が形成されることを可及的に防止している。火災時の熱によって、上側の障子1の下框7が下方に垂れるように変形するおそれがあるが、この下框7の下方に近接する下側の障子1の上框6が上側の下框7の変形に対抗し、召し合わせ部Aに隙間が形成されることを可及的に防止する。
窓開口部全閉状態における召し合わせ部Aに隙間が形成されることを防止する態様は、召し合わせ部Aを形成する上框6に幅方向に延びる補強部材64を設けることに限定されるものではなく、召し合わせ部Aを形成する下框7に幅方向に延びる補強部材75を設けてもよく、あるいは、召し合わせ部Aを形成する上框6と下框7の両方に幅方向に延びる補強部材64、75を設けてもよい。
なお、本実施形態に係る窓装置は滑り出し窓であり、障子1の開閉時には、上端部位に比べて下端部位の移動量が大きくなっている。召し合わせ部Aを形成する上框6に補強部材64を設けることで、召し合わせ部Aを形成する下框7に補強部材64を設けた場合(補強部材64はスチール製であり、障子1を主として構成するアルミニウムよりも比重が大きく、障子1の下端部位の重量が大きくなる)に比べて、障子1の開閉操作を軽くしている。
本実施形態に係る窓装置全体で見たときには、図3に示すように、2枚の障子1で窓開口部を開閉する場合には、上側の障子1の上框6に補強部材64が設けられ、下側の障子1の上框6に補強部材64が設けられ、下框7に補強部材75が設けられる。また、図11に示すように、4枚の障子1で窓開口部を開閉する場合には、全ての障子1(最上位の障子1、中間に位置する障子1、最下位の障子1)の上框6に補強部材64が設けられ、最下位の障子1の下框7に補強部材75が設けられる。本実施形態に係る補強部材64、75は、上框6、下框7の長さ方向に沿って延びることで、火災時の熱によって、上框6、下框7が下方に垂れるように変形することを防止する。また、障子1が火災時の熱を受けると、上框6と下框7が前後方向(室内外方向)において互いに異なる方向に圧力が作用し得るが、本実施形態に係る補強部材64、75の面部640、750は、障子1の厚さ方向(見込方向)に延びていることで、これらの圧力に対抗することができる。このように、水平方向に延びる所定の框に補強部材を設けることによって、各障子1の左右の縦框8、9に補強部材を設けることなく、防火構造を提供することが可能である。
[D―3]四周状の框とガラス板との間の防火構造
火災時の熱によって、障子1の四周状の框とガラス板10との間に隙間が生じて、室内外空間が連通されるおそれがある。本実施形態では、上框6において、ガラス板10の上端部位が受け入れられた上框6の下側空間H2に面して熱膨張耐火部材630、6000が幅方向に亘って設けてあり、また、ガスケットG2は熱膨張可能であり、下框7において、ガラス板10の下端部位が受け入れられた下框7の上側空間H4に面して熱膨張耐火部材7000が幅方向に亘って設けてあり、中間下面73には熱膨張耐火部材730が幅方向に亘って設けてあり、また、ガスケットG4は熱膨張可能であり、縦框8、9において、ガラス板10の側端部位が受け入れられた縦框8、9の内側空間に面して熱膨張耐火部材830、8000、930、9000が高さ方向に亘って設けてあり、また、ガスケットG6、G8は熱膨張可能であり、火災時の熱でこれらの熱膨張耐火部材が膨張することで、障子1の四周状の框とガラス板10との間に隙間が生じることを可及的に防止している。
[D―4]障子の下框における防火性能の向上
ガラス板10が嵌め込まれた障子1において、障子1の下框7には、セッティングブロック74が設けてあり、ガラス板10の下端面103は、セッティングブロック74の上面740に支持されている。本実施形態では、下框7の中間下面73の皿状ないし凹状のポケット部には下框7の長さ方向に亘って熱膨張耐火部材730が設けてあるが、セッティングブロック74は、熱膨張耐火部材730に被さるように設けてあり、セッティングブロック74が設けた部位において、熱膨張耐火部材730の膨張が不十分となり、例えば、ガスケットG3の近傍部位を十分に閉塞できないおそれがあった。本実施形態は、障子1の下框7における防火性能をさらに向上させようとするものである。
図7~図10右図を参照しつつ、本実施形態について説明する。図7、図8に示すように、セッティングブロック74の上面740の見込幅はガラス板10の板厚よりも大きく、セッティングブロック74の上面740には、ガラス板10の下端面103が載っていない上面740´を備えている。セッティングブロック74の上面740´には、ガラス板10の室内側面部100から離間して熱膨張耐火部材7400が設けてある。ガラス板10の下端面103とセッティングブロック74の上面740と間には熱膨張耐火部材は設けられておらず、上面740´に設けた熱膨張耐火部材7400は、ガラス板10の下端面103のレベルよりも上方に位置している。図3に示す態様と比較すると、図3では、セッティングブロック74の上面の見付幅は、ガラス板10の板厚よりも少しい大きい程度の寸法であるのに対して、図7では、セッティングブロック74の上面740の見付幅は、下框7の内部空間の見込寸法と略同じであり、セッティングブロック74の上面740は十分な面積の上面740´を備えている。
本実施形態では、下框7の長さ方向に延びる熱膨張耐火部材730の上に設けたセッティングブロック74の上面740´に熱膨張耐火部材7400を設けたことによって、下框7の内部空間には、図8に示すように、平面視において、下框7の幅方向に連続状に延びる熱膨張耐火部材(730+7400)が設けられることになり、火災時の熱で、熱膨張耐火部材(730+7400)が下框7の内部空間の全幅に亘ってむらなく膨張して当該内部空間を閉塞することができる。また、熱膨張耐火部材7400は、セッティングブロックの上面740´において、ガラス板10の見付面(室内側面部100)から離間して設けてあるので、現場でのガラス板10の嵌め込み作業時において、熱膨張耐火部材7400を避けるようにガラス板10を設置すればよく(熱膨張耐火部材7400を位置決めに用いることができる)、作業性が良い。
図7(A)、(B)、(C)では、セッティングブロック74の上面740´は、下框7の室内側見付面70の折曲片700の下方に離間して対向する部分を備えており、熱膨張耐火部材7400の少なくとも一部は、上面740´の折曲片700の下方に離間して対向する部分に位置している。
図7(A)、図8(A)に示す態様では、熱膨張耐火部材7400は、セッティングブロック74の上面740´において、ガラス板10の室内側面部100から離間し、かつ、上面740´の室内側端縁から離間した部位に設けてある。図7(B)、(C)、図8(B)、(C)に示す態様では、熱膨張耐火部材7400は、セッティングブロック74の上面740´において、ガラス板10の室内側面部100から離間し、かつ、上面740´の室内側端部に設けてある。なお、図8(B)下図は、図8(C)の下図として援用することができる。
図7(A)、(B)に示す態様では、室外側に向かって水平状に延びる折曲片700の先端側には垂下片701が一体形成されており、垂下片701の室外側部位に熱膨張耐火部材7000が下框7の幅方向に亘って設けてある。図7(C)に示す態様では、折曲片700の基端側に位置して熱膨張耐火部材7000が下框7の幅方向に亘って設けてある。窓開口部全閉状態において、火災時の熱で障子1が加熱された場合には、下框7の内部空間において、熱膨張耐火部材730、熱膨張耐火部材7400、熱膨張耐火部材7000が膨張することで、これらが協働して下框7の内部空間を閉塞するようになっている。図7(A)、(C)に示す態様では、上側の熱膨張耐火部材7000の下方に位置して熱膨張耐火部材7400が設けてあり、これらが協働して下框7の内部空間をより確実に閉塞するようになっている。
障子1の下框7における防火性能の向上に係る構成は、窓装置の障子1に限定されるものではなく、防火性能が要求される建築用パネル全般に提供され得るものである。すなわち、本明細書には、ガラスが嵌め込まれた建築用パネルにおいて、前記建築用パネルの下框には、セッティングブロックが設けてあり、前記ガラスの下端は、前記セッティングブロックの上面に支持されており、前記セッティングブロックの上面の見込幅は前記ガラスの板厚よりも大きく、前記セッティングブロックの上面には、前記ガラスの見付面から離間して熱膨張耐火部材が設けてある、建築用パネルが開示されている。
1 障子(建築用パネル)
10 ガラス板(ガラス)
103 ガラス板の下端面
2 上枠
3 下枠
4、5 縦枠
6 障子の上框
7 障子の下框
70 室内側見付面(第1見付面)
71 室外側見付面(第2見付面)
700 折曲片(第1上片)
710 ポケット部(第2上片)
72 下面
73 中間下面
730 熱膨張耐火部材(下側熱膨張耐火部材)
7000 熱膨張耐火部材(上側熱膨張耐火部材)
8、9 障子の縦框
64 補強部材(中間補強材、上端補強材)
74 セッティングブロック
740 セッティングブロックの上面
740´ セッティングブロックの上面(ガラス板下端面が載っていない部分)、はみ出し部位、第1部分
7400 熱膨張耐火部材
75 補強部材(下端補強材)
A 召し合わせ部

Claims (6)

  1. ガラスが嵌め込まれた建築用パネルにおいて、
    前記建築用パネルの下框には、セッティングブロックが設けてあり、
    前記ガラスの下端は、前記セッティングブロックの上面に支持されており、
    前記セッティングブロックの上面の見込幅は前記ガラスの板厚よりも大きく、
    前記セッティングブロックの上面には、前記ガラスの見付面から離間して熱膨張耐火部材が設けてある、
    建築用パネル。
  2. 前記ガラス下端と前記セッティングブロックの間には熱膨張耐火部材は設けておらず、
    前記熱膨張耐火部材は、前記ガラス下端のレベルよりも上方に位置している、
    請求項1に記載の建築用パネル。
  3. 前記下框は、第1見付面と、第2見付面と、下面と、第1上片と、第2上片と、を備え、第1上片と第2上片との間からガラスの下端側部位を受け入れており、
    前記セッティングブロックの上面は、少なくとも前記第1上片の下方に離間して対向する第1部分を備え、前記第1上片と、前記第1部分と、ガラスの下端部位との間に空間が形成されており、
    前記熱膨張耐火部材の少なくとも部分は、前記第1部分に位置している、
    請求項1、2いずれか1項に記載の建築用パネル。
  4. 前記下框の前記空間に面する部位には、前記熱膨張耐火部材の上方に位置して、上側熱膨張耐火部材が設けてある、
    請求項3に記載の建築用パネル。
  5. 前記下框の内部には、前記セッティングブロックを支持する下面が幅方向に亘って延びており、
    前記下面上には、幅方向に亘って下側熱膨張耐火部材が設けてあり、
    前記セッティングブロックは、前記下側熱膨張耐火部材上に位置している、
    請求項1~4いずれか1項に記載の建築用パネル。
  6. ガラスが嵌め込まれた建築用パネルにおいて、
    前記下框の内部には、セッティングブロックが、当該下框の幅方向に亘って延びる下面上に支持されており、
    前記下面上には、幅方向に亘って下側熱膨張耐火部材が設けてあり、
    前記セッティングブロックは、前記下側熱膨張耐火部材上に位置しており、
    前記ガラスの下端は、前記セッティングブロックの上面に支持されており、
    前記セッティングブロックの前記上面の見込幅は前記ガラスの板厚よりも大きく、前記ガラス下端が載っていないはみ出し部位を備え、
    前記セッティングブロックの前記はみ出し部位には、熱膨張耐火部材が設けてあり、
    前記下側熱膨張耐火部材と前記熱膨張耐火部材は、前記下框の内部において、当該下框の幅方向に亘って平面視連続状に延びている、
    建築用パネル。
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