JP2022114058A - 船舶の旋回制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022114058000001
【課題】船舶が所定速度以上で航行している際に操縦者による操作に基づく急旋回を回避する船舶の旋回制御装置を提供する。
【解決手段】小型船舶の旋回制御装置であって、船体と、船体を推進させる推進機14と、推進機14の転舵角を調整するために操縦者によって操作されるハンドルと、ハンドルの操作角(操作量)を検出する操作角センサと、検出されたハンドルの操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する転舵角制御部36Bと、を備え、転舵角制御部46Bは、小型船舶が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドルの操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、船舶の旋回制御装置に関する。
船舶には、観光船やクルーザ、貨物船など様々な種類、用途のものがあるが、その中でも総トン数20トン未満の船舶、および総トン数20トン以上のプレジャーボートなどは小型船舶と分類されている。
このような小型船舶は、船体の船尾に推進機(船外機)が搭載されている。
推進機は、例えば、エンジンおよびプロペラを含んで構成されており、エンジンの駆動力をプロペラに伝達してプロペラを回転させることで船体を前進あるいは後進させる方向の推進力を生じさせて船体を推進させ、推進機の転舵角を調整することで船体を操舵している。
特開2016-159714号公報
船舶は、停船しているときは船舶の転心(船体の回転中心)と重心とが一致しているが、航行中に船舶を旋回させる際には、転心の位置が次第に船体の前方に移動するため、船尾が外側方向に振り出されてしまう。
船舶の速度が上がればそれだけ転心は前方に移動するため、船舶が速度を上げてから急旋回してしまうとさらに船尾が外側方向に振り出されやすくなってしまう。
したがって、船舶が所定速度以上で航行している際に、操縦者による操作によって左右いずれかに推進機の転舵角を大きく変更させて急旋回してしまうと、遠心力が大きくなり船尾が外側方向に振り出され、船舶の操縦者や他の乗船員が転倒したり、海に落下してしまうことが考えられる。さらには、船舶自体が転覆してしまうことも考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、船舶が所定速度以上で航行している際に操縦者による操作に基づく急旋回を回避する船舶の旋回制御装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため本発明は、船舶の旋回制御装置であって、船体と、前記船体を推進させる推進機と、前記推進機の転舵角を調整するために操縦者によって操作される操舵操作部材と、前記操舵操作部材の操作量を検出する第1検出部と、検出された前記操舵操作部材の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御する転舵角制御部と、を備え、前記転舵角制御部は、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操舵操作部材の操作量が、予め定めた急旋回とならない最大の操作量である基準操作量を超えた場合、前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記転舵角制御部は、前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御した後、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量以下になった場合、検出された前記操舵操作部材の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記推進機の推進力を制御する推進力制御部をさらに備え、前記推進力制御部は、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量を超えた場合、前記推進機の推進力を低下させることを特徴とする。
また、本発明は、前記推進機の推進力を調整するために操縦者によって操作される推進力操作部材と、前記推進力操作部材の操作量を検出する第2検出部と、をさらに備え、前記推進力制御部は、前記推進機の推進力を低下させた後、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量以下になった場合、検出された前記推進力操作部材の操作量に基づいて前記推進機の推進力を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記操舵操作部材は、円環状のハンドルであって、前記第1検出部は、前記ハンドルの操作角を前記操舵操作部材の操作量として検出し、検出した前記操作角を示す操作角信号を前記転舵角制御部に供給し、前記転舵角制御部は、供給された前記操作角信号に基づいて前記推進機の転舵角を制御し、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、前記基準操作角以下の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記転舵角制御部は、前記基準操作角以下の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御した後、検出された前記操舵操作部材の操作角が前記基準操作角以下になった場合、検出された前記操舵操作部材の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記推進力操作部材は、操作台から揺動可能に突出された揺動軸と、前記揺動軸の先端に設けられ手により把持される被把持部とを有するスロットルレバーであって、前記第2検出部は、前記スロットルレバーの傾倒角度を前記推進力操作部材の操作量として検出し、検出した前記傾倒角度を示す傾倒角度信号を前記推進力制御部に供給し、前記推進力制御部は、前記推進機の推進力を低下させた後、検出された前記操作角が前記基準操作角以下になった場合、供給された前記傾倒角信号に基づいて前記推進機の推進力を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記推進機は、エンジンとプロペラとを含んで構成され、前記エンジンの駆動力が前記プロペラに伝達されることでプロペラを回転させて推進力を発生させ、前記推進力制御部は、前記エンジンの回転数を制御することで前記推進機の推進力を制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記転舵角制御部は、前記スロットルレバーの前記傾倒角度に基づいて前記船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明は、前記船舶の位置および速度を測位して測位情報を生成する測位部をさらに備え、前記転舵角制御部は、前記測位情報に基づいて前記船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明は、前記転舵角制御部によって前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角が制御された場合、前記船舶の旋回が制御されている旨を出力する出力制御部をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、船体を推進させる推進機の転舵角を調整するために操縦者によって操作される操舵操作部材と、操舵操作部材の操作量を検出する第1検出部と、検出された操舵操作部材の操作量に基づいて推進機の転舵角を制御する転舵角制御部とを備え、船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された操舵操作部材の操作量が、予め定めた急旋回とならない最大の操作量である基準操作量を超えた場合、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機の転舵角を制御する。
したがって、船舶が所定速度以上で航行している際に、操縦者によって操舵操作部材を基準操作量を超えた操作量で操作されてしまった場合でも、操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機の転舵角を制御した後、検出された操舵操作部材の操作量が基準操作量以下になった場合、検出された操舵操作部材の操作量に基づいて推進機の転舵角を制御するようにすると、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機の転舵角を制御して旋回した後に、操縦者による操作に基づく推進機の転舵角の制御に切り替えるため、船舶の急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機の推進力を制御する推進力制御部をさらに備え、船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された操舵操作部材の操作量が基準操作量を超えた場合、推進機の推進力を低下させるようにすると、旋回時の船舶の速度を低下させて旋回し易くすることができ、操縦者による操作に基づく急旋回をより確実に回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機の推進力を調整するために操縦者によって操作される推進力操作部材と、推進力操作部材の操作量を検出する第2検出部とをさらに備え、推進機の推進力を低下させた後、検出された操舵操作部材の操作量が基準操作量以下になった場合、検出された推進力操作部材の操作量に基づいて推進機の推進力を制御するようにすると、旋回時に低下させた船舶の速度を戻し迅速に目的地へ向かうことができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、操舵操作部材をハンドルで構成することで、第1検出部は、ハンドルの操作角を操舵操作部材の操作量として検出し、検出した操作角を示す操作角信号を転舵角制御部に供給し、転舵角制御部は、船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機の転舵角を制御するため、操縦者による操作を容易にするとともに、操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機の転舵角を制御した後、検出された操舵操作部材の操作角が基準操作角以下になった場合、検出された操舵操作部材の操作角に基づいて推進機の転舵角を制御するようにすると、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機の転舵角を制御して旋回した後に、操縦者による操作に基づく推進機の転舵角の制御に切り替えるため、船舶の急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進力操作部材をスロットルレバーで構成することで、第2検出部は、スロットルレバーの傾倒角度を推進力操作部材の操作量として検出し、検出した傾倒角度を示す傾倒角度信号を推進力制御部に供給し、推進力制御部は、推進機の推進力を低下させた後、検出された操作角が基準操作角以下になった場合、供給された傾倒角信号に基づいて推進機の推進力を制御するため、操縦者による操作を容易にするとともに、操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機をエンジンとプロペラとを含んで構成し、エンジンの駆動力がプロペラに伝達されることでプロペラを回転させて推進力を発生させるようにすると、エンジンの回転数を制御することで推進機の推進力を制御できるため、推進機の推進力を的確に制御して急旋回を回避することができる。
また、スロットルレバーの傾倒角度に基づいて船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断できるため、船舶が所定速度以上で航行しているかを容易に判断できる。
また、船舶の位置および速度を測位して測位情報を生成する測位部をさらに備えると、測位情報に基づいて船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断できるため、船舶が所定速度以上で航行しているかを容易に判断できる。
また、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機の転舵角が制御された場合、船舶の旋回が制御されている旨を出力する出力制御部をさらに備えると、操縦者が旋回を制御されている状況を把握することができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
第1の実施の形態に係る船舶の旋回制御装置が適用される小型船舶の構成を模式的に示す平面図である。 第1の実施の形態に係る船舶の旋回制御装置が適用される小型船舶の推進機の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る船舶の旋回制御装置の機能構成図である。 第1の実施の形態に係る船舶の旋回制御装置による旋回制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る船舶の旋回制御装置による旋回制御処理の流れを示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
船舶の旋回制御装置は、船舶が所定速度以上で航行している際に所定条件下において旋回を制御するものであって、本実施の形態では船舶の旋回制御装置を小型船舶に適用した例を示す。
小型船舶とは、総トン数20トン未満の船舶を言うが、総トン数20トン以上のプレジャーボートであって、次の要件全てを満たしているものも小型船舶に含まれる。
1)一人で操縦を行う構造であるもの。
2)長さが24メートル未満であるもの。
3)スポーツまたはレクリエーションのみに用いられ、漁船や旅客船等の業務に用いらないもの。
なお、本発明は、小型船舶に限定されるものではなく、観光船やクルーザなど従来公知の様々な船舶に適用可能であり、船舶の種類、総トン数、用途は任意である。
次に、本実施の形態の小型船舶の構成について説明する。
図1に示すように、小型船舶10は、船体12と、船外機である推進機14と、転舵アクチュエータ16と、複数の操作部材を構成するイグニッションスイッチ20、ハンドル22、スロットルレバー24と、操作角センサ22Aと、レバー位置センサ24Aと、表示部26と、制御装置30とを含んで構成されている。
船体12は、船体12の前部寄りの箇所に設けられた操作台1202と、操作台1202の後方に配置され操縦者が着座する操船席1204と、船体12の船尾を仕切り船体幅方向に延在するトランサム(船尾板)1206とを備えている。
推進機14は、船体12を推進させるものである。
図1、図2に示すように、推進機14は、カバー1402と、エンジン1404と、動力伝達機構1406と、プロペラ1408とを含んで構成されている。
カバー1402は、エンジン1404と動力伝達機構1406を収容するものであり、トランサム1206の船体幅方向の中央に船体12の上下方向に延在する転舵軸Zを中心に揺動可能に結合されている。
エンジン1404は、船体12を推進させる推進力を発生させる駆動源である。
図2に示すように、エンジン1404は、スロットルバルブ1404Aと、スロットルアクチュエータ1404Bと、推進機ECU1404Cとを含んで構成されている。
スロットルバルブ1404Aは、エンジン1404に吸引される空気量を調整するものである。
スロットルアクチュエータ1404Bは、スロットルバルブ1404Aの開度を調整するものである。
推進機ECU(Engine Control Unit)1404Cは、後述する制御装置30から与えられるスロットルレバー24の傾倒角度信号に基づいて、スロットルアクチュエータ1404Bと、後述する動力伝達機構1406のシフトアクチュエータ1406Bとを制御するものである。
動力伝達機構1406は、エンジン1404の駆動力を入力するドライブシャフト(不図示)と、ドライブシャフトに伝達された駆動力をプロペラシャフト1410(図1参照)に切り替えて伝達するシフト機構1406Aと、シフト機構1406Aから伝達される駆動力を、水中で回転することにより船体12に推進力を発生させるプロペラ1408に伝達するプロペラシャフト1410と、シフト機構1406Aを作動させるシフトアクチュエータ1406Bとを含んで構成されている。
すなわち、推進機14は、エンジン1404の駆動力がプロペラ1408に伝達されることでプロペラ1408を回転させて推進力を発生させている。
シフト機構1406Aは、シフトアクチュエータ1406Bによって、プロペラシャフト1410を正転させる前進位置と、プロペラシャフト1410を反転させる後進位置と、プロペラシャフト1410の回転を停止させる中立位置とに切り替えられる。
シフト機構1406Aが前進位置に切り替えられることでプロペラシャフト1410が正転されることによりプロペラ1408によって船体12を前進させる推進力が発生する。
シフト機構1406Aが後進位置に切り替えられることでプロペラシャフト1410が反転されることによりプロペラ1408によって船体12を後進させる推進力が発生する。
シフト機構1406Aが中立位置に切り替えられることでプロペラシャフト1410の回転が停止されることによりプロペラ1408による推進力の発生が停止される。
図1に示すように、転舵アクチュエータ16は、推進機14を転舵するために設けられており、後述する制御装置30から与えられるハンドル22の操作角信号に基づいて、推進機14を転舵軸Z周りに揺動させることで推進機14の転舵角(船体12の中心線CLに対するプロペラシャフト1410の軸心XLがなす角)を変更させるものである。
複数の操作部材であるイグニッションスイッチ20、ハンドル22、スロットルレバー24は、航行(操船)を行なうために操縦者によって操作される部材である。
本実施の形態では、操作台1202に車幅方向に間隔をおいてイグニッションスイッチ20、ハンドル22、スロットルレバー24の3つの操作部材が並べられて配置されている。
イグニッションスイッチ20は推進機14の始動、停止を行なうためのものである。
イグニッションスイッチ20は、キーシリンダ2002とイグニッションキー2004とを有している。
イグニッションスイッチ20は、キーシリンダ2002に挿入されたイグニッションキー2004がオフ位置、オン位置、始動位置のそれぞれに回動されることで、制御装置30にオフ信号、オン信号、始動信号を与え、これにより制御装置30がエンジン1404に対するバッテリからの電力の供給停止、供給を行ない、また、エンジン1404の始動を行なわせるものである。
ハンドル22(操舵操作部材)は、小型船舶10の操舵を行なうために回転され、推進機14の転舵角を調整する。
ハンドル22は、断面が円形状で円環状に延在するハンドル本体2202と、ハンドル本体2202のハンドルシャフト2204と、ハンドルシャフト2204とハンドル本体2202とを接続するスポーク2206とを備えている。
本実施の形態では、ハンドルシャフト2204は、ほぼ船体12の前後方向に沿って延在している。
操作角センサ22A(第1検出部)は、ハンドル22の近傍に設けられている。
操作角センサ22Aは、ハンドル22の操作角をハンドル22の操作量として検出し、検出したハンドル22の操作角を示す操作角信号を、制御装置30の転舵角制御部36Bに供給する。
そして、制御装置30により転舵アクチュエータ16が駆動されることで推進機14の転舵角の調整がなされる。
スロットルレバー24(推進力操作部材)は、推進機14の推進力を調整するためのものである。
スロットルレバー24は、操作台1202から船体12の前後方向に揺動可能に設けられた揺動軸2404と、揺動軸2404の先端に設けられ手により把持される被把持部2406とを備えている。
レバー位置センサ24A(第2検出部)は、スロットルレバー24の近傍に設けられている。
レバー位置センサ24Aは、スロットルレバー24の揺動軸2404の傾倒角度をスロットルレバー24の操作量として検出し、検出した傾倒角度を示す傾倒角度信号を、後述する制御装置30の推進力制御部36Aに供給する。
レバー位置センサ24Aから供給された傾倒角度信号は、制御装置30から推進機ECU1404Cに供給される。そして、推進機ECU1404Cによりスロットルアクチュエータ1404Bおよびシフトアクチュエータ1406Bが駆動されることで推進機14の推進力が制御される。
スロットルレバー24は、中立範囲と、中立範囲よりも船体12の前方の範囲の前進範囲と、中立範囲よりも船体12の後方の範囲の後進範囲とに傾倒可能に設けられている。
スロットルレバー24が中立範囲に位置した場合、推進機ECU1404Cは、シフトアクチュエータ1406Bにより動力伝達機構1406を中立位置に切り替えると共に、スロットルアクチュエータ1404Bによってスロットルバルブ1404Aを閉じ、これにより推進機14が停止し小型船舶10が停止する。
スロットルレバー24が前進範囲に位置した場合、推進機ECU1404Cは、シフトアクチュエータ1406Bによって動力伝達機構1406を前進位置に切り替えると共に、スロットルレバー24の前方への傾倒角度が大きくなるほどスロットルアクチュエータ1404Bによりスロットルバルブ1404Aの開度を大きく調整することでエンジン1404の回転数を上昇させ、小型船舶10を前進させると共に航行速度を調整する。
スロットルレバー24が後進範囲に位置した場合、推進機ECU1404Cは、シフトアクチュエータ1406Bによって動力伝達機構1406を後進位置に切り替えると共に、スロットルレバー24の後方への傾倒角度が大きくなるほどスロットルアクチュエータ1404Bによりスロットルバルブ1404Aの開度を大きく調整することでエンジン1404の回転数を上昇させ、小型船舶10を後進させると共に航行速度を調整する。
表示部26は、操作台1202に設けられ、制御装置30の表示制御部36Cにより制御されることで点灯または消灯するランプである。
本実施の形態では、表示部26は、小型船舶10が所定速度以上で航行してる際に旋回が制御されると緑色に点灯する。
なお、本実施の形態では、表示部26を緑色に点灯するランプを例として説明したが、他の色に点灯する構成としてもよく、また表示部26を表示パネルとして構成し、「旋回が制御されています」等の文字やその旨を示す画像を表示してもよい。
制御装置30は、イグニッションスイッチ20、ハンドル22、スロットルレバー24の操作に応じて推進機14の制御を行なうもの、すなわち推進機14の始動、停止、推進機14による推進力の調整、推進機14の転舵角の調整などを行なうものである。
制御装置30は、測位部32と、基準値データベース34と、制御部36と、を含んで構成されている。
測位部32は、測位衛星から受信した測位信号に基づいて小型船舶10の位置および速度を測位して測位情報を生成する。
このような測位衛星は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等のGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)で用いられるものであり、それら測位システムで使用される測位衛星の1つを用いてもよく、あるいは、2つ以上の測位衛星を組み合わせて用いてもよい。
基準値データベース34は、推進機14の制御を行なう場合に用いる基準値を格納している。
具体的には、後述する転舵角制御部36Bが推進機14の転舵角を制御する際に、検出したハンドル22の操作角(操作量)と比較する基準となる操作角である基準操作角(基準操作量)を基準値として格納している。基準操作角は、例えば、所定速度以上の所定範囲ごとの速度に対応させて複数設定されている。
制御部36は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、操作角センサ22A、レバー位置センサ24A、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
制御部36は、上記制御プログラムを実行することにより推進力制御部36A、転舵角制御部36B、表示制御部36Cとして機能する。
推進力制御部36Aは、検出されたスロットルレバー24の操作量に基づいて、エンジン1404の回転数を制御することで、推進機14の推進力を制御する。
本実施の形態では、スロットルレバー24の傾倒角度をスロットルレバー24の操作量として検出しているため、推進力制御部36Aは、レバー位置センサ24Aから供給された傾倒角度信号に基づいてエンジン1404の回転数を制御して推進機14の推進力を制御する。
転舵角制御部36Bは、検出されたハンドル22の操作量に基づいて、転舵アクチュエータ16を制御することで、推進機14の転舵角を制御する。
転舵角制御部36Bは、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドル22の操作量が、予め定めた急旋回とならない最大の操作量である基準操作量を超えた場合、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
そして、転舵角制御部36Bは、基準操作量以下の操作量に基づいて推進機14の転舵角を制御した後、検出されたハンドル22の操作量が基準操作量以下になった場合、検出されたハンドル22の操作量に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
本実施の形態では、操作角センサ22Aによりハンドル22の操作角をハンドル22の操作量として検出してるため、転舵角制御部36Bは、操作角センサ22Aから供給された操作角信号に基づいて推進機14の転舵角を制御している。
転舵角制御部36Bは、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出された操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
そして、転舵角制御部36Bは、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御した後、検出されたハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
なお、基準操作角は、基準値データベース34から航行している速度に対応する基準操作角を取得する。
上述したように、基準操作角は、小型船舶10が所定速度以上で航行している場合に、急旋回とならない最大の操作角が所定速度以上の所定範囲の速度ごとに設定されている。例えば、所定速度を8ノット(時速約14.8km)とした場合、基準操作角度は、8ノットから2ノットごとに、30度、28度、26度と2度差ごとに設定されている。
したがって、操縦者の操作により基準操作角を超える操作がなされた場合は、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御することで小型船舶10の急旋回を回避する。
また、転舵角制御部36Bは、以下の方法により、小型船舶10が所定速度以上で航行してると判断する。
まず、転舵角制御部36Bは、スロットルレバー24の傾倒角度に基づいて小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断する。
また、転舵角制御部36Bは、測位部32により生成された測位情報に基づいて、小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断する、
本実施の形態の転舵角制御部36Bは、スロットルレバー24の傾倒角度および測位情報の両方により小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断しているが、いずれか一方に基づいて判断してもよい。
表示制御部36Cは、出力制御部の一例であって、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、転舵角制御部36Bによって基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角が制御された場合、表示部26を緑色に点灯させることで、小型船舶10の旋回が制御されている旨を表示する。
なお、ここでは、出力制御部の一例として表示制御部36Cによる表示によって小型船舶10の旋回が制御されている旨を操縦者に知らせているが、スピーカを設けて音声やブザーなどで報知する構成としてもよい。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる船舶の旋回制御装置による旋回制御処理の流れについて説明する。
まず、転舵角制御部36Bは、スロットルレバー24の傾倒角度および測位情報に基づいて、小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断する(ステップS10)。
小型船舶10が所定速度未満で走行している場合(ステップS10:NO)、ステップS10に戻る。
一方、小型船舶10が所定速度以上で航行している場合(ステップS10:YES)、転舵角制御部36Bは、ハンドル22の操作角が基準データベース34から取得した基準操作角を超えたか否かを判断する(ステップS12)。
ハンドル22の操作角が基準操作角を超えた場合(ステップS12:YES)、急旋回となる恐れがあるため、転舵角制御部36Bは、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS14)。
そして、転舵角制御部36Bは、ハンドル22の操作角が基準操作角以下になったか否かを判断する(ステップS16)。
ハンドル22の操作角が基準操作角以下になっていない場合(ステップS16:NO)、継続して基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS14)。
一方、ハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合(ステップS16:YES)、転舵角制御部36Bは、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS18)。
また、ステップS12において、ハンドル22の操作角が基準操作角以下である場合(ステップS12:NO)はステップS18に進み、転舵角制御部36Bは、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS18)。
このように、本実施の形態によれば、推進機14の転舵角を調整するために操縦者によって操作されるハンドル22(操舵操作部材)と、ハンドル22の操作角(操作量)を検出する操作角センサ(第1検出部)と、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する転舵角制御部36Bとを備え、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドル22の操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する。
したがって、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、操縦者によってハンドル22を基準操作角を超えた操作角で操作されてしまった場合でも、操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御した後、検出されたハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御するようにすると、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御して旋回した後に操縦者による操作に基づく推進機14の転舵角の制御に切り替えるため、船舶の急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機14の転舵角を調整するための操舵操作部材をハンドル22で構成しているため、操縦者による操作を容易にするとともに、ハンドル22の操作角と基準操作角とを比較することで操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、基準操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御した後、検出されたハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御して旋回していたため、操縦者による操作に基づく推進機14の転舵角の制御に切り替えても急旋回となることを回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機14をエンジン1404とプロペラ1408とを含んで構成し、エンジン1404の駆動力がプロペラ1408に伝達されることでプロペラ1408を回転させて推進力を発生させるようにすると、エンジン1404の回転数を制御することで推進機14の推進力を制御できるため、推進機14の推進力を的確に制御して急旋回を回避することができる。
また、スロットルレバー24の傾倒角度に基づいて小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断できるため、小型船舶10が所定速度以上で航行しているかを容易に判断できる。
また、小型船舶10の位置および速度を測位して測位情報を生成する測位部32を備え、測位情報に基づいて小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かを判断できるため、小型船舶10が所定速度以上で航行しているかを容易に判断できる。
また、基準操作角に基づいて推進機14の転舵角が制御された場合、小型船舶10の旋回が制御されている旨を表示する表示制御部36Cを備えているため、操縦者が旋回を制御されている状況を把握することができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、ハンドル22の操作角が基準操作角を超えた場合、基準操作角以下の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御するものであった。
これに対して、第2の実施の形態では、さらに、ハンドル22の操作角が基準操作角を超えた場合、小型船舶10の速度を低下させる点が異なっている。
なお、以下の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同様な個所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なった個所について重点的に説明する。
推進力制御部36Aは、第1の実施の形態の機能に加え、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドル22の操作量が、予め定めた急旋回とならない最大の操作量である基準操作量を超えた場合、推進機14の推進力を低下させる。
そして、推進力制御部36Aは、推進機14の推進力を低下させた後、検出されたハンドル22の操作量が基準操作量以下になった場合、検出されたスロットルレバー24の操作量に基づいて推進機14の推進力を制御する。
本実施の形態では、操作角センサ22Aによりハンドル22の操作角をハンドル22の操作量として検出し、レバー位置センサ24Aによりスロットルレバー24の傾倒角度をスロットルレバー24の操作量として検出しているため、推進力制御部36Aは、小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドル22の操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、推進機14の推進力を低下させる。
そして、推進力制御部36Aは、推進機14の推進力を低下させた後、検出されたハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合、供給されたスロットレバー24の傾倒角信号に基づいて推進機14の推進力を制御する。なお、推進機14の推進力をどのくらい低下させるかは、予め設定しておけばよい。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる船舶の旋回制御装置による旋回制御処理の流れについて説明する。
転舵角制御部36Bによる小型船舶10が所定速度以上で航行しているか否かの判断から、基準操作角以下の操作角に基づく推進機14の転舵角の制御までの処理(ステップS20~24)は、第1の実施の形態と同様である(ステップS10~14)。
ステップS24の処理の後、推進力制御部36Aは、推進機14の推進力を低下させて小型船舶10の速度を所定速度に低下させる(ステップS26)。
そして、転舵角制御部36Bは、ハンドル22の操作角が基準操作角以下になったか否かを判断する(ステップS28)。
ハンドル22の操作角が基準操作角以下になっていない場合(ステップS28:NO)、継続して基準操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS24)。
一方、ハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合(ステップS28:YES)、転舵角制御部36Bは、、検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御する(ステップS30)。
そして、推進力制御部36Aは、スロットレバー24の傾倒角度に基づいて推進機14の推進力を制御する(ステップS32)。
また、ステップS22において、ハンドル22の操作角が基準操作角以下である場合(ステップS22:NO)はステップS30に進み、転舵角制御部36Bが検出されたハンドル22の操作角に基づいて推進機14の転舵角を制御し(ステップS30)、推進力制御部36Aがスロットレバー24の傾倒角度に基づいて推進機14の推進力を制御する(ステップS32)。
このように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
小型船舶10が所定速度以上で航行している際に、検出されたハンドル22の操作角(操作量)が基準操作角(基準操作量)を超えた場合、推進機14の推進力を低下させるようにすると、旋回時の小型船舶10の速度を低下させて旋回し易くすることができ、操縦者による操作に基づく急旋回をより確実に回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機14の推進力を低下させた後、検出されたハンドル22の操作角が基準操作角以下になった場合、検出されたスロットルレバー25の傾倒角度に基づいて推進機14の推進力を制御するようにすると、旋回時に低下させた小型船舶10の速度を戻し迅速に目的地へ向かうことができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、推進機14の推進力を調整するための推進力操作部材をスロットルレバー24で構成しているため、操縦者による操作を容易にするとともに、操縦者による操作に基づく急旋回を回避でき、利便性の向上を図る上で有利となる。
10 小型船舶
12 船体
14 推進機
14 スロットルレバー
16 転舵アクチュエータ
20 イグニッションスイッチ
22 ハンドル
22A 操作角センサ
24 スロットルレバー
24A レバー位置センサ
26 表示部
30 制御装置
32 測位部
34 基準値データベース
36 制御部
36A 推進力制御部
36B 転舵角制御部
36C 表示制御部
1404 エンジン
1404A スロットルバルブ
1404B スロットルアクチュエータ
1406 動力伝達機構
1406A シフト機構
1406B シフトアクチュエータ
1408 プロペラ
1410 プロペラシャフト

Claims (11)

  1. 船舶の旋回制御装置であって、
    船体と、
    前記船体を推進させる推進機と、
    前記推進機の転舵角を調整するために操縦者によって操作される操舵操作部材と、
    前記操舵操作部材の操作量を検出する第1検出部と、
    検出された前記操舵操作部材の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御する転舵角制御部と、を備え、
    前記転舵角制御部は、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操舵操作部材の操作量が、予め定めた急旋回とならない最大の操作量である基準操作量を超えた場合、前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御する、
    ことを特徴とする船舶の旋回制御装置。
  2. 前記転舵角制御部は、前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御した後、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量以下になった場合、検出された前記操舵操作部材の操作量に基づいて前記推進機の転舵角を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の船舶の旋回制御装置。
  3. 前記推進機の推進力を制御する推進力制御部をさらに備え、
    前記推進力制御部は、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量を超えた場合、前記推進機の推進力を低下させる、
    ことを特徴とする請求項2記載の船舶の旋回制御装置。
  4. 前記推進機の推進力を調整するために操縦者によって操作される推進力操作部材と、
    前記推進力操作部材の操作量を検出する第2検出部と、をさらに備え、
    前記推進力制御部は、前記推進機の推進力を低下させた後、検出された前記操舵操作部材の操作量が前記基準操作量以下になった場合、検出された前記推進力操作部材の操作量に基づいて前記推進機の推進力を制御する、
    ことを特徴とする請求項3記載の船舶の旋回制御装置。
  5. 前記操舵操作部材は、円環状のハンドルであって、
    前記第1検出部は、前記ハンドルの操作角を前記操舵操作部材の操作量として検出し、検出した前記操作角を示す操作角信号を前記転舵角制御部に供給し、
    前記転舵角制御部は、供給された前記操作角信号に基づいて前記推進機の転舵角を制御し、前記船舶が所定速度以上で航行している際に、検出された前記操作角が、予め定めた急旋回とならない最大の操作角である基準操作角を超えた場合、前記基準操作角以下の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御する、
    ことを特徴とする請求項4記載の船舶の旋回制御装置。
  6. 前記転舵角制御部は、前記基準操作角以下の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御した後、検出された前記操舵操作部材の操作角が前記基準操作角以下になった場合、検出された前記操舵操作部材の操作角に基づいて前記推進機の転舵角を制御する、
    ことを特徴とする請求項5記載の船舶の旋回制御装置。
  7. 前記推進力操作部材は、操作台から揺動可能に突出された揺動軸と、前記揺動軸の先端に設けられ手により把持される被把持部とを有するスロットルレバーであって、
    前記第2検出部は、前記スロットルレバーの傾倒角度を前記推進力操作部材の操作量として検出し、検出した前記傾倒角度を示す傾倒角度信号を前記推進力制御部に供給し、
    前記推進力制御部は、前記推進機の推進力を低下させた後、検出された前記操作角が前記基準操作角以下になった場合、供給された前記傾倒角信号に基づいて前記推進機の推進力を制御する、
    ことを特徴とする請求項6記載の船舶の旋回制御装置。
  8. 前記推進機は、エンジンとプロペラとを含んで構成され、前記エンジンの駆動力が前記プロペラに伝達されることでプロペラを回転させて推進力を発生させ、
    前記推進力制御部は、前記エンジンの回転数を制御することで前記推進機の推進力を制御する、
    ことを特徴とする請求項7記載の船舶の旋回制御装置。
  9. 前記転舵角制御部は、前記スロットルレバーの前記傾倒角度に基づいて前記船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項7または8記載の船舶の旋回制御装置。
  10. 前記船舶の位置および速度を測位して測位情報を生成する測位部をさらに備え、
    前記転舵角制御部は、前記測位情報に基づいて前記船舶が所定速度以上で航行しているか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項記載の船舶の旋回制御装置。
  11. 前記転舵角制御部によって前記基準操作量以下の操作量に基づいて前記推進機の転舵角が制御された場合、前記船舶の旋回が制御されている旨を出力する出力制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項記載の船舶の旋回制御装置。
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