JP2022114015A - 受信器、システムおよび受信器の動作方法 - Google Patents

受信器、システムおよび受信器の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナを介して受信する無線信号を複数の電力に変換する受信器において、複数の電力の電力効率をそれぞれ最適にする。【解決手段】受信器は、アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がる第1整合回路と、前記アンテナ入力電力を前記分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がる第2整合回路と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、受信器、システムおよび受信器の動作方法に関する。
RFID(Radio Frequency IDentification)システムと送信電力が大きいセルラーシステムとを含む無線通信機器が知られている。RFIDシステムとセルラーシステムとの周波数帯域が同じ場合、セルラーシステムからの送信信号を受信するRFIDシステムの無線部が送信信号により駆動され、不要輻射を大きくしてしまう。そこで、セルラーシステムの送信信号を受信したときに共振周波数を周波数帯域外に変化させる共振回路が、無線部の給電回路に設けられる(例えば、特許文献1参照)。また、交互配置された整流器または整合器を有する無線電力受信器が知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2015-39235号公報 特表2019-530395号公報 特開2019-47205号公報
RFIDタグ等では、アンテナを介して受信する無線信号を複数の電力に変換して、複数種の内部回路をそれぞれ動作させる場合がある。しかしながら、複数の電力のアンテナ入力電力に対する電力効率をそれぞれ最適化する手法は、提案されていない。例えば、複数の電力の電力効率に差がある場合、電力効率が低い側において、対応する内部回路を動作させる電力を受信できる通信距離が短くなってしまう。
1つの側面では、本発明は、アンテナを介して受信する無線信号を複数の電力に変換する受信器において、複数の電力の電力効率をそれぞれ最適にすることを目的とする。
一つの観点によれば、受信器は、アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がる第1整合回路と、前記アンテナ入力電力を前記分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がる第2整合回路と、を有する。
1つの側面では、本発明は、アンテナを介して受信する無線信号を複数の電力に変換する受信器において、複数の電力の電力効率をそれぞれ最適にすることができる。
一実施形態における受信器を含むシステムの一例を示すブロック図である。 図1の受信器のインピーダンス特性および電力特性の一例を示す図である。 別の実施形態における受信器を含むシステムの一例を示すブロック図である。 図3のRP2、RP3の電力特性およびスミスチャートの一例を示す図である。 図3のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す図である。 図3のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す図である。 他の受信器を含むシステムの一例を示すブロック図である。 図7のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す図である。 図7のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す図である。 他の受信器を含むシステムの別の例を示すブロック図である。 図10のRP2、RP3の電力特性およびスミスチャートの一例を示す図である。 図10のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す図である。 図10のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態が説明される。
図1は、一実施形態における受信器を含むシステムの一例を示す。図1に示すシステム100は、アンテナ1、受信器2および回路部3を有する。回路部3は、第1回路3aおよび第2回路3bを有し、例えば、LSI(Large-Scale Integration)に搭載される。アンテナ1と受信器2とは導線を介して接続され、受信器2と第1回路3aおよび第2回路3bとは、それぞれ導線を介して接続される。例えば、受信器2および回路部3は、システム100の筐体に収納される配線基板に搭載される。アンテナ1は、配線基板に内蔵されてもよく、配線基板に搭載されてもよい。アンテナ1を配線基板に内蔵することで、システム100を小型化することができる。
特に限定されないが、例えば、システム100は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグである。第1回路3aおよび第2回路3bを含む回路部3は、RFID用のLSIチップに搭載される。
アンテナ1は、RFIDタグ用のリーダ/ライタ等から送信される高周波の無線信号RFを受信し、受信した無線信号RFに応じたアンテナ入力電力PINを受信器2に出力する。受信器2は、分岐点BNを介してアンテナ1に並列に接続される第1整合回路2aおよび第2整合回路2bを有する。
第1整合回路2aは、遅延要素を含み、インピーダンス整合を行う機能を有する。第1整合回路2aは、分岐点BNを介して入力されるアンテナ入力電力PINの一部を第1入力電力PIN1(高周波の第1入力信号IN1)として第1回路3aに入力する。第1回路3aは、第1入力電力PIN1を受けて動作する。第1整合回路2aは、π型回路、T型回路または分布定数回路を含み、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがいインピーダンスが下がるように設計される。
第2整合回路2bは、遅延要素を含み、インピーダンス整合を行う機能を有する。第2整合回路2bは、分岐点BNを介して入力されるアンテナ入力電力PINの別の一部を第2入力電力PIN2(高周波の第2入力信号IN2)として第2回路3bに入力する。第2回路3bは、第2入力電力PIN2を受けて動作する。第2整合回路2bは、π型回路、T型回路または分布定数回路を含み、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがいインピーダンスが上がるように設計される。
第1整合回路2aの遅延要素の遅延量と、第2整合回路2bの遅延要素の遅延量とは、互いに異なる。これにより、第1入力信号IN1と第2入力信号IN2との位相は、互いにずれる。例えば、第1整合回路2aの遅延要素の遅延量は、0°に設定され、第2整合回路2bの遅延要素の遅延量は、+90°または+45°に設定される。すなわち、第2入力信号IN2の位相は、第1入力信号IN1の位相に比べて、例えば、90°または45°遅れる。ここで、遅延量は、アンテナ1で受信する無線信号RFの位相で示される。例えば、第1整合回路2aおよび第2整合回路2bの遅延要素の遅延量は、無線信号RFの1周期より小さい。
なお、第1整合回路2aの遅延要素の遅延量が0°に設定され、第2整合回路2bの遅延要素の遅延量が-90°または-45°に設定されてもよい。また、第1整合回路2aの遅延要素の遅延量が-45°に設定され、第2整合回路2bの遅延要素の遅延量が+45°に設定されてもよい。さらに、第1整合回路2aの遅延要素の遅延量が+45°に設定され、第2整合回路2bの遅延要素の遅延量が-45°に設定されてもよい。
第1整合回路2aと第2整合回路2bとの遅延要素の遅延量は、アンテナ1のインピーダンスと第1回路3a側および第2回路3b側のインピーダンスの周波数特性などを考慮して、所定の通信特性が得られる値に設定される。この際、第1整合回路2aと第2整合回路2bとの遅延要素の遅延量は、第1整合回路2aおよび第2整合回路2bの簡略化を考慮して設定されてもよい。
図2は、図1の受信器2のインピーダンス特性および電力特性の一例を示す。すなわち、図2は、受信器2の動作方法の一例を示す。図2の左側のインピーダンス特性に示すように、分岐点BNからLSI側を見た第1整合回路2aのインピーダンスは、アンテナ入力電力PINにほぼ反比例する。分岐点BNからLSI側を見た第2整合回路2bのインピーダンスは、アンテナ入力電力PINにほぼ比例する。すなわち、第1整合回路2aのインピーダンスは、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがい下がり、第2整合回路2bのインピーダンスは、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがい上がる。
アンテナ入力電力PINが小さいとき、第1整合回路2aのインピーダンスが高く、第2整合回路2bのインピーダンスが低いため、アンテナ入力電力PINの大半が第2入力電力PIN2として第2回路3bに供給される(PIN1<PIN2)。また、アンテナ入力電力PINが大きいとき、第1整合回路2aのインピーダンスが低く、第2整合回路2bのインピーダンスが高いため、アンテナ入力電力PINの大半が第1入力電力PIN1として第1回路3aに供給される(PIN1>PIN2)
これにより、図2の右側に示すように、アンテナ入力電力PINが、電力値PINmin2を超えたとき、第2入力電力PIN2が、第2回路3bが動作可能な最小電力PIN2minを超え、第2回路3bは、動作を開始することができる。このとき、第1整合回路2aのインピーダンスは高く、第1入力電力PIN1は、第2入力電力PIN2より低いため、第1回路3aが動作可能な最小電力PIN1minに達していない。このため、第1回路3aは、動作しない。したがって、アンテナ入力電力PINの大半を、第2回路3bの動作のために使用することができ、電力効率を向上することができる。
一方、アンテナ入力電力PINが、電力値PINmin1を超えたとき、第1入力電力PIN1が、第1回路3aが動作可能な最小電力PIN1minを超え、第1回路3aは、動作を開始することができる。このとき、第2整合回路2bのインピーダンスは高く、第2入力電力PIN2の上昇は、頭打ちになっている。このため、第2回路3bに余分な第2入力電力PIN2が供給されることを抑止することができる。したがって、必要最小限の第2入力電力PIN2を第2回路3bに供給し、残りの電力を第1回路3aの動作のために使用することができ、電力効率を向上することができる。
以上、この実施形態では、アンテナ入力電力PINに応じた第1入力電力PIN1および第2入力電力PIN2を、理想的な電力分配特性に近づけることができる。第1整合回路2aおよび第2整合回路2bの遅延要素の遅延量(位相)を互いに相違させることで、アンテナ入力電力PINに対する第1整合回路2aおよび第2整合回路2bのインピーダンスの変化の特性を互いに逆に設定することができる。
すなわち、第1整合回路2aのインピーダンスを、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがい下げることができ、第2整合回路2bのインピーダンスを、アンテナ入力電力PINが大きくなるにしたがい上げることができる。したがって、図2で説明したように、第1回路3aに供給される第1入力電力PIN1と、第2回路3bに供給される第2入力電力PIN2とを、アンテナ入力電力PINに応じて適切に設定することができる。この結果、アンテナ1を介して受信する無線信号RFを複数の電力に変換する受信器2において、第1入力電力PIN1と第2入力電力PIN2とを、アンテナ入力電力PINの大きさに応じて適切に分配することでき、電力効率をそれぞれ最適にすることができる。
図3は、別の実施形態における受信器を含むシステムの一例を示す。図1と同様の要素については、詳細な説明は省略する。図3に示すシステム102は、アンテナ10、受信器20、LSI30および電子ペーパー40を有する。電子ペーパー40は、電子装置の一例である。
受信器20は、バラン(平衡-不平衡変換器)21および整合回路22、23、24を有する。LSI30は、第1回路31および第2回路32を有する。特に限定されないが、例えば、システム102は、RFIDバッテリーレス電子ペーパータグである。LSI30は、RFID用のLSIチップである。
受信器20は、アンテナ10からの無線信号RFを不平衡信号として受信する。バラン21は、アンテナ10と整合回路22との間に配置され、アンテナ10から受信した不平衡信号を平衡信号に変換して整合回路22に出力する。
整合回路22は、バラン21と分岐点BN+、BN-との間に配置され、バラン21と分岐点BNとの間のインピーダンス整合を行う。例えば、整合回路22は、π型回路として素子22a、22b、22c、22dを有する。素子22a、22b、22c、22dの少なくともいずれかは、遅延要素を含む。
整合回路23は、分岐点BN+、BN-とLSI30の第1回路31との間に配置され、分岐点BN+、BN-と第1回路31との間のインピーダンス整合を行う。例えば、整合回路23は、π型回路として素子23a、23b、23c、23dを有する。素子23a、23b、23c、23dの少なくともいずれかは、遅延要素を含む。整合回路23は、整合回路22を介して受信するアンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路31に出力する。なお、素子24dに示すX印は、この実施形態では素子24dが実装されないことを示す。後述する図7および図10においても、X印を付した素子は、実装されないことを示す。
整合回路24は、分岐点BN+、BN-とLSI30の第2回路32との間に配置され、分岐点BN+、BN-と第2回路32との間のインピーダンス整合を行う。例えば、整合回路24は、π型回路として素子24a、24b、24c、24dを有する。素子24a、24b、24c、24dの少なくともいずれかは、遅延要素を含む。整合回路24は、整合回路22を介して受信するアンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路32に出力する。なお、整合回路22、23、24は、
図3に示す符号P(PB、P1、P23、P2、P3、P2L、P3L)は、電力を示す。図3に示す符号Z(ZB、Z1、Z23、Z2、Z3、Z2L、Z3L)は、図4から図6で説明する、矢印に向けて見たときのインピーダンスを示す。電力P2L、P3LおよびインピーダンスZ1、Z23、Z2、Z3、Z2L、Z3Lは、図5および図6で説明する。
なお、図3に示す整合回路22、23、24内の素子は、一例であり、素子が追加されてもよく、素子が削除されてもよい。整合回路22、23、24は、π型回路の代わりに、遅延要素を含むT型回路または遅延要素を含む分布定数回路を含んでもよい。整合回路22は、第3整合回路の一例である。整合回路23は、第1整合回路の一例である。整合回路24は、第2整合回路の一例である。
第1回路31は、整合回路23から受ける第1入力電力(P2L)に応じて、電子ペーパー40を動作させる第1電源電圧を生成する電源電圧生成回路PS1を有する。第1回路31は、入力容量CP2および入力抵抗RP2を含む等価回路として表される。第2回路32は、電源電圧生成回路PS2、通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAM(登録商標)を有する。第2回路32は入力容量CP3および入力抵抗RP3を含む等価回路として表される。
FRAMは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリの一例である。電源電圧生成回路PS2は、整合回路24から受ける第2入力電力(P3L)に応じて、通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAMを動作させる第2電源電圧を生成する。なお、通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAMで使用する第2電源電圧がそれぞれ異なる場合、電源電圧生成回路PS2は、複数種の第2電源電圧を生成する機能を有してもよい。
通信回路RF-COMは、アンテナ10を介して受信する無線信号RFの受信処理を実施し、アンテナ10から送信する無線信号RFの送信処理を実施する。通信回路RF-COMは、アンテナ10で受信する無線信号RFに含まれる情報であって、電子ペーパー40に表示させる表示情報を抽出する抽出部の一例である。
論理回路LGは、通信回路RF-COMから受信する表示情報をFRAMに書き込む。論理回路LGは、電子ペーパー40を動作させる制御信号を生成し、電子ペーパー40に表示させる表示情報をFRAMから読み出し、制御信号と表示情報とを電子ペーパー40に出力する。また、論理回路LGは、アンテナ10から送信する送信情報を通信回路RF-COMに出力する。論理回路LGは、制御回路の一例である。
電子ペーパー40は、電源電圧生成回路PS1から第1電源電圧を受けて動作し、論理回路LGから受ける制御信号に応じて、電子ペーパー40の表示を書き換える動作を実施する。
通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAMが動作可能な第2電源電圧の最小値は、電子ペーパー40が動作可能な第1電源電圧の最小値より低い。このため、RFIDタグとリーダ/ライタの距離が離れていて、アンテナ入力電力が低く、電子ペーパー40の書き換え動作に必要な第1電源電圧が生成できないときにも、第2回路32を動作させて、リーダ/ライタから、RFIDタグのEPC(Electronic Product Code)を読むことができ、RFIDタグを張り付けた物品を遠くからでも識別することができる。
なお、システム102は、電子ペーパー40の代わりに他の電子装置を有してもよい。この場合にも、LSI30は、電子装置を動作させる第1電源電圧を第1回路31から出力し、電子装置の動作を制御する制御信号を第2回路32から出力する。
図4から図6は、図3の受信器20およびLSI30の電気的特性の一例を示す。以下では、例えば、無線信号RFの周波数は920MHz、電子ペーパー40の表示を書き換える書き換え動作が可能な最小電力は+20dBm、第2回路32(通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAM)が動作可能な最小電力は-20dBmである。
例えば、LSI30の第1回路31の入力容量CP2は、3pFに設定され、LSI30の第2回路32の入力容量CP3は、1pFに設定される。第1回路31の入力抵抗RP2と第2回路32の入力抵抗RP3は、電力依存性があるため、それぞれの電力特性を図4に示す。
整合回路22の回路定数は、素子22aが7.5nHであり、素子22b、22cが1.4nHであり、素子22dが3.3pFである。これにより、アンテナ10およびバラン21側の50Ωと、分岐点BN+、BN-側の100Ωとの整合と、13.4°の遅延とが実現される。
整合回路23の回路定数は、素子23aが10nHであり、素子23b、23cが0Ωであり、素子23dは未実装である。これにより、分岐点BN+、BN-側の100Ωと、第1回路31側の100Ω//3pF(CP2)との整合と、0°の遅延とが実現される。
整合回路24の回路定数は、素子24aが100nHであり、素子24b、24cが0.6pFであり、素子24dが23nHである。これにより、分岐点BN+、BN-側の100Ωと、第2回路32側の3.5kΩ//1pF(CP3)との整合と、-90°の遅延とが実現される。
図4は、図3の入力抵抗RP2、RP3の電力特性およびスミスチャートの一例を示す。入力抵抗RP2、RP3は、用途が異なるため、電力依存性は互いに異なり、スミスチャートは互いに異なる。
図5は、図3のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す図である。すなわち、図5は、受信器20の動作方法の一例を示す。Z2Lのスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ2Lは、入力容量CP2により右下がりの特性になる。Z3Lのスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ2Lとは用途が異なるインピーダンスZ3Lは、インピーダンスZ2Lと特性も異なる。
電子ペーパー40の動作電力である電力P2Lの電力特性において、電子ペーパー40の書き換え動作は、電力P2L≧+20dBmとなる、電力PM≧+20dBmで可能になり、ほぼ理論限界値で動作可能である。ここで、電力PMは、アンテナ10の最大有能電力(整合が最適な条件の場合に供給し得る最大電力)である。
第2回路32の動作電力である電力P3Lの電力特性において、第2回路32の論理回路LG等は、電力P3L≧-20dBmとなる、電力PM≧-20dBmで可能になり、ほぼ理論限界値で動作可能である。
これにより、P2L、P3Lの電力効率に示すように、第2回路32の論理回路LG等が動作を開始する電力P3L=-20dBm付近での電力P2Lの電力効率を0%にすることができる。したがって、アンテナ入力電力のほぼ全てを第2回路32の論理回路LG等を動作させるために使用することができる。
また、電子ペーパー40が動作を開始する電力P2L=+20dBm付近での電力P3Lの電力効率を5%以下にすることができる。したがって、アンテナ入力電力の大半を、電子ペーパー40を動作させるために使用することができ、第2回路32の論理回路LG等に無駄な電力P3Lが供給されることを抑止することができる。この結果、複数の電力状態(電子ペーパー40の書き換え動作の+20dBmと、第2回路32の-20dBm)のそれぞれに対して、電力効率を最適化できる。
なお、図3の整合回路22、23、24の一部を融合することで、整合回路の素子数を削減することができ、受信器20の回路規模を削減することができる。この結果、部品数の削減により、システム102の信頼性を向上することができ、システム102のコストを削減することができる。
例えば、整合回路22の素子22d、整合回路23の素子23aおよび整合回路24の素子24aが未実装とされてもよい。これは、素子22d(3.3pF、+19.08mS)と素子23a(100nH,-j1.73mS)と素子24a(10nH,-j17.30mS)の並列合成アドミッタンスは、+j0.05mS(ほぼ0)であり、特性がほぼ変わらないためである。
図6は、図3のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す。Z2のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ2は、+20dBmのときに100Ωに合い、かつ、電力が小さいほど高インピーダンスになるように調整される。ここで、50Ωではなく、100Ωに合わせている理由は、整合回路23の回路を簡略化するためである。
Z3のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ3は、インピーダンス整合により、-20dBmのときに100Ωに合わせ、-90°の遅延により、電力が大きいほど高インピーダンスになるように調整される。
Z23のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ23は、+20dBmおよび-20dBmのときに、100Ωに合うように調整される。Z1のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ1は、+20dBmおよび-20dBmのときに、アンテナ10側のインピーダンスである50Ωに合うように調整される。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、アンテナ入力電力に応じた電力P2L、P3Lを、理想的な電力分配特性に近づけることができる。整合回路23、24の遅延要素の遅延量(位相)を互いに相違させることで、アンテナ入力電力に対するインピーダンスZ2L、Z3Lの変化の特性を互いに逆に設定することができる。すなわち、インピーダンスZ2Lを、アンテナ入力電力が大きくなるにしたがい下げることができ、インピーダンスZ3Lを、アンテナ入力電力が大きくなるにしたがい上げることができる。
したがって、図5で説明したように、第1回路31に供給される電力P2Lと、第2回路32に供給される電力P3Lとを、アンテナ入力電力に応じて適切に設定することができる。この結果、アンテナ10を介して受信する無線信号RFを複数の電力に変換する受信器20において、電力P2L、P3Lを、アンテナ入力電力の大きさに応じて適切に分配することでき、電力効率をそれぞれ最適にすることができる。
整合回路23を動作させる電力P2Lの最小電力(+20dBm)を得るための最大有能電力PMを従来に比べて小さくすることができる。このため、例えば、システム102(RFIDタグ)が店舗の商品棚または商品に取り付けられる場合、EPCを読むことで商品を識別することができるリーダ/ライタと、システム102との距離を、従来に比べて長くすることができる(例えば、3倍から10倍)。
この結果、リーダ/ライタに情報を送信可能なシステム102の数を増やすことができる。なお、システム102は、電子ペーパー40の代わりに他の電子装置を有してもよい。
図7は、他の受信器を含むシステムの一例を示す。図3と同じ要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図7に示すシステム104は、アンテナ10、受信器20A、LSI30および電子ペーパー40を有する。受信器20Aは、図3の受信器20の整合回路24の代わりに整合回路24Aを有することを除き、図3の受信器20と同様の構成である。整合回路24Aは、素子24a、24dが未実装にされ、素子24b、素子24cは16pFに設定される。
図8および図9は、図7の受信器20Aの電気的特性の一例を示す。上述した実施形態と同様に、無線信号RFの周波数は920MHz、電子ペーパー40の書き換え動作が可能な最小電力は+20dBm、第2回路32(通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAM)が動作可能な最小電力は-20dBmである。
図3と同様に、図7の第1回路31の入力容量CP2は3pFであり、第2回路32の入力容量CP3は1pFである。入力抵抗RP2、RP3は、図3の入力抵抗RP2、RP3と同様に電力依存性を持つ。このため、入力抵抗RP2、RP3の電力特性およびスミスチャートは、図4と同じである。
整合回路22の回路定数は、上述した実施形態と同様であり、素子22aが7.5nHであり、素子22b、22cが1.4nHであり、素子22dが3.3pFである。これにより、アンテナ10およびバラン21側の50Ωと、分岐点BN+、BN-側の97-j17Ωとの整合と、13.4°の遅延とが実現される。
整合回路23の回路定数は、上述した実施形態と同様に、素子23aが10nHであり、素子23b、23cが0Ωであり、素子23dは未実装である。これにより、分岐点BN+、BN-側の100Ωと、第1回路31側の100Ω//3pF(CP2)との整合と、0°の遅延とが実現される。整合回路24の回路定数は、素子24b、24cが1pFであり、素子24aおよび素子24dは未実装である。これにより、第2回路32側への結合量が削減される。
図8は、図7のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す。Z2L、Z3Lのスミスチャートは、図6と同じである。電力P2Lの電力特性は、図5とほぼ同じであるため、電子ペーパー40の書き換え動作は、電力P2L≧+20dBmとなる、電力PM≧+20dBmで可能になり、理論限界値で動作可能である。
一方、第2回路32の論理回路LG等の動作は、P3L≧-20dBmとなる、PM≧0dBmで可能になる。このため、最大有能電力PMは、理論限界に対し20dB近く劣化する。したがって、図7のシステム104では、第2回路32の論理回路LG等を動作させるために、図3のシステム102に比べて大きいアンテナ入力電力が必要になる。この結果、EPCを読むことで商品を識別することができるリーダ/ライタと、システム104との距離は、上述した実施形態に比べて短くなる(例えば、3分の1から10分の1)。
図9は、図7のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す。Z2のスミスチャートは、図6と同じである。Z3のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ3は、結合量を削減するために、電力にかかわりなく高インピーダンスに調整される。
Z23のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ23は、+20dBmのときに、おおよそ100Ωになるように調整される。Z1のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ1は、+20dBmのときに、アンテナ10側のインピーダンスである50Ωに合うように調整される。
図10は、他の受信器を含むシステムの別の例を示す。図3と同じ要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図10に示すシステム106は、アンテナ10、受信器20B、LSI30Bおよび電子ペーパー40を有する。受信器20Bは、図3の整合回路22、24の代わりに整合回路22B、24Bを有することを除き、図3の受信器20と同様の構成である。
LSI30Bは、図3の第2回路32の代わりに第2回路32Bを有することを除き、図3のLSI30と同様の構成である。第2回路32Bは、入力容量CP3が図3の入力容量CP3と異なることを除き、図3の第2回路32と同様の構成である。
図11から図13は、図10の受信器20Bの電気的特性の一例を示す。以下では、例えば、無線信号RFの周波数が920MHz、電子ペーパー40の表示を書き換える書き換え動作が可能な最小電力が+20dBm、第2回路32(通信回路RF-COM、論理回路LGおよびFRAM)が動作可能な最小電力が-20dBmである。
例えば、LSI30Bの第1回路31の入力容量CP2は、3pFに設定され、LSI30Bの第2回路32Bの入力容量CP3は、3pFに設定される。電源電圧生成回路PS1と電源電圧生成回路PS2は同じ特性である。第1回路31の入力抵抗RP2と第2回路32の入力抵抗RP3は、電力依存性があり、互いに同じである。入力抵抗RP2、RP3の電力特性を図11に示す。
整合回路22Bの回路定数は、素子24b、24cが0Ωであり、素子22a、22dは未実装である。これにより、アンテナ10およびバラン21側の50Ωと、分岐点BN+、BN-側の50Ωとの整合と、0°の遅延とが実現される。
整合回路23の回路定数は、図3の整合回路23と同様に、素子23aが10nHであり、素子23b、23cが0Ωであり、素子23dは未実装である。これにより、分岐点BN+、BN-側の100Ωと、第1回路31側の100Ω//3pF(CP2)との整合と、0°の遅延とが実現される。
整合回路23と整合回路25Bは遅延を除き同じ特性であり、入力容量CP2、入力容量CP3のアドミッタンスを打ち消すことを除き、100Ωを100Ωに変換するのみで実質的に整合の機能は持っていない。
図11は、図10の入力抵抗RP2、RP3の電力特性およびスミスチャートの一例を示す。入力抵抗RP2、RP3の電力特性は、互いに同じであり、入力抵抗RP2、RP3スミスチャートは、互いに同じである。
図12は、図10のP2L、P3Lの電力特性および電力効率と、Z2L、Z3Lのスミスチャートの一例を示す。電子ペーパー40の動作電力である電力P2Lの電力特性において、電子ペーパー40の書き換え動作は、電力P2L≧+20dBmとなる、電力PM≧+30dBmで可能になる。第2回路32Bの動作電力である電力P3Lの電力特性において、第2回路32Bの論理回路LG等は、電力P3L≧-20dBmとなる、電力PM≧-15dBmで可能になる。P2L、P3Lの電力効率に示すように、最適な電力効率は、特定の電力条件(この例では、0dBm近辺)に限られる。なお、Z2L、Z3Lのスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ2L、Z3Lの特性は同一である。
図13は、図10のZ2、Z3、Z23、Z1のスミスチャートの一例を示す。Z2のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ2は、電力P2Lが-3dBm(P2LとP3Lを合わせて0dBm)のときに100Ωに合わせ、かつ、電力が小さいほど高インピーダンスになるように調整される。
Z3のスミスチャートに示されるように、インピーダンスZ3は、電力P3Lが-3dBm(P2LとP3Lを合わせて0dBm)のときに100Ωに合わせ、かつ、電力が大きいほど高インピーダンスになるように調整される。Z23、Z1のスミスチャートは、互いに同じであり、+0dBmのときに、50Ω(100Ωの2並列)に合うように調整される。
以上の図1から図6に示す実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がる第1整合回路と、
前記アンテナ入力電力を前記分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がる第2整合回路と、
を有する受信器。
(付記2)
前記アンテナ入力電力が所定値より小さいとき、前記第1入力電力は、前記第2入力電力より小さく、
前記アンテナ入力電力が前記所定値より大きいとき、前記第1入力電力は、前記第2入力電力より大きい
付記1に記載の受信器。
(付記3)
前記第1整合回路が前記第1入力電力として前記第1回路に入力する第1入力信号の位相と、前記第2整合回路が第2入力電力として前記第2回路に入力する第2入力信号との位相は、互いに異なる
付記1または付記2に記載の受信器。
(付記4)
前記第1整合回路および前記第2整合回路の少なくとも一方は、前記第2入力信号の位相を前記第1入力信号の位相より遅らせる遅延要素を有する
付記3に記載の受信器。
(付記5)
前記遅延要素による位相の遅れは、前記アンテナで受信する無線信号の1周期より小さい
付記4に記載の受信器。
(付記6)
前記アンテナと前記分岐点との間に配置され、前記アンテナと前記分岐点との間のインピーダンス整合を行う第3整合回路を有する
付記1ないし付記5のいずれか1項に記載の受信器。
(付記7)
アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介してそれぞれ受信する第1整合回路および第2整合回路を含む受信器と、第1回路と、第2回路と、を有するシステムであって、
前記第1整合回路は、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として前記第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がり、
前記第2整合回路は、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として前記第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がり、
前記第1回路は、前記第1入力電力により動作し、
前記第2回路は、前記第2入力電力により動作する
システム。
(付記8)
前記第1回路および前記第2回路に接続される電子装置をさらに有し、
前記第1回路は、前記第1入力電力に基づいて前記電子装置を動作させる第1電源電圧を生成する第1電源電圧生成回路を有し、
前記第2回路は、
前記第2入力電力に基づいて第2電源電圧を生成する第2電源電圧生成回路と、
前記第2電源電圧により動作し、前記電子装置を動作させる制御信号を生成する制御回路と、を有する
付記7に記載のシステム。
(付記9)
前記電子装置は、電子ペーパーであり、
前記第2回路は、
前記電子ペーパーに表示する表示情報を保持する、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリと、
前記アンテナで受信する無線信号に含まれる前記表示情報を抽出する抽出部と、をさらに有し、
前記制御回路は、前記抽出部が抽出した前記表示情報を前記不揮発性メモリに書き込む機能と、前記不揮発性メモリから前記表示情報を読み出して前記電子ペーパーに出力する機能と、をさらに含む
付記8に記載のシステム。
(付記10)
前記第1整合回路、前記第2整合回路、前記第1回路および前記第2回路が搭載される基板を有し、
前記アンテナは、前記基板に内蔵される
付記7ないし付記10のいずれか1項に記載のシステム。
(付記11)
アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介してそれぞれ受信する第1整合回路および第2整合回路を含む受信器の動作方法であって、
前記第1整合回路が、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスを下げ、
前記第2整合回路が、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスを上げる
受信器の動作方法。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1 アンテナ
2 受信器
2a 第1整合回路
2b 第2整合回路
3 回路部
3a 第1回路
3b 第2回路
10 アンテナ
20、20A、20B 受信器
21 バラン
22、22B 整合回路
22a、22b、22c、22d 素子
23 整合回路
23a、23b、23c、23d 素子
24、24A、24B 整合回路
24a、24b、24c、24d 素子
LSI 30、30B
31 第1回路
32、32B 第2回路
40 電子ペーパー
100、102、104、106 システム
BN、BN+、BN- 分岐点
CP2、CP3 入力容量
LG 論理回路
IN1 第1入力信号
IN2 第2入力信号
PIN アンテナ入力電力
PIN1 第1入力電力
PIN2 第2入力電力
RF 無線信号
RF-CON 通信回路
RP2、RP3 入力抵抗

Claims (8)

  1. アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がる第1整合回路と、
    前記アンテナ入力電力を前記分岐点を介して受信し、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がる第2整合回路と、
    を有する受信器。
  2. 前記アンテナ入力電力が所定値より小さいとき、前記第1入力電力は、前記第2入力電力より小さく、
    前記アンテナ入力電力が前記所定値より大きいとき、前記第1入力電力は、前記第2入力電力より大きい
    請求項1に記載の受信器。
  3. 前記第1整合回路が前記第1入力電力として前記第1回路に入力する第1入力信号の位相と、前記第2整合回路が第2入力電力として前記第2回路に入力する第2入力信号との位相は、互いに異なる
    請求項1または請求項2に記載の受信器。
  4. 前記第1整合回路および前記第2整合回路の少なくとも一方は、前記第2入力信号の位相を前記第1入力信号の位相より遅らせる遅延要素を有する
    請求項3に記載の受信器。
  5. アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介してそれぞれ受信する第1整合回路および第2整合回路を含む受信器と、第1回路と、第2回路と、を有するシステムであって、
    前記第1整合回路は、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として前記第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが下がり、
    前記第2整合回路は、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として前記第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスが上がり、
    前記第1回路は、前記第1入力電力により動作し、
    前記第2回路は、前記第2入力電力により動作する
    システム。
  6. 前記第1回路および前記第2回路に接続される電子装置をさらに有し、
    前記第1回路は、前記第1入力電力に基づいて前記電子装置を動作させる第1電源電圧を生成する第1電源電圧生成回路を有し、
    前記第2回路は、
    前記第2入力電力に基づいて第2電源電圧を生成する第2電源電圧生成回路と、
    前記第2電源電圧により動作し、前記電子装置を動作させる制御信号を生成する制御回路と、を有する
    請求項5に記載のシステム。
  7. 前記電子装置は、電子ペーパーであり、
    前記第2回路は、
    前記電子ペーパーに表示する表示情報を保持する、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記アンテナで受信する無線信号に含まれる前記表示情報を抽出する抽出部と、をさらに有し、
    前記制御回路は、前記抽出部が抽出した前記表示情報を前記不揮発性メモリに書き込む機能と、前記不揮発性メモリから前記表示情報を読み出して前記電子ペーパーに出力する機能と、をさらに含む
    請求項6に記載のシステム。
  8. アンテナで受信する無線信号に応じて前記アンテナから入力されるアンテナ入力電力を分岐点を介してそれぞれ受信する第1整合回路および第2整合回路を含む受信器の動作方法であって、
    前記第1整合回路が、受信した前記アンテナ入力電力の一部を第1入力電力として第1回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスを下げ、
    前記第2整合回路が、受信した前記アンテナ入力電力の別の一部を第2入力電力として第2回路に入力し、前記アンテナ入力電力が大きくなるにしたがいインピーダンスを上げる
    受信器の動作方法。
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