JP2022113949A - 移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラム - Google Patents

移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022113949000001
【課題】計算負荷の増大を抑制しつつ、目標軌道を適切に評価して移動体を制御することができる移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】移動体の周辺に存在する物標を認識する物標認識部と、前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成する行動計画生成部と、を備え、前記行動計画生成部は、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成する、移動体制御装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラムに関する。
移動体、例えば車両を自動的に(Autometedly)走行させること(以下、自動運転)について研究および実用化が進められている。自動運転において、進行方向の状況に応じて目標軌道を自動的に生成することが求められる。
これに関連し、道路領域を分割した複数の分割領域に対して、前記道路領域に基づいて第1のポテンシャルを設定する第1の設定部と、前記検出部により検出された周辺物体に基づいて、前記分割領域に対して第2のポテンシャルを設定する第2の設定部と、前記複数の分割領域のうち着目する着目分割領域に設定された前記第1のポテンシャルおよび第2のポテンシャルと、前記着目分割領域の周辺から選択される周辺分割領域に対して生成された予見情報とに基づいて、前記着目分割領域のポテンシャルを評価した指標値を導出する評価部と、前記評価部により導出された指標値に基づいて、前記複数の分割領域から前記車両の進行方向に沿った一以上の分割領域を選択する選択部と、を備える車両制御装置の発明が開示されている(特許文献1参照)。
特開2019-34627号公報
自動運転の目標軌道を連続する曲線として生成するのは難しいため、点(軌道点)を連ねた折れ線で生成することが想定される。軌道点には少なからず間隔が存在するため、従来の技術では、リスクサイズの小さい物標に関するリスク領域が軌道点の間に収まってしまい、リスク領域を通過する目標軌道であるにも関わらずリスク領域外を通ると判断されてしまい、適切に目標軌道のリスクを評価できない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、計算負荷の増大を抑制しつつ、目標軌道を適切に評価して移動体を制御することができる移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る移動体制御装置は、移動体の周辺に存在する物標を認識する物標認識部と、前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成する行動計画生成部と、を備え、前記行動計画生成部は、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成するものである。
(2):上記(1)の態様において、前記行動計画生成部は、前記リスク領域を楕円の形状で設定するものである。
(3):上記(2)の態様において、前記行動計画生成部は、楕円の形状で設定された前記リスク領域に関して、前記楕円を円に変換するように、前記リスク領域および前記線分を前記楕円の長軸方向に縮小し又は前記リスク領域および前記線分を前記楕円の短軸方向に拡大することを含む変形処理を行い、前記変形処理が行われた結果に基づいて前記目標軌道の前記物標に対する接近度合いを評価し、評価の結果に基づいて前記目標軌道を生成するものである。
(4):上記(3)の態様において、前記行動計画生成部は、前記変形処理を行う前に、前記リスク領域および前記線分を前記楕円の中心まわりに回転させて、前記楕円の長軸方向および短軸方向を仮想平面上の軸に合わせる回転処理を行うものである。
(5):本発明の他の態様に係る移動体制御方法は、移動体に搭載されたコンピュータが、前記移動体の周辺に存在する物標を認識し、前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成し、前記行動計画を生成する際に、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成するものである。
(6):本発明の他の態様に係るプログラムは、移動体に搭載されたコンピュータに、前記移動体の周辺に存在する物標を認識させ、前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成させ、前記行動計画を生成させる際に、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成させるものである。
上記(1)~(6)の態様によれば、計算負荷の増大を抑制しつつ、目標軌道を適切に評価して移動体を制御することができる。
実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システムの構成図である。 第1制御部および第2制御部の機能構成図である。 候補点、第1指標、および第2指標について説明するための図である。 図3の4-4線における第1指標Rの分布P(R)と、第2指標Bの分布P(B)とを例示した図である。 第1指標Rを候補線分cLKについて求める理由について説明するための図である。 候補線分cLKについて第1指標Rを求める原理について説明するための図である。 回転処理および変形処理の内容の一例を示す図である。 フラグ値Flag(i)を決定するための条件について説明するための図である。 第2指標Bの計算手法の一例について説明するための図である。 第3指標について説明するための図(その1)である。 第3指標について説明するための図(その2)である。 複数の物標に対して生成される目標軌道を例示した図である。 第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3実施形態の目標軌道生成部145の処理について説明するための図である。 第3実施形態の第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態の自動運転制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下の説明において、移動体の代表例として車両を挙げるが、移動体は車両に限らず、マイクロモビリティやロボット(車輪を有するもの、多足歩行するものなどを含む)など、自律移動するあらゆる移動体に適用可能である。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システムの構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、運転操作子80と、自動運転制御装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、自車両M)の任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。ファインダ14は、自車両Mの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。ファインダ14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。ファインダ14は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。車両システム1から物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi-Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備える。ナビゲーション装置50は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報などを含んでもよい。地図上経路は、MPU60に出力される。ナビゲーション装置50は、地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。ナビゲーション装置50は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから地図上経路と同等の経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61を含み、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された地図上経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、地図上経路に分岐箇所が存在する場合、自車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報などが含まれてよい。第2地図情報62は、通信装置20が他装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール、異形ステア、ジョイスティックその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。
自動運転制御装置100は、車両制御装置の一例である。自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160とを備える。第1制御部120と第2制御部160は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装置に装着されることで自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
図2は、第1制御部および第2制御部の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示などがある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現されてよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、例えば、物標認識部132と、走行車線認識部134とを備える。物標認識部132は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、自車両Mの周辺にある物標の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。物標とは、静止している物体と、移動している物体との双方を含むものである。物標の位置は、例えば、自車両Mの代表点(重心や駆動軸中心など)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。物体の「状態」とは、物体の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
走行車線認識部134は、例えば、自車両Mが走行している車線(走行車線)の自車両Mに対する相対位置を認識する。例えば、走行車線認識部134は、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。なお、認識部130は、道路区画線に限らず、道路区画線や路肩、縁石、中央分離帯、ガードレールなどを含む走路境界(道路境界)を認識することで、走行車線を認識してもよい。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される自車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。
走行車線認識部134は、走行車線を認識する際に、走行車線に対する自車両Mの位置や姿勢を認識する。走行車線認識部134は、例えば、自車両Mの基準点の車線中央からの乖離、および自車両Mの進行方向の車線中央を連ねた線に対してなす角度を、走行車線に対する自車両Mの相対位置および姿勢として認識してもよい。これに代えて、走行車線認識部134は、走行車線のいずれかの側端部(道路区画線または道路境界)に対する自車両Mの基準点の位置などを、走行車線に対する自車両Mの相対位置として認識してもよい。
行動計画生成部140は、例えば、候補点設定部141と、第1指標導出部142と、第2指標導出部143と、第3指標導出部144と、目標軌道生成部145とを備える。候補点設定部141、第1指標導出部142、第2指標導出部143、および第3指標導出部144のうち一部または全部は、認識部130に含まれてもよい。
行動計画生成部140は、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、自車両Mの周辺状況に対応できるように、自車両Mが自動的に(運転者の操作に依らずに)将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道生成部145は、第1指標導出部142により導出された第1指標、第2指標導出部143により導出された第2指標、および第3指標導出部144により導出された第3指標に基づいて、目標軌道を生成する。この詳細については後述する。
目標軌道は、例えば、自車両Mの代表点(例えば、前端部中央、重心、後輪軸中心など)が到達すべき地点(軌道点)を道路長手方向に関して所定距離ごと(例えば数[m]程度ごと)に順に並べた(連ねた)ものとして表現される。目標軌道には、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が付与される。軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における自車両Mの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。
第2制御部160は、行動計画生成部140によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに自車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
第2制御部160は、例えば、取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。取得部162は、行動計画生成部140により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、自車両Mの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[目標軌道の生成]
以下、目標軌道の生成手法について、より詳細に説明する。
第1指標導出部142は、物標認識部132により認識された物標に近いほど否定的な値になる第1指標R(リスク)を、自車両Mの進行方向側の複数の候補点(地点)を結ぶ線分(以下、候補線分と称する)ごとに導出して、複数の候補点のそれぞれに対応付ける。「対応付ける」とは、例えば、互いに対応する情報としてメモリに格納することをいう。本実施形態では、値がプラスであることが「否定的」、ゼロに近いことが「肯定的」であり、後述するスコアは値がゼロに近いほど肯定的な値(好ましい値)であるものとするが、この関係は逆でもよい。従って、第1指標導出部142は、物標認識部132により認識された物標に近いほど小さい値になる第1指標Rを、自車両Mの進行方向側の複数の候補線分ごとに導出する。第1指標導出部142は、回転・変形処理部142Aと、指標計算部142Bとを備える。これらのサブ機能部の機能については後述する。
第2指標導出部143は、所定の規則で設定される推奨軌道に近いほど小さい(肯定的な)値になる第2指標B(ベネフィット)を、自車両Mの進行方向側の複数の候補点ごとに導出して、複数の候補点のそれぞれに対応付ける。
図3は、候補点、第1指標、および第2指標について説明するための図である。図中、rTは推奨経路である。第2指標導出部143は、例えば、推奨車線決定部61により決定された推奨車線(図3ではL1)の中心線を推奨経路rTとする。これに限らず、第2指標導出部143は、推奨車線内において左右いずれかに偏した線を推奨経路rTとしてもよい。カーブ路においては、推奨経路はカーブする形状となる。また、行動計画生成部140が自車両Mを車線変更させる場合、ある車線から隣接する他の車線に向かう経路が推奨経路rTとして設定されてもよい。
図中、cKは候補点である。候補点設定部141は、自車両Mの進行方向側における道路上に、道路長手方向(X方向)と道路幅方向(Y方向)のそれぞれに広がりを持つように複数の候補点cKを設定する。X方向に関して互いに隣接する候補点cK同士を結ぶ線分が候補線分cLKである。以下、道路長手方向を縦方向、道路幅方向を横方向と称する。原理的に、候補点設定部141は、推奨経路rT上に、自車両Mの代表点rMから所定距離ごとに複数の候補点cK(Path(i),Path(i))を設定し(i=1,2,…N)、各候補点cKの横方向の位置を所定幅刻みで変更して候補点cKを網羅的に設定する。引数iは、例えば、自車両Mの代表点から近い順に設定される値である。候補点cK(Path(i),Path(i))と候補点cK(Path(i+1),Path(i+1))とを結ぶ候補線分を、候補線分cLK(i)と定義する。候補点cKを縦方向に繋いだものが目標軌道の候補(仮軌道)となり、確定した仮軌道すなわち目標軌道を構成する候補点cKが軌道点となる。推奨経路rT上の候補点cKをベースパスと称する場合がある。後述するように、候補点cKの設定手法は、ベースパスを基準として横方向に探索するのに限らず、前回の目標軌道を基準として探索を行う手法であってもよい。
図中、OBは物標認識部132により認識された物標であり、P(R)は第1指標Rの分布を示している。図中、色が濃い部分は、値が大きいことを示している。第1指標導出部142は、例えば、物標OBの代表点rOBを中心とした楕円を想定し、候補線分cLK(i)の代表点rOBに最も近い場所が楕円の中心に近いほど大きく、中心から遠いほど小さくなるように、第1指標Rを候補線分cLK(i)ごとに導出する(i=1~n)。以下、代表点rOBの座標を、(Obstacle,Obstacle)と表記する。第1指標Rの分布P(R)は、仮に値の等高線を求めると、所望の方向を長軸とする楕円の形状となるように導出される。楕円の長軸と短軸の比率は、例えば、物標OBの縦方向の長さや物標OBの種類等によって変更される。第1指標Rがゼロとなる楕円の外縁線をeOBと表記する。所望の方向は、例えば、物標OBの想定移動方向(車両や自転車であれば車体軸方向や車輪の向く方向)であったり、物標OBが静止物であれば道路延在方向あるいは自車両Mの進行方向であったりする。これらの「方向」は、例えば、物標認識部132によって認識される。これに限らず、任意の方法で所望の方向が定められてよい。なお、物標OBの種類によっては、第1指標Rの分布P(R)は、値の等高線が円の形状となるように設定されてもよいし、他の形状に設定されてもよい。
図中、P(B)は、第2指標Bの分布を示している。図中、色が濃い部分は、値が大きいことを示している。第2指標導出部143は、推奨経路rT(或いはベースパス)に近いほど肯定的な値になる第2指標Bを、候補点cKごとに導出する。
図4は、図3の4-4線における第1指標Rの分布P(R)と、第2指標Bの分布P(B)とを例示した図である。第1指標Rの分布P(R)は、物標OBの中心rOBの横方向の位置をピークとし、ピークから離れるほど小さい値となって、十分に離れるとゼロとなる分布を示す。第2指標Bの分布P(B)は、推奨経路rTの横方向の位置においてゼロとなり、推奨経路rTから離れるほど大きい値となって、推奨車線であるL1に隣接する車線L2の領域では一定値となる分布を示す(そうではなく、車線L2の領域でも推奨経路rTから離れるほど大きい値となるようにしてよい)。また、車線L2の中央線付近で小さくなるように第2指標Bの分布P(B)が設定されてもよい。
ここで、第1指標Rを候補点cKではなく候補線分cLKについて求める理由について説明する。図5は、第1指標Rを候補線分cLKについて求める理由について説明するための図である。図中、i番目の候補点cK(Path(i),Path(i))とi+1番目の候補点cK(Path(i+1),Path(i+1))は共に第1指標Rがゼロとなる楕円の外縁線eOBの外側にあり、仮に第1指標Rを候補点cKについて求めると、図示している目標軌道の候補には第1指標Rのペナルティは与えられないこととなる。しかしながら実際にこの目標軌道の候補に沿って自車両Mが走行する際には、候補線分cLK(i)が楕円の外縁線eOBの内側に入り込んでいることから分かるように、自車両Mの代表点が楕円の外縁線eOBの内側に入り込み、好ましくない状態が生じる場合がある。候補点cKおよび軌道点Kの間隔を十分に狭く設定すれば、係る課題の発生頻度を低減することができる。しかしながら、間隔を短くすればする程、コンピュータ処理の負荷が増大し、結果が遅れることで車両制御が遅延することも懸念される。従って、候補点cKおよび軌道点Kの間隔をある程度広く設定する前提で開発が進められている。実施形態の自動運転制御装置100(車両制御装置)では、候補線分cLKについて第1指標Rを求めることで、係る課題を解決している。
候補線分cLKについて第1指標Rを求める場合、その規則は例えば以下のようになる。図6は、候補線分cLKについて第1指標Rを求める原理について説明するための図である。第1指標導出部142は、原則として、候補線分cLK上の点のうち、楕円形状の等高線を楕円中心から外縁線eOBに向けて無数に引いた場合に、最も内側の等高線と交わる点(最近点)に対応する値を、候補線分cLKについての第1指標Rとする。最近点に対応する第1指標Rは、楕円中心に近いほど1に近づき、楕円の外縁線eOB上およびその外側でゼロになるように計算される。この値を何らかの計算手法により直接的に求めてもよいが、幾何的計算が煩雑になってしまう。
そこで、実施形態では、回転・変形処理部142Aと指標計算部142Bが以下に説明する処理を行うことで、第1指標Rの計算負荷を軽減する。図7は、回転処理および変形処理の内容の一例を示す図である。回転・変形処理部142Aは、まず、ある物標OBに関して第1指標Rを計算する際に、その物標OBについて設定したリスク領域である楕円の長軸と短軸を、計算のための仮想平面における二つの軸(図では道路座標軸であるXY軸と同じであるものとしたが、これに限られない)に合わせるように、楕円および候補線分cLKを楕円の中心(=物標の中心)rOBまわりに回転させる。次に、回転・変形処理部142Aは、楕円の長軸の長さを短軸の長さに一致させるように、長軸方向に楕円および候補線分cLKを縮小する(あるいは短軸方向に楕円および候補線分cLKを拡大する)。これによって、楕円の外縁線eOBが円の形状となる。回転・変形処理部142Aは、更に、円の形状となった外縁線eOBの半径を1にするように、外縁線eOBおよび候補線分cLKを拡大または縮小する処理を行う。この回転・拡大または縮小後の外縁線をeOB*と表記する。
上記の処理の後、指標計算部142Bは、候補線分cLK(i)ごとにフラグ値Flag(i)を決定する。図8は、フラグ値Flag(i)を決定するための条件について説明するための図である。ここでは、ある着目する候補線分cLK(i)の端点をA、Bと表記し、物標の中心rOBを中心点Cと表記して説明する。指標計算部142Bは、以下に示す条件1と条件2のうち少なくとも一方が満たされ、且つ条件3が満たされる場合に1、そうでない場合に0をフラグ値Flag(i)に設定する。
(条件1)端点AからBに向かうベクトルVABと、端点Aから中心点Cに向かうベクトルVACとのなす角度φ(VAB/VAC)と、端点BからAに向かうベクトルVBAと、端点Bから中心点Cに向かうベクトルVBCとのなす角度φ(VBA/VBC)とが共に鋭角であること。
(条件2)端点Aと中心点Cとの距離DACと、端点Bと中心点Cとの距離DBCとのうち少なくとも一方が1以下であること。
(条件3)候補線分cLK(i)を含む直線と中心点Cとの距離DCLが1以下であること。指標計算部142Bは、式(1)に基づいて距離DCLを計算する。以下では、候補線分cLK(i)に関する距離DCLを、距離DCL(i)と表記する。
指標計算部142Bは、式(1)に基づいて距離を計算し、式(2)に基づいて、ある仮軌道に関する第1指標RPathを算出する。式(1)、(2)は一つの物標OBに着目したものであり、指標計算部142Bは、複数の物標OBが仮軌道の付近に存在する場合、それぞれの物標OBに着目した第1指標RPath_ob1、Path_ob2、…を式(1)、(2)に基づいて求め、それらを加算して第1指標RPathを算出する。なお、距離DCL(i)が1以下であるが、候補線分cLK(i)の全体がeOB*の外側にあるという状態が考えられるが、その状態であれば条件1、2が共に満たされないため、RPathにおける項{Flag(i)×DCL(i)}はゼロとなる。
CL(i)={Path(i)×Path(i+1)-Path(i+1)×Path(i)}/√[{Path(i+1)-Path(i)}+{Path(i+1)-Path(i)}] …(1)
Path=Σi=1 {Flag(i)×DCL(i)} …(2)
図9は、第2指標Bの計算手法の一例について説明するための図である。第2指標導出部143は、例えば、候補点cKと、縦方向の位置が対応するベースパス上の候補点との距離DrTiの二乗を、各候補点cKについての第2指標Bとして求める。距離DrTiは、式(3)で求められる。式中、Base(i)はベースパス上のi番目の候補点のX座標であり、Base(i)はベースパス上のi番目の候補点のY座標である。なお、ベースパス上の候補点cKを基準として横方向に候補点cKを探索する場合、Path(i)-Base(i)はゼロとなる。ある仮軌道が設定され、仮軌道を構成する候補点をcK(i)(i=1,2,…,N)とすると、その仮軌道に関する第2指標BPathは、式(4)で表される。
rTi=√{(Path(i)-Base(i))+(Path(i)-Base(i))} …(3)
Path=Σi=1 {DrTi} …(4)
なお、第1指標Rと第2指標Bの導出を含む計算手順として、例えば以下の2つの計算手順が考えられるが、いずれの計算手順が採用されてもよい。後述する図13の処理は、手順2の考え方に基づいている。
(手順1)
候補点を網羅的に設定→全ての候補点を結ぶ線分について第1指標Rを、全ての候補点について第2指標Bを導出しておきメモリに格納→仮軌道設定→メモリから仮軌道上の候補点の第1指標Rと第2指標Bを読み出す
(手順2)
候補点を設定→仮軌道設定→仮軌道上の候補点を結ぶ線分について第1指標Rを、仮軌道上の候補点について第2指標Bを導出する。
第3指標導出部144は、複数の候補点cKを縦方向に繋いだ仮軌道の形態を評価した第3指標を導出する。そして、目標軌道生成部145は、第1指標R、第2指標B、および第3指標に基づいて目標軌道を生成することで、自車両Mに不要な急旋回が生じるのを抑制する。
第3指標導出部は、以下に示す(1)~(3)の3つの要素のうち一部または全部に基づいて、仮軌道の滑らかさを評価した第3指標を導出する。以下の説明では、第3指標導出部は、3つの要素の全てに基づいて第3指標を導出するものとし、3つの要素を第3指標C1、C2、C3と称する。また、登場する引数tは、第1制御部120の各部が周期的に繰り返し処理を実行する中で、制御サイクルがt番目の処理に該当することを意味する。以下、制御サイクルがt番目の処理に着目して説明を行う。
図10は、第3指標について説明するための図(その1)である。
(1)第3指標導出部は、t番目の制御サイクル(今回の制御サイクル)における候補点cK(i,t)と、候補点cK(i-1,t)との間の横方向の距離ΔY1(i-1,i,t)をi=1~Nについて求め、その二乗和を第3指標C1として導出する(式(5))。なお、cK(0,t)は、例えば自車両Mの代表点rMとする。第3指標C1を小さくすることで、目標軌道の形状を横方向の変化が小さいシンプルな形状にし、自車両Mの急旋回を抑制することができる。
C1=Σi=1 {ΔY1(i-1,i,t)2} …(5)
図11は、第3指標について説明するための図(その2)である。
(2)第3指標導出部は、t番目の制御サイクル(今回の制御サイクル)における候補点cK(i,t)のそれぞれと、t-C番目の制御サイクル(前回以前の制御サイクル)において生成した目標軌道TJ(t-C)とを比較し、縦方向の位置が候補点cK(i,t)と一致する目標軌道TJ(t-C)上の位置cK#(i,t-C)と、候補点cK(i,C)との横方向の距離ΔY2(i,t-C,t)をi=1=Nについて求め、その二乗和を第3指標C2として導出する(式(6))。なお、目標軌道TJ(t-C)は、厳密には軌道点Kの集合であるので、ここでは、縦方向に連続する軌道点Kを繋いだ折れ線を目標軌道TJ(t-C)と呼ぶ。Cは1以上の自然数である。図11の例では、C=1である。第3指標C2を小さくすることで、時間の経過と共に繰り返し生成される目標軌道の時間変化を抑制し、自車両Mの急旋回を抑制することができる。
C2=Σi=1 {ΔY2(i-1,i-C,t)2} …(6)
再度、図10を参照して説明する。
(3)第3指標導出部は、t番目の制御サイクル(今回の制御サイクル)における、自車両Mの代表点rMからp番目の候補点cK(p,t)に向かうベクトルV MK(p,t)と、t-E番目の制御サイクル(前回以前の制御サイクル)における、自車両Mの代表点rMから同じくp番目の候補点cK(p,t-E)に向かうベクトルV MK(p,t-E)とのなす角度θ(V MK(p,t-E),V MK(p,t))の二乗を、第3指標C3として導出する(式(7))。なお、ベクトルを「直線」と表現してもよいが、ここではベクトルと表現した。Eは1以上の自然数である。第3指標C3を小さくすることで、目標軌道の中で特に自車両Mの挙動に影響を与える将来の地点が時間的に変化するのを抑制し、自車両Mの急旋回を抑制することができる。
C3=θ …(7)
目標軌道生成部145は、第1指標R、第2指標B、および第3指標に基づいて、目標軌道を生成する。例えば、目標軌道生成部145は、第1指標R、第2指標B、および第3指標を関数に入力することでスコアを導出し、スコアの値が最も小さい組み合わせとなる複数の候補点cKを、目標軌道を構成する複数の軌道点Kとする。スコアは、例えば、式(8)で表されるように、第1指標R、第2指標B、および第3指標C1、C2、C3について加重和を求めることで導出される。これに代えて、第1指標R、第2指標B、および第3指標の一部または全部を互いに乗算するなど、発明の要旨を変更しない限り任意の手法でスコアが導出されてよい。「発明の要旨を変更しない限り」とは、第1指標Rが小さい程スコアが小さくなり、第2指標Bが小さい程スコアが小さくなり、且つ第3指標が小さい程スコアが小さくなるという傾向が維持される限り、という意味である。w1、w2、w3、w4、およびw5のそれぞれは、任意の正の値である。
スコア(t)=w1×RPath+w2×BPath+w3×C1+w4×C2+w5×C3 …(8)
係る処理によって、第1指標Rと第2指標Bのみに基づいて目標軌道を生成する場合に比して、自車両Mに急旋回が生じる確率を低減することができる。また、第1指標Rと第2指標Bのみに基づく目標軌道の生成処理と、軌道の形態を評価する処理とを分離していないため、多様な場面において柔軟に目標軌道を生成することができる。
ここで、物標は静止しているとは限らず、自転車や歩行者のような、自車両Mの速度に比して低速で移動する物体も物標に該当する。この場合、第1指標導出部142は、時間の経過を考慮して第1指標Rを導出してよい。
図12は、複数の物標に対して生成される目標軌道を例示した図である。図中、OB2は第2物標(自転車)であり、P(R)OB1は第1物標OB1に対応した第1指標Rの分布、P(R)OB2は第2物標OB2に対応した第2指標Rの分布である。P(R)OB1は物標OB1の代表点rOB1を中心とした楕円の形状をしているのに対し、P(R)OB2は物標OB2の代表点rOB2が移動するのに応じて、移動先の各位置を中心とした円の形状をしている。また、分布の大きさ自体も異なっているが、第1指標導出部142は、例えば、物標OBのサイズ等に基づいて分布の大きさを調整する。第1指標導出部142は、代表点rOB2の移動経路を、例えば第1物標OB1に関する第1指標Rの分布の外縁を辿るものと推定し、現在の物標OB2の速度に応じて、将来の代表点rOB2の位置を推定する。そして、将来の代表点rOB2の位置ごとに、第1指標Rの分布P(R)OB2,1、P(R)OB2,2、P(R)OB2,3、P(R)OB2,4、…、P(R)OB2,jを設定する。P(R)OB2,jの引数jは、制御サイクルのjと同じ周期をもつ時間の概念である。すなわち、引数jは、制御サイクルが何サイクル後の時点における物標OB2の位置であるかを示している。
第1指標導出部142は、上記のように生成した第1指標Rの分布P(R)OB2,1、P(R)OB2,2、P(R)OB2,3、P(R)OB2,4、…、P(R)OB2,jを、時間を考慮せずに、単に重ね合わせて第2物標OB2の第1指標Rの分布として扱ってもよいし、第2物標OB2が移動するのを考慮して、例えば、候補点cK(k)のうちがkが大きいもの、すなわち自車両Mから遠い候補点cK(k)に関しては、そこに到達するまでに要する時間に対応する引数jの小さい第1指標Rの分布を考慮しないようにしてよい。例えば、自車両Mの速度次第であるが、k≧Th1の候補点cK(k)についてはj≧Th2のP(R)OB2,jのみ考慮して第1指標Rを割り当てる、というようにしてもよい。
図13は、第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、前述した制御サイクルごとに繰り返し実行される。
まず、物標認識部132が自車両Mの進行方向側の物標を認識し(ステップS100)、走行車線認識部134が走行車線の自車両Mに対する相対位置を認識する(ステップS102)。
次に、候補点設定部141が、候補点を設定し(ステップS104)、候補点を縦方向に繋いだ仮軌道を複数設定する(ステップS106)。
次に、第1指標導出部142、第2指標導出部143、および第3指標導出部144のそれぞれが、仮軌道ごとに第1指標RPath、第2指標BPath、第3指標C1~C3を導出する(ステップS108)。
次に、目標軌道生成部145が、仮軌道ごとにスコアを計算し(ステップS110)、スコアが最も小さい仮軌道を目標軌道とする(ステップS112)。
以上説明したように網羅的に仮軌道を選択してスコアを計算するのに変えて、自動運転制御装置100は、同時摂動最適化(SPSA:Simultaneous Perturbation Stochastic Approximation)によって目標軌道を生成してもよい。同時摂動最適化とは、ランダム変数を用いた確率的な勾配法の一種である。この場合、自動運転制御装置100は、上記説明したスコアの計算方法を同時摂動最適化に適用することで、網羅的に仮軌道を選択するよりも迅速に目標軌道を生成することができる。
また、上記の説明では、第1指標、第2指標、第3指標を求めて、それらを総合して目標軌道を生成するものとしたが、少なくとも上記の手法によって第1指標を求める限り、第2指標や第3指標に相当する処理は適宜、省略、変更等されてよい。
以上説明した第1実施形態の自動運転制御装置100によれば、自車両Mの周辺に存在する物標を認識する物標認識部132と、自車両Mが走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、自車両Mの行動計画を生成する行動計画生成部140と、を備え、行動計画生成部140は、自車両Mの進行方向に関して互いに隣接する軌道点同士を繋いだ線分が、認識された物標を含むリスク領域に入らないように目標軌道を生成するため、計算負荷の増大を抑制しつつ、目標軌道を適切に評価して車両を制御することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第1実施形態において、仮軌道を設定する際に特段の制限は設けないものとしたが、第2実施形態では、縦方向に隣接する候補cK同士の横方向の距離ΔY1(図10参照)に上限を設け、上限を超えるΔY1が一つでも存在する場合、その仮軌道を目標軌道の候補から除外する。ここで、距離は方向の要素を持たないものとする。すなわち、前処理としてΔY1が閾値ThYを超える部分がある仮軌道を、予めスコアの計算対象から除外する処理を行う。これによって、自車両Mに急旋回が生じる確率を更に低減することができる。
図14は、第2実施形態の第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、前述した制御サイクルごとに繰り返し実行される。なお、ステップS100~S106の処理と、ステップS108~S112の処理は図13で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
ステップS106の処理に続いて、候補点設定部141は、候補点を縦方向に繋いだ仮軌道から、ΔY1が閾値ThYを超える部分が存在する仮軌道を除外する(ステップS107)。
なお、まず網羅的に仮軌道を設定し、ΔY1が一つでも閾値ThYを超える仮軌道を除外するのに代えて、仮軌道を縦方向の端部から順に探索して行く際に、ΔY1が閾値ThYを超えないように探索範囲(探索角度)を限定するようにしてもよい。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するのに加えて、自車両Mに急旋回が生じる確率を更に低減することができる。また、仮軌道を絞り込んでからスコアを計算する処理を行うため、処理負荷を低減することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、目標軌道生成部145が、スコアに基づいて選択した目標軌道に関して、ΔY1が閾値ThYを越える部分があるかどうかを確認し、ΔY1が閾値ThYを越える部分がある場合には、ΔY1が閾値ThY以下となるように目標軌道を修正する。
図15は、第3実施形態の目標軌道生成部145の処理について説明するための図である。図中、q番目の軌道点K(q,t)は、q-1番目の軌道点K(q-1,t)に対して横方向の距離ΔY1が閾値ThYを超えた関係にある。なお、既に目標軌道が生成された後であるので、「候補点cK」ではなく「軌道点K」と称する。第3実施形態におけるΔY1は、候補点を軌道点に読み替えたものである。
このような場合、目標軌道生成部145は、例えば、当該軌道点Kに最も近い物標を選択し、物標の代表点から離れるように、q番目の軌道点K(q,t)またはq-1番目の軌道点K(q-1,t)の位置を横方向に修正する。図15の例では、物標OBの代表点rOBが軌道点K(q)から見て左側にあるため、目標軌道生成部145は、q-1番目の軌道点K(q-1,t)の位置を物標OBの代表点rOBから離れる側、すなわち右側に移動させる。目標軌道生成部145は、例えば、その移動量を、ΔY1が閾値ThYを超えない最小の移動量とする。係る処理の結果、q-1番目の軌道点K(q-1,t)とq-2番目の軌道点K(q-2,t)の横方向の距離が閾値ThYを超えることになった場合、q-2番目の軌道点K(q-2,t)を右側に移動させる。第3実施形態の目標軌道生成部145は、このような処理を、ΔY1の全てが閾値ThY以下となるまで波及的に行う。
係る処理において、最初にΔY1を確認する軌道点Kを定める必要がある。これを定めておかないと、両側から処理が波及して収束しなくなる可能性があるからである。例えば、第3実施形態の目標軌道生成部145は、ベースパスから横方向の変位量が最も大きい軌道点K(図15ではu番目の軌道点K(u,t))を探索開始点とし、探索開始点から手前側(自車両Mに近づく側)と、奥側(自車両Mから遠ざかる側)の二方向に向けて、ΔY1が閾値ThYを超えていないかどうかを確認する。
図16は、第3実施形態の第1制御部120により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、前述した制御サイクルごとに繰り返し実行される。なお、ステップS100~S112の処理は図13で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
目標軌道を生成すると、目標軌道生成部145は、自車両Mの代表点rMから横方向に関して最も遠い軌道点を探索開始点に設定する(ステップS118)。そして、探索開始点の手前側と奥側のそれぞれに向けて順次、ΔY1が閾値ThYを超えた箇所があるか否かを判定する(ステップS120)。ΔY1が閾値ThYを超えた箇所があると判定した場合、目標軌道生成部145は、当該箇所のいずれかの軌道点を、最も近い物標の逆側に移動させて目標軌道を修正する(ステップS122)。そして、修正した軌道点を探索開始点に設定し(ステップS124)、再度、ステップS120の処理を行う(ステップS120)。但し、手前側と奥側に関して逆側への探索は行わない。ΔY1が閾値ThYを超えた箇所がなくなると、本フローチャートの1サイクルの処理が終了する。
以上説明した第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するのに加えて、自車両Mに急旋回が生じる確率を更に低減することができる。
[ハードウェア構成]
図17は、実施形態の自動運転制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図示するように、自動運転制御装置100は、通信コントローラ100-1、CPU100-2、ワーキングメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)100-3、ブートプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)100-4、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置100-5、ドライブ装置100-6などが、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ100-1は、自動運転制御装置100以外の構成要素との通信を行う。記憶装置100-5には、CPU100-2が実行するプログラム100-5aが格納されている。このプログラムは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM100-3に展開されて、CPU100-2によって実行される。これによって、第1制御部120、第2制御部160のうち一部または全部が実現される。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
車両の周辺に存在する物標を認識し、
前記車両が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記車両の行動計画を生成し、
前記行動計画を生成する際に、前記車両の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成する、
ように構成されている、車両制御装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
100 自動運転制御装置
120 第1制御部
130 認識部
132 物標認識部
134 走行車線認識部
140 行動計画生成部
141 候補点設定部
142 第1指標導出部
142A 回転・変形処理部
142B 指標計算部
143 第2指標導出部
144 第3指標導出部
145 目標軌道生成部
160 第2制御部

Claims (6)

  1. 移動体の周辺に存在する物標を認識する物標認識部と、
    前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成する行動計画生成部と、を備え、
    前記行動計画生成部は、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成する、
    移動体制御装置。
  2. 前記行動計画生成部は、前記リスク領域を楕円の形状で設定する、
    請求項1記載の移動体制御装置。
  3. 前記行動計画生成部は、楕円の形状で設定された前記リスク領域に関して、前記楕円を円に変換するように、前記リスク領域および前記線分を前記楕円の長軸方向に縮小し又は前記リスク領域および前記線分を前記楕円の短軸方向に拡大することを含む変形処理を行い、前記変形処理が行われた結果に基づいて前記目標軌道の前記物標に対する接近度合いを評価し、評価の結果に基づいて前記目標軌道を生成する、
    請求項2記載の移動体制御装置。
  4. 前記行動計画生成部は、前記変形処理を行う前に、前記リスク領域および前記線分を前記楕円の中心まわりに回転させて、前記楕円の長軸方向および短軸方向を仮想平面上の軸に合わせる回転処理を行う、
    請求項3記載の移動体制御装置。
  5. 移動体に搭載されたコンピュータが、
    前記移動体の周辺に存在する物標を認識し、
    前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成し、
    前記行動計画を生成する際に、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成する、
    移動体制御方法。
  6. 移動体に搭載されたコンピュータに、
    前記移動体の周辺に存在する物標を認識させ、
    前記移動体が走行すべき目標軌道であって、複数の軌道点を連ねた目標軌道を生成することを含む、前記移動体の行動計画を生成させ、
    前記行動計画を生成させる際に、前記移動体の進行方向に関して互いに隣接する前記軌道点同士を繋いだ線分が、前記認識された物標を含むリスク領域に入らないように前記目標軌道を生成させる、
    プログラム。
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