JP2022113717A - 配線システム及び配線器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線器具の管理者が配線器具の状態を把握し易い配線システムを提供する。【解決手段】配線システムは、配線器具1と、外部装置2と、を備える。外部装置2は、配線器具1と通信可能に構成されている。配線器具1は、接続部11と、スイッチと、第1通信部と、を有する。接続部11は、電気機器A1と電気的に接続可能である。スイッチは、電路L1を開閉する。第1通信部は、外部装置2と通信可能である。外部装置2は、配線器具1及び携帯端末7と通信可能な第2通信部を有する。配線器具1は、携帯端末7への操作に基づいて、外部装置2と通信を行う通信機能を実行する。配線器具1は、接続部11に異常が発生していない状態において、配線器具1の置かれている環境の状態の変化を検知した場合、携帯端末7に環境の状態の変化を含む情報を送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に配線システム及び配線器具に関し、より詳細には、スイッチを有する配線システム及びスイッチを有する配線器具に関する。
従来、配線器具としては、電気器具の電源プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を有するコンセントが知られている。例えば特許文献1には、電気器具への給電と、給電の停止とを人の存在の有無で行うために、人感センサなどのセンサ装置を備えたコンセントが開示されている。
特開2013-161724号公報
特許文献1に記載のコンセントでは、このコンセントに搭載された人感センサの検知結果に応じて、配線器具に接続された電気器具(電気機器)への給電を制御することが可能である。しかしながら、特許文献1に記載の配線器具では、単に人感センサの検知結果に応じて給電を制御するだけであることから、配線器具の管理者は、センサの検知結果を把握し難い、つまり、配線器具の状態を把握し難いという問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、配線器具の管理者が配線器具の状態を把握し易い配線システム及び配線器具を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る配線システムは、配線器具と、外部装置と、を備える。前記外部装置は、前記配線器具と通信可能に構成されている。前記配線器具は、接続部と、スイッチと、第1通信部と、を有する。前記接続部は、電気機器と電気的に接続可能である。前記スイッチは、前記電気機器へ電力を供給する電源と前記電気機器との間の電路を開閉する。前記第1通信部は、前記電気機器とは異なる前記外部装置と通信可能である。前記外部装置は、前記配線器具及び携帯端末と通信可能な第2通信部を有する。前記配線器具は、前記携帯端末への操作に基づいて、前記外部装置と通信を行う通信機能を実行する。前記配線器具は、前記接続部に異常が発生していない状態において、前記配線器具の置かれている環境の状態の変化を検知した場合、前記携帯端末に前記環境の前記状態の変化を含む情報を送信する。
本開示の一態様に係る配線器具は、接続部と、スイッチと、通信部と、を備える。前記接続部は、電気機器と電気的に接続可能である。前記スイッチは、前記電気機器へ電力を供給する電源と前記電気機器との間の電路を開閉する。前記通信部は、前記電気機器とは異なる外部装置と通信可能である。前記配線システムは、前記配線器具の置かれる環境の状態を検知する検知部を更に備える。前記外部装置は携帯端末と通信可能に構成されている。前記配線器具は、前記接続部に異常が発生していない状態において、置かれている環境の状態の変化を検知した場合、前記携帯端末に前記環境の前記状態の変化を含む情報を送信する。
本開示は、配線器具の管理者が配線器具の状態を把握し易い、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る配線器具及び配線器具システムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上の配線器具の動作例を示すシーケンス図である。
(1)概要
以下、実施形態に係る配線器具1及び配線器具システム100の概要について図1を用いて説明する。図1において、破線は、信号の流れを表している。本実施形態において、配線器具1は、電気機器A1のプラグが接続されて電気機器A1への電力供給を行うコンセント(Outlet)の機能を有している。ここでは、配線器具1は、交流100V用であって、2個のプラグを同時に接続可能な2個口タイプのコンセントであると仮定する。また、本実施形態では、配線器具1は、建物の内壁に取り付けられる屋内用のコンセントであると仮定する。配線器具1が設置される建物は、例えば戸建住宅、集合住宅、工場、事務所、店舗又は介護施設などである。
本実施形態の配線器具1は、処理部14と、接続部11と、検知部12と、通信部13と、を備えている。接続部11は、電気機器A1と電気的に接続可能である。本実施形態では、電気機器A1のプラグが配線器具1の接続部11に接続されることによって、配線器具1から電気機器A1への電力供給が可能になる。そして、本実施形態では、配線器具1は、例えば照明器具、空調設備、冷蔵庫などの各種の電気機器A1への電力供給に用いられる。
検知部12は、接続部11の置かれる環境の状態を検知する。例えば、検知部12が温度センサであれば、検知部12は、接続部11の温度を、接続部11の置かれる環境の状態として検知する。また、例えば、検知部12が電流センサであれば、検知部12は、接続部11に流れる電流を、接続部11の置かれる環境の状態として検知する。通信部13は、電気機器A1とは異なる外部装置2(受信装置3)と通信可能である。そして、処理部14は、検知部12の検知結果を含む検知信号を、外部装置2へ送信するように通信部13を制御する通信機能を有している。
上述のように、本実施形態の配線器具1は、通信機能を有していることから、自己の置かれる環境の状態を検知部12で検知するだけでなく、検知部12の検知結果を外部装置2へ送信することが可能である。このため、例えば配線器具1が設置されている建物の居住者など、配線器具1の管理者は、外部装置2を通して検知部12の検知結果を取得することで、配線器具1を直接調べることなく、配線器具1の置かれる環境の状態を把握することが可能である。つまり、本実施形態では、配線器具1の管理者が配線器具1の状態を把握し易い、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る配線器具1及び配線器具システム100について図1を用いて詳細に説明する。本実施形態の配線器具システム100は、配線器具1と、外部装置2としての受信装置3と、出力装置4としての音声インタフェース5、携帯端末7、及びサーバ8と、を備えている。また、配線器具1は、既に述べた接続部11、検知部12、通信部13、及び処理部14の他に、遮断部15を備えている。本実施形態では、接続部11、検知部12、通信部13、処理部14、及び遮断部15は、いずれも配線器具1の筐体内に収納されている。
接続部11は、例えば電気機器A1のプラグが接続される刃受部材である。接続部11は、電線を介して、例えば商用電源などの電源B1に電気的に接続されている。したがって、電気機器A1は、プラグを接続部11に接続することにより、接続部11を介して電源B1に電気的に接続される。そして、電源B1は、接続部11に接続された電気機器A1へ電力を供給する。
検知部12は、接続部11の置かれる環境の状態として、接続部11に関する異常を検知するように構成されている。本実施形態では、検知部12は、配線器具1の筐体内の温度を検知する温度センサを有する。例えば、プラグの想定される使用回数以上の抜き差しによる機械的異常、接続部11への埃などの異物の付着などにより、接続部11の接触抵抗が増大すると、接続部11での発熱量が大きくなることで配線器具1の筐体内の温度が上昇する。検知部12は、この温度上昇を温度センサにて検知することで、配線器具1の寿命、絶縁性能の低下などの電気的異常を接続部11に関する異常として検知することが可能である。温度センサは、例えば接続部11の近傍など、異常が発生すると温度が上昇し易い部位に設置されるのが好ましい。
本実施形態では、異常は、接続部11の絶縁性能の低下に関する。接続部11の絶縁性能が低下する段階においては、配線器具1の筐体内の温度は、通常時よりも上昇している。このため、検知部12にて通常時よりも上昇した温度を検知することにより、接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常を検知することが可能である。
通信部13は、受信装置3の第1通信部31(後述する)と通信するための通信インタフェースである。本実施形態では、通信部13は、無線局の免許が不要な小電力無線の通信インタフェースである。この種の小電力無線については、用途等に応じて使用する周波数帯域や空中線電力などの仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯、又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線(特定小電力無線)が規定されている。
処理部14は、検知部12、通信部13、及び遮断部15を制御する。本実施形態では、処理部14は、プロセッサ及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータで構成されている。後述する受信装置3の制御部34も同様である。つまり、処理部14(制御部34)は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが処理部14(制御部34)として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
処理部14は、検知部12から検知結果を取得するように構成されている。本実施形態では、処理部14は、検知結果として、検知部12にて検知した配線器具1の筐体内の温度を取得する。処理部14は、検知部12の検知結果(温度)と、予め記憶している閾値温度とを比較する。検知結果が閾値温度を上回る(「閾値以上になる」ことを含む)と、処理部14は、検知部12にて接続部11に関する異常が検知されたと判断する。ここでは、処理部14は、検知部12にて接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常が検知されたと判断する。この場合、処理部14は、接続部11に関する異常を、検知部12の検知結果として含む検知信号を生成する。そして、処理部14は、生成した検知信号を受信装置3(外部装置2)へ送信するように通信部13を制御する。つまり、処理部14は、検知部12にて異常を検知すると、検知信号を受信装置3(外部装置2)へ送信するように通信部13を制御する通信機能を実行する。
また、処理部14は、検知部12にて接続部11に関する異常が検知されたと判断した場合、遮断機能を実行する。遮断機能は、遮断部15を制御することにより、電路L1(後述する)を遮断する機能である。言い換えると、処理部14は、所定の条件を満たすと、電路L1を遮断するように遮断部15を制御する遮断機能を有している。本実施形態では、所定の条件は、検知部12にて接続部11に関する異常を検知することを含んでいる。更に、本実施形態では、処理部14は、検知部12にて異常を検知すると、遮断機能を実行する。つまり、本実施形態では、検知部12にて異常を検知することのみを所定の条件としている。処理部14は、検知部12にて異常を検知すると、直ぐに遮断機能を実行してもよいし、一定時間後に遮断機能を実行してもよい。
遮断部15は、配線器具1の筐体内に収納されている。遮断部15は、接続部11と電源B1との間に接続されている。遮断部15は、接続部11と電源B1とを電気的に接続する接点と、接点を開閉する可動子とを備えている。遮断部15は、処理部14に制御されることで、可動子を動作させて接点を開く。これにより、遮断部15は、接続部11と電源B1との間の電路L1を遮断する。電路L1は、電源B1から接続部11(又は、接続部11に接続された電気機器A1)への電力供給路である。
また、本実施形態では、遮断部15は、電路L1が遮断されている状態から元の状態に復帰するためのスイッチを有している。このスイッチは、例えば配線器具1の筐体から露出するように設けられている。したがって、電路L1が遮断されている状態において、例えば、人がスイッチを操作することにより、遮断部15による遮断が解除され、電路L1が元の状態に復帰する。
本実施形態では、配線器具1は、電源ユニットを更に備えている。電源ユニットは、電路L1とは別の電路を介して、電源B1からの電力供給を受けるように構成されている。そして、電源ユニットは、電源B1からの電力供給を受けて動作電力を生成し、生成した動作電力を検知部12、通信部13、及び処理部14に供給する。このため、検知部12、通信部13、及び処理部14は、電路L1の開閉に依らず動作する。
受信装置3は、配線器具1が設置される建物内に設けられている。本実施形態において、受信装置3は、外部装置2であって、配線器具1からの検知信号を受信する。受信装置3は、第1通信部31と、第2通信部32と、第3通信部33と、制御部34と、を備えている。
第1通信部31は、配線器具1の通信部13と通信するための通信インタフェースである。本実施形態では、第1通信部31は、無線局の免許が不要な小電力無線の通信インタフェースである。第2通信部32は、ルータ6又はインターネット等のネットワークN1を介して、携帯端末7又はサーバ8と通信するための通信インタフェースである。本実施形態では、第2通信部32は、イーサネット(登録商標)規格に準拠した通信インタフェースであり、LAN(Local Area Network)ケーブルによりルータ6に接続されている。第3通信部33は、音声インタフェース5と通信するための通信インタフェースである。本実施形態では、第3通信部33は、音声インタフェース5との間でBluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。
制御部34は、第1通信部31、第2通信部32、及び第3通信部33の各々を制御するように構成されている。制御部34は、第1通信部31にて配線器具1からの検知信号を受信すると、受信した検知信号を第2通信部32から携帯端末7及びサーバ8へ中継する。また、制御部34は、第1通信部31にて配線器具1からの検知信号を受信すると、受信した検知信号を第3通信部33から音声インタフェース5へ中継する。
音声インタフェース5は、配線器具1が設置される建物内に設けられている。音声インタフェース5は、例えばプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。つまり、コンピュータシステムは、適宜のプログラムをプロセッサにて実行することにより、音声インタフェース5として機能する。音声インタフェース5は、受信装置3の第3通信部33と通信することにより、配線器具1からの検知信号を受信する。音声インタフェース5は、検知信号を受信すると、検知信号に含まれる検知結果に応じた情報を、スピーカから音声により再生する。
携帯端末7は、例えばスマートフォン等の携帯情報端末である。携帯端末7は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。携帯端末7は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、少なくとも配線器具1からの検知信号を受信する通信機器として機能する。携帯端末7は、ルータ6を介して受信装置3の第2通信部32と通信を行う。本実施形態では、携帯端末7は、ルータ6との間でWi-Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。
本実施形態では、携帯端末7は、通信インタフェースの他に、液晶ディスプレイなどの表示部と、スピーカと、を備えている。携帯端末7は、受信装置3及びルータ6を介して、配線器具1からの検知信号を受信すると、検知信号に含まれる検知結果に応じた情報を、ディスプレイに表示したり、スピーカから音声により再生したりする機能を有している。
サーバ8は、配線器具1が設置される建物から離れた場所、例えば配線器具1の提供元(住宅会社など)、又は配線器具1を用いたサービスの提供元(管理会社など)が所有する施設に設けられている。サーバ8は、インターネット等のネットワークN1を介して受信装置3の第2通信部32と通信を行う。本実施形態では、サーバ8と受信装置3との通信方式としては、ネットワークN1を用いた無線通信方式が適用される。サーバ8は、例えばプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステム(マイクロコンピュータを含む)を主構成とする。つまり、コンピュータシステムは、適宜のプログラムをプロセッサにて実行することにより、サーバ8として機能する。
サーバ8は、受信装置3を介して配線器具1からの検知信号を受信すると、検知信号に含まれる検知結果に応じた情報を、サーバ8に接続されたディスプレイに表示したり、サーバ8に接続されたスピーカから音声により再生したりする機能を有している。また、サーバ8は、実際には、複数の建物からなる監視対象群を監視対象とする。この場合、監視対象群に属する複数の建物にそれぞれ設けられた複数の配線器具1が、1台のサーバ8と通信することになる。本実施形態では、説明を簡単にするために、サーバ8の監視対象は、1つの建物の1つの配線器具1である。つまり、本実施形態では、サーバ8と配線器具1とが1対1の関係にある。
上述のように、音声インタフェース5、携帯端末7、及びサーバ8は、いずれも配線器具1からの検知信号を、受信装置3を介して受信し、検知信号に含まれる検知結果に応じた情報を表示したり、音声により再生したりする機能を有している。つまり、本実施形態の配線器具システム100において、音声インタフェース5、携帯端末7、及びサーバ8は、いずれも受信装置3で受信した検知信号に応じた情報を出力する出力装置4である。ここで、検知結果に応じた情報とは、例えば接続部11に関する異常(ここでは、接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常)が発生した旨の警告メッセージなどである。警告メッセージは、例えば出力装置4に予め記憶されており、検知信号に含まれる検知結果と1対1に紐付けられている。
(3)動作
以下、本実施形態の配線器具及び配線器具システムの動作の一例について図2を用いて説明する。以下の説明では、配線器具1の接続部11に関する異常として、接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常が発生したと仮定する。この場合、検知部12の検知結果(温度)が閾値温度を上回ることで、処理部14は、検知部12にて接続部11に関する異常が検知されたと判断する(ステップS101)。そして、処理部14は、遮断機能を実行する(ステップS102)。また、処理部14は、接続部11に関する異常を、検知部12の検知結果として含む検知信号を受信装置3へ送信するように、通信機能を実行する(ステップS103)。
受信装置3では、第1通信部31が配線器具1からの検知信号を受信する(ステップS104)。すると、制御部34は、受信した検知信号を出力装置4へ中継する(ステップS105)。本実施形態では、制御部34は、受信した検知信号を第2通信部32から携帯端末7及びサーバ8へ中継する。また、制御部34は、受信した検知信号を第3通信部33から音声インタフェース5へ中継する。
出力装置4は、受信装置3からの検知信号を受信すると(ステップS106)、受信した検知信号に応じた情報を出力する(ステップS107)。例えば、出力装置4である音声インタフェース5は、検知信号を受信すると、「配線器具が熱くなっています。電気機器の使用を中止し、配線器具を交換してください」などの警告メッセージをスピーカから再生する。また、例えば出力装置4である携帯端末7及びサーバ8では、検知信号を受信すると、上記の警告メッセージをディスプレイに表示したり、スピーカから再生したりする。
上述のように、本実施形態の配線器具1は、通信機能を有していることから、自己の置かれる環境の状態を検知部12で検知するだけでなく、検知部12の検知結果を受信装置3(外部装置2)へ送信することが可能である。このため、配線器具1の管理者は、受信装置3を通して検知部12の検知結果を取得することが可能である。例えば、管理者は、音声インタフェース5の周囲にいる場合、音声インタフェース5の再生する警告メッセージを聞くことにより、検知部12の検知結果を取得することが可能である。また、例えば、管理者は、携帯端末7を所有している場合、携帯端末7のディスプレイを見たり、携帯端末7の再生する警告メッセージを聞いたりすることにより、検知部12の検知結果を取得することが可能である。このように、管理者は、配線器具1を直接調べることなく、配線器具1の置かれる環境の状態を把握することが可能である。つまり、本実施形態では、配線器具1の管理者が配線器具1の状態を把握し易い、という利点がある。
そして、管理者は、配線器具1の置かれる環境の状態を把握することにより、種々の対応が可能となる。本実施形態では、管理者は、接続部11の絶縁性能が低下する段階の配線器具1の異常を把握し易い。したがって、例えば管理者が配線器具1の提供元の住宅会社である場合、管理者は、電気工事士を派遣して配線器具1を修理させたり、配線器具1を新品に交換させたりする等、配線器具1の異常に対する対策を実行することが可能である。
つまり、本実施形態の配線器具1は、特許文献1に記載のコンセントのように単に給電機能を有する配線器具とは異なっている。すなわち、本実施形態の配線器具1は、上述のように検知部12の検知結果の送信機能を有しているため、給電機能だけではない更なる付加価値が期待できる、という利点がある。
(4)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態において、検知部12で検知する異常は、複数の段階に分かれていてもよい。そして、処理部14は、遮断機能を実行する段階の異常より前の段階の異常を検知部12にて検知すると、通信機能を実行してもよい。つまり、処理部14は、遮断機能を実行すべき異常が発生したときに通信機能及び遮断機能を両方実行するのではなく、遮断機能を実行すべき異常が発生する前に、通信機能のみを実行してもよい。例えば、処理部14は、検知部12にて第1温度を検知すると通信機能を実行し、第1温度よりも高い第2温度を検知すると遮断機能を実行してもよい。この場合、管理者は、検知部12が第1温度を検知したとき、つまり、接続部11の絶縁性能が低下する段階よりも更に前の段階において、配線器具1に何らかの異常が発生していることを把握することが可能である。
本実施形態では、検知部12は、配線器具1の筐体内の温度を検知することにより、接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常を検知しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、検知部12は、電流センサにより接続部11を流れる電流を検知する構成であってもよいし、ガスセンサにより配線器具1の筐体内で発生するガスを検知する構成であってもよい。何れの構成であっても、検知部12は、接続部11の絶縁性能が低下する段階の異常を検知することが可能である。
本実施形態では、検知部12にて検知する異常は、接続部11の絶縁性能の低下に関しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、検知部12にて検知する異常は、地震による所定の震度以上の揺れであってもよい。この異常は、検知部12が加速度センサを有することで検知可能である。具体的には、処理部14は、加速度センサによる検知結果(加速度)が予め設定してある所定の加速度を上回ると、接続部11の置かれた環境下で、所定の震度以上の地震が発生したと判断し、通信機能を実行する。このとき、処理部14は、遮断機能を併せて実行するのが好ましい。
この構成は、例えば管理者が建物の居住者であって、遠隔地に外出している場合に有効である。つまり、ニュースなどで管理者が知ることのできる震度は、比較的広範囲での震度であるため、管理者は、建物に影響を与える程度の地震があったか否かを把握し難い。一方、この構成では、管理者は、建物に設置されている配線器具1からの検知信号により、所定の震度以上の揺れがあったことを知ることができる。このため、管理者は、建物に影響を与える程度の地震があったか否かを把握し易い、という利点がある。
また、検知部12にて検知する異常は、紫外線であってもよい。この異常は、検知部12が紫外線センサを有することで検知可能である。具体的には、処理部14は、紫外線センサによる検知結果(紫外線量)が予め設定してある所定の紫外線量を上回ると、接続部11の置かれた環境下で、紫外線量が比較的多いと判断し、通信機能を実行する。
この構成は、例えば管理者が建物の居住者であって、配線器具1が屋外に設置されている場合に有効である。つまり、配線器具1は、建物内にいる居住者に対して、屋外の紫外線量に応じた注意を促すことが可能である。例えば、管理者が携帯端末7を所有している場合、管理者は、携帯端末7が再生する「紫外線量が多いので、帽子を被りましょう」等の警告メッセージを聞くことにより、外出時の服装などを事前に準備することが可能である。
その他、検知部12にて検知する異常は、騒音などの音であってもよい。この異常は、検知部12が音センサを有することで検知可能である。具体的には、処理部14は、音センサによる検知結果(特定音の音量)が予め設定してある所定の音量を上回ると、接続部11の置かれた環境下で、不審者の侵入などの何らかの異常が発生したと判断し、通信機能を実行する。ここで、特定音は、例えばガラスが割れる音、人の転倒音などである。音センサは、特定の周波数帯域の音(ここでは、ガラスが割れる音など)を主として検知するように構成されているのが好ましい。
この構成は、例えば管理者が建物の居住者であって、配線器具1が屋内に設置されている場合に有効である。つまり、この構成では、例えば屋外などの配線器具1から離れた場所にいる居住者は、配線器具1からの検知信号により、不審者の侵入、同居する家族の転倒など、何らかの異常が発生したことを把握し易い。
また、本実施形態では、遮断部15は、処理部14により制御されることで電路L1を遮断するように構成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、遮断部15は、漏電を検知すると、処理部14による制御に依らず、電路L1を遮断するように構成されていてもよい。また、遮断部15は、過電流又は短絡を検知すると、処理部14による制御に依らず、電路L1を遮断するように構成されていてもよい。漏電、過電流、又は短絡は、いずれも電流センサ(検知部12)により検知することが可能である。この場合、漏電、過電流又は短絡のいずれかの発生を電流センサが検知すると、処理部14は、通信機能を実行する。電流センサは、遮断部15を構成する装置と一体であってもよいし、別体であってもよい。
ここで、検知部12は、上述の温度センサ、電流センサ、ガスセンサ、加速度センサ、紫外線センサ、及び音センサのうち少なくとも1つを有していればよい。つまり、検知部12は、接続部11の置かれる環境の状態のうち検知したい状態に応じたセンサを有していればよい。また、検知部12で検知する状態は、複数であってもよい。例えば、検知部12が温度センサと音センサとを有している場合、検知部12は、接続部11の置かれる環境の状態として、配線器具1の筐体内の温度と、屋内での騒音とを検知する。
ところで、配線器具1には、例えば製造番号などの固有の識別情報が割り当てられている場合がある。この場合、処理部14は、自己の属する配線器具1の識別情報を検知信号に含めて、通信機能を実行してもよい。言い換えれば、検知信号は、検知信号の送信元の配線器具1を識別するための識別情報を含んでいてもよい。この構成は、配線器具1が複数存在する場合に有効である。つまり、この構成では、管理者は、配線器具1からの検知信号により、どの配線器具1において異常が発生したかを把握し易い。
ここで、識別情報は、例えば施工者、管理者による設定作業により、配線器具1に接続される電気機器A1に紐付けられるのが好ましい。例えば、電気機器A1が冷蔵庫である場合、冷蔵庫が接続される配線器具1の識別情報は、冷蔵庫に紐付けられる。そして、処理部14は、識別情報と、識別情報に紐付けられた電気機器A1の情報とを検知信号に含めて、通信機能を実行する。この構成では、管理者は、配線器具1からの検知信号により、異常が発生している配線器具1と、この配線器具1に接続されている電気機器A1とを把握し易い。
なお、配線器具1が電流センサを有している場合、処理部14は、例えばディスアグリゲーション技術等を用いて、接続部11を流れる電流の波形から配線器具1に接続されている電気機器A1を特定してもよい。つまり、処理部14は、配線器具1に接続されている電気機器A1を自動的に特定し、特定した電気機器A1と識別情報とを紐付けてもよい。この場合、識別情報と、配線器具1に接続されている電気機器A1とを紐付ける作業は不要である。
本実施形態では、配線器具1と受信装置3(外部装置2)との間の通信は、配線器具1から受信装置3への一方向の通信であるが、双方向の通信であってもよい。具体的には、通信部13は、受信装置3(外部装置2)から検知信号に対する応答信号を受信するように構成されていてもよい。そして、処理部14が遮断機能を実行するための所定の条件は、通信部13が応答信号を受信することを含んでいてもよい。つまり、処理部14は、検知部12にて異常を検知しても遮断機能を実行せず、応答信号を受信してから遮断機能を実行する。
この構成では、管理者は、配線器具1からの検知信号を確認した後に、携帯端末7又はサーバ8を介して応答信号を配線器具1へ送信する遠隔操作を行うことにより、管理者自らの判断により配線器具1の電路L1を遮断することが可能である。また、音声インタフェース5が音声アシスタントデバイス(後述する)である場合、管理者は、音声インタフェース5を介した音声による操作を行うことで、配線器具1の電路L1を遮断することも可能である。
本実施形態において、音声インタフェース5は、人の発する音声を認識する機能を有する音声アシスタントデバイスであってもよい。この場合、音声インタフェース5は、管理者が発する音声を解析し、解析結果に応じた制御信号を、受信装置3を介して配線器具1へ送信するように構成されていてもよい。例えば、管理者が「エアーコンディショナの配線器具の使用を止めて」という音声を発したとする。すると、音声インタフェース5は、この音声を解析し、エアーコンディショナが接続されている配線器具1の電路L1の遮断を指示するコマンドを含む制御信号を生成する。そして、音声インタフェース5は、受信装置3を介して、生成した制御信号をエアーコンディショナが接続されている配線器具1へ送信する。エアーコンディショナが接続されている配線器具1の処理部14は、音声インタフェース5からの制御信号を受信すると、遮断機能を実行する。この構成では、音声インタフェース5を用いて配線器具1を遠隔操作することが可能である。
ここで、処理部14は、受信装置3(外部装置2)からの制御信号をトリガとして実行する検知モードを有していてもよい。そして、処理部14は、検知モードにおいて、接続部11の置かれる環境の状態が予め設定されている範囲から外れた状態であることを検知部12が検知すると、通信機能を実行してもよい。以下、具体例について説明する。以下では、音声インタフェース5が音声アシスタントデバイスであって、リビングルームに設置されていると仮定する。また、以下では、脱衣場に配線器具1が設置されており、かつ、配線器具1が検知部12として温度センサを有していると仮定する。
例えば、管理者が音声インタフェース5に向かって「入浴する」等の音声を発する。すると、音声インタフェース5は、この音声を解析し、解析結果に応じた制御信号を、受信装置3を介して脱衣場にある配線器具1へ送信する。脱衣場にある配線器具1の処理部14は、制御信号を受信すると、検知モードに移行する。検知部12は、配線器具1の置かれる環境の状態として、脱衣場の温度を検知している。そして、検知モードでは、処理部14は、接続部11の置かれる環境の状態が予め設定された範囲から外れた状態にあるか否か(ここでは、脱衣場の温度が所定温度よりも低いか否か)を判断する。
処理部14は、脱衣場の温度が所定温度よりも低いと判断した場合、その旨を検知信号に含めて、通信機能を実行する。音声インタフェース5は、配線器具1からの検知信号を受信すると、「脱衣場の温度が低くなっています」等の警告メッセージを再生する。この構成では、管理者は、脱衣場の温度が低くなっていることを入浴前に知ることができるので、ヒートショックの発生を未然に防止し易い。上記の具体例では、音声インタフェース5が制御信号の送信元であるが、携帯端末7が制御信号の送信元であってもよい。
本実施形態では、処理部14は、検知部12にて接続部11に関する異常を検知すると、通信機能を実行しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、処理部14は、接続部11に異常が発生したか否かに依らず、定期的に通信機能を実行してもよい。この場合、管理者は、受信装置3(外部装置2)を通して配線器具1の置かれる環境を監視することが可能である。
また、検知部12が電流センサを有している場合、検知部12は、接続部11を流れる電流を検知することにより、接続部11に接続されている電気機器A1の動作状態を間接的に検知することが可能である。そして、処理部14は、接続部11に異常が発生したか否かに依らず、定期的に通信機能を実行してもよい。この場合、管理者は、電気機器A1の動作状態を定期的に把握することが可能である。
本実施形態では、遮断部15は、電路L1が遮断されている状態から元の状態に復帰するためのスイッチを有しているが、このスイッチを備えるか否かは任意である。例えば、遮断部15は、一度、電路L1が遮断されると、元の状態に復帰しないように構成されていてもよい。
本実施形態において、配線器具1は、スピーカ、又は発光ダイオード等の発光素子を有する発光部を備えていてもよい。この場合、処理部14は、検知部12にて異常を検知すると、例えばスピーカから音声を再生させたり、発光部を発光させたりすることにより、周囲に異常を報知する制御を行ってもよい。この構成では、配線器具1の周囲にいる人に異常の発生を知らせることが可能である。
配線器具1は、屋内用に限らず、例えば駐車場などの建物の外部で使用される屋外用であってもよい。また、配線器具1は、接地極を有していないコンセントに限らず、接地極を有するコンセントであってもよい。また、配線器具1は、交流100V用のコンセントに限らず、例えば交流200V用又は直流用のコンセントであってもよい。更に、配線器具1は、Aタイプのコンセントに限らず、例えばBタイプ、Cタイプのように、ピン形状の栓刃を有するプラグを接続可能なコンセントであってもよい。その他、配線器具1は、2個口タイプのコンセントに限らず、例えば1個口タイプ又は3個口タイプのコンセントであってもよい。
また、配線器具1は、上記のコンセントに限らず、例えばLAN(Local Area Network)ケーブルのコネクタが接続可能な情報コンセントであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)コンセント等であってもよい。つまり、配線器具1は、電気機器A1が電気的に接続可能な接続部11を有していればよい。そして、配線器具1は、本実施形態のように電源B1から電気機器A1へ電力を供給するために用いられてもよいし、電気機器A1をネットワークN1に接続するために用いられてもよい。
配線器具1と受信装置3との通信方式は、特定小電力無線に限定されず、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などの他の無線通信であってもよい。また、配線器具1と受信装置3との通信方式は、例えば電力線搬送通信(Power Line Communication)などの有線通信方式であってもよい。
本実施形態において、受信装置3は、例えばHEMS(Home Energy Management System)に用いられるローカル装置であってもよい。また、本実施形態において、受信装置3と出力装置4とは、1つの装置で構成されていてもよい。例えば、携帯端末7は、外部装置2として、受信装置3を介さずに配線器具1からの検知信号を受信するように構成されていてもよい。この場合、配線器具1の通信部13と携帯端末7との通信方式は、例えばWi-Fi(登録商標)などの無線通信である。
本実施形態において、携帯端末7は、Wi-Fi(登録商標)により、ルータ6を介して受信装置3と通信しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、携帯端末7は、受信装置3を介さずに、ネットワークN1を介して受信装置3と通信する構成であってもよい。この場合、携帯端末7は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介して、ネットワークN1に接続される。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線等がある。その他、携帯端末7は、公衆無線LANを介してネットワークN1に接続されてもよい。
本実施形態において、サーバ8は、配線器具1に対して信号を送信する機能を有していてもよい。例えば、サーバ8は、配線器具1に対してアライブチェック(生存確認)のための信号、配線器具1の状態を問い合わせるための信号、配線器具1の処理部14の制御のための信号などを送信する機能を有していてもよい。
本実施形態の配線器具システム100は、出力装置4として、音声インタフェース5、携帯端末7、及びサーバ8を備えているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、配線器具システム100は、音声インタフェース5、携帯端末7、及びサーバ8のうち少なくとも1つの装置を備えていてもよい。
本実施形態では、配線器具システム100は、1つの配線器具1を備えているが、本開示は、配線器具1の数量などに制限されない。例えば、配線器具システム100は、複数の配線器具1を備えていてもよい。また、配線器具1に接続される電気機器A1も複数であってもよい。
本開示における配線器具1又は配線器具システム100の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における装置又はシステムの実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る配線器具(1)は、処理部(14)と、接続部(11)と、検知部(12)と、通信部(13)と、を備える。接続部(11)は、電気機器(A1)と電気的に接続可能である。検知部(12)は、接続部(11)の置かれる環境の状態を検知する。通信部(13)は、電気機器(A1)とは異なる外部装置(2)と通信可能である。処理部(14)は、検知部(12)の検知結果を含む検知信号を外部装置(2)へ送信するように通信部(13)を制御する通信機能を有する。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が配線器具(1)の状態を把握し易い、という利点がある。
第2の態様に係る配線器具(1)は、第1の態様において、遮断部(15)を更に備える。遮断部(15)は、接続部(11)に接続された電気機器(A1)へ電力を供給する電源(B1)と、接続部(11)との間の電路(L1)を遮断する。処理部(14)は、所定の条件を満たすと、電路(L1)を遮断するように遮断部(15)を制御する遮断機能を有する。所定の条件は、検知部(12)にて接続部(11)に関する異常を検知することを含む。処理部(14)は、検知部(12)にて異常を検知すると、通信機能を実行する。
この態様によれば、接続部(11)に関する異常が発生したときに、接続部(11)の置かれる環境に好ましくない影響が及ぶのを防止し易い、という利点がある。
第3の態様に係る配線器具(1)では、第2の態様において、処理部(14)は、検知部(12)にて異常を検知すると、遮断機能を実行する。
この態様によれば、接続部(11)に関する異常が発生したときに、接続部(11)の置かれる環境に好ましくない影響が及ぶのをより防止し易い、という利点がある。
第4の態様に係る配線器具(1)では、第2又は第3の態様において、異常は、複数の段階に分かれている。処理部(14)は、遮断機能を実行する段階の異常より前の段階の異常を検知部(12)にて検知すると、通信機能を実行する。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、遮断機能を実行すべき段階の異常が発生する前に何らかの異常が発生していることを把握し易い、という利点がある。
第5の態様に係る配線器具(1)では、第2~第4のいずれかの態様において、異常は、接続部(11)の絶縁性能の低下に関する。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、配線器具(1)を修理したり、新品に交換したり等の対策を取り易くなる、という利点がある。
第6の態様に係る配線器具(1)では、第2~第4のいずれかの態様において、異常は、地震による所定の震度以上の揺れである。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、配線器具(1)の設置されている建物に影響を与える程度の地震があったか否かを把握し易い、という利点がある。
第7の態様に係る配線器具(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、検知信号は、検知信号の送信元の配線器具(1)を識別するための識別情報を含む。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、どの配線器具(1)において異常が発生したかを把握し易い、という利点がある。
第8の態様に係る配線器具(1)では、第2~第6のいずれかの態様において、通信部(13)は、外部装置(2)から検知信号に対する応答信号を受信するように構成される。所定の条件は、通信部(13)が応答信号を受信することを含む。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、配線器具(1)からの検知信号を確認した後に、管理者自らの判断により配線器具(1)の電路(L1)を遮断することが可能である、という利点がある。
第9の態様に係る配線器具(1)では、第1~第8のいずれかの態様において、処理部(14)は、外部装置(2)からの制御信号をトリガとして実行する検知モードを有している。処理部(14)は、検知モードにおいて、環境の状態が予め設定されている範囲から外れた状態であることを検知部(12)が検知すると、通信機能を実行する。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が、任意のタイミングで配線器具(1)の置かれる環境の状態を把握し易い、という利点がある。
第10の態様に係る配線器具システム(100)は、第1~第9のいずれかの配線器具(1)と、受信装置(3)と、出力装置(4)と、を備える。受信装置(3)は、外部装置(2)であって、配線器具(1)からの検知信号を受信する。出力装置(4)は、受信装置(3)で受信した検知信号に応じた情報を出力する。
この態様によれば、配線器具(1)の管理者が配線器具(1)の状態を把握し易い、という利点がある。
第2~第9の態様に係る構成については、配線器具(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 配線器具
11 接続部
12 検知部
13 通信部
14 処理部
15 遮断部
2 外部装置
3 受信装置
4 出力装置
100 配線器具システム
A1 電気機器
B1 電源
L1 電路

Claims (8)

  1. 配線器具と、
    前記配線器具と通信可能に構成されている外部装置と、
    を備え、
    前記配線器具は、
    電気機器と電気的に接続可能な接続部と、
    前記電気機器へ電力を供給する電源と前記電気機器との間の電路を開閉するスイッチと、
    前記電気機器とは異なる前記外部装置と通信可能な第1通信部と、
    を有し、
    前記外部装置は、前記配線器具及び携帯端末と通信可能な第2通信部を有し、
    前記配線器具は、前記携帯端末への操作に基づいて、前記外部装置と通信を行う通信機能を実行し、
    前記配線器具は、前記接続部に異常が発生していない状態において、前記配線器具の置かれている環境の状態の変化を検知した場合、前記携帯端末に前記環境の前記状態の変化を含む情報を送信する、
    配線システム。
  2. 前記配線器具は、前記携帯端末への操作に基づいて、前記接続部に異常が発生していない状態において前記環境の前記状態の変化を検知した場合、前記外部装置を介して前記携帯端末に前記情報を送信する、
    請求項1に記載の配線システム。
  3. 前記配線器具は、前記環境の前記状態の変化を検知する検知部を更に有し、前記検知部の出力に基づいて前記情報を前記携帯端末に送信する、
    請求項1又は2に記載の配線システム。
  4. 前記配線器具を複数備え、
    複数の前記配線器具の各々には、識別番号が割り当てられており、
    前記複数の配線器具は、前記識別番号を前記携帯端末に送信する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の配線システム。
  5. 前記外部装置は、前記配線器具が設置される建物内に設けられている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の配線システム。
  6. 前記配線器具は、前記外部装置を介さずに前記携帯端末と通信可能な第3通信部を更に有している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の配線システム。
  7. 前記配線器具は、前記携帯端末への操作に基づいて、前記スイッチを開放する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の配線システム。
  8. 電気機器と電気的に接続可能な接続部と、
    前記電気機器へ電力を供給する電源と前記電気機器との間の電路を開閉するスイッチと、
    前記電気機器とは異なる外部装置と通信可能な通信部と、
    を備える配線器具であって、
    前記配線器具の置かれる環境の状態を検知する検知部を更に備え、
    前記外部装置は携帯端末と通信可能に構成されており、
    前記接続部に異常が発生していない状態において、置かれている環境の状態の変化を検知した場合、前記携帯端末に前記環境の前記状態の変化を含む情報を送信する、
    配線器具。
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