JP2022113394A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質を高めることができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置において、第1の受光画素P101、第2の受光画素P102および第3の受光画素P103を含み、それぞれが受光量に応じた画素信号を生成する複数の受光画素を有し、第1の受光画素、第2の受光画素および第3の受光画素は第1の方向においてこの順に並ぶ画素アレイと、第1の受光画素が生成した画素信号および第3の受光画素が生成した画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、第2の受光画素が生成した画素信号に基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する読出部と、を備える。【選択図】図17

Description

本開示は、被写体を撮像する撮像装置に関する。
撮像装置には、例えば、複数の受光画素が設けられた第1の半導体基板と、複数のAD変換部が設けられた第2の半導体基板とを有するものがある。例えば、特許文献1では、複数のAD変換部のそれぞれが、そのAD変換部が配置された領域に対応する領域に設けられた受光画素の受光結果に基づいてAD変換を行う技術が開示されている。
特開2018-98524号公報
ところで、撮像装置では、画質が高いことが望まれており、さらなる画質の向上が期待されている。
画質を高めることができる撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態における撮像装置は、画素アレイと、読出部とを備えている。画素アレイは、第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素を含み、それぞれが画素信号を生成する複数の受光画素を有する。第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素は第1の方向においてこの順に並ぶ。読出部は、第1の受光画素が生成した画素信号および第3の受光画素が生成した画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、第2の受光画素が生成した画素信号に基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する。
本開示の一実施の形態における撮像装置では、画素アレイにおいて、第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素を含む複数の受光画素が設けられる。複数の受光画素のそれぞれでは、受光量に応じた画素信号が生成される。第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素は、第1の方向においてこの順に並ぶ。読出部では、第1のAD変換部により、第1の受光画素が生成した画素信号および第3の受光画素が生成した画素信号に基づいてAD変換が行われ、第2のAD変換部により、第2の受光画素が生成した画素信号に基づいてAD変換が行われる。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した画素アレイの一構成例を表す説明図である。 図2に示した画素アレイの第1の動作モードにおける一動作例を表す説明図である。 図2に示した画素アレイの第2の動作モードにおける一動作例を表す説明図である。 図2に示した受光画素および読出回路の一構成例を表す回路図である。 図1に示した撮像装置の実装例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の実装例を表す他の説明図である。 図4に示した読出回路の配置例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の一動作例を表すタイミング波形図である。 図1に示した撮像装置の第1の動作モードにおける一動作例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の第1の動作モードにおける一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した撮像装置の第2の動作モードにおける一動作例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の第2の動作モードにおける一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した撮像装置の一動作例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の第1の動作モードにおける一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した撮像装置の第2の動作モードにおける一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した撮像装置の第2の動作モードにおける一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した撮像装置における、ある読出回路の読出対象である受光画素の配置の一例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置における、ある読出回路の読出対象である受光画素の配置の他の一例を表す説明図である。 図1に示した撮像装置の適用例を表す説明図である。 撮像装置の使用例を表す説明図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.撮像装置の使用例
3.移動体への応用例
<1.実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る撮像装置(撮像装置1)の一構成例を表すものである。撮像装置1は、画素アレイ11と、駆動部12と、読出部13と、信号処理部14と、撮像制御部15とを備えている。
画素アレイ11は、マトリックス状に配置された複数の受光画素Pを有している。受光画素Pは、受光量に応じた画素電圧Vpixを含む信号SIGを生成するように構成される。
図2は、画素アレイ11の一構成例を表すものである。画素アレイ11における複数の受光画素Pは、複数の画素グループGPに区分される。この例では、複数の画素グループGPのそれぞれは、説明の便宜上、9つの受光画素Pを含んでいるが、実際には、後述するように、例えば数百個の受光画素Pを含むことができる。この図2では、複数の画素グループGPのうちの9つの画素グループGPを図示している。
画素アレイ11は、複数の信号線VSL1および複数の信号線VSL2を有している。信号線VSL1および信号線VSL2は、受光量に応じた画素電圧Vpixを含む信号SIGを読出部13に伝えるように構成される。撮像装置1は、動作モードM1および動作モードM2を有しており、信号線VSL1は、動作モードM1において用いられ、信号線VSL2は、動作モードM2において用いられる。
複数の信号線VSL1は、複数の画素グループGPに対応してそれぞれ設けられる。信号線VSL1は、この例では9つの受光画素Pに接続される。
図3Aは、信号線VSL1に接続された受光画素Pの配置の一例を表すものである。この図3Aでは、複数の画素グループGPのうちのある一つの画素グループGP(画素グループGP5)に着目している。そして、この画素グループGP5に対応する信号線VSL1を太線により示し、この信号線VSL1に接続された9つの受光画素Pを網掛けにより示している。この画素グループGP5に対応する信号線VSL1は、この画素グループGP5に属するすべての受光画素Pに接続される。そして、これらの9つの受光画素Pは、動作モードM1において、この信号線VSL1を介して、受光量に応じた画素電圧Vpixを含む信号SIGを、読出部13の読出回路20(後述)に供給するようになっている。
複数の信号線VSL2は、この例では9つの受光画素Pに接続される。信号線VSL2に接続された9つの受光画素Pは、信号線VSL1に接続された9つの受光画素Pとは異なる。
図3Bは、信号線VSL2に接続された受光画素Pの配置の一例を表すものである。この図3Bでは、この画素グループGP5に対応する信号線VSL2を太線により示し、この信号線VSL2に接続された9つの受光画素Pを網掛けにより示している。この画素グループGP5に対応する信号線VSL2は、この画素グループGP5が中央に配置された3行3列の9つの画素グループGP(画素グループGP1~GP9)に属する9つの受光画素Pに接続される。この例では、画素グループGP5に対応する信号線VSL2は、画素グループGP5の左上の画素グループGP(画素グループGP1)における右下の受光画素P、画素グループGP5の上の画素グループGP(画素グループGP2)における下部中央の受光画素P、画素グループGPの右上の画素グループGP(画素グループGP3)における左下の受光画素P、画素グループGP5の左の画素グループGP4の右部中央の受光画素P、画素グループGP5の中央の受光画素P、画素グループGP5の右側の画素グループGP(画素グループGP6)における左部中央の受光画素P、画素グループGP5の左下の画素グループGP(画素グループGP7)における右上の受光画素P、画素グループGP5の下の画素グループGP(画素グループGP8)における上部中央の受光画素P、および画素グループGPの右下の画素グループGP(画素グループGP9)における左上の受光画素Pに接続される。そして、これらの9つの受光画素Pは、動作モードM2において、この信号線VSL2を介して、受光量に応じた画素電圧Vpixを含む信号SIGを読出部13の読出回路20(後述)に供給するようになっている。
図4は、受光画素Pの一構成例を表すものである。受光画素Pは、後述するように、半導体基板101に設けられる。受光画素Pは、フォトダイオードPDと、トランジスタTRGと、フローティングディフュージョンFDと、トランジスタRST,AMP,SEL1,SEL2とを有している。トランジスタTRG,RST,AMP,SEL1,SEL2は、この例ではN型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。
フォトダイオードPDは、受光量に応じた量の電荷を生成し、生成した電荷を内部に蓄積する光電変換素子である。フォトダイオードPDのアノードは接地され、カソードはトランジスタTRGのソースに接続される。
トランジスタTRGのゲートには駆動部12により制御信号STRGが供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDに接続される。
フローティングディフュージョンFDは、フォトダイオードPDからトランジスタTRGを介して転送された電荷を蓄積するように構成される。フローティングディフュージョンFDは、例えば、半導体基板の表面に形成された拡散層を用いて構成される。図4では、フローティングディフュージョンFDを、容量素子のシンボルを用いて示している。
トランジスタRSTのゲートには駆動部12により制御信号SRSTが供給され、ドレインには電源電圧VDDが供給され、ソースはフローティングディフュージョンFDに接続される。なお、この例では、トランジスタRSTのドレインに電源電圧VDDを供給したが、これに限定されるものではなく、トランジスタRSTのドレインに所定の直流電圧を供給することができる。
トランジスタAMPのゲートはフローティングディフュージョンFDに接続され、ドレインには電源電圧VDDが供給され、ソースはトランジスタSEL1のドレインおよびトランジスタSEL2のドレインに接続される。
トランジスタSEL1のゲートには駆動部12により制御信号SSEL1が供給され、ドレインはトランジスタAMPのソースに接続され、ソースは信号線VSL1に接続される。トランジスタSEL2のゲートには駆動部12により制御信号SSEL2が供給され、ドレインはトランジスタAMPのソースに接続され、ソースは信号線VSL2に接続される。トランジスタSEL1のソースに接続された信号線VSL1、およびトランジスタSEL2のソースに接続された信号線VSL2は、図3A,3Bに示したように、例えば、互いに異なる読出回路20にそれぞれ接続される。
この構成により、受光画素Pでは、例えば制御信号STRG,SRSTに基づいてトランジスタTRG,RSTがオン状態になることにより、フォトダイオードPDに蓄積された電荷が排出される。そして、これらのトランジスタTRG,RSTがオフ状態になることにより、露光期間が開始され、フォトダイオードPDに、受光量に応じた量の電荷が蓄積される。そして、露光期間が終了した後に、受光画素Pは、リセット電圧Vresetおよび画素電圧Vpixを含む信号SIGを、信号線VSL1または信号線VSL2に出力する。受光画素Pは、動作モードM1では、信号SIGを信号線VSL1に出力し、動作モードM2では、信号SIGを信号線VSL2に出力する。
具体的には、動作モードM1では、まず、制御信号SSEL1に基づいてトランジスタSEL1がオン状態になることにより、受光画素Pが信号線VSL1と電気的に接続される。これにより、トランジスタAMPは、読出部13の定電流源22(後述)に接続され、いわゆるソースフォロワとして動作する。そして、受光画素Pは、後述するように、トランジスタRSTがオン状態になることによりフローティングディフュージョンFDの電圧がリセットされた後のP相(Pre-charge相)期間TPにおいて、その時のフローティングディフュージョンFDの電圧に応じた電圧をリセット電圧Vresetとして出力する。また、受光画素Pは、トランジスタTRGがオン状態になることによりフォトダイオードPDからフローティングディフュージョンFDへ電荷が転送された後のD相(Data相)期間TDにおいて、その時のフローティングディフュージョンFDの電圧に応じた電圧を画素電圧Vpixとして出力する。画素電圧Vpixとリセット電圧Vresetとの差電圧は、受光画素Pの受光量に対応する。このようにして、受光画素Pは、これらのリセット電圧Vresetおよび画素電圧Vpixを含む信号SIGを、信号線VSL1に出力する。動作モードM2についても同様であり、受光画素Pは、リセット電圧Vresetおよび画素電圧Vpixを含む信号SIGを、信号線VSL2に出力するようになっている。
駆動部12(図1)は、撮像制御部15からの指示に基づいて、画素アレイ11における複数の受光画素Pを駆動するように構成される。具体的には、駆動部12は、画素アレイ11における複数の受光画素Pのそれぞれに制御信号STRG,SRST,SSEL1,SSEL2を供給することにより、画素アレイ11における複数の受光画素Pを駆動するようになっている。
読出部13は、撮像制御部15からの指示に基づいて、画素アレイ11から信号線VSL1または信号線VSL2を介して供給された信号SIGに基づいてAD変換を行うことにより、画像信号Spic0を生成するように構成される。図2に示したように、読出部13は、複数の読出回路20を有している。複数の読出回路20は、画素アレイ11における複数の画素グループGPにそれぞれ対応して設けられる。
図4に示したように、読出回路20は、スイッチ21と、定電流源22と、AD変換部23とを有している。読出回路20は、後述するように、半導体基板102に設けられる。
スイッチ21は、その読出回路20に対応する画素グループGPにおける信号線VSL1,VSL2に接続され、信号線VSL1および信号線VSL2をAD変換部23に接続するように構成される。スイッチ21は、2つのトランジスタTR1,TR2を有している。トランジスタTR1,TR2はN型のMOSトランジスタである。トランジスタTR1のゲートには撮像制御部15から制御信号が供給され、ドレインは信号線VSL1に接続され、ソースは定電流源22に接続されるとともにAD変換部23に接続される。トランジスタTR2のゲートには撮像制御部15から制御信号が供給され、ドレインは信号線VSL2に接続され、ソースは定電流源22に接続されるとともにAD変換部23に接続される。
この構成により、撮像装置1の動作モードMが動作モードM1である場合には、トランジスタTR1がオン状態になり、トランジスタTR2がオフ状態になる。これにより、スイッチ21は、信号線VSL1をAD変換部23に接続し、受光画素Pから信号線VSL1を介して供給された信号SIGをAD変換部23に供給する。また、撮像装置1の動作モードMが動作モードM2である場合には、トランジスタTR2がオン状態になり、トランジスタTR1がオフ状態になる。これにより、スイッチ21は、信号線VSL2をAD変換部23に接続し、受光画素Pから信号線VSL2を介して供給された信号SIGをAD変換部23に供給するようになっている。
定電流源22は、スイッチ21により選択された信号線VSL1,VSL2のうちの一方に所定の電流を流すように構成される。定電流源22の一端はスイッチ21に接続され、他端は接地される。
AD変換部23は、受光画素Pから信号線VSL1または信号線VSL2を介して供給された信号SIGに基づいてAD変換を行うように構成される。AD変換部23は、容量素子24,25と、比較回路26と、カウンタ27とを有している。
容量素子24の一端はスイッチ21に接続されるとともに信号SIGが供給され、他端は比較回路26に接続される。容量素子25の一端には参照信号RAMPが供給され、他端は比較回路26に接続される。
比較回路26は、受光画素Pから容量素子24を介して供給された信号SIGと、撮像制御部15から容量素子25を介して供給された参照信号RAMPとに基づいて、比較動作を行うことにより信号CPを生成するように構成される。比較回路26は、撮像制御部15から供給された制御信号AZに基づいて、容量素子24,25の電圧を設定することにより動作点を設定する。そしてその後に、比較回路26は、P相期間TPにおいて、信号SIGに含まれるリセット電圧Vresetと、参照信号RAMPの電圧とを比較する比較動作を行い、D相期間TDにおいて、信号SIGに含まれる画素電圧Vpixと、参照信号RAMPの電圧とを比較する比較動作を行うようになっている。
カウンタ27は、比較回路26から供給された信号CPに基づいて、撮像制御部15から供給されたクロック信号CLKのパルスをカウントするカウント動作を行うように構成される。具体的には、カウンタ27は、P相期間TPにおいて、信号CPが遷移するまでクロック信号CLKのパルスをカウントすることによりカウント値CNTPを生成し、このカウント値CNTPを出力する。また、カウンタ27は、D相期間TDにおいて、信号CPが遷移するまでクロック信号CLKのパルスをカウントすることによりカウント値CNTDを生成し、このカウント値CNTDを出力するようになっている。
このようにして、読出部13における複数のAD変換部23のぞれぞれは、カウント値CNTP,CNTDを生成する。そして、読出部13は、これらのカウント値CNTP,CNTDを、画像信号Spic0として、信号処理部14に順次転送するようになっている。なお、AD変換部23は、この例では、容量素子24,25と、比較回路26と、カウンタ27とを有するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、容量素子24,25を省いてもよい。また、AD変換部23は、他の回路構成を有していてもよい。
信号処理部14(図1)は、画像信号Spic0および撮像制御部15からの指示に基づいて、所定の信号処理を行うことにより画像信号Spicを生成するように構成される。所定の画像処理は、例えば、CDS(CDS;Correlated Double Sampling)処理を含む。CDS処理では、信号処理部14は、画像信号Spic0に含まれる、P相期間TPにおいて得られたカウント値CNTPおよびD相期間TDにおいて得られたカウント値CNTDに基づいて、相関2重サンプリングの原理を利用して、画素値VALを生成するようになっている。そして、信号処理部14は、動作モードMに応じて、画素値VALを配置することによりフレーム画像を生成する。すなわち、動作モードM1と、動作モードM2とでは、図3A,3Bに示したように、読出回路20に信号SIGを供給する9つの受光画素Pの位置が異なる。よって、信号処理部14は、受光画素Pの位置に応じて画素値VALを配置することによりフレーム画像を生成する。
撮像制御部15(図1)は、駆動部12、読出部13、および信号処理部14に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、撮像装置1の動作を制御するように構成される。
撮像制御部15は、参照信号生成部16を有している。参照信号生成部16は、参照信号RAMPを生成するように構成される。参照信号RAMPは、AD変換部23がAD変換を行う期間(P相期間TPおよびD相期間TD)において、時間の経過に応じて電圧レベルが徐々に変化する、いわゆるランプ波形を有する。参照信号生成部16は、このような参照信号RAMPを読出部13に供給するようになっている。
次に、撮像装置1の実装例について説明する。
図5,6は、撮像装置1の一実装例を表すものである。撮像装置1は、この例では、2枚の半導体基板101,102に形成される。半導体基板101は、撮像装置1の受光面S側に配置され、半導体基板102は、撮像装置1の受光面S側とは反対側に配置される。半導体基板101,102は互いに重ね合わされる。半導体基板101には、例えば画素アレイ11が配置され、半導体基板102には、駆動部12、読出部13、信号処理部14、および撮像制御部15が配置される。半導体基板101の配線と、半導体基板102の配線とは、配線103により接続される。配線103は、例えばCu-Cuなどの金属結合などを用いることができる。
図5,6に示したように、半導体基板101には複数の受光画素Pが並設され、半導体基板102には複数の読出回路20が並設される。読出回路20は、半導体基板102における、画素グループGPが配置された領域に対応する領域に配置される。図4,5に示したように、画素グループGPの信号線VSL1,VSL2および読出回路20は、配線103により接続される。
図7は、読出回路20が配置された領域における、スイッチ21、定電流源22、比較回路26、およびカウンタ27の配置例を表すものである。半導体基板101において、画素グループGPが配置される領域は、領域R11を含んでいる。この領域R11は、半導体基板102との間でCu-Cuなどの金属結合を行うための領域である。半導体基板102において、読出回路20が配置される領域は、領域R21,R22,R26,R27を含んでいる。領域R21は、半導体基板101との間でCu-Cuなどの金属結合を行うための領域である。この領域R21は、半導体基板101における領域R11に対応する位置に配置される。これにより、半導体基板101における画素グループGPの信号線VSL1,VSL2と、半導体基板102における読出回路20が、配線103により接続される。また、この領域R21には、スイッチ21が配置される。領域R22は、定電流源22が配置される領域である。領域R26は、比較回路26が配置される領域である。領域R27は、カウンタ27が配置される領域である。
ここで、受光画素Pは、本開示における「受光画素」の一具体例に対応する。画素アレイ11は、本開示における「画素アレイ」の一具体例に対応する。AD変換部23は、本開示における「AD変換部」の一具体例に対応する。読出部13は、本開示における「読出部」の一具体例に対応する。動作モードM1は、本開示における「第1の動作モード」の一具体例に対応する。動作モードM2は、本開示における「第2の動作モード」の一具体例に対応する。半導体基板101は、本開示における「第1の半導体基板」の一具体例に対応する。半導体基板102は、本開示における「第2の半導体基板」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の撮像装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、撮像装置1の全体動作概要を説明する。駆動部12は、撮像制御部15からの指示に基づいて、画素アレイ11における複数の受光画素Pを駆動する。受光画素Pは、P相期間TPにおいて、リセット電圧Vresetを信号SIGとして出力し、D相期間TDにおいて、受光量に応じた画素電圧Vpixを信号SIGとして出力する。読出部13は、画素アレイ11から信号線VSL1または信号線VSL2を介して供給された信号SIGに基づいて、画像信号Spic0を生成する。信号処理部14は、画像信号Spic0に基づいて、所定の画像処理を行うことにより、画像信号Spicを生成する。撮像制御部15は、駆動部12、読出部13、および信号処理部14に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、撮像装置1の動作を制御する。
(詳細動作)
以下に、動作モードM1における、受光画素Pに対する読出動作について説明する。なお、動作モードM2における読出動作についても同様である。
図8は、読出動作の一例を表すものであり、(A)は制御信号SSEL1の波形を示し、(B)は制御信号SSEL2の波形を示し、(C)は制御信号SRSTの波形を示し、(D)は制御信号STRGの波形を示し、(E)は制御信号AZの波形を示し、(F)は参照信号RAMPの波形を示し、(G)は信号SIGの波形を示し、(H)は信号CPの波形を示す。図8(F),(G)では、参照信号RAMPおよび信号SIGの波形を、同じ電圧軸を用いて示している。また、この説明では、図8(F)に示した参照信号RAMPの波形は、容量素子24を介して比較回路26の入力端子に供給された電圧の波形であり、図8(G)に示した信号SIGの波形は、容量素子25を介して比較回路26の入力端子に供給された電圧の波形である。動作モードM1の場合には、制御信号SSEL2は低レベルに固定される(図8(B))。
まず、タイミングt11において、水平期間Hが開始する。これにより、駆動部12は、制御信号SSEL1の電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(A))。これにより、受光画素Pでは、トランジスタSEL1がオン状態になり、受光画素Pが信号線VSL1と電気的に接続される。また、このタイミングt11において、駆動部12は、制御信号SRSTの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(C))。これにより、受光画素Pでは、トランジスタRSTがオン状態になり、フローティングディフュージョンFDの電圧が電源電圧VDDに設定される(リセット動作)。そして、受光画素Pは、このときのフローティングディフュージョンFDの電圧に対応する電圧を出力する。また、このタイミングt11において、撮像制御部15は、制御信号AZの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(E))。これにより、AD変換部23の比較回路26は、容量素子24,25の電圧を設定することにより動作点を設定する。このようにして、信号SIGの電圧がリセット電圧Vresetに設定され、参照信号RAMPの電圧が、信号SIGの電圧(リセット電圧Vreset)と同じ電圧に設定される(図8(F),(G))。
そして、タイミングt11から所定の時間が経過したタイミングにおいて、駆動部12は、制御信号SRSTの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(C))。これにより、受光画素Pにおいて、トランジスタRSTはオフ状態になり、リセット動作は終了する。
次に、タイミングt12において、撮像制御部15は、制御信号AZの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(E))。これにより、比較回路26は、動作点の設定を終了する。
また、このタイミングt12において、参照信号生成部16は、参照信号RAMPの電圧を電圧V1にする(図8(F))。これにより、参照信号RAMPの電圧が信号SIGの電圧より高くなるので、比較回路26は、信号CPの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(H))。
そして、タイミングt13~t15の期間(P相期間TP)において、AD変換部23は、信号SIGに基づいてAD変換を行う。具体的には、まず、タイミングt13において、参照信号生成部16は、参照信号RAMPの電圧を電圧V1から所定の変化度合いで低下させ始める(図8(F))。また、このタイミングt13において、撮像制御部15は、クロック信号CLKの生成を開始する。AD変換部23のカウンタ27は、カウント動作を行うことにより、このクロック信号CLKのパルスをカウントする。
そして、タイミングt14において、参照信号RAMPの電圧が信号SIGの電圧(リセット電圧Vreset)を下回る(図8(F),(G))。これにより、AD変換部23の比較回路26は、信号CPの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(H))。AD変換部23のカウンタ27は、この信号CPの遷移に基づいて、カウント動作を停止する。このときのカウンタ27のカウント値(カウント値CNTP)は、リセット電圧Vresetに応じた値である。
次に、タイミングt15において、撮像制御部15は、P相期間TPの終了に伴い、クロック信号CLKの生成を停止する。また、参照信号生成部16は、このタイミングt15において、参照信号RAMPの電圧の変化を停止させる(図8(F))。そして、このタイミングt15以降の期間において、読出部13は、カウンタ27のカウント値CNTPを、画像信号Spic0として、信号処理部14に供給する。そして、カウンタ27はカウント値をリセットする。
次に、タイミングt16において、撮像制御部15は、参照信号RAMPの電圧を電圧V1に設定する(図8(F))。これにより、参照信号RAMPの電圧が信号SIGの電圧(リセット電圧Vreset)より高くなるので、比較回路26は、信号CPの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(H))。
次に、タイミングt17において、駆動部12は、制御信号STRGの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図8(D))。これにより、受光画素Pでは、トランジスタTRGがオン状態になり、フォトダイオードPDで発生した電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される(電荷転送動作)。そして、受光画素Pは、このときのフローティングディフュージョンFDの電圧に対応する電圧を出力する。このようにして、信号SIGの電圧が画素電圧Vpixになる(図8(G))。
そして、このタイミングt17から所定の時間が経過したタイミングにおいて、駆動部12は、制御信号STRGの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(D))。これにより、受光画素Pにおいて、トランジスタTRGはオフ状態になり、電荷転送動作は終了する。
そして、タイミングt18~t20の期間(D相期間TD)において、AD変換部23は、信号SIGに基づいてAD変換を行う。具体的には、まず、タイミングt18において、参照信号生成部16は、参照信号RAMPの電圧を電圧V1から所定の変化度合いで低下させ始める(図8(F))。また、このタイミングt18において、撮像制御部15は、クロック信号CLKの生成を開始する。AD変換部23のカウンタ27は、カウント動作を行うことにより、このクロック信号CLKのパルスをカウントする。
そして、タイミングt19において、参照信号RAMPの電圧が信号SIGの電圧(画素電圧Vpix)を下回る(図8(F),(G))。これにより、AD変換部23の比較回路26は、信号CPの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(H))。AD変換部23のカウンタ27は、この信号CPの遷移に基づいて、カウント動作を停止する。このときのカウンタ27のカウント値(カウント値CNTD)は、画素電圧Vpixに応じた値である。
次に、タイミングt20において、撮像制御部15は、D相期間TDの終了に伴い、クロック信号CLKの生成を停止する。また、参照信号生成部16は、このタイミングt20において、参照信号RAMPの電圧の変化を停止させる(図8(F))。そして、このタイミングt20以降の期間において、読出部13は、カウンタ27のカウント値CNTDを、画像信号Spic0として、信号処理部14に供給する。そして、カウンタ27は、カウント値をリセットする。
次に、タイミングt21において、駆動部12は、制御信号SSEL1の電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図8(A))。これにより、受光画素Pでは、トランジスタSEL1がオフ状態になり、受光画素Pが信号線VSL1から電気的に切り離される。
このようにして、読出部13は、カウント値CNTP,CNTDを含む画像信号Spic0を信号処理部14に供給する。信号処理部14は、例えば画像信号Spic0に含まれるカウント値CNTP,CNTDに基づいて、相関2重サンプリングの原理を利用して、画素値VALを生成する。具体的には、信号処理部14は、例えば、カウント値CNTDからカウント値CNTPを減算することにより、画素値VALを生成する。そして、信号処理部14は、動作モードMに応じて、画素値VALを配置することによりフレーム画像を生成する。すなわち、動作モードM1と、動作モードM2とでは、図3A,3Bに示したように、読出回路20に信号SIGを供給する9つの受光画素Pの位置が異なる。よって、信号処理部14は、受光画素Pの位置に応じて画素値VALを配置することによりフレーム画像を生成する。そして、信号処理部14は、このフレーム画像の画像データを含む画像信号Spicを生成する。
(動作モードM1,M2での動作)
図9,10は、動作モードM1における撮像装置1の一動作例を表すものである。9つの読出回路20(読出回路201~209)は、9つの画素グループGP(画素グループGP1~GP9)にそれぞれ対応している。読出回路201~209は、スイッチ21をそれぞれ有している。この図9では、受光画素Pを受光画素P1~P9で示している。受光画素P1は、読出回路201に信号SIGを供給する受光画素Pである。受光画素P2は、読出回路202に信号SIGを供給する受光画素Pである。受光画素P3~P9についても同様である。
例えば、画素グループGP5に対応する信号線VSL1は、この画素グループGP5に属するすべての受光画素P(受光画素P5)に接続される。動作モードM1では、この9つの受光画素P5は、信号SIGを信号線VSL1に出力する。読出回路205のスイッチ21は、信号線VSL1および信号線VSL2のうちの信号線VSL1をAD変換部23に接続する。このようにして、読出回路205のAD変換部23は、図9に示した9つの受光画素P5から供給された信号SIGに基づいてAD変換を行う。
図10に示したように、読出回路205の読出動作の対象となる9つの受光画素P(受光画素P5)は、画素グループGP5に属する9つの受光画素Pである。すなわち、この場合には、読出回路205の読出動作の対象となる領域W1は、画素グループGP5の領域と同じである。
このような動作モードM1は、例えば、ROI(Region Of Interest)動作を行う際に使用することができる。すなわち、撮像動作では、例えば、特定の領域の画像のみを得たい場合があり得る。その場合には、複数の読出回路20のうちの、その特定の領域に対応する読出回路20を動作させることにより、消費電力を低減しつつ、特定の領域の画像のみを得ることができる。
図11,12は、動作モードM2における撮像装置1の一動作例を表すものである。例えば、画素グループGP5に対応する信号線VSL2は、この画素グループGP5が中央に配置された3行3列の9つの画素グループGP(画素グループGP1~GP9)に属する9つの受光画素P(受光画素P5)に接続される。動作モードM2では、この9つの受光画素P5は、信号SIGを信号線VSL2に出力する。読出回路205のスイッチ21は、信号線VSL1および信号線VSL2のうちの信号線VSL2をAD変換部23に接続する。このようにして、読出回路205のAD変換部23は、図11に示した9つの受光画素P5から供給された信号SIGに基づいてAD変換を行う。
図12に示したように、読出回路205の読出動作の対象となる9つの受光画素P(受光画素P5)は、この画素グループGP5が中央に配置された3行3列の9つの画素グループGPに属する9つの受光画素Pである。すなわち、この場合には、読出回路205の読出動作の対象となる領域W2は、画素グループGP5の領域よりも広くなる。
図12に示したように、動作モードM2では、読出回路20の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGPの領域よりも広くすることができる。この場合、隣り合う画素グループGPでは、領域W2が互いに重なるようになる。これにより、以下に説明するように、動作モードM2では、動作モードM1に比べて、複数のAD変換部23の間の特性差や量子化誤差に起因する画素値VALの段差を見えにくくすることができる。
図13は、一様な被写体を撮像した場合における撮像結果の一例を表すものであり、(A)は動作モードM1における撮像結果を示し、(B)は動作モードM2における撮像結果を示す。
この例では、一様な被写体を撮像しているので、一様な撮像結果が得られることが期待される。すなわち、複数の受光画素Pにおける受光量は同じであるので、画素値VALは全てほぼ同じであることが期待される。しかしながら、例えば、複数のAD変換部23の間に特性差がある場合や、量子化誤差がある場合には、AD変換部23が生成した画素値VALに違いが生じ得る。
動作モードM1では、読出回路20におけるAD変換部23は、1つの画素グループGPに属する9つの受光画素Pが生成した信号SIGに基づいてAD変換を行う。よって、図13(A)に示したように、画素グループGP単位で、画素値VALが異なり得る。この場合には、画素グループGPを単位として、画素値VALに段差が生じる。このように、複数の受光画素Pを含む大きな単位で画素値VALに段差が生じるので、画素値VALの段差が見えやすくなる可能性がある。
一方、動作モードM2では、図12に示したように、読出回路20におけるAD変換部23は、9つの画素グループGPに属する9つの受光画素Pが生成した信号SIGに基づいてAD変換を行う。よって、図13(B)に示したように、例えば受光画素Pを単位として、画素値VALに段差が生じる。このように、動作モードM2では、小さな単位で画素値VALに段差が生じるので、画素値VALの段差を見えにくくすることができる。
以上の例では、説明の便宜上、画素グループGPは9つの受光画素Pを有するようにしたが、実際には、例えば数百個の受光画素Pを含むことができる。
図14~16は、画素グループGPが289個(17×17)の受光画素Pを含む場合における撮像結果の一例を表すものであり、図14は、動作モードM1における撮像結果を示し、図15,16は動作モードM2における撮像結果を示す。図15の例では、読出回路20の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGPの領域よりも2つの受光画素Pの分だけ広くしている。図16の例では、読出回路20の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGPの領域よりも8つの受光画素Pの分だけ広くしている。
図14の例では、画素グループGPを単位として画素値VALに段差が生じるので、画素値VALの段差が見えやすくなってしまう。一方、図15の例では、読出回路20の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGPの領域よりも2つの受光画素Pの分だけ広くしたので、隣り合う画素グループGPに応じた2つの領域W2は、オーバーラップ領域W3において、4つの受光画素Pの分だけ重なる。このオーバーラップ領域W3では、受光画素Pを単位として、画素値VALに段差が生じる。これにより、画素値VALの段差を見えにくくすることができる。
さらに、図16の例では、読出回路20の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGPの領域よりも8つの受光画素Pの分だけ広くしたので、隣り合う画素グループGPに応じた2つの領域W2は、オーバーラップ領域W3において、16個の受光画素Pの分だけ重なる。このオーバーラップ領域W3では、受光画素Pを単位として、画素値VALに段差が生じる。図16の例では、図15の例に比べて、より広いオーバーラップ領域W3において、受光画素Pを単位として、画素値VALに段差が生じるようにしたので、画素値VALの段差をさらに見えにくくすることができる。
次に、動作モードM2において、読出回路205に信号SIGを供給する受光画素P5の配置について、いくつか例を挙げて説明する。
図17は、受光画素P5の配置の一例を表すものである。図17において、網掛部は、受光画素P5が配置されていることを示す。この例では、画素グループGPが441個(21×21)の受光画素Pを含んでいる。また、読出回路205の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGP5の領域よりも2つの受光画素Pの分だけ広くしている。この例では、画素グループGPの境界付近において、受光画素P5を市松模様状に配置している。
ここで、横方向に並ぶ3つの受光画素P5に着目する。例えば、受光画素P101,P102,P103は、横方向においてこの順に並ぶ。受光画素P101,P102は画素グループGP5の領域に配置され、受光画素P103は画素グループGP6の領域に配置される。受光画素P101,P103が生成した信号SIGは、画素グループGP5に対応する読出回路205のAD変換部23によりAD変換され、受光画素P102が生成した信号SIGは、画素グループGP6に対応する読出回路206のAD変換部23によりAD変換される。
また、例えば、受光画素P111,P112,P113は、横方向においてこの順に並ぶ。受光画素P111,P112は画素グループGP5の領域に配置され、受光画素P113は画素グループGP6の領域に配置される。この例では、受光画素P112および受光画素P113は、互いに離れて配置される。受光画素P111,P113が生成した信号SIGは、画素グループGP5に対応する読出回路205のAD変換部23によりAD変換され、受光画素P112が生成した信号SIGは、画素グループGP6に対応する読出回路206のAD変換部23によりAD変換される。
また、例えば、受光画素P121,P122,P123は、横方向においてこの順に並ぶ。受光画素P121~P123は、画素グループGP5の領域に配置される。受光画素P121,P123が生成した信号SIGは、画素グループGP5に対応する読出回路205のAD変換部23によりAD変換され、受光画素P122が生成した信号SIGは、画素グループGP6に対応する読出回路206のAD変換部23によりAD変換される。
図18は、受光画素P5の配置の他の例を表すものである。この例では、読出回路205の読出動作の対象となる領域W2を、画素グループGP5の領域よりも3つの受光画素Pの分だけ広くしている。この例では、領域W2の外側に近づくほど、受光画素P5の配置密度が下がるように、受光画素P5を配置している。
例えば、受光画素P131,P132,P133は、横方向においてこの順に並ぶ。受光画素P131~P133は画素グループGP5の領域に配置される。受光画素P131,P133が生成した信号SIGは、画素グループGP5に対応する読出回路205のAD変換部23によりAD変換され、受光画素P132が生成した信号SIGは、画素グループGP6に対応する読出回路206のAD変換部23によりAD変換される。
図17,18の例では、横方向に並ぶ3つの受光画素P5に着目したが、縦方向に並ぶ3つの受光画素についても同様である。
このように、動作モードM2では、隣り合う画素グループGPにおいて、領域W2が互いに重なるようになるので、この領域W2において、画素値VALの段差を見えにくくすることができる。動作モードM2は、ROI動作において使用してもよいし、全画面の撮像動作において使用してもよい。
例えば、全画面の撮像動作において動作モードM2を用いることにより、より自然な画像を得ることができる。
図19は、撮像例を表すものであり、(A)は被写体を示し、(B)は(A)に示した被写体のうちの枠で囲まれた部分の撮像結果を示す。図19(B)における罫線は、画素グループGPの境界を示す。
図19(A)に示したように、被写体の画像が、明るい部分と暗い部分の両方を含む場合があり得る。この例では、窓の外側は明るく、室内は暗い。このような場合において、撮像装置1は、例えば、複数のAD変換部23のそれぞれが、明るさに応じてゲインを設定することができる。例えば、明るい部分の画像を処理するAD変換部23は、ゲインを低くし、暗い部分の画像を処理するAD変換部23は、ゲインを高くする。これにより、撮像装置1では、例えば、いわゆる白飛びや黒つぶれを防ぐことができる。
この場合、画素グループGPに対応する領域を単位としてゲインが設定されるので、図19(B)に示したように、例えば、ゲインが低い領域とゲインが高い領域との境界(例えば破線で囲まれた部分)において、画像が不自然になる可能性がある。このような場合において、撮像装置1では、例えば動作モードM2を使用することにより、複数のAD変換部23におけるゲインの差に起因する画素値VALの段差を目立ちにくくすることができる。これにより、撮像装置1では、より自然な画像を得ることができる。
このように、撮像装置1では、第1の受光素子、第2の受光素子、および第3の受光素子がこの順に並ぶ画素アレイ11と、第1の受光画素が生成した信号SIGおよび第3の受光画素が生成した信号SIGに基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、第2の受光画素が生成した信号SIGに基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する読出部13とを設けるようにした。これにより、撮像装置1では、例えば、複数のAD変換部23の間に特性差がある場合や、量子化誤差がある場合において、画素値VALの段差をさらに見えにくくすることができる。その結果、撮像装置1では、画質を高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、第1の受光素子、第2の受光素子、および第3の受光素子がこの順に並ぶ画素アレイと、第1の受光画素が生成した信号および第3の受光画素が生成した信号に基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、第2の受光画素が生成した信号に基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する読出部とを設けるようにしたので、画質を高めることができる。
<2.撮像装置の使用例>
図20は、上記実施の形態に係る撮像装置1の使用例を表すものである。上述した撮像装置1は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、テレビジョンや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
<3.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図21は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図21に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図21の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図22は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図22では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図22には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。車両に搭載される撮像装置では、撮像画像の画質を高めることができる。その結果、車両制御システム12000では、車両の衝突回避あるいは衝突緩和機能、車間距離に基づく追従走行機能、車速維持走行機能、車両の衝突警告機能、車両のレーン逸脱警告機能等を、高い精度で実現できる。
以上、実施の形態、およびそれらの具体的な応用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、画素グループGPにおける縦方向の受光画素Pの数と横方向の受光画素Pの数を互いに同じにしたが、これに限定されるものではなく、互いに異なっていてもよい。
例えば、受光画素P5の配置例は、図17,18の例に限定されるものではなく、様々な配置が可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。以下の構成の本技術によれば、画質を高めることができる。
(1)
第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素を含み、それぞれが受光量に応じた画素信号を生成する複数の受光画素を有し、前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、および前記第3の受光画素は第1の方向においてこの順に並ぶ画素アレイと、
前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する読出部と
を備えた撮像装置。
(2)
前記複数の受光画素は、第4の受光画素、第5の受光画素、および第6の受光画素を含み、
前記第4の受光画素、前記第5の受光画素、および前記第6の受光画素は第2の方向においてこの順に並び、
前記第1のAD変換部は、前記第4の受光画素が生成した前記画素信号および前記第6の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、
前記読出部は、前記第5の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う第3のAD変換部を有する
前記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記画素アレイにおける撮像領域は、第1の領域、第2の領域、および第3の領域を含む複数の領域に区分され、
前記第1の領域および前記第2の領域は、前記第1の方向において隣り合い、
前記第1の領域および前記第3の領域は、前記第2の方向において隣り合い、
前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、前記第4の受光画素、および前記第5の受光画素は、前記第1の領域に設けられ、
前記第3の受光画素は、前記第2の領域に設けられ、
前記第6の受光画素は、前記第3の領域に設けられた
前記(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記画素アレイは、第1の半導体基板に設けられ、
前記読出部は、前記第1の半導体基板に貼り付けられた第2の半導体基板に設けられ、
前記読出部の前記第1のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第1の領域に対応する領域に配置され、
前記読出部の前記第2のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第2の領域に対応する領域に配置され、
前記読出部の前記第3のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第3の領域に対応する領域に配置された
前記(3)に記載の撮像装置。
(5)
前記第2の受光画素および前記第3の受光画素は、前記第1の方向において互いに隣り合っている
前記(3)または(4)に記載の撮像装置。
(6)
前記第2の受光画素および前記第3の受光画素は、前記第1の方向において互いに離れて配置された
前記(3)または(4)に記載の撮像装置。
(7)
前記複数の受光画素は、前記第2の領域に配置され、前記第1のAD変換部によりAD変換される前記画素信号を生成する2以上の受光画素を含み、
前記2以上の受光画素は前記第3の受光画素を含み、
前記2以上の受光画素は、前記第2の領域の領域内における、前記第1の領域と前記第2の領域との間の境界付近の境界領域に配置された
前記(3)から(6)のいずれかに記載の撮像装置。
(8)
前記第2の領域の領域内において、前記第1の領域と前記第2の領域との間の境界から第1の距離だけ離れた場所における前記2以上の受光画素の画素密度は、前記境界から前記第1の距離より短い第2の距離だけ離れた場所における前記2以上の受光画素の画素密度よりも低い
前記(7)に記載の撮像装置。
(9)
前記撮像装置は、第1の動作モードと、第2の動作モードとを有し、
前記第1の動作モードにおいて、前記第1のAD変換部は、前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、前記第2のAD変換部は、前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行い、
前記第2の動作モードにおいて、前記第1のAD変換部は、前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、前記第2のAD変換部は、前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う
前記(3)から(8)のいずれかに記載の撮像装置。
(10)
前記画素アレイにおける撮像領域は、第1の領域を含む複数の領域に区分され、
前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、前記第3の受光画素、前記第4の受光画素、前記第5の受光画素、および前記第6の受光画素は、前記第1の領域に設けられた
前記(2)に記載の撮像装置。
(11)
前記画素アレイは、第1の半導体基板に設けられ、
前記読出部は、前記第1の半導体基板に貼り付けられた第2の半導体基板に設けられ、
前記読出部の前記第1のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第1の領域に対応する領域に配置された
前記(10)に記載の撮像装置。
1…撮像装置、11…画素アレイ、12…駆動部、13…読出部、14…信号処理部、15…撮像制御部、16…参照信号生成部、20,201~209…読出回路、21…スイッチ、22…定電流源、23…AD変換部、24,25…容量素子、26…比較回路、27…カウンタ、101,102…半導体基板、103…配線、AMP,RST,SEL1,SEL2,TRG,TR1,TR2…トランジスタ、AZ,SRST,SSEL1,SSEL2,STRG…制御信号、CLK…クロック信号、CNTD,CNTP…カウント値、CP…信号、GP,GP1~GP9…画素グループ、M1,M2…動作モード、P,P1~P9…受光画素、PD…フォトダイオード、RAMP…参照信号、Spic,Spic0…画像信号、TD…D相期間、TP…P相期間、VSL1,VSL2…信号線。

Claims (11)

  1. 第1の受光画素、第2の受光画素、および第3の受光画素を含み、それぞれが受光量に応じた画素信号を生成する複数の受光画素を有し、前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、および前記第3の受光画素は第1の方向においてこの順に並ぶ画素アレイと、
    前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行う第1のAD変換部と、前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う第2のAD変換部とを有する読出部と
    を備えた撮像装置。
  2. 前記複数の受光画素は、第4の受光画素、第5の受光画素、および第6の受光画素を含み、
    前記第4の受光画素、前記第5の受光画素、および前記第6の受光画素は第2の方向においてこの順に並び、
    前記第1のAD変換部は、前記第4の受光画素が生成した前記画素信号および前記第6の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、
    前記読出部は、前記第5の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う第3のAD変換部を有する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画素アレイにおける撮像領域は、第1の領域、第2の領域、および第3の領域を含む複数の領域に区分され、
    前記第1の領域および前記第2の領域は、前記第1の方向において隣り合い、
    前記第1の領域および前記第3の領域は、前記第2の方向において隣り合い、
    前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、前記第4の受光画素、および前記第5の受光画素は、前記第1の領域に設けられ、
    前記第3の受光画素は、前記第2の領域に設けられ、
    前記第6の受光画素は、前記第3の領域に設けられた
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画素アレイは、第1の半導体基板に設けられ、
    前記読出部は、前記第1の半導体基板に貼り付けられた第2の半導体基板に設けられ、
    前記読出部の前記第1のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第1の領域に対応する領域に配置され、
    前記読出部の前記第2のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第2の領域に対応する領域に配置され、
    前記読出部の前記第3のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第3の領域に対応する領域に配置された
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の受光画素および前記第3の受光画素は、前記第1の方向において互いに隣り合っている
    請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の受光画素および前記第3の受光画素は、前記第1の方向において互いに離れて配置された
    請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の受光画素は、前記第2の領域に配置され、前記第1のAD変換部によりAD変換される前記画素信号を生成する2以上の受光画素を含み、
    前記2以上の受光画素は前記第3の受光画素を含み、
    前記2以上の受光画素は、前記第2の領域の領域内における、前記第1の領域と前記第2の領域との間の境界付近の境界領域に配置された
    請求項3に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の領域の領域内において、前記第1の領域と前記第2の領域との間の境界から第1の距離だけ離れた場所における前記2以上の受光画素の画素密度は、前記境界から前記第1の距離より短い第2の距離だけ離れた場所における前記2以上の受光画素の画素密度よりも低い
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像装置は、第1の動作モードと、第2の動作モードとを有し、
    前記第1の動作モードにおいて、前記第1のAD変換部は、前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、前記第2のAD変換部は、前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行い、
    前記第2の動作モードにおいて、前記第1のAD変換部は、前記第1の受光画素が生成した前記画素信号および前記第3の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてそれぞれAD変換を行い、前記第2のAD変換部は、前記第2の受光画素が生成した前記画素信号に基づいてAD変換を行う
    請求項3に記載の撮像装置。
  10. 前記画素アレイにおける撮像領域は、第1の領域を含む複数の領域に区分され、
    前記第1の受光画素、前記第2の受光画素、前記第3の受光画素、前記第4の受光画素、前記第5の受光画素、および前記第6の受光画素は、前記第1の領域に設けられた
    請求項2に記載の撮像装置。
  11. 前記画素アレイは、第1の半導体基板に設けられ、
    前記読出部は、前記第1の半導体基板に貼り付けられた第2の半導体基板に設けられ、
    前記読出部の前記第1のAD変換部は、前記第2の半導体基板における、前記第1の半導体基板の前記第1の領域に対応する領域に配置された
    請求項10に記載の撮像装置。
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