JP2022113285A - 皮膜の形成方法 - Google Patents

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Satohide Kirihara
伸行 高松
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Abstract

【課題】セラミックスの微粒子を用いて皮膜を形成する際に非晶質に変化することを十分に抑制できる、皮膜の形成方法を提供する。【解決手段】セラミックスの微粒子を含む分散液を平均液滴径100μm以下のミストにして噴霧する工程と、前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を、600℃以上且つ前記セラミックスの融点未満の温度に加熱する工程と、前記加熱する工程後の前記セラミックスの微粒子を基材に堆積させる工程と、を含む皮膜の形成方法。【選択図】図1

Description

本開示は、皮膜の形成方法に関する。
従来、セラミックスの微粒子を加熱することにより、基材上に皮膜を形成させ、該基材の特性を改質することが知られている。その際、加熱前のセラミックスの微粒子の特性を皮膜においても発揮させられるように、加熱後の皮膜において、加熱前のセラミックスの微粒子の結晶性を維持することが求められている。
特許文献1には、無機酸化物粒子を非溶融状態に維持しつつ加熱し、無機酸化物粒子を基材の被処理面に吹き付けて基材上で焼結させることにより、無機酸化物粒子の皮膜を形成する方法が記載されている。当該方法では、成膜前後で無機酸化物粒子の結晶相が相転移するおそれが少ないことが記載されている。
特開2016-216778号公報
しかしながら、特許文献1では、無機酸化物粒子の加熱方法として、具体的には、無機酸化物粒子が分散された樹脂ロッドを加熱することが記載されている。そして、加熱温度としては融点+150℃まで許容されることが記載されている。このような方法では、皮膜の一部において無機酸化物微粒子の結晶相を維持できるとしても、例えばXRDパターンの低角側(2θ<30°)においてハローピーク強度が大きくなるなど、皮膜の大部分おいて非晶質となる場合がある。
本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、セラミックスの微粒子を用いて皮膜を形成する際に非晶質に変化することを十分に抑制できる、皮膜の形成方法を提供することである。
本発明の態様1は、
セラミックスの微粒子を含む分散液を平均液滴径100μm以下のミストにして噴霧する工程と、
前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を、600℃以上且つ前記セラミックスの融点未満の温度に加熱する工程と、
前記加熱する工程後の前記セラミックスの微粒子を基材に堆積させる工程と、
を含む皮膜の形成方法である。
本発明の態様2は、
前記セラミックスの微粒子の平均粒径が2μm以下である態様1に記載の形成方法である。
本発明の態様3は、
前記分散液中の前記セラミックスの微粒子の含有量は10~90体積%である、態様1または2に記載の形成方法である。
本発明の態様4は、
前記加熱する工程における前記温度が、前記セラミックスの融点の0.4倍以上である、態様1~3のいずれか1つに記載の形成方法である。
本発明の態様5は、
前記噴霧する工程において、前記ミストをミスト供給部の出口から前記基材に向けて噴霧し、
前記加熱する工程において、前記ミスト供給部の周囲に、前記ミスト供給部とは離間して配置されたフレームガンの噴射口からフレームを噴射して、前記フレームにより前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を加熱する、態様1~4のいずれか1つに記載の形成方法である。
本発明の態様6は、
前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置と、前記フレームガンの噴射口側の端部の中心の位置とが、下記式(1)を満たすように配置されている、態様5に記載の形成方法である。

-10≦x1≦100 ・・・(1)

ここで、x1(単位:mm)は、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向をx軸とし、前記x軸における前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置をx=0とし、且つ前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置から前記基材側に向かう方向を前記x軸における正の方向としたときの、前記x軸における前記フレームガンの噴射口側の端部の中心の位置である。
本発明の態様7は、
前記フレームガンの噴射口側の端部からのフレーム噴射方向と、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向とのなす角度が0°以上90°未満である、態様5または6に記載の形成方法である。
本発明の態様8は、
前記フレームガンの噴射口側の端部からのフレーム噴射方向と、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向とが交点を有し、前記交点と前記ミスト供給部の出口側の端部の中心との間の距離が5mm以上である、態様5~7のいずれか1つに記載の形成方法である。
本発明の態様9は、
前記フレームガンが前記ミスト供給部の周囲に2本以上配置されている、態様5~8のいずれか1つに記載の形成方法である。
本発明の実施形態によれば、セラミックスの微粒子を用いて基材上に皮膜を形成する際に非晶質に変化することを十分に抑制できる、皮膜の形成方法を提供することができる。
図1は、ミスト加熱装置1の概略図である。 図2Aは、実施例1において、ノズルの開口面積を6mmとして透明基材上に噴霧されたミストの光学顕微鏡像である。 図2Bは、実施例1において、ノズルの開口面積を12mmとして透明基材上に噴霧されたミストの光学顕微鏡像である。 図2Cは、実施例1において、ノズルの開口面積を18mmとして透明基材上に噴霧されたミストの光学顕微鏡像である。 図3Aは、実施例1の酸化アルミニウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像である。 図3Bは、図3AのEBSDマッピングである。 図4Aは、実施例2の酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像である。 図4Bは、比較例の酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像である。 図4Cは、図4Aとは別位置の、実施例2の酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像である。 図4Dは、図4CのEBSDマッピングである。
本発明者らは、セラミックスの微粒子を用いて基材上に皮膜を形成する際に非晶質に変化することを十分に抑制できる、皮膜の形成方法を実現するべく、様々な角度から検討した。
特許文献1に見られるような従来技術では、例えば、セラミックスの微粒子が分散された樹脂ロッドを加熱しており、樹脂ロッドの中心軸付近に含まれる微粒子と樹脂ロッドの表層付近に含まれる微粒子とで加熱が不均一になるなど、粒子1つ1つを均一に加熱することが困難であり、局所的には高温の微粒子が存在するおそれがあることがわかった。また、加熱温度としては融点+150℃まで許容されていたが、そのような場合おいて、セラミックスの微粒子が基材に堆積されて急冷された際に、非晶質に変化する場合があることがわかった。
上記に鑑みて、本発明者らは、セラミックスの微粒子を含む分散液を平均液滴径100μm以下のミストにしてから、600℃以上融点未満に加熱することにより、瞬時に該微粒子1つ1つが露出されて(具体的には、ミストに含まれる分散媒等が分解および蒸発(または単に蒸発)して)、該微粒子1つ1つがより均一に融点未満の温度に加熱されるようになり、その後基材上に堆積されて急冷されたとしても、非晶質に変化することを十分に抑制できることを見出した。
以下に、本発明の実施形態が規定する各要件の詳細を示す。
本発明の実施形態に係る皮膜の形成方法は、セラミックスの微粒子を含む分散液を平均液滴径100μm以下のミストにして噴霧する工程と、前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を、600℃以上且つ前記セラミックスの融点未満の温度に加熱する工程と、前記加熱する工程後の前記セラミックスの微粒子を基材に堆積させる工程と、を含む。
以下、各工程について詳述する。
<セラミックスの微粒子を含む分散液をミストにして噴霧する工程>
セラミックスの微粒子を含む分散液(ペーストまたはスラリーとも称することがある)を、平均液滴径100μm以下のミストにして噴霧する。ミストの平均液滴径(以下、後述するミストの最大液滴径と合わせて、単に「ミスト径」と称することがある)が100μm超だと、後述する加熱工程において、瞬時にセラミックスの微粒子1つ1つが露出されずに(具体的には、ミストに含まれる分散媒等が分解および蒸発(または単に蒸発)せずに)、セラミックスの微粒子1つ1つを均一に加熱することが困難となる。そのため、ミストの平均液滴径は100μm以下とし、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは10μm以下である。ミストの平均液滴径の下限は特に限定されないが、例えばセラミックスの微粒子の平均粒径以上とすることができる。なお、ミストの平均液滴径は、透明基板上にミストを噴霧し、その光学顕微鏡像から液滴を複数(例えば8個以上)選択してメディアン径を計算することにより求めることができる。また、ミストの最大液滴径としては、500μm以下にすることが好ましく、より好ましくは100μm以下であり、さらに好ましくは50μm以下である。
セラミックスとしては、例えば、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物セラミックスおよびホウ化物セラミックスなどが挙げられる。中でも、酸化物セラミックスが、酸化雰囲気中での化学的安定性に優れるため好ましい。
酸化物セラミックスとしては、IIA族酸化物:BeO、MgO、CaO、SrOおよびBaO、IIB族酸化物:ZnOおよびCdO、IIIA族酸化物:Al、GaおよびIn、IIIB族酸化物:Sc、YおよびLa、IVA族酸化物:SiO、GeOおよびSnO、IVB族酸化物:TiO、ZrO、HfおよびThO、VB族酸化物:V、NbおよびTa、VIB族酸化物:Cr、MoO、WO、UO、VIII鉄族酸化物:Fe、Fe、NiOならびに希土類酸化物:La、CeO、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、DyおよびYbなどが挙げられる。
窒化物セラミックスとしては、IIIA族窒化物:BN、AlN、GaNおよびInN、IIIB族窒化物:ScN、YNおよびLaN、IVA族窒化物:Si、GeおよびSn、IVB族窒化物:TiN、ZrN、HfNおよびTh、VB族窒化物:VN、NbNおよびTaN、VIB族窒化物:CrN、MoNおよびWN、VIII鉄族窒化物:FeN、希土類窒化物:LaN、CeNおよびGdNなどが挙げられる。
炭化物セラミックスとしては、IIIA族炭化物:BC、IVA族炭化物:SiC、IVB族炭化物:TiC、ZrC、HfCおよびThC、VB族炭化物:VC、NbCおよびTaC、VIB族炭化物:Cr、MoC、WCおよびUC、VIII鉄族炭化物:FeCならびに希土類炭化物:YCなどが挙げられる。
ホウ化物セラミックスとしては、IVB族ホウ化物のTiB、ZrB、HfBおよびThB、VB族ホウ化物:TaB、VIB族ホウ化物:MoB、WB、CrB、NbB、UB、VIII鉄族ホウ化物:NiB、FeBおよびCoBなどが挙げられる。
セラミックスの微粒子の平均粒径(メディアン径)は、2μm以下が好ましい。より好ましくは500nm以下である。これにより、ミストの平均液滴径を10μm以下にしやすくなると共に、1つ1つの粒子が小さいことにより均一に加熱しやすくなり、皮膜において、加熱前のセラミックスの微粒子の結晶性を維持しやすくなる。
セラミックスの微粒子を含む分散液は、セラミックスの微粒子を分散媒中に分散させることにより得られる。すなわち、上記分散液は、少なくともセラミックスの微粒子と分散媒とを含む。セラミックスの微粒子を、それを含む分散液として用いることにより、セラミックスの微粒子を凝集させることなく(ミストにして噴霧させるための)噴霧装置に供給することが容易となる。分散媒は、特に限定されず、水であってもよく、有機溶媒、液状モノマー、液状オリゴマーおよび液状ポリマーなどの有機化合物であってもよく、これらの混合物であってもよい。分散媒の粘度としては、粘度が高すぎると、流動性を失うため、10000mPa・s以下であることが好ましい。
上記分散液中のセラミックスの微粒子の含有量は10~90体積%であることが好ましい。より好ましくは30~70体積%以上である。以上のような範囲にすることで、上記分散液の搬送性能、および皮膜形成速度(成膜速度)を向上させることができる。
上記分散液は、必要に応じて分散剤などの添加剤を含んでいてもよい。
上記分散液は、例えば、自転公転撹拌装置を用いて調製する。自転公転撹拌装置は、セラミックスの微粒子と分散媒と(必要に応じて添加剤と)を収容する容器と、該容器を装着可能であって、装着された該容器を自転・公転運動させる撹拌部とを備える。自転公転撹拌装置は、前記容器を公転運動(遊星運動)させることによって生じる遠心力により、分散媒中の空気を脱泡し、前記容器を自転運動させることにより、前記容器中においてセラミックスの微粒子と分散媒と(必要に応じて添加剤と)を混合する。つまり、自転公転撹拌装置は、自転運動と公転運動との両者を行うことにより、分散媒中の空気の脱泡と、セラミックスの微粒子および分散媒等の混合とを同時に行うことができる。自転公転撹拌装置の自転速度、公転速度、および運転時間などの運転条件は、セラミックスの微粒子および分散媒等の種類、分散液中のセラミックスの微粒子の含有量などに応じて、適宜設定することができる。
上記分散液をミストにして噴霧する方法としては、特に制限されないが、例えば、公知の噴霧装置を用いて行うことができる。噴霧装置としては、少なくとも、ミストを噴霧するノズルと、圧搾空気などの噴霧媒体を用いてノズルに分散液を供給する機構とを含み、且つノズルの開口面積を制御するなどによってミスト径を制御できるものが挙げられ、例えば、特開2018-168414に記載の「スラリー噴霧装置50」などを用いることができる。「スラリー噴霧装置50」を用いる場合、ミストを噴霧するノズル(「スラリー噴霧装置50」における「ノズル68」)の開口面積、およびミストを噴霧するための噴霧媒体(「スラリー噴霧装置50」の「噴霧媒体供給手段7」から供給される噴霧媒体)の圧力を制御することにより、ミスト径を制御することができる。
<ミスト中に含まれるセラミックスの微粒子を加熱する工程>
ミスト中に含まれるセラミックスの微粒子を、600℃以上且つ前記セラミックスの融点未満の温度に加熱する。加熱温度が600℃未満であると、有機化合物等の分散媒を用いた場合十分に燃焼できないおそれがあり、皮膜に不純物として混入するおそれがある。また後述する基材に堆積させる工程において、セラミックスの微粒子同士が基材上で結合しにくくなり、緻密性が低い皮膜となるおそれがある。また、セラミックスの微粒子と基材とが結合しにくくなり、密着性の低い皮膜となるおそれがある。そのため加熱温度を600℃以上とする。より緻密な皮膜を形成するためには、加熱温度をセラミックスの融点×0.4倍以上とすることが好ましく、より好ましくはセラミックスの融点×0.6倍以上である。一方で、加熱温度がセラミックスの融点以上だと、セラミックスの微粒子が基材に堆積されて急冷された際に非晶質に変化するおそれがある。
加熱方法は特に限定されないが、例えば、ミストをガスフレームまたはプラズマフレーム等のフレームにさらすことにより、該加熱を行うことができる。一例として、図1に示すようなミスト加熱装置1を用いて加熱を行うことができる。
図1は、ミスト加熱装置1の概略図である。ミスト加熱装置1は、少なくとも、フレームガン2と、ミスト供給部3とを備える。ミスト加熱装置1において、セラミックスの微粒子を含むミストは、例えば、上述した特開2018-168414に記載の「スラリー噴霧装置50」で形成され、ミスト供給部3内に供給される。このとき、ミストを圧搾空気等でミスト供給部3内に供給することが好ましい。これにより、圧搾空気等でミスト供給部3を冷却することもできる。そして、ミストは、ミスト供給部3の出口側の端部3aから基材6に向けてD1の矢印の方向(以下「ミスト供給方向D1」と称する)に噴霧される。さらに、フレームガン2の噴射口側の端部2aからD2の矢印の方向(以下「フレーム噴射方向D2」と称する)に向けてフレーム5を噴射させ、ミスト(すなわちセラミックスの微粒子および分散媒等)を加熱することができる。なお、フレームガン2は回転機構4と接続されており、回転機構4を矢印Rの方向に回転させることにより、フレーム噴射方向D2を制御できるようになっている。
フレームガン2は、例えばガスフレームガンまたはプラズマフレームガンであり得る。
フレームガン2が、例えばガスフレームガンであれば、フレームガン2内には可燃性ガス配管と助燃性ガス配管とが備えられ(図示せず)、フレームガン2の噴射口側で、可燃性ガス配管と助燃性ガス配管とが接続されて、可燃性ガスと助燃性ガスとが混合されるように構成される。そしてフレームガン2内の噴射口側の端部2a付近に備えられた点火機構(図示せず)により、可燃性ガスと助燃性ガスとの混合ガスに点火することで、ガスフレームであるフレーム5を噴射することができる。可燃性ガスとしては例えばアセチレン、エチレン、プロパンおよびプロピレンなどの炭化水素、ならびに水素などが挙げられる。助燃性ガスとしては例えば酸素などが挙げられる。主に、可燃性ガスおよび助燃性ガスの種類(例えば可燃性ガスとしてはアセチレン、水素、プロパンまたはブタン等であり、助燃性ガスとしては酸素が挙げられる)、可燃性ガスおよび助燃性ガスの流量(例えば1~1000L/minとすることができる)および圧力(例えば0.1~20MPaとすることができる)、ならびにフレームガン2とミスト供給部3の位置関係により、ミスト中に含まれるセラミックスの微粒子の温度を制御できる。
フレームガン2は、温度が上昇しやすいため、図1に示すように、ミスト供給部3の周囲に、ミスト供給部3とは離間して配置されていることが好ましい。このような配置にすることで、フレームガン2を介してミスト供給部3が加熱されることを抑制できる。これにより、例えば、ミスト供給部3の加熱によりミスト中の分散媒の粘度が上昇し、セラミックスの微粒子の分散が不安定となってセラミックスの微粒子が凝集する、といったおそれを少なくすることができる。
また、ミスト供給部3の出口側の端部3aの中心の位置と、フレームガン2の噴射口側の端部2aの中心の位置とが、下記式(1)を満たすように配置されていることが好ましい。

-10≦x1≦100 ・・・(1)

ここで、x1(単位:mm)は、ミスト供給部3の出口側の端部3aからのミスト供給方向D1をx軸とし、x軸におけるミスト供給部3の出口側の端部3aの中心の位置をx=0とし、且つミスト供給部3の出口側の端部3aの中心の位置から基材6側に向かう方向をx軸における正の方向としたときの、x軸におけるフレームガン2の噴射口側の端部2aの中心の位置である。
x1≧-10mmとすることで、フレーム5によるミスト供給部3の出口側の端部3aの加熱を抑制できる。またフレームガン2を複数有する場合、x軸における各フレームガン2の噴射口側の端部の中心の位置のうち少なくとも1つが-10mm以上であることが好ましく、全て-10mm以上であることがより好ましい。一方で、x1≦100mmとすることで、ミストを効率よく加熱しやすくなり好ましい。またフレームガン2を複数有する場合、x軸における各フレームガン2の噴射口側の端部の中心の位置のうち少なくとも1つが100mm以下であることが好ましく、全て100mm以下であることがより好ましい。
ミスト供給方向D1と、フレーム噴射方向D2とは交点Aを有することが好ましい。これにより、ミストを効率よく加熱することができる。また複数のフレームガン2を有する場合、各フレーム噴射方向が、ミスト供給方向D1と交点を有することが好ましく、各フレーム噴射方向と、ミスト供給方向1とが、一点で交わっていることがより好ましい。ここで「ミスト供給方向D1」とは、ミスト供給部3の出口側の端部3aを含み且つミスト供給部3の中心を含む断面において、当該中心からミストが噴霧されている方向を指す。「フレーム噴射方向D2」とは、フレームガン2の噴射口側の端部2aを含み且つフレームガン2の中心を含む断面において、当該中心からフレームが噴射されている方向を指す。「交点」とは、3次元空間における交点を指す。
交点Aとミスト供給部3の出口側の端部3aの中心との間の距離L1は5mm以上であることが好ましい。これにより、フレーム5によって、ミスト供給部3の出口側の端部3aが加熱されることを抑制できる。またフレームガン2を複数有し、ミスト供給方向D1と、複数のフレーム噴射方向とがそれぞれ交点を有する場合、各交点とミスト供給部3の出口側の端部3aの中心との間の距離のうち、少なくとも1つが5mm以上であることが好ましく、全て5mm以上であることがより好ましい。
ミスト供給方向D1とフレーム噴射方向D2とのなす角度θが0°以上90°未満であることが好ましい。すなわち、ミスト供給方向D1とフレーム噴射方向D2とが平行であるか、またはミスト供給方向D1とフレーム噴射方向D2とが交点Aを有し、且つミスト供給方向D1とフレーム噴射方向D2のなす角度θが0°超90°未満であることが好ましい。これにより、皮膜形成速度(成膜速度)を向上させることができる。またフレームガン2を複数有する場合、ミスト供給方向D1と複数のフレーム噴射方向とのなす角度のうち少なくとも1つが0°以上90°未満であることが好ましく、全てが0°以上90°未満であることがより好ましい。
フレームガン2は、ミスト供給部3の周囲に複数(すなわち2本以上)配置されていることが好ましい。これにより、より均一にミスト(セラミックスの微粒子および分散媒等)を加熱することができる。また複数のフレームガン2は、ミスト供給部3を中心軸として同心円状にミスト供給部3の周囲に等間隔で配置されていることが好ましい。これにより、より均一にミスト(セラミックスの微粒子および分散媒等)を加熱することができる。
<セラミックスの微粒子を基材に堆積させる工程>
前記加熱する工程後の前記セラミックスの微粒子を基材6に堆積させる。基材6に堆積させる方法として、主にフレーム5を噴射するときに生じる圧によって、微粒子を加速させて基材6に衝突させ、基材6上で堆積させることができる。基材6としては、特に限定されず、有機材料でも無機材料であってもよい。基材6と、ミスト供給部3の出口側の端部3aの中心との間の距離は、特に制限されないが、1~50cmとすることができる。
基材6の温度は制御しても制御しなくてもよいが、生産性の観点から、制御しない(すなわち基材温度が常温である)ことが好ましい。本発明の実施形態においては、基材温度を制御しなくとも、皮膜において非晶質に変化することを十分に抑制できる。成膜速度は例えば、25cm角の領域に対して1μm/秒以上であることが生産性の観点から好ましい。
本発明の実施形態の目的が達成される範囲内で、本発明の実施形態に係る皮膜の形成方法は、他の工程を含んでいてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明の実施形態をより具体的に説明する。本発明の実施形態は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、前述および後述する趣旨に合致し得る範囲で、適宜変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の実施形態の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
実施例1ではセラミックスの微粒子としてα相を有する酸化アルミニウム微粒子を用いた。
まず、液状有機化合物(アクリレートモノマー及び/又はアクリレートオリゴマー)、JSR社製、製品名:KC1278)に、平均粒径500nmの、α相を有する酸化アルミニウム微粒子(日本軽金属社製、製品名:SMN-22)を約40体積%となるように加えた。自転公転撹拌装置(写真化学社製、製品名:SK-350T)を用いて、酸化アルミニウム微粒子と液状有機化合物とを含む分散液を脱泡しながら撹拌した。なお、液状有機化合物の粘度は室温で100mPa・s以下であり、前記自転公転撹拌装置の運転条件は、自転速度400rpm、公転速度1200rpm、撹拌時間15分とした。
次に、得られた分散液を、特開2018-168414に記載の「スラリー噴霧装置50」を用いて、ミスト化した。その際、ミストを噴霧するための圧搾空気の圧力を0.8MPaに固定し、ミストを噴霧するノズルの開口面積を6mm、12mmおよび18mmと変化させた。得られたミストを透明基材上に噴霧させて、光学顕微鏡にて観察した。図2A~図2Cに各条件で透明基材上に噴霧されたミストの光学顕微鏡像を示す。図2Aはノズルの開口面積を6mmとした場合であり、ミストの平均液滴径は0.98μmであり、最大液滴径は2.82μmであった。図2Bはノズルの開口面積を12mmとした場合であり、ミストの平均液滴径は2.01μmであり、最大液滴径は3.76μmであった。図2Cはノズルの開口面積を18mmとした場合であり、ミストの平均液滴径は1.08μmであり、最大液滴径は6.33μmであった。
圧搾空気の圧力を0.8MPa、ノズル開口面積を12mmとして得られたミストを透明基材上に噴霧させずに、図1のミスト加熱装置1のミスト供給部3に当該圧搾空気を用いて供給し、当該ミストをミスト供給部3の出口側の端部3aから基材6に向けて噴霧し、6本のフレームガン2を用いてフレーム5を噴射することにより加熱した。なお、6本のフレームガン2は、すべてガスフレームガンであり、ミスト供給部3の周囲に、ミスト供給部3とは離間して配置されており、且つ、ミスト供給部3を中心軸として同心円状に等間隔で配置されていた。また、ミスト供給方向D1と、6つのフレーム噴射方向とは一点で交わっており、6本のフレームガン2は、フレームガン2の位置に関するパラメータ(x1、L1およびθ)がすべて等しくなるように配置されており、それぞれ、(x1:+9.2mm、L1:43.9mmおよびθ:18.0°)であった。可燃性ガスとしてアセチレンおよび助燃性ガスとして酸素を使用し、アセチレンガスの圧力は0.13MPaとし、アセチレンガスの流量は55L/minとし、酸素ガスの圧力は5MPaとし、酸素ガスの流量は200L/minとした。フレーム5により加熱された酸化アルミニウム微粒子の温度は、事前に既知の融点を有する材料(酸化アルミニウム(融点2055℃)、鉄(融点1538℃)をフレーム5にさらして、溶けるか否かで確認した。その結果、酸化アルミニウム表面は溶けず、鉄表面は溶けた。よって、フレーム5により加熱された酸化アルミニウム微粒子の温度は、1538℃以上2055℃未満であったといえる。
基材6としてはSUS304を用いて、上記フレーム5により加熱された酸化アルミニウム微粒子を基材6に堆積させた。基材6の温度は成り行き(常温)とし、基材6と、ミスト供給部3の出口側の端部3aの中心との間の距離は、105mmとした。基材6(25cm角)に対して成膜速度は80μm/秒以上であった。
ショットキー電界放出形走査電子顕微鏡(日立ハイテク社製、製品名:SU7000)を用いて、加速電圧10kVとして、得られた皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像およびそのEBSDマッピング像を得た。図3Aは実施例1の酸化アルミニウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像であり、図3Bは、そのEBSDマッピングである。なお、図3Bについて、結晶相の違いをより詳細に理解できるように、色により結晶相の違いを識別できる原図を物件提出書として本願と同時に提出している。必要に応じてこの原図も参照されたい。
図3Bでは、黄色がα相アルミニウムであり、赤色がγ相アルミニウムであり、黒色が一定信号量以下であった箇所(空隙部等)を示している。図3Bにおいて非晶質の部分は確認されなかった。また、α相酸化アルミニウムとγ相の酸化アルミニウムとの比率が凡そ1:1であり、皮膜の大部分においてα相酸化アルミニウムを維持することができていた。
(実施例2)
実施例2では、セラミックスの微粒子として酸化イットリウム微粒子を用いた。
まず、液状有機化合物(アクリレートモノマー及び/又はアクリレートオリゴマー)、JSR社製、製品名:KC1278)に、平均粒径2μmの酸化イットリウム微粒子(信越化学工業社製、製品名:Y-03-922)を約40体積%となるように加えた。自転公転撹拌装置(写真化学社製、製品名:SK-350T)を用いて、酸化アルミニウム微粒子と液状有機化合物とを含む分散液を脱泡しながら撹拌した。なお、前記自転公転撹拌装置の運転条件は、自転速度400rpm、公転速度1200rpm、撹拌時間15分とした。
次に、得られた分散液を、特開2018-168414に記載の「スラリー噴霧装置50」を用いて、ミスト化した。ミストの平均液滴径については、ミストを噴霧するための圧搾空気の圧力を0.8MPaに固定し、ミストを噴霧するノズルの開口面積を12mmにした。得られたミストを透明基材上に噴霧させた。実施例1(図2B)の結果から、ミストの平均液滴径は大きくとも100μm以下であり、最大液滴径は大きくとも500μm以下であったと考えられる。
圧搾空気の圧力を0.8MPa、ノズル開口面積を12mmとして得られたミストを透明基材上に噴霧させずに、図1のミスト加熱装置1のミスト供給部3に当該圧搾空気を用いて供給し、当該ミストをミスト供給部3の出口側の端部3aから噴霧し、6本のフレームガン2を用いてフレーム5を噴射することにより加熱した。なお、6本のフレームガン2は、すべてガスフレームガンであり、ミスト供給部3の周囲に、ミスト供給部3とは離間して配置されており、且つ、ミスト供給部3を中心軸として同心円状に等間隔で配置されていた。また、ミスト供給方向D1と、6つのフレーム噴射方向とは一点で交わっており、6本のフレームガン2は、フレームガン2の位置に関するパラメータ(x1、L1およびθ)がすべて等しくなるように配置されており、それぞれ、(x1:+9.3mm、L1:46.4mmおよびθ:17.3°)であった。可燃性ガスとしてアセチレンおよび助燃性ガスとして酸素を使用し、アセチレンガスの圧力は0.13MPaとし、アセチレンガスの流量は55L/minとし、酸素ガスの圧力は5MPaとし、酸素ガスの流量は200L/minとした。フレーム5により加熱された酸化イットリウム微粒子の温度は、事前に既知の融点を有する材料(酸化アルミニウム(融点2055℃)、鉄(融点1538℃)をフレーム5にさらして、溶けるか否かで確認した。その結果、酸化アルミニウム表面は溶けず、鉄表面は溶けた。よって、フレーム5により加熱された酸化イットリウム微粒子の温度は、1538℃以上(すなわち、酸化イットリウムの融点(2430℃)の0.63倍以上)、且つ2055℃未満であったといえる。
基材6としてはSUS304を用いて、上記ガスフレーム5により加熱された酸化イットリア微粒子を基材6に堆積させた。基材6の温度は成り行き(常温)とし、基材6と、ミスト供給部3の出口側の端部3aの中心との間の距離は、109mmとした。基材6(25cm角)に対して成膜速度は50μm/秒以上であった。
ショットキー電界放出形走査電子顕微鏡(日立ハイテク社製、製品名:SU7000)を用いて、加速電圧を5kVとして、得られた皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像を得た。図4Aは実施例2の酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像であり、図4Bは、比較例として一般的なガスフレーム溶射法で得られた酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像である。図4Aと図4Bの像をImageJというソフトを用いて2値化して気孔率を求めたところ、図4Aの酸化イットリウム皮膜の気孔率は1%であり、図4Bの酸化イットリウム皮膜の気孔率18%と比較して非常に低い値であった。また、実施例2の皮膜の膜厚方向を含む断面の硬度を、マイクロビッカース硬さ試験機(フューチュアテック社製、製品名:ARS9000)により、荷重200gfとして測定したところ、650HVであり、図4Bの比較例の皮膜の硬度450HVと比較して、硬度が優れていた。
また、ショットキー電界放出形走査電子顕微鏡(日本電子製、製品名:JSM-IT500HR)を用いて、加速電圧を20kVとして、さらに実施例2の膜厚方向を含む断面の二次電子像およびEBSDマッピング像を得た。図4Cは、図4Aとは別位置の、実施例2の酸化イットリウム皮膜の膜厚方向を含む断面の二次電子像であり、図4DはそのEBSDマッピング像である。なお、図4Dについて、結晶相の違いをより詳細に理解できるように、色により結晶相の違いを識別できる原図を物件提出書として本願と同時に提出している。必要に応じてこの原図も参照されたい。
図4Dでは、赤色がEBSD検出器により信号が得られた(すなわち結晶質である)箇所を示し、黒色が一定信号量以下であった箇所(空隙部等)を示している。図4Dにおいて非晶質の部分は確認されなかった。
以上より、実施例2により、非晶質に変化することを抑制できるだけではなく、非常に緻密で優れた硬度を有する皮膜が得られることも確認できた。
本発明の実施形態に係る皮膜の形成方法は、非晶質に変化することを十分に抑制できるため、基材の特性を改質する上で好ましく、産業上の利用可能性は高い。
1 ミスト加熱装置
2 フレームガン
2a フレームガンの噴射口側の端部
3 ミスト供給部
3a ミスト供給部の出口側の端部
4 回転機構
5 フレーム
6 基材

Claims (9)

  1. セラミックスの微粒子を含む分散液を平均液滴径100μm以下のミストにして噴霧する工程と、
    前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を、600℃以上且つ前記セラミックスの融点未満の温度に加熱する工程と、
    前記加熱する工程後の前記セラミックスの微粒子を基材に堆積させる工程と、
    を含む皮膜の形成方法。
  2. 前記セラミックスの微粒子の平均粒径が2μm以下である請求項1に記載の形成方法。
  3. 前記分散液中の前記セラミックスの微粒子の含有量は10~90体積%である、請求項1または2に記載の形成方法。
  4. 前記加熱する工程における前記温度が、前記セラミックスの融点の0.4倍以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の形成方法。
  5. 前記噴霧する工程において、前記ミストをミスト供給部の出口から前記基材に向けて噴霧し、
    前記加熱する工程において、前記ミスト供給部の周囲に、前記ミスト供給部とは離間して配置されたフレームガンの噴射口からフレームを噴射して、前記フレームにより前記ミスト中に含まれる前記セラミックスの微粒子を加熱する、請求項1~4のいずれか一項に記載の形成方法。
  6. 前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置と、前記フレームガンの噴射口側の端部中心の位置とが、下記式(1)を満たすように配置されている、請求項5に記載の形成方法。

    -10≦x1≦100 ・・・(1)

    ここで、x1(単位:mm)は、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向をx軸とし、前記x軸における前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置をx=0とし、且つ前記ミスト供給部の出口側の端部の中心の位置から前記基材側に向かう方向を前記x軸における正の方向としたときの、前記x軸における前記フレームガンの噴射口側の端部の中心の位置である。
  7. 前記フレームガンの噴射口側の端部からのフレーム噴射方向と、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向とのなす角度が0°以上90°未満である、請求項5または6に記載の形成方法。
  8. 前記フレームガンの噴射口側の端部からのフレーム噴射方向と、前記ミスト供給部の出口側の端部からのミスト供給方向とが交点を有し、前記交点と前記ミスト供給部の出口側の端部の中心との間の距離が5mm以上である、請求項5~7のいずれか一項に記載の形成方法。
  9. 前記フレームガンが前記ミスト供給部の周囲に2本以上配置されている、請求項5~8のいずれか一項に記載の形成方法。
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