JP2022112989A - 制御システム、エンジニアリング装置、及び制御方法 - Google Patents

制御システム、エンジニアリング装置、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022112989000001
【課題】同一の製品情報を有する複数の制御装置に対し、同一の制御関連情報を設定可能な制御システムを提供する。
【解決手段】制御システムは、中央エンジニアリング装置5とエンジニアリング装置3とを含む。中央エンジニアリング装置は、制御関連情報が定義された定義ファイルの取得要求と制御装置1の製品情報を示すデータとをエンジニアリング装置3から受け付ける定義ファイル取得要求受付部51と、製品情報を示すデータに対応する定義ファイルを取得する定義ファイル取得部52と、定義ファイルを取得要求を行ったエンジニアリング装置3に送信する定義ファイル送信部53と、を備える。エンジニアリング装置は、定義ファイルの取得要求と制御装置の製品情報を示すデータとを送信する定義ファイル取得要求送信部33と、定義ファイル受信部34と、定義ファイルに基づいて制御装置1に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部37と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、制御システム、エンジニアリング装置、及び制御方法に関し、機器を監視又は制御する制御装置に対してプログラム及びパラメータ等の制御関連情報を設定する技術に関する。
従来、空調監視システム及びプラント監視システム等の監視システムでは、システムに導入される空調装置等の各種機器を制御する制御装置(Direct Digital Controller:DDC)が用いられる。制御装置は、1つの機種で多種多様な機器を制御するように設計されている。そのため、制御装置には、どのような機器を制御の対象とするかに応じて、制御装置毎に、機器の制御に使用する各種プログラム及びパラメータを設定する必要がある。通常、このような設定に係る作業は、エンジニア等の作業者が、エンジニアリング装置を用いて行う。
これに関連して、特許文献1には、上記のような設定を行うためのシステムとして、制御装置と、エンジニアリング装置とを備えた制御システムが開示されている。この制御システムでは、制御装置を構成する機器の機器名称等を定義する機器情報定義ファイルと、プログラムの名称及び種別等を定義するプログラム定義ファイルと、パラメータの名称、値及びアドレス等を定義するパラメータ定義ファイルとが、エンジニアリング装置に予め記憶されている。また、このエンジニアリング装置は、制御装置が使用するプログラム及びパラメータを選定する選定ツールを備えている。
選定ツールは、制御装置に接続し、当該制御装置のスロット番号と、当該スロットに収納されている機器名称とからなる第一ハードウェア情報を受信する。次に、選定ツールは、制御装置から受信した第一ハードウェア情報に含まれる機器名称をキーとして、機器情報定義ファイルを参照し、当該機器名称に対応する機能番号を含む第二ハードウェア情報を抽出する。
次いで、選定ツールは、抽出した第二ハードウェア情報に含まれる機能番号をキーとして、プログラム定義ファイルを参照し、当該プログラム定義ファイルに定義されているプログラム群の中から、機能番号に対応するプログラムを自動選定する。また、選定ツールは、抽出した第二ハードウェア情報に含まれる機能番号をキーとして、パラメータ定義ファイルを参照し、当該パラメータ定義ファイルに定義されているパラメータ群の中から、機能番号に対応するパラメータを自動選定する。そして、エンジニアリング装置は、選定ツールにより自動選定されたプログラム及びパラメータをディスプレイに表示して作業者に提示する。これにより、特許文献1の制御システムでは、制御装置に設定するプログラム及びパラメータを自動的に選定し、作業者が介在することによって生じるエラーを削減している。
特開2019-185641号公報
特許文献1の制御システムでは、プログラム定義ファイル等の定義ファイルを、予め個々のエンジニアリング装置に記憶させている。そのため、例えばあるエンジニアリング装置に記憶されている定義ファイルが更新された場合、その更新内容を他のエンジニアリング装置に記憶されている定義ファイルに速やかに反映させるのは困難である。つまり、複数のエンジニアリング装置の間で、記憶する定義ファイルの内容にずれが生じる場合がある。
一方で、同一の第一ハードウェア情報及び第二ハードウェア情報(以下、製品情報という。)を有する複数の制御装置に対しては、基本的には同一の内容が定義された定義ファイルを用いて、プログラムの名称及び種別、及びパラメータの名称、値、及びアドレス等(以下、制御関連情報という。)が同一の内容で設定されるのが望ましい。しかしながら、特許文献1の制御システムでは、上記のように、複数のエンジニアリング装置の間で、記憶する定義ファイルの内容にずれが生じる場合がある。このように、記憶する定義ファイルの内容にずれが生じている複数のエンジニアリング装置を用いて、同一の製品情報を有する制御装置に対して制御関連情報の設定を行うと、定義ファイルの内容が異なっていることにより、制御装置間で異なる制御関連情報が設定されてしまうおそれがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、同一の製品情報を有する複数の制御装置に対し、同一の制御関連情報を設定可能な制御システムを提供することを目的とする。
この発明に係る制御システムは、中央エンジニアリング装置と、中央エンジニアリング装置と通信可能に接続され、機器を監視又は制御する制御装置に対して制御関連情報を設定する複数のエンジニアリング装置と、を含んで構成される。
中央エンジニアリング装置は、制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求と、制御装置の製品情報を示すデータとを、各エンジニアリング装置から受け付ける定義ファイル取得要求受付部と、定義ファイル取得要求受付部により受け付けられた制御装置の製品情報を示すデータに対応する定義ファイルを取得する定義ファイル取得部と、定義ファイル取得部により取得された定義ファイルを、当該定義ファイルの取得要求を行ったエンジニアリング装置に送信する定義ファイル送信部と、を備える。
各エンジニアリング装置は、定義ファイルの取得要求と、制御装置の製品情報を示すデータとを、中央エンジニアリング装置の定義ファイル取得要求受付部に送信する定義ファイル取得要求送信部と、中央エンジニアリング装置の定義ファイル送信部から送信された定義ファイルを受信する定義ファイル受信部と、定義ファイル受信部により受信された定義ファイルに基づいて、制御装置に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部と、を備える。
この発明によれば、上記のように構成したので、同一の製品情報を有する複数の制御装置に対し、同一の制御関連情報を設定可能となる。
実施の形態1に係る制御システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る制御システムを構成する制御装置、エンジニアリング装置、及び中央エンジニアリング装置の構成例を示す図である。 実施の形態1における定義ファイルの例を示す図であり、図3Aはプログラム定義ファイルの例を示す図であり、図3Bはパラメータ定義ファイルの例を示す図である。 実施の形態1に係る制御システムの動作例を説明する図である。 実施の形態1に係る制御システムの他の動作例を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る制御システムの構成例を示す図である。
制御システムは、例えば図1に示すように、制御装置1(1a、1b)と、中央監視装置2と、エンジニアリング装置3(3a、3b)と、ルータ4と、中央エンジニアリング装置5とを含んで構成される。以下、特に区別する必要がない場合は、制御装置1a及び1bを単に「制御装置1」と表記する。また、同様に、特に区別する必要がない場合は、エンジニアリング装置3a及び3bを単に「エンジニアリング装置3」と表記する。
制御装置1は、自機に接続されている機器70の監視又は制御を行う。機器70は、施設等に設けられた空調設備及び照明設備などの設備を構成する機器である。制御装置1は、自機に接続されている機器70の監視又は制御を行うとともに、機器70から収集した機器70の運転状態に関する情報を所定の周期で中央監視装置2に送信する。なお、図1では、制御装置1が2台であり、それぞれの制御装置1a、1bに接続される機器70が3台ずつである場合を示しているが、制御装置1及び機器70の台数はこれに限られない。
中央監視装置2は、制御装置1の動作を包括的に監視するとともに、制御装置1から送信される機器70の運転状態に関する情報をモニタなどの表示部(不図示)に表示して、制御システムの管理者等に提示する。
エンジニアリング装置3は、主にエンジニアリング作業を行う作業者等(以下、作業者等という)が制御装置1に対するエンジニアリング作業を行う際に用いられる。エンジニアリング装置3は、例えばスマートフォンなどの携帯端末で構成される。なお、ここではエンジニアリング作業の例として、作業者等がエンジニアリング装置3を用いて、制御装置1に対して制御関連情報の設定を行う例を説明する。
制御関連情報は、制御装置1が自機に接続されている機器70を監視又は制御するために用いる情報である。制御関連情報は、例えば制御装置1が機器70を監視又は制御するために制御装置1が実行するプログラムの名称及び種別、あるいは制御装置1が機器70を監視又は制御するために制御装置1に設定されるパラメータの名称、値、及びアドレス等で構成される。制御関連情報の詳細については後述する。
エンジニアリング装置3は、制御装置1に対する制御関連情報の設定に際し、まず制御装置1に対して製品情報(例えば制御装置1の型番など)を示すデータの取得を要求し、制御装置1から製品情報を示すデータ(以下、製品情報データという)を受信する(図1の矢印A)。
次に、エンジニアリング装置3は、制御装置1から受信した製品情報データを、定義ファイルの取得要求とともに、ルータ4を経由して中央エンジニアリング装置5に送信する。ここで、定義ファイルは、制御装置1に設定される上述の制御関連情報が、制御装置1の製品情報に応じて予め定義されたファイルである。定義ファイルの例としては、例えばプログラム定義ファイル、及びパラメータ定義ファイルが挙げられる。
プログラム定義ファイルは、制御関連情報のうち制御装置1が実行するプログラムに関する情報が予め定義されたファイルであり、例えば制御装置1が実行するプログラムの名称及び種別等が作業者等によって予め定義されたファイルである。また、パラメータ定義ファイルは、制御関連情報のうち制御装置1に設定されるパラメータに関する情報が予め定義されたファイルであり、例えば制御装置1に設定されるパラメータの名称、値、及びアドレス等が作業者等によって予め定義されたファイルである。なお、以下の説明では、特に区別する必要がない限り、プログラム定義ファイル及びパラメータ定義ファイルをまとめて定義ファイルと称する。
エンジニアリング装置3は、定義ファイルの取得要求に対する応答として、制御装置1の製品情報データに対応する定義ファイルを、ルータ4を経由して中央エンジニアリング装置5から受信する。次いで、エンジニアリング装置3は、受信した定義ファイルで定義されている制御関連情報をディスプレイ等の表示部に表示して、作業者等に提示する。次いで、エンジニアリング装置3は、表示部を介して制御関連情報に対する作業者等からの操作を受け付け、受け付けた操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1に転送することにより、制御装置1に対する制御関連情報の設定を行う。
ルータ4は、エンジニアリング装置3と中央エンジニアリング装置5との間の通信を中継する。ルータ4は、例えばWi-Fi(登録商標)ルータで構成される。
中央エンジニアリング装置5は、エンジニアリング装置3からルータ4を経由して送信された定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報データとを受信する。次いで、中央エンジニアリング装置5は、エンジニアリング装置3から受信した定義ファイルの取得要求に対する応答として、制御装置1の製品情報データに対応する定義ファイル6を、当該定義ファイル6の取得要求を送信したエンジニアリング装置3に返信する。
このとき、中央エンジニアリング装置5は、エンジニアリング装置3から受信した制御装置1の製品情報データに基づいて定義ファイル記憶部54を参照し、定義ファイル記憶部54から当該製品情報データに対応する定義ファイル6を取得する。そして、中央エンジニアリング装置5は、定義ファイル記憶部54から取得した定義ファイル6を、当該定義ファイル6の取得要求を行ったエンジニアリング装置3に送信する(図1の矢印B)。なお、定義ファイル記憶部54には、定義ファイル6が制御装置1の製品情報データと対応づけて予め作業者等により記憶されている。
なお、中央エンジニアリング装置5は、請求項1における「サーバ」を構成する。
次に、図2を参照しながら、実施の形態1に係る制御システムを構成する制御装置1、エンジニアリング装置3、及び中央エンジニアリング装置5の構成例を説明する。
(制御装置1)
制御装置1は、図2に示すように、製品情報取得要求受付部11、製品情報取得部12、製品情報送信部13、及び製品情報記憶部14を備える。
製品情報取得要求受付部11は、エンジニアリング装置3から送信された製品情報データの取得要求を受け付ける。
製品情報取得部12は、製品情報取得要求受付部11で受け付けた製品情報データの取得要求に基づき、製品情報記憶部14を参照し、製品情報記憶部14から制御装置1の製品情報データを取得する。なお、製品情報記憶部14には、制御装置1の製品情報データが予め記憶されている。製品情報データの例としては、例えば制御装置1の型番、バージョン、及び制御装置1に接続されている機器70の種類等を含む制御装置1のインタフェース関連の情報を示すデータが挙げられる。なお、ここで挙げた製品情報データの例はあくまで一例であり、製品情報データはこれら以外のデータで構成されていてもよい。
製品情報送信部13は、製品情報取得部12により取得された制御装置1の製品情報データを、当該製品情報データの取得要求に対する応答として、当該取得要求を行ったエンジニアリング装置3に送信する。
製品情報取得要求受付部11、製品情報取得部12、及び製品情報送信部13の各部の機能は、例えば制御装置1が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、不図示のメモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、製品情報記憶部14は、制御装置1が備える不図示のHDD(Hard Disk Drive)又はSDD(Solid State Drive)上に構成されたデータベース、又はメモリにより構成される。なお、ここでは製品情報記憶部14が制御装置1に設けられる例を説明したが、製品情報記憶部14は制御装置1の外部に設けられていてもよい。
(エンジニアリング装置3)
エンジニアリング装置3は、図2に示すように、製品情報取得要求送信部31、製品情報受信部32、定義ファイル取得要求送信部33、定義ファイル受信部34、表示制御部35、操作受付部36、設定実行部37、表示部38、及び記憶部39を備えている。
製品情報取得要求送信部31は、制御装置1の製品情報取得要求受付部11に対し、制御装置1の製品情報データの取得要求を送信する。
製品情報受信部32は、製品情報取得要求送信部31から送信した製品情報データの取得要求に対する応答として、制御装置1の製品情報送信部13から送信された、制御装置1の製品情報データを受信する。
定義ファイル取得要求送信部33は、中央エンジニアリング装置5の後述する定義ファイル取得要求受付部51に対し、ルータ4を経由して、定義ファイルの取得要求を送信する。このとき、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求とともに、製品情報受信部32で受信した制御装置1の製品情報データを送信する。
なお、エンジニアリング装置3の記憶部39には、中央エンジニアリング装置5のアドレス(例えばIPアドレス)が予め記憶されており、定義ファイル取得要求送信部33は、記憶部39に記憶されている中央エンジニアリング装置5のアドレスを参照して、定義ファイルの取得要求を、制御装置1の製品情報データとともに送信する。
定義ファイル受信部34は、定義ファイル取得要求送信部33から送信した定義ファイルの取得要求に対する応答として中央エンジニアリング装置5の後述する定義ファイル送信部53から送信された定義ファイルを受信する。
表示制御部35は、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに定義されている制御関連情報を表示部38に表示させる。
操作受付部36は、表示部38に表示された制御関連情報に対する作業者等の操作を受け付ける。操作受付部36で受け付ける作業者等の操作としては、例えばプログラム定義ファイルに定義されているプログラムの名称を確認した旨の入力、不足するプログラムの追加、不要なプログラムの削除、及びパラメータ定義ファイルに定義されているパラメータに実際に設定する値の入力又は変更等の操作である。これらの操作は、例えば作業者等が表示部38に表示された所定の操作画面を直接タップしたり、タッチペン等の入力デバイスを用いて操作画面を操作することにより実行される。
設定実行部37は、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに基づいて、制御装置1に対する制御関連情報の設定を実行する。具体的には、設定実行部37は、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに定義されている制御関連情報に対し、操作受付部36により作業者等から受け付けた操作の内容を反映させ、当該操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1に転送することにより、制御装置1に対する制御関連情報の設定を行う。
製品情報取得要求送信部31、製品情報受信部32、定義ファイル取得要求送信部33、定義ファイル受信部34、表示制御部35、操作受付部36、及び設定実行部37の機能は、例えばエンジニアリング装置3が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、不図示のメモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、表示部38は、例えばディスプレイにより構成される。また、記憶部39は、例えばメモリにより構成される。なお、ここでは表示部38及び記憶部39がエンジニアリング装置3に設けられる例を説明したが、表示部38及び記憶部39はエンジニアリング装置3の外部に設けられていてもよい。
(中央エンジニアリング装置5)
中央エンジニアリング装置5は、定義ファイル取得要求受付部51、定義ファイル取得部52、定義ファイル送信部53、及び定義ファイル記憶部54を備えている。
定義ファイル取得要求受付部51は、エンジニアリング装置3の定義ファイル取得要求送信部33から送信された定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報データとを受け付ける。
定義ファイル取得部52は、定義ファイル取得要求受付部51で受け付けた制御装置1の製品情報データに基づいて定義ファイル記憶部54を参照し、定義ファイル記憶部54から当該製品情報データに対応する定義ファイルを取得する。
ここで、図3を参照しながら定義ファイルの例を説明する。定義ファイルには、例えば上述のように、プログラム定義ファイルとパラメータ定義ファイルとがある。このうち、プログラム定義ファイルは、制御関連情報のうち、制御装置1が実行するプログラムに関する情報が予め定義されたファイルであり、このプログラム定義ファイルには、制御関連情報として、例えば図3Aに示すように、制御装置1が実行するプログラムの名称及び種別が定義されている。プログラムの種別としては、例えば制御装置1a及び1bが共通して使用する共通プログラム、あるいは制御装置1a又は1bが個別に使用する個別プログラム等が挙げられる。
また、プログラム定義ファイルには、制御関連情報であるプログラムの名称及び種別に対する付加情報として、表示を表す属性が定義されている。表示を表す属性は、エンジニアリング装置3がプログラム定義ファイルを受信した後、制御関連情報であるプログラムの名称及び種別を表示部38に表示させるか否かを表す情報であり、例えば「あり」又は「なし」が設定される。エンジニアリング装置3では、定義ファイル受信部34にてプログラム定義ファイルを受信した後、表示制御部35が表示を表す属性を参照し、表示を表す属性に「あり」が設定されているプログラムについては、そのプログラムの名称及び種別を表示部38に表示させる。一方、表示制御部35は、表示を表す属性に「なし」が設定されているプログラムについては、そのプログラムの名称及び種別を表示部38に表示させないように制御する。プログラム定義ファイルは、作業者等が制御装置1で使用されるプログラムの名称、種別及び表示を表す属性を記述したファイルを予め作成することにより生成される。
パラメータ定義ファイルは、制御関連情報のうち、制御装置1に設定されるパラメータに関する情報が予め定義されたファイルであり、このパラメータ定義ファイルには、制御関連情報として、例えば図3Bに示すように、制御装置1に設定されるパラメータの名称、値及びアドレスが定義されている。アドレスは、例えばパラメータが制御装置1のメモリに展開される際のメモリ上のアドレスである。
また、パラメータ定義ファイルにも、制御関連情報であるパラメータの名称、値及びアドレスに対する付加情報として、表示を表す属性が定義されている。表示を表す属性は、エンジニアリング装置3がパラメータ定義ファイルを受信した後、制御関連情報であるパラメータの名称、値及びアドレスを表示部38に表示させるか否かを表す情報であり、例えば「あり」又は「なし」が設定される。エンジニアリング装置3では、定義ファイル受信部34にてパラメータ定義ファイルを受信した後、表示制御部35が表示を表す属性を参照し、表示を表す属性に「あり」が設定されているパラメータについては、そのパラメータの名称、値及びアドレスを表示部38に表示させる。一方、表示制御部35は、表示を表す属性に「なし」が設定されているパラメータについては、そのパラメータの名称、値及びアドレスを表示部38に表示させないように制御する。パラメータ定義ファイルは、作業者等が制御装置1に設定されるパラメータの名称、値、アドレス及び表示を表す属性を記述したファイルを予め作成することにより生成される。
上述した表示を表す属性については、次のような設定例が考えられる。例えば、プログラムについては、基本的に作業者等が表示部38に表示されるプログラムの名称及び種別を直接確認することが望ましいため、プログラム定義ファイルに定義されているすべてのプログラムについて、表示を表す属性に「あり」を設定しておくのが望ましい。一方、パラメータについては、作業者等が値を直接設定するものの他、作業者等が値を直接設定しないが、制御装置1に対しては所定の値(例えば初期値)を設定する必要があるものが存在することも想定される。そこで、パラメータのうち作業者等が値を直接設定するパラメータについては、表示を表す属性に「あり」を設定しておき、作業者等が値を直接設定しないが、制御装置1に対しては所定の値を設定すべきパラメータについては、表示を表す属性に「なし」を設定しておく。これにより、作業者等は、表示部38に表示された制御関連情報についてのみ操作を行えばよくなり、エンジニアリング作業の作業性が向上するとともに、パラメータの意図しない設定誤りを防止することができる。
なお、ここで説明したプログラム定義ファイル及びパラメータ定義ファイルの内容はあくまで一例であり、それぞれ上記で説明した情報以外の情報が定義されていてもよい。また、プログラム定義ファイル及びパラメータ定義ファイルとしては、それぞれ従来使用されている既知のプログラム定義ファイル及びパラメータ定義ファイルを用いてもよい。
定義ファイル送信部53は、定義ファイル取得部52により取得された定義ファイルを、当該定義ファイルの取得要求に対する応答として、当該取得要求を行ったエンジニアリング装置3に送信する。
定義ファイル取得要求受付部51、定義ファイル取得部52、及び定義ファイル送信部53の各部の機能は、例えば中央エンジニアリング装置5が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、不図示のメモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。また、定義ファイル記憶部54は、例えば中央エンジニアリング装置5が備える不図示のHDD(Hard Disk Drive)又はSDD(Solid State Drive)上に構成されるデータベースにより構成される。なお、ここでは定義ファイル記憶部54が中央エンジニアリング装置5に設けられる例を説明したが、定義ファイル記憶部54は中央エンジニアリング装置5の外部に設けられていてもよい。
次に、図4を参照しながら、実施の形態1に係る制御システムの動作例を説明する。なお、以下では、2台のエンジニアリング装置3a、3bのうちエンジニアリング装置3aを用いて、制御装置1aに対する制御関連情報の設定を行う場合を例に説明する。
まず、エンジニアリング装置3aは、無線又は有線により制御装置1aとの接続を確立する。次に、製品情報取得要求送信部31は、制御装置1aに対し、制御装置1aの製品情報データの取得要求を送信する(ステップST1)。
制御装置1aでは、製品情報取得要求受付部11が、ステップST1でエンジニアリング装置3aの製品情報取得要求送信部31から送信された製品情報データの取得要求を受け付ける(ステップST2)。
次に、製品情報取得部12は、ステップST2で製品情報取得要求受付部11により受け付けた製品情報データの取得要求に基づき、製品情報記憶部14を参照し、製品情報記憶部14から制御装置1aの製品情報データを取得する(ステップST3)。
次に、製品情報送信部13は、ステップST3で製品情報取得部12により取得された制御装置1aの製品情報データを、当該製品情報データの取得要求に対する応答として、当該製品情報データの取得要求を行ったエンジニアリング装置3aに送信する(ステップST4)。
エンジニアリング装置3aでは、製品情報受信部32が、ステップST4で制御装置1aの製品情報送信部13から送信された制御装置1aの製品情報データを受信する(ステップST5)。
次に、定義ファイル取得要求送信部33は、記憶部39に記憶されている中央エンジニアリング装置5のアドレスを参照し、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に対し、ルータ4を経由して、定義ファイルの取得要求を送信する。このとき、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求とともに、ステップST5で製品情報受信部32により受信された制御装置1の製品情報データを送信する(ステップST6)。
中央エンジニアリング装置5では、定義ファイル取得要求受付部51が、ステップST6でエンジニアリング装置3aの定義ファイル取得要求送信部33から送信された定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報データとを受け付ける(ステップST7)。
次に、定義ファイル取得部52は、ステップST7で定義ファイル取得要求受付部51により定義ファイルの取得要求を受け付けると、同じくステップST7で受け付けた制御装置1aの製品情報データに基づいて定義ファイル記憶部54を参照し、当該製品情報データに対応する定義ファイルを定義ファイル記憶部54から取得する(ステップST8)。
次に、定義ファイル送信部53は、ステップST8で定義ファイル取得部52により取得された定義ファイルを、定義ファイルの取得要求に対する応答として、ルータ4を介して、当該取得要求を行ったエンジニアリング装置3aの定義ファイル受信部34に送信する(ステップST9)。
エンジニアリング装置3aでは、定義ファイル受信部34が、ステップST9で中央エンジニアリング装置5の定義ファイル送信部53から送信された定義ファイルを受信する(ステップST10)。
次に、表示制御部35は、ステップST10で定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに定義されている制御関連情報のうち、表示を表す属性に「あり」が設定されている制御関連情報を表示部38に表示させる(ステップST11)。例えば、プログラム定義ファイルが図3Aで例示した内容である場合、表示制御部35は、プログラム定義ファイルに定義されている、表示を表す属性を参照し、表示を表す属性に「あり」が設定されている制御関連情報、すなわちプログラムA~Cの名称及び種別を表示部38に表示させる。また、パラメータ定義ファイルが例えば図3Bで例示した内容である場合、表示制御部35は、パラメータ定義ファイルに定義されている、表示を表す属性を参照し、表示を表す属性に「あり」が設定されている制御関連情報、すなわちパラメータA及びCの名称、値、及びアドレスを表示部38に表示させ、表示を表す属性に「なし」が設定されている制御関連情報、すなわちパラメータBの名称、値、及びアドレスを非表示とする。
次に、操作受付部36は、ステップST11で表示部38に表示された制御関連情報に対する作業者等の操作を受け付ける(ステップST12)。例えば、操作受付部36は、作業者等の操作として、プログラム定義ファイルに定義されているプログラムの名称を確認した旨の入力、不足するプログラムの追加、及び不要なプログラムの削除に関する操作、あるいは、パラメータ定義ファイルに定義されているパラメータに実際に設定する値の入力、又は変更等に関する操作を受け付ける。
次に、設定実行部37は、ステップST12で操作受付部36により作業者等から受け付けた操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1aに転送することにより、制御装置1aに対する制御関連情報の設定を行う(ステップST13)。
なお、制御装置1aは、設定実行部37により転送された制御関連情報を受信した後は、以下のように動作すればよい。例えば、プログラムに関しては、制御関連情報に含まれるプログラム定義ファイルに定義されているプログラムの名称及び種別に従って、当該名称及び種別と同一の名称及び種別のプログラムを所定の方法でダウンロードしたり、予め制御装置1aにインストールされているプログラムを有効化したりして、当該プログラムを実行可能な状態とすればよい。また、パラメータに関しては、例えば受信した制御関連情報に含まれるパラメータ定義ファイルに定義されているパラメータの名称、値、及びアドレスに従って、当該パラメータの値を当該アドレスにセットして、当該パラメータを参照可能な状態とすればよい。なお、これらの動作は、制御装置1aが自動的に行うものであってもよいし、作業者等が手動で行うものであってもよい。
以上で、エンジニアリング装置3aによる制御装置1aへの制御関連情報の設定が完了する。ここで、2台のエンジニアリング装置3a、3bのうち、もう1台のエンジニアリング装置3bを用いて、他の制御装置1bに対する制御関連情報の設定を行う場合は、制御装置1b、エンジニアリング装置3b及び中央エンジニアリング装置5の間で、上記ステップST1~ST13で説明した処理と同様の処理を行えばよい。
ここで、制御装置1bの製品情報データが、制御装置1aの製品情報データと同一であるとする。その場合、エンジニアリング装置3bでは、製品情報受信部32が、制御装置1bから、制御装置1aの製品情報データと同一の製品情報データを受信する(ステップST5)。そして、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求とともに、制御装置1aの製品情報データと同一である制御装置1bの製品情報データを中央エンジニアリング装置5に送信する(ステップST6)。
中央エンジニアリング装置5では、定義ファイル取得要求受付部51が、定義ファイルの取得要求と、制御装置1bの製品情報データとを受け付けると(ステップST7)、定義ファイル取得部52が、当該制御装置1bの製品情報データに対応する定義ファイルを取得し(ステップST8)、定義ファイル送信部53が、制御装置1bの製品情報データに対応する定義ファイルを、エンジニアリング装置3bの定義ファイル受信部34に送信する(ステップST9)。ここで、ステップST9で送信される定義ファイルは、制御装置1aの製品情報データに対応する定義ファイルと同一の定義ファイルである。したがって、エンジニアリング装置3bは、エンジニアリング装置3aが受信した定義ファイルと同一の定義ファイルを受信し、エンジニアリング装置3aが制御装置1aに対して設定した制御関連情報と同一の制御関連情報を、制御装置1bに対して設定することができる。
なお、上記の説明では、エンジニアリング装置3がスマートフォン等の携帯端末で構成されている例を説明したが、エンジニアリング装置3を携帯端末で構成した場合、以下のようなメリットがある。例えば、従来のエンジニアリング装置は、主に制御装置1のみと通信するものであり、かつ制御装置1の型番(バージョン)毎に、対応するエンジニアリング装置を用意する必要があるなど、必ずしも汎用性の高いものとはいえなかった。これに対し、スマートフォン等の携帯端末で構成されたエンジニアリング装置3は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信により制御装置1以外の装置とも通信が容易であり、かつアプリケーションの追加及び削除が可能なため、従来のエンジニアリング装置よりも汎用性が高い。したがって、このような携帯端末の利点に着目し、エンジニアリング装置3を携帯端末で構成すれば、従来エンジニアリング装置に記憶させていた定義ファイルを中央エンジニアリング装置5に一元的に記憶させ、必要に応じて中央エンジニアリング装置5から定義ファイルを適宜受信できるようになる。
また、従来は上記のように、定義ファイルをエンジニアリング装置に記憶させるため、制御関連情報を設定する対象の制御装置の数が多いほど、定義ファイルの容量が増加し、エンジニアリング装置には比較的大容量の記憶部を搭載することが求められる場合があった。これに対し、実施の形態1に係る制御システムでは、定義ファイルを個々のエンジニアリング装置3に記憶させるのではなく、中央エンジニアリング装置5に一元的に記憶させるようにしたので、エンジニアリング装置3には大容量の記憶部を必ずしも要しない。
この点は、実施の形態1のように、エンジニアリング装置3をスマートフォン等の携帯端末で構成する上でもメリットとなる。すなわち、一般にスマートフォン等の携帯端末では、例えばPC(Personal Computer)で構成される従来のエンジニアリング装置ほどの大きな容量の記憶部(メモリ)を搭載するのは困難な場合が少なくない。しかしながら、上記のように、定義ファイルをエンジニアリング装置3ではなく中央エンジニアリング装置5に記憶させることで、上記のような記憶容量の問題も解消される。
なお、作業者等は、エンジニアリング装置3aを用いて制御装置1aに対する制御関連情報の設定を行った後、同じエンジニアリング装置3aを用いて、もう1台の制御装置1bへの制御関連情報の設定を続けて行う場合が想定される。そこで、実施の形態1に係る制御システムは、次のような流れで処理を実行してもよい。
すなわち、エンジニアリング装置3aは、まず制御装置1aに対して制御関連情報の設定を行う際に、中央エンジニアリング装置5から受信した定義ファイルと、当該定義ファイルに対応する制御装置1aの製品情報データとを、受信履歴として記憶部39に記憶させる。
そして、エンジニアリング装置3aは、中央エンジニアリング装置5から受信した定義ファイルを用いて制御装置1aに対する制御関連情報の設定を完了すると、今度は制御装置1bへ接続し、制御装置1bから制御装置1bの製品情報データを受信する(図5に示すステップST1~ステップST5)。
次に、エンジニアリング装置3aは、定義ファイル取得要求送信部33による制御装置1bの製品情報データの送信に先立ち、図示省略の確認部により、制御装置1bの製品情報データが記憶部39に記憶されているか、すなわち制御装置1bの製品情報データが受信履歴にあるかを確認する(図5のステップST5´)。その結果、制御装置1bの製品情報データが、記憶部39に記憶されていない(受信履歴にない)ことが確認されれば(ステップST5´:ない)、処理はステップST6へ移り、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求と、制御装置1bの製品情報データとを、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信する。以下、図4で説明したのと同様の流れでステップST7~ステップST13を実行し、制御装置1bに対する制御関連情報の設定を完了する。
一方、確認部により、制御装置1bの製品情報データが、記憶部39に記憶されている(受信履歴にある)ことが確認されれば(ステップST5´:ある)、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求を中央エンジニアリング装置5に送信することなく、表示制御部35が、記憶部39に記憶されている受信履歴にある製品情報データに対応する定義ファイルで定義されている制御関連情報を表示部38に表示させる(ステップST14)。そして、操作受付部36は、ステップST14で表示制御部35により表示部38に表示された制御関連情報に対する作業者等の操作を受け付け(ステップST15)、設定実行部37は、ステップST15で受け付けた操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1bに転送することで、制御装置1bに対する制御関連情報の設定を完了する(ステップST16)。
このように、エンジニアリング装置3は、過去に受信した制御装置1aの製品情報データと、当該製品情報データに対応する定義ファイルとを、受信履歴として記憶部39に記憶させておく。そして、新たに制御装置1bから受信した制御装置1bの製品情報データが、記憶部39に記憶されていれば(受信履歴にあれば)、記憶部39に記憶されている製品情報データに対応する定義ファイルを用いて制御関連情報の設定を行うようにしてもよい。このように構成することで、実施の形態1に係る制御システムでは、エンジニアリング装置3と中央エンジニアリング装置5との間の通信頻度が低減し、エンジニアリング作業の作業性も向上する。なお、この場合、表示制御部35は、過去に受信した制御装置1bの製品情報データが記憶部39に記憶されている履歴情報にあること、及び当該履歴情報にある製品情報データに対応する定義ファイルを再利用できる旨のメッセージを、表示部38に表示させるようにしてもよい。
なお、ここまでの説明では、エンジニアリング装置3が、製品情報取得要求送信部31及び製品情報受信部32を備えた場合の例を説明したが、製品情報取得要求送信部31及び製品情報受信部32は必ずしも設けられている必要はなく、省略されていてもよい。その場合、エンジニアリング装置3は、例えば作業者等から制御装置1の製品情報データを手入力で受け付け、定義ファイル取得要求送信部33が、受け付けた製品情報データを定義ファイルの取得要求とともに中央エンジニアリング装置5に送信すればよい。ただし、エンジニアリング装置3は、製品情報取得要求送信部31及び製品情報受信部32を備えることで、製品情報データを制御装置1から直接受信することができ、エンジニアリング作業の作業性が向上する。
また、上記の説明では、定義ファイル取得要求送信部33が、定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報データとを、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信する例を説明した。しかしながら、定義ファイル取得要求送信部33は、制御装置1の製品情報データのみを定義ファイル取得要求受付部51に送信し、定義ファイル取得要求受付部51は、制御装置1の製品情報データの受信をもって、定義ファイルの取得要求が行われたものとみなしてもよい。その場合、制御システムでは、予めエンジニアリング装置3と中央エンジニアリング装置5との間で、制御装置1の製品情報データの受信をもって定義ファイルの取得要求が行われたものとみなす旨を取り決めておけばよい。
以上のように、実施の形態1によれば、制御システムは、中央エンジニアリング装置5と、中央エンジニアリング装置5と通信可能に接続され、機器70を監視又は制御する制御装置1に対して制御関連情報を設定する複数のエンジニアリング装置3と、を含んで構成される。
中央エンジニアリング装置5は、制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報を示すデータとを、各エンジニアリング装置3から受け付ける定義ファイル取得要求受付部51と、定義ファイル取得要求受付部51により受け付けられた制御装置1の製品情報を示すデータに対応する定義ファイルを取得する定義ファイル取得部52と、定義ファイル取得部52により取得された定義ファイルを、当該定義ファイルの取得要求を行ったエンジニアリング装置3に送信する定義ファイル送信部53と、を備える。
各エンジニアリング装置3は、定義ファイルの取得要求と、制御装置1の製品情報を示すデータとを、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信する定義ファイル取得要求送信部33と、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル送信部53から送信された定義ファイルを受信する定義ファイル受信部34と、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに基づいて、制御装置1に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部37と、を備える。これにより、実施の形態1に係る制御システムでは、同一の製品情報を有する複数の制御装置1に対し、同一の制御関連情報を設定可能となる。
また、各エンジニアリング装置3は、制御装置1に対して当該制御装置1の製品情報を示すデータの取得要求を送信する製品情報取得要求送信部31と、製品情報を示すデータの取得要求を送信した制御装置1から、当該制御装置1の製品情報を示すデータを受信する製品情報受信部32と、を備え、定義ファイル取得要求送信部33は、製品情報受信部32により受信された制御装置1の製品情報を示すデータを、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信する。これにより、実施の形態1に係る制御システムでは、製品情報を示すデータを制御装置1から直接受信することができ、エンジニアリング作業の作業性が向上する。
また、各エンジニアリング装置3は、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに定義されている制御関連情報を表示部38に表示させる表示制御部35と、表示制御部35により表示部38に表示された制御関連情報に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部36と、を備え、設定実行部37は、操作受付部36により受け付けられた操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1に対して設定する。これにより、実施の形態1に係る制御システムでは、定義ファイルに定義されている制御関連情報をユーザ(作業者等)に提示するとともに、提示した制御関連情報に対するユーザの操作を受け付けることができ、当該操作の内容を反映させた制御関連情報を制御装置1に対して設定することができる。
また、各エンジニアリング装置3は、定義ファイル取得要求送信部33による制御装置1の製品情報を示すデータの送信に先立ち、当該製品情報を示すデータが、過去に定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルと、当該定義ファイルに対応する制御装置1の製品情報を示すデータとを記憶する記憶部39に記憶されているかを確認する確認部を備える。確認部により、製品情報を示すデータが記憶部39に記憶されていないことが確認された場合、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求と、当該製品情報を示すデータとを、中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信し、確認部により、製品情報を示すデータが記憶部39に記憶されていることが確認された場合、定義ファイル取得要求送信部33は、定義ファイルの取得要求を中央エンジニアリング装置5の定義ファイル取得要求受付部51に送信することなく、表示制御部35が、受信履歴にある製品情報を示すデータに対応する定義ファイルで定義されている制御関連情報を表示部38に表示させる。これにより、実施の形態1に係る制御システムでは、エンジニアリング装置3と中央エンジニアリング装置5との間の通信頻度が低減し、エンジニアリング作業の作業性も向上する。
また、各エンジニアリング装置3は、機器70を監視又は制御する制御装置1に対して、当該制御装置1の製品情報を示すデータの取得要求を送信する製品情報取得要求送信部31と、製品情報の取得要求を送信した制御装置1から、当該制御装置1の製品情報を示すデータを受信する製品情報受信部32と、製品情報受信部32により受信された制御装置1の製品情報を示すデータと、当該制御装置1に対して設定される制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求とを、当該定義ファイルを記憶している中央エンジニアリング装置5に送信する定義ファイル取得要求送信部33と、中央エンジニアリング装置5から送信された定義ファイルを受信する定義ファイル受信部34と、定義ファイル受信部34により受信された定義ファイルに基づいて、制御装置1に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部37と、を備える。これにより、各エンジニアリング装置3は、同一の製品情報を有する複数の制御装置1に対して、同一の制御関連情報を設定可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 制御装置
2 中央監視装置
3 エンジニアリング装置
4 ルータ
5 中央エンジニアリング装置(サーバ)
6 定義ファイル
11 製品情報取得要求受付部
12 製品情報取得部
13 製品情報送信部
14 製品情報記憶部
30 機器
31 製品情報取得要求送信部
32 製品情報受信部
33 定義ファイル取得要求送信部
34 定義ファイル受信部
35 表示制御部
36 操作受付部
37 設定実行部
38 表示部
39 記憶部
51 定義ファイル取得要求受付部
52 定義ファイル取得部
53 定義ファイル送信部
54 定義ファイル記憶部

Claims (6)

  1. サーバと、
    前記サーバと通信可能に接続され、機器を監視又は制御する制御装置に対して制御関連情報を設定する複数のエンジニアリング装置と、を含んで構成され、
    前記サーバは、
    前記制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求と、前記制御装置の製品情報を示す製品情報データとを、前記各エンジニアリング装置から受け付ける定義ファイル取得要求受付部と、
    定義ファイル取得要求受付部により受け付けられた前記制御装置の製品情報データに対応する定義ファイルを取得する定義ファイル取得部と、
    前記定義ファイル取得部により取得された定義ファイルを、当該定義ファイルの取得要求を行ったエンジニアリング装置に送信する定義ファイル送信部と、を備え、
    前記各エンジニアリング装置は、
    前記定義ファイルの取得要求と、前記制御装置の製品情報データとを、前記サーバの定義ファイル取得要求受付部に送信する定義ファイル取得要求送信部と、
    前記サーバの定義ファイル送信部から送信された定義ファイルを受信する定義ファイル受信部と、
    前記定義ファイル受信部により受信された定義ファイルに基づいて、前記制御装置に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部と、
    を備えた制御システム。
  2. 前記各エンジニアリング装置は、
    前記制御装置に対して当該制御装置の製品情報データの取得要求を送信する製品情報取得要求送信部と、
    前記製品情報データの取得要求を送信した制御装置から、当該制御装置の製品情報データを受信する製品情報受信部と、を備え、
    前記定義ファイル取得要求送信部は、
    前記製品情報受信部により受信された制御装置の製品情報データを、前記サーバの定義ファイル取得要求受付部に送信することを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 前記各エンジニアリング装置は、
    前記定義ファイル受信部により受信された定義ファイルに定義されている制御関連情報を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記表示制御部により前記表示部に表示された制御関連情報に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
    前記設定実行部は、前記操作受付部により受け付けられた操作の内容を反映させた制御関連情報を前記制御装置に対して設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の制御システム。
  4. 前記各エンジニアリング装置は、
    前記定義ファイル取得要求送信部による前記制御装置の製品情報データの送信に先立ち、当該製品情報データが、過去に前記定義ファイル受信部により受信された定義ファイルと、当該定義ファイルに対応する前記制御装置の製品情報データとを記憶する記憶部に記憶されているかを確認する確認部を備え、
    前記確認部により、当該製品情報データが前記記憶部に記憶されていないことが確認された場合、前記定義ファイル取得要求送信部は、定義ファイルの取得要求と、当該製品情報データとを、前記サーバの定義ファイル取得要求受付部に送信し、
    前記確認部により、当該製品情報データが前記記憶部に記憶されていることが確認された場合、前記定義ファイル取得要求送信部は、定義ファイルの取得要求を前記サーバの定義ファイル取得要求受付部に送信することなく、
    前記表示制御部が、前記記憶部に記憶されている製品情報データに対応する定義ファイルで定義されている制御関連情報を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項3記載の制御システム。
  5. 機器を監視又は制御する制御装置に対して、当該制御装置の製品情報を示すデータの取得要求を送信する製品情報取得要求送信部と、
    前記製品情報の取得要求を送信した制御装置から、当該制御装置の製品情報を示すデータを受信する製品情報受信部と、
    前記製品情報受信部により受信された制御装置の製品情報を示すデータと、当該制御装置に対して設定される制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求とを、当該定義ファイルを記憶しているサーバに送信する定義ファイル取得要求送信部と、
    前記サーバから送信された定義ファイルを受信する定義ファイル受信部と、
    前記定義ファイル受信部により受信された定義ファイルに基づいて、前記制御装置に対する制御関連情報の設定を実行する設定実行部と、
    を備えたエンジニアリング装置。
  6. サーバと、
    前記サーバと通信可能に接続され、機器を監視又は制御する制御装置に対して制御関連情報を設定する複数のエンジニアリング装置と、を含んで構成される制御システムによる制御方法であって、
    前記各エンジニアリング装置の定義ファイル取得要求送信部が、
    前記制御装置に対して設定される制御関連情報が予め定義された定義ファイルの取得要求と、当該制御装置の製品情報を示すデータとを、前記サーバに送信するステップと、
    前記サーバの定義ファイル取得要求受付部が、
    前記各エンジニアリング装置から送信された定義ファイルの取得要求と、当該制御装置の製品情報を示すデータとを受信するステップと、
    前記サーバの定義ファイル取得部が、前記定義ファイル取得要求受付部により受け付けられた前記制御装置の製品情報を示すデータに対応する定義ファイルを取得するステップと、
    前記サーバの定義ファイル送信部が、
    前記定義ファイル取得部により取得された定義ファイルを、当該定義ファイルの取得要求を行ったエンジニアリング装置に送信するステップと、
    前記各エンジニアリング装置の定義ファイル受信部が、
    前記サーバの定義ファイル送信部から送信された定義ファイルを受信するステップと、
    前記各エンジニアリング装置の設定実行部が、
    前記定義ファイル受信部により受信された定義ファイルに基づいて、前記制御装置に対する制御関連情報の設定を実行するステップと、
    を備えた制御方法。
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