JP2022110227A - 集配施設および物流システム - Google Patents
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Abstract
【課題】荷受や荷渡、配送作業の無人化を促し、物流プロセスの効率化を図る。【解決手段】無人航空機および/または無人車両である無人機の発着場と、荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段と、を備え、荷渡手段は、無人機による配送と、荷物を集配施設に留め置く集配施設留めと、を含む集配施設、及び、無人航空機および/または無人車両である複数の無人機と、各無人機の現在位置を管理するサーバ装置と、荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段を有する複数の集配施設と、を備え、荷渡手段は、無人航空機および/または無人車両による配送と、荷物をいずれかの集配施設に留め置く集配施設留めと、を含み、無人機により一の集配施設から他の集配施設に荷物を移送可能である物流システムによりこれを実現する。【選択図】図1
Description
本発明は無人機を用いた物流技術に関する。
下記特許文献1には、無人航空機と無人車両を用いた物流システムが開示されている。
近年のインターネット通販の拡大と宅配サービスの一般化により、物流業界における人手不足が慢性化している。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、荷受や荷渡、配送作業の無人化を促し、物流プロセスの効率化を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明の集配施設は、無人航空機および/または無人車両である無人機の発着場と、荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段と、を備え、前記荷渡手段は、前記無人機による配送と、前記荷物を前記集配施設に留め置く集配施設留めと、を含むことを特徴とする。
荷物の届け先へのラストワンマイル(最終荷渡)を担う集配施設を用意し、集配施設から無人機を使って荷物を配送し、又は集配施設において荷物を受取人に引き渡すことにより、最終荷渡に要する人的工数を削減することができる。
このとき、本発明の集配施設は、前記無人航空機の離着陸場と、前記無人車両の駐車場と、備え、前記荷渡手段は、前記無人航空機による配送と、前記無人車両による配送と、を含むことが望ましい。無人航空機による配送と無人車両による配送の両方が選択可能であることにより、無人機による荷届けの機会を増やすことができる。
また、本発明の集配施設は、サーバ装置と、電子錠ロッカーである荷渡用ロッカーと、を備え、前記荷渡用ロッカーには前記集配施設留めの少なくとも一部の荷物が保管され、前記荷渡用ロッカーに保管された荷物の受取人には、前記サーバ装置から該荷渡用ロッカーの解錠情報が送信される構成としてもよい。電子錠ロッカーを用いることにより、集配施設における荷物の引き渡し作業を無人化することができる。
また、本発明の集配施設は、差出人から荷物を受け取る集荷手段を備え、前記集荷手段は前記無人機による集荷を含むことが望ましい。またこのとき、本発明の集配施設は、前記無人航空機の離着陸場と、前記無人車両の駐車場と、備え、前記集荷手段は、前記無人航空機による集荷と、前記無人車両による集荷と、を含むことがより望ましい。無人機によって集荷を行うことにより、集荷に要する人的工数を削減することができる。
このとき、前記無人機は荷物の重量を計測する計量手段を有することが望ましい。無人機が計量手段を有することにより、規定重量を超過した荷物の回収をその集荷時に拒否したり、予め追加料金についての差出人の承諾を得たりすることが可能となる。
またこのとき、前記無人機は、集荷した荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段、マーキング手段、又はタグ付け手段を有することが望ましい。これにより、差出人に紙伝票の記入やその貼付の負担をかけることなく荷物を適切に管理することができる。例えば、集荷に際して差出人が専用のウェブサイトや専用アプリケーションから登録した送り状情報(依頼主、届け先、品名、配達希望時間、荷渡手段の指定等)の伝票番号を示す符号を、無人機がその集荷時に自動的に荷物に添付することにより、集配施設における荷物の取り違えが未然に防止されるとともに、差出人や受取人の個人情報を安全に取り扱うことができる。
また、本発明の集配施設は、差出人が荷物を投函するロッカーである荷受用ロッカーを備え、前記集荷手段は前記荷受用ロッカーによる集荷を含むことが望ましい。集配施設に持ち込まれた荷物の受け取りに荷受用ロッカーを用いることにより、集配施設の無人化やその営業時間外における荷受が可能となる。
このとき、前記荷受用ロッカーは、投函された荷物の重量を計測する計量手段を有することが望ましい。荷受用ロッカーが計量手段を有することにより、規定重量を超過した荷物の受け付けを拒否したり、差出人から追加料金を徴収したりすることが可能となる。またこのとき、前記荷受用ロッカーは、投函された荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段、マーキング手段、又はタグ付け手段を有することが望ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明の物流システムは、無人航空機および/または無人車両である複数の無人機と、前記各無人機の現在位置を管理するサーバ装置と、荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段を有する複数の集配施設と、を備え、前記荷渡手段は、無人航空機および/または無人車両による配送と、前記荷物を前記集配施設に留め置く集配施設留めと、を含み、前記無人機により一の前記集配施設から他の前記集配施設に荷物を移送可能であることを特徴とする。
それぞれが届け先への荷渡手段を有する集配施設間で互いに無人機で荷物を移送し合うことにより、荷物を最短経路でその届け先に近づけることが可能となる。
また、前記複数の無人機は、その少なくとも一部が前記複数の集配施設で共有されることが望ましい。各無人機をいずれかの集配施設に専属させる場合、集配施設間で荷物を移送する際にその帰路が空荷移動になりやすい。複数の集配施設で無人機を共有することで、無人機の空荷移動を減らし、物流システムのその全体としてのエネルギー効率を高めることができる。
このとき、前記サーバ装置は、前記無人機を用いた前記集配施設間での荷物の移送に際し、各荷物の移送の円滑を保ちつつ、前記無人機の空荷移動を抑えるように、前記各無人機の移動先を決定することが好ましい。
また、本発明の物流システムは、差出人から荷物を受け取った前記集配施設を荷受集配施設、その荷物を受取人へ引き渡す前記集配施設を荷渡集配施設、前記荷受集配施設から前記荷渡集配施設への経由地点となる前記集配施設を中継集配施設、と呼ぶときに、前記荷受集配施設から前記荷渡集配施設への荷物の移送は、前記中継集配施設において、前記無人機間で自動的に荷物が受け渡されることが好ましい。荷受集配施設から複数の中継集配施設を経由して荷渡集配施設に荷物を移送するときに、各中継集配施設において施設員が次の中継集配施設に荷物を送る無人機に荷物を積み替えるまで移送が停止する場合、荷物の移送が停滞するおそれがある。各中継集配施設において無人機間で自動的に荷物が積み替えられることにより、荷受集配施設から荷渡集配施設にスムーズに荷物を移送することが可能となる。
また、本発明の物流システムは、前記集配施設間で荷物を移送する前記無人航空機から、前記荷渡手段としての前記無人車両に、自動的に荷物が受け渡されることが望ましい。
また、本発明の物流システムは、前記複数の集配施設のいずれかが商店を兼ねることが望ましい。物流システムの機能を使ってその店舗へ商品を搬入することができ、相乗的な効率化が期待できる。
以上のように、本発明の集配施設および物流システムによれば、荷受や荷渡、配送作業の無人化を促し、物流プロセスの効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本形態に係る集配施設10の外観を示す図である。図2は、集配施設10の荷受方法および荷渡方法を示すフロー図である。図3は、無人機20と電子錠ロッカー30の機能構成を示すブロック図である。以下、図1から図3を参照して本形態の集配施設10の機能について説明する。
(集配施設)
集配施設10は、UAV21(Unmanned Aerial Vehicle)の発着場である離着陸場22、UGV25(Unmanned Ground Vehicle)の発着場である駐車場26、及び、電子錠ロッカー30を備える物流施設である。以下、UAV21及びUGV25を総称して「無人機20」ともいう。
集配施設10は、UAV21(Unmanned Aerial Vehicle)の発着場である離着陸場22、UGV25(Unmanned Ground Vehicle)の発着場である駐車場26、及び、電子錠ロッカー30を備える物流施設である。以下、UAV21及びUGV25を総称して「無人機20」ともいう。
UAV21は複数のロータで空中を飛行する無人航空機であり、その機体には荷物が収容されたコンテナ211が装着されている。UGV25は地上を走行する無人車両である。UGV25は、その車体の上面に設けられた蓋251を開くことで内部に荷物を収容したり荷物を取り出したりすることができる。これら無人機20は、集配施設10の施設員や後述するサーバ装置50の指示に従って自動的に目的地に向かい、荷受および荷渡を行う。なお「施設員」とは集配施設10に勤務する作業員である。
より具体的には、UAV21は、例えば集合住宅・オフィスビルの屋上や戸建住宅の敷地内に設置された専用の宅配ボックスに荷物を投函したり、戸建住宅の敷地内など、指定された場所に荷物を置き去りにしたり、指定された場所に着陸して受取人に荷物を引き渡す荷渡手段であるとともに、差出人が有する専用のロッカー設備である差出用ロッカー(宅配ボックスがこれを兼ねてもよい)から荷物を回収して集配施設10に運んだり、指定された場所に着陸して差出人から荷物を受け取ったりする荷受手段でもある。
同様に、UGV25は、例えば集合住宅やオフィスビル、戸建住宅に設置された専用の宅配ボックスに荷物を投函したり、建物や部屋の玄関先など、指定された場所に荷物を置き去りにしたり、指定された場所に停車して受取人に荷物を引き渡す荷渡手段であるとともに、専用のロッカー設備(同上)から荷物を回収して集配施設10に運んだり、指定された場所に停車して差出人から荷物を受け取ったりする荷受手段でもある。その他、UGV25を使って集配施設10の近くに住む高齢者の安否確認を行うことも考えられる。
本発明の無人機は、自律移動と最低限の荷渡(受取人自らが無人機から荷物を取り出すような荷渡)が可能なものであればよく、その具体的な形態は問わない。図1にはそれぞれ一種類のUAV21とUGV25しか描かれていないが、例えば配送用と集荷用、荷物のサイズや数量、訪問先の設備状況などに応じて複数種類のUAV21及びUGV25を使い分けてもよい。例えば図1に示されるUAV21は4基のロータを備えるクアッドコプタであるが、本発明の無人航空機には、メインロータを1基の備えるヘリコプター、ロータが3基のトライコプタ-、6基のヘキサコプタ、8基のオクタコプタ、或いはVTOL機(Vertical Take Off and Landing aircraft)も含まれ、電動機式・エンジン式も問わない。同様に、本発明の無人車両も4輪車には限られず、3輪車や6輪車、無限軌道車、さらには二足歩行ロボット、四つ足歩行ロボットであってもよい。
電子錠ロッカー30は、機械的な鍵によらず、例えばパスコードの入力や、バーコード、QRコード(登録商標)、ICチップの読み取りなどによって解錠されるロッカーである。電子錠ロッカー30は一般的なコインロッカーとしての使い方のほか、例えば解錠情報を知人や事業者に通知することで電子錠ロッカー30を介して物品を受け渡すことも可能である。また本形態の電子錠ロッカー30は受取人への荷渡手段の一種でもある。受取人への荷渡に用いられる電子錠ロッカー30である荷渡用ロッカー32には、集配施設留めの少なくとも一部の荷物が保管され、後述するサーバ装置50から受取人に解錠情報が通知される(図2参照)。解錠情報は、例えば電子メールへの記載や添付、専用アプリケーションによる通知などにより受取人に通知される。なお、ここでいう「集配施設留め」とは、荷物を集配施設10から他所へ移さず集配施設10に留め置くことをいう。また電子錠ロッカー30は差出人からの荷受にも利用可能である。例えば集配施設10の営業時間中は施設員が持込荷物の受付と集配施設留めの荷物の引き渡しを行い、営業時間外は荷受用ロッカー31及び荷渡用ロッカー32により無人でこれを行うような形態が考えられる(図2参照)。本形態の各電子錠ロッカー30は、荷受用ロッカー31としても荷渡用ロッカー32としても利用可能である。電子錠ロッカー30に冷蔵機能を搭載してもよい。
このように、本形態の集配施設10は、UAV21及びUGV25による無人配送を可能とし、集配施設留めの荷物を保管する電子錠ロッカー30を備えることにより、荷受・荷渡作業が効率化されている。具体的には、荷物の届け先へのラストワンマイル(最終荷渡)を集配施設10が担い、集配施設10から無人機20により荷物を配送し、又は集配施設10において受取人に荷物を引き渡すことにより、最終荷渡に要する人的工数が削減されている。さらに集荷も無人機20及び電子錠ロッカー30によって行うことで、集荷に要する人的工数も削減されている。本形態では集配施設10からの荷渡手段として、UAV21による配送とUGV25による配送の両方が選択可能であり、これにより無人機20による集荷・配送が可能な範囲が拡大されている。なお、仮にこれをいずれか一方による配送のみに限った場合でも、本形態の改善効果の一部は得られる。同様に、これら無人機20が集荷を行わず配送のみを行う場合でも上記改善効果の一部は得られる。また同様に、集配施設10が電子錠ロッカー30を備えない場合でも上記改善効果の一部は得られる。
本形態の集配施設10はコンビニエンスストアの店舗に併設されている。集配施設10は専用の施設又は設備として構築されてもよいが、本形態のように既存の商店などに集配施設10の機能をもたせ、店員(施設員)が荷物の簡単な受付や引き渡し、無人機20への荷物の積み込み、積み替え、バッテリー交換などを行うことで、集配施設10の人員効率を高めることができる。また集配施設10の機能を使ってその店舗への商品の搬入を行うことも可能と考えられ、相乗的な効率改善効果も期待できる。
また、本形態の集配施設10は一つの建屋に全ての機能が集約されているが、例えば離着陸場22と駐車場26は別々の建屋に設けられてもよい。電子錠ロッカー30の配置場所も屋外には限られず、屋内にこれを設置してもよい。離着陸場22の位置も施設の屋上には限られず、地上にこれを設置してもよい。なお、本形態の離着陸場22は施設内に没入可能であり、離着陸場22がUAV20を載せて降下することでUAV20が施設内に搬入される。なお、UAV20の搬入時に雨が施設内に入ることを防ぐ自動開閉可能な傘や覆い(カバー)又は庇を離着陸場22の上に設けてもよい。
図3は、無人機20と電子錠ロッカー30の機能構成を示すブロック図である。以下、図3を参照して本形態の無人機20及び電子錠ロッカー30の機能について説明する。
無人機20は、UAV20のロータやUGV25のタイヤ等の駆動部、及びこれら無人機20の自律移動を実現する制御機器・プログラムを含む移動機能201を有している。
また本形態の無人機20は、差出用ロッカーから自動的に荷物を回収したり、宅配ボックスに自動的に荷物を投函したり、指定の場所に荷物を自動的に降ろしたりする機構である荷積み・荷下ろし機構205を有している。荷積み・荷下ろし機構205は無人機20間で荷物を自動的に受け渡すときにも用いられる。荷積み・荷下ろし機構205の具体的な形態は特に限定されず、差出用ロッカーや宅配ボックスの構造、及び他の無人機20との荷物の受け渡しの態様に応じて、公知の搬送機構や排出機構を適宜組み合わせて用いることができる。
本形態の無人機20はさらに、集荷する荷物の重量を計測する計量手段である計量部202を有している。無人機20が計量部202を有することにより、例えば規定重量を超過した荷物の回収をその集荷時に拒否したり、追加料金について差出人から予め承諾を得たりすることが可能となる。計量部202の具体的な形態は特に限定されず、公知の電子式・機械式のはかりを用いることができる。
さらに、本形態の無人機20は、集荷した荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段であるラベラー203を有している。無人機20は、集荷に際して差出人が専用のウェブサイトや専用アプリケーションから登録した送り状情報(依頼主、届け先、品名、配達希望時間、荷渡手段の指定等)の伝票番号コードを示すラベルを、その集荷時に荷物に自動的に貼付する。これにより、差出人に紙伝票の記入やその貼付の負担をかけることなく、集荷施設10における荷物の取り違えを防止できるとともに、差出人や受取人の個人情報を荷物に表示せず安全に管理することができる。ラベラー203は無人機20に搭載された公知の小型プリンターと貼付機構とからなる。なお、集荷する荷物とその送り状情報とのマッチングは、例えば差出用ロッカーのロッカー番号を介してマッチングしたり、集荷時に差出人が無人機20に直接パスコードを入力したり、伝票番号コードをスマートフォン等に表示して無人機20に読み取らせたりすることが考えられる。なお、識別情報の添付手段はラベラー203には限られず、例えば他のマーキング手段やタグ付け手段であってもよい。
また、本形態の無人機20は、その移動中および荷受・荷渡作業中にその状況をカメラ204で撮影しており、常時これを録画している。作業証跡の取得と、トラブルが起きたときの事実確認および原因調査のためである。このように、本形態の無人機20は多様かつ高度な機能をもつ機体であるが、上でも述べたように、本発明の無人機は、自律移動と最低限の荷渡が可能なものであればよく、その範囲において、計量部202やラベラー203、カメラ204、荷積み・荷下ろし機構205は省略することもできる。
電子錠ロッカー30は、扉の施解錠を電子的に制御する施錠機構301を備えるロッカーである。本形態の電子錠ロッカー30はさらに、投函された荷物の重量を計測する計量手段である計量部302を有している。計量部302の機能やその効果は計量部202と同様であるためその説明を省略する。さらに、本形態の電子錠ロッカー30は、投函された荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段であるラベラー303を有している。ラベラー303の機能やその効果はラベラー203と同様であるためその説明を省略する。なお、電子錠ロッカー30に投函された荷物とその送り状情報とのマッチングは、例えば投函時に差出人が電子錠ロッカー30の入力部から伝票番号を入力したり、スマートフォン等に伝票番号コードを表示して電子錠ロッカー30に読み取らせたりすることが考えられる。また、本形態の電子錠ロッカー30は荷物の投函や引き取りの様子をカメラ304で撮影しており、常時これを録画している。荷受・荷渡の証跡の取得や、トラブルが起きたときの事実確認および原因調査のためである。このように、本形態の電子錠ロッカー30は多様かつ高度な機能をもつロッカーであるが、本発明の電子錠ロッカーは、少なくとも受取人に引き渡す荷物を保管可能であり、別途サーバ装置から受取人に解錠情報が通知されるものであればよく、その範囲において、計量部302やラベラー303、カメラ304は省略することもできる。また、荷受用ロッカー31は、電子錠さらには錠自体を備えないロッカーであってもよい。本発明の荷受用ロッカーは、例えば、受理された荷物が集配施設10の奥に送り込まれるコンベヤ装置の入り口であってもよい。
(物流システム)
図4は、本形態の物流システム60の構成と、近隣への荷物の配送経路、及び遠方への荷物の配送経路を示す模式図である。図5は、物流システムの他の構成を示す模式図である。図6は、サーバ装置50の機能構成を示すブロック図である。以下、図2及び図4から図6を参照して本形態の物流システム60について説明する。
図4は、本形態の物流システム60の構成と、近隣への荷物の配送経路、及び遠方への荷物の配送経路を示す模式図である。図5は、物流システムの他の構成を示す模式図である。図6は、サーバ装置50の機能構成を示すブロック図である。以下、図2及び図4から図6を参照して本形態の物流システム60について説明する。
本形態の物流システム60は、主に、複数の集配施設10、より大規模な集配施設である基幹集配施設15、複数の無人機20、及びサーバ装置50により構成されている。なお本形態の基幹集配施設15は集配施設10としての機能も備えている。
図2に示すように、各集配施設10には、差出人からの荷受だけでなく、基幹集配施設15や近隣の集配施設10からも荷物が移送されてくる。基幹集配施設15からは、有人トラック等の従来手段90や無人機20により荷物が搬入される。近隣の集配施設10からは無人機20により荷物が搬入される。
各荷物は、その届け先の最寄りの集配施設10から、無人機20、電子錠ロッカー30、又は施設員により受取人に引き渡される。各集配施設10に集められた荷物のうち他の集配施設10に移送されるべき荷物は、従来手段90や無人機20により基幹集配施設15、又は近隣の集配施設10に移送される。なお本形態では、有人トラックなどの従来手段90によって差出人から集荷された荷物は、一旦基幹集配施設15に集められ、その後各集配施設10に移送されたり、別途従来手段90により受取人に配送される。
このように、本形態の物流システム60では、各集配施設10がその上位施設である基幹集配施設15のみと荷物をやりとりするのではなく、各集配施設10がその近隣の集配施設10とも互いに無人機20で荷物を移送し合う。これにより荷物を最短経路でその届け先に近づけることが可能とされている。図4はその一例を示している。図4の符号A(A1,A2含む)は集配施設10を、符号Bは基幹集配施設15を意味している。A1は差出人から荷物を受け取った集配施設Aである荷受集配施設、A2はその荷物を受取人に引き渡す集配施設Aである荷渡集配施設を意味している。以下の説明では、荷受集配施設A1から荷渡集配施設A2への経由地点となる集配施設A及び基幹集配施設Bを中継集配施設という。
物流システム60では、基幹集配施設Bと集配施設Aとが一対多の関係に対応付けられている。共通の基幹集配施設Bに紐付く複数の集配施設Aは、互いに無人機20で荷物を移送し合う。一方、他の基幹集配施設Bに紐付けられた集配施設Aに対しては基幹集配施設Bを経由して荷物を移送する。基幹集配施設B間の荷物の移送方法は特に特定されず、従来の大型トラックやそのUGVなどが考えられる。
ここで、荷受集配施設A1から荷渡集配施設A2へ荷物を移送する際には、その各中継集配施設において、一の無人機20から他の無人機20に荷物が積み替えられる。本形態の物流システム60では、基幹集配施設B間の荷物の移送を除き、各中継集配施設において無人機20間で自動的に荷物が受け渡される。複数の中継集配施設を経由して荷物を移送する際に、各中継集配施設において施設員が荷物を積み替えるまで移送が停止する場合、荷物の移送が遅滞するおそれがある。各中継集配施設において無人機20間で自動的に荷物が積み替えられることにより、荷受集配施設A1から荷渡集配施設A2にスムーズに荷物を移送することができる。なお、各中継集配施設内での無人機20間の荷物の受渡方法は、公知の搬送機構や排出機構を適宜組み合わせて用いることができる。
ここで、中継集配施設から荷物を運んできた無人機20から荷渡集配施設A2の無人機20にも自動的に荷物が受け渡されるようにすれば、荷受集配施設A1から届け先まで人手を介在させることなく荷物を届けることができる。例えばUAV21が荷物を移送し、UGV25が最終荷渡を行う場合には、荷渡集配施設A2内においてUAV21からUGV25へ自動的に荷物を受け渡せばよい。これだけでなく、無人機20のバッテリー充電やバッテリー交換(又は給油)も自動化し、荷渡用ロッカー32への荷物の保管や荷受用ロッカー31による荷受も自動化できれば、集配施設10から施設員を省略することも可能と考えられる。
なお、本発明の物流システムの構成は本形態のものには限られない。本発明の物流システムは、図5(a)に示すように、集配施設A間での荷物の移送を行わず、常に基幹集配施設Bを介して荷物を移送する構成や、逆に、図5(b)に示すように、基幹集配施設Bを廃して全ての集配施設Aをメッシュ状につなげた構成等が考えられる。これらはそれぞれ一長一短であるため、荷物の流通量やその偏り、各地域における集配施設Aの密集度、無人機20の稼働台数などに応じて最も適切なものを選べばよい。またはこれら複数のトポロジを適宜組み合わせて物流システムを構成してもよい。
図6に示すように、本形態のサーバ装置50は、荷物情報、無人機情報、及び集配施設情報を保持している。ここで、「荷物情報」とは、各荷物の送り状情報に加え、各荷物の現在位置などを含むデータである。「無人機情報」とは、各無人機20のID情報や現在位置、機体種、稼働状態などを含むデータである。「集配施設情報」とは、集配施設10のID情報や所在地、離着陸場22や駐車場26の有無、無人機20の待機可能台数、バッテリーの充電能力、充電済バッテリーの本数などを含むデータである。サーバ装置50が保持するデータはこれらには限られず、他の情報をさらに保持したり、逆に一部のデータが省略されてもよい。また、サーバ装置50は一台のサーバコンピュータには限られず、複数のコンピュータ装置の組み合わせにより構成されてもよい。サーバ装置50はいずれかの集配施設10や基幹集配施設20に設置されてもよく、これら施設に分散配置されてもよい、又は別途専用のデータセンターに設置されてもよく、クラウドサービスを利用して構築されてもよい。
荷物の差出人・受取人90は、ウェブブラウザや専用アプリケーションを使ってサーバ装置50にアクセスし、集荷を依頼したり、荷物の配送状況をチェックしたりすることができる。各集配施設10の施設員95は、端末装置51を使って、荷物の差出人が記入した従来の紙伝票の内容を管理サーバ50に入力したり、受取人への荷物の引き渡しや電子錠ロッカー30への荷物の保管を管理サーバ50に通知する。施設員95の端末装置51は例えばPCやタブレットなどの装置である。無人機20はサーバ装置50からの指示や施設員95の端末装置51からの指示に従って荷物を配送・集荷したり他の集配施設10に移動したりする。配達員96は端末装置52を使って荷物の情報を確認したり、配達状況をサーバ装置50に通知したりする。配達員96の端末装置52は、例えばハンディターミナルや小型プリンターなどの装置である。
本形態のサーバ装置50は、上記情報に基づき、各荷物の移送の円滑を保ちつつ、無人機20の空荷移動を抑えるように、各無人機20の移動経路を決定する。これにより物流システム60全体における無人機20のエネルギー効率が高められている。すなわち物流システム60の無人機20は各集配施設10には専属しておらず、複数の集配施設10間で共有されている。なお、例えば移動速度が遅く移動範囲の狭いUGV25は各集配施設10に専属させ、これを専ら受取人への荷渡手段又は差出人からの集荷手段として利用し、UAV20は集配施設10間の移送用として共有するようにしてもよい。その他、各集配施設10に専属する無人機20と物流システム60で共有する無人機20とをそれぞれ分けて用意してもよい。
10,A:集配施設,A1:荷受集配施設,A2:荷渡集配施設(中継集配施設),15,B:基幹集配施設(中継集配施設),20:無人機,201:移動機能,202:計量部,203:ラベラー,204:カメラ,205:荷積み・荷下ろし機構,21:UAV(無人航空機),211:コンテナ,22:離着陸場(発着場),25:UGV(無人車両),251:蓋,26:駐車場(発着場),30:電子錠ロッカー,301:施錠機構,302:計量部,303:ラベラー,304:カメラ,31:荷受用ロッカー,32:荷渡用ロッカー,50:サーバ装置,51:端末装置,52:端末装置,60:物流システム,90:差出人および受取人,95:施設員,96:配達員
Claims (16)
- 無人航空機および/または無人車両である無人機の発着場と、
荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段と、を備え、
前記荷渡手段は、
前記無人機による配送と、
前記荷物を前記集配施設に留め置く集配施設留めと、を含む
集配施設。 - 前記無人航空機の離着陸場と、
前記無人車両の駐車場と、備え、
前記荷渡手段は、
前記無人航空機による配送と、
前記無人車両による配送と、を含む
請求項1に記載の集配施設。 - サーバ装置と、
電子錠ロッカーである荷渡用ロッカーと、を備え、
前記荷渡用ロッカーには前記集配施設留めの少なくとも一部の荷物が保管され、
前記サーバ装置は、前記荷渡用ロッカーに保管された荷物の受取人に該荷渡用ロッカーの解錠情報を送信する
請求項1又は請求項2に記載の集配施設。 - 差出人から荷物を受け取る集荷手段を備え、
前記集荷手段は前記無人機による集荷を含む
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の集配施設。 - 前記無人航空機の離着陸場と、
前記無人車両の駐車場と、備え、
前記集荷手段は、
前記無人航空機による集荷と、
前記無人車両による集荷と、を含む
請求項4に記載の集配施設。 - 前記無人機は荷物の重量を計測する計量手段を有する
請求項4又は請求項5に記載の集配施設。 - 前記無人機は、集荷した荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段、マーキング手段、又はタグ付け手段を有する
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の集配施設。 - 差出人が荷物を投函するロッカーである荷受用ロッカーを備え、
前記集荷手段は前記荷受用ロッカーによる集荷を含む
請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の集配施設。 - 前記荷受用ロッカーは、投函された荷物の重量を計測する計量手段を有する
請求項8に記載の集配施設。 - 前記荷受用ロッカーは、投函された荷物に対してその識別情報を添付するラベリング手段、マーキング手段、又はタグ付け手段を有する
請求項8又は請求項9に記載の集配施設。 - 無人航空機および/または無人車両である複数の無人機と、
前記各無人機の現在位置を管理するサーバ装置と、
荷物をその受取人に引き渡す手段である荷渡手段を有する複数の集配施設と、を備え、
前記荷渡手段は、
無人航空機および/または無人車両による配送と、
前記荷物をいずれかの前記集配施設に留め置く集配施設留めと、を含み、
前記無人機により一の前記集配施設から他の前記集配施設に前記荷物を移送可能である
物流システム。 - 前記複数の無人機は、その少なくとも一部が前記複数の集配施設間で共有される
請求項11に記載の物流システム。 - 前記サーバ装置は、前記無人機を用いた前記集配施設間での荷物の移送に際し、各荷物の移送の円滑を保ちつつ、前記無人機の空荷移動を抑えるように、前記各無人機の移動先を決定する
請求項12に記載の物流システム。 - 差出人から荷物を受け取った前記集配施設を荷受集配施設、
その荷物を受取人へ引き渡す前記集配施設を荷渡集配施設、
前記荷受集配施設から前記荷渡集配施設への経由地点となる前記集配施設を中継集配施設、と呼ぶときに、
前記荷受集配施設から前記荷渡集配施設への荷物の移送は、前記中継集配施設において、前記無人機間で自動的に荷物が受け渡される
請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の物流システム。 - 前記集配施設間で荷物を移送する前記無人航空機から、前記荷渡手段としての前記無人車両に、自動的に荷物が受け渡される
請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の物流システム。 - 前記複数の集配施設のいずれかは商店を兼ねる
請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の物流システム。
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---|---|---|---|
JP2021005492A JP2022110227A (ja) | 2021-01-18 | 2021-01-18 | 集配施設および物流システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021005492A JP2022110227A (ja) | 2021-01-18 | 2021-01-18 | 集配施設および物流システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022110227A true JP2022110227A (ja) | 2022-07-29 |
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ID=82570355
Family Applications (1)
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JP2021005492A Pending JP2022110227A (ja) | 2021-01-18 | 2021-01-18 | 集配施設および物流システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022110227A (ja) |
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2021
- 2021-01-18 JP JP2021005492A patent/JP2022110227A/ja active Pending
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