JP2022108790A - 伝送装置及び伝送パラメータの設定方法 - Google Patents

伝送装置及び伝送パラメータの設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】将来的な光信号の帯域狭窄に応じた適切な伝送パラメータに基づいて光信号を伝送することができる伝送装置及び伝送パラメータの設定方法を提供する。【解決手段】伝送装置2は、光信号を送信又は受信する光受信ユニット29と、光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタリングする帯域狭窄フィルタ270と、光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、伝送路を伝送した光信号の波長帯域の狭窄量と、伝送路の状態が変化したときの波長帯域の狭窄量とに基づいて電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタに設定するフィルタ設定部271と、帯域狭窄フィルタによりフィルタリングされた電界信号の品質に応じた光信号の伝送パラメータを設定するモード設定部273とを有する。【選択図】図4

Description

本件は、伝送装置及び伝送パラメータの設定方法に関する。
伝送レートなどの伝送装置の伝送性能に影響する光信号の伝送パラメータとして、例えば変調方式の種別及びボーレートなどが挙げられる。伝送装置の光部品などの設計値に従って設置時の最悪の伝送状態を想定して伝送パラメータを設定する場合、一例として、伝送装置の本来の伝送性能に対して過剰なマージンを見込こんだ低い伝送レートで光信号が伝送されるおそれがある。これに対し、伝送装置の設置時、例えばOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)を伝送レートごとに測定し、測定値に基づいて伝送パラメータを設定することで、無駄なマージンを低減することができる。
例えば特許文献1には、WDM(WDM: Wavelength Division Multiplex)ネットワークに関し、光信号の多値変調方式ごとに所定品質を満たす帯域幅及びOSNRを算出してデータベースに登録し、データベースに基づき最適な多値変調方式を選択する技術が開示されている。
特開2019-161448号公報
WDMネットワーク内の伝送路には、波長が相違する複数の光信号を多重または分離する波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)が設けられる。波長選択スイッチは、光信号を波長ごとに透過または遮断する光フィルタを備える。光フィルタの透過帯域は、各光信号に割り当てたチャネルが使用されているか否かに応じて変化する。
したがって、光信号は、波長が隣接する他の光信号のチャネルが未使用である場合、未使用チャネルに該当する光フィルタの透過帯域が遮断されることにより透過帯域が狭まるため、光フィルタを通過することにより生ずる帯域狭窄(PBN: Pass Band Narrowing)の影響が増加する。また、光信号のボーレートが高くなるほど、光信号の波長帯域幅(スペクトル)は広がるため、光フィルタによる帯域狭窄(PBN: Pass Band Narrowing)の影響が増加する。
このため、伝送装置の設置時の帯域狭窄量に基づき光信号の伝送パラメータが設定された場合、将来、チャネル設定の変化に応じて帯域狭窄量が増加することにより伝送品質が低下するおそれがある。これに対し、伝送装置及び伝送路の光部品などの設計値に従って将来的な帯域狭窄量の増加を考慮して伝送パラメータを設定すれば、帯域狭窄量の増加による伝送品質の低下を抑制することができるが、この場合、上述したように、伝送装置の本来の伝送性能に対して過剰なマージンが見込まれるため、伝送レートの低下などのおそれがある。
そこで本件は、将来的な光信号の帯域狭窄に応じた適切な伝送パラメータに基づいて光信号を伝送することができる伝送装置及び伝送パラメータの設定方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、伝送装置は、光信号を送信または受信する送受信部と、前記光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタリングするフィルタと、前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定するフィルタ設定部と、前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定するパラメータ設定部とを有する。
1つの態様では、伝送パラメータの設定方法は、光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタによりフィルタリングし、前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定する方法である。
1つの側面として、将来的な光信号の帯域狭窄に応じた適切な伝送パラメータに基づいて光信号を伝送することができる。
帯域狭窄がない場合の光信号の伝送処理の一例を示す図である。 帯域狭窄が有る場合の光信号の伝送処理の一例を示す図である。 帯域狭窄が有る場合の光信号の伝送処理の他の例を示す図である。 第1実施例のトランスポンダを示す構成図である。 伝送モードの例を示す図である。 波長選択スイッチの通過数とQ値の劣化量の関係の例を示すグラフである。 第1実施例の伝送パラメータの設定方法を示すフローチャートである。 伝送モードの伝送可否の判定処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施例のトランスポンダを示す構成図である。 伝送モードの伝送可否の判定処理の他の例を示すフローチャートである。 光信号の帯域狭窄が伝送路9上の送信側のトランスポンダに近いノードで発生する例を示す図である。 第3実施例のトランスポンダを示す構成図である。 第3実施例の伝送パラメータの設定方法を示すフローチャートである。 光信号の帯域狭窄が伝送路上の送信側のトランスポンダ及び受信側のトランスポンダに近いノードで発生する例を示す図である。 第4実施例のトランスポンダを示す構成図である。
(帯域狭窄について)
図1は、帯域狭窄がない場合の光信号の伝送処理の一例を示す図である。伝送路9には、一例として波長選択スイッチ(WSS)4及び光増幅器5を備えるノード#1~#4が設けられている。各ノード#1~#4間は光ファイバなどにより互いに接続されている。
一例として、3つのチャンネル(CH1~CH3)の各光信号が、伝送路9上でノード#1からノード#4まで波長多重伝送される場合を挙げる。CH1~CH3の各光信号の中心波長(以下、単に波長と表記)は相違しており、各光信号のスペクトルは互いに隣接関係を有する。CH1の光信号の中心波長はCH2の光信号の中心波長の短波長側に設定され、CH3の光信号の中心波長はCH2の光信号の中心波長の長波長側に設定されている。
ノード#1には、CH1~CH3の各光信号を送信するトランスポンダ(TP)1、及び各光信号を波長多重する多重器31が接続されている。多重器31は、例えば光カプラなどの光学部品などを含み、各TP1から入力されたCH1~CH3の各光信号を波長多重し、波長多重光信号としてノード#1のWSS4に出力する。
ノード#4には、CH1~CH3の各光信号を受信するトランスポンダ(TP)2、及び各光信号を波長ごとに分離する分離器32が接続されている。分離器32は、例えば光スプリッタ及び光フィルタなどの光学部品などを含み、ノード#4のWSS4から入力されたCH1~CH3の各光信号を波長多重光信号から波長ごとに分離して各TP2に出力する。
WSS4は、各CH1~CH3に対応する波長ごとに光信号を透過または遮断する。WSS4を透過した光信号は光増幅器5により増幅される。本例のCH1~CH3の各光信号はノード#1からノード#4まで伝送されるため、ノード#1~#4の各WSS4は、CH1~CH3の光信号を透過するように設定されている。
符号GAは、ノード#2のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示し、符号GBは、ノード#3のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示す。WSS4の透過帯域BWは、各CH1~CH3の光信号の中心波長に対応する波長帯域を合成することにより生成される。
このため、WSS4の透過帯域BWは、各CH1~CH3の光信号の波長帯域に対して十分に広くなる。したがって、各CH1~CH3の光信号の帯域狭窄は実質的に生じない。
図2は、帯域狭窄が有る場合の光信号の伝送処理の一例を示す図である。図2において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例のCH1の光信号はノード#2にて分岐(DROP)され、ノード#3にて挿入(ADD)される。また、本例のCH3の光信号はノード#2にて分岐され、ノード#3にて挿入される。なお、ノード#2及び#3にて光信号をそれぞれ分岐及び挿入するTPの図示は省略する。
符号GCは、ノード#2のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示す。CH1及びCH3の光信号はノード#2から出力されないため、ノード#2のWSS4は、点線で示されるように出口側でCH1及びCH3の光信号の波長帯域を遮断するように設定される。このため、WSS4の透過帯域BWは、CH2の波長帯域に該当する狭い帯域となる。したがって、ノード#2の出口側でCH2の波長帯域の端部がWSS4の透過帯域BWにより削られて帯域狭窄が生ずる(丸印参照)。
符号GDは、ノード#3のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示す。CH1及びCH3の光信号はノード#3に入力されないため、ノード#3のWSS4は、点線で示されるように入口側でCH1及びCH3の光信号の波長帯域を遮断するように設定される。このため、WSS4の透過帯域BWは、CH2の波長帯域に該当する狭い帯域となる。したがって、ノード#3の入口側でCH2の波長帯域の端部がWSS4の透過帯域BWにより削られて帯域狭窄が生ずる(丸印参照)。
図3は、帯域狭窄が有る場合の光信号の伝送処理の他の例を示す図である。図3において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例では、CH1及びCH3の光信号を送受信するTP1,2が用いられず、伝送路9にCH2の光信号のみが伝送される場合を挙げる。CH2の光信号は、ノード#1からノード#4まで伝送路9を伝送する。
符号GEは、ノード#2のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示し、符号GFは、ノード#3のWSS4を通過する光信号の波長に対するパワーの例を示す。各WSS4は、光増幅器5から雑音として生ずるASE(Amplified Spontaneous Emission)光が伝送路9を伝送するのを抑制するため、未使用のCH1及びCH3の光信号の波長帯域を遮断するように設定されている。
このため、WSS4の透過帯域BWは、CH2の波長帯域に該当する狭い帯域となる。したがって、ノード#2及びノード#3でCH2の波長帯域の端部がWSS4の透過帯域BWにより削られて帯域狭窄が生ずる(丸印参照)。
例えば、CH2の光信号をそれぞれ送受信するTP1,2が設置された時、図1に示された伝送路9の状態におけるCH2の光信号の帯域狭窄量に基づき光信号の伝送レートが設定された場合を考える。この場合、将来、チャネル設定の変化により伝送路9が、図2または図3に示された状態になると、帯域狭窄量が増加することにより伝送品質が低下するおそれがある。
これに対し、TP1,2の光部品、WSS4、及び光増幅器5などの設計値に従って将来的な帯域狭窄量の増加を考慮して伝送パラメータを設定すれば、帯域狭窄量の増加による伝送品質の低下を抑制することができるが、この場合、TP1,2の本来の伝送性能に対して過剰なマージンが見込まれるため、伝送レートの低下などのおそれがある。
そこで、TP1,2は、将来的な帯域狭窄量の増加分を疑似的に生成することにより、将来的な光信号の帯域狭窄に応じた適切な伝送パラメータを設定する。
(第1実施例)
図4は、第1実施例のTP1,2を示す構成図である。TP1,2は、伝送装置の一例であり、デジタルコヒーレント光伝送方式に従って光信号をそれぞれ送受信する。TP1は伝送路9に光信号を送信し、TP2はTP1から伝送路9を介して光信号Soを受信する。なお、多重器31、分離器32、及びノード#1~#4の図示は省略する。
TP1は、イーサネット(登録商標)信号などのデータ信号から、互いに直交するX偏波及びY偏波が合成された光信号を生成する。TP1は、送信処理回路10と、光源11と、DAC(Digital-to-Analog Converter)12a~12dと、モード設定部17と、通信部16と、光送信ユニット19とを有する。光送信ユニット19は、位相変調器(PM: Phase Modulator)13a~13dと、偏波ビームスプリッタ(PBS: Polarization Beam Splitter)14と、偏波ビームコンバイナ(PBC: Polarization Beam Combiner)15とを有する。光送信ユニット19は、伝送路9を介してTP2に光信号を送信する。
送信処理回路10は、他装置から入力されたデータ信号を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調方式(以下、変調方式と表記)により変調することにより電界信号Xi,Xq,Yi,Yqを生成してDAC12a~12dにそれぞれ出力する。電界信号Xi,Xq,Yi,Yqは光信号の電界情報を示す。電界信号Xi,Xqは光信号のX偏波のI成分及びQ成分であり、電界信号Yi,Yqは光信号のY偏波のI成分及びQ成分である。なお、送信処理回路10としては、例えばDSP(Digital Signal Processor)が挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってもよい。
また、送信処理回路10は、データ信号のデータ誤りを訂正するため誤り訂正符号として、例えばFEC(Forward Error Correction)符号を生成してデータ信号に付与する。送信処理回路10はデータ信号及びFEC符号を変調して電界信号Xi,Xq,Yi,Yqを生成する。
モード設定部17は、送信処理回路10に光信号の伝送モードを設定する。伝送モードには、後述するように、変調方式、ボーレート(Gbaud)、及びFEC方式により規定される。通信部16は、TP2からモード情報を取得してモード設定部17に出力する。モード設定部17は、モード情報が示す伝送モードを送信処理回路10に設定する。
また、TP2が運用時に用いる伝送モードを決定した場合、モード設定部17は、TP2からモード決定通知を受信する。モード設定部17は、モード決定通知が示す運用時の伝送モードを送信処理回路10に設定する。なお、モード設定部17及び通信部16は、DSP、FPGA、及びASICなどの回路により実現してもよいし、プログラムにより動作するCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサの機能として実現してもよい。
DAC12a~12dは、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqをそれぞれデジタル信号からアナログ信号に変換する。電界信号Xi,Xq,Yi,YqはPM13a~13dにそれぞれ入力される。なお、DAC12a~12dは送信処理回路10内に設けてもよい。
光源11は、例えばLD(Laser Diode)であり、所定の周波数の送信光LsをPBS14に出力する。PBS14は光SをX軸及びY軸(偏光軸)の偏波成分に分離する。送信光LsのX偏波成分はPM13a,13bにそれぞれ入力され、送信光LsのY偏波成分はPM13c,13dにそれぞれ入力される。
PM13a~13dは、アナログ信号に変換された電界信号Xi,Xq,Yi,Yqにより送信光Lsをそれぞれ光変調する。より具体的には、PM13a,13bは、送信光LsのX偏波を電界信号Xi,Xqに基づきそれぞれ位相変調し、PM13c,13dは、送信光LsのY偏波を電界信号Yi,Yqに基づきそれぞれ位相変調する。位相変調された送信光LsのX偏波成分及びY偏波成分はPBC15に入力される。PBC15は、送信光LsのX偏波成分及びY偏波成分を偏波合成して、光信号として伝送路9に出力する。
TP2は、受信処理回路20と、光源21と、ADC(Analog-to-Digital Convertor)22a~22dと、光受信ユニット29とを有する。光受信ユニット29は、送信側のTP1から伝送路9を介して光信号を受信する送受信部の一例である。光受信ユニット29は、光フロントエンドに該当し、PD(PhotoDiode)23a~23dと、90度光ハイブリッド回路240,241と、PBS25,26とを有し、伝送路9から光信号を受信する。PBS26は、TP1から伝送路9を介して入力された光信号をX偏波成分及びY偏波成分に分離して90度光ハイブリッド回路240,241にそれぞれ出力する。
また、光源21は局発光LrをPBS25に入力する。PBS25は、局発光LrをX偏波成分及びY偏波成分に分離して90度光ハイブリッド回路240,241にそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路240は、光信号のX偏波成分及び局発光LrのX偏波成分を干渉させる導波路により光信号のX偏波成分を検波する。90度光ハイブリッド回路240は、検波結果として、Iチャネル及びQチャネルの振幅及び位相に応じた光電界成分をPD23a,23bにそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路241は、光信号のY偏波成分及び局発光LrのY偏波成分を干渉させる導波路により光信号のY偏波成分を検波する。90度光ハイブリッド回路241は、検波結果として、Iチャネル及びQチャネルの振幅及び位相に応じた光電界成分をPD23c,23dにそれぞれ出力する。
PD23a~23dは、光電界成分を電気信号に変換して、電気信号をADC22a~22dにそれぞれ出力する。ADC22a~22dは、PD23a~23dから入力された電気信号を電界信号Xi,Xq,Yi,Yqにそれぞれ変換する。電界信号Xi,Xq,Yi,Yqは受信処理回路20に入力される。
受信処理回路20は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対して、伝送路9内の偏波モード分散や偏波依存性損失により光信号に生じた波形歪みを動的なパラメータに基づいて補償し、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの復調処理を行ってデータ信号を復元する。また、受信処理回路20は、データ信号に付与されたFEC符号によりデータ信号の誤り訂正処理を行う。なお、受信処理回路20としては、例えばDSPが挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGAまたはASICであってもよい。
また、TP2は、帯域狭窄フィルタ270、フィルタ設定部271、復調処理部272、モード設定部273、及び通信部274をさらに有する。帯域狭窄フィルタ270、フィルタ設定部271、復調処理部272、モード設定部273、及び通信部274は、DSP、FPGA、及びASICなどの回路により実現してもよいし、プログラムにより動作するCPUなどのプロセッサの機能として実現してもよい。
電界信号Xi,Xq,Yi,Yqは、ADC22a~22dから受信処理回路20に向かう伝送線路の途中で分岐して帯域狭窄フィルタ270に入力される。
帯域狭窄フィルタ270は、フィルタの一例であり、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqをフィルタリングする。帯域狭窄フィルタ270は、フィルタ設定部271によりフィルタリング特性が設定され、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対して、将来の帯域狭窄を疑似的に発生させるエミュレータとして機能する。電界信号Xi,Xq,Yi,Yqは帯域狭窄フィルタ270を通過して復調処理部272に入力される。
復調処理部272は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの復調処理を行うことにより、受信処理回路20と同様にデータ信号を復元する。データ信号はモード設定部273に入力される。
モード設定部273は、パラメータ設定部の一例であり、フィルタによりフィルタリングされた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの品質に応じた光信号の伝送モードを設定する。モード設定部273は、例えば、復調後の電界信号Xi,Xq,Yi,Yqから光信号のエラーレートを算出し、エラーレートに基づきQ値を算出する。ここでQ値は電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの品質の一例である。
モード設定部273は、変調方式及びFEC方式が異なる複数の伝送モードから、Q値が所定条件を満たす伝送モードを選択する。モード設定部273は、選択した伝送モードを受信処理回路20及び復調処理部272に設定する。
図5は、伝送モードの例を示す図である。一例として、伝送モード#1~#6は、変調方式の種別、ボーレート(Gbaud)、及びFEC方式の種別により規定される。ここで、変調方式の種別、ボーレート、及びFEC方式の種別は、伝送装置の性能に影響する伝送パラメータの例である。また、伝送モード#1~#6は伝送パラメータの複数の候補の例である。
伝送モード#1及び#2の変調方式はDP(Dual polarization)-QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)であり、伝送モード#3及び#4の変調方式はDP-16QAMであり、伝送モード#5及び#6の変調方式はDP-32QAMである。伝送モード#1~#6のボーレートは共通の50(Gbaud)である。なお、伝送モード#1~#5のボーレートは互いに異なってもよい。
このため、伝送モード#1及び#2の伝送容量は100(Gbps)となり、伝送モード#3及び#4の伝送容量は200(Gbps)となり、モード#5及び#6の伝送容量は300(Gbps)となる。したがって、モード設定部273は、伝送モード#1~#6を選択することにより、運用時の光信号の伝送レートを設定することができる。また、伝送モード#1,#3,及び#5のFEC方式はUFEC(Ultra FEC)であり、伝送モード#2,#4,及び#5のFEC方式はGFEC(General FEC)である。TP2の誤り訂正能力はFEC方式に依存する。
モード設定部273は、伝送モードごとにQ値と、FEC方式に応じた誤り訂正の閾値Qlimitとを比較し、比較結果に従って伝送可否を判定する。誤り訂正の閾値Qlimitは、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの誤り訂正の限界による前記電界信号の品質の劣化量の一例である。例えばモード設定部273は、Q値と誤り訂正の閾値Qlimitの差分である品質マージン量Qmargin(=Q値-Qlimit)を算出して、Qmargin≧0を満たす伝送モードを伝送可能(「伝送可」参照)と判定し、Qmargin<0を満たす伝送モードを伝送不可能(「伝送不可」参照)と判定する。なお、Qmargin≧0は電界信号Xi,Xq,Yi,Yqの品質に関する所定の条件の一例である。
図5には、伝送モード#1~#6ごとのQ値、誤り訂正の閾値Qlimit、品質マージン量Qmargin、及び伝送可否の判定例が示されている。本例では、伝送モード#1~#4は、品質マージン量Qmarginが0より大きいため、伝送可能と判定され、伝送モード#5及び#6は、品質マージン量Qmarginが0より小さいため、伝送不可能と判定される。
したがって、モード設定部273は、伝送モード#1~#4から、運用時の光信号の伝送に用いる伝送モードを決定する。このように、モード設定部273は、Q値及び誤り訂正の閾値Qlimitの比較結果に基づき伝送パラメータを設定するため、TP2の誤り訂正能力に応じた適切な伝送モードを用いることができる。
モード設定部273は、Qmargin≧0を満たす伝送モード#1~#4のうち、伝送レートが最大となる伝送モード#4を選択する(点線の丸印参照)。これにより、最大の伝送容量が確保される。なお、モード設定部273は、伝送モード#4と同じ伝送レートの伝送モード#3を選択してもよい。Qmargin≧0を満たす最大レートの複数の伝送モードが存在する場合、モード設定部273は、例えば光信号の周波数利用効率やTP2の消費電力などの他の基準に基づいて伝送モードを選択する。
再び図4を参照すると、モード設定部273は、選択した伝送モードを示すモード情報を通信部274に出力する。また、モード設定部273は、最終的に決定した伝送モードを示すモード決定通知を通信部274に出力する。
通信部274は、例えばFSK-SV(Frequency Shift Keying in-band Supervisory)などの通信方式によりTP1の通信部16と通信する。通信部274は、TP1の通信部16にモード情報及びモード決定通知を送信する。これにより、TP1,2は同一の伝送モードに設定される。なお、モード情報及びモード決定通知は、TP2からTP1に送信される逆方向の光信号に含まれてもよい。
フィルタ設定部271は、将来的な帯域狭窄量の最大の増加分に応じたフィルタリングの透過特性を帯域狭窄フィルタ270に設定する。フィルタ設定部271は、例えばTP2の外部のネットワークデータベース(NW-DB)80にアクセスすることにより光信号の伝送路9に関する伝送路情報を取得する。フィルタ設定部271は、伝送路情報に基づいてフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ270に設定する。なお、NW-DB80はTP2に設けられてもよい。
例えば伝送路情報には、図1に示されるような伝送路9上のノード#1~#4のWSS4の個数、及びノード#1~#4内のWSS4による光信号のフィルタリングの透過特性のパラメータが含まれる。フィルタ設定部271は、NW-DB80に基づき、TP2の設置時の光信号の波長帯域の狭窄量、及び将来的に伝送路9の状態が変化したときの狭窄量の差分(以下、差分狭窄量と表記)を算出する。なお、以下の例では、差分狭窄量は、伝送路9の状態が変化したときの最大の狭窄量から算出されるが、これに限定されず、伝送路9の状態が変化したときの最大未満の狭窄量から算出されてもよい。
例えばTP2の設置時の伝送路9の状態が、図1に示される状態であり、光信号の波長帯域の狭窄量が最大となる将来の伝送路9の状態が、図2に示される状態である場合を挙げる。図1に示される伝送路9の状態において、CH2の光信号の波長帯域の狭窄は、上述したように実質的に生じない。一方、図2に示される伝送路9の状態において、CH2の光信号の波長帯域は、ノード#2及び#3のWSS4において短波長側(CH1側)及び長波長側(CH3側)から削られる。
したがって、フィルタ設定部271は、差分狭窄量として、CH2の光信号が帯域狭窄を伴って通過したWSS4の数(以下、通過数と表記)「4」(=2個×2ノード)を算出する。フィルタ設定部271は、NW-DB80から、WSS4のフィルタリングの透過特性としてWSS4を通過した光信号のスペクトル形状Twss(F)を取得し、スペクトル形状Twss(F)から4個のWSS4を通過した光信号のスペクトル形状Twss’(F)(={Twss(F)})を算出する。なお、これは、光信号の波長帯域の狭窄量が最大となる将来の伝送路9の状態が、図3に示される状態である場合も同様である。
このように、伝送路情報には、伝送路9上のノード#1~#4のWSS4の個数、及びノード#1~#4内のWSS4による光信号のフィルタリングの透過特性のパラメータが含まれるため、フィルタ設定部271は、容易に差分狭窄量を算出することができる。
図6は、WSS4の通過数(「WSS通過数」参照)とQ値の劣化量の関係の例を示すグラフである。符号G1fは、実施例とは異なって、TP1,2の光部品などの設計値から算出したQ値の劣化量のグラフを示し、符号G2fは、実施例において伝送路9を伝送した光信号から測定されるQ値の劣化量のグラフを示す。NcはTP2の設置時の光信号のWSS通過数であり、Nfは、光信号の波長帯域の狭窄量が最大となるときの光信号のWSS通過数である。
WSS通過数が増加するほど、光信号の帯域狭窄量は蓄積されるため、Q値の劣化量は増加する。符号G1fのグラフにおいて、WSS通過数がNfであるときのQ値の劣化量Pf’は、WSS通過数がNcであるときのQ値の劣化量Pc’よりΔP’だけ大きい。また、符号G2fのグラフにおいて、WSS通過数がNfであるときのQ値の劣化量Pfは、WSS通過数がNcであるときのQ値の劣化量PcよりΔPだけ大きい。
符号G1fのグラフに示されるQ値の劣化量は、光部品などの設計値に基づく値であるため、TP1,2の本来の伝送性能に対して過剰なマージンを見込んだ精度の低い値である。これに対し、符号G2fのグラフに示されるQ値の劣化量は、過剰なマージンを見込むことなく、実際に伝送路9を伝送した光信号から測定された精度の高い値である。このため、符号G2fのグラフに示されるQ値の劣化量Pf,Pcは、符号G1fのグラフに示されるQ値の劣化量Pf’,Pc’より小さく、その差分ΔPもΔP’より小さい。
モード設定部273は、NW-DB80の伝送路情報からWSS通過数Nc,Nfの差分(Nf-Nc)を差分狭窄量として算出し、WSS通過数Nc,Nfに応じたQ値の劣化量Pc,Pfの差分ΔPに該当するフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ270に設定する。これにより、帯域狭窄フィルタ270は、伝送路9の状態が変化したときの最大の帯域狭窄が生ずるように、高精度にQ値の劣化量の差分ΔPを光信号に与えることができる。
したがって、モード設定部273は、帯域狭窄フィルタ270により高精度に最大の帯域狭窄を疑似的に発生させた電界信号Xi,Xq,Yi,YqのQ値から適切な伝送モードを選択することができる。符号G1fのグラフに示されるQ値の劣化量、及び符号G2fのグラフに示されるQ値の劣化量の間には、最大の帯域狭窄に該当するQ値の劣化量Pf’,Pfの差分Dに相当する精度の差が存在する。この精度の差によると、例えば、以下のように伝送レートを向上することが可能である。
例えば、符号G1fのグラフに示されるQ値の劣化量を用いて伝送モードを選択する場合、300(Gbps)の伝送モード#5及び#6が伝送不可能と判定され、200(Gbps)の伝送モード#3及び#4が伝送可能と判定されると、200(Gbps)の伝送モード#3及び#4が選択される。一方、実施例のように、符号G2fのグラフに示されるQ値の劣化量を用いて伝送モードを選択する場合、300(Gbps)の伝送モード#5及び#6が伝送可能と判定されることにより、200(Gbps)の伝送モード#3及び#4が選択される。したがって、伝送レートをおよそ1.5倍に向上することができる。
本例では、光信号に最大の帯域狭窄を生ずるフィルタリングの透過特性が帯域狭窄フィルタ270に設定されるが、これに限定されない。例えば、TP2の設定時から所定期間内に発生する伝送路9の状態の変化を想定して、その状態変化に応じた最大未満の帯域狭窄を生ずるフィルタリングの透過特性が帯域狭窄フィルタ270に設定されてもよい。
図7は、第1実施例の伝送モードの設定方法を示すフローチャートである。伝送モードの設定方法は、例えば、TP2により装置設置時に実行されるが、これに限定されず、例えば伝送路9の変更に伴う伝送モード#1~#6の再設定時に実行されてもよい。なお、伝送モードの設定方法は伝送パラメータの設定方法の一例である。
フィルタ設定部271は、NW-DB80から伝送路情報を取得する(ステップSt1)。NW-DB80は、例えば不図示のネットワーク管理装置から伝送路情報が登録される。
次にフィルタ設定部271は、伝送路情報に基づいて差分狭窄量を算出し、差分狭窄量に応じた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ270に設定する(ステップSt2)。これにより、帯域狭窄フィルタ270は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し疑似的に差分狭窄量に該当するQ値の劣化量を与えるように設定される。
次にモード設定部273は、伝送モード#1~#6から1つの伝送モード#i(i=1,2,・・・,6)を選択して受信処理回路20、復調処理部272、及び送信処理回路10に設定する(ステップSt3)。このとき、モード設定部273は、通信部274から送信側のTP1にモード情報を送信することにより選択中の伝送モード#iを送信処理回路10に設定する。送信側のTP1では、上述したように、通信部16がモード情報をTP2から受信して、モード設定部273が、モード情報が示す伝送モードを送信処理回路10に設定する。
次に光受信ユニット29は光信号を受信する(ステップSt4)。次にADC22a~22dは光信号を電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに変換する(ステップSt5)。
次に帯域狭窄フィルタ270は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqをフィルタリングする(ステップSt6)。これにより、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し疑似的に差分狭窄量に該当するQ値の劣化量が与えられる。
次に復調処理部272は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqを復調処理してデータ信号を復元する(ステップSt7)。次にモード設定部273は、データ信号のエラーレートから電界信号Xi,Xq,Yi,YqのQ値を算出する(ステップSt8)。
次にモード設定部273は、Q値に基づいて選択中の伝送モード#iの伝送可否を判定する(ステップSt9)。なお、伝送可否の判定処理は後述する。
次にモード設定部273は、未選択の伝送モード#1~#6の有無を判定する(ステップSt10)。未選択の伝送モード#1~#6が有る場合(ステップSt10のYes)、ステップSt3の処理において他の伝送モード#1~#6が選択され、ステップSt4以降の各処理が再び実行される。
また、未選択の伝送モード#1~#6が無い場合(ステップSt10のNo)、モード設定部273は、伝送可能と判定した伝送モード#1~#6から最大の伝送レートの伝送モードを選択して受信処理回路20、復調処理部272、及び送信処理回路10に設定する(ステップSt11)。このとき、モード設定部273は、通信部274から送信側のTP1に選択済みの伝送モード#1~#6を示すモード決定通知を送信する。このようにして伝送モードの設定方法は実行される。
図8は、伝送モード#1~#6の伝送可否の判定処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、上記のステップSt9において実行される。
モード設定部273は、Q値及び誤り訂正の閾値Qlimitから品質マージン量Qmarginを算出する(ステップSt21)。次にモード設定部273は、Qmargin≧0の成否を判定する(ステップSt22)。
モード設定部273は、Qmargin≧0が成立する場合(ステップSt22のYes)、選択中の伝送モード#iを伝送可能と判定し(ステップSt23)、Qmargin<0が成立する場合(ステップSt22のNo)、選択中の伝送モード#iを伝送不可能と判定する(ステップSt24)。このようにして伝送モード#1~#6の伝送可否の判定処理は実行される。
このように、TP2は、光受信ユニット29、帯域狭窄フィルタ270、フィルタ設定部271、及びモード設定部273を有する。光受信ユニット29は、TP1から伝送路9を介して光信号を受信する。帯域狭窄フィルタ270は、伝送路9に関する伝送路情報に基づいて、伝送路9を伝送した光信号の波長帯域の狭窄量と、伝送路9の状態が変化したときの波長帯域の狭窄量とに基づいて電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ270に設定する。モード設定部273は、帯域狭窄フィルタ270によりフィルタリングされた電界信号Xi,Xq,Yi,YqのQ値に応じた光信号の伝送モード、つまり伝送パラメータを設定する。
この構成によると、帯域狭窄フィルタ270は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し高精度に差分狭窄量に該当する将来のQ値の劣化量を疑似的に与えることができる。このため、モード設定部273は、光部品などの設計値に基づく狭窄量から伝送モードを設定する場合より適切な伝送モードを設定することができる。
したがって、TP2は、将来的な光信号の帯域狭窄に応じた適切な伝送パラメータで光信号を伝送することができる。
(第2実施例)
図9は、第2実施例のTP2aを示す構成図である。図9において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
TP2aは、受信処理回路20、光源21と、ADC22a~22d、光受信ユニット29、帯域狭窄フィルタ270、フィルタ設定部271、復調処理部272、モード設定部273a、通信部274、及びペナルティ算出部275を有する。
ペナルティ算出部275は、TP2aの設置後、光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号(例えば隣接チャネルの光信号)との間のクロストークによる将来のQ値の劣化量を算出する。すなわち、ペナルティ算出部275は、光信号の帯域狭窄以外の要因による将来のQ値の劣化量を算出する。
ペナルティ算出部275は、TP2aの外部の最大ペナルティデータベース(DB)82及び測定ペナルティデータベース(DB)81にアクセスする。最大ペナルティDB82には、伝送路9の最悪の状態を想定した場合における、光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークによるQ値の劣化量の最大値が登録されている。ここで、最大ペナルティDB82には、Q値の劣化量の最大値に代えて、最大値未満の所定値が登録されてもよい。
また、測定ペナルティDB81には、TP2aの設置時における、光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークによるQ値の劣化量の測定値が登録されている。なお、最大ペナルティDB82及び測定ペナルティDB81はTP2aに設けられてもよい。
Qpe_future=Qpe_worst-Qpe_now ・・・(1)
ペナルティ算出部275は、最大ペナルティDB82からQ値の劣化量の最大値Qpe_worstを取得し、測定ペナルティDB81からQ値の劣化量の測定値Qpe_nowを取得する。ペナルティ算出部275は、Q値の劣化量の測定値Qpe_now及び最大値Qpe_worstを用いて上記の式(1)から、帯域狭窄以外の要因による将来のQ値の劣化量Qpe_futureを算出する。
Qpe_future=(QNLpe_worst-QNLpe_now)+(QOSNRpe_worst-QOSNRpe_now)+
(QPDLpe_worst-QPDLpe_now)+(QPMDpe_worst-QPMDpe_now)+
(QXTpe_worst-QXTpe_now)+(QSOPpe_worst-QSOPpe_now)
・・・(2)
より具体的には、ペナルティ算出部275は、上記の式(2)から、帯域狭窄以外の要因による将来のQ値の劣化量Qpe_futureを算出する。式(2)において、QNLpe_worst及びQNLpe_nowは、それぞれ、光信号の非線形歪みによるQ値の劣化量の最大値及び測定値であり、QOSNRpe_worst及びQOSNRpe_nowは、それぞれ、光信号のOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)によるQ値の劣化量の最大値及び測定値である。
また、QPDLpe_worst及びQPDLpe_nowは、それぞれ、光信号の偏波依存損失によるQ値の劣化量の最大値及び測定値であり、QPMDpe_worst及びQPMDpe_nowは、それぞれ、光信号の偏波モード分散によるQ値の劣化量の最大値及び測定値である。また、QXTpe_worst及びQXTpe_nowは、それぞれ、光信号の他の光信号との間のクロストークによるQ値の劣化量の最大値及び測定値であり、QSOPpe_worst及びQSOPpe_nowは、それぞれ、光信号の偏波回転によるQ値の劣化量の最大値及び測定値である。
ペナルティ算出部275は、Q値の劣化量Qpe_futureをモード設定部273aに出力する。なお、ペナルティ算出部275は、光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークのうち、少なくとも1つによるQ値の劣化量の測定値Qpe_now及び最大値Qpe_worstを用いてQ値の劣化量Qpe_futureを算出すればよい。
Qmargin=Q値-Qlimit-Qpe_future ・・・(3)
モード設定部273aは、上記の式(3)に従って、Q値から誤り訂正の閾値Qlimit、及び将来のQ値の劣化量Qpe_futureを減算することにより品質マージン量Qmarginを算出する。モード設定部273aは、上述したように、Qmargin≧0を満たす伝送モードを伝送可能と判定し、Qmargin<0を満たす伝送モードを伝送不可能と判定する。
図10は、伝送モード#1~#6の伝送可否の判定処理の他の例を示すフローチャートである。本処理は、上記のステップSt9において実行される。なお、図10において、図8と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
ペナルティ算出部275は、最大ペナルティDB82及び測定ペナルティDB81からQ値の劣化量の測定値Qpe_now及び最大値Qpe_worstを取得してQ値の劣化量Qpe_futureを算出する(ステップSt20)。次にモード設定部273aは、上記の式(3)に従って品質マージン量Qmarginを算出する(ステップSt21a)。
このように、モード設定部273aは、Q値と、伝送路9を伝送した光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークのうち、少なくとも1つによるQ値の劣化量の測定値Qpe_nowの最大値Qpe_worstに対する差分との比較結果に基づき伝送モード、つまり伝送パラメータを設定する。したがって、TP2aは、帯域狭窄以外の要因による将来のQ値の劣化量Qpe_futureを考慮して、より適切な伝送レートを選択することができる。なお、モード設定部273aは、劣化量の測定値Qpe_nowの最大値Qpe_worst未満の所定値に対する差分との比較結果に基づき伝送モードを設定してもよい。
(第3実施例)
第1及び第2実施例において、帯域狭窄フィルタ270は受信側のTP2に設けられたが、例えば光信号の帯域狭窄が伝送路9上の送信側のTP1に近いノードで発生する場合、帯域狭窄フィルタにより生ずる帯域狭窄の精度を高めるために送信側のTP1に設けられてもよい。
図11は、光信号の帯域狭窄が伝送路9上の送信側のTP1に近いノードで発生する例を示す図である。図11において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信側のTP1は伝送路9上のノード#1に接続され、受信側のTP2は伝送路9上のノード#20に接続されている。CH2の光信号は、TP1から送信されてノード#1~#20を通過してTP2で受信される。また、CH1及びCH3の光信号は、ノード#2で分岐(DROP)し、ノード#3で挿入(ADD)される。
この場合、CH2の光信号には、送信側のTP1に近いノード#2及び#3で帯域狭窄が生ずるため、CH2の光信号の送信側のTP1に帯域狭窄フィルタを設けることにより、高精度に疑似的な帯域狭窄を生成することが可能となる。
図12は、第3実施例のTP1b,2bを示す構成図である。図12において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信側のTP1bは、送信処理回路10、光源11、DAC12a~12d、モード設定部17と、通信部16、光送信ユニット19、帯域狭窄フィルタ180、及びフィルタ設定部181を有する。光送信ユニット19は、光信号を、伝送路9を介して受信側のTP2bに送信する送受信部の一例である。
フィルタ設定部181は、フィルタ設定部271と同様に、NW-DB80から伝送路情報を取得し、伝送路情報に基づいて差分狭窄量を算出し、差分狭窄量に応じた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ180に設定する。フィルタ設定部181は、DSP、FPGA、及びASICなどの回路により実現してもよいし、プログラムにより動作するCPUなどのプロセッサの機能として実現してもよい。また、NW-DB80はTP1bに設けられてもよい。
帯域狭窄フィルタ180は、送信処理回路10及びDAC12a~12dの間に接続されている。帯域狭窄フィルタ180は、フィルタの一例であり、帯域狭窄フィルタ270と同様に、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqをフィルタリングする。帯域狭窄フィルタ180は、フィルタ設定部181によりフィルタリング特性が設定され、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対して、将来の帯域狭窄を疑似的に発生させるエミュレータとして機能する。
受信側のTP2bは、受信処理回路20、光源21、ADC22a~22d、光受信ユニット29、復調処理部272、モード設定部273、及び通信部274を有する。TP2bは、帯域狭窄フィルタ270を備えていない。このため、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqは、ADC22a~22dから直接的に復調処理部272に入力される。
図13は、第3実施例の伝送モードの設定方法を示すフローチャートである。伝送モードの設定方法は、例えば、TP1bにより装置設置時に実行されるが、これに限定されず、例えば伝送路9の変更に伴う伝送モード#1~#6の再設定時に実行されてもよい。
フィルタ設定部271は、NW-DB80から伝送路情報を取得する(ステップSt31)。次にフィルタ設定部271は、伝送路情報に基づいて差分狭窄量を算出し、差分狭窄量に応じた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ180に設定する(ステップSt32)。これにより、帯域狭窄フィルタ180は、電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し疑似的に差分狭窄量に該当するQ値の劣化量を与えるように設定される。
次にモード設定部17は、送信側のTP1bからモード情報を受信したか否かを判定する(ステップSt33)。モード設定部17は、モード情報を受信した場合(ステップSt33のYes)、モード情報に応じた伝送モード#1~#6を選択して送信処理回路10に設定する(ステップSt34)。なお、モード設定部17はパラメータ設定部の一例である。
次に送信処理回路10は、データ信号をシンボルマッピングして変調処理を行う(ステップSt35)。これにより、データ信号は電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに変換される。
次に帯域狭窄フィルタ180は電界信号Xi,Xq,Yi,Yqをフィルタリングする(ステップSt36)。これにより、将来の差分狭窄量に応じたQ値の劣化量が電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに与えられる。
次に光送信ユニット19は電界信号を光信号に変換する(ステップSt37)。次に光送信ユニット19は光信号を、伝送路9を介して受信側のTP2bに送信する(ステップSt38)。
また、モード設定部17は、モード情報を受信していない場合(ステップSt33のNo)、モード決定通知を受信したか否かを判定する(ステップSt39)。モード決定通知が受信されていない場合(ステップSt39のNo)、再びステップSt39の処理が実行される。
また、モード決定通知が受信されている場合(ステップSt39のYes)、モード設定部17は、モード決定通知が示す伝送モード#1~#6を送信処理回路10に設定する(ステップSt40)。つまり、モード設定部17は、帯域狭窄フィルタ180によりフィルタリングされた電界信号Xi,Xq,Yi,YqのQ値に応じた光信号の伝送モードを設定する。このようにしてTP1bは、伝送モードの設定方法を実行する。
本例は、第1実施例とは異なり、帯域狭窄フィルタ180が、受信側のTP2bに代えて送信側のTP1bに設けられている。このため、第1実施例と同様に適切な伝送モードを設定することが可能となるだけでなく、伝送路9上で送信側のTP1bに近いノード#2及び#3で帯域狭窄が生ずる場合、帯域狭窄フィルタ180により高精度に帯域狭窄を疑似的に発生させることができる。
(第4実施例)
例えば光信号の帯域狭窄が、伝送路9上の送信側のTP1に近いノード及び受信側のTP2に近いノードの何れでも発生する場合、送信側のTP1及び受信側のTP2の両方に帯域狭窄フィルタ180,270が設けられてもよい。
図14は、光信号の帯域狭窄が伝送路9上の送信側のTP1及び受信側のTP2に近いノードで発生する例を示す図である。図14において、図11と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
CH1~CH3の送信側のTP1は伝送路9上のノード#1に接続され、CH1及びCH2の受信側のTP2は伝送路9上のノード#1に接続されている。CH2の光信号は、TP1から送信されてノード#1~#20を通過してTP2で受信される。また、CH1及びCH3の光信号は、ノード#2で分岐(DROP)し、ノード#3で挿入(ADD)される。また、CH3の光信号はノード#19で分岐(DROP)する。
この場合、CH2の光信号には、送信側のTP1に近いノード#2及び#3で帯域狭窄が生じ、受信側のTP2に近いノード#19でも帯域狭窄が生ずる。このため、CH2の光信号の送信側のTP1及び受信側のTP2に帯域狭窄フィルタ180,270をそれぞれ設けることにより、差分狭窄量が各帯域狭窄フィルタ180,270に分担され、高精度に疑似的な帯域狭窄を生成することが可能となる。
図15は、第4実施例のTP1c,2cを示す構成図である。図15において、図4及び図12と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信側のTP1cは、送信装置の一例であり、送信処理回路10、光源11、DAC12a~12d、モード設定部17と、通信部16、光送信ユニット19、帯域狭窄フィルタ180、及びフィルタ設定部181aを有する。また、受信側のTP2cは、受信処理回路20、光源21、ADC22a~22d、光受信ユニット29、帯域狭窄フィルタ270、フィルタ設定部271a、復調処理部272、モード設定部273、及び通信部274を有する。
フィルタ設定部271aは、第1実施例と同様に、NW-DB80から伝送路情報を取得し、伝送路情報に基づいて差分狭窄量を算出する。フィルタ設定部271aは、さらに差分狭窄量を、受信側の帯域狭窄フィルタ270及び送信側の帯域狭窄フィルタ180に割り当てる。一例としてフィルタ設定部271aは、例えば伝送路9上のノード#1~#20のうち、送信側のTP1cの近くで帯域狭窄が生ずるノード数、及び受信側のTP2cの近くで帯域狭窄が生ずるノード数の比に基づいて差分狭窄量を帯域狭窄フィルタ270,180に割り当ててもよい。
フィルタ設定部271aは、受信側の帯域狭窄フィルタ270及び送信側の帯域狭窄フィルタ180に割り当てた各差分狭窄量に応じたフィルタリングの透過特性を算出する。フィルタ設定部271aは、受信側の帯域狭窄フィルタ270に割り当てた差分狭窄量に応じたフィルタリングの透過特性を示すフィルタ設定情報を、通信部274から送信側のTP1cに送信する。TP1cの通信部16は、フィルタ設定情報をフィルタ設定部181aに出力する。
フィルタ設定部271aは、受信側の帯域狭窄フィルタ270に割り当てた差分狭窄量に応じたフィルタリングの透過特性を帯域狭窄フィルタ270に設定する。フィルタ設定部181aは、フィルタ設定情報が示すフィルタリングの透過特性を帯域狭窄フィルタ180に設定する。つまり、フィルタ設定部271aは、フィルタ設定部181aにフィルタ設定情報を送信することよりフィルタリングの透過特性を帯域狭窄フィルタ180に設定する。これにより、差分狭窄量に応じたQ値の劣化量が、受信側の帯域狭窄フィルタ270及び送信側の帯域狭窄フィルタ180の間で分担されて電界信号Xi,Xq,Yi,Yqに付与される。
このように、フィルタ設定部271aは、差分狭窄量の一部に応じた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ270に設定する。また、フィルタ設定部271aは、差分狭窄量の残りに応じた電界信号Xi,Xq,Yi,Yqのフィルタリングの透過特性を算出して帯域狭窄フィルタ180に設定する。なお、帯域狭窄フィルタ180は、電界信号をフィルタリングする他のフィルタの一例である。
このため、第1実施例と同様に適切な伝送モードを設定することが可能となるだけでなく、伝送路9上で送信側のTP1cに近いノード#2及び#3及び受信側のTP2cに近いノード#19の両方で帯域狭窄が生ずる場合、帯域狭窄フィルタ180により高精度に帯域狭窄を疑似的に発生させることができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 光信号を送信または受信する送受信部と、
前記光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタリングするフィルタと、
前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定するフィルタ設定部と、
前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定するパラメータ設定部とを有することを特徴とする伝送装置。
(付記2) 前記伝送路情報は、前記伝送路上の波長選択スイッチの個数、及び前記波長選択スイッチによる前記光信号のフィルタリングの透過特性のパラメータを含むことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3) 前記送受信部は、送信装置から前記伝送路を介して前記光信号を受信し、
前記送信装置は、前記電界信号をフィルタリングする他のフィルタを有し、
前記フィルタ設定部は、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量との差分の一部に応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、前記差分の残りに応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記他のフィルタに設定することを特徴とする付記1または2に記載の伝送装置。
(付記4) 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質に関する所定の条件を満たす前記伝送パラメータの複数の候補のうち、前記光信号の伝送レートが最大となる候補を選択することを特徴とする付記1乃至3の何れかに記載の伝送装置。
(付記5) 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質と、前記電界信号の誤り訂正の限界による前記電界信号の品質の劣化量との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする付記1乃至4の何れかに記載の伝送装置。
(付記6) 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質と、前記伝送路を伝送した前記光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークのうち、少なくとも1つによる前記電界信号の品質の劣化量の測定値の所定値に対する差分との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の伝送装置。
(付記7) 光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタによりフィルタリングし、
前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、
前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定することを特徴とする伝送パラメータの設定方法。
(付記8) 前記伝送路情報は、前記伝送路上の波長選択スイッチの個数、及び前記波長選択スイッチによる前記光信号のフィルタリングの透過特性のパラメータを含むことを特徴とする付記7に記載の伝送パラメータの設定方法。
(付記9) 前記電界信号をフィルタリングする他のフィルタを有する送信装置から前記伝送路を介して前記光信号を受信し、
前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量との差分の一部に応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、
前記差分の残りに応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記他のフィルタに設定することを特徴とする付記7または8に記載の伝送パラメータの設定方法。
(付記10) 前記電界信号の品質に関する所定の条件を満たす前記伝送パラメータの複数の候補のうち、前記光信号の伝送レートが最大となる候補を選択することを特徴とする付記7乃至9の何れかに記載の伝送パラメータの設定方法。
(付記11) 前記電界信号の品質と、前記電界信号の誤り訂正の限界による前記電界信号の品質の劣化量との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする付記7乃至10の何れかに記載の伝送パラメータの設定方法。
(付記12) 前記電界信号の品質と、前記伝送路を伝送した前記光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークのうち、少なくとも1つによる前記電界信号の品質の劣化量の測定値の前記劣化量の最大値に対する差分との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする付記7乃至11の何れかに記載の伝送パラメータの設定方法。
1,1b,1c,2,2a~2c トランスポンダ
9 伝送路
10 送信処理回路
17,273,273a モード設定部
19 光送信ユニット
20 受信処理回路
29 光受信ユニット
180,270 帯域狭窄フィルタ
181,181a,271,271a フィルタ設定部

Claims (7)

  1. 光信号を送信または受信する送受信部と、
    前記光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタリングするフィルタと、
    前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定するフィルタ設定部と、
    前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定するパラメータ設定部とを有することを特徴とする伝送装置。
  2. 前記伝送路情報は、前記伝送路上の波長選択スイッチの個数、及び前記波長選択スイッチによる前記光信号のフィルタリングの透過特性のパラメータを含むことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記送受信部は、送信装置から前記伝送路を介して前記光信号を受信し、
    前記送信装置は、前記電界信号をフィルタリングする他のフィルタを有し、
    前記フィルタ設定部は、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量との差分の一部に応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、前記差分の残りに応じた前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記他のフィルタに設定することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質に関する所定の条件を満たす前記伝送パラメータの複数の候補のうち、前記光信号の伝送レートが最大となる候補を選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の伝送装置。
  5. 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質と、前記電界信号の誤り訂正の限界による前記電界信号の品質の劣化量との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の伝送装置。
  6. 前記パラメータ設定部は、前記電界信号の品質と、前記伝送路を伝送した前記光信号のOSNR、非線形歪み、偏波依存損失、偏波モード分散、偏波回転、及び、他の光信号との間のクロストークのうち、少なくとも1つによる前記電界信号の品質の劣化量の測定値の所定値に対する差分との比較結果に基づき前記伝送パラメータを設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の伝送装置。
  7. 光信号の電界情報を示す電気的な電界信号をフィルタによりフィルタリングし、
    前記光信号の伝送路に関する伝送路情報に基づいて、前記伝送路を伝送した前記光信号の波長帯域の狭窄量と、前記伝送路の状態が変化したときの前記波長帯域の狭窄量とに基づいて前記電界信号のフィルタリングの透過特性を算出して前記フィルタに設定し、
    前記フィルタによりフィルタリングされた前記電界信号の品質に応じた前記光信号の伝送パラメータを設定することを特徴とする伝送パラメータの設定方法。

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