JP2022108480A - 毛髪処理方法及び毛髪処理の補助剤 - Google Patents

毛髪処理方法及び毛髪処理の補助剤 Download PDF

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Ayu Nakamura
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Abstract

【課題】毛髪処理剤の毛髪への定着性及び毛髪処理剤の毛髪における部位選択性が改善された毛髪処理方法及びこれに用いる毛髪処理の補助剤を提供すること。【解決手段】ゼラチンを含む毛髪処理の補助剤を、毛髪処理剤と共に毛髪の少なくとも一部に適用する工程と、上記補助剤によって上記毛髪処理剤をゲル化する工程と、を含む、毛髪処理方法。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪処理方法及び毛髪処理の補助剤に関する。
近年では、髪色を自由に変え(例えば、カラーリング等)、髪形を化学処理等によって自由に変化させる(例えば、縮毛矯正、パーマネント等)等、髪の外観を変化させ、おしゃれを楽しむことが一般化している。上述のような施術を毛髪に施すための毛髪処理剤(例えば、パーマネント剤、カラーリング剤、縮毛矯正剤等)が数多く市販されている。
特開2006-188441号公報 特開平05-043436号公報 特開平07-025732号公報
しかし、上記毛髪処理剤は液状のものが多く、毛髪の所定の部位に適用してもすぐに上記適用した部位から流れてしまい、毛髪への定着性の観点で課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、毛髪処理剤の毛髪への定着性が改善された毛髪処理方法及びこれに用いる毛髪処理の補助剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、毛髪処理を行う際の所定の工程においてゼラチンを含む毛髪処理の補助剤を用いることによって、上記課題が解決できることを見出し本願発明を完成させた。すなわち、本願は以下の発明を提供する。
[1]ゼラチンを含む毛髪処理の補助剤を、毛髪処理剤と共に毛髪の少なくとも一部に適用する工程と、
上記補助剤によって上記毛髪処理剤をゲル化する工程
を含む、毛髪処理方法。
[2]上記ゼラチンは、重量平均分子量が18000以上160000以下である、[1]に記載の毛髪処理方法。
[3]上記ゼラチンのゼリー強度は、50g以上350g以下である、[1]又は[2]に記載の毛髪処理方法。
[4]上記毛髪処理剤は、パーマネント剤、カラーリング剤、縮毛矯正剤、トリートメント剤及び育毛剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の毛髪処理方法。
[5]毛髪処理剤と共に用いられる毛髪処理の補助剤であって、
ゼラチンを含み、かつ
上記毛髪処理剤をゲル化する作用を示す、補助剤。
[6]上記ゼラチンは、重量平均分子量が18000以上160000以下である、[5]に記載の補助剤。
[7]上記ゼラチンのゼリー強度は、50g以上350g以下である、[5]又は[6]に記載の補助剤。
[8]上記毛髪処理剤は、パーマネント剤、カラーリング剤、縮毛矯正剤、トリートメント剤及び育毛剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、[5]~[7]のいずれかに記載の補助剤。
本発明によれば、毛髪処理剤の毛髪への定着性及び毛髪処理剤の毛髪における部位選択性が改善された毛髪処理方法及びこれに用いる毛髪処理の補助剤を提供することが可能になる。
図1は、本実施形態に係る毛髪処理方法における施術前と施術後との毛髪の状態を示す写真である。 図2の(A)は、本実施例に係るパーマネント処理と比較例に係るパーマネント処理の方法を説明する模式図である。図2の(B)は、本実施形態に係る毛髪処理方法における施術前と施術後との毛髪の状態を示す写真である。 図3は、本実施形態に係る毛髪処理方法における施術前と施術後との毛髪の状態を示す写真である。 図4は、本実施形態に係る毛髪処理方法における施術後の毛髪の状態を示す写真である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ここで、本明細書において「A~B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
<毛髪処理方法>
本実施形態に係る毛髪処理方法は、ゼラチンを含む毛髪処理の補助剤を、毛髪処理剤と共に毛髪の少なくとも一部に適用する工程と、上記補助剤によって上記毛髪処理剤をゲル化する工程と、を含む。上記毛髪処理方法は、このような構成を備えることによって、毛髪に適用された上記毛髪処理剤が上記補助剤によってゲル化し、毛髪処理剤の毛髪への定着性が改善される。ここで本実施形態に係る「毛髪」とは、ヒト、イヌ及びネコ等の哺乳動物の体に生える毛を意味する。好ましくは、上記毛髪は、ヒトの頭部に生える毛、すなわち頭髪を含む。なお、本実施形態に係る毛髪処理方法は、人間を手術、治療又は診断する方法を含まないものである。
(毛髪処理の補助剤)
本実施形態に係る「毛髪処理の補助剤」とは、毛髪処理剤が毛髪に適用されたときに発揮する所定の効果を補助する薬剤又は、上記毛髪処理剤が毛髪に適用されたときに起こる負の作用(例えば、毛髪の過度の矯正、毛髪の損傷等)を軽減する薬剤を意味する。上記補助剤は、ゼラチンを含む。そのため、上記補助剤で上記毛髪処理剤をゲル化することができ、それによって、上記毛髪処理剤の毛髪への定着性が向上する。例えば、パーマネント処理の場合、毛髪の根元までパーマネント剤を適用できる。また、パーマネント処理の過程で毛髪を加熱しなくていいので、髪質が痛みにくくなる。上記補助剤は、ゲル化成分としてゼラチンを用いているため、シャワー等の温水(40℃前後)で毛髪を洗浄することで、毛髪及び皮膚(頭皮等)等に負担をかけることなくゲル化した毛髪処理剤及び補助剤を取り除くことができる。
上記補助剤は、粉体、粒体等の固体状であってもよいし、溶液、懸濁液等の液体状であってもよいし、クリーム状であってもよい。
上記ゼラチンは、例えば、ウシ、ブタ、魚等の動物に由来するゼラチンが挙げられる。ウシ由来のゼラチンの採取に用いられるウシとしては、例えば、畜牛等の家畜用途で一般的に飼育されているウシ、野生に生息しているウシ等が挙げられ、好ましくは畜牛が挙げられる。ゼラチンを採取する部分としては、通常、皮膚、骨等が挙げられ、皮膚も骨も同様に用いることが可能である。
ブタ由来のゼラチンの採取に用いられるブタとしては、例えば、家畜用途で一般的に飼育されているブタが挙げられ、好ましくは食用のブタが挙げられる。ゼラチンを採取する部分としては、通常、皮膚、骨等が挙げられ、皮膚も骨も同様に用いることが可能である。
魚由来のゼラチンの採取に用いられる魚としては、淡水魚、海水魚のいずれでもよく、例えば、テラピア等の熱帯性魚類、コイ等の温帯性魚類、タラ等の寒帯性魚類等が挙げられる。好ましくは、熱帯性魚類が挙げられ、特に好ましくはテラピアが挙げられる。ゼラチンを採取する部分としては鱗、皮等が挙げられ、鱗も皮も同様に用いることが可能である。
これらの原料から熱水抽出、酵素処理、酸処理又はアルカリ処理を行って得られるゼラチンが、好適に用いられる。
上記ゼラチンの重量平均分子量は、18000以上160000以下であることが好ましく、120000以上140000以下であることがより好ましい。上記重量平均分子量は、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によって求めることができる。
上記ゼラチンのゼリー強度は、50g以上350g以下であることが好ましく、250g以上330g以下であることがより好ましい。上記ゼリー強度は、JIS K6503-2001に定められた方法で求めることが可能である。
上記ゼラチンは市販品を用いてもよい。市販されているゼラチンとしては、例えば、新田ゼラチン株式会社製の「ゼラチン21」(商品名、平均分子量140000、ゼリー強度300g)、「ニューシルバー」(商品名、平均分子量120000、ゼリー強度150g)等が挙げられる。
上記補助剤が固体状又はクリーム状である場合、上記ゼラチンの含有割合は、上記補助剤全体に対して、1質量%以上100質量%以下であることが好ましく、2質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。上記含有割合は、例えば、ジメチルアミノベンズアルデヒド法によって求めることが可能である。
上記補助剤が液体状である場合、上記ゼラチンの濃度は、上記補助剤全体に対して、1質量%以上100質量%以下であることが好ましく、2質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。上記濃度は、例えば、ジメチルアミノベンズアルデヒド法によって求めることが可能である。
上記補助剤及び/又は上記毛髪処理剤を毛髪に適用しているときにおける、上記ゼラチンの濃度は、上記補助剤及び上記毛髪処理剤の合計質量に対して、1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、2質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。ゼラチンの濃度を上記範囲にすることによって、適用中の毛髪において、上記補助剤によって上記毛髪処理剤が適切にゲル化し、上記毛髪処理剤の毛髪への定着性が更に向上する。
上記補助剤は、本実施形態の効果が発揮される範囲において、その他の成分を更に含んでいてもよい。上記その他の成分としては、例えば、溶媒(例えば、水等)、浸透剤、pH調節剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、香料、防腐剤、ゼラチン以外のゲル化剤等が挙げられる。なお、ゼラチンよりも融点が高いゲル化剤(例えば、寒天、カラギーナン、ペクチン、キサンタガムとローカストビーンガムとの併用、ジェランガム、ネイティブジェランガム、アルギン酸ナトリウム等)では、薬剤の調整、塗布、洗い流し等の作業性に支障が出るため、使用することができない。また、融点が高いゲル化剤は洗い流しの際に高温の水を用いなければならず、頭皮等に火傷を負う可能性もあるため使用できない。
(毛髪処理剤)
本実施形態において「毛髪処理剤」とは、毛髪に適用することによって、毛髪の色、形状、髪質等を変化させる薬剤又は育毛等を促進する薬剤を意味する。上記毛髪処理剤としては、特に制限はない。例えば、上記毛髪処理剤は、パーマネント剤(1剤及び/又は2剤)、カラーリング剤、縮毛矯正剤、トリートメント剤及び育毛剤からなる群から選ばれる1種以上を含むものであってもよい。好ましくは、上記毛髪処理剤は、パーマネント剤又は縮毛矯正剤を含む。
(補助剤を毛髪処理剤と共に適用する工程)
上記補助剤は、上記毛髪処理剤と共に毛髪の少なくとも一部に適用するのであればどのような方法であってもよい。例えば、
(1)まず補助剤を毛髪に適用し、その後毛髪処理剤を上記毛髪に適用すること、
(2)まず毛髪処理剤を毛髪に適用し、その後補助剤を上記毛髪に適用すること、
(3)補助剤と毛髪処理剤とを同時に毛髪に適用すること、
(4)補助剤と毛髪処理剤とをあらかじめ混合してから毛髪に適用すること、
等が挙げられる。
「適用する」とは、上記補助剤及び上記毛髪処理剤を毛髪に接触させることを意味し、具体的には、塗布すること、噴霧すること、浸潤すること、浸透すること、もみ込むこと等が挙げられる。また、上記補助剤及び上記毛髪処理剤が、上記毛髪に十分に接触できるようにするために、コーミングを行ったり、上記毛髪をラップ等で被覆してから加温することが好ましい。
(補助剤によって毛髪処理剤をゲル化する工程)
上記補助剤によって上記毛髪処理剤をゲル化する方法は、特に制限はなく例えば、上記補助剤及び上記毛髪処理剤を適用した毛髪に冷風を当てて、常温(20~25℃)に冷却してゲル化することが挙げられる。ここで、「ゲル化」とは、ゼラチン分子がらせん構造をとり、ネットワークが形成される結果、最終的に流動性を失い、固体状に変化することをいう。このようにゲル化を行うことで、毛髪の表面にゲル化した毛髪処理剤の膜が形成されそこに毛髪処理剤の有効成分がとどまる。そのため、毛髪における毛髪処理剤の定着性が向上し、上記毛髪処理剤の所定の効果も向上する。また、ゲル化した毛髪処理剤の膜が毛髪の形状を固定するため、例えば、パーマネント処理におけるロットによる毛髪の形状固定を、従来の方法と比較して加熱条件などを緩やかにすることが可能になり、毛髪への負担が軽減される。
また、他の側面では、ゲル化した毛髪処理剤の膜が毛髪の根元の形状を適度に固定すると共に、上記毛髪処理剤が適切に上記毛髪の根元に作用するため、例えば、毛髪の根元部分に所望の形状となるようにパーマネント処理を施すことが可能になる。
本実施形態に係る毛髪処理方法は、本実施形態の効果を損なわない範囲において、上述した工程の他に他の工程を含んでいてもよい。上記他の工程としては、例えば、調髪する工程、洗髪する工程、温水で洗い毛髪に適用された毛髪処理剤及び補助剤等を除去する工程、ロットで毛髪を巻きつけ上記毛髪の形状を固定する工程等が挙げられる。これらの工程は、上記補助剤等を適用する工程の前に行われていてもよいし、上記補助剤等をゲル化する工程の後に行われていてもよい。
本実施形態に係る毛髪処理方法は、主にヒトに対して施されるが、イヌ、ネコ等の愛玩用動物、その他の哺乳動物に施してもよい。
以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
<パーマネント処理>
(実施例1)
以下の手順によって被験者の毛髪にパーマネント処理を施した(以下、上記パーマネント処理を「施術」、「施術する」と表現することがある。)。まず、補助剤であるアルカリ処理した牛骨ゼラチン(新田ゼラチン株式会社製、商品名「ゼラチン21」、平均分子量140000、ゼリー強度300g)(以下、「ゼラチンA」という。)を、終濃度が3質量%となるように毛髪処理剤であるパーマネント剤の第1剤の原液(ファイテン株式会社製、商品名「ファイテンコスメB-1」、10倍濃縮液、5~8ml)と共に100mlの水に添加して、本実施例に係る第1剤を調製した。得られた上記第1剤を被験者の毛髪に塗布によって適用した。コーミングの後、ラップ(宇部フィルム株式会社製、商品名「ポリラップ」)を上記毛髪に被覆してから遠赤外線促進装置(タカラベルモント株式会社製、商品名「ローラーボール」)で7分間加温して、常温で7分間静置した。ドライヤーの冷風を上記毛髪にあてることで、補助剤である上記ゼラチンによって上記第1剤をゲル化した。上記第1剤のゲル化によって上記毛髪を固定した後、10~15分間静置した。その後、シャワー(温度40℃)でゲル化した上記第1剤を上記毛髪から洗い流して除去した。上記パーマネント剤の第2剤を上記毛髪に塗布し、常温で7分間静置した後、再度第2剤を上記毛髪に塗布し常温で7分間静置することによって上記毛髪を酸化した。
(実施例2)
ゼラチンAの濃度を3質量%から0.3質量%に変更したこと以外は実施例1と同様の方法で被験者の毛髪にパーマネント処理を施した。
(実施例3)
ゼラチンAをゼラチンB(新田ゼラチン株式会社製、商品名「ニューシルバー」、平均分子量120000、ゼリー強度150g)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法で被験者の毛髪にパーマネント処理を施した。
(比較例1)
ゼラチンAをコラーゲンペプチド(新田ゼラチン株式会社製、商品名「SCP-5200顆粒」、平均分子量5000)に変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で被験者の毛髪にパーマネント処理を施した。
(比較例2)
ゼラチンAをパーマネント剤の第1剤に添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で被験者の毛髪にパーマネント処理を施した。
<パーマネント処理の評価方法>
施術中の評価として、「冷却後の毛髪の状態」及び「補助剤による毛髪の固定の度合」を評価した。また、施術後の評価として、「毛髪根元の生えグセ」、「毛髪の矯正度合」、「毛髪の艶」及び「毛髪の手ざわり」を評価した。具体的には以下の方法によって評価した。
(冷却後の毛髪処理剤及び補助剤の状態)
施術中の冷却後の毛髪処理剤等の状態について、専門のパネラー7~8名の目視による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:しっかりとゲル化した
2:ゲル化した
3:弱くゲル化した
4:ゲル化しなかった(液状)
この評価において、毛髪処理剤がゲル化していれば、毛髪処理剤の毛髪への定着性が改善されていることを意味している。
(補助剤による毛髪の固定の度合)
施術中の補助剤による毛髪の固定の度合について、専門のパネラー7~8名の目視による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:しっかりと固定できた
2:固定できた
3:根元が少し浮いているが、固定できた
4:十分に固定できなかった
5:固定できなかった
(毛髪根元の生えグセ)
施術後の毛髪根元の生えグセについて、専門のパネラー7~8名の目視による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:良好に矯正できた
2:矯正できた
3:矯正できなかった
(毛髪の矯正度合)
施術後の毛髪の矯正度合ついて、専門のパネラー7~8名の目視による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:特に良好
2:良好
3:不良(矯正度合が弱い)
(毛髪の艶)
施術後の毛髪の艶について、専門のパネラー7~8名の目視による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:良好
2:不良
(毛髪の手ざわり)
施術後の毛髪の手ざわりについて、専門のパネラー7~8名による官能評価を以下の基準にしたがって実施し、各評価の平均を評価結果とした。
1:しなやかで軟らかい
2:乾燥している
結果を表1に示す。また、施術前及び施術後の毛髪の状態を示す写真を図1~図4に示す。実施例1の補助剤を用いた場合、冷却後に毛髪処理剤がしっかりとゲル化され、毛髪の所定の位置に定着していることを確認した。また、ゲル化によって毛髪をしっかりと固定できることを確認した。また、毛髪の矯正が特に良好であり、施術前ではウェーブがかかっていた毛髪が、施術後にはストレートヘアになったことを確認した(図1)。
他の被験者において、前頭部の毛髪を本実施例1に係るパーマネント処理(「ゼラチンパーマ」と表記)を行い、後頭部の毛髪を従来通り、ロットを巻くことで毛髪を固定するパーマネント処理(比較例2)を行った(図2の(A))。この被験者の毛髪は、側頭部の毛髪が膨らみやすく、つむじが割れやすいという特徴があった。両者の比較を行ったところ、実施例1に係るパーマネント処理の方が、比較例2に係るパーマネント処理よりも、きれいなストレートヘアになり矯正度合に優れることを確認した(図2の(B))。
また、別の他の被験者において、右側頭部の毛髪を実施例1に係るパーマネント処理を行い、左側頭部の毛髪を実施例2に係るパーマネント処理を行った(図3)。この被験者の毛髪は、緩めのウェーブの癖があり、毛髪の根元に立ち癖があった。両者の比較を行ったところ、実施例1及び実施例2共にゲル化していたが、ゼラチンの濃度が高い実施例1の方がよりしっかりとゲル化していることが分かった。また、施術後の比較を行ったところ、実施例1及び実施例2のどちらの場合においても、毛髪の根元を含めて毛髪を矯正できることが分かった。
また、別の他の被験者において、右側頭部の毛髪を比較例1に係るパーマネント処理を行い、左側頭部の毛髪を実施例1に係るパーマネント処理を行った(図4)。実施例1及び比較例1の比較を行ったところ、実施例1のパーマネント処理の方が、比較例1のパーマネント処理よりも、しっかりと毛髪を固定し、良好に毛髪を矯正できる(起伏が少なく平らに矯正できる)ことが分かった。
Figure 2022108480000001
以上のように本発明の実施形態及び実施例について説明を行なったが、上述の各実施形態及び各実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (8)

  1. ゼラチンを含む毛髪処理の補助剤を、毛髪処理剤と共に毛髪の少なくとも一部に適用する工程と、
    前記補助剤によって前記毛髪処理剤をゲル化する工程と、
    を含む、毛髪処理方法。
  2. 前記ゼラチンは、重量平均分子量が18000以上160000以下である、請求項1に記載の毛髪処理方法。
  3. 前記ゼラチンのゼリー強度は、50g以上350g以下である、請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理方法。
  4. 前記毛髪処理剤は、パーマネント剤、カラーリング剤、縮毛矯正剤、トリートメント剤及び育毛剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の毛髪処理方法。
  5. 毛髪処理剤と共に用いられる毛髪処理の補助剤であって、
    ゼラチンを含み、かつ
    前記毛髪処理剤をゲル化する作用を示す、補助剤。
  6. 前記ゼラチンは、重量平均分子量が18000以上160000以下である、請求項5に記載の補助剤。
  7. 前記ゼラチンのゼリー強度は、50g以上350g以下である、請求項5又は請求項6に記載の補助剤。
  8. 前記毛髪処理剤は、パーマネント剤、カラーリング剤、縮毛矯正剤、トリートメント剤及び育毛剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の補助剤。
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