JP2022108190A - 車両システム - Google Patents
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Abstract
【課題】路面描画手段による投影を白線検知手段が誤検知することを、容易に回避できる車両システムを提供する。
【解決手段】路面上の白線を検知する白線検知手段を含む自動運転システムと、路面に画像を投影する路面描画手段とを備え、前記白線検知手段は、前記自動運転システムが自動運転を開始した際に、白線検知を行い、前記白線検知手段の結果により、前記路面描画手段の描画モードが決定される車両システムを提供する。特に、前記白線検知手段が白線を検知すると、前記路面描画手段は、画像投影範囲を、前記車両の近傍の路面にのみとする近傍描画モードを実施する。路面描画手段の投影範囲を、白線検知手段に入力される情報取得の範囲外にすることで、白線検知手段の誤検知を抑制した。
【選択図】図5
【解決手段】路面上の白線を検知する白線検知手段を含む自動運転システムと、路面に画像を投影する路面描画手段とを備え、前記白線検知手段は、前記自動運転システムが自動運転を開始した際に、白線検知を行い、前記白線検知手段の結果により、前記路面描画手段の描画モードが決定される車両システムを提供する。特に、前記白線検知手段が白線を検知すると、前記路面描画手段は、画像投影範囲を、前記車両の近傍の路面にのみとする近傍描画モードを実施する。路面描画手段の投影範囲を、白線検知手段に入力される情報取得の範囲外にすることで、白線検知手段の誤検知を抑制した。
【選択図】図5
Description
本願発明は、車両システム、特に白線検知手段および路面描画手段を備えた車両システムに関する。
車両に搭載された各種センサや撮像装置などから取得された情報に基づいて、車両制動を行うことが試みられている。例えば特許文献1では白線検知の結果に基づいて、自動で配光の制御が行われている。
しかし、白線検知手段は、路面に投影された光、特に路面描画手段によって路面に投影された描画パターンを、白線であると誤検知することがあるという問題がある。
本発明は、これに鑑みてなされたものであり、路面描画手段による投影を白線検知手段が誤検知することを、容易に回避できる車両システムを提供する。
上記問題を解決するため、本開示のある構成では、路面上の白線を検知する白線検知手段を含む車両の自動運転システムと、路面に画像を投影する路面描画手段とを備え、前記白線検知手段は、前記自動運転システムが自動運転を開始した際に、白線検知を行い、前記白線検知手段の結果により、前記路面描画手段の描画モードが決定される車両システムを提供する。この態様によれば、白線検知がされた場合には、車両の近傍にのみ描画するなど、白線を検知するための描画モードを用いて、白線の誤検知を回避することができる。
また、ある態様では、前記自動運転システムが自動運転を開始の際に、前記白線検知手段は白線検知を実施し、前記白線検知手段が白線を検知すると、前記路面描画手段は、画像投影範囲を、前記車両の近傍の路面にのみとする近傍描画モードを実施するよう構成した。この態様によれば、白線が検知された場合には、車両の近傍にのみ描画パターンが投影される。路面描画手段の投影範囲を、白線検知手段に入力される情報取得の範囲外にすることで、白線検知手段の誤検知を抑制した。
また、ある態様では前記自動運転システムが自動運転を開始の際に、前記白線検知手段は白線検知を実施し、前記白線検知手段が白線を検知しない場合、前記路面描画手段は、照射領域を前記路面描画手段が照射可能な全範囲とする全描画モードを実施するよう構成した。白線検知されない場合には、路面に投影された描画パターンが誤検知されることがない。描画パターンの照射範囲を照射可能全領域に設定して、路面描画システムを有効に活用した。
また、ある態様では、前記路面描画手段は、第1路面描画手段と第2路面描画手段の一対で前記車両に備えられ、第1路面描画手段は、第2路面描画手段とは離間して並置され、第1路面描画手段の照射範囲は、第2路面描画手段の前方の路面であり、第2路面描画手段の照射範囲は、第1路面描画手段の前方の路面であるように構成した。一対の路面描画手段の投影範囲を配置の逆とするクロス配置により、路面描画手段から路面までの距離を長くした。描画パターンの到達距離を延ばすことで、より車両の近くに描画パターンを投影できる。
以上の説明から明らかなように、路面描画手段による投影を白線検知手段が誤検知することを、容易に回避できる車両システムを提供する。
以下、本発明の具体的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る車両システム1のブロック図である。車両システム1は、自動で車両制動する自動運転システム20および路面描画手段30を含んで構成される。自動運転システム20は、車両の自動制動を実施する。制動制御、駆動制御、操作制御、配光制動などの種々の制動を含み、本実施形態においては、特に自動駐車の制動に注目した。
図1は、本実施の形態に係る車両システム1のブロック図である。車両システム1は、自動で車両制動する自動運転システム20および路面描画手段30を含んで構成される。自動運転システム20は、車両の自動制動を実施する。制動制御、駆動制御、操作制御、配光制動などの種々の制動を含み、本実施形態においては、特に自動駐車の制動に注目した。
自動運転システム20は、入力部2、環境取得手段3、車両制動手段8、制御部10を備える。車両システム1は状況や環境に応じて自動/手動で自動運転を開始し、運転手は入力部2から、命令を入力することもできる。
環境取得手段3は、自車周辺の環境の情報を取得する手段である。少なくとも1のカメラを含んで構成され、複数のカメラ、レーダー、GPS、インターネットを介して情報を取得する通信手段などを組み合わせて構成されてもよい。取得される情報には、走行状態、周辺環境情報、現在位置情報、地図情報や、ステアリングの操舵角、車両走行速度、灯具の照射状況などの自車両情報も含まれる。
制御部10は、例えばCPU、ROM、RAM等を有するコンピューターシステムを用い、このコンピューターシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって実現される。制御部10は、解析部4、白線検知部5、制御信号生成部7を有する。
環境取得手段3によって取得された情報は、解析部4に入力され、所定の画像解析や情報解析が行われ、自車両状態の把握、および車両の周辺に存在する他車両や歩行者、障害物、表示機等の検出が実施される。白線検知部5は、これらの入力された情報を解析して、路面上の白線を検知する。
解析部4で解析された内容を基に、各種制動信号が制御信号生成部7で生成され、車両制動手段8に伝達される。車両制動手段8とは、ステアリングアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ、アクセル制御装置などであり、受信した信号に基づいて、ステアリング操作、ブレーキ装置、アクセル装置などが制御される。自動運転では、車両の制動の少なくとも一部が、自動運転システム20により自動制御される。
路面描画手段30は、路面に所定の描画パターンを照射する。本実施形態においては、路面描画手段30は、照射領域を全照射可能領域とする全描画モードNM、および照射領域を車両近傍にのみとする近傍描画モードCMを備える。路面描画手段30は、制御部10に制御され、白線検知部5の結果により路面描画手段30の描画モードが決定される。各描画モードについては後述する。
(車両用灯具100の照射)
図2は、車両システム1を搭載した車両Cを示す。路面描画手段30を備えた車両用灯具100の使用状態を示す平面図である。
図2は、車両システム1を搭載した車両Cを示す。路面描画手段30を備えた車両用灯具100の使用状態を示す平面図である。
車両用灯具100は、車両Cの後端部の左右両端部に一対で装着されるバックアップランプである。
図2に示すように、車両用灯具100は、車両Cが後退する際に、車両Cの後方に向けてバックアップランプの配光LDとして白色の拡散光を形成するとともに、路面描画手段30により車両Cの後方の路面にライン状に伸びる描画パターンM1を投影する。
描画パターンM1は、長さの異なる矩形状のマークM1a,M1b,M1cから構成される。マークM1a,M1b,M1cは僅かに端部で重なって連なり、全体としてライン状の描画パターンM1と成る。
左右に設けられた車両用灯具100が、それぞれ後方へライン状の描画パターンM1を投影するため、車両Cから後方へ向かって伸びる二本の平行な光のラインが車両Cの移動の軌跡として投影される。これにより、進行方向に存在する歩行者や後続車両の運転手などの第三者に向けて、車両Cの存在と、車両Cの進行経路を明らかにして、注意を促す。
このように、車両用灯具100は、バックアップランプの配光LD1を照射するという従来の前照灯の機能に加えて、路面に所定の描画パターンM1を投影するという路面描画機能も備えている。本実施形態においては、このように路面描画手段30を車両用灯具100に搭載したが、独立した路面描画装置として車両Cに搭載しても問題ない。
配光LDと描画パターンM1は、独立して照射制御されている。このため、一方のみ照射させることや、異なる周期で点滅させること、両者を同期して点滅させることなども、可能となっている。
(車両用灯具100の構成)
次に、車両用灯具100の構成について説明する。図3は、車両用灯具100の概略構成を示す鉛直断面図である。
次に、車両用灯具100の構成について説明する。図3は、車両用灯具100の概略構成を示す鉛直断面図である。
図3に示すように、車両用灯具100は、ランプボディ42、ランプカバー44、および固定部材46を備える。ランプボディ42は前方に開口部を有し、ランプボディ42の開口部に、透光性を有する樹脂やガラス等で形成されたランプカバー44が取り付けられ、灯室Sが画成される。灯室S内には、投影レンズ48、ランプユニットLU、および路面描画手段30が主として配置されている。
固定部材46は、ランプユニットLUと、路面描画手段30、投影レンズ48の取付け部材であり、背面側はヒートシンクとなっている。ランプボディ42の背面中央には孔43が設けられており、固定部材46は、前方を灯室S内に収納され、孔43から後方のヒートシンク部分を外部に露出した状態で、孔43に固定されている。
ランプユニットLUは、灯具用光源49および拡散レンズ47から主として構成され、路面描画手段30は主として描画用光源31から構成される。描画用光源31および灯具用光源49は通電することで光を発する発光素子であり、本実施形態においては、白色光を出射するLEDを用いた。描画用光源31は、上下方向に並置される第1発光素子31a,第2発光素子31b,第3発光素子31cの三つの発光素子から成る。
固定部材46の前方上方は、前方に向かって突出した突出部45が形成されており、突出部45の前面に、基板に装着された描画用光源31が、発光面を前方にして取り付けられている。また、突出部45の下方の前面に、基板に装着された灯具用光源49が、発光面を前方にして取付けられている。このため、描画用光源31は、突出部45の突出長だけ、灯具用光源49よりも前方に配置されている。
拡散レンズ47は、背面を入射面、前面を出射面とした、矩形の小型拡散レンズであり、バックアップランプの配光パターンを形成するための光学部材である。拡散レンズ47は、灯具用光源49の前方にホルダー(不図示)を介して配置され、灯具用光源49からの出射光を主に左右方向に拡散して、前方に出射する。
投影レンズ48は、入射面、反射面の少なくとも一方が非球面形状であるレンズである。投影レンズ48は、拡散レンズ47および描画用光源31の前方に、配置されており、灯具用光源49から出射して、拡散レンズ47で拡散された光L2、および描画用光源31から出射した光L1を前方に投影する。
描画用光源31より出射した光L1が投影レンズ48を介して、ランプカバー44を通り、車両Cの前方の路面に描画パターンM1として投影される。灯具用光源49より出射した光L2が、拡散レンズ50により拡散されて所望の配光パターンに形成され、投影レンズ48を介して、ランプカバー44を通り、車両Cの前方にバックアップランプの配光LD1として投影される。
描画用光源31が投影する描画パターンM1について詳しく説明する。発光素子31a,31b,31cは全て発光面が同一の略正方形で構成され、各発光素子31a,31b,31cから出射した光L1a,L1b,L1cは、それぞれ発光面を基にして、マークM1a,M1b,M1cとして路面に投影される。発光素子31a,31b,31cは、全て光軸Axよりも上方に配置されているため、投影レンズ48から出射した光は、水平面よりも下方に向かって出射され、前方の路面に投影される。各発光素子から出射して投影レンズ48に入射した光は、光軸Axから上方に離れているほど、投影レンズ48から出射する水平からの下方角度(出射角度)が大きくなり、車両C近くに発光面形状の略正方形として投影され、逆に、光軸Axに近いほど、投影レンズ48からの出射角度が小さくなり、投影方向である前方に長く伸びて投影される。
即ち、光軸Axから最も離れた上方に配置される第1発光素子31aから出射した光L1aは、投影レンズ48を介して、車両Cの近傍に略正方形なマークM1aとして投影される。また、第1発光素子31aの下方に配置される第2発光素子31bから出射した光L1aは、その出射角度が光L1aよりも小さいため、マークM1aよりも遠方(前方)に、僅かにマークM1aと重なりつつ投影方向(前方)に長い略長方形のマークM1bとして投影される。さらに、最も光軸Axに近くに配置される第3発光素子31cから出射した光L1cは、その照射角度は最も小さいため、マークM1bよりも遠方に、僅かにマークM1bと重なりつつ、前方に長く伸びるライン状のマークM1cとして投影される。
発光素子31a,31b,31cは、全て光軸Axを含む鉛直面上に配置されており、マークM1a,M1b,M1cは、車両Cの前方にライン状に並んで投影される。投影されるマークM1a,M1b,M1cが前後で僅かに重なり、ライン状の描画パターンM1として投影されるように、発光素子31a,31b,31cの配置は調整されている。発光素子31a,31b,31cおよび灯具用光源49は、制御部10により、それぞれ独立して点灯制御される。
(描画モード)
路面描画手段30の全描画モードNMおよび近傍描画モードCMについて説明する。図4は路面描画手段30の全描画モードNMの概要説明図である。図5は路面描画手段30の近傍描画モードCMの概要説明図である。図4および図5は、車両Cが左右に白線WL1のある駐車スペースPSへバック駐車を開始した状態を示している。図4および図5においては、路面描画に注目して、バックアップランプの配光LD1は省略した。なお、後述する図7~図11も同様である。
路面描画手段30の全描画モードNMおよび近傍描画モードCMについて説明する。図4は路面描画手段30の全描画モードNMの概要説明図である。図5は路面描画手段30の近傍描画モードCMの概要説明図である。図4および図5は、車両Cが左右に白線WL1のある駐車スペースPSへバック駐車を開始した状態を示している。図4および図5においては、路面描画に注目して、バックアップランプの配光LD1は省略した。なお、後述する図7~図11も同様である。
車両Cは、環境取得手段3の一例として、背面上部にカメラ3aを搭載する。カメラ3aが撮像した画像は、常に解析部4に入力されると共に、ギアがバックに入ると、自動で車内モニタに映し出しされる。各モードでの車内モニタに映し出される画像を、図4および図5の上部に画像DISPとして示した。
前述の通り、路面描画手段30は全描画モードNMおよび近傍描画モードCMを備えている。投影領域は各描画モードにより異なるため、各描画モードによって異なる描画パターンが投影されることとなる。
図4に示すように、全描画モードNMの場合、路面描画手段30の投影領域は路面描画手段30の全投影可能領域であり、路面描画手段30は、ライン状の描画パターンM1を投影する。詳しくは、発光素子31a,31b,31cが点灯して、投影されるマークM1a,M1b,M1cから、描画パターンM1が形成される。このとき、カメラ3aは、車両C後方の状態として、駐車スペースPSの左右の白線WL1、および描画パターンM1を撮像している。
これに対し、図5に示すように、近傍描画モードCMの場合、投影範囲は車両C近傍の路面に限られるため、路面描画手段30は、車両Cの一番近くに投影される矩形のマークM1aのみを投影する。詳しくは、第1発光素子31aのみが点灯し、第2発光素子31bおよび第3発光素子31cは点灯しない。図5上部の画像DISPに示すように、近傍描画モードCMでは、車両後方の状態として、カメラ3aに、駐車スペースPSの左右の白線WL1は撮像されるが、投影されたマークM1aは撮像されない。
これは、マークM1aが投影される領域は、カメラ3aの撮像範囲外であり、マークM1aが投影されていても、カメラ3aはこれを捉えることができないためである。近傍描画モードCMの投影範囲とは、カメラ3aの撮像範囲外の車両近傍の路面を指し、カメラ3aの画角や設置角度、設置高さによるが、概ね車両から0cm~50cm程度の範囲となる。カメラ3aの撮像範囲に合わせて路面描画手段30の近傍描画モードCMにおける照射範囲が設定されている。
白線検知部がカメラの撮像画像を基に白線検知するとき、実際の白線を検知するだけなく、描画パターンも白線と検知してしまう場合がある。特に、自動運転システムによる車両自動制動時には、白線の誤検知は事故につながる恐れがある。このような誤検知を抑制するために、本実施形態においては、近傍描画モードCMを用いて、カメラ3aが路面に投影された描画パターンを撮像することを回避した。また、白線の誤検知を避ける一方で、車両近傍というドライバーの死角となる、もっともアピールしたい範囲に注意を促すためにマークM1aを投影することで、事故の可能性を抑制した。本構成では、白線誤検知を抑制するための複雑な計算や装置を用いることなく、容易に誤検知を回避することができる。
(フローチャート)
車両Cが自動運転システム20により自動駐車するシーンを一例として、路面描画手段30の描画モード決定を含む車両システム1のフローを、図6を用いて説明する。
車両Cが自動運転システム20により自動駐車するシーンを一例として、路面描画手段30の描画モード決定を含む車両システム1のフローを、図6を用いて説明する。
まず、ステップS1で、車両の自動運転が開始される。本実施形態では自動駐車シーンを想定しているため、運転手が入力部2から自動駐車開始の命令を入力することで、自動駐車が開始される。シーンにより、環境取得手段3から取得した状況に応じて制御部10が自動で自動運転を開始するように構成してもよい。
次に、ステップS2で、環境取得手段3が情報を取得し、解析部4が取得した情報の解析を行い、白線検知部5は白線検知を実施する。
次に、ステップS3に移行し、白線検知の結果、白線が検知されない場合は、ステップS4に移行する。白線が検知された場合には、ステップS6に移行する。
まず、白線が検知されない場合(ステップS4~ステップS5)から説明する。
ステップS4で、路面描画手段30は、全描画モードNMを実施する。即ち、発光素子31a,31b,31cが点灯し、車両C背面に伸びる二本の描画パターンM1が投影される。
そして、ステップS5に移行して、自動駐車または手動駐車が実施される。
例えば、図7に示すように、白線の無い駐車場で、車両の間の駐車スペースPS1に駐車させるようとする場合、環境取得手段3として搭載されたセンサやカメラ(図示ぜず)から、駐車スペースPS1が検知される。しかし、白線は路面に書かれておらず、白線検知部5が白線検知を実施しても、白線は検知されない。このため、路面描画手段30は全描画モードNMを実施して、車両C背面の路面に描画パターンM1を投影する。自動運転システム20は描画パターンM1を路面描画手段30から出射した光であると認識した上で、描画パターンM1をガイドとして、車両制動手段8により、ステアリングの操舵、およびアクセルおよびブレーキを制御して、駐車スペースPS1に車両Cを自動駐車させる。
投影された描画パターンをガイドとして利用する場合には、ドアミラーを含む車両の左右幅よりも左右に広い投影範囲をもつ路面描画手段を使用して、車両の幅よりも広い間隔のラインや、矩形などのガイド用の描画パターンの投影を行うと、ゆとりをもって操舵されるため、安全性が高く好ましい。
また、環境取得手段3として搭載されたセンサやカメラの情報からは、駐車スペースが認識されないことがある。例えば、図8に示すような、道路に面した自宅の駐車スペースPS2など、解析部4は、取得した情報から駐車スペースがどこであるか判別できない場合ある。このような場合、運転手は手動で駐車を行う必要がある。
白線は路面に描かれておらず、白線検知部5が白線検知を実施しても、白線は検知されないため、路面描画手段30は全描画モードNMを実施して、車両C背面の路面に描画パターンM1を投影する。運転手は、車両C背面に略車幅間隔で投影された描画パターンM1をモニタ画面や目視で確認しながら、これをガイドとして、安全に駐車することができる。
次に、白線が検知された場合(ステップS6~ステップS7)を説明する。
ステップS6で、白線が検知されたことから、駐車スペースが把握され、路面描画手段30は、近傍描画モードCMを実施する。発光素子31aが点灯し、発光素子31b,31cは消灯して、車両C背面に伸びる短い矩形のマークM1aが投影される。
次に、ステップS7で、自動駐車が実施される。例えば、図9に示すように、白線WL2で各駐車スペースが区画された駐車場で、自動駐車を開始すると、白線WL2が白線検知部5により検知され、駐車スペースPS3が把握される。自動運転システム20は、車両制動手段8により、ステアリングの操舵、およびアクセルおよびブレーキを制御して、駐車スペースPS3に車両Cを自動駐車させる。これにより、白線の誤検知を回避しつつ、歩行者Wなど、駐車スペースPS3周囲に存在する者に、自車の進行方向を知らせて、注意を促すことができる。
(変形例)
本開示の構成は、上記内容に限られない。変形例について、図を用いて説明する。同等の構成を持つものには同じ符号を付して説明を省略する。
本開示の構成は、上記内容に限られない。変形例について、図を用いて説明する。同等の構成を持つものには同じ符号を付して説明を省略する。
入力部2により手動で路面描画手段30が表示を切ることや、不要なときには描画を実施しない無描画モードを採用することも可能である。例えば、図10に示すように、車両Cの周囲の歩行者を検知するセンサ3bを環境取得手段3に含ませて、センサ3bにより歩行者が検知されない場合には、注意喚起の描画を行わない無描画モードを実施するように構成してもよい。
上記形態では、三つの発光素子31a,31b,31cを用いて、ライン状の描画パターンM1、または矩形のマークM1aのみを路面に投影したが、3以上の発光素子を用いてもよく、また、所望の描画パターンのスリットを有するシェードを用いるなど、路面描画手段30に他の公知の構成を使用しても問題ない。所定の範囲をブランドするシャッターや、光で任意のパターンを形成可能なデバイス、例えばDMD(Digital Mirror Device)、LEDアレイや液晶シャッターなどのピクセル光学装置、レーザー光を高速で走査して残像により画像を形成する走査装置などを用いて、両描画モードを実施可能に構成しても良い。
図11に示した車両C´は、DMDなどの光形成装置を用いた路面描画手段30´を搭載している。これにより、近傍描画モードCM時には、ライン以外の描画パターンとして、例えば、略車幅の矩形の描画パターンM2を、車両近傍に投影させるなど、描画モードに応じて、所望の描画パターンを投影することも可能である。
自動駐車に限られず、他の自動運転シーンにも、本開示の構成を適用できる。例えば、図12に示す車両C2は、路面描画手段30L,30Rを内蔵するターンシグナルランプである車両用灯具200L,200Rを搭載している。車両C2が交差点進入時には、白線検知部5による白線検知が行われ、路面描画手段30L,30Rの描画モードが決定される。
ここで、車両C2の左前部に搭載された車両用灯具200Lは、車両C2の左前方へ向けてターン配光LD2-Lを照射するように構成されているが、これに搭載される路面描画手段30Rは、その光軸を右方に向けており、車両C2右方の路面にライン状の描画パターンM1Rを照射できるように構成されている。
同様に、車両C2の右前部に搭載された車両用灯具200Rは、車両C2の右前方へ向けてターン配光LD2-R照射するが、これに搭載される路面描画手段30Lは、その光軸を左方へ向けており、車両C2左方の路面にライン状の描画パターンM1Rを照射できるように構成されている。即ち、左右の一対の路面描画手段30L,30Rが互いに照射範囲を左右逆とするクロス配置されている。
車両C2右折時には、車両用灯具200Rは、車両C2右前方に向けてターン配光LD2-Rを照射し、車両用灯具200Lに搭載された路面描画手段30Rが、車両C2右方の路面に向けて伸びるライン状の描画パターンM1Rを照射する。車両C2左折時には、車両用灯具200Lは、車両C2左前方に向けてターン配光LD2-Lを照射し、車両用灯具200Rに搭載された路面描画手段30Lが、車両C2左方の路面に向けて伸びる描画パターンM1Lを投影する。
本開示の構成では、路面描画手段の最小照射可能位置が、車両近くであるほど、近傍描画モードでの照射領域がより広くなり、注意喚起の効力が向上するため好ましい。しかし、車両の直下などの極近傍に描画パターンを投影しようとしても、構造上、照射は直下に向けられず、ある程度の角度が必要となる。一対の路面描画手段をクロス配置させることにより、車両最短距離を小さくすることができる。このとき、路面描画手段は、車両の外側に配置されることが好ましい。車両用灯具は車両角部に配置されるため、車両外側配置であれば、照射位置を後方にずらすことができるため、より車両近くに描画パターンを投影できる。
上記効果を、図13を用いて説明する。図13に示す比較用路面描画手段230Rは、車両C2の右前方角部の内側に配置される。比較用路面描画手段230Rは、車両C2が右方へ移動することを示すための描画パターンM2Rを車両C2の右前方の路面に投影する。
比較用路面描画手段230Rは、車幅方向の中央側に配置され、その分だけ車両C2先端近くに配置される。このため、描画パターンもその分だけ車両C2から離れて投影されることとなる。図13に示すように、クロス配置される路面描画手段30Rから投影される描画パターンM1Rと車両C2との最短距離H1は、比較用路面描画手段230Rから投影される描画パターンM2Rと車両C2との最短距離H2よりも短い。路面描画手段のクロス配置により、より車両C2の近傍に投影できる。
特に、クロス配置によってターンの路面描画に使用されるライン状の描画パターンM1L,M1Rは、車両C2の中央付近を端として、左右に伸びるため、近傍描画モードCM、即ち、小さな照射範囲でも車両C2から照射されていると認識されやすい。中央付近から伸びる描画パターンM1L,M1Rは、描画パターンの投影場所が、通常配置よりも車幅方向いおいて、車両C2近く、コンパクトで視認性が高い。
図13に示すように、通常配置される比較用路面描画手段230Rから照射される描画パターンM2Rは、車両中央から離れて照射される。車両C2の前方や後方、あるいは対向車線を走行中の車両運転手は、描画パターンM2Rを見たとき、これが車両C2から照射されたものであるか、先行車両C3から照射されたものであるか、瞬時に判断し難い。これに対し、描画パターンM1Rは、車両C2の前方中央付近から出射しているため、車両C2からの照射であると判断されやすいものとなっている。クロス配置による描画パターンM1L,M1Rにより、車両C2のターンの注意を促すという目的の効果を高めることができる。
加えて、路面描画手段のクロス配置は、グレア防止にもなる。光軸が大きく側方へ傾いているため、光が反射して運転手を幻惑させることが抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態や変形例について述べたが、上記の実施形態は本発明の一例であり、これらを当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
1 :車両システム
3 :環境取得手段
4 :解析部
5 :白線検知部
10 :制御部
20 :自動運転システム
30 :路面描画手段
WL :白線
3 :環境取得手段
4 :解析部
5 :白線検知部
10 :制御部
20 :自動運転システム
30 :路面描画手段
WL :白線
Claims (4)
- 路面上の白線を検知する白線検知手段を含む車両の自動運転システムと、路面に画像を投影する路面描画手段とを備え、
前記白線検知手段は、前記自動運転システムが自動運転を開始した際に、白線検知を行い、
前記白線検知手段の結果により、前記路面描画手段の描画モードが決定される、
ことを特徴とする車両システム。
- 前記自動運転システムが自動運転を開始の際に、前記白線検知手段は白線検知を実施し、前記白線検知手段が白線を検知すると、前記路面描画手段は、画像投影範囲を、前記車両の近傍の路面にのみとする近傍描画モードを実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両システム。
- 前記自動運転システムが自動運転を開始の際に、前記白線検知手段は白線検知を実施し、前記白線検知手段が白線を検知しない場合、前記路面描画手段は、照射領域を前記路面描画手段が照射可能な全範囲とする全描画モードを実施する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両システム。
- 前記路面描画手段は、第1路面描画手段と第2路面描画手段の一対で前記車両に備えられ、
第1路面描画手段は、第2路面描画手段とは離間して並置され、
第1路面描画手段の照射範囲は、第2路面描画手段の前方の路面であり、
第2路面描画手段の照射範囲は、第1路面描画手段の前方の路面である、
ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の車両システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003081A JP2022108190A (ja) | 2021-01-12 | 2021-01-12 | 車両システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003081A JP2022108190A (ja) | 2021-01-12 | 2021-01-12 | 車両システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022108190A true JP2022108190A (ja) | 2022-07-25 |
Family
ID=82556183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003081A Pending JP2022108190A (ja) | 2021-01-12 | 2021-01-12 | 車両システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022108190A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024034316A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社小糸製作所 | 路面描画装置 |
-
2021
- 2021-01-12 JP JP2021003081A patent/JP2022108190A/ja active Pending
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WO2024034316A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社小糸製作所 | 路面描画装置 |
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