JP2022108028A - 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置 - Google Patents

経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022108028A
JP2022108028A JP2021002811A JP2021002811A JP2022108028A JP 2022108028 A JP2022108028 A JP 2022108028A JP 2021002811 A JP2021002811 A JP 2021002811A JP 2021002811 A JP2021002811 A JP 2021002811A JP 2022108028 A JP2022108028 A JP 2022108028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
lane
map
node
nodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021002811A
Other languages
English (en)
Inventor
秀俊 近森
Hidetoshi Chikamori
和正 中村
Kazumasa Nakamura
仁 小西
Hitoshi Konishi
拓士 原山
Takuji Harayama
友朗 正川
Tomoaki Masakawa
直史 阿曽
Tadashi Aso
亮 松澤
Ryo Matsuzawa
兆祺 王
Zhaoqi Wang
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2021002811A priority Critical patent/JP2022108028A/ja
Priority to CN202210020304.9A priority patent/CN114764429A/zh
Priority to US17/573,133 priority patent/US20220221290A1/en
Publication of JP2022108028A publication Critical patent/JP2022108028A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/3453Special cost functions, i.e. other than distance or default speed limit of road segments
    • G01C21/3461Preferred or disfavoured areas, e.g. dangerous zones, toll or emission zones, intersections, manoeuvre types, segments such as motorways, toll roads, ferries
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/29Geographical information databases
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/3453Special cost functions, i.e. other than distance or default speed limit of road segments
    • G01C21/3484Personalized, e.g. from learned user behaviour or user-defined profiles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3863Structures of map data
    • G01C21/387Organisation of map data, e.g. version management or database structures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3885Transmission of map data to client devices; Reception of map data by client devices
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition
    • G06F18/20Analysing
    • G06F18/22Matching criteria, e.g. proximity measures
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/40Business processes related to the transportation industry

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Social Psychology (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Biology (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換方法であって、第1経路が立体交差する道路を通過している場合であっても、適切な第2経路を取得することが可能な経路データ変換方法を提供する。【解決手段】経路データ変換方法であって、第1経路Rは、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノードNと、経路ノードを接続する経路リンクとによって表現され、第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノードと、車線ノードと接続する車線リンクとによって表現される車線を含み、経路データ変換方法は、経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する車線ノードを抽出する抽出ステップと、抽出された車線ノードを車線リンクによって接続することにより第2経路を取得する接続ステップとを含む。【選択図】図6

Description

本発明は、地図上に表現された経路に整合する他の地図データ上の経路を取得し、連携させるための経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置に関する。
ナビゲーション装置が地図データ(以下、ナビ地図)に基づいて決定した経路と、ナビゲーション装置が保持する地図データよりも詳細な情報を含む地図データ(以下、高精度地図)とに基づいて、自動運転の行動計画を立案する車両制御装置が公知である(例えば、特許文献1)。特許文献1の車両制御装置では、ナビ地図と高精度地図との情報鮮度をバージョンや道路形状に基づいて比較し、情報鮮度が合致する場合、自動運転を実施できると判定する。
特開2017-7572号公報
自動運転における車両制御では、ナビ地図よりも道路に係る情報が必要となるため、道路に係る情報をより多く含む高精度地図に基づいて行われる。しかし、目的地までの経路はナビゲーション装置によって地図上の経路として決定される。よって、目的地までの経路に沿った自動運転を行うためには、ナビゲーション装置が決定した経路データに整合する高精度地図上の経路データを取得する(すなわち、ナビ地図と高精度地図とを連携させる)技術が必要となる。
地図を提供する会社ごとに道路の採用基準等が異なる等の理由によって、ナビ地図と高精度地図とが完全には一致しないことが多いため、単純に経路データを変換することはできない。ナビ地図(第1地図)上の経路が例えば立体交差する道路を通過している場合には、その経路が立体交差する道路のいずれを通過しているかを判定しなければならないため、ナビ地図(第1地図)上の経路に整合する高精度地図(第2地図)上の経路に変換することが容易ではない。
本発明は、以上の背景を鑑み、第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置であって、第1経路が立体交差する道路を通過している場合であっても、適切な第2経路を取得することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、第1地図の第1経路(R)に整合する第2地図の第2経路(S)を取得する経路データ変換方法であって、前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノード(N)と、前記経路ノードを接続する経路リンク(M)とによって表現され、前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノード(C)と、前記車線ノードと接続する車線リンク(D)とによって表現される車線を含み、前記経路データ変換方法は、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップ(ST1、ST15)と、抽出された前記車線ノードを前記車線リンクによって接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップ(ST3、ST16)とを含む。
この態様によれば、高度も含めて経路ノードに整合する車線ノードが抽出されて、第2経路が取得される。これにより、第1経路が立体交差を通過する場合であっても、立体交差する道路のいずれを通過しているかが高度によって実質的に判定することができるため、適切な第2経路を取得することができる。
上記態様において、好ましくは、前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域(P)と、前記領域を接続する領域リンク(Q)とを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む領域(Pc)を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、第1地図の経路ノードが第2地図の車線ノードに完全に一致しない場合であっても、経路ノードに整合する車線ノードを抽出することができる。
上記態様において、好ましくは、前記領域は、前記経路ノードを中心とした所定の経度範囲、緯度範囲、及び、高度範囲とによって定義される。
この態様によれば、経路ノードに整合する車線ノードを抽出するための領域を簡便に設定することができる。
上記態様において、好ましくは、前記領域の高度幅は立体交差する2つの道路の高度差より小さい。
この態様によれば、立体交差する道路のいずれであるかを確実に判定することができるため、第1経路が立体交差を通過する場合であっても、第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路をより確実に取得することができる。
上記態様において、好ましくは、前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データ(G)を含み、前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、経路ノードの高度に合致するように、道路領域(J)を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、道路の平面図が示された画像データに基づいて、道路領域が、経路ノードを含み、且つ、平面視で第1経路が通過する道路の形状に合致するように設定され、経路ノードの高度に基づいて、道路領域の高度が設定される。これにより、道路の形状、及び、高度が合致するように第2経路を取得することができる。
上記態様において、好ましくは、前記第2地図は、前記車線の左右いずれか一方の側縁を示す区画線を含み、前記区画線は緯度、経度、及び、高度によって定義される区画線ノード(A)を用いて表現され、前記抽出ステップにおいて、前記画像データから前記第1経路に対応する車道の境界(H)を抽出して、所定の緯度範囲、経度範囲、及び、高度範囲とによって定義される道路領域を設定し、前記道路領域の内部に位置する前記区画線ノードを抽出し、抽出された前記区画線ノードを用いて、前記経路ノードのそれぞれと整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、道路領域を平面視で第1経路が通過する道路の形状に合致するように設定することができる。また、道路領域を用いて区画線ノードを抽出することによって、高度も含めて経路ノードに整合する車線ノードを抽出することができる。
上記態様において、好ましくは、前記抽出ステップにおいて、抽出された前記区画線ノードと、抽出された前記区画線ノードとは他方側の前記車線の縁を示す前記区画線ノードとの間に位置する前記車線ノードを抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、道路領域を用いて車線ノードを抽出することができる。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換プログラムであって、前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノード(N)と、前記経路ノードを接続する経路リンク(M)とによって表現され、前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノード(C)と、前記車線ノードと接続する車線リンク(D)とによって表現される車線を含み、前記経路データ変換プログラムは、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップ(ST1、ST15)と、抽出された前記車線ノードを接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップ(ST3、ST16)とを含む。
この態様によれば、高度も含めて経路ノードに整合する車線ノードが抽出されて、第2経路が取得される。これにより、第1経路が立体交差を通過する場合であっても、立体交差する道路のいずれを通過しているかが高度によって実質的に判定することができるため、適切な第2経路を取得することができる。
上記態様において、好ましくは、前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域(P)と、前記領域を接続する領域リンク(Q)とを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む領域(Pc)を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、第1地図の経路ノードが第2地図の車線ノードに完全に一致しない場合であっても、経路ノードに整合する車線ノードを抽出することができる。
上記態様において、好ましくは、前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データ(G)を含み、前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、経路ノードの高度に合致するように、道路領域(J)を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、道路の平面図が示された画像データに基づいて、道路領域が、経路ノードを含み、且つ、平面視で第1経路が通過する道路の形状に合致するように設定され、経路ノードの高度に基づいて、道路領域の高度が設定される。これにより、道路の形状、及び、高度が合致するように第2経路を取得することができる。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換装置(16)であって、前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノード(N)と、前記経路ノードを接続する経路リンク(M)とによって表現され、前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノード(C)と、前記車線ノードと接続する車線リンク(N)とによって表現される車線を含み、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップ(ST1、ST15)と、抽出された前記車線ノードを接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップ(ST3,ST16)とを実行する。
この態様によれば、高度も含めて経路ノードに整合する車線ノードが抽出されて、第2経路が取得される。これにより、第1経路が立体交差を通過する場合であっても、立体交差する道路のいずれを通過しているかが高度によって実質的に判定することができるため、適切な第2経路を取得することができる。
上記態様において、好ましくは、前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域(P)と、前記領域を接続する領域リンク(Q)とを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む領域(Pc)を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、第1地図の経路ノードが第2地図の車線ノードに完全に一致しない場合であっても、経路ノードに整合する車線ノードを抽出することができる。
上記態様において、好ましくは、前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データ(G)を含み、前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、経路ノードの高度に合致するように、道路領域(J)を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する。
この態様によれば、道路の平面図が示された画像データに基づいて、道路領域が、経路ノードを含み、且つ、平面視で第1経路が通過する道路の形状に合致するように設定され、経路ノードの高度に基づいて、道路領域の高度が設定される。これにより、道路の形状、及び、高度が合致するように第2経路を取得することができる。
以上の構成によれば、第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置において、第1経路が立体交差する道路を通過している場合であっても、適切な第2経路の取得が可能となる。
第1実施形態に係る経路データ変換方法が実施される地図情報システムの構成を示す機能構成図 (A)ナビ地図、及び、(B)高精度地図を説明するための説明図 中間データを説明するための説明図 車両が自律走行する場合の地図情報システムが行う動作を説明するためのタイムチャート 第1実施形態に係る経路データ変換処理(連携処理)のフローチャート ナビゲーション装置が決定したルートが立体交差した道路を通過する場合の(A)ナビ地図ノード、及び、ナビ地図リンクを説明するための説明図、(B)直方体領域、及び、領域リンクを説明するための説明図 (A)図6(B)の直方体領域のうち、抽出された照合直方体領域を示す説明図、及び、(B)ルートに対応する高精度地図上の経路を示す説明図 第2実施形態に係る経路変換データ変換処理(連携処理)のフローチャート (A)道路領域、(B)道路領域によって抽出される区画線ノード、及び、(C)抽出された区画線ノードに基づいて取得される高精度地図上の経路を説明するための説明図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置について説明する。経路データ変換方法は現在地から目的地までのルートの設定に使用される地図データと、自律走行を行う車両が保持するより詳細な地図データとを連携させる方法であって、地図データの連携方法とも称される。
<<第1実施形態>>
経路データ変換方法は地図情報システム1において用いられる。地図情報システム1は、車両に搭載された車両システム2と、車両システム2にネットワークを介して接続された地図サーバ3とを含む。以下、車両システム2及び地図サーバ3の構成及び動作について説明し、その後、地図データの連携方法について説明を行う。
<車両システム>
まず、車両システム2について説明する。車両システム2は、推進装置4、ブレーキ装置5、ステアリング装置6、外界センサ7、車両センサ8、通信装置9、GNSS受信機10、ナビゲーション装置11、運転操作子12、運転操作センサ13、HMI14、スタートスイッチ15、及び制御装置16を有している。車両システム2の各構成要素は、CAN(Controller Area Network)等の通信手段によって信号伝達可能に互いに接続されている。
推進装置4は、車両に駆動力を付与する装置であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と電動機の少なくとも一方を有する。ブレーキ装置5は、車両に制動力を付与する装置であり、例えばブレーキロータにパッドを押し付けるブレーキキャリパと、ブレーキキャリパに油圧を供給する電動シリンダとを含む。ブレーキ装置5は、ワイヤケーブルによって車輪の回転を規制するパーキングブレーキ装置を含んでいてもよい。ステアリング装置6は、車輪の舵角を変えるための装置であり、例えば、車輪を転舵するラックアンドピニオン機構と、ラックアンドピニオン機構を駆動する電動モータとを有する。推進装置4、ブレーキ装置5、及びステアリング装置6は、制御装置16によって制御される。
外界センサ7は、車両の周辺からの電磁波や音波等を捉えて、車外の物体等を検出するセンサである。外界センサ7は、ソナー17及び車外カメラ18を含んでいる。外界センサ7は、ミリ波レーダやレーザライダを含んでいてもよい。外界センサ7は、検出結果を制御装置16に出力する。
ソナー17は、いわゆる超音波センサであり、超音波を車両の周囲に発射してその反射波を捉えることにより、物体の位置(距離及び方向)を検出する。ソナー17は、車両の後部及び前部にそれぞれ複数設けられている。
車外カメラ18は、車両の周囲を撮像する装置であり、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。車外カメラ18は、ステレオカメラであっても良いし、単眼カメラであってもよい。車外カメラ18は、車両の前方を撮像する前方カメラと、車両の後方を撮像する後方カメラと、車両の左右側方を撮像する一対の側方カメラと、を含んでいる。
車両センサ8は、車両の状態を測定するセンサである。車両センサ8は、車両の速度を検出する車速センサ、車両の前後加速度及び左右加速度を検出する加速度センサ8A、車両のヨー軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサや、車両の向きを検出する方位センサ等を含む。ヨーレートセンサは、例えばジャイロセンサによって構成されていてもよい。車両センサ8は、車体の傾きを検出する傾きセンサや車輪の回転速度を検出する車輪速センサを含んでいてもよい。
本実施形態では、車両センサ8は前後加速度、左右加速度、及び、上下加速度と、ロールレート(ロール軸回りの角速度)、ピッチレート(ピッチ軸回りの角速度)、及び、ヨーレート(ヨー軸回りの角速度)を検出する6軸の慣性計測ユニット(IMU)を含む。
通信装置9は、制御装置16と車外の機器(例えば、地図サーバ3)との間の通信を媒介する。通信装置9は、制御装置16をインターネットに接続するルータを含む。通信装置9は、制御装置16(即ち、自車両の制御装置16)と周辺車両の制御装置16との間の無線通信や制御装置16と道路上の路側機との間の無線通信を媒介する無線通信機能を有するとよい。
GNSS受信機10(自車位置特定装置)は、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)を構成する複数の測位衛星から信号(以下、GNSS信号)を受信する。GNSS受信機10は、受信したGNSS信号をナビゲーション装置11及び制御装置16に出力する。
ナビゲーション装置11は、公知のハードウェアによるコンピュータによって構成されている。ナビゲーション装置11は、直前の走行履歴や、GNSS受信機10から出力されたGNSS信号に基づいて、車両の現在位置(緯度や経度)を特定する。
ナビゲーション装置11は、RAM、HDDやSSD等に、地図データ(以下、ナビ地図)を記憶している。ナビ地図は、車両が走行する地域や国の道路情報に関するデータベース(以下、ナビ地図DB)と、HMI14にルートRを表示するための画像データGとを含む。
ナビ地図DBには、地図上の道路に関する情報として、図2(A)に示すように、道路上に配置された点(ナビ地図ノードN。図2(A)の黒丸)と、2つのナビ地図ノードNを繋ぐ線分(ナビ地図リンクM。図2(A)の実線)とに係る情報とが記録されている。ナビ地図ノードNは、立体交差がある地点に必ず設けられ、その他、交差点や、合流地点、カーブ等の特徴点にも適宜設けられている。
ナビ地図DBは、ナビ地図ノードNに係る情報が記録されたナビ地図ノードテーブルと、ナビ地図リンクMに係る情報が記録されたナビ地図リンクテーブルとが含まれる。
ナビ地図ノードテーブルには、ナビ地図ノードNそれぞれを示すID(以下、ナビ地図ノードID)と、ナビ地図ノードNの位置を示す緯度、経度、及び、高度(より詳細には、東京湾の平均海面を基準面とする基準面からの高さ)とが記録されている。
ナビ地図リンクテーブルには、リンクそれぞれを示すID(以下、リンクID)と、対応するリンクが接続する2つのノードの情報(例えば、ノードID)と、接続するノード間の距離とが関連付けて記録されている。ナビ地図ノードN、及び、ナビ地図リンクMによって、地図上の道路の繋がりを示す道路ネットワークが構成される。
画像データGは、道路、山林、建物等の平面図を示す画像のデータであって、本実施形態では更に、文字等の情報が示されている。画像データGは、道路や山林の平面図が描かれたレイヤ、建物の平面図が描かれたレイヤ、文字情報が描かれたレイヤ等の複数のレイヤを重ね合わせることによって構成されるものであってよい。
ナビゲーション装置11は、ナビ地図DBのナビ地図リンクテーブルに記録されたノード間の距離に基づいて、車両の現在位置から目的地までの適切な(例えば、最短距離となる)ルートR(第1経路)を取得し、制御装置16にそのルートRを示す情報を出力する。制御装置16に出力されるルートRは、緯度、経度、及び、高度によって定義される複数のナビ地図ノードN(経路ノード)と、ナビ地図ノードN(経路ノード)を接続するナビ地図リンクM(経路リンク)とによって表現される。
ナビゲーション装置11は、GNSS信号及びナビ地図DBが保持するデータに基づいて車両の現在位置から、乗員から入力された目的地までのルートRを設定し、制御装置16に出力する。
ナビゲーション装置11は、車両が走行を開始すると、HMI14に設定したルートRを対応する画像データGに重ねて表示し、道案内を行う。
運転操作子12は、車室内に設けられ、車両を制御するために乗員が行う入力操作を受け付ける。運転操作子12は、ウィンカーレバー、ステアリングホイール、アクセルペダル、及びブレーキペダルを含む。更に、運転操作子12は、シフトレバー、パーキングブレーキレバー等を含んでいてもよい。
運転操作センサ13は、運転操作子12の操作量を検出するセンサである。運転操作センサ13は、乗員のウィンカーレバーへの操作を検出するウィンカレバーセンサと、ステアリングホイールの操作量を検出する舵角センサと、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサと、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサとを含む。運転操作センサ13は、検出した操作量を制御装置16に出力する。ウィンカレバーセンサはウィンカーレバーへの操作入力と、対応する指示方向を検出する。運転操作センサ13は、乗員がステアリングホイールを把持したことを検出する把持センサを含んでいてもよい。把持センサは、例えば、ステアリングホイールの外周部に設けられた静電容量センサによって構成される。
HMI14は、乗員に対して表示や音声によって各種情報を報知するとともに、乗員による入力操作を受け付ける。HMI14は、例えば、液晶や有機EL等を含み、乗員による入力操作を受け付けるタッチパネル23と、ブザーやスピーカ等の音発生装置24とを含む。HMI14は、タッチパネル23上に運転モード切換ボタンを表示することができる。運転モード切換ボタンは、乗員による車両の運転モード(例えば、自動運転モードと手動運転モード)の切換操作を受け付けるボタンである。
HMI14は、ナビゲーション装置11への出入力を媒介するインターフェースとしても機能する。即ち、HMI14が乗員による目的地の入力操作を受け付けると、ナビゲーション装置11が目的地までのルートRの設定を開始する。また、HMI14は、ナビゲーション装置11が目的地までのルート案内を行う際に、車両の現在位置及び目的地までのルートRを表示する。
スタートスイッチ15は、車両システム2を起動させるためのスイッチである。即ち、乗員が運転席に着座し、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でスタートスイッチ15を押圧すると、車両システム2が起動する。
制御装置16は、CPU、ROM、RAM等を含む一又は複数の電子制御装置(ECU)によって構成されている。制御装置16は、CPUがプログラムに沿った演算処理を実行することで、各種の車両制御を実行する。制御装置16は、1つのハードウェアとして構成されていてもよく、複数のハードウェアからなるユニットとして構成されていてもよい。制御装置16の各機能部の少なくとも一部は、LSIやASIC、FPGA等のハードウェアによって実現されていてもよく、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されていてもよい。
<制御装置>
制御装置16は、図1に示すように、外界認識部30と、自動運転制御部31(Advanced Driver-Assistance Systems、ADAS)と、地図位置特定部32(Map positioning Unit、MPU)と、プローブ情報取得部33を有する。これらの構成要素は、別々の電子制御装置によって構成され、互いに、ゲートウェイ(セントラルゲートウェイ、CGW)を介して接続されていてもよい。また、一体の電子制御装置によって構成されていてもよい。
外界認識部30は、外界センサ7の検出結果に基づいて車両の周辺に存在する物標を認識し、物標の位置や大きさに関する情報を取得する。外界認識部30が認識する物標には、車両の走行路上に設けられた区画線、車線、路端、路肩、障害物等が含まれる。
区画線は、車両走行方向に沿って表示された線である。車線は、一又は複数の区画線によって区画された領域である。路端は、道路の端部である。路肩は、車幅方向の端部に位置する区画線と路端の間の領域である。障害物は、例えば、防壁(ガードレール)、電柱、周辺車両、歩行者等を含む。
外界認識部30は、車外カメラ18によって撮影された画像を解析することによって、車両の周辺に存在する物標の車両に対する位置を認識する。例えば、外界認識部30は、三角測量方式やモーションステレオ方式等の公知の方式によって、車体を基準として真上から見たときの車両から物標までの距離、及び方向を認識するとよい。更に、外界認識部30は、車外カメラ18によって撮影された画像を解析し、公知の手法に基づいて、各物標の種類(例えば、区画線、車線、路端、路肩、障害物等)を判定する。
自動運転制御部31は、行動計画部41と、走行制御部42と、モード設定部43とを含む。
行動計画部41は、車両を走行させるための行動計画を作成する。行動計画部41は、作成した行動計画に対応する走行制御信号を走行制御部42に出力する。
走行制御部42は、行動計画部41からの走行制御信号に基づいて、推進装置4、ブレーキ装置5、及びステアリング装置6を制御する。すなわち、走行制御部42は、行動計画部41が作成した行動計画に従って、車両を走行させる。
モード設定部43は、HMI14への入力に基づいて、手動運転モードと自動運転モードとの間で車両の運転モードを切り換える。手動運転モードにおいて、走行制御部42は、乗員による運転操作子12(例えば、ステアリングホイール、アクセルペダル及び/又はブレーキペダル)に対する入力操作に応じて推進装置4、ブレーキ装置5、及びステアリング装置6を制御し、車両を走行させる。一方で、自動運転モードでは、乗員による運転操作子12に対する入力操作は必要なく、走行制御部42が、推進装置4、ブレーキ装置5、及びステアリング装置6を制御し、車両を自律的に走行させる。つまり、自動運転モードの運転自動化レベルは、手動運転モードの運転自動化レベルよりも高い。
地図位置特定部32は、地図取得部51と、地図記憶部52と、自車位置特定部53と、地図連携部54とを有する。
地図取得部51は、地図サーバ3にアクセスし、地図サーバ3から高精度な地図情報であるダイナミックマップデータを取得する。例えば、地図取得部51は、ナビゲーション装置11がルートRを設定すると、そのルートRに対応する地域の最新のダイナミックマップデータを、地図サーバ3から通信装置9を介して取得するとよい。
ダイナミックマップデータは、ナビゲーション装置11に保持された地図データとよりもより詳細な地図データであって、静的情報、準静的情報、準動的情報、及び動的情報を含む。静的情報は、ナビ地図よりも高精度な3次元地図データを含む。準静的情報は、交通規制情報、道路工事情報、広域気象情報を含む。準動的情報は、事故情報、渋滞情報、狭域気象情報を含む。動的情報は、信号情報、周辺車両情報、歩行者情報を含む。
図2(B)に示すように、ダイナミックマップデータの静的情報(高精度地図データ。以下、高精度地図)は、道路の区画線に関する情報(以下、区画線データ)を含む。高精度地図において、区画線は、ナビ地図ノードNによりも短い距離ごとに配置されたノード(図2(B)の白丸。以下、区画線ノードA)と、区画線ノードAを接続する区画線リンクBとによって表現される。区画線データには、区画線ノードAの位置(緯度、経度、及び、高度)や、区画線リンクBが接続する区画線ノードAに係る情報等が含まれる。なお、図2(B)では、それぞれ片側二車線の2つの道路が立体交差している例を示しているが、下側の道路については、車線ノードCや区画線ノードA等については図示を省略している。
高精度地図は道路の車線に関する情報(以下、車線データ)を含む。高精度地図において、車線は、所定の間隔で配置されたノード(以下、車線ノードC。図2(B)の黒丸)と、ノードを接続するリンク(以下、車線リンクD)とによって表現される。車線ノードCは位置を示すものであって、緯度、経度、及び、高度によって定義される。車線リンクDは、隣接する2つの車線ノードCを接続する。車線ノードCが設けられる間隔は、区画線ノードAが設けられる間隔と概ね同一であってよい。車線ノードCはそれぞれ車線の左の側縁を規定する区画線ノードAと、右の側縁を規定する区画線ノードAとの間(より詳細には、概ね中央)に設けられている。すなわち、区画線はそれぞれ車線ノードC、及び、車線リンクDによって表される車線の左右いずれか一方の側縁を示す。車線データには、車線ノードCの位置(緯度、経度、及び、高度)や、車線リンクDが接続する車線ノードCに係る情報等が含まれる。
高精度地図は更に、道路の車道に関する情報を含んでいてもよい。車道は、所定の間隔で配置されたノード(図2(B)の三角形参照)と、ノードを接続するリンクとによって表現される。車道を示すノードは、道路の左右両端に設けられた区画線ノードAの間に設けられているとよい。
高精度地図は区画線や車線等の情報が記録されたデータベース(以下、高精度地図DB)を含む。高精度地図DBには、例えば、車線ノードCの情報が記録された車線ノードテーブルが含まれる。車線ノードテーブルには、車線ノードCのID(以下、車線ノードID)と、対応する車線ノードCの位置、すなわち、緯度、経度、及び、高度とが記録されている。高精度地図DBには、車線リンクDの情報が記載された車線リンクテーブルが含まれる。車線リンクテーブルには、車線リンクDのID(以下、車線リンクID)と、対応する車線リンクDが接続する2つの車線ノードCに係る情報(例えば、2つの車線ノードID)とが関連付けて記録されている。
地図取得部51は、高精度地図を含むダイナミックマップデータを取得するときに、同時に地図サーバ3から対応する中間データ(中間地図)を取得する。
図3に示すように、中間データには、複数の直方体領域Pと、それらの直方体領域Pのうち2つの直方体領域Pをそれぞれ接続する複数の領域リンクQとに係る情報が記録されている。
直方体領域Pは、ナビ地図ノードNが設定されうると予測される領域を示す。より具体的には、直方体領域Pは交差点や、立体交差等の特徴点(すなわち、ナビ地図ノードNが置かれうる地点)に位置する車線ノードCを中心とする直方体状をなす領域を示す。直方体領域Pは、車線ノードCを中心とする所定の緯度範囲内であり、車線ノードCを中心とする所定の経度範囲内であり、且つ、車線ノードCを中心とする所定の高度範囲内の領域として定義されている。本実施形態では、緯度範囲及び経度範囲は同じ幅に設定され、上面視で矩形状(正方形状)をなしている。高度範囲は少なくとも、立体交差する2つの道路の高度差以下に設定されている。なお、図3では、それぞれ片側二車線の2つの道路が立体交差している例を示しているが、それぞれの道路の一方の車線については、直方体領域P、及び、領域リンクQの図示を省略している。また、図3では、下側の道路に対応する車線ノードCを白丸で、直方体領域P、及び、領域リンクQをそれぞれ二点鎖線で示した。
領域リンクQは、同じ車線に設けられた隣接する直方体領域Pを接続している。
中間データには、複数の直方体領域Pに係る情報が記録された領域テーブルと、領域リンクQに係る情報が記録された領域リンクテーブルとが記録されたデータベース(以下、中間データDB)が含まれる。領域テーブルには、各直方体領域PのID、緯度範囲(緯度の下限値及び上限値)、経度範囲(経度の下限値及び上限値)、及び、高度範囲(高度の下限値及び上限値)が記録されている。領域リンクテーブルには、領域リンクQのIDと、対応する領域リンクQが接続する2つの直方体領域Pを示すIDが記録されている。
地図記憶部52は、HDDやSSD等の記憶装置を含んでいる。地図記憶部52は自動運転モードにおける車両の自律的な走行に必要な各種情報を保持している。地図記憶部52は、地図取得部51が地図サーバ3から取得したダイナミックマップデータ、及び、中間データを記憶している。
自車位置特定部53は、GNSS受信機10において受信されるGNSS信号に基づいて、車両の位置(緯度、経度)、すなわち自車位置を特定する。
自車位置特定部53は、車両センサ8(IMU等)による検出結果を用い、デッドレコニング(例えば、オドメトリ)によって車両の移動量(車両の移動距離及び移動方向。以下DR移動量)を算出する。自車位置特定部53は、例えば、GNSS信号が受信できないときに、DR移動量に基づいて、自車位置を特定する。また、自車位置特定部53は、DR移動量に基づいてGNSS信号から特定される自車位置を補正することにより、自車位置の特定精度を向上させる処理を行ってもよい。
地図連携部54は、ナビゲーション装置11から出力されたルートRに基づいて、地図記憶部52に保持された高精度地図の対応する経路Sを抽出する。
車両に自律走行を開始する旨の指示が行われると、行動計画部41は、地図連携部54によって抽出された経路Sに基づいて、大域的な行動計画(例えば、車線変更、合流、分岐等)を計画する。その後、車両の自律走行が開始すると、行動計画部41が大域的な行動計画と、自車位置特定部53によって特定された自車位置や、外界認識部30によって認識された物体、地図記憶部52によって保持された高精度地図等に基づいて、より詳細な行動計画(例えば、危険回避等)を立案し、その案に基づいて、走行制御部42が車両の走行を制御する。
プローブ情報取得部33は、GNSS信号に基づいて自車位置特定部53によって特定された自車位置と、外界センサ7、車両センサ8、運転操作センサ13のうち少なくとも一つのセンサによって検出されたデータとを関連付けて、プローブ情報として取得し保持する。
プローブ情報取得部33は、取得したプローブ情報を適宜、地図サーバ3に送信する。
<地図サーバ>
次に、地図サーバ3について説明する。図1に示すように、地図サーバ3は、ネットワーク(本実施形態では、インターネット)を介して制御装置16に接続されている。地図サーバ3は、CPU、ROM、RAM、及び、HDDやSSD等の記憶装置を備えたコンピュータである。
地図サーバ3の記憶装置には、ダイナミックマップデータが記憶されている。なお、地図サーバ3の記憶装置に記憶されているダイナミックマップデータは、制御装置16の地図記憶部52に記憶されているダイナミックマップデータよりも広域のダイナミックマップデータである。ダイナミックマップデータは、地図上の各領域に対応した複数のブロックデータ(部分地図データ)を含む。各ブロックデータは、地図上の緯度方向及び経度方向に区画された矩形領域に対応したデータであるとよい。
地図サーバ3の記憶装置には、ダイナミックマップデータとともに、対応する中間データが記憶されている。地図サーバ3の記憶装置に記憶されている中間データは、制御装置16の地図記憶部52に記憶されている中間データよりも広域のダイナミックマップデータであってよく、地図上の各領域に対応するように複数のブロックに分割されていてもよい。
地図サーバ3は、制御装置16(地図取得部51)から通信装置9を介してデータの要求を受け付けると、対応する制御装置16に、要求されたデータに対応するダイナミックマップ、及び、中間データを送信する。送信されるデータには、渋滞情報や、気象情報等が含まれているとよい。
図1に示すように、地図サーバ3は、ダイナミックマップ記憶部61と、ブロックデータ送信部62と、プローブ情報管理部63と、プローブ情報記憶部64とを備える。
ダイナミックマップ記憶部61は記憶装置によって構成され、車両が走行する領域よりも広い領域のダイナミックマップを記憶している。ブロックデータ送信部62は、車両からの特定のブロックデータの送信要求を受け付け、送信要求に対応したブロックデータ、及び、対応する中間データを車両に送信する。
プローブ情報管理部63は、車両から適宜送信されるプローブ情報を受信する。プローブ情報記憶部64は、プローブ情報受信部によって取得されたプローブ情報を記憶、保持する。プローブ情報管理部63は、プローブ情報記憶部64によって保持されたプローブ情報に基づいて、適宜統計処理等を行い、ダイナミックマップを更新する更新処理を行う。
次に、車両システム2の動作について説明する。乗員が車両に乗り込み、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でスタートスイッチ15を押圧すると車両システム2が起動する。その後、乗員が目的地を入力し、HMI14に自律走行を開始する旨の入力を行うと、車両が自律走行し、目的地まで到達する。図4には、車両が起動し、目的地に到着するまでのタイムチャートが示されている。以下、図4を参照して、車両が自律走行して目的地に到着するまでに、自動運転制御部31、地図位置特定部32、プローブ情報取得部33、及び、地図サーバ3によって行われる処理について、概略を説明する。
スタートスイッチ15が押圧されて車両システム2が起動すると、ナビゲーション装置11、及び、地図位置特定部32がそれぞれ、衛星からのGNSS信号に基づいて、自車位置の特定を行う。
その後、乗員がHMI14に目的地の入力を行うと、ナビゲーション装置11は、ナビ地図に基づいて、現在地から目的地までのルートRを決定し、決定したルートRを地図位置特定部32に出力する。地図位置特定部32は取得したルートRに基づいて、対応するブロックデータを送信するように、地図サーバ3に要求する。
地図サーバ3は、地図位置特定部32からの要求を受け付けると、ナビゲーション装置11によって設定されたルートRと、車両の位置とに基づいて、対応するブロックデータを作成し、車両システム2に送信する。
地図位置特定部32はブロックデータを受信すると、ブロックデータから、ナビゲーション装置11が設定したルートRにそれぞれ対応するダイナミックマップに係るデータ及び中間データを取得(展開)する。
その後、地図位置特定部32は、ナビゲーション装置11によって設定されたナビ地図(第1地図)上の出発地から目的地までのルートR(第1経路)に基づいて、そのルートRに対応する高精度地図(第2地図)上の経路S(第2経路)を取得する連携処理を行う。地図位置特定部32は、取得した高精度地図上の経路Sを自動運転制御部31に出力する。
次に、自動運転制御部31(行動計画部41)は、高精度地図上の経路Sに従って、大域的な行動計画を作成する。
HMI14に自律走行を指示する入力が行われると、地図位置特定部32は自車位置を特定し、自動運転制御部31は、特定された自車位置や、外界認識部30によって認識された物体の位置等に基づいて、より詳細な行動計画を順次作成し、作成された行動計画に従って、走行制御部42が車両を制御し走行させる。
車両が走行を開始すると、プローブ情報取得部33は、プローブ情報の取得を開始する。車両が走行している間、プローブ情報取得部33は取得したプローブ情報を適宜、自動運転時のプローブ情報として、地図サーバ3に送信する。地図サーバ3は、自動運転時のプローブ情報を受信すると、そのプローブ情報を記憶、保持するとともに、適宜、プローブ情報に基づいて、ダイナミックマップを更新する。
車両が目的地に到着すると、自動運転制御部31が車両を停止させる停止処理を行い、HMI14に目的地に到着した旨の通知が表示される。
このように、地図位置特定部32は、連携処理を実行することによって、ナビゲーション装置11が保持するナビ地図(第1地図)のルートR(第1経路)を取得し、高精度地図(第2地図)の経路S(第2経路)を取得する。すなわち、連携処理は、ナビ地図のルートRを取得し、高精度地図の対応する経路Sを取得する処理であって、地図位置特定部32は、連携処理を行うための連携プログラムを実行することによって、ナビ地図のルートRを取得し、高精度地図の対応する経路Sを取得する。よって、地図位置特定部32を含む制御装置16は、ナビゲーション装置11が保持するナビ地図(第1地図)のルートR(第1経路)を取得し、対応する高精度地図(第2地図)の経路S(第2経路)を取得する経路データ変換装置として機能する。
<地図データの連携方法(経路データ変換方法)>
次に、地図位置特定部32が実行する連携処理(経路データ変換処理)の詳細について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
地図位置特定部32の地図連携部54は、連携処理の最初のステップST1において、ナビゲーション装置11が決定したルートRに含まれる全てのナビ地図ノードNの位置(緯度、経度、及び、高度)を取得する。その後、地図連携部54は、地図記憶部52が保持する中間データから直方体領域Pを一つずつ抽出し、ナビ地図ノードNが抽出された直方体領域Pの内部に含むか否かを判定し、内部に含むものを照合直方体領域Pcとして抽出する。地図連携部54はナビ地図ノードNが直方体領域Pの内部に含まれているか否か(すなわち、ナビ地図ノードNが直方体領域Pの内部に位置しているか否か)は、緯度、経度に加えて、高度を含めて判定される。ルートRに含まれるナビ地図ノードNの全てに対して照合直方体領域Pcの抽出が完了すると、地図連携部54はステップST2を実行する。
地図連携部54は、ステップST2において、中間データを参照して、照合直方体領域Pcを接続する領域リンクQを抽出する。その後、抽出された領域リンクQをたどることによって、地図連携部54は中間データ上のルートを同定する。中間データ上のルートの同定が完了すると、地図連携部54はステップST3を実行する。
地図連携部54は、ステップST3において、まず、中間データ上のルートに含まれる領域リンクQそれぞれについて、領域リンクQが接続する2つの照合直方体領域Pcを取得する。その後、取得した2つの照合直方体領域Pcそれぞれについて、中心に位置する車線ノードCをそれぞれ抽出する。その後、抽出された2つの車線ノードCを、車線リンクDをたどることによって接続する。この作業を、中間データ上のルートに含まれる全ての領域リンクQに対して行い、高精度地図上の経路Sを取得する。高精度地図上の経路Sの取得が完了すると、地図連携部54は連携処理を終える。
次に、地図位置特定部32(地図連携部54)が実行する連携処理の効果について説明する。地図連携部54はナビ地図ノードNを含有する直方体領域Pを抽出するステップ(ST1。抽出ステップ)を実行することによって、実質的に、ナビ地図ノードNのそれぞれと緯度、経度、及び、高度が整合する車線ノードCを抽出し、その後、地図連携部54は、抽出した車線ノードCを辿る(接続する)ことによって、高精度地図上の経路Sを取得している(ST3。接続ステップ)。
このように構成することによる効果について、図6(A)及び(B)と、図7(A)及び(B)とに示すように、ナビゲーション装置11が決定したルートRが立体交差する2つの道路がある地点を通過するように設定された場合について説明を行う。ここでは、ナビゲーション装置11が決定したルートRは上側の道路を通過するように設定されている場合について説明するが、下側の道路を通過する場合についても同様であり、また、3以上の道路が立体交差する場合も同様であるため、説明を省略する。なお、図6(B)と、図7(A)とでは、片側二車線の2つの道路が立体交差している例が示されているが、それぞれの一方の車線については、直方体領域P、及び、領域リンクQの図示は省略した。
ナビゲーション装置11が決定したルートRが立体交差する道路上を通過する場合には、図6(A)に示すように、立体交差している地点にナビ地図ノードNが配置される。一方、図6(B)に示すように、中間データには立体交差する2つの道路それぞれの車線ノードCに対応する直方体領域Pがそれぞれ記録されている。
地図連携部54はステップST1において、直方体領域Pが内部にナビ地図ノードNを含むか否かを判定する。但し、ナビ地図ノードNにも高度が設定され、直方体領域Pにも高度範囲が設定されている。このため、地図連携部54は、ステップST1において、直方体領域Pがナビ地図ノードNを高度も考慮して内部に含むときに、その直方体領域Pを照合直方体領域Pcとして抽出する。
従って、例えば、図6(A)に示すように、ナビ地図ノードNが上側の道路に配置されているときには、地図連携部54は、そのナビ地図ノードNを、上側の道路の車線ノードCを中心とする直方体領域Pの内部に位置する(図6(B)の実線の正方形を参照)と判定するが、下側の道路の車線ノードCを中心とする直方体領域P(図6(B)の二点鎖線の正方形を参照)の内部に位置すると判定しない。よって、図6(B)と図7(A)とを比較すると理解できるように、2つの道路が立体交差する点において、上側の道路の直方体領域Pのみが、照合直方体領域Pcとして抽出される。
これにより、地図連携部54はステップST2において、上側の道路を通過するように中間データ上のルートを取得し、ステップST3において高精度地図上の立体交差地点において上側の道路を通過するようにルートを取得する。これにより、ナビゲーション装置11によって決定されたルートRが立体交差を通過する場合であっても、立体交差する道路のいずれを通過しているかが高度によって実質的に判定することができるため、ナビ地図ノードNに高度が設定されておらず、直方体領域Pに高度範囲が設定されていない場合に比べて、高精度地図上においてより正確な経路Sを取得することができる。
ステップST1において、内部にナビ地図ノードNが含まれる直方体領域Pを抽出することによって、実質的に、ナビ地図ノードNのそれぞれと緯度、経度、及び、高度が整合する車線ノードCが抽出される。このように、直方体領域Pを用いることによって、ナビ地図ノードNが車線ノードCと完全に合致した位置にない場合であっても、ナビ地図ノードNに整合する車線ノードCを抽出することができる。
本実施形態では、ナビ地図ノードNに適合する車線ノードCを抽出するために直方体領域Pが用いられている。但し、ナビ地図ノードNに適合する車線ノードCを抽出するためには、車線ノードCを概ね中心に含む領域であれば、いかなる形状(例えば、球状等)の領域であってもよい。但し、本実施形態のように、領域を直方体形状にすることによって、所定の経度範囲、緯度範囲、及び、高度範囲によって領域を定義することができるため、ナビ地図ノードNに整合する車線ノードCを抽出するための領域を簡便に設定することができる。
また、上記実施形態において、直方体領域Pの高度幅は立体交差する2つの道路の高度差より小さくなるように設定されている。これにより、立体交差する道路のいずれであるかを確実に判定することができる。よって、ナビゲーション装置11によって決定されたルートRが立体交差する部分を通過する場合であっても、そのルートRに整合する高精度地図上の経路Sをより適切に取得することができる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る連携処理(経路データ変換処理)は、高度情報を考慮してルートRを高精度地図上の経路Sに変換する点は同じであるものの、処理そのものは第1実施形態とは異なる。以下、第2実施形態に係る経路データ変換処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明を行う。
地図連携部54は、ステップST11において、ナビゲーション装置11からナビゲーション装置11が決定したルートRを示す情報と、決定したルートRに対応する画像データGとを取得する。地図連携部54は、画像データGにルートRに対応するナビ地図ノードNと、ナビ地図リンクMとを重ね合わせて、そのナビ地図リンクMが通過する車道の境界Hを抽出する。但し、ここでは、車道は、分離帯によって分離された走行方向が同じ全ての車線により構成されているものとし、境界Hは走行方向が同じ全ての車線における両縁に対応する。次に、地図位置連携部は抽出した境界Hを用い、ルートRが通過する車道を覆うように緯度及び経度の範囲を示す矩形Iを複数並べた矩形情報を作成する(図9(A)の太線を参照)。このとき、地図連携部54はまずナビ地図ノードNを中心とする矩形Iを設定し、その矩形Iの間に車道の境界Hに合うように複数の矩形Iを並べることによって矩形情報を作成するとよい。これにより、ナビ地図ノードN及びナビ地図リンクMを内部に含むように矩形Iが設定される。矩形情報には矩形Iそれぞれを示すIDと、対応する矩形Iが示す緯度範囲及び経度範囲とが含まれる。矩形情報の作成が完了すると、地図連携部54はステップST12を実行する。
地図連携部54はステップST12において、ナビ地図ノードNの高度に基づいて、それぞれの矩形Iの高度を推定し、矩形Iそれぞれに対する高度を矩形情報に追加する。より具体的には、地図連携部54はナビ地図ノードNが内部に含まれる矩形Iに対して、ナビ地図ノードNの高度を設定し、その間に位置する矩形Iそれぞれの高度を内挿(補間)する。矩形情報への矩形Iそれぞれに対する高度の追加が完了すると、地図連携部54はステップST13を実行する。
地図連携部54はステップST13において、ステップST12において追加した矩形Iそれぞれに対して、対応する高度に所定値(高度幅)の半分を減じて高度の下限値を算出し、対応する高度に所定値(高度幅)の半分を加えて高度の上限値を算出する。高度幅は、立体交差する道路の高度の差以下に設定されている。全ての矩形Iに対して高度の上限値及び下限値の算出が完了すると、地図連携部54はステップST14を実行する。以下、矩形Iの示す緯度及び経度範囲内、且つ、矩形Iに対応する高度の上限値以下であり且つ下限値以上の領域を、道路領域Jと記載する。
地図連携部54はステップST14において、ステップST12において取得した道路領域Jに含まれる高精度地図上の区画線ノードAを取得する(図9(B)の黒丸を参照)。本実施形態では、車線の両端を画定する区画線ノードAが抽出されるように、矩形Iの大きさが設定されている。区画線ノードAの取得が完了すると、地図連携部54はステップST15を実行する。
地図連携部54はステップST15において、区画線ノードAの間に位置する車線ノードCを抽出する(図9(C)の白抜きの三角形を参照)。抽出が完了すると、地図連携部54はステップST16を実行する。
地図連携部54はステップST16において、ステップST15において抽出した車線ノードCを車線リンクDによって繋ぐことによって、高精度地図上の経路Sを取得する(図9(C)の実線を参照)。高精度地図上の経路Sの取得が完了すると、地図連携部54は連携処理を終える。
次に、地図位置特定部32(地図連携部54)が実行する連携処理の効果について説明する。地図連携部54は、道路の平面図が示された画像データGと、ナビ地図ノードN、及び、ナビ地図リンクMとを重ね合わせて、ナビ地図ノードN及びナビ地図リンクMを内部に含むように矩形情報を生成する(ST11)。次に、地図連携部54は、矩形情報、及び、ナビ地図ノードNの高度を内挿することにより矩形Iの高度を算出して、道路領域Jを作成する(ST12、ST13)。その後、地図連携部54は、道路領域Jに含まれている区画線ノードAを取得し(ST14)、取得した区画線ノードAに基づいて車線ノードCを取得する(ST15、抽出ステップ)。その後、車線ノードCを接続することによって、高精度地図の経路Sが取得される(ST16、接続ステップ)。
このように、ナビ地図ノードN、及び、ナビ地図リンクMを含むように矩形Iが生成され、ナビ地図ノードNに内挿することにより矩形Iの高度が算出されているため、矩形Iの内部に位置する区画線ノードAを取得することによって、ST15において、ナビ地図ノードNに緯度、経度、及び、高度において整合する車線ノードCが抽出される。よって、第1実施形態と同様に、ナビゲーション装置11が決定したルートRが立体交差する部分を通過する場合であっても、立体交差する道路のいずれを通過しているかが高度によって実質的に判定することができるため、高精度地図上の適切な経路Sを取得することができる。
道路の平面図が示された画像データGに基づいて、道路形状に合致するように矩形Iが並べられるため(ST11)、道路形状に合った区画線ノードA及び区画線リンクBが抽出される(ST15)。よって、道路の形状を考慮して、ナビ地図上のルートRに整合する高精度地図の経路Sを取得することができる。
道路領域Jに含まれる区画線ノードA、及び、区画線リンクBが抽出されて(ST14)、高精度地図の経路Sが取得される(ST14、ST15)ため、道路領域Jに含まれる車線ノードC及び車線リンクDが抽出されて高精度地図の経路Sが取得される場合に比べて、道路形状をより考慮した取得が可能となる。本実施形態では、車線の両端に位置する2つの区画線ノードAが抽出されるため(ST14)、その間に位置する車線ノードCを簡便に抽出することができる(ST15)。更に、区画線ノードAの抽出に道路領域Jを用いる(ST14)ため、第1実施形態と同様に、ナビ地図を高精度地図とが完全に合致しない場合であっても、区画線ノードAを抽出することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。
上記第1実施形態では、ナビ地図ノードN、及び、高精度地図の車線ノードCに対応する高度がナビ地図及びダイナミックマップにそれぞれ含まれていたが、この態様には限定されない。立体交差を考慮しない場合は、ナビ地図ノードN、及び、車線ノードCがそれぞれ緯度、及び、経度によって定義されていてもよい。この場合は、地図位置特定部32(地図連携部54)は、平面視で車線ノードCを中心とする矩形Iそれぞれについてナビ地図ノードNを内部に含むかを判定し、矩形Iの内部にナビ地図ノードNを含む車線ノードCを抽出し、それらを接続することによって、ナビ地図上のルートRに対応する高精度地図上の経路Sを取得してもよい。
上記第2実施形態において、境界Hは同じ走行方向の車線の両縁として定められていたが、この態様には限定されない。例えば、境界Hはすべての車線の両縁や車両の両縁、道路の両縁として定義されていてもよい。
16 :制御装置(経路データ変換装置)
A :区画線ノード
C :車線ノード
D :車線リンク
G :画像データ
H :境界
J :道路領域
M :ナビ地図リンク
N :ナビ地図ノード
P :直方体領域
Pc :照合直方体領域
Q :領域リンク
R :ルート(第1経路)
S :経路(第2経路)

Claims (13)

  1. 第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換方法であって、
    前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノードと、前記経路ノードを接続する経路リンクとによって表現され、
    前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノードと、前記車線ノードと接続する車線リンクとによって表現される車線を含み、
    前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップと、
    抽出された前記車線ノードを前記車線リンクによって接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップとを含む経路データ変換方法。
  2. 前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域と、前記領域を接続する領域リンクとを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む前記領域を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する請求項1に記載の経路データ変換方法。
  3. 前記領域は、前記経路ノードを中心とした所定の経度範囲、緯度範囲、及び、高度範囲とによって定義される請求項2に記載の経路データ変換方法。
  4. 前記領域の高度幅は立体交差する2つの道路の高度差より小さい請求項2又は請求項3に記載の経路データ変換方法。
  5. 前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データを含み、
    前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、前記経路ノードの高度に合致するように、道路領域を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する請求項1に記載の経路データ変換方法。
  6. 前記第2地図は、前記車線の左右いずれか一方の側縁を示す区画線を含み、
    前記区画線は緯度、経度、及び、高度によって定義される区画線ノードを用いて表現され、
    前記抽出ステップにおいて、
    前記画像データから前記第1経路に対応する車道の境界を抽出して、所定の緯度範囲、経度範囲、及び、高度範囲とによって定義される前記道路領域を設定し、
    前記道路領域の内部に位置する前記区画線ノードを抽出し、
    抽出された前記区画線ノードを用いて、前記経路ノードのそれぞれと整合する前記車線ノードを抽出する請求項5に記載の経路データ変換方法。
  7. 前記抽出ステップにおいて、抽出された前記区画線ノードと、抽出された前記区画線ノードとは他方側の前記車線の縁を示す前記区画線ノードとの間に位置する前記車線ノードを抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと整合する前記車線ノードを抽出する請求項6に記載の経路データ変換方法。
  8. 第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換プログラムであって、
    前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノードと、前記経路ノードを接続する経路リンクとによって表現され、
    前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノードと、前記車線ノードと接続する車線リンクとによって表現される車線を含み、
    前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップと、
    抽出された前記車線ノードを接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップとを含む経路データ変換プログラム。
  9. 前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域と、前記領域を接続する領域リンクとを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む前記領域を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する請求項8に記載の経路データ変換プログラム。
  10. 前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データを含み、
    前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、前記経路ノードの高度に合致するように、道路領域を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する請求項1に記載の経路データ変換プログラム。
  11. 第1地図の第1経路に整合する第2地図の第2経路を取得する経路データ変換装置であって、
    前記第1経路は、緯度、経度、及び、高度によって定義される経路ノードと、前記経路ノードを接続する経路リンクとによって表現され、
    前記第2地図は、緯度、経度、及び、高度によって定義される車線ノードと、前記車線ノードと接続する車線リンクとによって表現される車線を含み、
    前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する抽出ステップと、
    抽出された前記車線ノードを接続することにより前記第2経路を取得する接続ステップとを実行する経路データ変換装置。
  12. 前記抽出ステップにおいて、前記車線ノードのいずれかを中心とする領域と、前記領域を接続する領域リンクとを含む中間地図から、前記経路ノードを内部に含む前記領域を抽出することにより、前記経路ノードのそれぞれと緯度、経度、及び、高度がそれぞれ整合する前記車線ノードを抽出する請求項11に記載の経路データ変換装置。
  13. 前記第1地図は、道路の平面図が示された画像データを含み、
    前記抽出ステップにおいて、前記画像データ及び前記経路ノードに基づいて平面視で前記経路ノードを含み、前記第1経路が通過する道路の形状に合致し、且つ、前記経路ノードの高度に合致するように、道路領域を取得し、前記道路領域と整合する前記車線ノードを抽出する請求項1に記載の経路データ変換装置。
JP2021002811A 2021-01-12 2021-01-12 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置 Pending JP2022108028A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002811A JP2022108028A (ja) 2021-01-12 2021-01-12 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置
CN202210020304.9A CN114764429A (zh) 2021-01-12 2022-01-10 路线数据转换方法、非暂时性计算机可读存储介质及路线数据转换装置
US17/573,133 US20220221290A1 (en) 2021-01-12 2022-01-11 Route data conversion method, non-transitory computer-readable storage medium, and route data conversion device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002811A JP2022108028A (ja) 2021-01-12 2021-01-12 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022108028A true JP2022108028A (ja) 2022-07-25

Family

ID=82322912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021002811A Pending JP2022108028A (ja) 2021-01-12 2021-01-12 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220221290A1 (ja)
JP (1) JP2022108028A (ja)
CN (1) CN114764429A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09304106A (ja) * 1996-05-21 1997-11-28 Mitsubishi Electric Corp ナビゲーションシステム
JP2019128260A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 株式会社ゼンリン 表示装置、地図データ構造
JP2019184493A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 経路生成装置、及び自動運転システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6520597B2 (ja) * 2015-09-16 2019-05-29 株式会社デンソー 車両位置補正装置
JP2018032137A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 株式会社 ディー・エヌ・エー 移動体の配置システム
US20210033406A1 (en) * 2018-06-12 2021-02-04 Mitsubishi Electric Corporation Map generation device and map generation system
JPWO2020070766A1 (ja) * 2018-10-01 2021-05-13 三菱電機株式会社 地図表示装置および地図表示方法
US20200217972A1 (en) * 2019-01-07 2020-07-09 Qualcomm Incorporated Vehicle pose estimation and pose error correction
JP7361535B2 (ja) * 2019-08-28 2023-10-16 日立Astemo株式会社 電子制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09304106A (ja) * 1996-05-21 1997-11-28 Mitsubishi Electric Corp ナビゲーションシステム
JP2019128260A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 株式会社ゼンリン 表示装置、地図データ構造
JP2019184493A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 経路生成装置、及び自動運転システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20220221290A1 (en) 2022-07-14
CN114764429A (zh) 2022-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7216699B2 (ja) 車両制御システム及び自車線特定方法
US20220221299A1 (en) Update method of map data and map information system
US20220222060A1 (en) Update method of map data and map information system
JP7289855B2 (ja) 車両制御システムおよび車両制御方法
US11447154B2 (en) Vehicle travel system
JP7164639B2 (ja) 車両システム
US11788863B2 (en) Map information system
JP2022108028A (ja) 経路データ変換方法、経路データ変換プログラム、及び、経路データ変換装置
JP7132368B2 (ja) 車両システム
JP7164640B2 (ja) 車両システム
US11879748B2 (en) Map information system
JP7341176B2 (ja) 地図データの更新方法及び地図情報システム
US11913803B2 (en) Data compression method, non-transitory computer-readable storage medium, and data compression device
US20220204023A1 (en) Vehicle control system and road shoulder entry determining method
US20230314165A1 (en) Map generation apparatus
EP3745748A1 (en) Service providing system, vehicle and method for providing service
JP2022104150A (ja) 車両制御システム及び自車位置推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230425