JP2022107138A - チップホルダ、バリ取りツール、バリ取り装置及びバリ取り方法 - Google Patents

チップホルダ、バリ取りツール、バリ取り装置及びバリ取り方法 Download PDF

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【課題】従来よりシャフト部の先端部がコンパクトなチップホルダ及びバリ取りツールを提供する。【解決手段】本開示のバリ取りツール10によれば、シャフト部20の先端部のチップ嵌合孔22に側方からバリ取りチップ30を嵌合し、ベース部12側からシャフト部20内のロッド挿入孔23にロッド40を挿入してバリ取りチップ30に突き当てられ、ボルト50の雄螺子部52をロッド挿入孔23の基端部の雌螺子部23Mに螺合することで、バリ取りチップ30が固定される。このように、ボルト50が、ベース部12の基端部に配置され、シャフト部20の先端部がコンパクトになる。【選択図】図1

Description

本開示は、シャフト部の先端にバリ取りチップを保持するチップホルダ、及びそのチップホルダにバリ取りチップを備えたバリ取りツール、バリ取り装置及びバリ取り方法に関する。
従来のチップホルダとして、バリ取りチップを着脱可能に装着できるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
実開平05-012031号公報(図1、段落[0005],[0006]) 国際公開第03/006194号パンフレット
しかしながら、上述した従来のチップホルダでは、シャフト部の先端部がバリ取りチップを固定するボルトにより大型化してワークとの干渉が問題になることがあり、シャフト部の先端部をコンパクトにする技術の開発が求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、アクチュエータのツール保持部に保持されるベース部からシャフト部が延びて、そのシャフト部の先端部でバリ取りチップを保持するチップホルダであって、前記シャフト部の先端部の側面に開口し、前記バリ取りチップの一部が嵌合されるチップ嵌合孔と、前記ベース部の基端面から前記チップ嵌合孔の内側面まで貫通するロッド挿入孔と、前記ロッド挿入孔に挿入され、前記バリ取りチップに突き当てられるロッドと、前記ロッド挿入孔のうち前記ベース部側の端部に形成される雌螺子部と、前記ロッドと別体又は一体に設けられ、前記雌螺子部に螺合される雄螺子と、を有するチップホルダである。
請求項2の発明は、前記雄螺子は、前記ロッドと別体に設けられたボルトである請求項1に記載のチップホルダである。
請求項3の発明は、前記ロッド挿入孔は、前記ベース部の中心軸上に延びている請求項1又は2に記載のチップホルダである。
請求項4の発明は、前記チップ嵌合孔の断面形状は、前記シャフト部の軸方向に延びた長円形をなしている請求項1から3の何れか1の請求項に記載のチップホルダである。
請求項5の発明は、前記シャフト部の断面形状は、前記ベース部の中心軸を中心とする半円と、その円の直線部分の両端から互いに近づく方向に斜めに立ち上がりかつ、前記半円の半径よりも小さい高さを有する等脚台形と、を合体させた形状をなし、前記チップ嵌合孔は、前記等脚台形の上辺の幅方向の中央位置と、その中央位置から前記ベース部の中心軸を挟んだ反対位置とに開口するように前記シャフト部を貫通している請求項1から4の何れか1の請求項に記載のチップホルダである。
請求項6の発明は、請求項1から5の何れか1の請求項に記載のチップホルダと、前記チップホルダに保持されるバリ取りチップと備えてなり、前記バリ取りチップのうち前記チップ嵌合孔に嵌合される部分であるシャフト嵌合部と前記シャフト部の側面から突出する部分であるヘッド部との間に、前記チップ嵌合孔の開口縁に当接する段差面が備えられているバリ取りツールである。
請求項7の発明は、前記ヘッド部には、前記シャフト部の軸方向と平行な平面に収まりかつ前記シャフト部の側面から側方に張り出す三角形状の先端エッジ部を有する三角形突片が備えられている請求項6に記載のバリ取りツールである。
請求項8の発明は、前記シャフト嵌合部の断面形状と前記チップ嵌合孔の断面形状とは、共に前記シャフト部の軸方向に延びた長円形をなしている請求項6又は7に記載のバリ取りツールである。
請求項9の発明は、請求項6から8の何れか1の請求項に記載のバリ取りツールと、前記ツール保持部を回転駆動する前記アクチュエータとを有するバリ取り装置であって、前記シャフト部は、前記ベース部の中心軸を中心とする丸棒から一部を切除して前記中心軸と平行で平坦な切除面を有する形状をなし、前記バリ取りチップは、前記シャフト部の前記切除面から突出してその先端が前記シャフト部の外周面を延長した円内に収まる大きさをなし、前記ツール保持部は、前記ベース部が嵌合する装着孔を有し、前記シャフト部と前記バリ取りチップとのうち前記バリ取りチップの先端が前記ツール保持部の回転中心から最も離れた位置に配置されるように、前記装着孔が前記ツール保持部の回転中心から偏心しているバリ取り装置である。
請求項10の発明は、請求項9に記載のバリ取り装置を使用したバリ取り方法であって、バリ取り対象ワークに形成された貫通孔に対し、その中心軸と前記ベース部の中心軸とを一致させかつ前記ツール保持部の回転を停止した状態で、前記バリ取りチップが前記貫通孔を通過するように前記バリ取り装置を移動し、前記ツール保持部を回転させて前記貫通孔の開口縁に前記バリ取りチップを宛がい、バリ取りを行うバリ取り方法である。
請求項1のチップホルダでは、シャフト部の先端部のチップ嵌合孔に側方からバリ取りチップを嵌合し、ベース部側からシャフト部内のロッド挿入孔にロッドを挿入してバリ取りチップに突き当てられ、雄螺子をロッド挿入孔の基端部の雌螺子部に螺合することで、バリ取りチップが固定される。これにより、雄螺子が、ベース部の基端部に配置され、シャフト部の先端部がコンパクトになる。
ここで、雄螺子は、ロッドと一体に設けられてもよいし、請求項2の発明のように、ロッドと別体に設けられたボルトであってもよい。また、ロッド挿入孔は、請求項3のように、ベース部の中心軸上に延びていてもよいし、ベース部の中心軸からずれた位置でベース部の中心軸と平行に延びていてもよい。
バリ取りチップは、チップ嵌合孔に嵌合されるシャフト嵌合部からヘッド部が突出し(請求項6の発明)、ヘッド部は、シャフト部の軸方向と平行な平面に収まりかつシャフト部の側面から側方に張り出す突片を備えていて、突片は、例えば、三角形状の先端エッジ部を有する三角形突片であってもよいし(請求項7の発明)、円弧状であってもよい。
また、請求項4のチップホルダ及び請求項8のバリ取りツールによれば、バリ取りチップのシャフト嵌合部および、それが固定されるチップホルダのチップ嵌合孔の断面形状が、長円形をなしているので、バリ取りチップがチップ嵌合孔内で回転することを防止することができる。また、その長円形は、シャフト部の軸方向に延びた構成となっていることで、回転による力を受ける面積を大きくすることができる。
第1実施形態のバリ取りツールの側断面図 ベース部の拡大側断面図 チップホルダの側面図 バリ取りツールの分解斜視図 バリ取りツールの正断面図 バリ取り装置の側面図 (A)円形開口縁のバリを除去するときのバリ取り装置を示す図、(B)バリ取りチップが貫通孔内を通過するときのバリ取り装置を示す図、(C)円形開口縁のバリを除去するときのバリ取り装置を示す図
[第1実施形態]
以下、図1~図7を参照して、本実施形態のバリ取りツール10に係る第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態のバリ取りツール10は、チップホルダ11の先端部にバリ取りチップ30を組み付けてなる。以下、バリ取りツール10の説明において、図1における右側を「基端側」といい、その反対側を、「先端側」ということとする。
チップホルダ11は、図1に示すように、ベース部12からシャフト部20が延びた構造をなしている。ベース部12は、中心軸J1の円柱状をなして、基端側に小径部14を備え、先端側に小径部14より大径の大径部13を備えている。以下、ベース部12の中心軸を、「ベース中心軸J1」ということとする。
小径部14は、例えば、バリ取り装置90のアクチュエータ91の回転出力部に一体回転可能に固定されたツール保持部92に装着されている(図6参照)。ツール保持部92には、図1に示すように、ベース中心軸J1と同心の装着孔92Aが形成されて、小径部14の外面が嵌合するようになっている。本実施形態では、ツール保持部91の回転中心軸J2は、ベース中心軸J1に対して、後述するバリ取りチップ30の先端から離れる方向に偏心した位置に固定されている(図1参照)。
図2に示すように、小径部14の外周面には、径方向で対向する1対の当接部15が形成されている。詳細には、当接部15は、小径部14の基端側を段付き状に縮径する段差面と、段差面から基端側に向かって拡径する傾斜面とによって構成されている。また、ツール保持部92には、1対の当接部15と対向する位置に、1対の貫通孔93が形成されていて、各貫通孔93に螺着したセットボルト94が当接部15に突き当てられて、ベース部12が抜け止めされる。
大径部13には、図3に示すように、その外周面のうち先端寄り位置から後端部の間の一部をカットしてなる1対の平坦部16が径方向で対向するように形成されている。1対の平坦部16は、1対の当接部15の対向方向と交差する方向に配置されている(図4参照)。そして、ツール保持部92の内周面には、1対の平坦部16と対向する平坦面(図示せず)が形成され、これによりツール保持部92に対してベース部12が回り止めされる。
シャフト部20は、図5に示すように、ベース中心軸J1と同軸の円柱を軸方向に半割した形状の半円部20Aと、半円部20Aの直線部分の両端から互いに近づく方向に斜めに立ち上がった断面形状が等脚台形状の台形部20Bとから構成されている。半円部20Aの半径は、ベース部12の大径部13よりも小径になっている。台形部20Bの高さは、半円部20Aの半径よりも小さくなっていて、台形部20Bの全体が、半円部20Aの外周面を延長した円の内側に収まる。
また、シャフト部20の先端部には、図4に示すように、バリ取りチップ30を嵌合するためのチップ嵌合孔22が形成されている。詳細には、チップ嵌合孔22は、台形部20Bの上壁21の幅方向の中央位置と、半円部20Aの外周面のうち、その中央位置からベース中心軸J1を挟んだ反対位置に開口するようにシャフト部20を貫通している。チップ嵌合孔22の断面形状は、ベース中心軸J1方向に延びた長円形をなしている。
バリ取りチップ30は、図4に示すように、嵌合部31の一端面にヘッド部32を備えている。嵌合部31は、断面長円形状をなしてチップ嵌合孔22に嵌合し、ヘッド部32は、シャフト部20の台形部20Bの上壁21から突出する。
ヘッド部32は、超硬チップ34と、鍔部33とからなる。鍔部33は、図5に示すように、嵌合部31の一端側から側方に張り出し、嵌合部31との段差面33Aが、台形部20Bの上壁21に当接している。なお、鍔部33は、嵌合部31から離れるに従って先細りする形状をなしている。
超硬チップ34は、図5に示すように、先端に三角形状の先端エッジ部を有する三角形突片34Aと、三角形突片34Aの基端側を支持する支持部34Bとで構成されている。三角形突片34Aは、ベース中心軸J1と平行な平面に収まり、その両側面の一部を鍔部33に挟まれている。また、支持部34Bは、その底面が嵌合部31と同じ長円形をなして嵌合部31の一端面に隣接している。
図5に示すように、三角形突片34Aの先端のベース中心軸J1からの距離は、シャフト部20の半円部20Aの半径と略同じ大きさとなっている。つまり、三角形突片34Aの先端は、半円部20Aの外周面を延長した円上に配置されている。
図1に示すように、チップホルダ11には、ロッド挿入孔23が形成されている。ロッド挿入孔23は、ベース中心軸J1上に延び、先端側がチップ嵌合孔22の内側面に開口し、基端側がベース部12の基端面に開口している。ロッド挿入孔23は、図2に示すように、ベース部12の基端側が拡径した雌螺子部23Mが形成されている。なお、雌螺子部23Mの基端開口縁は、開口に向かって拡径したテーパー形状をなしている。
また、ロッド挿入孔23には、ロッド40が挿入されている。ロッド40は、丸棒状をなし、ロッド40の先端部は、図1に示すように、チップ嵌合孔22に嵌合したバリ取りチップ30の嵌合部31に突き当てられている。詳細には、バリ取りチップ30の嵌合部31の外周面には、ベース中心軸J1方向で対向する1対の当接部31Aが形成されていて(図4参照)、基端側に配置される当接部31Aにロッド40の先端部が突き当てられて、バリ取りチップ30が抜け止めされる。なお、1対の当接部31Aは、小径部14の外周面に形成された1対の当接部15と同形状をなしている。
また、ロッド挿入孔23の雌螺子部23Mには、ボルト50が螺合している。ボルト50は、図4に示すように、頭部51と雄螺子部52とを有し、雄螺子部52にロッド40の基端部が固定された状態で、雄螺子部52がロッド挿入孔23の雌螺子部23Mに螺着している。
本実施形態のバリ取りツール10の構成に関する説明は以上である。次に、このバリ取りツール10の作用効果について説明する。
本実施形態のバリ取りツール10は、例えば、図6に示すバリ取り装置90に備えられ、アクチュエータ91の回転動力を受けてツール保持部92と一体回転し、図7に示すようなワークWを貫通する貫通孔80における円形開口縁80A,80Bのバリを除去する。なお、アクチュエータ91はロボットに装着されて、上下左右前後方向に位置制御される。また、本実施形態のバリ取りツール10は、シャフト部20の半円部20Aの半径よりも大きい半径の貫通孔80を有するワークWに適用できる。
具体的には、まず、図7(A)に示すように、バリ取りツール10を貫通孔80の中心軸と平行に直動して、貫通孔80の中心軸に回転中心軸J2を重ねた状態にして、円形開口縁80Aのバリ取りを行う。本実施形態では、ツール保持部92の回転中心軸J2が、ベース部12のベース中心軸J1に対して、三角形突片34Aの先端から離れる方向に偏心しているので、貫通孔80の中心軸に回転中心軸J2を重ねたときに、バリ取りチップ30の三角形突片34Aの先端側の斜辺を円形開口縁80Aに当接させることができる。この状態で、ツール保持部91を回転駆動すると、三角形突片34Aは、円形開口縁80Aに沿って回転中心軸J2を中心とする円形の軌跡を描くように移動して、円形開口縁80A全体のバリを除去する。
次いで、バリ取り装置90は、ツール保持部92の回転を止めて、バリ取りチップ30が貫通孔80を通過するまで、シャフト部20を直動させる。このとき、ツール保持部92は、図7(B)に示すように、ベース中心軸J1が貫通孔80の中心軸と一致するように制御される。ここで、上述したように、三角形突片34Aの先端は、半円部20Aの外周面を延長した円上に配置されているので、貫通孔80の中心軸と、ベース部12のベース中心軸J1とを一致させることで、シャフト部12を貫通孔80内面に摺接傷をつけることなく通過させることができる。
続いて、円形開口縁80Bのバリを除去する。このとき、円形開口縁80Aのバリを除去する時と同様に、図7(C)に示すように、貫通孔80の中心軸に回転中心軸J2を重ねて、バリ取りチップ30の三角形突片34Aの基端側の斜辺を円形開口縁80Bに当接させる。この状態でツール保持部91を回転駆動すると、三角形突片34Aは、円形開口縁80Bに沿って回転中心軸J2を中心とする円形の軌跡を描くように移動して、円形開口縁80B全体のバリを除去する。
ここで、バリ取りチップ30の三角形突片34Aが使用により摩耗や欠損が生じたとき、又は貫通孔80の径が変更されるとき等に、バリ取りチップ30を交換する必要があり、本実施形態のバリ取りツール10では、バリ取りチップ30をチップホルダ11から着脱可能となっている。次に、本実施形態のバリ取りツール10の着脱方法について説明する。
まず、ワークWの貫通孔80に適用可能なバリ取りチップ30を選択し、そのバリ取りチップ30の嵌合部31を、チップ嵌合孔22に、シャフト部20の台形部20Bの上壁21側から挿入する。次に、ロッド40の基端部をボルト50の雄螺子部52に固定した状態で、ロッド40をロッド挿入孔23に、チップホルダ11の基端側から挿入する。そして、ロッド40の先端部をバリ取りチップ30の嵌合部31の当接部31Aに突き当て、ボルト50の頭部51を回転させて雄螺子部52をベース部12の雌螺子部23Mに螺着させる。これにより、ロッド40を介して嵌合部31にボルト50の締め付け力が付与され、バリ取りチップ30をチップホルダ11に固定することができる。一方、バリ取りチップ30を取り外す際には、ボルト50の螺合を解除し、バリ取りチップ30の嵌合部31を、シャフト部20の半円部20A側から押し出してチップ嵌合孔22から取り出す。なお、雄螺子部52の締め付けは、手動で行ってもよいし、工具を用いて行ってもよい。
このように、本実施形態では、ボルト50を締め付けるだけで、バリ取りチップ30をチップホルダ11に固定できるので、着脱作業が比較的容易である。
また、バリ取りチップ30が嵌合されるチップ嵌合孔22が、ボルト50が締め付ける方向と交差する方向に形成されているので、ロッド40の先端は、バリ取りチップ30に突き当てるだけでよく、簡単な構成でバリ取りチップ30をチップホルダ11に固定できる。
しかも、本実施形態では、バリ取りチップ30を固定するためのボルト50が、チップホルダ11の基端部に配置される。これにより、シャフト部12の先端部分をコンパクトにすることができる。即ち、より細径を有する貫通孔80への挿入も可能となり、種々の形状のワークWに適用することができる。
さらに、本実施形態のバリ取り装置90は、バリを除去する際には、バリ取りチップ30の三角形突片34Aがツール保持部92の回転中心軸J2を中心として円形開口縁80A,80Bに沿って円形の軌跡を描くように、ベース部12のベース中心軸J1をツール保持部92の回転中心軸J2から偏心させてベース部12を保持し、シャフト部20を貫通孔80内に挿通する際には、ベース部12のベース中心軸J1が回転中心軸J2と一致させてベース部12を保持する。これにより、1つの貫通孔80の両端の円形開口縁80A,80Bを簡単な構成で、バリ取りを行うことができる。
しかも、バリ取りチップ30の三角形突片34Aの先端が、シャフト部20の半円部20Aの外周面を延長した円上に配置されるので、バリ取りチップ30を貫通孔80の内部に挿通させる際に、シャフト部20の径を小さくすることなく強度を確保したまま、バリ取りツール10の先端部分をコンパクトにすることができる。
また、バリ取りチップ30の嵌合部31および、それが固定されるチップホルダ11のチップ嵌合孔22の断面形状が、長円形をなしているので、バリ取りチップ30がチップ嵌合孔22内で回転することを防止することができる。また、その長円形は、シャフト部20の軸方向に延びた構成となっていることで、回転による力を受ける面積を大きくすることができる。
また、シャフト部20の外面に、平坦な上壁21を備えて、バリ取りチップ30のヘッド部32の鍔部33の段差面33Aと当接させるので、バリ取りチップ30を安定してシャフト部20に固定することができる。
[他の実施形態]
(1)上記第1実施形態のバリ取りツール10は、ロッド40をボルト50に固定していたが、ボルト50にロッド40が一体に設けられていてもよい。
(2)上記第1実施形態では、バリ取りチップ30の三角形突片34Aの先端が、シャフト部20の半円部20Aの外周面を延長した円上に配置されていたが、の半円部20Aの外周面を延長した円の内側に収まっていてもよいし、半円部20Aの外周面よりも外方に突出していてもよい。
(3)上記第1実施形態では、バリ取り装置90は、ツール保持部92を回転駆動させるときに、ベース部12のベース中心軸J1が、ツール保持部92の回転中心軸J2から偏心するように、ベース部12を装着孔92Aに保持させていたが、回転駆動時に、ベース部12のベース中心軸J1をツール保持部92の回転中心軸J2と一致させる構成であってもよい。
(4)上記第1実施形態のチップホルダ11は、シャフト部20の半円部20Aが、ベース中心軸J1と同心でかつ、大径部13よりも小径であったが、大径部13と同径であってもよい。
(5)上記第1実施形態のバリ取りチップ30の三角形突片34Aは、三角形状であったが、円弧状であってもよい。
(6)上記第1実施形態のチップホルダ11は、ロッド挿入孔23がベース中心軸J1上に延びていたが、ベース中心軸J1から平行にずれた位置にベース中心軸J1と延びていてもよい。
(7)上記第1実施形態では、シャフト部20が半円部20Aと台形部20Bとで構成されていたが、シャフト部全体が円柱状に構成され、その外周面の一部を、ベース中心軸J1と平行にカットして切除面を形成し、その切除面の幅方向の中央位置に、チップ嵌合孔22の一端側の開口を設けてもよい。
(8)上記第1実施形態では、バリ取りチップ30の嵌合部31の断面形状とチップホルダ11のチップ嵌合孔22の断面形状が、共に長円形であったが、円形、矩形、六角形などの形状であってもよい。
(9)上記第1実施形態では、ロッド40は、1本の丸棒で構成されていたが、複数に分割されたものが挿通されていてもよい。
(10)上記第1実施形態のバリ取り装置90では、バリ取りツール10は、ツール保持部91に固定支持されていたが、ツール保持部91にフローティング機構を介して支持されていてもよい。この場合、通常は、バリ取りツール10は、そのベース中心軸J1が回転中心軸J2に対してバリ取りチップ30の先端から離れる方向に偏心した原点位置に保持され、例えば、バリ取りチップ30が側方から負荷を受けたときには、バリ取りツール10の原点位置からの姿勢変更を許容して、負荷から離れる方向に平行移動させてもよいし、傾動させてもよい。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10 バリ取りツール
11 チップホルダ
12 ベース部
21 上壁(切除面)
22 チップ嵌合孔
23 ロッド挿入孔
23M 雌螺子部
30 バリ取りチップ
31 嵌合部(シャフト嵌合部)
32 ヘッド部
33A 段差面
34A 三角形突片
40 ロッド
50 ボルト(雄螺子)
90 バリ取り装置
91 ツール保持部
92A 装着孔

Claims (10)

  1. アクチュエータのツール保持部に保持されるベース部からシャフト部が延びて、そのシャフト部の先端部でバリ取りチップを保持するチップホルダであって、
    前記シャフト部の先端部の側面に開口し、前記バリ取りチップの一部が嵌合されるチップ嵌合孔と、
    前記ベース部の基端面から前記チップ嵌合孔の内側面まで貫通するロッド挿入孔と、
    前記ロッド挿入孔に挿入され、前記バリ取りチップに突き当てられるロッドと、
    前記ロッド挿入孔のうち前記ベース部側の端部に形成される雌螺子部と、
    前記ロッドと別体又は一体に設けられ、前記雌螺子部に螺合される雄螺子と、を有するチップホルダ。
  2. 前記雄螺子は、前記ロッドと別体に設けられたボルトである請求項1に記載のチップホルダ。
  3. 前記ロッド挿入孔は、前記ベース部の中心軸上に延びている請求項1又は2に記載のチップホルダ。
  4. 前記チップ嵌合孔の断面形状は、前記シャフト部の軸方向に延びた長円形をなしている請求項1から3の何れか1の請求項に記載のチップホルダ。
  5. 前記シャフト部の断面形状は、前記ベース部の中心軸を中心とする半円と、その円の直線部分の両端から互いに近づく方向に斜めに立ち上がりかつ、前記半円の半径よりも小さい高さを有する等脚台形と、を合体させた形状をなし、
    前記チップ嵌合孔は、前記等脚台形の上辺の幅方向の中央位置と、その中央位置から前記ベース部の中心軸を挟んだ反対位置とに開口するように前記シャフト部を貫通している請求項1から4の何れか1の請求項に記載のチップホルダ。
  6. 請求項1から5の何れか1の請求項に記載のチップホルダと、
    前記チップホルダの保持されるバリ取りチップと備えてなり、
    前記バリ取りチップのうち前記チップ嵌合孔に嵌合される部分であるシャフト嵌合部と前記シャフト部の側面から突出する部分であるヘッド部との間に、前記チップ嵌合孔の開口縁に当接する段差面が備えられているバリ取りツール。
  7. 前記ヘッド部には、前記シャフト部の軸方向と平行な平面に収まりかつ前記シャフト部の側面から側方に張り出す三角形状の先端エッジ部を有する三角形突片が備えられている請求項6に記載のバリ取りツール。
  8. 前記シャフト嵌合部の断面形状と前記チップ嵌合孔の断面形状とは、共に前記シャフト部の軸方向に延びた長円形をなしている請求項6又は7に記載のバリ取りツール。
  9. 請求項6から8の何れか1の請求項に記載のバリ取りツールと、
    前記ツール保持部を回転駆動する前記アクチュエータとを有するバリ取り装置であって、
    前記シャフト部は、前記ベース部の中心軸を中心とする丸棒から一部を切除して前記中心軸と平行で平坦な切除面を有する形状をなし、
    前記バリ取りチップは、前記シャフト部の前記切除面から突出してその先端が前記シャフト部の外周面を延長した円内に収まる大きさをなし、
    前記ツール保持部は、前記ベース部が嵌合する装着孔を有し、
    前記シャフト部と前記バリ取りチップとのうち前記バリ取りチップの先端が前記ツール保持部の回転中心から最も離れた位置に配置されるように、前記装着孔が前記ツール保持部の回転中心から偏心しているバリ取り装置。
  10. 請求項9に記載のバリ取り装置を使用したバリ取り方法であって、
    バリ取り対象ワークに形成された貫通孔に対し、その中心軸と前記ベース部の中心軸とを一致させかつ前記ツール保持部の回転を停止した状態で、前記バリ取りチップが前記貫通孔を通過するように前記バリ取り装置を移動し、
    前記ツール保持部を回転させて前記貫通孔の開口縁に前記バリ取りチップを宛がい、バリ取りを行うバリ取り方法。
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