JP2022106467A - 給水装置用制御装置 - Google Patents

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Tetsunori Sakatani
修平 山崎
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Abstract

【課題】 更新作業時の停止時間を短縮することが可能な給水装置の一例を開示する。【解決手段】 制御装置10では、受信する新制御ソフトは、先ず、第2記憶部12Bに記憶される。このため、受信時間中であっても、給水制御部11は、利用中の制御ソフト、つまり旧制御ソフトを利用可能である。このため、制御装置10では、事実上、更新時間が無いに等しい。したがって、制御装置10では、更新作業時の停止時間が従来に比べて短縮され得る。延いては、当該制御装置10を用いた給水装置1は、更新作業時の断水時間が従来に比べて短縮され得る。【選択図】図1

Description

本開示は、給水装置の作動を制御するための制御装置等に関する。
例えば、特許文献1に記載されているように、給水装置の制御装置は、制御プログラム(以下、制御ソフトという。)により作動するマイクロコンピュータにより構成されている。
特開2020-070786号公報
現状の制御装置において制御ソフトを更新するには、給水装置を停止させた状態で更新作業を実施する必要がある。そして、更新作業時の停止時間は、少なくとも、以下の時間を要する。
すなわち、(a)現状の制御ソフトを新しい制御ソフトに書き換える(更新)するに必要な時間(以下、更新時間という。)、及び(b)当該更新の終了後、マイクロコンピュータである制御装置がシャットダウンされて再起動するに必要な時間(以下、再起動時間という。)の和である。
本開示は、上記点に鑑み、更新作業時の停止時間を短縮することが可能な給水装置用制御装置の一例を開示する。
ポンプ(3)を備える給水装置に用いられ、当該給水装置の作動を制御するための制御装置は、例えば、ソフトウェアにより作動するコンピュータで構成された給水制御部(11)と、給水装置の制御時に給水制御部(11)で利用されるソフトウェア(以下、制御ソフトという。)が記憶される書換可能な不揮発性の第1記憶部(12A)と、外部機器(20)と通信するための通信部(13)と、通信部(13)を介して受信した情報を記憶可能な第2記憶部(12B)と、第1記憶部(12A)に記憶されている制御ソフトを更新する更新制御を実行可能な更新制御部(14)とを備え、更新制御は、通信部(13)を介して受信した制御ソフトを第2記憶部(12B)に記憶させた後、当該第2記憶部(12B)に記憶されている制御ソフトを第1記憶部(12A)に記憶させる制御であることが望ましい。
ところで、通信部(13)を介して制御ソフトを受信している時間(以下、受信時間という。)は、更新時間の一部である。このため、有線回線による通信、又は少なくとも一部に無線回線区間を含む通信回線を介して制御ソフトを受信する場合において、制御ソフトが大きい場合には、受信時間、つまり更新時間も長くならざるを得ない。
これに対して、当該制御装置では、受信する制御ソフトは、先ず、第2記憶部(12B)に記憶される。このため、受信時間中であっても、給水制御部(11)は、利用中の制御ソフトを利用可能である。このため、当該制御装置では、事実上、更新時間が無いに等しい。
したがって、当該制御装置では、更新作業時の停止時間が従来に比べて短縮され得る。延いては、当該制御装置を用いた給水装置では、更新作業時の断水時間が従来に比べて短縮され得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。したがって、当該制御装置を用いた給水装置では、更新作業時の断水時間が従来に比べて短縮され得る。
第1実施形態に係る給水装置及び制御装置を示す図である。 第1実施形態に係る給水システムを示す図である。 第1実施形態に係る更新制御を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る更新制御を示すフローチャートである。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
少なくとも符号が付されて説明された機器や部材等の構成要素は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該構成要素は2以上設けられていてもよい。本開示に示された給水装置は、少なくとも符号が付されて説明された構成要素等を備える。
(第1実施形態)
<1.給水装置の概要>
本実施形態は、例えば、マンションや商業ビル等の建物に適用される給水装置に本開示に係る制御装置の一例が適用されたものである。図1に示されるように、本実施形態に係る給水装置1は、電動ポンプ3、蓄圧装置5及び制御装置10等を少なくとも備える。
電動ポンプ3は、ポンプ部3A及びモータ部3Bを有する電動式のポンプである。電動ポンプ3の吐出し側は、建物の配水管側に接続されている。そして、電動ポンプ3は、例えば受水槽7に貯留された水を配水管に供給する。
電動ポンプ3の作動は制御装置10(具体的には、給水制御部11)により制御される。給水制御部11は、駆動回路(本実施形態では、インバータ方式の駆動回路)3Cを介して電動ポンプ3の作動を制御する。
駆動回路3Cは、給水制御部11から出力される指令周波数に応じた周波数(以下、駆動周波数という。)を有する駆動電流をモータ部3Bに供給する。これにより、モータ部3Bの回転数、つまりポンプ部3Aが制御装置10により可変制御される。
蓄圧装置5は、電動ポンプ3の吐出し側に接続されて当該電動ポンプ3が停止しているときに給水圧を保持する。蓄圧装置5は、不活性ガスが充填されたガス室5Aの内圧により、電動ポンプ3が停止しているときの給水圧を保持する。
給水制御部11には、流量センサFs1の検出値及び圧力センサPd1の検出値が入力されている。流量センサFs1は、電動ポンプ3の吐出し流量を検出する。圧力センサPd1は、電動ポンプ3の吐出し側の圧力(以下、給水圧という。)を検出する。
給水制御部11は、それらセンサFs1、Pd1の検出値を利用して電動ポンプ3の作動を制御する。すなわち、給水制御部11は、流量センサFs1を利用して小水量停止制御を実行し、圧力センサPd1を利用して起動制御及び目標圧力制御を実行する。
小水量停止制御は、吐出し流量が予め決められた流量以下となったときに電動ポンプ3を停止させる制御である。起動制御は、電動ポンプ3が停止している状態において、給水圧が予め決められた値以下となったときに電動ポンプ3を起動させる制御である。
目標圧力制御は、給水圧が目標とする圧力(以下、目標圧力という。)となるように電動ポンプ3の駆動周波数を調整する制御である。なお、目標圧力は、例えば、予め決められた値、又は吐出し流量等の関数として決定される値である。
<2.制御装置>
<2.1 制御装置の概要>
制御装置10は、図1に示されるように、給水制御部11、第1記憶部12A、第2記憶部12B、通信部13及び更新制御部14等を少なくとも備える。給水制御部11は、ソフトウェアにより作動するマイクロコンピュータを有して構成されている。
つまり、給水制御部11は、CPU、ROM及びRAM等を有するとともに、給水装置1を制御するためのソフトウェア(以下、制御ソフトという。)により作動するマイクロコンピュータで構成されている。
給水装置1の制御とは、小水量停止制御等のポンプ制御、及び給水装置1を構成する各種機器(図示せず。)の制御等をいう。当該制御ソフトは、いわゆる「組み込みソフトウェア」に相当する。このため、当該制御ソフトは、OS上で作動するアプリケーションソフトウェアと異なり、それらの機器(ハードウェア)を直接的に制御する。
なお、給水制御部11には、操作表示部(図示せず。)が設けられている。操作表示部は、上記制御に必要な各種パラメータの設定入力機能、それらパラメータの値を表示する機能、及び現在利用している制御ソフトのバーション記号(番号)の表示する機能等を有する。
第1記憶部12Aは、給水制御部11で利用される制御ソフトが記憶される書換可能な不揮発性の記憶部装置である。第2記憶部12Bは、通信部13を介して受信した情報を記憶可能な記憶装置である。なお、本実施形態では、第1記憶部12Aは給水制御部11に設けられ、第2記憶部12Bは通信部13に設けられている。
本実施形態に係る第1記憶部12Aは、フラッシュメモリ等の半導体メモリである。第2記憶部12Bは、書換可能な記憶装置であれば十分であり、必ずしも不揮発性である必要はない。因みに、本実施形態では、第2記憶部12Bもフラッシュメモリである。
通信部13は、外部機器と有線又は無線にて通信可能である。なお、本実形態では、図2に示されるように、通信部13を介して管理サーバ20と給水装置1(制御装置10)とが通信可能である。
管理サーバ20は、複数の給水装置1と通信することにより、各給水装置1の運転状況を監視又は把握するととともに、各給水装置1の遠隔制御することが可能である。なお、管理サーバ20は、給水装置1の管理会社又は給水装置1の製造業者が維持・管理するコンピュータである。
本実施形態に係る通信部13は、CPU、ROM及びRAM等を有するとともに、通信制御等を実行するためのソフトウェアにより作動するマイクロコンピュータで構成されている。つまり当該マイクロコンピュータは、通信部13の作動を制御する通信制御部13Aを構成する。
なお、当該ソフトウェアは、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶部(図示せず。)に予め記憶されている。当該不揮発性記憶部は、制御装置10(本実施形態では、通信部13)に設けられている。
<2.2 更新制御部>
更新制御部14は、更新制御を実行可能な制御部である。更新制御とは、第1記憶部12Aに記憶されている制御ソフトを、通信部13を介して受信した制御ソフトに更新する制御である。なお、本実施形態では、管理サーバ20が当該制御ソフトを送信する。
本実施形態に係る更新制御部14は、通信制御部13A、つまり通信部13に設けられている。具体的には、通信制御部13Aを構成するマイクロコンピュータにて更新制御用のソフトウェアが実行されることにより、当該更新制御部14が実現されている。
なお、当該ソフトウェアは、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶部(図示せず。)に予め記憶されている。本実施形態では、通信制御用ソフトウェアが記憶されている不揮発性記憶部に当該ソフトウェアが記憶されている。
<更新制御の概要>
更新制御部14は、管理サーバ20から発信された更新指令を受信したときに、当該管理サーバ20が送信する制御ソフトを受信して更新制御を実行する。なお、本実施形態に係る更新制御部14は、当該制御ソフトを受信する際に、発信元判断機能及び復号機能を実行する。
発信元判断機能とは、制御ソフトの送信元が受信可能な外部機器であるか否かを判断する機能である。具体的には、更新制御部14は、当該送信元が給水装置1の管理会社又は給水装置1の製造業者が維持・管理する正規の管理サーバ等であるかを認証キー(パスコード)を用いて判断する。
なお、本実施形態では、例えば、予め上記の不揮発性記憶部に記憶されている認証キーと外部機器から送信された認証キーとを照合し、それら認証キーが一致したときに、受信可能な外部機器であると判断する。
復号機能は、暗号化された状態で受信した制御ソフトを復号する機能である。具体的には、更新制御部14は、復号キー(パスコード)を用いて当該制御ソフトを復号する。なお、本実施形態に係る復号キーは、送信元である管理サーバ20から送信される。
更新制御の実行時において、更新制御部14は、受信した制御ソフトを第2記憶部12Bに記憶させた後、当該第2記憶部12Bに記憶されている制御ソフトを第1記憶部12Aに記憶させる。
これにより、第1記憶部12Aに記憶されている制御ソフト(以下、旧制御ソフトという。)は、管理サーバ20から送信されてきた制御ソフト(以下、新制御ソフトという。)に更新される。したがって、更新後、給水制御部11がシャットダウンして再起動すると、給水制御部11は、新制御ソフトを利用して給水装置1を制御する。
なお、本実施形態に係る更新制御部14は、管理サーバ20から送信されてくる新制御ソフトを予め決められた単位で逐次復号しながら、復号後の新制御ソフトを逐次第2記憶部12Bに書き込んでいく。
そして、更新制御部14は、新制御ソフトの全てが第2記憶部12Bに記憶された後、当該第2記憶部12Bに記憶されている新制御ソフトを第1記憶部12Aに記憶させる制御(以下、転送制御という。)を実行することより、旧制御ソフトを新制御ソフトに更新する。
なお、更新制御部14は、少なくとも電動ポンプ3が停止しているとき、つまり電動ポンプ3が待機状態にあるに、転送制御を開始する。因みに、本実施形態に係る更新制御部14は、電動ポンプ3が停止している深夜に転送制御を開始する。
深夜とは、例えば、午後11時から翌朝の午前6時までの時間帯の少なくとも一部を含む時間帯である。具体的には、例えば、(a)午後10時から午前0時までの時間帯、(b)午前0時から午前3時までの時間帯、又は(c)午前5時から午前7時までの時間帯等が深夜に該当する。
なお、午後9時から午後10時までの時間帯や午前7時から午前8時までの時間帯等は、午後11時から翌朝の午前6時までの時間帯の少なくとも一部を含まないので、深夜に該当しない。因みに、本実施形態では、上記(b)の時間帯が採用されている。
<更新制御の詳細>
図3及び図4は、更新制御の詳細を示す一例である。当該更新制御は、給水装置1の主電源スイッチ(図示せず。)が投入されたときに起動し、遮断されたときに停止する。なお、管理サーバ20は、原則として、停止することはない。
更新制御が起動されると、更新制御部14は、管理サーバ20から発信された更新指令を受信したか否かを判断する(S1)。更新指令を受信したと判断された場合には(S1:YES)、更新制御部14は、認証キーを受信した後(S2)、制御ソフトの送信元が受信可能な外部機器であるか否かを判断する(S3)。
制御ソフトの送信元が受信不可な外部機器であると判断された場合には(S3:NO)、更新制御部14は、再び、S1を実行する。制御ソフトの送信元が受信可能な外部機器であると判断された場合には(S3:YES)、更新制御部14は、復号キーを受信した後(S4)、新制御ソフトの受信を開始する(S5)。
このとき、更新制御部14は、新制御ソフトを逐次復号しながら、復号後の新制御ソフトを逐次第2記憶部12Bに記憶させていく(S6、S7)。そして、新制御ソフトの全てが第2記憶部12Bに記憶されると(S8:YES)、更新制御部14は、給水制御部11を介して電動ポンプ3が停止中であるか否かを判断する(S9)。
電動ポンプ3が停止中であると判断された場合には(S9:YES)、更新制御部14は、現在は深夜であるか否かを判断する(S10)。深夜であると判断された場合には(S10:YES)、更新制御部14は、給水制御部11をシャットダウン(停止)させる(S11)。
その後、更新制御部14は、第2記憶部12Bに記憶されている新制御ソフトを第2記憶部12Bに転送し、旧制御ソフトを新制御ソフトに更新する(S12)。なお、本実施形態に係る当該転送処理は、更新制御部14を経由することなく、第2記憶部12Bから直接的に第1記憶部12Aに新制御ソフトを転送する。
次に、更新制御部14は、給水制御部11を再起動させた後(S13)、更新が終了した旨の信号を管理サーバ20に送信するとともに(S14)、更新完了後、予め決められた期間(例えば、48時間)の間は、所定時間毎に給水装置1の運転情報を管理サーバ20に送信する(S15)。
なお、給水装置1の運転情報とは、例えば、電動ポンプ3の吐出し圧力、吐出し流量、及び稼働・停止時刻、並びに駆動部3Cの駆動周波数、駆動電流の電圧及び電流等の給水装置1の稼働・停止・運転状況を把握するために必要な情報である。
<3.本実施形態に係る給水装置(制御装置)の特徴>
給水制御部11は、第1記憶部12Aに記憶されている制御ソフトを利用して給水装置1の制御を実行する。このとき、給水制御部11は、第1記憶部12Aに記憶されている制御ソフトが、旧制御ソフトであるか新制御ソフトであるかの判断をしない。
また、通信部13を介して新制御ソフトを受信している時間(以下、受信時間という。)は、更新時間の一部である。このため、有線回線による通信、又は少なくとも一部に無線回線区間を含む通信回線を介して新制御ソフトを受信する場合において、新制御ソフトが大きい場合には、受信時間、つまり更新時間も長くならざるを得ない。
これに対して、当該制御装置10では、受信する新制御ソフトは、先ず、第2記憶部12Bに記憶される。このため、受信時間中であっても、給水制御部11は、利用中の制御ソフト、つまり旧制御ソフトを利用可能である。このため、当該制御装置10では、事実上、更新時間が無いに等しい。
したがって、当該制御装置10では、更新作業時の停止時間が従来に比べて短縮され得る。延いては、当該制御装置10を用いた給水装置1は、更新作業時の断水時間が従来に比べて短縮され得る。
更新制御部14は、更新用の新制御ソフトの全てが第2記憶部12Bに記憶された後、当該第2記憶部12Bに記憶されている新制御ソフトを第1記憶部12Aに記憶させる転送制御を実行する。したがって、受信した新制御ソフトを、逐次、転送する場合に比べて更新制御に要する時間が短縮され得る。
更新制御部14は、少なくとも電動ポンプ3が停止しているときに、転送制御を開始する。これにより、給水装置1が停止(断水)状態となる時間、つまり、給水装置1の利用者の利便性を損なう時間を短縮することが可能となる。したがって、本実施形態のごとく、電動ポンプ3が停止している深夜に転送制御を実行することがより望ましい。
更新制御部14は、転送制御の実行後に、更新が終了した旨の信号を、新制御ソフトの発信元である管理サーバ20に発信する。これにより、更新制御の実行履歴を管理サーバ20にて管理することが可能となる。
更新制御部14は、転送制御の実行後に、給水装置1の運転情報を予め決められたタイミングで新制御ソフトの送信元である管理サーバ20に発信する。これにより、新制御ソフトによる給水装置1の運転履歴を管理サーバ20にて管理することが可能となる。
(第2実施形態)
上述の実施形態に係る更新制御部14は、給水装置1に設けられていた。これに対して、本実施形態では、更新制御部14は、外部機器の一例である管理サーバ20に設けられている。そして、当該管理サーバ20に設けられた更新制御部14は、通信部13を介した遠隔操作により更新制御を実行する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る給水装置1は、受水槽7に貯留された水を配水管に供給する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、受水槽が無く、電動ポンプ3の吸入側が水道に接続された構成であってもよい。
上述の実施形態では、1台の電動ポンプ3を備える給水装置であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、電動ポンプ3を複数台備え、給水量の変化に応じて稼働させる電動ポンプ3の台数を増減制御可能な構成であってもよい。
上述の実施形態では、管理サーバ20より送信された制御ソフトが第2記憶部12Bに記憶される構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、作業員が現場に赴き、携帯型コンピュータと制御装置10とを有線通信又は無線通信にて接続して第2記憶部に制御ソフトを書き込んでもよい。
上述の実施形態では、管理サーバ20が変更指令を発信した。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、作業員が現場に赴いて制御装置10を操作することにより、手動操作にて変更指令を発信する構成であってもよい。
また、制御装置10が自ら定期的に更新制御を実行し、第2記憶部12Bに制御ソフトが書き込まれたとき、又は管理サーバ20に新しい制御ソフトが準備されているときに更新制御を実行する構成であってもよい。
上述の実施形態では、複数の記憶部12A、12Bは、物理的に異なる複数の半導体メモリにて構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、論理的な構成単位により構成されていてもよい。
上述の実施形態では、2つの記憶部を有する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、3つ以上の記憶部を有する構成であってもよい。
上述の実施形態に係る第1記憶部12は、フラッシュメモリ等の半導体メモリにて構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、記憶部は、(a)制御ソフトが記憶され、(b)書換可能であり、かつ(c)不揮発性(制御装置10がシャットダウンしても記憶内容が保持可能)であればよい。
したがって、当該開示に係る記憶部12は、上記(a)~(c)の要件を満たすもの、例えば、HDD、書換可能な媒体(CD-R、DVD-R等)、又はバッテリ等の蓄電機能が有する半導体メモリ装置等であってもよい。
上述の実施形態に係る制御ソフトは、ハードウェアを直接的に制御するソフトウェアであった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、ハードウェアの直接的な制御を実行するOS(ドライバーも含む。)、及び当該OSを上で作動するアプリケーションソフトウェアにて制御装置10のソフトウェアが構成されていてもよい。
そして、各制御を実行するソフトウェアがアプリケーションソフトウェアにて構成され、かつ、当該アプリケーションソフトウェアを制御ソフトとした構成であってもよい。なお、当該構成であれば、制御ソフトが更新された場合であっても、制御装置10の再起動が不必要となり得る。
上述の実施形態に係る更新制御部14は、新制御ソフトを第2記憶部12Bに記憶させる際には、新制御ソフトを逐次復号しながら、復号後の新制御ソフトを逐次第2記憶部12Bに書き込んでいった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、新制御ソフトの全てを第2記憶部12B等に記憶させた後に、全てを復号させてもよい。
上述の実施形態では、更新制御部14は、当該制御ソフトを受信する際に、発信元判断機能及び復号機能を実行した。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、発信元判断機能及び復号機能のうち少なくとも一方の機能が廃止された構成であってもよい。
上述の第2実施形態に係る更新制御部14は、管理サーバ20に設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、外部機器の一例である携帯型コンピュータに更新制御部14が設けられ、携帯型コンピュータが有線通信又は無線通信にて遠隔操作により更新制御を実行する構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1記憶部12Aは給水制御部11に設けられ、第2記憶部12Bは通信部13に設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1記憶部12A及び第2記憶部12Bが給水制御部11及び通信部13以外に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、電動ポンプ3が停止している深夜に転送制御を開始する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第2記憶部12Bへの新制御ソフトの書込制御が完了した後、即時又は当該書込制御が実行された後、予め決められた時刻に転送制御を実行する構成であってもよい。
上述の実施形態では、上述の実施形態では、電動ポンプ3が停止しているときに転送制御を開始する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、運転情報履歴を利用して電動ポンプ3が待機状態なる時間帯を予測する予測機能を備え、当該予測機能が予測した時間帯に転送制御を実行する構成であってよい。
なお、上記予測機能を備える給水装置又は制御装置おいては、例えば、第2記憶部12Bを廃止し、受信した新制御ソフトを第2記憶部12Bに記憶させることなく、当該予測した時間帯になったときに、新制御ソフトを第1記憶部12Aに記憶させてもよい。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
1… 給水装置 3… 電動ポンプ 10… 制御装置
11… 給水制御部 12A… 第1記憶部 12B… 第2記憶部
13… 通信部 13A… 通信制御部 14… 更新制御部

Claims (10)

  1. ポンプを備える給水装置に用いられ、当該給水装置を制御する制御装置において、
    ソフトウェアにより作動するコンピュータを有して構成された給水制御部と、
    前記給水装置の制御時に前記給水制御部で利用されるソフトウェア(以下、制御ソフトという。)が記憶される書換可能な不揮発性の第1記憶部と、
    外部機器と通信するための通信部と、
    前記通信部を介して受信した情報を記憶可能な第2記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶されている制御ソフトを更新する更新制御を実行可能な更新制御部とを備え、
    前記更新制御は、前記通信部を介して受信した制御ソフトを前記第2記憶部に記憶させた後、当該第2記憶部に記憶されている制御ソフトを前記第1記憶部に記憶させる制御である給水装置用制御装置。
  2. 前記更新制御部は、更新用の制御ソフトの全てが前記第2記憶部に記憶された後、当該第2記憶部に記憶されている制御ソフトを前記第1記憶部に記憶させる請求項1に記載の給水装置用制御装置。
  3. 前記第2記憶部に記憶されている制御ソフトを前記第1記憶部に記憶させる制御を転送制御としたとき、
    前記更新制御部は、少なくとも前記ポンプが停止しているときに、前記転送制御を開始する請求項2に記載の給水装置用制御装置。
  4. 前記更新制御部は、前記ポンプが停止している深夜に、前記転送制御を開始する請求項3に記載の給水装置用制御装置。
  5. 前記第2記憶部は、前記通信部に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置。
  6. 前記通信部に設けられ、当該通信部の作動を制御する通信制御部を備え、
    前記更新制御部は、前記通信制御部に設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置。
  7. 前記更新制御部は、前記外部機器に設けられているとともに、前記通信部を介した遠隔操作により前記更新制御を実行する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置。
  8. 前記更新制御部は、前記第2記憶部に記憶されている制御ソフトを前記第1記憶部に記憶させた後に、更新が終了した旨の信号を制御ソフトの送信元に発信する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置。
  9. 前記更新制御部は、前記第2記憶部に記憶されている制御ソフトを前記第1記憶部に記憶させた後に、前記給水装置の運転情報を予め決められたタイミングで制御ソフトの送信元に発信する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の給水装置用制御装置を有する給水装置と、
    前記給水装置の前記通信部と通信可能な管理サーバとを備え、
    前記更新制御部は、前記管理サーバから発信された更新指令を受信したときに、当該管理サーバが送信する制御ソフトを受信して前記更新制御を実行する給水システム。
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