JP2022102470A - 磁気センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の回転を検知する磁気センサ装置の分解能を向上させる。【解決手段】磁気センサ20Aは、ブリッジ接続された磁気エレメント24A~24Dにより磁束方向の回転に応じた出力信号Sa、Sbを出力し、磁気センサ20Bは、ブリッジ接続された磁気エレメント24E~24Hにより磁束方向の回転に応じた出力信号Sc、Sdを出力する。また、コンパレータ30A~30Dは、出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を出力する。これにより、回転体が回転されることによる磁束方向の半回転を8分割して検知できるので、回転体の回転に対する分解能を向上できる。【選択図】図2

Description

本発明は、磁気センサ装置に関する。
特許文献1には、磁気抵抗素子を用いた磁気センサが開示されている。磁気センサには、基板に各々4個の磁気抵抗素子がフルブリッジ接続された第1及び第2のブリッジ回路が形成されている。第1のブリッジ回路の磁気抵抗素子と第2のブリッジ回路の磁気抵抗素子の配列は、一方を他方に対して45度回転させた配列となっており、第1のブリッジ回路では、出力電圧Am、Apが同相で変化し、第2のブリッジ回路では、出力電圧Bm、Bpが反相で変化する。
磁気センサの演算回路部には、4つの比較器に、各々第1のブリッジ回路の出力電圧Amと第2のブリッジ回路の出力電圧Bp、出力電圧Amと第2のブリッジ回路の出力電圧Bm、出力電圧Bpと第1のブリッジ回路の出力電圧Ap、及び出力電圧Bpと出力電圧Apが入力されて、各比較器の判定信号S1、S2、S3、S4がNOR回路に入力される。
特開2013-195345号公報
ところで、磁気センサ装置には、複数の磁石により外周部の周方向にS極とN極とが交互に配置された回転体を対象にし、回転体の外周の磁場の変化を検知して、回転体の回転を検知するものがある。この磁気センサ装置では、各々磁気抵抗素子がフルブリッジ接続された2つの磁気センサ部の出力信号の変化から対向する磁極の切換りを検知する場合、周方向に配置する磁極数を多くすることで分解能を向上できる。しかし、周方向の磁極数を多くすることで磁力が弱くなって検知精度が低下し、検知精度の低下を抑制するために個々の磁石の磁力を強くしようとすると、回転体(磁石)の大型化やコストアップ等が生じ、分解能の向上を図るためには、改善の余地がある。
本発明は上記事実を鑑みて成されたものであり、分解能が向上された磁気センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様の磁気センサ装置は、計測対象が回転されることで磁束方向が回転される磁場内に配置され、前記磁束方向の回転に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジ接続されて前記磁束方向の回転に応じて逆相で正弦状に変化する2つの検知信号を出力する第1磁気センサ部と、前記第1磁気センサ部と共に磁場内に配置され、前記磁束方向の回転に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジ接続されて前記磁束方向の回転に応じて逆相で変化すると共に前記第1磁気センサ部の検知信号に対して所定の位相差で正弦波状に変化する2つの検知信号を出力する第2磁気センサ部と、各々が2つの信号の大小関係を比較するための比較手段として、前記第1磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第1比較信号を出力する第1比較手段と、前記第2磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第2比較信号を出力する第2比較手段と、前記第1磁気センサ部の2つの検知信号の各々と前記第2磁気センサ部の2つの検知信号の一方の検知信号とを比較して第3比較信号及び第4比較信号を出力する第3及び第4比較手段と、を備える比較部と、を含む。
本発明の第2の態様の磁気センサ装置は、第1の態様において、前記所定の位相差は、前記磁場内における前記磁束方向の1/8回転に対応する位相差である。
本発明の第3の態様の磁気センサ装置は、第1又は第2の態様において、前記第1比較信号と前記第2比較信号との排他的論理和の第1出力信号を出力する第1出力手段と、前記第3比較信号と前記第4比較信号との排他的論理和の第2出力信号を出力する第2出力手段と、を含む。
本発明の第1の態様の磁気センサ装置では、計測対象が回転されることで磁束方向が回転される磁場内に第1磁気センサ部及び第2磁気センサ部が配置され、第1磁気センサ部及び第2磁気センサ部は、各々磁場内の磁束方向の回転に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジ接続されて磁束方向の回転に応じて逆相で正弦波状に変化する2つの検知信号を出力する。また、第2磁気センサ部は、検知信号が第1磁気センサ部の検知信号との間で、所定の位相差となるように配置される。
この際、第1及び第2磁気センサ部の各々は、例えば、磁場の磁束方向が反転(1/2回転)することで、1周期となる正弦波状の検知信号を出力し、第1磁気センサ部の検知信号と第2磁気センサ部の検知信号とは、所定の位相差で変化する。
比較部は、各々が2つの信号の大小関係を比較するための第1比較手段及び第2比較手段を備える。第1比較手段は、第1磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第1比較信号を出力し、第2比較手段は、第2磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第2比較信号を出力する。これにより、磁束方向の反転(半回転)を4つに分割できる。
ここで、比較部は、第3比較手段及び第4比較手段を備える。第3比較手段は、第1磁気センサ部の2つの検知信号の一方と、第2磁気センサ部の2つの検知信号の一方の検知信号とを比較して第3比較信号を出力し、第4比較手段は、第1磁気センサ部の2つの検知信号の他方と、第2磁気センサ部の2つの検知信号の一方の検知信号とを比較して第4比較信号を出力する。
これにより、磁束方向の反転の周期に対して1周期となる第3検知信号及び第4検知信号が得られる。また、第3検知信号及び第4検知信号は、第1及び第2検知信号に対して所定の位相差で変化する。
したがって、第1~第4比較信号を用いることで、第1及び第2比較信号により4分割された磁場の反転の周期の各々を第3及び第4比較信号により分割できるので、計測対象の回転角の分解能を向上できる。
第2の態様の磁気センサ装置では、第1磁気センサ部の検知信号と第2磁気センサの検知信号との位相差を磁束方向の1/8回転に対応する位相差としている。これにより、磁束方向の反転周期を8等分に分割できるので、計測対象の回転角の分解能を向上して、回転角を精度よく検知できる。
第3の態様の磁気センサ装置では、各々が入力された信号に対して排他的論理和を出力する第1及び第2出力手段を備える。第1出力手段は、第1比較信号と第2比較信号とに応じて変化するパルス状の第1出力信号を出力し、第2出力手段は、第3比較信号と第4比較信号とに応じて変化するパルス状の第2出力信号を出力する。
ここで、第1出力信号と第2出力信号とは、磁束方向の回転に対して所定の位相差に応じた位相差で変化する。これにより、第1出力信号と第2出力信号の変化から磁束方向の回転方向の変化を判定できるので、分解能の向上を図りつつ計測対象の回転方向を判定できる。
本実施形態に係る磁気センサ装置の概略構成図である。 磁気センサ装置の主要部の構成図である。 (A)及び(B)は、各々磁気センサ部の出力信号の概略を示す線図、(C)は、2つの磁気センサ部の出力信号の概略を示す線図である。 (A)~(F)は回転角に対する出力信号の変化を示す線図であり、(A)及び(B)は、各々XOR回路の出力信号を示し、(C)~(F)は、比較器の出力信号を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る磁気センサ装置10の概略構成が示され、図2には、磁気センサ装置10の主要部が概略構成図にて示されている。
図2に示すように、本実施形態に係る磁気センサ装置10は、磁気センサ部12及び検知回路部14を備えている。検知回路部14は、回路チップ(図示省略)に形成されており、磁気センサ部12は、回路チップに積層されている。
図1に示すように、磁気センサ装置10は、検知対象(計測対象)としての回転体16に隣接され、回転体16に対して相対回転可能に配置されている。回転体16は、複数の磁石(永久磁石)18が用いられた多極マグネットとされており、回転体16は、平面視円形または円環状とされ、軸心部の回転軸Pを軸に回転される。磁石18は、各々の着磁方向(磁石内においてS極からN極に向かう方向)が回転体16の径方向とされて、回転体16の周方向に配列されている。また、磁石18は、回転体16の外周部において磁極(N極とS極)が周方向に交互に変化するように配置されている。これにより、回転体16の径方向外側には、磁束方向に対応する磁力線(図1及び図2において主となる磁力線を二点鎖線で示す)がN極から径方向の外側に向かう磁場と、磁力線が径方向の外側からS極に向かう磁場とが交互に形成されている。
磁気センサ装置10は、回転体16の径方向外側において磁石18により形成される磁場内に配置されており、回転体16が回転されることで、磁気センサ装置10が配置された磁場(磁束密度)が変化し、磁束方向が回転される。図1では、一例として回転体16に8個の磁石18が配置されており、回転体16が45°(π/4)回転されることで、対向する磁石18の中心位置が切替わる。このため、回転体16が22.5°(π/8)回転されるごとに磁束方向が反転される(磁力線の向きが逆向きになる)。
図2に示すように、磁気センサ装置10の磁気センサ部12には、第1及び第2磁気センサ部としての2つの磁気センサ20(以下、区別する場合、一方を磁気センサ20A、他方を磁気センサ20Bとする)が形成されている。基板22は、表面が回転体16の磁石18に形成される磁場内において磁束方向が表面に沿う(磁束密度における磁束方向が略平行)ように配置される。
磁気センサ20A、20Bは、略矩形平板状の基板22上において、回転体16の周方向に並んで形成されている。磁気センサ装置10では、回転体16によって磁気センサ20A、20Bに同様の磁場が形成されるように回転体16の外側に基板22が配置される。
磁気センサ20A、20Bには、磁気抵抗体(磁気抵抗素子)としての磁気エレメント24が用いられており、磁気エレメント24には、磁気抵抗効果によって電気抵抗率(電気抵抗値)が変化する磁気抵抗素子(MR:Magneto Resistive)が用いられている。なお、本実施形態では、磁気抵抗素子の一例として異方性磁気抵抗素子(AMR:Anisotropic Magneto Resistive)が適用されている。
磁気抵抗素子(異方性磁気抵抗素子)は、強磁性体膜(薄膜)により形成され、強磁性体膜の磁化の向き(磁束方向)が電流の方向に平行な場合と、磁化の向きが電流の方向に対して垂直な場合とで、電子の散乱度合いが変化して電気抵抗率(電気抵抗値)が変化する。磁気抵抗素子(異方性磁気抵抗素子)には、ニッケル(Ni)や鉄(Fe)などの強磁性材料又はこれらの強磁性材料を主成分とする合金を用いることができる。これにより、磁気抵抗素子を用いた磁気エレメント24では、電流の方向に対する磁化の向きに応じた抵抗値が得られる。以下の説明において、磁気エレメント24は、電流の方向と磁化の向きとが重なる方向において感度を有する(感度が高い)ものとする。
磁気エレメント24は、薄肉帯状に形成された磁気抵抗素子が互いの長手方向が平行とされ、幅方向に所定間隔で複数が所定のパターンで配列され、磁気抵抗素子の長手方向の一端が配列方向内側に隣接する磁気抵抗素子に接続され、磁気抵抗素子の長手方向の他端が配列方向外側に隣接する磁気抵抗素子に接続されている。これにより、磁気エレメント24は、一方向に感度を有するように形成されている。
磁気センサ20A、20Bの各々は、4つの磁気エレメント24がブリッジ接続されることで磁気検知のための回路(磁気検知回路)とされている。磁気センサ20Aには、磁気エレメント24A~24Dが用いられ、磁気エレメント24Aと磁気エレメント24Dとが同一の磁束方向に感度を有し、磁気エレメント24Bと磁気エレメント24Cとが同一の磁束方向に感度を有するように配置されている。また、磁気センサ20Aでは、磁気エレメント24A、24Dが感度を有する方向と磁気エレメント24B、24Cが感度を有する方向とが略直交されている。
磁気センサ20Bには、磁気エレメント24E~24Hが用いられ、磁気エレメント24Eと磁気エレメント24Hとが同一の磁束方向に感度を有し、磁気エレメント24Fと磁気エレメント24Gとが同一の磁束方向に感度を有するように配置されている。また、磁気センサ20Bでは、磁気エレメント24E、24Hが感度を有する方向と磁気エレメント24F、24Gが感度を有する方向とが略直交されている。
さらに、磁気センサ20A、20Bでは、磁気エレメント24A、24D(又は磁気エレメント24B、24C)が感度を有する方向と磁気エレメント24E、24H(又は磁気エレメント24F、24G)が感度を有する方向との間が所定の角度となるように形成されている。磁気センサ装置10では、この角度が45°(π/4)とされている。
磁気センサ20Aには、磁気エレメント24A、24Bの接続点に電源(Vcc)が供給され、磁気エレメント24C、24Dの接続点が接地(GND)される。これにより、磁気センサ20Aでは、磁気エレメント24A、24Cにより形成されるハーフブリッジの端子26A、及び磁気エレメント24B、24Dにより形成されるハーフブリッジの端子26Bの各々が出力端子として機能する。
また、磁気センサ20Bには、磁気エレメント24E、24Fの接続点に電源(Vcc)が供給され、磁気エレメント24G、24Hの接続点が接地(GND)されることで、磁気エレメント24E、24Gにより形成されるハーフブリッジの端子26C、及び磁気エレメント24F、24Gにより形成されるハーフブリッジの端子26Dの各々が出力端子として機能する。
また、磁気センサ20A、20Bは、回転体16が一方向に回転されることにより磁束方向が回転されて、磁気エレメント24A~24Hの電気抵抗値が変化することで、端子26A、26B、26C、26Dから正弦波状に変化する検知信号としての出力信号Sa、Sb、Sc、Sdが出力される。
図3(A)には、磁気センサ20Aにおける出力信号Sa、Sbの変化の概略が線図にて示され、図3(B)には、磁気センサ20Bにおける出力信号Sc、Sdの変化の概略が線図にて示されている。また、図3(C)には、出力信号Sa、Sb、Sc、Sdが重ねられて線図にて示されている。
回転体16では、磁石18の各々が回転軸Pを中心とした45°の範囲に配置されており、回転体16により形成される磁場は、回転体16の1/4回転で磁束方向が1回転する。磁気センサ20A、20Bでは、磁場の半回転(磁束方向の180°(π)回転)において、出力信号Sa、Sb、Sc、Sdが1周期となる。なお、以下の説明及び図面では、出力信号Saを基準とし、磁束方向の回転角に対する出力信号Sa、Sb、Sc、Sdの各々の変化が示されている。
図3(A)及び図3(B)に示すように、磁気センサ20Aは、出力信号Sa、Sbが逆相とされ、磁気センサ20Bは、出力信号Sc、Sdが逆相とされている。また、磁気センサ20Aと磁気センサ20Bとでは、対応する磁気エレメント24の間の角度が45°とされている。これにより、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbと磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdとの間では、磁束方向の1/8回転に対応する位相差が生じる(磁束方向の半回転に対しては、π/4の位相差)。
一方、図2に示すように、検知回路部14には、複数の比較回路(比較器:コンパレータ)30、及び複数の排他的論理和回路(XOR回路)32が形成されている。磁気センサ装置10の検知回路部14には、比較手段としての4個のコンパレータ30(30A~30D)が適用されていると共に、第1出力手段及び第2出力手段としての2つのXOR(排他的論理和)回路32(32A、32B)が用いられている。
磁気センサ20Aは、端子26Aがコンパレータ30A、30Dの各々に電気的に接続され、端子26Bがコンパレータ30A、30Cに電気的に接続されている。また、磁気センサ20Bは、端子26Cがコンパレータ30Bに電気的に接続され、端子26Dがコンパレータ30B、30C、30Dの各々に電気的に接続されている。
これにより、磁気センサ装置10では、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbがコンパレータ30Aに入力され、磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdがコンパレータ30Bに入力される。出力信号Sbは、コンパレータ30Aの「-」側に入力され、出力信号Saは、コンパレータ30Aの「+」側に入力される。また、出力信号Sdは、コンパレータ30Bの「-」側に入力され、出力信号Scは、コンパレータ30Bの「+」側に入力される。
また、磁気センサ装置10では、コンパレータ30Cに磁気センサ20Aの出力信号Sb、及び磁気センサ20Bの出力信号Sdが入力され、コンパレータ30Dに磁気センサ20Aの出力信号Sa、及び磁気センサ20Bの出力信号Sdが入力される。出力信号Sdは、コンパレータ30Cの「-」側に入力され、出力信号Sbは、コンパレータ30Cの「+」側に入力される。また、出力信号Sdは、コンパレータ30Dの「-」側に入力され、出力信号Saは、コンパレータ30Dの「+」側に入力される。
これにより、コンパレータ30Aは、出力信号Sa、Sbに応じて変化するパルス状の出力信号(Sa-Sb)を出力し、コンパレータ30Bは、出力信号Sc、Sdに応じて変化するパルス状の出力信号(Sa-Sb)を出力する。また、コンパレータ30Cは、出力信号Sb、Sdに応じて変化するパルス状の出力信号(Sb-Sd)を出力し、コンパレータ30Dは、出力信号Sa、Sdに応じて変化するパルス状の出力信号(Sa-Sd)を出力する。
コンパレータ30A、30Bは、XOR回路32に電気的に接続され、コンパレータ30C、30DがXOR回路32Bに電気的に接続されている。XOR回路32Aには、コンパレータ30Aの出力信号(Sa-Sb)、及びコンパレータ30Bの出力信号(Sc-Sdが)が入力される。また、XOR回路32Bには、コンパレータ30Cの出力信号(Sb-Sd)、及びコンパレータ30Dの出力信号(Sa-Sc)が入力される。
これにより、磁気センサ装置10の検知回路部14では、XOR回路32Aが出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)に応じて変化するパルス状の出力信号Caを出力し、XOR回路32Bが出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)に応じて変化するパルス状の出力信号Cbを出力する。XOR回路32A、32Bは、各々入力信号の何れか一方のみがHレベル(又はLレベル)となることで、Hレベルとなる出力信号Ca、Cbを出力する。
このように構成されている磁気センサ装置10は、複数の磁石18が設けられた回転体16に隣接し、磁石18によって形成される磁場内に配置される。回転体16の外周部には、複数の磁石18により周方向にN極とS極とが交互に配置されており、回転体16が回転されると磁気センサ装置10の磁場が変化(磁束方向が回転)される。
磁気センサ装置10には、各々磁気エレメント24がブリッジ状に接続された磁気センサ20A、20Bが配置されており、磁気センサ20A、20Bでは、回転体16が回転されて磁束方向が回転されることで、出力信号Sa、Sb、Sc、Sdが正弦波状に変化する。
回転体16は、1/8回転することで、磁気センサ20A、20Bが配置された磁場の磁束方向が半回転する。また、磁気センサ20A、20Bの出力信号Sa、Sb、Sc、Sdは、磁束方向の半回転が1周期となっている。
磁気センサ装置10では、磁束方向の回転に応じて磁気センサ20A、20Bから出力信号Sa、Sb、Sc、Sdが出力されて、検知回路部14のコンパレータ30A~30Dに入力される。コンパレータ30Aは、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbに応じた出力信号(Sa-Sb)を出力し、コンパレータ30Bは、磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdに応じた出力信号(Sc-Sd)を出力する。また、XOR回路32Aは、コンパレータ30A、30Bから入力される出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)に応じて出力信号Caが変化し、XOR回路32Bは、コンパレータ30C、30Dから入力される出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)に応じて出力信号Cbが変化する。
図4(A)~図4(F)には、XOR回路32A、32Bの各々の出力信号Ca、Cb、及びコンパレータ30A~30Dの各々の出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、(Sb-Sd)、(Sa-Sd)が線図にて示されている。
図4(C)に示すように、コンパレータ30Aの出力信号(Sa-Sb)は、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbにおいて、Sa>SbとなっているときにHレベルとなり、Sa<SbとなっているときにLレベルとなる。また、図4(D)に示すように、コンパレータ30Bの出力信号(Sc-Sd)は、磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdにおいて、Sc>SdとなっているときにHレベルとなり、Sc<SdとなっているときにLレベルとなる。
図4(E)に示すように、コンパレータ30Cの出力信号(Sb-Sd)は、磁気センサ20Aの出力信号Sdと磁気センサ20Bの出力信号Sdの間において、Sb>SdとなっているときにHレベルとなり、Sb<SdとなっているときにLレベルとなる。また、図4(F)に示すように、コンパレータ30Dの出力信号(Sa-Sd)は、磁気センサ20Aの出力信号Saと磁気センサ20Bの出力信号Sdとの間において、Sa>SdとなっているときにHレベルとなり、Sa<SdとなっているときにLレベルとなる。
磁気センサ装置10では、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbに対して磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdの各々が磁束方向のπ/4回転に対応する位相差(各々の1周期を2πとした場合のπ/2の位相差)となっている。このため、磁気センサ装置10では、コンパレータ30A、30Bの出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)又は、コンパレータ30C、30Dの出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を用いることで、磁束方向の回転に対してπ/2の周期で変化する出力が得られる。すなわち、出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、及び出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)は、磁束方向の1回転に対して2周期で変化する。
これにより、磁気センサ装置10では、回転体16の1/8回転に対して、1/4で変化するパルス信号が得られ、回転体16の回転に対して1/32の分解能で回転体16の回転(回転角)を検知できる。
一方、磁気センサ装置10では、磁気センサ20Aの出力信号Sa、Sbに対して磁気センサ20Bの出力信号Sc、Sdの各々が同様の周期でかつ磁束方向の回転(1回転は2π)に対してπ/8の位相差となっている。このため、磁気センサ装置10では、コンパレータ30A~30Dの出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を用いることで、磁束方向の回転に対して1/16の周期で変化する出力が得られる。すなわち、出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、(Sb-Sd)、(Sa-Sd)は、回転体16の回転に対して1/64の周期で変化する。
これにより、磁気センサ装置10では、回転体16の1/8回転に対して、1/8で変化するパルス信号が得られ、回転体16の回転に対して1/64の分解能で回転体16の回転(回転角)を検知できる。
すなわち、図3(C)に示すように、コンパレータ30A、30Bの出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)を用いることで、磁束方向の回転に対してπ/4ごとの点a、点b、点c、点dを検知できる。また、コンパレータ30C、30Dの出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を用いることで、磁束方向に対して各々π/8、3π/8、5π/8、7π/8の回転位置となる点e、点f、点g、点hを検知できる。これにより磁気センサ装置10は、磁束方向の一回転を16点で検知でき、コンパレータ30A~30Dを用いる磁気センサ装置10は、コンパレータ30A、30Bの信号のみを用いる場合に比して、分解能が2倍に向上される。
一方、図4(A)及び図4(B)に示すように、XOR回路32の出力信号Ca及びXOR回路32Bの出力信号Cbは、各々磁束方向の回転に対して1/16の周期で変化するパルス状となっている。また、出力信号Caと出力信号Cbとの間では、磁束方向の回転に対してπ/8の位相差が生じる。
これにより、磁気センサ装置10では、出力信号Ca、Cbの各々がカウントされることで、回転体16の回転角を高精度で判定できる。また、磁気センサ装置10では、出力信号Ca、Cbの変化方向が検知されることで、回転体16の回転方向の変化を検知可能になる。
このように、磁気センサ装置10では、回転体16回転されることで磁束方向が回転される磁場内に磁気センサ20A、20Bを配置し、磁束方向の回転に対して正弦波状に変化する出力信号Sa、Sb、Sc、Sdを検知する。この際、磁気センサ20Aの磁気エレメント24(24A~24D)と磁気センサ20Bの磁気エレメント24(24E~24H)との間の角度を所定の角度(例えば、π/4)とすることで、出力信号Sa、Sbと出力信号Sc、Sdとの間に所定の角度に対応する位相差を生じさせる。
また、磁気センサ装置10では、コンパレータ30A~30Dを用い、出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)、(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を出力する。これにより、磁気センサ装置10では、磁束方向の回転についての分解能を向上できる。
また、磁気センサ装置10では、磁気センサ20の磁気エレメント24と磁気センサ20Bの磁気エレメント24との間の角度を90°(π/4)としている。これにより、磁気センサ装置10では、出力信号Sa、Sbと出力信号Sc、Sdとの間における磁束方向の回転に対する位相差をπ/8にでき、出力信号(Sa-Sb)、(Sc-Sd)に対して磁束方向の回転に対する位相差がπ/8となる出力信号(Sb-Sd)、(Sa-Sd)を生成できる。これにより、磁束方向の反転周期を8等分に分割できるので、計測対象の回転角の分解能を向上して、回転角を精度よく検知できる。
さらに、磁気センサ装置10では、XOR回路32A、32Bを用いて、出力信号(Sa-Sb)と出力信号(Sc-Sd)との排他的論理和となる出力信号Ca、及び出力信号(Sb-Sd)と出力信号(Sa-Sd)との排他的論理和となる出力信号Cbを生成する。これにより、磁束方向の回転方向に対応する回転体16の回転方向及び回転方向の切替わりを判定できるので、回転体16の回転角の変化を効果的に判定できる。
また、磁気センサ装置10では、回転体16に配置する磁石18の数を増やすことなく、回転体16の回転の分解能を向上させることができる。これにより、回転体16の回転の分解能を向上させるために、回転体16を大型化させたり、磁石18の数を増やしたりする必要がないので、分解能を向上させるためのコスト上昇を抑制できる。しかも、磁気センサ装置10では、アナログ信号である出力信号Sa~Sdをコンパレータ30A~30Dによりパルス状の信号に変換するので、回転体16の回転角の検知のための処理を簡略にできる。
なお、以上説明した本実施形態では、コンパレータ30C、30Dを用いて、図3(C)の点e~点hを検知した。しかしながら、2つのコンパレータ30は、磁気センサ20Aの出力信号Saと磁気センサ20Bの出力信号Scとを比較した出力信号(Sa-Sc)、及び磁気センサ20Aの出力信号Saと磁気センサ20Bの出力信号Sdとを比較した出力信号(Sa-Sd)を用い、図3(C)における点i、点j、点k、点lの各々を検知してもよい。
すなわち、第3及び第4比較手段は、第1磁気センサ部の2つの検知信号の各々と第2磁気センサ部の2つの検知信号の一方の検知信号とを比較して第3比較信号及び第4比較信号を出力する構成であればよい。
また、磁気センサ装置10では、検知回路部14にXOR回路32A、32Bを用いた。しかしながら、第1及び第2出力手段は、排他的論理和の否定を出力するための手段(XNOR回路)が適用されてもよい。
また、本実施形態では、磁気センサ20Aの磁気エレメント24と磁気センサ20Bの磁気エレメント24との間の角度を45°(π/2)とした。しかしながら、第1磁気センサ部の検知信号と第2磁気センサ部の検知信号との位相差は、これに限るものではない。
例えば、互いの磁気抵抗素子の間の角度が60°となるようにしてもよい。この際、互いの間の磁気抵抗素子の間の角度が60°となる3つの磁気センサ部を用い、位相差が30°とされた3組の検知信号を用いることで、磁束方向の回転(回転角)の分解能を更に向上できて、計測対象の回転角の分解能をさらに向上できる。
さらに、本実施形態では、磁気センサ20A、20Bを基板22上に並べて形成した。しかしながら、第1磁気センサ部及び第2磁気センサ部は、基板において互いに異なる面に形成されてもよく、各々が異なる基板に形成されて積層されて用いられてもよい。また、第1磁気センサ部及び第2磁気センサ部は、同心円状にされると共に互いの磁気抵抗素子が周方向に交互に配列されて基板上に形成されてもよい。
また、本実施形態では、磁気エレメント24に異方性磁気抵抗素子(AMR)を用いた。しかしながら、磁気抵抗体には、異方性磁気抵抗素子に限らず、半導体薄膜を用いる半導体磁気抵抗素子(SMR:Semiconductor Magneto Resistive)、又は強磁性体-非磁性体金属-強磁性体の積層膜を用いる巨大磁気抵抗素子(GMR:Giant Magneto Resistive)などが適用されてもよい。
10・・・磁気センサ装置、16・・・回転体(計測対象)、20(20A、20B)・・・磁気センサ(第1及び第2磁気センサ部)、24(24A~24H)・・・磁気エレメント(磁気抵抗素子)、30(30A~30C)・・・コンパレータ(第1~第4比較手段、比較部)、32(32A、32B)・・・XOR回路(第1及び第2出力手段)。

Claims (3)

  1. 計測対象が回転されることで磁束方向が回転される磁場内に配置され、前記磁束方向の回転に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジ接続されて前記磁束方向の回転に応じて逆相で正弦状に変化する2つの検知信号を出力する第1磁気センサ部と、
    前記第1磁気センサ部と共に磁場内に配置され、前記磁束方向の回転に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジ接続されて前記磁束方向の回転に応じて逆相で変化すると共に前記第1磁気センサ部の検知信号に対して所定の位相差で正弦波状に変化する2つの検知信号を出力する第2磁気センサ部と、
    各々が2つの信号の大小関係を比較するための比較手段として、前記第1磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第1比較信号を出力する第1比較手段と、前記第2磁気センサ部の2つの検知信号を比較した第2比較信号を出力する第2比較手段と、前記第1磁気センサ部の2つの検知信号の各々と前記第2磁気センサ部の2つの検知信号の一方の検知信号とを比較して第3比較信号及び第4比較信号を出力する第3及び第4比較手段と、を備える比較部と、
    を含む磁気センサ装置。
  2. 前記所定の位相差は、前記磁場内における前記磁束方向の1/8回転に対応する位相差である請求項1に記載の磁気センサ装置。
  3. 前記第1比較信号と前記第2比較信号との排他的論理和の第1出力信号を出力する第1出力手段と、前記第3比較信号と前記第4比較信号との排他的論理和の第2出力信号を出力する第2出力手段と、を含む請求項1又は請求項2に記載の磁気センサ装置。



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