JP5752322B2 - 磁気式位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁性移動体の移動を磁気的に検出する磁気式位置検出装置に関する。
磁性移動体の移動を磁気的に検出する装置としては、磁電変換素子と磁石とで構成される検出装置が知られている。ここで磁電変換素子とは、MR(磁気抵抗:Magneto-Resistance)素子など印加される磁界に応じて電気抵抗値が変化する素子をいう。磁性移動体の移動に伴って、磁電変換素子に印加される磁界が変化するため、磁性移動体の移動を電気抵抗値の変化として検出することができる。
例えば、特許文献1の磁界センサーは、磁電変換素子としてスピンバルブMR素子を開示している。スピンバルブMR素子は、非磁性体の薄膜層で仕切られた強磁性体の第1及び第2薄膜層を有する。強磁性体の第2薄膜層の磁化方向は固定されている(磁化固定層)。磁化を固定する手段としては、反強磁性体の薄膜層(ピンニング層)を磁化固定層に直接に接触する。一方、強磁性体の第1薄膜層の磁化方向は印加される磁界に応じて自由に変化する(磁化自由層)。
スピンバルブMR素子は、代表的なMR素子であるAMR(異方性磁気抵抗:Anisotropic Magneto-Resistance)素子と比較して、電気抵抗値の変化(磁気抵抗変化率:MR比)が大きいため、高感度な検出が可能である。スピンバルブMR素子には、GMR(巨大磁気抵抗:Giant Magneto-Resistance)素子やTMR(トンネル磁気抵抗:Tunneling Magneto-Resistance)素子があり、特にTMR素子はMR比が大きく、近年注目されている。
図20はスピンバルブMR素子3の電気抵抗値の変化を示している。スピンバルブMR素子3の電気抵抗値は、磁化固定層3bの磁化方向と磁化自由層3aの磁化方向とのなす角度に応じて変化する。従って、スピンバルブMR素子3に印加される磁界の方向が回転すると、スピンバルブMR素子3の電気抵抗値の変化は余弦波あるいは正弦波となる。
次に、図21は従来の磁気式位置検出装置の一例を示す構成図である。図21に示したスピンバルブMR素子3を用いた磁気式位置検出装置の一例の動作原理について説明する。磁性移動体10は、N極とS極が交互に現れるように着磁され、N極−S極間が一定の距離となっている領域を有している。スピンバルブMR素子3は磁性移動体10から距離d離れた磁界検出部2の領域A及び領域Bに配置する。領域A−B間の距離は、磁性移動体10の着磁ピッチ(N極−N極間距離)λに対して、λ/2とする。また、領域Aには磁界検出部Ra1,Ra2を、領域Bには磁界検出部Rb1,Rb2を配置する。磁界検出部Ra1,Ra2,Rb1,Rb2は、それぞれを構成するスピンバルブMR素子3の磁化固定層3bの磁化方向を磁性移動体10の移動方向に対して全て同じ方向とし、図22に示すように、ブリッジ回路20を構成するように接続する。
磁性移動体10の移動(回転)に伴い、スピンバルブMR素子3に印加される磁界の方向が回転すると、図20に示したように、スピンバルブMR素子3の電気抵抗値は変化するため、図22に示した当該装置のブリッジ回路20の差動出力Voutは、図23に示したような余弦波あるいは正弦波に近い波形となる。磁性移動体10の移動距離s(回転角度β)は、ブリッジ回路の差動出力Voutが余弦波あるいは正弦波になると仮定することで算出される。なお、図22の40は検出回路、41は差動増幅回路、42は信号処理回路である。
特許第3017061号公報 国際公開第2009/099054号パンフレット
前述の磁気式位置検出装置において、検出精度を高精度化するためには、当該装置のブリッジ回路の差動出力Voutは振幅が大きく、余弦波あるいは正弦波に対して歪みの小さいことが望ましい。ブリッジ回路の差動出力Voutの振幅を大きくするためには、MR比の大きいTMR素子の適用が良い。スピンバルブMR素子3は、その動作原理上、電気抵抗値の波形の歪みは磁化自由層3aの特性に依るところが大きく、磁化自由層3aの磁化に関わる磁化自由層3aの材料や磁化自由層3aの下地を最適化することで所望の特性が得られることが特長であるが、TMR素子もその特長を具備する。
一方、TMR素子は特有の課題を有する。TMR素子は図24のようなMR比の電圧依存性を示す。TMR素子は印加される電圧の増加に伴いMR比が減少するため、ブリッジ回路20をTMR素子で構成すると各素子に印加される電圧の変化に伴ってMR比が変化してしまい、ブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みとして表出する。
この課題に対する対策の一つは、ブリッジ回路20を構成する各TMR素子を、複数個の素子を連結して一つの素子に印加される電圧を下げる工夫が考えられる。但し、素子の連結数はブリッジ回路20の電気抵抗値を決める因子であり、実際には制限が設けられる。この方法による対策を講じた上で、更なる対策が求められる。
また、前述の磁気式位置検出装置は特有の課題を有する。磁性移動体10の発生磁界の分布によるブリッジ回路の差動出力Voutの波形への影響である。図21に示した当該装置の動作において、磁性移動体10からの距離dの点での、磁性移動体10の発生磁界Hの移動方向(図21のx方向)の強度をQ、半径方向(図21のy方向)の強度をPとする。磁性移動体10の移動距離sに対する、磁性移動体10の磁極と磁界検出部2の領域Aとの位相角度θは、領域Aに印加される磁界の角度αと以下の関係にある。
[式1]
θ=(s/λ)・2π
Hx=Q・sinθ
Hy=P・cosθ
tanα=(Q/P)・tanθ
Q/P=1の場合は、位相角度θは印加磁界角度αと一致する。このため、当該装置のブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みは生じない。しかし、Q/Pが1でない場合(大体0.5〜0.9)があり、位相角度θと印加磁界角度αとは一致しない。図25に例えば、Q/P=1、0.7及び0.5の場合の位相角度θと印加磁界角度αの関係を示す。Q/P=0.7及び0.5の場合は、TMR素子の電気抵抗値の波形が歪むため、図26に示すようにブリッジ回路の差動出力Voutの波形は歪む。
例えば、特許文献2は、この課題に対する対策を示している。開示された回転角度検出装置は、検出した回転方向、半径方向の磁界の強度をアナログ−デジタル変換(A−D変換)し、それぞれVx信号、Vy信号を得て、それぞれの振幅が同じになるように、Vx信号に補正係数kを乗算する。この装置によれば、歪みが抑制され、より正確な回転角度を得られるが、A−D変換器、係数kの演算回路と乗算器等により回路規模が大きくなってしまう。
このように、前述の磁気式位置検出装置においては、ブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みの原因として、TMR素子のMR比の電圧依存性(MR比の低下)と磁性移動体10の発生磁界の分布(Q/P<1)がある。
本発明の目的は、信号の歪みを低減し、精度の良い正確な位置情報が得られる磁気式位置検出装置を提供することにある。
本発明の磁気式位置検出装置は、磁性移動体と、ブリッジ回路と、補正回路と、検出回路を備える。磁性移動体は、N極とS極が交互に現れるように着磁され、N極−S極間が一定の距離となっている領域を有している。ブリッジ回路は、第1,第2,第3,第4の磁界検出部から成る。補正回路は、第5及び第6の磁界検出部から成る。検出回路は、ブリッジ回路の差動出力Voutに基づいて磁性移動体の位置を検出する。磁界検出部は、磁性移動体の移動に伴なう磁界の変化によって電気抵抗値が変化するスピンバルブMR素子で構成する。第1から第6の磁界検出部のスピンバルブMR素子におけるそれぞれの磁化固定層の磁化方向を磁性移動体の移動方向に対して全て同じ方向にして、第1及び第3の磁界検出部は領域Aの検出位置に配置され、第2及び第4の磁界検出部は領域Bの検出位置に配置され、第5の磁界検出部は領域Cの検出位置に配置され、第6の磁界検出部は領域Dの検出位置に配置され、磁性移動体のN極−N極間あるいはS極−S極間の一定の距離λに対して、
[式2]
AとBの検出位置間の距離L(A-B)は、L(A-B)=L=λ/n、
AとCの検出位置間の距離L(A-C)は、L(A-C)=L/m=λ/(mn)
CとDの検出位置間の距離L(C-D)は、L(C-D)=λ/2
nは2以上の自然数、mは自然数の関係を満足する。
本発明に係る磁気式位置検出装置によれば、ブリッジ回路を構成する磁界検出部は、磁性移動体の発生磁界の分布によるブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みを低減するように、配置される。また、補正回路を構成する磁界検出部は、スピンバルブMR素子のMR比の電圧依存性によるブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みを低減するように、配置される。従って、より高精度な位置情報を得ることができる。
この発明の前記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下の本発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
本発明の実施の形態による磁気式位置検出装置を示し、磁性移動体に対する配置の一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態による別の磁気式位置検出装置を示し、磁性移動体に対する配置の別例を示す構成図である。 本発明の実施の形態による磁気式位置検出装置における各磁界検出部を構成するTMR素子の構成図である。 実施の形態1による磁気式位置検出装置における磁界検出部が配置される位置(検出位置)を示す平面図である。 実施の形態1による磁気式位置検出装置における磁界検出部の配線を示す配線図である。 実施の形態1による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力を示す波形図である。 実施の形態1による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号を、磁界検出部の配置を規定するパラメータmの値毎に示している。 実施の形態1及びその比較の形態による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図である。 実施の形態1による磁気式位置検出装置におけるブリッジ回路の電気抵抗値に対する補正回路の電気抵抗値の比rに対する出力波形の歪みの関係を示す特性図である。 実施の形態2による磁気式位置検出装置おける磁性移動体の移動による出力を示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutを、磁界検出部の配置を規定するパラメータnの値毎に示している。 実施の形態2による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号を、磁界検出部の配置を規定するパラメータmとnの値毎に示している。 実施の形態2及び補正回路なしの形態による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号を示している。 実施の形態3による磁気式位置検出装置における磁界検出部が配置される位置(検出位置)を示す平面図である。 実施の形態3による磁気式位置検出装置における磁界検出部の配線を示す配線図である。 実施の形態3による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力を示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutを、磁界検出部の配置を規定するパラメータn1とn2の値毎に示している。 実施の形態3による磁気式位置検出装置おける磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図であり、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号を、磁界検出部の配置を規定するパラメータn1,n2,m1,m2の値毎に示している。 実施の形態3及び補正回路なしの形態による磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形の歪みを示す波形図である。 実施の形態3による磁気式位置検出装置におけるブリッジ回路の電気抵抗値に対する補正回路の電気抵抗値の比rに対する出力波形の歪みの関係を示す特性図である。 従来の形態、実施の形態2、実施の形態3及びそれぞれの補正回路なしの形態による磁気式位置検出装置の特性比較図である。 スピンバルブMR素子の電気抵抗値の変化を示す図である。 従来の磁気式位置検出装置の一例を示す構成図である。 従来の磁気式位置検出装置におけるブリッジ回路を構成する磁界検出部の配線を示す配線図である。 従来の磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力波形図である。 TMR素子のMR比の電圧依存性を示す特性図である。 本発明で扱う磁気式位置検出装置の、磁性移動体の発生磁界の分布を示すパラメータQ/Pと、位相角度θと印加磁界角度αの関係を示す相関図である。 従来の磁気式位置検出装置における磁性移動体の移動による出力を示す波形図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の磁気式位置検出装置100の代表例を示した構成図である。磁気式位置検出装置100は磁性移動体10と、磁界センサ1とを備える。磁性移動体10はN極とS極が表面に交互に現れるように着磁され、N極―S極間が一定の距離となっている領域を有し、着磁ピッチ(N極−N極間距離)がλである。また、磁界センサ1は磁性移動体10から所定の距離dを隔てて対向して配置する。磁界センサ1に対向する磁性移動体10の表面には、磁性移動体10の移動により、N極とS極が交互に現れる。
図2は、本発明の磁気式位置検出装置100の別の代表例を示し、磁性移動体10の構成及び磁性移動体10に対する磁界センサ1の配置の別の一例を示した構成図である。磁性移動体10は、円筒磁石を有し、N極とS極が周面に交互に現れるように着磁されて、N極―S極間が一定の距離となっている領域を有し、着磁ピッチ(N極−N極間距離)がλである2i極を有する。(この図では、i=5である。)
図1及び図2は、磁性移動体10の移動形態に違いがあるが、本質的な差異はない。即ち、図1において磁性移動体10は磁界センサ1の近傍で直線上を移動し、図2において磁性移動体10は磁性移動体10の中心軸の周りを回転するが、磁性移動体10の移動距離sに対して、磁性移動体10の磁極と磁界検出部2との位相角度θは、[式1]で示したように、θ=(s/λ)・2π の関係がある。従って、以下では、図1の構成を用いて説明する。
図3は、本発明の磁気式位置検出装置100における各磁界検出部2を構成するTMR素子3T(スピンバルブMR素子)の構成図である。TMR素子3Tは、絶縁体の薄膜層3i(非磁性体)で仕切られた強磁性体の第1及び第2薄膜層3a,3bを有するトンネル磁気抵抗素子である。強磁性体の第2薄膜層3bの磁化方向は固定されている(磁化固定層)。磁化を固定する手段としては、反強磁性体の薄膜層3d(ピンニング層)を磁化固定層3bに直接に接触する。一方、強磁性体の第1薄膜層3aの磁化方向は印加される磁界に応じて自由に変化する(磁化自由層)。TMR素子3Tの電気抵抗値は、磁化固定層3bの磁化方向と磁化自由層3aの磁化方向とのなす角度に応じて変化する。本発明における磁化固定層3bの磁化方向は、磁性移動体10の移動方向に対して全て同じ方向である。
実施の形態1.
図4は、実施の形態1による磁気式位置検出装置100における磁界検出部2が配置される位置(検出位置)を示している。検出位置は、領域A,領域B,領域C,領域Dの4つが設けられている。領域Aと領域Bは距離Lを隔てて配置され、領域Cは領域Aと領域Bとの間に領域Aから距離L/m(mは自然数)を隔てて配置され、領域Dは領域Cから領域Bの方向に領域Cに対して距離λ/2を隔てて配置される。このとき、距離Lは、距離λに対して下式で表される。
[式3]
L=λ/n
従って、
AとBの検出位置間の距離L(A-B)は、L(A-B)=L=λ/n
AとCの検出位置間の距離L(A-C)は、L(A-C)=L/m=λ/(mn)
nは2以上の自然数、mは自然数
また、領域Aに第1及び第3の磁界検出部2R1,2R3が、領域Bに第2及び第4の磁界検出部2R2,2R4が、領域Cに第5の磁界検出部2R5が、領域Dに第6の磁界検出部2R6がそれぞれ配置される。
図5は、実施の形態1による磁気式位置検出装置100における磁界検出部2の配線を示している。電源Vccと接地GNDとの間に、ブリッジ回路20と補正回路30が直列接続されている。ブリッジ回路20は、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2が直列接続され、第3と第4の磁界検出部2R3,2R4が直列接続され、これらが並列接続されている。補正回路30は、第5と第6の磁界検出部2R5,2R6が並列接続されている。本装置はまた、ブリッジ回路20の中点電位の差、即ち、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2の中点電位V1と第3と第4の磁界検出部2R3,2R4の中点電位V2との差を差動増幅回路41に導入しその出力Voutを基に、磁性移動体10の位置を検出する検出回路40を備える。
実施の形態1による磁気式位置検出装置100における磁性移動体10の発生磁界の分布は、Q/P≒1である。(換言すれば、Q/P≒1の場合について検討する。)この場合は、磁性移動体10の発生磁界の分布によるブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みは極めて小さく、[式3]において、n=2が適切である(つまり、n=2は素子の2箇所の配置において、互いに逆位相(180°配置)となるので、Voutの振幅が最大となる。)。この場合は、TMR素子3TのMR比の電圧依存性が出力波形の歪みとして表出する。図6に、実施の形態1における磁性移動体10の移動に伴うブリッジ回路の差動出力Voutの代表例を示す。[式3]において、m=2である。また、図中には、ブリッジ回路の差動出力Voutとの差分が最も小さくなるように、直流成分、振幅、周波数及び位相を調整した”余弦波”も示している。
図7には、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを、[式3]のmの値毎に例示している。m=2の差分信号ΔVoutが最も振幅が小さく、歪みが抑えられて、“余弦波”に近づいていることが分かる。即ち、補正回路30を構成する磁界検出部2の検出位置は、領域Cは領域Aと領域Bの間に領域Aから距離L/2を隔てて配置されるのが良い。
[実施の形態1の比較の形態]
実施の形態1の効果を示すため、実施の形態1の比較の形態について説明する。
実施の形態1は、補正回路30の効果を端的に示す形態である。従って、比較の形態による磁気式位置検出装置100は、実施の形態1から補正回路30を取り去ったものとする。図4より領域Cと領域Dが、図5より第5と第6の磁界検出部2R5、2R6が除かれた従来の形態である。なお、比較において、実施の形態1におけるm及びnはそれぞれ、m=2、n=2であり、比較の形態におけるnは、n=2である。
図8に、実施の形態1及びその比較の形態におけるブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを示している。実施の形態1の方が比較の形態より差分信号ΔVoutの振幅が小さく、補正回路30により“余弦波”からの歪みが除かれていることが分かる。
この結果は、ブリッジ回路20の合成抵抗が、TMR素子3TのMR比の電圧依存性により一定ではなく位相を持つが、補正回路30の合成抵抗の位相が逆位相であって、ブリッジ回路20の合成抵抗の位相を打ち消すために得られる。
更には、ブリッジ回路20の合成抵抗の波形の振幅が、補正回路30の合成抵抗の波形の振幅と同程度であることが、出力波形の歪みの低減に必要である。ブリッジ回路20を構成する4つの磁界検出部2R1,2R2,2R3,2R4は、磁界検出部2を構成するTMR素子3Tの磁化固定層3bの磁化方向と磁化自由層3aの磁化方向のなす角が同じ場合に、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2の電気抵抗値が同じになるように、また、第3と第4の磁界検出部2R3,2R4の電気抵抗値が同じになるように構成する。更には、これら4つの磁界検出部2R1,2R2,2R3,2R4におけるそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成するのが望ましい。補正回路30を構成する2つの磁界検出部2R5,2R6も、磁界検出部2を構成するTMR素子3Tの磁化固定層3bの磁化方向と磁化自由層3aの磁化方向のなす角が同じ場合に、それぞれの電気抵抗値が同じになるように構成するのが良い。第1〜第4の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子を用いたが、第5と第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子においても、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子を用いると良い。さらに、前記第5と第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が非磁性金属体である巨大磁気抵抗素子を用いるとよい。図9に、ブリッジ回路20を構成する一つの磁界検出部2の電気抵抗値に対する補正回路30を構成する一つの磁界検出部2の電気抵抗値の比r(ここでは、第1の磁界検出部2R1と第5の磁界検出部2R5の電気抵抗値の比)=R5/R1と、ブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪み(“余弦波”との差分信号の振幅)との関係を示す。r=0は、補正回路30なしの、即ち、従来の形態(比較の形態)である。この形態のブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みを1として、実施の形態1の出力波形の歪みを規格化して示してある。0<r≦1、つまり、0<(R5/R1)≦1の範囲のrについて補正回路30の効果が認められたが、実施の形態1において、r=0.3〜0.5が最も効果があった。
[磁性移動体10の発生磁界の分布がQ/P≒1である場合の特性比較]
図9は、従来の磁気式位置検出装置に対する、本発明の磁気式位置検出装置100の効果を示すものである。実施の形態1は出力波形の歪みの低減に効果があることがわかる。従って、本発明によると、TMR素子3TのMR比の電圧依存性による出力波形の歪みを効果的に低減でき、精度の良い正確な位置情報が得られる磁気式位置検出装置100が提供される。
実施の形態2.
実施の形態2による磁気式位置検出装置100における検出位置の数及び各検出位置における磁界検出部2の配置は、実施の形態1と同じである。検出位置は、領域A,領域B,領域C,領域Dの4つが設けられる。領域Aと領域Bは距離Lを隔てて配置され、領域Cは領域Aと領域Bとの間に領域Aから距離L/m(mは自然数)を隔てて配置され、領域Dは領域Cから領域Bの方向に領域Cに対して距離λ/2を隔てて配置される。このとき、距離Lは、距離λに対して[式3]に示したように、L=λ/n(nは2以上の自然数)である。また、領域Aに第1及び第3の磁界検出部2R1,2R3が、領域Bに第2及び第4の磁界検出部2R2,2R4が、領域Cに第5の磁界検出部2R5が、領域Dに第6の磁界検出部2R6がそれぞれ配置される。
実施の形態2による磁気式位置検出装置100における磁界検出部2の配線は、実施の形態1と同じである。電源Vccと接地GNDとの間に、ブリッジ回路20と補正回路30が直列接続されている。ブリッジ回路20は、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2が直列接続され、第3と第4の磁界検出部2R3,2R4が直列接続され、これらが並列接続されている。補正回路30は、第5と第6の磁界検出部2R5,2R6が並列接続されている。本装置はまた、ブリッジ回路20の中点電位の差、即ち、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2の中点電位V1と第3と第4の磁界検出部2R3,2R4の中点電位V2との差Voutを基に、磁性移動体10の位置を検出する検出回路40を備える。
実施の形態2による磁気式位置検出装置100における磁性移動体10の発生磁界の分布は、Q/P=0.7である。(換言すれが、Q/P=0.7の場合について検討する。)この場合は、磁性移動体10の発生磁界の分布と、TMR素子3TのMR比の電圧依存性が、ブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みとして表出する。実施の形態2は、磁性移動体10の発生磁界の分布による出力波形の歪みに対応し、実施の形態1に対して、検出位置を変えている。図10に、実施の形態2における磁性移動体10の移動に伴うブリッジ回路の差動出力Voutを、[式3]のnの値毎に例示する。ここで、m=2である。また、図中には、ブリッジ回路の差動出力Voutとの差分が最も小さくなるように、直流成分、振幅、周波数及び位相を調整した“余弦波”も示している。
図11には、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを、[式3]のmとnの値毎に例示している。m=n=3の差分信号ΔVoutが最も振幅が小さく、歪みが抑えられて、“余弦波”に近づいていることが分かる。Q/P=0.7の場合は、図10に示すようにブリッジ回路の差動出力Voutは3次の高調波成分が付加されて、n=2では波形が歪む。n=3、即ち、領域Aと領域Bは距離L=λ/3を隔てて配置されることにより、3次の高調波成分が抑制されて、歪みが小さくなる。
[実施の形態2の補正回路なしの形態]
実施の形態2の補正回路なしの形態は、実施の形態2から補正回路30を取り去ったものとする。図4より領域Cと領域Dが、図5より第5と第6の磁界検出部2R5,2R6が除かれた形態である。なお、実施の形態2におけるm及びnはそれぞれ、m=3、n=3であり、補正回路なしの形態におけるnは、n=3である。従来の形態と異なるのは、検出位置が、n=2ではなくn=3の配置を取り、ブリッジ回路の差動出力Voutにおける3次の高調波成分が抑制されている点である。
図12に、実施の形態2及び補正回路なしの形態におけるブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを示している。両形態の比較から、補正回路30により“余弦波”からの歪みが除かれていることが分かる。実施の形態2においても補正回路30の効果が認められる。一方で、磁性移動体10の発生磁界の分布による出力波形の歪みが残っている。
実施の形態3.
図13は実施の形態3による磁気式位置検出装置100における磁界検出部2が配置される位置(検出位置)を示している。検出位置は、領域A,領域B,領域C,領域D,領域E,領域F,領域G,領域Hの8つが設けられている。領域Aと領域Bは距離L1を隔てて配置され、領域Cは領域Aと領域Bとの間に領域Aから距離L1/m1(m1は自然数)を隔てて配置され、領域Dは領域Cから領域Bの方向に領域Cに対して距離λ/2を隔てて配置され、加えて、領域Eは領域Aから領域Bの方向に配置され、領域Aと領域Eは距離L2を隔てて配置される。領域Fは領域Eから領域Dの方向に配置され、領域Eと領域Fは距離L1を隔てて配置され、領域Gは領域Eと領域Fとの間に領域Eから距離L1/m2(m2は自然数)を隔てて配置され、領域Hは領域Gから領域Fの方向に領域Gに対して距離λ/2を隔てて配置される。また、このとき、距離L1及びL2は、距離λに対して下式で表される。
[式4]
L=λ/n
従って、
AとBの検出位置間の距離L(A-B)は、L(A-B)=L1=λ/n1
AとCの検出位置間の距離L(A-C)は、L(A-C)=L1/m1=λ/(m1n1)
AとEの検出位置間の距離L(A-E)は、L(A-E)=L2=λ/n2
EとFの検出位置間の距離L(E-F)は、L(E-F)=L1=λ/n1
EとGの検出位置間の距離L(E-G)は、L(E-G)=L1/m2=λ/(m2n1)
n1、n2は2以上の自然数、m1、m2は自然数
また、領域Aに第1及び第3の磁界検出部2R1,2R3が、領域Bに第2及び第4の磁界検出部2R2,2R4が、領域Cに第5の磁界検出部2R5が、領域Dに第6の磁界検出部2R6がそれぞれ配置され、加えて、領域Eに第7及び第9の磁界検出部2R7,2R9が、領域Fに第8及び第10の磁界検出部2R8,2R10が、領域Gに第11の磁界検出部2R11が、領域Hに第12の磁界検出部2R12がそれぞれ配置される。なお、第1〜第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の構成は、実施の形態1で説明した構成と同じであり、それぞれ、第7〜第12の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の構成に対応している。第1から第12の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子のそれぞれの磁化固定層の磁化方向は磁性移動体の移動方向に対して全て同じ方向である。
図14は、実施の形態3による磁気式位置検出装置100における磁界検出部2の配線を示している。電源Vccと接地GNDとの間に、直列接続されたブリッジ回路と補正回路が2系統ある。第1の系統は第1のブリッジ回路21と第1の補正回路31から構成される。第1のブリッジ回路21は、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2が直列接続され、第3と第4の磁界検出部2R3,2R4が直列接続され、これらが並列接続されている。第1の補正回路31は、第5と第6の磁界検出部2R5、2R6が並列接続されている。第2の系統は第2のブリッジ回路22と第2の補正回路32から構成される。第2のブリッジ回路22は、第7と第9の磁界検出部2R7,2R9が直列接続され、第8と第10の磁界検出部2R8,2R10が直列接続され、これらが並列接続されている。第2の補正回路32は、第11と第12の磁界検出部2R11,2R12が並列接続されている。本装置はまた、ブリッジ回路21,22の中点電位の差、即ち、第1と第2の磁界検出部2R1,2R2の中点電位V1と第3と第4の磁界検出部2R3,2R4の中点電位V2との差V12と、第7と第8の磁界検出部2R7,2R8の中点電位V3と第9と第10の磁界検出部2R9,2R10の中点電位V4との差V34との差Voutを基に、磁性移動体10の位置を検出する検出回路40を備える。
実施の形態3による磁気式位置検出装置100における磁性移動体10の発生磁界の分布は、Q/P=0.7である。(換言すれが、Q/P=0.7の場合について検討する。)この場合は、磁性移動体10の発生磁界の分布と、TMR素子3TのMR比の電圧依存性が、ブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みとして表出する。実施の形態3は、磁性移動体10の発生磁界の分布による出力波形の歪みに対応し、実施の形態2に対して、n1及びn2の2種類の次数の高調波成分が抑制できるように、2系統のブリッジ回路21、22を有している。図15に、実施の形態3における磁性移動体10の移動に伴うブリッジ回路の差動出力Voutを、[式4]のn1とn2の値毎に例示する。ここで、n1=m1、n2=m2である。また、図中には、ブリッジ回路の差動出力Voutとの差分が最も小さくなるように、直流成分、振幅、周波数及び位相を調整した“余弦波”も示している。
図16には、ブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを、[式4]のn1、n2、m1、m2の値毎に例示している。実施の形態3は、n1=2、n2=3、即ち、2次及び3次の、2種類の次数の高調波成分が抑制され、歪みが抑えられている。図16の(a)ではn1>n2、m2=n2となっています。m2=3の差分信号ΔVoutが最も振幅が小さく、歪みが抑えられて、“余弦波”に近づいていることが分かる。第2の補正回路32を構成する磁界検出部2の検出位置は、2系統のブリッジ回路21、22の距離n2に関わり、n2=m2、即ち、領域Gは領域Eと領域Fとの間に領域Eから距離L/3を隔てて配置されるのが良い。
[実施の形態3の補正回路なしの形態]
実施の形態3の補正回路なしの形態は、実施の形態3から補正回路31、32を取り去ったものとする。図13より領域Cと領域D及び領域Gと領域Hが、図14より第5と第6の磁界検出部2R5,2R6及び第11と第12の磁界検出部2R11,2R12が除かれた形態である。なお、実施の形態3におけるm及びnはそれぞれ、m1=2、m2=3、n1=2、n2=3であり、補正回路なしの形態におけるnは、n1=2、n2=3である。実施の形態2の補正回路なしの形態と異なるのは、ブリッジ回路22が追加されて、検出位置が、n=3に加えてn=2の2種類の配置を取り、ブリッジ回路の差動出力Voutにおける2次及び3次の高調波成分が抑制されている点である。
図17に、実施の形態3及びその補正回路なしの形態におけるブリッジ回路の差動出力Voutと“余弦波”との差分信号ΔVoutを示している。両形態の比較から、補正回路31、32により”余弦波”からの歪みが除かれていることが分かる。
図18に、ブリッジ回路21,22を構成する一つの磁界検出部2の電気抵抗値に対する補正回路31,32を構成する一つの磁界検出部2の電気抵抗値の比r(ここでは、第1の磁界検出部2R1と第5の磁界検出部2R5の電気抵抗値の比と、第7の磁界検出部2R7と第11の磁界検出部2R11の電気抵抗値の比)=R5/R1とR11/R7、とブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪み(“余弦波”との差分信号の振幅)との関係を示す。r=0は、補正回路31、32なしの形態である。この形態のブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪みを1として、実施の形態3の出力波形の歪みを規格化して示してある。0<r≦1、つまり、0<(R5/R1)≦1,0<(R11/R7)≦1の範囲のrについて補正回路31、32の効果が認められたが、実施の形態3において、r=0.5〜0.8が最も効果があった。
[磁性移動体10の発生磁界の分布がQ/P<1である場合の特性比較]
図19は、従来の磁気式位置検出装置に対する、本発明の磁気式位置検出装置100の効果を示すものである。磁性移動体10の発生磁界の分布は、Q/P=0.7である。従来の形態は、実施の形態1の比較の形態として示した形態である。この形態のブリッジ回路の差動出力Voutの波形の歪み(“余弦波”との差分信号の振幅)を1として、本発明の各形態の出力波形の歪みを規格化して示してある。比較した形態は、実施の形態2の補正回路なしの形態、実施の形態2、実施の形態3の補正回路なしの形態、実施の形態3である。本発明の各形態は出力波形の歪みを低減する効果があることがわかる。実施の形態3においては、従来の形態と比較し、出力波形の歪みが約1/10となっている。従って、本発明によると、磁性移動体10の発生磁界の分布と、TMR素子3TのMR比の電圧依存性とによる、出力波形の歪みを効果的に低減でき、精度の良い正確な位置情報が得られる磁気式位置検出装置100が提供される。
(磁性移動体10)
本発明の磁気式位置検出装置100を構成する磁性移動体10には、着磁された磁性体で構成されて、対向する磁界センサ1に対してN極とS極が交互に現れるようになっていればよい。2極でもよい。また、形状は角型のもの(図1)やリング型のもの(図2)を示したが、円柱型や球型のものでもよい。発生磁界の分布Q/Pについても制限はなく、通常は0.5〜1である。
(磁気抵抗素子3)
本発明の磁気式位置検出装置100を構成する磁電変換素子には、上述したように、スピンバルブMR素子が用いられる。特に、本発明の磁気式位置検出装置100を構成するブリッジ回路20、21、22には、スピンバルブMR素子の中でもMR比の大きいTMR素子3Tが用いられる。また、本発明の磁気式位置検出装置100を構成する補正回路30、31、32には、TMR素子3T以外のMR素子が用いられてもよい。例えば、GMR素子も用いることができる。
本発明の磁気式位置検出装置100は、図2に示したように、回転体の回転角度の検出にも用いられる。モーターの回転軸の角度を検出する等の用途に好適である。車載用としての用途は広く、例えばステアリングの角度センサなどの角度検出装置である。本発明は装置の構成上、回転軸の端部にアクセスできない場合などに有効で、レゾルバ技術に対抗し得る点も特徴である。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものでないと考えられるべきである。例えば、距離について、上記したλ、Lなど、あるいはこれらを定めるパラメータn、mなどは、本発明で示した効果が得られれば例示した値と近似的に同値と扱うことができる。その他、磁性移動体10の移動方向やTMR素子3Tの磁化方向などの方向、あるいは磁界検出部2やTMR素子3Tの電気抵抗値などの特性値についても同様の扱いが可能である。本発明の範囲は上記した説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (13)

  1. 磁性体で構成され、N極とS極が交互に現れるように着磁され、N極−S極間が一定の距離となっている領域を有している磁性移動体と、
    前記磁性移動体の移動に伴う磁界の変化によって電気抵抗値が変化する第1から第6の磁界検出部とを備え、
    前記第1から第6の磁界検出部は、印加磁界に対して磁化方向が固定された磁化固定層と、印加磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、前記磁化固定層と磁化自由層との間に挟まれた非磁性体の中間層とを含みスピンバルブ構造を有する磁気抵抗素子で構成され、
    前記第1から第4の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子であり、
    前記第1から第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子のそれぞれの前記磁化固定層の磁化方向は前記磁性移動体の移動方向に対して全て同じ方向であり、
    前記第1及び第3の磁界検出部は領域Aの検出位置に配置され、
    前記第2及び第4の磁界検出部は領域Bの検出位置に配置され、
    前記第5の磁界検出部は領域Cの検出位置に配置され、
    前記第6の磁界検出部は領域Dの検出位置に配置され、
    前記磁性移動体のN極−N極間あるいはS極−S極間の一定の距離λに対して、
    前記領域Aと前記領域Bの検出位置間の距離L(A-B)は、L(A-B)=L=λ/n、
    前記領域Cは前記領域Aと前記領域Bとの間に配置され、前記領域Aと前記領域Cの検出位置間の距離L(A-C)は、L(A-C)=L/m=λ/(mn)、
    前記領域Dは前記領域Cから前記領域Bの方向に配置され、前記領域Cと前記領域Dの検出位置間の距離L(C-D)は、L(C-D)=λ/2、
    nは2以上の自然数、mは自然数の関係を満足し、
    第1基準電位と第2基準電位との間に、
    直列接続された前記第1と第2の磁界検出部と、直列接続された前記第3と第4の磁界検出部との第1並列接続体と、
    前記第5と第6の磁界検出部の第2並列接続体とが直列接続されて、
    前記第1と第2の磁界検出部の中点電位V1と、前記第3と第4の磁界検出部の中点電位V2との差Voutを基に、磁性移動体の移動に対応した信号を出力することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  2. 請求項1記載の磁気式位置検出装置において、m=nを満足することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  3. 請求項1記載の磁気式位置検出装置において、前記第5と第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子であることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  4. 請求項1記載の磁気式位置検出装置において、前記第5と第6の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が非磁性金属体である巨大磁気抵抗素子であることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  5. 請求項1記載の磁気式位置検出装置において、前記磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の磁化固定層の磁化方向と磁化自由層の磁化方向のなす角が同じ場合に、
    前記第5と第6の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成されることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  6. 請求項5記載の磁気式位置検出装置において、前記磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の磁化固定層の磁化方向と磁化自由層の磁化方向のなす角が同じ場合に、
    前記第1から第4の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成されて、
    前記第5の磁界検出部の電気抵抗値R5は、前記第1の磁界検出部の電気抵抗値R1に対して、0<R5/R1≦1の関係を満足することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  7. 磁性体で構成され、N極とS極が交互に現れるように着磁され、N極−S極間が一定の距離となっている領域を有している磁性移動体と、
    前記磁性移動体の移動に伴う磁界の変化によって電気抵抗値が変化する第1から第12の磁界検出部とを備え、
    前記第1から第12の磁界検出部は、印加磁界に対して磁化方向が固定された磁化固定層と、印加磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、前記磁化固定層と磁化自由層との間に挟まれた非磁性体の中間層とを含みスピンバルブ構造を有する磁気抵抗素子で構成され、
    前記第1から第4の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子と、前記第7から第10の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子であり、
    前記第1から第12の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子のそれぞれの磁化固定層の磁化方向は磁性移動体の移動方向に対して全て同じ方向であり、
    前記第1及び第3の磁界検出部は領域Aの検出位置に配置され、
    前記第2及び第4の磁界検出部は領域Bの検出位置に配置され、
    前記第5の磁界検出部は領域Cの検出位置に配置され、
    前記第6の磁界検出部は領域Dの検出位置に配置され、
    前記第7及び第9の磁界検出部は領域Eの検出位置に配置され、
    前記第8及び第10の磁界検出部は領域Fの検出位置に配置され、
    前記第11の磁界検出部は領域Gの検出位置に配置され、
    前記第12の磁界検出部は領域Hの検出位置に配置され、
    前記磁性移動体のN極−N極間あるいはS極−S極間の一定の距離λに対して、
    前記領域Aと前記領域Bの検出位置間の距離L(A-B)は、L(A-B)=L1=λ/n1、
    前記領域Cは前記領域Aと前記領域Bとの間に配置され、前記領域Aと前記領域Cの検出位置間の距離L(A-C)は、L(A-C)=L1/m1=λ/(m1n1)、
    前記領域Dは前記領域Cから前記領域Bの方向に配置され、前記領域Cと前記領域Dの検出位置間の距離L(C-D)は、L(C-D)=λ/2、
    前記領域Eは前記領域Aから前記領域Bの方向に配置され、前記領域Aと前記領域Eの検出位置間の距離L(A-E)は、L(A-E)=L2=λ/n2、
    前記領域Fは前記領域Eから前記領域Dの方向に配置され、前記領域Eと前記領域Fの検出位置間の距離L(E-F)は、L(E-F)=L1=λ/n1、
    前記領域Gは前記領域Eと前記領域Fとの間に配置され、前記領域Eと前記領域Gの検出位置間の距離L(E-G)は、L(E-G)=L1/m2=λ/(m2n1)、
    前記領域Hは前記領域Gから前記領域Fの方向に配置され、前記領域Gと前記領域Hの検出位置間の距離L(G-H)は、L(G-H)=λ/2
    n1、n2は2以上の自然数、m1、m2は自然数の関係を満足し、
    第1基準電位と第2基準電位との間に、
    直列接続された前記第1と第2の磁界検出部と、直列接続された前記第3と第4の磁界検出部との第1並列接続体と、前記第5と第6の磁界検出部の第2並列接続体とが直列接続され、
    第3基準電位と第4基準電位との間に、
    直列接続された前記第7と第8の磁界検出部と、直列接続された前記第9と第10の磁界検出部との第3並列接続体と、前記第11と第12の磁界検出部の第4並列接続体とが直列接続され、
    前記第1と第2の磁界検出部の中点電位V1と、前記第3と第4の磁界検出部の中点電位V2との差V12と、前記第7と第8の磁界検出部の中点電位V3と、前記第9と第10の磁界検出部の中点電位V4との差V34との差Voutを基に、磁性移動体の移動に対応した信号を出力することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  8. 請求項7記載の磁気式位置検出装置において、n1≠n2、m1=n1の関係を満足することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  9. 請求項8記載の磁気式位置検出装置において、n1>n2、m2=n2の関係を満足することを特徴とする磁気式位置検出装置。
  10. 請求項7記載の磁気式位置検出装置において、前記第5と第6の磁界検出部と、前記第11と第12の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が絶縁体であるトンネル磁気抵抗素子であることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  11. 請求項7記載の磁気式位置検出装置において、前記第5と第6の磁界検出部と、前記第11と第12の磁界検出部を構成する磁気抵抗素子は、前記中間層が非磁性金属体である、巨大磁気抵抗素子であることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  12. 請求項7記載の磁気式位置検出装置において、前記磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の磁化固定層の磁化方向と磁化自由層の磁化方向のなす角が同じ場合に、
    前記第5と第6の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成され、
    前記第11と第12の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成されることを特徴とする磁気式位置検出装置。
  13. 請求項11記載の磁気式位置検出装置において、 前記磁界検出部を構成する磁気抵抗素子の磁化固定層の磁化方向と磁化自由層の磁化方向のなす角が同じ場合に、
    前記第1から第4の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成され、
    前記第7から第10の磁界検出部はそれぞれの電気抵抗値が同じになるように構成されて、
    前記第5の磁界検出部の電気抵抗値R5は、前記第1の磁界検出部の電気抵抗値R1に対して、0<R5/R1≦1の関係を満足し、
    前記第11の磁界検出部の電気抵抗値R11は、前記第7の磁界検出部の電気抵抗値R7に対して、0<R11/R7≦1の関係を満足することを特徴とする磁気式位置検出装置。
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