JP2022102197A - 電力変換ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースの内部への水の侵入を抑制し得る技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する電力変換ユニットは、電力変換回路と、電力変換回路を収容するとともに、上面に開口を有するケースと、ケースの上面に固定されたヘッド部及びヘッド部から上方へ延びるねじ部を有するボルトと、ボルトによってケースの上面に固定されており、開口を覆うカバーと、ケースとカバーとの間において開口を取り囲むように配置された環状のシール部材と、を備える。カバーは、シール部材に当接して開口を封止する環状のシール部と、シール部よりも外側かつ上方に設けられているとともに、ボルトが通過する貫通孔を備えるボルト固定部と、ボルト固定部からシール部に向かって下方に傾斜する傾斜部と、を有する。傾斜部には、穴が設けられている。【選択図】図2
Description
本明細書が開示する技術は、車両用の電力変換ユニットに関する。
特許文献1に、車両用の電力変換ユニットが開示されている。この電力変換ユニットは、電力変換回路を収容するとともに、上面に開口を有するケースと、ボルトによって固定されており、開口を覆うカバーと、ケースとカバーとの間において開口を取り囲むように配置された環状のシール部材とを備える。カバーは、ボルトによってケースに固定されている。詳細には、ボルトのねじ部が、カバーに設けられたボルト挿通穴と、ケースに設けられたねじ穴とを通るとともに、ボルトが締め込まれることによって、カバーはケースに固定されている。
上記の電力変換ユニットでは、電力変換回路を収容するケースに、ボルトがねじ込まれるねじ穴が設けられている。したがって、例えば車両が高圧洗浄されるときに、水が、ケースの外部からねじ穴を通って、ケースの内部に侵入するおそれがある。これを避けるためには、ケースの上面にボルトを立設して、そこにカバーを取り付けることが考えられる。しかしながら、このような構成であると、ボルトのヘッド部がケースの上面とカバーとの間に介在することとなって、両者の間に比較的に大きな隙間が形成されてしまう。通常、ケースとカバーとの間に侵入した水は、ケースとカバーとの間に設けられた環状のシール部材の外周において止水される。しかしながら、例えば車両が高圧洗浄されるときのように、比較的に多くの水がケースとカバーとの間に侵入した場合には、水が逃げ場を失い、シール部材を超えて侵入することがある。この場合、水がケースの開口から、ケースの内部に侵入するおそれがある。
上記した実情を鑑み、本明細書は、ケースの内部への水の侵入を抑制し得る技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換ユニットは、電力変換回路と、電力変換回路を収容するとともに、上面に開口を有するケースと、ケースの上面に固定されたヘッド部及びヘッド部から上方へ延びるねじ部を有するボルトと、ボルトによってケースの上面に固定されており、開口を覆うカバーと、ケースとカバーとの間において開口を取り囲むように配置された環状のシール部材と、を備える。カバーは、シール部材に当接して開口を封止する環状のシール部と、シール部よりも外側かつ上方に設けられているとともに、ボルトが通過する貫通孔を備えるボルト固定部と、ボルト固定部からシール部に向かって下方に傾斜する傾斜部と、を有する。傾斜部には、穴が設けられている。
上記した電力変換ユニットでは、傾斜部に穴が設けられている。このような構成によると、例えばカバーの周縁やボルト用の貫通孔を通って、比較的に多くの水がケースとカバーとの間に侵入した場合でも、その水を傾斜部に設けられた穴を通じて、カバーの外部に排出することができる。ケースとカバーとの間に侵入した水が、シール部材へ到達する前にカバーの外部へ排出されることで、水が開口からケースの内部に入ることを抑制することができる。
図1及び図2を参照して、実施例の電力変換ユニット10について説明する。本実施例の電力変換ユニット10は、例えば電動車両に搭載され、例えばバッテリや燃料電池といった電源と、走行用モータとの間で電力変換を行うユニットである。ここでいう電動車両には、特に限定されないが、例えば電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池車が含まれる。ただし、本実施例の電力変換ユニット10は、これらの電動車両に限定されず、様々な機器に採用することができるとともに、その位置や用途についても特に限定されない。
電力変換ユニット10は、電力変換回路22と、電力変換回路22を収容するケース12とを備える。電力変換回路22は、例えばインバータやDCDCコンバータである。ケース12の上面12aには、開口30が設けられている。この開口30は、いわゆるサービスホールであって、例えば、電力変換回路22のコネクタを接続する作業や、電力変換ユニット10のメンテナンス作業を行うために設けられている。開口30の形状や数は特に限定されない。一例ではあるが、ケース12は、概して直方体の形状を有しており、例えばアルミニウム合金といった、金属材料を用いて構成されている。
図示省略するが、本実施例におけるケース12は、上部が開放されたケース本体と、ケース本体の開放された上部を覆う蓋体とを有し、ケース本体に対して蓋体が複数のボルトによって取り付けられた構造を有する。そして、前記したケース12の開口30は、その蓋体に設けられている。但し、他の実施形態として、蓋部と本体とが一体に構成されてもよいし、あるいは、ケース12がより多くのパーツで構成されてよい。
電力変換ユニット10はさらに、カバー14と、ボルト16と、シール部材20とを備える。カバー14は、ボルト16によって、ケース12の上面12aに固定されている。カバー14がケース12の上面12aに取り付けられると、ケース12の開口30がカバー14によって覆われる。カバー14がケース12の上面12aから取り外されると、ケース12の開口30が外部へ開放される。作業者は、例えば電力変換ユニットのメンテナンス作業を行う場合に、ケース12からカバー14を取り外し、開口30を開放することができる。カバー14には、シール部34と、ボルト固定部36と、傾斜部38とが設けられている。シール部34は、シール部材20に当接して開口30を封止する環状の溝であって、シール部材20を収容する。ボルト固定部36は、シール部34よりも外側かつ上方に設けられている。詳細には、ボルト固定部36は、シール部34よりも、ボルト16のヘッド部24の厚みの分だけ上方に位置する。ボルト固定部36は、ボルト16に対応する位置に設けられ、ボルト16が通過する貫通孔40を有する。傾斜部38は、ボルト固定部36からシール部34に向かって下方に傾斜する。傾斜部38は、ボルト16を部分的に取り囲む。
ボルト16は、ヘッド部24とねじ部26とを有する。ボルト16は、ヘッド部24に突起(不図示)を備えるウェルドボルトである。ヘッド部24は、溶接によってケース12の上面12aに固定されており、ねじ部26は、ヘッド部24から上方に向けて延びている。ケース12の上面12aにカバー14を取り付ける場合、カバー14のボルト固定部36に設けられた貫通孔40に、ねじ部26が挿通され、ナット18が締め込まれる。このような構成によると、ケース12の上面12aにねじ穴を設けることなく、カバー14をケース12に固定することができる。そのため、例えば車両が高圧洗浄されるときに、水が、ケース12の外部からねじ穴を通って、ケース12の内部に侵入することを避けることができる。
シール部材20は、ケース12とカバー14との間に配置されている。シール部材20は、樹脂で構成されており例えばゴムやエラストマーといった弾性部材から構成されている。シール部材20は、例えば、ガスケットとも称される。シール部材20は、ケース12の開口30の周囲を一巡しており、開口30を取り囲むような環状形状を有している。シール部材20は、カバー14のシール部34と、ケース12とによって挟持され、それらの間で上下方向に圧縮された状態となっている。即ち、シール部材20によって、カバー14のシール部34とケース12との間が隙間なく密閉されている。これにより、例えばカバー14の周縁やボルト16に沿って、ケース12とカバー14との間へ侵入した水は、シール部材20によって止水される。しかしながら、例えば車両が高圧洗浄されるときのように、比較的に多くの水がケース12とカバー14との間に侵入した場合には、水が逃げ場を失い、シール部材20を超えて侵入することがある。この場合、水がケース12の開口30から、ケース12の内部に侵入してしまう。
上記の懸念に関して、カバー14の傾斜部38には、穴50が設けられている。このような構成によると、例えばカバー14の周縁やボルト16用の貫通孔40を通って、比較的に多くの水がケース12とカバー14との間に侵入した場合でも、その水を傾斜部38に設けられた穴50を通じて、カバー14の外部に排出することができる。ケース12とカバー14との間に侵入した水が、シール部材20へ到達する前にカバー14の外部へ排出されることで、水が開口30からケース12の内部に入ることを抑制することができる。
傾斜部38に設ける穴50の数、位置、形状については、特に限定されない。例えば、傾斜部38には複数の穴が設けられてもよく、それらの複数の穴50の一部又は全部が、互いに異なる形状を有してもよい。また、カバー14の外部から穴50を通じて水が浸入することを抑制するために、カバー14の内面から外面に向けて、穴50の断面積が連続的に、又は段階的に減少してもよい。
以上、いくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、異常に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは組み合わせによって技術的有用性を発揮するものである。
10:電力変換ユニット
12:ケース
12a:上面
14:カバー
16:ボルト
18:ナット
20:シール部材
22:電力変換回路
24:ヘッド部
26:ねじ部
30:開口
34:シール部
36:ボルト固定部
38:傾斜部
40:貫通孔
50:穴
12:ケース
12a:上面
14:カバー
16:ボルト
18:ナット
20:シール部材
22:電力変換回路
24:ヘッド部
26:ねじ部
30:開口
34:シール部
36:ボルト固定部
38:傾斜部
40:貫通孔
50:穴
Claims (1)
- 電力変換回路と、
前記電力変換回路を収容するとともに、上面に開口を有するケースと、
前記ケースの前記上面に固定されたヘッド部及び前記ヘッド部から上方へ延びるねじ部を有するボルトと、
前記ボルトによって前記ケースの前記上面に固定されており、前記開口を覆うカバーと、
前記ケースと前記カバーとの間において前記開口を取り囲むように配置された環状のシール部材と、
を備え、
前記カバーは、前記シール部材に当接して前記開口を封止する環状のシール部と、前記シール部よりも外側かつ上方に設けられているとともに、前記ボルトが通過する貫通孔を備えるボルト固定部と、前記ボルト固定部から前記シール部に向かって下方に傾斜する傾斜部と、を有し、
前記傾斜部には、穴が設けられている、電力変換ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020216791A JP2022102197A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 電力変換ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020216791A JP2022102197A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 電力変換ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022102197A true JP2022102197A (ja) | 2022-07-07 |
Family
ID=82273524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020216791A Pending JP2022102197A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 電力変換ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022102197A (ja) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020216791A patent/JP2022102197A/ja active Pending
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