JP2022101940A - 分離膜エレメント、集水チューブ挿入用治具、分離膜モジュールの組立方法 - Google Patents

分離膜エレメント、集水チューブ挿入用治具、分離膜モジュールの組立方法 Download PDF

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憲司 酒井
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【課題】分離膜カセット、モジュールの状態においても、簡便に、かつ分離膜を損傷させることなく集水チューブを挿し込むことができる分離膜エレメント、集水チューブ挿入用治具、及び組立方法を提供する。【解決手段】透過側の面が互いに対抗するように配置された2枚の分離膜の周縁部が封止され、2枚の分離膜の互いに対向する透過側の面の両方に接着する樹脂部を備え、該樹脂部により分離膜間に所定の間隙を確保することで、2枚の分離膜の間に集水流路が形成されるとともに、集水流路内の透過水を2枚の分離膜の外部へ排出する集水ノズル10が周縁部の一部に配置された分離膜エレメントであって、集水ノズルは、集水チューブに挿入される集水チューブ挿入部1と、2枚の分離膜の間に挿入される分離膜挿入部2と、集水チューブ挿入部と分離膜挿入部の間に集水チューブの挿入位置を規制する突起部3と、突起部と分離膜挿入部の間に隙間部4と、が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、膜分離活性汚泥処理で使用される分離膜エレメント、集水チューブ挿入用治具、分離膜モジュールの組立方法に関する。
可撓性で、軽量な支持板のない複数の分離膜エレメントを収容した分離膜カセットを、フレームに収容し、下方に散気装置が設置された分離膜モジュールとしては、特許文献1(特に図6と図9)に示すような分離膜モジュールが知られている。特許文献1の構造を模式的に示した斜視図を図6に示す。ここでは、分離膜エレメントを構成する集水ノズル10に、集水チューブ32が接続された分離膜エレメント33、および分離膜モジュール40の構造が開示されている。
特許第6164216号公報
特許文献1の分離膜モジュールは、可撓性で、軽量な支持板のないエレメント構造のため、隣り合う分離膜エレメント同士の間隔を狭くすることができる。しかしながら、隣り合う集水ノズル同士の間隔も狭くなるため、集水チューブを集水ノズルに挿し込む時のスペースが十分にとれず、集水チューブを挿し込む時に手で集水ノズルを持って支えることが極めて困難である。そして、分離膜エレメントが支持板のような強固な剛性を有していないため、支えがない状態で無理に集水チューブを挿し込もうとした時に、分離膜エレメントが折れて分離膜面が損傷するという場合があった。そのため、分離膜カセット、分離膜モジュールの状態での集水チューブ挿し込み作業ができず、製造において、先に分離膜エレメントの状態で集水チューブを挿し込み、その後、分離膜カセットに組み立てる、という工程の制約があった。また、分離膜エレメントごとにチューブを挿し込むという作業が手間となっていた。さらに、製品使用場所でのメンテナンスやトラブル対応時に、集水チューブを交換する必要があるが、わざわざ分離膜カセット、分離膜モジュールを分離膜エレメントに解体して、分離膜エレメント個々に集水チューブを抜き差しするという非常に手間な作業が必要となっていた。
本発明の目的は、分離膜カセット、分離膜モジュールの状態においても、簡便、かつ分離膜を損傷させることなく集水チューブを挿し込むことができる分離膜エレメント、集水チューブを挿入するための集水チューブ挿入用治具、および、その分離膜カセット、モジュールの組立方法を提供することにある。
本発明は、かかる課題を解決するため、以下の構成を有するものである。
(1)透過側の面が互いに対抗するように配置された2枚の分離膜の周縁部が封止され、前記2枚の分離膜の互いに対向する透過側の面の両方に接着する樹脂部を備え、該樹脂部により前記分離膜間に所定の間隙を確保することで、前記2枚の分離膜の間に集水流路が形成されるとともに、前記集水流路内の透過水を前記2枚の分離膜の外部へ排出する集水ノズルが前記周縁部の一部に配置された分離膜エレメントであって、前記集水ノズルは、集水チューブに挿入される集水チューブ挿入部と、前記2枚の分離膜の間に挿入される分離膜挿入部と、前記集水チューブ挿入部と前記分離膜挿入部の間に前記集水チューブの挿入位置を規制する突起部と、前記突起部と前記分離膜挿入部の間に隙間部と、が設けられたことを特徴とする分離膜エレメント。
(2)請求項1記載の分離膜エレメントに集水チューブを挿入するための集水チューブ挿入用治具であって、前記突起部と前記分離膜挿入部の間の前記隙間部に介在させて使用する集水チューブ挿入用治具。
(3)請求項1記載の分離膜エレメントを複数平行に配列されてなる分離膜カセットを備えた分離膜モジュールであって、請求項2記載の集水チューブ挿入用治具を使用して前記集水チューブを挿入する分離膜モジュールの組立方法。
可撓性で、軽量な支持板のないエレメント構造であって、隣り合う集水ノズル同士の間隔が狭く、集水チューブを集水ノズルに挿し込む時のスペースが十分にとれないような、分離膜カセット、分離膜モジュールの状態においても、簡便、かつ分離膜エレメントを損傷することなく、集水チューブの挿し込みができる。そのため、製造において、分離膜カセットを組み立てた後に、集水チューブの挿し込みが可能となり、個々のエレメントを持って支えてチューブを挿し込むという手間な作業を省ける。また、製品使用現場におけるチューブ交換時に、分離膜カセット、モジュール状態でのチューブ抜き差しが可能となり、作業効率が格段に上がる。
本発明の集水ノズルの実施形態の一例を模式的に示す(a)正面図と(b)側面図である。 本発明の分離膜挿入部と分離膜の位置関係を模式的に示した(c)正面図と(d)側面図である。 集水チューブ挿入用治具の一例を模式的に示した(e)正面図と(f)側面図である。 複数の集水ノズルを同時に支持できる別の集水チューブ挿入用治具の一例を模式的に示した(g)正面図と(h)側面図である。 複数の集水ノズルを同時に支持できるさらに別の集水チューブ挿入用治具の一例を模式的に示した(i)正面図と(j)側面図である。 従来技術の分離膜モジュールの実施形態の一例を示す斜視図である。 従来技術の分離膜カセットの実施形態の一例を示す斜視図である。 従来技術の分離膜モジュールの別の実施形態の一例を示す斜視図である。 (a)(b)は本発明の分離膜カセットを構成する分離膜エレメントの実施形態の一例を示す概要図であり、図4(c)は図4(a)(b)に記載の分離膜エレメントを交互に配列した分離膜カセットの実施形態を側面から見た概要図である。 本発明の集水ノズルと貫通穴の位置の実施形態の一例を模式的に示した斜視図である。
本発明の集水ノズル10は、集水チューブに挿入される集水チューブ挿入部1と、2枚の分離膜の間に挿入される分離膜挿入部2と、集水チューブ挿入部1と分離膜挿入部2の間に集水チューブの挿入位置を規制する突起部3と、突起部3と分離膜挿入部2の間に隙間部4と、が設けられたことを特徴とする。なお、1~4各部は、それぞれ内部が中空で連通して水が流れるような構造になっている。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に、本発明の集水ノズル10の実施形態の一例を示す。集水チューブ挿入部1は、チューブを抜き差しできる汎用のチューブタイプであれば特に限定されるものではないが、外形がタケノコ様の形状をしており、挿し込み易く、抜けにくい構造であることが好ましい。
図2は、本発明の分離膜挿入部2と分離膜6の位置関係を模式的に示した(c)正面図と(d)側面図である。分離膜挿入部2は、分離膜6との接合部にあたる。分離膜挿入部2を、分離膜6の周縁に配置し、2枚の分離膜6の間に挿入し、正面から見た断面形状が、略縦長の六角形状であり、分離膜挿入部2の表裏に設けられた凸状の融着突起5を分離膜ごと熱で溶かして接合する。より詳しくは、溶けた融着突起5を、後述する分離膜の多孔性支持層内に含侵させることで一体化させる。これにより、接合部はシールされて水が漏れることはない。接合位置は、集水チューブ側の挿入部端部7と分離膜の集水ノズル側端部8が互いに揃うように配置される。
突起部3は、集水チューブの挿入位置を規制する。集水チューブを力いっぱい挿し込んでも、突起部3があるためそれ以上押し込めない構造となっている。製造組立時やチューブ交換時において、突起部3がなければ、集水チューブの挿入位置が定まらないため、挿入位置の調整が必要であり管理が面倒となる。突起部3の集水チューブ当たり面の形状は、丸、楕円、四角、台形など、任意で可能である。大きさは、円形状の場合、少なくとも集水チューブ外径より大きくする必要がある。好ましくは、集水チューブ外径をΦDmmとした場合、突起部3の外径はφ(D+2)mm以上であるとよい。他形状の場合は、部分的に集水チューブ外径より大きな部分があればよい。また、集水チューブ挿入方向に対して略垂直に凸状となることが好ましい。
隙間部4は、本形態における重要なポイントである。分離膜挿入部2と突起部3との間に隙間部4を設けることで、集水チューブ挿入用治具20を介在させることができる。隙間部4の距離は、本形態では2~3mmとしているが、使用する治具の厚みに応じて任意に設定すればよい。突起部3の大きさは、隙間部4にも影響する。突起部3が小さければ集水チューブ挿入用治具20の引掛りが小さくなるため、突起部3と隙間部4の段差Sは2mm以上あることが好ましい。また、突起部3の厚みは、集水ノズル10および集水チューブ挿入治具20の形状、材質により任意に設定できるが、集水チューブ挿入治具20を介在させて使用した時に、突起部3が折れないように、突起部3の厚みは1.5mm以上あることが好ましい。
集水ノズル10の材質は、ISO 2039-1に従って測定したロックウェル硬さ(スケールR)が50度以上130度以下のプラスチック材が使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートなどの汎用プラスチックや、ナイロン、ポリアセタール、ABS、ポリフッカビニリデン、四弗化エチレン樹脂などの汎用エンジニアリングプラスチックがあげられる。
図3は、集水チューブ挿入用治具20の一例を模式的に示した(e)正面図と(f)側面図である。チューブ挿入方向に対して垂直な方向に切り欠き21を有する切り欠きプレート20である。(f)側面図のA-Aは切り欠き21部分の断面を、B-Bは切り欠き21がない部分の断面を示す。切り欠き21は、手が入らないような狭い集水ノズル10の隙間部4にスライドインできる。また、集水チューブ挿入用治具20により集水ノズル10を支持してチューブ挿し込みによる押し力を抑えることができる。すなわち、手が入らないような狭いスペースでも、分離膜エレメントが折れて分離膜面が損傷することなく、チューブ挿し込みが可能となる。
図4は、複数の集水ノズル10を同時に支持できる別の集水チューブ挿入用治具の一例を模式的に示した(g)正面図と(h)側面図である。切り欠き26を複数並列に配列した櫛状プレート25は、各切り欠き26を各集水ノズル10の隙間部4にスライドインして使用できる。(h)側面図のA-Aは切り欠き26部分の断面を、B-Bは切り欠き26がない部分の断面を示している。
図5は、複数の集水ノズル10を同時に支持できるさらに別の集水チューブ挿入用治具の一例を模式的に示した(i)正面図と(j)側面図である。断面形状がL字やコの字様など、隙間部4にスライドインできる断面形状を有する治具27であって、本治具27の先端部28を各集水ノズル10の隙間部4にスライドインして使用できる。このような櫛形でない真っ直ぐな板形の場合、先端部28で集水ノズル10を支持する形となり、例えば、下側からの治具27の挿入だけで支持をしようとすると、集水チューブを集水ノズル10に挿し込む時に、先端部28を支点に集水ノズル10にモーメント力が生じ、分離膜6と集水ノズル10の接合部を損傷する可能性がある。そのため、治具27を使用する時には、上下挟む形で使用することが望ましい。
ここで、本発明において分離膜エレメントは支持板を無くしたエレメントであるため、エレメント全体の厚さを薄くすることができる。このため、分離膜カセットとして設置面積あたりの膜面積(分離膜の充填率)を高くすることが可能である。しかしながら、分離膜エレメントには、集水ノズル10が取り付けられているので、分離膜エレメントの充填率を上げるためには、隣り合う分離膜エレメント同士の集水ノズル10が干渉しないように配置させる必要がある。
図9(a)(b)に本発明における分離膜カセット30の、2枚の分離膜エレメント33a,33bを示す。両者の違いは、集水ノズル10の取り付け位置であり、(a)の分離膜エレメント33aにおける集水ノズル10の位置と、(b)の分離膜エレメント33bにおける集水ノズル10の位置は異なる。集水ノズルの設置位置を互い違いにすることにより、隣接する分離膜エレメントの集水ノズル同士の干渉を避けることができるため、分離膜エレメント同士の間隔を狭くとって配置することが可能となる。分離膜エレメント33aおよび33bを交互に複数枚並べ、集水ノズル10側から見たエレメントユニットの実施形態を図9(c)に示す。なお、図9(a)~(c)は一例を示したものであり、集水ノズル7が干渉しないように配置できるのであれば、この構造に限ったものではない。
このように、集水ノズル10が上下に配置されるカセット形態において、治具27を挟み込んで使用する場合には、上下の集水ノズル10の間に治具を入れて使用する必要があり、集水ノズル10と治具27の干渉を避けるために、治具27の断面形状をL字やコの字様にすることが好ましい。
各治具の固定は任意でよい。治具に取手を付けてフリーハンドで使用してもよいし、分離膜カセットの構成部材である膜保護板や、分離膜モジュールの構成部材であるフレームに固定して使用してもよい。また、治具の材質は任意でよい。金属が望ましいが強度を有するプラスチック材でも構わない。
以降、本発明の分離膜カセット、分離膜モジュールについて説明する。図7に、従来技術の分離膜カセット30の実施形態の一例を、図8に、従来技術の分離膜モジュール40(散気装置を除く)の実施形態の一例を示す。本発明の分離膜モジュール40の構成要素のうち、分離膜カセット30、分離膜カセット30を複数、並列に収容したフレーム41、散気装置43、分離膜6を透過した水を系外に取り出すための、集水チューブ32、集水管37については、従来技術と同じ構成を有するため、これらの構成については、図6~8を含めて説明する。
図6~図8に示すとおり、本発明の分離膜カセット30は、複数の分離膜エレメント33を有する。その分離膜エレメント33は、平膜構造をしたエレメントであれば特に限定されるものではないが、特許文献1に記載の分離膜エレメント33を好適な例として挙げることができる。すなわち、透過側の面同士が対向するように分離膜6を貼りあわせるに際し、膜の周縁部の一部に集水部を設け、かつ集水部以外の周縁部を封止している。封止した周縁部よりも内側の分離膜の透過側表面領域に、樹脂部を配置し、この樹脂部で両側の分離膜の一部を接着させた構造を有することで、膜どうしの固定と透過水流路を確保する。
分離機能層としては、孔径制御、耐久性の点で架橋高分子が好ましく使用され、成分の分離性能の点で多孔性支持層上に、多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物とを重縮合させてなる分離機能層、有機無機ハイブリッド機能層などが積層された膜を好適に用いることができる。また、セルロース膜、ポリフッ化ビニリデン膜、ポリエーテルスルホン膜、ポリスルホン膜のような多孔性支持層であって、分離機能と支持体機能との両方を有する膜を用いることもできる。つまり、分離機能層と多孔性支持層とが、単一の層で実現されてもよい。
分離膜6を透過した水は、平膜に挟まれた内部の集水流路を通って、集水部に取り付けられた集水ノズル10を経由して分離膜エレメント33の系外に取り出される。集水ノズル10は、集水チューブ32を介して集水管37が接続され、集水管37の下流側に吸引ポンプ(図示せず)が接続され、分離膜エレメント33内部に陰圧をかけ、透過水を取り出す。
分離膜カセット30は、例えば、図8に示すように、分離膜エレメント33の四隅に設けた貫通孔にそれぞれシャフト34を通すようにして、分離膜エレメント33を複数平行に並べることで構成される。この分離膜カセット30を複数並列収容したフレームの下方には、ブロワ(図示せず)に連結されている散気装置43があり、活性汚泥槽内の被処理水中に沈められた分離膜カセット30の分離膜エレメント33に向けてエアーが噴出され、エアー水流により分離膜エレメント33の表面が物理洗浄され、被処理水である汚泥をろ過する際の目詰まりを防止する。
隣接する分離膜エレメント33間には、被処理水およびエアーの流路を確保するため、クリアランス保持部材36が設けられ、クリアランス保持部材36は、特に限定されるものではないが、耐久性および衝撃吸収性の観点から、ポリウレタン製のワッシャやカラー、またはニトリルゴムやシリコンゴムに代表されるゴム製ワッシャやカラーなどが好適に使用される。このようなクリアランス保持部材36を配置することで、分離膜エレメント33や分離膜モジュール40には適度な剛性とともに曝気のエネルギーを逃がすような柔軟性が加わり、下部の散気装置43からの曝気に対する優れた耐久性を示すこととなる。
また、図10に、本発明の集水ノズルと貫通穴の位置の実施形態の一例を模式的に示した斜視図を示す。集水ノズル10は、貫通孔の位置38と干渉しないように、分離膜エレメント33の側面に配列されている。「干渉しないように」とは、集水ノズル10が、貫通孔とは離間するように設けられること、つまり異なる位置に設けられることを意味する。集水ノズル10が集水流路に連通するのに対して、貫通孔は、透過水の漏れ防止のために、封止部または樹脂部等によって集水流路とは隔離された構造とする。よって、集水ノズル10と貫通孔とは、離間するように設けられることが好ましい。分離膜カセット30の両端部には、フレーム41に収容する際、膜面への物品衝突による傷防止のため、すなわちハンドリング性等を考慮して膜保護板35が備えられている。膜保護板35は、図7に示すように、例えば、分離膜カセット30を懸架するためのシャフト34に、クリアランス保持部材36を介して膜保護板35を配置させ、膜保護板35の外部で、ねじ切りをした(図示せず)シャフト34部にナット(図示せず)を用いて固定すればよい。
フレーム41は、分離膜カセット30を並列に収容するためのラックの役割を果たす構造物である。フレーム41の下部には、散気装置43が配設され、フレーム41は鉛直方向の下部および上部に、分離膜エレメント33にエアー・汚泥流を流せるようにするための、開口部を有する。フレーム41は散気装置43とはボルト等で結合されていても、あるいは、散気装置43の上部にガイド等を介してフレーム41を積載させても良い。フレーム41は、被処理液中に浸漬させ、ぬれて重量の増加した分離膜モジュール40を、被処理液(汚泥)貯留タンク外部につり上げる際に、自身あるいは分離膜モジュール40の形状を保持可能な強度を有するものであれば、構造、部材は特に限定されない。
フレーム41は、図7に例示するように、側面にも分離膜カセット30を出し入れ可能な開口部を有する。このような構造にすることで、分離膜カセット30毎にフレーム41より着脱可能となるため、メンテナンスおよび分離膜エレメント33の交換または取り出しを容易にすることができる。
また、分離膜カセット30を出し入れする際、シャフト34の端部ないしは固定部材を通過せしめるための溝ガイド(切り欠きガイド)をフレーム41に備えることが好ましい。こうすることで、分離膜カセット30を懸架させる際の位置決めになるとともに、ハンドリング性が向上する。さらには、分離膜カセット30と開口部の空隙の距離を狭くすることも可能となるため、分離膜エレメント33の充填率をさらに上げることができる。
フレーム41およびシャフト押さえ具等を構成する主要構造材の材質は、ステンレス、アルミなどの各種金属、PP樹脂、PVC樹脂やABS樹脂などの各種熱可塑性樹脂、またポリウレタン樹脂やエポキシ樹脂などの各種熱硬化性樹脂など任意に選択可能である。
1 集水チューブ挿入部
2 分離膜挿入部
3 突起部
4 隙間部
5 融着突起
6 分離膜
7 集水チューブ側の挿入部端部
8 分離膜の集水ノズル側端部
10 集水ノズル
S 突起部3と隙間部4の段差
20 集水チューブ挿入用治具
21 治具20の切り欠き
25 複数の集水ノズルを同時に支持できる集水チューブ挿入用治具
26 治具25の切り欠き
27 複数の集水ノズルを同時に支持できる別の集水チューブ挿入用治具
28 治具25の切り欠きの先端部
30 分離膜カセット
32 集水チューブ
33 分離膜エレメント
34 シャフト
35 膜保護板
36 クリアランス保持部材
37 集水管
38 貫通穴の位置
40 分離膜モジュール
41 分離膜カセットを複数、並列に収容したフレーム
42 開口部
43 散気装置

Claims (3)

  1. 透過側の面が互いに対抗するように配置された2枚の分離膜の周縁部が封止され、前記2枚の分離膜の互いに対向する透過側の面の両方に接着する樹脂部を備え、該樹脂部により前記分離膜間に所定の間隙を確保することで、前記2枚の分離膜の間に集水流路が形成されるとともに、前記集水流路内の透過水を前記2枚の分離膜の外部へ排出する集水ノズルが前記周縁部の一部に配置された分離膜エレメントであって、前記集水ノズルは、集水チューブに挿入される集水チューブ挿入部と、前記2枚の分離膜の間に挿入される分離膜挿入部と、前記集水チューブ挿入部と前記分離膜挿入部の間に前記集水チューブの挿入位置を規制する突起部と、前記突起部と前記分離膜挿入部の間に隙間部と、が設けられたことを特徴とする分離膜エレメント。
  2. 請求項1記載の分離膜エレメントに集水チューブを挿入するための集水チューブ挿入用治具であって、前記突起部と前記分離膜挿入部の間の前記隙間部に介在させて使用する集水チューブ挿入用治具。
  3. 請求項1記載の分離膜エレメントを複数平行に配列されてなる分離膜カセットを備えた分離膜モジュールであって、請求項2記載の集水チューブ挿入用治具を使用して前記集水チューブを挿入する分離膜モジュールの組立方法。
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