JP2022101870A - 車両ホーン装置及びホーン鳴動方法 - Google Patents

車両ホーン装置及びホーン鳴動方法 Download PDF

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Seiji Obata
祐也 大林
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Abstract

【課題】ステアリング後方への画面の設置位置が制限されないように車両ホーンの鳴動操作を可能とすること。【解決手段】車両ホーン装置10は、車両のステアリングにおける環状のリムの背後に配備され、画面21への物のタッチを検知するタッチセンサ22を有する携帯端末機20が、リム内から画面が露出状態で設置される端末機ホルダ11と、端末機ホルダ11への携帯端末機20の設置を検知する設置検知部12と、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチが所定値以上の押圧力であるか否かを判定する押圧力判定部13と、ステアリングから離間した位置に設けられ、ホーンを鳴動するホーン機能部16とを備える。設置検知部12により携帯端末機20の設置が検知状態の場合に、押圧力判定部13が、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定した際に、ホーン機能部16がホーンを鳴動するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングに設置される携帯端末機により車両のホーン(クラクション)を鳴らす操作を可能とする車両ホーン装置及びホーン鳴動方法に関する。
従来の車両ホーン装置として、例えば、特許文献1に記載のように、偏心ステアリングの奥(車両前方側)に液晶パネルを備え、エアバックユニットを押し下げることで警告用のホーンを操作できる技術がある。
特開2020-175761号公報
特許文献1の技術では、液晶パネル前面のステアリング内に位置するエアバックユニットにホーン機能を持たせている。しかし、液晶パネルとは別に、ホーン操作に応じてホーン機能を作動させるハードスイッチとしてのホーンユニットを、ステアリングに設定する必要があった。このため、ステアリング後方への液晶パネルの設置位置が制限されてしまう。言い換えれば、液晶パネル(画面)の車内レイアウトの自由度が制限されてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ステアリング後方への画面の設置位置が制限されないように車両ホーンの鳴動操作を可能とする車両ホーン装置及びホーン鳴動方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の車両ホーン装置は、車両のステアリングにおける環状のリムの背後に配備され、画面への物のタッチを検知するタッチセンサを有する携帯端末機が、リム内から画面が露出状態で設置される端末機ホルダと、前記端末機ホルダへの前記携帯端末機の設置を検知する設置検知部と、前記タッチセンサを介した画面へのタッチが所定値以上の押圧力であるか否かを判定する押圧力判定部と、前記ステアリングから離間した位置に設けられ、ホーンを鳴動するホーン機能部とを備え、前記設置検知部により前記携帯端末機の設置が検知された状態において、前記押圧力判定部が、前記タッチセンサを介した前記画面へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定した際に、前記ホーン機能部がホーンを鳴動することを特徴とする。
本発明では、ステアリング後方への画面の設置位置が制限されないように車両ホーンの鳴動操作を可能とできる。
本実施形態の車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。 ステアリングの後方の端末機ホルダに携帯端末機が設置された状態を示す斜視図である。 本実施形態の変形例1の車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の変形例2の車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。 ステアリングの後方の端末機ホルダに設置された携帯端末機の画面にホーン操作用のマークが表示された状態を示す斜視図である。 ステアリングの後方の端末機ホルダに設置された携帯端末機の画面の縁領域にホーン操作用のマークが表示された状態を示す斜視図である。
<実施形態の構成>
本発明の実施形態について、図1~図6を参照して詳細に説明する。説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図中において、矢印で示す「前後」は車両(図示せず)の前後方向、「左右」は車両の幅方向、「上下」は鉛直上下方向をそれぞれ示している。また、車両のステアリングのリムの「背後」は、リムの車両前方側の位置を示す。
図1は、車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す車両ホーン装置10は、ステアリングのリブ内(図2参照)に画面が直視可能に配置される携帯端末機20の画面21を操作することで、車両のホーン(クラクション)を鳴動可能とするものである。画面21は液晶パネル等で形成されている。この車両ホーン装置10は、端末機ホルダ11と、設置検知部12と、押圧力判定部13と、ホーン機能部16とを備えて構成されている。
携帯端末機20は、スマートフォンやタブレット等の通信端末機であり、画面21と、画面21に人手等の物でタッチしたことを検知するタッチセンサ22とを備える。タッチセンサ22は、画面21が例えば人の指により所定以上の押圧力でタッチされた際に、タッチ時の位置及び押圧力を信号又はデータで押圧力判定部13へ出力する。
タッチセンサ22には、抵抗膜方式、投影型静電容量方式、表面型静電容量方式、赤外線光学方式、及び超音波表面弾性波方式等のタッチセンサがある。本例では、抵抗膜方式のタッチセンサ22が採用されているとする。抵抗膜方式のタッチセンサ22は、画面21に、対向する2枚の透明な電極シートを備え、片方の電極に電圧をかけて指やペン等で所定以上の押圧力で押下することで対向シートが接触して電気が流れる。この際の電圧変化を検出して押下位置を検知するものである。なお、タッチセンサ22が静電容量方式である場合、画面21にタッチする物は静電気を蓄積可能な物であるとする。
ホーン機能部16は、ステアリング30(図2参照)から離間した位置に設けられ、図示せぬホーンを鳴動するものである。このホーン機能部16は、一般的に、ステアリング30から離間した車両のボンネット内の前方側等に設けられている。
端末機ホルダ11は、図2に示すように、車両のステアリング30の環状のリム31の背後(車両前方側)に配備されており、携帯端末機20を設置するものである。この設置された携帯端末機20は、画面21がリム31内から車両後方側に露出する状態となる。つまり、運転者がリム31内から画面21を直視可能な状態に携帯端末機20が端末機ホルダ11に設置される。
図1に戻って、設置検知部12は、矢印Y1で示すように、携帯端末機20の端末機ホルダ11への設置を検知する。
押圧力判定部13は、設置検知部12で携帯端末機20の設置が検知されている場合に、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチの押圧力が、予め定められた所定以上の押圧力であるか否かを判定する。この押圧力判定部13が所定以上の押圧力であると判定した際に、ホーン機能部16がホーンを鳴動するようになっている。
但し、設置検知部12及び押圧力判定部13は、端末機ホルダ11内や端末機ホルダ11の後方(車両前方側)に設けることが可能である。
<実施形態の動作>
このような構成の車両ホーン装置10によれば、次のようなホーン操作に応じたホーン鳴動の動作を行うことができる。
まず、図1に示すように、運転者が矢印Y1で示すように、携帯端末機20を端末機ホルダ11に設置したとする。この設置は、設置検知部12により検知される。この検知状態において、運転者が画面21を指で強くタッチしたとする。この時、押圧力判定部13が、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定すると、ホーン機能部16がホーンを鳴動する。
<実施形態の効果>
上述した本実施形態の車両ホーン装置の特徴構成及びその効果について説明する。
(1)車両ホーン装置10は、端末機ホルダ11と、設置検知部12と、押圧力判定部13と、ホーン機能部16とを備える。
端末機ホルダ11は、車両のステアリング30の環状のリム31の背後に配備され、画面21への物のタッチを検知するタッチセンサ22を有する携帯端末機20が、リム31内から画面21が露出状態で設置される。
画面21の露出状態とは、図2に示すように、画面21がリム31内から運転者に見えるように露出した状態である。例えば、図2に示す画面21の周辺部にリム31が被って画面21の大半が運転者から見える状態である。また、図示はしないが、画面21がリム31の内径よりも小さい場合に、画面21の全てがリム31内から見える状態である。更に、画面21がリム31の外径よりも大きい場合に、画面21の周辺部がリム31の外周から食み出しており、画面21の大半の領域がリム31内から見える状態である。
設置検知部12は、端末機ホルダ11への携帯端末機20の設置を検知する。
押圧力判定部13は、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチの押圧力が所定以上の押圧力か否か判定する。
ホーン機能部16は、ステアリング30から離間した位置に設けられ、ホーンを鳴動する。
設置検知部12により携帯端末機20の設置が検知された状態において、押圧力判定部13が、タッチセンサ22を介した画面21へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定した際に、ホーン機能部16がホーンを鳴動する構成とした。
この構成によれば、携帯端末機20を端末機ホルダ11に設置すると、この設置を設置検知部12が検知する。この検知時に、タッチセンサ22を介した携帯端末機20の画面21への指等のタッチが、所定以上の押圧力であるか否かを押圧力判定部13で判定する。この結果、所定以上の押圧力であると判定されると、ホーン機能部16がホーン(クラクション)を鳴動する。
ホーン機能部16は、一般的に、ステアリング30から離間したボンネット内の前方側等に設けられている。端末機ホルダ11は、携帯端末機20の後方に設けられている。設置検知部12及び押圧力判定部13は、端末機ホルダ11内やホルダ後方に設けることができる。このため、特別にホーンユニットを設けることなく、ユーザは、通常のホーン操作と同じ感覚でホーン操作が可能となる。また、ステアリング30の後方への画面21の設置位置が制限されないように、車両ホーンの鳴動操作が可能となる。
<実施形態の変形例1>
図3は実施形態の変形例1の車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。
図3に示す変形例1の車両ホーン装置10Aが、上記実施形態の車両ホーン装置10(図1)と異なる点は、押圧力判定部13とホーン機能部16との間に音圧制御部14を更に設けたことにある。
音圧制御部14は、上述した設置検知部12及び押圧力判定部13と共に、端末機ホルダ11内や端末機ホルダ11の後方(車両前方側)に設けることが可能である。但し、押圧力判定部13は上記所定値以上のタッチの押圧力の強度を判定する。
音圧制御部14は、押圧力判定部13で判定される上記所定値以上のタッチの押圧力の可変強度に応じて、ホーン機能部16のホーンの鳴動音の大きさを可変制御する。この可変制御の例について説明する。運転者が画面21を介してタッチセンサ22を上記所定以上の押圧力でタッチした際に、このタッチの強度が例えば「10」であったとする。この場合、音圧制御部14が、その強度「10」に応じてホーン機能部16のホーン鳴動音の大きさを例えば「10h」に制御する。
次に、運転者の上記所定以上の押圧力でタッチした際の強度が例えば上記「10」よりも大きい「12」であったとする。この場合、音圧制御部14が、その強度「12」に応じてホーン鳴動音の大きさを「10h」よりも大きい「12h」に制御する。
この構成によれば、ユーザの画面21のタッチが上記所定以上の押圧力において、より強い程に、音圧制御部14がホーン機能部16のホーン鳴動音を、より大きくする制御を行う。このため、ユーザは画面21のタッチの強さを変えるだけの簡単な操作で、ホーン鳴動音を変えることができる。また、音圧制御部14も、端末機ホルダ11内やホルダ後方に設けることができるので、ステアリング30の後方への画面21の設置位置を制限しないように、車両ホーンの鳴動操作を可能とできる。
<実施形態の変形例2>
図4は実施形態の変形例2の車両ホーン装置の構成を示すブロック図である。
図4に示す変形例2の車両ホーン装置10Bが、上記変形例1の車両ホーン装置10A(図3)と異なる点は、設置検知部12の出力側にマーク表示制御部15を設けると共に、タッチセンサ22と、接触数判定部13及びホーン機能部16との間に押圧位置判定部17を設けたことにある。
マーク表示制御部15は、設置検知部12により携帯端末機20の設置が検知された際に、携帯端末機20の画面21にホーン操作用のマーク15aを表示する制御を行う。この制御により、図5に示すように、画面21の任意位置に複数のマーク15aが表示される。マーク15aの表示は1つでもよい。
タッチセンサ22は、画面21が例えば人の指により所定以上の押圧力でタッチされた際に、タッチ時の位置及び押圧力を信号又はデータで押圧位置判定部17へ出力する。
押圧位置判定部17は、画面21のタッチ位置が、予め定められたマーク15aの表示位置か、マーク15a以外の位置(領域)かを判定する。
ホーン機能部16は、押圧位置判定部17でタッチ位置がマーク15aの表示位置と判定された際に、ホーン機能部16がホーンを鳴動する。この場合、マーク15aへのタッチ押圧力が所定値未満であっても、ホーン機能部16がホーンを鳴動することになる。
押圧力判定部13は、押圧位置判定部17でタッチ位置がマーク15a以外の位置と判定された際に、そのタッチが上記所定値以上の押圧力か否かを判定する。所定値以上の押圧力と判定された際に、ホーン機能部16がホーンを鳴動する構成となっている。
この構成によれば、端末機ホルダ11に設置された携帯端末機20の画面21にホーン操作用のマーク15aを表示しておくことで、ユーザはマーク15aにタッチすればホーンを鳴動できる。このため、ユーザはタッチの押圧力に関係なくホーン鳴動を容易に行うことができる。また、マーク表示制御部15も、端末機ホルダ11内やホルダ後方に設けることができるので、ステアリング30の後方への画面21の設置位置を制限しないように、車両ホーンの鳴動操作を可能とできる。
<実施形態の変形例3>
図6は実施形態の変形例3の車両ホーン装置による携帯端末機の画面へのマーク表示位置を示す斜視図である。
本変形例3が上記変形例2と異なる点は、マーク表示制御部15(図4)が、図6に示すように、画面21にマーク15aを表示する際に、画面21の中心領域21aから離間した縁領域21bにマーク15aを表示する制御を行うことにある。縁領域21bは、画面21の周辺部分の領域である。
この構成によれば、携帯端末機20の画面21の縁領域21bにホーン操作用のマーク15aを表示することで、マーク15aが画面21の周辺部分に表示されるので、マーク15a以外の画面領域が広域となる。このため、マーク15a以外の画面領域を操作し易くなるので、運転者が運転時に画面21上での誤操作を無くしたり、咄嗟にホーン操作の必要が生じた際に、広域な画面領域を上記所定値以上の押圧力でタッチしてホーンを鳴動させたりする等の利点が得られる。
以上、本実施形態に係る車両ホーン装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。端末機ホルダ11は、携帯端末機20と同様な画面21及びタッチセンサ22を備える構成であってもよい。
本実施形態ではタッチ量判定部13、マーク表示制御部15及び押圧位置判定部17を車両側の装置に設けたが、携帯端末機20にタッチ量判定部13、マーク表示制御部15及び押圧位置判定部17を設けてもよい。
10 車両ホーン装置
11 端末機ホルダ
12 設置検知部
13 押圧力判定部
14 音圧制御部
15 マーク表示制御部
15a ホーン操作用のマーク
16 ホーン機能部
20 携帯端末機
21 画面
21a 中心領域
21b 縁領域
22 タッチセンサ
30 ステアリング
31 リム

Claims (5)

  1. 車両のステアリングにおける環状のリムの背後に配備され、画面への物のタッチを検知するタッチセンサを有する携帯端末機が、リム内から画面が露出状態で設置される端末機ホルダと、
    前記端末機ホルダへの前記携帯端末機の設置を検知する設置検知部と、
    前記タッチセンサを介した画面へのタッチが所定値以上の押圧力であるか否かを判定する押圧力判定部と、
    前記ステアリングから離間した位置に設けられ、ホーンを鳴動するホーン機能部と
    を備え、
    前記設置検知部により前記携帯端末機の設置が検知された状態において、前記押圧力判定部が、前記タッチセンサを介した前記画面へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定した際に、前記ホーン機能部がホーンを鳴動する
    ことを特徴とする車両ホーン装置。
  2. 前記押圧力判定部で判定される前記所定値以上のタッチの押圧力の可変強度に応じて、前記ホーン機能部のホーンの鳴動音の大きさを可変制御する音圧制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両ホーン装置。
  3. 前記設置検知部により前記携帯端末機の設置が検知された際に、当該携帯端末機の画面にホーン操作用のマークを表示するマーク表示制御部と、
    前記タッチセンサを介した前記画面のタッチ位置が、前記マークの位置又は当該マーク以外の位置かを判定する押圧位置判定部と
    を備え、
    前記タッチ位置が前記マークの位置と判定された際に、タッチの押圧力が前記所定値未満であっても前記ホーン機能部がホーンを鳴動し、
    前記タッチ位置が前記マーク以外の位置と判定された際に、前記押圧力判定部でタッチの押圧力が前記所定値以上と判定されると、前記ホーン機能部がホーンを鳴動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両ホーン装置。
  4. 前記マーク表示制御部は、前記携帯端末機の画面の中心よりも当該画面の縁に近い領域に前記マークを表示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両ホーン装置。
  5. 車両ホーン装置によるホーン鳴動方法であって、
    前記車両ホーン装置は、
    車両のステアリングにおける環状のリムの背後に配備され、画面への物のタッチを検知するタッチセンサを有する携帯端末機が、リム内から画面が露出状態で設置される端末機ホルダを備え、
    前記端末機ホルダへの前記携帯端末機の設置を検知するステップと、
    前記携帯端末機の設置が検知された状態において、前記タッチセンサを介した前記画面へのタッチが所定値以上の押圧力であると判定した際に、ホーンを鳴動するステップと
    を実行することを特徴とするホーン鳴動方法。
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