JP2022101457A - 化合物及び誘導体化試薬、並びに化合物の合成方法 - Google Patents

化合物及び誘導体化試薬、並びに化合物の合成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ジエンを有する化合物(特には、ビタミンD代謝物が挙げられる。)の検出感度の更なる向上を実現することができる化合物及びその化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬、並びにその化合物の合成方法を提供する。【解決手段】下記の一般式(100)で表される化合物、該化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬を提供する。JPEG2022101457000032.jpg44100(一般式(100)中、nは2以上の整数である。)【選択図】なし

Description

本発明は、化合物及び誘導体化試薬、並びに化合物の合成方法に関する。
ビタミンD代謝物の定量においては、タンデム質量分析計(以下、「MS/MS」とも呼ぶ。)を備えた液体クロマトグラフィータンデム質量分析計(以下、「LC/MS/MS」と称する場合がある。)を用いた分析が広く普及している。そして、イオン化効率およびクロマト分離については誘導体化試薬により誘導体化することにより改善されることが知られている。ここで用いられる誘導体化試薬は、1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン構造を有する。
ビタミンD代謝物の誘導体化法については、例えば、4-[4-ジメチルアミノフェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(DAPTAD)が提案されている(非特許文献1を参照)。ビタミンD代謝物の誘導体化法は、ビタミンD代謝物(ビタミンDを含めてもよい。)が有するジエン部分にディールス・アルダー反応をさせて、ビタミンD代謝物の誘導体を形成することである。
Rapid Commun. Mass Spectrum. 2013, 27, 2453-2460
しかしながら、非特許文献1で提案された技術では、ビタミンD代謝物の検出感度の更なる向上を図れないおそれがある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ビタミンD代謝物の検出感度の更なる向上を実現することができる化合物、及びその化合物を含有する、ビタミンD代謝物を誘導体化するための誘導体化試薬、並びにその化合物の合成方法を提供することを第1の目的とする。
そして、本発明においては、分析対象の範囲をビタミンD代謝物に限定されないで、分析対象の範囲を、ジエンを有する化合物まで拡げることができる。したがって、本発明は、ジエンを有する化合物の検出感度の更なる向上を実現することができる化合物及びその化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬、並びにその化合物の合成方法を提供することを第2の目的とする。
本発明者らは、上述の目的を解決するために鋭意研究を行った結果、驚くべきことに、ジエンを有する化合物(特には、ビタミンD代謝物が挙げられる。)の検出感度の更なる向上を実現することができる化合物及びその化合物を含有する、ジエンを有する化合物(特には、ビタミンD代謝物が挙げられる。)を誘導体化するための誘導体化試薬、並びにその化合物の合成方法の開発に成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明では、第1の側面として、下記の一般式(100)で表される化合物を提供する。
Figure 2022101457000001
上記の一般式(100)中、nは2以上の整数である。
本発明に係る第1の側面の化合物において、前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物であってもよい。
Figure 2022101457000002
また、本発明では、第2の側面として、下記の一般式(100)で表される化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬を提供する。
Figure 2022101457000003
上記の一般式(100)中、nは2以上の整数である。
本発明に係る第2の側面の誘導体化試薬において、前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物であってもよい。
Figure 2022101457000004
さらに、本発明では、第3の側面として、ハロゲン化アリールと、飽和の複素環式アミン化合物との求核置換反応を含む、下記の一般式(100)で表される化合物の合成方法を提供する。
Figure 2022101457000005
上記の一般式(100)中、nは2以上の整数である。
さらに、本発明に係る第3の側面の合成方法において、前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物であってもよく、
前記飽和の複素環式アミン化合物が、ピペリジンであってもよい。
Figure 2022101457000006
本発明によれば、ジエンを有する化合物(特には、ビタミンD代謝物が挙げられる。)の検出感度の更なる向上を実現することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1は、ビタミンD代謝物のPIPTAD誘導体と、ビタミンD代謝物のDAPTAD誘導体との分析結果を示す図である。 図2は、1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジオン(VIII)のNMRスペクトルデータを示す図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本発明の概要
2.第1の実施形態(化合物の例1)
3.第2の実施形態(誘導体化試薬の例)
4.第3の実施形態(化合物の合成方法の例)
5.第4の実施形態(化合物の例2)
6.実施例
6-1.実施例1
6-2.実施例2
6-3.分析結果
<1.本発明の概要>
まず、本発明の概要について説明をする。本発明は、化合物及びジエンを有する化合物(特には、ビタミンD代謝物)を誘導体化するための誘導体化試薬、並びにその化合物の合成方法に関する。
従来技術では、生体内に微量存在する活性型ビタミンD(例えば、1,25-ジヒドロキシビタミンD、1,25(OH))を検出定量するには抗体カラムを用いた濃縮が必要である(例えば、非特許文献Clinica Chimica Acta 2017, 473, 173-179.を参照。)。しかしながら、誘導体化試薬DAPTADでは、感度的に十分とは言えず、より精確な定量のためには、DAPTADよりも、更に高感度な誘導体化試薬の開発が望まれている。例えば、1,25(OH)はビタミンDの生理作用の中心を占める重要な代謝物なので、その精確な定量は大きな需要がある。
本発明は、以上の状況を鑑みてなされたものである。本発明は、臨床検査分野、なかでも質量分析を用いたビタミンD代謝物を高感度で検出するためのものであり、質量分析計製造のメーカーに関わらず、使用できるものである。今後、臨床検査分野において質量分析によるビタミンD代謝物の定量が広く普及するためにはいつでもどこでもどのメーカーの装置でも同じ値が出せることが必須であり、本発明は検出感度向上により、各メーカーの機種間差を埋めることで普及を支援するものである。
以下、本発明を実施するための好適な形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<2.第1の実施形態(化合物の例1)>
本発明に係る第1の実施形態(化合物の例1)の化合物は、下記の一般式(100)で表される化合物(4-シクロアルキルアミノフェニル-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン)である。
Figure 2022101457000007
一般式(100)中、nは2以上の整数である。
一般式(100)で表される化合物は、下記の式(I)で表される化合物であることが好ましい。式(I)で表される化合物は、一般式(100)で表される化合物において、n=5(6員環の飽和複素環)である化合物であり、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD)である。
Figure 2022101457000008
<3.第2の実施形態(誘導体化試薬の例)>
本発明に係る第2の実施形態(誘導体化試薬の例)の誘導体化試薬は、下記の一般式(100)で表される化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬である。そして、下記の一般式(100)で表される化合物を含有する誘導体化試薬は、クックソン型誘導体化試薬である。
Figure 2022101457000009
一般式(100)中、nは2以上の整数である。
本発明に係る第2の実施形態の誘導体化試薬は、液体クロマトグラフィーが接続されたタンデム質量分析計(LC-MS/MS)による定量分析のために、ジエンを有する化合物、特には、血液、血清、血漿、尿、唾液、髄液、及び爪などの生物検体中のビタミンD代謝物を誘導体化し、高感度で検出するための試薬である。このように、本発明により提供される誘導体化用試薬は、生物検体に含まれるジエンを有する化合物を誘導体化するために用いられてよい。前記生物検体は、上記で列挙されたものに限られず、生物(特には哺乳類、より特にはヒト)に含まれる液状成分又は固形状成分であってよい。
そして、ジエンを有する化合物は、本発明に係る第2の実施形態の誘導体化試薬に含まれる一般式(100)で表される化合物とディールス・アルダー反応により定量的に反応して誘導体化され、例えば、LC/ESI(エレクトロスプレーイオン化)-MS/MSによる定量分析においては、ジエンを有する化合物(例えば、ビタミンD代謝物)を高感度で、高選択的に検出することができる。
一般式(100)で表される化合物は、下記の式(I)で表される化合物であることが好ましい。式(I)で表される化合物は、一般式(100)で表される化合物において、n=5(6員環の飽和複素環構造)である化合物であり、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD)である。
Figure 2022101457000010
以下に、誘導体化の対象となるジエンを有する化合物を、具体的に詳細に説明する。
ジエンを有する化合物としては、例えば、s-cis-ジエンを有する化合物、s-trans-ジエンを有する化合物等が挙げられる。なお、s-trans-ジエンを有する化合物を、前述した一般式(100)で表される化合物(例えば、PIPTAD)を含有する誘導体化試薬又は後述する一般式(100-1)で表される化合物を含有する誘導体化試薬を用いて、誘導体化する場合、前熱処理をして、s-trans-ジエンを有する化合物を、s-cis-ジエンを有する化合物に異性化をする必要がある。
次に、s-cis-ジエンを有する化合物の具体例について説明する。s-cis-ジエンを有する化合物としては、特に限定されないが、例えば、ステロイド、ビタミンDまたはビタミンD代謝物等が挙げられる。
s-cis-ジエンを有する化合物のうち、ステロイドとしては、特に限定されないが、天然に存在する化合物に限られず、合成物やその類縁体であってもよく、例えば、7-デヒドロコレステロール、エルゴステロール、共役リノール酸、ビタミンA等が挙げられる。
s-cis-ジエンを有する化合物のうち、ビタミンDは、広義の分類ではセコステロイドに属し、植物性食品に由来するビタミンDと動物性食品や皮膚産生に由来するビタミンDの総称である。両者は側鎖構造のみが異なる同族体であり、ヒトの体内では同様に代謝され、同等の生理活性を有すると考えられている。このため、本明細書においては、両者を区別せず、単にビタミンDと表記する場合がある。また、本明細書において、ビタミンD及びビタミンD代謝物を単にビタミンDとも表記する場合がある。これらは、天然若しくは合成により得られたビタミンD又はビタミンD代謝の中間体及び生成物等の、ビタミンDの変換により生成したビタミンDに関連するいずれかの分子種を意味する。
そのようなビタミンD(ビタミンD代謝物)の分子種としては、特に限定されないが、例えば、25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)、25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)、1α,25-ジヒドロキシビタミンD(1,25(OH))、1α,25-ジヒドロキシビタミンD(1,25(OH))、23,25-ジヒドロキシビタミンD(23,25(OH))、25,26-ジヒドロキシビタミンD(25,26(OH))、24,25-ジヒドロキシビタミンD(24,25(OH))、4β,25-ジヒドロキシビタミンD(4β,25(OH))、25-ヒドロキシビタミンD-23,26-ラクトン(25(OH)DLactone)、1α,25-ジヒドロキシビタミンD-23,26-ラクトン(1,25(OH)Lactone)等が挙げられる。ビタミンDの分子種は、前記の分子種の異性体であってもよく、例えば、3-エピ-25-ヒドロキシビタミンD(3-エピ-25(OH)D)等が挙げられる。また、これらのビタミンDの分子種は硫酸塩であってもよく、例えば、25-ヒドロキシビタミンD-3β-硫酸塩(25(OH)DS)や25-ヒドロキシビタミンD-3β-グルクロン酸(25(OH)DGluc)等が挙げられる。なお、ビタミンDの定量分析の際には、これらのビタミンD(ビタミンD代謝物)の分子種が複数種含まれていても構わない。
例えば、25(OH)Dと、PIPTADとの誘導体化反応の反応式は、以下のとおりである。
Figure 2022101457000011
工程S200において、25(OH)D(1)のs-cis-ジエン部分にPIPTAD(I)が付加して、25(OH)D-PIPTAD誘導体(2)が形成される。25(OH)D-PIPTAD誘導体(2)は、アルキル基の電子供与効果で窒素原子の電子密度が高まるので、プロトンがより付加しやすくなり、イオン化がよりしやすい。
<4.第3の実施形態(化合物の合成方法の例)>
本発明に係る第3の実施形態(化合物の合成方法の例)の化合物の合成方法は、ハロゲン化アリールと、飽和の複素環式アミン化合物との求核置換反応を含む、下記の一般式(100)で表される化合物の合成方法である。
Figure 2022101457000012
一般式(100)中、nは2以上の整数である。
一般式(100)で表される化合物は、下記の式(I)で表される化合物であることが好ましい。式(I)で表される化合物は、一般式(100)で表される化合物において、n=5(6員環の飽和複素環)である化合物であり、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD)である。
式(I)で表される化合物の合成方法における求核置換反応では、飽和の複素環式アミン化合物は、ピペリジンが用いられる。そして、式(I)で表される化合物の合成方法における求核置換反応では、ハロゲン化アリールは、好適には、p-フルオロ安息香酸メチルが用いられる。
Figure 2022101457000013
<5.第4の実施形態(化合物の例2)>
本発明に係る第4の実施形態(化合物の例2)の化合物は、下記の一般式(100-1)で表される化合物である。
Figure 2022101457000014
一般式(100-1)中、Xは、N(窒素)原子、P(リン)原子、O(酸素)原子又はS(硫黄)原子であり、一般式(100-1)中、nは1以上の整数であり、n1は1以上の整数である。
一般式(100-1)で表される化合物を含有する試薬は、本発明に係る第1の実施形態(化合物の例1)の化合物と同様に、ジエンを有する化合物を誘導体化することができる。ジエンを有する化合物の具体例は上記のとおりである。
一般式(100-1)で表される化合物の合成方法は、上述した、一般式(100)で表される化合物の合成方法と同様に、ハロゲン化アリールと、飽和の複素環式アミン化合物との求核置換反応を含むことができる。
<6.実施例>
以下に、実施例を挙げて、本発明の効果等について具体的に説明をする。なお、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
<6-1.実施例1>
[4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD(I))の合成]
下記のスキームに基づき、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD(I))を合成した。
Figure 2022101457000015
1.4-(1-ピペリジニル)安息香酸メチル(III)の合成[工程S1]
p-フルオロ安息香酸メチル(II)(256μL、2mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(140mg、1.0mmol)と、ピペリジン(311μL、6.0mmol)とを加え、12時間加熱還流させた。反応液を酢酸エチル(25mL)で希釈し,飽和食塩水(25mL×2)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム(MgSO)上で乾燥し,溶媒を減圧留去後、4-(1-ピペリジニル)安息香酸メチル(III)を無色固体(403mg、1.8mmol)として得た。
2.4-(1-ピペリジニル)安息香酸(IV)の合成[工程S2]
4-(1-ピペリジニル)安息香酸メチル(III)(360mg、1.6mmol)と、水酸化ナトリウム(100mg、2.5mmol)とを50%メタノール水溶液10mLを用いて、混合し、100℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し,残渣を水2mLで溶解させた。次いで、溶液を氷冷し、10%塩酸を加えて酸性化させた。析出した、4-(1-ピペリジニル)安息香酸(IV)の無色粉末を冷水でよく洗浄しながら吸引ろ過して回収した(290mg、1.4mmol)。
3.4-(1-ピペリジニル)安息香酸アジド(V)の合成[工程S3]
4-(1-ピペリジニル)安息香酸(IV)(205mg、1.0mmol)をDMF(1mL) で溶解させ、DPPA(265μL、1.2mmol)、及びトリエチルアミン(500μL)を滴下し、氷冷下で1.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(25mL)で希釈し、飽和食塩水(25mL×3)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム(MgSO)上で乾燥し,溶媒を減圧留去後、残渣を、ワコーゲル(R)(登録商標)60N(粒子径63~212μm)を充填したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(150×12mm i.d.)に付した。ヘキサン-酢酸エチル(9:1、v/v)溶出画分を集め、溶媒を減圧留去し,4-(1-ピペリジニル)安息香酸アジド(V)を無色固体(170mg、0.74mmol)として得た。
4.4-(1-ピペリジニル)フェニルセミカルバジド(VII)の合成[工程S4及び工程S5]
4-(1-ピペリジニル)安息香酸アジド(V)(170mg、0.74mmol)を、トルエン(2mL)に溶解させ、20分間還流して、化合物(VI)に変換した[工程S4]。化合物(VI)を単離することなく、反応液にカルバジン酸エチル(110mg、1.1mmol)のベンゼン溶液(1mL)を加え、室温で1時間撹拌後,さらに1時間還流した。放冷後,生成した沈殿物を冷トルエンで洗浄しながら吸引ろ過し、4-(1-ピペリジニル)フェニルセミカルバジド(VII)を無色固体(210mg、0.69mmol)として得た。
5.4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジオン(VIII)の合成[工程S6]
4-(1-ピペリジニル)フェニルセミカルバジド(VII)(100mg、0.32mmol)に炭酸カリウム(90mg、0.64mmol)の水溶液(5mL)を加え、90℃で、3時間撹拌した。ユニバーサルpH試験紙で確認しながら反応液に酢酸を加え、そのpHを約6に調整した。溶媒を減圧留去後、残渣をワコーゲル(R)(登録商標)100C18(粒子径63~212μm)を充填したODSカラムクロマトグラフィー(300×10mm i.d.)に付した。MeOH-水 (3:7、v/v)溶出画分を集め、溶媒を減圧留去後,水により再結晶し、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-
1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジオン(VIII)の無色固体(48mg、0.18mmol)を得た。
1H‐NMR (CD3OD) δ 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.20 (m, 4H), 1.70 (m, 4H), 1.61 (m, 2H) (図2).
6.4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD)(I)の合成[工程S7]
4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジオン(VIII)(2mg)を酢酸エチル(10mL)に懸濁させ、ヨードベンゼンジアセテート(3mg)を加え室温で3時間撹拌した.反応液を遠心分離(1000g、10min)し、上清を、4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD)(I)の酢酸エチル溶液(2μg/10μL)として保存した。なお、本溶液は-18℃で保存した。
<6-2.実施例2>
[4-[4-(1-ピペリジニル)フェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン(PIPTAD(I))(PIPTAD(I))によるビタミンD代謝物の分析]
濃縮乾固された、5成分のビタミンD代謝物(25(OH)D、3-epi(エピ)-25(OH)D、25(OH)D、24,25(OH)、1,25(OH))のそれぞれに対し、PIPTAD(I)の酢酸エチル溶液(2μg/10μL)を100μL加えて、室温で、30分間静置した。エタノール20μLを添加することで反応停止後、窒素ガス吹付乾固した。50%アセトニトリル溶液100μLで再溶解した後に、10μLをLC-MS/MSを用いて、分析した。
なお、比較例としては、5成分のビタミンD代謝物(25(OH)D、3-epi(エピ)-25(OH)D、25(OH)D、24,25(OH)、1,25(OH))のそれぞれに対し、DAPTAD(3)(4-[4-ジメチルアミノフェニル]-1,2,4-トリアゾリン-3,5-ジオン)の酢酸エチル溶液(2μg/10μL)を用いた。
例えば、25(OH)Dと、DAPTADとの誘導体化反応の反応式は、以下のとおりである。
Figure 2022101457000016
工程S500において、25(OH)D(1)のs-cis-ジエン部分にDAPTAD(3)が付加して、25(OH)D-DAPTAD誘導体(4)が形成される。
LC/MS/MSは、Xevo TQ-XS 三連四重極質量分析計に、日本ウォーターズ株式会社製、ACQUITY UPLC I-Class システムを接続して使用した。
(LC分析条件)
分析カラムはC18系であり、分析対象が、25(OH)D、3-epi(エピ)-25(OH)D、25(OH)D、24,25(OH)である場合についての
LC分析条件は、下記の表1に示されたとおりであり、分析対象が、1,25(OH)である場合についてのLC分析条件は、下記の表2に示されたとおりである。
(MS/MS分析条件)
イオン化条件は、ESI(エレクトロスプレーイオン化)ポジティブであり、分析対象(上記5成分のビタミンD代謝物のPIPTAD誘導体、及び上記5成分のビタミンD代謝物のDAPTAD誘導体)、並びにMRMパラメータは、下記の表3に示されたとおりである。
なお、データの解析には、Waters(登録商標) MassLinx 4.1ソフトウェア内の自動処理システムであるQuanLinxを用いた。
Figure 2022101457000017
Figure 2022101457000018
Figure 2022101457000019
<6-3.分析結果>
分析結果を図1に示す。図1の横軸は、左から順に、25(OH)D-PIPTAD誘導体、25(OH)D-DAPTAD誘導体、3-epi(エピ)-25(OH)D-PIPTAD誘導体、3-epi(エピ)-25(OH)D-DAPTAD誘導体、25(OH)D-PIPTAD誘導体、25(OH)D-DAPTAD誘導体、24,25(OH)-PIPTAD誘導体、24,25(OH)-DAPTAD誘導体、1,25(OH)-PIPTAD誘導体及び1,25(OH)-DAPTAD誘導体であり、縦軸はイオン強度である。
図1は、5成分のビタミンD代謝物(25(OH)D、3-epi(エピ)-25(OH)D、25(OH)D、24,25(OH)、1,25(OH))のそれぞれについてのPIPTADによる誘導体及びDAPTADによる誘導体のイオン強度の比較(Area比較)の結果を示す。
図1に示されるように、25(OH)D-PIPTAD誘導体のイオン強度は83494であり、25(OH)D-DAPTAD誘導体のイオン強度は50386であった。すなわち、25(OH)Dについて、PIPTADは、DAPTADに比べて約1.7倍の感度向上が達成された。
図1に示されるように、3-epi(エピ)-25(OH)D-PIPTAD誘導体のイオン強度は10887であり、3-epi(エピ)-25(OH)D-DAPTAD誘導体のイオン強度は6480であった。すなわち、3-epi(エピ)-25(OH)Dについて、PIPTADは、DAPTADに比べて約1.7倍の感度向上が達成された。
図1に示されるように、25(OH)D-PIPTAD誘導体のイオン強度は13786であり、25(OH)D-DAPTAD誘導体のイオン強度は5868であった。すなわち、25(OH)Dについて、PIPTADは、DAPTADに比べて約2.3倍の感度向上が達成された。
図1に示されるように、24,25(OH)-PIPTAD誘導体のイオン強度は8586であり、24,25(OH)-DAPTAD誘導体のイオン強度は6445であった。すなわち、24,25(OH)について、PIPTADは、DAPTADに比べて約1.3倍の感度向上が達成された。
図1に示されるように、1,25(OH)-PIPTAD誘導体のイオン強度は6376.3であり、1,25(OH)-DAPTAD誘導体のイオン強度は2871であった。すなわち、1,25(OH)について、PIPTADは、DAPTADに比べて約2.2倍の感度向上が達成された。
ところで、本発明は、上記各実施形態及び上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更することが可能である。
また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、本発明は、以下のような構成を取ることもできる。
[1]
下記の一般式(100)で表される化合物。
Figure 2022101457000020
(該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
[2]
前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物である、[1]に記載の化合物。
Figure 2022101457000021
[3]
下記の一般式(100)で表される化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬。
Figure 2022101457000022
(該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
[4]
前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物である、[3]に記載の誘導体化試薬。
Figure 2022101457000023
[5]
ハロゲン化アリールと、飽和の複素環式アミン化合物との求核置換反応を含む、下記の一般式(100)で表される化合物の合成方法。
Figure 2022101457000024
(該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
[6]
前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物であり、
前記複素環式アミン化合物が、ピペリジンである、[5]に記載の合成方法。
Figure 2022101457000025

Claims (6)

  1. 下記の一般式(100)で表される化合物。
    Figure 2022101457000026
    (該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
  2. 前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
    Figure 2022101457000027
  3. 下記の一般式(100)で表される化合物を含有する、ジエンを有する化合物を誘導体化するための誘導体化試薬。
    Figure 2022101457000028

    (該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
  4. 前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物である、請求項3に記載の誘導体化試薬。
    Figure 2022101457000029
  5. ハロゲン化アリールと、飽和の複素環式アミン化合物との求核置換反応を含む、下記の一般式(100)で表される化合物の合成方法。
    Figure 2022101457000030
    (該一般式(100)中、nは2以上の整数である。)
  6. 前記一般式(100)で表される化合物が、下記の式(I)で表される化合物であり、
    前記複素環式アミン化合物が、ピペリジンである、請求項5に記載の合成方法。
    Figure 2022101457000031
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