JP2022098895A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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充 中田
Mitsuru Nakada
幹司 宮川
Mikiji Miyakawa
博史 辻
Hiroshi Tsuji
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Abstract

Figure 2022098895000001
【課題】画素回路の面積を縮小して、高精細化を実現することを可能とした表示装置を提供する。
【解決手段】複数の画素Pが面内に並んで配置された表示領域Eを含む表示パネル2Aを備え、表示パネル2Aは、画素Pを構成する画素回路3が設けられた画素回路基板4を有し、画素回路3は、発光素子8と、発光素子8の点灯を切り替える第1のスイッチング素子11及び第2のスイッチング素子10とを含み、画素回路基板4は、発光素子8及び第1のスイッチング素子11が設けられた第1の基板12Aと、第2のスイッチング素子10が設けられた第2の基板12Bとが積層された状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間が接続部22を介して電気的に接続された構造を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置及びその製造方法に関する。
例えば、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を用いた有機EL表示装置(有機ELディスプレイ)は、高輝度で自発光であること、直流低電圧駆動が可能であること、応答性が高速であること、固体有機膜による発光であることから、表示性能に優れていると共に、薄型化、軽量化、低消費電力化が可能である。このため、将来的に液晶表示装置に代わる表示装置として期待されている。
具体的に、有機EL表示装置は、複数の画素が面内にマトリックス状に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備えている。表示パネルは、表示領域の面内における横方向と縦方向とに並ぶ複数の走査線(ゲートライン)と複数の信号線(データライン)及び複数の電源線(電源ライン)とを含み、これら複数の走査線と複数の信号線とによって区画された領域毎に、上述した画素を構成する画素回路が設けられた構成となっている。
表示パネルは、画素回路として、発光素子である有機EL素子と、保持容量であるコンデンサと、スイッチング素子である2つの薄膜トランジスタ(TFT)素子とを備えている。表示パネルでは、走査線と接続された選択用TFT素子のスイッチング動作により、選択用TFT素子を介して信号線と接続された保持容量に信号線の電位(画像データ)が保持される。また、保持容量の電位に応じて、駆動用TFT素子を介して電源線と接続された有機EL素子に駆動電流が流れる。これにより、有機EL素子を発光(点灯)させることが可能である。
また、表示パネルには、ベゼル(額縁)と呼ばれる周辺領域が表示領域の周囲を囲むように設けられている。周辺領域には、表示領域の外側へと引き出された複数の走査線と複数の信号線との各々に対応した複数の接続部が、この周辺領域の横方向と縦方向とに並んで設けられている。複数の走査線及び複数の信号線は、これら複数の接続部に接続されたフレキシブルプリント配線板(FPC)を介して外部の駆動回路(ドライバ)と電気的に接続されている。
ところで、上述した従来の表示装置では、TFT素子や有機EL素子の経時的な特性変動やバラツキを補正するためのTFT回路が必要になるため、より複雑な構造となることもある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
また、有機EL表示装置では、画質の向上を図るために、高精細化の要望があり、画素サイズの縮小が求められる。例えば、画素回路の上に有機EL素子を形成し、有機EL素子の上部から光を取り出すトップエミッション構造の場合、画素サイズは、上述したTFT素子や保持容量などで構成される画素回路の面積に大きく依存する。この面積を小さくするためには、TFT構造の工夫による面積の縮小や、チャネルサイズがより小さいTFT回路の作製方法などの開発が進められている。
また、有機EL表示装置では、水平方向に2つのTFT素子を配置せずに、垂直方向に2つのTFT素子を形成することで、画素回路の面積を縮小して、高精細化を実現する方法が提案されている(例えば、下記非特許文献1を参照。)。
しかしながら、この非特許文献1に記載の方法では、TFT素子を垂直方向に順次積層する場合、TFT素子の積層数に応じたTFT素子の作製プロセスを実施する必要がある。したがって、この場合はスループットが低下することになる。
例えば、非特許文献1に記載の方法では、2つのTFT素子を積層することから、TFT素子の作製プロセスを2回実施しなければならず、作製プロセスが約2倍になる。また、上部のTFT素子を作製するときの製膜プロセスや加工プロセス、加熱プロセスなどによって、下部のTFT素子にダメージを与える可能性もある。さらに、下部のTFT素子の存在によって、上部のTFT素子を作製するときの平坦性が基板よりも劣る場合がある。この場合、上部のTFT素子の作製や、上部のTFT素子の良好な特性を得ることが困難となる。
特許第4103850号公報
"Vertically integrated,double stack oxide TFT layers for high-resolution AMOLED backplane" Journal Society for Information Display.2020;28:469-475(DOI:10.1002/jsid.907)
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、画素回路の面積を縮小して、高精細化を実現することを可能とした表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 複数の画素が面内に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備え、
前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板を有し、
前記画素回路は、発光素子と、前記発光素子の点灯を切り替える第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子とを含み、
前記画素回路基板は、前記発光素子及び前記第1のスイッチング素子が設けられた第1の基板と、前記第2のスイッチング素子が設けられた第2の基板とが積層された状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間が接続部を介して電気的に接続された構造を有することを特徴とする表示装置。
〔2〕 前記第1の基板の一方の面側に、前記発光素子と前記第1のスイッチング素子とが積層して設けられ、
前記第2の基板の一方の面側に、前記第2のスイッチング素子が設けられ、
前記第1の基板の他方の面と前記第2の基板の一方の面又は他方の面とが対向した状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間が前記接続部を介して電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の表示装置。
〔3〕 前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対の面側に、少なくとも1つ以上の回路基板が積層して設けられていることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の表示装置。
〔4〕 前記回路基板は、前記画素回路を駆動する駆動回路が設けられた駆動回路基板を含むことを特徴とする前記〔3〕に記載の表示装置。
〔5〕 複数の画素が面内に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備える表示装置の製造方法であって、
前記表示パネルを製造する際に、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板を作製する工程を有し、
前記画素回路は、発光素子と、前記発光素子の点灯を切り替える第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子とを含み、
前記画素回路基板を作製する工程において、前記発光素子及び前記第1のスイッチング素子を形成した第1の基板と、前記第2のスイッチング素子を形成した第2の基板とを同一の母基板を用いて作製し、
前記母基板を前記第1の基板と前記第2の基板とに切断した後に、
前記第1の基板と前記第2の基板とを積層した状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間を接続部を介して電気的に接続することを特徴とする表示装置の製造方法。
以上のように、本発明によれば、画素回路の面積を縮小して、高精細化を実現することを可能とした表示装置及びその製造方法を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成を示す回路図である。 画素回路の構成を示す回路図である。 表示パネルの一の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルの他の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置が備える表示パネルの一の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルの他の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置が備える表示パネルの一の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルの他の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を模式的に示している場合があり、各構成要素の数や寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(第1の実施形態)
〔表示装置〕
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1~図4に示す表示装置1Aについて説明する。
なお、図1は、表示装置1Aの構成を示す回路図である。図2は、画素回路3の構成を示す回路図である。図3は、表示パネル2Aの一の方向に沿った要部断面図である。図4は、表示パネル2Aの他の方向に沿った要部断面図である。
本実施形態の表示装置1Aは、図1、図2及び図3に示すように、有機EL素子を用いてカラー表示を行う有機EL表示装置(有機ELディスプレイ)に本発明を適用したものである。
具体的に、この表示装置1Aは、複数の画素Pが面内に並んで配置された表示領域Eを含む表示パネル2Aを備えている。表示パネル2Aは、画素Pを構成する画素回路3が設けられた画素回路基板4を有している。
画素回路基板4は、表示領域Eの面内において交差する一の方向(図1及び図2では縦方向)に並ぶ複数の走査線5と、表示領域Eの面内において交差する他の方向(図1及び図2では横方向)に並ぶ複数の信号線6及び複数の電源線7とを含む。画素回路基板4は、これら複数の走査線5と複数の信号線6及び複数の電源線7とによって区画された領域毎に、画素回路3が設けられた構造を有している。
また、表示パネル2Aは、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応した複数の画素(「サブピクセル」という。)Pを1つの画素ユニット(「ピクセル」という)Puとし、この画素ユニットPuが面内に周期的に並んで配置された構造を有している。
本実施形態では、赤(R)に対応した画素Pと、緑(G)に対応した画素Pと、青(B)に対応した画素Pとが他の方向に周期的に並ぶことによって、1つの画素ユニットPuが構成されている。また、本実施形態では、平面視で矩形状の表示領域Eの面内に、平面視で矩形状の画素ユニットPuがマトリックス状に並んで配置されることによって、平面視で矩形状の表示パネル2Aが構成されている。
なお、画素ユニットPuについては、上述した構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば、上記赤(R)、緑(G)、青(B)に対応した画素Pに加えて、白(W)に対応した画素Pを加えた4つの画素Pにより構成することも可能である。また、上述したカラー表示に対応した複数の画素Pが配置された構成に限らず、モノクロ表示に対応した複数の画素Pが配置された構成とすることも可能である。また、表示領域E及び表示パネル2Aについては、上述した矩形状のものに必ずしも限定されるものではなく、その平面視形状について適宜変更することが可能である。
画素回路3は、図2、図3及び図4に示すように、発光素子である有機EL素子8と、保持容量Cであるコンデンサ9と、スイッチング素子である2つのTFT素子(選択用TFT素子10及び駆動用TFT素子11)とを備えている。
画素回路基板4は、有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとが積層された構造を有している。
第1の基板12A及び第2の基板12Bは、例えばプラスチック基板などのフレキシブル基板からなる。本実施形態では、第1の基板12A及び第2の基板12Bとして、例えば厚みが10μm以下となるフィルム状のプラスチック基板を用いている。プラスチック基板には、例えばポリイミドなどの樹脂材料が用いられている。
なお、第1の基板12A及び第2の基板12Bについては、上述したフレキシブル基板を用いた構成に必ずしも限定されるものではなく、例えばガラス基板などのリジッド基板を用いた構成とすることも可能である。
有機EL素子8は、第1の基板12Aの一方の面(図4では表面)側に、画素電極13と、有機機能層14と、共通電極15とが順次積層された構造を有している。すなわち、この有機EL素子8は、正極(+)となる画素電極13と、負極(-)となる共通電極15との間に、有機機能層14が挟み込まれた構造を有している。
画素電極13は、複数の画素Pの各々に対応して設けられている。画素電極13には、例えばアルミニウム(Al)などの金属電極材料が用いられている。画素電極13は、後述する駆動用TFT素子11が形成された第1の基板12Aの面上を覆う層間絶縁層16の上に形成されている。層間絶縁層16には、例えば酸化シリコン(SiO)などが用いられている。画素電極13は、駆動用TFT素子11のソース電極11s側と電気的に接続されている。
有機機能層14は、例えば、正孔注入層と、正孔輸送層と、発光層と、電子輸送層と、電子注入層とが順に積層された構造(「ヘテロ構造」という。)を有している。層間絶縁層16の上には、画素電極13の面上を除いてバンク層17が設けられている。バンク層17には、例えば塗布型の有機絶縁材料などが用いられている。有機機能層14は、このバンク層17の内側に埋め込み形成されている。
共通電極15は、複数の画素Pの間で共通した1つのベタ電極を構成している。共通電極15には、例えば酸化インジウムスズ(ITO)などの透明電極材料が用いられている。共通電極15は、有機機能層14及びバンク層17が形成された面上を覆うように形成されている。また、共通電極15の上には、保護層18が第1の基板12Aの全面を覆うように形成されている。保護層18には、例えば塗布型の有機絶縁材料などが用いられている。
共通電極15は、GND線19と電気的に接続されている。GND線19は、後述する駆動用TFT素子11を構成するゲート絶縁層20の面上に設けられている。GND線19は、層間絶縁層16を貫通するコンタクトプラグ21a、層間絶縁層16の上に形成されたコンタクト電極21b及びバンク層17を貫通するコンタクトプラグ21cを介して共通電極15と電気的に接続されている。
有機EL素子8では、画素電極13側から正孔注入層及び正孔輸送層を介して注入・輸送された正孔と、共通電極側から電子注入層及び電子輸送層を介して注入・輸送された電子とが発光層で再結合することによって、光を発することが可能となっている。
有機EL素子8は、第1の基板12Aの一方の面側から光を取り出すトップエミッション構造を有している(以下、第1の基板12Aの一方の面を「表面」とし、第1の基板12Aの他方の面を「裏面」として区別する。)。
また、有機EL素子8を用いてカラー表示を行う場合は、白色光を発する有機EL素子に、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応したカラーフィルタを組み合わせた構成としている。又は、赤色光と緑色光と青色光との各色光を発する有機EL素子を組み合わせた構成としてもよい。
保持容量Cは、コンデンサ9の一端側が選択用TFT素子10のソース電極10s側及び駆動用TFT素子11のゲート電極11g側と電気的に接続され、コンデンサ9の他端側が駆動用TFT素子11のソース電極11s側と電気的に接続された状態で設けられている。
2つのTFT素子10,11には、例えばインジウム(In)-錫(Sn)-亜鉛(Zn)の酸化物(InSnZnO)などの酸化物半導体が用いられている。また、酸化物半導体は、例えばIn、ガリウム(Ga)、Zn、Sn、Alなどの金属元素を少なくとも1つ以上を含む酸化物であってもよく、多結晶シリコンやアモルファスシリコン、有機半導体などであってもよい。ゲート絶縁層20には、例えば酸化シリコン(SiO)などが用いられている。
選択用TFT素子10は、第2のスイッチング素子として、第1の基板12Aの上に並んで設けられている。選択用TFT素子10は、ゲート電極10gが走査線5と電気的に接続され、ドレイン電極10dが信号線6と電気的に接続され、ソース電極10sが駆動用TFT素子11のゲート電極11g及び保持容量C(コンデンサ9)の一端側と電気的に接続された状態で設けられている。
駆動用TFT素子11は、第1のスイッチング素子として、第2の基板12Bの上に並んで設けられている。第2の基板12Bの上には、第1の基板12Aと同様に、ゲート絶縁層20と層間絶縁層16とが順に積層して設けられている。
駆動用TFT素子11は、ゲート電極10gが選択用TFT素子10のソース電極10s及び保持容量C(コンデンサ9の一端側)と電気的に接続され、ドレイン電極11dが電源線7と電気的に接続され、ソース電極11sが画素電極13及び保持容量C(コンデンサ9)の他端側と電気的に接続された状態で設けられている。
複数の走査線5は、図1に示すように、例えばシフトレジスタ及びレベルシフタ等を含む走査線駆動回路(ゲートドライバ)31と電気的に接続されている。ゲートドライバ31は、複数の走査線5に走査信号を順次的に供給し、この走査信号に応答して、上記選択用TFT素子10の駆動を切り替える。
複数の信号線6は、例えばシフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチ等を含む信号線駆動回路(データドライバ)32と電気的に接続されている。データドライバ32は、複数の信号線6に画像データを供給する。
表示パネル2Aでは、選択用TFT素子10のスイッチング動作により、この選択用TFT素子10を介して保持容量Cに信号線6の電位(画像データ)が保持される。また、保持容量Cの電位に応じて、駆動用TFT素子11を介して有機EL素子8に電源線7からの駆動電流が流れる。これにより、有機EL素子8を発光(点灯)させることが可能である。
ところで、本実施形態の画素回路基板4では、上述した第1の基板12Aの他方の面(裏面)と、第2の基板12Bの一方の面(表面)とが対向した状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間が接続部22を介して電気的に接続されている。
具体的に、この接続部22は、第1の基板12A側に設けられた駆動用TFT素子11のゲート電極10gと、第2の基板12B側に設けられた選択用TFT素子10のソース電極10sとの間を電気的に接続している。
駆動用TFT素子11のゲート電極11gは、第1の基板12Aの表面上に配置されて、第1の基板12を貫通して配置された第1のコンタクトプラグ23を介して第1の基板12Aの裏面上に配置された第1の接続配線24と電気的に接続されている。
第1のコンタクトプラグ23は、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料を用いて、第1の基板12Aを貫通するコンタクトホールに埋め込み形成されている。第1の接続配線24は、第1のコンタクトプラグ23と同じ導電材料を用いて、第1のコンタクトプラグ23と一体に形成されている。
選択用TFT素子10のソース電極10sは、第2の基板12Bのゲート絶縁層20上に配置されて、層間絶縁層16を貫通して配置された第2のコンタクトプラグ25を介して層間絶縁層16上に配置された第2の接続配線26と電気的に接続されている。
第2のコンタクトプラグ25は、上記第1のコンタクトプラグ23と同じ導電材料を用いて、層間絶縁層16を貫通するコンタクトホールに埋め込み形成されている。第2の接続配線26は、上記第1のコンタクトプラグ23と同じ導電材料を用いて、第2のコンタクトプラグ25と一体に形成されている。
接続部22は、第1の接続配線24と第2の接続配線26との間を電気的に接続している。接続部22は、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料を用いることが好ましく、ディスペンサーなどにより塗布して形成することができる。
本実施形態の表示装置1Aでは、上述した表示パネル2Aが、有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとが積層された画素回路基板4を有している。また、画素回路基板4を構成する第1の基板12A側の駆動用TFT素子11と、第2の基板12B側の選択用TFT素子10との間が接続部22を介して電気的に接続されている。
これにより、本実施形態の表示装置1Aでは、画素回路基板4の面内に並んで配置された各画素回路3(画素P)の面積を縮小して、表示パネル2Aの高精細化を実現することが可能である。
〔表示装置の製造方法〕
次に、上記表示装置1Aの製造方法について、図5~図9を参照しながら説明する。
なお、図5~図9は、表示パネル2Aを作製する工程を説明するための断面図である。
本実施形態の表示装置1Aの製造方法は、表示パネル2Aを製造する際に、先ず、図5に示すように、第1の基板12Aと第2の基板12Bとを同一の母基板200を用いて作製する。
具体的には、第1のガラス基板101の面上にフィルム状に形成された第1の基板12A及び第2の基板12Bとなる母基板200を用意する。そして、画素回路基板4を作製する工程において、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。
すなわち、画素回路基板4を作製する工程では、第1の基板12Aの一方の面(表面)上に、上述した走査線5、信号線6、電源線7及びGND線19と、コンタクトプラグ21a、コンタクト電極21b及びコンタクトプラグ21cと、画素回路3を構成する有機EL素子8(画素電極13、有機機能層14及び共通電極15)、コンデンサ9、ゲート絶縁層20を含む駆動用TFT素子11と、層間絶縁層16と、バンク層17と、保護層18とを形成する。
なお、これらの形成工程には、従来より公知の成膜プロセスやフォトリソグラフィプロセスなどを用いることができ、その形成方法について特に限定されるものではない。
一方、第2の基板12Bの一方の面(表面)上に、上述したゲート絶縁層20を含む選択用TFT素子10と、層間絶縁層16とを形成する。これにより、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。
また、第2のコンタクトプラグ25の形成位置に、層間絶縁層16を貫通するコンタクトホールを形成する。そして、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料をディスペンサーを用いて塗布した後、所定の形状にパターニングする。これにより、コンタクトホールに埋め込まれた第2のコンタクトプラグ25と、層間絶縁層16の面上に配置された第2の接続配線26とを一体に形成する。
次に、図6に示すように、母基板200の最上層に接着層102を介して第2のガラス基板103を貼り付けた後、第1のガラス基板101側から母基板200に向けてレーザー光(図示せず。)を照射する。このとき、レーザー光が第1のガラス基板101を透過し、母基板200に吸収されることで、第1のガラス基板101との界面付近のプラスチックフィルムの一部が熱により蒸発する。これにより、母基板200の他方の面(裏面)から第1のガラス基板101を剥離することができる。
次に、図7に示すように、第1のコンタクトプラグ23の形成位置に、母基板200(第1の基板12A)を貫通するコンタクトホール104を形成する。
次に、図8に示すように、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料をディスペンサーを用いて塗布した後、所定の形状にパターニングする。これにより、コンタクトホール104に埋め込まれた第1のコンタクトプラグ23と、母基板200(第1の基板12A)の裏面に配置された第1の接続配線24とを一体に形成する。
次に、図9に示すように、母基板200から第2のガラス基板103を接着層102と共に除去した後、この母基板200を第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間で切断する。
次に、第1の基板12Aの他方の面(裏面)と、第2の基板12Bの一方の面(表面)とが対向した状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間を接続部22を介して電気的に接続する。このとき、接続部22は、第1の接続配線24と第2の接続配線26との間を電気的に接続する。これにより、上記表示パネル2Aを作製することが可能である。
本実施形態の表示装置1Aの製造方法では、上述した有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとを同時に作製することが可能である。これにより、表示パネル2Aの製造コストを低減することが可能である。
なお、本実施形態では、上記母基板200を用いて、第1の基板12A側と第2の基板12B側とを同時に作製する場合を例示しているが、第1の基板12A側と第2の基板12B側とを互いに異なる母基板を用いて一括して複数作製することも可能である。
(第2の実施形態)
〔表示装置〕
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図10及び図11に示す表示装置1Bについて説明する。
なお、図10は、表示装置1Bが備える表示パネル2Bの一の方向に沿った要部断面図である。図11は、表示パネル2Bの他の方向に沿った要部断面図である。また、以下の説明では、上記表示装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の表示装置1Bは、図10及び図11に示すように、複数の画素Pが面内に並んで配置された表示領域Eを含む表示パネル2Bを備えている。表示パネル2Bは、上記画素回路基板4のうち、有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとの積層構造が上記表示パネル2Aとは異なっている。
すなわち、本実施形態の画素回路基板4では、第1の基板12Aの他方の面(裏面)と、第2の基板12Bの他方の面(裏面)とが対向した状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間が接続部22を介して電気的に接続されている。
具体的に、この接続部22は、第1の基板12A側に設けられた駆動用TFT素子11のゲート電極10gと、第2の基板12B側に設けられた選択用TFT素子10のソース電極10sとの間を電気的に接続している。
駆動用TFT素子11のゲート電極10gは、第1の基板12Aの表面上に配置されて、第1の基板12を貫通して配置された第1のコンタクトプラグ23と電気的に接続されている。
一方、選択用TFT素子10のソース電極10sは、第2の基板12Bのゲート絶縁層20上に配置されて、第2の基板12Bを貫通して配置された第2のコンタクトプラグ25と電気的に接続されている。第2のコンタクトプラグ25は、上記第1のコンタクトプラグ23と同じ導電材料を用いて、第2の基板12Bを貫通するコンタクトホールに埋め込み形成されている。
接続部22は、第1のコンタクトプラグ23と第2のコンタクトプラグ25との間を電気的に接続している。
本実施形態の表示装置1Bでは、上述した表示パネル2Bが、有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとが積層された画素回路基板4を有している。また、画素回路基板4を構成する第1の基板12A側の駆動用TFT素子11と、第2の基板12B側の選択用TFT素子10との間が接続部22を介して電気的に接続されている。
これにより、本実施形態の表示装置1Bでは、画素回路基板4の面内に並んで配置された各画素回路3(画素P)の面積を縮小して、表示パネル2Bの高精細化を実現することが可能である。
〔表示装置の製造方法〕
次に、上記表示装置1Bの製造方法について、図12~図16を参照しながら説明する。
なお、図12~図16は、表示パネル2Bを作製する工程を説明するための断面図である。また、以下の説明では、上記表示装置1Aの製造方法と同様の工程については、図面を省略するものの、同じ符号を用いて説明するものとする。
本実施形態の表示装置1Bの製造方法は、表示パネル2Bを製造する際に、先ず、図12に示すように、第1の基板12Aと第2の基板12Bとを同一の母基板200を用いて作製する。
具体的には、第1のガラス基板101の面上にフィルム状に形成された第1の基板12A及び第2の基板12Bとなる母基板200を用意する。そして、画素回路基板4を作製する工程において、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。
すなわち、画素回路基板4を作製する工程では、第1の基板12Aの一方の面(表面)上に、上述した走査線5、信号線6、電源線7及びGND線19と、コンタクトプラグ21a、コンタクト電極21b及びコンタクトプラグ21cと、画素回路3を構成する有機EL素子8(画素電極13、有機機能層14及び共通電極15)、コンデンサ9、ゲート絶縁層20を含む駆動用TFT素子11と、層間絶縁層16と、バンク層17と、保護層18とを形成する。
なお、これらの形成工程には、従来より公知の成膜プロセスやフォトリソグラフィプロセスなどを用いることができ、その形成方法について特に限定されるものではない。
一方、第2の基板12Bの一方の面(表面)上に、上述したゲート絶縁層20を含む選択用TFT素子10と、層間絶縁層16とを形成する。これにより、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。
次に、図13に示すように、母基板200の最上層に接着層102を介して第2のガラス基板103を貼り付けた後、第1のガラス基板101側から母基板200に向けてレーザー光(図示せず。)を照射する。このとき、レーザー光が第1のガラス基板101を透過し、母基板200に吸収されることで、第1のガラス基板101との界面付近のプラスチックフィルムの一部が熱により蒸発する。これにより、母基板200の他方の面(裏面)から第1のガラス基板101を剥離することができる。
次に、図14に示すように、第1のコンタクトプラグ23及び第2のコンタクトプラグ25の形成位置に、母基板200(第1の基板12A)を貫通するコンタクトホール104を形成する。
次に、図15に示すように、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料をディスペンサーを用いて塗布した後、所定の形状にパターニングする。これにより、コンタクトホール104に埋め込まれた第1のコンタクトプラグ23及び第2のコンタクトプラグ25を形成する。
次に、図16に示すように、母基板200から第2のガラス基板103を接着層102と共に除去した後、この母基板200を第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間で切断する。
次に、第1の基板12Aの他方の面(裏面)と、第2の基板12Bの他方の面(裏面)とが対向した状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間を接続部22を介して電気的に接続する。このとき、接続部22は、第1のコンタクトプラグ23と第2のコンタクトプラグ25との間を電気的に接続する。これにより、上記表示パネル2Bを作製することが可能である。
本実施形態の表示装置1Bの製造方法では、上述した有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとを同時に作製することが可能である。これにより、表示パネル2Bの製造コストを低減することが可能である。
なお、本実施形態では、上記母基板200を用いて、第1の基板12A側と第2の基板12B側とを同時に作製する場合を例示しているが、第1の基板12A側と第2の基板12B側とを互いに異なる母基板を用いて一括して複数作製することも可能である。
(第3の実施形態)
〔表示装置〕
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図17及び図18に示す表示装置1Cについて説明する。
なお、図17は、表示装置1Cが備える表示パネル2Cの一の方向に沿った要部断面図である。図18は、表示パネル2Cの他の方向に沿った要部断面図である。また、以下の説明では、上記表示装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の表示装置1Cは、図17及び図18に示すように、複数の画素Pが面内に並んで配置された表示領域Eを含む表示パネル2Cを備えている。表示パネル2Cは、上記画素回路基板4の構成に加えて、第2の基板12Bの第1の基板12Aと対向する面(表面)とは反対の面(裏面)側に、少なくとも1つ以上の回路基板(本実施形態では1つの駆動回路基板40)が積層された構造を有している。
駆動回路基板40は、第3の基板12Cの一方の面(表面)側に、上記ゲートドライバ31を構成する複数のゲートドライバ用TFT素子41が並んで設けられた構成を有している。
第3の基板12Cには、上記第1の基板12A及び第2の基板12Bと同じものを用いている。ゲートドライバ用TFT素子41には、上記2つのTFT素子10,11と同じものを用いている。また、第3の基板12Cの表面側には、ゲート絶縁層20と、層間絶縁層16とが順に積層して設けられている。
また、第3の基板12Cの表面側には、複数の走査線5の各々に対応した線列毎に、複数の第3の接続配線42が並んで設けられている。複数の第3の接続配線42は、ゲートドライバ31(複数のゲートドライバ用TFT素子41)と電気的に接続されている。第3の接続配線42は、例えば銅やアルミニウム、モリブデン、クロムなどの導電材料を用いて線状にパターン形成されている。
表示パネル2Cは、画素回路基板4(第2の基板12B)の裏面と、駆動回路基板40(第3の基板12C)の表面とが対向した状態で、第2の基板12Bと第3の基板12Cとの間が接続部43を介して電気的に接続されている。
具体的に、この接続部43は、第2の基板12B側に設けられた選択用TFT素子10のゲート電極10gと、第3の基板12C側に設けられた第3の接続配線42との間を電気的に接続している。
選択用TFT素子10のゲート電極10gは、第2の基板12Bの表面上に配置されて、第2の基板12Bを貫通して配置された第3のコンタクトプラグ27と電気的に接続されている。第3のコンタクトプラグ27は、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料を用いて、第2の基板12Bを貫通するコンタクトホールに埋め込み形成されている。
接続部43は、第3のコンタクトプラグ27と第3の接続配線42との間を電気的に接続している。
本実施形態の表示装置1Cでは、上述した表示パネル2Cが、有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bとが積層された画素回路基板4を有している。また、画素回路基板4を構成する第1の基板12A側の駆動用TFT素子11と、第2の基板12B側の選択用TFT素子10との間が接続部22を介して電気的に接続されている。
これにより、本実施形態の表示装置1Cでは、画素回路基板4の面内に並んで配置された各画素回路3(画素P)の面積を縮小して、表示パネル2Cの高精細化を実現することが可能である。
また、本実施形態の表示装置1Cでは、上述した表示パネル2Cが、画素回路基板4と、駆動回路基板40とが積層された構造を有している。これにより、本実施形態の表示装置1Cでは、画素回路基板4と駆動回路基板40とを面内に並べて配置する場合よりも、表示パネル2Cの小型化を実現することが可能である。
なお、上記表示装置1Cでは、第2の基板12Bの第1の基板12Aと対向する面(表面)とは反対の面(裏面)側に積層される回路基板として、上記駆動回路基板40が積層された構成を例示している。回路基板については、それ以外にも、例えば、有機EL素子8の経時的な特性変動やバラツキを補正するためのTFT素子を備えた補正回路基板を積層した構成としてもよい。また、回路基板については、1層に限らず、2層以上とすることも可能である。
〔表示装置の製造方法〕
次に、上記表示装置1Cの製造方法について、図19~図23を参照しながら説明する。
なお、図19~図23は、表示パネル2Cを作製する工程を説明するための断面図である。
本実施形態の表示装置1Cの製造方法は、表示パネル2Cを製造する際に、先ず、図19に示すように、第1の基板12Aと第2の基板12Bと第3の基板12Cとを同一の母基板200を用いて作製する。
具体的には、第1のガラス基板101の面上にフィルム状に形成された第1の基板12A、第2の基板12B及び第3の基板12Cとなる母基板200を用意する。そして、画素回路基板4を作製する工程において、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。また、駆動回路基板40を作製する工程において、母基板200の一方の面(表面)上に、第3の基板12Cの表面側を形成する。
すなわち、画素回路基板4を作製する工程では、第1の基板12Aの一方の面(表面)上に、上述した走査線5、信号線6、電源線7及びGND線19と、コンタクトプラグ21a、コンタクト電極21b及びコンタクトプラグ21cと、画素回路3を構成する有機EL素子8(画素電極13、有機機能層14及び共通電極15)、コンデンサ9、ゲート絶縁層20を含む駆動用TFT素子11と、層間絶縁層16と、バンク層17と、保護層18とを形成する。
なお、これらの形成工程には、従来より公知の成膜プロセスやフォトリソグラフィプロセスなどを用いることができ、その形成方法について特に限定されるものではない。
一方、第2の基板12Bの一方の面(表面)上に、上述したゲート絶縁層20を含む選択用TFT素子10と、層間絶縁層16とを形成する。これにより、母基板200の一方の面(表面)上に、第1の基板12A及び第2の基板12Bの表面側を形成する。
また、第2のコンタクトプラグ25の形成位置に、層間絶縁層16を貫通するコンタクトホールを形成する。そして、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料をディスペンサーを用いて塗布した後、所定の形状にパターニングする。これにより、コンタクトホールに埋め込まれた第2のコンタクトプラグ25と、層間絶縁層16の面上に配置された第2の接続配線26とを一体に形成する。
一方、駆動回路基板40を作製する工程において、上記画素回路基板4のゲート絶縁層20を含む選択用TFT素子10及び駆動用TFT素子11と同時に、ゲートドライバ用TFT素子41と、第3の接続配線42とを形成する。また、選択用TFT素子10、駆動用TFT素子11及びゲートドライバ用TFT素子41を覆う層間絶縁層16を形成する。これにより、母基板200の表面上に、駆動回路基板40の表面側を形成する。
次に、図20に示すように、母基板200の最上層に接着層102を介して第2のガラス基板103を貼り付けた後、第1のガラス基板101側から母基板200に向けてレーザー光(図示せず。)を照射する。このとき、レーザー光が第1のガラス基板101を透過し、母基板200に吸収されることで、第1のガラス基板101との界面付近のプラスチックフィルムの一部が熱により蒸発する。これにより、母基板200の他方の面(裏面)から第1のガラス基板101を剥離することができる。
次に、図21に示すように、第1のコンタクトプラグ23及び第3のコンタクトプラグ27の形成位置に、母基板200(第1の基板12A)を貫通するコンタクトホール104を形成する。
次に、図22に示すように、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料をディスペンサーを用いて塗布した後、所定の形状にパターニングする。これにより、コンタクトホール104に埋め込まれた第1のコンタクトプラグ23及び第3のコンタクトプラグ27と、母基板200(第1の基板12A)の裏面に配置された第1の接続配線24とを一体に形成する。
次に、図23に示すように、母基板200から第2のガラス基板103を接着層102と共に除去した後、この母基板200を第1の基板12Aと第2の基板12Bと第3の基板12Cとの間で切断する。
次に、第1の基板12Aの他方の面(裏面)と、第2の基板12Bの一方の面(表面)とが対向した状態で、第1の基板12Aと第2の基板12Bとの間を接続部22を介して電気的に接続する。このとき、接続部22は、第1の接続配線24と第2の接続配線26との間を電気的に接続する。
また、第2の基板12Bの他方の面(裏面)と、第3の基板12Cの一方の面(表面)とが対向した状態で、第2の基板12Bと第3の基板12Cとの間を接続部43を介して電気的に接続する。このとき、接続部43は、第3のコンタクトプラグ27と第3の接続配線42との間を電気的に接続する。これにより、上記表示パネル2Cを作製することが可能である。
本実施形態の表示装置1Cの製造方法では、上述した有機EL素子8及び駆動用TFT素子11が設けられた第1の基板12Aと、選択用TFT素子10が設けられた第2の基板12Bと、ゲートドライバ用TFT素子41(ゲートドライバ31)が設けられた第3の基板12Cとを同時に作製することが可能である。これにより、表示パネル2Cの製造コストを低減することが可能である。
なお、本実施形態では、上記母基板200を用いて、第1の基板12A側と第2の基板12B側と第3の基板12C側とを同時に作製する場合を例示しているが、第1の基板12A側と第2の基板12B側と第3の基板12C側とを互いに異なる母基板を用いて一括して複数作製することも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した有機ELディスプレイに本発明を適用した場合を例示しているが、発光素子として、有機EL素子を用いたものに必ずしも限定されるものではなく、例えばマイクロLEDなどのLED素子や量子ドットなどの発光素子を用いたものであってもよい。また、液晶ディスプレイなどにも本発明を適用することが可能である。
なお、本発明は、上述した表示装置に限らず、発光素子の代わりに、撮像素子やセンサを備えた電子デバイスにおいて、同様の構造を採用することによって、高精細な撮像や、高感度のセンシングを行うことが可能である。
1A,1B,1C…表示装置 2A,2B,2C…表示パネル 3…画素回路 4…画素回路基板 5…走査線 6…信号線 7…電源線 8…有機EL素子(発光素子) 9…コンデンサ 10…選択用TFT素子(第2のスイッチング素子) 11…駆動用TFT素子(第1のスイッチング素子) 12A…第1の基板 12A…第1の基板 12B…第2の基板 12C…第3の基板 13…画素電極 14…有機機能層 15…共通電極 16…層間絶縁層 17…バンク層 18…保護層 19…GND線 20…ゲート絶縁層 22…接続部 23…第1のコンタクトプラグ 24…第1の接続配線 25…第2のコンタクトプラグ 26…第2の接続配線 27…第3のコンタクトプラグ 31…走査線駆動回路(ゲートドライバ) 32…信号線駆動回路(データドライバ) 40…駆動回路基板 41…ゲートドライバ用TFT素子 42…第3の接続配線 43…接続部 200…母基板 C…保持容量 P…画素 Pu…画素ユニット E…表示領域

Claims (5)

  1. 複数の画素が面内に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備え、
    前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板を有し、
    前記画素回路は、発光素子と、前記発光素子の点灯を切り替える第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子とを含み、
    前記画素回路基板は、前記発光素子及び前記第1のスイッチング素子が設けられた第1の基板と、前記第2のスイッチング素子が設けられた第2の基板とが積層された状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間が接続部を介して電気的に接続された構造を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1の基板の一方の面側に、前記発光素子と前記第1のスイッチング素子とが積層して設けられ、
    前記第2の基板の一方の面側に、前記第2のスイッチング素子が設けられ、
    前記第1の基板の他方の面と前記第2の基板の一方の面又は他方の面とが対向した状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間が前記接続部を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面とは反対の面側に、少なくとも1つ以上の回路基板が積層して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記回路基板は、前記画素回路を駆動する駆動回路が設けられた駆動回路基板を含むことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 複数の画素が面内に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備える表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルを製造する際に、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板を作製する工程を有し、
    前記画素回路は、発光素子と、前記発光素子の点灯を切り替える第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子とを含み、
    前記画素回路基板を作製する工程において、前記発光素子及び前記第1のスイッチング素子を形成した第1の基板と、前記第2のスイッチング素子を形成した第2の基板とを同一の母基板を用いて作製し、
    前記母基板を前記第1の基板と前記第2の基板とに切断した後に、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを積層した状態で、前記第1の基板と前記第2の基板との間を接続部を介して電気的に接続することを特徴とする表示装置の製造方法。
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