JP2022098893A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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充 中田
Mitsuru Nakada
幹司 宮川
Mikiji Miyakawa
博史 辻
Hiroshi Tsuji
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Abstract

【課題】伸縮自在な表示パネルにおいて画素ユニット間での配線の破断を抑制することを可能とした表示装置を提供する。【解決手段】画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネル2Bと、表示パネル2Bの何れか一方の面側に積層された熱可塑性樹脂基板52とを備え、熱可塑性樹脂基板52の熱成形により表示パネル2Bの湾曲した形状が保持されており、表示パネル2Bは、画素Pを構成する画素回路が設けられた画素回路基板4と、画素回路基板4の一方の面側に積層された伸縮自在な支持基板40とを有し、画素回路基板4は、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で当該基板4を分断する溝部41と、当該基板4の他方の面側に配置されて、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線42とを有する。【選択図】図17

Description

本発明は、表示装置及びその製造方法に関する。
例えば、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を用いた有機EL表示装置(有機ELディスプレイ)は、高輝度で自発光であること、直流低電圧駆動が可能であること、応答性が高速であること、固体有機膜による発光であることから、表示性能に優れていると共に、薄型化、軽量化、低消費電力化が可能である。このため、将来的に液晶表示装置に代わる表示装置として期待されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
具体的に、有機EL表示装置は、複数の画素が面内にマトリックス状に並んで配置された表示領域を含む表示パネルを備えている。表示パネルは、表示領域の面内における横方向と縦方向とに並ぶ複数の走査線(ゲートライン)と複数の信号線(データライン)及び複数の電源線(電源ライン)とを含み、これら複数の走査線と複数の信号線とによって区画された領域毎に、上述した画素を構成する画素回路が設けられた構成となっている。
表示パネルは、画素回路として、発光素子である有機EL素子と、保持容量であるコンデンサと、スイッチング素子である2つの薄膜トランジスタ(TFT)素子とを備えている。表示パネルでは、走査線と接続された選択用TFT素子のスイッチング動作により、選択用TFT素子を介して信号線と接続された保持容量に信号線の電位(画像データ)が保持される。また、保持容量の電位に応じて、駆動用TFT素子を介して電源線と接続された有機EL素子に駆動電流が流れる。これにより、有機EL素子を発光(点灯)させることが可能である。
また、表示パネルには、ベゼル(額縁)と呼ばれる周辺領域が表示領域の周囲を囲むように設けられている。周辺領域には、表示領域の外側へと引き出された複数の走査線と複数の信号線との各々に対応した複数の接続部が、この周辺領域の横方向と縦方向とに並んで設けられている。複数の走査線及び複数の信号線は、これら複数の接続部に接続されたフレキシブルプリント配線基板(FPC)を介して外部の駆動回路(ドライバ)と電気的に接続されている。
ところで、高い没入感を得られるドーム型のディスプレイや、あらゆる湾曲位置への設置が求められる車載用ディスプレイなど、多方向に湾曲した立体形状ディスプレイの実現が求められている。
立体形状ディスプレイとしては、一方向に湾曲可能な樹脂基板を用いた折り畳み型や巻取り型などのフレキシブルディスプレイが実現されている。しかしながら、このフレキシブルディスプレイでは、多方向への湾曲は困難である。
一方、更なる伸縮性や柔軟性の向上を図るため、伸縮可能なゴム材料を用いたストレッチャブルディスプレイの研究開発が進められている。ストレッチャブルディスプレイの実現には、発光素子やTFT素子などの画素回路を構成する全ての画素ユニットを伸縮可能な材料で作製する方法と、画素回路が設けられた画素回路基板に伸縮領域と非伸縮領域とを設けて、伸縮領域にのみ伸縮材料を用いる方法とが考えられる。
前者の場合は、例えば画素回路を形成する半導体材料だけでなく、絶縁材料や導電材料にも伸縮材料を用いる必要がある。このため、伸縮性材料の研究が行われているが、実用化に向けた難易度は高い。
後者の場合は、画素ユニットを非伸縮領域とし、隣り合う画素ユニットの間を伸縮領域とする方法が提案されている(例えば、下記非特許文献1を参照。)。この場合、画素ユニット間を電気的に接続する配線に導電性の伸縮材料を用いるだけでよい。一方、画素回路を構成する発光素子やTFT素子には、従来の非伸縮材料を用いることが可能である。
しかしながら、後者の場合、構造が複雑となることや、配線を形成する伸縮性材料の抵抗値が高いなどの課題がある。
また、下記非特許文献1では、このようなストレッチャブルディスプレイを立体形状ディスプレイに変形させる方法として、熱可塑性樹脂を熱成形する技術が提案されている。
例えば、ドーム型の立体形状ディスプレイを作製する場合、ストレッチャブルパネルに接着層を介して熱可塑性樹脂基板を貼り付けた後、この熱可塑樹脂基板を加熱して軟化させる。この状態で、金型の上にかぶせて金型内を真空状態とすることで、軟化した熱可塑性樹脂基板を金型に沿って変形させる。このとき、ストレッチャブルパネルが熱可塑性樹脂基板と共に変形することになる。これにより、立体形状ディスプレイを作製することが可能である。
しかしながら、この方法では、ストレッチャブルパネル自体に大きい伸張率が求められる。例えば、円形状のストレッチャブルパネルをドーム状に伸張する場合、面積比率で2倍程度の伸縮率が必要となる。さらに、面積が2倍になることから、面積比率に換算した精細度が1/2となる。この場合、画質の劣化を引き起こすといった課題がある。また、このようなストレッチャブルディスプレイの作製方法も未だ確立されていない。
ストレッチャブルパネルを大きく伸張させる場合、上述した画素ユニット間を電気的に接続する配線に対して大きい伸張率が求められる。しかしながら、配線の伸張率を大きくするほど、配線の抵抗値が高くなり、画素間での信号遅延の課題が生じる。
例えば、配線にカーボンナノチューブなどの伸縮性の導電材料を用いた場合、通常使用される非伸縮性の導電材料であるアルミニウムや銅などに比べて、抵抗が高くなるため、信号遅延の課題が生じる。
また、パネルサイズが大きくなるほど、配線の距離が長くなるため、信号遅延のバラツキの発生など、この課題が顕著となる。また、画素数が増加するほど、各画素への画像データの書き込み時間が長くなることから、上述した信号遅延やそのバラツキの発生を更に抑制する必要がある。
一方、伸張率を小さい配線を用いた場合には、配線の抵抗値を低くなるものの、ストレッチャブルパネルを伸張させたときに、画素ユニット間で配線が破断(断線)する可能性が高くなる。
特開2013-105148号公報
J. H. Hong et al., SID 17 DIGEST, p. 47 (2017)
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、伸縮自在な表示パネルにおいて画素ユニット間での配線の破断を抑制することを可能とした表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネルと、
前記表示パネルの何れか一方の面側に積層された熱可塑性樹脂基板とを備え、
前記熱可塑性樹脂基板の熱成形により前記表示パネルの湾曲した形状が保持されており、
前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板と、
前記画素回路基板の一方の面側に積層された伸縮自在な支持基板とを有し、
前記画素回路基板は、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部と、
当該基板の他方の面側に配置されて、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線とを有することを特徴とする表示装置。
〔2〕 前記接続配線は、前記溝部の形状に沿って配置されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の表示装置。
〔3〕 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネルと、
前記表示パネルを湾曲した状態で支持する支持部材とを備え、
前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板と、
前記画素回路基板の一方の面側に積層された伸縮自在な支持基板とを有し、
前記画素回路基板は、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部を有し、
前記支持部材は、前記画素回路基板の他方の面側に配置されて、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線を有することを特徴とする表示装置。
〔4〕 前記溝部は、前記支持基板の一部を切り欠いた状態で設けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の表示装置。
〔5〕 前記画素回路基板は、当該基板の一方の面側に配置されて、前記画素回路と電気的に接続される配線と、
当該基板の厚み方向に配置されて、前記配線と電気的に接続されるコンタクトプラグとを有し、
前記接続配線は、前記コンタクトプラグと電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕~〔4〕の何れか一項に記載の表示装置。
〔6〕 前記接続配線は、非伸縮性の導電材料からなることを特徴とする前記〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載の表示装置。
〔7〕 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネルと、
前記表示パネルの一方の面側に積層された熱可塑性樹脂基板とを備える表示装置の製造方法であって、
前記表示パネルを製造する際に、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板の一方の面側に、伸縮自在な支持基板を積層する工程と、
前記画素回路基板に、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部を形成する工程と、
前記熱可塑性樹脂基板の熱成形により当該パネルの湾曲した形状を保持する工程と、
前記画素回路基板の他方の面側に、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線を形成する工程とを有することを特徴とする表示装置の製造方法。
以上のように、本発明によれば、伸縮自在な表示パネルにおいて画素ユニット間での配線の破断を抑制することを可能とした表示装置及びその製造方法を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成を示す斜視図である。 図1に示す表示装置の構成を示す要部断面図である。 表示パネルの構成を示す回路図である。 画素回路の構成を示す回路図である。 表示パネルの一の方向に沿った要部断面図である。 表示パネルの他の方向に沿った要部断面図である。 画素回路基板の構成を示す透視平面図である。 表示パネルの構成を示す要部平面図である。 図8中に示す線分A-Aによる表示パネルの断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを湾曲した形状に成形する工程を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置が備える表示パネルの構成を示す断面図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 表示パネルを湾曲した形状に成形する工程を示す斜視図である。 表示パネルを作製する工程を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置の構成を示す斜視図である。 表示パネルの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を模式的に示している場合があり、各構成要素の数や寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(第1の実施形態)
〔表示装置〕
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1~図9に示す表示装置1Aについて説明する。
なお、図1は、表示装置1Aの構成を示す斜視図である。図2は、表示装置1Aの構成を示す要部断面図である。図3は、表示パネル2Aの構成を示す回路図である。図4は、画素回路3の構成を示す回路図である。図5は、表示パネル2Aの一の方向に沿った要部断面図である。図6は、表示パネル2Aの他の方向に沿った要部断面図である。図7は、画素回路基板4の構成を示す透視平面図である。図8は、表示パネル2Aの構成を示す要部平面図である。図9は、図8中に示す線分A-Aによる表示パネルの断面図である。
本実施形態の表示装置1Aは、図1及び図2に示すように、伸縮自在(ストレッチャブル)な表示パネル2Aと、表示パネル2Aの何れか一方の面(本実施形態では裏面)側に接着層51を介して積層された熱可塑性樹脂基板52とを備えている。
本実施形態の表示装置1Aは、表示パネル2Aが湾曲した状態で、熱可塑性樹脂基板52の熱成形により表示パネル2Aの湾曲した形状が保持されている。本実施形態では、表示パネル2Aが半球(ドーム)状に湾曲した立体形状(3D)ディスプレイが構成されている。また、この表示パネル2Aの内面により球面凹状の表示画面Sが構成されている。
接着層51には、例えばエポキシ系樹脂接着剤などの接着材料が用いられている。熱可塑性樹脂基板52には、例えば非晶性ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合(ABS)樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられている。
表示パネル2Aは、有機EL素子を用いてカラー表示を行う有機EL表示装置(有機ELディスプレイ)である。
具体的に、この表示パネル2Aは、図3、図4及び図5に示すように、画素Pを構成する画素回路3が設けられた画素回路基板4を有している。なお、図4及び図5では、表示パネル2Aを平面形状とした場合の断面形状として表している。
画素回路基板4は、表示領域Eの面内において交差する一の方向(図3及び図4では縦方向)に並ぶ複数の走査線5と、表示領域Eの面内において交差する他の方向(図3及び図4では横方向)に並ぶ複数の信号線6及び複数の電源線7とを含む。画素回路基板4は、これら複数の走査線5と複数の信号線6及び複数の電源線7とによって区画された領域毎に、画素回路3が設けられた構造を有している。
また、表示パネル2Aは、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応した複数の画素(「サブピクセル」という。)Pを1つの画素ユニット(「ピクセル」という)Puとし、この画素ユニットPuが面内に周期的に並んで配置された構造を有している。
本実施形態では、赤(R)に対応した画素Pと、緑(G)に対応した画素Pと、青(B)に対応した画素Pとが他の方向に周期的に並ぶことによって、1つの画素ユニットPuが構成されている。また、本実施形態では、平面視で円形状の表示領域Eの面内に、平面視で矩形状の画素ユニットPuがマトリックス状に並んで配置されることによって、平面視で円形状の表示パネル2Aが構成されている。
なお、画素ユニットPuについては、上述した構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば、上記赤(R)、緑(G)、青(B)に対応した画素Pに加えて、白(W)に対応した画素Pを加えた4つの画素Pにより構成することも可能である。また、上述したカラー表示に対応した複数の画素Pが配置された構成に限らず、モノクロ表示に対応した複数の画素Pが配置された構成とすることも可能である。
画素回路3は、図4及び図6に示すように、発光素子である有機EL素子8と、保持容量Cであるコンデンサ9と、スイッチング素子である2つのTFT素子(選択用TFT素子10及び駆動用TFT素子11)とを備えている。
有機EL素子8は、画素回路基板4を構成する基板12の一方の面(図6では表面)側に、画素電極13と、有機機能層14と、共通電極15とが順次積層された構造を有している。すなわち、この有機EL素子8は、正極(+)となる画素電極13と、負極(-)となる共通電極15との間に、有機機能層14が挟み込まれた構造を有している。
基板12は、例えばプラスチック基板などのフレキシブル基板からなる。本実施形態では、基板12として、例えば厚みが10μm以下となるフィルム状のプラスチック基板を用いている。プラスチック基板には、例えばポリイミドなどの樹脂材料が用いられている。
なお、基板12については、上述したフレキシブル基板を用いた構成に必ずしも限定されるものではなく、例えばガラス基板などのリジッド基板を用いた構成とすることも可能である。
画素電極13は、複数の画素Pの各々に対応して設けられている。画素電極13には、例えばアルミニウム(Al)などの金属電極材料が用いられている。画素電極13は、後述する2つのTFT素子10,11が形成された面上を覆う層間絶縁層16の上に形成されている。層間絶縁層16には、例えば酸化シリコン(SiO)などが用いられている。画素電極13は、駆動用TFT素子11のソース電極11s側と電気的に接続されている。
有機機能層14は、例えば、正孔注入層と、正孔輸送層と、発光層と、電子輸送層と、電子注入層とが順に積層された構造(「ヘテロ構造」という。)を有している。層間絶縁層16の上には、画素電極13の面上を除いてバンク層17が設けられている。バンク層17には、例えば塗布型の有機絶縁材料などが用いられている。有機機能層14は、このバンク層17の内側に埋め込み形成されている。
共通電極15は、複数の画素Pの間で共通した1つのベタ電極を構成している。共通電極15には、例えば酸化インジウムスズ(ITO)などの透明電極材料が用いられている。共通電極15は、有機機能層14及びバンク層17が形成された面上を覆うように形成されている。
共通電極15は、GND線19と電気的に接続されている。GND線19は、後述する2つのTFT素子10,11を構成するゲート絶縁層20の面上に設けられている。GND線19は、層間絶縁層16を貫通するコンタクトプラグ21a、層間絶縁層16の上に形成されたコンタクト電極21b及びバンク層17を貫通するコンタクトプラグ21cを介して共通電極15と電気的に接続されている。
有機EL素子8では、画素電極13側から正孔注入層及び正孔輸送層を介して注入・輸送された正孔と、共通電極側から電子注入層及び電子輸送層を介して注入・輸送された電子とが発光層で再結合することによって、光を発することが可能となっている。
有機EL素子8は、基板12の一方の面側から光を取り出すトップエミッション構造を有している(以下、基板12の一方の面を「表面」とし、基板12の他方の面を「裏面」として区別する。)。
また、有機EL素子8を用いてカラー表示を行う場合は、白色光を発する有機EL素子に、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応したカラーフィルタを組み合わせた構成としている。又は、赤色光と緑色光と青色光との各色光を発する有機EL素子を組み合わせた構成としてもよい。
保持容量Cは、コンデンサ9の一端側が選択用TFT素子10のソース電極10s側及び駆動用TFT素子11のゲート電極11g側と電気的に接続され、コンデンサ9の他端側が駆動用TFT素子11のソース電極11s側と電気的に接続された状態で設けられている。
2つのTFT素子10,11は、基板12の上に並んで設けられている。2つのTFT素子10,11には、例えばインジウム(In)-錫(Sn)-亜鉛(Zn)の酸化物(InSnZnO)などの酸化物半導体が用いられている。また、酸化物半導体は、例えばIn、ガリウム(Ga)、Zn、Sn、Alなどの金属元素を少なくとも1つ以上を含む酸化物であってもよく、多結晶シリコンやアモルファスシリコン、有機半導体などであってもよい。ゲート絶縁層20には、例えば酸化シリコン(SiO)などが用いられている。
選択用TFT素子10は、ゲート電極10gが走査線5と電気的に接続され、ドレイン電極10dが信号線6と電気的に接続され、ソース電極10sが駆動用TFT素子11のゲート電極11g及び保持容量C(コンデンサ9)の一端側と電気的に接続された状態で設けられている。
駆動用TFT素子11は、ゲート電極10gが選択用TFT素子10のソース電極10s及び保持容量C(コンデンサ9の一端側)と電気的に接続され、ドレイン電極11dが電源線7と電気的に接続され、ソース電極11sが画素電極13及び保持容量C(コンデンサ9)の他端側と電気的に接続された状態で設けられている。
表示パネル2Aでは、選択用TFT素子10のスイッチング動作により、この選択用TFT素子10を介して保持容量Cに信号線6の電位(画像データ)が保持される。また、保持容量Cの電位に応じて、駆動用TFT素子11を介して有機EL素子8に電源線7からの駆動電流が流れる。これにより、有機EL素子8を発光(点灯)させることが可能である。
ところで、本実施形態の画素回路基板4は、図5、図6及び図7に示すように、基板12の表面側に配置された複数の第1の配線31と、基板12の厚み方向に配置された複数のコンタクトプラグ32と、基板12の裏面側に配置された複数の第2の配線33と、基板12の裏面側に配置された複数の接続部34とを有している。
複数の第1の配線31は、複数の画素回路3の各々と電気的に接続されている。複数のコンタクトプラグ32は、複数の第1の配線31の各々と電気的に接続されている。複数の第2の配線33は、複数のコンタクトプラグ32の各々と電気的に接続されている。すなわち、第1の配線31と第2の配線33とは、コンタクトプラグ32を介して電気的に接続されている。
第1の配線31及び第2の配線33は、例えば銅やアルミニウム、モリブデン、クロムなどの導電材料を用いて線状にパターン形成されている。コンタクトプラグ32は、例えば銀(Ag)ペーストなどの塗布型の導電材料を用いて、基板12を貫通するコンタクトホールに埋め込み形成されている。
第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33は、複数の走査線5の各々に対応して設けられている。すなわち、各走査線5は、これら第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33によって、基板12の表面側から裏面側へと引き回されている。
また、第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33は、複数の信号線6の各々に対応して設けられている。すなわち、各信号線6は、これら第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33によって、基板12の表面側から裏面側へと引き回されている。
複数の接続部34は、複数の第2の配線33の各々と、フレキシブルプリント配線板(FPC)35の一端側に設けられた複数の端子の各々との間を電気的に接続している。
接続部34は、例えば異方性導電フィルム(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)などの接続材料を用いて、このACFやACPを複数の第2の配線33の間を横断するように形成し、各第2の配線33の間で絶縁性を保ちながら、各第2の配線33と重なる位置にて導電性を持たせることによって、各第2の配線33とFPC35の各端子との間を電気的に接続すると共に、FPC35と画素回路基板4との接着を行っている。
複数の走査線5は、複数の接続部34(以下、必要に応じて「第1の接続部34A」として区別する。)を介してFPC35(以下、必要に応じて「第1のフレキシブルプリント配線板(FPC)35A」として区別する。)と電気的に接続されている。
第1の接続部34Aは、複数の走査線5の各々に対応した線列毎に、一の方向(図7では縦方向)に並んで設けられている。第1のFPC35Aには、例えばシフトレジスタ及びレベルシフタ等を含む走査線駆動回路(ゲートドライバ)36が設けられている。複数の走査線5は、この第1のFPC35Aを介してゲートドライバ36と電気的に接続されている。ゲートドライバ36は、複数の走査線5に走査信号を順次的に供給し、この走査信号に応答して、上記選択用TFT素子10の駆動を切り替える。
複数の信号線6は、複数の接続部34(以下、必要に応じて「第2の接続部34B」として区別する。)を介してFPC35(以下、必要に応じて「第2のフレキシブルプリント配線板(FPC)35B」として区別する。)と電気的に接続されている。
第2の接続部34Bは、複数の信号線6の各々に対応した線列毎に、他の方向(図7では横方向)に並んで設けられている。第2のFPC35Bには、例えばシフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチ等を含む信号線駆動回路(データドライバ)37が設けられている。複数の信号線6は、この第2のFPC35Bを介してデータドライバ37と電気的に接続されている。データドライバ37は、複数の信号線6に画像データを供給する。
画素回路基板4の表示領域Eと平面視で重なる領域内には、複数の走査線5の各々に対応した線列毎に、複数のコンタクトプラグ32(以下、必要に応じて「第1のコンタクトプラグ32A」として区別する。)が一の方向(図7では縦方向)に並んで設けられている。
複数の第1のコンタクトプラグ32Aは、領域内の複数の第1の接続部34Aよりも内側に位置して、各第2の配線33(以下、必要に応じて「第1の裏面配線33A」として区別する。)の一端側と電気的に接続されている。一方、複数の第1の接続部34Aは、領域内における他の方向(図7では横方向)の一端側(図7では右端側)に位置して、各第1の裏面配線33Aの他端側と電気的に接続されている。
また、画素回路基板4の表示領域Eと平面視で重なる領域内には、複数の信号線6の各々に対応した線列毎に、複数のコンタクトプラグ32(以下、必要に応じて「第2のコンタクトプラグ32B」として区別する。)が他の方向(図7では横方向)に並んで設けられている。
複数の第2のコンタクトプラグ32Bは、領域内の複数の第2の接続部34Bよりも内側に位置して、各第2の配線33(以下、必要に応じて「第2の裏面配線33B」として区別する。)の一端側と電気的に接続されている。一方、複数の第2の接続部34Bは、領域内における一の方向(図7では縦方向)の一端側(図7では上端側)に位置して、各第2の裏面配線33Bの他端側と電気的に接続されている。
また、第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33は、複数の電源線7の各々に対応して設けられている。すなわち、各電源線7は、これら第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33によって、基板12の表面側から裏面側へと引き回されている。
複数の電源線7の各々に対応して設けられた複数の第1の配線31は、複数の電源線7の各々に対応して設けられた複数のコンタクトプラグ32(以下、必要に応じて「第3のコンタクトプラグ32C」として区別する。)を介して共通する1本の第2の配線33(以下、必要に応じて「第3の裏面配線33C」として区別する。)と電気的に接続されている。
画素回路基板4の表示領域Eと平面視で重なる領域内には、複数の第3のコンタクトプラグ32Cが一の方向(図7では縦方向)に並んで設けられている。複数の第3のコンタクトプラグ32Cは、領域内における他の方向(図7では横方向)の他端側(図7では左端側)に位置して、一の方向(図7では縦方向)に延在する第3の裏面配線33Cと電気的に接続されている。
また、第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33は、GND線19に対応して設けられている。すなわち、GND線19は、これら第1の配線31、コンタクトプラグ32及び第2の配線33によって、基板12の表面側から裏面側へと引き回されている。
GND線19に対応して設けられた第1の配線31は、GND線19に対応して設けられた複数のコンタクトプラグ32(以下、必要に応じて「第4のコンタクトプラグ32D」として区別する。)を介して共通する1本の第2の配線33(以下、必要に応じて「第4の裏面配線33D」として区別する。)と電気的に接続されている。
画素回路基板4の表示領域Eと平面視で重なる領域内には、複数の第4のコンタクトプラグ32Dが一の方向(図7では縦方向)に並んで設けられている。複数の第4のコンタクトプラグ32Dは、領域内における他の方向(図7では横方向)の他端側(図7では左端側)に位置して、一の方向(図7では縦方向)に延在する第4の裏面配線33Dと電気的に接続されている。
以上のような構成を有する実施形態の表示装置1Aでは、上述した表示パネル2Aの表示領域Eと平面視で重なる領域内に、複数の接続部34(第1の接続部34A及び第2の接続部34B)が設けられている。これにより、表示パネル2Aの表示領域Eと平面視で重なる領域内において、複数の接続部34を介して第1のFPC35A及び第2のFPC35Bを接続すると共に、第1のFPC35A及び第2のFPC35Bに設けられたゲートドライバ36及びデータドライバ37を画素回路基板4の裏面側に配置することが可能である。
また、画素回路基板4の表示領域Eと平面視で重なる領域は、基板12の外形とほぼ一致している。これにより、表示領域Eの外側にゲートドライバ36及びデータドライバ37を配置するための周辺領域を設ける必要がなく、表示パネル2Aの周辺領域を縮小化することが可能である。
ところで、本実施形態の表示パネル2Aは、図8及び図9に示すように、画素回路基板4の一方の面(表面)側に積層された伸縮自在な支持基板40を有して、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた構造を有している。
支持基板40には、例えばポリジメチルシロキサン(PDMS)などの伸縮性を有する樹脂材料が用いられている。
画素回路基板4は、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で当該基板4を分断する複数の溝部41と、当該基板4の他方の面(裏面)側に配置された複数の接続配線42とを有している。
複数の溝部41は、互いに隣り合う画素ユニットPuの間に位置して、平面視で格子状に設けられている。各溝部41は、画素回路基板4を分断しながら、その底面が支持基板40の一部を切り欠いた状態で設けられている。
これにより、支持基板40は、溝部41と平面視で重なる部分の厚みが薄くなっている。また、画素回路基板4(基板12)は、複数の溝部41によって画素ユニットPu毎に分断された状態で島(アイランド)状に並んで配置されている。
複数の接続配線42は、溝部41の形状に沿って配置されて、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続している。接続配線42には、例えばカーボンナノチューブ(CNT)などの伸縮性を有する導電材料が用いられている。
具体的に、互いに隣り合う画素ユニットPuの間には、複数の接続配線42のうち、複数の走査線5の各々に対応して画素ユニットPu毎に設けられた第1のコンタクトプラグ32Aの間を電気的に接続する複数の接続配線42(以下、必要に応じて「第1の接続配線42A」として区別する。)と、複数の信号線6の各々に対応して画素ユニットPu毎に設けられた第2のコンタクトプラグ32Bの間を電気的に接続する複数の接続配線42(以下、必要に応じて「第2の接続配線42B」として区別する。)と、複数の電源線7の各々に対応して画素ユニットPu毎に設けられた第3のコンタクトプラグ32cの間を電気的に接続する複数の接続配線42(以下、必要に応じて「第3の接続配線42C」として区別する。)と、GND線19に対応して画素ユニットPu毎に設けられた第4のコンタクトプラグ32Dの間を電気的に接続する複数の接続配線42(以下、必要に応じて「第4の接続配線42D」として区別する。)とが設けられている。
画素回路基板4には、基板12の他方の面(裏面)側を覆う伸縮自在な支持層43が設けられている。支持層43は、溝部41に埋め込まれた状態で、基板12の全面を覆うように形成されている。支持層43には、上記支持基板40と同じものが用いられている。
以上のような構成を有する本実施形態の表示装置1Aでは、上述した画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で表示パネル2Aが伸縮自在とされている。特に、本実施形態の表示パネル2Aでは、上述した支持基板40の溝部41と平面視で重なる部分の厚みが薄くなっていることから、この溝部41が形成された位置で支持基板40が弾性変形(伸縮)し易くなっている。
また、本実施形態の表示装置1Aでは、上述した画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線42(第1~第4の接続配線42A~42D)が伸縮性を有しながら、溝部41の形状に沿って配置されている。
これにより、溝部41が形成された位置で支持基板40を弾性変形(伸縮)させた場合でも、接続配線42(第1~第4の接続配線42A~42D)とコンタクトプラグ32(第1~第4のコンタクトプラグ32A~32D)との接続部分に負荷(ストレス)が加わらない構造となっている。
したがって、本実施形態の表示装置1では、上述した伸縮自在な表示パネル2Aにおいて、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で接続配線42が破断することを抑制することが可能である。
〔表示装置の製造方法〕
次に、上記表示装置1Aの製造方法について、図10~図16を参照しながら説明する。
なお、図10~図15は、表示パネル2Aを作製する工程を説明するための断面図である。また、図10~図15のうち、(A)は、表示パネル2Aの一の方向(縦方向)に沿った要部断面図、(B)は、表示パネル2Aの他の方向(横方向)に沿った要部断面図を表している。図16は、表示パネル2Aを湾曲した形状に成形する工程を示す斜視図である。
本実施形態の表示装置1Aの製造方法は、表示パネル2Aを製造する際に、画素回路基板4を作製する工程を有する。
画素回路基板4を作製する工程では、先ず、図10(A),(B)に示すように、第1のガラス基板101の面上にフィルム状に形成された基板12を用意する。そして、この基板12の一方の面(表面)上に、上述した走査線5、信号線6、電源線7及びGND線19を含む第1の配線31と、コンタクトプラグ21a、コンタクト電極21b及びコンタクトプラグ21cと、画素回路3を構成する有機EL素子8(画素電極13、有機機能層14及び共通電極15)、コンデンサ9、ゲート絶縁層20を含む選択用TFT素子10及び駆動用TFT素子11と、層間絶縁層16と、バンク層17とを形成する。
なお、これらの形成工程には、従来より公知の成膜プロセスやフォトリソグラフィプロセスなどを用いることができ、その形成方法について特に限定されるものではない。
次に、図11(A),(B)に示すように、表示パネル2Aを作製する工程として、画素回路基板4の一方の面(表面)側に、支持基板40と、第2のガラス基板102とを順次積層する。
その後、第1のガラス基板101側から基板12に向けてレーザー光Lを照射する。このとき、レーザー光Lが第1のガラス基板101を透過し、基板12に吸収されることで、第1のガラス基板101との界面付近のプラスチックフィルムの一部が熱により蒸発する。これにより、図12(A),(B)に示すように、基板12の他方の面(裏面)から第1のガラス基板101を剥離することができる。
次に、図13(A),(B)に示すように、基板12の各コンタクトプラグ32(第1~第4のコンタクトプラグ32A~32D)の形成位置に、基板12及びゲート絶縁層20を貫通するコンタクトホール103を形成する。また、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で画素回路基板4を分断する複数の溝部41を形成する。このとき、溝部41の底面が支持基板40の一部を切り欠いた状態となるまでエッチングを行う。
次に、図14(A),(B)に示すように、コンタクトホール103にコンタクトプラグ32(第1~第4のコンタクトプラグ32A~32D)を埋め込み形成した後、基板12の裏面に第2の配線33(第1~第4の裏面配線33A~33D)をパターン形成する。また、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続する複数の接続配線42(第1~第4の接続配線42A~42D)を溝部41の形状に沿ってパターン形成する。
次に、図15(A),(B)に示すように、基板12の裏面に、溝部41に埋め込まれた状態で、基板12の全面を覆う支持層43を形成する。
次に、第1の接続部34A及び第2の接続部34BとなるACPを形成した後、これら第1の接続部34A及び第2の接続部34Bを介して第1のFPC35A及び第2のFPC35Bを接続する。最後に、第2のガラス基板102を除去する。これにより、上記表示パネル2Aを作製することが可能である。
次に、図16に示すように、表示パネル2Aの裏面側に接着層51を介して熱可塑性樹脂基板52を貼り付けた後、この熱可塑性樹脂基板52を加熱して軟化させる。この状態で、半球状の金型200の上にかぶせて金型200内を真空状態とすることによって、軟化した熱可塑性樹脂基板52を金型200の内面に沿って熱変形させる。このとき、表示パネル2Aが熱可塑性樹脂基板52と共に半球状に変形する。その後、熱可塑性樹脂基板52を冷却して硬化させることで、表示パネル2Aの湾曲した形状が保持される。これにより、上記表示パネル2Aを半球(ドーム)状に湾曲した立体形状(3D)ディスプレイ(表示装置1A)を作製することが可能である。
本実施形態の表示装置1Aの製造方法では、上述した画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で接続配線42が破断することを抑制した伸縮自在な表示パネル2Aを製造することが可能である。
なお、上記表示装置1Aでは、上述した表示パネル2Aの球面凹状の内面により凹面状の表示画面Sが構成されているが、表示パネル2Aの球面凸状の外面により凸面状の表示画面Sを構成することも可能である。この場合、表示パネル2Aは、軟化した熱可塑性樹脂基板52を金型200の外面に沿って熱変形させることで、凸面状の表示画面Sを構成することが可能である。
また、上記表示装置1Aでは、上述した表示パネル2Aの裏面側に接着層51を介して熱可塑性樹脂基板52が積層された構成となっているが、表示パネル2Aの表面側に接着層51を介して熱可塑性樹脂基板52が積層された構成とすることも可能である。
(第2の実施形態)
〔表示装置〕
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図17に示す表示装置1Bについて説明する。
なお、図17は、表示装置1Bが備える表示パネル2Bの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記表示装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の表示装置1Bは、図17に示すように、伸縮自在(ストレッチャブル)な表示パネル2Bと、表示パネル2Bの何れか一方の面(本実施形態では表面)側に接着層51を介して積層された熱可塑性樹脂基板52とを備えている。
本実施形態の表示装置1Bは、上記図1に示す表示装置1Aと同様に、表示パネル2Bが湾曲した状態で、熱可塑性樹脂基板52の熱成形により表示パネル2Bの湾曲した形状が保持されている。
本実施形態では、表示パネル2Bが半球(ドーム)状に湾曲した立体形状(3D)ディスプレイが構成されている。また、この表示パネル2Bの内面により球面凹状の表示画面Sが構成されている。なお、図17では、表示パネル2Bを平面形状とした場合の断面形状として表している。
表示パネル2Bは、上記接続配線42として、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの非伸縮性の導電材料を用いて、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続している。また、上記支持層43が省略されている。それ以外は、上記表示パネル2Aと基本的に同じ構成を有している。
本実施形態の表示パネル2Bでは、接続配線42に非伸縮性の導電材料を用いることによって、伸縮性の導電材料を用いる場合よりも、接続配線42の配線抵抗を低減し、画素ユニットPu間の信号遅延を抑制することが可能である。
〔表示装置の製造方法〕
次に、上記表示装置1Bの製造方法について、図18~図20を参照しながら説明する。
なお、図18及び図20は、表示パネル2Bを作製する工程を説明するための断面図である。また、図18及び図20のうち、(A)は、表示パネル2Bの一の方向(縦方向)に沿った要部断面図、(B)は、表示パネル2Bの他の方向(横方向)に沿った要部断面図を表している。図19は、表示パネル2Bを湾曲した形状に成形する工程を示す斜視図である。
本実施形態の表示装置1Bの製造方法は、表示パネル2Bを製造する際に、画素回路基板4を作製する工程を有する。
画素回路基板4を作製する工程は、上記図10~図13に示す工程までは、上記表示パネル2Aを作製する場合と同様である。
次に、図18(A),(B)に示すように、第2のガラス基板102を除去した後、表示パネル2Bの表面側に接着層51を介して熱可塑性樹脂基板52を貼り付ける。
次に、図19に示すように、熱可塑性樹脂基板52を加熱して軟化させた状態から、半球状の金型200の上にかぶせて金型200内を真空状態とすることによって、軟化した熱可塑性樹脂基板52を金型200の内面に沿って熱変形させる。このとき、表示パネル2Bが熱可塑性樹脂基板52と共に半球状に変形する。その後、熱可塑性樹脂基板52を冷却して硬化させることで、表示パネル2Bの湾曲した形状が保持される。
次に、図20(A),(B)に示すように、コンタクトホール103にコンタクトプラグ32(第1~第4のコンタクトプラグ32A~32D)を埋め込み形成した後、基板12の裏面に第2の配線33(第1~第4の裏面配線33A~33D)をパターン形成する。
また、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続する複数の接続配線42(第1~第4の接続配線42A~42D)を溝部41の形状に沿ってパターン形成する。この場合、表示パネル2Bを湾曲した後に、接続配線42を形成するため、この接続配線42に、伸縮性の導電材料に比べて抵抗の低い非伸縮性の導電材料を用いることが可能である。これにより、上記表示パネル2Bを半球(ドーム)状に湾曲した立体形状(3D)ディスプレイ(表示装置1B)を作製することが可能である。
本実施形態の表示装置1Bの製造方法では、上述した画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で接続配線42が破断することを抑制した伸縮自在な表示パネル2Bを製造することが可能である。
また、本実施形態の表示装置1Bの製造方法では、上述した接続配線42に非伸縮性の導電材料を用いることによって、伸縮性の導電材料を用いる場合よりも、接続配線42の配線抵抗を低減し、画素ユニットPu間の信号遅延を抑制した表示パネル2Bを製造することが可能である。
(第3の実施形態)
〔表示装置〕
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図21及び図21に示す表示装置1Cについて説明する。
なお、図21は、表示装置1Cの構成を示す斜視図である。図22は、表示パネル2Cの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記表示装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の表示装置1Cは、図21及び図22に示すように、伸縮自在(ストレッチャブル)な表示パネル2Cと、表示パネル2Cを湾曲した状態で支持する支持部材53とを備えている。
本実施形態では、表示パネル2Cが半球(ドーム)状に湾曲した立体形状(3D)ディスプレイが構成されている。また、この表示パネル2Cの内面により球面凹状の表示画面Sが構成されている。
表示パネル2Cは、上記接続配線42として、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの非伸縮性の導電材料を用いて、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続している。また、上記支持層43が省略されている。それ以外は、上記表示パネル2Aと基本的に同じ構成を有している。
接続配線42は、画素回路基板4の他方の面(裏面)側に対向して配置された支持部材53の面上に設けられている。支持部材53は、例えばアクリル系樹脂などの樹脂材料を用いて、表示パネル2Cの立体形状に合わせて半球状に形成されている。表示パネル2Cは、この支持部材53の一方の面(内面)側に接着層51を介して貼り合わされている。これにより、支持部材53は、表示パネル2Cを半球状に湾曲した状態で支持している。なお、図22では、表示パネル2Cを平面形状とした場合の断面形状として表している。
本実施形態の表示装置1Cでは、上述した支持部材53の面上に、互いに隣り合う画素ユニットPuの間を電気的に接続する接続配線42を設けることによって、伸縮自在な表示パネル2Cにおいて、画素ユニットPuの隣り合うもの同士の間で接続配線42が破断することを抑制することが可能である。
また、本実施形態の表示装置1Cでは、上述した接続配線42に非伸縮性の導電材料を用いることによって、伸縮性の導電材料を用いる場合よりも、接続配線42の配線抵抗を低減し、画素ユニットPu間の信号遅延を抑制することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した半球(ドーム)状の立体形状(3D)ディスプレイを例示しているが、本発明が適用される立体形状(3D)ディスプレイについては、このような形状のものに必ずしも限定されるものではなく、例えばラウンド(アーチ)状など、その形状を適宜変更することが可能である。
なお、上記実施形態では、上述した有機ELディスプレイに本発明を適用した場合を例示しているが、発光素子として、有機EL素子を用いたものに必ずしも限定されるものではなく、例えばマイクロLEDなどのLED素子や量子ドットなどの発光素子を用いたものであってもよい。また、液晶ディスプレイなどにも本発明を適用することが可能である。
本発明は、上述した立体形状(3D)ディスプレイとして、例えば、仮想空間(VR)用ディスプレイ、プラネタリウム、地球儀、ドライビングシュミレータ、車内ディスプレイ、全方位表示ディスプレイなど、様々な用途に幅広く適用することが可能である。
1A~1C…表示装置 2A~2C…表示パネル 3…画素回路 4…画素回路基板 5…走査線 6…信号線 7…電源線 8…有機EL素子 9…コンデンサ 10…選択用TFT素子 11…駆動用TFT素子 12…基板 13…画素電極 14…有機機能層 15…共通電極 16…層間絶縁層 17…バンク層 18…保護層 19…GND線 20…ゲート絶縁層 31…第1の配線 32…コンタクトプラグ 32A…第1のコンタクトプラグ 32B…第2のコンタクトプラグ 32C…第3のコンタクトプラグ 32D…第4のコンタクトプラグ 33…第2の配線 33A…第1の裏面配線 33B…第2の裏面配線 33C…第3の裏面配線 33D…第4の裏面配線 34…接続部 34A…第1の接続部 34B…第2の接続部 35…フレキシブルプリント配線板(FPC) 35A…第1のFPC 35B…第2のFPC 36…走査線駆動回路(ゲートドライバ) 37…信号線駆動回路(データドライバ) 38…層間絶縁層 40…支持基板 41…溝部 42…接続配線 42A…第1の接続配線 42B…第2の接続配線 42C…第3の接続配線 42D…第4の接続配線 43…支持層 51…接着層 52…熱可塑性樹脂基板 53…支持部材 C…保持容量 P…画素 Pu…画素ユニット E…表示領域 S…表示画面

Claims (7)

  1. 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネルと、
    前記表示パネルの何れか一方の面側に積層された熱可塑性樹脂基板とを備え、
    前記熱可塑性樹脂基板の熱成形により前記表示パネルの湾曲した形状が保持されており、
    前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板と、
    前記画素回路基板の一方の面側に積層された伸縮自在な支持基板とを有し、
    前記画素回路基板は、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部と、
    当該基板の他方の面側に配置されて、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線とを有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記接続配線は、前記溝部の形状に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で伸縮自在とされた表示パネルと、
    前記表示パネルを湾曲した状態で支持する支持部材とを備え、
    前記表示パネルは、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板と、
    前記画素回路基板の一方の面側に積層された伸縮自在な支持基板とを有し、
    前記画素回路基板は、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部を有し、
    前記支持部材は、前記画素回路基板の他方の面側に配置されて、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線を有することを特徴とする表示装置。
  4. 前記溝部は、前記支持基板の一部を切り欠いた状態で設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の表示装置。
  5. 前記画素回路基板は、当該基板の一方の面側に配置されて、前記画素回路と電気的に接続される配線と、
    当該基板の厚み方向に配置されて、前記配線と電気的に接続されるコンタクトプラグとを有し、
    前記接続配線は、前記コンタクトプラグと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の表示装置。
  6. 前記接続配線は、非伸縮性の導電材料からなることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の表示装置。
  7. 少なくとも赤、緑、青の3原色に対応した複数の画素を1つの画素ユニットとし、この画素ユニットが面内に周期的に並んで配置された表示領域を含み、且つ、伸縮自在な表示パネルと、
    前記表示パネルの一方の面側に積層された熱可塑性樹脂基板とを備える表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルを製造する際に、前記画素を構成する画素回路が設けられた画素回路基板の一方の面側に、伸縮自在な支持基板を積層する工程と、
    前記画素回路基板に、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間で当該基板を分断する溝部を形成する工程と、
    前記熱可塑性樹脂基板の熱成形により当該パネルの湾曲した形状を保持する工程と、
    前記画素回路基板の他方の面側に、前記画素ユニットの隣り合うもの同士の間を電気的に接続する接続配線を形成する工程とを有することを特徴とする表示装置の製造方法。
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