JP2022095401A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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Hideaki Kurose
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Abstract

【課題】根菜類が満杯になったフレコンバッグを機体後方に向けて圃場に降ろすので、隣接条の作物を収穫する際に圃場に降ろされたフレコンバッグが進行する機体のすぐ側方にあり、機体にフレコンバッグが接触してフレコンバッグが破れて根菜類が圃場に散乱して適正な収穫作業が行なえなくなる。そこで、圃場に降ろしたフレコンバッグ等の収容部材に機体が接触することを回避した根菜類収穫機を提供する。【解決手段】機体を走行させる走行部Aと操縦部と圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容部材22に収容する収容部Eを装備した根菜類収穫機において、該収容部Eの収容部材22を機体左右方向外側の圃場に降ろすクレーン装置25を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、圃場から作物を採ってフレコンバッグ等の収容部材に収容する根菜類収穫機に関するものである。
従来、引抜搬送装置で圃場から根菜類を引抜き搬送し、選別搬送装置の搬送終端部に設けたフレコンバッグで根菜類を収容する根菜類収穫機がある。(たとえば、特許文献1参照)。
特開2011-115069号公報
しかしながら、根菜類が満杯になったフレコンバッグを機体後方に向けて圃場に降ろすので、機体を旋回させて隣接条の作物を収穫する際に圃場に降ろされたフレコンバッグが進行する機体のすぐ側方にあり、フレコンバッグが傾いたり機体が少し蛇行したりすると、機体にフレコンバッグが接触してフレコンバッグが破れて根菜類が圃場に散乱して適正な収穫作業が行なえなくなるような事態が発生する恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圃場に降ろしたフレコンバッグ等の収容部材に機体が接触することを回避した根菜類収穫機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、機体を走行させる走行部Aと操縦部Bと圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容部材22に収容する収容部Eを装備した根菜類収穫機において、該収容部Eの収容部材22を機体左右方向外側の圃場に降ろすクレーン装置25を設けた根菜類収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、収容部Eの収容部材22を機体左右方向外側の圃場に降ろすクレーン装置25を設けたので、収容部材22をクレーン装置25にて機体左右方向外側の位置で圃場に降ろすことができ、圃場に降ろされた収容部材22が傾いたり機体が多少蛇行したりしても、機体に収容部材22が接触することを回避でき、良好で適切な収穫作業を行なうことができる。
請求項2記載の発明は、機体左右一側に収穫部Cを設け、機体左右他側に収容部Eを設け、クレーン装置25を機体フレーム1に基部が固定された縦支持フレーム(26)と、縦支持フレーム(26)の上部に固定され、収穫部Cの引抜搬送装置17上方を機体左右方向に設けられた横フレーム27と、該横フレーム27に左右移動自在で収容部E上方を機体左右方向に設けられたレールフレーム28と、該レールフレーム28に沿って移動するウインチ30にて構成した請求項1記載の根菜類収穫機である。
請求項3記載の発明は、機体左右一側に収穫部Cを設け、機体左右他側に収容部Eを設け、クレーン装置25を機体フレーム1に基部が固定された縦支持フレーム(26)と、縦支持フレーム(26)の上部に固定され、収穫部Cの引抜搬送装置17上方を機体左右方向に設けられた横フレーム27と、該横フレーム27にアクチュエータ35により左右移動し収容部E上方を機体左右方向に設けられた移動フレーム28’と、該移動フレーム28’右端に固定されたウインチ30にて構成した請求項1記載の根菜類収穫機である。
請求項4記載の発明は、収穫部Cから収容部Eに向けて左右方向に設けた選別搬送部Dに対向して補助作業座席23を設け、横フレーム27に操縦部B及び補助作業座席23上方を覆う屋根36’を設けた請求項1~3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機である。
請求項5記載の発明は、移動フレーム28’右端部にウインチ30上方を覆う移動屋根37を設けた請求項3に記載の根菜類収穫機である。
請求項6記載の発明は、収穫部Cから収容部Eに向けて左右方向に設けた選別搬送部Dに対向して補助作業座席23を設け、横フレーム27に操縦部B及び補助作業座席23上方を覆う屋根36’を設けた請求項5に記載の根菜類収穫機である。
請求項7記載の発明は、移動フレーム28’を機体内方に移動した時、屋根36’と移動屋根37が上下に重なる請求項6に記載の根菜類収穫機である。
本発明は、収容部材をクレーン装置にて機体左右方向外側の位置で圃場に降ろすことができ、圃場に降ろされた収容部材が傾いたり機体が多少蛇行したりしても、機体に収容部材が接触することを回避でき、良好で適切な収穫作業を行なうことができる。
本発明の一実施例の人参収穫機の平面図である。 同人参収穫機の作用説明用背面図である。 同人参収穫機の側面図である。 本発明の第2実施形態の人参収穫機の作用説明用背面図である。 本発明の第3実施形態の人参収穫機の作用説明用背面図である。
本発明の実施の形態の一実施例として示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機を説明する。以下においては、機体の前進方向を基準に、前後、左右と謂う。
<全体構成>
人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで茎葉切断部にて機体後方に搬送しながら茎葉部を切断し、茎葉切断部から落下する人参を受けて残葉処理部にて人参に残った茎葉部を処理し、残葉処理部から人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Dと、該選別搬送部Dから排出される人参の収容部材を配置する収容部Eから構成される。
<走行部A>
機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジンの動力が伝動されるミッションケースから左右両側に延出させた左右ドライブシャフトに取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
<操縦部B>
前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム7を取り付け、該操縦部フレーム7には操縦座席8を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル9を取り付ける。そして、該操縦パネル9に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー10を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー11を取り付ける。
また、前記操縦部フレーム7の機体左右他側(機体右側)にエンジンを冷却するラジエータ(図示省略)を保護すると共に冷却風を取り込むラジエータカバー12を着脱自在に取り付けることにより。操縦部Bが構成される。
上記構成により、変速操作レバー10や昇降操作レバー11のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
<収穫部C>
左右引抜フレーム13,13の機体前側に左右従動プーリを回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリを装着し、該左右従動プーリと左右駆動プーリとの間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルトを巻き掛けると共に、複数のテンションローラによって該左右挟持搬送ベルトを張圧し、左右挟持搬送ベルトの機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレームを取り付け、該回動フレームの後端部に前記左右駆動プーリに駆動力を伝動する伝動ケースを回動支点を中心として上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレームとを昇降シリンダで連結し、該昇降シリンダを操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置17を構成する。
また、該引抜搬送装置17の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置18と、該縦引起し装置18が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置と、該横引起し装置の前部に設ける分草杆20と、引抜搬送装置17の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪と、前記エンジンの駆動力で往復振動して土中の人参の左右の土を解す左右振動ソイラとを設ける。
そして、前記引抜搬送通路Rの下方に引抜搬送装置17で搬送中の人参のひげ根を切断する尻尾切装置を取り付けて、収穫部Cを構成する。
上記構成により、機体前側に分草杆20を備える横引起し装置と、縦引起し装置18を設けることによって、圃場に倒伏した人参の茎葉を掻き上げながら収穫作業ができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業能率が向上する。
また、人参に左右振動ソイラ等が接触して傷つくことを防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、機体フレーム1と左右横軸を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレームとを昇降シリンダで連結し、昇降シリンダを操縦部Bの昇降操作レバー11を操作することによって伸縮させる構成としたことによって、昇降操作レバー11の操作により収穫部C全体の上下高さを調節することができるので、収穫部Cの引抜搬送始端部の位置を上下方向に調節しするとともに圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて引抜搬送始端部の位置調節を行え、人参の抜き残しが防止されるので作業能率が向上する。
また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため、旋回動作がスムーズに行われて作業能率が向上する。
<選別搬送部D>
選別搬送部Dの選別作業用の選別搬送装置21は、収穫部Cの引抜搬送装置17の後部下方から人参を収容する収容部材であるフレコンバッグ22のある収容部Eに向けて機体左右方向に配置され、エンジンからの駆動力にて周回動する一定間隔の桟を備えるチェーンコンベアにて構成されている。なお、引抜搬送装置17にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、該落下する人参を残葉処理部が受けて人参に残った茎葉部を処理して選別搬送部Dに搬送する。そして、選別搬送部Dの選別搬送装置21は、人参をその左端から右方(収容部E)に搬送する。
また、選別搬送装置21は、収穫部Cの引抜搬送装置17の後部下方から機体右側に水平に設けられた水平搬送コンベア21aと該水平搬送コンベア21a右端部から収穫作物を引き継いで収容部Eに斜め右上方に向けて搬送する可動搬送コンベア21bから構成される。
可動搬送コンベア21bは、水平搬送コンベア21a右端部から収穫作物を引き継ぐ左端部が枢支軸で回動自在に支持されている。上下作動する可動搬送コンベア21bの右端部には、後述の吊り下げハンガー24の機体内側のフック24aと係合する係合部が設けられている。
また、可動搬送コンベア21bの右端部が最上動した位置で可動搬送コンベア21bの上下動をロックするロック機構が設けられている。
そして、該可動搬送コンベア21bの機体後方側に補助作業座席23が設けられており、該補助作業座席23に着座した作業者が可動搬送コンベア21bにて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出して、適正な商品価値のある人参のみを収容部Eに送るようにする。
<収容部E>
収容部Eは、フレコンバッグ22を吊り下げる吊り下げハンガー24を上下動及び左右動するクレーン装置25と該吊り下げハンガー24に吊り下げられたフレコンバッグ22を載置する載置台26により構成されている。
クレーン装置25は、収穫部Cの引抜搬送装置17左右両側に配置され機体フレーム1に基部を固定した左右縦支持フレーム26,26と、該左右縦支持フレーム26,26の上部に固定された角筒体よりなる横フレーム27と、該横フレーム27の角筒体内部に左右摺動自在に挿通されたH型鋼よりなるレールフレーム28と、該レールフレーム28のH型の凹部に内接して転動する駆動転輪29を有するウインチの一種である電動ウインチ30にて構成される。
レールフレーム28は、横フレーム27の角筒体内部に左右摺動自在に挿通され、載置台26上方を右外側方に越えた位置まで至る使用位置(イ)と機体内側に収納した収納位置(ロ)に固定ピン31にて固定自在に設けている。人参収穫機の路上走行時やトラックへの積込み時や納屋等への格納時には、レールフレーム28を収納位置(ロ)にして機体横幅を狭くすることができ、操作性が良く、且つ、コンパクトに格納できる。なお、人参収穫機の路上走行時やトラックへの積込み時や納屋等への格納時には、載置台26は、機体内側を枢支部として上方に回動して収納しておく。
また、レールフレーム28の右端部には、電動ウインチ30の駆動転輪29がレールフレーム28から脱落するのを止めるストッパ28aが設けられている。
電動ウインチ30は、レールフレーム28のH型の凹部に内接して内装転輪用電動モータにて正逆転する駆動転輪29と、ワイヤ32を巻回したリール33と、リール33を正逆転するリール用電動モータ34により構成される。
なお、リール用電動モータ34は、リール33の機体内側に設けられて機体内方に突出する構成となっている。従って、レールフレーム28を収納位置(ロ)にして機体横幅を狭くした時に、リール用電動モータ34が右外側に突出せず、コンパクトである。
また、電動ウインチ30のワイヤ32下端には、吊り下げハンガー24が取り付けられている。
吊り下げハンガー24は、四方四隅にフック24aが設けられており、該フック24aをフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔に各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げ支持する。該フック24aは、操作部24bと一体形成されて操作部24b基部が吊り下げハンガー24に枢支されてフック24aが操作部24bの操作で係合又は開放作動する。
そして、補助作業座席23近傍に十字方向操作レバーが設けられており、該十字方向操作レバーを作業者が左に操作すると、駆動転輪29が内装転輪用電動モータにて正転駆動されて、電動ウインチ30がレールフレーム28の機体内側に移動し、吊り下げハンガー24が載置台26中央位置に来た時に自動停止する。
該十字方向操作レバーを作業者が右に操作すると、駆動転輪29が内装転輪用電動モータにて逆転駆動されて、電動ウインチ30がレールフレーム28の機体右外側に移動し、吊り下げハンガー24が載置台26右外側方に来た時に自動停止する。
電動ウインチ30がレールフレーム28の機体内側に位置し吊り下げハンガー24が載置台26中央位置にある時に、上下作動する可動搬送コンベア21b右端部の係合部に吊り下げハンガー24の機体内側のフック24aを係合した状態で、十字方向操作レバーを作業者が前に操作すると、リール用電動モータ34が正転駆動しリール33が正転してワイヤ32が巻き上げられて、吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21b右端部が上動する。
十字方向操作レバーを作業者が後に操作すると、リール用電動モータ34が逆転駆動しリール33が逆転してワイヤ32が繰り出されて、吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21b右端部が下動する。
<人参の収穫作業>
先ず、図2に示すように、十字方向操作レバーを操作して、電動ウインチ30をレールフレーム28の機体内側に位置させて吊り下げハンガー24を載置台26中央位置にする。上下作動する可動搬送コンベア21b右端部の係合部に吊り下げハンガー24の機体内側のフック24aを係合した状態とし、可動搬送コンベア21bの右端部が最上動した位置で可動搬送コンベア21bの上下動をロックするロック機構のロックを解除する。
十字方向操作レバーを後に操作して、リール用電動モータ34を逆転駆動しリール33を逆転させてワイヤ32を繰り出し、吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21b右端部を最下降位置(P1)にする。
吊り下げハンガー24の各フック24aにフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔を各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げ、フレコンバッグ22の底が載置台26に受けられた状態とする。
そして、操縦座席8に着座した操縦者が人参収穫機を進行させて、収穫部Cの引抜搬送装置17の引抜搬送経路R前端を圃場の人参条に合わせた後に昇降操作レバー11を操作して収穫部Cを下降させ、掘取りクラッチを「入」にして各部を駆動させて前進する。すると、分草杆20や縦引起し装置18や横引起し装置にて人参の茎葉を掻き上げて引抜搬送装置17の引抜搬送経路Rに人参の茎葉が挟持され、左右振動ソイラにて人参の側方及び下方の土をほぐして、人参は引抜搬送装置17にて挟持されて引き抜かれて、後方上方に搬送される。
そして、引抜搬送装置17にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、該落下する人参は残葉処理部が受けて人参に残った茎葉部を処理して選別搬送部Dに搬送される。そして、人参は、選別搬送部Dの可動搬送コンベア21bにてその左端から右方(収容部E)に搬送される。
そして、可動搬送コンベア21bの機体後方側の補助作業座席23に着座した作業者が可動搬送コンベア21bにて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出し、商品価値のある人参のみが収容部Eに送られる。
可動搬送コンベア21bにて右端に送られてきた人参は、可動搬送コンベア21b右端の吊り下げハンガー24の各フック24aに吊下げられたフレコンバッグ22内に落下して収納される。
そして、フレコンバッグ22内に収納された人参の量が多くなるにつれて、補助作業座席23に着座した作業者が十字方向操作レバーを前に操作して吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21bを順次上昇させる。
そして、フレコンバッグ22内に人参が満杯になるまで吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21bを上昇させると、操縦者は機体の駆動を停止して停車する。
そして、十字方向操作レバーを前に操作して、リール用電動モータ34を正転駆動しリール33を正転してワイヤ32を巻き上げて、吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21b右端部を最上昇位置(P2)まで上昇させて、フレコンバッグ22を載置台26上方に持ち上げる。
可動搬送コンベア21bの上下動をロックするロック機構を作動して、可動搬送コンベア21bをロックし、可動搬送コンベア21b右端部の係合部に係合している吊り下げハンガー24の機体内側のフック24aを外す。
そして、十字方向操作レバーを右に操作して駆動転輪29を内装転輪用電動モータにて逆転駆動して電動ウインチ30をレールフレーム28の機体右外側に移動し、吊り下げハンガー24に吊り下げられたフレコンバッグ22を載置台26の右外側方位置(P3)まで移動させる。
そして、十字方向操作レバーを後に操作して、リール用電動モータ34を逆転駆動しリール33を逆転させてワイヤ32を繰り出し、吊り下げハンガー24を最下降位置(P4)まで下降させて、フレコンバッグ22を圃場に降ろす。
そして、吊り下げハンガー24の各フック24aをフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔から外して、十字方向操作レバーを操作して、吊り下げハンガー24を右外側方位置(P3)を経由して最上昇位置(P2)にし、可動搬送コンベア21b右端部の係合部に吊り下げハンガー24の機体内側のフック24aを係合し、可動搬送コンベア21bの上下動をロックするロック機構のロックを解除する。
十字方向操作レバーを後に操作して、リール用電動モータ34を逆転駆動しリール33を逆転させてワイヤ32を繰り出し、吊り下げハンガー24及び可動搬送コンベア21b右端部を最下降位置(P1)に戻す。
そして、吊り下げハンガー24の各フック24aに空のフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔を各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げてフレコンバッグ22の底が載置台26に受けられた状態とした後に、各部を駆動して機体を進行させて収穫作業を再開する。
以上要するに、フレコンバッグ22を吊り下げる吊り下げハンガー24は、クレーン装置25により上下動及び左右動するので、吊り下げハンガー24に吊り下げられた状態で載置台26に載置されたフレコンバッグ22をクレーン装置25により載置台26上方に吊り上げて、載置台26の右外側方の位置で圃場に降ろすことができ、圃場に降ろされたフレコンバッグ22が傾いたり機体が多少蛇行したりしても、機体にフレコンバッグ22が接触することを回避でき、良好で適切な収穫作業を行なうことができる。
<別実施形態>
(1)図4は、クレーン装置25の横フレーム27の筒体内部に左右摺動自在に挿通された移動フレーム28’の左右移動をアクチュエータとしての左右移動用電動シリンダ35にて行なう第2実施形態を示す。
即ち、クレーン装置25の横フレーム27上部に左右移動用電動シリンダ35基部を枢支し、左右移動用電動シリンダ35右端を移動フレーム28’右端に設けた連結体36に連結している。そして、電動ウインチ30は、移動フレーム28’右端下部に固定している。補助作業座席23近傍に設けた十字方向操作レバーの左右操作により、左右移動用電動シリンダ35を作動させて、移動フレーム28’を使用位置(イ)と収納位置(ロ)に左右移動し、且つ、使用位置(イ)で電動ウインチ30が載置台26上方位置と載置台26右外側方位置になるように移動フレーム28’を左右移動させる。
また、十字方向操作レバーにより左右移動用電動シリンダ35を作動させて、移動フレーム28’を使用位置(イ)から収納位置(ロ)にした際に、可動搬送コンベア21bの右端部が最上動した位置で可動搬送コンベア21bをロック機構でロックし、可動搬送コンベア21b右端部の係合部に吊り下げハンガー24の機体外側のフック24aを係合すれば(P5)、人参収穫機の路上走行時やトラックへの積込み時や納屋等への格納時に吊り下げハンガー24が揺れ動くことがなく然もコンパクトになる。なお、人参収穫機の路上走行時やトラックへの積込み時や納屋等への格納時には、載置台26は、機体内側を枢支部として上方に回動して収納しておく。
(2)図5は、クレーン装置25の横フレーム27の筒体内部に左右摺動自在に挿通された移動フレーム28’を左右移動する左右移動用電動シリンダ35を横フレーム27の前部に設け、屋根としての大屋根36’及び移動屋根としての小屋根37を設けた第3実施形態を示す。
即ち、クレーン装置25の横フレーム27前部に左右移動用電動シリンダ35基部を枢支し、左右移動用電動シリンダ35右端を移動フレーム28’右端に設けた連結体36に連結している。そして、第2実施形態と同様に、補助作業座席23近傍に設けた十字方向操作レバーにより、左右移動用電動シリンダ35を作動させて、移動フレーム28’を左右移動する。
また、横フレーム27に基部を固定した大屋根36’を設け、該大屋根36’を横フレーム27の前後に同程度延びる形状として、操縦部B及び補助作業座席23上方を覆い作業者の雨除け及び日除けの機能を果たす。また、収穫部C及び選別搬送部D上方も覆い収穫作業の適切化を図る。更に、左右移動用電動シリンダ35のシリンダからロッドが突出する部位も覆い左右移動用電動シリンダ35の長寿命化も図る。
また、大屋根36’は、機体左右幅方向で収穫部C側に偏った状態で位置しており、収容部Eのフレコンバッグ22に大量に人参が収納されて機体左右方向のバランスが悪化することを防止する。
そして、移動フレーム28’先端に基部を固定した支持アーム37aにて小屋根37を設けている。従って、小屋根37は、移動フレーム28’先端に基部を固定した支持アーム37aに設けているので、移動フレーム28’を収納位置(ロ)にした時に横フレーム27に干渉しない。
また、小屋根37は、移動フレーム28’を収納位置(ロ)にした時に大屋根36’の下方に入り込み、機体左右幅のコンパクトが図れる。
また、小屋根37は、移動フレーム28’右端部に設けられているので、移動フレーム28’を左右移動しても常に電動ウインチ30及び吊り下げハンガー24に吊り下げられたフレコンバッグ22上方を覆う。
また、機体背面視で、大屋根36’は左下がりに傾斜し、小屋根37は右下がりに傾斜している。
また、クレーン装置25の横フレーム27前部に左右移動用電動シリンダ35を設けたので、大屋根36’及び小屋根37を低く配置でき、機体高さの低い構成とすることができる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のクレーン装置25の横フレーム27に同様に大屋根36’を設けても良いことは謂うまでもない。
1 機体フレーム
17 引抜搬送装置
22 収容部材(フレコンバッグ)
23 補助作業座席
25 クレーン装置
27 横フレーム
28 レールフレーム
28’ 移動フレーム
30 ウインチ(電動ウインチ30)
35 アクチュエータ(左右移動用電動シリンダ)
36 連結体
36’ 屋根(大屋根)
37 移動屋根(小屋根)
A 走行部
B 操縦部
C 収穫部
D 選別搬送部
E 収容部

Claims (7)

  1. 機体を走行させる走行部(A)と操縦部(B)と圃場から根菜類を収穫する収穫部(C)と収穫した根菜類を収容部材(22)に収容する収容部(E)を装備した根菜類収穫機において、該収容部(E)の収容部材(22)を機体左右方向外側の圃場に降ろすクレーン装置(25)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 機体左右一側に収穫部(C)を設け、機体左右他側に収容部(E)を設け、クレーン装置(25)を、機体フレーム(1)に基部が固定された縦支持フレーム(26)と、縦支持フレーム(26)の上部に固定され、収穫部(C)の引抜搬送装置(17)上方を機体左右方向に設けられた横フレーム(27)と、該横フレーム(27)に左右移動自在で収容部(E)上方を機体左右方向に設けられたレールフレーム(28)と、該レールフレーム(28)に沿って移動するウインチ(30)にて構成したことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  3. 機体左右一側に収穫部(C)を設け、機体左右他側に収容部(E)を設け、クレーン装置(25)を機体フレーム(1)に基部が固定された縦支持フレーム(26)と、縦支持フレーム(26)の上部に固定され、収穫部(C)の引抜搬送装置(17)上方を機体左右方向に設けられた横フレーム(27)と、該横フレーム(27)にアクチュエータ(35)により左右移動し収容部(E)上方を機体左右方向に設けられた移動フレーム(28’ )と、該移動フレーム(28’ )の右端に固定されたウインチ(30)にて構成したことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  4. 収穫部(C)から収容部(E)に向けて左右方向に設けた選別搬送部(D)に対向して補助作業座席(23)を設け、横フレーム(27)に操縦部(B)及び補助作業座席(23)上方を覆う屋根(36’)を設けたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
  5. 移動フレーム(28’ )右端部にウインチ(30)上方を覆う移動屋根(37)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の根菜類収穫機。
  6. 収穫部(C)から収容部(E)に向けて左右方向に設けた選別搬送部(D)に対向して補助作業座席(23)を設け、横フレーム(27)に操縦部(B)及び補助作業座席(23)上方を覆う屋根(36’)を設けたことを特徴とする請求項5に記載の根菜類収穫機。
  7. 移動フレーム(28’ )を機体内方に移動した時、屋根(36’)と移動屋根(37)が上下に重なることを特徴とする請求項6に記載の根菜類収穫機。
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