JP2021153554A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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真吾 高木
Shingo Takagi
真吾 高木
英明 黒瀬
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
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Abstract

【課題】従来の人参収穫機は、フレコンバッグで作物を収容する場所が機体側方の一か所で、収穫した人参の収容量が少なくて、頻繁に人参が一杯になったフレコンバッグを機体から降ろす作業をしなければならず、作業性や作業効率が悪いものであった。【解決手段】機体を走行させる走行部と操縦部Bと圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容する回収部Eを装備した根菜類収穫機において、該回収部Eに収穫部Cから搬送された根菜類を受ける根菜類受入部32を設け、該根菜類受入部32の機体側方に根菜類の収容部材27aを配置する側方載置台36を設けると共に根菜類受入部32の前方又は後方に根菜類の収容部材27bを配置する前方台又は後方台35を設け、根菜類受入部32の根菜類を収容部材27a,27bに搬送する搬送装置33を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、圃場から作物を採ってバケットやフレコンバッグ等の収容部材に収容する根菜類収穫機に関するものである。
従来、引抜搬送装置で圃場から人参を引抜き搬送し、選別搬送装置の搬送終端部に設けたフレコンバッグで作物を収容する人参収穫機がある。(たとえば、特許文献1参照)。
特開2017−060437号公報
しかしながら、フレコンバッグで作物を収容する場所は、機体側方の一か所で、収穫した人参の収容量が少なくて、頻繁に人参が一杯になったフレコンバッグを機体から降ろす作業をしなければならず、作業性や作業効率が悪いものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機体上に多くのフレコンバッグ等の収容部材を配置できて、作業性や作業効率を向上させた根菜類収穫機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、機体を走行させる走行部Aと操縦部Bと圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容する回収部Eを装備した根菜類収穫機において、該回収部Eに収穫部Cから搬送された根菜類を受ける根菜類受入部32を設け、該根菜類受入部32の機体側方に根菜類の収容部材27aを配置する側方載置台36を設けると共に根菜類受入部32の前方又は後方に根菜類の収容部材27bを配置する前方台又は後方台35を設け、根菜類受入部32の根菜類を収容部材27a,27bに搬送する搬送装置33を設けた根菜類収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、回収部Eに収穫部Cから搬送された根菜類を受ける根菜類受入部32を設け、該根菜類受入部32の機体側方に根菜類の収容部材27aを配置する側方載置台36を設けると共に根菜類受入部32の前方又は後方に根菜類の収容部材27bを配置する前方台又は後方台35を設け、根菜類受入部32の根菜類を収容部材27a,27bに搬送する搬送装置33を設けたので、機体上に多くの収容部材27a,27bをコンパクトに配置できて、作業性や作業効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、搬送装置33は、根菜類受入部32に基部を枢支し上端部を昇降自在に設けて根菜類を収容部材27a,27bに搬送する請求項1記載の根菜類収穫機である。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、搬送装置33は、根菜類受入部32に基部を枢支し上端部を昇降自在に設けて根菜類を収容部材27a,27bに搬送するので、異なる収容部材27a,27bへの根菜類の搬送及び収容を可能とし、汎用性を高めることができる。
請求項3記載の発明は、根菜類受入部32は、搬送装置33が側方を向く状態と前方又は後方を向く状態とに回動自在に設けた請求項2記載の根菜類収穫機である。
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、根菜類受入部32は、搬送装置33が側方を向く状態と前方又は後方を向く状態とに回動自在に設けているので、側方載置台36の収容部材27aと前方又は後方台35の収容部材27bへの根菜類の搬送が簡潔な構成となる。
請求項4記載の発明は、搬送装置33の搬送端部にフレコンバッグ27bを吊り下げる吊り下げハンガー34を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機である。
請求項5記載の発明は、搬送装置33の吊り下げハンガー34が設けられた下方にプレート44aをダンパ44bにて先端が下方に傾斜した状態で支持し、該プレート44aを吊り下げハンガー34にて吊下げられたフレコンバッグ27b内に配置する請求項4記載の根菜類収穫機である。
本発明の一実施例の人参収穫機の左側面図である。 本発明の一実施例の人参収穫機の右側面図である。 本発明の一実施例の人参収穫機の平面図である。
本発明の実施の形態の一実施例として示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機を説明する。以下においては、機体の前進方向を基準に、前後、左右と謂う。
<全体構成>
人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで機体後方に搬送しながら茎葉部を切断する茎葉切断部と、茎葉切断部から落下する人参を受けて人参に残った茎葉部を処理する残葉処理部と、残葉処理部から人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Dと、該選別搬送部Dから排出される人参の収容部材としてのバケット27a,フレコンバッグ27bを配置する回収部Eで構成される。
<走行部A>
機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4・・・の周りに左右クローラ5,5を巻き掛けて左右クローラ走行装置6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ走行装置6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン7の動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ走行装置6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。また、該左右クローラ走行装置6L,6Rの駆動出力や出力方向を前後進に切り替える油圧式無段変速装置(HST)を機体上に設ける。
<操縦部B>
機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に、前記油圧式無段変速装置の出力、及び出力方向を切り替えて、機体の前後進及び走行速度を切り換える走行操作レバー13を設けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を設ける。また、収穫部Cの駆動部を駆動状態及び非駆動状態に切り替える掘取りクラッチレバー15を設けている。
また、前記操縦部フレーム10の機体左右他側(機体右側)にエンジン7を冷却するラジエータ(図示省略)を保護すると共に冷却風を取り込むラジエータカバー10aを着脱自在に取り付けることにより。操縦部Bが構成される。
上記構成により、走行操作レバー13や昇降操作レバー14のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
<収穫部C>
左右引抜フレーム16,16の機体前側に左右従動プーリを回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリを装着し、該左右従動プーリと左右駆動プーリとの間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルトを巻き掛けると共に、複数のテンションローラによって該左右挟持搬送ベルトを付勢し、左右挟持搬送ベルトの機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸17を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム18を取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレーム18とを昇降シリンダ19で連結し、該昇降シリンダ19を操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置20を構成する。
また、該引抜搬送装置20の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置21と、該縦引起し装置21が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置22と、該横引起し装置22の前部に設ける分草杆23と、前記エンジン7の駆動力で回転するシャフトの回転によって振動する振動フレーム24に取り付けた人参の左右の土を振動によって解す左右振動ソイラ25,25とを設ける。
そして、前記引抜搬送装置20で搬送中の人参に接触して付着した土砂を除去する左右の泥落し体を左右振動ソイラ25,25の土中に進入しない部分に設けると共に、前記引抜搬送経路Rの下方に引抜搬送装置20で搬送中の人参のひげ根を切断する尻尾切装置を設けて、収穫部Cを構成する。
上記構成により、機体前側に分草杆23を備える横引起し装置22と、縦引起し装置21を設けることによって、圃場に倒伏した人参の茎葉を掻き上げながら収穫作業ができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業能率が向上する。
また、人参に左右振動ソイラ25,25等が接触して傷つくことを防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、左右振動ソイラ25,25の土中に進入しない部分に左右の泥落し体を設けたことにより、搬送中の人参に付着した土砂を除去することができるので、機体の掃除にかかる時間が短縮されてメンテナンス性が向上すると共に、作業者や選別作業者が人参の形状や傷等の異常の有無を目視することができるので、人参の選別精度が向上する。
そして、機体フレーム1と左右横軸17を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム18とを昇降シリンダ19で連結し、昇降シリンダ19を操縦部Bの昇降操作レバー14を操作することによって伸縮させる構成としたことによって、昇降操作レバー14の操作により収穫部C全体の上下高さを調節することができるので、収穫部Cの引抜搬送始端部の位置を上下方向に調節しするとともに圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて引抜搬送始端部の位置調節を行え、人参の抜き残しが防止されるので作業能率が向上する。
また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため、旋回動作がスムーズに行われて作業能率が向上する。
<選別搬送部D>
選別搬送部Dの選別作業用の選別搬送装置26は、収穫部Cの引抜搬送装置20の後部下方から収穫作物を収容する収容部材である樹脂製のバケット27aとフレコンバッグ27bのある回収部Eに向けて機体左右方向に配置され、エンジン7からの駆動力にて周回動する一定間隔の桟を備えるチェーンコンベアにて構成されている。そして、引抜搬送装置20にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、選別搬送装置26の左端が引抜搬送装置20の後部下方に位置しており、その落下してきた人参を受けて右方(回収部E)に搬送する。
また、選別搬送装置26の機体後方側に補助作業座席28が設けられており、該補助作業座席28に着座した作業者が選別搬送装置26にて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出して、適正な商品価値のある人参のみを回収部Eに送るようにする。
<回収部E>
回収部Eは、選別搬送装置26右端の下方に配置され、機体フレーム1に設けた垂直な回転軸29周りに電動モータ30の駆動にて回転するベース体31に固定された根菜類受入部としての人参受入部32と、該人参受入部32の人参を斜め上方に搬送するエンジン7からの駆動力にて周回動する一定間隔の桟を備える搬送装置としての可動コンベア33と、該可動コンベア33の上端部に設けた吊り下げハンガー34と、人参受入部32の前方に設けられたフレコンバッグ27bを配置できる前方台35・人参受入部32の右側方に設けられた2個のバケット27aを載置する側方載置台としての右方載置台36と、により構成されている。なお、後方のバケット27aが載置される右方載置台36の後半部分は、油圧シリンダにて後傾斜する構成としている。
人参受入部32は、補助作業座席28の下部ステップ37の左側部に設けた回動スイッチ38を踏み込み操作する毎に電動モータ30が駆動してベース体31が90度正逆回転する。即ち、人参受入部32に設けた可動コンベア33が前方を向いた状態で回動スイッチ38を踏み込み操作すると電動モータ30が駆動してベース体31が矢印(イ)方向に90度回転して、可動コンベア33が右外側方を向いた状態となり、その状態で再び回動スイッチ38を踏み込み操作すると電動モータ30が駆動してベース体31が矢印(ロ)方向に90度回転して、可動コンベア33が前方を向いた状態となる。
可動コンベア33は、基部が人参受入部32の人参受入れ内部に位置して斜め上方に向かって設けられている。即ち、エンジン7からの駆動力にて周回動して人参受入部32の人参を斜め上方に搬送し、上端部から下方に放出する。また、可動コンベア33の基部は、人参受入部32に回動軸39にて回動自在に設けられており、中途部には、ベース体31に基部が枢支された油圧シリンダ40のピストン先端が連結されている。即ち、該可動コンベア33は、下部ステップ37の右側部に設けた上昇スイッチ41を踏み込み操作している間、油圧シリンダ40が伸長して回動軸39回りに回動して上昇し、下部ステップ37の右側部に設けた下降スイッチ42を踏み込み操作している間、油圧シリンダ40が縮小して回動軸39回りに回動して下降する。
なお、前述の人参受入部32の回動スイッチ38による正逆回転は、上昇スイッチ41を踏み込み操作して油圧シリンダ40を伸長して可動コンベア33が最上昇位置になったことを検出している時のみ行われる。また、可動コンベア33が最上昇位置になっていない時に、誤って人参受入部32の正逆回転を行なうべく回動スイッチ38を踏込み操作すると、「可動コンベア33を上昇させて下さい」と音声警告するようにすると良い。更に、人参受入部32の回動スイッチ38による正逆回転は、人参収穫機に駐車ブレーキを設けておき、該駐車ブレーキが制動作動している時のみ、行われるようにすると安全である(又は、人参受入部32の回動スイッチ38による正逆回転時や上昇スイッチ41を踏み込み操作して可動コンベア33を最上昇位置にした時に、「駐車ブレーキをかけて下さい」と音声警告しても良い)。更に、人参受入部32の回動スイッチ38による正逆回転が人参の収穫作業を中止している時に行なうような作業形態である場合は、掘取りクラッチレバー15にて収穫部Cの駆動部が非駆動状態に切り替えられている時のみ、人参受入部32の回動スイッチ38による正逆回転が行われるようにすると作業性が良い。また、人参受入部32を正逆回動させる為に可動コンベア33を最上昇位置にすると、掘取りクラッチレバー15を電動モータ等にて切操作して収穫部Cの駆動部が非駆動状態に切り替えられるように制御しても良い。
吊り下げハンガー34は、可動コンベア33が前方を向いた状態で人参受入部32の前方に設けられた前方台35上方で、吊り下げハンガー34のフック34aをフレコンバッグ27bの上端縁部の係止孔27b’に引っ掛けてフレコンバッグ27bを吊下げ支持する。この時、可動コンベア33は、吊下げたフレコンバッグ27bの底が前方台35から少し浮いた状態となるような上昇位置とする。そして、前方台35には、フレコンバッグ27bが人参で一杯になった時に、フレコンバッグ27bの底が接当して人参の重量を検出するセンサ43が設けられおり、該センサ43にてフレコンバッグ27bが人参で一杯になったことを検出すると、「満杯です」と音声警告するか、可動コンベア33の駆動を停止するか、掘取りクラッチレバー15を電動モータ等にて切操作して収穫部Cの駆動部が非駆動状態に切り替えられるように制御する。
また、可動コンベア33の吊り下げハンガー34が設けられた下方には、樹脂製のプレート44aがダンパ44bにて後端が下方に傾斜した状態で支持されており、該プレート44aを吊り下げハンガー34にて吊下げられたフレコンバッグ27b内に配置できる構成としている。従って、可動コンベア33にて人参受入部32から搬送された人参が可動コンベア33の上端縁からフレコンバッグ27b内に放出落下する際に、該ダンパ44b付きのプレート44aにて落下衝撃が緩衝されて、人参を傷付けずにフレコンバッグ27b内に収容することができる。なお、ダンパ44b付きのプレート44aは、基部から下方に折り畳み自在な構成となっており、可動コンベア33が右外側方を向いた状態(バケット27aに人参を収容する状態)に人参受入部32を回転させた際には、下方に折り畳むこともできる。
<人参の収穫作業>
人参受入部32は、回動スイッチ38を踏み込み操作して可動コンベア33が右外側方を向いた状態とする。右方載置台36には、2個のバケット27aを前後に並べて載置し、前方台35には、フレコンバッグ27bを載置する。
そして、人参収穫機を進行させて、収穫部Cの引抜搬送装置20の引抜搬送経路R前端を圃場の人参条に合わせた後に昇降操作レバー14を操作して収穫部Cを下降させ、掘取りクラッチレバー15を「入」にして各部を駆動させて前進する。すると、分草杆23や横引起し装置22や縦引起し装置21にて人参の茎葉を掻き上げて引抜搬送装置20の引抜搬送経路Rに人参の茎葉が挟持され、左右振動ソイラ25,25にて人参の側方及び下方の土をほぐして、人参は引抜搬送装置20にて挟持されて引き抜かれて、後方上方に搬送される。
そして、引抜搬送装置20にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下し、引抜搬送装置20の後部下方に位置する選別搬送装置26の左端部に載り、選別搬送装置26にて右方(回収部E)に搬送される。
そして、選別搬送装置26の機体後方側の補助作業座席28に着座した作業者が選別搬送装置26にて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出し、商品価値のある人参のみが回収部Eに送られる。
選別搬送装置26にて右端に送られてきた人参は、人参受入部32内に入り、可動コンベア33にて右側上方に搬送されて、右方載置台36上の後方のバケット27a内に収容される。この時、可動コンベア33は、上昇スイッチ41又は下降スイッチ42を踏み込み操作して操作バケット27aの高さに合わせた上昇位置にし、ダンパ44b付きのプレート44aは、下方に折り畳んで収納状態にしておく。
そして、右方載置台36上の後方のバケット27aが人参で一杯になると、可動コンベア33の駆動を停止し、後方のバケット27aが載置されている右方載置台36の後半部分を後傾斜させて後方のバケット27aを圃場に降ろす。その後、右方載置台36の後半部分を水平に戻して、前方のバケット27aを右方載置台36の後半部分までスライド移動させて、再び、可動コンベア33の駆動を開始して、人参をバケット27a内に収容する。
そして、右方載置台36上の該バケット27aが人参で一杯になると、可動コンベア33の駆動を停止し、上昇スイッチ41を踏み込み操作して可動コンベア33を最上昇位置にする。そして、回動スイッチ38を踏み込み操作して人参受入部32を可動コンベア33が前方を向いた状態とし、吊り下げハンガー34のフック34aを前方台35に載置しているフレコンバッグ27bの上端縁部の係止孔27b’に引っ掛けてフレコンバッグ27bを吊下げ支持し、ダンパ44b付きのプレート44aを収納状態からフレコンバッグ27b内に位置する状態にする。そして、再び、可動コンベア33の駆動を開始して、人参をフレコンバッグ27b内に収容する。この時、右方載置台36上の人参が一杯に収容されたバケット27aは、右方載置台36の後半部分を後傾斜させて圃場に降ろし、降ろした後は右方載置台36の後半部分を水平に戻す。
そして、フレコンバッグ27bが人参で一杯になると、可動コンベア33の駆動を停止し、回動スイッチ38を踏み込み操作して人参受入部32を可動コンベア33が右外側方を向いた状態まで回動して、下降スイッチ42を踏み込み操作して可動コンベア33を下降させて、フレコンバッグ27bを右方載置台36の後半部分上に降ろし、フレコンバッグ27bの上部開口を閉じて、右方載置台36の後半部分を後傾斜させて圃場に降ろす。
なお、人参受入部32の回動中は、警報音声、警報音又は警報ランプにて回動中であることを警報して作業者に認識させると安全である。
このようにして、右方載置台36の前後に並列載置した2個のバケット27aと前方台35のフレコンバッグ27bに収穫した人参を収容できるので、長時間の連続収穫作業が行なえて、作業効率が良い。
<他の実施態様>
上記の実施態様では、人参受入部32の前方に前方台35を設けた例を示したが、人参受入部32の後方に後方台35を設けて、人参受入部32を可動コンベア33が後方を向く状態と右外側方を向いた状態とに回動するように構成しても良い。
A 走行部
B 操縦部
C 収穫部
E 回収部
32 根菜類受入部(人参受入部)
27a 収容部材(バケット)
27b 収容部材(フレコンバッグ)
33 搬送装置(可動コンベア)
34 吊り下げハンガー
35 前方台又は後方台
36 側方載置台(右方載置台)
44a プレート
44b ダンパ

Claims (5)

  1. 機体を走行させる走行部(A)と操縦部(B)と圃場から根菜類を収穫する収穫部(C)と収穫した根菜類を収容する回収部(E)を装備した根菜類収穫機において、該回収部(E)に収穫部(C)から搬送された根菜類を受ける根菜類受入部(32)を設け、該根菜類受入部(32)の機体側方に根菜類の収容部材(27a)を配置する側方載置台(36)を設けると共に根菜類受入部(32)の前方又は後方に根菜類の収容部材(27b)を配置する前方台又は後方台(35)を設け、根菜類受入部(32)の根菜類を収容部材(27a,27b)に搬送する搬送装置(33)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 搬送装置(33)は、根菜類受入部(32)に基部を枢支し上端部を昇降自在に設けて根菜類を収容部材(27a,27b)に搬送することを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  3. 根菜類受入部(32)は、搬送装置(33)が側方を向く状態と前方又は後方を向く状態とに回動自在に設けたことを特徴とする請求項2記載の根菜類収穫機。
  4. 搬送装置(33)の搬送端部にフレコンバッグ(27b)を吊り下げる吊り下げハンガー(34)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
  5. 搬送装置(33)の吊り下げハンガー(34)が設けられた下方にプレート(44a)をダンパ(44b)にて先端が下方に傾斜した状態で支持し、該プレート(44a)を吊り下げハンガー(34)にて吊下げられたフレコンバッグ(27b)内に配置することを特徴とする請求項4記載の根菜類収穫機。
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