JP2022094941A - 文字入力方法、文字入力プログラム、及び文字入力装置 - Google Patents

文字入力方法、文字入力プログラム、及び文字入力装置 Download PDF

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Figure 2022094941000001
【課題】キーボードなどの文字入力装置を用いた文字入力では、入力に使用するキーが多く、また、遠く離れた位置に指を移動してキーを打つ必要がある。このため、キーを打鍵しにくく、また文字入力に時間を要した。
【解決手段】文字入力方法は、属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける情報割付工程と、属性情報が割り付けられた第1文字キーを押下して、表示装置の所定領域に群情報を表示させる情報表示工程と、前記第1文字キーを操作して、群情報を表示させながら、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作させて、群情報の一つを選択する情報選択工程とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、文字入力方法、文字入力プログラム、及び文字入力装置に関する。
従前より、日本語のかな入力方法には、かな文字入力、ローマ字入力、トグル入力、フリック入力が知られている。
また、かなを漢字に変換する際には、スペースキーを連続して打鍵し、かなの読みに対応する漢字を選択する方法が知られている。
かな文字入力は、かな文字をその表記のまま打つ事ができる利点があるが、40以上のキーを使用するためキーの配列を記憶・習得するのに時間がかかる、かながキーボードの4段に配列されているため、いわゆるホームポジションから遠く離れた位置に指を移動してキーを打たなければならず、キーを打鍵しにくいというデメリットがあった。
一方ローマ字入力では、ユーザが頭の中でかな文字をローマ字表記に変換して入力をしなければならないため入力の際に負荷がかかる、ひとつのかな文字を打つのに複数のキーを打鍵しなければならず面倒である、ローマ字表記を記憶していない幼年の児童などにとっては使用できない、かな文字入力よりは少ないとはいえ20以上のキーを使用するため、キーの配列を記憶・習得するのに時間がかかるというデメリットがあった。
また従前より、トグル入力と呼ばれる入力方法が知られている。トグル入力とは、文字入力方法のうち、ひとつのキーに複数の文字が割り当てられており、キーを連打することで入力対象となる文字を切り替える方法である。同方法では、キーの数が相対的に少なく配列を覚えやすいというメリットはあるものの、1つの数字キーに複数の文字が割り当てられ、あいうえお順に打鍵した回数で選択する方法が一般的に用いられているので、例えば、あ行の「お」のような5段目に配置された文字を選択する場合には5回の打鍵が必要となり、目的の文字に到達するまでの打鍵動作の回数が多くなる。また、かな50音の同じ行に属する文字を連続して入力する際にはその都度[→]キーを打鍵しなければならず、文字入力に多くの時間を要するというデメリットがあった。
また従前より、フリック入力と呼ばれる入力方法が知られている。フリック入力とは、タッチパッド上にテンキー状に配置された各行のあ段(あかさたなはまやらわ)のかなの周囲に、十字型等の形に、他のい段・う段・え段・お段の4段のかなが潜在的に配置され、あ段のかなのキーを押しつつ目的の文字の方向に指をスライドさせることで、文字を入力する方法である。フリック入力では、キーの数が少なく配列を覚えやすいというメリットはあるものの、押圧の起点と終点をそれぞれ一定の狭く限定された範囲内に納めなければならないため、正確な範囲に起点と終点を定める運指が求められ、入力が面倒であるというデメリットがあった。
また従前、日本語のかなを漢字に変換する際、変換候補が表示部4のウィンドウ上に下向きに一列に直線状に並んで表示された候補のうちから、ユーザがスペースキーを連絡して打鍵して選択する方法が主流であったが、下向きに一列に直線状に並んで表示されているため一覧性に欠け、目的の文字がなかなか表示されない、スペースキーを連絡して打鍵して選択する方法であるため、目的の文字に到達するまでの打鍵の動作の回数が多くなる、といった欠点があった。
本発明に係る文字入力方法は、属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける情報割付工程と、属性情報が割り付けられた第1文字キーを押下して、表示装置の所定領域に群情報を表示させる情報表示工程と、前記第1文字キーを操作して、群情報を表示させながら、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作させて、群情報の一つを選択する情報選択工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る文字入力方法では、かな入力、ローマ字入力に比べて相対的にキーボード上の少数のキーの使用で入力することができる。また、トグル入力に比べて相対的に文字入力に必要なキーの打鍵回数が少なくて済む、また、フリック入力のようなタッチパネル上の特定の狭い範囲への指の移動を要求されず、相対的に単純な指の動作で文字入力ができる。
また、本発明に係る文字入力方法は、前記第1文字キーが解放されたときに、選択した群情報が決定される群情報決定工程を、さらに備えることを特徴としてもよい。これにより、第1文字キーが解放されたときに、選択した群情報を決定することができる。
また、本発明に係る文字入力方法では、前記情報選択工程において、群情報の一つを選択する際に、位置情報入力装置を操作するごとに表示された詳細情報の領域が移動するように構成されていることを特徴としてもよい。位置情報入力装置を操作するごとに表示された詳細情報の領域が移動するように構成されているので、群情報を容易に選択することができる。
本発明に係る文字入力方法では、前記情報割付工程は、前記属性情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける属性情報割付工程と、前記属性情報を割り付けた文字キーに対応させた詳細情報を割り付ける詳細情報割付工程とを有することを特徴としてもよい。
本発明に係る文字入力プログラムは、属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける情報割付処理と、属性情報が割り付けられた第1文字キーを押下して、表示装置の所定領域に群情報を表示させる情報表示処理と、前記第1文字キーを操作して、群情報を表示させながら、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作させて、群情報の一つを選択する情報選択処理と、を実行する。
また、本発明に係る文字入力プログラムでは、前記第1文字キーが解放されたときに、選択した群情報が決定される群情報決定処理を、さらに含むことを特徴としてもよい。
本発明に係る文字入力装置は、文字入力装置の文字キーに割り付けられる属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を保存する記憶装置と、所定領域に上記群情報を表示させるための表示装置と、群情報の中から所定の属性情報または詳細情報を選択する演算部とを備える。文字入力制御装置の第1文字キーを押したときに、上記の記憶装置から群情報を読み出して、群情報を表示装置に表示すると共に、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作することで、群情報の一つを選択するように構成されたことを特徴とする。
また、本発明に係る文字入力装置では、群情報の一つを選択する際に、位置情報入力装置を操作するごとに表示された詳細情報の領域が移動するように構成されていることを特徴としてもよい。
本方法では、かな入力、ローマ字入力に比べて相対的にキーボード上の少数のキーの使用で入力することができる。また、トグル入力に比べて相対的に文字入力に必要なキーの打鍵回数が少なくて済む、また、フリック入力のようなタッチパネル上の特定の狭い範囲への指の移動を要求されず、相対的に単純な指の動作で文字入力ができる。
図1は、電子計算機1の斜視図を示す図である。 図2は、第1の実施の形態によるキーボード2およびタッチパッド3の平面図を示す図である。 図3は、キーボード2およびタッチパッド3に指を置いたときの俯瞰図を示す図である。 図4は、電子計算機1の機能構成を示すブロック図を示す図である。 図5は、第1の実施の形態による「な行」入力のフロー図(「な」「に」「ぬ」)を説明するための図である。 図6は、第1の実施の形態による「な行」入力のフロー図(「ね」「の」)を説明するための図である。 図7は、第1の実施の形態による属性情報「な」のガイド表示を説明するための図である。 図8は、第1の実施の形態による属性情報「な」が反転表示されたガイド表示を説明するための図である。 図9は、第1の実施の形態による属性情報「な」のガイド表示が表示された表示部4を示す図を説明するための図である。 図10は、第1の実施の形態による「た行」入力のフロー図(「た」「ち」「つ」)を説明するための図である。 図11は、第1の実施の形態による「た行」入力のフロー図(「て」「と」)を説明するための図である。 図12は、第1の実施の形態による属性情報「た」のガイド表示を説明するための図である。 図13は、第1の実施の形態による属性情報「た」が反転表示されたガイド表示を説明するための図である。 図14は、第1の実施の形態による詳細情報「ち」が反転表示されたガイド表示を説明するための図である。 図15は、第1の実施の形態による詳細情報「つ」が反転表示されたガイド表示を説明するための図である。 図16は、第1の実施の形態による「ま行」入力のフロー図(「ま」「み」「む」)を説明するための図である。 図17は、第1の実施の形態による「ま行」入力のフロー図(「め」「も」)を説明するための図である。 図18は、第1の実施の形態による属性情報「ま」のガイド表示を説明するための図である。 図19は、第1の実施の形態による「か行」入力のフロー図(「か」「き」「く」)を説明するための図である。 図20は、第1の実施の形態による「か行」入力のフロー図(「け」「こ」)を説明するための図である。 図21は、第1の実施の形態による属性情報「か」のガイド表示を説明するための図である。 図22は、第1の実施の形態による属性情報「か」のガイド表示が表示された表示部4を説明するための図である。 図23は、第1の実施の形態による「わ行」入力のフロー図を説明するための図である。 図24は、第1の実施の形態による属性情報「わ」のガイド表示を説明するための図である。 図25は、第1の実施の形態で、「あ段」の文字郡を詳細情報にした際のガイド表示を説明するための図である。 図26は、第2の実施の形態によるキーボード8およびタッチパッド3を示す平面図を示す図である。 図27は、第3の実施の形態によるキーボード9およびタッチパッド3を示す平面図を示す図である。 図28は、第4の実施の形態による「か行」入力のフロー図(「か」「き」「く」)を説明するための図である。 図29は、第4の実施の形態による「か行」入力のフロー図(「け」「こ」)を説明するための図である。 図30は、第4の実施の形態による属性情報「か」のガイド表示を説明するための図である。 図31は、第4の実施の形態による属性情報「か」の縦一文字の形のガイド表示を説明するための図である。 図32は、第4の実施の形態による「ら行」入力のフロー図(「ら」「り」「る」)を説明するための図である。 図33は、第4の実施の形態による「ら行」入力のフロー図(「れ」「ろ」)を説明するための図である。 図34は、第4の実施の形態による属性情報「ら」のガイド表示を説明するための図である。 図35は、第4の実施の形態による「わ行」入力のフロー図を説明するための図である。 図36は、第4の実施の形態による属性情報「わ」のガイド表示を説明するための図である。 図37は、第5の実施の形態による「なつ」漢字変換入力のフロー図(「なつ」「夏」「菜津」)を説明するための図である。 図38は、第5の実施の形態による「なつ」漢字変換入力のフロー図(「捺」「奈津」)を説明するための図である。 図39は、第5の実施の形態による属性情報「なつ」のガイド表示を説明するための図である。 図40は、本入力方法の専用機の文字入力制御装置の平面図を示す図である。 図41は、押下・解放により選択する形式の、第1の実施の形態による「た行」入力のフロー図(「た」「ち」「つ」)を説明するための図である。 図42は、押下・解放により選択する形式の、第1の実施の形態による「た行」入力のフロー図(「て」「と」)を説明するための図である。 図43は、ホームポジションより1段前に属性情報キーを配置したキーボード50およびタッチパッド3を示す平面図を示す図である。 図44は、キーボード50およびタッチパッド3に指を置いたときの俯瞰図を示す図である。 図45は、右手にてマウスで作業を行いながら、同時に並行して左手で文字入力をする際の、キーボード51およびタッチパッド3の俯瞰図を示す図である。 図46は、第1の実施の形態による属性情報「か」のガイド表示がカーソル該当部以外に表示された表示部4を示す図を説明するための図である。 図47は、属性情報を画面上に一覧で表示した表示部4を示す図を説明するための図である。 図48は、第4の実施の形態においてガイド表示を一覧で表示した際の表示部4を示す図を説明するための図である。 図49は、第1の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係を示す表を説明するための図である。 図50は、第2の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例を示す表を説明するための図である。 図51は、第3の実施の形態における属性情報である各群の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例を示す表を説明するための図である。 図52は、第4の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例を示す表を説明するための図である。 図53は、第4の実施の形態による属性情報「か」の縦一文字の形(短冊形)のガイド表示(属性情報を最上段に配置した場合)を説明するための図である。 図54は、第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合(かつ属性情報を最上段に配置した場合)における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係を示す表を説明するための図である。 図55は、第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合(かつ属性情報を最上段に配置した場合)における「か行」入力のフロー図(「か」「こ」「け」)を説明するための図である。 図56は、第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合(かつ属性情報を最上段に配置した場合)における「か行」入力のフロー図(「き」「く」)を説明するための図である。 図57は、第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合(かつ属性情報を最上段に配置した場合)における属性情報「か」のガイド表示が表示された表示部4を示す図を説明するための図である。
[第1の実施の形態]
次に、文字入力方法の実施形態について、電子計算機1を用いる場合を例に、図を参照して説明する
なお、以下の説明において、「表示部」とは、液晶画面などの表示パネルであり、処理手段から出力された文字などの情報を表示する機能を有する。
また、位置情報入力装置とは、装置上での入力位置や座標を指定する入力機器である。位置情報入力装置(以下一例としてタッチパッドを用いて説明する)は、本方法ではスワイプ(タッチパッドを押圧のうえ、ある方向に指を動かすこと)の上下左右(または斜め)の方向および回数を感知できるものであれば足りるため、小型のものでも良い。タッチパッドは、キーボードのホームポジションに指を置いた際に親指で操作可能な位置にあることが望ましい。
また、位置情報入力装置から送信される「位置情報」とは、押圧動作が開始した位置の位置情報、終了した位置の位置情報、押圧位置が変化した場合に押圧位置が描く軌跡上の位置情報を含み、また位置情報に加え押圧の時間的情報を文字特定のための要素とすることもできる。
また、「属性情報」とは、文字をいくつかの群に分類するための情報であって、例えば、かな文字の子音による分類のグループ(行)、仮名50音表における母音による分類のグループ(段)、アルファベットであればアルファベットの文字をいくつかのグループに分けた際のグループ、漢字であれば日本語の同一のかなの読みに対応する漢字群(送りがなを有するものも含む)、または中国語のピンインに対応する漢字群に分類するための情報である。例えば、な行の「な」「に」「ぬ」「ね」「の」の各文字を一つのグループにして、「属性情報」を「な」とするものである。または例えば、「夏」「捺」「懐」「亡つ」「菜津」「奈津」「那津」「名津」「七都」「凪津」「奈都」の各文字を一つのグループにして、「属性情報」を「なつ」とするものである。
また、「詳細情報」とは、同一の属性の群中の文字を区別する情報であって、例えばかな文字の同じ行の中の一の文字、またはアルファベットであれば同一グループ内における一の文字、漢字であれば日本語の同一のかなの読みに対応する漢字群における一の文字または単語、または中国語のピンインに対応する漢字群における一の文字または単語である。例えば、属性情報「あ」の「あ」「い」「う」「え」「お」である。または例えば、属性情報「なつ」の「夏」「捺」「懐」「亡つ」「菜津」「奈津」「那津」「名津」「七都」「凪津」「奈都」である。
また、本実施形態に係る文字入力方法、または文字入力方法を実行するプログラムは、文字入力装置(電子計算機、携帯端末装置等の形態を含む)で実行することができる。ここで、電子計算機とは、いわゆるパソコン等のコンピュータを指し、ノート型(ラップトップ型)、デスクトップ型を問わない。また携帯端末装置とは、スマートフォン、携帯電話、PDAなどをいう。
また、文字入力制御装置(以下、一例としてキーボードを用いて説明する)は、属性情報を入力できるものであれば、他の形式の装置でも良い。
また、詳細情報を選択するための位置情報入力装置として、指の移動方向および移動回数を感知できるものであれば、タッチパッドに限らず、トラックボール、トラックポイントなど他の形式のポインティングデバイスその他の機器を用いて後述α領域群、β領域群、γ領域群、δ領域群、ε領域群、ζ領域群、などの各詳細情報領域及び詳細情報が選択されてもよい。
まず、第1の実施の形態に係る文字入力方法について、以下に説明する。図1は本方法の実施形態に係る電子計算機1の構成を示す。なお、図1に示すように、前後上下左右方向を定義する。電子計算機1は、図4のように、文字入力制御装置(キーボード2)を、位置情報入力装置(タッチパッド3)を、表示部4を、制御部(CPU5)を、記憶部(メモリ6およびHDD7)(他の形式の記憶媒体でもよい)を備える。電子計算機1には通信部を設けてもよい。本方法を実行するためのプロゴラムおよび各種データはホストコンピューターが備えている記憶媒体から、ネットワークを介して記憶部(メモリ6およびHDD7)に配信してもよい。
図2は電子計算機1のキーボード2およびタッチパッド3を示す。キーボード2には、親指を除く8指のホームポジションの存する行に、横一列に連続して属性情報キーが配置され、1キーにつき1文字ずつ「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」と、各属性情報である、かなが描かれている。詳説すると、キーボード22にはいわゆるQWERTY配列の「A」にあたるキーに「あ行選択キー」が、QWERTY配列の「S」にあたるキーに「か行選択キー」が、QWERTY配列の「D」にあたるキーに「さ行選択キー」が、QWERTY配列の「F」にあたるキーに「た行選択キー」が、QWERTY配列の「G」にあたるキーに「な行選択キー」が、QWERTY配列の「H」にあたるキーに「は行選択キー」が、QWERTY配列の「J」にあたるキーに「ま行選択キー」が、QWERTY配列の「K」にあたるキーに「や行選択キー」が、QWERTY配列の「L」にあたるキーに「ら行選択キー」が、QWERTY配列の「L」にあたるキーの右隣のキーに「わ行選択キー」が、それぞれ配置されている。各キーにはそれぞれの行選択キーに対応して、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」と、1キーにつき1文字ずつひらがなが描かれている。濁音キー、半濁音キー、スペースキー、エンターキー、シフトキー、オルトキーなどの位置は従来のJIS配列キーボード2と同様である。
タッチパッド3は、キーボード2のホームポジションに指を置いた際に、(すなわちキーボード2のQWERTY配列の「F」「J」にあたるキーに一般的に設けられるホームポジション識別突起に、左右の手の人差し指を置き、横一列に親指以外の8指を置いた際に、)親指でスワイプ操作できる位置に配置されている(図3)。タッチパッド3はキーボード2と一体化されたものでもよく、別部品として適切な位置に置かれ、無線または有線でCPU5と交信するものとしてもよい。
図4は電子計算機1の機能構成を示すブロック図である。電子計算機1は、文字入力制御装置(キーボード2)を、位置情報入力装置(タッチパッド3)を、表示部4を、制御部(CPU5)を、記憶部(メモリ6およびHDD7)(他の形式の記憶媒体でもよい)を備える。通信部等が付加されても良い。
このような電子計算機1を使用して一の文字を入力する際の入力動作について、ひらがな「なつみかん」を入力する場合を例として、図を参照して説明する。
図5、図6は第1の実施の形態による「な」行入力のフロー図である。入力プログラムを起動し、ユーザはまず、入力したい文字「な」の属性情報である、仮名50音表における行(子音によるかなの区別)を指定する。具体的には、キーボード2上「な行選択キー」を打鍵する(図5、ステップS3)。すると、な行選択キー打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は、これを受信する。
CPU5は、行選択キー情報から、一の文字の、かな50音表における行を特定する。今回の例では、打鍵されたのは「な行選択キー」であるから、一の文字は「な行」であることが特定される。
行選択キーが打鍵されると、電子計算機1の表示部4には、カーソル上に該当する部分に、すなわち文字を入力したい箇所に、CPU5により、属性情報、および当該属性の詳細情報を示すガイド表示(図7)が表示される(図9)(図5、ステップS4)。ガイド表示とは、指定された属性情報に基づき、この属性に属する詳細情報を表す表示であり、ガイド表示に従って操作を行った際に特定される文字が表示されている。図7で示すように、ガイド表示は反時計回りに90度回転した凸型をしており、突起部分に属性情報が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報が表示される。後述第4の実施の形態と異なり、詳細情報は上下方向のみならず横方向にも展開される。左右いずれに展開してもよいが、左方から右方に記載される横書きの文章の入力の場合、すでに書かれた文章の文字をガイド表示が隠してしまうことを防ぐため、一般的には右方向に展開される。上方から下方に記載される縦書きの文章の入力の場合、詳細情報は左右方向及び下方向に展開されるとしてもよい。
詳説すると、ガイド表示においては、図7のように各行の詳細情報の1文字について1の領域が設けられている。領域は上下および横方向の4方向に分かれて設置され、起点である、属性情報の文字が表示された領域(以下属性情報領域)から上方向をα領域群、下方向をβ領域群とする。α領域群、β領域群は、右方向に伸びている。
α領域群は起点である属性情報領域の上段の右方に伸び、属性情報領域に近い順にα1領域、α2領域が設けられる。β領域群は起点である属性情報領域の下段の右方に伸び、属性情報領域に近い順にβ1領域、β2領域が設けられる。属性情報領域には属性情報として50音の「あ段」の文字が、α1領域には詳細情報として50音の「い段」の文字が、α2領域には詳細情報として50音の「う段」の文字が、β1領域には詳細情報として50音の「え段」の文字が、β2領域には詳細情報として50音の「お段」の文字が表示される。第1の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例は図49の表のようになる。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
今回の例では、突起部分に属性情報である「な」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「に」「ぬ」「ね」「の」が表示される。詳細情報「に」はα1領域に、「ぬ」はα2に、領域「ね」はβ1領域に、「の」はβ2領域に表示される。(厳密には、表示された「な」は、な行の群であることを示す属性情報であるとともに、な行の一の文字である「な」という詳細情報の双方の表示を兼ねている。他の「あ段」の文字も同様である。)
選択された属性情報および詳細情報の文字は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。またはその選択された領域が色を変えるなどの強調表示がされてもよい。図8は、選択された属性情報「な」が白黒反転して表示されたガイド表示の図である。またガイド表示は、属性情報と詳細情報が表示されていれば、他の形状でもよい。α領域群、β領域群の各領域数の数は2に限らず、増減されてもよい。また、α領域群、β領域の周囲に、さらにγ領域、δ領域群…と領域を追加しても良い。
次に、ユーザは入力する文字の詳細情報である、仮名50音表における段(母音によるかなの区別)を決定する。ユーザが属性情報キーを打鍵したとき、ガイド表示には表示開始時に、属性情報であるあ段の文字が選択されている。今回の例では、な行の属性情報である(と同時にか行の詳細情報である一の文字である)「な」が選択されている(図5、ステップS4)。ユーザがな行キーを打鍵した際(図5、ステップS3)に、な行選択キー打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。これによりCPU5は(ここでは詳細情報としての)「な」が特定されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「な」を表示する。ここで待機状態になる。な行の詳細情報の他の文字を選択する際には、ここでタッチパッド3をスワイプするが、ここでは「な」を入力したいところ、すでにガイド表示の当初にな行の属性情報である(と同時にな行の詳細情報である一の文字である)「な」が選択されているので、次の文字の入力に進む。再度いずれかの属性情報キー等を押すことにより、「な」は特定され入力される(図5、ステップS6)。ここで待機状態となる。仮に「ななな」と打ちたい場合、「な行選択キー」を3回打鍵することとなる。文字が特定され入力が完了するとともに、カーソル上に該当する部分のガイド表示の表示は消滅する。
今回の例では、「な」ののち、さらに「つ」のかなの入力を行う。図10、図11は、第1の実施の形態による「た行」入力のフロー図である。(「ユーザは、キーボード2上「た行選択キー」を打鍵する(図10、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「ら」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「ち」「つ」「て」「と」の表示されたガイド表示(図12)が表示される。詳細情報「ち」「つ」「て」「と」は、属性情報「た」を基準に上段の横方向に、「ち」「つ」、下段の横方向に、「て」「と」に別れて表示されている。選択された属性情報「た」は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。図13は、選択された属性情報「た」が白黒反転して表示されたガイド表示の図である。
次にユーザは、詳細情報である一の文字を決定する。「つ」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧しながら指を後方向に滑らせる(スワイプ)する(図10、ステップS7)。すると、押圧動作が開始および終了した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)および(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、x3の絶対値とy3の絶対値の大きさを比較し、|x3|<|y3|であればy3の値を、|y3|<|x3|であればx3の値を採用する。CPU5は、x3<0であれば現在選択されている領域の左隣の領域の詳細情報を、0<x3であれば現在選択されている領域の右隣の領域の詳細情報を、y3<0であれば現在選択されている領域の下隣の領域の詳細情報を、0<y3であれば現在選択されている領域の上隣の領域の詳細情報を選択する。
選択された方向に複数の詳細情報領域が存在する場合、現在選択されている領域との接触面の大きさがより大きい領域の詳細情報が選択される。接触面の大きさが等しい場合は、第二次的に|x3|、|y3|のうちの小さい値を併用して用い、等しい大きさの接触面を持つ領域の詳細情報のうちから、x3<0であれば現在選択されている領域の左隣の領域の詳細情報を、0<x3であれば現在選択されている領域の右隣の領域の詳細情報を、y3<0であれば現在選択されている領域の下隣の領域の詳細情報を、0<y3であれば現在選択されている領域の上隣の領域の詳細情報を選択する。
選択された方向に領域が存在しない場合、詳細情報の選択は移動せず、スワイプ前に選択されていた詳細情報を選択し続ける。選択された方向に領域が存在しない場合、他の詳細情報が選択される、または属性情報が選択されることとしてもよい。
今回ユーザはタッチパッド3上で指を右にスワイプしているので、|y3|<|x3|であり、CPU5はx3の値を選択する。今回ユーザはタッチパッド3上で指を右にスワイプしているので(図10、ステップS7)、x3は0<xである。よってCPU5は現在選択されている属性情報領域の右隣の領域の詳細情報α領域群の第1番目の領域であるα1領域、または詳細情報β領域群の第1番目の領域であるβ1領域のいずれかを選択することとなるが、属性情報領域とα1領域の接触面の大きさと、属性情報領域とβ1領域の接触面の大きさとが等しい。そのため、第二次的に|x3|、|y3|のうちの小さい値であるy3を併用して用い、0<yであればα1領域に表示された、た行の詳細情報「ち」を選択する(図10、ステップS8)。選択された詳細情報「ち」は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。図14は、選択された詳細情報「ち」が白黒反転して表示されたガイド表示の図である。
ユーザはさらに指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を右方向に滑らせる(スワイプ)する(図10、ステップS11)。前述と同様、CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧終了点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。2回目のスワイプにより、CPU5は、|y3|<|x3|かつx3が0<xであればβ領域群の第2番目の領域であるγ2領域「つ」を選択(図10、ステップS12)する。図15は、選択された詳細情報「つ」が白黒反転して表示されたガイド表示の図である。
「つ」選択の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する。これによりCPU5は「つ」が選択されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字を表示する(図10、ステップS14)。
次に、「み」のかなの入力を行う。図16、図17は第1の実施の形態による「ま」行入力のフロー図である。ユーザは、キーボード2上「ま行選択キー」を打鍵する(図16、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「ま」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「み」「む」「め」「も」の表示されたガイド表示(図18)が表示される(図16、ステップS4)。「み」はα1領域に、「む」はα2領域に、「め」はβ1領域に、「も」はβ2領域に、表示されている。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
次にユーザは、詳細情報である一の文字を決定する。「み」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を右後ろ方向に滑らせる(スワイプ)する。すると、押圧動作が開始および終了した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)および(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する(図16、ステップS7)。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、|y3|<|x3|、かつx3が0<x、かつy3がy<0であればα領域群の第1番目の領域であるα1領域に表示された、ま行の詳細情報「み」を選択する(図16、ステップS8)。
「み」選択の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する。これによりCPU5は「み」が選択されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「み」を表示する(図16、ステップS10)。
次にユーザは「か」のかなの入力を行う。図19、図20は第1の実施の形態による「か」行入力のフロー図であるユーザは、キーボード2上「か行選択キー」を打鍵する(図19、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「か」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「き」「く」「け」「こ」の表示されたガイド表示(図21)が表示部4上に表示される(図22)。「か」はα1領域に、「き」はα2領域に、「く」はβ1領域に、「け」はβ2領域に、表示されている。選択された属性情報および詳細情報の文字は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。またはその選択された領域が色を変えるなどの強調表示がされてもよい。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
「か行選択キー」打鍵により、か行の属性情報である(と同時にか行の詳細情報である一の文字である)「か」選択の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は、これを受信する。これによりCPU5は(ここでは詳細情報としての)「か」が選択されたと判断し、CPU5は選択された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「か」を表示する(図19、ステップS4)。ここで待機状態になる。か行の詳細情報の他の文字を選択する際には、ここでタッチパッド3をスワイプするが、ここでは「か」を入力したいところ、すでにガイド表示の当初に「か行」の属性情報である(と同時に「か行」の詳細情報である一の文字である)「か」が選択されているので、次の文字の入力に進む。再度いずれかの属性情報キー等を押すことにより、「か」は特定される(図19、ステップS6)。
次に、「ん」のかなの入力を行う。図23は第1の実施の形態による「わ」行入力のフロー図である。ユーザは、キーボード2上「わ行選択キー」を打鍵する(図23、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「わ」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「を」「ん」の表示されたガイド表示(図24)が表示される。詳細情報「を」「ん」は、属性情報「わ」を基準に上下2方向に、「を」「ん」に別れて表示されている。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
次にユーザは、詳細情報である一の文字を決定する。「ん」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を右後ろ方向に滑らせる(スワイプ)する(図23、ステップS7)。すると、押圧動作が開始および終了した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)および(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧終了点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、|y3|<|x3|、かつx3が0<x、かつy3がy<0であればα領域群の第1番目の領域であるα1領域に表示された、わ行の詳細情報「ん」を選択する(図23、ステップS11)。
「ん」選択の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する。これによりCPU5は「ん」が選択されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「ん」を表示する(図23、ステップS13)。
濁音、半濁音、拗音、促音の入力は、従来のかな入力と同様でよい。濁音、半濁音は清音(本方法では濁音、半濁音、拗音、促音以外のかなを清音とよぶ)表示後に濁音キー、半濁音キーを押して入力する。拗音の入力は、シフトキーと同時に「や行選択キー」を押し、適切な前後方向、回数のスワイプにより「や」「ゆ」「よ」を入力することにより入力する。促音の入力は、シフトキーと同時に「た行選択キー」を押し、適切な前後方向、回数のスワイプにより「つ」を入力することにより入力する。後述第2の実施の形態のように、「が行選択キー」「ざ行選択キー」「だ行選択キー」「促音選択キー」「ば行選択キー」「ぱ行選択キー」「拗音選択キー」を設けて入力してもよい。句読点の入力は、従来のかな入力と同様句点キー、読点キーの打鍵により入力されるとしてもよいが、例えば句読点を属性情報「わ」の詳細情報とし、わ行キー打鍵時のガイド表示のα2領域に「、」を、β2領域に「。」を表示して適切な前後方向、回数のスワイプにより入力してもよい。
かな文字入力後は次の文字入力の待機状態となる。また、スペースキー等を打鍵することにより漢字変換ルーチンに入ったり、「半角/全角 漢字」キーによりアルファベット入力モードに入ったりすることもでき、これらについては従来の電子計算機1と同様でよい。漢字変換に際しては、後述第5の実施の形態によってもよい。入力終了であれば、入力プログラムを終了する。
このような構成により、ユーザは10個のキーの打鍵および前後左右方向の2回以内のスワイプですべての清音を表示できる。清音入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは指の移動が極めて少ない状態で容易に入力ができる。また清音入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは容易にキーの配列を記憶・習得でき、容易にタッチタイピングができる。また清音入力にキーを10個しか使用しないため、キーボード2の小型化も可能である。
第1の実施の形態では、ガイド表示の詳細情報領域は上下左右の4方向に展開され、多数の詳細情報を一覧で表示できる。そのため、属性情報に紐付ける詳細情報の数を増やし、ガイド表示において50音の「あ」「い」「う」「え」「お」を属性情報に、各段の文字を詳細情報にすれば(図25)、5個の属性情報キーで全てのかなの清音を入力することも可能である。
[第2の実施の形態]
図26は電子計算機1のキーボード8を示す図である。電子計算機1のキーボード8には、第1の実施の形態の各行選択キーに加えて、いわゆるQWERTY配列の「X」にあたるキーに「が行選択キー」が、QWERTY配列の「C」にあたるキーに「ざ行選択キー」が、QWERTY配列の「V」にあたるキーに「だ行選択キー」が、QWERTY配列の「B」にあたるキーに「促音選択キー」が、QWERTY配列の「N」にあたるキーに「ば行選択キー」が、QWERTY配列の「M」にあたるキーに「ぱ行選択キー」が、QWERTY配列の「M」にあたるキーの右隣のキーに「拗音選択キー」が、それぞれ配置されている。各キーにはそれぞれの行選択キーに対応して、「が」「ざ」「だ」「っ」「ば」「ぱ」「ゃ」と、1キーにつき1文字ずつひらがなが描かれている。
タッチパッド3は、キーボード8のホームポジションに指を置いた際に、(すなわちキーボード8のQWERTY配列の「F」「J」にあたるキーに一般的に設けられるホームポジション識別突起に、左右の手の人差し指を置き、横一列に親指以外の8指を置いた際に、)親指でスワイプ操作できる位置に配置されている。タッチパッド3はキーボード8と一体化されたものでもよく、別部品として適切な位置に置かれ、無線または有線でCPU5と交信するものとしてもよい。
ユーザは第1の実施の形態清音選択と同様の過程を経て、各行選択キーの打鍵及びタッチパッド3のスワイプにより入力文字を選択し、シフトキーの解放により濁音、半濁音、促音、拗音などのかなを特定する。第2の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例は図50の表のようになる。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べ配列されたキーが多くなるが、それであってもかなの入力に17個のキーしか使用しないため、使用キーの数はローマ字入力よりも少なく、ユーザは容易にキーの配列を記憶・習得でき、容易にタッチタイピングができる。またユーザは1回の行選択キー打鍵と2回以内のスワイプで清音、濁音、半濁音、促音、拗音のすべてのかなを入力でき、素早く目的の文字に到達できる。また、かなの入力にキーを17個しか使用しないため、キーボード8の小型化も可能である。
[第3の実施の形態]
図27は電子計算機1のキーボード9を示す図である。キーボード9には、親指を除く8指のホームポジションの存する行に、横一列に連続して属性情報キーが配置され、1キーにつき1文字ずつ「A」「D」「G」「J」「M」「P」「S」「V」「Y」「.」と、各属性情報であるアルファベットが描かれている。詳説すると、QWERTY配列の「A」にあたるキーに「A群選択キー」が、QWERTY配列の「S」にあたるキーに「D群選択キー」が、QWERTY配列の「D」にあたるキーに「G群選択キー」が、QWERTY配列の「F」にあたるキーに「J群選択キー」が、QWERTY配列の「G」にあたるキーに「M群選択キー」が、QWERTY配列の「H」にあたるキーに「P群選択キー」が、QWERTY配列の「J」にあたるキーに「S群選択キー」が、QWERTY配列の「K」にあたるキーに「V群選択キー」が、QWERTY配列の「L」にあたるキーに「Y群選択キー」が、QWERTY配列の「L」にあたるキーの右隣のキーに「. 群選択キー」が、それぞれ配置されている。各キーにはそれぞれの行選択キーに対応して、「A」「D」「G」「J」「M」「P」「S」「V」「Y」「.」と、1キーにつき1文字ずつアルファベットが描かれている。アルファベットは「ABC」「DEF」「GHI」…とABC順に3文字ずつ群を構成し、ユーザは50音のかな選択と同様の過程を経て、各群選択キーの打鍵及びタッチパッド3のスワイプにより入力文字を選択する。第3の実施の形態における属性情報である各群の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例は図51の表のようになる。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
タッチパッド3は、キーボード9のホームポジションに指を置いた際に、(すなわちキーボード9のQWERTY配列の「F」「J」にあたるキーに一般的に設けられるホームポジション識別突起に、左右の手の人差し指を置き、横一列に親指以外の8指を置いた際に、)親指でスワイプ操作できる位置に配置されている。タッチパッド3はキーボード9と一体化されたものでもよく、別部品として適切な位置に置かれ、無線または有線でCPU5と交信するものとしてもよい。
ユーザはかな選択と同様の過程を経て、各行選択キーの打鍵及びタッチパッド3のスワイプにより入力文字を選択し、アルファベットを入力する。
アルファベットの群の作成の基準は他の形式でも良く、ABC順に限定されない。
このような構成により、10個のキーの打鍵および上下方向の1回以内のスワイプですべてのアルファベットおよびカンマ、ピリオド、クエスチョンマーク、エクスクラメーションマークを表示でき、指の移動が極めて少なく容易に入力できる。また入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは容易にキーの配列を記憶・習得でき、容易にタッチタイピングができる。またアルファベットおよびカンマ、ピリオド、クエスチョンマーク、エクスクラメーションマークの入力にキーを10個しか使用しないため、キーボード9の小型化も可能である。
[第4の実施の形態]
図3は電子計算機1のキーボード2を示す図である。図3は電子計算機1の機能構成を示すブロック図である。キーボード2と機能構成は第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態によるキーボード8によってもよい。
このような電子計算機1を使用して一の文字を入力する際の入力動作について、平仮名「かりん」を入力する場合を例として、図を参照して説明する。
図28,図29は第4の実施の形態による「か行」入力のフロー図である。ユーザはまず、入力したい文字「か」の属性情報である、仮名50音表における行(子音によるかなの区別)を指定する。具体的には、キーボード2上「か行選択キー」を打鍵する(図28,ステップS3)。すると、か行選択キー打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する。
CPU5は、行選択キー情報から、一の文字のかな50音表における行を特定する。今回の例では、打鍵されたのは「か行選択キー」であるから、一の文字は「か行」であることが特定される。
行選択キーが押されると、電子計算機1の表示部4には、カーソル上に該当する部分に、CPU5により、属性情報、および当該属性の詳細情報を示すガイド表示(図30)が表示される(図28、ステップS4)。ガイド表示とは、指定された属性情報に基づき、この属性に属する詳細情報を表す表示であり、ガイド表示に従って操作を行った際に特定される文字が表示されている。図31で示すように、ガイド表示は反時計回りに90度回転した凸型をしており、突起部分に属性情報が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報が表示される。
詳説すると、ガイド表示においては、図30のように各行の詳細情報の1文字について1の領域が設けられている。領域は第1の実施の形態と異なり上下の2方向に分かれて設置され、起点である、属性情報の文字が表示された領域(以下属性情報領域)から上方向をε領域群、下方向をζ領域群とする。
α領域群は起点である属性情報領域から上方に伸び、近い順にε1領域、ε2領域が設けられる。ζ領域群は起点である属性情報領域から下方に伸び、近い順にζ1領域、ζ2領域が設けられる。属性情報領域には属性情報として50音の「あ段」の文字が、ε1領域には詳細情報として50音の「う段」の文字が、ε2領域には詳細情報として50音の「い段」の文字が、ζ1領域には詳細情報として50音の「う段」の文字が、ζ2領域には詳細情報として50音の「え段」の文字が表示される。第4の実施の形態における属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係は図52の表のようになる。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
今回の例では、突起部分に属性情報である「か」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「き」「く」「け」「こ」が表示される。詳細情報「き」はε2領域に、「く」はε1領域「け」はζ1領域に、「こ」はζ2領域に表示される。(厳密には、表示された「か」は、か行の群であることを示す属性情報であるとともに、か行の一の文字である「か」という詳細情報の双方の表示を兼ねている。他のあ段の文字も同様である。)ガイド表示は縦の一文字の形でもよい(図31)。
選択された属性情報および詳細情報の文字は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になる、下線が引かれるなどの強調表示がされてもよい。またはその選択された領域が色を変えるなどの強調表示がされてもよい。またガイド表示は、属性情報と詳細情報が表示されていれば、他の形状でもよい。ε領域群、ζ領域群の各領域数の数は2に限らず、増減されてもよい。
次に、ユーザは入力する文字の詳細情報である、仮名50音表における段(母音によるかなの区別)を決定する。ユーザが属性情報キーを打鍵したとき、ガイド表示には表示開始時に、属性情報であるあ段の文字が選択されている。今回の例では、か行の属性情報である(と同時にな行の詳細情報である一の文字である)「か」が選択されている(図28、ステップS4)。ユーザがな行キーを打鍵した際(図28、ステップS3)に、か行選択キー打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。これによりCPU5は(ここでは詳細情報としての)「か」が特定されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「か」を表示する。ここで待機状態になる。か行の詳細情報の他の文字を選択する際には、ここでタッチパッド3をスワイプするが、ここでは「か」を入力したいところ、すでにガイド表示の当初にな行の属性情報である(と同時にな行の詳細情報である一の文字である)「か」が選択されているので、次の文字の入力に進む。再度いずれかの属性情報キー等を押すことにより、「か」は特定され入力される(図28、ステップS6)。
今回の例では、さらに「り」のかなの入力を行う。図32,図33は第4の実施の形態による「ら行」入力のフロー図である。ユーザは、キーボード2上「ら行選択キー」を打鍵する(図29、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「ら」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「り」「る」「れ」「ろ」の表示されたガイド表示(図34)が表示される(図32、ステップS4)。詳細情報「り」「る」「れ」「ろ」は、属性情報「ら」を基準に上下2方向に、「り」「る」、「れ」「ろ」に別れて表示されている。選択された属性情報「ら」は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。
次にユーザは、詳細情報である一の文字を決定する。「り」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を後方向に滑らせる(スワイプ)する(図32、ステップS7)。すると、押圧動作が開始および終了した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)および(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、y3が0<yであればε領域群の第1番目の領域であるε1領域に表示されたら行の詳細情報「る」を選択する(図32、ステップ8)。選択された詳細情報「る」は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。
ユーザはさらに指などでタッチパッド3上を指を後方向に滑らせる(スワイプ)する(図32,ステップ11)。前述と同様、CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。2回目のスワイプにより、CPU5は、y3が0<yであればε領域群の第2番目の領域であるε2領域「り」を選択する(図32,ステップ14)。
選択された方向に領域が存在しない場合、詳細情報の選択は移動せず、スワイプ前に選択されていた詳細情報を選択し続ける。選択された方向に領域が存在しない場合、他の詳細情報が選択される、または属性情報が選択されることとしてもよい。
ユーザが、再度いずれかの属性情報キー等を押すこと等により、「り」は特定され入力される。
今回の例では、さらにこのまま、「ん」のかなの入力を行う。図35は第4の実施の形態による「わ行」入力のフロー図である。ユーザは、キーボード上「わ行選択キー」を打鍵する(図35、ステップS3)。すると、上述と同様のプロセスにより、凸型の突起部分に属性情報である「わ」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「を」「ん」の表示されたガイド表示(図36)が表示される。詳細情報「を」「ん」は、属性情報「わ」を基準に上下2方向に、「を」、「ん」に別れて表示されている。属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報は、電子計算機1のハードディスクドライブ6、メモリ7等の記憶装置に記憶されている。
次にユーザは、詳細情報である一の文字を決定する。「ん」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を前方向に滑らせる(スワイプ)する。すると、押圧動作が開始した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。ユーザが任意の場所でタッチパッド3の押圧を解除する(指を離す)と、押圧動作が終了した位置の位置情報が座標情報(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、y3がy<0であればζ領域群の第1番目の領域であるζ1領域に表示された、わ行の詳細情報「ん」を選択する(図35,ステップS11)。CPU5は特定された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字「ん」を表示する。
かな文字入力後は次の文字入力の待機状態となる。また、スペースキー等を打鍵することにより漢字変換ルーチンに入ったり、「半角/全角 漢字」キーによりアルファベット入力モードに入ったりすることもでき、これらについては従来の電子計算機1と同様でよい。漢字変換に際しては、後述の第5の実施の形態によってもよい。
第4の実施の形態において、詳細情報選択に使用される位置情報は、0<yであるかy<0であるかを基準とするに限られず、指を左右にスワイプし、0<xであるかx<0であるか等を基準としてε領域群、ζ領域群の各領域を選択しても良い。
第4の実施の形態で、ガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)とした場合、属性情報を最上段に配置してもよい(図53)。この場合、ε領域群はガイド表示の最下段から上方に伸び、下から順にε1領域、ε2領域が設けられる。ζ領域群は起点である属性情報領域から下方に伸び、属性情報領域に近い順にζ1領域、ζ2領域が設けられる。上述同様、属性情報領域が選択された状態から、ユーザのスワイプにより、y3が0<yであればε1領域が、y<0であればζ1領域が選択される。ユーザがスワイプを続けると、y3が0<yであれば現在選択されている領域の上隣の領域が、y3がy<0であれば現在選択されている領域の下隣の領域が選択されてゆく。第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合における、属性情報である各行の行選択キーと各領域に表示される詳細情報である文字の関係の一例は図54の表のようになる。同場合の「か行」入力のフロー図が図55,図56である。図57は、第4の実施の形態でガイド表示を縦の一文字の形(短冊形)にした場合における、属性情報「か」のガイド表示(属性情報を最上段に配置した場合)が表示された表示部4を示す図である。選択された属性情報および詳細情報の文字は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。またはその選択された領域が色を変えるなどの強調表示がされてもよい。また、現在選択されている詳細情報が、常に現在入力している文字列上に位置するように、ガイド表示全体が順次移動するものとしても良い。
第4の実施の形態では、ε領域、ζ領域は2方向にのみ展開し、タッチパッド3上の指の動きの情報は2方向に単純化される。そのため、ユーザは細かな運指を要求されることはなく、極めて高速にスワイプをする事が可能となる。その代わり詳細情報領域は2方向にのみ直線的に展開するので、詳細情報領域が4方向に平面的に展開する第1の実施の形態に比べ、目的とする文字に到達するまでに必要なスワイプの数が多くなる可能性がある。そのため、詳細情報の数が多くなく、一覧で多くの詳細情報を表示する必要がない場合に、より有効な実施形態となる。
濁音、半濁音の入力は、清音表示後に濁音キー、半濁音キーを押し、拗音の入力は、シフトキーと同時に「や行選択キー」を押し、促音の入力は、シフトキーと同時に「た行選択キー」を押し、適切な前後方向、回数のスワイプにより入力される。第2の実施の形態のように、「が行選択キー」「ざ行選択キー」「だ行選択キー」「促音選択キー」「ば行選択キー」「ぱ行選択キー」「拗音選択キー」を設けてもよい。
このような構成により、ユーザは10個のキーの打鍵および前後方向の2回以内のスワイプですべての清音を表示できる。清音入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは指の移動が極めて少ない状態で容易に入力ができる。また清音入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは容易にキーの配列を記憶・習得でき、容易にタッチタイピングができる。また清音入力にキーを10個しか使用しないため、キーボードの小型化も可能である。
[第5の実施の形態]
上記第1、第2および第4の実施の形態において、日本語のかなの入力の実施の形態を示した。かな文字入力後は次の文字入力の待機状態となる。また、スペースキーを打鍵または打鍵(打鍵+解放)することにより漢字変換ルーチンに入るとしてもよい。漢字変換ルーチンに入った際、従前の日本語入力方法の変換方法により漢字変換をしても良いが、かな文字の単語を属性情報とし、読みに対応する漢字群を詳細情報とすることで、本第5の実施の形態により、かなを漢字変換することも可能である。
図2は電子計算機1のキーボード2を示す図である。図3は電子計算機1の機能構成を示すブロック図である。キーボード2と機能構成は第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態によるキーボード8によってもよい。第5の実施の形態では、スペースキー等を「変換時属性情報キー」として使用する。「変換時属性情報キー」は、かな文字入力ルーチンから漢字変換ルーチンに入ったことをCPU5に送信するキーであるとともに、打鍵時に待機状態となっているかな文字の情報を、属性情報としてCPU5に送信する。すなわち漢字変換キーであると同時に属性情報キーである。「変換時属性情報キー」は、スペースキー以外のキーに割り振られても良い。
このような電子計算機1を使用して、かなを漢字に変換する際の入力動作について、ひらがな「なつ」を漢字「夏」に変換する場合を例として、図を参照して説明する。
図37、図38は第5の実施の形態による「なつ」漢字変換入力のフロー図である。ユーザはまず、入力したい漢字「夏」の属性情報である、かな「なつ」を第1の実施の形態等の任意の方法で入力する(図37,ステップS2)。かな文字は待機状態となる。次にユーザは、キーボード2上のスペースキー等の「変換時属性情報キー」を打鍵する(図37,ステップS3)。すると、打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する。
かな文字が待機状態のときにスペースキー等の「変換時属性情報キー」を打鍵すると、打鍵により漢字変換ルーチンに入る。CPU5は、変換時属性情報キーが打鍵された際のメモリ7情報から、現在待機状態で表示されている、かなを特定する。今回の例では、変換時属性情報キーが打鍵された際に待機状態で表示されていた、かな文字は「なつ」であるから、一の単語は「なつ」であることが特定される。第5の実施の形態では、この「なつ」が属性情報となり、それに対応する漢字表記である、「夏」「捺」[懐]「亡つ」「那津」等が詳細情報となる。
行選択キーが押されると、電子計算機1の表示部4には、カーソル上に該当する部分に、CPU5により、属性情報、および当該属性の詳細情報を示すガイド表示(図39)が表示される。ガイド表示とは、指定された属性情報に基づき、この属性に属する詳細情報を表す表示であり、ガイド表示に従って操作を行った際に特定される文字が表示されている。図39で示すように、ガイド表示は反時計回りに90度回転した凸型をしており、突起部分に属性情報が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報が表示される。詳細情報は上下および横方向に展開される。左右いずれに展開してもよいが、左方から右方に記載される横書きの文章の入力の場合、すでに書かれた文章の文字をガイド表示が隠してしまうことを防ぐため、一般的には右方向に展開される。上方から下方に記載される縦書きの文章の入力の場合、詳細情報は左右方向及び下方向に展開されるとしてもよい。
詳説すると、ガイド表示においては、図39のように各行の詳細情報の1文字について1の領域が設けられている。領域は上下および横方向の4方向に分かれて設置され、起点である、属性情報の文字が表示された領域(以下属性情報領域)から上方向をα領域群、下方向をβ領域群とする。α領域群、β領域群は、右方向に伸びている。
α領域群は起点である属性情報領域の上段の右方に伸び、属性情報領域に近い順にα1領域、α2領域、α3領域が設けられている。β領域群は起点である属性情報領域の下段の右方に伸び、属性情報領域に近い順にβ1領域、β2領域、β3領域が設けられている。γ領域群はα領域群の上段に右方に伸び、属性情報領域に近い順にγ1領域、γ2領域、γ3領域が設けられている。δ領域群はβ領域群の下段に右方に伸び、属性情報領域に近い順にδ1領域、δ2領域が設けられている。領域群および領域の数は、詳細情報の数に応じ適宜増減されてよい。属性情報領域には属性情報としてかなの「なつ」の文字が、各詳細情報領域には、「なつ」の読みに対応する各種漢字が表示されている。
今回の例では、突起部分に属性情報である「なつ」が、凸型の土台部分に当該属性の詳細情報である「夏」「捺」「懐」「亡つ」「菜津」「奈津」「那津」「名津」「七都」「凪津」「奈都」が表示される。詳細情報「夏」はα1領域に、「菜津」はα2領域に、「七都」はα3領域に、「捺」はβ1領域に、「奈津」はβ2領域に、「凪津」はβ3領域に、「懐」はγ1領域に、「那津」はγ2領域に、「奈都」はγ3領域に、「亡つ」はδ1領域に、「名津」はδ2領域に表示されている。
選択された属性情報および詳細情報の文字は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。またはその選択された領域が色を変えるなどの強調表示がされてもよい。またガイド表示は、属性情報と詳細情報が表示されていれば、他の形状でもよい。
次に、ユーザは入力する詳細情報である漢字を選択する。「夏」の文字を選択する場合は、ユーザはガイド表示中に指などでタッチパッド3上を押圧したまま指を後方向に滑らせる(スワイプ)する。すると、押圧動作が開始した位置の位置情報が座標情報(x1,y1)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。ユーザが任意の場所でタッチパッド3の押圧を解除する(指を離す)と、押圧動作が終了した位置の位置情報が座標情報(x2,y2)としてタッチパッド3からCPU5に送信され、CPU5はこれを受信する。
CPU5は、押圧開始点の座標情報(x1,y1)と押圧解除点の座標情報(x2,y2)との差(x3(x2-x1),y3(y2-y1))を算出する。CPU5は、x3の絶対値とy3の絶対値の大きさを比較し、|x3|<|y3|であればy3の値を、|y3|<|x3|であればx3の値を採用する。CPU5は、x3<0であれば現在選択されている領域の左隣の領域の詳細情報を 0<x3であれば現在選択されている領域の右隣の領域の詳細情報を、y3<0であれば現在選択されている領域の下隣の領域の詳細情報を、0<y3であれば現在選択されている領域の上隣の領域の詳細情報を選択する。
選択された方向に複数の詳細情報領域が存在する場合、現在選択されている領域との接触面の大きさがより大きい領域の詳細情報が選択される。接触面の大きさが等しい場合は、第二次的に|x3|、|y3|のうちの小さい値を併用して用い、等しい大きさの接触面を持つ領域の詳細情報のうちから、x3<0であれば現在選択されている領域の左隣の領域の詳細情報を 0<x3であれば現在選択されている領域の右隣の領域の詳細情報を、y3<0であれば現在選択されている領域の下隣の領域の詳細情報を、0<y3であれば現在選択されている領域の上隣の領域の詳細情報を選択する。
選択された方向に領域が存在しない場合、詳細情報の選択は移動せず、スワイプ前に選択されていた詳細情報を選択し続ける。選択された方向に領域が存在しない場合、ガイド表示の対角線上の領域などの他の詳細情報が選択される、または属性情報が選択されることとしてもよい。
今回ユーザはタッチパッド3上で指を右にスワイプしているので、|y3|<|x3|であり、CPU5はx3の値を選択する。今回ユーザはタッチパッド3上で指を右にスワイプしているので、x3は0<xである。よってCPU5は現在選択されている属性情報領域の右隣の領域の詳細情報α領域群の第1番目の領域であるα1領域、または詳細情報β領域群の第1番目の領域であるβ1領域のいずれかを選択することとなるが、属性情報領域とα1領域の接触面の大きさと、属性情報領域とβ1領域の接触面の大きさとが等しい。そのため、第二次的に|x3|、|y3|のうちの小さい値であるy3を併用して用い、0<yであればα1領域に表示された、た行の詳細情報「夏」を選択する(図37,ステップS10)。選択された詳細情報「夏」は色を変えたり、背景と文字が白黒反転して表示されたり、太字になるなどの強調表示がされてもよい。ここで仮に上方向にスワイプし、|x3|<|y3|かつ0<yであれば「懐」が、右方向にスワイプし |y3|<|x3|かつ0<xであれば「菜津」が、下方向にスワイプし、|x3|<|y3|かつy<0であれば「捺」が選択されることとなるが、多岐にわたるためフロー図37では省略する。また第5の実施の形態の実施例では詳細情報が多数になるため、図37、図38においては「夏」、「菜津」、「捺」、「奈津」以外の詳細情報は省略している。
ユーザが、属性情報「なつ」の詳細情報である「夏」が選択されているときにエンターキー、「→」キーなどの確定キーを打鍵すると、打鍵の情報がキーボード2からCPU5に送信され、CPU5は これを受信する(図37、ステップS9)。これによりCPU5は「夏」が特定されたと判断し、CPU5は特定された文字を文字情報として表示部4に送信する。表示部4は文字情報を受信し、特定された文字を表示する。
上記各実施の形態で、ガイド表示に記載された詳細情報が多数である場合、目的とする詳細情報が現在選択されている詳細情報の斜め方向にある場合、上下左右のスワイプでは不便な場合がある。例えば図39のガイド表示が表示されている場合において、現在、詳細情報「捺」が選択されているところ、目的とする詳細情報は「奈都」であったとする。この場合、「捺」→「夏」→「懐」→「那津」→「奈都」、または「捺」→「奈津」→「凪津」→「奈津」→「奈都」等と順次スワイプにより選択してゆくとすると、計4回のスワイプを要し、不便である場合がありうる。そのため例えば一方のシフトキーを「斜め進行キー」とし、「斜め進行キー」を押すと同時にスワイプした場合、日本の将棋の「角」のように斜めに選択が進行するとすることもできる。「斜め進行キー」押下中は上記x3、y3が、0<xかつ0<yならば右上、0<xかつ0<yならば右下、x<0かつ0<yならば左上、x<0かつ0<yならば左下の位置の領域の詳細情報が選択されるとすることにより、「斜め進行キー」を設けた場合、タッチパッド3を右上へ2回スワイプすることで、「夏」→「菜津」→「奈都」と選択することができ、目的とする詳細情報をより効率的に選択できる。
本方法では、日本語の50音のように、規則的に配列された母音と子音の組み合わせ(ハングルの反切表、タイ語のコーカイなど)を使用して、適切な属性情報と詳細情報の群を作成することで、各外国語を入力することもできる。
また上記第5の実施の形態で、ひらがな文字群を属性情報とし対応する漢字群を詳細情報として適切な漢字を選択したことを応用し、適切なピンインを属性情報とし、対応する漢字群を詳細情報とすることで、中国語を入力することも可能である。この方法で中国語を入力する場合、現行の中国語のピンイン入力と同様の方法、または上記第3の実施の形態等によりピンイン入力後、スペースキー等の「変換時属性情報キー」の打鍵(押下+解放)により詳細情報選択モードに入り、タッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、エンターキー、「→」キーなどの確定キーの打鍵(押下+解放)、または次のピンイン入力により詳細情報が確定される。スペースキー等の「変換時属性情報キー」押下により詳細情報選択モードに入り、タッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、「変換時属性情報キー」解放により確定するとしてもよい。
また上記の各実施の形態を応用し、適切な注音符号を属性情報とし、キーボード上で各注音記号の属性情報キーを配置し、注音記号に対応する漢字群を詳細情報とすることで、中国語を入力することも可能である。
各実施の形態の属性情報選択キーの配置は一例であり、上記に限られず、他の配置がなされていても良い。また、属性情報を入力できるものであれば、JIS配列のキーボード2に限らず、USキーボードやその他の形式のキーボードでも良い。また第5の実施の形態のスペースキーを詳細情報選択キーとするキーの配置は一例であり、上記に限られず、他の配置がなされていても良い。
本入力方法は、JIS配列のキーボード、USキーボードその他の形式の汎用のキーボードで実施できるが、本入力方法の専用機の文字入力制御装置を用いることもできる。図40は専用機の文字入力制御装置の例である。従前のキーボードに比べはるかに小型で、机上のスペースをとることなく文字入力ができる。
詳細情報領域が表示部4上に展開する方向は上下左右に限らず、斜め等他の方向でも良い。(斜めとする場合、前述斜め進行キーが押された場合と同様、x3、y3が、0<xかつ0<yならば右上、0<xかつ0<yならば右下、x<0かつ0<yならば左上、x<0かつ0<yならば左下の位置の領域の詳細情報が選択される。)
上記第1ないし第4の各実施の形態で、詳細情報を選択する際に、「属性情報キー」の打鍵(押下+解放)によりガイドが表示され、表示中にタッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、再度の「属性情報キー」打鍵(打鍵+解放)等により詳細情報が特定されることとした場合でも、他の特定の方法として、属性情報キー押下によりガイドが表示され、ユーザは「属性情報キー」を押下したままタッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、属性情報キー解放により特定するとしてもよい。当該方法で、形態1のガイド表示を用いて、た行の文字を入力する場合のフロー図が図41,図42である。
第5の実施の形態では、かなを漢字に変換する際、かな文字が待機状態のときに、スペースキー等の変換キーの打鍵(押下+解放)により詳細情報選択モードに入り、タッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、エンターキー、「→」キーなどの確定キーの打鍵(押下+解放)、により詳細情報の文字が確定されるとしたが、スペースキー等の「変換時属性情報キー」を押下すると、押下により詳細情報選択モードに入り、ユーザはキーを謳歌したままタッチパッド3のスワイプで適切な詳細情報を選択後、「変換時属性情報キー」解放により確定することとしてもよい。前述のピンインを漢字に変換する際も同様である。
前述の第1,第2,第4,第5の実施の形態において、キーボード上のキーとタッチパッド3との距離が遠く、または幼児など手が小さく、ホームポジションに親指以外の8指を置いたときに親指がタッチパッド3に届かない、もしくは操作しづらい場合、図43、図44のようにキーボード50の属性情報キーの配置をホームポジションより一段前方向に設け、いわゆるQWERTY配列の「Z」にあたるキーに「あ行選択キー」が、QWERTY配列の「X」にあたるキーに「か行選択キー」が、QWERTY配列の「C」にあたるキーに「さ行選択キー」が、QWERTY配列の「V」にあたるキーに「た行選択キー」が、QWERTY配列の「B」にあたるキーに「な行選択キー」が、QWERTY配列の「N」にあたるキーに「は行選択キー」が、QWERTY配列の「M」にあたるキーに「ま行選択キー」が、QWERTY配列の「,」にあたるキーに「や行選択キー」が、QWERTY配列の「.」にあたるキーに「ら行選択キー」が、QWERTY配列の「/」にあたるキーに「わ行選択キー」が配置されても良い。その場合、第2の実施の形態では、上記のキーに加えて、いわゆるQWERTY配列の「S」にあたるキーに「が行選択キー」が、QWERTY配列の「D」にあたるキーに「ざ行選択キー」が、QWERTY配列の「F」にあたるキーに「だ行選択キー」が、QWERTY配列の「G」にあたるキーに「促音選択キー」が、QWERTY配列の「H」にあたるキーに「ば行選択キー」が、QWERTY配列の「J」にあたるキーに「ぱ行選択キー」が、QWERTY配列の「K」にあたるキーに「拗音選択キー」が、それぞれ配置される。各キーにはそれぞれの行選択キーに対応して、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」と、1キーにつき1文字ずつひらがなが描かれる。2の実施の形態と組み合わせる場合では、上記に加えて、それぞれの行選択キーに対応して、「が」「ざ」「だ」「っ」「ば」「ぱ」「ゃ」と、1キーにつき1文字ずつひらがなが描かれるとしてよい。
ガイド表示の表示中は、タッチパッド3のマウスポインタ機能は停止するとしてよい。また、電子計算機1に別途接続したマウスにてマウスポインタ機能を操作するとしてもよい。
電子計算機1に別途接続したマウスにてマウスポインタ機能を操作するとした場合、図45のように、キーボード51のいわゆるQWERTY配列の「A」にあたるキーに「あ行選択キー」が、QWERTY配列の「S」にあたるキーに「か行選択キー」が、QWERTY配列の「D」にあたるキーに「さ行選択キー」が、QWERTY配列の「F」にあたるキーに「た行選択キー」が、QWERTY配列の「G」にあたるキーに「な行選択キー」が、「Z」にあたるキーに「は行選択キー」が、QWERTY配列の「X」にあたるキーに「ま行選択キー」が、QWERTY配列の「C」にあたるキーに「や行選択キー」が、QWERTY配列の「V」にあたるキーに「ら行選択キー」が、QWERTY配列の「B」にあたるキーに「わ行選択キー」が配置されるなど、片手で操作できる範囲属性情報キーを配置するにことにより、(さらに周囲に濁音キー、半濁音キー、句点キー、読点キーを周囲に配置してもよい)、ユーザは片手で簡便に文字入力の操作ができ、片手にてマウスを常時保持して作業を行いながら、もう片方の手で同時に並行して文字入力をすることができる。
ガイド表示の表示される場所はカーソル上に該当する部分に限らず、表示部4上の他の場所でもよい(図46)。その場合、カーソル上には現在ガイド表示で選択されている領域の文字が表示されるとしてもよい。また、現在打鍵または押下されているキーを画面上確認できるよう、属性情報を画面上に一覧で表示し、(図47)打鍵または押下されたキーの属性情報が反転等で認識できるようになっていてもよい。また、かなを入力する際に、日本語を母語としない者など50音を記憶していない者でも本方法で入力できるよう、あるいは一般的ではない分類で詳細情報の群を設定した場合でも本方法で入力できるよう、各キーの属性情報および詳細情報を一覧で表示し、現在選択されている領域が反転等で認識できるようになっていてもよい。図48は、第4の実施の形態においてガイド表示を一覧で表示した際の表示部4の図である。
上記x,y等の値や判定基準は適宜のものが選択されるべきである。判断基準に使用する情報も、押圧位置、押圧回数、移動方向の他、移動距離、押圧時間、押圧しながら指を移動させた場合に押圧位置が描く軌跡の図形等を利用した適宜な情報を利用することができる。例えば、タッチパッド上のタップ(たたく)動作の位置、回数等の情報をもって上記スワイプ動作の情報に代えることもできる。
このように本方法では、キーボードとタッチパッドを組み合わせた入力方法としたことにより、1つのキーで多数の文字を選択することができ、例えば、かなの清音(本方法では濁音、半濁音、拗音、促音以外のかなを清音とよぶ)を選択するのにわずか10キーしか必要とされない。うち8キーはキーボードのいわゆるホームポジションに位置するキーとすれば、ユーザはホームポジションから遠く離れた位置に指を移動させる必要がなく、極めて少ない指の移動で文字入力をすることが可能となり、高速なタイピングが可能となる。また配置を覚える必要があるキー少ないため、タッチタイピング(別名ブラインドタッチ)の習得が容易である。
また、本方法ではかなを入力するにあたり、日本語の話者であれば多くが記憶している50音を使用するため、ローマ字入力と異なり、ローマ字表記を記憶していない幼年の児童でも容易にかな入力ができる。
また、本方法では、例えば後述第1の実施の形態ではユーザは10個のキーの打鍵および前後左右方向の2回以内のスワイプですべての清音を表示できる。清音入力にキーを10個しか使用しないため、ユーザは容易にキーの配列を記憶・習得でき、容易にタッチタイピングができる。また清音入力にキーを10個しか使用しないため、キーボードの小型化も可能である。
また、本方法ではトグル入力と異なりキーボードの同一キーを連続して打鍵する必要がなく、入力が容易である。また、属性情報を起点に4方向または2方向に詳細情報である文字情報を配置しているため、1方向にしか詳細情報を順に選択できないトグル入力と異なり、目的とする文字に到達するまでに、タッチパッドのスワイプ動作の数を、トグル入力より大幅に少なくすることができ、効率的に文字の選択ができる。また、ガイド表示上の文字の選択をもって詳細情報である文字を選択し、他の属性情報キーの打鍵等をもって特定とするため、トグル入力と異なり同じ詳細情報群に属する文字を連続して入力する場合であってもユーザは[→]キーを押す必要がなく、簡便な文字入力が可能となる。
また、本方法ではスワイプが開始及び終了した位置の位置情報について単純化し、0<y、y<0、0<x、x<0の4方向に4分、または0<y、y<0の2方向に二分するため、詳細情報である文字の選択につき、ガイド表示中の起点となる領域より上下左右の4方向に詳細情報を選択、または上方向、下方向の2方向に詳細情報を選択できることとなり、ユーザはタッチパッドの1回のスワイプで上下左右のいずれかの4文字または上下いずれかの2文字を選択できる。かな文字の入力の場合、結局ユーザは1回の行選択キー打鍵と2回以内の単純なスワイプであ~わ行のすべての清音を選択できる。後述する第2の形態のように濁音、半濁音、拗音の行選択キーも設けた場合には、ユーザは1回の行選択キー打鍵と2回以内のスワイプですべてのかなを選択でき、素早く目的の文字を選択できる。
また、本方法ではスワイプが開始及び終了した位置の位置情報について、0<y、y<0、0<x、x<0の4方向に単純化する、または0<y、y<0方向の2つに単純化するため、ユーザはスワイプ可能な位置であればタッチパッド上のどの位置でもスワイプの起点、終点として使用できる。そのためフリック入力と異なり、ユーザは開始位置、終了位置について特定の狭い範囲に納める正確な運指を要求されない。ユーザは単に前後(左右)方向にのみタッチパッドの表面で指を動かしてスワイプするのみであるから、指の単純な動作で選択ができ、極めて高速な運指が可能である。
また、本方法ではタッチパッドは単にスワイプの方向と回数を認識できるものであれば足りるので、小型のものとすることができる。
また、本方法では、かなの入力における親指の動作は単に前後(左右)方法にのみタッチパッドの表面で略水平に指を動かしてスワイプするのみであるが、この動作方向は、いわゆるホームポジションに両手を置いた場合の親指の関節の向きに符号しており、ユーザは関節に負担のかからない自然な指の動きで、快適にかな文字選択ができる。
さらに、本方法では、日本語のかなを漢字に変換する際にも、変換候補がガイド表示上に上下左右4方向等に平面的に展開して表示されるため、多数の変換候補の文字を一覧で表示できる、目的とする文字を選択するまでキーボードのスペースキーを何度も連続して打鍵する必要がなく、入力が容易である、といった利点がある。
以上のように本方法では、キーボード等の文字入力制御装置とタッチパッド等の位置情報入力装置とガイド表示を組み合わせた入力方法としたことにより、効率的かつ快適に文字入力ができる。
1 電子計算機
2、8、9、50、51 キーボード
3 タッチパッド
4 表示部
5 CPU
6 ハードディスクドライブ
7 メモリ
10,11 ガイド表示
20、30、40 属性情報領域
21 α1領域
22 α2領域
23 β1領域
24 β2領域
31 ε1領域
32 ε2領域
33 ζ1領域
34 ζ2領域

Claims (8)

  1. 属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける情報割付工程と、
    属性情報が割り付けられた第1文字キーを押下して、表示装置の所定領域に群情報を表示させる情報表示工程と、
    前記第1文字キーを操作して、群情報を表示させながら、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作させて、群情報の一つを選択する情報選択工程と、を備えることを特徴とする文字入力方法。
  2. 前記第1文字キーが解放されたときに、選択した群情報が決定される群情報決定工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の文字入力方法。
  3. 前記情報選択工程において、群情報の一つを選択する際に、位置情報入力装置を操作するごとに表示された詳細情報の領域が移動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の文字入力方法。
  4. 前記情報割付工程は、前記属性情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける属性情報割付工程と、前記属性情報を割り付けた文字キーに対応させた詳細情報を割り付ける詳細情報割付工程とを有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の文字入力方法。
  5. 属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を文字入力装置の文字キーに割り付ける情報割付処理と、
    属性情報が割り付けられた第1文字キーを押下して、表示装置の所定領域に群情報を表示させる情報表示処理と、
    前記第1文字キーを操作して、群情報を表示させながら、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作させて、群情報の一つを選択する情報選択処理と、を実行する文字入力プログラム。
  6. 前記第1文字キーが解放されたときに、選択した群情報が決定される群情報決定処理を、さらに含むことを特徴とする請求項5に記載の文字入力プログラム。
  7. 文字入力装置の文字キーに割り付けられる属性情報と当該属性情報に対応した詳細情報を含む群情報を保存する記憶装置と、
    所定領域に上記群情報を表示させるための表示装置と、
    群情報の中から所定の属性情報または詳細情報を選択する演算部と、を備え、
    文字入力制御装置の第1文字キーを押したときに、上記の記憶装置から群情報を読み出して、群情報を表示装置に表示すると共に、選択する詳細情報が表示された方向に位置情報入力装置を操作することで、群情報の一つを選択するように構成されたことを特徴とする文字入力装置。
  8. 群情報の一つを選択する際に、位置情報入力装置を操作するごとに表示された詳細情報の領域が移動するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の文字入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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