JP2022094530A - ワンタッチ固定式ロックボルト - Google Patents

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Nagayasu Mikochi
幸人 末松
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Abstract

【課題】トンネル工事の施工期間を短縮し、コストダウンを図る上で有利で、トンネル工事の支保工などに用いられて好適なワンタッチ固定式ロックボルトを提供する。【解決手段】係止溝を通りロックボルト本体12の長手方向と直交する平面で切断したロックボルト本体12の部分は、係止溝が形成されていないロックボルト本体12の他の部分に比べて断面積が小さい断面縮小部1210となっている。ロック板14は、板体18と、板体18に設けられたロックボルト挿通孔20と、係止用欠部22とを備えている。係止用欠部22は、ロックボルト挿通孔20の中央に連通して形成され、係止用欠部22は、断面縮小部1210が収容されて断面縮小部1210に係止し、板体18をロックボルト本体12の長手方向に移動不能にする。【選択図】図4

Description

本発明はトンネル工事の支保工などに用いられて好適なワンタッチ固定式ロックボルトに関する。
例えば、NATM工法で掘削される山岳トンネルでは、図10(A)に示すように、地山が掘削されることで形成された地山内面50にコンクリートC1が吹き付けられる。
その後、トンネルの周方向および長手方向に間隔をおいた複数箇所において、硬化状態のコンクリートC1の上から地山内面50に孔52が削孔され、各孔52にモルタルなどの定着材が注入される。
そして、各孔52にロックボルト54が挿入され、コンクリートC1から突出するロックボルト54の基部が、角型プレートや丸型プレートなどからなる鋼板製のベアリングプレート56の取り付け孔5602に挿通され、このベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に当て付け、ロックボルト54の基部の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を締結してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付けることで各ロックボルト54の設置作業が終了し、岩盤の固定作業がなされている。
その後、図10(B)に示すように、必要に応じて地山の水がトンネル内に侵入しないようにコンクリートC1の表面に防水シートが敷設され、この防水シートに対向させてコンクリート打設型枠が配置され、防水シートとコンクリート打設型枠の型枠面との間にコンクリートC2が打設されて覆工コンクリートが行なわれる。
特開2019-167774号公報
従ってトンネル工事の支保工のうちロックボルト工では、ロックボルト54の基部の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を回転させてベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける作業は、作業員が足場に乗って行なうことから無理な姿勢となる場合が多く、手間取る作業となっている。
さらに、ナット58を回転させる作業であるため時間が掛り、コンクリートC1が吹き付けられた岩盤付近に長時間いなければならないため、危険性を伴う作業となっている。
特に、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなると、ロックボルト54の本数は数千、数万本の単位となり、ナット58の締結作業に多くの時間を要し、危険性も増大し、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る観点から何らかの改善が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ナットの締結作業を省略し、簡単に確実にベアリングプレートをコンクリートの表面に押し付けることができ、危険性を減少する上で有利となり、トンネル工事の施工期間を短縮し、コストダウンを図る上で有利で、トンネル工事の支保工などに用いられて好適なワンタッチ固定式ロックボルトを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、ワンタッチ固定式ロックボルトであって、前記ワンタッチ固定式ロックボルトは、ロックボルト本体と、ロック板とを備え、前記ロックボルト本体の長手方向の一方の端部である基部の外周面に、前記外周面の径方向外方に開放状で前記ロックボルト本体の長手方向と直交する方向に貫通して延在する係止溝が設けられ、前記係止溝を通り前記ロックボルト本体の長手方向と直交する平面で切断した前記ロックボルト本体の部分は、前記係止溝が形成されていない前記ロックボルト本体の他の部分に比べて断面積が小さい断面縮小部となっており、前記ロック板は、ロックボルト本体の長手方向と直交する方向における断面形状よりも大きい輪郭の板体と、前記板体に設けられ前記ロックボルト本体の挿通を可能するロックボルト挿通孔と、前記ロックボルト挿通孔に連通され前記断面縮小部が収容されて前記断面縮小部に係止し前記板体を前記ロックホルト本体の長手方向に移動不能とする係止用欠部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記係止用欠部は、前記板体の中央に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記断面縮小部は、前記係止溝の底面に対応して直線状に延在する直線部を有し、前記係止用欠部は、前記直線部に係止する直線縁を有していることを特徴とする。
また、本発明は、前記板体は、前記直線縁に平行する一辺を有する矩形状を呈していることを特徴とする。
また、本発明は、前記係止溝は、前記ロックボルト本体の直径上で互いに対向する2箇所に設けられ、前記断面縮小部は、前記2つの係止溝の底面に対応して互いに平行して直線状に延在する2つの直線部を有し、前記係止用欠部は、前記2つの直線部に係止する2つの直線縁を有していることを特徴とする。
また、本発明は、前記係止溝は、前記ロックボルト本体の前記基部の長手方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ワンタッチ固定式ロックボルトはトンネル工事の支保工に用いられるロックボルトであり、地山内面に吹付けられたコンクリートの上から前記地山内面に削孔され定着材が注入された複数の孔に前記ロックボルト本体が前記基部と反対に位置する先部から挿入され、前記ロックボルト本体の前記基部寄りの外周面の箇所に、前記コンクリートの表面に対して前記ロックボルト本体をどこまで挿入するかの目印が設けられていることを特徴とする。
本発明のワンタッチ固定式ロックボルトによれば、単にロック板のロックボルト挿通孔にロックボルト本体を挿通させ、ロック板の係止溝とロックボルト本体の断面縮小部との位置を合わせ、ロック板をロックボルト本体の長手方向と直交する方向に移動させるというワンタッチ作業で済むため、従来のロックボルトの雄ねじにナットを螺合し、ナットを回転していく手間取る作業に比べて短時間でベアリングプレートをコンクリートの表面に押し付ける作業を行なえ、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ロックボルトの設置作業を短時間で行なうことができることから、コンクリートが吹き付けられた岩盤付近に短時間いれば足り、危険性を減少する上で有利となる。
また、短時間で地山を支保できるため、地山を早期に安定させる上で有利となる。
特に、本発明のワンタッチ固定式ロックボルトを用いれば、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなり、ロックボルトの本数が数千、数万本の単位となった場合でも、ロックボルトの設置作業に要する時間を大幅に短縮でき、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本発明によれば、係止用欠部を板体の中央に設けると、ベアリングプレートのコンクリートの表面から離れる方向への移動がロック板により阻止された状態で、ベアリングプレートの中央に、その中央を位置させてロック板が位置するため、ベアリングプレートのコンクリートの表面から離れる方向への移動を安定した状態で阻止する上で有利となる。
また、本発明によれば、ロック板の断面縮小部が直線部を有し、係止用欠部が直線部に係止する直線縁を有すると、ロック板の係止溝にロックボルト本体の断面縮小部を収容して係止する際、ロック板の係止用欠部の直線縁を見ることで、ロック板の移動方向が簡単に分かり、ロックボルトの設置作業を効率的に行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、係止用欠部の直線縁と、矩形のロック板の一辺とを平行させると、ロック板の係止溝にロックボルト本体の断面縮小部を収容して係止する際、ロック板の一辺を見ることでロック板の移動方向が簡単に分かり、ロックボルトの設置作業を効率的に行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、係止溝をロックボルト本体の2箇所に設け、断面縮小部が2つの係止溝の底面に対応する2つの直線部を有すると、断面縮小部が係止溝に収容されて係止した状態で、ロック板のロックボルト本体の周方向へのがたつきを防止する上で有利となり、ベアリングプレートのコンクリートの表面から離れる方向への移動を安定した状態で阻止する上で有利となる。
また、本発明によれば、係止溝を、ロックボルト本体の基部の長手方向に間隔をおいて複数設けると、1本のロックボルト本体を、地山に削孔される深さの異なる孔に共通して利用でき、コストダウンを図る上で有利となる。
また、コンクリートの表面に対してロックボルト本体をどこまで挿入するかの目印を設けると、地山内面に削孔した孔へのロックボルト本体の挿入を簡単に迅速に行なえ、また、ロック板のロックボルト本体への固定を確実に行なう上で有利となる。
(A)はロックボルト本体の基部の正面図、(B)は(A)のB―B断面図である。 (A)はロック板の側面図、(B)は同正面図である。 (A)はベアリングプレートの取り付け孔に、コンクリートの表面から突出するロックボルトの基部を挿入し、ベアリングプレートをコンクリートの表面に押し付けた状態の断面図、(B)は(A)の状態から断面縮小部にロック板の係止用欠部を係止した状態の図である。 (A)はベアリングプレートの取り付け孔から突出するロックボルトの基部をロック板のロックボルト挿通孔に挿入した状態の正面図、(B)は(A)の状態から断面縮小部にロック板の係止用欠部を係止し状態の正面図である。 本発明のワンタッチ固定式ロックボルトを用いた支保工の説明図である。 (A)は第2の実施の形態のロックボルト本体の基部の正面図、(B)は(A)のB―B断面図である。 (A)は第2の実施の形態のロック板の側面図、(B)は同正面図である。 (A)は第2の実施の形態のベアリングプレートの取り付け孔から突出するロックボルトの基部をロック板のロックボルト挿通孔に挿入した状態の正面図、(B)は(A)の状態から断面縮小部にロック板の係止用欠部を係止した状態の正面図である。 変形例のロックボルト本体の基部の正面図である。 従来工法の説明図で(A)は支保工の説明図、(B)は覆工コンクリートの説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、従来の箇所、部材に同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、ワンタッチ固定式ロックボルト10は、コンクリートC1の上から地山内面50に削孔された孔52に挿入されるロックボルト本体12と、ロック板14とを備えている。
なお、図5に示すように、削孔された孔52に挿入されるロックボルト本体12の長手方向の一方の端部を先部1202と呼び、他方の端部を基部1204と呼ぶ。
ロックボルト本体12は鋼材製で、ロックボルト本体12には異形鉄筋や丸棒鉄筋など従来公知の様々な棒材が使用可能である。
図1に示すように、ロックボルト本体12の基部1204の外周面に、外周面の径方向外方に開放状でロックボルト本体12の長手方向と直交する方向に貫通して延在する係止溝16が設けられている。
本実施の形態では、係止溝16は、ロックボルト本体12の直径上で互いに対向する2箇所に設けられ、係止溝16の幅W1は均一の寸法で形成されている。
各係止溝16の底面は、直線状に延在する直線部1602となっており、2つの係止溝16の直線部1602は平行している。
図1(B)に斜線で示すように、係止溝16を通りロックボルト本体12の長手方向と直交する平面で切断したロックボルト本体12の部分は、係止溝16が形成されていないロックボルト本体12の他の部分に比べて断面積が小さい断面縮小部1210となっている。
断面縮小部1210は、2つの直線部1210Aと、2つの円弧部1210Bとで構成されている。
また、図3(A)に示すように、係止溝16からロックボルト本体12の先部1202寄りに離れた基部1204の外周面の箇所に、コンクリートC1の表面に対してロックボルト本体12をどこまで挿入するかの目印1212が設けられている。この目印1212は、例えば、ペンキを塗布することなどで、あるいは、切削加工することなどで設けられている。
図2に示すように、ロック板14は、鋼材製や合成樹脂製である。
ロック板14は、板体18と、板体18に設けられたロックボルト挿通孔20と、係止用欠部22とを備えている。
板体18は、ロックボルト本体12の長手方向と直交する平面で切断したロックボルト本体12の断面形状よりも大きい輪郭で形成され、本実施の形態では矩形で形成されている。
板体18は、係止溝16に挿入されるように、係止溝16の幅W1よりも若干小さい寸法の均一の幅W2で形成されている。
ロックボルト挿通孔20は、ロックボルト本体12の挿通を可能する内径で形成されている。
係止用欠部22は、ロックボルト挿通孔20の中央に連通して形成されている。
係止用欠部22は、断面縮小部1210が収容されて断面縮小部1210に係止し、板体18をロックボルト本体12の長手方向に移動不能にする箇所である。
係止用欠部22は、板体18の中央に設けられている。
係止用欠部22は、互いに平行して対向し2つの直線部1210Aに係止可能な2つの直線縁2202Aと、ロックボルト挿通孔20から離れた2つの直線縁2202Aを接続し円弧部1210Bに係止可能な円弧縁2202Bとで構成されている。
係止用欠部22は、2つの直線縁2202Aが、矩形の板体18の互いに平行する2組の辺のうちの1組の辺に平行して設けられている。したがって、矩形の板体18の互いに平行する2組の辺のうちの1組の辺は、直線縁2202Aに平行している。
次に、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10を用いたトンネル工事について説明する。
図3(A)に示すように、従来と同様に、トンネルの地山内面50に吹付けられたコンクリートC1の表面の複数の孔52に定着材を注入した後、各孔52にロックボルト本体12を挿入する。
この場合、ロックボルト本体12に設けられた目印1212が、コンクリートC1の表面に位置するまで挿入する。
次に、図4(A)に示すように、ベアリングプレート56の中央のロックボルト挿通孔に、コンクリートC1の表面から突出するロックボルト本体12の基部1204を挿通し、ベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける。
次に、ベアリングプレート56から突出するロックボルト本体12の基部1204を、ロックボルト挿通孔20に挿通させてロック板14をベアリングプレート56に押し付け、断面縮小部1210の2つの直線部1210Aの延長上に係止用欠部22が位置するようにロックボルト本体12に対してロック板14の位置を合わせ、ロック板14をベアリングプレート56の表面に接触させつつロックボルト本体12の長手方向と直交する方向に移動させる。
このロック板14の移動により、図3(B)、図4(B)に示すように、断面縮小部1210はロックボルト挿通孔20から係止用欠部22に移動し、断面縮小部1210は、係止用欠部22に収容されて係止し、ロック板14はロックボルト本体12の長手方向に移動不能に結合される。
これによりベアリングプレート56は、コンクリートC1の表面から離れる方向への移動がロック板14により阻止され、コンクリートC1の表面とロック板14とにより挟持された状態となり、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業が終了する。
したがって、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10によれば、単にロック板14のロックボルト挿通孔20にロックボルト本体12を挿通させ、ロック板14の係止用欠部22とロックボルト本体12の断面縮小部1210との位置を合わせ、ロック板14をロックボルト本体12の長手方向と直交する方向に移動させるというワンタッチ作業で済むため、従来のロックボルト54の基部の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を回転していく手間取る作業に比べて短時間でベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける作業を行なえ、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業を短時間で行なうことができることから、コンクリートC1が吹き付けられた岩盤付近に短時間いれば足り、危険性を減少する上で有利となる。
また、短時間で地山を支保できるため、地山を早期に安定させる上で有利となる。
特に、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10を用いれば、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなり、ワンタッチ固定式ロックボルト10の本数が数千、数万本の単位となった場合でも、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業に要する時間を大幅に短縮でき、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、係止用欠部22が、板体18の中央に設けられているので、断面縮小部1210が係止用欠部22に収容されて係止し、ロック板14がロックボルト本体12の長手方向に移動不能に結合された状態で、すなわち、ベアリングプレート56のコンクリートC1の表面から離れる方向への移動がロック板14により阻止された状態で、ベアリングプレート56の中央に、その中央を位置させてロック板14が位置するため、ベアリングプレート56のコンクリートC1の表面から離れる方向への移動を安定した状態で阻止する上で有利となる。
また、本実施の形態では、断面縮小部1210が直線部1210Aを有し、係止用欠部22が直線部1210Aに係止する直線縁2202Aを有しているので、ロック板14の係止用欠部22にロックボルト本体12の断面縮小部1210を収容して係止させる場合、ロック板14の係止用欠部22の直線縁2202Aを見ることで、断面縮小部1210が係止用欠部22に収容され係止するロック板14の移動方向が簡単に分かり、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業を効率的に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態では、係止用欠部22の直線縁2202Aと、矩形のロック板14の一辺とが平行しているので、ロック板14の係止用欠部22にロックボルト本体12の断面縮小部1210を収容して係止させる場合、ロック板14の一辺を見ることで、断面縮小部1210が係止用欠部22に収容され係止するロック板14の移動方向が簡単に分かり、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業を効率的に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態では、係止溝16が、ロックボルト本体12の直径上で互いに対向する2箇所に設けられ、断面縮小部1210は、2つの係止溝16の底面に対応して互いに平行して直線状に延在する2つの直線部1210Aを有するため、断面縮小部1210が係止用欠部22に収容されて係止し、ロック板14がロックボルト本体12の長手方向に移動不能に結合された状態で、ロック板14のロックボルト本体12の周方向へのがたつきを防止する上で有利となり、ベアリングプレート56のコンクリートC1の表面から離れる方向への移動を安定した状態で阻止する上で有利となる。
次に、図6から図8を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なった箇所を重点的に説明する。
第2の実施の形態では、ロックボルト本体12に設けられる断面縮小部1220の形状と、この断面縮小部1220に係止するロック板14の係止用欠部22の構造が第1の実施の形態と異なっている。
すなわち、図6に示すように、ロックボルト本体12の基部1204の外周面に、外周面の径方向外方に開放状でロックボルト本体12の長手方向と直交する方向に貫通して延在する係止溝16が1つ設けられ、係止溝16の底面は、直線状に延在する直線部1602となっている。
図6(B)に斜線で示すように、係止溝16を通りロックボルト本体12の長手方向と直交する平面で切断したロックボルト本体12の部分は、係止溝16が形成されていないロックボルト本体12の他の部分に比べて断面積が小さい断面縮小部1220となっている。
断面縮小部1220は、1つの直線部1220Aと、1つの円弧部1220Bとで構成されている。
図7に示すように、ロック板14に設けられる係止用欠部22は、ロックボルト挿通孔20に連通して形成され、板体18の中央に設けられている点は第1の実施の形態と同様である。
係止用欠部22は、ロックボルト挿通孔20から離れる方向に直線状に延在しロックボルト本体12の直線部1220Aに係止可能な1つの直線縁2210Aと、この直線縁2210Aに接続されロックボルト本体12の円弧部1220Bに係止可能な円弧縁2210Bと、ロックボルト挿通孔20の縁と円弧縁2210Bとを接続する直線状の接続縁2210Cとを含んで構成されている。
1つの直線縁2210Aが、矩形の板体18の互いに平行する2組の辺のうちの1組の辺に平行している点は第1の実施の形態と同様である。
このような第2の実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10とロック板14を用いたトンネル工事も第1の実施の形態と同様に行なわれる。
すなわち、図3(A)に示すように、ベアリングプレート56の中央のロックボルト挿通孔に、コンクリートC1の表面から突出するロックボルト本体12の基部1204を挿通し、ベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付けたならば、図8(A)に示すように、ベアリングプレート56から突出するロックボルト本体12の基部1204を、ロックボルト挿通孔20に挿通させてロック板14をベアリングプレート56に押し付け、断面縮小部1220の1つの直線部1220Aの延長上に係止用欠部22が位置するようにロックボルト本体12に対してロック板14の位置を合わせる。
そして、ロック板14をベアリングプレート56の表面に接触させつつロックボルト本体12の長手方向と直交する方向に移動させる。
このロック板14の移動により、図8(B)に示すように、断面縮小部1220はロックボルト挿通孔20から係止用欠部22に移動し、断面縮小部1220は、係止用欠部22に収容されて係止し、ロック板14はロックボルト本体12の長手方向に移動不能に結合される。
これによりベアリングプレート56は、コンクリートC1の表面から離れる方向への移動がロック板14により阻止され、コンクリートC1の表面とロック板14とにより挟持された状態となり、ワンタッチ固定式ロックボルト10の設置作業が終了する。
このような第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様な効果が奏されるが、断面縮小部1220に設けられる直線部1220Aが1つであり、係止用欠部22に設けられる直線縁2210Aが1つであるため、断面縮小部1220が係止用欠部22に収容されて係止し、ロック板14がロックボルト本体12の長手方向に移動不能に結合された状態で、ロック板14のロックボルト本体12の周方向へのがたつきを防止する点においては、断面縮小部1210に設けられる直線部1210Aが2つであり、係止用欠部22に設けられる直線縁2202Aが2つである第1の実施の形態が優れている。
なお、図9に示すように、係止溝16を、ロックボルト本体12の基部1204の長手方向に間隔をおいて複数設けると、1本のワンタッチ固定式ロックボルト10を、地山に削孔される深さの異なる孔52に共通して利用でき、コストダウンを図る上で有利となる。
このように係止溝16を、ロックボルト本体12の長手方向に間隔をおいて複数設ける場合、各係止溝16の延在方向を、ロックボルト本体12の中心軸回りにずらして設けると、ロックボルト本体12の強度、剛性を確保する上で有利となる。
また、図3に示すように、ロックボルト本体12の先部1202寄りの外周面の箇所に、コンクリートC1の表面に対してロックボルト本体12をどこまで挿入するかの目印1212が設けると、地山内面50に削孔した孔52へのロックボルト本体12の挿入を簡単に迅速に行なえ、また、ロック板14のロックボルト本体12への固定を確実に行なう上で有利となる。
なお、本実施の形態では、ワンタッチ固定式ロックボルト10がトンネル工事に用いられる場合について説明したが、ワンタッチ固定式ロックボルト10の用途はトンネル工事に限定されず、従来公知の様々な用途に適用される。
10 ワンタッチ固定式ロックボルト
12 ロックボルト本体
1202 先部
1204 基部
1210 断面縮小部
1210A 直線部
1210B 円弧部
1212 目印
1220 断面縮小部
1220A 直線部
1220B 円弧部
14 ロック板
16 係止溝
1602 直線部
18 板体
20 ロックボルト挿通孔
22 係止用欠部
2202A 直線縁
2202B 円弧縁
2210A 直線縁
2210B 円弧縁
2210C 接続縁
50 地山内面
52 孔
54 ロックボルト
56 ベアリングプレート
5602 取り付け孔
58 ナット
W1 係止用溝16の幅
W2 板体18の幅
C1、C2 コンクリート

Claims (7)

  1. ワンタッチ固定式ロックボルトであって、
    前記ワンタッチ固定式ロックボルトは、ロックボルト本体と、ロック板とを備え、
    前記ロックボルト本体の長手方向の一方の端部である基部の外周面に、前記外周面の径方向外方に開放状で前記ロックボルト本体の長手方向と直交する方向に貫通して延在する係止溝が設けられ、
    前記係止溝を通り前記ロックボルト本体の長手方向と直交する平面で切断した前記ロックボルト本体の部分は、前記係止溝が形成されていない前記ロックボルト本体の他の部分に比べて断面積が小さい断面縮小部となっており、
    前記ロック板は、ロックボルト本体の長手方向と直交する方向における断面形状よりも大きい輪郭の板体と、前記板体に設けられ前記ロックボルト本体の挿通を可能するロックボルト挿通孔と、前記ロックボルト挿通孔に連通され前記断面縮小部が収容されて前記断面縮小部に係止し前記板体を前記ロックホルト本体の長手方向に移動不能とする係止用欠部とを備える、
    ことを特徴とするワンタッチ固定式ロックボルト。
  2. 前記係止用欠部は、前記板体の中央に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  3. 前記断面縮小部は、前記係止溝の底面に対応して直線状に延在する直線部を有し、
    前記係止用欠部は、前記直線部に係止する直線縁を有している、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  4. 前記板体は、前記直線縁に平行する一辺を有する矩形状を呈している、
    ことを特徴とする請求項3記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  5. 前記係止溝は、前記ロックボルト本体の直径上で互いに対向する2箇所に設けられ、
    前記断面縮小部は、前記2つの係止溝の底面に対応して互いに平行して直線状に延在する2つの直線部を有し、
    前記係止用欠部は、前記2つの直線部に係止する2つの直線縁を有している、
    ことを特徴とする請求項3または4記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  6. 前記係止溝は、前記ロックボルト本体の前記基部の長手方向に間隔をおいて複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  7. 前記ワンタッチ固定式ロックボルトはトンネル工事の支保工に用いられるロックボルトであり、
    地山内面に吹付けられたコンクリートの上から前記地山内面に削孔され定着材が注入された複数の孔に前記ロックボルト本体が前記基部と反対に位置する先部から挿入され、
    前記ロックボルト本体の前記基部寄りの外周面の箇所に、前記コンクリートの表面に対して前記ロックボルト本体をどこまで挿入するかの目印が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
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