JP7336406B2 - ワンタッチ固定式ロックボルト - Google Patents

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本発明はトンネル工事の支保工などに用いられて好適なワンタッチ固定式ロックボルトに関する。
例えば、NATM工法で掘削される山岳トンネルでは、図9(A)に示すように、地山が掘削されることで形成された地山内面50にコンクリートC1が吹き付けられる。
その後、トンネルの周方向および長手方向に間隔をおいた複数箇所において、硬化状態のコンクリートC1の上から地山内面50に孔52が削孔され、各孔52にモルタルなどの定着材が注入される。
そして、各孔52にロックボルト54が挿入され、コンクリートC1から突出するロックボルト54の基部が、角型プレートや丸型プレートなどからなる鋼板製のベアリングプレート56の中心孔5602に挿通され、このベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に当て付け、ロックボルト54の基部の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を締結してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付けることで各ロックボルト54の設置作業が終了し、岩盤の固定作業がなされている。
その後、図5(B)に示すように、必要に応じて地山の水がトンネル内に侵入しないようにコンクリートC1の表面に防水シートが敷設され、この防水シートに対向させてコンクリート打設型枠が配置され、防水シートとコンクリート打設型枠の型枠面との間にコンクリートC2が打設されて覆工コンクリートが行なわれる。
特開2019-167774号公報
一方、トンネル工事の支保工のうちロックボルト工では、ロックボルト54の基部の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を回転させてベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける作業は、作業員が足場に乗って行なうことから無理な姿勢となる場合が多く、手間取る作業となっている。
また、ナット58を回転させる作業であるため時間が掛り、コンクリートC1が吹き付けられた岩盤付近に長時間いなければならないため、危険性を伴う作業となっている。
特に、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなると、ロックボルト54の本数は数千、数万本の単位となり、ナット58の締結作業に多くの時間を要し、危険性も増大し、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る観点から何らかの改善が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ナットの締結作業を省略し、ワンタッチでベアリングプレートをコンクリートの表面に押し付けることができ、危険性を減少する上で有利となり、トンネル工事の施工期間を短縮し、コストダウンを図る上で有利で、トンネル工事の支保工などに用いられて好適なワンタッチ固定式ロックボルトを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明はワンタッチ固定式ロックボルトであって、前記ワンタッチ固定式ロックボルトは、係止用アームおよびばねが設けられたロックボルト本体と、ロック部材とを備え、前記ロックボルト本体の長手方向の一方の端部である基部の外周面に、前記ロックボルト本体の長手方向に延在する長溝が設けられ、前記係止用アームは、前記ロックボルト本体の他方の端部である先部側に位置する先端と、前記先端と反対に位置し支軸を介して前記長溝内で揺動可能に前記基部で支持された基端とを有し、前記ばねは、係止用アームの前記先端を、前記基部の半径方向外方に付勢しており、前記係止用アームは、前記先端がロックボルト本体の半径方向外方に突出する突出位置と、前記係止用アームが前記長溝内に収容され前記ロックボルト本体の長手方向から見て前記ロックボルト本体の輪郭内に位置する収容位置との間で揺動可能であり、前記ロック部材は、前記ロックボルト本体の前記基部が挿通され前記ロックボルト本体が前記基部に対して回転可能に装着される中心孔を有し、前記ロック部材は、前記中心孔に前記基部が挿通された状態で、前記ロックボルト本体の前記先部側に位置する環板状の先端端面と、その反対に位置する環板状の基端端面とを有し、前記基端端面には、前記先端端面からの高さが最も小さい下位端面と、前記下位端面と周方向に位相をずらした箇所に設けられ前記下位端面よりも前記高さが大きい高位端面とを有していることを特徴とする。
また、本発明は、前記基端端面の周方向において前記下位端面と前記高位端面との間は、前記基端端面の周方向で前記下位端面から前記高位端面に至るにつれて前記先端端面からの高さが次第に大きくなる傾斜端面で接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記高位端面は、前記基端端面の周方向に位相をずらし前記先端端面からの高さを異ならせて複数設けられ、前記複数の高位端面は、前記基端端面の周方向の両方向のうちの一方向において前記下位端面から離れる前記高位端面ほど前記先端端面からの高さが大きいことを特徴とする。
また、本発明は、前記周方向で隣り合う前記高位端面の間は、前記基端端面の周方向で前記先端端面からの高さが小さい前記高位端面から前記先端端面からの高さが大きい前記高位端面に至るにつれて前記先端端面からの高さが次第に大きくなる傾斜端面で接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ロック部材の外周部には、前記ロック部材を把持し易くするための凹凸部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ワンタッチ固定式ロックボルトは、トンネル工事の支保工に用いられるロックボルトであり、地山内面に吹付けられたコンクリートの上から前記地山内面に削孔され定着材が注入された複数の孔に前記ロックボルト本体が前記先部から挿入され、前記長溝の前記ロックボルト本体の前記先部寄りの外周面の箇所に、前記コンクリートの表面に対して前記ロックボルト本体をどこまで挿入するかの目印が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記長溝は、前記ロックボルト本体の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、前記各長溝に、前記係止用アームは前記支軸、前記ばねを介してそれぞれ配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、単にロック部材をロックボルト本体に沿って移動させ、回転させるというワンタッチ作業で済むため、従来のナットを回転していく手間取る作業に比べて短時間でロック部材を固定でき、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ロックボルトの設置作業を短時間で行なうことができることから、トンネル工事の支保工工事では、コンクリートが吹き付けられた岩盤付近に短時間いれば足り、危険性を減少する上で有利となる。
また、短時間で地山を支保できるため、地山を早期に安定させる上で有利となる。
特に、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなり、ロックボルトの本数が数千、数万本の単位となった場合でも、ロックボルトの設置作業に要する時間を大幅に短縮でき、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る上で有利となる。
また、下位端面と高位端面との間を傾斜端面で接続すると、ロック部材の回転時、係止用アームが傾斜端面を介して高位端面に円滑に乗り上がり、ロック部材の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、高さの異なる複数の高位端面を設けると、ロックボルトの設置作業をより確実に行なう上で有利となる。
また、高さが異なる高位端面の間を傾斜端面で接続すると、ロック部材の回転時、係止用アームが傾斜端面を介して高い方の高位端面に円滑に乗り上がり、ロック部材の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ロック部材の外周部に凹凸部を設けると、ロック部材の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、長溝のロックボルト本体の先部寄りの外周面の箇所に目印を設けると、地山内面に削孔した孔へのロックボルト本体の挿入を簡単に迅速に行なえ、また、ロック部材の固定を確実に行なう上で有利となる。
また、長溝をロックボルト本体の長手方向に間隔をおいて複数設け、各長溝に係止用アームを、支軸、ばねを介してそれぞれ揺動可能に設けると、1本のロックボルト本体を、地山に削孔される深さの異なる孔に共通して利用でき、コストダウンを図る上で有利となる。
(A)はロックボルト本体の基部の断面図、(B)は(A)のB―B断面図である。 ロック部材の説明図で、(A)はロック部材の正面図、(B)は同断面側面図、(C)は(A)のC―C断面図、(D)は(A)のD―D断面図、(E)は(A)のE―E断面図、(F)は(A)のF―F断面図、(G)は(A)のG―G断面図、(H)は(A)のH―H断面図である。 ロックボルトの基部におけるロック部材と係止用アームとの関係図である。 ロックボルトの基部におけるロック部材と係止用アームとの関係図である。 ロックボルトの基部におけるロック部材と係止用アームとの関係図である。 ロックボルトの基部におけるロック部材と係止用アームとの関係図である。 ロックボルトの基部におけるロック部材と係止用アームとの関係図である。 本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルトを用いた支保工の説明図である。 従来工法の説明図で(A)は支保工の説明図、(B)は覆工コンクリートの説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、従来の箇所、部材に同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3、図8に示すように、ワンタッチ固定式ロックボルト10は、コンクリートC1の上から地山内面50に削孔された孔52に挿入されるロックボルト本体14と、ロックボルト本体14に設けられた係止用アーム16およびばね18と、コンクリートC1からトンネル内に突出するロックボルト本体14の基部1402が挿通されロックボルト本体14に装着されるロック部材20とを備えている。
なお、図8に示すように、削孔された孔52に挿入されるロックボルト本体14の長手方向の一方の端部を先部1401と呼び、ロックボルト本体14が孔52に挿入された状態でコンクリートC1からトンネル内に露出する他方の端部を基部1402と呼ぶ。
ロックボルト本体14は鋼材製で、ロックボルト本体14には異形鉄筋や丸棒鉄筋が用いられる。
図1に示すように、ロックボルト本体14の基部1402の外周面に、ロックボルト本体14の長手方向に直線状に延在する長溝22が設けられている。
また、長溝22のロックボルト本体14の先部1401寄りの外周面の箇所に、コンクリートC1の表面に対してロックボルト本体14をどこまで挿入するかの目印1430が設けられている。この目印1430は、例えば、ペンキを塗布することなどで、あるいは、切削加工することなどで設けられている。
係止用アーム16は、金属製または合成樹脂製で、長溝22内に収容され長溝22に沿って直線状に延在している。
係止用アーム16は、長溝22内に収容された状態でロックボルト本体14の先部側に位置する先端1602と、先端1602と反対に位置する基端1604とを有し、先端1602と基端1604は共に円筒面で形成されている。
係止用アーム16の基端1604は、支軸24を介して基部1402に揺動可能に支持されている。
ばね18はねじりコイルばねで支軸24に掛装され、係止用アーム16の先端1602を、基部1402の半径方向外方に突出するように付勢している。
係止用アーム16は、先端1602がロックボルト本体14の半径方向外方に突出する突出位置と、係止用アーム16が長溝22内に収容されロックボルト本体14の長手方向から見てロックボルト本体14の輪郭内に係止用アーム16が位置する収容位置との間で揺動可能であり、係止用アーム16の突出位置は、ストッパ壁1410が係止用アーム16に係止することで決定される。
図2に示すように、ロック部材20は金属製または合成樹脂製で、環板状を呈し、その中心に中心孔2002が貫通形成されている。
中心孔2002は、ロックボルト本体14の基部1402が挿通可能で、かつ、中心孔2002にロックボルト本体14の基部1402が挿通された状態でロックボルト本体14が基部1402に対して回転可能に装着される内径で形成されている。
ロック部材20の外周部2004は、ロック部材20を把持し易いように、その内側部分に比べて肉厚に形成され、外周部2004の外周面には周方向に凹凸部2006が形成されている。
ロック部材20は、中心孔2002に基部1402が挿通された状態で、ロックボルトの先部側に位置する環板状の先端端面30と、その反対に位置する環板状の基端端面32とを有している。
本実施の形態では、外周部2004が先端端面30から離れる方向に突出しており、基端端面32は外周部2004の半径方向内側に位置している。
基端端面32には、先端端面30からの高さが最も小さい均一高さの下位端面3202と、下位端面3202と周方向に位相をずらした箇所に設けられ下位端面3202よりも先端端面30からの高さが大きい均一高さの高位端面3204とを有している。
高位端面3204は、基端端面32の周方向で図2(A)に示すX矢印(反時計回り)方向に位相をずらし高さを異ならせて複数設けられ、複数の高位端面3204はそれぞれ均一高さで形成されている。
複数の高位端面3204は、X矢印方向において下位端面3202から離れるほど先端端面30からの高さが大きく形成されている。
本実施の形態では、高位端面3204は、X矢印方向において下位端面3202に隣接する高位端面3204が第1高位端面3204Aとして形成され、X矢印方向において第1高位端面3204Aに隣接する高位端面3204が、第1高位端面3204Aよりも先端端面30からの高さが大きい第2高位端面3204Bとして形成されている。
また、本実施の形態では、下位端面3202と第1高位端面3204Aとの間は、X矢印方向において下位端面3202から第1高位端面3204Aに至るにつれて先端端面30からの高さが次第に大きくなる第1傾斜端面3212で接続されている。
また、X矢印方向において隣り合う第1高位端面3204Aと第2高位端面3204Bとの間は、第1高位端面3204Aから第2高位端面3204Bに至るにつれて先端端面30からの高さが次第に大きくなる第2傾斜端面3214で接続されている。
なお、X矢印方向において第2高位端面3204Bと下位端面3202との境の箇所は、下位端面3202から起立する起立面3216で接続されている。
次に、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10を用いたトンネル工事について説明する。
従来と同様に図8に示すように、地山が掘削されることで形成された地山内面50にコンクリートC1が吹き付けられ、トンネルの周方向および長手方向に間隔をおいた複数箇所において、コンクリートC1の上から地山に孔52が削孔され、各孔52にモルタルなどの定着材が注入される。
次に、コンクリートC1の上から係止用アーム16が基部1402の外周面の上部に位置するようにして各孔52にロックボルト本体14を挿入する。
この場合、ロックボルト本体14に設けられた目印1430が、コンクリートC1の表面に位置するまで挿入する。
次に、図3に示すように、ロックボルト本体14の基部1402をベアリングプレート56の中心孔5602に挿通させ、ベアリングプレート56をロックボルト本体14の基部1402に配置する。
ベアリングプレート56が係止用アーム16の箇所を通過する際には、ベアリングプレート56の中心孔5602の内周面により係止用アーム16が突出位置から収納位置となり、ベアリングプレート56の中心孔5602にロックボルト本体14の基部1402が何ら支障なく挿通される。
ベアリングプレート56が配置されたならば、先端端面30をベアリングプレート56に向け、また、下位端面3202が高位端面3204よりも上方に位置するようにロック部材20の外周部2004を掴み、中心孔2002にロックボルト本体14の基部1402を挿通し、基部1402上でロックボルト本体14をベアリングプレート56側に移動させる。
ロック部材20をベアリングプレート56側に移動していくと、ロック部材20が係止用アーム16の箇所を通過する際には、図4、図5に示すように、ロック部材20の中心孔2002の内周面により係止用アーム16が突出位置から収納位置へと揺動し、ロック部材20にロックボルト本体14の基部1402が何ら支障なく挿通される。
さらに、ロック部材20をベアリングプレート側に移動し、ロック部材20の先端端面30をベアリングプレート56に押し付け、ロック部材20を介してベアリングプレート56をコンクリートの表面に押し付ける。
図5に示すように、この状態で係止用アーム16の先端1602はロック部材20の中心孔2002の内周面から外れ、ばね18の弾性力により係止用アーム16は突出位置に揺動する。
この状態で、係止用アーム16の先端1602は、下位端面3202から離れた箇所に位置している。
係止用アーム16が突出位置に揺動したならば、基部1402上でロック部材20を時計回り方向に、例えば、120度回転させる。
ロック部材20の時計回り方向への回転により係止用アーム16の先端1602は、第1傾斜端面3212に接触しつつ第1傾斜端面3212から第1高位端面3204Aに至り、図7に示すように、第1高位端面3204Aを押さえ付け、ロック部材20を介してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける。
この場合、コンクリートC1の表面の凹凸状態などによっては、基部1402上でロック部材20を時計回り方向にさらに、例えば、90度回転させる。
さらなるロック部材20の時計回り方向への回転により係止用アーム16の先端1602は、第2傾斜端面3214を経て第1高位端面3204Aから第2高位端面3204Bに至り、第2高位端面3204Bを押さえ付け、ロック部材20を介してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける。
したがって、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10によれば、単にロック部材20を基部1402に沿って移動させ、例えば、120度、時計回り方向に回転させるというワンタッチ作業で済むため、従来のロックボルト54の基部1402の雄ねじにナット58を螺合し、ナット58を回転していく手間取る作業に比べて短時間でベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付ける作業を行なえ、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ロックボルトの設置作業を短時間で行なうことができることから、コンクリートC1が吹き付けられた岩盤付近に短時間いれば足り、危険性を減少する上で有利となる。
また、短時間で地山を支保できるため、地山を早期に安定させる上で有利となる。
特に、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10を用いれば、トンネル断面が大きく、トンネルの長さが大きくなり、ロックボルトの本数が数千、数万本の単位となった場合でも、ロックボルトの設置作業に要する時間を大幅に短縮でき、トンネル工事の施工期間を短縮化し、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10では、下位端面3202と第1高位端面3204Aとの間は、先端端面30からの高さが次第に大きくなる第1傾斜端面3212で接続されているので、ロック部材20の時計回り方向への回転時、係止用アーム16が第1傾斜端面3212を介して第1高位端面3204Aに円滑に乗り上がり、ロック部材20の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10では、高さの異なる第1高位端面3204Aと第2高位端面3204Bとを備えているので、コンクリートC1の表面の凹凸状態などによって第1高位端面3204Aにより係止用アーム16を介してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付けられない場合は、ロック部材20を時計回り方向へさらに回転することで、第2高位端面3204Bにより係止用アーム16を介してベアリングプレート56をコンクリートC1の表面に押し付けることができ、ロックボルトの設置作業をより確実に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10では、隣り合う第1高位端面3204Aと第2高位端面3204Bとの間は、第1高位端面3204Aから第2高位端面3204Bに至るにつれて先端端面30からの高さが次第に大きくなる第2傾斜端面3214で接続されているので、ロック部材20の時計回り方向への回転時、係止用アーム16が第2傾斜端面3214を介して第1高位端面3204Aから第2高位端面3204Bに円滑に乗り上がり、ロック部材20の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10では、ロック部材20の外周部2004に、ロック部材20を把持し易くするための凹凸部2006が設けられているので、ロック部材20の回転操作を円滑に行なう上で有利となり、ロックボルトの設置作業の効率化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態のワンタッチ固定式ロックボルト10では、長溝22のロックボルト本体14の先部1401寄りの外周面の箇所に、コンクリートC1の表面に対してロックボルト本体14をどこまで挿入するかの目印1430が設けられているので、地山内面50に削孔した孔52へのロックボルト本体14の挿入を簡単に迅速に行なえ、また、ロック部材20の固定を確実に行なう上で有利となる。
なお、本実施の形態では、ロックボルト本体14に一つの長溝22、一つの係止用アーム16が設けられている場合について説明したが、長溝22をロックボルト本体14の長手方向に間隔をおいて複数設け、各長溝22に係止用アーム16を、支軸24、ばね18を介してそれぞれ揺動可能に設けてもよく、このような構成にすると、1本のロックボルト本体14を、地山に削孔される深さの異なる孔52に共通して利用できるようになり、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、ワンタッチ固定式ロックボルト10がトンネル工事に用いられる場合について説明したが、ワンタッチ固定式ロックボルト10の用途はトンネル工事に限定されず、従来公知の様々な用途に適用される。
10 ワンタッチ固定式ロックボルト
14 ロックボルト本体
1401 先部
1402 基部
1410 ストッパ壁
1430 目印
16 係止用アーム
1602 先端
1604 基端
18 ばね
20 ロック部材
2002 中心孔
2004 外周部
2006 凹凸部
22 長溝
24 支軸
30 先端端面
32 基端端面
3202 下位端面
3204 高位端面
3204A 第1高位端面
3204B 第2高位端面
3212 第1傾斜端面
3214 第2傾斜端面
3216 起立面
50 地山内面
52 孔
56 ベアリングプレート

Claims (7)

  1. ワンタッチ固定式ロックボルトであって、
    前記ワンタッチ固定式ロックボルトは、係止用アームおよびばねが設けられたロックボルト本体と、ロック部材とを備え、
    前記ロックボルト本体の長手方向の一方の端部である基部の外周面に、前記ロックボルト本体の長手方向に延在する長溝が設けられ、
    前記係止用アームは、前記ロックボルト本体の他方の端部である先部側に位置する先端と、前記先端と反対に位置し支軸を介して前記長溝内で揺動可能に前記基部で支持された基端とを有し、
    前記ばねは、係止用アームの前記先端を、前記基部の半径方向外方に付勢しており、
    前記係止用アームは、前記先端がロックボルト本体の半径方向外方に突出する突出位置と、前記係止用アームが前記長溝内に収容され前記ロックボルト本体の長手方向から見て前記ロックボルト本体の輪郭内に位置する収容位置との間で揺動可能であり、
    前記ロック部材は、前記ロックボルト本体の前記基部が挿通され前記ロックボルト本体が前記基部に対して回転可能に装着される中心孔を有し、
    前記ロック部材は、前記中心孔に前記基部が挿通された状態で、前記ロックボルト本体の前記先部側に位置する環板状の先端端面と、その反対に位置する環板状の基端端面とを有し、
    前記基端端面には、前記先端端面からの高さが最も小さい下位端面と、前記下位端面と周方向に位相をずらした箇所に設けられ前記下位端面よりも前記高さが大きい高位端面とを有している、
    ことを特徴とするワンタッチ固定式ロックボルト。
  2. 前記基端端面の周方向において前記下位端面と前記高位端面との間は、前記基端端面の周方向で前記下位端面から前記高位端面に至るにつれて前記先端端面からの高さが次第に大きくなる傾斜端面で接続されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  3. 前記高位端面は、前記基端端面の周方向に位相をずらし前記先端端面からの高さを異ならせて複数設けられ、
    前記複数の高位端面は、前記基端端面の周方向の両方向のうちの一方向において前記下位端面から離れる前記高位端面ほど前記先端端面からの高さが大きい、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  4. 前記周方向で隣り合う前記高位端面の間は、前記基端端面の周方向で前記先端端面からの高さが小さい前記高位端面から前記先端端面からの高さが大きい前記高位端面に至るにつれて前記先端端面からの高さが次第に大きくなる傾斜端面で接続されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  5. 前記ロック部材の外周部には、前記ロック部材を把持し易くするための凹凸部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  6. 前記ワンタッチ固定式ロックボルトはトンネル工事の支保工に用いられるロックボルトであり、
    地山内面に吹付けられたコンクリートの上から前記地山内面に削孔され定着材が注入された複数の孔に前記ロックボルト本体が前記先部から挿入され、
    前記長溝の前記ロックボルト本体の前記先部寄りの外周面の箇所に、前記コンクリートの表面に対して前記ロックボルト本体をどこまで挿入するかの目印が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
  7. 前記長溝は、前記ロックボルト本体の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、
    前記各長溝に、前記係止用アームは前記支軸、前記ばねを介してそれぞれ配設されている、
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のワンタッチ固定式ロックボルト。
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