JP2022094148A - 自動清掃機能付き減圧弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン上の異物の堆積を防止する自動スクリーン清掃機構を備えた減圧弁を提供する。【解決手段】流体Sの主通路1に配置されて一次側の圧力を二次側の圧力に減圧する減圧弁であって、主通路1を開閉する主弁体18と、主弁体18を開閉作動させるパイロット弁ユニット30とを備える。パイロット弁ユニット30は、流体Sの流入路62と流出路68との間を開閉するパイロット弁体32と、流入路62に配置されて流体S中の異物80を除去するスクリーン66と、スクリーン66上に付着した異物80をはき落とすブラシユニット90と、スクリーン66の自動清掃機構とを備える。自動清掃機構は閉弁時の一次側の圧力と二次側の圧力との差を受けてスクリーン66の軸心に沿った第1の方向X1にブラシユニット90を移動させる第1のブラシ駆動部74と、開弁時にブラシユニット90を第1の方向X1と反対の第2の方向X2に移動させる第2のブラシ駆動部75とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、流体の通路に設けられて通路内の異物を除去するスクリーンを清掃する自動清掃機構を備えた減圧弁に関する。
蒸気配管のような流体通路と接続して使用する減圧弁には、通路を開閉する弁装置への流入路に、スクリーンと呼ばれるフィルタのような機構の部品が取り付けられる。このスクリーンは清掃を行わないとスケール(例えば酸化鉄)のような異物による目詰まりが生じて蒸気のような流体の流量が減ってしまうなどの問題を起こすため、定期的にメンテナンスが必要である。メンテナンス中は流体の流れを止めるため、機会損失が生じる。なお、減圧弁の先行技術として下記のものがある。
特開2020-029872号公報
本発明は、このようなスケールの堆積を防止するスクリーンの自動清掃機構を備えた減圧弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の減圧弁は、流体の主通路に配置されて一次側の圧力を二次側の圧力に減圧する減圧弁であって、前記主通路を開閉する主弁体と、前記主弁体を開閉作動させるパイロット弁ユニットとを備えている。前記パイロット弁ユニットは、流体の流入路と流出路との間を開閉するパイロット弁体と、前記流入路に配置されて前記流体中の異物を除去するスクリーンと、前記スクリーン上に付着した異物をはき落とすブラシユニットと、前記スクリーンの自動清掃機構と、前記パイロット弁体を開弁方向に押圧するシャフト部材と、前記シャフト部材を開弁方向に押圧して前記パイロット弁体を前記弁シートから離間させるパイロット弁駆動部とを備えている。前記パイロット弁駆動部は、前進して前記シャフト部材を開弁方向に押圧する第2のばね体と、前記二次側の圧力を受けて前記第2のばね体を、そのばね力に抗して閉弁方向に後退させる圧力調整手段とを備えている。前記自動清掃機構は、閉弁時の前記一次側の圧力と二次側の圧力との差を受けて前記スクリーンの軸心に沿った第1の方向に前記ブラシユニットを移動させる第1のブラシ駆動部と、開弁時にブラシユニットを前記第1の方向と反対の第2の方向に移動させる第2のブラシ駆動部とを有する。さらに、前記流出路の圧力を受けて前記主弁体を開弁させる主弁駆動部が設けられ、前記流入路が前記主通路の一次側に連通している。
この構成によれば、流体の流入路と流出路との間を開閉するパイロット弁体の閉弁時にはパイロット室の圧力(一次側圧力)が高く、前記パイロット弁体の開弁時には低くなる。この圧力差を利用して自動清掃機構が機能し、閉弁時の一次側の圧力が高い場合には第1のブラシ駆動部よってブラシユニットが第1の方向に移動し、開弁時の一次側の圧力が低い場合には第2のブラシ駆動部によってブラシユニットが第1の方向と反対の第2の方向に移動する。このように、パイロット室内の圧力の変化によりブラシユニットがスクリーン上をその軸心に沿って前後に移動することでスクリーンが擦られ、スクリーン上に付着した異物が自動的にはき落とされる。これにより、スクリーンが異物による目詰まりを生じることがなく,メンテナンスの回数も少なく抑えることができる。
本発明の減圧弁において、前記第1のブラシ駆動部は前記ブラシユニットが収納されて前記主通路の一次側圧力が導入されるパイロット室と、前記主通路の二次側圧力が導入される圧力導入室との間を連通する連通路と、この連通路に挿入されたピストンと、前記ピストンとブラシユニットとを連結するリンクユニットとを備えたものであってもよい。
この構成によれば、減圧弁がパイロット作動式であるので、その構造上、パイロット室と主通路の二次側圧力が導入される圧力導入室との間を連通する連通路を第1のブラシ駆動部の設置スペースとして確保できる。また、この第1のブラシ駆動部は、ピストンと、このピストンとブラシユニットとを連結するリンクユニットという簡易な手段であるため、その設置が容易でコストも低く抑えることができる。
本発明の減圧弁において、前記第2のブラシ駆動部ブラシユニットに第2の方向へのばね力を付加するブラシ用ばね体としてもよい。この場合、構造の簡素化が図れる。
本発明の減圧弁において、前記第1の方向に移動したブラシユニットを磁力で保持する第1の磁石体と前記第2の方向に移動したブラシユニットを磁力で保持する第2の磁石体を備えるようにしてもよい。この場合、ブラシユニットが第1の方向または第2の方向のいずれの方向に移動しても第1の磁石体または第2の磁石体によって安定的に保持される。また、ブラシユニットが第1の方向または第2の方向に移動するとき、ブラシユニットの移動により擦りとってはき落したスクリーン上に付着した酸化鉄のような異物は第1の磁石体または第2の磁石体に付着するので、異物によるスクリーンの目詰まりが抑制される。これにより、蒸気のような流体の流量が減る現象を回避することができ、メンテナンスの回数も少なくなり、機会損失を低減できる。
本発明の減圧弁において、前記スクリーンを円筒形とし、ブラシユニットを環状としたものであってもよい。この場合、通常、この種パイロット作動式の減圧弁においてパイロット室に配置されるスクリーンが円筒形であることにかんがみ、ブラシユニットを環状とすることで、組立時での装着性がよく、スクリーン上に付着した異物のはき落し効果も向上する。
本発明の減圧弁によれば、スクリーン上に付着した異物を簡単な構造でしかも効率的にはき落すことができ、異物の目詰まりによる流体流量の減少を防止できるので、メンテナンス回数も少なり、機会損失も少なくなる。
本発明の基本構成を示す縦断面図である。 減圧弁の減圧前の状態を模式的に示す縦断面図である。 同減圧弁の圧力調整状態を模式的に示す縦断面図である。 同減圧弁の減圧保持状態を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る減圧弁の閉弁時のブラシユニットの動作を示す要部の縦断面図である。 同実施形態に係る減圧弁の開弁時のブラシユニットの動作を示す要部の縦断面図である。
本発明の実施形態を説明するのに先立って、蒸気通路に用いる減圧弁について説明する。様々な産業において、コスト、利便性、安全性の観点から、蒸気は、熱媒体として用いられている。その最大のメリットとして、単位重量当たりの潜熱量が大きいこと、圧力をコントロールすれば温度も一定に保持できることがあげられる。
蒸気を使用する場合、必要な圧力ごとに蒸気を発生させるのではなく、ボイラーで高圧の蒸気を発生させておいて、その蒸気を生産物や用途に応じて必要な圧力に下げて使用する。その場合、蒸気の圧力をほぼ一定に保つ自動弁が減圧弁である。圧力を下げる目的は、蒸気温度を下げて所望の加熱温度に保つためである。
減圧の基本原理は、絞り現象と呼ばれるもので、蒸気が管内を流れるとき、蒸気が流れる通路を絞ると、絞られた箇所よりも下流側の蒸気圧力が低くなる。これが蒸気の減圧である。単に絞るだけであれば、バルブを中間開度に固定したり、オリフィスプレートを設けたりする方法があるが、これらの方法では、流量が変化した際に圧力も変わるという問題がある。そこで、流量や、一次側の圧力(絞り箇所の上流側の圧力)が変わっても、二次側の圧力(絞り箇所の下流側の圧力)が変動しないように、弁を通過する流体のエネルギーを直接利用して自動的に弁開度が変化するように設定されたバルブが減圧弁である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るパイロット作動式の減圧弁の基本構成を示す。図1において、減圧弁PRVは流体の一種である蒸気Sが流れる主通路1に配置されている。減圧弁PRVのケーシング2は、本体ケース4と、上ケース6と下ケース8とを連結してなる。本体ケース4の内部に、一次側通路10と、二次側通路12と、その間にある弁室14とが形成されている。一次側通路10および二次側通路12が、蒸気Sが流れる主通路1の一部を形成する。弁室14には、弁ホルダ16と、その内部を摺動する主弁体18とが配置されている。弁ホルダ16は、その上部が本体ケース4にねじ連結により支持されている。
主弁体18は、コイルスプリングからなる主ばね体20により、弁ホルダ16に形成された主弁シート22に接触して閉弁する方向にばね力が付加されている。弁室14の上方には、流出路の圧力を受けて主弁体18を開弁させる主弁駆動部24が配置されている。この主弁駆動部24は、主弁体18に当接するピストン26が、本体ケース4に支持されたシリンダ28に摺動自在に挿入されている。ピストン26の上方が、後述する主弁体駆動室27となっている。ピストン26には主弁体駆動室27の圧力を逃がす逃がし孔29が設けられている。
上ケース6の上部に、パイロット弁ユニット30が配置されている。つまり、上ケース6が、パイロット弁ユニット30のケーシングを形成する。このパイロット弁ユニット30は、ボール形のパイロット弁体32を含む弁装置34と、この弁装置34を開閉させるパイロット弁駆動部36とを有する。弁装置34は、弁座ブロック37を有し、その先端部(図1の左端部)に弁シート40が形成されている。弁シート40の中央部に、パイロット弁体32により開閉される弁口41が開口している。
弁座ブロック37に、シャフト部材42が前後方向(図1の左右方向)に貫通して挿入されている。シャフト部材42の先端部42aがパイロット弁体32に接触し、後端部42bがパイロット弁駆動部36の後述する先端板38に対向している。パイロット弁体32は、コイルスプリングからなる第1のばね体44によって弁シート40に押し付けられている。第1のばね体44は上ケース6に設けた第1のばね受け48との間に介装されている。
パイロット弁駆動部36は、先端(図1の左端)の先端板38が、後方(図1の右方)から前方(図1の左方)へ向かって、コイルスプリングからなる第2のばね体54によって押圧されている。第2のばね体54は、先端板38に接触する先端部材56と、カバー部材50の内側に配置された第2のばね受け58との間に介装されている。カバー部材50は、上ケース6(ケーシング)にねじ連結されている。カバー部材50と先端部材56との間にプッシュロッド60が配置され、このプッシュロッド60は第2のばね体54の内側空間を通っている。
パイロット弁駆動部36は、圧力調整手段49を有している。圧力調整手段49は、前記先端板38とベローズ43とを有し、第2のばね体54を、そのばね力に抗して閉弁方向(右方向)に後退させる。つまり、圧力調整手段49は、第2のばね体54をそのばね力に抗して閉弁方向に後退させる閉弁力付加部材を構成する。
先端板38にベローズ43の先端部43aが接続されており、ベローズ43の基端部43bが、上ケース6とカバー部材50との間で固定支持されている。カバー部材50に、圧力調整用の調整ハンドル52が回動自在にねじ連結されている。
弁装置34の前側(左側)には第1のばね体44を収納するパイロット室62が配置されている。このパイロット室62に、一次導通路64を介して一次側通路10が連通している。パイロット室62には、異物除去用のスクリーン66が配置されている。また、弁装置34におけるパイロット弁体32の下流側に、弁口41に連通する貫通路68が形成されている。これらパイロット室62と貫通路68とが、パイロット弁ユニット30に対する流入路と流出路をそれぞれ形成している。他方、圧力調整手段49が収納されている圧力導入室70には、二次導通路72を介して二次側通路12が連通している。
つぎに上記構成の作動を説明する。
[減圧前]
図2は減圧動作の開始前を示し、主弁体18が閉弁状態にある。この減圧弁に蒸気Sが通気されると、蒸気Sは一次側通路10から一次導通路64を通ってパイロット室62に達する。
[圧力調整]
調整ハンドル52を減圧方向(左回り)に回転させると、図3に示すように、圧力調整手段49のプッシュロッド60が前方(左方向)へ移動する。これに伴い、ベローズ43が伸長して先端板38によりシャフト部材42を前方(左方向)へ移動させ、弁体32を開く。これにより、流出路(貫通路)68に蒸気Sが流れ、ピストン26を押し下げて主弁体18を開弁させる。このとき、圧力調整手段49の先端の先端板38と弁座ブロック37の背面との間には若干の隙間Gが存在する。主弁体18の開弁により、一次側通路10内の蒸気Sが二次側通路12に流入して減圧される。
[減圧の保持]
二次側通路12に流入した蒸気Sの一部が、図4に示すように、二次導通路72を通って圧力導入室70に達する。圧力導入室70内の蒸気圧力によって圧力調整手段49のベローズ43が押し縮められ、先端板38が右方向へ後退する。これにより、シャフト部材42の後方(右方向)への移動を許容してパイロット弁体32を閉弁方向に移動させる。このようにして主弁体駆動室27の圧力が調整されることで、主弁体18の開度が調れ、二次側通路12の圧力が一定に保たれる。
つぎに、本発明の第1実施形態の要部である自動スクリーン清掃機構について図5および図6により説明する。ここで、図5は自動スクリーン清掃機構の閉弁時のブラシユニットの動作を示し、図6は自動スクリーン清掃機構の開弁時におけるブラシユニットの動作を示す。
図5に示すように、パイロット室62内には円筒形のスクリーン66が水平配置されており、このスクリーン66上に付着した異物80をはき落す環状のブラシユニット90がスクリーン66の軸方向(図5の左右方向)に移動自在に支持されている。このブラシユニット90は保持部材90aとブラシ90bとを有し、ブラシ90bは保持部材90aの内周面にその先端が内径側に突出してスクリーン66の外周面に接触するように一定間隔毎に複数本が植毛されている。このブラシユニット90は自動清掃機構により一定の動作をするように構成されている。
自動清掃機構は、閉弁時の一次側の圧力と二次側の圧力の差、つまり、一次側通路10に連通する一次導通路64内の圧力P1と、二次側通路72に連通する圧力導入室70の圧力P2の圧力差を受けてスクリーン66の軸心に沿った第1の方向(図5の右側)X1にブラシユニット90を移動させる第1のブラシ駆動部74と、開弁時にブラシユニット90を第1の方向X1と反対の第2の方向(図5の左側)X2に移動させる第2のブラシ駆動部75とを有している。また、第1の方向X1に移動したときのブラシユニット90を保持する第1の磁石体93が、スクリーン66のパイロット弁体32寄りの一端に近接して上ケース6に支持されており、第2の方向X2に移動したときのブラシユニット90を保持する第2の磁石体94が、スクリーン66の他端に近接して上ケース6に支持されている。両磁石体93,94は磁性の鉄材からなる保持部材90aと同様、環状に設けられている。
第1のブラシ駆動部74は、ブラシユニット90が収納されて主通路1の一次側圧力が導入されるパイロット室66と、主通路1の二次側圧力が導入される圧力導入室70との間を連通する連通路77と、この連通路77に挿入されたピストン78と、ピストン78とブラシユニット90とを連結するリンクユニット79とから構成されている。リンクユニット79は2つのリンク編79a、79bを連結ピン79cで相対回動自在に連結したものである。一方、第2のブラシ駆動部75はばね体(例えばコイルスプリング)からなり、開弁時にブラシユニット90を第1の方向X1に押圧するように付勢されている。
以上のように構成された減圧弁PRVは、流体の流入路であるパイロット室62と流出路である貫通路68との間を開閉するパイロット弁体32の閉弁時には、パイロット室62の圧力(一次側圧力)P1が圧力導入室70の圧力P2よりも十分高く(P1>>P2)、パイロット弁体32の開弁時には低くなって圧力導入室70の圧力P2よりも若干高い程度となる(P1>P2)。この圧力差を利用して自動清掃機能が機能し、閉弁時の一次側の圧力P1が高い場合には第1のブラシ駆動部74によってブラシユニット90が第1の方向(パイロット弁体32寄り)X1に移動する。
開弁時の一次側の圧力P1が低い場合には、図6に示すように、第2のブラシ駆動部75により、圧力差P1-P2に打ち勝ってブラシユニット90がスクリーン66の軸心に沿った第2の方向X2に移動する。このように、パイロット室62内の圧力変化によりブラシユニット90がスクリーン66上を左右に移動することでスクリーン66が擦られ、スクリーン66上に付着した異物80が自動的にはき落とされる。これにより、スクリーン66が異物による目詰まりを生じることがなく,メンテナンスの回数も少なく抑えることができる。
また、減圧弁PRVがパイロット作動式であるので、その構造上、パイロット室62と主通路1の二次側圧力が導入される圧力導入室70との間を連通する連通路77を、ピストン78とリンクユニット79の設置スペースとして確保できて比較的容易に形成することができる。第1のブラシ駆動部74は、ピストン78と、このピストン78とブラシユニット90とを連結するリンクユニット79という簡易な手段であるため、その設置も容易でコストも低く抑えることができる。
さらに、第2のブラシ駆動部75はブラシユニット90に第2の方向X2へのばね力を付加するブラシ用ばね体76を採用できるので、構造の簡素化も図れる。
また、本発明の減圧弁PRVでは、第1の方向X1に移動したブラシユニット90を保持する第1の磁石体93と、第2の方向X2に移動したブラシユニット90を保持する第2の磁石体94とを備えたので、ブラシユニット90が第1の方向X1または第2の方向X2のいずれの方向に移動しても第1の磁石体93または第2の磁石体94によって安定的に保持される。さらに、ブラシユニット90の移動により擦りとってはき落した異物80は第1の磁石体93または第2の磁石体94に付着するので、異物80によるスクリーン66の目詰まりが抑制され、蒸気のような流体Sの流量が減る現象を回避することができる。したがって、メンテナンスの回数も抑えられて機会損失を低減できる。
さらに、通常、この種パイロット作動式の減圧弁においてパイロット室62に配置されるスクリーン66が円筒形であることにかんがみ、ブラシユニット90を環状とすることで組立時に装着性がよく、スクリーン66上に付着した異物80のはき落し効果が一層期待できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記各実施形態では、自動清掃機構を減圧弁PRVに使用したが、減圧弁PRVに限定されず、例えば、蒸気トラップに使用することもできる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
18 主弁体
24 主弁駆動部
30 パイロット弁ユニット
32 パイロット弁体
32a 円筒部
32b 円錐台部
34 弁装置
36 パイロット弁駆動部
37 弁座ユニット
40 弁シート
42 シャフト部材
44 第1のばね体(コイルスプリング)
49 圧力調整手段(閉弁力付加部材)
54 第2のばね体
62 パイロット室(流入路)
68 貫通路(流出路)
70 圧力導入室
74 第1のブラシ駆動部
75 第2のブラシ駆動部
77 連通路
78 ピストン
79 リンクユニット
90 ブラシユニット
90a 保持部材
90b ブラシ
93 第1の磁石体
94 第2の磁石体
PRV 減圧弁
S 流体(蒸気)
X1 第1の方向
X2 第2の方向

Claims (5)

  1. 流体の主通路に配置されて一次側の圧力を二次側の圧力に減圧する減圧弁であって、
    前記主通路を開閉する主弁体と、
    前記主弁体を開閉作動させるパイロット弁ユニットとを備え、
    前記パイロット弁ユニットは、流体の流入路と流出路との間を開閉するパイロット弁体と、前記流入路に配置されて前記流体中の異物を除去するスクリーンと、前記スクリーン上に付着した異物をはき落とすブラシユニットと、前記スクリーンの自動清掃機構と、前記弁体を開弁方向に押圧するシャフト部材と、前記シャフト部材を開弁方向に押圧して前記弁体を前記弁シートから離間させるパイロット弁駆動部とを備え、
    前記パイロット弁駆動部は、前進して前記シャフト部材を開弁方向に押圧する第2のばね体と、前記二次側の圧力を受けて前記第2のばね体を、そのばね力に抗して閉弁方向に後退させる圧力調整手段とを備え、
    前記自動清掃機構は、閉弁時の前記一次側の圧力と二次側の圧力との差を受けて前記スクリーンの軸心に沿った第1の方向に前記ブラシユニットを移動させる第1のブラシ駆動部と、開弁時にブラシユニットを前記第1の方向と反対の第2の方向に移動させる第2のブラシ駆動部とを有し、
    さらに、前記流出路の圧力を受けて前記主弁体を開弁させる主弁駆動部が設けられ、 前記流入路が前記主通路の一次側に連通している減圧弁。
  2. 請求項1に記載の減圧弁において、前記第1のブラシ駆動部は前記ブラシユニットが収納されて前記主通路の一次側圧力が導入されるパイロット室と、前記主通路の二次側圧力が導入される圧力導入室との間を連通する連通路と、この連通路に挿入されたピストンと、前記ピストンとブラシユニットとを連結するリンクユニットを備えた減圧弁。
  3. 請求項1に記載の減圧弁において、前記第2のブラシ駆動部はブラシユニットに第2の方向へのばね力を付加するブラシ用ばね体である減圧弁。
  4. 請求項1に記載の減圧弁において、第1の方向に移動したブラシユニットを保持する第1の磁石体と前記第2の方向に移動したブラシユニットを保持する第2の磁石体を備えた減圧弁。
  5. 請求項1に記載の減圧弁において、前記スクリーンは円筒形であり、ブラシユニットは環状である減圧弁。
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