JP2022092072A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、除湿だけでなく十分に加湿が行える空調装置を提供する。【解決手段】本発明の空調装置では、調湿機において吸湿性物質を含む液体吸湿材と空調機から供給された空気とを接触させることにより、空調機から供給された空気に含まれる水分を液体吸湿材に吸収させる、或は、前記空調機から供給された空気に前記液体吸湿材に含まれる水分の少なくとも一部を供給する調湿部と、液体吸湿材に対して超音波を照射して霧化液滴を生成し、液体吸湿材を再生する超音波式霧化再生部と、調湿部および超音波式霧化再生部のうち少なくともいずれか一方に液体吸湿材を希釈するための水を供給する給水部と、少なくとも調湿部および超音波式霧化再生部との間で液体吸湿材を循環させる循環流路とを有して、湿度が調整された空気を室内に排出し、調湿機制御部は、液体吸湿材の濃度を制御するとともに、液体吸湿材に照射する超音波の照射時間および出力を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置に関するものである。
室内の温度や湿度を調整する手段として、ヒートポンプ式エアコンディショナーが従来から広く用いられている。以下、エアコンディショナーをエアコンと略記する。例えば除湿を行う場合、従来のヒートポンプ式エアコンによる除湿は室温の低下を伴うため、室内環境としての快適性が低下し、使用者が不快感を持つ場合がある。また、室温を低下させない除湿モードを備えたエアコンも提供されているが、この除湿モードを用いると消費電力が上がるという問題がある。また、室温の低下を少なく抑えた除湿モードを備えたエアコンも提供されているが、使用環境によっては室温が低下する場合がある。
上記の問題が生じる原因として、以下の点が挙げられる。
ヒートポンプ式のエアコンは、空気中の水分を凝縮させるために空気を露点以下まで冷却することで除湿を行うため、加湿には対応することができない。さらに、空気冷却によって室温が低下するため、使用者が寒さを感じることがある。また、室温を低下させない除湿モードの場合、除湿によって温度が低下し過ぎた空気を室温まで加熱するため、消費電力が上がる。また、室温の低下を少なく抑えた除湿モードでは、室温の空気との混合、高温熱媒配管の引き回し等の手段を用いて空気温度を上昇させている。ところが、周囲環境の温度や湿度によらず、常に室温の低下を防ぐことはできない。このように、従来のヒートポンプ式エアコンによる除湿では、いずれの除湿モードにおいても湿度と温度を独立して制御することができず、十分な快適性が得られなかった。
例えば下記の特許文献1に、調湿装置と空調装置とを備え、調湿装置によって湿度を調整した空気と、空調装置によって温度を調整した空気と、を同一の室内に個別に供給する空調システムが開示されている。特許文献1には、この空調システムによれば、空調装置の目標温度において目標相対湿度を満たすように調湿装置の調湿能力を調節しているため、室内の温度と湿度を速やかに調節することができる、と記載されている。
特許第4052318号公報
ところが、特許文献1の空調システムでは、調湿装置と空調装置の各々から室内に空気を個別に供給しているため、調湿装置と空調装置との位置関係、各空気の風量や風向等の条件によっては、室内に2種の空気が十分に混合されない場所が発生し、十分な快適性が得られない、という問題がある。
また、空気中の水分を集めて加湿を行う乾式デシカント方式のエアコンもあるが、乾燥する冬季において空気中から加湿に十分な水分を集めることは難しい。そのため、家庭においてより十分な加湿を行いたい場合は、エアコンとは別に、床置きタイプの加湿機を用いることが多い。一般的な加湿機には気化式と加熱式とがある。加熱式タイプでは、室内の湿度を高めるとともに室温の上昇を伴うことがあり、使用者が蒸し暑さを感じることがある。
一方、ビル空調においては、床置きタイプの加湿器を別途用いることは少なく、フロア内の加湿制御がほぼできていない状況にある。そのため、常に乾燥した空間になってしまい、十分な快適性を得ることができていない。そこで、建物やフロアの用途ごとに、除湿、加湿のセルフコントロールが行える空調装置への要望が高まっている。
本発明の一つの態様は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、除湿だけでなく十分に加湿が行える空調装置を提供することを目的とする。
本発明における一実施形態の空調装置は、ヒートポンプを有する空調機と、液体デシカント方式の調湿機と、前記空調機から排出される空気の温度を制御する空調機制御部と、前記調湿機から排出される空気の湿度を制御する調湿機制御部と、を含む制御部と、を備え、前記調湿機は、吸湿性物質を含む液体吸湿材と前記空調機から供給された空気とを接触させることにより、前記空調機から供給された空気に含まれる水分の少なくとも一部を前記液体吸湿材に吸収させる、或は、前記空調機から供給された空気に前記液体吸湿材に含まれる水分の少なくとも一部を供給する調湿部と、前記液体吸湿材に対して超音波を照射して前記液体吸湿材の液面に液柱を形成することで霧化液滴を生成し、前記液体吸湿材から水分の少なくとも一部を除去することによって前記液体吸湿材を再生する超音波式霧化再生部と、前記調湿部および前記超音波式霧化再生部のうち少なくともいずれか一方に前記液体吸湿材を希釈するための水を供給する給水部と、少なくとも前記調湿部および前記超音波式霧化再生部との間で前記液体吸湿材を循環させる循環流路と、を有して、湿度が調整された空気を室内に排出し、前記調湿機制御部は、前記液体吸湿材の濃度を制御するとともに、前記液体吸湿材に照射する前記超音波の照射時間および出力を制御する。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記超音波式霧化再生部は、希釈された前記液体吸湿材に対して、前記液柱を形成するための第1超音波出力よりも低い第2超音波出力で前記超音波を照射する機能を備えている構成としてもよい。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記超音波式霧化再生部は、希釈された前記液体吸湿材に対して、前記超音波を間欠的に照射する機能を備えている構成としてもよい。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記空調機から放出された暖かい空気を前記超音波式霧化再生部へ供給する暖気供給流路を備えている構成としてもよい。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記霧化液滴を含む気体を前記給水部へ送る霧化液滴回収流路を備えている構成としてもよい。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記空調機から放出された冷たい空気を前記霧化液滴回収流路に供給する冷気供給流路を備えている構成としてもよい。
本発明における一実施形態の空調装置において、前記調湿機は、前記液体吸湿材の濃度を検出する濃度検出部をさらに備え、前記調湿機制御部は、前記濃度検出部が検出した濃度に基づいて前記調湿機から室内に排出する空気の相対湿度を把握し、前記相対湿度に基づいて湿度制御を行う構成としてもよい。
本発明によれば、除湿だけでなく十分に加湿が行える空調装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態の空調装置1の概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の空調装置における調湿機20の概略構成図である。 図3は、空調機10から排出される空気A1の相対湿度と、それと平衡する液体吸湿材Wの濃度との関係を示すグラフである。 図4は、第2実施形態の空調装置2の概略構成を示すブロック図である。 図5は、第2実施形態の空調装置2における調湿機20Aの概略構成図である。 図6は、第3実施形態の空調装置3における調湿機の概略構成を示すブロック図である。 図7は、第3実施形態の空調装置3における調湿機20Bの概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態の空調装置1について説明する。
なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、第1実施形態の空調装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の空調装置1は、ヒートポンプ11を有する空調機10と、液体デシカント方式の調湿機20と、空気輸送流路30と、制御部40と、を備えている。
空調機10は、室内機12と、室外機13と、ヒートポンプ11と、を備えている。なお、室内機12、室外機13、およびヒートポンプ11の具体的な構成は、従来一般のエアコンと同一であり、詳細な説明を省略する。
概略説明すると、室内機12は、ファンや熱交換部(ともに図示略)を備えており、ファンの回転により室内の空気が室内機12の内部に取り込まれ、熱交換部によって温度もしくは湿度が調整された空気が排出される。
室外機13は、ファン、熱交換部、圧縮機および凝縮機(全て図示略)等を備えており、排気が外部に排出される。ヒートポンプ11は、熱媒体と、熱媒体を流通させる管路と、を備えている。
本実施形態の調湿機20は、水分を含んだ液体吸湿材Wを霧化させる方式の調湿機、いわゆる液体デシカント方式の調湿機である。調湿機20の詳細な構成については後で説明する。
空気輸送流路30は、空調機10と調湿機20とを接続する流路であって、空調機10から排出された空気を調湿機20に輸送する。本実施形態の空調装置1において、空調機10は、空気輸送流路30を介して温度が調整された空気を調湿機20に供給し、調湿機20は、調湿空気放出流路23を介して湿度が調整された空気を室内に排出する。
制御部40は、空調機制御部41と、調湿機制御部42と、を備えている。
空調機制御部41は、空調機10の各部を制御することにより、空調機10から排出される空気の温度を制御する。調湿機制御部42は、調湿機20の各部を制御することにより、調湿機20から排出される空気の湿度を制御する。
また、調湿機制御部42は、濃度検出部215(図2)が検出した濃度に基づいて、調湿空気放出流路23を介して調湿機20から室内に放出する空気の相対湿度を把握し、相対湿度に基づいて湿度制御を行う。
以下、調湿機20の構成を説明する。
図2は、第1実施形態の空調装置における調湿機20の概略構成図である。
図2に示すように、本実施形態の調湿機20は、調湿部21と、超音波式霧化再生部24と、給水部14と、第1液体吸湿材輸送流路22と、第2液体吸湿材輸送流路25と、調湿空気放出流路23と、空気導入流路26と、霧化液滴回収流路28と、給水流路16と、を備えている。さらに、調湿機20は筐体201を備えており、筐体201の内部空間201cに上述した各構成部が収容されている。
<調湿部>
調湿部21は、調湿槽211と、ブロア212と、ノズル213と、濃度検出部215と、を備えている。調湿部21は、空気輸送流路30を介して空調機10と接続されており、空調機10から供給された空気A1を、吸湿性物質を含む液体吸湿材Wに接触させることにより、空気A1に含まれる水分の少なくとも一部を液体吸湿材Wに吸収させて調湿、或は、空調機から供給された空気に液体吸湿材Wに含まれる水分の少なくとも一部を供給し、調湿する。
調湿槽211の内部には、液体吸湿材Wが貯留されている。液体吸湿材Wについては後述する。また、調湿槽211の内部には、液体吸湿材Wの濃度を検出するための濃度検出部215が設置されている。濃度検出部215としては、例えば屈折率変化を検出することで濃度を測定する方式の濃度計が用いられる。
なお、濃度検出部215は、調湿槽211の内部に貯留される液体吸湿材Wの濃度を検出するように配置されているが、濃度検出部215の配置位置は図示した位置に限らない。例えば、ノズル213内もしくはその近傍に配置することで、ノズル213から供給される液体吸湿材Wの濃度を検出するようにしてもよい。
ノズル213は、調湿槽211の内部空間の上部に配置されている。ノズル213から供給された液体吸湿材Wは、調湿槽211の内部空間に設置されたハニカムフィルタ33を伝わって下方へ流れ落ち、この際に、空調機10から供給された空気A1と接触する。この種の液体吸湿材Wと空気A1との接触の形態は、一般に「流下方式」と呼ばれる。
なお、液体吸湿材W1と空気との接触形態は、流下方式に限らず、他の方式を用いることができる。例えば、調湿槽211に貯留された液体吸湿材Wの中に空気を泡状にして供給する方式、いわゆるバブリング方式を用いることもできる。
ブロア212は、空調機10から送られてきた空気A1を調湿槽211内へ送り込み、調湿空気放出流路23の排出口23aに向かう気流を発生させる。このとき、空気A1中に含まれる水分の少なくとも一部が、液体吸湿材Wに吸収されることによって調湿される。調湿部21において湿度が調整された調湿空気A5は、調湿空気放出流路23を介して室内へ供給される。
(液体吸湿材)
液体吸湿材Wは、水分を吸収する性質(吸湿性)を示す液体であり、例えば温度が25℃、相対湿度が50%、大気圧下の条件で吸湿性を示す液体が好ましい。液体吸湿材Wは、後述する吸湿性物質を含んでいる。また、液体吸湿材Wは、吸湿性物質と溶媒とを含んでいてもよい。この種の溶媒としては、吸湿性物質を溶解させる、または吸湿性物質と混和する溶媒が挙げられ、例えば水が挙げられる。吸湿性物質は、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよい。
吸湿性物質として用いられる有機材料としては、例えば2価以上のアルコール、ケトン、アミド基を有する有機溶媒、糖類、保湿化粧品などの原料として用いられる公知の材料などが挙げられる。それらの中でも、親水性が高いことから、吸湿性物質として好適に用いられる有機材料としては、2価以上のアルコール、アミド基を有する有機溶媒、糖類、保湿化粧品等の原料として用いられる公知の材料が挙げられる。
2価以上のアルコールとしては、例えばグリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどが挙げられる。
アミド基を有する有機溶媒としては、例えばホルムアミド、アセトアミドなどが挙げられる。
糖類としては、例えばスクロース、プルラン、グルコース、キシロール、フラクトース、マンニトール、ソルビトールなどが挙げられる。
保湿化粧品などの原料として用いられる公知の材料としては、例えば2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)、ベタイン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが挙げられる。
吸湿性物質として用いられる無機材料としては、例えば塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、臭化リチウム、臭化カルシウム、臭化カリウム、水酸化ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。
吸湿性物質の親水性が高いと、例えば吸湿性物質の材料を水と混合したときに、液体吸湿材Wの表面(液面)近傍における水分子の割合が多くなる。後述する超音波式霧化再生部24では、液体吸湿材Wの表面近傍から霧状液滴を発生させて、液体吸湿材Wから水分を分離する。そのため、液体吸湿材Wの表面近傍における水分子の割合が多いと、水分を効率的に分離できる点で好ましい。また、液体吸湿材Wの表面近傍における吸湿性物質の割合が相対的に少なくなるため、超音波式霧化再生部24での吸湿性物質の損失を抑えられる点で好ましい。
液体吸湿材Wのうち、調湿部21での処理に用いられる液体吸湿材W1に含まれる吸湿性物質の濃度は、特に限定されないが、40質量%以上であることが好ましい。吸湿性物質の濃度が40質量%以上である場合、液体吸湿材W1は、効率良く水分を吸収することができる。
液体吸湿材Wの粘度は、25mPa・s以下であることが好ましい。これにより、後述する超音波式霧化再生部24において、液体吸湿材Wの液面に液体吸湿材Wの液柱を生じさせやすい。そのため、液体吸湿材Wから効率良く水分を分離することができる。
<霧化再生部>
図2に示すように、超音波式霧化再生部24は、霧化再生槽241と、ブロア242と、超音波振動子243と、誘導管244と、を備えている。超音波式霧化再生部24は、調湿部21から供給された液体吸湿材W2に含まれる水分の少なくとも一部を霧化し、液体吸湿材W2から水分の少なくと一部を除去することにより、液体吸湿材W2を再生する。
霧化再生槽241の内部には、再生すべき液体吸湿材W2が貯留されている。霧化再生槽241には、第1液体吸湿材輸送流路22、第2液体吸湿材輸送流路25、空気導入流路26、および霧化液滴回収流路28が接続されている。
霧化再生槽241は、第1液体吸湿材輸送流路22を介して調湿部21の調湿槽211と接続されており、第1液体吸湿材輸送流路22を通じて、調湿槽211内の水分を含んだ液体吸湿材W2が供給される。
本実施形態におけるブロア242は、筐体201の外部空間から、空気導入流路26を介して霧化再生槽241の内部に室内の空気A2を送り込み、生成された霧化液滴W3を霧化再生槽241の内部から、霧化液滴回収流路28を介して給水部14へ送る気流を発生させる。
超音波振動子243は、霧化再生槽241内に貯留された液体吸湿材W2に超音波を照射することにより、液体吸湿材W2から水分を含む霧化液滴W3を発生させる。超音波振動子243から液体吸湿材W2に超音波が照射される際、超音波の発生条件を調整することによって、液体吸湿材W2の液面9に液体吸湿材W2の液柱Cを生じさせることができる。本実施形態では、2.4MHzの超音波を照射している。霧化液滴W3は、液体吸湿材W2の液柱Cから多く発生する。
誘導管244は、液体吸湿材W2から発生した霧化液滴W3を霧化液滴回収流路28の排気口28aに誘導する。調湿機20を上方から見たとき、誘導管244は、排気口28aの周囲および液柱Cの周囲をそれぞれ囲む設計とされているため、液体吸湿材W2の液面9から上方に向かう気流によって、液体吸湿材W2の液柱Cから発生した霧化液滴W3が排気口28aへと誘導される。
霧化液滴回収流路28は、霧化液滴W3を含む空気A3、すなわち水蒸気を給水部14に向けて輸送する。水蒸気から回収される水は、給水部14内に貯留された水に加えられる。超音波式霧化再生部24では、液体吸湿材W2から水分を分離することにより、液体吸湿材W2の吸湿性能が再び高まり、液体吸湿材W2を調湿部21に戻して再利用することができる。
給水部14は、超音波式霧化再生部24と調湿部21との間に配置され、調湿部21へ水を供給する。給水部14は、水を貯留する第3貯留槽141を備える。第3貯留槽141には、超音波式霧化再生部24において生成された水蒸気を第3貯留槽141内に導入するための霧化液滴回収流路28と、第3貯留槽141内に貯留された水を調湿部21の調湿槽211へ供給するための給水流路16が接続されている。さらに、第3貯留槽141には、水道水を供給可能な給水管17が接続されており、給水管17から所定量の水が適宜補填されるようになっている。
調湿部21と超音波式霧化再生部24とは、液体吸湿材Wの循環流路を構成する第1液体吸湿材輸送流路(循環流路)22と第2液体吸湿材輸送流路(循環流路)25とによって接続されている。第1液体吸湿材輸送流路22は、水分を含んだ液体吸湿材W2を調湿部21から超音波式霧化再生部24に輸送する。第2液体吸湿材輸送流路25は、水分が除去されて再生された液体吸湿材Wを超音波式霧化再生部24から調湿部21に輸送する。
調湿槽211における第2液体吸湿材輸送流路25の接続箇所は、調湿槽211内の液体吸湿材W1の液面7よりも上方に位置し、上述のノズル213に接続されている。第2液体吸湿材輸送流路25の途中には、液体吸湿材W1を調湿部21側だけで循環させるためのポンプ252と、三方弁70とが設けられている。
調湿槽211の底部には第3液体吸湿材輸送流路18が接続されており、三方弁70を介して第2液体吸湿材輸送流路25に接続されている。あるいは、三方弁70を用いることなく第2液体吸湿材輸送流路25に第3液体吸湿材輸送流路18が直接接続されていてもよい。
調湿部21内に貯留された液体吸湿材W2の一部は、調湿槽211の下部に接続された第3液体吸湿材輸送流路18と第2液体吸湿材輸送流路25の一部とによって構成される循環流路によって、調湿部21側のみで循環される。第3液体吸湿材輸送流路18の途中に液体吸湿材Wを循環させるためのポンプ253を配置してもよい。
<調湿機の作用>
次に、本実施形態の空調装置1の作用、特に調湿機20の作用について述べる。
図3は、空調機10から排出される空気A1の相対湿度と、それと平衡する液体吸湿材Wの濃度との関係を示すグラフである。図3において、横軸は液体吸湿材Wの濃度を示し、縦軸は平衡相対湿度を示す。
一般的に、空調機10とは別に加湿機を用いた場合、加湿機において生成した水蒸気を単に室内へ直接放出するだけのため、湿度の制御が難しく、一定の湿度を維持することができない。そのため、状態によっては一部に結露が生じたり、湿度の分布が生じたりしてしまう。また、乾式デシカント方式の加湿器の場合、吸着した水分を加熱等により室内へ放出することで加湿が可能であるが、冬季は絶対湿度が低いため、十分な加湿を行うことができない。
これに対して、本実施形態の調湿機20では、液体デシカント方式を採用しているため、年間を通じて湿度をセルフコントロールすることが可能となり、結露が生じない調湿空気を供給することができる。このような調湿機20では、空調機10において設定温度近傍まで制御された空気A1を調湿機20に導入して液体吸湿材Wに接触させ、空気A1の相対湿度を結露の生じない平衡相対湿度となるように調湿(除湿および加湿)を行う。
図3に示すように、本実施形態の空調装置1では、一例として、液体吸湿材Wの濃度を90%に維持することで、広い温度範囲で、平衡相対湿度が30%の調湿空気を連続生成することができる。ここで、暖房運転時に室温を変えることなく、例えば、相対湿度が30%の空気A1を、目標値として相対湿度50%になるまで調湿(加湿)する場合を想定する。
この場合、給水部14から調湿部21に対して水を供給し、調湿槽211内に貯留されている液体吸湿材Wの濃度を、現在の90%から80%にまで希釈する。このとき、濃度検出部215によって液体吸湿材Wの濃度をモニタしながら希釈を行う。液体吸湿材Wを希釈することで接触空気A1の相対湿度が下がって、液体吸湿材Wに接触させる空気A1との蒸気圧の差が大きくなるため、液体吸湿材Wの濃度に対して平衡となる湿度50%にまで加湿される。これは、図3に示す状態Bから状態Aまで変化させることに相当する。
すなわち、空調機10において設定温度近傍まで制御された空気A1が調湿部21へ導入され、ノズル213から調湿槽211内へ供給される濃度80%の液体吸湿材Wに接触することで調湿が行われるが、このとき空気A1は、当該空気A1とは蒸気圧差のある液体吸湿材Wに接触することで湿度30%から湿度50%にまで加湿される。
このように、調湿機20では、導入空気を接触させる液体吸湿材Wの濃度に対して、室内へ排出される空気の相対湿度が平衡相対湿度となるように調湿(加湿)を行うことによって、設定温度および設定相対湿度の空気が室内へ供給されることになる。このため、室温を低下させたり、結露を生じさせたりすることなく、室内環境を快適に維持することができる。
液体吸湿材Wの濃度を一定に維持するために、本実施形態では、濃度検出部215の検出結果に基づいて、超音波式霧化再生部24における水分の霧化量と、給水部14から調湿部21に供給する水の量と、を制御することによって、調湿槽211内の液体吸湿材Wの濃度を所定の濃度に維持することができる。
本実施形態では、給水部14から供給される水によって、調湿部21の調湿槽211内に貯留された液体吸湿材Wを所望の濃度にまで希釈することができる。具体的には、調湿機制御部42において、濃度検出部215において検出された液体吸湿材W1の濃度に基づいて、給水部14から供給する水の量を制御する。
希釈された液体吸湿材Wの一部は、第3液体吸湿材輸送流路18と第2液体吸湿材輸送流路25の一部によって構成される循環流路内を流動し、ノズル213から調湿槽211内へ供給される際に、空調機10から供給された空気A1に接触する。
調湿槽211内の液体吸湿材Wは、第1液体吸湿材輸送流路22を介して超音波式霧化再生部24の霧化再生槽241へ輸送される。超音波式霧化再生部24では、超音波振動子243により、霧化再生槽241に貯留された液体吸湿材W2に対して、周波数が2.4MHzの超音波を照射し、液体吸湿材W2の液面9に液柱Cを形成する。空気導入流路26を介して室内から導入された空気A2が液柱Cに接触することで、液柱Cの表面から多くの霧化液滴が生成され、液体吸湿材Wから水分が分離される。
本実施形態では、液体吸湿材Wから分離された水分を液体吸湿材Wに対する希釈用の水として再利用することで、給水管17を通じて給水部14に補填する水の節約が可能である。
超音波式霧化再生部24において再生された液体吸湿材W1は、第2液体吸湿材輸送流路25を介して調湿部21へ輸送される。
調湿機制御部42は、液体吸湿材Wの濃度に対する平衡相対湿度のデータに基づいて、現在の湿度と目標湿度とを比較し、液体吸湿材Wに対する希釈あるいは濃縮を行うことで、液体吸湿材Wの濃度を一定に維持する。これにより、広い温度範囲で、一定の相対湿度の空気を生成することができるため、結露しにくい調湿空気を室内へ供給することができる。
次に、図3に示すように、液体吸湿材Wの濃度が80%のとき、相対湿度が80%の空気A1を、目標値として相対湿度が50%になるまで調湿(除湿)する場合を想定する。
この場合、調湿機20は、給水部14からの給水を停止させた状態で、空調機10から設定温度近傍まで制御された空気A1を調湿部21へ導入し、ノズル213から調湿槽211内へ供給される濃度80%の液体吸湿材に接触させることで、空気A1内に含まれる水分の一部が液体吸湿材Wに吸湿され、湿度80%から湿度50%にまで除湿される。これは、図3において、空気A1の状態を、状態Cから状態Bまで変化させることに相当する。
このように、本実施形態の空調装置1では、液体吸湿材Wの特徴である広い温度範囲での濃度と相対湿度との相関性により、調湿する空気の絶対温度を算出する演算部を用いることなく、相対湿度での制御を行うことができる。
本実施形態の調湿機20は、ヒートポンプ式の空調機10において設定温度近傍まで制御された空気を調湿部21に導入し、加湿あるいは除湿を行うことで調湿している。そのため、空調機10から温度調整済みの空気を調湿機20に供給しても、温度を維持したまま、室内へ放出される出口気流の相対湿度を上げることができる。
そのため、加湿時に蒸し暑さを感じたり、除湿時に寒さを感じたりすることがなくなる。したがって、本実施形態の空調装置1によれば、室内気温の温度変化を最小限に抑えながら、低消費電力で目的の湿度にすることができる。室内の湿度が適切に調整され、室内環境の快適性を高めることができる。また、調湿後の空気に再加熱や再冷却を施す必要がないため、再加熱や再冷却に伴う消費電力の増大を抑えることができる。
本実施形態の調湿機制御部42には、液体吸湿材Wの濃度に対する平衡相対湿度のデータが予め格納されており、現在の湿度と目標湿度とを比較して、液体吸湿材Wを希釈するのか濃縮するのかを判断し、ユーザーの希望に応じた湿度に調湿することができる。
そのため、空調装置1において、より短時間で加湿を行いたい場合は、相対湿度との差分が大きくなる濃度にまで液体吸湿材を希釈することによってより蒸気圧差がとれるため、早く加湿することができる。
一方、空調装置1において、より短時間で除湿を行いたい場合は、相対湿度との差分が大きくなる濃度にまで液体吸湿材Wを濃縮することによって蒸気圧差がとれるため、早く除湿することができる。
このように、本実施形態によれば、除湿、加湿のセルフコントロールが行える空調装置1を提供することができるため、別途、加湿機を用いることもなく、低消費電力で快適な室内空間を実現することができる。そのため、例えば、建物やフロアの用途ごとに異なる調湿が必要な場合に、本実施形態の空調装置1を好適に用いることができる。
また、本実施形態の空調機10は、濃度検出部215を用いて液体吸湿材の濃度をモニタすることにより、液体吸湿材Wの再生状態を確認するだけでなく、調湿機20から室内に排出する空気の相対湿度を把握することができ、これを湿度制御に用いることができる。さらに、湿度制御に必要な湿度センサーの数を減らすことができる。
また、本実施形態の空調機10は、湿度調整機能に加えて液体吸湿材Wの除菌・殺菌機能を備えている。液体吸湿材Wとして用いるグリセリンや塩化リチウム等は、もともと抗菌特性を有しているが、加湿のために希釈した液体吸湿材Wを閉空間で循環させた場合、雑菌やカビの増殖が懸念される。
そこで、本実施形態では、超音波式霧化再生部24において希釈された液体吸湿材Wに対して超音波を照射することで、殺菌処理を施している。液体吸湿材Wの殺菌処理は、霧化再生時にも行われるが、霧化再生を行わないときにも行うことが可能である。
例えば、空調を行っていない場合、希釈した液体吸湿材W1を調湿槽211および霧化再生槽241内に滞留させておくのではなく、超音波振動子243を間欠的に駆動して液体吸湿材Wに対して殺菌処理を施す。
このように、霧化再生モードとは別機能の殺菌殺カビ処理モードでは、ポンプ252,253を駆動させることによって、調湿槽211と霧化再生槽241との間で液体吸湿材を循環させ、調湿部21におけるすべての液体吸湿材に対して満遍なく殺菌処理を施すことが好ましい。
殺菌殺カビ処理モードは、常に実行させておく必要はなく、例えば霧化再生モードが実行されていない期間中に実行される。殺菌殺カビ処理モードは、希釈された液体吸湿材W中における雑菌およびカビの繁殖スピードよりも短い間隔で間欠的に実施されればよい。
本実施形態の調湿機制御部42は、希釈された液体吸湿材Wに照射する超音波の照射時間および出力を制御する。殺菌殺カビ処理モードにおける超音波振動子243の出力は、霧化再生時に液柱Cを形成するときの出力(第1超音波出力)と同じであってもよいが、液柱形成時の出力よりも低い出力(第2超音波出力)であってもよい。
殺菌および殺カビが効果的に得られる周波数は、20MHz以上の高周波であることが知られている。本実施形態では、液柱Cの形成のために周波数が2.4MHzの高周波を照射しており、この高周波を照射することで殺菌および殺カビに対する高い効果を得ることができる。そのため、照射する超音波の出力が液柱Cを形成する出力よりも低い出力であっても、殺菌および殺カビ効果を十分に得ることができる。
時期によって空調装置1を使用しない場合、超音波が照射されない期間が長くなることで雑菌およびカビの繁殖が盛んになるため、霧化再生モードが実行されていない期間中にも定期的あるいは一時的に殺菌殺カビモードを実行することで、液体吸湿材W中に雑菌およびカビが繁殖するのを抑えることができるが、上述したように超音波の出力が低くても殺菌殺カビ効果が得られることから、霧化再生モードが実行されていない期間が長くなった場合でも、殺菌殺カビモードを低消費電力で実行することができる。
さらに、本実施形態の空調装置1では、各々が別体の貯留槽211,241を有する調湿部21と超音波式霧化再生部24とを備えているため、空調機10との組み合わせにおける、調湿部21および超音波式霧化再生部24の各々の配置の自由度が高い。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態の空調装置2について、図4および図5を用いて説明する。
第2実施形態の空調装置2の基本構成は第1実施形態と同一であるが、空調機10から排出される温風を超音波式霧化再生部24におけるキャリアガスとして利用する点が、上述した第1実施形態とは異なる。
図4は、第2実施形態の空調装置2の概略構成を示すブロック図である。図5は、第2実施形態の空調装置2における調湿機20Aの概略構成図である。図4および図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の空調装置2は、一端側が室内機12、他端側が超音波式霧化再生部24に接続された暖気供給流路76Aと、一端側が室外機13、他端側が超音波式霧化再生部24に接続された排熱供給流路76Bと、を備えており、空調機10から排出される暖房時の温風あるいは冷房時の排熱の一部を、キャリアガスとして超音波式霧化再生部24の霧化再生槽241内へ導入させる構成となっている。
本実施形態においても、空調機10により設定温度近傍まで制御された空気を調湿機20に導入し、室内の温度を低下させることなく湿度制御を行うことが可能である。これにより、室内の設定温度を変化させることなく、低消費電力で目的の湿度を得ることができる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることできる。
さらに、霧化再生槽241内に供給されるキャリアガスと液体吸湿材Wの霧化量との関係は、キャリアガスの温度が高いほど、液体吸湿材Wに含まれる水分の霧化量が多くなる特性を有する。そのため、水分の霧化量を多くして液体吸湿材Wの再生性能を高めるためには、超音波式霧化再生部24に導入するキャリアガスの温度が高いことが好ましい。
この観点からすると、本実施形態の空調装置2は、空調機10に接続された暖気供給流路76Aを備えており、例えば、暖房時における温風の一部をキャリアガスとして超音波式霧化再生部24に供給することができるため、液体吸湿材Wの霧化再生効率を高めることができる。
また、冷房時にはその排気を、排熱供給流路76Bを介してキャリアガスとして霧化再生槽241内へ導入し、排熱の一部を霧化に利用する。これにより、液体吸湿材Wに含まれる水分の霧化量が多くなり、液体吸湿材Wの再生性能を高めることができる。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態の空調装置3について、図6および図7を用いて説明する。
第3実施形態の空調装置の基本構成は第2実施形態と同一であるが、空調機から排出される冷風を利用して霧化液滴を回収する構成が、第2実施形態とは異なる。
図6は、第3実施形態の空調装置3における調湿機20Bの概略構成を示すブロック図である。図7は、第3実施形態の空調装置3における調湿機20Bの概略構成図である。図6および図7において、第2実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態の空調装置3は、一端側が空調機10、他端側が霧化液滴回収流路28に接続された、冷気供給流路77Aおよび排気供給流路77Bを備えており、空調機10から排出される冷房時の冷風の一部、あるいは暖房時の排気を霧化液滴回収流路28に供給する構成となっている。
超音波式霧化再生部24において生成された霧化液滴W3を含む気流は、霧化液滴回収流路28を通じて給水部14へと供給されるが、その輸送の際に流路内を通過する過程において徐々に冷やされて、給水部14において水として回収される。そのため、霧化液滴を含む水蒸気から効率よく水を回収するためには、水蒸気の冷却効率を高めることが好ましい。
この観点からすると、本実施形態の空調装置3は、空調機10に接続された冷気供給流路77Aおよび排気供給流路77Bを備えており、例えば、冷房時にその一部の冷風を、冷気供給流路77Aを通じて霧化液滴回収流路28へ導入し、暖房時には、排気の一部を、排気供給流路77Bを通じて水蒸気冷却用として利用する。
これにより、超音波式霧化再生部24から放出される水蒸気から短時間で効率よく水を回収することができ、液体吸湿材Wに対する希釈用の水として再利用することができる。霧化分離した水分を加湿に用いることで、給水部14に新たに補填する水の量を節約することができる。
本実施形態においても、空調機10により設定温度近傍まで制御された空気を調湿機20に導入し、室内の温度を低下させることなく湿度制御を行うことが可能である。これにより、室内の温度を低下させることなく、低消費電力で目的の湿度を得ることができる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態においても、暖気供給流路76Aを介して、空調機10から放出された温風の一部を超音波式霧化再生部24に導入し、霧化再生時のキャリアガスとして利用することができる。これにより、液体吸湿材Wに含まれる水分の霧化量が多くなり、液体吸湿材Wの再生性能を高めることができる、といった第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また本実施形態の場合、濃度検出部215を用いて液体吸湿材Wの濃度を把握することにより、液体吸湿材Wの再生状態を確認するだけでなく、調湿機20から室内に排出する空気の相対湿度を把握することができ、これを湿度制御に用いることができる。さらに、湿度制御に必要な湿度センサーの数を減らすことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、希釈していない液体吸湿材Wを調湿部21に供給する、液体吸湿材供給部を別系統で備えた構成としてもよい。例えば、暖房から冷房へ急に切り替える必要があった場合、希釈した液体吸湿材を再生するのに時間がかかってしまう。そのため、希釈していない濃縮された液体吸湿材Wを別途用意にしておくことによって、急な運転の切り替えにも迅速に対応することが可能となる。これにより、季節の変わり目など、日によって暑い日、寒い日が入れ替わる時期でも、空調装置1の応答性がよくなる。
空調装置1では、液体吸湿材Wの濃度に対する平衡相対湿度のデータが格納されているため、現在の湿度と目標湿度とを比較して、液体吸湿材Wを希釈するのか濃縮するのかを瞬時に判断し、ユーザーの希望に応じた湿度に調湿することができる。
また、例えば、上述した各実施形態では、給水部14から調湿部21に対して水の供給を行い、調湿槽211内の液体吸湿材W1を希釈しているが、超音波式霧化再生部24に対して水の供給を行い、霧化再生槽241内の液体吸湿材W2を希釈してもよい。これにより、超音波による霧化量を増大させることができる。
本発明の一態様は、室内の空調に用いる空調装置に利用可能である。
1,2,3…空調装置、7,9…液面、10…空調機、11…ヒートポンプ、14…給水部、20,20A,20B…調湿機、21…調湿部、22…第1液体吸湿材輸送流路(循環流路)、24…超音波式霧化再生部、25…第2液体吸湿材輸送流路(循環流路)、28…霧化液滴回収流路、40…制御部、41…空調機制御部、42…調湿機制御部、76…暖気供給流路、77…冷気供給流路、215…濃度検出部、C…液柱、W,W1,W2…液体吸湿材、W3…霧化液滴

Claims (7)

  1. ヒートポンプを有する空調機と、
    液体デシカント方式の調湿機と、
    前記空調機から排出される空気の温度を制御する空調機制御部と、前記調湿機から排出される空気の湿度を制御する調湿機制御部と、を含む制御部と、
    を備え、
    前記調湿機は、吸湿性物質を含む液体吸湿材と前記空調機から供給された空気とを接触させることにより、前記空調機から供給された空気に含まれる水分の少なくとも一部を前記液体吸湿材に吸収させる、或は、前記空調機から供給された空気に前記液体吸湿材に含まれる水分の少なくとも一部を供給する調湿部と、
    前記液体吸湿材に対して超音波を照射して前記液体吸湿材の液面に液柱を形成することで霧化液滴を生成し、前記液体吸湿材から水分の少なくとも一部を除去することによって前記液体吸湿材を再生する超音波式霧化再生部と、
    前記調湿部および前記超音波式霧化再生部のうち少なくともいずれか一方に前記液体吸湿材を希釈するための水を供給する給水部と、
    少なくとも前記調湿部および前記超音波式霧化再生部との間で前記液体吸湿材を循環させる循環流路と、を有して、湿度が調整された空気を室内に排出し、
    前記調湿機制御部は、前記液体吸湿材の濃度を制御するとともに、前記液体吸湿材に照射する前記超音波の照射時間および出力を制御する、空調装置。
  2. 前記超音波式霧化再生部は、
    希釈された前記液体吸湿材に対して、前記液柱を形成するための第1超音波出力よりも低い第2超音波出力で前記超音波を照射する機能を備えている、
    請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記超音波式霧化再生部は、
    希釈された前記液体吸湿材に対して、前記超音波を間欠的に照射する機能を備えている、
    請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記空調機から放出された暖かい空気を前記超音波式霧化再生部へ供給する暖気供給流路を備えている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の空調装置。
  5. 前記霧化液滴を含む気体を前記給水部へ送る霧化液滴回収流路を備えている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の空調装置。
  6. 前記空調機から放出された冷たい空気を前記霧化液滴回収流路に供給する冷気供給流路を備えている、請求項5に記載の空調装置。
  7. 前記調湿機は、前記液体吸湿材の濃度を検出する濃度検出部をさらに備え、
    前記調湿機制御部は、前記濃度検出部が検出した濃度に基づいて前記調湿機から室内に排出する空気の相対湿度を把握し、前記相対湿度に基づいて湿度制御を行う、請求項1から6のいずれか一項に記載の空調装置。
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