JP2022091504A - レーザ照射システム、基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板にレーザ光を照射して処理する際に、当該レーザ光の照射を効率よく行う。【解決手段】基板にレーザ光を照射するレーザ照射システムであって、レーザ光をパルス状に発振するレーザ発振器と、前記レーザ発振器からのレーザ光を異なる方向に変向させる光学素子と、前記光学素子を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光学素子を制御して、前記基板に照射されるレーザ光の周波数を調整する。【選択図】図3
Description
本開示は、レーザ照射システム、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
特許文献1には、半導体装置の製造方法が開示されている。かかる半導体装置の製造方法は、半導体基板の裏面よりCO2レーザを照射して剥離酸化膜を局所的に加熱する加熱工程と、剥離酸化膜中、及び/又は剥離酸化膜と半導体基板との界面において剥離を生じさせて、半導体素子を転写先基板に転写させる転写工程と、を含む。
本開示にかかる技術は、基板にレーザ光を照射して処理する際に、当該レーザ光の照射を効率よく行う。
本開示の一態様は、基板にレーザ光を照射するレーザ照射システムであって、レーザ光をパルス状に発振するレーザ発振器と、前記レーザ発振器からのレーザ光を異なる方向に変向させる光学素子と、前記光学素子を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光学素子を制御して、前記基板に照射されるレーザ光の周波数を調整する。
本開示によれば、基板にレーザ光を照射して処理する際に、当該レーザ光の照射を効率よく行うことができる。
上述した特許文献1に記載の方法では、剥離酸化膜に対してCO2レーザを局所的に照射している。この点、発明者らが鋭意検討した結果、このように剥離酸化膜の一部にCO2レーザを照射しただけでは、酸化剥離膜からの基板の剥離が適切に行われない場合があることが分かった。そこで、基板が剥離できる程度に酸化剥離膜に対してCO2レーザを照射する範囲を大きくする必要がある。かかる場合、レーザヘッドからCO2レーザを一度に照射する範囲には限界があるため、例えば基板を保持するチャックを回転又は移動させて、当該CO2レーザを照射する範囲を大きくする。また、基板処理の効率向上(生産性向上)や装置のフットプリント削減の観点から、チャックを回転させつつ、CO2レーザを径方向に移動させて、酸化剥離膜全面(基板全面)に対してCO2レーザを照射するのが好ましい。
上述のようにレーザヘッドからCO2レーザ(以下、レーザ光という。)を照射する場合、例えばレーザ光はパルス状に照射される。そして、例えばチャックを回転させながら、レーザ光を径方向外側から内側に移動させる際、基板の剥離を基板面内で均一に行うためには、レーザ光を照射する間隔、すなわちパルスの間隔を一定にするのが好ましい。しかしながら、チャックを回転させながら、レーザ光が径方向外側から内側に移動するにしたがって、チャックの回転速度が速くなる。かかる場合、チャックの回転速度が上限に達すると、レーザ光の照射位置が径方向内側に移動するにつれ、レーザ光の間隔は小さくなっていき、中心部ではレーザ光が重なる場合もあり得る。
そこで、レーザ光の照射間隔を調整する必要がある。具体的にレーザ光の照射間隔を調整するには、例えばレーザ光の周波数を制御する。すなわち、レーザ光の照射位置が酸化剥離膜の径方向外側にある場合には周波数を大きくし、レーザ光の照射位置が内側にある場合に周波数を小さくする。そうすると、レーザ光を照射する間隔を一定にすることができる。
このようにレーザ光の周波数を制御する際、例えばレーザヘッドのレーザ発振器においてレーザ光の周波数を制御する場合、レーザ光の出力やパルス波形を考慮してパラメータを調整する必要がある。例えば、酸化剥離膜の径方向外側と内側で剥離させるために必要なレーザ光のエネルギーが同じである場合、外側におけるレーザ光の周波数を大きくすると出力を大きくし、内側におけるレーザ光の周波数を小さくすると出力を小さくする必要がある。さらに、レーザ発振器においてレーザ光の周波数を変更すると、当該レーザ光のパルス波形も変わる。したがって、レーザ光の出力やパルス波形を考慮した複雑な調整が必要となり、レーザ処理のプロセス制御が難しい。
本開示にかかる技術は、基板にレーザ光を照射して処理する際に、当該レーザ光の照射を効率よく行う。以下、本実施形態にかかるレーザ照射システム、基板処理装置としてのウェハ処理装置、及び基板処理方法としてのウェハ処理方法ついて、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態にかかる後述のウェハ処理システム1では、図1に示すように第1のウェハW1と第2のウェハW2とが接合された基板としての重合ウェハTに対して処理を行う。以下、第1のウェハW1において、第2のウェハW2に接合される側の面を表面W1aといい、表面W1aと反対側の面を裏面W1bという。同様に、第2のウェハW2において、第1のウェハW1に接合される側の面を表面W2aといい、表面W2aと反対側の面を裏面W2bという。
第1のウェハW1は、例えばシリコン基板等の半導体ウェハである。第1のウェハW1の表面W1aには、デバイス層D1と表面膜F1が表面W1a側からこの順で積層されている。デバイス層D1は、複数のデバイスを含む。表面膜F1としては、例えば酸化膜(SiO2膜、TEOS膜)、SiC膜、SiCN膜又は接着剤などが挙げられる。なお、表面W1aには、デバイス層D1と表面膜F1が形成されていない場合もある。
第2のウェハW2も、例えばシリコン基板等の半導体ウェハである。第2のウェハW2の表面W2aには、レーザ吸収層P、デバイス層D2、表面膜F2が表面W2a側からこの順で積層されている。レーザ吸収層Pは、後述するようにレーザ照射システム110から照射されたレーザ光を吸収する。レーザ吸収層Pには、例えば酸化膜(SiO2膜)が用いられるが、レーザ光を吸収するものであれば特に限定されない。デバイス層D2と表面膜F2はそれぞれ、第1のウェハW1のデバイス層D1と表面膜F1と同様である。そして、第1のウェハW1の表面膜F1と第2のウェハW2の表面膜F2が接合される。なお、レーザ吸収層Pの位置は、上記実施形態に限定されず、例えばデバイス層D2と表面膜F2の間に形成されていてもよい。また、表面W2aには、デバイス層D2と表面膜F2が形成されていない場合もある。この場合、レーザ吸収層Pは第1のウェハW1側に形成され、第1のウェハW1側のデバイス層D1が第2のウェハW2側に転写される。
図2に示すようにウェハ処理システム1は、搬入出ブロック10、搬送ブロック20、及び処理ブロック30を一体に接続した構成を有している。搬入出ブロック10と処理ブロック30は、搬送ブロック20の周囲に設けられている。具体的に搬入出ブロック10は、搬送ブロック20のY軸負方向側に配置されている。処理ブロック30の後述するウェハ処理装置31は搬送ブロック20のX軸負方向側に配置され、後述する洗浄装置32は搬送ブロック20のX軸正方向側に配置されている。
搬入出ブロック10は、例えば外部との間で複数の重合ウェハT、複数の第1のウェハW1、複数の第2のウェハW2をそれぞれ収容可能なカセットCt、Cw1、Cw2がそれぞれ搬入出される。搬入出ブロック10には、カセット載置台11が設けられている。図示の例では、カセット載置台11には、複数、例えば3つのカセットCt、Cw1、Cw2をX軸方向に一列に載置自在になっている。なお、カセット載置台11に載置されるカセットCt、Cw1、Cw2の個数は、本実施形態に限定されず、任意に決定することができる。
搬送ブロック20には、X軸方向に延伸する搬送路21上を移動自在に構成されたウェハ搬送装置22が設けられている。ウェハ搬送装置22は、重合ウェハT、第1のウェハW1、第2のウェハW2を保持して搬送する、例えば2つの搬送アーム23、23を有している。各搬送アーム23は、水平方向、鉛直方向、水平軸回り及び鉛直軸周りに移動自在に構成されている。なお、搬送アーム23の構成は本実施形態に限定されず、任意の構成を取り得る。そして、ウェハ搬送装置22は、そして、ウェハ搬送装置22は、カセット載置台11のカセットCt、Cw1、Cw2、後述するウェハ処理装置31及び洗浄装置32に対して、重合ウェハT、第1のウェハW1、第2のウェハW2を搬送可能に構成されている。
処理ブロック30は、ウェハ処理装置31と洗浄装置32を有している。ウェハ処理装置31は、第2のウェハW2のレーザ吸収層Pにレーザ光を照射して、第1のウェハW1から第2のウェハW2を剥離する。なお、ウェハ処理装置31の構成は後述する。
洗浄装置32は、ウェハ処理装置31で分離された第1のウェハW1の表面W1aに形成されたレーザ吸収層Pの表面を洗浄する。例えばレーザ吸収層Pの表面にブラシを当接させて、当該表面をスクラブ洗浄する。なお、表面の洗浄には、加圧された洗浄液を用いてもよい。また、洗浄装置32は、第1のウェハW1の表面W1a側と共に、裏面W1bを洗浄する構成を有していてもよい。
以上のウェハ処理システム1には、制御部としての制御装置40が設けられている。制御装置40は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理システム1における重合ウェハTの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、ウェハ処理システム1における後述のウェハ処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御装置40にインストールされたものであってもよい。
次に、上述したウェハ処理装置31について説明する。
図3及び図4に示すようにウェハ処理装置31は、重合ウェハTを上面で保持する、基板保持部としてのチャック100を有している。チャック100は、第1のウェハW1の裏面W1bの全面を吸着保持する。なお、チャック100は裏面W1bの一部を吸着保持してもよい。チャック100には、重合ウェハTを下方から支持し昇降させるための昇降ピン(図示せず)が設けられている。昇降ピンは、チャック100を貫通して形成された貫通孔(図示せず)を挿通し、昇降自在に構成されている。
チャック100は、エアベアリング101を介して、スライダテーブル102に支持されている。スライダテーブル102の下面側には、回転機構103が設けられている。回転機構103は、駆動源として例えばモータを内蔵している。チャック100は、回転機構103によってエアベアリング101を介して、θ軸(鉛直軸)回りに回転自在に構成されている。スライダテーブル102は、その下面側に設けられた移動機構104によって、基台106に設けられY軸方向に延伸するレール105に沿って移動可能に構成されている。なお、移動機構104の駆動源は特に限定されるものではないが、例えばリニアモータが用いられる。
チャック100の上方には、レーザ照射システム110が設けられている。レーザ照射システム110は、レーザヘッド111、光学系112、及びレンズ113を有している。レンズ113は、昇降機構(図示せず)によって昇降自在に構成されていてもよい。
レーザヘッド111は、レーザ光をパルス状に発振するレーザ発振器120を有している。このレーザ光は、いわゆるパルスレーザであり、そのパワーが0(ゼロ)と最大値を繰り返すものである。レーザ発振器120から発振されるレーザ光の周波数は、後述する音響光学変調器121が制御できる最高周波数である。また、本実施形態ではレーザ光はCO2レーザ光であり、CO2レーザ光の波長は例えば8.9μm~11μmである。なお、レーザヘッド111は、レーザ発振器120の他の機器、例えば増幅器などを有していてもよい。
光学系112は、レーザ発振器120からのレーザ光を異なる方向に変向させる、光学素子としての音響光学変調器(AOM)121と、レーザ発振器120からのレーザ光を減衰させ、レーザ光の出力を調整する減衰器としてのアッテネータ122とを有している。音響光学変調器121とアッテネータ122は、レーザ発振器120側からこの順で設けられている。
音響光学変調器121は、レーザ光の強度や位置を電気的に高速で制御する光学変調器である。図5に示すように音響光学変調器121は、レーザ発振器120からのレーザ光L1が入射した際、電圧を印加してレーザ光L1の屈折率を変化させることで、当該レーザ光L1を異なる方向に変向させる。具体的には電圧を調整することで、レーザ光L1の変更角度を制御する。本実施形態では、例えばレーザ光L1を2つの異なる方向に変向させ、一方向のレーザ光L2はレーザ吸収層P(重合ウェハT)に照射され、他方向のレーザ光L3はレーザ吸収層Pに照射されない。このレーザ光L2、L3の変向を制御することで、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2の周波数を調整することができる。
ここで従来、レーザ照射システムが本実施形態の音響光学変調器を備えていない場合、例えばレーザ発振器においてレーザ光の周波数を制御していた。かかる場合、上述したようにレーザ光の出力やパルス波形を考慮してパラメータを調整する必要がある。例えば重合ウェハの径方向外側と内側で剥離に必要なレーザ光のエネルギーが同じである場合、外側におけるレーザ光の周波数を大きくすると出力を大きくし、内側におけるレーザ光の周波数を小さくすると出力を小さくする必要がある。さらに、レーザ発振器においてレーザ光の周波数を変更すると、当該レーザ光のパルス波形も変わる。したがって、レーザ光の出力やパルス波形を考慮した複雑な調整が必要となり、レーザ処理のプロセス制御が難しい。
この点、本実施形態では、音響光学変調器121を用いてレーザ光L1のパルスを間引くことによって、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2の周波数を調整することができる。例えば、あるタイミングにおいて、レーザ光L1に対するレーザ光L2とレーザ光L3の変向率を100:0にすれば、レーザ光L1がそのままレーザ光L2となってレーザ吸収層Pに照射される。一方、別のタイミングにおいて、レーザ光L1に対するレーザ光L2とレーザ光L3の変向率を0:100にすれば、レーザ光L2は0(ゼロ)となり、レーザ吸収層Pにレーザ光L2は照射されない。かかる場合、図6(a)に示すレーザ発振器120からのレーザ光L1の周波数に対して、図6(b)に示す音響光学変調器121で変向したレーザ光L2の周波数を調整することができる。なお、図6の横軸は時間を示し、縦軸はレーザ光L2の強度を示す。すなわち、図6のグラフ中の密度がレーザ光L2の周波数を示す。
しかもこの場合、レーザ発振器120から発振されるレーザ光L1の周波数を変更しないので、レーザ光L1のパルス波形は変わらず、レーザ光L2のパルス波形もレーザ光L1のパルス波形と同じにできる。したがって、レーザ光L2の周波数を容易に調整することができ、上述したような従来の複雑な調整は不要となり、レーザ処理のプロセス制御が容易となる。
なお、本実施形態では光学素子として音響光学変調器121を用いたが、これに限定されない。例えば光学素子として、電気光学変調器(EOM)を用いてもよい。また、音響光学偏向器(AOD)や電気光学偏向器(EOD)などの光学偏向器を用いてもよい。
レンズ113は、筒状の部材であり、チャック100に保持された重合ウェハTにレーザ光を照射する。レーザ照射システム110から発せられたレーザ光は第2のウェハW2を透過し、レーザ吸収層Pに照射される。
図4に示すようにチャック100の上方には、搬送パッド130が設けられている。搬送パッド130は、昇降機構(図示せず)によって昇降自在に構成されている。また、搬送パッド130は、第2のウェハW2の吸着面を有している。そして、搬送パッド130は、チャック100と搬送アーム23との間で第2のウェハW2を搬送する。具体的には、チャック100を搬送パッド130の下方(搬送アーム23との受渡位置)まで移動させた後、搬送パッド130は第2のウェハW2の裏面W2bを吸着保持し、第1のウェハW1から剥離する。続いて、剥離された第2のウェハW2を搬送パッド130から搬送アーム23に受け渡して、ウェハ処理装置31から搬出する。
次に、以上のように構成されたウェハ処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。なお、本実施形態では、ウェハ処理システム1の外部の接合装置(図示せず)において、第1のウェハW1と第2のウェハW2が接合され、予め重合ウェハTが形成されている。
先ず、重合ウェハTを複数収納したカセットCtが、搬入出ブロック10のカセット載置台11に載置される。
次に、ウェハ搬送装置22によりカセットCt内の重合ウェハTが取り出され、ウェハ処理装置31に搬送される。ウェハ処理装置31において重合ウェハTは、搬送アーム23からチャック100に受け渡され、チャック100に吸着保持される。続いて、移動機構104によってチャック100を処理位置に移動させる。この処理位置は、レーザ照射システム110から重合ウェハT(レーザ吸収層P)にレーザ光を照射できる位置である。
次に、図7及び図8に示すようにレーザ照射システム110からレーザ吸収層P、より詳細にはレーザ吸収層Pと第2のウェハW2の界面にレーザ光L2(CO2レーザ光)をパルス状に照射する。レーザ光L2は、図5に示したようにレーザ発振器120からのレーザ光L1が変向してレーザ吸収層Pに照射されるレーザ光である。レーザ光L2は、第2のウェハW2の裏面W2b側から当該第2のウェハW2を透過し、レーザ吸収層Pにおいて吸収される。そして、このレーザ光L2によって、レーザ吸収層Pと第2のウェハW2との界面において剥離が生じる。
レーザ吸収層Pにレーザ光L2を照射する際、回転機構103によってチャック100(重合ウェハT)を回転させると共に、移動機構104によってチャック100をY軸方向に移動させる。そうすると、レーザ光L2は、レーザ吸収層Pに対して径方向外側から内側に向けて照射され、その結果、外側から内側に螺旋状に照射される。なお、図8に示す黒塗り矢印はチャック100の回転方向を示している。
レーザ光L2は同心円状に環状に照射してもよい。また、レーザ吸収層Pにおいて、レーザ光L2は径方向内側から外側に向けて照射されてもよい。
また、本実施形態ではレーザ吸収層Pにレーザ光L2を照射するにあたり、チャック100を回転させたが、レンズ113を移動させて、チャック100に対してレンズ113を相対的に回転させてもよい。また、チャック100をY軸方向に移動させたが、レンズ113をY軸方向に移動させてもよい。
こうしてウェハ処理装置31では、レーザ吸収層Pにレーザ光L2がパルス状に照射される。そして、レーザ光L2をパルス状に発振させた場合、ピークパワー(レーザ光の最大強度)を高くして、レーザ吸収層Pと第2のウェハW2との界面において剥離を発生させることができる。その結果、レーザ吸収層Pから第2のウェハW2を適切に剥離させることができる。
次に、レーザ照射システム110からレーザ吸収層Pにレーザ光L2を照射する際の、当該レーザ光L2の制御方法について説明する。第1のウェハW1と第2のウェハW2の剥離をウェハ面内で均一にするためには、レーザ光L2を照射する間隔、すなわちパルスの間隔を一定にするのが好ましい。しかしながら、パルスの間隔を一定にするために、チャック100(重合ウェハT)を回転させる場合、レーザ光L2が径方向外側から内側に移動するにしたがって、チャック100の回転速度が速くなる。かかる場合、チャック100の回転速度が上限に達すると、レーザ光L2の照射位置が径方向内側に移動するにつれ、レーザ光L2の間隔は小さくなっていき、中心部ではレーザ光L2が重なる場合もあり得る。
そこで、レーザ光L2の周波数を調整して、レーザ光L2の照射間隔を調整する。すなわち、レーザ光L2の照射位置がレーザ吸収層Pの径方向外側にある場合には周波数を大きくし、レーザ光L2の照射位置が内側にある場合に周波数を小さくする。具体的には、図5に示したように音響光学変調器121において、レーザ発振器120からのレーザ光L1を、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2とレーザ吸収層Pに照射されないレーザ光L3に変向させる。そうすると、図6に示したようにレーザ光L1の周波数に対して、レーザ光L2の周波数を調整することができる。また、上述したようにレーザ光L1の周波数は、音響光学変調器121が制御できる最高周波数であるため、レーザ光L2の周波数を任意に調整することができる。
以下、具体例を用いて説明する。なお、この具体例における数値は一例であって、本開示がこの数値に限定されるものではない。例えば、レーザ吸収層Pの径方向外側と内側のそれぞれにおいて、剥離に必要なエネルギーを400μJとする。レーザ吸収層Pの径方向外側におけるレーザ光L2の必要周波数を100kHzとし、内側におけるレーザ光の必要周波数を50kHzとする。レーザ発振器120からのレーザ光L1の周波数は100kHz、出力は40Wとする。
かかる場合、レーザ吸収層Pの径方向外側に対しては、音響光学変調器121においてレーザ発振器120からのレーザ光L1のパルスを間引かない。そうすると、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2の周波数は、レーザ光L1の周波数と同じ100kHzにすることができる。また、レーザ光L2の出力もレーザ光L1の出力と同じ40Wになる。そして、レーザ光L2のエネルギーは400μJ(=40W/100kHz)となり、剥離を適切に行うことができる。
一方、レーザ吸収層Pの径方向内側に対しては、音響光学変調器121においてレーザ発振器120からのレーザ光L1のパルスを半分間引く。そうすると、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2の周波数は、レーザ光L1の周波数の半分である50kHzにすることができる。また、このレーザ光L1の間引きにより、レーザ光L2の出力もレーザ光L1の出力の半分である20Wになる。そして、レーザ光L2のエネルギーは400μJ(=20W/50kHz)となり、剥離を適切に行うことができる。
このようにレーザ光L2の周波数と照射位置に応じて、パルスの間隔が一定になるように、チャック100の回転速度を制御する。そして、レーザ吸収層Pの中心部では、チャック100の最高回転速度を維持し、音響光学変調器121が当該最高回転速度にあわせて、レーザ光L2の周波数を調整する。これにより、チャック100の高回転速度、レーザ光L2の高周波数を最大限維持したレーザ処理を行うことができ、高スループットのレーザ処理を実現することができる。
しかもこの場合、レーザ発振器120からのレーザ光L1の周波数を変更しないので、レーザ光L1のパルス波形は変わらず、レーザ光L2のパルス波形もレーザ光L1のパルス波形と同じにできる。したがって、レーザ光L2の周波数を容易に調整することができ、連続したシームレスな加工が可能となる。その結果、レーザ処理のプロセス制御が容易となり、安定したプロセスを実現することができる。
なお、本実施形態では、レーザ発振器120からのレーザ光L1の出力が40Wであったため、剥離に必要なエネルギー400μJに対して出力の調整は不要であった。この点、例えばレーザ光L1の出力が50Wであった場合には、アッテネータ122においてレーザ光L1の出力を20%減衰させて出力を調整すればよい。
以上のようにレーザ吸収層Pにレーザ光L2を照射した後、次に、移動機構104によってチャック100を受渡位置に移動させる。そして、図9(a)に示すように搬送パッド130で第2のウェハW2の裏面W2bを吸着保持する。その後、図9(b)に示すように搬送パッド130が第2のウェハW2を吸着保持した状態で、当該搬送パッド130を上昇させて、レーザ吸収層Pから第2のウェハW2を剥離する。この際、上述したようにレーザ光L2の照射によってレーザ吸収層Pと第2のウェハW2の界面には剥離が生じているので、大きな荷重をかけることなく、レーザ吸収層Pから第2のウェハW2を剥離することができる。なお、搬送パッド130を鉛直軸周りに回転させて、第2のウェハW2を剥離してもよい。
剥離された第2のウェハW2は、搬送パッド130からウェハ搬送装置22の搬送アーム23に受け渡され、カセット載置台11のカセットCw2に搬送される。なお、ウェハ処理装置31から搬出された第2のウェハW2は、カセットCw2に搬送される前に洗浄装置32に搬送され、その剥離面である表面W2aが洗浄されてもよい。この場合、搬送パッド130によって第2のウェハW2の表裏面を反転させて、搬送アーム23に受け渡してもよい。
一方、チャック100に保持されている第1のウェハW1については、搬送アーム23に受け渡され、洗浄装置32に搬送される。洗浄装置32では、剥離面であるレーザ吸収層Pの表面がスクラブ洗浄される。なお、洗浄装置32では、レーザ吸収層Pの表面と共に、第1のウェハW1の裏面W1bが洗浄されてもよい。また、レーザ吸収層Pの表面と第1のウェハW1の裏面W1bをそれぞれ洗浄する洗浄部を別々に設けてもよい。
その後、すべての処理が施された第1のウェハW1は、ウェハ搬送装置22によりカセット載置台11のカセットCw1に搬送される。こうして、ウェハ処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
以上の実施形態によれば、レーザ照射システム110は音響光学変調器121を有しているので、レーザ発振器120からのレーザ光L1の周波数に対して、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2の周波数を調整することができる。また、この周波数の調整に伴い、レーザ光L2の出力も調整することができる。しかも、レーザ光L2のパルス波形はレーザ光L1のパルス波形と同じであるため、従来のような複雑な調整が不要で、レーザ光L2の周波数を容易に調整することができる。したがって、レーザ処理のプロセス制御が容易で、レーザ吸収層Pから第2のウェハW2を適切に剥離させることができる。
以上の実施形態のレーザ照射システム110では、音響光学変調器121は光学系112の内部においてアッテネータ122の上流側に設けられていたが、設置場所はこれに限定されない。例えば、図10に示すように音響光学変調器121は光学系112の内部においてアッテネータ122の下流側に設けられていてもよい。あるいは例えば、図11に示すように音響光学変調器121はレーザヘッド111の内部においてレーザ発振器120の下流側に設けられていてもよい。さらに、音響光学変調器121は上記設置位置に2箇所以上に設けられていてもよい。
なお、レーザ照射システム110では、音響光学変調器121でレーザ光L2の周波数と出力を調整した後、アッテネータ122で出力を微調整することが可能である。ここで、レーザ発振器120から発振されるレーザ光L1の出力は、レーザ発振器120の個体差によってばらつく場合がある。アッテネータ122では、このような出力のばらつきを調整することができる。また、レーザ発振器120からのレーザ光L1の出力を経時的にモニターする場合、アッテネータ122をフィードバック制御して出力を調整することができる。そして、このようにアッテネータ122でレーザ光L2の出力を微調整するという観点からは、音響光学変調器121は、図5に示したようにアッテネータ122の上流側に設けられるのが好ましい。
以上の実施形態のレーザ照射システム110において、アッテネータ122を省略してもよい。例えばレーザ光L2の出力調整は、アッテネータ122に代えて、音響光学変調器121で調整することができる。例えばレーザ光L1の出力が50Wであって、剥離に必要なレーザ光L2の出力が40Wである場合、音響光学変調器121において、レーザ光L1に対するレーザ光L2とレーザ光L3の変向率を80:20にすれば、レーザ光L2の出力を40Wにすることができる。
以上の実施形態では、音響光学変調器121によりレーザ光L1のパルスを間引いて、レーザ吸収層Pに照射されるレーザ光L2と、レーザ吸収層Pに照射されないレーザ光L3とに変向させたが、レーザ光L2とレーザ光L3を共にレーザ吸収層Pに照射してもよい。例えば図12に示すように、チャック100を回転させながら、レーザ照射システム110からのレーザ光L2、L3を、第1の方向としてのパルスピッチ方向と第2の方向としてのパルスインデックス方向に振り分けてレーザ吸収層Pに照射する。レーザ光L2は径方向外側に照射され、レーザ光L3は径方向内側に照射される。そして、レーザ吸収層Pにおいて、レーザ光L2が照射領域S1に照射された後、レーザ光L3が照射領域S2に照射される。続いて、レーザ光L2、L3はそれぞれ、照射領域S3、S4、照射領域S5、S6に順次照射される。このように本実施形態では、チャック100が1回転する間に、径方向外側と内側に2列にレーザ光L2、L3が照射される。したがって、レーザ処理のスループットを向上させることができる。
なお、レーザ照射システム110から振り分けられるレーザ光は3以上であってもよく、かかる場合、チャック100が1回転する間に、レーザ光を3列以上に照射することができる。
以上の実施形態では、レーザ吸収層Pにレーザ光L2を螺旋状や同心円状に照射したが、レーザ光L2の照射パターンはこれに限定されない。また、このような種々の照射パターンに対応する装置の構成も、上記実施形態のウェハ処理装置31に限定されない。上記ウェハ処理装置31では、チャック100はθ軸回りに回転自在で、一軸(Y軸)方向に移動自在であったが、二軸(X軸及びY軸)に移動させてもよい。また、レーザヘッド111には例えばガルバノを使用し、レーザ照射システム110から照射されるレーザ光L2をレーザ吸収層Pに対して走査させてもよい。
レーザ光L2の照射方法がいずれであっても、レーザ光L2の照射位置に応じて、パルスの間隔が一定になるように、レーザ光L2の周波数と出力を調整することで、レーザ処理を適切に行うことができる。
以上の実施形態では、レーザ吸収層Pから第2のウェハW2を剥離するレーザリフトオフを行う際に、本開示のレーザ照射システム110を適用したが、適用対象のウェハ処理はこれに限定されない。
半導体デバイスの製造工程においては、表面に複数の電子回路等のデバイスが形成されたウェハのシリコン基板の内部に、面方向に沿ってレーザ光を照射して改質層を形成し、当該改質層を基点にウェハを分離することで、ウェハを薄化することが行われている。例えば図13に示すように、チャック100に保持された重合ウェハTに対し、レーザ照射システム110から第2のウェハW2のシリコン基板の内部の全面にレーザ光L2を照射して、当該シリコン基板の内部に改質層Mを形成後、第2のウェハW2を分離する。このように第2のウェハW2のシリコン基板の内部にレーザ光L2を照射する際にも、レーザ光L2の照射位置に応じてパルスの間隔が一定になるように、音響光学変調器121を用いてレーザ光L2の周波数と出力を調整することで、レーザ処理を適切に行うことができる。
また、上記実施形態では、第2のウェハW2に対しレーザ吸収層P又はシリコン基板の内部の全面にレーザ光L2を照射したが、第2のウェハW2に対しレーザ吸収層Pの周縁部又はシリコン基板の内部の周縁部にレーザ光L2を照射し、当該周縁部を除去する際にも、音響光学変調器121を用いてレーザ光L2の周波数と出力を調整してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
31 ウェハ処理装置
40 制御装置
100 チャック
110 レーザ照射システム
120 レーザ発振器
121 音響光学変調器
T 重合ウェハ
W1 第1のウェハ
W2 第2のウェハ
40 制御装置
100 チャック
110 レーザ照射システム
120 レーザ発振器
121 音響光学変調器
T 重合ウェハ
W1 第1のウェハ
W2 第2のウェハ
Claims (19)
- 基板にレーザ光を照射するレーザ照射システムであって、
レーザ光をパルス状に発振するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器からのレーザ光を異なる方向に変向させる光学素子と、
前記光学素子を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記光学素子を制御して、前記基板に照射されるレーザ光の周波数を調整する、レーザ照射システム。 - 前記レーザ発振器からのレーザ光のパルス波形と、前記基板に照射されるレーザ光のパルス波形とは同じである、請求項1に記載のレーザ照射システム。
- 前記レーザ発振器からのレーザ光の周波数は、前記光学素子が制御できる最高周波数である、請求項1又は2に記載のレーザ照射システム。
- 前記制御部は、
前記基板を回転させつつ、前記基板に対して径方向外側から内側に向けてレーザ光を照射する際、
前記基板の径方向外側に照射されるレーザ光の周波数が、内側に照射されるレーザ光の周波数よりも大きくなるように、前記光学素子における前記基板に照射されるレーザ光と前記基板に照射されないレーザ光との変向制御を、前記基板の径方向外側と内側で変更する、請求項1~3のいずれか一項に記載のレーザ照射システム。 - 前記制御部は、
前記光学素子において、前記レーザ発振器からのレーザ光を第1の方向と第2の方向に偏光させ、
前記レーザ光を前記第1の方向と前記第2の方向に振り分けて前記基板に照射する、請求項1~4のいずれか一項に記載のレーザ照射システム。 - 前記レーザ発振器からのレーザ光を減衰させる減衰器を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のレーザ照射システム。
- 前記レーザ発振器を備えたレーザヘッドと、
前記減衰器を備えた光学系と、を有し、
前記光学素子は前記光学系の内部に設けられる、請求項6に記載のレーザ照射システム。 - 前記レーザ発振器を備えたレーザヘッドを有し、
前記光学素子は、前記レーザヘッドの内部において前記レーザ発振器の下流側に設けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のレーザ照射システム。 - 前記光学素子は音響光学変調器である、請求項1~8のいずれか一項に記載のレーザ照射システム。
- 基板にレーザ光を照射して処理する基板処理装置であって、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された前記基板にレーザ光を照射するレーザ照射システムと、
前記レーザ照射システムを制御する制御部と、を有し、
前記レーザ照射システムは、
レーザ光をパルス状に発振するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器からのレーザ光を異なる方向に変向させる光学素子と、を有し、
前記制御部は、前記光学素子を制御して、前記基板に照射されるレーザ光の周波数を調整する、基板処理装置。 - 前記レーザ発振器からのレーザ光のパルス波形と、前記基板に照射されるレーザ光のパルス波形とは同じである、請求項10に記載の基板処理装置。
- 前記レーザ発振器からのレーザ光の周波数は、前記光学素子が制御できる最高周波数である、請求項10又は11に記載の基板処理装置。
- 前記基板保持部を回転させる回転機構を有し、
前記制御部は、
前記レーザ照射システムと前記回転機構を制御して、前記基板を回転させつつ、前記基板に対して径方向外側から内側に向けてレーザ光を照射し、
前記基板の径方向外側に照射されるレーザ光の周波数が、内側に照射されるレーザ光の周波数よりも大きくなるように、前記光学素子における前記基板に照射されるレーザ光と前記基板に照射されないレーザ光との変向制御を、前記基板の径方向外側と内側で変更する、請求項10~12のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記制御部は、
前記光学素子において、前記レーザ発振器からのレーザ光を第1の方向と第2の方向に偏光させ、
前記レーザ光を前記第1の方向と前記第2の方向に振り分けて前記基板に照射する、請求項10~13のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記レーザ照射システムは、前記レーザ発振器からのレーザ光を減衰させる減衰器を有する、請求項10~14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 基板にレーザ光を照射して処理する基板処理方法であって、
レーザ発振器から光学素子に向けてパルス状のレーザ光を発振することと、
前記光学素子においてレーザ光の周波数を調整することと、
前記周波数が調整されたレーザ光を基板に照射することと、を有する、基板処理方法。 - 前記レーザ発振器からのレーザ光のパルス波形と、前記基板に照射されるレーザ光のパルス波形とは同じであり、
前記レーザ発振器からのレーザ光の周波数は、前記光学素子が制御できる最高周波数であり、
減衰器において前記レーザ発振器からのレーザ光を減衰させる、請求項16に記載の基板処理方法。 - 前記基板を回転させつつ、前記基板に対して径方向外側から内側に向けてレーザ光を照射し、
前記基板の径方向外側に照射されるレーザ光の周波数が、内側に照射されるレーザ光の周波数よりも大きくなるように、前記光学素子における前記基板に照射されるレーザ光と前記基板に照射されないレーザ光との変向制御を、前記基板の径方向外側と内側で変更する、請求項16又は17に記載の基板処理方法。 - 前記前記光学素子において、前記レーザ発振器からのレーザ光を第1の方向と第2の方向に偏光させ、
前記レーザ光を前記第1の方向と前記第2の方向に振り分けて前記基板に照射する、請求項16~18のいずれか一項に記載の基板処理方法。
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JP2020204378A JP2022091504A (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | レーザ照射システム、基板処理装置及び基板処理方法 |
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WO2024024191A1 (ja) * | 2022-07-27 | 2024-02-01 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理システム、基板処理方法及びデバイス構造 |
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