JP2022089468A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、荷重が加わっても流路を維持可能な吸収性物品を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、長手方向に沿って延在する吸収体と、吸収体の肌面側に配置される液透過性の肌面側シートと、吸収体の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シートと、を備え、吸収体は、吸収性物品の幅方向における仮想中心線の左右両側で長手方向に沿って吸収体を折り曲げることによって形成される、仮想中心線を含む領域を形成する第1吸収部、及び、左右両側の位置において第1吸収部に肌面側から重なる第2吸収部と、第1吸収部の第2吸収部によって左右両側から挟まれる部分に設けられており、長手方向に沿って延在する溝又はスリットによって形成される流路と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、おむつやパッド、生理用ナプキンといった吸収性物品に関する。
吸収性物品には、おむつやパッド、生理用ナプキンといった各種のものが存在する。そして、吸収性物品には、尿漏れ等を防ぐために各種の構造が採用されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019-136150号公報
吸収性物品には、着用者の姿勢に応じて各種の荷重が加わる。例えば、着用者が椅子に着座した場合、吸収性物品には、着用者の体重に相当する大きさの荷重が椅子の座面から加わる場合がある。このような荷重が加わると、吸収性物品に設けられている部材が潰れ、当該部材に設けられている流路が閉鎖されてしまう場合がある。
そこで、本発明は、荷重が加わっても流路を維持可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、溝又はスリットによって形成される流路が設けられた第1吸収部を、当該流路を左右両側から挟む位置で肌面側から支持可能な第2吸収部を設けることにした。
詳細には、本発明は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、長手方向に沿って延在する吸収体と、吸収体の肌面側に配置される液透過性の肌面側シートと、吸収体の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シートと、を備え、吸収体は、吸収性物品の幅方向における仮想中心線の左右両側で長手方向に沿って吸収体を折り曲げることによって形成される、仮想中心線を含む領域を形成する第1吸収部、及び、左右両側の位置において第1吸収部に肌面側から重なる第2吸収部と、第1吸収部の第2吸収部によって左右両側から挟まれる部分に設けられており、長手方向に沿って延在する溝又はスリットによって形成される流路と、を有する。
なお、吸収体は、吸収体と共に折り曲げられた非肌面側シートの一部を、第1吸収部と第2吸収部との間に挟んでもよい。
また、本発明は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、長手方向に沿って延在する吸収体と、吸収体の肌面側に配置される液透過性の肌面側シートと、吸収体の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シートと、を備え、吸収体は、吸収体は、互いに別体の吸収性材料によって形成される、吸収性物品の幅方向における仮想中心線を含む領域を形成する第1吸収部、及び、左右両側の位置において第1吸収部に肌面側から重なる第2吸収部と、第1吸収部の第2吸収部によって左右両側から挟まれる部分に設けられており、長手方向に沿って延在する溝又はスリットによって形成される流路と、を有するものであってもよい。
また、吸収体は、非肌面側シートの一部を、第1吸収部と第2吸収部との間に挟んでもよい。
また、第1吸収部は、少なくとも着用者の尿道口に対向する部位に配置され、流路は、少なくとも尿道口に対向する部位から長手方向に沿って延在してもよい。
また、第2吸収部は、幅方向における流路側の端部が、幅方向における流路の第2吸収部側の端部から所定の距離を空けて、幅方向における流路側の端部よりも内側または外側に配置されてもよい。
上記の吸収性物品であれば、荷重が加わっても流路を維持可能である。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。 図2は、実施形態に係る吸収性物品を肌面側から見た図である。 図3は、吸収性物品の内部構造を示した図である。 図4は、支持の様子を示した図である。 図5は、マットにおける液の流通経路の一例を示した図である。 図6は、吸収性物品の内部構造の第1変形例を示した図である。 図7は、吸収性物品の内部構造の第2変形例を示した図である。 図8は、吸収性物品の内部構造の第3変形例を示した図である。 図9は、吸収性物品の内部構造の第4変形例を示した図である。 図10は、吸収性物品の内部構造の第5変形例を示した図である。 図11は、吸収性物品の内部構造の第6変形例を示した図である。 図12は、吸収性物品の内部構造の第7変形例を示した図である。 図13は、吸収性物品の内部構造の第8変形例を示した図である。 図14は、おむつの斜視図である。 図15は、パッドの斜視図である。 図16は、おむつが着用された場合に、股下領域が着用者の下肢によって左右両側から押される様子を示した図である。 図17は、スリットが閉鎖される様子を例示した第1の図である。 図18は、スリットが閉鎖される様子を例示した第2の図である。 図19は、尿道口及び肛門に対応する部位を示した図である。 図20は、男性器が支持される様子を示した図である。 図21は、便が収納される様子を示した図である。 図22は、吸収性物品を製造する装置の一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
本実施形態では、おむつ及びパッド(何れも本願でいう「吸収性物品」の一例である)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつ或いはパッドが着用者に装着された状態(以下、「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌
面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。また、図2は、実施形態に係る吸収性物品を肌面側から見た図である。吸収性物品6は、尿等の液体を吸収して保持するために用いられる。吸収性物品6は、後述するパッド、或いは、使い捨ておむつの一部として捉えることもできる。吸収性物品6は、図1に示すように、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する。吸収性物品6は、吸収性物品6の幅方向における仮想中心線を含む中央領域6Cと、中央領域6Cの左右両側に設けられる周辺領域6Sとを有する。吸収性物品6には、長手方向に沿って延在するスリット61Sが内部に設けられている。このスリット61Sは、周辺領域6Sによって左右両側から挟まれる中央領域6Cの部分に配置される。なお、スリット61Sは、溝であってもよいし、或いは、省略されていてもよい。
図1を見ると判るように、中央領域6Cは、周辺領域6Sよりも低くなっている。また、図2を見ると判るように、周辺領域6Sは、吸収性物品6の長手方向に沿って延在する仮想中心線から所定の距離L1を空けた左右両側の位置に配置される。よって、吸収性物品6が着用者に装着されると、周辺領域6Sは着用者の肌に当接する。そして、周辺領域6Sによって挟まれる中央領域6Cは、着用者の肌との間に空間を形成する。
図3は、吸収性物品6の内部構造を示した図である。吸収性物品6は、マット61と、マット61の肌面側に配置される液透過性の肌面側シート62と、マット61の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シート63とを備える。
マット61は、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)等の粒状の吸収性樹脂を保持させた構造を有する。そして、マット61は、吸収性物品6の中核をなす部材であるため、肌面側シート62と非肌面側シート63の間において、吸収性物品6の長手方向に沿って延在することになる。マット61は、仮想中心線の左右両側で長手方向に沿って折り曲げることにより、中央領域6Cを形成する中央吸収部61Cと、周辺領域6Sを形成する周辺吸収部61A,61Bとを設けている。折り曲げ部分が元に戻らないよう、折り曲げによって対向する谷折り部分の面同士は、一部または全部が互いに接着されている。周辺吸収部61A,61Bは、吸収性物品6の仮想中心線から所定の距離L1を空けた左右両側の位置において中央吸収部61Cに肌面側から重なるような形態となっている。このため、吸収性物品6は、周辺領域6Sの部分が、中央領域6Cの部分に比べると、周辺吸収部61A,61Bの厚み分だけ中央領域6Cよりも高くなっている。なお、マット61は、周辺吸収部61Aの部分と肌面側シート62の部分と非肌面側シート63の部分で厚さが互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
肌面側シート62には、具体的には、織布、不織布、多孔性フィルム等が用いられる。なお、不織布には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理したものを用いてもよいし、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等を用いてもよい。また、非肌面側シート63には、具体的には、ポリエチレン樹脂で形成された液不透過性のフィルムが用いられる。非肌面側シート63には、液不透過性を維持しつつ装着状態での蒸れを防ぐための通気性を得るために、微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用
いてもよい。
なお、吸収性物品6が、例えば、後述のおむつ或いはパッドの構成部材の一部として用いられる場合、肌面側シート62と非肌面側シート63は、マット61を包むコアラップシートして捉えてもよい。肌面側シート62と非肌面側シート63をコアラップシートとして捉える場合、非肌面側シート63は、液透過性のシートであってもよい。
このような吸収性物品6においては、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧されても、中央吸収部61Cは、周辺吸収部61A,61Bによって肌面側から支持される。図4は、支持の様子を示した図である。例えば、吸収性物品6を着用する着用者が椅子へ着座することにより、吸収性物品6の外装面に椅子の座面Sから荷重が加わり、中央吸収部61Cが着用者の肌面側へ押圧されても、中央吸収部61Cは、中央吸収部61Cと着用者の臀部の肌面Hとの間に挟まる周辺吸収部61A,61Bによって肌面H側から支持される。このため、中央領域6Cの部分では、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持される。このため、中央吸収部61C自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、周辺吸収部61A,61Bによって中央吸収部61Cと着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
また、マット61は、仮想中心線の左右両側において、肌面側シート62や非肌面側シート63と共に長手方向に沿って折り曲げることにより、中央領域6Cを形成する中央吸収部61Cと、周辺領域6Sを形成する周辺吸収部61A,61Bとを形成する。よって、マット61は、マット61と共に折り曲げられた非肌面側シート63の一部を、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟む形態となっている。そして、折り返された部分が、断面視Z字状の形態を呈している。この非肌面側シート63は、上述したように液不透過性である。このため、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間では、マット61に吸収された液が容易に流通しない。このため、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟まれた非肌面側シート63は、次のような効果を発揮する。
図5は、マット61における液の流通経路の一例を示した図である。着用者から排出された尿等の液は、スリット61Sから吸収性物品6の左右両側へ拡散し、中央吸収部61Cに吸収される。中央吸収部61Cと周辺吸収部61Bとの間に一部が挟まっている肌面側シート62が液透過性のシートであるため、中央吸収部61Cに吸収された液は、肌面側シート62を通じて周辺吸収部61Bへ拡散できる。一方、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bとの間に挟まっている非肌面側シート63は、液不透過性のシートであるため、周辺吸収部61Bに吸収された液は、非肌面側シート63を通じて周辺吸収部61Aへ拡散することができない。このため、周辺吸収部61Bに吸収された液は、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bとを繋ぐ折り返し部分を経由しないと、周辺吸収部61Aへ拡散できない。当該折り返し部分は、折り返しにより流路としての有効面積が狭いため、液が容易に流通しない。このため、周辺吸収部61Aは、周辺吸収部61Bや中央吸収部61Cに比べると、吸収前の乾燥した状態を比較的長時間保つことができる。したがって、肌面Hのうち周辺領域6Sに対向する部分については、吸収性物品6に吸収された液が接触する可能性を可及的に抑制することが可能となる。また、肌面Hのうち中央領域6Cに対向する部分においても、中央吸収部61Cが周辺吸収部61A,61Bによって肌面H側から支持され、中央領域6Cにおいて吸収性物品6が肌面Hに接触しにくいため、吸収性物品6の中央吸収部61Cに吸収された液が肌面Hに接触する可能性が可及的に抑制される。したがって、吸収性物品6は、肌面Hへ実質的に接触する部分の全域において、肌への液の接触を可及的に抑制できる画期的な新規構造の形態と言える。
なお、周辺吸収部61A,61Bの支持機能を有効に発揮させるためには、周辺吸収部61A,61Bが適度な厚みを有していることが好ましい。中央領域6Cにおける空間を有効に確保するためには、周辺吸収部61A,61Bが荷重で中央吸収部61Cへ沈みこまないことが好ましいため、例えば、周辺吸収部61A及び周辺吸収部61Bの少なくとも何れかを中央吸収部61Cよりも厚くすることが考えられる。例えば、周辺吸収部61Aが中央吸収部61Cよりも厚ければ、周辺吸収部61Aに荷重が加わって周辺吸収部61A,61Bが中央吸収部61Cへ多少沈みこんでも、周辺吸収部61Aは、中央領域6Cの部分に有効な空間を確保できるだけの十分な高さを維持することができる。
また、周辺吸収部61A,61Bの支持機能を有効に発揮させるためには、周辺領域6Sと中央領域6Cが適度な横幅を有していることが好ましい。周辺領域6Sの横幅は、吸収性物品6を着用する着用者の年齢層にも応じるが、例えば、10~100mm、より好ましくは20~50mm、更に好ましくは30~40mmである。周辺領域6Sがこのような横幅を有していれば、吸収性物品6に加わる荷重を周辺吸収部61A,61Bが適切に支持可能である。また、中央領域6Cの横幅は、吸収性物品6を着用する着用者の年齢層にも応じるが、例えば、10~100mm、より好ましくは20~50mm、更に好ましくは30~40mmである。中央領域6Cがこのような横幅を有していれば、吸収性物品6に加わる荷重を周辺吸収部61A,61Bが適切に支持可能である。
また、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bは、マット61を折り曲げることにより形成されており、上述したように、折り曲げ部分が元に戻らないよう、折り曲げによって対向する谷折り部分の面同士の一部または全部が互いに接着されている。しかし、折り曲げによって対向する谷折り部分の面同士を非接着にしておけば、着用者に装着された状態においては、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bとの間の折り曲げ部分の復元力や、周辺吸収部61Bと中央吸収部61Cとの間の折り曲げ部分の復元力により、周辺吸収部61Aを着用者の肌面側へ押圧しようとする力が発生する。このため、例えば、周辺領域6Sに、着用者の肌面側へ向かって立ち上がる立体ギャザーを設けた場合、当該立体ギャザーは、着用者の肌面から容易に離れなくなり、吸収性物品6からの尿漏れ等を効果的に抑制することが可能である。
ところで、本実施形態の吸収性物品6は、以下のような内部構造を有するものであってもよい。以下、吸収性物品6の内部構造の変形例について例示する。
<第1変形例>
図6は、吸収性物品6の内部構造の第1変形例を示した図である。本第1変形例では、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cが繋がっておらず、別体になっている。すなわち、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cは、マット61を折り返して形成したものでなく、別体で形成したものを肌面側シート62と非肌面側シート63の間に挟んだものである。よって、本第1変形例では、上述した周辺吸収部61Bに相当するものが存在しない。したがって、図6では、理解を容易にするために、上述した周辺吸収部61Bが存在していた部分が空洞になっているが、実際には当該空洞が潰れた状態となる。
また、本第1変形例では、上述した周辺吸収部61Bに相当するものが存在しないため、周辺領域6Sの部分は、上記実施形態に比べると、周辺吸収部61Bの厚み分だけ低くなっている。しかしながら、本第1変形例においても、周辺領域6Sの部分は、中央領域6Cの部分に比べて、周辺吸収部61Aの厚み分だけ高くなっている。よって、本第1変形例においても、上記実施形態と同様、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧されても、中央吸収部61Cは、周辺吸収部61Aによって肌面側から支持される。このため、吸収性物品6を着用する着用者が椅子
へ着座しても、中央領域6Cの部分では、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持される。このため、中央吸収部61C自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、周辺吸収部61Aによって中央吸収部61Cと着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
また、本第1変形例においても、吸収性物品6は、仮想中心線の左右両側において、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cを間に挟んだ肌面側シート62及び非肌面側シート63を、吸収性物品6の長手方向に沿って折り曲げることにより、折り曲げられた非肌面側シート63の一部が周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟まる形態となっている。このため、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟まれた非肌面側シート63は、上記実施形態と同様、肌面Hのうち周辺領域6Sに対向する部分について、吸収性物品6に吸収された液が接触する可能性を可及的に抑制する。また、肌面Hのうち中央領域6Cに対向する部分においても、中央吸収部61Cが周辺吸収部61Aによって肌面H側から支持され、中央領域6Cが肌面Hに接触しにくいため、吸収性物品6の中央吸収部61Cに吸収された液が接触する可能性が可及的に抑制される。
<第2変形例>
図7は、吸収性物品6の内部構造の第2変形例を示した図である。上記実施形態と第1変形例では、吸収性物品6の内部がマット61で構成されていたが、マット61の他にSAPシート65を用いてもよい。SAPシートとは、繊維状材料からなるシートに、高吸収性重合体であるSAPの粒子「以下、「SAP粒子」ともいう」を含んで形成されたSAP層を担持させたものである。SAP層を2枚のシートで挟持する場合、両シートは共に繊維状材料から形成される。そして、少なくとも肌面側に配置されるシートについては、親水性のシートが採用される。このようなシートとしては、一例として、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維等の合成繊維からなる不織布が挙げられる。「不織布」とは、一例として、非セルロース系合成繊維からなる短繊維やフィラメントを接着ないし交絡させることにより形成されたシート又はウェブとすることができる。シートを親水性にするためには、不織布の原綿に界面活性剤を塗布、スプレー、含浸させる等の親水化処理を行えばよい。
SAPシート65に用いられるSAP粒子は、粒状のSAPであり、例えば、自重の5倍以上の水を吸収し保持することが可能なものを採用できる。また、SAPとしては、デンプン系、セルロース系、合成樹脂系等のSAPが使用でき、例えば、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、またはアクリル酸(塩)重合体からなるものであってもよい。また、SAPの粒子形状については、例えば破砕タイプのものやパールタイプのものが公知である。
本第2変形例は、第1変形例の周辺吸収部61AをSAPシート65に置き換えた点を除き、第1変形例と同様である。よって、本第2変形例において、周辺領域6Sの部分は、上記第1変形例に比べると、周辺吸収部61AよりもSAPシート65の厚みが薄い分だけ更に低くなっている。しかしながら、本第2変形例においても、周辺領域6Sの部分は、中央領域6Cの部分に比べて、SAPシート65の厚み分だけ高くなっている。よって、本第2変形例においても、上記実施形態や第1変形例と同様、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、マット61が肌面側へ押圧されても、マット61は、SAPシート65によって肌面側から支持される。このため、吸収性物品6を着用する着用者が椅子へ着座しても、中央領域6Cの部分では、マット61と着用者の肌面Hとの
間の空間が維持される。このため、マット61自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、SAPシート65によってマット61と着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。
また、吸収性物品6は、仮想中心線の左右両側において、SAPシート65とマット61を間に挟んだ肌面側シート62及び非肌面側シート63を、吸収性物品6の長手方向に沿って折り曲げることにより、折り曲げられた非肌面側シート63の一部がSAPシート65とマット61との間に挟まる形態となっている。この非肌面側シート63は、上述したように液不透過性である。このため、SAPシート65とマット61との間では、マット61に吸収された液が容易に流通しない。このため、マット61とSAPシート65との間に挟まれた非肌面側シート63は、上記実施形態と同様、肌面Hのうち周辺領域6Sに対向する部分について、マット61に吸収された液が接触する可能性を可及的に抑制する。また、肌面Hのうち中央領域6Cに対向する部分においても、マット61がSAPシート65によって肌面H側から支持され、中央領域6Cが肌面Hに接触しにくいため、吸収性物品6のマット61に吸収された液が接触する可能性が可及的に抑制される。
<第3変形例>
図8は、吸収性物品6の内部構造の第3変形例を示した図である。本第3変形例では、肌面側シート62と非肌面側シート63がマット61の折り返し部分に沿って折り返されておらず、マット61を折り返して周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bと中央吸収部61Cを形成した状態のものを、肌面側シート62と非肌面側シート63で挟む形態となっている。
本第3変形例においても、上記実施形態と同様、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧されても、中央吸収部61Cは、周辺吸収部61A,61Bによって肌面側から支持される。このため、中央領域6Cの部分では、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持される。このため、中央吸収部61C自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、周辺吸収部61A,61Bによって中央吸収部61Cと着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
<第4変形例>
図9は、吸収性物品6の内部構造の第4変形例を示した図である。本第4変形例は、基本的に第3変形例と同様であるが、肌面側シート62の形態が少々異なっている。すなわち、第3変形例では、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bによって中央吸収部61Cと肌面Hとの間に形成される中央領域6Cの部分の空間が、肌面側シート62の非肌面側、換言すると、吸収性物品6の内部に形成されていた。一方、本第4変形例においては、肌面側シート62がマット61の形状に沿って密着するような形態を採っているため、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bによって中央吸収部61Cと肌面Hとの間に形成される中央領域6Cの部分の空間が、肌面側シート62の肌面側に形成される。
このため、本第4変形例においては、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧された場合に、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持され、当該空間が流路としての機能を発揮する他に、当該空間が便等の固形分を収容する空間として機能することもできる。
<第5変形例>
図10は、吸収性物品6の内部構造の第5変形例を示した図である。本第5変形例では、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cが繋がっておらず、別体になっている。また、本第5変形例では、肌面側シート62や非肌面側シート63がマット61の折り返し部分等に挟まれておらず、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cを重ねた状態のものを、肌面側シート62と非肌面側シート63で挟む形態となっている。
本第5変形例においても、上記実施形態や各変形例と同様、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧されても、中央吸収部61Cは、周辺吸収部61Aによって肌面側から支持される。このため、中央領域6Cの部分では、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持される。このため、中央吸収部61C自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、周辺吸収部61Aによって中央吸収部61Cと着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
<第6変形例>
図11は、吸収性物品6の内部構造の第6変形例を示した図である。本第6変形例は、基本的に第5変形例と同様であるが、肌面側シート62の形態が少々異なっている。すなわち、第5変形例では、周辺吸収部61Aによって中央吸収部61Cと肌面Hとの間に形成される中央領域6Cの部分の空間が、肌面側シート62の非肌面側、換言すると、吸収性物品6の内部に形成されていた。一方、本第6変形例においては、肌面側シート62がマット61の形状に沿って密着するような形態を採っているため、周辺吸収部61Aによって中央吸収部61Cと肌面Hとの間に形成される中央領域6Cの部分の空間が、肌面側シート62の肌面側に形成される。
このため、本第6変形例においては、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧された場合に、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が維持され、当該空間が流路としての機能を発揮する他に、当該空間が便等の固形分を収容する空間として機能することもできる。
<第7変形例>
図12は、吸収性物品6の内部構造の第7変形例を示した図である。本第7変形例は、基本的に第5変形例と同等の構造であるが、周辺吸収部61Aの代わりにSAPシート65が備わっている。
本第7変形例においても、上記実施形態や各変形例と同様、吸収性物品6の非肌面側に位置する外装面に荷重が加わり、マット61が肌面側へ押圧されても、マット61は、SAPシート65によって肌面側から支持される。このため、中央領域6Cの部分では、マット61と着用者の肌面Hとの間の空間が維持される。このため、マット61自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、SAPシート65によってマット61と着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
<第8変形例>
図13は、吸収性物品6の内部構造の第8変形例を示した図である。本第8変形例は、上記実施形態において、周辺吸収部61Aの肌面側にSAPシート65を追加した点を除き、上記実施形態と同様である。よって、本第8変形例においては、上記実施形態に比べ
ると、周辺領域6Sが、SAPシート65の厚み分だけ更に高くなっている。したがって、本第8変形例において、中央吸収部61Cが肌面側へ押圧された場合、中央吸収部61Cは、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61BとSAPシート65によって肌面側から支持される。このため、中央領域6Cの部分では、中央吸収部61Cと着用者の肌面Hとの間の空間が、上記実施形態よりもより確実に維持される。よって、中央吸収部61C自体が当該荷重によって圧縮され、スリット61Sの流路の有効面積が失われて流路としての機能をほぼ喪失したような場合においても、周辺吸収部61Aと周辺吸収部61BとSAPシート65によって中央吸収部61Cと着用者との間に維持される中央領域6Cの部分の空間が流路としての機能を保つ。このため、着用者から排出される液を、吸収性物品6の長手方向へ拡散させ、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。
また、本第8変形例においても、吸収性物品6は、仮想中心線の左右両側において、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cを間に挟んだ肌面側シート62及び非肌面側シート63を、吸収性物品6の長手方向に沿って折り曲げることにより、折り曲げられた非肌面側シート63の一部が周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟まる形態となっている。このため、周辺吸収部61Aと中央吸収部61Cとの間に挟まれた非肌面側シート63は、上記実施形態と同様、肌面Hのうち周辺領域6Sに対向する部分について、中央吸収部61Cに吸収された液が接触する可能性を可及的に抑制する。また、肌面Hのうち中央領域6Cに対向する部分においても、中央吸収部61Cが周辺吸収部61Aと周辺吸収部61BとSAPシート65によって肌面H側から支持され、中央領域6Cが肌面Hに接触しにくいため、吸収性物品6の中央吸収部61Cに吸収された液が接触する可能性が可及的に抑制される。
なお、本第8変形例は、マット61を薄くしたい場合にも有効である。周辺吸収部61Aと周辺吸収部61Bを、マット61を折り返して設ける場合、マット61を折り曲げることができるように、マット61自体をある程度薄くする必要がある。マット61を薄くすると、マット61自体の吸収能力が低下する。この点、周辺吸収部61AにSAPシート65を重ねる形態の本第8変形例であれば、薄いマット61で構成される周辺吸収部61Aの吸収能力をSAPシート65で補うことが可能である。
<その他の変形例>
また、吸収性物品6の内部構造は、上記実施形態や各変形例同士を更に組み合わせて適宜の構造にすることもできる。また、マット61を全てSAPシートに置き換えることも可能である。
<第1適用例>
以下、上記実施形態や各変形例の吸収性物品6をおむつに適用した場合について例示する。本第1適用例では、いわゆるテープ型おむつの場合について例示するが、パンツ型おむつやパッドについても同様に適用可能である。
図14は、おむつの斜視図である。おむつ1は、装着状態において着用者の陰部を覆う股下領域に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非肌面側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。液体を吸収して保持する吸収体は、おむつ1の外装面を形成するバックシート5と、おむつ1の内側において肌当接面を形成するトップシート7との間に挟持される形でおむつ1内に設けられる。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL,3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排泄される液体は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
上記実施形態や各変形例の吸収性物品6を、このような形態のおむつ1に適用する場合、肌面側シート62がトップシート7に相当し、非肌面側シート63がバックシート5に相当し、マット61がトップシート7とバックシート5との間に備わる吸収体に相当することになる。吸収性物品6をこのようなおむつ1に適用すると、前身頃領域1Fや後身頃領域1Rにおいては、吸収性物品6に備わる折り返し部分が形成され得るが、着用時にはテープ2L,2Rのフロントパッチ2Fへの貼着により、当該折り返し部分が引っ張られて図14のように広がることになる。しかし、股下領域1Bやその付近で当該折り返し部分の折り返し状態が保たれていれば、着用者が椅子等に着座した際の周辺吸収部61A等による支持機能は上記実施形態で解説した通りに発揮される。
<第2適用例>
以下、上記実施形態や各変形例の吸収性物品6をパッドに適用した場合について例示する。図15は、パッドの斜視図である。パッド11は、尿等の液体を吸収して保持するために用いられ、単独でも使用することができるし、おむつ1等の使い捨ておむつの内側に重ねて使用することもできる。パッド11は、長手方向に見て、着用者の陰部を覆う股下領域15と、着用者の腹部側に位置する前身頃領域14と、着用者の背部側に位置する後身頃領域16とに区分される。なお、図15では、パッド11は、股下領域15において最も狭い横幅を有しており、股下領域15がくびれたひょうたん形状を有している。しかし、パッド11は、このような形態に限定されるものでなく、例えば、略長方形のような、くびれを有しない非ひょうたん形状であってもよい。
図15に示すように、パッド11は、装着状態における肌対向面側に配置されたトップシート12を備えている。トップシート12は、パッド11の装着状態において着用者の肌に接する部分(肌対向面)であり、尿等の液体を透過する液透過性の材料で形成されている。また、パッド11は、装着状態における肌対向面の反対側に配置されたバックシート13を備えている。バックシート13は、パッド11全体において、肌対向面と反対の肌非対向面(外表面)となる部分であり、尿等の液体を透過しない液不透過性の材料で形成されている。トップシート12とバックシート13とは、夫々の周縁部が互いに接合されている。また、トップシート12とバックシート13との間には、尿などの液体を吸収する吸収体が配置されている。
パッド11には、液体を吸収して保持することができる吸収体が備わっている。液体を吸収して保持する吸収体は、パッド11の外装面を形成するバックシート13と、パッド11の内側において肌当接面を形成するトップシート12との間に挟持される形でパッド11内に設けられる。よって、着用者の陰部から排泄される液体は、トップシート12を通じてパッド11内の吸収体に吸収される。
上記実施形態や各変形例の吸収性物品6を、このような形態のパッド11に適用する場合、肌面側シート62がトップシート12に相当し、非肌面側シート63がバックシート
13に相当し、マット61がトップシート12とバックシート13との間に備わる吸収体に相当することになる。吸収性物品6をこのような形態のパッド11に適用しても、着用者が椅子等に着座した際、周辺吸収部61A等による支持機能が上記実施形態で解説した通りに発揮される。
上記実施形態や変形例の吸収性物品6を、おむつ1やパッド11等に適用した場合に発揮される機能を以下に説明する。
<スリット代替機能>
図16は、おむつ1が着用された場合に、股下領域1Bが着用者の下肢によって左右両側から押される様子を示した図である。おむつ1を着用者に装着すると、おむつ1の股下領域1Bの部分は、着用者の下肢に左右両側から挟まれる。このため、おむつ1の股下領域1Bは、図16に示すように、左右両側から挟まれて潰れたような形態となる。パッド11やパンツ型おむつにおいても同様である。よって、おむつ1に吸収性物品6が適用されると、吸収性物品6は、以下のようになる。
図17は、スリット61Sが閉鎖される様子を例示した第1の図である。吸収性物品6を適用したおむつ1またはパッド11が着用者に装着されると、吸収性物品6は、着用者の下肢に左右両側から挟まれる。このため、吸収性物品6は、図17に示すように、長手方向の仮想中心線に向かって左右両側から狭まるような状態となる。このため、中央吸収部61Cに設けられているスリット61Sの流路としての有効面積は、装着前より小さくなる。しかし、幅方向における周辺領域6Sの中央領域6C側の端部と、幅方向におけるスリット61Sの周辺領域6S側の端部との間に、所定の距離L2が確保されており、且つ、幅方向におけるスリット61Sの周辺領域6S側の端部が、幅方向における周辺領域6Sの中央領域6C側の端部よりも幅方向内側に配置されていれば、仮にスリット61Sが閉じられた場合であっても、中央領域6Cの部分には、図17において破線で示される、少なくとも(L2×2)の横幅を有する空間が確保される。このため、吸収性物品6が長手方向の仮想中心線に向かって左右両側から狭まるような状態となり、スリット61Sが閉じられた場合であっても、中央領域6Cの部分に確保される空間が、スリット61Sに代わって液を流す流路となる。このため、着用者から排出された尿等の液は、中央領域6Cの空間を通じて吸収性物品6の長手方向へ拡散し、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。なお、このような効果は、中央吸収部61Cのスリット61S付近に含まれるSAPが吸水によって膨潤し、膨潤したSAPがスリット61Sを閉鎖したような場合においても同様に発揮される。
また、スリット61Sは、中央吸収部61Cを貫くような形態となっているため、スリット61Sの縁の部分では、中央吸収部61Cを構成する素材の型崩れにより、スリット61Sの実際の寸法が設計よりも狭くなる場合がある。この点、中央領域6Cの部分に空間を形成する周辺吸収部61Aや周辺吸収部61Bは、当該空間に面する部分が肌面側シート62で覆われる形態となっているため、周辺吸収部61Aや周辺吸収部61Bを構成する素材が型崩れを生じても、中央領域6Cの部分が当該型崩れにより狭まる可能性が低い。よって、中央領域6Cの部分に形成される空間の形状は、スリット61Sよりも確実に保たれる。
<スリット保持機能>
図18は、スリット61Sが閉鎖される様子を例示した第2の図である。図18では、スリット61Sが図17よりも幅広になっている。例えば、図18に示すように、幅方向における周辺領域6Sの中央領域6C側の端部と、幅方向におけるスリット61Sの周辺領域6S側の端部との間に、所定の距離L3が確保されており、且つ、幅方向におけるス
リット61Sの周辺領域6S側の端部が、幅方向における周辺領域6Sの中央領域6C側の端部よりも幅方向外側に配置されていれば、仮に中央領域6Cの部分の空間が閉じられた場合であっても、スリット61Sの部分には、少なくとも(L3×2)の横幅が確保される。このため、吸収性物品6が長手方向の仮想中心線に向かって左右両側から狭まるような状態となり、中央領域6Cの部分の空間が閉じられた場合であっても、スリット61Sが、液を流す流路としての機能を喪失しない。このため、着用者から排出された尿等の液は、スリット61Sを通じて吸収性物品6の長手方向へ拡散し、液の吸収を吸収性物品6全体で行うことが可能となる。なお、中央領域6Cの部分の空間が閉じられた状態でスリット61Sを流れる液は、吸収性物品6の肌面側から隠れるような状態でスリット61Sを流れることになるため、伏流水として捉えることができる。スリット61Sを伏流水のような状態で流れる液は、着用者の肌へ付着しにくい。よって、このような形態であれば、尿等の液が着用者の肌へ付着する可能性を可及的に抑制することが可能である。
<男性器支持機能>
図19は、尿道口及び肛門に対応する部位を示した図である。吸収性物品6は、例えば、着用者の前身頃から股下領域を通って後身頃まで達する長さ(例えば、56cm程度)を有する場合、図19に示されるように、吸収性物品6の中央領域6Cにおいて、吸収性物品6の長手方向に沿って尿道口対向領域R1と肛門対向領域R2が並ぶことになる。着用者の尿道口は、着用者の股下よりもやや前側に位置する。よって、尿道口対向領域R1は、吸収性物品6の長手方向における中心よりもやや前身頃側に位置することになる。また、着用者の肛門は、着用者の股下よりもやや後ろ側に位置する。よって、肛門対向領域R2は、吸収性物品6の長手方向における中心よりもやや後身頃側に位置することになる。
そして、着用者の尿道口から尿が排出されると、当該尿は、尿道口対向領域R1からスリット61S等を流れて吸収性物品6の各部に拡散し、マット61やSAPシート65に吸収される。また、着用者の肛門から便が排出されると、当該便は、中央領域6Cの肛門対向領域R2付近に付着する。
そして、吸収性物品6を男性が着用する場合、男性器が中央領域6Cの空間に保持される。図20は、男性器が支持される様子を示した図である。図20では、上述した実施形態の吸収性物品6において、図19に示す符号C-Cで吸収性物品6を切断した場合の断面を例示している。しかし、実施形態の吸収性物品6に限定されるものでなく、上述した各変形例の何れにおいても同様である。
中央吸収部61Cが男性の着用者の男性器Dを覆う位置に装着される場合、吸収性物品6の仮想中心線から所定の距離L1を空けた左右両側の位置において中央吸収部61Cに肌面側から重なっている周辺吸収部61A,61Bは、中央吸収部61Cによって覆われる男性器Dを吸収性物品6の幅方向両側から支持することが可能である。よって、男性器Dは、吸収性物品6の仮想中心線沿いに保持される。このため、尿道口がある男性器Dの先端が、吸収性物品6の仮想中心線から左右へ逸脱する可能性が抑制される。男性器Dの先端が吸収性物品6の仮想中心線沿いに保持されていれば、男性器Dの先端の尿道口から尿が排出された場合に、尿が吸収性物品6において仮想中心線の左右両側に概ね均等に拡散する。よって、男性器Dが幅方向両側から支持されない吸収性物品に比べて、尿が吸収性物品6から漏れ出る可能性を可及的に抑制することができる。
なお、男性器Dの支持機能を有効に発揮させるには、中央領域6Cの幅、換言すると、(L1×2)の長さは、少なくとも尿道口対向領域R1の付近においては、着用が想定される男性の男性器の標準的な太さを勘案して設定されることが好ましい。中央領域6Cの幅が過大であると、男性器Dが周辺吸収部61A,61Bに支持されなくなる。また、中
央領域6Cの幅が過小であると、男性器Dが中央領域6Cの部分に収まらず、男性器Dが周辺吸収部61A,61Bに支持されなくなるためである。よって、少なくとも尿道口対向領域R1の付近における中央領域6Cの幅は、例えば、10~80mmの範囲内、より好ましくは20~70mmの範囲内、更に好ましくは30~60mmの範囲内である。
また、男性器Dの支持機能を有効に発揮させるには、中央領域6Cと周辺領域6Sとの間における高低差は、少なくとも尿道口対向領域R1の付近においては、着用が想定される男性の男性器の標準的な太さを勘案して設定されることが好ましい。中央領域6Cの幅が過小であると、男性器Dに対する周辺吸収部61A,61Bの左右両側からの支持力が著しく失われるためである。よって、少なくとも尿道口対向領域R1の付近における当該高低差は、例えば、2~30mmの範囲内、より好ましくは5~25mmの範囲内、更に好ましくは10~20mmの範囲内である。
なお、吸収性物品6は、男性器Dの先端が着用者の股下の方へ向かう状態で装着されてもよいし、或いは、男性器Dの先端が着用者の前身頃の方へ向かう状態で装着されてもよいが、尿を吸収性物品6全体で吸収させるという観点に鑑みれば、前者の装着状態が好ましい。
<便収納機能>
図21は、便が収納される様子を示した図である。図21では、上述した実施形態の吸収性物品6において、図19に示す符号D-Dで吸収性物品6を切断した場合の断面を例示している。しかし、実施形態の吸収性物品6に限定されるものでなく、上述した各変形例の何れにおいても同様である。
中央吸収部61Cが着用者の肛門を覆う位置に装着される場合、吸収性物品6の仮想中心線から所定の距離L1を空けた左右両側の位置において中央吸収部61Cに肌面側から重なっている周辺吸収部61A,61Bは、中央吸収部61Cと着用者の肛門との間に便Bを収納可能な収納部の壁部を形成する。よって、着用者の肛門から排出された便は、周辺吸収部61A,61Bによって壁部が形成され、中央吸収部61Cによって底面が形成される収納部(中央領域6Cの空間)へ排出されることになる。よって、このような収納部が形成されない吸収性物品に比べて、便が吸収性物品6から漏れ出る可能性を可及的に抑制することができる。
便Bの収納機能を有効に発揮させるには、中央領域6Cの幅、換言すると、(L1×2)の長さは、少なくとも肛門対向領域R2の付近においては、想定される着用者の標準的な排便量を勘案して設定されることが好ましい。中央領域6Cの幅が過小であると、便Bが中央領域6Cの部分に収まらなくなるためである。よって、少なくとも肛門対向領域R2の付近における中央領域6Cの幅は、例えば、10mm以上、より好ましくは20mm以上、更に好ましくは30mm以上である。
また、便Bの収納機能を有効に発揮させるには、中央領域6Cと周辺領域6Sとの間の高低差は、少なくとも肛門対向領域R2の付近においては、想定される着用者の標準的な排便量を勘案して設定されることが好ましい。中央領域6Cの幅が過小であると、便Bが中央領域6Cの部分に収まらなくなるためである。よって、少なくとも肛門対向領域R2の付近における当該高低差は、例えば、2mm以上、より好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上である。しかしながら、便が収納部に完全に収まらなくても、当該収納部は便を保持する機能を発揮し得るため、収納部が便を完全に収めるような寸法となるように吸収性物品6を設計する必要は必ずしも無い。
以上の通り、上述した実施形態及び各変形例の諸機能について説明したが、吸収性物品
6は、このような機能のみを発揮するものに限定されるものではない。吸収性物品6は、例えば、着用者の臀部へ伝わる外部からの衝撃を緩和する機能や、着用者の臀部を保温する機能、その他各種の機能を発揮することも可能である。
<製造装置>
図22は、吸収性物品6を製造する装置の一例を示した図である。吸収性物品6は、例えば、折り曲げられていない平らな長尺の中間製品Cが連続的に送り込まれると、当該中間製品Cの幅方向における左右両側を断面視Z字状に折り曲げて排出する折り曲げ機構を内蔵した製造装置Mで製造することができる。製造装置M内の折り曲げ機構は、例えば、中間製品Cの幅方向における左右両側を徐々に立ち上げる第1ローラと、第1ローラによって立ち上がった中間製品Cの立ち上がり部分を、中間製品Cの幅方向における左右両端部から所定第1距離の部分で幅方向の中央部側へ包み込むように折り曲げる第1セーラと、中間製品Cの幅方向における左右両側を徐々に立ち上げる第2ローラと、第2ローラによって立ち上がった中間製品Cの立ち上がり部分を、中間製品Cの幅方向における左右両端部から所定第1距離よりも短い所定第2距離の部分で幅方向の外側へ折り曲げる第2セーラ等で構成することができる。
このような折り曲げ機構を内蔵する製造装置Mであれば、例えば、肌面側シート62と非肌面側シート63との間にマット61を挟んだだけの中間製品Cを用意し、中間製品Cを製造装置Mへ送り込むだけで、吸収性物品6を連続的に製造することが可能である。
H・・肌面
S・・座面
D・・男性器
B・・便
M・・製造装置
C・・中間製品
1・・おむつ
5・・バックシート
7・・トップシート
6・・吸収性物品
R1・・尿道口対向領域
R2・・肛門対向領域
11・・パッド
12・・トップシート
13・・バックシート
14・・前身頃領域
15・・股下領域
16・・後身頃領域
1F・・前身頃領域
1B・・股下領域
1R・・後身頃領域
2F・・フロントパッチ
2L・・テープ
2R・・テープ
3R・・ウェストギャザー
6C・・中央領域
6S・・周辺領域
61・・マット
62・・肌面側シート
63・・非肌面側シート
65・・SAPシート
61A・・周辺吸収部
61B・・周辺吸収部
61C・・中央吸収部
61S・・スリット
3BL・・立体ギャザー
3BR・・立体ギャザー

Claims (6)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、
    前記長手方向に沿って延在する吸収体と、
    前記吸収体の肌面側に配置される液透過性の肌面側シートと、
    前記吸収体の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シートと、を備え、
    前記吸収体は、
    前記吸収性物品の前記幅方向における仮想中心線の左右両側で前記長手方向に沿って前記吸収体を折り曲げることによって形成される、前記仮想中心線を含む領域を形成する第1吸収部、及び、左右両側の位置において前記第1吸収部に肌面側から重なる第2吸収部と、
    前記第1吸収部の前記第2吸収部によって左右両側から挟まれる部分に設けられており、前記長手方向に沿って延在する溝又はスリットによって形成される流路と、を有する、
    吸収性物品。
  2. 前記吸収体は、前記吸収体と共に折り曲げられた前記非肌面側シートの一部を、前記第1吸収部と前記第2吸収部との間に挟む、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、
    前記長手方向に沿って延在する吸収体と、
    前記吸収体の肌面側に配置される液透過性の肌面側シートと、
    前記吸収体の非肌面側に配置される液不透過性の非肌面側シートと、を備え、
    前記吸収体は、
    前記吸収体は、互いに別体の吸収性材料によって形成される、前記吸収性物品の前記幅方向における仮想中心線を含む領域を形成する第1吸収部、及び、左右両側の位置において前記第1吸収部に肌面側から重なる第2吸収部と、
    前記第1吸収部の前記第2吸収部によって左右両側から挟まれる部分に設けられており、前記長手方向に沿って延在する溝又はスリットによって形成される流路と、を有する、
    吸収性物品。
  4. 前記吸収体は、前記非肌面側シートの一部を、前記第1吸収部と前記第2吸収部との間に挟む、
    請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記第1吸収部は、少なくとも着用者の尿道口に対向する部位に配置され、
    前記流路は、少なくとも前記尿道口に対向する部位から前記長手方向に沿って延在する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2吸収部は、前記幅方向における前記流路側の端部が、前記幅方向における前記流路の前記第2吸収部側の端部から所定の距離を空けて、前記幅方向における前記流路側の端部よりも内側または外側に配置される、
    請求項1から5の何れか一項に記載の吸収性物品。
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