JP2022088940A - 煙感知器及び煙感知システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1乃至4に示したように、煙感知器1は、その筐体2を形成する、光学台3と光学台カバー8を有する。筐体2内には、光学台3の台板部3aの前面側に検煙部4が設けられており、反対の背面側に回路基板5が収納される基板収納部6が設けられている。検煙部4は、光学台3の台板部3a上に周方向に環状の配置で立設される複数の遮光壁7によって周りが囲まれると共に、光学台カバー8によって前面が覆われ、かつ光学台3の台板部3aによって背面が覆われる空間部として設けられる。複数の遮光壁7の各壁の間には、筐体2の外部と検煙部4内を迷路状に連通させる煙流路9が形成されている。それら煙流入路9を介して、筐体2の外部の煙が検煙部4内に導入される。筐体2の内部には、検煙部4内の煙を検出するためのものとして、検煙部4内に光を発光する発光素子10と、検煙部4内の光を受光する受光素子11が設けられている。
そして、図3及び4に示したように、煙感知器1は、感知器外部、すなわち筐体2外部の光を検煙部4内に導入する外光導入手段(例えば、後記で説明するピンホール12等)を備えており、受光素子11が受光する光の光源として、外光導入手段によって検煙部4内に導入される光が用いられるように構成される。
・ピンホール
煙感知器1は、前記の外光導入手段の一例として、筐体2の構造部分を検煙部4内に向けて貫通して設けられるピンホール12を備えている。このピンホール12を介して、筐体2外部から検煙部4内に外光が導入される。
ピンホール12より形成される外光の導入経路については、筐体2内の配置構造等に応じて、適宜、その数、位置、方向を変更してもよい。例えば、外光の導入経路を1つとするのに代えて、複数としてもよい。その場合、検煙部4内を別々の経路で通過して一箇所に集中するものとしてもよい。また、検煙部4内を縦方向に進行するものとしてもよい。さらに、外光導入手段自体、変更してもよく、ピンホール12に代えて、或いは加えて、例えば、光ファイバ、ミラー、レンズ等の各種導光部材を用いたものとしてもよい。
煙感知器1においては、検煙部4内に外光が導入さているか否かが判別される。そして、外光が導入されていると判別されるときに、前記のように、受光素子11が受光する光の光源として、その導入されている外光が用いられる。一方、外光が導入されていないと判別されるときには、受光素子11が受光する光の光源として、発光素子10が検煙部4内に発光する光が用いられる。
煙感知器1は、検煙部4内に外光が導入されているか否かを判別するために用いられる手段の一例として、前記の受光素子11とは別に設けられる受光素子13(別の受光素子の一例)を備えている。受光素子13は、検煙部4内に導入される外光の検出手段として用いられ、受光素子13が受光する光の量に基づいて、検煙部4内に外光が導入されているか否かが判別される。具体的には、受光素子13が受光する光の量を外光検出用に設定される閾値と比較することによって行われ、比較の結果、その光の量が閾値を上回っているときに、外光が導入されていると判別され、その光の量が閾値を上回っていないときに、外光が導入されていないと判別される。
検煙部4内に外光が導入されているか否かを判別するために用いられる手段としては、タイマ等の時間管理手段とすることもできる。すなわち、その判別が時間管理によって行われるものとすることもできる。具体的には、監視対象の建築物内等がオフィス等である場合、例えば、午前9時から午後5時までの、室内の照明が点灯している可能性が高い時間帯は、検煙部4内に外光が導入されていると判別され、一方、午後5時から翌日の午前9時までの、室内の照明が消灯している可能性が高い時間帯は、検煙部4内に外光が導入されていないと判別されるものとすること等が考えられる。
外光モードで動作するものとするか、発光素子モードで動作するものとするかの切り替えは、発光素子10の動作を制御することにより行われる。具体的には、例えば、外光モードで動作するものとするときには、発光素子10を発光停止にするか、長い発光間隔で発光させるように制御し、発光素子モードで動作するものとするときには、発光素子10を継続して発光させるか、短い発光間隔で発光させるように制御することにより行われるものとすることができる。
煙感知器1においては、検煙部4内の煙による散乱光を受光素子11が受光することにより煙が検出されるが、その検出は、具体的には、受光素子11が受光する光の量を煙感知用に設定される閾値と比較して、その光の量が受光する光の量が閾値を上回るか否かによって行われる。この煙検出用の閾値を外光モードと発光素子モードとで異なるものとし、前記の光源の動作モードの切り替えの際に、煙検出用の閾値を切り替えが併せて行われるものとしてもよい。すなわち、外光モードでと発光素子モードとで異なる煙の検出感度が設定されるものとし、動作モードの切り替えの際に各動作モードに対応する煙の検出感度への切り替えが併せて行われるものとしてもよい。
外光モードで動作中に煙が検出されたときと、発光素子モードで動作中に煙が検出されたときのいずれにおいても、その検出を確定的なものとして、煙感知(火災感知)の発報まで行われるものとしてもよいが、外光モードで動作中の煙の検出については、火災感知の発報までは行わない予備的なものとすることができる。そして、その予備的な検出がされたときに、発光素子モードへの切り替えが行われ、それでも煙が検出されるときに、その検出を確定的なものとし、煙感知の発報まで行われるものとすることができる。
この発明は、煙によって減衰する光を受光して煙を検出する減光式の煙感知器を構成することができる。
煙感知器1、1’は、具体的には、住宅用火災警報器のように、1台が単独で動作するものとして用いることができるものであるが、無線連動式の住宅用火災警報器や自動火災報知設備の火災感知器のように、複数台が協働したり、他の機器と協働したりして動作する煙感知システムを構成するものとして用いることができるものでもある。
例えば、自動火災報知設備を、監視対象の建築物内等に煙感知器1、1’とは別に設けられる、その建築物内等の空間中の光、すなわち煙感知器1、1’の感知器外部の光を受光する光センサを有するものとし、その光センサが受光する光の量に基づいて、煙感知器1、1’の検煙部4内に外光が導入されているか否かが判別され、動作モードの切り替え制御が行われるものとしてもよい。
4:検煙部 5:回路基板 6:基板収納部 7:遮光壁
8:光学台カバー 9:煙流路 10:発光素子 10A:光軸
11、11’:受光素子 12:ピンホール 12A:光軸 13:受光素子
Claims (10)
- 煙が導入される検煙部内の光を受光素子が受光し、その受光素子が受光する光の量に基づいて煙を検出する煙感知器であって、
感知器外部から外光を前記検煙部内に導入する外光導入手段を備え、
前記受光素子が受光する光の光源として、前記外光導入手段によって導入される外光が用いられることを特徴とする煙感知器。 - 前記受光素子が受光する前記検煙部内で煙によって散乱する光の量に基づいてか、或いは、前記受光素子が受光する前記検煙部内で煙によって減衰する光の量に基づいて、煙が検出されることを特徴とする請求項1に記載の煙感知器。
- 前記検煙部内に外光が導入されているか否かが判別され、
外光が導入されていると判別されるときに、前記受光素子が受光する光の光源として、前記外光導入手段によって導入される外光が用いられ、
外光が導入されていないと判別されるときに、前記受光素子が受光する光の光源として、前記検煙部内に光を発光するものとして設けられる発光素子の光が用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の煙感知器。 - 前記検煙部内に外光が導入されているか否かの判別結果に対応して、前記受光素子が受光する光の光源として、前記外光導入手段によって導入される外光が用いられるものとするか、或いは、前記発光素子の光が用いられるものとするかの切り替えが行われる際に、煙の検出感度の切り替えも行われることを特徴とする請求項3に記載の煙感知器。
- 前記受光素子が受光する光の量に基づいてか、或いは、前記受光素子とは別に設けられる受光素子が受光する光の量に基づいて、前記検煙部内に外光が導入されているか否かが判別されることを特徴とする請求項3又は4に記載の煙感知器。
- 前記受光素子とは別に設けられる受光素子は、感知器内部又は感知器外面に設けられ、感知器内部又は感知器外部の光を受光することを特徴とする請求項5に記載の煙感知器。
- 時間管理手段によって、前記検煙部4内に外光が導入されているか否かが判別されることを特徴とする請求項3又は4に記載の煙感知器。
- 監視対象の建築物内等に設けられる光センサが受光する光の量に基づいて、前記検煙部内に外光が導入されているか否かが判別されることを特徴とする請求項3又は4に記載の煙感知器。
- 監視対象の建築物内等に設けられる照明のスイッチのオン・オフに基づいて、前記検煙部内に外光が導入されているか否かが判別されることを特徴とする請求項3又は4に記載の煙感知器。
- 建築物内等を監視対象として設置される、煙感知器を有する煙感知システムであって、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の煙感知器を有することを特徴とする煙感知システム。
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