JP2022087575A - 車載用発音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカと電子回路を収納するケースの組立を容易にし、またスピーカと電子回路を分離して設置することもできる車載用発音装置を提供する。【解決手段】車載用発音装置1において、ケース2は、前方ケース10と後方ケース20とを、金属板で形成された仕切り板30によって区画している。後方ケース20内部の後方空間S2は密閉しており、後方空間S2に電子回路50を内蔵している。前方ケース10の内部の前方空間S1にスピーカ40が設置されている。同じ仕切り板30を2枚使用することで、スピーカ40を内蔵した前方ケース10と、電子回路50を内蔵した後方ケース20と、を分離して配置することもできる。【選択図】図3

Description

本発明は、ケース内にスピーカと電子回路が収納された車載用発音装置に関する。
特許文献1に、車載用発音装置である報知手段が記載されている。この報知手段は、ハイブリット車や電気自動車が電気モータ駆動で走行しているときに、エンジン音を出して歩行者に車の接近を知らせるために搭載されている。この報知手段は、スピーカセンサと、ハンドルの近傍に設けられたスイッチ類と、再生手段と、録音手段と、選択手段と、再生操作手段と、エンジンルームに設けられたスピーカで構成されている。
特許文献2には、複数のスピーカを搭載したスピーカアレイが記載されている。このスピーカアレイは車載用ではないが、板材で囲まれた筐体の内部に、複数のスピーカと、アンプ回路などが搭載されたプリント基板と、が収納されている。筐体の内部は、アルミニウムなどの仕切板で2つの空間に仕切られており、2つの空間の一方にスピーカが内蔵され、他方の空間にプリント基板が収納されている。
特開2011-31865号公報 特開2009-100194号公報
特許文献1に記載の報知手段などとして使用される車載用発音装置は、雨などの水分や多くの埃などが付着しやすい環境で使用される。そのため、スピーカとプリント基板を筐体(ケース)内に収納して使用することが好ましい。この場合に筐体の内部はできるだけ密閉状態とする必要がある。
筐体の内部にスピーカと電子回路とが収納された公知文献として、特許文献2がある。ただし、特許文献2に記載されたスピーカアレイは、車載用を想定したものではなく、内部を十分に密閉する対策はなされていない。また、このスピーカアレイは、板材で上下左右の側部が囲まれた筐体の内部に仕切板が設けられて、筐体の内部が区画されている。そのため、筐体の内部に仕切板を組み込む組立作業が難しい。また、スピーカが収納された筐体とプリント基板が収納された筐体とを、互いに切り離すことができず、スピーカとプリント基板とを、筐体の内部に収納された状態で分離させて設置することはできない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、スピーカと電子回路をケース内の別々の空間に配置して、電子回路を外部環境から保護できるようにし、また、ケースの組立を容易にした車載用発音装置を提供することを目的としている。
また本発明は、スピーカと電子回路とを、ケースに収納された状態で、互いに切り離して設置することを可能にした車載用発音装置を提供することを目的としている。
本発明は、ケースの内部にスピーカと電子回路とが収納されている車載用発音装置において、
前記ケースは、前方空間を形成する前方ケースと、後方空間を形成する後方ケースと、前記前方空間と前記後方空間を区分する仕切り板とを有し、
前記前方空間に前記スピーカが、前記後方空間に前記電子回路が収納されており、
前記前方ケースと前記仕切り板とが前方ねじ止め部で固定され、前記後方ケースと前記仕切り板とが後方ねじ止め部で固定され、前記前方ねじ止め部と前記後方ねじ止め部とが、前記仕切り板の異なる位置に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の車載用発音装置は、同じ構造の2枚の前記仕切り板が使用され、
前記前方ケースが一方の前記仕切り板と固定され、前記後方ケースが他方の前記仕切り板と固定されて、
前記前方ケースと前記後方ケースとが、互いに分離された状態で車体に設置されるものとして構成できる。
本発明の車載用発音装置は、前記後方ケースが前記仕切り板と固定された状態で、前記仕切り板における前記後方ケースの開口部を覆う隔壁部に、前記前方ねじ止め部の穴が存在しておらず、
前記前方ケースが前記仕切り板と固定された状態で、前記仕切り板における前記前方ケースの開口部を覆う隔壁部に、前記後方ねじ止め部の穴が存在していることが好ましい。
本発明の車載用発音装置は、前記仕切り板の前記隔壁部で、前記前方ねじ止め部が、前記後方ねじ止め部よりも外側に位置しているものである。
本発明の車載用発音装置は、前記仕切り板が金属製であり、
前記後方空間内の前記電子回路の発熱部が前記仕切り板に直接にまたは熱伝達部材を介して接触していることが好ましい。
本発明の車載用発音装置は、スピーカが収納された前方ケースと電子回路が収納された後方ケースとを、ねじ止め部を介して、仕切り板に別々に固定することができる。そのため、装置の組立作業が容易である。
また、同じ構造の仕切り板を2枚使用して、一方の仕切り板で前方ケースの開口部を覆い、他方の仕切り板で後方ケースの開口部を覆い、前方ケースと後方ケースを、互いに分離して車両に設置することが可能である。前方ケースの開口部を覆う部分に後方ねじ止め部の穴を配置して、前記穴を通気孔として使用することも可能である。
本発明の実施形態の車載用発音装置の外観を示す斜視図、 図1に示される車載用発音装置の分解斜視図、 図1に示される車載用発音装置の縦断面図、 仕切り板が固定された前方ケースを示す斜視図、 仕切り板が固定された後方ケースを示す斜視図、 仕切り板の前方ねじ止め部と後方ねじ止め部の形成位置を説明する仕切り板の正面図、
図1ないし図5に示される本発明の実施形態の車載用発音装置1は、ハイブリット車や純電気自動車に搭載されて車両接近通報装置(AVAS)として使用される。車載用発音装置1は車体の外部に近い位置に配置されるため、雨水や埃に耐えられるだけの密閉性が必要とされる。また、スピーカからの発熱による温度上昇に耐えることが必要とされる。さらに、外気温の急激な温度変化に耐えることが必要とされ、ハイブリット車の場合でエンジンルームの近くに配置されたときの高温の環境にも耐えることが求められる。
図1ないし図3に示されるように、本発明の実施形態の車載用発音装置1は、スピーカ40と電子回路50とがケース2に収納された状態で車両に搭載されるが、図4と図5に示されるように、ケース2を前方ケース10と後方ケース20とに分離し、前方ケース10にスピーカ40が収納され、後方ケース20に電子回路50が収納された状態で、スピーカ40と電子回路50とを分離した位置で車両に搭載することも可能である。
図1ないし図6に、互いに直交するX、Y、Zの座標軸が矢印で示されている。Y1-Y2方向が前後方向であり、Y1方向が前方で且つ主な発音方向で、Y2方向が後方である。Z1-Z2方向が上下方向であり、Z1方向が上方で、Z2方向が下方である。X1-X2方向は左右方向であり、X1方向が左方向で、X2方向が右方向である。互いに直交するX軸とY軸およびZ軸は車載用発音装置1を基準として設定されている。
図1ないし図3に、ケース2の中心線Oが示されている。中心線Oはケース2のX-Z面と平行な断面の中心を通っている。また、中心線Oは、ケース2の左右方向(X1-X2方向)の中心と上下方向(Z1-Z2方向)の中心を通っている。図3には、車載用発音装置1が車体に設置された状態の断面が示されている。中心線Oは地上での水平方向Hに対して反時計方向へ傾斜した姿勢である。X-Y-Z軸は車載用発音装置1を基準として設定されているため、Y軸とZ軸も、X軸を中心として反時計方向に傾いている。
ケース2は、前方ケース10と後方ケース20、および前方ケース10と後方ケース20の間に位置する仕切り板30とから構成されている。前方ケース10と後方ケース20は合成樹脂材料で形成されている。図3に示されているように、後方ケース20の後部にコネクタ部21が設けられているが、コネクタ部21には、金属製のグロメットがインサートされている。仕切り板30は、鋼鈑やアルミニウム板などの金属板で形成されている。図3の断面図に示されるように、前方ケース10の内部が前方空間S1で、後方ケース20の内部が後方空間S2である。前方空間S1と後方空間S2は、仕切り版30で、前後に区分されている。
前方ケース10は、下方(Z2方向)に位置する下部壁部11と、上方(Z1方向)に位置する上部壁部12と、左右の側壁部13,13を有している。前方ケース10の前方(Y1方向)には前方壁部14が設けられている。図1と図2に示されるように、前方ケース10の後方にフランジ状の連結固定部15が一体に形成されている。連結固定部15は、下部壁部11と上部壁部12および側壁部13,13の後端部からケース2の外周方向に張り出している。前方ケース10の前方壁部14には、発音連通部16が設けられている。図1と図2に示されるように、発音連通部16は、中心線Oを中心とする円形の領域に多数の開口部を形成されたものである。図3に示されるように、前方壁部14の内面には、発音連通部16の周囲の全周を囲むように連続する連続突部17が一体に形成されている。
後方ケース20には、上下方向と左右方向の全域を囲む側壁部22と、後端部を塞ぐ後方壁部23とが一体に形成されており、後方壁部23に前記コネクタ部21が形成されている。後方ケース20の前方にフランジ状の連結固定部24が形成されている。連結固定部24は、側壁部22の前端部からケース2の外周方向に張り出している。
図2と図6に示されるように、金属板で形成された仕切り板30は、四角形状の隔壁部31と、左右方向(X1-X2方向)に突出する取付け片32とが設けられている。それぞれの取付け片32に取付け穴33が形成されている。車載用発音装置1は、図1に示されるように前方ケース10と後方ケース30とが仕切り板30に固定された第1の設置態様と、図4と図5に示されるように、前方ケース10と後方ケース30とが分離された第2の設置態様の双方において、取付け穴33を利用して車体に固定される。
図2と図6に示されるように、仕切り板30の隔壁部31の上部と下部および左右両側部のそれぞれには、後方固定穴34が2か所ずつ形成されている。隔壁部31の上部では、2か所の後方固定穴34よりも上方の2か所に前方固定穴35が形成され、隔壁部31の下部では、2か所の後方固定穴34よりも下方の2か所に前方固定穴35が形成されている。さらに、隔壁部31の左側部では、2か所の後方固定穴34よりも左側の2か所に前方固定穴35が、右側の2か所の後方固定穴34よりも右側の2か所に前方固定穴35が形成されている。
図2に示されるように、後方ケース20の連結固定部24には、上部と下部および左部と右部のそれぞれに、雌ねじ穴25が2か所ずつ形成されている。合計8か所の雌ねじ穴25と、隔壁部31に形成された8か所の後方固定穴34は、前後方向に互いに一致する位置に形成されている。後方ケース20の連結固定部24の前方に向く面は平坦な固定平面24aである。この固定平面24aが仕切り板30の後面30aに密着させられ、それぞれの後方固定穴34に前方から挿入された固定ねじ(図示省略)が雌ねじ穴25に螺着されて、後方ケース20と隔壁部31とが固定される。後方固定穴34と雌ねじ穴25とで後方ねじ止め部19bが構成されている。なお、後方ねじ止め部19bでは、連結固定部24に後方固定穴が形成され仕切り板30に雌ねじ穴が形成されて、固定ねじが連結固定部24に挿入されて仕切り板30に螺着されてもよい。または、連結固定部24と仕切り板30の双方に後方固定穴が形成され、ボルトとナットによって連結固定部24と仕切り板30とが固定されてもよい。
連結固定部24の固定平面24aと仕切り板30の後面30aの間に、弾性シートなどのパッキンが介在されることが好ましい。連結固定部24が隔壁部31に固定されることで、後方ケース20の前方に向く開口部が隔壁部31で塞がれて、後方ケース20の内部の後方空間S2が密閉状態となる。
図2に示されるように、前方ケース10の連結固定部15には、上部と下部および左部と右部のそれぞれに、雌ねじ穴18が2か所ずつ形成されている。合計8か所の雌ねじ穴18と、隔壁部31に形成された8か所の前方固定穴35は、前後方向に互いに一致する位置に形成されている。前方ケース10の連結固定部15の後方に向く面は平坦な固定平面15aである。この固定平面15aが仕切り板30の前面30bに密着させられ、それぞれの前方固定穴35に後方から挿入された固定ねじ(図示省略)が雌ねじ穴18に螺着されて、前方ケース10と隔壁部31とが固定される。前方固定穴35と雌ねじ穴18とで前方ねじ止め部19aが構成されている。前方ねじ止め部19aでは、連結固定部15に後方固定穴が形成され仕切り板30に雌ねじ穴が形成されて、固定ねじが連結固定部15に挿入されて仕切り板30に螺着されてもよい。または、連結固定部15と仕切り板30の双方に後方固定穴が形成され、ボルトとナットによって連結固定部15と仕切り板30とが固定されてもよい。
連結固定部15の固定平面15aと仕切り板30の前面30bの間に、弾性シートなどのパッキンが介在されることが好ましい。
図6に示されるように、後方ねじ止め部19bの後方固定穴34は上下左右の合計8か所に形成され、前方ねじ止め部19aの前方固定穴35は、上下左右において、後方固定穴34の外側の合計8か所に形成されている。後方ねじ止め部19bの後方固定穴34と、前方ねじ止め部19aの前方固定穴35は、仕切り板30において互いに重ならないように異なる位置に形成されている。前方ねじ止め部19aの前方固定穴35は後方ケース20と前後方向で重ならないように、後方ケース20の連結固定部24よりも外側に離れて位置している。後方ねじ止め部19bの後方固定穴34は、前方ケース10の連結固定部15と前後方向に重ならないように、連結固定部15よりも内側に離れた位置で、前方ケース10の後方に向く開口部と重なる位置に形成されている。
図3に示されるように、前方ケース10の内部の前方空間S1にスピーカ40が設置されている。スピーカ40は、フレーム41を有している。フレーム41の後部に磁気回路42が固定されている。磁気回路42は、磁石42aと、磁石42aの後面に固定された後方ヨーク42bと、磁石42aの前面に固定されたリング形状の前方ヨーク42cを有している。後方ヨーク42bと前方ヨーク42cは、磁性金属材料で形成されている。後方ヨーク42bの中央部は前方に延びるセンターヨーク42dとなっている。センターヨーク42dの外周面と前方ヨーク42cの内周面との対向部に磁気ギャップGが形成されている。
スピーカ40は、フレーム41の前端部がリング形状の振動板支持部41aとなっている。前方ケース10の連続突部17の後端と振動板支持部41aとの間にエッジ部材43が挟まれて固定されており、エッジ部材43の内側にコーン形状の振動板44の外周端が接合されている。振動板44の中央部にボビン46が接合され、ボビン46の後端にボイスコイル47が巻かれて形成されている。ボイスコイル47は、磁気回路42の磁気ギャップG内に挿入されている。フレーム41とボビン46との間に、断面がコルゲート形状のダンパー部材45が設けられている。振動板44の中心部にはセッターキャップ48が固定されており、ボビン46の内部空間がセンターキャップ48で覆われている。このスピーカ40は、ボイスコイル47に流れるボイス電流と、磁気ギャップGを横断する磁界とにより、振動板44が前後方向に振動し、音圧が発音連通部16を通過して前方へ与えられる。
図3に示されるように、前方ケース10では、前方壁部14に発音連通部16が開口している。前方壁部14の内側では発音連通部16の周囲を連続して囲む連続突部17が一体に形成されており、スピーカ40の振動板支持部41aが連続突部17の後端面に固定されている。前方ケース10の内部の前方空間S1は、前方壁部14と振動板44との間の前方空間領域S1aと、振動板44よりも後方の後方空間領域S1bとに区分される。前方空間領域S1aは、発音連通部16を経てケース2の前方の外部空間に通じている。発音連通部16は、内側からエッジ部材43と振動板44およびセンターキャップ48で覆われ、前方ケース10の後方は仕切り板30の隔壁部31で覆われている。
図3に示されるように、後方ケース20の内部の後方空間S2に電子回路50が内蔵されている。電子回路50は、後方ケース20の内部に固定された回路基板51を有し、回路基板51に複数の電子部品が実装されている。仕切り板30の一部には、後方空間S2の内方に隆起する隆起部36が一体に形成されており、隆起部36は、回路基板51に実装された発熱性電子部品52に接近しまたは直接接触している。あるいは熱伝達が可能なシート材やオイルなどの熱伝達部材を介して接触している。また、隆起部36は、回路基板51に実装されたコイルや熱が通過する導電パターンなどの発熱部に接近しまたは接触している。後方空間S2内の電子回路50から発せられる熱は、隆起部36から仕切り板30に伝導し、取付け片32など、ケース2の外へ露出している部分を介して外気中に放出される。
次に、前記車載用発音装置1の組立方法と車両への設置態様を説明する。
図1ないし図3には、第1の設置態様に使用される車載用発音装置1が示されている。第1の設置態様では、仕切り板30が1枚使用され、仕切り板30に前方ケース10と後方ケース20とが固定されて1つのケース2が構成される。車載用発音装置1の組立方法は、前方ケース10の連続突部17に、スピーカ40のフレームの振動板支持部41aを固定して、フレーム41に振動板44とボイスコイル47および磁気回路42などが支持されたスピーカ40を、前方ケース10の内部の前方空間S1に固定する。また、後方ケース20の内部の後方空間S2に回路基板51に電子部品が実装された電子回路50を固定する。
電子回路50を内蔵した後方ケース20の固定平面24aを、パッキンを介在させるなどして、仕切り板30の後面30aに突き当て、仕切り板30の後方固定穴34に前方から固定ねじを挿入し、連結固定部24の雌ねじ穴25に螺着して、仕切り板30と後方ケース20とを固定する。次に、スピーカ40を内蔵した前方ケース10の固定平面15aを、パッキンを介在させるなどして、仕切り板30の前面30bに突き当て、仕切り板30の前方固定穴35に後方から固定ねじを挿入し、連結固定部15の雌ねじ穴18に螺着して、仕切り板30と前方ケース10とを固定する。
図6に示されるように、後方ねじ止め部19bの後方固定穴34は、前方ケース10の固定平面15aよりも内側に位置しているため、前方ケース10を固定する前に、仕切り板30と後方ケース20とを固定することが必要である。前方ねじ止め部19aの前方固定穴35は、後方ケース20の固定平面24aよりも外側に位置し、後方ケース20と重ならない外側に位置しているため、仕切り板30と後方ケース20とを固定した後に、前方ケース10を仕切り板30に固定することができる。このように、最初に電子回路50を収納した後方ケース20を仕切り板30に固定し、その後にスピーカ40を内蔵した前方ケース10を仕切り板30に固定することで、車載用発音装置1の組立作業が容易となる。
車載用発音装置1は、後方ケース20の前方の開口部が仕切り板30の隔壁部31で塞がれており、後方空間S2が密閉されている。よって、車載用発音装置1が雨水や埃に晒されたときでも、後方空間S2内の電子回路50が影響を受けるのを避けることができる。電子回路50には電源部やアンプなどを構成する発熱性電子部品52が設けられている。この発熱性電子部品52および回路基板51上の発熱部は、仕切り板30に形成された隆起部36と接近しまたは接触している。そのため、発熱部からの熱が隆起部36から仕切り板30を伝導してケース2の外部空間に放出されるようになり、後方空間S2の過剰な温度上昇を抑制することができる。
前方ケース10の内部にはスピーカ40が設置されている。前方ケース10の前方壁部14に形成されている発音連通部16は、内側からエッジ部材43と振動板44およびセンターキャップ48で覆われている。さらに前方ケース10の後方に向く開口部は仕切り板30の隔壁部31で塞がれている。そのため、振動板44よりも後方の後方空間領域S1bに、発音連通部16を通じて水分や埃が浸入するのを防止できるようになっている。
図4と図5に、車載用発音装置1の第2の設置態様が示されている。
第2の設置態様では、同じ形状の仕切り板30が2枚使用される。図4に示されるように、一方の仕切り板30は、前方ねじ止め部19aによって、スピーカ40を内蔵した前方ケース10の連結固定部15に固定され、車載用発音装置1の発音機能部1Aが独立して構成される。図5に示されるように、他方の仕切り板30は、後方ねじ止め部19bによって、電子回路50を内蔵した後方ケース20の連結固定部24に固定され、車載用発音装置1の回路収納部1Bが独立して構成される。
ハイブリット車や純電気自動車では、車載用発音装置1を発音機能部1Aと回路収納部1Bとに分離して、異なる位置に搭載することができる。例えば、発音機能部1Aのみを車体の狭いスペースに固定できるようになる。また、発音機能部1Aを車体から外すことなく、回路収納部1Bのみを車体から外して、後方ケース20の内部の電子回路50を個別に調整することなどが可能になる。さらに、発音機能部1Aを異なる車種で共通に使用し、回路収納部1B内の電子回路50を、車種毎に異ならせることも可能である。図1ないし図3に示される第1の設置態様と、図4と図5に示される第2の設置態様とで、前方ケース10と後方ケース20および仕切り板30として同じものを使用できるので、部品の共通化を実現できる。
図4に示される発音機能部1Aでは、前方ケース10の後方に向く開口部が仕切り板30の隔壁部31で塞がれている。ただし、図6に示されるように、仕切り板30において後方ねじ止め部19bを構成している後方固定穴34が、前方ケース10の連結固定部15の内側に位置し、後方固定穴34が前方ケース10の後方に向く開口部に位置している。そのため、後方固定穴34が、前方ケース10の後方空間領域S1bと外部空間とを連通する通気孔として機能している。
前方ケース10の内部のスピーカ40が発音動作を行なっているときは、ボイスコイル47からの熱が後方空間領域S1bに留まって、磁気回路42の周囲の温度が上昇しやすい。後方空間領域S1bの温度が上昇すると、この領域と外部空間との間に圧力差が発生する。逆に、エンジンからの発熱などによって、外部温度が後方空間領域S1bの温度よりも高くなることによっても、後方空間領域S1bと外部空間との間に圧力差が発生する。この圧力差が大きくなると、スピーカ40の振動板44に前方に向けて圧力が作用しまたは後方に向けて圧力が作用する。この圧力が大きくなると、振動板44の振動に影響が与えられて音質が低下させられ、さらにはエッジ部材43が破損するなどの故障の原因にもなる。しかし、車載用発音装置1の発音機能部1Aでは、仕切り板30の後方固定穴34が通気孔として機能しているため、後方固定穴34を通じて、後方空間領域S1bと外部空間との圧力差を解消させることができる。
図5に示される回路収納部1Bでは、仕切り板30に形成された前方ねじ止め部19aの前方固定穴35が、後方ケース20の連結固定部24よりも外側に位置し、前方固定穴35は後方ケース20の前方に向く開口部に位置していない。そのため、後方ケース20の前方の開口部が仕切り板30の隔壁部31で完全に塞がれ、後方空間S2内は密閉状態となる。そのため、雨水などの水分や埃が後方空間S2に入ることがなく、回路収納部1Bの電子回路50を保護することができる。
なお、本発明では、前方ケースの連結固定部15と後方ケース20の連結固定部24とが同じ大きさであり、連結固定部15の固定平面15aと連結固定部24の固定平面24aとが、仕切り板30を挟んで前後方向に重なる構造であってもよい。この場合、前方ねじ止め部19aと後方ねじ止め部19bは、固定平面15a,24aの上下両部において左右方向に互いに位置をずらせて設け、固定平面15a,24aの左右両部においては上下方向に互いに位置をずれして配置する。これにより、第1の設置態様とするときにも、仕切り板30に対して前方ケース10と後方ケース20をそれぞれ固定することができる。この場合に、前方ケース10の固定平面15aと仕切り板30との間に介在させるパッキンと、後方ケース20の固定平面24aと仕切り板30との間に介在させるパッキンとを、同じ形状で同じ構造のものを使用することができる。
1 車載用発音装置
1A 発音機能部
1B 回路収納部
2 ケース
10 前方ケース
11a 下部内壁面
15 連結固定部
15a 固定平面
16 発音連通部
17 連続突部
18 雌ねじ穴
19a 前方ねじ止め部
19b 後方ねじ止め部
20 後方ケース
24 連結固定部
24a 固定平面
25 雌ねじ穴
30 仕切り板
30a 後面
30a 前面
34 後方固定穴
35 前方固定部
36 隆起部
40 スピーカ
44 振動板
50 電子回路
S1 前方空間
S2 後方空間

Claims (5)

  1. ケースの内部にスピーカと電子回路とが収納されている車載用発音装置において、
    前記ケースは、前方空間を形成する前方ケースと、後方空間を形成する後方ケースと、前記前方空間と前記後方空間を区分する仕切り板とを有し、
    前記前方空間に前記スピーカが、前記後方空間に前記電子回路が収納されており、
    前記前方ケースと前記仕切り板とが前方ねじ止め部で固定され、前記後方ケースと前記仕切り板とが後方ねじ止め部で固定され、前記前方ねじ止め部と前記後方ねじ止め部とが、前記仕切り板の異なる位置に設けられていることを特徴とする車載用発音装置。
  2. 同じ構造の2枚の前記仕切り板が使用され、
    前記前方ケースが一方の前記仕切り板と固定され、前記後方ケースが他方の前記仕切り板と固定されて、
    前記前方ケースと前記後方ケースとが、互いに分離された状態で車体に設置される請求項1記載の車載用発音装置。
  3. 前記後方ケースが前記仕切り板と固定された状態で、前記仕切り板における前記後方ケースの開口部を覆う隔壁部に、前記前方ねじ止め部の穴が存在しておらず、
    前記前方ケースが前記仕切り板と固定された状態で、前記仕切り板における前記前方ケースの開口部を覆う隔壁部に、前記後方ねじ止め部の穴が存在している請求項2記載の車載用発音装置。
  4. 前記仕切り板の前記隔壁部で、前記前方ねじ止め部が、前記後方ねじ止め部よりも外側に位置している請求項3記載の車載用発音装置。
  5. 前記仕切り板が金属製であり、
    前記後方空間内の前記電子回路の発熱部が前記仕切り板に直接にまたは熱伝達部材を介して接触している請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用発音装置。
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