JP2022085536A - 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 - Google Patents

洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 Download PDF

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Abstract

【課題】操作ボタンを押圧操作する際に初動時の押圧操作力を抑制することができると共に、この操作ボタンの押圧操作力を操作ロッドの直線運動から変換機構の回転運動に効率よく伝達させることができる洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の洗浄水タンク装置1は、貯水タンク22と、洗浄水供給機構28と、操作装置32と、を有し、操作装置は、操作ボタン70a,72aと、操作ロッド70c,72cと、を含む操作部70,72と、操作ロッドの直線運動を回転運動に変換して洗浄水供給機構の駆動部66に伝達させる回転運動部76を含む変換機構74と、を備えており、変換機構の回転運動部の被接触部76b,76cに接触する接触部70e,72eを備えており、この接触部は、回転運動部の被接触部に接触した状態で操作ボタンから入力された押圧操作力F1を回転運動部に対して回転方向に沿うように伝達させる。【選択図】図6A

Description

本発明は、洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に係り、特に、水洗大便器の便器本体に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に関する。
従来から、水洗大便器の便器本体に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置として、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。
このような従来の洗浄水タンク装置においては、便器本体に洗浄水を供給して便器洗浄を可能にする駆動部を備えた洗浄水供給機構として、便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの底部の排水口を開閉する排水弁を含む排水弁装置と、便器洗浄を開始する際に排水弁装置の排水弁を開弁操作する操作装置と、を備えている。また、排水弁装置は、排水弁が鉛直方向に上下動する、いわゆる、直動式の排水弁装置である。さらに、操作装置は、貯水タンクの上面に設けられた操作ボタンと、この操作ボタンから下方に延びる操作バーとを備えている。
これらにより、便器洗浄を開始する際には、使用者が操作ボタンを上方から押圧操作(押下操作)すると、操作バーが連動して下降し、操作バーの下端から入力される下向きの操作力が、リンク部材を介して排水弁を引き上げる上向きの操作力に変換され、排水弁が鉛直方向に引き上げられるようになっている。
また、従来の洗浄水タンク装置においては、使用者に与える圧迫感を軽減し、意匠性を向上させるために、貯水タンクが便器本体の後方側の比較的低い位置に配置され、貯水タンクの上端高さ位置が低い、いわゆる、ローシルエットタイプのタンクが採用されている。
さらに、洗浄水タンク装置の貯水タンクの高さを低くすることにより、介助者が便器使用者の背後から手を回して介助しやすい仕様にもなっている。
一方、上述した特許文献1に記載されている従来の洗浄水タンク装置の操作装置の操作ボタンとは異なり、操作装置として貯水タンクの側方等に設けられた操作レバーを採用した従来の洗浄水タンク装置においては、貯水タンクの高さを低くすると、その分、操作レバーの位置も低くなる。
これにより、例えば、男性の使用者が立ち姿勢で小便を行う際には、操作レバーを上方から見下ろす状況となり、使用者にとっては、操作レバーに対する視認性が低下する共に、操作レバーを操作する際には、屈みながら操作レバーにアクセスしなければならないため、操作性も低下するという問題がある。
これに対し、上述した特許文献1に記載されている従来の洗浄水タンク装置においては、操作ボタンが貯水タンクの上面に設けられているため、使用者からの操作ボタンに対する視認性を向上させることができるようになっている。また、操作ボタンを上方から押圧操作する形態であるため、使用者は操作ボタンにアクセスがし易く、操作性を向上させることもできるようになっている。
特開2019-138115号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の洗浄水タンク装置においては、使用者が操作ボタンを押圧操作すると、操作バーの直線運動による下向きの操作力がリンク部材を介して排水弁を引き上げる上向きの操作力に変換される機構であるため、操作装置を排水弁の直上方向にある貯水タンクの上面に設けざるを得ず、貯水タンクに対する排水弁装置や操作装置の配置の自由度が制約されるという問題がある。
また、操作装置の操作ボタンの配置の自由度が制約されると、洗浄水タンク装置全体の意匠性や操作装置の視認性が低下する可能性もあるという問題がある。
さらに、洗浄水タンク装置が設置される便器本体の寸法形状によっては、例えば、水洗大便器の前出寸法(水洗大便器の背面から前端までの寸法)が大きくなる状態もあり得るため、使用者から操作装置へのアクセス性が低下し、操作装置の操作性が低下するおそれもあるという問題がある。
一方、これらの問題を解決するために、例えば、操作装置の操作ボタンについて、貯水タンクの上面の左右長手方向のいずれか一方に寄せて配置すると、操作ボタンを排水弁の直上方向に対してずらした位置に配置しなければならないという問題がある。
これにより、使用者により押圧操作された操作ボタンの直線運動は、一旦、回転軸の回転運動に変換された後、この回転運動について、直動式の排水弁の直線運動に再び変換させることにより、操作ボタンの押圧操作力を直動式の排水弁の引き上げ力として伝達させる必要がある。
また、このような操作ボタンを排水弁の直上方向に対してずらした位置に配置した場合、操作ボタンの押圧操作力から排水弁の引き上げ力として伝達されるまでの伝達効率を向上させる観点から言えば、操作ボタンを排水弁に近接させて配置することが好ましいとも考えられる。
しかしながら、操作ボタンの直線運動を回転軸の回転運動に変換する変換機構においては、操作ボタンを排水弁に近接させて配置する程、回転軸に回転運動の回転力を付与する力の作用点が回転軸の回転中心に対して近距離になるため、回転軸の回転運動の初動時に要する所定以上の回転トルクを得るには、操作ボタンのより大きい押圧操作力が必要になるという問題がある。
さらに、操作ボタンの押圧操作力をより大きく要するようになると、押圧操作時の使用者にとって、操作抵抗が大きい重い操作感が違和感となり、スムーズな押圧操作を実現することが難しくなるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点及び近年要請されている課題を解決するためになされたものであり、操作ボタンを押圧操作する際に初動時の押圧操作力を抑制することができると共に、この操作ボタンの押圧操作力を操作ロッドの直線運動から変換機構の回転運動に効率よく伝達させることができる洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、水洗大便器の便器本体に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、上記便器本体に設けられ、便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンク内に設けられ、上記便器本体に洗浄水を供給して便器洗浄を可能にする駆動部を備えた洗浄水供給機構と、便器洗浄を開始する際に、上記洗浄水供給機構の駆動部を操作可能にする操作装置と、を有し、上記操作装置は、上記貯水タンクの上面に設けられ、便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される操作ボタンと、この操作ボタンの一部に設けられて上記操作ボタンの押圧操作により直進運動する操作ロッドと、を含む操作部と、上記操作部の操作ロッドと上記洗浄水供給機構の駆動部との間に設けられて、上記操作ロッドの直線運動を回転運動に変換して上記洗浄水供給機構の駆動部に伝達させる回転運動部を含む変換機構と、を備えており、上記操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の被接触部に接触する接触部を備えており、この接触部は、上記回転運動部の被接触部に接触した状態で上記操作ボタンから入力された押圧操作力を上記回転運動部に対して回転方向に沿うように伝達させることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、便器洗浄を開始する際に、洗浄水供給機構の駆動部を操作するために、操作装置の操作部の操作ボタンが押圧操作される。
これにより、操作装置の操作部の操作ロッドが操作ボタンの押圧操作により直進運動し、変換機構が操作ロッドの直進運動を回転運動部の回転運動に変換し、この回転運動の回転力を洗浄水供給機構の駆動部に伝達させる。
このとき、操作ロッドの軸方向の一端部に設けられた接触部が、操作ボタンが押圧操作された際に変換機構の回転運動部の被接触部に接触し、操作ボタンから入力された押圧操作力を回転運動部の被接触部に対して回転方向に沿うように伝達させることができる。
したがって、操作ボタンが押圧操作された際に、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に接触する初動時において、操作ボタンから入力される押圧操作力を抑制しつつ、操作ロッドの接触部から変換機構の回転運動部の被接触部に対して効率よく伝達させることができる。
よって、押圧操作時の使用者にとって操作感に違和感を与えないスムーズな押圧操作を実現することができる。
これらの結果、操作ボタンから押圧操作力が入力されてから、変換機構が操作ロッドの直進運動を回転運動部の回転運動に効率よく変換し、この回転運動の回転力を洗浄水供給機構の駆動部に伝達させるまでの操作装置全体の操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記操作ロッドの接触部は、上記回転運動部に対向する側の面が傾斜する傾斜面を備えており、この傾斜面は、上記操作ロッドの軸方向に延びる操作軸線に対して遠位側に位置する遠位側端部と、上記操作ロッドの軸方向の一端部側に位置する近位側端部と、を備えており、上記接触部の傾斜面は、上記操作ボタンが押圧操作される際に、上記遠位側端部が上記近位側端部よりも上記回転運動部側に位置するように傾斜している。
このように構成された本発明においては、操作ロッドの接触部の傾斜面の遠位側端部が近位側端部よりも回転運動部側に位置するように傾斜しているため、操作ボタンが押圧操作された際に、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に接触する初動時において、操作ボタンから入力される押圧操作力を操作ロッドの接触部の傾斜面によって回転運動部に対して回転方向に沿うように伝達させることにより、初動時の押圧操作力を効果的に抑制することができる。
より具体的には、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に対して押圧操作力を伝達させる際に、操作ボタンを押圧操作する程、操作ロッドの接触部の傾斜面と回転運動部の被接触部との接触点が、操作ロッドの接触部の傾斜面に沿って遠位側端部から近位側端部に沿って順次効率よく移動することができるため、押圧操作力を操作ロッドの接触部から変換機構の回転運動部の被接触部に効率よく伝達させることができる。
よって、操作ボタンから押圧操作力が入力されてから、変換機構が操作ロッドの直進運動を回転運動部の回転運動により効率よく変換し、この回転運動の回転力を洗浄水供給機構の駆動部に伝達させるまでの操作装置全体の操作性をより向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記接触部の傾斜面は、上記回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において、上記遠位側端部から上記操作ロッドの外側端部までの水平方向距離が、上記回転運動部の回転半径よりも大きくなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、変換機構の回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において、操作ロッドの接触部の傾斜面における遠位側端部から操作ロッドの外側端部までの水平方向距離が、変換機構の回転運動部の回転半径よりも大きくなるように設定されているため、操作ボタンが押圧操作された際に、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に接触する初動時において、操作ボタンから入力される押圧操作力をより効果的に抑制することができる。
また、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に対して押圧操作力を伝達させる際に、操作ロッドの接触部の傾斜面と回転運動部の被接触部との接触点が操作ロッドの接触部の傾斜面に沿って遠位側端部と近位側端部との間で順次効率よく移動させることができる。これにより、押圧操作力を操作ロッドの接触部から変換機構の回転運動部の被接触部により効率よく伝達させることができる。
したがって、操作ボタンから押圧操作力が入力されてから、変換機構が操作ロッドの直進運動を回転運動部の回転運動により効率よく変換し、この回転運動の回転力を洗浄水供給機構の駆動部に伝達させるまでの操作装置全体の操作性をさらに向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記回転運動部の被接触部は、上記回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において、円形形状に形成されている。
このように構成された本発明においては、変換機構の回転運動部の被接触部が回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において円形形状に形成されているため、操作ボタンが押圧操作されるにつれて、操作ロッドの接触部と回転運動部の被接触部との互いの接触点が接触状態を維持しながら移動することができる。
したがって、操作ボタンが押圧操作された際に、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に接触する初動時において、操作ボタンから入力される押圧操作力を抑制しつつ、押圧操作時の使用者にとって操作感に違和感を与えないスムーズな押圧操作を実現することができる。
本発明において、好ましくは、上記操作ロッドの接触部は、上記操作ロッドの軸方向の一端部から上記回転機構部の被接触部に向かって突出して延びる突出部に設けられており、この突出部は、上記操作ボタンが押圧操作される際に、上記回転運動部に対向する側の面が上記突出部の基端部から先端部に向かう程上記回転運動部側に傾斜する傾斜面を形成しており、上記突出部は、上記操作ボタンが押圧操作される際には、上記基端部側の上記傾斜面が上記回転運動部の水平方向の外側端部よりも外側に位置すると共に、上記先端部側の傾斜面が上記回転運動部の被接触部に接触した状態であり、上記操作ロッドが上記操作ボタンと共に押圧操作される程、上記突出部の傾斜面上における上記回転運動部の被接触部との接触点が上記突出部の先端部側から基端部側に移動するように構成されている。
このように構成された本発明においては、操作ロッドの接触部が、操作ロッドの軸方向の一端部から回転機構部の被接触部に向かって突出して延びる突出部に設けられており、操作ボタンが押圧操作される際には、この突出部の基端部側の傾斜面が、変換機構の回転運動部の水平方向の外側端部よりも外側に位置すると共に、突出部の先端部側の傾斜面が変換機構の回転運動部の被接触部に接触した状態であるため、操作ロッドが操作ボタンと共に押圧操作される程、操作ロッドの突出部の傾斜面と変換機構の回転運動部の被接触部との接触点が突出部の先端部側から傾斜面に沿って基端部側に移動することができる。
したがって、操作ボタンが押圧操作された際に、操作ロッドの接触部が変換機構の回転運動部の被接触部に接触する初動時においては、操作ボタンから入力される押圧操作力を操作ロッドの突出部の傾斜面の先端部側で抑制し、操作ロッドの接触部から変換機構の回転運動部の被接触部に対して効率よく伝達させることができる。
また、操作ボタンのさらなる押圧操作により、操作ロッドの突出部の傾斜面と変換機構の回転運動部の被接触部との接触点が突出部の傾斜面の基端部側に移動した状態では、操作ボタンから入力される押圧操作力を高めた状態で操作ロッドの接触部から変換機構の回転運動部の被接触部に伝達させることができるため、使用者にとって、押圧操作を進めるにつれて、操作感が低下することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記操作装置の操作部は、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される大洗浄用操作部と、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される小洗浄用操作部と、を備えており、上記大洗浄用操作部は、上記貯水タンクの上面に設けられ、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される大洗浄用操作ボタンと、この大洗浄用操作ボタンの一部に設けられて上記大洗浄用操作ボタンの押圧操作により直進運動する大洗浄用操作ロッドと、を含み、上記小洗浄用操作部は、上記貯水タンクの上面に設けられ、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される小洗浄用操作ボタンと、この小洗浄用操作ボタンの一部に設けられて上記小洗浄用操作ボタンの押圧操作により直進運動する小洗浄用操作ロッドと、を含み、上記変換機構の回転運動部は、上記大洗浄用操作ボタンが押圧操作された場合には、上記大洗浄用操作ロッドの直線運動を一方向軸回りの回転運動に変換し、上記小洗浄用操作部が押圧操作された場合には、上記小洗浄操作ロッドの直線運動を他方向軸回りの回転運動に変換するように構成され、上記大洗浄用操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記大洗浄用操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の大洗浄用被接触部に接触する大洗浄用接触部を備えており、上記小洗浄用操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記小洗浄用操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の小洗浄用被接触部に接触する小洗浄用接触部を備えており、上記変換機構の回転運動部は、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、外周の一部を切り欠いた概ねC字形形状の周壁部を備えており、上記大洗浄用被接触部及び上記小洗浄用被接触部のそれぞれは、上記概ねC字形形状の周壁部の周方向の両端部に所定間隔を置いて設けられている。
このように構成された本発明においては、変換機構の回転運動部が、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、外周の一部を切り欠いた概ねC字形形状の周壁部を備えているため、回転運動部の大洗浄用被接触部と小洗浄用被接触部との間を周壁部でつなぐことにより、操作ロッドの接触部が接触する回転運動部の被接触部の強度を高めることができ、耐久性を向上させることができる。
また、回転運動部の大洗浄用被接触部及び小洗浄用被接触部のそれぞれが、周壁部の周方向の両端部に所定間隔を置いて設けられているため、大洗浄用操作ボタンが押圧操作された場合には、大洗浄用操作ロッドの大洗浄用接触部が回転運動部の大洗浄用被接触部に接触しながら回転運動部の周壁部の両端部の所定間隔内を移動することができる。
一方、小洗浄用操作ボタンが押圧操作された場合には、小洗浄用操作ロッドの小洗浄用接触部が回転運動部の小洗浄用被接触部に接触しながら回転運動部の周壁部の両端部の所定間隔内を移動することができる。
さらに、例えば、大洗浄用操作ボタンが押圧操作された際、その直後(ほぼ同時)に、万一、小洗浄用操作ボタンが押圧操作された場合であっても、大洗浄用操作ロッドの大洗浄用接触部のみが回転運動部の大洗浄用被接触部に接触しながら回転運動部の周壁部の両端部の所定間隔内で移動することができる。
一方、小洗浄用操作ロッドの小洗浄用接触部については、回転運動部の小洗浄用被接触部に接触しない状態を維持することができる。
したがって、万一、大洗浄用操作ボタンと小洗浄用操作ボタンとがほぼ同時に操作されたとしても、誤作動を抑制することができる。
つぎに、本発明は、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、操作ボタンから押圧操作力が入力されてから、変換機構が操作ロッドの直進運動を回転運動部の回転運動に効率よく変換し、この回転運動を洗浄水供給機構の駆動部に伝達させるまでの操作装置全体の操作性を向上させることができる洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を提供することができる。
本発明の洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器によれば、操作ボタンを押圧操作する際に初動時の押圧操作力を抑制することができると共に、この操作ボタンの押圧操作力を操作ロッドの直線運動から変換機構の回転運動に効率よく伝達させることができる。
本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す平面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の側面図であり、図1に示す水洗大便器のII-II線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示す概略正面断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク本体の内部構造を示す平面図である。 図5のVI線-VI線に沿った断面図である。 図6に示す本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の変換機構の部分を拡大した図であり、操作装置の大洗浄モード用操作部材を押圧操作した初動時の状態を示す。 図6Aと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の変換機構の部分を拡大した図であり、操作装置の大洗浄モード用操作部材を初動時よりも押圧操作した第1状態を示す。 図6A及び図6Bと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の変換機構の部分を拡大した図であり、図6Bに示す第1状態の操作装置の大洗浄モード用操作部材をさらに押圧操作した第2状態を示す。 図6Cと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の変換機構の部分を拡大した図であり、操作装置の小洗浄モード用操作部材を初動時よりも押圧操作した状態を示す。 図5のVII線-VII線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の小洗浄モード用操作部材の斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置における操作装置の変換機構における回転運動部材の斜視図である。
以下、添付図面の図1~図10を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
まず、図1及び図2により、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の基本構造について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す平面図である。また、図2は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の側面図であり、図1に示す水洗大便器のII-II線に沿った断面図である。
まず、図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1を備えた水洗大便器2は、便器本体4を備えている。この便器本体4の後方側の上面には、詳細は後述する本実施形態の洗浄水タンク装置1が配置されている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4は、その前方側に設けられたボウル部6と、ボウル部6の上縁に形成されたリム部8と、このリム部8の内周に形成された棚部10と、を備えている。
また、便器本体4のボウル部6の底部には、トラップ排水路12の入口12aが開口し、このトラップ排水路12は、上方に延びる上昇管12bと、下方に延びる下降管12cを備えている。このトラップ排水路12の形状から分かるように、本実施形態による水洗大便器2は、高さ方向の落差により汚物を排出する洗い落とし式便器である。
なお、本実施形態においては、洗い落とし式便器に適用した形態について説明するが、このような形態に限定されず、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式便器の形態等、他の水洗大便器の形態についても適用可能である。
つぎに、便器本体4は、洗浄水タンク装置1の排水口14から排出される洗浄水が流入する導水路16と、棚部10の前方から見て左側中央に形成された第1リム吐水口18と、前方から見て右側後方に形成された第2リム吐水口20とを備えている。
また、導水路16は、下流に向かって第1導水路16aと第2導水路16bに分岐し、導水路16の洗浄水が第1導水路16aを経て第1リム吐水口18に到達する一方、第2導水路16bを経て第2リム吐水口20に到達し、洗浄水が、それぞれ、第1リム吐水口18及び第2リム吐水口20から吐水され、ボウル部6を洗浄し、汚物をトラップ排水路12から排出するようになっている。
つぎに、図1~図10により、本実施形態の洗浄水タンク装置1の詳細について説明する。
まず、図3は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示すブロック図である。つぎに、図4は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の基本構成を示す概略正面断面図である。また、図5は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク本体の内部構造を示す平面図である。
ここで、図3に示す洗浄水タンク装置1においては、便宜上、貯水タンク本体22の内部構造全体に亘って模式的に簡略化しているため、図4及び図5に示す洗浄水タンク装置1の構造の配置とは異なっている。
また、図4に示す洗浄水タンク装置1においても、一部の構造について簡略化している。
さらに、図1、図2、図4及び図5に示す洗浄水タンク装置1の左右方向については、水洗大便器2の便器本体4の前方側(使用者側)から見て左右方向の左側を「左側」、便器本体4の前方側から見て左右方向の右側を「右側」とそれぞれ定義する。
まず、図3~図5に示すように、洗浄水タンク装置1は、陶器製の外装タンクTと、この外装タンクT内に収容される内装タンクである貯水タンク本体22と、水道等の給水源(図示せず)に接続された一次側給水管24と、を備えている。
また、図4に示すように、貯水タンク本体22は、便器本体4の後方側の比較的低い位置に配置されて、貯水タンク本体22の上端高さ位置が低い、いわゆる、ローシルエットタイプのタンクであり、図5に示すように、平面視において左右方向に長い扁平形状に形成されている。
つぎに、図3~図5に示すように、貯水タンク本体22の内部には、一次側給水管24から定流量弁26を介して供給された洗浄水を給止水する給水弁装置28が設けられている。
この給水弁装置28は、定流量弁26よりも下流側の給水路を開閉させる給水弁である主弁30等を備えている。
また、洗浄水タンク装置1は、便器洗浄を開始する際に、給水弁装置28の作動を操作するための操作装置32(詳細は後述する)を備えている。
つぎに、図3~図5を参照して、給水弁装置28の内部構造と作動機構の詳細について説明する。
まず、給水弁装置28は、さらに、ポペット弁34と、フロート36と、フロート側パイロット弁38とを備えている。
ポペット弁34は、詳細は後述する操作装置32の操作により主弁30を開閉させる操作側パイロット弁である。また、フロート36は、貯水タンク本体22内の水位に応じて浮力により上下動するものである。さらに、フロート側パイロット弁38は、フロート36の上下動により主弁30を開閉させるものである。
つぎに、給水弁装置28の主弁30部分の主要な構造として、パイロット式のダイアフラム弁である主弁体30aと、この主弁体30aが着座する主弁座30bと、内部の圧力により主弁体30aを主弁座30bに対して移動させる圧力室30cとを備えている。
これらにより、給水弁装置28は、主弁体30aが主弁座30bに着座して止水する止水状態、又は、主弁体30aが主弁座30bから離間して給水する給水状態のいずれかの状態に切り替え可能になっている。
また、圧力室30cには、この圧力室30cの圧力を開放するポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aがそれぞれ設けられている。
さらに、圧力室30cのポペット穴34aには、ポペット弁34が開閉可能に設けられている。このポペット弁34は、操作レバー32aと給水弁装置28とを接続する駆動回転軸32bに連結されている。この駆動回転軸32bは、使用者による操作レバー32aの手動操作と連動して軸回りに回転可能になっており、給水弁装置28の作動を操作するための操作部の一部となっている。
また、圧力室30cのフロート側パイロット穴38aには、フロート側パイロット弁38が設けられている。このフロート側パイロット弁38は、貯水タンク本体22内の洗浄水の水位に応じてフロート36が上下動することにより開閉可能になっている。
また、主弁体30aには、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、ブリード穴(図示せず)により一次側給水管24の一次側流路Aと圧力室30cの内部とが連通するようになっている。
ここで、ポペット穴34aは、その開口面積がフロート側パイロット穴38aの開口面積よりも大きく形成されている。また、ポペット穴34aは、フロート側パイロット穴38aよりも、図4に示すように、上方位置に形成されている。
さらに、図4に示すように、給水弁装置28は、通常は止水状態であり、止水状態では、ポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aは共に閉鎖されており、かつ、一次側給水管24の一次側流路Aは、圧力室30cとブリード穴(図示せず)を通じて連通している。
このため、一次側給水管24の一次側流路Aと圧力室30cの水圧は、同じ水圧(一次側流路圧力α)、また、一次側給水管24の圧力室30cよりも下流側の二次側流路Bは大気開放となり、主弁体30aに水圧が作用する面積の方が一次側流路Aの面積よりも大であるため、主弁体30aは、主弁座30bに押し付けられ、閉弁した状態となっている。
つぎに、給水弁装置28において、ポペット穴34aがポペット弁34により開放されるか、且つ/又は、フロート側パイロット穴38aがフロート側パイロット弁38により開放されると、圧力室30cから洗浄水が流出し、圧力室30c内の圧力が低下するようになっている。
これにより、主弁体30aが主弁座30bから離間するように移動して開弁し、吐水状態となるようになっている。
また、給水弁装置28において、ポペット穴34aがポペット弁34により閉鎖されると共に、フロート側パイロット穴38aがフロート側パイロット弁38により閉鎖されると、圧力室30cの圧力が再び一次側流路圧力αとなり、主弁体30aが主弁座30bに向けて移動し、最終的に閉弁された状態(止水状態)となるようになっている。
このとき、一次側流路Aの洗浄水は、圧力室30c内へブリード穴から少しずつ注入されるため、ポペット穴34a及びフロート側パイロット穴38aが閉鎖されてから、所定時間遅れて、主弁体30aが閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
さらに、給水弁装置28の下流側には、真空破壊弁40及びジェットポンプユニット42のそれぞれが設けられた二次側給水管44が設けられている。
つぎに、図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42は、二次側給水管44の真空破壊弁40よりも下流側に設けられており、上流側から下流側に向かって、ジェットノズル46、流路切替弁48、及び、スロート管50をそれぞれ備えている。
また、これらのジェットノズル46、流路切替弁48、及び、スロート管50の吸引口50aのそれぞれは、貯水タンク本体22における左右一方側(図4に示す貯水タンク本体22を正面側から見て右側)から下方に突出するジェットノズル収容部H内に配置されている。
つぎに、図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42のジェットノズル46は、貯水タンク本体22の内部において少なくとも一部が水没した状態で配置されており、真空破壊弁40から延びる給水管44から供給された洗浄水を噴射するものである。
ここで、真空破壊弁40は、外部から空気を吸入し、真空破壊弁40からジェットノズル46までの二次側の給水管44内が負圧にならないようにするためのものである。
また、図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42の流路切替弁48は、ジェットノズル46の下流側近傍に設けられ、ジェットノズル46から噴射された洗浄水の流路を貯水タンク本体22内の水位に応じて切り替え可能になっている。
さらに、図3~図5に示すように、ジェットポンプユニット42のスロート管50は、流路切替弁48の下流側近傍に設けられている。このスロート管50の一端(上流端)には、吸引口50aが形成されている一方、スロート管50の他端(下流端)には、洗浄水を排出させる排出口50bが形成されている。
また、スロート管50は、図4に示すように、その吸引口50aから排出口50bまで延びた管形状が、例えば、逆U字形状(或いは、他の言い方をすれば、逆J字形状、又はグースネック型形状)に形成されている。
ここで、ジェットノズル46は、スロート管50の吸引口50aと対向するように配置されている。これらのスロート管50の吸引口50aとジェットノズル46は、常時、貯水タンク本体22内で水没した状態となっている。
また、図3~図5に示すように、流路切替弁48は、ジェット噴射した洗浄水の流路について、貯水タンク本体22内の水位に応じて、便器本体4側に連通する便器洗浄用流路52、又は、貯水タンク本体22側に連通するタンク貯水用流路54のいずれか一方に切り替え可能になっている。
具体的には、便器洗浄用流路52は、便器本体4のボウル部6の洗浄時において、流路切替弁48によりスロート管50の吸引口50aが開放され、ジェットノズル46からジェット噴射した洗浄水について、スロート管50の吸引口50aに流入させる流路である。この流路により、スロート管50内に流入した洗浄水は、スロート管50の排出口50bを流出し、洗浄水タンク装置1の排水口14から便器本体4の導水路16側に排出されるようになっている。
一方、タンク貯水用流路54は、貯水タンク本体22の貯水時において、流路切替弁48によりスロート管50の吸引口50aが閉鎖され、ジェットノズル46からジェット噴射した洗浄水について、スロート管50内に流入させずに、スロート管50の外部の貯水タンク本体22内に差し向ける流路である。
ちなみに、流路切替弁48が便器洗浄用流路52に設定された場合には、ジェットノズル46がスロート管50の吸引口50aから内部に向けて洗浄水をジェット噴射することにより、スロート管50内を流れる洗浄水の流量について、ジェットノズル46から噴射された洗浄水の流量よりも増大させる、いわゆる、「ジェットポンプ作用」(エジェクタ効果)が誘発されるようになっている。これにより、増大した流量の洗浄水がスロート管50の排出口50bから排水口14を経て便器本体4の導水路16に向けて供給されるようになっている。
ここで、本明細書中に記載されている「ジェットポンプ作用」という用語については、ジェットノズル46からスロート管50の吸引口50aに向けて噴射される勢いのある洗浄水の流れ自体が、ポンプ等の他の機械要素に依存することなく、直接的にスロート管50の吸引口50aの近傍等の周囲の洗浄水を引き込むような負圧を形成し、この負圧を利用してスロート管50内に吸い込んだ貯水タンク本体22内の洗浄水を便器本体4側へ搬送する作用を意味する。
また、これらの給水弁装置28及びジェットポンプユニット42のそれぞれは、給水源(図示せず)から一次側給水管24に供給された洗浄水について、二次側給水管44から便器本体4に洗浄水を供給して便器洗浄を可能にする洗浄水供給機構として機能するようになっている。
また、図4及び図5に示すように、貯水タンク本体22内には、上下方向に延びるオーバーフロー管56が設けられている。このオーバーフロー管56は、ジェットポンプユニット42のスロート管50の上下方向に延びる下降管路50cに隣接して設けられており、その下端が排水口14に連通している。
これにより、貯水タンク本体22内の水位が止水水位よりも上昇してオーバーフロー管56のオーバーフロー口56aの位置を上回った洗浄水は、オーバーフロー管56内に流入し、排水口14から便器本体4の導水路16に補給水として供給されるようになっている。
さらに、図3~図5に示すように、貯水タンク本体22内には、タンク貯水用流路54の一部とオーバーフロー口56aとを接続する補給水路(補給水管58)が設けられている。これにより、貯水用流路54の洗浄水の一部は、補給水管58を介してオーバーフロー管56内へ流入し、排水口14から便器本体4の導水路16に供給され、最終的には、便器本体4で封水を形成する補給水として利用されるようになっている。
つぎに、図4及び図5に示すように、洗浄水タンク装置1は、貯水タンク本体22内に設けられた大小洗浄切替装置60を備えており、この大小洗浄切替装置60により大洗浄モード又は小洗浄モードのいずれか一方の洗浄モードに切り替え可能になっている。
また、大小洗浄切替装置60は、貯水タンク本体22内に設けられた大小洗浄切替用の小タンク62と、この小タンク62に設けられた大小洗浄切替弁装置64とを備えている。
さらに、大小洗浄切替弁装置64は、小タンク62の大小洗浄切替用の開口部62aを開閉可能にする大小洗浄切替弁64aと、この大小洗浄切替弁64aと駆動回転軸66とを接続する鎖64bと、を備えている。
つぎに、図3~図10を参照して、本実施形態の洗浄水タンク装置1における操作装置32の詳細について説明する。
図6は、図5のVI線-VI線に沿った断面図である。また、図7は、図5のVII線-VII線に沿った断面図である。
まず、図3~図7に示すように、操作装置32は、便器洗浄を開始する際に、給水弁装置28のポペット弁34及び大小洗浄切替弁装置64の大小洗浄切替弁64aの駆動部である駆動回転軸66について、軸回りの回転操作を可能にするものである。
具体的には、操作装置32は、貯水タンク本体22のタンク蓋22aの上面に設けられ、便器洗浄を開始する際に、上方からの押圧操作が可能な操作部68を備えている。
この操作部68は、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される大洗浄用操作部である操作部材(大洗浄用操作部材70)と、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される小洗浄用操作部である操作部材(小洗浄用操作部材72)とを備えている。
また、これらの操作部材70,72は、貯水タンク本体22のタンク蓋22aの上面において、左右長手方向の中心よりも左右方向の一方側(図5に示す貯水タンク本体22の左右長手方向の右側)に配置されている。
さらに、操作装置32は、操作部68の大洗浄用操作部材70及び小洗浄用操作部材72のそれぞれを押圧操作したときの各操作部材70,72の直線運動を回転運動に変換する変換機構74を備えている。
ここで、操作装置32は、意匠性の観点から、待機状態の各操作部材70,72の上面が貯水タンク本体22のタンク蓋22aの上面から突出しないように、タンク蓋22aの上面とほぼ同一平面内に設けられることが好ましい。
つぎに、図6Aは、図6に示す本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の変換機構74の部分を拡大した図であり、操作装置32の大洗浄用操作部材70を押圧操作した初動時の状態を示す。
また、図6Bは、図6Aと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の変換機構74の部分を拡大した図であり、操作装置32の大洗浄用操作部材70を初動時よりも押圧操作した第1状態を示す。
さらに、図6Cは、図6A及び図6Bと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の変換機構74の部分を拡大した図であり、図6Bに示す第1状態の操作装置32の大洗浄用操作部材70をさらに押圧操作した第2状態を示す。
また、図6Dは、図6Cと同様な本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の変換機構74の部分を拡大した図であり、操作装置32の小洗浄用操作部材72を初動時よりも押圧操作した状態を示す。
また、図8は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の小洗浄用操作部材72の斜視図である。
まず、図6、図6A~図6C及び図7に示すように、操作装置32の大洗浄用操作部材70は、貯水タンク本体22のタンク蓋22aの上面に配置され、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される大洗浄用操作ボタン70aを備えている。
つぎに、大洗浄用操作部材70は、大洗浄用操作ボタン70aの下端から下方に延びるように設けられた主軸70bを備えている。
また、大洗浄用操作部材70は、大洗浄用操作ボタン70aの下端から下方に且つ主軸70bと平行に延びるように設けられた大洗浄用操作ロッド70cを備えている。
さらに、大洗浄用操作部材70は、大洗浄用操作ロッド70cの軸方向の一端部(下端部)から変換機構74の回転運動部材76(詳細は後述する)に向かって突出して延びる大洗浄操作用突出部70dを備えている。
また、図6、図6D及び図8に示すように、操作装置32の小洗浄用操作部材72は、大洗浄用操作部材70と同様に、小洗浄用操作ボタン72aを備えている。この小洗浄用操作ボタン72aは、貯水タンク本体22のタンク蓋22aの上面に配置され、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作されるようになっている。
つぎに、小洗浄用操作部材72は、小洗浄用操作ボタン72aの下端から下方に延びるように設けられた主軸72bを備えている。
また、小洗浄用操作部材72は、小洗浄用操作ボタン72aの下端から下方に且つ主軸72bと平行に延びるように設けられた小洗浄用操作ロッド72cを備えている。
さらに、小洗浄用操作部材72は、小洗浄用操作ロッド72cの軸方向の一端部(下端部)から変換機構74の回転運動部材76(詳細は後述する)に向かって突出して延びる小洗浄操作用突出部72dを備えている。
ここで、図6~図8に示すように、各操作部材70,72の各主軸70b,72bの外周側には、圧縮コイルばね78,78が各主軸70b,72bと同心状にそれぞれ設けられている。
各操作部材70,72の各操作ボタン70a,72aを所定以上の押圧力で軸方向下方に押圧操作すると、圧縮コイルばね78,78が軸方向に圧縮され、圧縮コイルばね78,78から各操作ボタン70a,72aに向かって押圧操作力に抗する付勢力が作用するようになっている。
また、本実施形態では、各操作部材70,72の各主軸70b,72bをタンク蓋22aのベース部22bに対して摺動可能に取り付ける手段として、各操作部材70,72の各主軸70b,72bの軸方向下方側にスナップフィットSが設けられている。
各操作部材70,72の各主軸70b,72bの下方側は、タンク蓋22aのベース部22bの被取付穴22cに対して挿入された状態で、スナップフィットSにより弾性的に保持されている。
さらに、各操作部材70,72のメンテナンス等の際には、各主軸70b,72bのスナップフィットSを弾性的に変形させることにより、各主軸70b,72bをタンク蓋22aのベース部22bの被取付穴22cに対して着脱することができるようになっている。
なお、本実施形態では、各操作部材70,72の各主軸70b,72bをタンク蓋22aのベース部22bに対して摺動可能に取り付ける手段として、スナップフィットSを採用した形態について説明するが、このような形態に限られず、ねじ等、スナップフィット以外の手段を採用してもよい。
また、図7に示すように、タンク蓋22aは、各操作部材70,72が収容される収容部C1を備えている。このタンク蓋22aの収容部C1の周方向には、縦壁面V1が形成されている。
そして、このタンク蓋22aの収容部C1の縦壁面V1は、各操作部材70,72の操作ボタン70a,72aの周方向に形成された縦壁面V2と対向している。
ここで、操作ボタン70a,72a側の縦壁面V2は、タンク蓋22a側の縦壁面V1に対して、上方から下方に向かって内側に傾斜している。
すなわち、操作ボタン70a,72a側の縦壁面V2における勾配は、タンク蓋22a側の縦壁面V1の勾配よりも大きくなっている。これにより、縦壁面V1,V2同士の互いの隙間を上方側程狭く、下方側程広くすることができるため、これらの隙間にゴミが溜まり難くなっている。
さらに、縦壁面V1,V2同士の隙間からゴミが入り込んで、収容部C1内に溜まったとしても、各操作部材70,72をタンク蓋22aの収容部C1から取り外すことにより、収容部C1内を清掃可能になっている。
つぎに、図9は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1における操作装置32の変換機構74における回転運動部材76の斜視図である。
図4、図6~図6D及び図9に示すように、操作装置32の変換機構74は、操作部68の各操作部材70,72の操作ロッド70c,72cと洗浄水供給機構(給水弁装置28)の駆動部(駆動回転軸66)との間に設けられている。
より具体的には、変換機構74は、貯水タンク本体22内の左右長手方向に延びる駆動回転軸66の軸方向外側端部に固定された回転運動部である回転運動部材76を備えている。この回転運動部材76は、図8に示すように、その外周の一部を切り欠いた概ね円筒形状の本体部76aを備えている。
すなわち、図6~図6D及び図9に示すように、回転運動部材76の本体部76aは、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、外周の一部を切り欠いた概ねC字形形状の周壁部76aを形成している。
また、回転運動部材76の本体部(周壁部)76aの周方向の両端部には、各操作部材70,72操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dが接触可能な被接触部(大洗浄用被接触部76b、小洗浄用被接触部76c)がそれぞれ設けられている。
さらに、図6~図6D及び図8に示すように、回転運動部材76の各被接触部76b,76cは、互いに所定間隔d1を置いて設けられていると共に、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、円形形状に形成されている。
つぎに、図6~図6Dに示すように、各操作部材70,72における各操作ロッド70c,72cの各突出部70d,72dは、その回転運動部材76に対向する側の面が傾斜する傾斜面70e,72eを備えている。
例えば、図6~図6Cに示すように、大洗浄操作用突出部70dの傾斜面70eは、大洗浄用操作ボタン70aが押圧操作され、大洗浄用操作ロッド70cが大洗浄用操作ボタン70aと共に下降すると、回転運動部材76の大洗浄用被接触部76bに接触する大洗浄用操作ロッド70cの接触部として機能するようになっている。
同様に、図6及び図6Dに示すように、小洗浄操作用突出部72dの傾斜面72eは、小洗浄用操作ボタン72aが押圧操作され、小洗浄用操作ロッド72cが小洗浄用操作ボタン72aと共に下降すると、回転運動部材76の小洗浄用被接触部76cに接触する小洗浄用操作ロッド72cの接触部として機能するようになっている。
つぎに、図6~図6Dに示すように、各操作ロッド70c,72cの傾斜面70e,72eは、各操作ロッド70c,72cの軸方向に延びる中心軸線(操作軸線A1,A2)に対して遠位側(各突出部70d,72dの先端側)に位置する遠位側端部70f,72fと、各操作ロッド70c,72cの軸方向の一端部側(各突出部70d,72dの基端側)に位置する近位側端部70g,72gと、を備えている。
また、各傾斜面70e,72eは、各操作ボタン70a,72aが押圧操作される際に、各遠位側端部70f,72fが各近位側端部70g,72gよりも回転運動部材76側に位置するように傾斜している。
つぎに、図6~図6Dに示すように、各操作ロッド70c,72cの傾斜面70e,72eは、回転運動部材76の回転軸方向から見た鉛直平面視において、70f,72fから各操作ロッド70c,72cの外側端部(大洗浄用操作ロッド70cの前側端部70h、小洗浄用操作ロッド72cの後側端部72h)までの水平方向距離L1,L2が、回転運動部材76の回転半径r1,r2,r3,r4(回転運動部材76の回転中心O1から各被接触部76b,76cと傾斜面70e,72eとの接触点P1,P2,P3,P4までの距離)よりも大きくなるように設定されている(L1,L2>r1,r2,r3,r4)。
また、図6~図6Dに示すように、各操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dは、各操作ボタン70a,72aが押圧操作される際に、回転運動部材76に対向する側の面(傾斜面70e,72e)が各突出部70d,72dの基端部から先端部に向かう程、回転運動部材76側に傾斜している。
さらに、図6~図6Dに示すように、各突出部70d,72dは、各操作ボタン70a,72aが押圧操作される際には、基端部(近位側端部70g,72g)側の傾斜面70e,72eが回転運動部材76の水平方向の外側端部よりも外側(回転運動部材76の前端部よりも前側、及び、回転運動部材76の後端部よりも後側)に位置していると共に、先端部(遠位側端部70f,72f)側の傾斜面70e,72eが回転運動部材76の被接触部に接触した状態となっている。
そして、各操作ロッド70c,72cは、各操作ボタン70a,72aと共に押圧操作されると、各突出部70d,72dの傾斜面70e,72e上における回転運動部材76の被接触部76b,76cとの接触点P1,P2,P3,P4が各突出部70d,72dの先端部(傾斜面70e,72eの遠位側端部70f,72f)と基端部(傾斜面70e,72eの近位側端部70g,72g)との間で移動するようになっている。
これにより、回転運動部材76が回転中心O1回りに第1回転方向R1に回転すると共に、駆動回転軸66が回転運動部材76と一体的に第1回転方向R1に回転するようになっている。
より具体的には、図6Aに示す大洗浄用操作部材70を押圧操作した初動時の状態から図6Bに示す初動時よりも押圧操作した第1状態までは、大洗浄用操作ロッド70cは、大洗浄用操作ボタン70aと共に押圧操作される程、突出部70dの傾斜面70e上における回転運動部材76の被接触部76bとの接触点P1が、突出部70dの先端部側(傾斜面70eの遠位側端部70f側)から基端部側(傾斜面70eの近位側端部70g側)に向かって接触点P2まで移動するようになっている。
このとき、図6A及び図6Bに示すように、突出部70dの傾斜面70eと回転運動部材76の被接触部76bとの接触点P1,P2において、突出部70dの傾斜面70eからの押圧操作力F1,F2が、回転運動部材76の被接触部76bに対して回転運動部材76の第1回転方向R1に沿うように伝達されるようになっている。
しかしながら、接触点P1は、接触点P2よりも突出部70dの先端部側(傾斜面70eの遠位側端部70f側)に位置しているため、接触点P1に作用する回転運動部材76の回転に要する初動時の押圧操作力F1を接触点P2に作用する第1状態の押圧操作力F2よりも小さくすることができるようになっている(F1<F2)。
さらに、図6Bに示す第2状態の大洗浄用操作ロッド70cをさらに押圧操作すると、突出部70dの傾斜面70eと回転運動部材76の被接触部76bとの接触点P2が、突出部70dの基端部側(傾斜面70eの近位側端部70g側)から先端部側(傾斜面70eの遠位側端部70f側)に向かって接触点P3まで移動するようになっている。
このとき、図6B及び図6Cに示すように、突出部70dの傾斜面70eと回転運動部材76の被接触部76bとの接触点P2,P3において、突出部70dの傾斜面70eからの押圧操作力F2,F3が、回転運動部材76の被接触部76bに対して回転運動部材76の第1回転方向R1に沿うように伝達されるようになっている。
一方、図6に示す待機状態から、小洗浄用操作部材72を押圧操作した場合においても、大洗浄用操作部材70を押圧操作した場合と同様に、小洗浄用操作ボタン72aと共に押圧操作される程、突出部72dの傾斜面72e上における回転運動部材76の被接触部76cとの接触点が、突出部72dの先端部側(傾斜面72eの遠位側端部72f側)から基端部側(傾斜面72eの近位側端部72g側)に向かって移動するようになっている。
その後、小洗浄用操作ロッド72cをさらに押圧操作すると、突出部72dの傾斜面72e上における回転運動部材76の被接触部76cとの接触点が、突出部72dの基端部側(傾斜面72eの近位側端部72g側)から先端部側(傾斜面72eの遠位側端部72f側)に向かって接触点P4まで移動するようになっている(図6D参照)。
これにより、突出部72dの傾斜面72eと回転運動部材76の被接触部76cとの接触点P4において、突出部72dの傾斜面72eからの押圧操作力F4が、回転運動部材76の被接触部76cに対して回転運動部材76の第2回転方向R2に沿うように伝達されるようになっている。
つぎに、図3~図6Dを参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1の動作について説明する。
まず、図6に示す待機状態の操作装置32において、大洗浄用操作部材70が押圧操作されると、大洗浄モードの便器洗浄操作が開始される。
そして、大洗浄用操作ロッド70cが大洗浄用操作ボタン70aと共に下降すると、大洗浄操作用突出部70dの傾斜面70eが回転運動部材76の大洗浄用被接触部76bに接触する。
これにより、回転運動部材76が回転中心O1回りに第1回転方向R1に回転すると共に、駆動回転軸66が回転運動部材76と一体的に同一の第1回転方向R1に回転する。
つぎに、図4に示すよう、駆動回転軸66が回転運動部材76と一体的に同一の第1回転方向R1に回転すると、ポペット弁34がポペット穴34aを開放する。これにより、圧力室30cの圧力が開放され、主弁体30aが開弁する。
そして、給水弁装置28からジェットポンプユニット42に給水が行われ、このジェットポンプユニット42のジェットポンプ作用により、貯水タンク本体22から便器本体4に洗浄水が供給される。
このとき、大小洗浄切替弁装置64については、駆動回転軸66が第1回転方向R1に所定回転角度で回転操作されても、鎖64bは弛むだけで、大小洗浄切替弁64aは開弁した状態のままとなり、大洗浄モードが維持される。
そして、操作装置32の大洗浄用操作部材70の押圧操作が解除されると、駆動回転軸66が変換機構74の回転運動部材76と共に第2回転方向R2に反回転し、ポペット弁34がポペット穴34aを閉鎖する。
これにより、給水弁装置28の主弁体30aが閉弁し、給水弁装置28からジェットポンプユニット42への給水が停止され、大洗浄モードによる便器洗浄が終了する。
一方、図6に示す待機状態の操作装置32において、小洗浄用操作部材72が押圧操作されると、小洗浄モードの便器洗浄操作が開始される。
そして、小洗浄用操作ロッド72cが小洗浄用操作ボタン72aと共に下降すると、小洗浄操作用突出部72dの傾斜面72eが回転運動部材76の小洗浄用被接触部76cに接触する。
これにより、回転運動部材76が回転中心O1回りに第2回転方向R2に回転すると共に、駆動回転軸66が回転運動部材76と一体的に同一の第2回転方向R2に回転する。
つぎに、図4に示すよう、駆動回転軸66が回転運動部材76と一体的に同一の第2回転方向R2に回転すると、ポペット弁34がポペット穴34aを開放する。これにより、圧力室30cの圧力が開放され、主弁体30aが開弁する。
そして、給水弁装置28からジェットポンプユニット42に給水が行われ、このジェットポンプユニット42のジェットポンプ作用により、貯水タンク本体22から便器本体4に洗浄水が供給される。
このとき、大小洗浄切替弁装置64については、駆動回転軸66が第2回転方向R2に所定回転角度で回転操作されることにより、駆動回転軸66により引き上げられた鎖64bが大小洗浄切替弁64aを引き上げる。これにより、大小洗浄切替弁64aが小タンク62の大小洗浄切替用の開口部62aを閉鎖した状態となり、小洗浄モードが維持される。
そして、操作装置32の小洗浄用操作部材72の押圧操作が解除されると、駆動回転軸66が変換機構74の回転運動部材76と共に第1回転方向R1に反回転し、ポペット弁34がポペット穴34aを閉鎖する。
これにより、給水弁装置28の主弁体30aが閉弁し、給水弁装置28からジェットポンプユニット42への給水が停止され、小洗浄モードによる便器洗浄が終了する。
また、駆動回転軸66が変換機構74の回転運動部材76と共に第1回転方向R1に反回転することにより、鎖64bが弛んだ状態となり、大小洗浄切替弁64aが小タンク62の大小洗浄切替用の開口部62aを再び開放した状態となり、待機状態となる。
つぎに、図1~図9を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1、及び、それを備えた水洗大便器2の作用について説明する。
上述した本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、便器洗浄を開始する際に、洗浄水供給機構(給水弁装置28)の駆動部(駆動回転軸)を操作するために、操作装置32の操作部68の各操作ボタン70a,72aのいずれか一方が押圧操作される。
これにより、操作装置32の操作部68の操作ロッド70c,72cのいずれか一方が、対応する操作ボタン70a,72aの押圧操作により直進運動し、変換機構74が操作ロッド70c,72cのいずれか一方の直進運動を回転運動部材76の回転運動に変換し、この回転運動の回転力を給水弁装置28の駆動回転軸66に伝達させる。
このとき、各操作ボタン70a,72aのいずれか一方が押圧操作された際に、各操作ロッド70c,72cの軸方向の一端部に設けられた接触部(各突出部70d,72dの傾斜面70e,72eのいずれか一方)が、変換機構74の回転運動部材76の各被接触部76b,76cのいずれか一方に接触し、操作ボタン70a,72aから入力された押圧操作力F1,F2,F3,F4を回転運動部材76の各被接触部76b,76cに対して回転方向R1,R2のいずれか一方に沿うように伝達させることができる。
したがって、図6A等に示すように、各操作ボタン70a,72aのいずれか一方が押圧操作された際に、各操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72eのいずれか一方)が変換機構74の回転運動部材76の各被接触部76b,76cのいずれか一方に接触する初動時において、各操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力F1(図6A参照)を抑制しつつ、各操作ロッド70c,72cの接触部(各突出部70d,72dの傾斜面70e,72eのいずれか一方)から変換機構74の回転運動部材76の各被接触部76b,76cのいずれか一方に対して効率よく伝達させることができる。
よって、押圧操作時の使用者にとって操作感に違和感を与えないスムーズな押圧操作を実現することができる。
これらの結果、各操作ボタン70a,72aから押圧操作力F1,F2,F3,F4が入力されてから、変換機構74が操作ロッド70c,72cの直進運動を回転運動部材76の回転運動に効率よく変換し、この回転運動の回転力を給水弁装置28の駆動回転軸66に伝達させるまでの操作装置32全体の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eの遠位側端部70fが、近位側端部70gよりも回転運動部材76側に位置するように傾斜している。
これにより、操作ボタン70a,72aが押圧操作された際に、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eが変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに接触する初動時(図6A参照)において、操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力F1を操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eによって回転運動部材76に対して回転方向に沿うように伝達させることにより、初動時の押圧操作力F1を効果的に抑制することができる。
より具体的には、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに対して押圧操作力F1,F2,F3,F4を伝達させる際に、図6A及び図6B等に示すように、操作ボタン70a,72aを押圧操作する程、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eと回転運動部材76の被接触部76b,76cとの接触点P1,P2が、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eに沿って遠位側端部70f,72fから近位側端部70g,72gに沿って順次効率よく移動することができる。
したがって、押圧操作力F1,F2を操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eから変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに効率よく伝達させることができる。
よって、操作ボタン70a,72aから押圧操作力F1,F2,F3,F4が入力されてから、変換機構74が操作ロッド70c,72cの直進運動を回転運動部材76の回転運動により効率よく変換し、この回転運動の回転力を給水弁装置28の駆動回転軸66に伝達させるまでの操作装置32全体の操作性をより向上させることができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、図6A~図6Dに示すように、変換機構74の回転運動部材76の回転軸方向から見た鉛直平面視において、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eにおける遠位側端部70f,72fから操作ロッド70c,72cの外側端部70h,72hまでの水平方向距離L1,L2が、変換機構74の回転運動部材76の回転半径r1,r2,r3,r4よりも大きくなるように設定されている(L1,L2>r1,r2,r3,r4)。
これにより、操作ボタン70a,72aが押圧操作された際に、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに接触する初動時において、操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力F1(図6A参照)をより効果的に抑制することができる。
また、操作ロッド70c,72cの接触部が変換機構74の回転運動部材76の被接触部に対して押圧操作力F1,F2,F3,F4を伝達させる際に、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eと回転運動部材76の被接触部76b,76cとの接触点P1,P2,P3,P4が操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eに沿って遠位側端部70f,72fと近位側端部70g,72gとの間で順次効率よく移動させることができる。
これにより、押圧操作力F1,F2,F3,F4を操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eから変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cにより効率よく伝達させることができる。
したがって、操作ボタン70a,72aから押圧操作力が入力されてから、変換機構74が操作ロッド70c,72cの直進運動を回転運動部材76の回転運動により効率よく変換し、この回転運動の回転力を給水弁装置28の駆動回転軸66に伝達させるまでの操作装置32全体の操作性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、図6A~図6D及び図9に示すように、変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cが回転運動部材76の回転軸方向から見た鉛直平面視において円形形状に形成されている。
これにより、操作ボタン70a,72aが押圧操作されるにつれて、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eと回転運動部材76の被接触部76b,76cとの互いの接触点P1,P2,P3,P4が接触状態を維持しながら移動することができる。
したがって、操作ボタン70a,72aが押圧操作された際に、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに接触する初動時において、操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力を抑制しつつ、押圧操作時の使用者にとって操作感に違和感を与えないスムーズな押圧操作を実現することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が、操作ロッド70c,72cの軸方向の一端部から回転機構部の被接触部76b,76cに向かって突出して延びる突出部70d,72dに設けられている。
また、操作ボタン70a,72aが押圧操作される際には、この突出部70d,72dの基端部(70g,72g)側の傾斜面70e,72eが、変換機構74の回転運動部材76の水平方向の外側端部よりも外側(回転運動部材76の前端部よりも前側、及び、回転運動部材76の後端部よりも後側)に位置すると共に、突出部70d,72dの先端部(遠位側端部70f,72f)側の傾斜面70e,72eが変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに接触した状態である。
これにより、操作ロッド70c,72cが操作ボタン70a,72aと共に押圧操作される程、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eと変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cとの接触点P1が突出部70d,72dの先端部(遠位側端部70f,72f)側から傾斜面70e,72eに沿って基端部(近位側端部70g,72g)側の接触点P2に移動した後(図6A、図6B参照)、再び先端部(遠位側端部70f,72f)側の接触点P3に移動することができる(図6C参照)。
したがって、操作ボタン70a,72aが押圧操作された際に、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに接触する初動時(図6A参照)においては、操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力F1を操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eの先端部(遠位側端部70f,72f)側で抑制し、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)から変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに対して効率よく伝達させることができる。
また、操作ボタン70a,72aのさらなる押圧操作により、操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eと変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cとの接触点P1(図6A参照)が、突出部70d,72dの傾斜面70e,72eの基端部(近位側端部70g,72g)側の接触点P2(図6B参照)に移動した状態では、操作ボタン70a,72aから入力される押圧操作力F2を高めた状態(F2>F1)で操作ロッド70c,72cの突出部70d,72dの傾斜面70e,72eから変換機構74の回転運動部材76の被接触部76b,76cに伝達させることができるため、使用者にとって、押圧操作を進めるにつれて、操作感が低下することを抑制することができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、図9に示すように、変換機構74の回転運動部材76の本体部76aが、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、外周の一部を切り欠いた概ねC字形形状の周壁部76aを備えている。
これにより、回転運動部材76の大洗浄用被接触部76bと小洗浄用被接触部76cとの間を周壁部76aでつなぐことにより、操作ロッド70c,72cの接触部(突出部70d,72dの傾斜面70e,72e)が接触する回転運動部材76の被接触部76b,76cの強度を高めることができ、耐久性を向上させることができる。
また、図9に示すように、回転運動部材76の大洗浄用被接触部76b及び小洗浄用被接触部76cのそれぞれが、周壁部76aの周方向の両端部に所定間隔d1を置いて設けられている。
これにより、大洗浄用操作ボタン70aが押圧操作された場合には、大洗浄用操作ロッド70cの大洗浄用接触部(突出部70dの傾斜面70e)が、回転運動部材76の大洗浄用被接触部76bに接触しながら、突出部70dの先端部側(遠位側端部70f側)が回転運動部材76の周壁部76aの両端部の所定間隔d1内を移動することができる(図6B、図6C参照)。
一方、小洗浄用操作ボタン72aが押圧操作された場合には、小洗浄用操作ロッド72cの小洗浄用接触部(突出部72dの傾斜面72e)が回転運動部材76の小洗浄用被接触部76cに接触しながら、突出部72dの先端部側(遠位側端部72f側)が回転運動部材76の周壁部76aの両端部の所定間隔d1内を移動することができる(図D参照)。
さらに、例えば、大洗浄用操作ボタン70aが押圧操作された際、その直後(ほぼ同時)に、万一、小洗浄用操作ボタン72aが押圧操作された場合であっても、大洗浄用操作ロッド70cの大洗浄用接触部(突出部70dの傾斜面70e)のみが回転運動部材76の大洗浄用被接触部76bに接触しながら回転運動部材76の周壁部76aの両端部の所定間隔d1内で移動することができる。
一方、小洗浄用操作ロッド72cの突出部72dについては、回転運動部材76の周壁部76aの両端部の所定間隔d1内に移動することが規制されるため、小洗浄用操作ロッド72cの小洗浄用接触部(突出部72dの傾斜面72e)が回転運動部材76の小洗浄用被接触部76cに接触しない状態を維持することができる。
したがって、万一、大洗浄用操作ボタン70aと小洗浄用操作ボタン72aとがほぼ同時に操作されたとしても、誤作動を抑制することができる。
なお、上述した本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1においては、ジェットポンプ式の洗浄水タンク装置に適用した形態について説明したが、このような形態に限られず、他の形態の洗浄水タンク装置についても適用可能である。
例えば、他の形態の洗浄水タンク装置として、貯水タンク内に貯水された洗浄水について重力を利用して排水口から排出させて便器本体に供給する、いわゆる、重力給水式の貯水タンクを備えた洗浄水タンク装置に適用させてもよい。この場合、この重力給水式の貯水タンクの排水口を開閉する排水弁装置を洗浄水供給機構とし、この排水弁装置を開弁操作する操作装置として本実施形態の操作装置32を適用することができる。
さらに、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置1の操作装置32については、操作ボタン70a,72aを押圧操作する方式を採用しているが、このような押圧操作方式の操作装置32については、便器洗浄を開始する際に、洗浄水タンク装置の洗浄水供給機構(給水弁装置、ジェットポンプユニット、排水弁装置)を操作する操作装置であれば、種々の洗浄水供給機構(給水弁装置、ジェットポンプユニット、排水弁装置)の形態に関わらず、共通に適用することができる。
これにより、貯水タンク本体に対する洗浄水供給機構や操作装置の配置の自由度を高めることができる。
1 洗浄水タンク装置
2 水洗大便器
4 便器本体
6 ボウル部
8 リム部
10 棚部
12 トラップ排水路
12a トラップ排水路の入口
12b トラップ排水路の上昇管
12c トラップ排水路の下降管
14 排水口
16 便器本体の導水路
16a 第1導水路
16b 第2導水路
18 第1リム吐水口
20 第2リム吐水口
22 貯水タンク本体(貯水タンク)
22a タンク蓋
22b ベース部
22c 被取付穴
24 一次側給水管
26 定流量弁
28 給水弁装置(洗浄水供給機構)
30 主弁
30a 主弁体
30b 主弁座
30c 圧力室
32 操作装置
34 ポペット弁
34a ポペット穴
36 フロート
38 フロート側パイロット弁
38a フロート側パイロット穴
40 真空破壊弁
42 ジェットポンプユニット(洗浄水供給機構)
44 二次側給水管
46 ジェットノズル
48 流路切替弁
50 スロート管
50a 吸引口
50b 排出口
50c スロート管の下降管路
52 便器洗浄用流路
54 タンク貯水用流路
56 オーバーフロー管
56a オーバーフロー口
58 補給水管
60 大小洗浄切替装置
62 大小洗浄切替用の小タンク
62a 大小洗浄切替用の開口部
64 大小洗浄切替弁装置
64a 大小洗浄切替弁
64b 鎖
66 駆動回転軸(洗浄水供給機構の駆動部)
68 操作装置の操作部
70 大洗浄用操作部材(大洗浄用操作部)
70a 大洗浄用操作ボタン
70b 主軸
70c 大洗浄用操作ロッド
70d 大洗浄操作用突出部
70e 傾斜面(接触部)
70f 傾斜面の遠位側端部
70g 傾斜面の近位側端部
70h 大洗浄用操作ロッドの前側端部(操作ロッドの外側端部)
72 小洗浄用操作部材(小洗浄用操作部)
72a 小洗浄用操作ボタン
72b 主軸
72c 小洗浄用操作ロッド
72d 小洗浄操作用突出部
72e 傾斜面(接触部)
72f 傾斜面の遠位側端部
72g 傾斜面の近位側端部
72h 小洗浄用操作ロッドの後側端部(操作ロッドの外側端部)
74 操作装置の変換機構
76 回転運動部材(回転運動部)
76a 本体部、周壁部
76b 大洗浄用被接触部
76c 小洗浄用被接触部
78 圧縮コイルばね
A 一次側流路
A1 大洗浄用操作ロッドの操作軸線
A2 小洗浄用操作ロッドの操作軸線
B 二次側流路
C1 収容部
d1 回転運動部材の大洗浄用被接触部と小洗浄用被接触部との間の間隔
F1 押圧操作力
F2 押圧操作力
F3 押圧操作力
F4 押圧操作力
O1 回転運動部材の回転中心
P1 接触点
P2 接触点
P3 接触点
P4 接触点
R1 回転運動部材の第1回転方向
R2 回転運動部材の第2回転方向
r1 回転運動部材の回転中心から傾斜面との接触点までの回転半径(回転運動部の回転半径)
r2 回転運動部材の回転中心から傾斜面との接触点までの回転半径(回転運動部の回転半径)
r3 回転運動部材の回転中心から傾斜面との接触点までの回転半径(回転運動部の回転半径)
r4 回転運動部材の回転中心から傾斜面との接触点までの回転半径(回転運動部の回転半径)
S スナップフィット
V1 タンク蓋の収容部の縦壁面
V2 大洗浄用操作ボタン及び小洗浄用操作ボタンの縦壁面

Claims (7)

  1. 水洗大便器の便器本体に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、
    上記便器本体に設けられ、便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水タンクと、
    この貯水タンク内に設けられ、上記便器本体に洗浄水を供給して便器洗浄を可能にする駆動部を備えた洗浄水供給機構と、
    便器洗浄を開始する際に、上記洗浄水供給機構の駆動部を操作可能にする操作装置と、を有し、
    上記操作装置は、上記貯水タンクの上面に設けられ、便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される操作ボタンと、この操作ボタンの一部に設けられて上記操作ボタンの押圧操作により直進運動する操作ロッドと、を含む操作部と、
    上記操作部の操作ロッドと上記洗浄水供給機構の駆動部との間に設けられて、上記操作ロッドの直線運動を回転運動に変換して上記洗浄水供給機構の駆動部に伝達させる回転運動部を含む変換機構と、を備えており、
    上記操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の被接触部に接触する接触部を備えており、この接触部は、上記回転運動部の被接触部に接触した状態で上記操作ボタンから入力された押圧操作力を上記回転運動部に対して回転方向に沿うように伝達させることを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 上記操作ロッドの接触部は、上記回転運動部に対向する側の面が傾斜する傾斜面を備えており、この傾斜面は、上記操作ロッドの軸方向に延びる操作軸線に対して遠位側に位置する遠位側端部と、上記操作ロッドの軸方向の一端部側に位置する近位側端部と、を備えており、
    上記接触部の傾斜面は、上記操作ボタンが押圧操作される際に、上記遠位側端部が上記近位側端部よりも上記回転運動部側に位置するように傾斜している請求項1記載の洗浄水タンク装置。
  3. 上記接触部の傾斜面は、上記回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において、上記遠位側端部から上記操作ロッドの外側端部までの水平方向距離が、上記回転運動部の回転半径よりも大きくなるように設定されている請求項2記載の洗浄水タンク装置。
  4. 上記回転運動部の被接触部は、上記回転運動部の回転軸方向から見た鉛直平面視において、円形形状に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  5. 上記操作ロッドの接触部は、上記操作ロッドの軸方向の一端部から上記回転機構部の被接触部に向かって突出して延びる突出部に設けられており、この突出部は、上記操作ボタンが押圧操作される際に、上記回転運動部に対向する側の面が上記突出部の基端部から先端部に向かう程上記回転運動部側に傾斜する傾斜面を形成しており、
    上記突出部は、上記操作ボタンが押圧操作される際には、上記基端部側の上記傾斜面が上記回転運動部の水平方向の外側端部よりも外側に位置すると共に、上記先端部側の傾斜面が上記回転運動部の被接触部に接触した状態であり、
    上記操作ロッドが上記操作ボタンと共に押圧操作される程、上記突出部の傾斜面上における上記回転運動部の被接触部との接触点が上記突出部の先端部側から基端部側に移動するように構成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  6. 上記操作装置の操作部は、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される大洗浄用操作部と、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に押圧操作される小洗浄用操作部と、を備えており、
    上記大洗浄用操作部は、上記貯水タンクの上面に設けられ、大洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される大洗浄用操作ボタンと、この大洗浄用操作ボタンの一部に設けられて上記大洗浄用操作ボタンの押圧操作により直進運動する大洗浄用操作ロッドと、を含み、
    上記小洗浄用操作部は、上記貯水タンクの上面に設けられ、小洗浄水量の便器洗浄を開始する際に、上方から押圧操作される小洗浄用操作ボタンと、この小洗浄用操作ボタンの一部に設けられて上記小洗浄用操作ボタンの押圧操作により直進運動する小洗浄用操作ロッドと、を含み、
    上記変換機構の回転運動部は、上記大洗浄用操作ボタンが押圧操作された場合には、上記大洗浄用操作ロッドの直線運動を一方向軸回りの回転運動に変換し、上記小洗浄用操作部が押圧操作された場合には、上記小洗浄操作ロッドの直線運動を他方向軸回りの回転運動に変換するように構成され、
    上記大洗浄用操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記大洗浄用操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の大洗浄用被接触部に接触する大洗浄用接触部を備えており、
    上記小洗浄用操作ロッドは、その軸方向の一端部に設けられ且つ上記小洗浄用操作ボタンが押圧操作された際に上記変換機構の回転運動部の小洗浄用被接触部に接触する小洗浄用接触部を備えており、
    上記変換機構の回転運動部は、その回転軸方向から見た鉛直平面視において、外周の一部を切り欠いた概ねC字形形状の周壁部を備えており、
    上記大洗浄用被接触部及び上記小洗浄用被接触部のそれぞれは、上記概ねC字形形状の周壁部の周方向の両端部に所定間隔を置いて設けられている請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  7. 上記請求項1乃至6の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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