JP2022084957A - 物理量計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物理量の計測精度を高めることができる物理量計測装置を提供する。【解決手段】エアフロメータ10はバイパス流路30を有しており、バイパス流路30は、流入口33から流入した空気を流出口34から流出させる通過流路31と、通過流路31から分岐した計測流路32とを有している。計測流路32は、通過流路31との境界部に含まれた計測入口35から延びた分岐路32aを有しており、通過流路31に対する分岐路32aの分岐角度θが60度以下になっている。流入口33の中心Caと流出口34の中心Caとを通る仮想の直線を通過通り線CL1と称し、分岐路32aの中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線CL2と称すると、通過通り線CL1に対する分岐一致線CL2の傾斜角度が分岐角度θになっている。【選択図】図5
Description
この明細書による開示は、物理量計測装置に関する。
流体の物理量を計測する物理量計測装置として、例えば特許文献1には、空気を通過させるバイパス流路と、このバイパス流路から分岐したサブバイパス流路とを有する物理量計測装置が開示されている。この物理量計測装置においては、空気の流量を検出する流量センサがサブバイパス流路に設けられており、バイパス流路からサブバイパス流路に流れ込んだ空気が流量センサの検出対象になる。
しかしながら、バイパス流路からサブバイパス流路が分岐した構成では、バイパス流路からサブバイパス流路に流れ込む空気として、バイパス入口からバイパス流路に流入した順流の他に、バイパス出口からサブバイパス流路に流入した逆流が想定される。バイパス出口から逆流が流入した場合、実際にはバイパス出口から流入した逆流が流量センサに到達したにもかかわらず、バイパス入口から流入した順流が流量センサに到達したとして物理量計測装置が流量の計測を行ってしまうことが懸念される。この場合、物理量計測装置による流量の計測精度が低下してしまう。
本開示の主な目的は、物理量の計測精度を高めることができる物理量計測装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された第1の態様は、
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、通過通り線に対する分岐一致線の傾斜角度(θ)が60度以下である、物理量計測装置である。
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、通過通り線に対する分岐一致線の傾斜角度(θ)が60度以下である、物理量計測装置である。
第1の態様によれば、傾斜分岐路が通過流路から流出口側に向けて延びた構成において、通過通り線に対する分岐一致線の傾斜角度が60度以下になっている。この構成では、通過通り線に対する分岐一致線の傾斜角度が60度以下だと、流出口から通過流路に流入する逆流が発生してもその逆流は分岐流路に流れ込みにくい、という事象を利用して、流出口からの逆流が物理量検出部に到達することを抑制できる。この場合、実際には流出口から流入した逆流が物理量検出部に到達したにもかかわらず、流入口から流入した順流が物理量検出部に到達したとして物理量計測装置が物理量の計測を行ってしまうことが生じにくくなる。したがって、物理量計測装置による物理量の計測精度を高めることができる。
第2の態様は、
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
傾斜分岐路の内周面は、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、分岐入口のうち通過方向において流入口側の端部である流入側端部(35a)から分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
分岐入口のうち通過方向において流出口側の端部である流出側端部(35b)から分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
流入傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51a)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
流出傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51b)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
分岐入口の流入側端部を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)と、を想定した場合に、
通過方向において流入入口線と流入直交線との離間距離である第1直交距離(Da)が、通過方向において流入直交線と流出直交線との離間距離である第2直交距離(Db)以上である、物理量計測装置である。
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
傾斜分岐路の内周面は、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、分岐入口のうち通過方向において流入口側の端部である流入側端部(35a)から分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
分岐入口のうち通過方向において流出口側の端部である流出側端部(35b)から分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
流入傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51a)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
流出傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51b)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
分岐入口の流入側端部を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)と、を想定した場合に、
通過方向において流入入口線と流入直交線との離間距離である第1直交距離(Da)が、通過方向において流入直交線と流出直交線との離間距離である第2直交距離(Db)以上である、物理量計測装置である。
第2の態様によれば、傾斜分岐路が通過流路から流出口側に向けて延びた構成において、第1直交距離が第2直交距離以上になっている。この構成では、第1直交距離が第2直交距離以上だと、流出口から通過流路に流入する逆流が発生してもその逆流は分岐流路に流れ込みにくい、という事象を利用して、流出口からの逆流が物理量検出部に到達することを抑制できる。このため、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものにすぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施例の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第1実施形態)
図1~図4に示すエアフロメータ10は、ガソリンエンジン等の内燃機関を有する燃焼システムに含まれている。図5に示すように、エアフロメータ10は、燃焼システムにおいて、内燃機関に吸入空気を供給する吸気通路12に設けられており、吸気通路12を流れる吸入空気等の気体やガスといった流体の流量や温度、湿度、圧力等の物理量を計測する。この場合、エアフロメータ10が物理量計測装置に相当する。
図1~図4に示すエアフロメータ10は、ガソリンエンジン等の内燃機関を有する燃焼システムに含まれている。図5に示すように、エアフロメータ10は、燃焼システムにおいて、内燃機関に吸入空気を供給する吸気通路12に設けられており、吸気通路12を流れる吸入空気等の気体やガスといった流体の流量や温度、湿度、圧力等の物理量を計測する。この場合、エアフロメータ10が物理量計測装置に相当する。
エアフロメータ10は、吸気通路12を形成するダクト等の吸気管12aに取り付けられている。吸気管12aには、その外周部を貫通する貫通孔としてエアフロ挿入孔12bが設けられている。このエアフロ挿入孔12bには円環状の管フランジ12cが取り付けられており、この管フランジ12cは吸気管12aに含まれている。エアフロメータ10は、管フランジ12c及びエアフロ挿入孔12bに挿入されることで吸気通路12に入り込んだ状態になっており、この状態で吸気管12aや管フランジ12cに固定されている。
本実施形態では、エアフロメータ10について、幅方向X、高さ方向Y及び奥行き方向Zを定義しており、これら方向X,Y,Zは互いに直交している。エアフロメータ10は高さ方向Yに延びており、吸気通路12は奥行き方向Zに延びている。エアフロメータ10は、吸気通路12に入り込んだ入り込み部分10aと、吸気通路12に入り込まずに管フランジ12cから外部にはみ出したはみ出し部分10bとを有しており、これら入り込み部分10aとはみ出し部分10bとは高さ方向Yに並んでいる。エアフロメータ10においては、一対の端面10c,10dのうち、入り込み部分10aに含まれた方をエアフロ先端面10cと称し、はみ出し部分10bに含まれた方をエアフロ基端面10dと称する。この場合、エアフロ先端面10cとエアフロ基端面10dとが高さ方向Yに並んでいる。なお、エアフロ先端面10c及びエアフロ基端面10dは高さ方向Yに直交している。また、管フランジ12cの先端面も高さ方向Yに直交している。
図1~図4に示すように、エアフロメータ10は、ハウジング21と、吸入空気の流量を検出する流量検出部22(図5参照)と、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ23(図4参照)とを有している。ハウジング21は、例えば樹脂材料等により形成されている。エアフロメータ10においては、ハウジング21が吸気管12aに取り付けられていることで、流量検出部22が、吸気通路12を流れる吸入空気と接触可能な状態になる。ハウジング21は、ハウジング本体24、リング保持部25、フランジ部27及びコネクタ部28を有しており、リング保持部25に対してOリング26(図5参照)が取り付けられている。
ハウジング本体24は全体として筒状に形成され、ハウジング21においては、リング保持部25、フランジ部27及びコネクタ部28がハウジング本体24に一体的に設けられた状態になっている。リング保持部25は入り込み部分10aに含まれ、フランジ部27及びコネクタ部28ははみ出し部分10bに含まれている。
リング保持部25は、管フランジ12cの内部に設けられており、Oリング26を高さ方向Yに位置ずれしないように保持している。Oリング26は、管フランジ12cの内部において吸気通路12を密閉するシール部材であり、リング保持部25の外周面と管フランジ12cの内周面との両方に密着している。フランジ部27には、エアフロメータ10を吸気管12aに固定するネジ等の固定具を固定するネジ孔等の固定孔が形成されている。コネクタ部28は、流量検出部22に電気的に接続されたコネクタターミナルを保護する保護部である。
流量検出部22はハウジング本体24の内部空間24aに設けられており、吸気温センサ23はハウジング21の外側に設けられている。吸気温センサ23は、吸入空気の温度を感知する感温素子や、感温素子から延びたリード線、リード線に接続された吸気温ターミナルを有している。ハウジング21は、吸気温センサ23を支持する支持部を有しており、この支持部は、ハウジング21の外周側に設けられている。
図5に示すように、ハウジング本体24は、吸気通路12を流れる吸入空気の一部が流れ込むバイパス流路30を形成している。バイパス流路30は、エアフロメータ10の入り込み部分10aに配置されている。バイパス流路30は、通過流路31及び計測流路32を有しており、これら通過流路31及び計測流路32は、ハウジング本体24の内部空間24aにより形成されている。なお、吸気通路12を主通路と称し、バイパス流路30を副通路と称することもできる。また、図5においては、Oリング26の図示を省略している。
通過流路31は、奥行き方向Zにハウジング本体24を貫通している。通過流路31は、その上流端部である流入口33と、下流端部である流出口34とを有している。計測流路32は、通過流路31の中間部分から分岐した分岐流路であり、この計測流路32に流量検出部22が設けられている。計測流路32は、その上流端部である計測入口35と、下流端部である計測出口36とを有している。通過流路31から計測流路32が分岐した部分はこれら通過流路31と計測流路32との境界部になっており、この境界部に計測入口35が含まれていることになる。なお、計測入口35が分岐入口に相当し、計測出口36が分岐出口に相当する。また、通過流路31と計測流路32との境界部を流路境界部と称することもできる。
流量検出部22は、回路基板とこの回路基板に搭載された検出素子とを有しており、チップ式の流量センサである。検出素子は、発熱抵抗等の発熱部や温度検出部を有しており、流量検出部22は、検出素子での発熱に伴う温度の変化に応じた検出信号を出力する。
エアフロメータ10は、流量検出部22を含んで構成されたセンササブアッセンブリを有しており、このセンササブアッセンブリをセンサSA40と称する。センサSA40はハウジング本体24に収容されている。センサSA40は、流量検出部22に加えてSA本体41を有している。SA本体41は、流量検出部22の検出信号について各種処理を行う回路チップや、回路チップを支持するリードフレーム、これら回路チップやリードフレームを保護する樹脂製のモールド部などを有しており、流量検出部22はモールド部等により支持されている。なお、センサSA40を検出ユニットやセンサ部と称することもできる。
計測流路32を流れる空気の流量に応じた検出信号を回路チップに対して出力し、回路チップは、流量検出部22の検出信号を用いて流量を算出する。回路チップの算出結果が、エアフロメータ10が計測した空気の流量ということになる。なお、高さ方向Yにおいて吸気通路12の中央位置にエアフロメータ10の流入口33及び流出口34が配置されている。高さ方向Yにおいて吸気通路12の中央位置を流れる吸入空気は、奥行き方向Zに沿って流れている。ここで、奥行き方向Zと通過方向αとが一致していることに起因して、吸気通路12において吸入空気が流れる向きと、通過流路31において吸入空気が流れる向きとはほぼ一致している。
ここで、流量検出部22の検出精度を適正に保つには、検出素子での吸気流量に伴う温度検出部での温度変化がある程度大きい必要があり、その温度変化を大きくするには検出素子に触れる流体の流速がある程度大きいことが好ましい。これは、流体の流速に応じた検出素子の温度変化に対して、自然対流により検出素子に作用する温度変化の影響を低減するためである。このように、検出素子に触れる流体の流速が適度に大きくなることで、自然対流の影響が低減されるため、流量の検出精度を高めることができる。
なお、流量検出部22は、吸入空気の流量を流体の物理量として検出する物理量検出部に相当する。また、流量検出部22は、熱式の流量センサに限定されず、超音波式の流量センサやカルマン渦式の流量センサ等であってもよい。
図6に示すように、ハウジング本体24の外周面は、上流外面24b、下流外面24c及び一対の中間外面24dを有している。ハウジング本体24の外周面において、上流外面24bは吸気通路12の上流側を向いており、下流外面24cは吸気通路12の下流側を向いている。一対の中間外面24dは、幅方向Xにおいて互いに反対側を向いており、いずれも奥行き方向Zにおいて上流外面24bと下流外面24cとの間に設けられている。上流外面24bは、奥行き方向Zに対して傾斜した傾斜面になっている。具体的には、上流外面24bは、幅方向Xにおいてハウジング本体24の幅寸法を吸気通路12での上流側に向けて徐々に小さくするように湾曲した傾斜面になっている。
図5に示すように、上流外面24bには流入口33が設けられ、下流外面24cには流出口34が設けられている。図6に示すように、一対の中間外面24dには計測出口36がそれぞれ設けられており、これら計測出口36は幅方向Xに並んでいる。なお、計測出口36は、上流外面24bと中間外面24dとの境界部を奥行き方向Zに跨いだ位置に設けられていてもよい。
計測流路32の内周面は、計測出口36を形成する形成面38a~38cを有している。ハウジング本体24の外周部には、計測出口36を形成する貫通孔が設けられており、形成面38a~38cはこの貫通孔の内周面に含まれている。形成面38a~38cのうち上流形成面38aは計測出口36の上流端部36aを形成しており、下流形成面38bは計測出口36の下流端部36bを形成している。接続形成面38cは、上流形成面38aと下流形成面38bとを接続しており、これら形成面38a,38bを挟んで一対設けられている。
上流形成面38aは、奥行き方向Zに直交しており、計測出口36の上流端部36aからハウジング本体24の内部に向けて幅方向Xに延びている。下流形成面38bは、奥行き方向Zに対して傾斜しており、計測出口36の下流端部36bからハウジング本体24の内部に向けて上流外面24b側に真っ直ぐに延びた傾斜面になっている。
吸気通路12においてハウジング本体24の外周側で生じる吸入空気の流れについて簡単に説明する。吸気通路12を下流側に向けて流れる空気のうち、ハウジング本体24の上流外面24bに到達した空気は、傾斜面である上流外面24bに沿って進むことで向きを徐々に変えつつ計測出口36に到達する。このように、上流外面24bにより空気の向きが滑らかに変わるため、計測出口36の近傍で空気の剥離が生じにくくなっている。このため、計測流路32を流れる空気が計測出口36から流出しやすくなり、計測流路32内の流速が安定しやすくなる。
また、計測流路32を流れて計測出口36から吸気通路12に流出する空気は、傾斜面である下流形成面38bに沿って流れることで、吸気通路12での下流側に向けて流れやすくなる。この場合、下流形成面38bに沿って計測出口36から流出した空気が、吸気通路12を流れる吸入空気に合流する際に渦流など気流の乱れが発生しにくくなっているため、計測流路32内の流速が安定しやすくなる。
図5に示すように、計測流路32は、計測入口35と計測出口36との間にて折り返された折り返し形状になっている。計測流路32は、通過流路31から分岐した分岐路32aと、分岐路32aから流れ込んできた空気を流量検出部22に向けて案内する案内路32bと、流量検出部22が設けられた検出路32cと、計測出口36から空気を排出する排出路32dを有している。計測流路32においては、上流側から分岐路32a、案内路32b、検出路32c、排出路32d、の順で並べられている。
検出路32cは、奥行き方向Zに延びていることで通過流路31と平行になっており、通過流路31からはみ出し部分10b側に離間した位置に設けられている。分岐路32a、案内路32b及び排出路32dは、検出路32cと通過流路31との間に設けられている。案内路32b及び排出路32dは、検出路32cから通過流路31に向けて高さ方向Yに延びていることで互いに平行になっている。分岐路32aは、案内路32bと通過流路31との間に設けられており、通過流路31に対して傾斜した傾斜分岐路に相当する。分岐路32aは、計測入口35から奥行き方向Zに対して流出口34側に向けて延びており、真っ直ぐな流路になっている。排出路32dは、通過方向αにおいて案内路32bよりも流出口34側に設けられており、計測出口36から検出路32cに向けて延びている。
吸気通路12において、エンジンの運転状態などに起因して吸入空気の流れに脈動が生じた場合、この脈動に伴って、上流側から流れる順流に加えて、下流側から順流とは逆向きに流れる逆流が発生することがある。順流は流入口33から通過流路31に流入するのに対して、逆流は流出口34から通過流路31に流入することが懸念される。例えば、順流が流入口33から流入し、更に通過流路31から計測流路32に流れ込んだ場合、この順流の流量が流量検出部22により検出される。一方、吸気通路12にて発生した逆流が流出口34から流入し、更に通過流路31から計測流路32に流れ込んだ場合、この逆流の流量が流量検出部22により検出される。
流量検出部22は、計測流路32での空気の流量に加えて、計測流路32での空気の流れを検出することが可能になっている。しかしながら、流出口34から流入した逆流が計測流路32に流れ込んだ場合、この逆流は、流入口33から流入した順流と同様に計測流路32を計測入口35から計測出口36に向けて流れることになる。このように、計測流路32においては、流出口34から流入した逆流が流れる向きと流入口33から流入した順流が流れる向きとが同じになるため、流量検出部22は順流と逆流とを区別して検出することができない。このため、実際には計測流路32を流れる空気に逆流が含まれているにもかかわらず、計測流路32を流れる空気の全てが順流であるとして、エアフロメータ10が空気の流量を計測することになってしまう。この結果、エアフロメータ10の計測精度が低下することが懸念される。
また、吸気通路12においては、空気がエアフロメータ10の周囲を通過することに伴って渦流やよどみなど気流の乱れが生じることがある。例えば、吸気通路12を順流として流れている空気が、ハウジング本体24の中間外面24dを通り過ぎる場合、そのまま下流側に進もうとする流れと、下流外面24cに沿って進もうとする流れとが混在することで気流の乱れが生じる。この気流の乱れが、下流外面24cの下流側など流出口34の周辺に存在している場合に、吸気通路12において逆流が生じると、この逆流が気流の乱れを含んで不安定な状態になり、この不安定な逆流が流出口34から通過流路31に進入することが懸念される。
そこで、エアフロメータ10では、流出口34から通過流路31に逆流が流入したとしても、分岐路32aが通過流路31から流出口34側に向けて分岐していることで、この逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込むということが生じにくくなっている。特に、エアフロメータ10においては、通過流路31に対する分岐路32aの分岐角度θが60度又はそれよりも小さい値に設定されている。すなわち、θ≦60度という関係が成り立っている。本実施形態では、分岐角度θが例えば40度に設定されている。このため、通過流路31から分岐路32aに逆流が流れ込むということが更に生じにくくなっている。
バイパス流路30においては、通過流路31に対して仮想の通過通り線CL1が設定され、分岐路32aに対して仮想の分岐一致線CL2が設定されており、分岐角度θは、通過通り線CL1に対する分岐一致線CL2の傾斜角度になっている。
まず、通過通り線CL1について説明する。ハウジング本体24においては、通過流路31が奥行き方向Zに真っ直ぐに延びていることで、流入口33と流出口34とは奥行き方向Zに並べられている。この場合、流入口33の中心Caと流出口34の中心Cbとの両方を通る仮想の直線を通過通り線CL1と称すると、この通過通り線CL1は、通過流路31の中心線に一致している。すなわち、中心Ca,Cbは、幅方向X及び高さ方向Yの両方について位置が同じであり、奥行き方向Zに並べられている。このため、通過通り線CL1が延びる方向を通過方向αと称すると、この通過方向αは奥行き方向Zに一致している。また、通過方向αに直交する方向を直交方向βと称する。
通過流路31において、直交方向βでの断面積を流路面積と称すると、この流路面積は、通過方向αにおいて均一になっている。ここで、流入口33及び流出口34は通過通り線CL1に直交している。このため、流入口33の開放面積及び流出口34の開放面積は、通過流路31の流路面積と同じになっている。なお、通過流路31は、直交方向βでの断面形状がほぼ矩形状になっている。
次に、分岐一致線CL2について説明する。計測流路32においては、分岐路32aが真っ直ぐに延びていることで分岐路32aの中心線が直線になっている。このため、分岐路32aの中心線に一致する仮想の分岐一致線CL2を想定すると、この分岐一致線CL2が直線になっている。分岐路32aは、その上流端である計測入口35と、下流端部である分岐下流口51とを有しており、分岐下流口51は、分岐路32aと案内路32bとの境界部に含まれている。分岐一致線CL2は、計測入口35の中心と分岐下流口51との中心とを通っている。
計測流路32において、分岐一致線CL2に直交する方向での断面積を流路面積と称すると、この流路面積は、分岐一致線CL2が延びる方向において均一になっている。ここで、計測入口35及び分岐下流口51は分岐一致線CL2に直交していない。このため、計測入口35の開放面積及び分岐下流口51の開放面積は、計測流路32の流路面積より大きくなっている。これら開放面積は、分岐一致線CL2に対する計測入口35や分岐下流口51の傾斜角度が大きいほど大きくなる。
なお、計測流路32においては、案内路32b、検出路32c及び排出路32dのそれぞれについて、中心線に直交する方向での断面積を流路面積と称すると、各流路面積は各中心線が延びる方向において均一になっている。また、案内路32b、検出路32c及び排出路32dの各流路面積は、分岐路32aの流路面積と同じになっている。さらに、計測流路32においては、計測流路32の中心線に直交する方向での断面形状がほぼ矩形状になっている。
本実施形態のエアフロメータ10では、分岐角度θが60度より小さいことの他にも、通過流路31から分岐路32aに逆流が流れ込むことを抑制する構成が実現されている。
図7に示すように、通過流路31の内周面は、通過天井面55及び通過床面56を有している。通過天井面55は、流入口33においてエアフロ基端面10d側の端部33aと、流出口34においてエアフロ基端面10d側の端部34aとにかけ渡されており、通過通り線CL1に沿って延びている。通過床面56は、流入口33でのエアフロ先端面10c側の端部33bと、流出口34でのエアフロ基端面10d側の端部34bとにかけ渡されており、通過通り線CL1に沿って延びている。通過天井面55と通過床面56とは、通過通り線CL1を挟んで対向しており、互いに平行な状態で通過方向αに延びている。
通過天井面55には計測入口35が設けられており、通過天井面55は、計測入口35と流入口33との間に設けられた流入天井面55aと、計測入口35と流出口34との間に設けられた流出天井面55bとを有している。ここで、計測入口35は、通過方向αにおいて流入口33側の端部である流入側端部35aと、通過方向αにおいて流出口34側の端部である流出側端部35bとを有している。流入天井面55aは、計測入口35の流入側端部35aと流入口33とにかけ渡されており、流出天井面55bは、計測入口35の流出側端部35bと流出口34とにかけ渡されている。
分岐路32aの内周面は、流入分岐面57及び流出分岐面58を有している。流入分岐面57は、流入天井面55aから案内路32bに向けて延びており、流出分岐面58は、流出天井面55bから案内路32bに向けて延びている。ここで、分岐路32aの分岐下流口51は、通過方向αにおいて流入口33側の端部である流入側端部51aと、通過方向αにおいて流出口34側の端部である流出側端部51bとを有している。流入分岐面57は、計測入口35の流入側端部35aと分岐下流口51の流入側端部51aとにかけ渡されており、流出分岐面58は、計測入口35の流出側端部35bと分岐下流口51の流出側端部51bとにかけ渡されている。流入分岐面57と流出分岐面58とは、分岐一致線CL2を挟んで対向しており、互いに平行な状態で分岐一致線CL2に沿って延びている。
流入分岐面57においては、通過方向αにおいて流入口33に最も近い部分が計測入口35の流入側端部35aであり、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分が分岐下流口51の流入側端部51aである。流出分岐面58においては、通過方向αにおいて流入口33に最も近い部分が計測入口35の流出側端部35bであり、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分が分岐下流口51の流出側端部51bである。
なお、流入分岐面57が流入傾斜面に相当し、流出分岐面58が流出傾斜面に相当する。また、通過流路31や計測流路32といったバイパス流路30の内周面は、ハウジング21の内周面のうちバイパス流路30を形成している形成面のことである。
上述したように、通過天井面55と通過床面56とが通過通り線CL1に沿って平行に延び、流入分岐面57と流出分岐面58とが分岐一致線CL2に沿って平行に延びている。このため、流出天井面55bに対する流出分岐面58の傾斜角度、及び計測入口35に対する流入分岐面57の傾斜角度は、いずれも分岐角度θと同じになっている。この場合、流出口34から流入した逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込むには60度以下の角度で急旋回する必要が生じるため、逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込みにくくなっている。その一方で、流入口33から流入した順流が通過流路31から分岐路32aに流れ込むには、120度より大きい角度で流れる向きが徐々に変わればよいため、順流が通過流路31から分岐路32aに流れ込みやすくなっている。
本実施形態では、通過通り線CL1に直交する仮想の直線として、流入直交線CL4、流出直交線CL5、流入入口線CL6及び流出入口線CL7を想定しており、これら線CL4~CL7はいずれも直交方向βに延びている。流入直交線CL4は、分岐下流口51の流入側端部51aを通っていることで、流入分岐面57のうち通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分を通っている。流出直交線CL5は、分岐下流口51の流出側端部51bを通っていることで、流出分岐面58のうち通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分を通っている。流入入口線CL6は、計測入口35の流入側端部35aを通っていることで、流入分岐面57のうち通過方向αにおいて流入口33に最も近い部分を通っている。流出入口線CL7は、計測入口35の流出側端部35bを通っていることで、流出分岐面58のうち通過方向αにおいて流入口33に最も近い部分を通っている。
通過方向αにおいて、流入直交線CL4と流入入口線CL6との離間距離を第1直交距離Daと称し、流入直交線CL4と流出直交線CL5との離間距離を第2直交距離Dbと称すると、Da≧Dbという関係が成り立っている。すなわち、第1直交距離Daが第2直交距離Dbと同じ又はそれよりも大きくなっている。ここで、第1直交距離Daは、通過方向αでの流入分岐面57の長さ寸法を示しており、第2直交距離Dbは、通過方向αにおいて分岐路32aの幅寸法を示している。Da≧Dbの関係が成り立つということは、通過方向αでの分岐路32aの幅寸法に対して、分岐一致線CL2が延びる方向において流入分岐面57が十分に長くなっていることになる。
この場合、通過流路31を流れる逆流は、計測入口35の周辺において分岐路32aの下流側に向かうほどは一気に急旋回できずに流入分岐面57に向かいやすい。このように流入分岐面57に向けて流れる逆流は、計測入口35の周辺において流入分岐面57により通過流路31側に押し返されるような状態になりやすい。したがって、流出口34から流入した逆流が分岐路32aに流れ込むことが流入分岐面57により抑制される。
また、通過方向αにおいて、流入直交線CL4と流出入口線CL7との離間距離を第1入口距離Dcと称し、流出直交線CL5と流出入口線CL7との離間距離を第2入口距離Ddと称すると、Dc≦Ddという関係が成り立っている。すなわち、第1入口距離Dcが第2入口距離Ddと同じ又はそれよりも小さくなっている。ここで、直交方向βにおいて、分岐下流口51のエアフロ先端面10c側には流出天井面55bが設けられている。このため、Dc≦Ddの関係が成り立つということは、分岐下流口51のうち流出側端部51b側の1/2以上の部分が、流出天井面55bや流出分岐面58により通過流路31側から覆われていることになる。この場合、流出口34から通過流路31に流入した逆流が分岐路32aに流れ込むには、計測入口35側から流出天井面55bを回り込む必要が生じるため、逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込みにくくなっている。
さらに、通過方向αにおいて、流出入口線CL7は流入直交線CL4と流出直交線CL5との間に配置されている。このため、通過方向αにおいて、流出天井面55bが流入分岐面57よりも流出口34側に配置されており、分岐下流口51のうち流入側端部51a側の1/2より小さい部分が流出天井面55bにより通過流路31側から覆われていない。この場合、流出口34から流入した逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込みにくくなっている一方で、流入口33から通過流路31に流入した順流が流入分岐面57に沿って流れることで分岐路32aに流れ込みやすくなっている。
加えて、通過方向αにおいて、流出直交線CL5と流入入口線CL6との離間距離を分岐入出距離Deと称し、流入口33と流出口34との離間距離を通過距離Dfと称すると、De<Dfという関係が成り立っている。すなわち、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなっている。分岐入出距離Deは、第1直交距離Daと第2直交距離Dbとの和を示している。このため、Da≧Dbの関係に加えて、Da+Db<Dfという関係が成り立つことになる。なお、通過距離Dfは、流入口33の中心Caと流出口34の中心Cbとの離間距離であり、通過方向αでの通過流路31の長さ寸法を示している。
分岐一致線CL2が延びる方向に直交する方向において、流入分岐面57と流出分岐面58との離間距離を分岐面距離Dgと称すると、この分岐面距離Dgは第2直交距離Dbと同じになっている。分岐面距離Dgは、分岐一致線CL2が延びる方向に直交する方向での分岐路32aの幅寸法を示している。このため、分岐路32aの幅寸法と案内路32bの幅寸法とが同じになっていることになる。
なお、線CL4~CL7を用いない場合には、距離Da~Deを通過方向αについて以下のように示すことができる。第1直交距離Daは、計測入口35の流入側端部35aと分岐下流口51の流入側端部51aとの離間距離である。第2直交距離Dbは、分岐下流口51の流入側端部51aと流出側端部51bとの離間距離である。第1入口距離Dcは、分岐下流口51の流入側端部51aと計測入口35の流出側端部35bとの離間距離である。第2入口距離Ddは、計測入口35の流出側端部35bと分岐下流口51の流出側端部51bとの離間距離である。分岐入出距離Deは、計測入口35の流入側端部35aと分岐下流口51の流出側端部51bとの離間距離である。
直交方向βにおいて、計測入口35の流入側端部35aと分岐下流口51の流入側端部51aとの離間距離を流入分岐距離Haと称し、計測入口35の流出側端部35bと分岐下流口51の流出側端部51bとの離間距離を流出分岐距離Hbと称する。流入分岐距離Haは、直交方向βでの流入分岐面57の長さ寸法を示し、流出分岐距離Hbは、直交方向βでの流出分岐面58の長さ寸法を示している。流入分岐面57と流出分岐面58とが互いに平行になっていることに起因して、流入分岐距離Haが流出分岐距離Hbより大きくなっている。なお、流入分岐距離Haが流入傾斜距離に相当し、流出分岐距離Hbが流出傾斜距離に相当する。
θ>tan-1{Ha/(Df-Db)}…(式1)
分岐角度θの最小値は通過距離Dfに基づいて設定される。本実施形態では、流入分岐面57が分岐一致線CL2に平行に延びていることに起因して、第2直交距離Db、通過距離Df及び流入分岐距離Haに基づいて分岐角度θの最小値が設定される。例えば、上記(式1)を用いることで、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなるように分岐角度θが設定される。
分岐角度θの最小値は通過距離Dfに基づいて設定される。本実施形態では、流入分岐面57が分岐一致線CL2に平行に延びていることに起因して、第2直交距離Db、通過距離Df及び流入分岐距離Haに基づいて分岐角度θの最小値が設定される。例えば、上記(式1)を用いることで、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなるように分岐角度θが設定される。
θ>tan-1{Ha/(Df-Db)}…(式2)
また、本実施形態では、流出分岐面58が分岐一致線CL2に平行に延びていることに起因して、通過距離Df、入口距離Dh及び流出分岐距離Hbに基づいて分岐角度θの最小値が設定される。入口距離Dhは、通過方向αにおいて計測入口35の流入側端部35aと流出側端部35bとの離間距離であり、通過方向αでの計測入口35の長さ寸法を示している。例えば、上記(式2)を用いることで、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなるように分岐角度θが設定される。
また、本実施形態では、流出分岐面58が分岐一致線CL2に平行に延びていることに起因して、通過距離Df、入口距離Dh及び流出分岐距離Hbに基づいて分岐角度θの最小値が設定される。入口距離Dhは、通過方向αにおいて計測入口35の流入側端部35aと流出側端部35bとの離間距離であり、通過方向αでの計測入口35の長さ寸法を示している。例えば、上記(式2)を用いることで、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなるように分岐角度θが設定される。
分岐入出距離De及び流出分岐距離Hbについては、Hb≦Deという関係が成り立っている。すなわち、流出分岐距離Hbが分岐入出距離Deと同じ又はそれより小さくなっている。Hb≦Deの関係が成り立つということは、第2入口距離Ddに対して流出分岐距離Hbが過剰に大きくなっていない構成に該当することになる。このため、θ≦60度の関係、及びHb≦Deの関係の少なくとも一方に該当する構成は、流出天井面55bに対する流出分岐面58の傾斜角度が過剰に大きくなっていないことになる。
直交方向βにおいて、計測入口35の流入側端部35aと通過通り線CL1との離間距離を流入入口距離Hcと称し、計測入口35の流出側端部35bと通過通り線CL1との離間距離を流出入口距離Hdと称する。本実施形態では、計測入口35の流入側端部35aと流出側端部35bとが通過通り線CL1に平行に並んでいることに起因して、流入入口距離Hcと流出入口距離Hdは同じになっている。計測入口35は、直交方向βにおいて通過床面56を向いており、流入口33及び流出口34を向いていない状態になっている。この場合、人が通過方向αに沿って流入口33や流出口34から通過流路31の内部を覗き込んでも、計測入口35を見ることができないことになる。
バイパス流路30においては、計測入口35が流入口33側を向いていないため、流入口33から流入した順流の動圧が計測入口35に付与されにくくなっている。このため、計測流路32での空気の流速が大きくなりやすい。また、この構成では、砂塵やダスト、水滴、油滴等の異物が順流と共に流入口33から通過流路31に進入しても、この異物が通過流路31から分岐路32aに進入しにくくなっている。この場合、計測流路32において流量検出部22に到達した異物が流量検出部22を破損させることや流量検出部22に付着することが生じにくくなっているため、流量検出部22の検出精度が異物により低下するということが抑制される。
また、バイパス流路30においては、計測入口35が流出口34側を向いていないため、流出口34から流入した逆流の動圧が計測入口35に付与されにくくなっている。このため、流出口34から流入した逆流が分岐路32aに流入することが抑制される。
図4に示すように、通過流路31においては、流出口34の開放面積が流入口33の開放面積より小さくなっている。高さ方向Yについて流出口34の高さ寸法と流入口33の高さ寸法は同じになっている一方で、幅方向Xについて流出口34の幅寸法は流入口33の幅寸法より小さくなっている。この場合、通過方向αにおいて流入口33を流出口34側に向けて投影すると、この投影領域の一部が流出口34に重なる。一方、通過方向αにおいて流出口34を流入口33側に向けて投影すると、この投影領域の全体が流入口33に重なる。
本実施形態では、奥行き方向Zと通過方向αとが一致していることに起因して、吸気通路12での空気の流れ方向において、流入口33の投影領域の一部が流出口34に重なることになる。この場合、空気と共に流入口33から通過流路31に進入した異物は、吸気通路12の流れ方向にそのまま真っ直ぐ進むことで流出口34から外部に排出されやすくなっており、その結果、計測流路32に進入しにくくなっている。また、流出口34の開放面積が流入口33の開放面積より小さい構成では、通過流路31を流れる順流が流出口34から流出しにくくなる一方で、順流が計測入口35から分岐路32aに流れ込みやすくなる。このため、計測流路32での空気の流速が大きくなりやすくなり、その結果、流量検出部22による検出精度が高くなる。
通過流路31の内周面は、通過流路31を絞る通過絞り面59を有している。通過絞り面59は、通過方向αにおいて通過流路31の流路面積を流出口34に向けて徐々に小さくしており、通過天井面55及び通過床面56を挟んで幅方向Xに一対設けられている。通過絞り面59は、流出口34から流入口33に向けて延びており、流出天井面55bと通過床面56とにかけ渡された状態になっている。
吸気通路12において発生した脈動の状態を脈動特性と称すると、流量検出部22の検出結果を用いてエアフロメータ10が計測した脈動特性には、吸気通路12において実際に発生した脈動の脈動特性に対して誤差が含まれていることがある。エアフロメータ10が計測した脈動特性に誤差が含まれる場合としては、流出口34から流入した逆流が通過流路31から計測流路32に進入した場合が挙げられる。
ここで、エアフロメータ10が計測した流量を流量計測値GAと称し、この流量計測値GAの平均値を計測平均値GAaveと称し、吸気通路12を流れる吸入空気の実際の流量を実流量GBと称し、この実流量GBの平均値を実平均値GBaveと称する。図8に示すように、流量計測値GAに誤差が含まれていることで流量計測値GAが実流量GBより小さい値になった場合、計測平均値GAaveも実平均値GBaveより小さくなる。
計測平均値GAaveと実平均値GBaveとの差を実平均値GBaveで除した値で脈動特性を数値化することができる。この場合、脈動特性を算出する数式を(GAave-GBave)/GBaveと示すことができる。脈動特性の数値は、脈動の振幅が増加することに伴って増加しやすい。例えば、実流量GBの最大値GBmaxと実平均値GBaveとの差を実平均値GBaveで除した値を振幅比と称すると、図9に示すように、振幅比の増加に伴って脈動特性の数値が増加する。特に、振幅比が1より大きい領域においては、振幅比の増加に伴う脈動特性の増加率が大きくなっている。ここで、振幅比が大きいほど流出口34からの逆流の量が大きいことになる。なお、振幅比を算出する数式を(GBmax-GBave)/GBaveと示すことができる。
本実施形態では分岐角度θが例えば40度に設定されているが、脈動特性の数値は分岐角度θに応じて変化しやすくなっている。例えば、図10に示すように、分岐角度θが30度、45度、60度、90度の構成について、流出口34から通過流路31に逆流を流入させると、分岐角度θが30度、45度、60度の構成では、逆流が計測流路32に流れ込みにくくなっている。一方、分岐角度θが90度の構成では、逆流が計測流路32に流れ込みやすくなっている。この場合、エアフロメータ10による脈動特性の検出精度が低下しやすい。
エアフロメータ10においては、分岐角度θに応じて計測流路32への逆流の流れ込みやすさが異なり、この結果、脈動特性の数値が異なると考えられる。例えば、図11に示すように、分岐角度θが60度以下の構成では、脈動特性の数値が比較的小さい値になっている。これは、分岐角度θが60度以下だと逆流が計測流路32に流れ込みにくくなる、という事象に起因していると考えられる。一方、分岐角度θが60度より大きい構成では、脈動特性の数値が比較的大きい値になっている。これは、分岐角度θが60度より大きいと逆流が計測流路32に流れ込みやすくなる、という事象に起因していると考えられる。しかも、この構成では、分岐角度θが大きくなるほど脈動特性の数値が増加している。これは、分岐角度θが60度より大きい範囲では分岐角度θが大きくなるほど逆流が計測流路32に流れ込みやすくなる、という事象に起因していると考えられる。
ここまで説明した本実施形態によれば、分岐角度θが60度以下の構成では、流出口34から流入した逆流が通過流路31から分岐路32aに流れ込むには鋭角的に急旋回する必要があるため、逆流が分岐路32aに流れ込みにくいという事象が生じやすくなる。このため、逆流が流量検出部22に到達することを抑制できる。この場合、実際には流出口34から流入した逆流が流量検出部22に到達したにもかかわらず、流入口33から流入した順流が流量検出部22に到達したとしてエアフロメータ10が流量の計測を行ってしまう、ということが生じにくくなる。したがって、エアフロメータ10による吸入空気の流量の計測精度を高めることができる。
また、分岐角度θが60度以下になっている構成では、順流が通過流路31から分岐路32aに流れ込む場合に、その順流の流れの向きが分岐路32aに向けて徐々に変わればよい。この構成では、上述したように逆流が分岐路32aに流れ込みにくくなっている一方で、順流は分岐路32aに流れ込みやすくなっている。この場合、計測流路32に流れ込む順流の流速が不足するということが抑制されるため、流入口33から流入した順流について、流量検出部22による流量の検出精度を高めることができる。
本実施形態によれば、第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成では、通過方向αでの分岐路32aの幅寸法に対して、分岐一致線CL2が延びる方向において流入分岐面57が十分に長くなっている。この構成では、流入口33から流入してきた逆流が、鋭角的に急旋回できずに流入分岐面57に向けて流れ、計測入口35の周辺において流入分岐面57により通過流路31側に押し返されて分岐路32aに流れ込みにくくなる、という事象が生じやすくなる。このため、逆流が流量検出部22に到達することを抑制できる。
また、第1直交距離Daが第2直交距離Db以上になっている構成では、順流が通過流路31から分岐路32aに流れ込む場合に、この順流が流入分岐面57に向けて流れるのではなく、流入分岐面57に沿って流れればよい。この構成では、上述したように逆流が分岐路32aに流れ込むことを流入分岐面57により抑制できる一方で、順流が分岐路32aに流れ込むことを流入分岐面57により促進できる。
しかも、エアフロメータ10が、分岐角度θが60度以下である構成、及び第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成の両方を有していることで、分岐路32aへの逆流の流れ込みが分岐角度θ及び流入分岐面57の両方により規制される。この場合、エアフロメータ10による流量の計測精度をより一層高めることができる。また、この場合、順流が分岐路32aに流れ込むことが分岐角度θ及び流入分岐面57の両方により促進されるため、流量検出部22による流量の検出精度をより一層高めることができる。
本実施形態によれば、第1入口距離Dcが第2入口距離Dd以下になっている。このため、流出口34から流入した逆流が分岐路32aに流れ込むには、その逆流が、通過流路31において流入口33側に向けて流れることで流出天井面55bや流出分岐面58を一度通過した後に再び流出口34側に戻るように大きく回り込む必要がある。この場合、逆流が分岐路32aに流れ込む位置や角度が流出天井面55bや流出分岐面58により制限されることになるため、分岐角度θや流入分岐面57に加えて流出天井面55bや流出分岐面58によっても、分岐路32aへの逆流の流れ込みを抑制できる。
本実施形態によれば、流入直交線CL4と流出直交線CL5との間にCL7が設けられている。この場合、通過方向αにおいて流出天井面55bが案内路32bよりも流入口33側には延びていないため、直交方向βにおいて案内路32bが分岐路32aを介して通過流路31に向けて開放された状態になっている。このため、流入口33から流入した順流が分岐路32aに流れ込む場合に、分岐路32aにて順流が受ける圧損が低減されやすくなり、その結果、順流が分岐路32aに流れ込みやすくなる。
本実施形態によれば、流出分岐距離Hbが分岐入出距離De以下であるため、流出口34から流入した逆流が、流出天井面55bや流出分岐面58を計測入口35側から大きく回り込む際に、鋭角的に急旋回させることができる。この場合、流出天井面55bに対する流出分岐面58の角度を、逆流を計測入口35側から鋭角的に急旋回させる上で適正な角度にすることができる。また、特に、流出分岐距離Hbが分岐入出距離De以下である構成が、第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成に適用されると、計測入口35側から大きく回り込む逆流が流入分岐面57に向かいやすくなる。この場合、計測入口35の周辺において逆流を通過流路31側に押し返すような流入分岐面57の機能が発揮されやすくなるため、分岐路32aへの逆流の流れ込みをより確実に抑制できる。
本実施形態によれば、分岐角度θが60度以下である構成や、第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成が、分岐入出距離Deが通過距離Dfより小さくなるように実現されている。このため、分岐路32aへの逆流の流れ込みが分岐角度θ及び流入分岐面57の両方により規制される構成を実現するためにハウジング21が大型化してしまうということを回避できる。この場合、ハウジング21の小型化を図ることで、吸気通路12を流れる吸入空気の気流がハウジング21の周囲において乱れにくくなるため、流量検出部22の検出精度を高めることができる。
本実施形態によれば、分岐路32aが分岐一致線CL2に沿って真っ直ぐに延びている。このため、分岐路32aへの逆流の流れ込みが分岐角度θ及び流入分岐面57の両方により規制される構成を実現したハウジング21について、製造時に分岐路32aの形状や寸法を検査する際にその検査の簡易化や容易化を実現できる。この結果、分岐路32aについての検査精度を高めることができる。また、通過流路31が通過通り線CL1に沿って真っ直ぐに延びている。このため、分岐路32aと同様に、製造時に通過流路31についての検査精度を高めることができる。
本実施形態によれば、計測入口35が通過通り線CL1に沿って延びているため、計測入口35が流入口33及び流出口34のいずれにも向いていない。このため、順流と共に流入口33から流入した異物が通過流路31から計測入口35に進入すること、及び流出口34から流入した順流が通過流路31から計測入口35に進入すること、の両方を抑制できる。
本実施形態によれば、流出口34の開放面積が流入口33の開放面積より小さいため、吸気通路12にて発生した逆流が流出口34に流れ込みにくくなっている。したがって、分岐路32aへの逆流の流れ込みをより確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、計測入口35が通過通り線CL1に平行になっていたが、第2実施形態では、計測入口35が通過通り線CL1に対して傾斜している。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、計測入口35が通過通り線CL1に平行になっていたが、第2実施形態では、計測入口35が通過通り線CL1に対して傾斜している。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図12、図13に示すように、流入天井面55a及び流出天井面55bがいずれも通過床面56に平行に延びている一方で、高さ方向Yにおいて、流出天井面55bが流入天井面55aよりもエアフロ基端面10dに近い位置に設けられている。この場合、流出口34の中心Cbが流入口33の中心Caよりもエアフロ基端面10dに近い位置に配置されており、これに伴って、通過通り線CL1が通過床面56、流入天井面55a及び流出天井面55bのそれぞれに対して傾斜している。通過通り線CL1が延びる方向である通過方向αは、奥行き方向Zに一致しておらず、この奥行き方向Zに対して傾斜している。これに伴って、直交方向βは、高さ方向Yに一致しておらず、この高さ方向Yに対して傾斜している。
計測入口35は、通過通り線CL1、通過床面56、流入天井面55a及び流出天井面55bのそれぞれに対して傾斜している。通過方向α及び奥行き方向Zのいずれについても、計測入口35は流出口34側を向いており、人が流出口34から通過流路31の内部を覗き込むと、計測入口35を見ることができる。換言すれば、計測入口35は流入口33を向いておらず、人が流入口33から通過流路31の内部を覗き込んでも、計測入口35を見ることはできない。この場合、上記第1実施形態とは異なり、直交方向βにおいて、流出入口距離Hdが流入入口距離Hcより大きくなっている。すなわち、Hd>Hcの関係が成り立っている。このため、順流と共に流入口33から流入した異物が通過流路31から計測流路32に進入することをより確実に抑制できる。これは、通過流路31において順流と共に進む異物が計測入口35側に進行方向を少々変えたとしても、計測入口35に進入せずに流出天井面55bに当たって流出口34側に跳ね返ることで、流出口34から外部に排出されるためである。
本実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、分岐路32aの幅寸法である分岐面距離Dgが、案内路32bの幅寸法である第2直交距離Dbより小さくなっている。この場合、分岐路32aの流路面積が案内路32bの流路面積より小さくなっている。また、この場合、計測入口35が通過通り線CL1に対して傾斜していることで、計測入口35が通過通り線CL1に平行である構成に比べて計測入口35の開放面積が増加したとしても、分岐路32aが細くなった分だけ計測入口35の開放面積が減少している。このため、流出口34から流入した逆流が通過流路31から計測入口35に流れ込みにくくなっている。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、通過床面56が奥行き方向Zにおいて流入口33と流出口34との間で真っ直ぐに延びていたが、第3実施形態では、通過床面56が真っ直ぐには延びていない。換言すれば、本実施形態では、通過流路31が真っ直ぐには延びていない。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、通過床面56が奥行き方向Zにおいて流入口33と流出口34との間で真っ直ぐに延びていたが、第3実施形態では、通過床面56が真っ直ぐには延びていない。換言すれば、本実施形態では、通過流路31が真っ直ぐには延びていない。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図14、図15に示すように、通過床面56は、流入口33から下流側に向けて延びた流入床面56aと、流出口34から上流側に向けて延びた流出床面56bとを有している。流出床面56bが高さ方向Yに直交しているのに対して、流入床面56aは高さ方向Yに対して傾斜している。また、流入天井面55a及び流出天井面55bは、高さ方向Yに対して傾斜しており、いずれも流入床面56aに平行に延びている。
本実施形態では、通過通り線CL1が流入天井面55a、流出天井面55b、流入床面56a及び流出床面56bのそれぞれに対して傾斜している。この場合、上記第2実施形態と同様に、通過通り線CL1が延びる方向である通過方向αは、奥行き方向Zに一致しておらず、この奥行き方向Zに対して傾斜している。このため、直交方向βも高さ方向Yに対して傾斜している。
上記第1実施形態と同様に、計測入口35は奥行き方向Zに延びている。この場合でも、本実施形態では通過方向αが奥行き方向Zに対して傾斜していることで、上記第2実施形態と同様に、計測入口35が通過通り線CL1に対して相対的に傾斜している。このため、上記第2実施形態と同様に、流出入口距離Hdが流入入口距離Hcより大きくなっており、順流と共に流入口33から通過流路31に流入した異物が、分岐路32aに進入しにくくなっている。
本実施形態では、高さ方向Yにおいて流出口34が流入口33よりもエアフロ先端面10c側に設けられている。具体的には、高さ方向Yにおいて、流出口34における通過天井面55側の端部34aが、流入口33における通過床面56側の端部33bよりもエアフロ先端面10c側に設けられている。この場合、通過方向αにおいて流入口33を流出口34側に向けて投影しても、この投影領域は流出口34に重ならない。同様に、通過方向αにおいて流出口34を流入口33側に向けて投影しても、この投影領域は流入口33に重ならない。
このように、流入口33と流出口34と高さ方向Yにずれた位置にあるため、吸気通路12での順流の流れる向きと、通過流路31での順流が流れる向きが異なることになる。この場合、流入口33から流入した順流が流出口34から流出する際の圧損が大きくなりやすいため、順流が計測入口35から分岐路32aに流れ込みやすくなる。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、奥行き方向Zにおいて案内路32bよりも流入口33側に計測出口36が設けられていたが、第2実施形態では、計測出口36が奥行き方向Zにおいて案内路32bよりも流出口34側に設けられている。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、奥行き方向Zにおいて案内路32bよりも流入口33側に計測出口36が設けられていたが、第2実施形態では、計測出口36が奥行き方向Zにおいて案内路32bよりも流出口34側に設けられている。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図16、図17に示すように、奥行き方向Zにおいて、排出路32dが分岐路32a及び案内路32bのいずれよりも流出口34側に設けられている。検出路32cは、奥行き方向Zにおいて案内路32bから流出口34側に向けて延びている。この場合でも、排出路32dは計測出口36から計測流路32での上流側に向けて延びている。この構成では、上記第1実施形態とは異なり、計測流路32において計測入口35から計測出口36に向けて流れる空気が、検出路32cでは通過方向αにおいて流入口33から流出口34に向けて流れる。
(他の実施形態)
以上、本開示による複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
以上、本開示による複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例1として、流出入口線CL7は、流入直交線CL4と流出直交線CL5との間ではなく、流入直交線CL4と流入入口線CL6との間に配置されていてもよい。すなわち、通過方向αにおいて、計測入口35の流出側端部35bが分岐下流口51の流入側端部51aよりも流入口33側に配置されていてもよい。この場合、流出入口線CL7が流入直交線CL4から流出口34側ではなく流入口33側に離間することになるが、これら流出入口線CL7と流入直交線CL4との離間距離である第1入口距離Dcが第2入口距離Ddより小さいことには変わりがない。このため、Dc≦Ddという関係が成り立つ。
この構成では、分岐下流口51の全体が流出天井面55bや流出分岐面58により通過流路31側から覆われることになる。この場合、流入口33から通過流路31に流入した逆流が分岐路32aに流れ込むには、計測入口35側から流出天井面55bを回り込んだ後に更に流出分岐面58側に戻る必要が生じるため、逆流が分岐路32aに流れ込むことをより確実に抑制できる。
変形例2として、分岐路32aにおいて流入分岐面57と流出分岐面58とが互いに平行に延びていなくてもよい。この場合でも、分岐一致線CL2が真っ直ぐに延びていれば、通過通り線CL1に対する分岐一致線CL2の傾斜角度である分岐角度θを設定することができる。また、流入分岐面57及び流出分岐面58が、互いに平行でなくても通過方向αにおいて計測入口35から流出口34側に向けてそれぞれ延びていることで、分岐路32aが通過方向αにおいて計測入口35から流出口34側に向けて延びていることになる。
変形例3として、分岐路32aは計測入口35から真っ直ぐに延びずに曲がっていてもよい。すなわち、分岐路32aの中心線が真っ直ぐに延びずに曲がっていてもよい。分岐路32aの中心線が曲がっている構成については、計測入口35において分岐路32aの中心線の接線を想定し、この接線を少なくとも通過流路31側に延長させた仮想の直線を分岐一致線CL2とする。これにより、分岐路32aが曲がっている構成についても、通過通り線CL1に対する分岐一致線CL2の傾斜角度である分岐角度θを設定することができる。この場合でも、分岐一致線CL2は、計測入口35において分岐路32aの中心線に一致することになる。
また、分岐路32aが曲がっている構成では、流入分岐面57について、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分が分岐下流口51の流入側端部51aであるとは限らない。例えば、流入分岐面57について、計測入口35の流入側端部35aと分岐下流口51の流入側端部51aとの間にある中間部分が、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分になる場合もある。この場合でも、通過流路31に対して通過通り線CL1を想定することができれば、分岐路32aに対して通過方向α及び直交方向βを想定することができる。このため、流入分岐面57について通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分を設定でき、ひいては、その部分を通る流入直交線CL4を想定できる。
流出分岐面58についても、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分が分岐下流口51の流出側端部51bであるとは限らない。例えば、流出分岐面58について、計測入口35の流出側端部35bと分岐下流口51の流出側端部51bとの間にある中間部分が、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分になる場合もある。この場合でも、通過通り線CL1を想定することができれば、通過方向αにおいて流出口34に最も近い部分及び流出直交線CL5を想定できる。
変形例4として、エアフロメータ10は、分岐角度θが60度以下である構成、及び第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成の一方だけを有していてもよい。例えば、第1直交距離Daが第2直交距離Db以上であるエアフロメータ10においては、Dc≦Ddという関係、及びHb≦Deという関係の少なくとも一方が成立していることで、分岐路32aへの逆流の流れ込みを抑制できる。すなわち、分岐角度θが60度以下である構成、及び第1直交距離Daが第2直交距離Db以上である構成の両方を有しているエアフロメータ10と同様の効果を奏することができる。
変形例5として、計測流路32においては、流量検出部22が分岐路32aや案内路32b、排出路32dに設けられていてもよい。
変形例6として、吸入空気等の流体が流れる計測流路32には、流量検出部22等の物理量検出部として、流体の温度を検出する温度センサや、流体の湿度を検出する湿度センサ、圧力を検出する圧力センサなどが設けられていてもよい。
変形例7として、通過流路31や計測流路32の断面形状は、ほぼ矩形状ではなく、ほぼ円状や楕円状などになっていてもよい。これらの構成の場合、計測入口35においては、流入側端部35aや流出側端部35bが通過方向αでの頂点になっていることが想定される。この場合は、これら流入側端部35aから延びる流入分岐面57や流出側端部35bから延びる流出分岐面58がほぼ線状になるが、これら線状の部分も流入分岐面57や流出分岐面58と称することができる。すなわち、これら線状の部分が流入傾斜面や流出傾斜面に相当する。
変形例7として、通過流路31や計測流路32の断面形状は、ほぼ矩形状ではなく、ほぼ円状や楕円状などになっていてもよい。これらの構成の場合、計測入口35においては、流入側端部35aや流出側端部35bが通過方向αでの頂点になっていることが想定される。この場合は、これら流入側端部35aから延びる流入分岐面57や流出側端部35bから延びる流出分岐面58がほぼ線状になるが、これら線状の部分も流入分岐面57や流出分岐面58と称することができる。すなわち、これら線状の部分が流入傾斜面や流出傾斜面に相当する。
10…物理量計測装置としてのエアフロメータ、22…物理量検出部としての流量検出部、31…通過流路、32…分岐流路としての計測流路、32a…傾斜分岐路としての分岐路、33…流入口、34…流出口、35…分岐入口としての計測入口、35a…流入側端部、35b…流出側端部、51a…部分としての流入側端部、51b…部分としての流出側端部、57…流入傾斜面としての流入分岐面、58…流出傾斜面としての流出分岐面、Ca,Cb…中心、CL1…通過通り線、CL2…分岐一致線、CL4…流入直交線、CL5…流出直交線、CL6…流入入口線、CL7…流出入口線、Da…第1直交距離、Db…第2直交距離、Dc…第1入口距離、Dd…第2入口距離、De…分岐入出距離、Df…通過距離、Hb…流出傾斜距離としての流出分岐距離、Hc…流入入口距離、Hd…流出入口距離、α…通過方向、β…直交する方向、θ…分岐角度としての傾斜角度。
上記目的を達成するため、開示された態様は、
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
傾斜分岐路の内周面は、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、分岐入口のうち通過方向において流入口側の端部である流入側端部(35a)から分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
分岐入口のうち通過方向において流出口側の端部である流出側端部(35b)から分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
流入傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51a)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
流出傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51b)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
分岐入口の流入側端部を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)と、を想定した場合に、
通過方向において流入入口線と流入直交線との離間距離である第1直交距離(Da)が、通過方向において流入直交線と流出直交線との離間距離である第2直交距離(Db)以上である、物理量計測装置である。
流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
流体が流入する流入口(33)及び流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を流入口及び流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
通過流路を流れる流体が流入する分岐入口(35)を有し、通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
分岐流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
分岐流路は、
流入口の中心(Ca)及び流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、通過通り線が延びる通過方向(α)において分岐入口から流出口側に向けて延びていることで通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
傾斜分岐路の内周面は、
分岐入口において傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、分岐入口のうち通過方向において流入口側の端部である流入側端部(35a)から分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
分岐入口のうち通過方向において流出口側の端部である流出側端部(35b)から分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
流入傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51a)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
流出傾斜面のうち通過方向において流出口に最も近い部分(51b)を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
分岐入口の流入側端部を通り、通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)と、を想定した場合に、
通過方向において流入入口線と流入直交線との離間距離である第1直交距離(Da)が、通過方向において流入直交線と流出直交線との離間距離である第2直交距離(Db)以上である、物理量計測装置である。
上記態様によれば、傾斜分岐路が通過流路から流出口側に向けて延びた構成において、第1直交距離が第2直交距離以上になっている。この構成では、第1直交距離が第2直交距離以上だと、流出口から通過流路に流入する逆流が発生してもその逆流は分岐流路に流れ込みにくい、という事象を利用して、流出口からの逆流が物理量検出部に到達することを抑制できる。この場合、実際には流出口から流入した逆流が物理量検出部に到達したにもかかわらず、流入口から流入した順流が物理量検出部に到達したとして物理量計測装置が物理量の計測を行ってしまうことが生じにくくなる。したがって、物理量計測装置による物理量の計測精度を高めることができる。
Claims (16)
- 流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
前記流体が流入する流入口(33)及び前記流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を前記流入口及び前記流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
前記通過流路を流れる前記流体が流入する分岐入口(35)を有し、前記通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
前記分岐流路において前記流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
前記分岐流路は、
前記流入口の中心(Ca)及び前記流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、前記通過通り線が延びる通過方向(α)において前記分岐入口から前記流出口側に向けて延びていることで前記通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
前記分岐入口において前記傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、前記通過通り線に対する前記分岐一致線の傾斜角度(θ)が60度以下である、物理量計測装置。 - 前記傾斜分岐路の内周面は、
前記分岐入口のうち前記通過方向において前記流入口側の端部である流入側端部(35a)から前記分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
前記分岐入口のうち前記通過方向において前記流出口側の端部である流出側端部(35b)から前記分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
前記流入傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51a)を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
前記流出傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51b)を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
前記分岐入口の前記流出側端部を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流出入口線(CL7)と、を想定した場合に、
前記流出入口線と前記流入直交線との離間距離である第1入口距離(Dc)が、前記通過方向において前記流出入口線と前記流出直交線との離間距離である第2入口距離(Dd)以下である、請求項1に記載の物理量計測装置。 - 前記流出入口線は、前記通過方向において前記流入直交線と前記流出直交線との間にある、請求項2に記載の物理量計測装置。
- 前記分岐入口の前記流入側端部を通り且つ前記通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)を想定した場合に、
前記通過方向に直交する方向(β)において、前記流出傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51b)と前記分岐入口の前記流出側端部との離間距離である流出傾斜距離(Hb)が、前記通過方向において前記流出直交線と前記流入入口線との離間距離である分岐入出距離(De)以下である、請求項2又は3に記載の物理量計測装置。 - 前記傾斜角度は、
前記分岐入出距離が前記通過方向において前記流入口の中心と前記流出口の中心との離間距離である通過距離(Df)より小さくなる角度に設定されている、請求項4に記載の物理量計測装置。 - 前記通過方向に直交する方向(β)において、前記分岐入口の前記流出側端部と前記通過通り線との離間距離である流出入口距離(Hd)が、前記分岐入口の前記流入側端部と前記通過通り線との離間距離である流入入口距離(Hc)より大きい、請求項2~5のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記傾斜分岐路が前記分岐一致線に沿って真っ直ぐに延びていることで、前記流入傾斜面と前記流出傾斜面とが互いに平行に延びている、請求項2~6のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 流体の物理量を計測する物理量計測装置(10)であって、
前記流体が流入する流入口(33)及び前記流体が流出する流出口(34)を有し、物理量を計測する対象である流体を前記流入口及び前記流出口を通じて通過させる通過流路(31)と、
前記通過流路を流れる前記流体が流入する分岐入口(35)を有し、前記通過流路から分岐した分岐流路(32)と、
前記分岐流路において前記流体の物理量を検出する物理量検出部(22)と、
を備え、
前記分岐流路は、
前記流入口の中心(Ca)及び前記流出口の中心(Cb)の両方を通る仮想の直線である通過通り線(CL1)を想定した場合に、前記通過通り線が延びる通過方向(α)において前記分岐入口から前記流出口側に向けて延びていることで前記通過流路に対して傾斜している傾斜分岐路(32a)を有しており、
前記傾斜分岐路の内周面は、
前記分岐入口において前記傾斜分岐路の中心線に一致する仮想の直線を分岐一致線(CL2)と称すると、前記分岐入口のうち前記通過方向において前記流入口側の端部である流入側端部(35a)から前記分岐一致線に沿って延びた流入傾斜面(57)と、
前記分岐入口のうち前記通過方向において前記流出口側の端部である流出側端部(35b)から前記分岐一致線に沿って延びた流出傾斜面(58)と、
を有しており、
前記流入傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51a)を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流入直交線(CL4)と、
前記流出傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51b)を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流出直交線(CL5)と、
前記分岐入口の前記流入側端部を通り、前記通過方向に直交する仮想の直線である流入入口線(CL6)と、を想定した場合に、
前記通過方向において前記流入入口線と前記流入直交線との離間距離である第1直交距離(Da)が、前記通過方向において前記流入直交線と前記流出直交線との離間距離である第2直交距離(Db)以上である、物理量計測装置。 - 前記分岐入口の前記流出側端部を通り且つ前記通過方向に直交する仮想の直線である流出入口線(CL7)を想定した場合に、
前記流出入口線と前記流入直交線との離間距離である第1入口距離(Dc)が、前記通過方向において前記流出入口線と前記流出直交線との離間距離である第2入口距離(Dd)以下である、請求項8に記載の物理量計測装置。 - 前記流出入口線は、前記通過方向において前記流入直交線と前記流出直交線との間にある、請求項9に記載の物理量計測装置。
- 前記通過方向に直交する方向(β)において、前記流出傾斜面のうち前記通過方向において前記流出口に最も近い部分(51b)と、前記分岐入口の前記流出側端部との離間距離である流出傾斜距離(Hb)が、前記通過方向において前記流出直交線と前記流入入口線との離間距離である分岐入出距離(De)以下である、請求項8~10のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記第1直交距離と前記第2直交距離との合計が、前記通過方向において前記流入口の中心と前記流出口の中心との離間距離である通過距離(Df)より小さくなっている、請求項8~11のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記通過方向に直交する方向(β)において、前記分岐入口の前記流出側端部と前記通過通り線との離間距離である流出入口距離(Hd)が、前記分岐入口の前記流入側端部と前記通過通り線との離間距離である流入入口距離(Hc)より大きい、請求項8~12のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記傾斜分岐路が前記分岐一致線に沿って真っ直ぐに延びていることで、前記流入傾斜面と前記流出傾斜面とが互いに平行に延びている、請求項8~13のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記通過流路が前記通過通り線に沿って真っ直ぐに延びていることで、前記分岐入口が前記通過通り線に沿って延びている、請求項1~14のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
- 前記流出口の開放面積が前記流入口の開放面積より小さい、請求項1~15のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
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