JP2022084326A - Dc/dcコンバータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】、複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータにおいて、コンバータ効率を高めることを目的とする。
【解決手段】DC/DCコンバータの制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21を流れる電流値ILを取得する電流値取得部401と、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧比Rを取得する電圧比取得部402と、電圧変換回路21a、21bのスイッチング周波数Fsを取得するスイッチング周波数取得部403と、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとに基づき、切替電流値Iaを算出する切替電流値算出部404と、電流値ILと切替電流値Iaとの比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路21a、21bの駆動および停止を切り替える切替部405、とを備える。
【選択図】図7
【解決手段】DC/DCコンバータの制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21を流れる電流値ILを取得する電流値取得部401と、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧比Rを取得する電圧比取得部402と、電圧変換回路21a、21bのスイッチング周波数Fsを取得するスイッチング周波数取得部403と、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとに基づき、切替電流値Iaを算出する切替電流値算出部404と、電流値ILと切替電流値Iaとの比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路21a、21bの駆動および停止を切り替える切替部405、とを備える。
【選択図】図7
Description
本開示は、DC/DCコンバータの制御装置に関し、特に、複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータの制御装置に関する。
特開2009-296775号公報(特許文献1)には、複数の直流電圧変換器(電圧変換回路)を並列に接続したコンバータ装置が開示されている。このコンバータ装置では、ひとつの直流電圧変換器に流れる電流がコンバータ効率の高い範囲になるよう、コンバータ装置を流れる電流(電源電流)の大きさに応じて、複数の直流電圧変換器の起動および停止を切り替える制御を行っている。
コンバータの電力損失は、電流が同じあっても、入力電圧と出力電圧との比である入出力電圧比(昇圧比、降圧比)およびスイッチング周波数によって変化する。特許文献1では、入出力電圧比およびスイッチング周波数による電力損失の変化について考慮されておらず、コンバータ効率を高めるために改善の余地がある。
本開示は、複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータにおいて、コンバータ効率を高めることを目的とする。
本開示に係るDC/DCコンバータの制御装置は、複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータの制御装置である。制御装置は、DC/DCコンバータを流れる電流値を取得する電流値取得手段と、DC/DCコンバータの入力電圧と出力電圧との比である入出力電圧比を取得する電圧比取得手段と、電圧変換回路のスイッチング周波数を取得するスイッチング周波数取得手段と、入出力電圧比とスイッチング周波数とに基づき、切替電流値を算出する切替電流値算出手段と、電流値と切替電流値との比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路の駆動および停止を切り替える切替手段、とを備える。
この構成によれば、切替電流算出手段が、入出力電圧比とスイッチング周波数に基づき切替電流値を算出する。切替手段において、入力電流と切替電流値との比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路の駆動および停止を切り替える。切替電流値は、入出力電圧比とスイッチング周波数とに基づいて算出されるので、DC/DCコンバータの電力損失が、入出力電圧比およびスイッチング周波数によって変化しても、複数の電圧変換回路の駆動および停止を適切に切り替えることができ、コンバータ効率を高めることが可能となる。
本開示によれば、複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータにおいて、コンバータ効率を高めることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に係るDC/DCコンバータの制御装置を備えたモータ駆動システムの全体構成図である。本実施の形態のモータ駆動システム100は、たとえば、ハイブリッド自動車、電気自動車または燃料電池自動車等の車両に適用することができる。図1を参照して、モータ駆動システム100は、モータジェネレータ10と、電力変換装置20と、バッテリ30と、システムメインリレーSR1,SR2と、制御装置40とを備える。
モータジェネレータ10は、たとえば、車両の駆動輪を駆動するためのトルクを発生する駆動用電動機である。モータジェネレータ10は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)同期電動機である。また、モータジェネレータ10は、発電機の機能をさらに備えており、電動機および発電機の機能を併せ持つように構成されている。
バッテリ30は、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池等の二次電池によって構成される。二次電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。また、バッテリ30は、電気二重層キャパシタ等によって構成されてもよい。
システムメインリレーSR1は、バッテリ30の正極端子および電力線PL1の間に接続される。システムメインリレーSR2は、バッテリ30の負極端子および電力線NLの間に接続される。システムメインリレーSR1、SR2は、制御装置40からの制御信号により開閉状態が切り替わる。
電力変換装置20は、バッテリ30から供給される電力を昇圧するとともに交流電力に変換してモータジェネレータ10に供給する。また、電力変換装置20は、モータジェネレータ10により発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ30に供給する。すなわち、バッテリ30は、電力変換装置20を経由してモータジェネレータ10との間で電力を授受することができる。
電力変換装置20は、コンデンサC1と、双方向DC/DCコンバータ21と、コンデンサC2と、インバータ22と、電圧センサ23、24と、電流センサ60とを含む。
コンデンサC1は、電力線PL1および電力線NLの間に接続される。コンデンサC1は、バッテリ電圧VBを平滑化して双方向DC/DCコンバータ21に供給する。電圧センサ23は、コンデンサC1の両端の電圧、すなわち、電力線PL1、電力線NL間の電圧VL(バッテリ30の電圧)を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置40に出力する。
双方向DC/DCコンバータ21は、制御装置40からの制御信号S1,S2,S3,S4に従って、バッテリ電圧VBを昇圧し、昇圧した電圧を電力線PL2、NLに供給する。また、双方向DC/DCコンバータ21は、制御装置40からの制御信号S1~S4に従って、インバータ22から供給された電力線PL2、NLの間の直流電圧を降圧してバッテリ30を充電する。
具体的には、双方向DC/DCコンバータ21は、第1電圧変換回路21aと、第2電圧変換回路21bとを含む。第1電圧変換回路21aは、リアクトルL1と、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。第2電圧変換回路21bは、リアクトルL2と、スイッチング素子Q3,Q4と、ダイオードD3,D4とを含む。第1電圧変換回路21aのリアクトルL1は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードN1と電力線PL1との間に接続される。スイッチング素子Q1のコレクタは電力線PL2に接続され、エミッタはスイッチング素子Q2のコレクタと接続ノードN1で接続される。スイッチング素子Q2のエミッタは電力線NLに接続される。ダイオードD1,D2は、スイッチング素子Q1,Q2のコレクタ-エミッタ間に逆並列にそれぞれ接続される。第2電圧変換回路21bのリアクトルL2は、スイッチング素子Q3,Q4の接続ノードN2と電力線PL1との間に接続される。スイッチング素子Q3のコレクタは電力線PL2に接続され、エミッタはスイッチング素子Q4のコレクタと接続ノードN2で接続される。スイッチング素子Q4のエミッタは電力線NLに接続される。ダイオードD3,D4は、スイッチング素子Q3,Q4のコレクタ-エミッタ間に逆並列にそれぞれ接続される。なお、第1電圧変換回路21aと第2電圧変換回路21bとにおいて、リアクトル、スイッチング素子およびダイオードは、同じ仕様のものが使用されている。
第1電圧変換回路21aと第2電圧変換回路21bとは、電力線PL2、NLに並列に接続されている。双方向DC/DCコンバータ21は、本開示における「複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータ」の一例に相当する。本実施の形態において、スイッチング素子Q1~Q4および後述するスイッチング素子Qaの各々としては、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。なお、スイッチング素子として、たとえば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、あるいは、バイポーラトランジスタ等のスイッチング素子が用いられてもよい。
コンデンサC2は、電力線PL2と電力線NLとの間に接続されている。コンデンサC2は、双方向DC/DCコンバータ21から供給された直流電圧を平滑化してインバータ22に供給する。電圧センサ24は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち双方向DC/DCコンバータ21とインバータ22とを結ぶ電力線PL2,NL間の電圧(以下「システム電圧」とも称する)VHを検出し、その検出結果を示す信号を制御装置40に出力する。
インバータ22は、双方向DC/DCコンバータ21で昇圧された直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ10に供給し、モータジェネレータ10を駆動する。また、インバータ22は、モータジェネレータ10により発電された交流電力を直流電力に変換し、双方向DC/DCコンバータに供給する。
インバータ22は、U相アーム20uと、V相アーム20vと、W相アーム20wとを含む。各相アームは、電力線PL2と電力線NLとの間に互いに並列に接続されている。各相アームは、互いに直列に接続された2個のスイッチング素子Qaを有する。各スイッチング素子Qaのコレクタ-エミッタ間には、ダイオードDaが逆並列にそれぞれ接続されている。インバータ22は、システム電圧VHが供給されると、制御装置40からの制御信号Saに従って、各スイッチング素子Qaのゲート信号(ゲート電圧)を制御し、直流電流を交流電流に変換してモータジェネレータ10を駆動する。これにより、モータジェネレータ10は、トルク指令値Trqcomに従ったトルクを発生するように、インバータ22により制御される。
電流センサ60は、電力線PL1に流れる電流ILを検出し、その検出結果を示す信号を制御装置40に出力する。
制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、バッファ(いずれも図示せず)とを含んで構成される。制御装置40は、外部に設けられた電子制御ユニット(外部ECU(Electronic Control Unit))から入力されたトルク指令値Trqcom、電圧センサ23で検出した電圧VL、電圧センサ24で検出したシステム電圧VH、等を用いて、モータジェネレータ10がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するように、双方向DC/DCコンバータ21およびインバータ22の動作を制御する。すなわち、制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21およびインバータ22を制御するための制御信号S1~S4,Saを生成して、双方向DC/DCコンバータ21およびインバータ22へ出力する。
双方向DC/DCコンバータ21の昇圧動作時には、制御装置40は、出力電圧、すなわちシステム電圧VHが電圧指令値となるように制御信号S1~S4生成する。
また、制御装置40は、車両が回生制動モードに入ったことを示す信号を外部ECUから受けると、モータジェネレータ10で発電された交流電圧を直流電圧に変換するように制御信号Saを生成してインバータ22へ出力する。これにより、インバータ22は、モータジェネレータ10で発電された交流電圧を直流電圧に変換して双方向DC/DCコンバータ21へ供給する。制御装置40は、インバータ22から供給された直流電圧がバッテリ30の充電電圧になるよう、制御信号S1~S4を生成し、双方向DC/DCコンバータ21へ出力する。これにより、モータジェネレータ10が発電した交流電圧は、インバータ22で直流電圧に変換され、双方向DC/DCコンバータ21で降圧されてバッテリ30に供給され、バッテリ30が充電される。
複数の電圧変換回路(第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21b)を並列に接続した双方向DC/DCコンバータ21では、第1電圧変換回路21aまたは第2電圧変換回路21bの何れか一方を駆動し他方を停止する単駆動モードと、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bの双方を駆動する両駆動モードとによる動作が可能である。双方向DC/DCコンバータ21において、コンバータ効率を高めるためには、コンバータを流れる電流が所定の電流値(後述の電流値Ia)より小さい領域では単駆動モードが望ましく、電流が所定の電流より大きい領域では両駆動モードが望ましい。以下、この点について説明する。
図1において、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bの電力損失Qwは、電流の2次の特性を有し、以下の式(1)によって表せる。
Qw=a*IL2+b*IL+c・・・(1)
ここで、ILは、双方向DC/DCコンバータ21の入力電流(電流センサ60の検出値)である。a、bおよびcは、回路特性によって決まる定数である。
ここで、ILは、双方向DC/DCコンバータ21の入力電流(電流センサ60の検出値)である。a、bおよびcは、回路特性によって決まる定数である。
双方向DC/DCコンバータ21が単駆動モードで動作する場合には、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bのうちの駆動される電圧変換回路に電流ILが流れるので、単駆動モードにおける電力損失をQw1とすると、電力損失をQw1は以下の式(2)で表せる。
Qw1=a*IL2+b*IL+c・・・(2)
双方向DC/DCコンバータ21が両駆動モードで動作する場合には、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bの各々には、IL/2の電流が流れるので、両駆動モードによる電力損失をQw2とすると、電力損失をQw2は以下の式(3)で表せる。
双方向DC/DCコンバータ21が両駆動モードで動作する場合には、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bの各々には、IL/2の電流が流れるので、両駆動モードによる電力損失をQw2とすると、電力損失をQw2は以下の式(3)で表せる。
Qw2=2*(a*(IL/2)2+b*(IL/2)+c)・・・(3)
式(3)を整理すると、以下の式(4)になる。
式(3)を整理すると、以下の式(4)になる。
Qw2=(a/2)*IL2+b*IL+2c・・・(4)
図2は、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧動作時における、単駆動モードの電力損失Qw1と両駆動モードの電力損失Qw2とを示した図である。縦軸は電力損失であり、横軸は入力電流ILである。図2に示すように、入力電流ILが電流値Iaより小さい領域では、実線で示す単駆動モードによる電力損失Qw1の方が、破線で示す両駆動モードによる電力損失Qw2より小さい。入力電流ILが電流値Iaより大きい領域では、両駆動モードによる電力損失Qw2の方が、単駆動モードによる電力損失Qw1より小さくなる。双方向DC/DCコンバータ21において、コンバータ効率を高めるためには、入力電流ILが電流値Iaより小さい領域では単駆動モードが望ましく、入力電流ILが電流値Iaより大きい領域では両駆動モードが望ましい。
図2は、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧動作時における、単駆動モードの電力損失Qw1と両駆動モードの電力損失Qw2とを示した図である。縦軸は電力損失であり、横軸は入力電流ILである。図2に示すように、入力電流ILが電流値Iaより小さい領域では、実線で示す単駆動モードによる電力損失Qw1の方が、破線で示す両駆動モードによる電力損失Qw2より小さい。入力電流ILが電流値Iaより大きい領域では、両駆動モードによる電力損失Qw2の方が、単駆動モードによる電力損失Qw1より小さくなる。双方向DC/DCコンバータ21において、コンバータ効率を高めるためには、入力電流ILが電流値Iaより小さい領域では単駆動モードが望ましく、入力電流ILが電流値Iaより大きい領域では両駆動モードが望ましい。
電流値Iaは、電力損失Qw1と電力損失Qw2とが等しくなる電流値であるので、以下の式(5)から求めることができる。
a*IL2+b*IL+c=(a/2)*IL2+b*IL+2c・・・(5)
式(5)から入力電流ILを求めると、IL=(2c/a)1/2となり、電流値Iaは、Ia=(2c/a)1/2となる。したがって、双方向DC/DCコンバータ21の入力電流ILが、「IL<Ia=(2c/a)1/2」のときには、単駆動モードで作動させ、入力電流が「IL>Ia=(2c/a)1/2」のときには、両駆動モードで作動させることにより、コンバータ効率を高めることが可能になる。以下、電流値Iaを「切替電流値Ia」とも称する。なお、「IL=Ia」のときに双方向DC/DCコンバータ21を単駆動モードおよび両駆動モードのいずれで動作させるかについては、モータ駆動システム100の仕様等に応じて適宜設定することができる。
式(5)から入力電流ILを求めると、IL=(2c/a)1/2となり、電流値Iaは、Ia=(2c/a)1/2となる。したがって、双方向DC/DCコンバータ21の入力電流ILが、「IL<Ia=(2c/a)1/2」のときには、単駆動モードで作動させ、入力電流が「IL>Ia=(2c/a)1/2」のときには、両駆動モードで作動させることにより、コンバータ効率を高めることが可能になる。以下、電流値Iaを「切替電流値Ia」とも称する。なお、「IL=Ia」のときに双方向DC/DCコンバータ21を単駆動モードおよび両駆動モードのいずれで動作させるかについては、モータ駆動システム100の仕様等に応じて適宜設定することができる。
ここで、上述の定数a、bおよびcは、いずれも詳細は後述するが、昇圧比Rおよびキャリア周波数fによってその感度(増減)が変化し得る。そのため、コンバータ効率を高めるためには、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsに応じて、切替電流値Iaに関係する定数aおよびcを適切に補正することが望ましい。
図1のモータ駆動システム100において、システム電圧VHは、モータジェネレータ10のトルク指令値Trqcomに応じて変化するので、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧比Rが変化する。昇圧比Rは、入力電圧であるVLと出力電圧であるVHの比(VH/VL)である。昇圧比Rが大きくなると、入力電流ILのリプル電流(脈流)が大きくなるので、スイッチング素子の伝導損失(オン抵抗損失)およびスイッチング損失が増加し、双方向DC/DCコンバータ21の電力損失が大きくなる。図3は、昇圧比Rが大きい場合と小さい場合とにおける、電力変換回路の電力損失を示した図である。昇圧比Rが大きい場合(破線参照)は、昇圧比Rが小さい場合(実線参照)に比較して、電力損失が増加している。
図4は、昇圧比Rを変化させた場合における、定数a、bおよびcの感度(増減)を示す図である。図4において、実線は定数a、破線は定数b、一点鎖線は定数cの感度を表している。図4では、昇圧比R=Rαを基準として、昇圧比Rを変化させた場合の各々の定数の増減を表している。昇圧回路のスイッチング損失は、入力電流ILの増加に伴い、1次関数で近似される特性で増加する。スイッチング素子のオン抵抗損失は、入力電流ILの増加に伴い、2次関数で近似される特性で増加する。そのため、定数aはオン抵抗損失の影響が大きく、定数bはスイッチング損失の影響が大きいといえる。入力電流ILが0の場合は、スイッチング損失はある一定の値をもつ(切片をもつ)一方で、オン抵抗損失は0になる。このため、入力電流ILが小さい領域では、昇圧回路の電力損失においてスイッチング損失が支配的になり、図4に示すように、昇圧比Rの変化に対する、定数cの感度(増減)が定数aに対して大きくなる。したがって、切替電流値Iaは、昇圧比Rによって変化する。
双方向DC/DCコンバータ21において、昇圧回路のスイッチング周波数(キャリア周波数)に応じて、電力損失や出力リプル電流の大きさが変化する。このため、スイッチング周波数Fsを、双方向DC/DCコンバータ21の作動状態に応じて制御する場合がある。図5は、本実施の形態における電力変換回路において、スイッチング周波数Fsが高い場合と低い場合とにおける電力損失を示した図である。図5において、破線で示すスイッチング周波数Fsが高い場合の電力損失は、実線で示すスイッチング周波数Fsが低い場合の電力損失に比較して、増加している。これは、本実施の形態の電力変換回路の特性が、スイッチング損失の上昇に伴うリアクトルの損失の低下分よりも、スイッチング周波数Fsの上昇に伴うスイッチング損失の増加分の方が大きいためである。
図6は、スイッチング周波数Fsを変化させた場合における、定数a、bおよびcの感度(増減)を示す図である。図6において、実線は定数a、破線は定数b、一点鎖線は定数cの感度を表している。図6では、スイッチング周波数Fs=Fsαを基準として、スイッチング周波数Fsを変化させた場合に各々の定数の増減を表している。上記の通り、昇圧回路のスイッチング損失は、入力電流ILの増加に伴い、1次関数で近似される特性で増加する。スイッチング素子のオン抵抗損失は、入力電流ILの増加に伴い、2次関数で近似される特性で増加する。定数aはオン抵抗損失の影響が大きく、定数bはスイッチング損失の影響が大きいといえる。また、オン抵抗損失は、スイッチング周波数Fsによって変化しないが、スイッチング損失は、スイッチング周波数Fsの上昇に伴い、増加する。そして、本実施の形態の電圧変換回路では、スイッチング損失の上昇に伴うリアクトルの損失の低下の影響よりも、スイッチング周波数Fsの上昇に伴うスイッチング損失の増大の影響方が大きい。このため、図6に示すように、スイッチング周波数Fsの変化に対する、定数bの感度(増減)が最も大きく、定数cの感度(増減)は定数aに対して大きくなる。したがって、切替電流値Iaは、スイッチング周波数Faによって変化する。
以上のように、切替電流値Iaは、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsによって変化する。本実施の形態では、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとを用いて切替電流値Iaを算出し、算出した切替電流値Iaと入力電流ILとの比較結果に基づいて、単駆動モードと両駆動モードとを切り替えることにより、コンバータ効率を高める。
図7は、制御装置40に構成された、双方向DC/DCコンバータ21を制御するための機能ブロックを示す図である。制御装置40は、電流値取得部401と、電圧比取得部402と、スイッチング周波数取得部403と、切替電流値算出部404と、切替部405と、駆動部406とを含む。制御装置40は、たとえば、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、電流値取得部401、電圧比取得部402、スイッチング周波数取得部403、切替電流値算出部404、切替部405、および、駆動部406として機能する。なお、電流値取得部401、電圧比取得部402、スイッチング周波数取得部403、切替電流値算出部404、切替部405、および、駆動部406は、たとえば、専用のハードウェア(電子回路)により実現されてもよい。
電流値取得部401は、電流センサ60の検出信号に基づいて双方向DC/DCコンバータ21の入力電流ILを取得する。入力電流ILは、双方向DC/DCコンバータ21を流れる電流値である。
電圧比取得部402は、電圧センサ23で検出した電圧VLと電圧センサ24で検出した電圧(システム電圧)VHとを用いて、昇圧比R(=VH/VL)を算出し、昇圧比Rを取得する。昇圧比Rは、双方向DC/DCコンバータ21の入出力電圧比である。
スイッチング周波数取得部403は、制御装置40で演算したスイッチング周波数Fsを取得する。たとえば、制御装置40に含まれる図示しないスイッチング周波数演算部が、リプル電流と損失とが適切な値となるようスイッチング周波数Fsを算出する。スイッチング周波数取得部403は、スイッチング周波数演算部が算出したスイッチング周波数Fsの値を取得する。
切替電流値算出部404は、電圧比取得部402で取得した昇圧比Rと、スイッチング周波数取得部403で取得したスイッチング周波数Fsとに基づいて、切替電流値Iaを算出する。切替電流値Iaは、上述の通り、「Ia=(2c/a)1/2」から算出されるが、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとに基づいて、定数cおよび定数aを補正し算出する。
図8は、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsによる補正係数を表す図である。図8(A)は、昇圧比Rに基づいて算出される補正係数Rkcおよび補正係数Rkaを表す図であり、図4に対して、縦軸を補正係数に置き換えたものである。補正係数Rkcは定数cの補正係数であり、補正係数Rkaは定数aの補正係数である。補正係数Rkcおよび補正係数Rkaは、昇圧比Rの基準値Rαにおいて、「1.0」に設定されている。昇圧比Rの増大に伴い定数cおよび定数aも増大するので、定数cおよび定数aの感度(増減)の傾きは正である。したがって、昇圧比RがR1(>Rα)における補正係数は、図8(A)に示すように、補正係数Rkcの値RKc1および補正係数Rkaの値Rka1とも、1.0より大きくなる。なお、昇圧比RがRαより小さい場合には、補正係数Rkcおよび補正係数Rkaとも、1.0より小さくなる。
図8(B)は、スイッチング周波数Fsに基づいて算出される補正係数Fkcおよび補正係数Fkaを表す図であり、図6に対して、縦軸を補正係数に置き換えたものである。補正係数Fkcは定数cの補正係数であり、補正係数Fkaは定数aの補正係数である。補正係数Fkcおよび補正係数Fkaは、スイッチング周波数Faの基準値Fsαにおいて、「1.0」に設定されている。スイッチング周波数Fsの上昇に伴い定数cおよび定数aも増大するので、定数cおよび定数aの感度(増減)の傾きは正である。したがって、スイッチング周波数FsがFs1(>Fsα)における補正係数は、図8(B)に示すように、補正係数Fkcの値FKc1および補正係数Fkaの値Fka1とも、1.0より大きくなる。なお、スイッチング周波数FsがFsαより小さい場合には、補正係数Fkcおよび補正係数Fkaとも、1.0より小さくなる。
切替電流値算出部404では、昇圧比Rを用いて図8(A)から補正係数Rkcを求めるとともに、スイッチング周波数Fsを用いて図8(B)から補正係数Fkcを求め、定数cを補正する。また、スイッチング周波数Fsを用いて図8(A)から補正係数Rkaを求めるとともに、スイッチング周波数Fsを用いて図8(B)から補正係数Fkaを求め、定数aを補正する。したがって、切替電流値算出部404では、切替電流値Iaを以下の式(6)により算出する。
Ia=(2*(c*Rkc*Fkc)/a*Rka*Fka)1/2・・・(6)
切替部405は、電流値取得部401で取得した入力電流ILと切替電流値算出部404で算出した切替電流値Iaとを比較し、比較結果に基づいて、双方向DC/DCコンバータ21の動作を、単駆動モードあるいは両駆動モードに切り替える。具体的には、たとえば、入力電流ILが切替電流値Iaより小さく「IL<Ia」であれば、駆動部406へ単駆動モード指令を出力する。入力電流ILが切替電流値Ia以上であり「IL≧Ia」であれば、駆動部406へ両駆動モード指令を出力する。
切替部405は、電流値取得部401で取得した入力電流ILと切替電流値算出部404で算出した切替電流値Iaとを比較し、比較結果に基づいて、双方向DC/DCコンバータ21の動作を、単駆動モードあるいは両駆動モードに切り替える。具体的には、たとえば、入力電流ILが切替電流値Iaより小さく「IL<Ia」であれば、駆動部406へ単駆動モード指令を出力する。入力電流ILが切替電流値Ia以上であり「IL≧Ia」であれば、駆動部406へ両駆動モード指令を出力する。
駆動部406は、切替部405から単駆動モード指令を受信すると、第1電圧変換回路21aあるいは第2電圧変換回路21bの何れか一方、たとえば、第1電圧変換回路21aを駆動し、かつ、第2電圧変換回路21bを停止するよう、制御信号S1~S4を生成し、双方向DC/DCコンバータ21を単駆動モードで動作する。また。駆動部406は、切替部405から両駆動モード指令を受信すると、第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21bを駆動するよう、制御信号S1~S4を生成し、双方向DC/DCコンバータ21を両駆動モードで動作する。
図9は、制御装置40で実行される処理の概略を説明するフローチャートである。このフローチャートは、モータ駆動システム100の起動から停止までの間、所定期間毎に繰り返し実行される。まず、ステップ10(以下、ステップを「S」と略す)では、制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21の入力電流IL、電圧VL(双方向DC/DCコンバータ21の入力電圧)、電圧VH(双方向DC/DCコンバータ21の出力電圧)、スイッチング周波数Fsを取得する。続くS11において、制御装置40は、昇圧比R(=VH/VL)を算出する。
S12では、制御装置40は、切替電流値Iaを算出する。具体的には、制御装置40は、昇圧比Rに基づいて図8(A)から補正係数Rkcおよび補正係数Rkaを算出し、スイッチング周波数Fsに基づいて図8(B)から補正係数Fkcおよび補正係数Fkaを算出する。そして、制御装置40は、算出した、補正係数Rkc、補正係数Rka、補正係数Fkcおよび補正係数Fkaを用いて、上記式(6)から、切替電流値Iaを算出する。
S13では、制御装置40は、入力電流ILが切替電流値Iaより小さいか否かを判定する。入力電流ILが切替電流値Iaより小さい場合は、制御装置40は、肯定判定して処理をS14へ進める。入力電流ILが切替電流値Ia以上の場合は、制御装置40は、否定判定して処理をS15へ進める。
S14では、制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21を単駆動モードで動作し、今回のルーチンを終了する。S15では、制御装置40は、双方向DC/DCコンバータ21を両駆動モードで動作し、今回のルーチンを終了する。
本実施の形態では、双方向DC/DCコンバータ21が単駆動モードあるいは両駆動モードに切り替わる切替電流値Iaを、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとを用いて算出している。したがって、双方向DC/DCコンバータ21の電力損失が、昇圧比R(入出力電圧比)およびスイッチング周波数Fsによって変化しても、第1電圧変換回路21aと第2電圧変換回路21bとの駆動および停止を適切に切り替えることができ、コンバータ効率を高めることが可能になる。
上記の実施の形態では、双方向DC/DCコンバータ21の昇圧動作時について説明したが、双方向DC/DCコンバータ21の降圧動作時についても同様に本開示を適用することができる。図10は、双方向DC/DCコンバータ21の降圧動作時における、単駆動モードの電力損失Qw1と両駆動モードの電力損失Qw2とを示した図である。降圧動作時においては、昇圧動作時と電流の流れが逆方向になり、電流ILを出力電流ILとして扱うことになるが、昇圧動作と同様に、上記の式(1)~(6)が適用可能である。よって、図3~図6において、昇圧比Rを降圧比(1-VL/VH)に置き換え、電流ILの向き(符号)を反対(マイナス)とすることにより、降圧動作時にも同様な特性となることは明らかである。したがって、双方向DC/DCコンバータ21の降圧動作時には、電流ILが切替電流値Iaよりも大きい(絶対値が小さい)ときには単駆動モード、電流ILが切替電流値Iaより小さい(絶対値が大きい)ときには両駆動モードとすることにより、コンバータ効率を高めることが可能になる。なお、この場合、出力電流ILは、双方向DC/DCコンバータ21を流れる電流値に相当する。
本実施の形態の双方向DC/DCコンバータ21では、スイッチング周波数Fsの上昇に伴い、電力損失が増加する電圧変換回路を用いていた。しかし、コンデンサC1、コンデンサC2、リアクトルL1(リアクトルL2)、スイッチング素子Q1~Q4等の特性によっては、スイッチング周波数Fsが上昇するにつれて、電力損失が減少する電圧変換回路も存在する。この場合であっても、当該電圧変換回路において、図6に相当する、スイッチング周波数Fsを変化させた場合における、定数a、bおよびcの感度(増減)を、実験やシミュレーションによって求めることにより、本開示を適用可能である。
(変形例1)
実施の形態では、昇圧比Rに基づいて補正係数Rkcおよび補正係数Rkaを求めるとともに、スイッチング周波数Fsに基づいて補正係数Fkcおよび補正係数Fkaを求め、定数cおよび定数aを補正することにより切替電流値Iaを算出していた。変形例1では、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとをパラメータとした、三次元マップから補正係数Kcと補正係数Kaを求めることにより、切替電流値Iaを算出する。
実施の形態では、昇圧比Rに基づいて補正係数Rkcおよび補正係数Rkaを求めるとともに、スイッチング周波数Fsに基づいて補正係数Fkcおよび補正係数Fkaを求め、定数cおよび定数aを補正することにより切替電流値Iaを算出していた。変形例1では、昇圧比Rとスイッチング周波数Fsとをパラメータとした、三次元マップから補正係数Kcと補正係数Kaを求めることにより、切替電流値Iaを算出する。
図11は、変形例1における、補正係数Kcおよび補正係数Kaを算出するためのマップを示している。図11(A)は定数cを補正する補正係数Kcの三次元マップ(三次元マップデータ)であり、(B)は定数aを補正する補正係数Kaの三次元マップである。変形例1において、切替電流値算出部404(図7参照)は、電圧比取得部402で取得した昇圧比Rと、スイッチング周波数取得部403で取得したスイッチング周波数Fsとに基づき、図11(A)および(B)のマップを用いて補正係数Kcと補正係数Kaとを算出する。そして、以下の式(7)を用いて、切替電流値Iaを算出する。
Ia=(2*(c*Kc)/a*Ka)1/2・・・(7)
なお、変形例1の補正係数Kcは実施の形態の「Rkc*Fkc」に相当し、補正係数Kaは実施の形態の「Rka*Fka」に相当する。この変形例1によっても、実施の形態と、同様の作用効果を奏する。
なお、変形例1の補正係数Kcは実施の形態の「Rkc*Fkc」に相当し、補正係数Kaは実施の形態の「Rka*Fka」に相当する。この変形例1によっても、実施の形態と、同様の作用効果を奏する。
(変形例2)
実施の形態では、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsに基づいて定数cおよび定数aを補正することにより切替電流値Iaを算出していた。変形例2では、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsに基づいて、定数cおよび定数aを直接求めることにより、切替電流値Iaを算出する。
実施の形態では、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsに基づいて定数cおよび定数aを補正することにより切替電流値Iaを算出していた。変形例2では、昇圧比Rおよびスイッチング周波数Fsに基づいて、定数cおよび定数aを直接求めることにより、切替電流値Iaを算出する。
図12は、変形例2における、定数cおよび定数aを算出するためのマップを示している。図12(A)は定数cの三次元マップ(三次元マップデータ)であり、(B)は定数aの三次元マップである。変形例2において、切替電流値算出部404は、電圧比取得部402で取得した昇圧比Rと、スイッチング周波数取得部403で取得したスイッチング周波数Fsとに基づき、図12(A)および(B)のマップを用いて、定数cおよび定数aを求める。そして、切替電流値Iaを「Ia=(2c/a)1/2」から算出する。この変形例2によっても、実施の形態と、同様の作用効果を奏する。
実施の形態では、二つの電圧変換回路(第1電圧変換回路21aおよび第2電圧変換回路21b)を備えた双方向DC/DCコンバータ21を例に説明したが、本開示は、3個以上の電圧変換回路を備えた双方向DC/DCコンバータにも適用可能である。たとえば、3個の電圧変換回路を備えた双方向DC/DCコンバータでは、3個の電圧変換回路を使用した駆動モードにおける電力損失Qw3は、以下の式(8)によって表せる。
Qw3=3*(a*(IL/3)2+b*(IL/3)+c)・・・(8)
そして、前述の式(2)および式(3)から求めた、電力損失Qw1および電力損失Qw2と比較することにより、コンバータ効率の高い(電力損失が小さい)駆動モード(動作させる電圧変換回路の個数)および切替電流値を求めることができる。
そして、前述の式(2)および式(3)から求めた、電力損失Qw1および電力損失Qw2と比較することにより、コンバータ効率の高い(電力損失が小さい)駆動モード(動作させる電圧変換回路の個数)および切替電流値を求めることができる。
本実施の形態では、DC/DCコンバータとして、双方向DC/DCコンバータを用いていたが、昇圧DC/DCコンバータまたは降圧DC/DCコンバータであってもよい。
本開示における実施態様を例示すると、次のような態様を例示できる。
1)複数の電圧変換回路(21a、21b)を並列に接続したDC/DCコンバータ(21)の制御装置(40)であって、DC/DCコンバータ(21)を流れる電流値(IL)を取得する電流値取得手段(401)と、DC/DCコンバータ(21)の入力電圧(VL)と出力電圧(VH)との比である入出力電圧比を取得する電圧比取得手段(402)と、電圧変換回路(21a、21b)のスイッチング周波数を取得するスイッチング周波数取得手段(403)と、入出力電圧比とスイッチング周波数に基づき、切替電流値(Ia)を算出する切替電流値算出手段(404)と、電流値(IL)と切替電流値(Ia)との比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路(21a,21b)の駆動および停止を切り替える切替手段(405)、とを備えるDC/DCコンバータの制御装置。
1)複数の電圧変換回路(21a、21b)を並列に接続したDC/DCコンバータ(21)の制御装置(40)であって、DC/DCコンバータ(21)を流れる電流値(IL)を取得する電流値取得手段(401)と、DC/DCコンバータ(21)の入力電圧(VL)と出力電圧(VH)との比である入出力電圧比を取得する電圧比取得手段(402)と、電圧変換回路(21a、21b)のスイッチング周波数を取得するスイッチング周波数取得手段(403)と、入出力電圧比とスイッチング周波数に基づき、切替電流値(Ia)を算出する切替電流値算出手段(404)と、電流値(IL)と切替電流値(Ia)との比較結果に基づいて、複数の電圧変換回路(21a,21b)の駆動および停止を切り替える切替手段(405)、とを備えるDC/DCコンバータの制御装置。
2)1において、切替電流値(Ia)は、駆動される電圧変換回路(21a、21b)の数によって、DC/DCコンバータの電力損失の大小関係が切り替わる電流値である。
3)1または2において、DC/DCコンバータ(21)は、第1電圧変換回路(21a)および第2電圧変換回路(21b)を備え、DC/DCコンバータ(21)の昇圧動作時、切替手段(405)は、電流値(IL)が切替電流値(Ia)より小さい場合、第1電圧変換回路(21a)および第2電圧変換回路(21b)の何れか一方を駆動するとともに他方を停止し、電流値(IL)が切替電流値(Ia)以上の場合、第1電圧変換回路(21a)および第2電圧変換回路(21b)の両方を駆動する。
4)1~3において、DC/DCコンバータは双方向DC/DCコンバータ(21)であり、出力電圧(VH)がモータジェネレータ(10)を駆動するインバータ(22)に供給され、出力電圧(VH)はモータジェネレータ(10)のトルク指令値(Trqcom)に応じて変化する。
5)4において、モータジェネレータ(10)で回生した電力は、双方向DC/DCコンバータ(21)で降圧され、バッテリ(30)を充電する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 モータジェネレータ、20 電力変換装置、21 双方向DC/DCコンバータ、21a 第1電圧変換回路、21b 第2電圧変換回路、22 インバータ、22u U相アーム、22v V相アーム、22w W相アーム、23 電圧センサ、24 電圧センサ、30 バッテリ、 40 制御装置、60 電流センサ、100 モータ駆動システム、401 電流取得部、402 電圧比取得部、403 スイッチング周波数取得部、404 切替電流取得部、405 切替部、406 駆動部、C1 コンデンサ、C2 コンデンサ、D1~D4 ダイオードオ、Da ダイオード、L1 リアクトル、L2 リアクトル、Q1~Q4 スイッチング素子、Qa スイッチング素子。
Claims (1)
- 複数の電圧変換回路を並列に接続したDC/DCコンバータの制御装置であって、
前記DC/DCコンバータを流れる電流値を取得する電流値取得手段と、
前記DC/DCコンバータの入力電圧と出力電圧との比である入出力電圧比を取得する電圧比取得手段と、
前記電圧変換回路のスイッチング周波数を取得するスイッチング周波数取得手段と、
前記入出力電圧比と前記スイッチング周波数とに基づき、切替電流値を算出する切替電流値算出手段と、
前記電流値と前記切替電流値との比較結果に基づいて、前記複数の電圧変換回路の駆動および停止を切り替える切替手段とを備える、DC/DCコンバータの制御装置。
Priority Applications (1)
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